JP7145028B2 - キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器 - Google Patents

キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7145028B2
JP7145028B2 JP2018194008A JP2018194008A JP7145028B2 JP 7145028 B2 JP7145028 B2 JP 7145028B2 JP 2018194008 A JP2018194008 A JP 2018194008A JP 2018194008 A JP2018194008 A JP 2018194008A JP 7145028 B2 JP7145028 B2 JP 7145028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
jig
container
container body
opening device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018194008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020063053A (ja
Inventor
千佳士 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirayama Manufacturing Corp
Original Assignee
Hirayama Manufacturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirayama Manufacturing Corp filed Critical Hirayama Manufacturing Corp
Priority to JP2018194008A priority Critical patent/JP7145028B2/ja
Publication of JP2020063053A publication Critical patent/JP2020063053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7145028B2 publication Critical patent/JP7145028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Opening Bottles Or Cans (AREA)

Description

本発明は、複数の容器本体が一列に連なって設けられた連結容器(いわゆる多連PCRチューブ)の各キャップを一度に開放するキャップ開放装置に関し、特に滅菌器に用いて好適である。また、本発明は、このキャップ開放装置に用いられる連設容器に関する。
多連PCRチューブは、複数個(例えば8個や12個)の同一形状のキャップ付き容器本体が一列に連なって設けられたチューブであり、生化学分野の実験や研究において用いられる。PCRチューブは、容器本体内のサンプルの蒸発やサンプルへの異物混入等を防ぐためにキャップによって閉鎖されるが、一つ一つのキャップを手で開け閉めしたのでは作業効率が悪い。そこで、全てのキャップを一度に着脱できる装置(着脱具)が提案されている。例えば特許文献1には、PCRチューブをセットする基体と、基体に対してスライドさせることで基体に保持されたPCRチューブのキャップを一度に開放させる蓋体とから構成された着脱具が開示されている。
実用新案第3206657号公報
しかしながら、上記の特許文献1の着脱具は小型化しにくいという課題があり、狭い作業スペースで用いることが困難である。また、この着脱具を用いる場合には、基体を置くための机や作業台が必要となり、この点からも作業環境が制限される。なお、これらの課題はPCRチューブのキャップを開放する場合に限って生じる課題ではなく、一列に連設された容器本体と、各容器本体に連結されたキャップとを有する連設容器の全てのキャップを一度に開放する場合に共通の課題である。
本件のキャップ開放装置は、このような課題に鑑み案出されたもので、コンパクトな構成であって作業環境を問わず使用でき、連設容器の全てのキャップを一度に開放することで作業効率を高めることを目的の一つとする。また、本件の連設容器は、このようなキャップ開放装置に用いられることで、作業環境を問わず一度に全てキャップを開放させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するキャップ開放装置は、本体連結部を介して一列に連設された複数の容器本体と、キャップ連結部を介して各々の前記容器本体と連結されて前記容器本体の開口を閉鎖するフランジ付きのキャップとを有する連設容器における全ての前記キャップを一度に開放するキャップ開放装置であって、前記容器本体の列設方向に直交する第一方向から前記容器本体を挟んで組み合わされるとともに、前記列設方向及び前記第一方向の両方に直交する第二方向へ相対的にスライドされる第一治具及び第二治具を備える。
前記第一治具は、前記第二治具と対向する第一対向面に凹設された所定数の第一凹部と、前記列設方向及び前記第一方向に延在する第一側面から前記第二方向へ突設されるとともに前記キャップ及び前記キャップ連結部と干渉しない位置に配置された複数の保持部と、を有する。前記第二治具は、前記第一治具と対向する第二対向面に凹設された前記所定数の第二凹部と、前記列設方向及び前記第一方向に延在する第二側面から前記第二方向へ突設された前記所定数の押圧部と、を有する。また、前記保持部は、前記第一側面から前記第二方向に離隔して配置されるとともに前記第一凹部に前記容器本体が載置された状態で前記本体連結部の前記キャップ側の面に当接する当接部を有する。前記押圧部は、前記第一凹部及び前記第二凹部で前記容器本体が挟まれるとともに前記当接部が前記本体連結部に当接した組合せ状態で、前記第一治具及び前記第二治具が前記第二方向へ相対的にスライドされると前記キャップの前記フランジを押圧する。
(2)前記保持部は、前記列設方向に隣接する二つの前記第一凹部の間に配置されていることが好ましい。すなわち、「前記キャップ及び前記フランジと干渉しない位置」とは、前記列設方向において隣接する二つの前記第一凹部間であることが好ましい。
(3)前記キャップは、前記容器本体の中心を通って前記キャップ連結部と前記フランジとを繋ぐ仮想線が前記列設方向に対し傾斜する向きで前記容器本体と連結されており、前記保持部は、前記キャップ連結部を回避するよう湾曲形成された湾曲部を有することが好ましい。
(4)前記キャップは、前記容器本体の中心を通って前記キャップ連結部と前記フランジとを繋ぐ仮想線に対して左右対称形状であり、前記押圧部は、前記組合せ状態を前記キャップ側から見たときに、前記フランジと重なる辺が前記仮想線に対して直交するように形成されていることが好ましい。
(5)前記キャップ開放装置は、前記第一治具及び前記第二治具のうち一方の治具における前記列設方向の端面に形成された段差部と、前記第一治具及び前記第二治具のうち他方の治具における前記列設方向の端部に形成され、前記第一対向面又は前記第二対向面よりも突出するように立設されたアーム部と、を備えることが好ましい。この場合、前記アーム部は、前記段差部と前記第二方向にのみスライド自在に係合する係合部を先端に有し、前記第一治具及び前記第二治具は、前記組合せ状態かつ前記係合部と前記段差部との係合状態でスライドされることが好ましい。
(6)前記段差部は、前記第一対向面と逆側の面又は前記第二対向面と逆側の面と前記列設方向の前記端面とで形成される角部を切り欠いて形成されており、前記第一対向面又は前記第二対向面と平行な段差面を有し、前記係合部は、前記組合せ状態かつ前記係合状態で、前記段差面と面接触又は対向配置される係合面を有することが好ましい。
(7)前記アーム部は、前記第二方向の寸法が一定の形状に形成されており、前記アーム部の前記第二方向の寸法は、前記第一治具から前記保持部を除いた部分の前記第二方向の寸法又は前記第二治具から前記押圧部を除いた部分の前記第二方向の寸法以上に設定されていることが好ましい。すなわち、前記アーム部は、前記キャップの開放動作時に前記第一治具及び前記第二治具を離隔する方向に働く力(前記連設容器からの反力)を受けても、前記段差部との係合を維持できる剛性を有することが好ましい。
(8)ここで開示する連設容器は、上記の(1)~(7)のいずれか一つに記載のキャップ開放装置に用いられる連設容器であって、一列に連設されるとともに、前記第一治具及び前記第二治具に挟まれる複数の容器本体と、各々の前記容器本体と連結されるとともに前記容器本体の開口を閉鎖するキャップと、前記容器本体の開口縁部を接続することで前記容器本体を連結する本体連結部と、前記容器本体の前記開口縁部から前記キャップに向かって帯状に延設されるとともに屈曲可能なキャップ連結部と、を備える。前記キャップは、前記容器本体の前記開口縁部よりも径方向外側に突出したフランジを有し、前記本体連結部は、前記容器本体が前記第一治具と前記第二治具との間に挟まれた状態で、前記保持部の前記当接部により前記キャップ側から当接され、前記フランジは、前記容器本体が前記第一治具と前記第二治具との間に挟まれた状態で、前記第一治具と前記第二治具とが前記第二方向に相対的にスライドされたときに前記押圧部により押圧される。
開示のキャップ開放装置では、保持部の当接部によって本体連結部が移動しないように保持でき、この状態で押圧部によってフランジが押圧されると、容器本体からキャップが開放される。このように、開示のキャップ開放装置によれば、全てのキャップを一度に簡単に開けることができ、作業効率を高めることができる。また、コンパクトな構成であることから、手のひらや指の上で作業することができる。言い換えると、机や作業台等がない場所であっても連設容器のキャップを開放することができるため、作業環境を問わず使用することができ、例えば制限された空間での作業も可能となる。
また、開示の連設容器によれば、開示のキャップ開放装置に用いられることから、作業環境を問わず、簡単に全てのキャップを開けることができる。
実施形態に係るキャップ開放装置に用いられる連設容器の一例(8連キャップ付きPCRチューブ)を示す図であり、(a)は閉鎖状態の平面図、(b)は閉鎖状態のキャップの正面図、(c)はキャップ閉鎖状態の拡大斜視図、(d)はキャップ開放状態の拡大斜視図である。 実施形態に係るキャップ開放装置の第一治具を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は正面図〔図2(a)のB1方向矢視図〕、(c)は側面図〔図2(b)のC1方向矢視図〕、(d)は図2(b)のD1-D1矢視断面図である。 実施形態に係るキャップ開放装置の第二治具を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は正面図〔図3(a)のB2方向矢視図〕、(c)は側面図〔図3(b)のC2方向矢視図〕である。 実施形態に係るキャップ開放装置が組み合わされる前の状態をキャップ側から見た図(正面図)である。 実施形態に係るキャップ開放装置で容器本体を挟んだ状態をキャップ側から見た図(正面図)である。 (a)は図5のE-E矢視断面図であり、(b)は図6(a)の状態から二つの治具をスライドさせてキャップを開放させた状態を示す断面図である。 (a)は変形例に係るキャップ開放装置で容器本体を挟んだ状態をキャップ側から見た図(正面図)であり、(b)は図7(a)のF-F矢視断面図である。
図面を参照して、実施形態としてのキャップ開放装置及び連設容器について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1(a)~(d)は、本実施形態に係るキャップ開放装置に用いられる連設容器1を示す模式図である。本実施形態のキャップ開放装置は、図1(a)及び(b)に示すような、本体連結部3を介して一列に連設された容器本体2と、各容器本体2に連結されるとともに容器本体2の開口2aを閉鎖するキャップ4とを有する連設容器1における全てのキャップ4を一度に開放する装置である。本実施形態では、連設容器1として、同一形状の8つのチューブ(容器本体2及びキャップ4)が一連に設けられた市販の8連キャップ付きPCRチューブを例示する。以下、PCRチューブに符号1を示す。
図1(a)~(d)に示すように、本実施形態の容器本体2は円形の開口2aを有し、径方向の寸法よりも深さ方向の寸法が長い細長形状に形成され、先端(容器の底)に向かって縮径されている。各容器本体2は、開口2aの周囲の縁部(以下「開口縁部2e」という)が他の部位よりも高強度に(例えば肉厚に)形成されている。8つの容器本体2は径方向に一列に並んで設けられ、隣接する容器本体2の開口縁部2e同士が7つの本体連結部3によって連結されている。なお、以下の説明では、容器本体2が一列に並んだ方向を「列設方向L0」と呼ぶ。
8つのキャップ4のそれぞれは、キャップ連結部5を介して各容器本体2と一体に設けられる。具体的には、容器本体2の開口縁部2eとキャップ4とが帯状のキャップ連結部5によって連結されている。キャップ連結部5は、開口縁部2eからキャップ4に向かって、列設方向L0に対して傾斜する向き(例えば45度方向)に延設されるとともに折り返されており、キャップ4の閉鎖状態では屈曲された状態となる。言い換えると、本実施形態のキャップ4は、図1(b)に示すように、容器本体2の中心を通ってキャップ連結部5とフランジ4fとを繋ぐ仮想線Aが、列設方向L0に対し傾斜する向きで容器本体2と連結されている。なお、本実施形態では、キャップ連結部5の折り返し線5eがキャップ連結部5の延設方向(仮想線Aが延びる方向)と直交する。
キャップ4は、開口2aを閉鎖する平面状の蓋部4aと、開口2aの内側に入り込んで密閉する筒部4bと、蓋部4aに連続して設けられて開口縁部2eよりも径方向外側に突出したフランジ4fとを有する。すなわち、キャップ4は、容器本体2の開口2aを閉鎖することで容器本体2を密閉する。本実施形態のフランジ4fは、開口縁部2eよりも径方向外側に突出した先細形状に形成され、容器本体2の径方向中心を挟んでキャップ連結部5の反対側に配置される。なお、本実施形態のキャップ4の蓋部4aは、図1(b)に示すように、上記の仮想線Aに対して左右対称形状に形成されている。PCRチューブ1は、本体連結部3が支点となり、後述する押圧部22が力点となって、作用点であるフランジ4fを押すことでキャップ4が開放される。
キャップ開放装置は、図4及び図5に示すように、容器本体2の列設方向L0に直交する第一方向L1から8つの容器本体2を挟んで組み合わされる第一治具10及び第二治具20を備える。これら二つの治具10,20は、図6(a)中に黒塗り矢印で示すように、列設方向L0及び第一方向L1の両方に直交する第二方向L2へ相対的にスライドされる。すなわち、第一方向L1は、二つの治具10,20を組み合わせる方向であり、第二方向L2は、二つの治具10,20を相対的にスライドさせる方向である。
図2(a)~(d)及び図3(a)~(c)に示すように、二つの治具10,20はいずれも略直方体形状の基部11,21を有し、長手方向が列設方向L0に対応し、短手方向が第二方向L2に対応し、高さ方向が第一方向L1に対応する。二つの治具10,20は、列設方向L0及び第二方向L2に延在する平面同士を対向させて組み合わされる。以下、これらの面をそれぞれ第一対向面10a,第二対向面20aと呼ぶ。なお、第二対向面20aは面一となるように形成されているのに対し、第一対向面10aは列設方向L0の両端部分に僅かな段差が設けられる。
まず、第一治具10の構成について説明する。図2(a)~(d)に示すように、第一治具10は、第二治具20と対向する第一対向面10aに凹設された所定数の第一凹部11aと、列設方向L0及び第一方向L1に延在する第一側面10bから第二方向L2へ突設された複数の保持部12とを有する。第一側面10bは、第一対向面10aと直交する平面である。また、本実施形態の第一治具10は、第一治具10における列設方向L0の端部に形成されたアーム部13を有する。
第一凹部11aは、第二方向L2に延びる断面半円形状の窪みであり、基部11(以下「第一基部11」という)に形成されている。本実施形態の第一治具10には、容器本体2の個数と同じ数の第一凹部11aが設けられる。すなわち、本実施形態では、「所定数」が8である場合を例示する。第一凹部11aは、容器本体2の略半分(容器本体2の本体連結部3よりもキャップ連結部5側の部分)を収容(嵌合)して、容器本体2の列設方向L0への動きを規制する機能を持つ。
本実施形態の第一治具10では、第一凹部11aの長手方向(第二方向L2)の両側が開放されている。なお、第一凹部11aにおける第一側面10bとは逆側の端部が閉鎖されていてもよい。第一凹部11aの第一側面10b側には、容器本体2の開口縁部2eが接触配置される。すなわち、PCRチューブ1の容器本体2は、第一側面10b側にキャップ4が位置する姿勢で第一凹部11aに収容される。これにより、キャップ4は第一側面10b側〔図2(a)中の下方〕に向かって開放される。
保持部12は、キャップ4の開放動作時に、PCRチューブ1の本体連結部3が支点となるように本体連結部3を保持(規制)する機能を持つ。さらに、保持部12は、キャップ4を開放するために二つの治具10,20を相対的にスライドさせ、キャップ4が開放された際の第二治具20のスライド動作を受け止めるストッパーとしての機能も兼ね備える。保持部12は、図5に示すように、キャップ4及びキャップ連結部5のいずれとも干渉しない位置に配置される。本実施形態の保持部12は、図2(b)に示すように、列設方向L0に隣接する二つの第一凹部11aの間に配置されており、本体連結部3の個数と同じ数だけ(すなわち7つ)設けられる。
保持部12は、図2(a)及び(c)に示すように、第一対向面10aと面一な延設面12cと、第一側面10bから第二方向L2に離隔して配置された当接部12aとを有する。すなわち、保持部12は、側面視で(列設方向L0から見て)、略L字状に形成されている。当接部12aは、延設面12cに立設された突起であり、第一側面10bとの間に隙間を形成する。図6(a)に示すように、この隙間にはPCRチューブ1の本体連結部3が収容(嵌合)される。すなわち、当接部12aは、第一凹部11aに容器本体2が載置された状態で、本体連結部3のキャップ4側の面に当接する。これにより、キャップ4の開放動作時に本体連結部3が第二方向L2へ移動しないよう、当接部12aによって保持(規制)される。
図2(b),図4及び図5に示すように、本実施形態の保持部12は、キャップ連結部5を回避するよう湾曲形成された湾曲部12bを有する。上述したように、本実施形態のPCRチューブ1は、仮想線Aが列設方向L0に対し傾斜する向きでキャップ4と容器本体2とが連結されている。そのため、二つの第一凹部11a間に配置された保持部が直方体形状であると、保持部とキャップ連結部5とが干渉し、二つの治具10,20を簡単に組み合わせられないおそれがある。これに対し、本実施形態の保持部12は、キャップ連結部5を回避する湾曲部12bを有するため、第一方向L1から二つの治具10,20を簡単に組み合わせることができる。
本実施形態の保持部12は、二つの第一凹部11aのうちの一方〔図2(b)では、保持部12の左側に位置する第一凹部11a〕に寄って配置されており、正面視で(第二方向L2から見て)、その第一凹部11aと部分的にラップしている。湾曲部12bは、この第一凹部11aの底面の湾曲面に沿って下に凸となる湾曲形状に形成されている。湾曲部12bの先端側には、上記の当接部12aが連続して設けられる。なお、図2(b)に示す当接部12aは僅かに湾曲しているが、当接部12aが湾曲形状でなくてもよい。
保持部12の当接部12aは、上記の通り、キャップ4の開放動作時に本体連結部3に当接して第二方向L2への移動を規制する機能と、キャップ4が開放された際の第二治具20のスライド動作を受け止める機能とを持つ。言い換えると、保持部12(特に当接部12a)には、キャップ4の開放動作時に作用する荷重を受け止められるとともに、キャップ4を開放した際の第二治具20のスライド動作を受け止められる強度が必要とされる。
例えば、保持部12単体あるいは第一治具10全体を樹脂製にする場合は、保持部12の第二方向L2の長さや列設方向L0の長さを長くすることで保持部12の強度を高めてもよい。特に、当接部12aの強度を高めるには、当接部12aの延設面12cからの突出量に対して、第二方向L2の長さや列設方向L0の長さを長くすることが考えられる。また、例えば、保持部12単体あるいは第一治具10全体を金属製にする場合は、樹脂製の場合と同様、第二方向L2の長さや列設方向L0の長さを長くすることで強度を高めてもよいし、高強度の材質を採用してもよい。あるいは、材質にかかわらず、保持部12の強度を高めるための補強部分を一体又は別体で設けてもよい。
アーム部13は、後述する段差部23とともに二つの治具10,20のスライドを補助するものである。本実施形態では、アーム部13が一対設けられる。すなわち、一対のアーム部13は、第一基部11の列設方向L0の両側方において第一対向面10aよりも突出するように立設されている。各アーム部13における第一対向面10aから突出した先端には、段差部23と第二方向L2にのみスライド自在に係合する係合部13aが設けられる。
図2(a)~(d)に示すように、本実施形態のアーム部13は、第二方向L2の寸法Waが一定の形状に形成されており、その寸法Waが、第一治具10から保持部12を除いた部分(すなわち第一基部11)の第二方向L2の寸法と等しく設定されている。これにより、キャップ4の開放動作時にキャップ4側から受ける反力によりアーム部13が割れたり破損したりしないよう、剛性が確保される。なお、アーム部13の厚みを大きくすることでアーム部13の剛性を確保してもよい。
本実施形態のアーム部13は、係合部13aと下部13bと中間部13cとを有し、正面視で(第二方向L2から見て)第一治具10の列設方向L0における内側に開放した略C字状(コ字状)に形成されている。アーム部13の下部13bは、第一基部11の列設方向L0の両側に位置する両端面11bの下部から各端面11bと直交する方向に延設された部分である。アーム部13の中間部13cは、下部13bの先端側に連続するとともに第一方向L1に延設された部分である。中間部13cの第一方向長さは、第一基部11の第一方向長さよりも長い。すなわち、アーム部13は第一対向面10aよりも図中上方に突出している。係合部13aは、中間部13cの下部13bとは逆側の端部に連続するとともに、中間部13cから端面11b側に向かって列設方向L0へ突設された部分である。本実施形態の係合部13aは、略直方体形状に形成されている。
次に、第二治具20の構成について説明する。図3(a)~(c)に示すように、第二治具20は、第一治具10と対向する第二対向面20aに凹設された所定数の第二凹部21aと、列設方向L0及び第一方向L1に延在する第二側面20bから第二方向L2へ突設された所定数の押圧部22とを有する。第二側面20bは、第二対向面20aと直交する平面である。また、本実施形態の第二治具20は、第二治具20における列設方向L0の端部に形成された段差部23を有する。
第二凹部21aは、第一凹部11aと同様、第二方向L2に延びる断面半円形状の窪みであり、基部21(以下「第二基部21」という)に形成されている。本実施形態の第二治具20には、容器本体2の個数と同じ数の第二凹部21aが設けられる。第二凹部21aは、容器本体2の略半分(容器本体2の本体連結部3よりもフランジ4f側の部分)を収容(嵌合)して、容器本体2の列設方向L0への動きを規制する機能を持つ。本実施形態の第二治具20では、第二凹部21aの長手方向(第二方向L2)の両側が開放されている。なお、第二凹部21aにおける第二側面20bとは逆側の端部が閉鎖されていてもよい。
図5及び図6(a)及び(b)に示すように、押圧部22は、キャップ4のフランジ4fを押す力点となる部位であり、第二方向L2において第一治具10の保持部12と同一側(キャップ4側)に配置される。具体的には、押圧部22は、第一凹部11a及び第二凹部21aで容器本体2が挟まれるとともに当接部12aが本体連結部3に当接した状態(以下「組合せ状態」という)で、第一治具10及び第二治具20が第二方向L2へ相対的にスライドされるとキャップ4のフランジ4fを押圧する。
図3(b)に示すように、本実施形態の押圧部22は、正面視でホームベースのような五角形状に形成されており、その端面(第二側面20bと平行な面)が平面状とされてフランジ4fと面接触する。押圧部22は、組合せ状態をキャップ4側から見たときに(すなわち正面視で)、フランジ4fと重なる辺22eが仮想線Aに対して直交するように形成されている。これにより、押圧部22とフランジ4fとの重なる面積が大きくなる。
図3(a)~(c)に示すように、段差部23は、上記のアーム部13とともに二つの治具10,20のスライドを補助するものである。本実施形態では、段差部23が一対設けられる。すなわち、一対の段差部23は、第二基部21の列設方向L0の両側の端面21bに形成されている。本実施形態の段差部23は、第二対向面20aと逆側の面20cと各端面21bとで形成される角部を切り欠いて形成される。すなわち、段差部23は、第二方向L2に延びる直方体状の窪みとして設けられる。
図4及び図5に示すように、段差部23は、第一治具10のアーム部13の先端に設けられた係合部13aと係合し、二つの治具10,20が第一方向L1へ離隔しないように規制する。上述したように、本実施形態の係合部13aは正面視で略C字型であるため、段差部23が形成されていない角部が係合部13aの内側に入り込み、係合部13aが段差部23に引っ掛かることで、二つの治具10,20の第一方向L1へのずれが規制される。
本実施形態の段差部23は、第二対向面20aと平行な段差面23dを有する。すなわち、段差面23dは、列設方向L0及び第二方向L2に延在する平面であり、第一方向L1において、第二対向面20a及びこれと逆側の面20cの中間に配置される。一方、アーム部13の係合部13aは、二つの治具10,20が組合せ状態であり、かつ、係合部13a及び段差部23が係合状態であるときに、段差面23dと面接触又は対向配置される係合面13dを有する。すなわち、係合面13dは、列設方向L0及び第二方向L2に延在する平面であり、段差面23dと摺動するよう面接触して配置されてもよいし、段差面23dの間に僅かな隙間を形成するように配置されてもよい。二つの治具10,20は、組合せ状態かつ係合部13aと段差部23との係合状態で、第二方向L2にスライドされる。
[2.作用]
ここで、上述したキャップ開放装置によりPCRチューブ1のキャップ4を開放する手順を説明する。まず、図4に示すように、第一治具10側にキャップ連結部5が位置し、第二治具20側にフランジ4fが位置する姿勢で、第一治具10の第一凹部11aに容器本体2の略半分を収容する。このとき、図5に示すように、キャップ連結部5は第一凹部11aに収容せず、第一側面10b側に飛び出させて、本体連結部3に保持部12の当接部12aを当接させる。
次に、第二凹部21aに容器本体2の残り半分が入るように、第二治具20を押圧部22側から第一治具10に対し第二方向L2へスライドさせて組み合わせる。このとき、係合部13aと段差部23とが係合するとともに、係合面13dと段差面23dとが摺動する。第一治具10及び第二治具20でPCRチューブ1を挟んで当接部12aを本体連結部3に当接させた状態(組合せ状態)、かつ、係合部13aと段差部23とが係合した状態では、図6(a)に示すように、二つの治具10,20が第二方向L2にずれる。
この状態で、図6(a)中に黒塗り矢印で示すように、二つの治具10,20を第二方向L2に相対的にスライドさせる。これにより、本体連結部3が当接部12aにより規制されることで支点となり、押圧部22(力点)がフランジ4f(作用点)を押圧するため、図6(b)に示すように、全てのキャップ4が一斉に開放される。なお、係合部13a及び段差部23が係合状態であることから、二つの治具10,20がキャップ4の開放の際に反力を受けても、第一方向L1に離隔することがない。
[3.効果]
したがって、上述したキャップ開放装置によれば、保持部12の当接部12aによって本体連結部3が移動しないように保持でき、この状態で押圧部22によってフランジ4fが押圧されると、容器本体2からキャップ4が開放される。このように、上述したキャップ開放装置であれば、全てのキャップ4を一度に簡単に開けることができ、作業効率を高めることができる。また、本体連結部3が支点となることから、キャップ4の開放動作が妨げられることがない。このため、キャップ4を大きく開放させることができる。
さらに、上述したキャップ開放装置はコンパクトな構成であることから、手のひらや指の上で作業することができる。言い換えると、机や作業台等がない場所であってもPCRチューブ1のキャップ4を開放できるため、作業環境を問わず使用することができる。このため、例えば使用済みのPCRチューブ1を滅菌器で滅菌する場合に、滅菌器の釜(チャンバー)の内部に手を入れて、釜内でPCRチューブ1のキャップ4を開放する作業を行うことができる。すなわち、上述したキャップ開放装置であれば、制限された空間での作業も可能となる。
また、上述した保持部12は、列設方向L0に隣接する二つの第一凹部11aの間に配置されているため、保持部12がキャップ4及びキャップ連結部5のいずれにも干渉しない位置に簡単に設けることができる。これにより、キャップ4の開放動作が妨げられることがなく、キャップ4を大きく開放させることができる。
上述したPCRチューブ1では、キャップ4が列設方向L0に対して傾斜する向きで容器本体2と連結されている。これに対し、上述した保持部12はキャップ連結部5を回避するよう湾曲形成された湾曲部12bを有していることから、キャップ連結部5と干渉することがなく、キャップ4の開放動作を妨げることがない。このため、キャップ4を大きく開放させることができる。
また、上述した押圧部22は、正面視で、フランジ4fと重なる辺22eが仮想線Aと直交するように形成されているため、押圧部22とフランジ4fとの重なる面積を大きくでき、キャップ4が開きやすくなる。
上述したキャップ開放装置には、段差部23とアーム部13とが設けられるとともに、アーム部13の先端の係合部13aと段差部23とがスライド自在に係合するよう設けられる。二つの治具10,20は、組合せ状態であって係合部13aと段差部23との係合状態でスライドされてキャップ4を開放させるが、これら係合部13a及び段差部23によってスライドを補助することができることから、簡単にキャップ4を開けることができる。
また、上述したキャップ開放装置では、段差部23が第二基部21の角部を切り欠いて形成されており、二つの治具10,20の組合せ状態かつ係合状態では、段差面23dと係合部13aの係合面13dとが面接触又は対向配置される。このため、係合部13aと段差部23との係合を外れにくくすることができるため、キャップ4の開放動作時に二つの治具10,20を離隔する方向に働く力(PCRチューブ1からの反力)を受けても係合が維持されやすくなり、二つの治具10,20の離隔を抑えることができる。これにより、作業者の力をそれほど必要とせずに、簡単にキャップ4を開けることができる。
さらに、上述した実施形態では、一対の段差部23及び一対のアーム部13が設けられているため、二つの治具10,20の列設方向L0の両側からスライドを補助できるとともに係合が維持されやすくなるため、より簡単にキャップ4を開けることができる。また、上述したキャップ開放装置によれば、例えば、市販の8連キャップ付きPCRチューブ1のキャップ4を簡単に開けることができる。なお、キャップ4のフランジ4fが舌形状であるPCRチューブ1であれば、より簡単に、より小さな力でキャップ4を開けることができる。
上述したキャップ開放装置では、アーム部13の寸法Waが一定であり、この寸法Waが第一治具10から保持部12を除いた部分(すなわち第一基部11)の第二方向L2の寸法と等しく設定されている。これにより、キャップ4の開放動作時にキャップ4側から受ける反力によりアーム部13が割れたり破損したりしないよう、剛性を確保することができるため、上記の反力を受けても係合部12aと段差部23との係合が維持されやすくなり、二つの治具10,20の離隔をより抑えることができる。このため、作業者の力をそれほど必要とせずに、簡単にキャップを開けることができる。
上述したキャップ開放装置に用いられる連設容器1(例えばPCRチューブ)であれば、上記の組合せ状態で、本体連結部3が保持部12の当接部12aによりキャップ4側から当接され、二つの治具10,20がスライドされると、フランジ4fが押圧部22によって押圧されることで、一斉にキャップ4が開放される。このため、作業環境を問わず、簡単に全てのキャップ4を開けることができる。
[4.その他]
上述したキャップ開放装置及び連設容器1の構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば、第一治具10における列設方向L0の両側の端面に一対の段差部が形成され、第二治具20における列設方向L0の両側に、第二対向面20aよりも突出するように立設された一対のアーム部が形成されていてもよい。
このような構成であっても、二つの治具10,20を組合せ状態とし、かつ、アーム部の先端の係合部と段差部とが係合した状態でスライドすることで、上述した実施形態と同様にスライドが補助されるため、簡単にキャップを開けることができる。なお、第二治具20にアーム部が形成される場合、アーム部の第二方向L2の寸法が、第二治具20から押圧部22を除いた部分(すなわち第二基部21)の第二方向L2の寸法以上に設定されることで、剛性が確保されていることが好ましい。
また、上述した実施形態では、図5及び図6(a)等に示すように、第一治具10の第一対向面10aと逆側の面を下にして、二つの治具10,20を上下方向に組み合わせる場合を例示しているが、例えば、二つの治具10,20を組合せ状態にしつつキャップ4が上になるように立てた状態〔すなわち、図6(a)を反時計回りに90度回転させた状態〕で机や作業台等の上に置き、二つの治具10,20が相対的にスライドするように第一治具10を下方に押し下げてもよい。
この場合、図7(a),(b)に示すように、上記の略C字状のアーム部13′を拡大し、第一側面10bと連続するアーム部13′の側面13e′を、第一治具10を下方へ押すときの押さえ面として利用してもよい。なお、図7(a),(b)では、上記実施形態のアーム部13を破線で示し、上記実施形態のアーム部13と構成の同じ機能を持つが形状の異なる部分を示す符号にダッシュを付している。
図7(a),(b)に示すアーム部13′は、上記のアーム部13に対し、列設方向L0及び第一方向L1に拡大されており、第二治具20側を向かない三つの面が破線で示すアーム部13よりも外方に位置する。このような構成によれば、二つの治具10,20を立てた状態で、例えば図7(b)中に二点鎖線で示す台Gの上に置いて使用する場合に、キャップ開放作業時の押さえ面を確保できるため、より簡単に開放作業を行うことができる。なお、上述した実施形態と同様の構成からは同様の効果が得られる。
二つの治具10,20のうちの一方の治具に形成される段差部の形状や配置は上述したものに限られない。例えば、基部の角部を切り欠く代わりに基部の端面に凹設された段差部であってもよい。また、第一対向面10a又は第二対向面20aに平行ではない段差面を有していてもよい。なお、段差部が、一方の治具における列設方向L0の片側の端面にだけ設けられていてもよい。
同様に、二つの治具10,20のうちの他方の治具に形成されるアーム部の形状や配置は上述したものに限られない。例えば、上記のアーム部13の寸法Waを第一基部11の第二方向L2の寸法よりも大きく設定し、アーム部13の剛性をより高めてもよい。反対に、アーム部の第二方向L2の寸法を基部の第二方向の寸法よりも小さく設定してもよい。なお、アーム部の第二方向L2の寸法と段差部の第二方向の寸法とが同一である必要はない。また、係合部の形状は、段差部に係合するものであればよく、略直方体形状に限られない。なお、アーム部が、他方の治具における列設方向L0の片側の端面にだけ設けられていてもよい。また、アーム部及び段差部は必須の構成ではなく、これらを省略してもよい。
上述した保持部12は、列設方向L0に隣接する二つの第一凹部11aの間に配置されており、湾曲部12bを有しているが、保持部12の位置やその形状は上述したものに限られない。例えば、連設容器が、列設方向L0に対し直交する向きでキャップと容器本体とが連結されているものである場合に、湾曲部12bを省略してよい。保持部は、少なくともキャップ4及びキャップ連結部5と干渉せず、かつ、第一凹部11aに容器本体2が載置された状態で本体連結部3のキャップ4側の面に当接することで、キャップ開放動作時に本体連結部3を支点とできる構成であればよい。
上述した押圧部22は、正面視でホームベースのような五角形状に形成されているが、押圧部22の形状は上述したものに限られない。例えば、押圧部22におけるフランジ4fと重なる辺22eが仮想線Aと直交していなくてもよい。ただし、押圧部22とフランジ4fとの重なる面積が大きい方が好ましい。また、上記の押圧部22の端面(第二側面20bと平行な面)は平面状とされているが、曲面状であってもよい。
また、上述した実施形態では、容器本体2の個数と、第一凹部11a,第二凹部21a及び押圧部22の各個数がいずれも8つである場合を例示したが、後者の個数(所定数)が、前者の個数以上であればよい。例えば、第一凹部11a,第二凹部21a及び押圧部22の個数(所定数)が12であるキャップ開放装置を使って、上記の8連キャップ付きPCRチューブ1のキャップ2を開放することもできる。
上述した実施形態では、連設容器として、8連キャップ付きPCRチューブ1を例示したが、キャップ開放装置に用いられる連設容器はこれに限られない。例えば、連設容器が市販の12連キャップ付きPCRチューブでもよいし、8個や12個以外の多連キャップ付きPCRチューブであってもよい。
また、連設容器が市販品でなくてもよい。連設容器は、一列に連設されるとともに、上記の第一治具10及び第二治具20に挟まれる複数の容器本体と、各容器本体と連結されるとともに容器本体の開口を閉鎖するキャップと、容器本体の開口縁部を接続することで容器本体を連結する本体連結部と、容器本体の開口縁部からキャップに向かって帯状に延設されるとともに屈曲可能なキャップ連結部と、を備えたものであり、キャップが、容器本体の開口縁部よりも径方向外側に突出したフランジを有しており、本体連結部は、容器本体が第一治具10と第二治具20との間に挟まれた状態で、上記の保持部12の当接部12aによりキャップ側から当接され、フランジは、容器本体が第一治具10と第二治具20との間に挟まれた状態で、第一治具10と第二治具20とが第二方向L2に相対的にスライドされたときに押圧部22により押圧されるものであれば、上述した実施形態と同様に、キャップ開放装置を用いて全てのキャップを一度に開放することができる。例えば、複数の容器本体の形状が全て同一でなくてもよいし、複数のキャップの向きや形状が全て同一でなくてもよい。
1 PCRチューブ(連設容器)
2 容器本体
2a 開口
2e 開口縁部
3 本体連結部
4 キャップ
4f フランジ
5 キャップ連結部
10,10′ 第一治具
10a 第一対向面
10b 第一側面
11a 第一凹部
12 保持部
12a 当接部
12b 湾曲部
13,13′ アーム部
13a,13a′ 係合部
13d 係合面
20 第二治具
20a 第二対向面
20b 第二側面
21a 第二凹部
21b 列設方向の両側の端面
22 押圧部
22e 押圧部の辺
23 段差部
23d 段差面
L0 列設方向
L1 第一方向
L2 第二方向
A 仮想線
Wa アーム部の幅寸法(第二方向の寸法)

Claims (8)

  1. 本体連結部を介して一列に連設された複数の容器本体と、キャップ連結部を介して各々の前記容器本体と連結されて前記容器本体の開口を閉鎖するフランジ付きのキャップとを有する連設容器における全ての前記キャップを一度に開放するキャップ開放装置であって、
    前記容器本体の列設方向に直交する第一方向から前記容器本体を挟んで組み合わされるとともに、前記列設方向及び前記第一方向の両方に直交する第二方向へ相対的にスライドされる第一治具及び第二治具を備え、
    前記第一治具は、前記第二治具と対向する第一対向面に凹設された所定数の第一凹部と、前記列設方向及び前記第一方向に延在する第一側面から前記第二方向へ突設されるとともに前記キャップ及び前記キャップ連結部と干渉しない位置に配置された複数の保持部と、を有し、
    前記第二治具は、前記第一治具と対向する第二対向面に凹設された前記所定数の第二凹部と、前記列設方向及び前記第一方向に延在する第二側面から前記第二方向へ突設された前記所定数の押圧部と、を有し、
    前記保持部は、前記第一側面から前記第二方向に離隔して配置されるとともに前記第一凹部に前記容器本体が載置された状態で前記本体連結部の前記キャップ側の面に当接する当接部を有し、
    前記押圧部は、前記第一凹部及び前記第二凹部で前記容器本体が挟まれるとともに前記当接部が前記本体連結部に当接した組合せ状態で、前記第一治具及び前記第二治具が前記第二方向へ相対的にスライドされると前記キャップの前記フランジを押圧する
    ことを特徴とする、キャップ開放装置。
  2. 前記保持部は、前記列設方向に隣接する二つの前記第一凹部の間に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のキャップ開放装置。
  3. 前記キャップは、前記容器本体の中心を通って前記キャップ連結部と前記フランジとを繋ぐ仮想線が前記列設方向に対し傾斜する向きで前記容器本体と連結されており、
    前記保持部は、前記キャップ連結部を回避するよう湾曲形成された湾曲部を有する
    ことを特徴とする、請求項2記載のキャップ開放装置。
  4. 前記キャップは、前記容器本体の中心を通って前記キャップ連結部と前記フランジとを繋ぐ仮想線に対して左右対称形状であり、
    前記押圧部は、前記組合せ状態を前記キャップ側から見たときに、前記フランジと重なる辺が前記仮想線に対して直交するように形成されている
    ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のキャップ開放装置。
  5. 前記第一治具及び前記第二治具のうち一方の治具における前記列設方向の端面に形成された段差部と、
    前記第一治具及び前記第二治具のうち他方の治具における前記列設方向の端部に形成され、前記第一対向面又は前記第二対向面よりも突出するように立設されたアーム部と、を備え、
    前記アーム部は、前記段差部と前記第二方向にのみスライド自在に係合する係合部を先端に有し、
    前記第一治具及び前記第二治具は、前記組合せ状態かつ前記係合部と前記段差部との係合状態でスライドされる
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のキャップ開放装置。
  6. 前記段差部は、前記第一対向面と逆側の面又は前記第二対向面と逆側の面と前記列設方向の前記端面とで形成される角部を切り欠いて形成されており、前記第一対向面又は前記第二対向面と平行な段差面を有し、
    前記係合部は、前記組合せ状態かつ前記係合状態で、前記段差面と面接触又は対向配置される係合面を有する
    ことを特徴とする、請求項5記載のキャップ開放装置。
  7. 前記アーム部は、前記第二方向の寸法が一定の形状に形成されており、
    前記アーム部の前記第二方向の寸法は、前記第一治具から前記保持部を除いた部分の前記第二方向の寸法又は前記第二治具から前記押圧部を除いた部分の前記第二方向の寸法以上に設定されている
    ことを特徴とする、請求項5又は6記載のキャップ開放装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のキャップ開放装置に用いられる連設容器であって、
    一列に連設されるとともに、前記第一治具及び前記第二治具に挟まれる複数の容器本体と、
    各々の前記容器本体と連結されるとともに前記容器本体の開口を閉鎖するキャップと、
    前記容器本体の開口縁部を接続することで前記容器本体を連結する本体連結部と、
    前記容器本体の前記開口縁部から前記キャップに向かって帯状に延設されるとともに屈曲可能なキャップ連結部と、を備え、
    前記キャップは、前記容器本体の前記開口縁部よりも径方向外側に突出したフランジを有し、
    前記本体連結部は、前記容器本体が前記第一治具と前記第二治具との間に挟まれた状態で、前記保持部の前記当接部により前記キャップ側から当接され、
    前記フランジは、前記容器本体が前記第一治具と前記第二治具との間に挟まれた状態で、前記第一治具と前記第二治具とが前記第二方向に相対的にスライドされたときに前記押圧部により押圧される
    ことを特徴とする、連設容器。
JP2018194008A 2018-10-15 2018-10-15 キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器 Active JP7145028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194008A JP7145028B2 (ja) 2018-10-15 2018-10-15 キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194008A JP7145028B2 (ja) 2018-10-15 2018-10-15 キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020063053A JP2020063053A (ja) 2020-04-23
JP7145028B2 true JP7145028B2 (ja) 2022-09-30

Family

ID=70386666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018194008A Active JP7145028B2 (ja) 2018-10-15 2018-10-15 キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7145028B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6001310A (en) 1996-10-11 1999-12-14 Shaffer; John V. Pliable centrifuge tube array
US6170359B1 (en) 1998-09-16 2001-01-09 Michael Hoffman Micro tube cap opening device with tube holder and slidable lifting bar
JP2014529549A (ja) 2011-08-02 2014-11-13 スリーエム イノベイティブプロパティズカンパニー キャップ操作ツール及び使用方法
US20160376137A1 (en) 2015-06-24 2016-12-29 John Kenneth Alexander Bell Laboratory Test Tube Handling Device

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5342993A (en) * 1976-09-28 1978-04-18 Hiroshi Kichijiyou Cap opener

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6001310A (en) 1996-10-11 1999-12-14 Shaffer; John V. Pliable centrifuge tube array
US6170359B1 (en) 1998-09-16 2001-01-09 Michael Hoffman Micro tube cap opening device with tube holder and slidable lifting bar
JP2014529549A (ja) 2011-08-02 2014-11-13 スリーエム イノベイティブプロパティズカンパニー キャップ操作ツール及び使用方法
US20160376137A1 (en) 2015-06-24 2016-12-29 John Kenneth Alexander Bell Laboratory Test Tube Handling Device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020063053A (ja) 2020-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7559180B2 (en) Fixing device for structure member
JP4113117B2 (ja) 横方向開放式ヒンジ蓋付きの硬質小包体
RU2276050C2 (ru) Жесткая упаковка для табачных изделий
JPH09187411A (ja) 掃除用具
JP7145028B2 (ja) キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器
US20230059576A1 (en) Dripping container cover
US20020112978A1 (en) Needle package
JP6946160B2 (ja) キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器
JP7141903B2 (ja) キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器
JP2008068846A (ja) ルーフモール用キャップ及びその取付構造
JP5035776B2 (ja) 樹脂製パネル
JP2004099054A (ja) カートンおよびカートンブランク
JP7030526B2 (ja) キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器
US20090277131A1 (en) Clamp Device and Packaging Box Assembly Incorporating Said Clamp Device
JP2021076199A (ja) 保護カバー、及び、離間機構
JP2021076200A (ja) 保護カバー、及び、連結機構
JP2006520704A5 (ja)
JP5719962B1 (ja) 結合具および容器
JPH079817Y2 (ja) 食品包装パック用スペーサー
JP4738359B2 (ja) 表紙
KR200296163Y1 (ko) 샌드위치 포장 케이스
JP2017140273A (ja) 爪切り
JP2021116087A (ja) 包装容器
JP2538042Y2 (ja) 封緘器
JP2014019470A (ja) 包装箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7145028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150