JP7030526B2 - キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器 - Google Patents

キャップ開放装置およびこのキャップ開放装置に用いられる連設容器 Download PDF

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Description

本発明は、複数の容器本体及び複数のキャップがそれぞれ一列に連なって設けられた密閉式の連結容器(いわゆる多連PCRチューブ)の各キャップを一度に開放するキャップ開放装置に関し、特に滅菌器に用いて好適である。また、本発明は、このキャップ開放装置に用いられる連設容器に関する。
多連PCRチューブは、複数個(例えば8個や12個)の同一形状の容器本体と、各容器本体を密閉するキャップとがそれぞれ一列に連なって設けられたチューブであり、生化学分野の実験や研究において用いられる。PCRチューブは、容器本体内のサンプルの蒸発やサンプルへの異物混入等を防ぐためにキャップによって密閉されるが、一つ一つのキャップを手で開け閉めしたのでは作業効率が悪い。そこで、全てのキャップを一度に着脱できる装置(着脱具)が提案されている。例えば特許文献1には、PCRチューブをセットする基体と、基体に対してスライドさせることで基体に保持されたPCRチューブのキャップを一度に開放させる蓋体とから構成された着脱具が開示されている。
実用新案第3206657号公報
しかしながら、上記の特許文献1の着脱具は小型化しにくいという課題があり、狭い作業スペースで用いることが困難である。また、この着脱具を用いる場合には、基体を置くための机や作業台が必要となり、この点からも作業環境が制限される。なお、これらの課題はPCRチューブのキャップを開放する場合に限って生じる課題ではなく、一列に連設された容器本体と、一列に連設されるとともに各容器本体を塞ぐ複数のキャップとを有する連設容器の全てのキャップを一度に開放する場合に共通の課題である。
本件のキャップ開放装置は、このような課題に鑑み案出されたもので、コンパクトな構成であって作業環境を問わず使用でき、連設容器の全てのキャップを一度に開放することで作業効率を高めることを目的の一つとする。また、本件の連設容器は、このようなキャップ開放装置に用いられることで、作業環境を問わず一度に全てキャップを開放させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するキャップ開放装置は、夫々が本体連結部を介して一列に連設された複数の容器本体と、各々の前記容器本体に密閉開放可能に設けられるとともに、夫々が密閉状態で前記本体連結部と列設方向に直交する第一方向において離隔して設けられキャップ連結部を介して一列に連設された複数のキャップと、を有するキャップ分離式の連設容器における全ての前記キャップを一度に開放するキャップ開放装置である。当該キャップ開放装置は、前記列設方向及び前記第一方向の両方に直交する第二方向から前記連設容器を挟む第一部品及び第二部品を備える。
前記第一部品は、平らな台座面と、前記第二部品と位置合わせを行う第一合わせ部と、前記台座面から立設されて前記列設方向に並設された所定数の突起部と、を有し、前記第二部品は、平らな押さえ面と、前記第一部品と位置合わせを行う第二合わせ部と、前記押さえ面に穿設されるとともに位置合わせされた状態で前記突起部の先端から前記第二方向に延びる延長線上に位置する前記所定数の孔部と、を有する。各々の前記突起部は、先端に向かって互いに接近する二つの端面を有する先細形状をなし、前記二つの端面のうちの一方が前記本体連結部に接触するとともに他方が前記キャップ連結部に接触するように、隣接する前記容器本体の間に配置される。
(2)前記突起部は、板状の二等辺三角形に形成されており、前記二つの端面は、底辺を除く二つの辺に相当することが好ましい。
(3)前記第一合わせ部及び前記第二合わせ部の一方は、前記第二方向を軸方向としたピンであり、前記第一合わせ部及び前記第二合わせ部の他方は、前記ピンが挿通される貫通孔を持つ筒部であることが好ましい。
(4)前記台座面及び前記押さえ面は、互いに合同な矩形状に形成されるとともに、前記台座面には、一方の長辺側に前記突起部が並設され、他方の長辺側における二つの角部に前記第一合わせ部が配置され、前記押さえ面には、一方の長辺側に前記孔部が並設され、他方の長辺側における二つの角部に前記第二合わせ部が配置されていることが好ましい。
(5)前記突起部は、隣接する前記容器本体の間に前記突起部が配置された状態を前記キャップ側から見たときに、前記先端が前記複数の容器本体の中心点を結ぶ仮想的な直線を超えるように形成されていることが好ましい。
(6)前記第一部品は、隣接する前記突起部の基端部同士を繋ぐ補強部を有し、前記補強部は、その上面に湾曲状に凹設され、前記全てのキャップが開放されたときに前記容器本体を受け止める凹面を有することが好ましい。
開示のキャップ開放装置によれば、全てのキャップを一度に簡単に開けることができ、作業効率を高めることができる。また、コンパクトな構成であることから、手のひらや指の上で作業することができる。言い換えると、机や作業台等がない場所であっても連設容器のキャップを開放することができるため、作業環境を問わず使用することができ、例えば制限された空間での作業も可能となる。
また、開示の連設容器によれば、開示のキャップ開放装置に用いられることから、作業環境を問わず、簡単に全てのキャップを開けることができる。
実施形態に係るキャップ開放装置に用いられる連設容器の一例(キャップ分離式の8連PCRチューブ)を示す図であり、(a)は容器本体及びキャップを別々に示す斜視図、(b)は密閉状態の連設容器の部分拡大平面図、(c)は容器本体の部分拡大斜視図である。 実施形態に係るキャップ開放装置の第一部品の斜視図である。 実施形態に係るキャップ開放装置の第二部品の斜視図である。 実施形態に係るキャップ開放装置を説明する図であり、(a)は第一部品及び第二部品で連設容器を挟んだ状態を第二部品側から見た平面図、(b)は図4(a)をキャップ側から見た正面図である。 (a)は図4(b)のA-A矢視断面図であり、(b)はキャップの開放状態を示す断面図である。
図面を参照して、実施形態としてのキャップ開放装置及び連設容器について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1(a)~(c)は、本実施形態に係るキャップ開放装置に用いられる連設容器1を示す模式図であり、図2及び図3はキャップ開放装置を構成する第一部品10及び第二部品20を別々に示す図である。本実施形態のキャップ開放装置は、図1(a)に示すような、一列に連設された複数の容器本体2と、各容器本体2とは別体で一列に連設されるとともに容器本体2の開口2aを塞ぐ複数のキャップ4とを有する連設容器1の全てのキャップ4を一度に開放する装置である。
本実施形態では、連設容器1として、同一形状の8つのチューブ(容器本体2及びキャップ4)が一連に設けられた市販のキャップ分離式の8連PCRチューブを例示する。以下、PCRチューブに符号1を示す。PCRチューブ1は、複数の容器本体2と、これと同数のキャップ4と、容器本体2を連結する本体連結部3と、キャップ4を連結するキャップ連結部5とを有する。
図1(a)~(c)に示すように、本実施形態の容器本体2は円形の開口2aを有し、径方向の寸法よりも深さ方向の寸法が長い細長形状に形成され、先端(容器の底部)に向かって縮径されている。各容器本体2は、開口2aの周囲の縁部(以下「開口縁部2e」という)が高強度に(例えば肉厚に)形成されている。さらに本実施形態の容器本体2は、開口縁部2eから底部側へ所定長さだけ離隔した位置に、肉厚に形成された円錐台形状の環状部位(以下「環状部2c」という)を有する。
8つの容器本体2は径方向に一列に並んで設けられ、全ての容器本体2が本体連結部3を介して連結されている。本実施形態では、隣接する容器本体2の環状部2cが本体連結部3によって接続されている。以下の説明では、容器本体2が一列に並んだ方向を「列設方向L0」と呼ぶ。また、本実施形態の容器本体2は、開口縁部2eと環状部2cとの間の径方向寸法が一定に形成されている。以下、この部位を外筒部2bと呼ぶ。
8つのキャップ4は、容器本体2と同様、径方向に一列に並んで設けられ、全てのキャップ4がキャップ連結部5を介して連結されている。本実施形態のキャップ4は、開口2aの内側に入り込んで容器本体2の外筒部2bの内面に密着する内筒部4bと、内筒部4bの一方の端面を塞ぐ曲面状の蓋部4aとを有する。キャップ連結部5は、隣接する内筒部4bを連結する板状の部位である。すなわち、PCRチューブ1は、複数(ここでは8つ)の容器本体2と、本体連結部3と、容器本体2と同数のキャップ4と、キャップ連結部5とを備える。なお、本実施形態のキャップ連結部5は、図4(b)に示すように、蓋部4aの外側面を二本の板状の部位で繋ぐ構成となっている。
図1(b)に示すように、PCRチューブ1の密閉状態では、本体連結部3とキャップ連結部5とが列設方向L0に直交する方向(以下「第一方向L1」という)において離隔して設けられる。すなわち、PCRチューブ1は、隣接する容器本体2と本体連結部3とキャップ連結部5とに囲まれた空間6を有する。本実施形態のPCRチューブ1は、列設方向に並設された7つの空間6を有する。なお、第一方向L1は、容器本体2に対してキャップ4が開放される方向である。
キャップ開放装置は、図2,図3,図4(a)及び(b)に示すように、容器本体2の列設方向L0及び第一方向L1の両方に直交する方向(以下「第二方向L2」という)からPCRチューブ1を挟む第一部品10及び第二部品20を備える。第二方向L2は、二つの部品10,20を組み合わせる方向でもある。図2及び図3に示すように、二つの部品10,20はいずれも略矩形状の平板を有し、各長手方向が列設方向L0に相当し、各短手方向が第一方向L1に相当し、平板の厚み方向が第二方向L2に相当する。
キャップ開放装置は、図2に示す状態の第一部品10に対してPCRチューブ1をセットし、図3に示す状態の第二部品20を裏返してからPCRチューブ1を挟むように第一部品10に組み合わせる。この組合せ状態を示した図が、図4(a),(b)及び図5(a)である。そして、図5(a)中に白抜き矢印で示すように、PCRチューブ1を挟み込むように二つの部品10,20を接近させることで、図5(b)に示すように全てのキャップ4が一度に開放される。
図2に示すように、第一部品10は、平らな台座面11aを持つ板状の台座部11と、台座部11の台座面11aから立設されて列設方向L0に並設された所定数の突起部12と、第二部品20と位置合わせを行う第一合わせ部13とを備える。本実施形態では、突起部12の個数である「所定数」が9である場合を例示する。
本実施形態の台座部11は薄い矩形状の平板で構成され、最も面積の広い二つの平面の一方が台座面11aとして機能する。台座面11aには、一方の長辺側に突起部12が並設され、他方の長辺側における二つの角部に第一合わせ部13が配置される。すなわち、台座面11aの短辺(第一方向L1)における一方に突起部12が設けられ、他方に第一合わせ部13が設けられる。
各突起部12はいずれも同一形状であり、少なくとも隣接する容器本体2の間の空間6に配置される。各突起部12は、先端に向かって互いに接近する二つの端面12a,12bを有する先細形状をなし、図5(a)に示すように、二つの端面12a,12bのうちの一方が本体連結部3に接触するとともに他方がキャップ連結部5に接触するように、隣接する容器本体2の間の空間6に配置される。本実施形態の第一部品10には、図4(b)に示すように、隣接する容器本体2の間に配置される7つの突起部12に加えて、両端の容器本体2の側方に配置される二つの突起部12が設けられる。
図2,図4(a),(b)及び図5(a)に示すように、本実施形態の突起部12は、平板状の二等辺三角形に形成されており、二つの端面12a,12bは、底辺を除く二つの辺に相当する。突起部12は、その先端が空間6に挿入されるように鋭角に形成されている。図5(a)に示すように、二等辺三角形状の突起部12における一方の辺(端面)12aは、その法線が容器本体2側へ延び、本体連結部3と接触配置される。また、突起部12の他方の辺(端面)12bは、その法線がキャップ4側へ延び、キャップ連結部5と接触配置される。
また、本実施形態の突起部12は、図4(b)に示すように、隣接する容器本体2の間に突起部12が配置された状態をキャップ4側から見たときに、突起部12の先端が複数の容器本体2の中心点を結ぶ仮想的な直線Kを超えるように、その高さ寸法(第二方向L2の寸法)及び先端の角度が設定されている。
第一合わせ部13は、図2,図4(a),(b)及び図5(a)に示すように、台座面11aの二つの角部のそれぞれに立設され、第二方向L2を軸方向としたピンである。以下、ピン13とも表記する。ピン13は、軸方向に直交する断面形状が円形であり、突起部12と同等の高さ寸法(第二方向L2の長さ)を有する。
また、本実施形態の第一部品10は、図2及び図4(b)に示すように、隣接する突起部12の基端部同士を繋ぐ補強部14を有する。補強部14は、列設方向L0に延在する壁部として立設されるとともに、その上面に湾曲状に凹設された凹面を有する。凹面は、図5(b)に示すように、全てのキャップ4が開放されたときに容器本体2の外筒部2bを受け止める機能を持つ。すなわち、補強部14は、突起部12を補強する機能と、キャップ4が開放された容器本体2をキャッチする機能とを併せ持つ。
図3に示すように、第二部品20は、平らな押さえ面21aを持つ板状の押さえ部21と、押さえ部21(押さえ面21a)に穿設されて列設方向L0に並設された所定数の孔部22と、第一部品10と位置合わせを行う第二合わせ部23とを備える。本実施形態の台座部11は薄い矩形状の平板で構成され、最も面積の広い二つの平面の一方が押さえ面21aとして機能する。本実施形態では、台座面11aと押さえ面21aとが互いに合同な矩形状に形成される。押さえ面21aには、一方の長辺側に孔部22が並設され、他方の長辺側における二つの角部に第二合わせ部23が配置される。すなわち、押さえ面21aの短辺(第一方向L1)における一方に孔部22が設けられ、他方に第二合わせ部23が設けられる。
各孔部22は、いずれも同一形状であり、図5(a)に示すように、二つの部品10,20が位置合わせされた状態で突起部12の真上(突起部12の先端から第二方向L2に延びる延長線上)に配置される。すなわち、第一部品10と第二部品20とでPCRチューブ1を挟み込むときに、突起部12の先端が孔部22に挿通されるように、突起部12及び孔部22の第二方向L2における互いの位置が一致して設けられる。本実施形態の第二部品20には、突起部12と同数、すなわち9つの孔部22が設けられる。
第二合わせ部23は、図3,図4(a),(b)及び図5(a)に示すように、押さえ面21aの二つの角部のそれぞれに立設され、第二方向L2を軸方向とした円筒部である。以下、円筒部23とも表記する。円筒部23は、軸方向に直交する断面形状が円環であり、ピン13が挿通される貫通孔23aを有する。すなわち、二つのピン13が、二つの円筒部23の各貫通孔23aに挿通されることで、第一部品10と第二部品20との位置合わせが行なわれるとともに、二つの部品10,20が互いに第二方向L2へのみ移動可能となる。
[2.作用,効果]
ここで、上述したキャップ開放装置によりPCRチューブ1のキャップ4を開放する手順を説明する。まず、第一部品10の各突起部12の先端をPCRチューブ1の空間6に入れながらPCRチューブ1を第一部品10にセットする。このとき、突起部12の一方の端面12aに本体連結部3を載置(接触配置)し、突起部12の他方の端面12bにキャップ連結部5を載置(接触配置)する。
次に、PCRチューブ1を第一部品10と共に挟むように、第二部品20を組み合わせる。このとき、第一部品10のピン13に、第二部品20の円筒部23を挿通することで、二つの部品10,20の位置を合わせる。これにより、図4(a),(b)及び図5(b)に示すように、各突起部12の真上に孔部22が位置する。そして、図5(a)中に白抜き矢印で示すように、PCRチューブ1を挟み込むように二つの部品10,20を接近させる。ここで、二つの部品10,20は、ピン13及び円筒部23によって第二方向L2にのみ移動可能となっていることから、互いの位置がずれることなく容易にPCRチューブ1を挟み込むことができる。
第一部品10と第二部品20との間隔(第二方向L2の距離)が短くなるように台座部11及び押さえ部21に力がかけられると、本体連結部3は突起部12の一方の端面12aを台座部11側へ押し、キャップ連結部5は突起部12の他方の端面12bを台座部11側へ押す。これにより、本体連結部3及びキャップ連結部5は、図5(a)中に太矢印で示すように、突起部12の二つの端面12a,12bのそれぞれから反力を受け、二つの連結部3,5の間隔が押し広げられる。
つまり、二つの部品10,20でPCRチューブ1を挟み込むことで、突起部12が本体連結部3及びキャップ連結部5を互いに離隔させるため、容器本体2とキャップ4とが分離し、図5(b)に示すように全てのキャップ4が一度に開放される。なお、開放された容器本体2は、補強部14の凹面に受け止められる。
したがって、上述したキャップ開放装置によれば、全てのキャップ4を一度に簡単に開けることができ、作業効率を高めることができる。また、コンパクトな構成であることから、手のひらや指の上で作業することができる。言い換えると、机や作業台等がない場所であってもPCRチューブ1のキャップ4を開放できるため、作業環境を問わず使用することができる。このため、例えば使用済みのPCRチューブ1を滅菌器で滅菌する場合に、滅菌器の釜(チャンバー)の内部に手を入れて、釜内でPCRチューブ1のキャップ4を開放する作業を行うことができる。
また、上述した突起部12は板状の二等辺三角形に形成されているため、台座部11と押さえ部21とでPCRチューブ1を挟み込むように力を加えたときに、本体連結部3とキャップ連結部5とを突起部12により均等に押すことができる。このため、キャップ4が開放されやすくなり、作業効率を高めることができる。
また、上述したキャップ開放装置では、二つの合わせ部13,23の一方がピン13として設けられ、他方が貫通孔23aを有する円筒部23として設けられる。このため、ピン13を円筒部23に挿通するだけで二つの部品10,20の位置合わせを行なうことができる。また、二つの部品10,20がピン13の軸方向(第二方向L2)以外へ動くことができなくなる(移動方向が規制される)ため、二つの部品10,20でPCRチューブ1を挟み込みやすくなり、作業性を高めることができる。
上述した台座面11a及び押さえ面21aは、互いに合同な矩形状に形成されており、一方の長辺側に突起部12及び孔部22が並設され、他方の長辺側に二つの合わせ部13,23が設けられている。このため、一方の長辺側に位置する突起部12にPCRチューブ1をセットしつつ、他方の長辺側に位置する二つの合わせ部13,23で押さえ部21の位置を台座部11に対して合わせることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
上述した突起部12は、図4(b)に示すように、その先端が仮想的な直線Kを超えるように形成されているため、第一部品10に対してPCRチューブ1を安定してセットできる。これにより、作業性を向上させることができる。
また、第一部品10には隣接する突起部12の基端部同士を繋ぐ補強部14が設けられているため、突起部12の剛性を高めることができる。さらにこの補強部14は、その上面が凹設されており、全てのキャップ4が開放されたときに容器本体2を受け止める機能も併せ持つ。つまり、補強部14という一つの部位に、突起部12の剛性を高める機能と、キャップ4が開放された後の容器本体2を受け止める機能とを兼用させることで、キャップ開放装置をよりコンパクトな構成にすることができる。
上述したキャップ開放装置に用いられる連設容器1(例えばPCRチューブ)であれば、作業環境を問わず、簡単に全てのキャップ4を開けることができる。
また、上述したキャップ開放装置であれば、市販のキャップ分離式の8連PCRチューブ1のキャップ4を簡単に開けることができる。この8連PCRチューブ1は、本体連結部3が開口縁部2eから離隔しているため、キャップ連結部5との間に突起部12の先端が入り込むことができる。さらに、本体連結部3は肉厚な環状部2c同士を連結しているため、他の部位よりも強度が高くなっており、キャップ4の開放作業時に力が作用しても容器本体2が変形することがない。したがって、より簡単に、より小さな力でキャップ4を開けることができる。
[3.その他]
上述したキャップ開放装置及び連設容器1の構成は一例であって、上述したものに限られない。
例えば、第一合わせ部13が貫通孔を持つ筒部として設けられ、第二合わせ部23がピンとして設けられていてもよい。このような構成であっても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第一合わせ部13及び第二合わせ部23は、互いに位置合わせを行なえる形状及び配置であればよく、上述した構成に限らない。
上述した第一部品10の台座部11,突起部12及び第一補強部14の形状は一例であって、上述した形状でなくてもよい。例えば、台座面が押さえ面と異なる形状であってもよいし、突起部が板状や二等辺三角形状でなくてもよい。突起部は、少なくともその先端が、隣接する容器本体2の間の空間6に入り込むことができ、先端に向かって互いに接近する二つの端面のうちの一方が本体連結部3に接触し、他方がキャップ連結部5に接触しうる形状であればよい。また、隣接する突起部の基端部同士を繋ぐ補強部に凹面が設けられていなくてもよく、キャップ4が開放された容器本体2を受け止める部位を別途設けてもよい。なお、例えば突起部の基端部を肉厚に形成して補強部を省略してもよい。また、第一部品における第一方向L1の両端に、列設方向L0に沿って立設された壁部を設け、開放されたキャップ4及び容器本体2を両端の壁部によって受け止め、第一部品内で確保する構成としてもよい。
上述した第二部品20の押さえ部21及び孔部22の形状は一例であって、上述した形状でなくてもよい。例えば、孔部の形状やその配置は、突起部の形状や配置に応じて設定すればよい。また、押さえ面を有する押さえ部が上記のような薄板状ではなく、厚みの大きな板状(直方体形状)に形成され、この押さえ部の押さえ面に、容器本体2の半周分を収容する曲面状(R状)の凹みが設けられていてもよい。このような形状であっても、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第一部品10の台座部11をこの押さえ部と同様に直方体形状とし、この台座部の台座面に容器本体2の残り半周分を収容する曲面状(R状)の凹みを設ければ、上記の補強部14の凹面の代わりに、キャップ4が開放された容器本体2を上下二つの凹みによって受け止めることができる。なお、この場合には、キャップ4が開放されたときに移動する距離を考慮して形状を設計することが好ましい。
上述した実施形態では、容器本体2及びキャップ4の各個数が8つであり、突起部12及び孔部22の各個数(所定数)が9つである場合を例示したが、例えば両端の容器本体2の側方に位置する突起部12及び孔部22を省略し、7つの突起部12と7つの孔部22とを設けてもよい。また、突起部12及び孔部22の各個数(所定数)が容器本体2及びキャップ4の各個数よりも多ければ、上記のキャップ分離式の8連PCRチューブ1のキャップ2を一度に全て開放することができる。
上述した実施形態では、連設容器として、キャップ分離式の8連PCRチューブ1を例示したが、キャップ開放装置に用いられる連設容器はこれに限られない。例えば、連設容器が市販のキャップ分離式の12連PCRチューブでもよいし、8個や12個以外のキャップ分離式の多連PCRチューブであってもよい。また、上述したPCRチューブ1は、蓋部4aの外側面を二本の板状の部位で繋ぐキャップ連結部5を有しているが、各キャップに、蓋部4aの外側面を囲むフランジ部が設けられ、キャップ連結部が隣接するフランジ部同士を繋ぐように設けられてもよい。これにより、キャップ連結部の剛性が高められる。
また、連設容器が市販品でなくてもよい。連設容器は、一列に連設された複数の容器本体と、各容器本体とは別体で一列に列設されるとともに容器本体の開口を塞ぐ複数のキャップと、容器本体を連結する本体連結部と、密閉状態のときに列設方向に直交する第一方向において本体連結部と離隔して設けられ、キャップを連結するキャップ連結部と、を備えたものであり、本体連結部及びキャップ連結部は、突起部が隣接する容器本体2の間に配置された状態で突起部の底辺を除く二辺のそれぞれと接触するとともに、第一部品10及び第二部品20により連接容器が挟み込まれた場合に互いに離隔するものであれば、上述した実施形態と同様に、キャップ開放装置を用いて全てのキャップを一度に開放することができる。例えば、複数の容器本体の形状が全て同一でなくてもよいし、複数のキャップの形状が全て同一でなくてもよい。
1 PCRチューブ(連設容器)
2 容器本体
2a 開口
2c 環状部
2e 開口縁部
3 本体連結部
4 キャップ
5 キャップ連結部
10 第一部品
11 台座部
11a 台座面
12 突起部
12a,12b 辺
13 第一合わせ部,ピン
14 補強部
20 第二部品
21 押さえ部
21a 押さえ面
22 孔部
23 第二合わせ部,円筒部(筒部)
23a 貫通孔
K 仮想的な直線
L0 列設方向
L1 第一方向
L2 第二方向

Claims (6)

  1. 夫々が本体連結部を介して一列に連設された複数の容器本体と、各々の前記容器本体に密閉開放可能に設けられるとともに、夫々が密閉状態で前記本体連結部と列設方向に直交する第一方向において離隔して設けられキャップ連結部を介して一列に連設された複数のキャップと、を有するキャップ分離式の連設容器における全ての前記キャップを一度に開放するキャップ開放装置であって、
    前記列設方向及び前記第一方向の両方に直交する第二方向から前記連設容器を挟む第一部品及び第二部品を備え、
    前記第一部品は、平らな台座面と、前記第二部品と位置合わせを行う第一合わせ部と、前記台座面から立設されて前記列設方向に並設された所定数の突起部と、を有し、
    前記第二部品は、平らな押さえ面と、前記第一部品と位置合わせを行う第二合わせ部と、前記押さえ面に穿設されるとともに位置合わせされた状態で前記突起部の先端から前記第二方向に延びる延長線上に位置する前記所定数の孔部と、を有し、
    各々の前記突起部は、先端に向かって互いに接近する二つの端面を有する先細形状をなし、前記二つの端面のうちの一方が前記本体連結部に接触するとともに他方が前記キャップ連結部に接触するように、隣接する前記容器本体の間に配置される
    ことを特徴とする、キャップ開放装置。
  2. 前記突起部は、板状の二等辺三角形に形成されており、
    前記二つの端面は、底辺を除く二つの辺に相当する
    ことを特徴とする、請求項1記載のキャップ開放装置。
  3. 前記第一合わせ部及び前記第二合わせ部の一方は、前記第二方向を軸方向としたピンであり、
    前記第一合わせ部及び前記第二合わせ部の他方は、前記ピンが挿通される貫通孔を持つ筒部である
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のキャップ開放装置。
  4. 前記台座面及び前記押さえ面は、互いに合同な矩形状に形成されるとともに、
    前記台座面には、一方の長辺側に前記突起部が並設され、他方の長辺側における二つの角部に前記第一合わせ部が配置され、
    前記押さえ面には、一方の長辺側に前記孔部が並設され、他方の長辺側における二つの角部に前記第二合わせ部が配置されている
    ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のキャップ開放装置。
  5. 前記突起部は、隣接する前記容器本体の間に前記突起部が配置された状態を前記キャップ側から見たときに、前記先端が前記複数の容器本体の中心点を結ぶ仮想的な直線を超えるように形成されている
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のキャップ開放装置。
  6. 前記第一部品は、隣接する前記突起部の基端部同士を繋ぐ補強部を有し、
    前記補強部は、その上面に湾曲状に凹設され、前記全てのキャップが開放されたときに前記容器本体を受け止める凹面を有する
    ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のキャップ開放装置
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