以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
(システムの概要)
図1は、第一実施形態に係る計器読み取りシステム1の構成の概要を模式的に例示する。計器読み取りシステム1は、例えば工場内に設けられる計器70を撮影するカメラ10を備える。計器70は、1つであっても複数であってもよい。また、計器70を撮影するカメラの台数に制限はない。また、以下では、複数の計器70を1つのカメラで撮影する形態を例示する。
また、計器読み取りシステム1は、カメラ10によって撮像された計器70が映る画像から、計器70の表示情報を読み取るサーバ30を備える。また、計器読み取りシステム1は、カメラ10と、サーバ30とを中継するI/Fサーバ40を備える。また、計器読み取りシステム1は、カメラ10と通信する情報端末60を備える。ここで、カメラ10は、本発明の「撮像装置」の一例である。また、サーバ30は、本発明の「サーバ」の一例である。
図2は、カメラ10の概要の一例を示している。カメラ10は、例えば工場内に設けられる複数の計器70を概観する位置に設けられる。そして、カメラ10は、複数の計器70において反射した光を集光するレンズ11を備える。カメラ10の内部では、レンズ11によって集光された光により複数の計器70に相当する像が結像され、画像として出力される。
また、カメラ10は、照度センサ12を備える。照度センサ12は、カメラ10が設置される環境の照度を検出する。また、カメラ10は、LED(Light Emitting Diode)13を備える。LED13は、複数の計器70が設置される方向を照明する。LED13は、図2の奥側方向に複数設けられる。また、LED13の発光する強度や個数は、照度センサ12によって検出される照度に応じて、制御されてもよい。ここで、LED13は、本発明の「照明手段」、および「発光素子」の一例である。
また、カメラ10は、LED13を覆う拡散部材14を備える。拡散部材14は、LED13から照射された光を拡散する。換言すれば、LED13から照射された光が、集中的に複数の計器70へ入射することは抑制される。これにより、撮像した画像に光が計器70の透明カバーに映り込むことを防止できる。
また、カメラ10は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)モジュール15を備える。BLEモジュール15は、Bluetooth規格によって通信される電波を送信あるいは受信するアンテナを備える。
また、カメラ10は、LTE(Long Term Evolution)モジュール16を備える。LTEモジュール16は、LTE規格によって通信される電波を送信あるいは受信するアンテナを備える。また、LTEモジュール16は、SIM(Subscriber Indentity Module)カードを備える。LTEモジュール16を介して外部の装置と通信を行う場合は、BLEモジュール15を介して外部の装置と通信を行う場合よりも消費される電力が大きい。
また、カメラ10は、電源を入れるための電源ボタン17を備える。また、カメラ10は、消費される電力を供給する電池18を備える。
サーバ30は、情報を表示するディスプレイ31を備える。また、サーバ30は、情報を入力するキーボード32およびポインティングデバイス33を備える。ここで、ディスプレイ31は、本発明の「表示手段」の一例である。また、キーボード32およびポインティングデバイス33は、本発明の「受付手段」の一例である。
情報端末60は、例えばスマートフォン、タブレット端末等の携帯型の情報端末を含む。情報端末60は、情報を表示し、また、情報の入力を受け付けるタッチパネルディスプレイ61を備える。
(機能構成)
図3は、第一実施形態に係る計器読み取りシステム1の構成の概要の一例を示している
。
カメラ10は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(ReadOnly Memory)、あるいはFIFO(First Input First Output)メモリ等の主記憶装置、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有する撮像装置である。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。また、カメラ10は、GPS(Global Positioning System)を備え、位置情報を検出することができる。
カメラ10は、通信部101を備える。通信部101は、カメラ10と接続される外部の装置と情報の通信を行う。
また、カメラ10は、記憶部102を備える。記憶部102は、揮発性メモリの一例であるFIFOメモリ、およびROMなどの不揮発性メモリを含む主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、プロセッサによって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、プロセッサにおいて実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部102は、主記憶装置から補助記憶装置には、プログラムを実行するためのオペレーティングシステムを記憶してもよい。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、プロセッサによって実行されることで、各機能が実現される。また、以下では、主記憶装置及び補助記憶装置を単に記憶装置という。
また、カメラ10は、消費電力低減部103を備える。消費電力低減部103は、カメラ10が消費する電力を低減し、電池18の消耗を抑制する。
また、カメラ10は、撮像部104を備える。撮像部104は、撮像を実行し、撮像された画像を生成する。
また、カメラ10は、撮像条件設定部105を備える。撮像条件設定部105は、撮像部104による複数の計器70を撮像する場合の、撮像の条件を設定する。
また、カメラ10は、環境検出部106を備える。環境検出部106は、カメラ10が設けられる場所の周辺の環境情報を検出する。
また、カメラ10は、画像分割部107を備える。画像分割部107は、撮像部104によって撮像される画像を複数の画像データへ分割する。
サーバ30は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータである。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシス
テム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。
サーバ30は、通信部301を備える。通信部301は、サーバ30と接続される外部の装置と情報の通信を行う。外部の装置は、I/Fサーバ40を介して接続される装置を含む。
また、サーバ30は、画像抽出部302を備える。画像抽出部302は、画像に映る部分を抽出する。
また、サーバ30は、表示部303を備える。表示部303は、ディスプレイ31に情報を表示する。
また、サーバ30は、入力受付部304を備える。入力受付部304は、キーボード32およびポインティングデバイス33を介して情報の入力を受け付ける。
また、サーバ30は、識別部305を備える。識別部305は、画像に映る物体の識別を行う。
また、サーバ30は、読み取り部306を備える。読み取り部306は、画像に映る情報の意味を読み取る。
また、サーバ30は、記憶部307を備える。記憶部307は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、プロセッサによって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、プロセッサにおいて実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。補助記憶装置には、プログラムを実行するためのオペレーティングシステムを記憶してもよい。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、プロセッサによって実行されることで、各機能が実現される。また、以下では、主記憶装置及び補助記憶装置を単に記憶装置という。
I/Fサーバ40は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータである。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。
I/Fサーバ40は、通信部401を備える。通信部401は、I/Fサーバ40と接続される外部の装置と情報の通信を行う。外部の装置は、ネットワーク(N)に接続される装置を含む。ネットワーク(N)には、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)やその他の通信網が採用されてもよい。また、ネットワークは、携帯電話等の電話通信網、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信網を含んでもよい。また、情報の通信は、LTE通信規格での通信を含む。
また、I/Fサーバ40は、画像復元部402を備える。画像復元部402は、複数の
画像データを結合させ、元の画像へ復元を行う。
また、計器読み取りシステム1は、上記の装置に加えてBLE-LTEルータ50を備える。BLE-LTEルータ50は、通信部501を備える。通信部501は、外部の装置からLTE規格で受信した情報を別の外部の装置へBluetooth規格で伝送する。また、逆に、通信部501は、外部の装置からBluetooth規格で受信した情報を、別の外部の装置へLTE規格で伝送する。
情報端末60は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置、入力装置、及び表示装置を有するコンピュータである。情報端末60は、例えばタッチパネルディスプレイ61を有するスマートフォンである。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。
情報端末60は、通信部601を備える。通信部601は、情報端末60と接続される外部の装置と情報の通信を行う。外部の装置との通信には、例えば、無線LANや3G、LTE、Bluetooth等の移動体通信サービスを介してもよい。また、通信部601は、ネットワーク(N)を介して外部の装置と通信を行ってもよい。
また、情報端末60は、表示部602を備える。表示部602は、タッチパネルディスプレイ61に情報を表示する。
また、情報端末60は、入力受付部603を備える。入力受付部603は、タッチパネルディスプレイ61を介して情報の入力を受け付ける。
また、情報端末60は、記憶部604を備える。記憶部604は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、プロセッサによって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、プロセッサにおいて実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。補助記憶装置には、プログラムを実行するためのオペレーティングシステムを記憶してもよい。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、プロセッサによって実行されることで、各機能が実現される。
(カメラ10の処理フロー)
次にカメラ10が実行する初期設定の処理フローを説明する。初期設定は、カメラ10への所定の操作又は所定の信号が受信されることにより実行される。図4は、カメラ10が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS101では、通信部101は、GPSモジュールから位置情報を取得することにより、カメラ10が所望の位置に設置されたことを確認する。そして、通信部101は、カメラ10が所望の位置に設置されたことを計器読み取りシステム1を形成する他の装置へ通知する。また、消費電力低減部103は、通信部101の当該他の装置への通知の場合に、LTEモジュール16よりもBLEモジュール15を優先的に使用させる。これにより、カメラ10が消費する電力は低減される(S101)。
ステップS102では、通信部101は、情報端末60から撮像するための条件を含む
初期設定情報を受信する。ここで、消費電力低減部103は、通信部101が初期設定情報を受信する場合に、LTEモジュール16よりもBLEモジュール15を優先的に使用させる。これにより、カメラ10が消費する電力は低減される(S102)。
(S103)
ステップS103では、撮像条件設定部105は、受信した撮像条件を含む初期設定情報に基づき、撮像のための設定を行う。ここで、撮像条件は、LED13の発光の強度、LED13の発光の個数を含み、撮像条件設定部105は、当該条件に基づいてLED13への電流の流入量を決定する。
また、撮像条件は、画像の解像度を含む。解像度の数値は、カメラ10と計器70との距離や、計器の数などに応じて、複数の値から選択可能である。そして、解像度の数値は、最低限判定できる値にまで落として設定される。これにより、カメラ10から画像を外部の装置へ転送する場合に、転送データ量を抑制することができるので、カメラ10の消費電力は抑制される。
また、撮像条件は、LED13によって光を照射するか否かの基準となる照度の値を含む。基準となる照度の値は、計器70を撮像した場合に画像に映る計器70の表示部分を識別可能な値にまで落として設定される。これにより、カメラ10が消費する電力は低減される。また、カメラ10と計器70との距離に応じて、発光強度の上限値が設定される。
また、消費電力低減部103は、撮像される画像を形成する画素あたりのデータ量を選択することができる。つまり、例えば、色を表現する方法としてRGBカラーモデルを使用する場合、RGB888形式(24ビット)、RGB565形式(16ビット)、RGB444形式(12ビット)のうちから選択する。例えば計器70の表示部分がモノクロームである場合は、ビット数の少ないRGB形式を選択し、計器70の表示部分が赤い針を備える場合は、ビット数の多いRGB形式を選択する。また、消費電力低減部103は、撮像される画像をJPEG形式で圧縮するように撮像条件を設定する。このような設定により、カメラ10が消費する電力は低減される。
また、上記の撮像条件には、上記以外の撮像装置の消費電力が低減する設定が含まれていてもよい。また、撮像条件は、カメラ10のシャッター速度を含む。また、記憶部102は、設定された撮像条件を不揮発性メモリ、又は補助記憶装置へ格納する。
次にカメラ10が実行する撮像の処理フローを説明する。図5は、カメラ10が実行する処理のフローチャートの一例を示している。図5に示される処理は、撮像条件が設定されていること、またはカメラ10への所定操作、もしくはカメラ10への所定信号の受信に応じて実行される。また、図5に示される処理は、撮像スケジュールに応じて実行されてもよい。
ステップS111では、通信部101は、サーバ30から画像を要求する画像要求信号の受信の判定を行う。また、消費電力低減部103は、画像要求信号を受信する場合に、LTEモジュール16よりも消費電力の少ないBLEモジュール15を通信部101に使用させる。これにより、カメラ10が消費する電力は低減される(S111)。
ステップS112では、消費電力低減部103は、画像要求信号の受信に応じて、動作を停止させていた撮像部104を起動する(S112)。
ステップS113では、撮像部104は、撮像が可能な時間であるか否かを判定する。
ここで、撮像が可能であるか否かは、記憶部102が前回の撮像の時間からの経過時間を記憶しておく。また、記憶部102は、カメラ10が起動するために要する起動時間を予め記憶しておく。そして、経過時間がカメラ10の起動時間よりも長い場合、撮像部104は、撮像可能と判定してもよい(S113)。
ステップS114では、環境検出部106は、照度センサ12を介してカメラ10が設けられる環境の照度を検出する(S114)。
(S115)
ステップS115では、消費電力低減部103は、照度センサの検出値に応じて、発光するか否かを決定する。また、消費電力低減部103は、照度センサ12の検出値に応じて、LED13の発光強度、または発光するLED13の数を決定し、決定に従ってLED13を光らせるようにしてもよい。
また、初期設定として、カメラ10と計器70との距離に応じてLED13の発光強度の上限値が設定されているため(後述する)、計器70がカメラ10と近く、LED13を発光させた場合に計器70のカバーで当該光が反射することにより、撮像画像が白とびとなって計器70の表示部分が読み取り困難となることは抑制される。
ステップS116では、消費電力低減部103は、撮像部104により撮像される画像の解像度を、電池18の残量に応じて撮像条件設定部105に調節させてもよい(S116)。
ステップS117では、撮像部104が、設定された撮像条件に従い、撮像を実行する(S117)。
ステップS118では、記憶部102が、撮像された画像をFIFOメモリへ格納する(S118)。
ステップS119では、画像分割部107が、記憶装置に記憶される撮像画像を呼び出し、撮像画像を複数の画像へと分割する。ここで、画像分割部107は、撮像画像をJPEG形式で圧縮してから分割するようにしてもよい(S119)。
ステップS120では、消費電力低減部103が、LTEモジュール16を通信可能な状態に待機させる(S120)。
ステップS121では、消費電力低減部103が、分割された複数の画像のうちの少なくとも一部を通信部101にLTEモジュール16を使用させることにより、LTE規格でI/Fサーバ40へ送信する(S121)。
ステップS122では、消費電力低減部103が、分割された複数の画像のうちの少なくとも一部を通信部101にBLEモジュール15を使用させることにより、Bluetooth規格でBLE-LTEルータ50へ送信してもよい(S122)。
ステップS123では、消費電力低減部103が、撮像部104の動作を停止させる(S123)。
ステップS124では、消費電力低減部103が、LTEモジュール16の待機状態を解除して停止させる(S124)。
(サーバ30の処理フロー)
次にサーバ30が実行する処理フローを説明する。図6は、サーバ30がカメラ10の初期設定の情報の受信を実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS341では、通信部301が、カメラ10から情報を取得する。情報には、位置情報及び撮像された画像が含まれる。そして、カメラ10が所望の位置に設置されたことを確認する(S341)。
ステップS342では、通信部301が、情報端末60へカメラ10の初期設定画面を送信する(S342)。
ステップS343では、通信部301が、情報端末60からカメラ10の初期設定情報を受信する。初期設定情報には、カメラ10の撮像スケジュールが含まれる。また、初期設定情報には、夫々の計器の表示部分80を指定する情報、及び計器の表示部分80に映る表示情報を読み取ることに関する情報が含まれる。これらの初期設定情報は、記憶部307によって格納される(S343)。
また、図7は、サーバ30がカメラ10で撮像された画像を要求し、画像に映る計器の読み取りを実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS301では、通信部301が、カメラ10Bの撮像スケジュールの確認を行う(S301)。
ステップS302では、カメラ10Bが撮像するタイミングであると確認された場合、通信部301が、I/Fサーバ40へ画像を要求する信号を送信する(S302)。
ステップS303では、通信部301が、I/Fサーバ40から画像を受信する(S303)。
ステップS304では、画像抽出部302が、受信した画像の中から所定の部分を抽出する。ここで、抽出は、既知の抽出手法により自動的に行われてもよい(S304)。
ステップS305では、記憶部307が、画像抽出部302によって抽出された抽出画像を記憶装置に格納する。また、抽出画像は、I/Fサーバ40に格納されてもよい(S305)。
ステップS306では、表示部303が、記憶部307によって格納された画像を、ディスプレイ31を介して表示する(S306)。
(S307)
ステップS307では、記憶部307に格納されるカメラ10の初期設定情報が呼び出される。そして、識別部305が、抽出画像において初期設定として格納されていた、夫々の計器の表示部分80を指定する情報から、抽出画像に映る計器を識別する。
また、入力受付部304が、表示された抽出画像に映る部分を指定する入力をキーボード32及びポインティングデバイス33を介して受け付けてもよい。そして識別部305が、抽出画像に映る指定された部分を計器の表示部分と識別してもよい。そして、表示部303は、指定された部分を他の部分と識別できるように表示する。ここで、識別部305が、キーボード32及びポインティングデバイス33の入力によって抽出画像に映る指定された部分を計器の表示部分と識別することは、本発明の「識別手段」の一例である。
ステップS308では、識別部305が、初期設定として格納されていた、計器の表示部分80に映る表示情報を読み取ることに関する情報から、計器の針の回転中心、及び計器の先端が指し示す角度の基準位置を抽出画像において識別する。また、入力受付部304が、抽出画像において識別された部分に映る表示情報を読み取ることに関する入力をキーボード32及びポインティングデバイス33を介して受け付けてもよい(S308)。
ステップS309では、読み取り部306が、抽出画像において識別された部分に映る表示情報を読み取る(S309)。
ステップS310では、表示部303が、読み取った情報を、ディスプレイ31を介して表示する(S310)。
(I/Fサーバ40の処理フロー)
次にI/Fサーバ40が実行する処理フローを説明する。図8は、I/Fサーバ40が、サーバ30から情報を受信し、BLE-LTEルータ50へLTE規格で当該情報の転送を実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS401では、通信部401が、ネットワーク(N)に接続されるサーバ30から情報を受信する(S401)。
ステップS402では、通信部401が、受信した情報をLTE規格でBLE-LTEルータ50へ送信する(S402)。
また、図9は、I/Fサーバ40が、BLE-LTEルータ50からLTE規格で情報を受信し、ネットワーク(N)に接続されるI/Fサーバへ当該情報の転送を実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS411では、通信部401が、BLE-LTEルータ50からLTE規格で情報を受信する(S411)。
ステップS412では、通信部401が、受信した情報をネットワーク(N)に接続されるサーバ30へ送信する(S412)。
また、図10は、I/Fサーバ40が、カメラ10からLTE規格で情報を受信し、BLE-LTEルータ50から受信した情報を合わせてネットワーク(N)に接続されるサーバ30へ当該情報の転送を実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS421では、通信部401が、BLE-LTEルータ50から複数の画像情報をLTE規格で受信する(S421)。
(S422)
ステップS422では、画像復元部402が、ステップS411及びステップS421において、カメラ10及びBLE-LTEルータ50の夫々から受信した複数の画像情報を結合し、分割される前の画像を復元させる。
ステップS423では、通信部401が、復元された復元画像をネットワーク(N)に接続されるサーバ30へ送信する(S423)。
(BLE-LTEルータ50の処理フロー)
次に、BLE-LTEルータ50が実行する処理フローを説明する。図11は、BLE-LTEルータ50が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS501では、通信部501が、I/Fサーバ40からLTE規格で情報を受信する(S501)。
ステップS502では、通信部501が、受信した情報をカメラ10へBluetooth規格で送信する(S502)。
また、図12は、BLE-LTEルータ50が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS511では、通信部501が、カメラ10からBluetooth規格で情報を受信する(S511)。
ステップS512では、通信部501が、受信した情報をI/Fサーバ40へLTE規格で送信する(S512)。
(情報端末60の処理フロー)
次に情報端末60が実行する処理フローを説明する。図13は、情報端末60が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS601では、通信部601が、カメラ10から位置情報を取得する。そして、カメラ10が所望の位置に設置されたことを確認する(S601)。
ステップS602では、通信部601が、サーバ30からカメラ10の初期設定画面を受信する。そして、表示部602が、初期設定画面をタッチパネルディスプレイ61に表示する(S602)。
ステップS603では、入力受付部603が、タッチパネルディスプレイ61を介して撮像条件を含む初期設定情報の入力を受け付ける。そして、通信部601が、初期設定情報をサーバ30へ送信する(S603)。
ステップS604では、通信部601が、初期設定情報をカメラ10へ送信する(S604)。
(計器読み取りシステム1の処理フロー)
次に計器読み取りシステム1が実行する処理フローを説明する。図14、図15は、計器読み取りシステム1が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS1001では、カメラ10が複数の計器70を概観する位置に設置される。そして、カメラ10の通信部101が、カメラ10が設置されたことを情報端末60及びサーバ30へ通知する。ここで、消費電力低減部103は、情報端末60への通知を行う場合に、通信部101にLTEモジュール16よりも消費電力の小さいBLEモジュール15を使用させる(S1001)。
ステップS1002では、情報端末60の通信部601が、カメラ10が設置された通知を受信する(S1002)。
ステップS1003では、サーバ30の通信部301が、カメラ10が設定された通知
を受信する。通知にはカメラ10によって撮像された計器の画像情報が含まれる(S1003)。
ステップS1004では、サーバ30の通信部301が、情報端末60からの要求に応じてカメラ10の初期設定画面を情報端末60へ送信する(S1004)。
(S1005)
ステップS1005では、情報端末60の通信部601が、初期設定画面をサーバ30から受信する。そして、表示部602がタッチパネルディスプレイ61に初期設定画面を表示させる。
図16―図18は、初期設定画面の一例を示している。図16に示されるように、初期設定画面では、カメラ10によって撮影された計器が映る画像が表示される。そして、入力受付部603が、タッチパネルディスプレイ61に表示される画像において、夫々の計器の表示部分80を指定する入力を、タッチパネルディスプレイ61を介して受け付ける。そして、表示部602は、指定された夫々の計器の表示部分80の色を変化させる。つまり、抽出画像に映る夫々の計器の表示部分80は、識別されることとなる。
また、入力受付部603が、図17に示されるように識別された計器の表示部分80に映る表示情報を読み取ることに関する入力を受け付ける。図17は、計器が針を備え、針の先端が指し示す角度によって計測結果を表示する場合の、表示情報を読み取ることに関する情報が入力される一例を示している。図17(A)は、表示情報を読み取ることに関する情報の入力の一例として、計器の針の回転中心を指定することを例示している。図17(B)は、表示情報を読み取ることに関する情報の入力の一例として、針の先端が指し示す角度の基準位置を指定することを例示している。ここで、針の回転中心の情報は、本発明の「所定の基準点」の一例である。また、針の先端が指し示す角度の基準位置の情報は、本発明の「所定の基準位置の情報」の一例である。
また、入力受付部603は、撮像スケジュール情報の入力も受け付ける。図18は、初期設定画面の一例として表示される撮像スケジュール入力画面である。図18に示されるように、撮像スケジュールには、1日の撮像回数の情報が含まれる。また、撮像回数は、カメラ10が複数台設置される場合、設置されるカメラ10ごとに変更可能である。
また、入力受付部603は、上記の入力以外にも、カメラ10によって計器を撮像する場合の撮像条件の入力を受け付ける。撮像条件は、例えば撮像された画像の解像度や、LED13によって光を照射するか否かの基準となる照度の値である。
ステップS1006では、通信部601が、入力受付部603が受け付けたこれらの情報をカメラ10の初期設定としてサーバ30へ送信する(S1006)。
ステップS1007では、サーバ30の通信部301が、カメラ10の初期設定を受信する。そして、読み取り部306が、受信した初期設定情報に基づき夫々の計器の表示部分に映る表示情報を読み取る(詳細はS1043で後述する)。また、読み取られた表示情報は、表示部303が、ディスプレイ31を介して表示してもよい。また、読み取られた表示情報は、通信部301によって情報端末60へ送信され、情報端末60のタッチパネルディスプレイ61に表示されてもよい。また、また、表示部303は、図18に示される撮像スケジュール情報をディスプレイ31に表示してもよい。また、記憶部307は、受信したカメラ10の初期設定を記憶する。
ステップS1008では、通信部601が、上記の初期設定情報をカメラ10へ向けて
Bluetooth規格で送信する(S1008)。
ステップS1009では、カメラ10の消費電力低減部103は、通信部101にLTEモジュール16よりも消費電力の小さいBLEモジュール15を使用させ、情報端末60から初期設定条件としての撮影条件をBluetooth規格で受信させる(S1009)。
ステップS1010では、撮像条件設定部105が、受信した撮像条件に基づき、撮像のための設定を行う。撮像条件設定部105は、LED13によって光を照射するか否かの基準となる照度の値を設定する。また、撮像条件設定部105は、撮像された画像の解像度を設定する。また、受信した撮像条件には、LED13によって光を照射するか否かの基準となる照度の値が、カメラ10の消費電力を低減させる値となっている場合も含まれていてもよい。そして、記憶部102は、設定された撮像条件を不揮発性メモリまたは補助記憶装置へ格納する(S1010)。
一方、ステップS1011では、サーバ30の通信部301が、カメラ10の初期設定情報に含まれる撮像スケジュール情報を確認し、計器の画像を取得するタイミングか否かを判定する(S1011)。
ステップS1012では、撮像スケジュール情報によって計器70の画像を取得するタイミングであると判定された場合、サーバ30の通信部301が、複数の計器70に表示される表示情報を読み取るために、複数の計器70が映る画像を要求する画像要求信号をI/Fサーバ40へ向けて送信する。また、画像の取得異常等の場合には、ユーザがキーボード32及びポインティングデバイス33を介して画像要求信号を送信する入力を行うことができる。すなわち、撮像スケジュール情報に関わらず、ユーザが単発的に手動でカメラ10による撮像画像を取得することができる(S1012)。
ステップS1013では、I/Fサーバ40の通信部401が、サーバ30から画像要求信号を受信する(S1013)。
ステップS1014では、通信部401は、受信した画像要求信号をBLE-LTEルータ50へLTE規格で伝送する(S1014)。
ステップS1015では、BLE-LTEルータ50の通信部501が、画像要求信号をI/Fサーバ40からLTE規格で受信する(S1015)。
ステップS1016では、通信部501は、画像要求信号をカメラ10へ向けてBluetooth規格で伝送する(S1016)。
ステップS1017では、カメラ10の通信部101が、画像要求信号を受信する。ここで、消費電力低減部103は、画像要求信号を受信する場合に、カメラ10が消費する電力を低減させるために、BLEモジュール15を介して当該画像要求信号を通信部101に受信させるようにする(S1017)。
ステップS1018では、消費電力低減部103が、画像要求信号の受信を受けて、撮像部104を起動させる(S1018)。
ステップS1019では、撮像部104は、撮像が可能な時間であるか否かを判定する。ここで、撮像が可能であるか否かは、記憶部102が前回の撮像の時間からの経過時間を記憶しておく。また、記憶部102は、カメラ10が起動するために要する起動時間を
予め記憶しておく。そして、経過時間がカメラ10の起動時間よりも長い場合、撮像部104は、撮像可能と判定してもよい(S1019)。
ステップS1020では、環境検出部106が、照度センサ12を介してカメラ10が設置される環境の照度を検出する(S1020)。
(S1021)
ステップS1021では、消費電力低減部103は、照度センサ12によって検出された照度に応じてLED13の発光のON/OFFを制御する。また、消費電力低減部103は、撮像条件設定部105に、当初設定されていたLED13への電流の流入量を、照度センサ12によって検出された照度の値、又は電池18の残量に応じて調節してもよい。すなわち、消費電力低減部103は、照度センサ12によって検出された照度の値と、LED13によって光を照射するか否かの基準となる照度の値とを比較し、LED13への電流の流入量を調節することにより、LED13の発光の強度、又は発光するLED13の個数を調節する。または、消費電力低減部103は、電池18の残量に応じても、LED13への電流の流入量を調節することにより、LED13の発光の強度、又は発光するLED13の個数を調節してもよい。
ここで、消費電力低減部103は、撮像条件設定部105が設定した、LED13によって光を照射するか否かの基準となる照度の値を、電池18の残量に応じて変更させてもよい。
(S1022)
ステップS1022では、消費電力低減部103は、撮像条件設定部105に、設定した撮像画像の解像度を、電池18の残量に応じて変更させる。図19は、撮像される画像に施される処理の一例を示している。図19(A)は、撮像される画像の解像度が5段階に設定される概要を示している。図19(B)は、撮像された画像を分割する概要の一例を示している。図19(C)は、分割された画像が結合され、元の撮像された画像に復元される概要の一例を示している。図19(D)は、復元された画像から複数の計器70が共に映る部分を抽出する概要の一例を示している。
ステップS1022では、図19(A)に示されるように、例えば撮像条件設定部105が、撮像される画像の解像度を5段階のうちの真ん中の解像度に設定しているものとする。そして、電池18の残量が少ない場合には、消費電力低減部103は、解像度を5段階のうちの真ん中よりも低い解像度へと変更してもよい。また、逆に、消費電力低減部103は、例えば電池18の残量が回復した場合には、解像度を高い解像度へと変更してもよい。ただし、消費電力低減部103は、必要以上に解像度を高く変更しなくてよい。
ステップS1023では、撮像部104が、複数の計器70の撮像を実行する。撮像された画像には、複数の計器70が映ることになる。また、撮像の実行の際には、LED13から設定された強度の光が照射される(S1023)。
ステップS1024では、記憶部102が、撮像された撮像画像をFIFOメモリに格納する(S1024)。
ステップS1025では、画像分割部107が、記憶部102によって記憶された撮像画像を図19(B)に示されるように複数の画像へと分割し、1つあたりの画像の情報量を低下させた状態で呼び出す。また、画像分割部107が、撮像画像を複数の画像へと分割して呼び出すことは、本発明の「抽出手段に撮像された表示部分が映る画像から表示部分を含む領域を部分的に抽出させる」ことの一例である(S1025)。
ステップS1026では、消費電力低減部103が、LTEモジュール16を通信可能な状態に待機させる(S1026)。
ステップS1027では、消費電力低減部103が、通信部101に、分割画像の少なくとも一部を、LTEモジュール16を使用させることにより(すなわちLTE規格で)I/Fサーバ40へ送信する(S1027)。
ステップS1028では、消費電力低減部103が、分割画像の少なくとも一部を、通信部101にBLEモジュール15を使用させることにより(すなわちBluetooth規格で)BLE-LTEルータ50へ送信する。また、通信部101は、撮像画像とともに、カメラ10の状態を示す情報を送信する。カメラ10の状態を示す状態とは、例えば電池18の残量等の情報である(S1028)。
ステップS1029では、消費電力低減部103は、撮像部104の動作を停止させる(S1029)。
ステップS1030では、消費電力低減部103が、LTEモジュール16の待機状態を解除して停止させる(S1030)。
ステップS1031では、I/Fサーバ40の通信部401が、カメラ10から送信された分割画像の少なくとも一部をLTE規格で受信する(S1031)。
ステップS1032では、BLE-LTEルータ50の通信部501が、カメラ10から送信された分割画像の少なくとも一部をBluetooth規格で受信する(S1032)。
ステップS1033では、通信部501が、受信した分割画像の少なくとも一部をI/Fサーバ40へLTE規格で送信する(S1033)。
ステップS1034では、I/Fサーバ40の通信部401が、BLE-LTEルータ50からLTE規格で送信された分割画像の少なくとも一部を受信する(S1034)。
ステップS1035では、図19(C)に示されるように、I/Fサーバ40の画像復元部402が、カメラ10から受信した分割画像の少なくとも一部と、BLE-LTEルータ50から受信した分割画像の少なくとも一部とを結合し、カメラ10によって撮像された画像を復元する(S1035)。
ステップS1036では、通信部401が、復元された復元画像をサーバ30へ送信する(S1036)。
ステップS1037では、サーバ30の通信部301が、復元画像をI/Fサーバ40から受信する(S1037)。
ステップS1038では、画像抽出部302が、受信した復元画像において、複数の計器70が共に映る部分を抽出する(S1038)。
ステップS1039では、記憶部307が、復元画像から抽出された複数の計器70が共に映る抽出画像を記憶装置に格納する(S1039)。
ステップS1040では、表示部303が、記憶装置に記憶されている抽出画像を呼び出し、当該抽出画像が含まれる図16に示されるような初期設定画面でも使用したユーザインターフェース画面を、ディスプレイ31を介して表示する(S1040)。
ステップS1041では、記憶部307に記憶されるカメラ10の初期設定情報が呼び出される。そして、識別部305が、計器の個数を識別する。また、識別部305は、抽出画像において初期設定として格納されていた、夫々の計器の表示部分80を指定する情報から、抽出画像に映る計器を識別する(S1041)。
(S1042)
ステップS1042では、識別部305が、抽出画像において初期設定として格納されていた、計器の表示部分80に映る表示情報を読み取ることに関する情報から、計器の針の回転中心、及び計器の先端が指し示す角度の基準位置を識別する。
また、上記のようなカメラ10の初期設定情報における、計器の表示部分80を指定する情報、計器の針の回転中心、又は計器の先端が指し示す角度の基準位置は、既知の機械学習を使用した画像識別手段によって自動的に識別されてもよい。そして、表示部303は、自動的に識別された計器の表示部分80、計器の針の回転中心、又は計器の先端が指し示す角度の基準位置をディスプレイ31に表示し、作業者が確認・修正をするようになっていてもよい。
ステップS1043では、読み取り部306が、夫々の計器の表示部分に映る表示情報を読み取る(S1043)。
図20は、計器が針を備え、針の指し示す角度によって計測結果を表示している場合の、計器の表示情報を推定し、読み取るフローチャートの一例を示している。また、図21は、計器の表示情報を推定し、読み取る概要の一例を示している。図21(A)はステップS10002(後述する)において矩形状の窓を用意した概要の一例を示している。図21(B)はステップS10003(後述する)において、針が映る画像を回転させる概要の一例を示している。
ステップS10001では、ステップS1042に示されるように、計器が備える針の回転中心81の指定の入力、及び針の指し示す角度の基準位置82の指定の入力が行われる。また、ステップS10001では、計器が備える針の色の入力が行われる(S10001)。
ステップS10002では、図21(A)に示されるように、仮想的な窓83が、計器の針が映る画像の上に固定される(S10002)。
ステップS10003では、針が映る画像を針の回転中心81を中心として回転させる。そして、窓83の中の画像の色を表現する数値の平均値と、予め入力された針の色を表現する数値との間の距離が計算される(S10003)。
(S10004)
ステップS10004においては、図21(B)に示されるように、窓83の中の画像の色を表現する数値の平均値と、予め入力された針の色を表現する数値との間の距離が最小距離となる画像の回転角度(以下、第一角度という)が算出される。また、ステップS10001において入力された針の指し示す角度の基準位置82に対する窓83の角度(以下、第二角度という)が算出される。そして、第一角度と第二角度との差分から、基準位置82に対する、針の先端が指し示す角度が算出される。
上記のような表示情報の読み取りは、画像毎、すなわち設置されるカメラ毎に実行される。表1は、読み取り結果の概要の一例である。表1に示されるような情報が記憶部307に格納・集計される。
ステップS1044では、表示部602が、抽出画像から識別された計器の表示部分が映る画像、及び当該識別された表示部分から読み取られた計器の表示情報を、ディスプレイ31を介して表示する(S1044)。
図22は、表1に示されるような読み取り結果が、ディスプレイ31に表示された概要の一例を例示している。図22に示されるように、ディスプレイ31の上部には、カメラ10によって撮像された複数の計器70A、70B、及び70Cが映る画像が表示される。また、ディスプレイ31の下部には、夫々の計器70A,70B,70Cの読み取り結果が表示される。このようなユーザインターフェース画面によれば、ユーザは、各計器70A、70B、70Cの夫々の状態について容易に把握することができる。
また、図23は、表示部303がディスプレイ31に表示する別のインターフェース画面の一例を示している。図23に示される画面は、図22に示される画面において、編集ボタンをクリックすることによって表示される画面である。このようなユーザインターフェース画面によれば、ユーザは、各計器70A、70B、70Cを撮像したカメラ10の設定情報を確認することができる。
また、図24は、表示部303がディスプレイ31に表示する別のインターフェース画面の一例を示している図24に示される画面では、複数のカメラ10によって監視される計器の一覧が表示される。また、計器が設けられる場所、監視モード、電池の残量等の情報が表示される。
ここで、監視モードには、通常監視及び重点監視があり、重点監視では撮像回数が通常監視より多く設定されている、又は通常監視に設定されているカメラよりも優先的に撮像する設定となっている。
このようなユーザインターフェース画面によれば、工場内に設けられる計器の状態の概要を容易に把握することが容易となる。また、設定ボタンを押下することにより、ステップS1041-ステップS1044の実行が可能である。
図25は、ユーザインターフェース画面の別の一例を例示する。図25に示されるユーザインターフェース画面には、上部に工場内に設けられる各計器の全体のステータス84Aが表示される。また、画面の下部には、工場内のフロア毎に夫々設けられた各計器の最新の表示情報の読み取り結果84C-84Eの一覧が表示される。上部に表示される全体のステータス84Aは、各読み取り結果84C-84Eの値から、通常値、注意値、警告値が設定され、各計器毎の状態の履歴が集計されたものである。また、画面下部に表示される各計器毎の最新の表示情報の読み取り結果84C-84Eを個別にクリックすると、
カメラ単位で各計器の状態の履歴(1週間分、1か月分)が表示される。また、各計器のうち、注目したい計器を指定すると、当該計器の読み取り結果84Bが拡大して表示される。このようなユーザインターフェース画面により、各計器の状態を一覧することができる。よって、各計器の読み取り結果の把握は容易となる。また、読み取り結果から計器の異常を速やかに把握することができる。
また、図26及び図27は、撮像される画像に映る異なる二つの計器70D及び計器70Eの表示情報が連動する場合の一例を示している。ここで、計器70Dは、色の異なる複数の針を備え、計器70Eのボタン「A」が点灯している場合には、黒色の針34Aが指し示す数値が計測結果を示す計器である。一方、計器70Dは、計器70Eのボタン「B」が点灯している場合には、白色の針34Bが指し示す数値が計測結果を示す計器である。そして、サーバ30の読み取り部306は、計器70Eの読み取り情報に応じて計器70Dの読み取り情報を決定する。
図26(A)は、計器70Eのボタン「A」が点灯している場合に撮像された画像の一例を示している。サーバ30の読み取り部306は、図26(A)に示される画像から計器70Eの表示情報を「A」と読み取る。そして、読み取り部306は、図26(A)に示される画像から、針34Aが基準位置からなす角度に応じた数値X、及び針34Bが基準位置からなす角度に応じた数値Yを読み取る。そして、読み取り部306は、計器70Eの表示情報の読み取り結果「A」から、計器70Dの読み取り結果を「X」と決定する。図26(B)は、ディスプレイ31に表示される読み取り結果の一例を示している。図26(B)に示される様に、ディスプレイ31には、計器70D及び計器70Eの表示情報と、計器70Dの読み取り結果である「X」が表示される。
一方、図27(A)は、計器70Eのボタン「B」が点灯している場合に撮像された画像の一例を示している。サーバ30の読み取り部306は、図27(A)に示される画像から計器70Eの表示情報を「B」と読み取る。そして、読み取り部306は、図27(A)に示される画像から、針34Aが基準位置からなす角度に応じた数値X、及び針34Bが基準位置からなす角度に応じた数値Yを読み取る。そして、読み取り部306は、計器70Eの表示情報の読み取り結果「B」から、計器70Dの読み取り結果を「Y」と決定する。図27(B)は、ディスプレイ31に表示される読み取り結果の一例を示している。図27(B)に示される様に、ディスプレイ31には、計器70D及び計器70Eの表示情報と、計器70Dの読み取り結果である「Y」が表示される。
上記のような計器70Dが表示する複数の表示情報の読み取りの決定は、予め計器70Dの読み取り結果と計器70Eの読み取り結果との対応関係のテーブルが記憶部307によって記憶装置に格納され、当該テーブルを参照することによってなされる。また、上記のような計器70Dが表示する複数の表示情報の読み取りの決定は、計器70Eの読み取り結果に応じて計器70Dの読み取り結果の決定がなされる対応式が記憶部307によって予め格納され、読み取り部306が当該対応式を使用して計器70Dの読み取り結果の決定を行ってもよい。ここで、計器70Eの表示情報は、本発明の「第一の表示情報」の一例である。また、計器70Dの表示情報は、本発明の「第二の表示情報」の一例である。
また、図28は、カメラ10によって撮像される画像の解像度とカメラ10の連続動作時間との関係の一例を示している。(A)は撮影頻度が1日3回の場合、(B)は撮影頻度が1日24回の場合を示している。また、Cat.1及びCat.M1は、LTEモジュール16の一例である。また、BLEは、BLEモジュール15を表す。ここで、図28の例では、電池18の容量は、例えば8000mAhの場合の結果である。
図28に示されるように、LTEモジュール16がCat.1あるいはCat.M1の何れの場合であっても、解像度を低下させた場合には、解像度を低下させなかった場合よりもカメラ10の連続動作時間は長くなっていることが確認された。また、電池18の容量が、例えば10000mAhの場合、図28(A)に示される連続動作時間の数値は、左から順に43.63(月)、63.41(月)、42.24(月)、38.74(月)となる。また、図28(B)に示される連続動作時間の数値は、左から順に6.18(月)、9.56(月)、5.96(月)、5.41(月)となる。
<効果>
上記のような計器読み取りシステム1によれば、撮像部104の動作が、撮像する場合以外は停止されるため、撮像部104が消費する電力を節減することができる。また、撮像される画面の解像度を撮像条件に応じて適正な値とすることができる。また、画像の解像度を低下させた場合、図28に示されるようにカメラ10の連続動作時間が長くなることは確認されている。つまり、上記のような計器読み取りシステム1によれば、撮像される画像の解像度を適正に設定できるため、カメラ10に設けられる電池18を長寿命化することができる。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、カメラ10において撮像された画像は、分割されてBLEモジュール15及びLTEモジュール16からサーバ30へ送信されている。よって、消費電力の大きいLTEモジュール16からサーバ30へ送信される画像の情報量は抑制されるため、撮像された画像のサーバへの送信に要する電力は低減される。よって、カメラ10に設けられる電池18を長寿命化することができる。また、BLEモジュール15とLTEモジュール16の2つの通信手段を使用して画像を送信しているため、撮像された画像のサーバ30への送信に要する時間は低減される。よって、撮像された画像のサーバへの送信に要する電力は低減される。また、電池18の残量を含むカメラ10の状態を示す情報は、撮像画像と一緒にBLEモジュールを介してサーバ30へ送信されている。よって、撮像画像とカメラ10の状態を示す情報とがサーバ30へ別々に送信される場合と比較して、カメラ10が消費する電力は低減される。よって、カメラ10に設けられる電池18を長寿命化することができる。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、消費電力低減部103が、情報端末60からの初期設定の情報をBLEモジュール15に受信させている。よって、BLEモジュール15よりも消費電力の大きいLTEモジュール16を介して初期設定の情報を受信する場合と比較して、消費される電力は低減される。よって、カメラ10に設けられる電池18を長寿命化することができる。また、受信した初期設定情報に消費電力を低減させる情報が含まれている場合、カメラ10において消費される電力を低減するように設定することができる。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、消費電力低減部103は、照度センサ12によって検出された照度の値、又は電池18の残量に応じて、LED13の発光を適正にON/OFFすることができる。よって、カメラ10が設置される環境の照度に応じて、LED13により消費される電力を低減することができる。よって、カメラ10に設けられる電池18を長寿命化することができる。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、消費電力低減部103は、撮像される画像を形成する画素あたりのデータ量を適正に選択することができる。よって、カメラ10が消費する電力は低減される。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、撮像条件は不揮発性メモリ、または補助記憶装置に格納されている。一方で、撮像画像は、揮発性メモリの一例であるF
IFOメモリに格納されている。よって、例えばカメラ10を再起動させた場合、撮像条件は不揮発性メモリに格納され続けるが、撮像画像は揮発性メモリから消去されることとなる。すなわち、カメラ10に撮像画像が格納され続けることは抑制されるため、撮像画像がカメラ10から漏洩する可能性は低減される。すなわち、カメラ10は安全性の高い装置である。また、カメラ10が再起動されても撮像条件は不揮発性メモリまたは補助記憶装置に格納されているため、撮像条件を再設定せずに済む。このようなカメラ10は、利便性の高い装置である。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、撮影された画像に複数の計器の表示部分が映るため、当該画像から複数の計器に表示される複数の表示情報を読み取ることができる。よって、複数の計器の表示情報を読み取る手間を削減することができる。また、計器がインターネットなどの通信網に接続されていない計器である場合、上記のような外部の装置と通信網を介して接続するカメラによって計器に表示される表示情報を撮影する計器読み取りシステム1は、計器の表示情報の取得や収集のために有効なシステムである。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、撮像条件設定部105が、LED13によって光を照射するか否かの基準となる照度の値を設定する。そして、消費電力低減部103は、照度センサ12によって検出された照度の値、又は電池18の残量に応じて、LED13の発光の強度、又は発光するLED13の個数を調節している。よって、計器を撮像する環境が暗い場合であっても、撮像された画像に計器は明るく映る。つまり、計器を撮影する環境に依存されず、計器の表示情報は読み取り可能となる。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、入力受付部304が、ディスプレイ31に表示される抽出画像において、夫々の計器の表示部分80を指定する入力をキーボード32及びポインティングデバイス33を介して受け付けている。よって、撮像される画像から読み取り対象の計器の表示部分を識別することができる。また、入力受付部304が、計器の針の回転中心及び針の先端が指し示す角度の基準位置を指定する入力を受け付けている。よって、計器の表示情報を読み取ることに必要な情報を設定することができる。よって、画像に映る計器の表示情報は読み取り可能となる。また、入力された計器の針の回転中心及び針の先端が指し示す角度の基準位置を使用して計器の表示情報は読み取られているため、読み取り精度は向上する。
また、上記のような計器読み取りシステム1によれば、撮像される画像に映る異なる二つの計器70D及び計器70Eの表示情報が連動し、更に計器70Dが、色の異なる複数の針を備え、複数の表示情報を表示する場合であっても、計器70Eの読み取り情報に応じて計器70Dの読み取り情報を決定している。すなわち、上記のような計器読み取りシステム1によれば、計器の表示情報を読み取る精度は向上する。また、複数の表示情報を表示する計器70Dの表示情報及び読み取り結果はディスプレイ31に表示されている。よって、計器70Dの複数の表示情報の意味は、容易に把握可能となる。
<変形例1>
上記の計器読み取りシステム1では、サーバ30において復元画像から複数の計器70が共に映る部分を抽出していた。しかし、カメラにおいて撮像画像に映る複数の計器70が共に映る部分を抽出する処理を実行し、抽出された抽出画像をサーバへ送信しても良い。
(機能構成)
図29は、計器読み取りシステム1Aの構成の概要の一例を示している。計器読み取りシステム1Aは、カメラ10Aと、サーバ30Aと、I/Fサーバ40と、BLE-LT
Eルータ50と、情報端末60と、から形成される。
カメラ10Aは、カメラ10と同様に、通信部101と、記憶部102と、消費電力低減部103と、撮像部104と、撮像条件設定部105と、環境検出部106と、を備える。また、カメラ10Aは、画像分割部107の代わりに画像抽出部108を備える。画像抽出部108は、画像に映る部分を抽出する。
サーバ30Aは、サーバ30と同様に、通信部301と、表示部303と、入力受付部304と、識別部305と、読み取り部306と、記憶部307を備える。しかしながら、サーバ30Aは、サーバ30が備える画像抽出部302を備えない。
(カメラ10Aの処理フロー)
次にカメラ10Aが実行する撮像の処理フローを説明する。図30は、カメラ10Aが実行する処理のフローチャートの一例を示している。ただし、カメラ10Aは、カメラ10が実行するステップS101からステップS103の処理も同様に実行する。また、カメラ10Aは、カメラ10が実行するステップS111からステップS118の処理も同様に実行し、以下では、ステップS118以降の処理を記載する。
ステップS131では、画像抽出部108が、記憶装置へ格納された撮像画像を呼び出し、撮像画像の中から所定の部分を抽出する(S131)。
ステップS132では、通信部101が、LTEモジュール16を使用することにより、LTE規格で外部の装置へ抽出された抽出画像を送信する(S132)。
ステップS133では、消費電力低減部103が、撮像部104を停止させる(S133)。
(サーバ30Aの処理フロー)
次にサーバ30Aが実行する処理フローを説明する。図31は、サーバ30Aが実行する処理のフローチャートの一例を示している。ただし、サーバ30Aは、ステップS313が実行された後に、ステップS306からステップS309の処理も同様に実行する。
ステップS311では、通信部301が、外部の装置へ画像を要求する信号を送信する(S311)。
ステップS312では、通信部301が、外部の装置から画像を受信する(S312)。
ステップS313では、表示部303が、受信した画像を、ディスプレイ31を介して表示する(S313)。そして、以降の処理は、ステップS306からステップS309と同様である。
(計器読み取りシステム1Aの処理フロー)
次に計器読み取りシステム1Aが実行する処理フローを説明する。図32は、計器読み取りシステム1Aが実行する処理のフローチャートの一例を示している。ただし、計器読み取りシステム1Aが実行する処理の最初の部分は、計器読み取りシステム1が実行する処理のステップS1001(カメラの設置を情報端末60へ通知)からステップS1024(撮像画像の格納)までと同じ処理を実行する。そして、以下ではステップS1024以降の処理を記載する。
ステップS2001では、画像抽出部108が、記憶部102によって記憶装置に記憶された撮像画像において、複数の計器70が共に映る部分を抽出する(S2001)。
図33は、画像抽出部108が撮像画像において、複数の計器70が共に映る部分を抽出する方法の概要の一例を示している。図33(A)は、画像の中央部分を部分的に抽出する場合、図33(B)は画像を横断するように部分的に抽出する場合を示している。
撮像画像を形成する各画素の情報は、例えば図33(A)、図33(B)に示される番号の順のように、画像の最左上の画素情報から順に最右下の画素情報まで記憶装置へ格納されている。よって、画像抽出部108が、図33(A)に示されるように、画像の中央部分85Aを部分的に撮像画像から抽出する場合、抽出される画像の中央部分85Aを形成する各画素情報は、記憶装置において非連続的に格納されている情報であることとなる。よって、画像抽出部108は、各画素情報が記憶装置において連続的に格納されている場合と比較して抽出に時間を要する。一方で、このように画像の中央部分85Aを部分的に撮像画像から抽出する場合は、抽出される画像を形成する画素数は抑えられる。つまり、画像情報のサイズは抑制される。よって、抽出される画像の中央部分85Aを外部の装置へ送信する場合には、送信時間が抑制されるとともに、送信に要する電力は節減される。
一方、画像抽出部108は、図33(B)に示されるように、画像を横断するように撮像画像から画像を部分的に抽出する場合、抽出される画像の部分85Bを形成する各画素情報は、記憶装置において連続的に格納されている情報であることとなる。よって、画像抽出部108による画像の部分85Bの抽出は高速化される。また、抽出の処理も簡略化が可能となる。本変形例では、上記のような2つの画像抽出方法のうちのいずれかの抽出方法が予め設定され、画像抽出部108が当該設定される画像抽出方法に基づいて画像の抽出の処理を実行するものとする。
ステップS2002では、通信部101が、画像抽出部108によって抽出された抽出画像を、LTEモジュール16を介してLTE規格でI/Fサーバ40Aへ送信する(S2002)。
ステップS2003では、消費電力低減部103は、撮像部104を停止させる(S2003)。
ステップS2004では、I/Fサーバ40Aの通信部401が、カメラ10Aから送信された抽出画像をLTE規格で受信する(S2004)。
ステップS2005では、通信部401が、受信した抽出画像をサーバ30Aへ送信する(S2005)。
ステップS2006では、サーバ30Aの通信部301が、抽出画像をI/Fサーバ40Aから受信する(S2006)。
以降の処理は、ステップS1040(抽出画像をディスプレイに表示)―ステップS1044(読み取った情報の表示)の処理と同様となるため、記載を省略する。
<効果>
上記のような計器読み取りシステム1Aによっても、計器読み取りシステム1と同様の効果を得られる。加えて、上記のような計器読み取りシステム1Aによれば、撮像された画像を加工する処理がカメラ10A側で実行される。よって、サーバ30Aでの表示情報
の読み取り処理の手間は節減される。
また、カメラ10Aの画像抽出部108が、撮像画像を抽出する方法として、図33(A)に示されるような画像の中央部分85Aを部分的に撮像画像から抽出する方法を選択する場合、抽出される画像を形成する画素数は抑えられる。よって、画像情報のサイズは抑制される。よって、抽出される画像の中央部分85Aを外部の装置へ送信する場合には、送信時間が抑制されるとともに、送信に要する電力は節減される。
一方、画像抽出部108が、撮像画像を抽出する方法として、図33(B)に示されるような画像を横断するように撮像画像から画像を部分的に抽出する方法を選択する場合、抽出される画像の部分85Bを形成する各画素情報は、記憶装置において連続的に格納されている情報であることとなる。よって、画像抽出部108による画像の部分85Bの抽出は高速化される。また、抽出の処理も簡略化が可能となる。
<変形例2>
計器読み取りシステム1Bは、カメラにおいて外部からアクセスの要求があった場合に、アクセスの許可あるいは禁止を判定する認証処理が実行される。また、カメラが盗難された場合に、アクセスの禁止や撮像の停止の処理が実行される。
計器読み取りシステム1Bは、カメラ10Bと、サーバ30Bと、I/Fサーバ40と、BLE-LTEルータ50と、情報端末60Aと、から形成される。
図34は、カメラ10Bの概要の一例を示している。カメラ10Bは、カメラ10の構成に加えて盗難検知器19を備える。盗難検知器19は、既知の盗難検知方法によって、カメラ10Bの盗難を検知する。既知の盗難検知方法とは、例えばカメラ10Bへ加わる衝撃やカメラ10Bの傾きなどを検知して盗難か否かを判定する方法を含む。また、盗難検知手段の一例として、BLE-LTEルータ50から発信される電波がカメラ10Bに届かなかった場合に盗難されたと判定されてもよいし、カメラ10BのGPSモジュールによって取得される位置情報が、計器70の周りの予め定められた範囲を外れた場合に盗難されたと判定されてもよい。
(機能構成)
図35は、計器読み取りシステム1Bの構成の概要の一例を示している。カメラ10Bは、カメラ10と同様に、通信部101と、記憶部102と、消費電力低減部103と、撮像部104と、撮像条件設定部105と、環境検出部106と、画像分割部107と、を備える。
また、カメラ10Bは、上記に加えて照合部109を備える。照合部109は、外部の装置からアクセスがあった場合に、記憶部102によって格納される認証情報に基づき、アクセスに関する情報の照合を行う。
また、カメラ10Bは、盗難検知部110を備える。盗難検知部110は、盗難検知器19を介して盗難の検知を行う。
サーバ30Bは、サーバ30と同様に、通信部301、画像抽出部302、表示部303、入力受付部304、識別部305、読み取り部306、及び記憶部307を備える。
また、サーバ30Bは、上記に加えて認証情報発行部308を備える。認証情報発行部308は、撮像装置へ外部の装置からアクセスがあった場合に、当該アクセスを認証する情報の発行を行う。
また、サーバ30Bは、アクセス設定部309を備える。アクセス設定部309は、撮像装置へ外部の装置からアクセスすることの設定を行う。
(カメラ10Bの処理フロー)
次にカメラ10Bが実行する処理フローを説明する。カメラ10Bは、ステップS101―ステップS103、及びステップS111―ステップS124の処理を実行することに加え、以下の処理も実行する。図36は、カメラ10Bが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS151では、通信部101が、カメラ10Bの固有情報をI/Fサーバ40
へ送信する。ここで、固有情報は、カメラ10Bが製造された際に付与されるデバイスID(Identification)、LTEモジュール16に含まれるSIMカードに
付与されているIMSI(International Mobile Subscrib
er Identity)を含む。また、IMSIは、記憶部102によって予め記憶装置に記憶されているものとする(S151)。
ステップS152では、通信部101が、計器読み取りシステム1Bを形成する外部の装置からアクセスがあった場合のアクセスの許可あるいは禁止を判定する認証情報をBLE-LTEルータ50から受信する(S152)。
ステップS153では、記憶部102が、受信した認証情報を記憶装置へ記憶する(S153)。
また、図37は、カメラ10Bが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS161では、通信部101が、情報端末60Aからアクセス要求を受信する。アクセス要求には、アクセスの許可あるいは禁止を判定するための認証情報、及びカメラ10Bの固有情報が含まれる(S161)。
ステップS162では、照合部109が、情報端末60Aから受信した認証情報及び固有情報を、記憶部102によって記憶されている認証情報及び固有情報と照合し、一致するか確認を行う(S162)。
ステップS163では、照合部109が、情報端末60Aから受信した認証情報及び固有情報と、記憶部102によって記憶されている認証情報及び固有情報とが一致することを確認した場合、通信部101が、情報端末60Aへアクセスを許可する通知を送信する(S163)。
また、図38は、カメラ10Bが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS171では、撮像部104が、自律的に撮像を行うスケジュールに従い、撮像の実行を行う(S171)。
ステップS172では、通信部101が、撮像された撮像画像を、LTEモジュール16を介してBLE-LTEルータ50へ送信する(S172)。
ステップS173では、記憶部102が、自律的に撮像された撮像画像を記憶装置へ記憶せずに消去する(S173)。
また、図39は、カメラ10Bが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS181では、盗難検知部110が、盗難検知器19を介して盗難を検知する(S181)。
ステップS182では、通信部101が、盗難検知部110によって検知された盗難検知信号をI/Fサーバ40へ送信する。ここで、盗難検知信号には、カメラ10Bの固有情報が含まれる(S182)。
ステップS183では、通信部101が、I/Fサーバ40から撮像することを停止する撮像停止要求信号を受信する(S183)。
ステップS184では、撮像部104が、受信した撮像停止要求信号に従い、自律的に撮像を行うスケジュールに従って行っている撮像を停止する(S184)。
(サーバ30Bの処理フロー)
次にサーバ30Bが実行する処理フローを説明する。図40は、サーバ30Bが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS321では、通信部301が、カメラ10Bの固有情報をI/Fサーバから受信する(S321)。
ステップS322では、認証情報発行部308が、カメラ10Bへアクセスの要求があった場合にアクセスの許可あるいは禁止の判定を行う認証情報を発行する(S322)。
ステップS323では、記憶部307が、発行された認証情報と、受信したカメラ10Bの固有情報とを関連づけて記憶装置へ格納する。また、記憶部307は、固有情報を有するカメラ10Bがアクセス可能である旨の情報を記憶装置へ格納する(S323)。
ステップS324では、通信部301が、発行された認証情報をカメラ10Bへ送信する(S324)。
ステップS325では、通信部301が、発行された認証情報及びカメラ10Bの固有情報を、情報端末60Aへ送信する。また、通信部301は、情報端末60Aへカメラ10Bがアクセス可能か否かに関する情報も送信する(S325)。
図41は、サーバ30Bが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS331では、通信部301が、カメラ10Bが盗難されたことを示す盗難検知信号を受信する。盗難検知信号には、盗難されたカメラ10Bの固有情報が含まれる(S331)。
ステップS332では、記憶部307が、盗難されたカメラ10Bがアクセス不可であることを示す情報を記憶装置へ格納する(S332)。
ステップS333では、通信部301が、カメラ10Bがアクセス不可であることを示す情報を情報端末60Aへ送信する(S333)。
ステップS334では、通信部301が、カメラ10Bへ撮像の停止を要求する撮像停止要求信号を送信する(S334)。
(情報端末60Aの処理フロー)
次に情報端末60Aが実行する処理フローを説明する。情報端末60Aは、情報端末60のS601―S604の処理に加えて、以下の処理を実行する。図42は、情報端末60Aが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS611では、通信部601が、カメラ10Bへアクセスする場合に必要な認証情報をサーバ30から受信する。また、通信部601は、サーバ30からカメラ10Bの固有情報も受信する。また、通信部601は、サーバ30からカメラ10Bがアクセス可能か否かに関する情報も受信する(S611)。
ステップS612では、通信部601は、カメラ10Bがアクセス可能であることを確認した場合、受信した認証情報及びカメラ10Bの固有情報をカメラ10Bへ送信する(S612)。
ステップS613では、通信部601が、カメラ10Bからアクセスを許可する通知を受信する(S613)。
また、図43は、情報端末60Aが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS621では、通信部601が、カメラ10Bの固有情報、及びカメラ10Bがアクセス不可である旨の情報を受信する。そして、通信部601は、カメラ10Bへアクセスを試みることを抑制する(S621)。
(計器読み取りシステム1Bの処理フロー)
次に計器読み取りシステム1Bが実行する処理フローを説明する。図44、図45は、計器読み取りシステム1Bが実行する処理のフローチャートの一例を示している。
ステップS3001では、カメラ10Bの通信部101が、記憶部102によって記憶装置に格納されるデバイスID、IMSIの情報をI/Fサーバ40へ送信する(S3001)。
ステップS3002では、I/Fサーバ40の通信部401が、デバイスID、及びIMSIの情報をカメラ10Bから受信する(S3002)。
ステップS3003では、通信部401が、受信したデバイスID、及びIMSIの情報をサーバ30へ送信する(S3003)。
ステップS3004では、サーバ30の通信部301が、デバイスID、及びIMSIの情報を受信する(S3004)。
ステップS3005では、認証情報発行部308が、受信したデバイスIDを有するカメラ10Bへアクセスする場合に必要なユーザIDおよびパスワードを発行する(S3005)。
ステップS3006では、記憶部307が、発行されたユーザID、パスワードを、受信したデバイスID、及びIMSIと関連づけて記憶装置へ記憶する。また、記憶部307は、当該デバイスID、またはIMSIによって特定されるカメラ10Bがアクセス可能であるカメラである旨の情報も記憶装置へ格納する(S3006)。
ステップS3007では、通信部301が、発行されたユーザIDおよびパスワードをI/Fサーバ40へ送信する(S3007)。
ステップS3008では、I/Fサーバ40の通信部401が、ユーザIDおよびパスワードをサーバ30Bから受信する(S3008)。
ステップS3009では、通信部401が、受信したユーザID及びパスワードをBLE-LTEルータ50へ送信する(S3009)。
ステップS3010では、BLE-LTEルータ50の通信部501が、ユーザID及びパスワードをI/Fサーバ40から受信する(S3010)。
ステップS3011では、通信部501が、受信したユーザID及びパスワードをカメラ10Bへ送信する(S3011)。
ステップS3012では、カメラ10Bの通信部101が、ユーザID及びパスワードを受信する(S3012)。
ステップS3013では、記憶部102が、ユーザID及びパスワードを記憶装置へ格納する(S3013)。
ステップS3014では、サーバ30の通信部301が、発行されたユーザID、及びパスワード、そしてカメラ10BのIMSIを情報端末60Aへ送信する。また、通信部301は、当該IMSIを有するカメラ10Bがアクセス可能である旨の情報を加えて情報端末60Aへ送信する(S3014)。
ステップS3015では、情報端末60Aの通信部601が、サーバ30BからユーザID及びパスワード、そしてカメラ10BのIMSIを受信する。また、通信部601は、IMSIを有するカメラ10Bがアクセス可能である旨の情報も受信する(S3015)。
ステップS3016では、通信部601が、サーバ30Bから受信したIMSIを有するカメラ10Bがアクセス可能であることを確認する。そして、通信部601は、サーバ30Bから受信したユーザID及びパスワード、そしてIMSIをカメラ10Bへ送信する(S3016)。
ステップS3017では、カメラ10Bの通信部101が、ユーザID及びパスワード、そしてIMSIを情報端末60Aから受信する(S3017)。
ステップS3018では、照合部109が、情報端末60Aから受信したユーザID及びパスワードを、サーバ30Bから発行され、記憶部102が格納したユーザID及びパスワードと照合し、一致するか確認を行う。また、照合部109は、情報端末60Aから受信したIMSIが、LTEモジュール16に含まれるSIMのIMSIと一致するか確認を行う(S3018)。
ステップS3019では、情報端末60Aから受信したユーザID及びパスワードが、サーバ30Bから発行され、記憶部102が格納したユーザID及びパスワードと一致するか確認され、また情報端末60Aから受信したIMSIが、LTEモジュール16に含まれるSIMのIMSIと一致するか確認された場合、通信部101は、情報端末60A
へ向けてアクセスすることを許可する通知を送信する(S3019)。
ステップS3020では、情報端末60Aの通信部601が、カメラ10Bからアクセスすることを許可する通知を受信する(S3020)。
また、計器読み取りシステム1Bの処理では、計器読み取りシステム1の処理(ステップS1001―ステップS1044)と同様の処理が実行される。
(S3021)
また、計器読み取りシステム1Bでは、情報端末60Aからカメラ10Bへ送信される撮像条件に、カメラ10Bが自律的に撮像を行うスケジュールの情報が含まれる。
また、記憶部102は、撮像条件を不揮発性メモリ、又は補助記憶装置に記憶する。記憶される撮像条件は、上記の撮像スケジュール、情報端末60Aから受信した初期設定の情報、画像分割部107または画像抽出部108による撮像画像の分割又は撮像画像の抽出に関する情報のうち少なくともいずれかの情報である。
そして、ステップS3021では、ステップS1000―ステップS1044の処理に加えて、撮像部104が、撮像スケジュールに従い、複数の計器70の撮像を自律的に実行する。
(S3022)
ステップS3022では、通信部101が、撮像部104によって自律的に撮像された撮像画像をI/Fサーバ40へ送信する。そして、以降の処理は、上述の実施形態や変形例1と同様になされ、サーバ30Bの通信部301が撮像画像を受信し、撮像画像に映る複数の計器70の表示情報が読み取られる。
ステップS3023では、記憶部102は、通信部101が送信した撮像画像を記憶せずに消去する(S3023)。
上記のような自律的な複数の計器70の撮像、サーバ30Bへの撮像画像の送信、そして撮像画像の消去(ステップS3021-ステップS3023)が撮像スケジュールに従い繰り返し実行される。
ステップS3024では、上記のような処理が実行されている場合において、カメラ10Bが盗難されたと仮定する。このような場合、盗難検知部110が盗難検知器19を介して盗難を検知する(S3024)。
ステップS3025では、通信部101が、盗難が検知されたことを示す盗難検知信号をI/Fサーバ40へ送信する。盗難検知信号には、例えばカメラ10BのデバイスID、又はIMSIが含まれる(S3025)。
ステップS3026では、I/Fサーバ40Aの通信部401が、盗難検知信号をカメラ10Bから受信する(S3026)。
ステップS3027では、通信部401が、盗難検知信号をサーバ30Bへ送信する(S3027)。
ステップS3028では、サーバ30Bの通信部301が、盗難検知信号をI/Fサーバ40から受信する(S3028)。
ステップS3029では、記憶部307が、受信したデバイスID、またはIMSIによって特定されるカメラ10Bがアクセス不可である旨の情報を記憶装置へ記憶する(S3029)。
ステップS3030では、通信部301が、盗難されたカメラ10BのIMSIを情報端末60Aへ送信する。また、通信部301は、情報端末60Aへ、当該IMSIを有するカメラ10Bがアクセス不可である旨の情報も加えられる(S3030)。
ステップS3031では、情報端末60Aの通信部601が、アクセス不可であるカメラのIMSIの情報を受信する。よって、通信部601は、カメラ10Bへアクセスを試みることを抑制する(S3031)。
ステップS3032では、サーバ30Bの通信部301が、複数の計器70の撮像の停止を要求する撮像停止要求信号をI/Fサーバ40へ送信する(S3032)。
ステップS3033では、I/Fサーバ40の通信部401が、撮像停止要求信号をサーバ30Bから受信する(S3033)。
ステップS3034では、通信部401が、受信した撮像停止要求信号をカメラ10Bへ送信する(S3034)。
ステップS3035では、カメラ10Bの通信部101が、撮像停止要求信号をI/Fサーバ40から受信する(S3035)。
ステップS3036では、撮像部104が、受信した撮像停止要求信号に従い、撮像スケジュールに従い自律的に行っている撮像の動作を停止させる(S3036)。
<効果>
上記のような計器読み取りシステム1Bによれば、カメラ10Bでの計器の撮像は最初に設定された撮像スケジュールに従い定期的に実行される。よって、カメラ10Bと情報端末60Aとの通信を行う環境に関わらず、複数の計器の撮像画像を定期的に取得することができる。
また、上記のような計器読み取りシステム1Bによれば、カメラ10Bは、情報端末60Aからアクセスの要求があった場合に、認証情報を使用してアクセスの許可あるいは禁止の判定を行っている。よって、カメラ10Bの安全性は向上する。
また、上記のような計器読み取りシステム1Bによれば、カメラ10Bが盗難された場合であっても、撮像画像は定期的に消去されているため、カメラ10Bに記憶される計器の表示部分が映る画像が漏洩することは抑制される。
また、上記のような計器読み取りシステム1Bによれば、カメラ10Bが盗難された場合に、サーバ30Bからの撮像停止の要求に従い、カメラ10Bによる撮像は停止されている。よって、カメラ10Bが盗難された場合であっても、計器が撮像され、計器の表示部分が映る画像が漏洩することは抑制される。
<変形例3>
上記の計器読み取りシステムに設けられるカメラは以下のようであってもよい。図46は、カメラ10Cの概要の一例を例示する。カメラ10Cは、レンズ11に加えて、望遠
レンズ20を備える。望遠レンズ20は、レンズ11の外側に装着される。このようなカメラ10Cによれば、カメラ10Cからより離れた場所に設けられる計器70Fの表示情報の読み取りの精度が向上する。
また、カメラ10Cでは、複数の計器のうちカメラ10Cから離れた場所に設けられる計器70Fの方向へ光を照射するLED13Aと、複数の計器70のうちカメラ10Cから近い場所に設けられる計器70Gの方向へ光を照射するLED13Bを備える。そして、拡散部材14は、LED13Bを覆う。そして、拡散部材14によって覆われないLED13Aと、拡散部材14によって覆われるLED13Bとは、夫々別々に発光制御される。
このようなカメラ10Cによれば、カメラ10Cから近い場所に設けられる計器70Gの方向を照射する光は、拡散部材14によって拡散が促進されることとなる。よって、計器70Gの表面に入射光が集中的に入射することは抑制される。よって、計器70Gの表面において反射し、カメラ10Cへ入射した光によって画像の階調が失われることは抑制される。つまり、カメラ10Cに近い計器70Gの表示情報の読み取りが困難となることは抑制される。
また、カメラ10Cは、外部の充電装置71から非接触式の給電を受けることのできる受電モジュール21を備える。受電モジュール21が受信した電力により、電池18は充電される。また、充電装置71の給電端子72の表面は磁石により形成され、給電端子72とカメラ10Cとは、磁石の引力により固定される。このようなカメラ10Cによれば、消耗した電池18は充電されるため、カメラ10Cの計器の撮像は継続可能となる。また、電池18の交換の手間は省かれる。また、カメラ10Cへの充電装置71の固定は簡易となる。つまり、このようなカメラ10Cによれば、充電装置71をカメラ10Cへ固定する場合に、充電装置71とカメラ10Cとが接触し、カメラ10Cの設置位置が所望の位置から外れることは抑制される。
また、充電装置71からカメラ10Cが充電されている場合、LED13A及び13Bへ流入させる電流値は増大するように変更される。また、LED13AおよびLED13Bは、照度センサ12によって検出される照度に関わらず、光を照射する。このようなカメラ10Cによれば、撮影画像に複数の計器70はより明るく映ることとなる。また、照度センサ12よって検出される照度や電池18の残量に応じてLED13AおよびLED13Bの発光強度を制御することはないため、LEDの制御は簡易となる。
また、充電装置71からカメラ10Cが充電されている場合、消費電力低減部103は、撮像される画像の解像度を高く設定する。このようなカメラ10Cによれば、撮影画像に映る複数の計器70F、70Gの像は鮮明となる。
また、充電装置71によってカメラ10Cの電池18が充電されている場合、消費電力低減部103は、撮像部104の停止を解除する。このようなカメラ10Cによれば、通信部101が画像要求信号を受信してから撮像部104を起動することはなくなるため、通信部101が画像要求信号を受信してから複数の計器70F、70Gを撮影するまでの時間は短縮される。よって、画像要求信号を受信した場合に迅速な撮影が可能となる。
また、例えば計器が針を備え、針の先端が指し示す角度によって計測結果を表示する計器の場合、針が小刻みに揺れる場合がある。よって、カメラ10によって撮像される画像に針が不鮮明に映る場合がある。ここで、充電装置71によってカメラ10Cの電池18が充電されている場合、シャッター速度を速め、撮像される画像に映る計器の針が不鮮明になることを抑制してもよい。このようなカメラ10Cによれば、計器の表示情報の読み
取り精度は向上する。また、電池18は充電されているため、シャッター速度を速めることにより電池が消耗することもない。
<その他変形例>
消費電力低減部103は、電池の残量に応じて解像度は変更しなくともよい。また、カメラにおいて、撮像画像は、分割あるいは部分的に抽出されずにサーバ30へ送信されてもよい。また、消費電力低減部103は、初期設定の情報をBLEモジュール15に受信させなくともよい。
また、消費電力低減部103は、撮像条件設定部105によって当初設定されていたLED13への電流の流入量を、照度センサ12によって検出された照度の値、又は電池18の残量に応じて調節しなくともよい。
また、上記のカメラは、照度センサ12又はLED13を備えなくともよい。また、上記のカメラは、拡散部材14を備えなくともよい。
また、上記のカメラのユーザ認証や盗難検知において、SIMカードのIMSIが使用されていたが、IMEI(International Mobile Equipment Identity)が使用されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態の一例を説明したが、本発明は図示の形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。