JP7143154B2 - ガラスコーティング液、及び、セラミック製物品の製造方法 - Google Patents

ガラスコーティング液、及び、セラミック製物品の製造方法 Download PDF

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本発明は、多孔質セラミック基体の基体表面に塗布した後に焼成して、基体表面上にガラスコーティング層を形成するガラスコーティング液、当該ガラスコーティング液を用いたセラミック製物品の製造方法、及び、セラミック製物品に関する。
従来より、カップや湯飲み、花瓶等、多孔質セラミック基体の基体表面上に液密なガラスコーティング層(釉薬層)が形成された磁器などのセラミック製物品が知られている。一方、多孔質セラミック基体の形成手法としては、近年、3Dプリンタを用いて未焼成セラミック造形体を形成し、これを焼成することも検討されてきている。例えば、特許文献1に、3Dプリンタを用いて未焼成セラミック造形体を形成することが記載されている。
特開2015-226935号公報
しかしながら、3Dプリンタで形成した未焼成セラミック造形体を焼成して得た多孔質セラミック基体について、その基体表面上に液密なガラスコーティング層(釉薬層)を形成し、水漏れをしないセラミック製物品を製造するのは困難であった。その理由は、従来の食器などでは、多孔質セラミック基体の気孔率が一般に5%未満であったのに対し、3Dプリンタを用いて得た多孔質セラミック基体は、気孔率が高く、例えば気孔率が50~60%程度に達する。このように気孔率の高い多孔質セラミック基体にガラスコーティング液を塗布すると、塗布したガラスコーティング液中のガラス原料粒子の多くが気孔を通じて基体表面から基体内部に入り込んでしまい、基体表面上に残るガラス原料粒子の量が少なくなる。このため、基体表面上に十分な厚みのガラスコーティング層を形成できず、セラミック製物品に水漏れが生じると考えられた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、気孔率K(%)が50%以上の多孔質セラミック基体の基体表面に塗布しても、基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成できるガラスコーティング液、気孔率K(%)が50%以上の多孔質セラミック基体の基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成するセラミック製物品の製造方法、及び、気孔率K(%)が50%以上の多孔質セラミック基体の基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成したセラミック製物品を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、気孔率K(%)が50%以上で平均細孔径がA(μm)である多孔質セラミック基体の基体表面に塗布した後に焼成して、上記基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成するガラスコーティング液であって、上記ガラスコーティング液に含まれ、焼成により上記ガラスコーティング層となるガラス原料粒子の粒径D10(μm)が、D10≧A/20であるガラスコーティング液である。
本発明者が調査した結果、気孔率Kが50%以上(K≧50%)の多孔質セラミック基体については、ガラスコーティング液に含まれるガラス原料粒子の粒径D10(μm)が、多孔質セラミック基体の平均細孔径A(μm)に対して小さすぎると、具体的には、ガラス原料粒子の粒径D10が多孔質セラミック基体の平均細孔径Aの1/20未満である場合(D10<A/20)には、多孔質セラミック基体の基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成するのが難しいことが判ってきた。その理由は、D10<A/20である場合には、ガラス原料粒子が小さすぎるために、塗布したガラスコーティング液中のガラス原料粒子の多くが多孔質セラミック基体の気孔を通じて基体表面から基体内部に入り込み、基体表面上にガラス原料粒子が残り難い。このため、基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成するのが困難になると考えられる。
これに対し、上述のガラスコーティング液では、ガラス原料粒子の粒径D10(μm)が大きく、多孔質セラミック基体の平均細孔径A(μm)に対して、D10≧A/20を満たす。これにより、塗布したガラスコーティング液中のガラス原料粒子が、多孔質セラミック基体の気孔を通じて基体表面から基体内部に入り込むことが抑制され、基体表面上に多くのガラス原料粒子が残る。このため、基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成できる。従って、上述のガラスコーティング液によれば、気孔率Kが50%以上の多孔質セラミック基体の基体表面に塗布しても、液密なガラスコーティング層を形成できる。
なお、ガラス原料粒子の粒径D10(μm)及び後述する粒径D90(μm)は、レーザ回折・散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定する。具体的には、マイクロトラック・ベル株式会社製マイクロトラックMT3000IIの乾式粒度分布測定により測定した。
また、多孔質セラミック基体の平均細孔径A(μm)及び気孔率K(%)は、Micrometrics社製のAutoPoreIV 9500を用い、水銀圧入法(JIS R1655)にて細孔径分布測定を実施することにより測定した。
なお、「多孔質セラミック基体」の材質としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ムライト、酸化チタン等の酸化物セラミックや、窒化ケイ素等の窒化物セラミック、炭化ケイ素等の炭化物セラミックなどが挙げられる。
また、ガラスコーティング液に含まれる「ガラス原料粒子」は、多孔質セラミック基体の材質や、得たいガラスコーティング層の特性などを考慮して、適宜選択すればよい。ガラス原料粒子としては、例えば、酸化ケイ素(SiO)粒子、酸化アルミニウム(Al)粒子、酸化カルシウム(CaO)粒子、酸化カリウム(KO)粒子、酸化ナトリウム(NaO)粒子、酸化亜鉛(ZnO)粒子、酸化ホウ素(B)粒子、酸化マグネシウム(MgO)粒子、酸化ストロンチウム(SrO)粒子、酸化バリウム(BaO)粒子等の1種のみ或いは複数種を組み合わせたものの他、これらの粒子を一旦溶融させてガラス体を形成した後、粉砕して得たガラス粒子も挙げられる。
更に、上記のガラスコーティング液であって、前記ガラス原料粒子の粒径D90(μm)が、D90≦5Aであるガラスコーティング液とすると良い。
ガラスコーティング液に含まれるガラス原料粒子の粒径D90(μm)が、多孔質セラミック基体の平均細孔径A(μm)に対して大きすぎると、具体的には、ガラス原料粒子の粒径D90が多孔質セラミック基体の平均細孔径Aの5倍を越える場合(D90>5A)には、ガラスコーティング液を塗布した後で焼成する前の未焼成コーティング層が、多孔質セラミック基体の基体表面から剥がれ易くなることが判ってきた。ガラス原料粒子が大きいために、塗布したガラスコーティング液中のガラス原料粒子のうち、多孔質セラミック基体内に入り込むガラス原料粒子が少なくなりすぎて、未焼成コーティング層と多孔質セラミック基体との密着性が低くなるためと考えられる。
これに対し、上述のガラスコーティング液では、ガラス原料粒子の粒径D90(μm)が、多孔質セラミック基体の平均細孔径A(μm)に対して、D90≦5Aを満たす。これにより、焼成前の未焼成コーティング層が多孔質セラミック基体の基体表面から剥がれるのを防止できる。塗布したガラスコーティング液中のガラス原料粒子の一部が、適度に多孔質セラミック基体内に入り込んで、未焼成コーティング層と多孔質セラミック基体との密着性が高くなるためと考えられる。
また、他の態様は、気孔率K(%)が50%以上で平均細孔径がA(μm)である多孔質セラミック基体と、上記多孔質セラミック基体の基体表面上に形成された液密なガラスコーティング層と、を備えるセラミック製物品の製造方法であって、上記多孔質セラミック基体の上記基体表面にガラスコーティング液を塗布し乾燥させて、上記基体表面上に未焼成コーティング層を形成する未焼成層形成工程と、上記基体表面上の上記未焼成コーティング層を焼成して、上記ガラスコーティング層を形成するガラス層形成工程と、を備え、上記ガラスコーティング液に含まれ、焼成により上記ガラスコーティング層となるガラス原料粒子の粒径D10(μm)が、D10≧A/20であるセラミック製物品の製造方法である。
上述のセラミック製物品の製造方法では、未焼成層形成工程で気孔率Kが50%以上の多孔質セラミック基体上に未焼成コーティング層を形成するにあたり、ガラス原料粒子の粒径D10(μm)が大きく、多孔質セラミック基体の平均細孔径A(μm)に対して、D10≧A/20を満たすガラスコーティング液を用いる。これにより、塗布したガラスコーティング液中のガラス原料粒子が、多孔質セラミック基体の気孔を通じて基体表面から基体内部に入り込むことが抑制され、基体表面上に多くのガラス原料粒子が残る。このため、未焼成層形成工程で基体表面上に十分な厚みの未焼成コーティング層を形成でき、ガラス層形成工程で液密なガラスコーティング層を形成できる。従って、上述のセラミック製物品の製造方法によれば、気孔率Kが50%以上の多孔質セラミック基体の基体表面上に、液密なガラスコーティング層を形成できる。
なお、「セラミック製物品」としては、例えば、その全体が多孔質セラミック及びガラスコーティング層からなる物品の他、一部が多孔質セラミック基体及びガラスコーティング層からなり、他の部位は緻密質のセラミックや金属、プラスチック、木材等の他の材質から形成された物品も含まれる。
更に、上記のセラミック製物品の製造方法であって、前記ガラス原料粒子の粒径D90(μm)が、D90≦5Aであるセラミック製物品の製造方法とすると良い。
上述のセラミック製物品の製造方法では、未焼成層形成工程において、ガラス原料粒子の粒径D90(μm)が、多孔質セラミック基体の平均細孔径A(μm)に対して、D90≦5Aを満たすガラスコーティング液を用いる。これにより、塗布したガラスコーティング液中のガラス原料粒子の一部が、適度に多孔質セラミック基体内に入り込んで、未焼成コーティング層と多孔質セラミック基体との密着性が高くなる。このため、ガラス層形成工程前に未焼成コーティング層が多孔質セラミック基体の基体表面から剥がれるのを防止できる。
また、他の態様は、気孔率K(%)が50%以上の多孔質セラミック基体と、上記多孔質セラミック基体の基体表面上に形成された液密なガラスコーティング層と、を備えるセラミック製物品である。
上述のセラミック製物品では、多孔質セラミック基体の気孔率Kが50%以上であるにも拘わらず、多孔質セラミック基体の基体表面上に液密なガラスコーティング層が形成されている。このため、水漏れをしない信頼性の高いセラミック製物品とすることができる。
実施形態に係るセラミック製物品の斜視図である。 実施形態に係るセラミック製物品の物品表面近傍の部分拡大断面図である。 実施形態に係るセラミック製物品の製造方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1にセラミック製物品1の斜視図を、図2にセラミック製物品1の物品表面1a近傍の部分拡大断面図を示す。本実施形態では、セラミック製物品1は、有底円筒状(外径30mm、高さ20mm、肉厚2mm)のカップである。このセラミック製物品1は、有底円筒状の多孔質セラミック基体10と、この多孔質セラミック基体10の基体表面10a上に全面にわたり形成された液密なガラスコーティング層(釉薬層)20とからなる。
このうち多孔質セラミック基体10は、その気孔率K(%)が高く、気孔率Kが50%以上(本実施形態ではK=60%)である。また、この多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(μm)は、A=20.0μmである。また、この多孔質セラミック基体10は、後述するように、酸化アルミニウム(Al)粒子を母材粒子として用いて形成(焼成)したものである。
ガラスコーティング層20は、厚みが100~300μmの液密な層である。このガラスコーティング層20は、後述するように、酸化ケイ素(SiO)粒子と、酸化アルミニウム(Al)粒子と、酸化カルシウム(CaO)粒子と、酸化ナトリウム(NaO)粒子とを、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:NaO粒子=56:15:28:1の重量割合で用いて形成(焼成)した層(釉薬層)である。
本実施形態のセラミック製物品1は、多孔質セラミック基体10の気孔率Kが50%以上(本実施形態ではK=60%)であるにも拘わらず、多孔質セラミック基体10の基体表面10a上に液密なガラスコーティング層20が形成されている。このため、水漏れをしない信頼性の高いセラミック製物品1とすることができる。
次いで、上記セラミック製物品1の製造方法について説明する(図3参照)。まず「セラミック基体形成工程S1」において、気孔率Kが50%以上(本実施形態ではK=60%)で、平均細孔径AがA=20.0μmである多孔質セラミック基体10を形成する。このセラミック基体形成工程S1は、「造形工程S11」、「含浸工程S12」及び「焼成工程S13」を有する。
まず「造形工程S11」において、3Dプリンタを利用して、有底円筒状の未焼成セラミック造形体10xを形成する。まず母材粒子として、平均粒径30μmのアルミナ粒子を、水溶性接着粒子として、平均粒径20μmのポリビニルアルコール(PVA)粒子をそれぞれ用意し、これらの粒子を、母材粒子(アルミナ粒子):水溶性接着粒子(PVA粒子)=90:10の重量割合で混合して、造形用粉体を得る。
次に、この造形用粉体を3Dプリンタ(3D Systems社製ProJet460)内に投入し、この3Dプリンタにより、有底円筒状(外径30mm、高さ20mm、肉厚2mm)の未焼成セラミック造形体10xを形成する。この3Dプリンタでは、以下の(1)~(3)の操作を繰り返して、未焼成セラミック造形体10xを形成する。
即ち、(1)3Dプリンタの載置台上(2回目以降は、直前に形成した粉体層上)に、3Dプリンタのローラにより造形用粉体を敷いて、平面視矩形状で厚み100μmの粉体層を形成する。
(2)その後、この粉体層のうち、未焼成セラミック造形体10xの一部とする部分に、3Dプリンタのインクジェットヘッドにより造形液を滴下する。この造形液は、粘度を調整された水であり、具体的には、3D Systems社製VisiJetPXLClearを用いた。粉体層のうち造形液が滴下された部位では、造形液に水溶性接着粒子(PVA粒子)が溶解して、母材粒子(アルミナ粒子)同士が接着するため、この部位は硬化して硬化層となる。
(3)その後、3Dプリンタの裁置台を下方に粉体層の厚み(100μm)分だけ移動させる。
上記(1)~(3)の操作を繰り返し行った後、硬化層を含む粉体層が複数積層された直方体状の積層体から、硬化されなかった造形用粉体(硬化層にならなかった造形用粉体)を取り除いて、有底円筒状の未焼成セラミック造形体10xを得た。その後、この未焼成セラミック造形体10xを、室温で16時間自然乾燥させた。
次に、含浸工程S12において、未焼成セラミック造形体10xに、焼成助剤としてカップリング液を含浸させる。具体的には、カップリング液として、ケイ素(Si)を含むシラン系カップリング剤を用意し、このカップリング液中に未焼成セラミック造形体10xの全体を1分間に浸漬することにより、カップリング液を未焼成セラミック造形体10xに含浸させた。その後、この未焼成セラミック造形体10xを3時間自然乾燥させた。
なお、カップリング剤としては、例えば、アルミニウム(Al)を含むアルミニウム系カップリング剤、チタン(Ti)を含むチタン系カップリング剤、ジルコニア(Zr)を含むジルコニウム系カップリング剤などを用いることもできる。
また、未焼成セラミック造形体10xにカップリング液を含浸させる手法としては、例えば、未焼成セラミック造形体10xにカップリング液を刷毛等で塗布することにより、未焼成セラミック造形体10xにカップリング液を含浸させることもできる。
次に、焼成工程S13において、未焼成セラミック造形体10xを焼成して、多孔質セラミック基体10を形成する。具体的には、未焼成セラミック造形体10xを、大気雰囲気中で2℃/分の昇温速度で室温から1400℃まで昇温し、1400℃で2時間保持した後、自然降温で室温まで降温する焼成温度パターンで焼成した。これにより、未焼成セラミック造形体10xに含まれる水溶性接着剤(PVA)及びシラン系カップリング剤が熱分解される共に、シラン系カップリング剤を構成していた金属元素を介して母材粒子(アルミナ粒子)同士の焼結が行われる。かくして、気孔率K=60%、平均細孔径A=20.0μmの多孔質セラミック基体10が形成される。
次に、「未焼成層形成工程S2」において、多孔質セラミック基体10の基体表面10aにガラスコーティング液30を塗布し乾燥させて、基体表面10a上に未焼成コーティング層20xを形成する。具体的には、まず多孔質セラミック基体10の全体をガラスコーティング液30の中に、5秒間浸漬した。
用いるガラスコーティング液30は、後述する焼成によりガラスコーティング層20となるガラス原料粒子31の粒径D10(μm)が、多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(本実施形態ではA=20.0μm)に対して、D10≧A/20、かつ、ガラス原料粒子31の粒径D90(μm)が、D90≦5Aを満たすガラスコーティング液とする。また、このガラスコーティング液30は、このガラス原料粒子31と水とを、ガラス原料粒子:水=60:40の重量割合で混合した水分散液である。
本実施形態では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子とAl粒子とCaO粒子とNaO粒子とを、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:NaO粒子=56:15:28:1の重量割合で混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10は、D10=2.1μmである。一方、多孔質セラミック基体10の平均細孔径AはA=20.0μmであり、A/20=1.0μmであるため、D10≧A/20を満たす。また、ガラス原料粒子31の粒径D90は、D90=32.8μmである。一方、多孔質セラミック基体10の平均細孔径AはA=20.0μmであり、5A=100.0μmであるため、D90≦5Aも満たす。
なお、多孔質セラミック基体10の基体表面10aにガラスコーティング液30を塗布する他の手法としては、例えば、刷毛等により、多孔質セラミック基体10の基体表面10aにガラスコーティング液30を塗布する手法も挙げられる。
ガラスコーティング液30の塗布後は、この濡れた多孔質セラミック基体10を、65~95℃(本実施形態では80℃)で1~3時間(本実施形態では2時間)にわたり加熱乾燥させる。これにより、多孔質セラミック基体10の基体表面10a上に、厚み200~500μmの未焼成コーティング層20xが形成される。
次に、「ガラス層形成工程S3」において、多孔質セラミック基体10の基体表面10a上の未焼成コーティング層20xを焼成して、ガラスコーティング層20を形成する。具体的には、未焼成コーティング層20xを形成した多孔質セラミック基体10を、大気雰囲気中で2℃/分の昇温速度で室温から1232℃まで昇温し、1232℃で1時間保持した後、自然降温で室温まで降温する焼成温度パターンで焼成する。これにより、多孔質セラミック基体10の基体表面10a上に、厚み100~300μmの液密なガラスコーティング層20が形成される。かくして、セラミック製物品1が完成する。
(実施例及び比較例)
次いで、本発明の効果を検証するために行った試験の結果について説明する。実施例5として、表1に示すように、実施形態と同様にして多孔質セラミック基体10(気孔率K=60%、平均細孔径A=20.0μm)を形成し、実施形態と同様のガラスコーティング液30(ガラス原料粒子31の粒径D10=2.1μm、粒径D90=32.8μm)を用いて、実施形態と同様にして多孔質セラミック基体10上にガラスコーティング層20を形成した。また、この実施例5のガラス原料粒子31は、実施形態と同様に、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:NaO粒子=56:15:28:1の重量割合でこれらの粒子を混合したものである。
Figure 0007143154000001
Figure 0007143154000002
更に、比較例1,2及び実施例1~4,6~10として、表1及び表2に示すように、ガラス原料粒子31の配合割合や組成をそれぞれ異ならせたガラスコーティング液30を用いて、それ以外は実施例5(実施形態)と同様にして多孔質セラミック基体10上にガラスコーティング層20を形成した。但し、ガラス層形成工程S3における焼成温度については、それぞれ、用いたガラス原料粒子31に応じた適切な焼成温度とした。
具体的には、比較例1では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:酸化カリウム(KO)粒子:NaO粒子:酸化ホウ素(B)粒子=61:10:7:6:6:10の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=0.4μmであり、粒径D90はD90=5.6μmである。
また、比較例2では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:KO粒子:NaO粒子:B粒子=54:17:15:2:3:9の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=0.9μmであり、粒径D90はD90=10.3μmである。
また、実施例1では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:KO粒子:NaO粒子:B粒子=63:12:5:5:5:10の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=1.0μmであり、粒径D90はD90=13.0μmである。
また、実施例2では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:KO粒子:NaO粒子:酸化亜鉛(ZnO)粒子:B粒子=63:12:5:5:5:5:5の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=1.2μmであり、粒径D90はD90=14.7μmである。
また、実施例3では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:KO粒子:NaO粒子:B粒子=58:17:15:2:3:5の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=1.9μmであり、粒径D90はD90=41.7μmである。
また、実施例4では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:KO粒子=60:20:15:5の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=2.0μmであり、粒径D90はD90=28.3μmである。
また、実施例6では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:KO粒子:NaO粒子:B粒子=60:15:9:5:5:6の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=5.4μmであり、粒径D90はD90=72.1μmである。
また、実施例7では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:NaO粒子=56:15:23:6の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=9.9μmであり、粒径D90はD90=99.4μmである。
また、実施例8では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:B粒子:酸化マグネシウム(MgO)粒子:酸化ストロンチウム(SrO)粒子:酸化バリウム(BaO)粒子=60:18:6:7:3:1:5の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=11.5μmであり、粒径D90はD90=252.3μmである。
また、実施例9では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:B粒子:MgO粒子:SrO粒子:BaO粒子=58:18:6:7:3:1:7の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=14.3μmであり、粒径D90はD90=266.4μmである。
また、実施例10では、ガラス原料粒子31として、SiO粒子:Al粒子:CaO粒子:B粒子:MgO粒子:SrO粒子=58:18:11:10:2:1の重量割合でこれらの粒子を混合したものを用いた。このガラス原料粒子31の粒径D10はD10=14.4μmであり、粒径D90はD90=289.1μmである。
更に、比較例3,4及び実施例11~18として、平均細孔径Aを比較例1,2及び実施例1~10(平均細孔径A=20.0μm)よりも大きい、A=36.0μmとする一方、気孔率Kは比較例1,2及び実施例1~10と同様にK=60%とした多孔質セラミック基体10を形成した。具体的には、比較例1,2及び実施例1~10(実施形態)では、造形工程S11で用いる造形用粉体を、母材粒子(アルミナ粒子):水溶性接着粒子(PVA粒子)=90:10の重量割合でこれらの粒子を混合した造形用粉体としたのに対し、比較例3,4及び実施例11~18では、当該造形用粉体を、母材粒子(アルミナ粒子):水溶性接着粒子(PVA粒子)=80:20の重量割合でこれらの粒子を混合した造形用粉体とした。それ以外は、比較例1,2及び実施例1~10(実施形態)と同様にして、平均細孔径A=36.0μm、気孔率K=60%の多孔質セラミック基体10を形成した。
また、比較例3,4及び実施例11~18では、表3及び表2に示すように、ガラス原料粒子31の配合割合や組成をそれぞれ異ならせたガラスコーティング液30を用いて、多孔質セラミック基体10上にガラスコーティング層20を形成した。具体的には、比較例3では、実施例1と同じガラス原料粒子31を、比較例4では、実施例2と同じガラス原料粒子31をそれぞれ用いた。また、実施例11では、実施例3と同じガラス原料粒子31を、実施例12では、実施例4と同じガラス原料粒子31を、実施例13では、実施例5と同じガラス原料粒子31を、実施例14では、実施例6と同じガラス原料粒子31を、実施例15では、実施例7と同じガラス原料粒子31を、実施例16では、実施例83と同じガラス原料粒子31を、実施例17では、実施例9と同じガラス原料粒子31を、実施例18では、実施例10と同じガラス原料粒子31をそれぞれ用いた。
Figure 0007143154000003
更に、比較例5及び実施例19~29として、平均細孔径Aを比較例1,2及び実施例1~10(平均細孔径A=20.0μm)よりも小さい、A=10.0μmとする一方、気孔率Kは比較例1,2及び実施例1~10と同様にK=60%とした多孔質セラミック基体10を形成した。具体的には、比較例1,2及び実施例1~10(実施形態)では、造形工程S11で用いる造形用粉体の母材粒子(アルミナ粒子)として、平均粒径30μmのアルミナ粒子を用いたのに対し、比較例6及び実施例19~29では、当該造形用粉体の母材粒子(アルミナ粒子)として、平均粒径15μmのアルミナ粒子を用いた。それ以外は、比較例1,2及び実施例1~10(実施形態)と同様にして、平均細孔径A=10.0μm、気孔率K=60%の多孔質セラミック基体10を形成した。
また、比較例5及び実施例19~29では、表4及び表2に示すように、ガラス原料粒子31の配合割合や組成をそれぞれ異ならせたガラスコーティング液30を用いて、多孔質セラミック基体10上にガラスコーティング層20を形成した。具体的には、比較例5では、比較例1と同じガラス原料粒子31を用いた。また、実施例19では、比較例2と同じガラス原料粒子31を、実施例20では、実施例1と同じガラス原料粒子31を、実施例21では、実施例2と同じガラス原料粒子31を、実施例22では、実施例3と同じガラス原料粒子31を、実施例23では、実施例4と同じガラス原料粒子31を、実施例24では、実施例5と同じガラス原料粒子31を、実施例25では、実施例6と同じガラス原料粒子31を、実施例26では、実施例7と同じガラス原料粒子31を、実施例27では、実施例8と同じガラス原料粒子31を、実施例28では、実施例9と同じガラス原料粒子31を、実施例29では、実施例10と同じガラス原料粒子31をそれぞれ用いた。
Figure 0007143154000004
次に、比較例1~5及び実施例1~29の完成した各セラミック製物品1について、それぞれ、中に水を入れて外部への漏れがないかを目視で確認した。その結果、比較例1~5の各セラミック製物品1では、水漏れが生じた(表1、表3及び表4の「水漏れ」の欄においてそれぞれ「×」印で示す)。一方、実施例1~29の各セラミック製物品1では、水漏れが生じなかった(表1、表3及び表4の「水漏れ」の欄においてそれぞれ「○」印で示す)。
このような結果を生じた理由は、以下であると考えられる。即ち、比較例1~5では、用いたガラスコーティング液30に含まれるガラス原料粒子31の粒径D10(μm)が、多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(比較例1,2ではA=20.0μm、比較例3,4ではA=36.0μm、比較例5ではA=10.0μm)に対して小さすぎる。具体的には、比較例1~5では、いずれもD10<A/20である。
このため、未焼成層形成工程S2で基体表面10aに塗布したガラスコーティング液30中のガラス原料粒子31の多くが多孔質セラミック基体10の気孔を通じて基体表面10aから基体内部10bに入り込み、基体表面10a上にガラス原料粒子31が残り難い。このため、基体表面10a上に十分な厚みの未焼成コーティング層20x、更には、十分な厚みの液密なガラスコーティング層20を形成できなかったと考えられる。
これに対し、実施例1~29では、用いたガラスコーティング液30に含まれるガラス原料粒子31の粒径D10(μm)が、多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(実施例1~10ではA=20.0μm、実施例11~18ではA=36.0μm、実施例19~29ではA=10.0μm)に対して十分に大きい。具体的には、実施例1~29では、いずれもD10≧A/20を満たす。
これにより、未焼成層形成工程S2で基体表面10aに塗布したガラスコーティング液30中のガラス原料粒子31が、多孔質セラミック基体10の気孔を通じて基体表面10aから基体内部10bに入り込むことが抑制され、基体表面10a上に多くのガラス原料粒子31が残る。このため、基体表面10a上に十分な厚みの未焼成コーティング層20x、更には、十分な厚みの液密なガラスコーティング層20を形成できたと考えられる。
このような試験結果から、セラミック製物品1の水漏れを防止する(液密なガラスコーティング層20を形成する)ためには、ガラスコーティング液30に用いるガラス原料粒子31の粒径D10(μm)を、D10≧A/20とする必要があることが判る。
また、比較例1~5及び実施例1~29について、未焼成層形成工程S2後、ガラス層形成工程S3前に、未焼成コーティング層20xが多孔質セラミック基体10から剥離していないかを目視で確認した。その結果、実施例8~10,16~18,25~29では、未焼成コーティング層20xの剥離が生じていた(表1、表3及び表4の「未焼成コーティング層の剥離」の欄においてそれぞれ「×」印で示す)。一方、比較例1~5及び実施例1~7,11~15,19~24では、未焼成コーティング層20xの剥離が生じていなかった(表1、表3及び表4の「未焼成コーティング層の剥離」の欄においてそれぞれ「○」印で示す)。
このような結果を生じた理由は、以下であると考えられる。即ち、実施例8~10,16~18,25~29では、用いたガラスコーティング液30に含まれるガラス原料粒子31の粒径D90(μm)が、多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(実施例8~10ではA=20.0μm、実施例16~18ではA=36.0μm、実施例25~29ではA=10.0μm)に対し大きすぎる。具体的には、実施例8~10,16~18,25~29では、いずれもD90>5Aである。このため、塗布したガラスコーティング液30中のガラス原料粒子31のうち、多孔質セラミック基体10内に入り込むガラス原料粒子31が少なくなりすぎて、未焼成コーティング層20xと多孔質セラミック基体10との密着性が低くなったためと考えられる。
これに対し、比較例1~5及び実施例1~7,11~15,19~24では、用いたガラスコーティング液30に含まれるガラス原料粒子31の粒径D90(μm)が、多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(比較例1,2及び実施例1~7ではA=20.0μm、比較例3,4及び実施例11~15ではA=36.0μm、比較例5及び実施例19~24ではA=10.0μm)に対して十分に小さい。このため、塗布したガラスコーティング液30中のガラス原料粒子31の一部が、適度に多孔質セラミック基体10内に入り込んで、未焼成コーティング層20xと多孔質セラミック基体10との密着性が高くなったためと考えられる。
このような試験結果から、ガラス層形成工程S3前の未焼成コーティング層20xの剥離を防止するためには、ガラスコーティング液30に用いるガラス原料粒子31の粒径D90(μm)を、D90≦5Aとする必要があることが判る。
以上で説明したように、セラミック製物品1の製造方法では、未焼成層形成工程S2で気孔率Kが50%以上の多孔質セラミック基体10上に未焼成コーティング層20xを形成するにあたり、ガラス原料粒子31の粒径D10(μm)が大きく、多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(μm)に対して、D10≧A/20を満たすガラスコーティング液30を用いる。これにより、塗布したガラスコーティング液30中のガラス原料粒子31が、多孔質セラミック基体10の気孔を通じて基体表面10aから基体内部10bに入り込むことが抑制され、基体表面10a上に多くのガラス原料粒子31が残る。このため、未焼成層形成工程S2で基体表面10a上に十分な厚みの未焼成コーティング層20xを形成でき、ガラス層形成工程S3で液密なガラスコーティング層20を形成できる。従って、セラミック製物品1の製造方法によれば、気孔率Kが50%以上の多孔質セラミック基体10の基体表面10a上に、液密なガラスコーティング層20を形成できる。
更に、セラミック製物品1の製造方法では、未焼成層形成工程S2において、ガラス原料粒子31の粒径D90(μm)が、多孔質セラミック基体10の平均細孔径A(μm)に対して、D90≦5Aを満たすガラスコーティング液30を用いる。これにより、塗布したガラスコーティング液30中のガラス原料粒子31の一部が、適度に多孔質セラミック基体10内に入り込んで、未焼成コーティング層20xと多孔質セラミック基体10との密着性が高くなる。このため、ガラス層形成工程S3前に未焼成コーティング層20xが多孔質セラミック基体10の基体表面10aから剥がれるのを防止できる。
以上において、本発明を実施形態及び実施例1~29に即して説明したが、本発明は上述の実施形態及び実施例1~29に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
1 セラミック製物品
10 多孔質セラミック基体
10a 基体表面
10b 基体内部
10x 未焼成セラミック造形体
20 ガラスコーティング層(釉薬層)
20x 未焼成コーティング層
30 ガラスコーティング液
31 ガラス原料粒子
S1 セラミック基体形成工程
S2 未焼成層形成工程
S3 ガラス層形成工程

Claims (4)

  1. 気孔率K(%)が50%以上で平均細孔径がA(μm)である多孔質セラミック基体の基体表面に塗布した後に焼成して、上記基体表面上に液密なガラスコーティング層を形成するガラスコーティング液であって、
    上記ガラスコーティング液に含まれ、焼成により上記ガラスコーティング層となるガラス原料粒子の粒径D10(μm)が、D10≧A/20である
    ガラスコーティング液。
  2. 請求項1に記載のガラスコーティング液であって、
    前記ガラス原料粒子の粒径D90(μm)が、D90≦5Aである
    ガラスコーティング液。
  3. 気孔率K(%)が50%以上で平均細孔径がA(μm)である多孔質セラミック基体と、
    上記多孔質セラミック基体の基体表面上に形成された液密なガラスコーティング層と、を備える
    セラミック製物品の製造方法であって、
    上記多孔質セラミック基体の上記基体表面にガラスコーティング液を塗布し乾燥させて、上記基体表面上に未焼成コーティング層を形成する未焼成層形成工程と、
    上記基体表面上の上記未焼成コーティング層を焼成して、上記ガラスコーティング層を形成するガラス層形成工程と、を備え、
    上記ガラスコーティング液に含まれ、焼成により上記ガラスコーティング層となるガラス原料粒子の粒径D10(μm)が、D10≧A/20である
    セラミック製物品の製造方法。
  4. 請求項3に記載のセラミック製物品の製造方法であって、
    前記ガラス原料粒子の粒径D90(μm)が、D90≦5Aである
    セラミック製物品の製造方法。
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