JP7144315B2 - 清掃治具 - Google Patents

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本発明は、洗浄装置の内壁を清掃する清掃治具に関する。
従来、被加工物に対して切削加工、研削加工もしくはレーザー加工を行う加工装置が知られている。この種の加工装置では、被加工物に付着した切削屑や研削屑、または、加工に利用した保護膜等を除去する目的で被加工物を洗浄する洗浄装置を備えた構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。洗浄装置は、被加工物を回転自在に保持するスピンナテーブルと、このスピンナテーブルを囲う円筒状のカバー部材とを備えている。洗浄装置は、カバー部材の中で被加工物に洗浄水を供給しつつスピンナテーブルを回転させることにより、洗浄水やコンタミ等の加工屑がカバー部材の外部に飛散しないように被加工物の洗浄を行っている。
特開2010-21397号公報
しかしながら、上記した洗浄装置では、洗浄水や加工屑が飛散してカバー部材の内壁に付着する。このため、カバー部材を定期的に清掃しないと、カバー部材に付着した加工屑が被加工物の上に落下する等して被加工物に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カバー部材の内壁を洗浄する清掃治具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スピンナテーブルと、該スピンナテーブルを回転可能に支持するモーターと、該スピンナテーブルを囲う円筒状のカバー部材とを備え、該スピンナテーブルに保持された被加工物に洗浄水を供給して該被加工物を洗浄する洗浄装置の該カバー部材の内壁を清掃する清掃治具であって、該スピンナテーブルに保持され、該スピンナテーブルとともに回転するクラッチ板と、該カバー部材の上面よりも直径が大きく、該カバー部材の上面に載置することで固定され、該クラッチ板と対向する面に固定歯車を備える上板と、該クラッチ板から立設し、該上板に回転可能に支持され、該クラッチ板の回転とともに回転する第1のシャフトと、該第1のシャフトに固定され、該第1のシャフトから該カバー部材の内壁に向かって該カバー部材の内壁に接触しない位置まで延在し、該第1のシャフトの回転とともに回転する支持手段と、該支持手段に回転可能に支持される第2のシャフトと、該第2のシャフトの一端に設けられ、該固定歯車と噛み合って自転しながら該支持手段の回転に伴い移動する回転歯車と、該第2のシャフトの他端に設けられ、該カバー部材の内壁に接触し該回転歯車の回転に伴い回転する洗浄手段と、該洗浄手段に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、を備えるものである。
この構成において、該第1のシャフトには第2の回転歯車がさらに設けられ、該洗浄水供給手段は、清掃に要する量の洗浄水が充填された洗浄水供給容器と、該洗浄水供給容器と第1の供給チューブを介して連通する歯車ポンプと、該歯車ポンプから該洗浄手段に洗浄水を供給する第2の供給チューブと、該歯車ポンプに備えられる一方の歯車と連なる第3のシャフトと、該第3のシャフトに設けられて、該第1のシャフトに設けられた該第2の回転歯車と噛み合うことで歯車ポンプを駆動させる第3の回転歯車とを備えてもよい。
本発明によれば、カバー部材の内壁に接触し、スピンナテーブルの回転力を利用して回転する洗浄手段を備えることにより、該洗浄手段を回転駆動させる特別な機構を設けることなくカバー部材の内壁を清掃することができる。
図1は、本実施形態に係る清掃治具が用いられる洗浄装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る清掃治具の側面図である。 図3は、清掃治具の平面図である。 図4は、清掃治具の洗浄水供給手段を示す部分拡大図である。 図5は、清掃治具を用いて洗浄装置のカバー部材の内壁を清掃している状態を示す図である。 図6は、別の実施形態に係る清掃治具の側面図である。 図7は、歯車ポンプの構成例を示す斜視図である。 図8は、変形例に係る清掃治具の側面図である。 図9は、洗浄ブラシの構成例を示す斜視図である。 図10は、洗浄ブラシの構成例を示す側断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本実施形態に係る清掃治具が用いられる洗浄装置について説明する。図1は、本実施形態に係る清掃治具が用いられる洗浄装置の構成例を示す斜視図である。洗浄装置100は、被加工物に対して切削加工を行う切削装置や研削加工を行う研削装置(研削研磨装置を含む)に設けられ、切削加工または研削加工後の被加工物を洗浄して被加工物に付着した加工屑を除去している。また、洗浄装置100は、被加工物に対してレーザー加工(アブレーション加工)を行うレーザー加工装置にも設けられる。レーザー加工を行う場合には、レーザー照射により溶融した被加工物の一部(デブリ)が被加工物に付着する現象が発生する。これを防ぐために加工前に被加工物の表面に水溶性樹脂からなる保護膜を塗布し、加工後の被加工物を洗浄して水溶性樹脂と共にデブリを除去している。
被加工物は、例えば、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板形状の半導体デバイスウエーハや光デバイスウエーハである。被加工物は、表面に格子状に形成された分割予定ラインを有し、この分割予定ラインで区画された各領域にデバイスが形成されている。また、被加工物には、円板状のウエーハだけでなく、矩形板状に形成されたパッケージ基板、セラミックス基板、ガラス基板などが含まれる。
洗浄装置100は、図1に示すように、被加工物を保持するスピンナテーブル101と、このスピンナテーブル101を鉛直軸と平行な軸心回りに回転する電動モーター(モーター)102と、スピンナテーブル101の周囲に配置される円筒状のカバー部材103とを備える。スピンナテーブル101は、円板状に形成されて表面(上面)の中央部にポーラスセラミック等から形成された吸着チャック101aを備え、この吸着チャック101aが図示しない吸引手段に連通されている。これにより、スピンナテーブル101は、吸着チャック101aに載置された板状の被加工物を吸引することで該被加工物を保持する。
電動モーター102は、その駆動軸102aの上端にスピンナテーブル101を連結し、このスピンナテーブル101を回転自在に支持する。電動モーター102の外周面には、複数(本実施の形態では3つ)のエアシリンダ104が取り付けられている。電動モーター102は、各エアシリンダ104から設置面に突き当てられたピストンロッド105によって支持されており、ピストンロッド105の伸縮によって昇降駆動される。これにより、スピンナテーブル101及び電動モーター102は、複数のエアシリンダ104によって昇降駆動される。
カバー部材103の下端には水受部106が設けられている。この水受部106は、カバー部材103の下端から径方向内側に延在する底壁106aと、底壁106aの内縁から立ち上がる立壁106bとを備えて環状に形成されている。水受部106は、被加工物の表面を洗浄する際に該表面に供給される洗浄水(例えば純水)の余剰量を受けるものである。底壁106aには、排液口107が設けられ、この排液口107にドレンホース108が接続されている。
また、洗浄装置100は、スピンナテーブル101上に保持された被加工物に洗浄水を供給する洗浄水ノズル109を備えている。この洗浄水ノズル109は、ノズル開口がスピンナテーブル101の中央上方に位置する作動位置と、スピンナテーブル101から外れた退避位置とに移動自在に構成される。洗浄水ノズル109は、図示を省略した洗浄水供給源に接続されている。なお、洗浄装置100をレーザー加工装置に設ける場合、洗浄装置100は、スピンナテーブル101上に保持された被加工物の表面に水溶性の保護膜樹脂(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)やポリエチレングリコール(PEG))を供給する保護膜樹脂供給ノズルを備えてもよい。この保護膜樹脂は、液状樹脂であり、スピンナテーブル101の回転に伴う遠心力によって被加工物の表面全域に塗布され、その後、乾燥させることで被加工物の表面に水溶性の保護膜を形成できる。
上記した洗浄装置100は、スピンナテーブル101上に保持された被加工物に洗浄水を供給しつつ、このスピンナテーブル101を回転させることで被加工物の洗浄を行っている。スピンナテーブル101の周囲には、カバー部材103が配置されているため、洗浄水や被加工物に付着した加工屑などがカバー部材103の外部に飛散することを防止している。一方で、カバー部材103の内壁103aには、飛散した洗浄水や加工屑が付着するため、カバー部材103の内壁103aを定期的に清掃する必要がある。次に、洗浄装置100のカバー部材103の内壁103aを清掃する清掃治具について説明する。
図2は、本実施形態に係る清掃治具の側面図である。図3は、清掃治具の平面図である。なお、図3では、清掃治具の上板を想像線で示している。清掃治具10は、図2及び図3に示すように、円板状に形成されたクラッチ板11を備える。このクラッチ板11は、洗浄装置100のスピンナテーブル101(図1)と同等の大きさに形成され、洗浄装置100を清掃する際にスピンナテーブル101上に吸引保持されて、該スピンナテーブル101とともに回転する。なお、クラッチ板11の大きさは、必ずしもスピンナテーブル101と同等でなくてもよく、スピンナテーブル101で吸引可能であれば適宜調整可能である。
クラッチ板11の上面11aの中心には、鉛直方向に延びる第1のシャフト12が立設されてクラッチ板11とともに回転する。この第1のシャフト12の上部には、ベアリング(軸受)13を介して上板14が第1のシャフト12に対して相対的に回転可能に支持されている。
上板14は、洗浄装置100のカバー部材103(図1)の外径よりも直径が大きな円板状に形成される。この上板14の中心にベアリング13が設けられ、該ベアリング13に第1のシャフト12が支持される。上板14は、清掃治具10を洗浄装置100に取り付けた際に、カバー部材103の上端面に載置されて固定される。上板14は、クラッチ板11と対向する下面14aに取り付けられた固定歯車15を備える。この固定歯車15は、円環状部材の内周面にギア15aが形成された内歯歯車である。固定歯車15は、第1のシャフト12と同心円上に配置されてカバー部材103の内径よりも小さな外径を有する。
また、第1のシャフト12には、クラッチ板11と上板14との間に固定され、第1のシャフト12を中心とした径方向に延在する支持アーム(支持部材)16が設けられている。この支持アーム16は、第1のシャフト12からカバー部材103の内壁103a(図1)に向かってそれぞれ延在し、支持アーム16の各先端16aは、カバー部材103の内壁103aに接触しないようになっている。支持アーム16は、第1のシャフト12とともに回転する。
支持アーム16の先端16aの近くには、それぞれベアリング(軸受)17を介して回転自在に支持される第2のシャフト18が設けられる。これら第2のシャフト18は、それぞれ第1のシャフト12と略平行に鉛直方向に延びている。第2のシャフト18の上端(一端)18aは、支持アーム16の上側に位置し、この上端18aには回転歯車19が嵌合されている。この回転歯車19は、円板状部材の外周面にギア19aが形成された外歯歯車であり、上記した固定歯車15と噛み合っている。このため、回転歯車19(第2のシャフト18)は、支持アーム16(第1のシャフト12)の回転に伴い、自転しながら固定歯車15に沿って回転移動する。
一方、第2のシャフト18の下端(他端)18bは、支持アーム16の下側に位置し、この下端18bには洗浄ブラシ(洗浄手段)20が嵌合されている。洗浄ブラシ20は、例えば、カバー部材103よりも柔らかい弾性部材(樹脂材)で形成され、第2のシャフト18とともに回転する。洗浄ブラシ20は、外縁部20aが上板14よりも径方向に突出する大きさに形成される。このため、清掃治具10を洗浄装置100に取り付けた際に、洗浄ブラシ20は弾性変形して外縁部20aがカバー部材103の内壁103aに接触する。この接触した状態で洗浄ブラシ20を回転させることでカバー部材103の内壁103aが清掃される。また、洗浄ブラシ20は、カバー部材103よりも柔らかい弾性部材(樹脂材)で形成されることにより、内壁103aが傷つくことを防止できる。なお、洗浄手段は、洗浄ブラシに限るものではなく、カバー部材103よりも柔らかく、弾性変形するものであればスポンジを用いることもできる。図2から図6及び図8において、洗浄ブラシ20(洗浄手段)は、方形または円形の外形線で表現しているが、実際には図9及び図10に示すように、第2のシャフト18が嵌合する芯材90と、この芯材90から径方向に放射状に延在するナイロンや樹脂からなるブラシ繊維91とで形成されていてもよい。
また、清掃治具10は、洗浄ブラシ20に洗浄水(例えば純水)を供給する洗浄水供給手段30を備える。図4は、清掃治具の洗浄水供給手段を示す部分拡大図である。洗浄水供給手段30は、図4に示すように、第1のシャフト12の上端に設けられた給水口31と、第1のシャフト12内に形成されて給水口31に連通する第1供給路32と、第1供給路32に連通して支持アーム16内に形成される第2供給路33とを備える。この給水口31は、例えば、ロータリジョイント(不図示)を介して、第1のシャフト12の上端に接続され、第1のシャフト12の回転に追従しないようになっている。
第2供給路33の終端33aは、支持アーム16の第1のシャフト12側に露出している。この終端33aには、給水チューブ34の一端34aが接続され、他端34bは、支持アーム16の第2のシャフト18側に設けられた第3供給路35の接続口35aに接続される。この第3供給路35は、支持アーム16内をベアリング17の周囲に沿って先端16a側に延び、洗浄ブラシ20の上方に開口する供給口35bを備えている。
また、給水口31には、給水管36を介して給水源37に接続される。この給水源37は、例えば、洗浄装置100の洗浄水ノズル109に洗浄水を供給する洗浄水供給源(不図示)を用いることができ、洗浄水を所定の圧力で送水するポンプ(不図示)を備えている。本実施形態では、給水源37から送られた洗浄水は、給水管36、給水口31、第1供給路32、第2供給路33、給水チューブ34、第3供給路35を通じ、この第3供給路35の供給口35bから洗浄水38が洗浄ブラシ20に供給される。洗浄水供給手段は、洗浄ブラシ20に洗浄水を供給できる構成であれば適宜変更が可能である。例えば供給口が図9及び図10に示す芯材90の内部に形成されていてもよい。また図1に示す洗浄水ノズル109が洗浄ブラシ20に洗浄水を供給する用途としてもカバー部材103の内部に複数設置されており、これが洗浄ブラシ20に洗浄水を供給してもよい。
次に、清掃治具10の動作について説明する。図5は、清掃治具を用いて洗浄装置のカバー部材の内壁を清掃している状態を示す図である。本実施形態では、図5に示すように、清掃治具10は、エアシリンダ104によってスピンナテーブル101を降下させた位置で洗浄装置100に取り付けられる。清掃治具10を洗浄装置100に取り付けると、スピンナテーブル101上にクラッチ板11が載置され、このクラッチ板11はスピンナテーブル101に吸引保持される。また、清掃治具10の上板14は、カバー部材103の上端面に載置されて固定される。この場合、上板14とカバー部材103の上端面との間に摩擦係数の高いシート(例えばゴムシート)を介在させたり、上板14をカバー部材103に固定具(例えば粘着テープ)で固定してもよい。また、洗浄ブラシ20は弾性変形して、外縁部20aがカバー部材103の内壁103aに接触する。
清掃治具10が洗浄装置100に取り付けられた状態で、給水源37から洗浄水供給手段30を通じて、洗浄ブラシ20に洗浄水38を供給しつつ、スピンナテーブル101を所定方向に回転させる。スピンナテーブル101が回転すると、クラッチ板11、第1のシャフト12及び支持アーム16がスピンナテーブル101とともに回転する。一方、支持アーム16には、下端18bに洗浄ブラシ20が連結された第2のシャフト18が回転自在に設けられ、この第2のシャフト18の上端18aには外歯歯車からなる回転歯車19が設けられている。この回転歯車19は、上板14に設けられた内歯歯車からなる固定歯車15と噛み合うため、支持アーム16が回転することにより、洗浄ブラシ20(第2のシャフト18)は、上記した所定の回転方向と反対方向に自転しながら固定歯車15に沿って回転移動する。これにより、洗浄ブラシ20か自転(回転)することでカバー部材103の内壁103aに付着した洗浄水や加工屑を除去し、この内壁103aを清掃することができる。さらに、本実施形態では、清掃治具10は、スピンナテーブル101の回転力を利用するため、洗浄ブラシ20を回転駆動させる特別な機構を設ける必要がなく、清掃治具10の構成の簡素化を実現できる。洗浄に要した洗浄水及び除去された加工屑は、水受部106に溜められ、ドレンホース108(図1)を通じて排出される。
次に、別の実施形態について説明する。図6は、別の実施形態に係る清掃治具の側面図である。図7は、歯車ポンプの構成例を示す斜視図である。上記した実施形態では、所定の圧力で送水できる給水源37から洗浄水を供給する構成としたが、この種の給水源37を常に利用できる環境にあるとは限らず、例えば、バケツやタンクに貯留された洗浄水を利用する場合も想定される。このため、この別の実施形態に係る清掃治具50の洗浄水供給手段60は、スピンナテーブル101の回転力を利用して、バケツやタンクに貯留された洗浄水を汲み上げる歯車ポンプを備えた構成としている。上記した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。また、洗浄水供給手段60における給水口31から下流側は図4に記載した構成と同一のものとする。
清掃治具50は、図6に示すように、第1のシャフト12に嵌合される第2の回転歯車21を備える。この第2の回転歯車21は、円板状部材の外周面にギア21aが形成された外歯歯車であり、上板14と支持アーム16との間に設けられている。この第2の回転歯車21は、第1のシャフト12とともに回転する。
また、洗浄水供給手段60は、バケツやタンクなどの洗浄水供給容器61と、この洗浄水供給容器61内に投入された第1の供給チューブ62と、この第1の供給チューブ62に接続される歯車ポンプ63と、この歯車ポンプ63と給水口31とを繋ぐ第2の供給チューブ64とを備える。洗浄水供給容器61には、清掃に要する量の洗浄水が貯留(充填)されている。
歯車ポンプ63は、図7に示すように、ケーシング70と、このケーシング70内に収容された駆動ギア(一方の歯車)71と、駆動ギア71と噛み合う従動ギア72とを備えている。歯車ポンプ63は、駆動ギア71及び従動ギア72が回転することにより、ケーシング70と駆動ギア71及び従動ギア72との隙間を通じて洗浄水を移送することで該洗浄水を洗浄水供給容器61から汲み上げる。
洗浄水供給手段60は、駆動ギア71に連結される第3のシャフト65と、この第3のシャフト65に嵌合する第3の回転歯車66とを備える。この第3の回転歯車66は、円板状部材の外周面にギア66aが形成された外歯歯車であり、第2の回転歯車21と噛み合っている。また、第3のシャフト65は、第1のシャフト12と略平行に鉛直方向に延びており、ベアリング(軸受)22を介して、上板14に回転自在に支持さている。
本実施形態では、スピンナテーブル101が回転すると、クラッチ板11、第1のシャフト12及び第2の回転歯車21がスピンナテーブル101とともに回転する。これにより、第2の回転歯車21と噛み合う第3の回転歯車66及び第3のシャフト65が回転するため、第3のシャフト65に連結される駆動ギア71及び従動ギア72が回転する。従って、スピンナテーブル101の回転力を利用して、洗浄水供給容器61に貯留された洗浄水を汲み上げて、カバー部材103の内壁103aを清掃することができる。
以上、本実施形態によれば、スピンナテーブル101と、スピンナテーブル101を回転可能に支持する電動モーター102と、スピンナテーブル101を囲う円筒状のカバー部材103とを備え、スピンナテーブル101に保持された被加工物に洗浄水を供給して被加工物を洗浄する洗浄装置100のカバー部材103の内壁103aを清掃する清掃治具10であって、スピンナテーブル101に保持され、スピンナテーブル101とともに回転するクラッチ板11と、カバー部材103の上面よりも直径が大きく、カバー部材103の上端面に載置することで固定され、クラッチ板11と対向する下面14aに固定歯車15を備える上板14と、クラッチ板11から立設し、上板14に回転可能に支持され、クラッチ板11の回転とともに回転する第1のシャフト12と、第1のシャフト12に固定され、第1のシャフト12からカバー部材103の内壁103aに向かってカバー部材103の内壁103aに接触しない位置まで延在し、第1のシャフト12の回転とともに回転する支持アーム16と、支持アーム16に回転可能に支持される第2のシャフト18と、第2のシャフト18の上端18aに設けられ、固定歯車15と噛み合って自転しながら支持アーム16の回転に伴い移動する回転歯車19と、第2のシャフト18の下端18bに設けられ、カバー部材103の内壁103aに接触し回転歯車19の回転に伴い回転する洗浄ブラシ20と、洗浄ブラシ20に洗浄水を供給する洗浄水供給手段30(60)とを備えるため、洗浄ブラシ20を回転駆動させる特別な機構を設けることなくカバー部材103の内壁103aを清掃することができる。
また、本実施形態によれば、第1のシャフト12には第2の回転歯車21がさらに設けられ、洗浄水供給手段60は、清掃に要する量の洗浄水が充填された洗浄水供給容器61と、洗浄水供給容器61と第1の供給チューブ62を介して連通する歯車ポンプ63と、歯車ポンプ63から給水口31に洗浄水を供給する第2の供給チューブ64と、歯車ポンプ63に備えられる駆動ギア71と連なる第3のシャフト65と、第3のシャフト65に設けられて、第1のシャフト12に設けられた第2の回転歯車21と噛み合うことで歯車ポンプ63を駆動させる第3の回転歯車66とを備えるため、スピンナテーブル101の回転力を利用して、洗浄水供給容器61に貯留された洗浄水を汲み上げて、カバー部材103の内壁103aを清掃することができる。
次に、変形例に係る清掃装置について説明する。図8は、変形例に係る清掃治具の側面図である。上記した実施形態に係る清掃治具10と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。変形例に係る清掃治具80は、図8に示すように、上板14の下面14aに設けられた固定歯車85の構成が異なる。変形例では、固定歯車85は、円板状部材の外周面にギア85aが形成された外歯歯車であり、上記した回転歯車19と噛み合っている。この変形例では、スピンナテーブル101の回転に伴い、クラッチ板11、第1のシャフト12及び支持アーム16がスピンナテーブル101とともに所定方向に回転する。一方、支持アーム16には、下端18bに洗浄ブラシ20が連結された第2のシャフト18が回転自在に設けられ、この第2のシャフト18の上端18aには外歯歯車からなる回転歯車19が設けられている。この回転歯車19は、上板14に設けられた外歯歯車からなる固定歯車85と噛み合うため、支持アーム16が回転することにより、洗浄ブラシ20(第2のシャフト18)は、上記した所定の回転方向と同一方向に自転しながら固定歯車85に沿って回転移動する。この変形例によっても、スピンナテーブル101の回転力を利用することにより、洗浄ブラシ20を回転駆動させる特別な機構を設けることなくカバー部材103の内壁103aを清掃することができる。
なお、この変形例に係る清掃治具80に上記した別の実施形態に係る歯車ポンプ63を備えた構成とすることもできる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上記した実施形態及び変形例では、各回転歯車をシャフトに嵌合する構成について説明したが、これに限るものではなく、回転歯車をシャフトと一体に形成したり、回転歯車とシャフトとを溶接などの固定手段によって固定することにより、回転歯車がシャフトに設けられていればよい。
10、50、80 清掃治具
11 クラッチ板
12 第1のシャフト
14 上板
14a 下面(クラッチ板に対向する面)
15 固定歯車
15a ギア
16 支持アーム(支持部材)
16a 先端
18 第2のシャフト
18a 上端(一端)
18b 下端(他端)
19 回転歯車
19a ギア
20 洗浄ブラシ(洗浄手段)
20a 外縁部
21 第2の回転歯車
21a ギア
30、60 洗浄水供給手段
31 給水口
32 第1供給路
33 第2供給路
34 給水チューブ
35 第3供給路
35b 供給口
37 給水源
61 洗浄水供給容器
62 第1の供給チューブ
63 歯車ポンプ
64 第2の供給チューブ
65 第3のシャフト
66 第3の回転歯車
66a ギア
70 ケーシング
71 駆動ギア(一方の歯車)
72 従動ギア
85 固定歯車
85a ギア
100 洗浄装置
101 スピンナテーブル
102 電動モーター(モーター)
103 カバー部材
103a 内壁

Claims (2)

  1. スピンナテーブルと、該スピンナテーブルを回転可能に支持するモーターと、該スピンナテーブルを囲う円筒状のカバー部材とを備え、該スピンナテーブルに保持された被加工物に洗浄水を供給して該被加工物を洗浄する洗浄装置の該カバー部材の内壁を清掃する清掃治具であって、
    該スピンナテーブルに保持され、該スピンナテーブルとともに回転するクラッチ板と、
    該カバー部材の上面よりも直径が大きく、該カバー部材の上面に載置することで固定され、該クラッチ板と対向する面に固定歯車を備える上板と、
    該クラッチ板から立設し、該上板に回転可能に支持され、該クラッチ板の回転とともに回転する第1のシャフトと、
    該第1のシャフトに固定され、該第1のシャフトから該カバー部材の内壁に向かって該カバー部材の内壁に接触しない位置まで延在し、該第1のシャフトの回転とともに回転する支持手段と、
    該支持手段に回転可能に支持される第2のシャフトと、
    該第2のシャフトの一端に設けられ、該固定歯車と噛み合って自転しながら該支持手段の回転に伴い移動する回転歯車と、
    該第2のシャフトの他端に設けられ、該カバー部材の内壁に接触し該回転歯車の回転に伴い回転する洗浄手段と、
    該洗浄手段に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、
    を備えることを特徴とする清掃治具。
  2. 該第1のシャフトには第2の回転歯車がさらに設けられ、
    該洗浄水供給手段は、清掃に要する量の洗浄水が充填された洗浄水供給容器と、
    該洗浄水供給容器と第1の供給チューブを介して連通する歯車ポンプと、
    該歯車ポンプから該洗浄手段に洗浄水を供給する第2の供給チューブと、
    該歯車ポンプに備えられる一方の歯車と連なる第3のシャフトと、
    該第3のシャフトに設けられて、該第1のシャフトに設けられた該第2の回転歯車と噛み合うことで歯車ポンプを駆動させる第3の回転歯車と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の清掃治具。
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