初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各ブロック図のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
上記の通り、異なる種類の作業に関して、容易に、進捗を管理することに貢献する管理装置が望まれる。
そこで、一例として、図1に示す管理装置1000を提供する。管理装置1000は、記憶部1001と、プロジェクト特定部1002と、情報取得部1003と、判断部1004とを備える。なお、以下の説明において、プロジェクトは、プロジェクトの内容等に応じて、作業を伴うものであるとする。さらに、プロジェクトは、1又は2以上の工程を含むものとする。
記憶部1001は、プロジェクトを識別する情報と、プロジェクトに含まれる1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を記憶する。ここで、一の工程に対応する生成物、当該一の工程に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、参照作業情報と、進捗判断基準との組を、1つの進捗判断要素とする。また、進捗判断基準とは、進捗を判断するための基準である。
記憶部1001は、任意のプロジェクトに関して、プロジェクトを識別する情報と、プロジェクトに含まれる1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を記憶する。つまり、記憶部1001は、任意のプロジェクトに関して、工程毎に、工程に対応する生成物、作業状態の少なくともいずれかと、進捗を判断するための基準とを組み合わせて記憶する。
プロジェクト特定部1002は、判断対象のプロジェクトを特定する。ここで、判断対象のプロジェクトは、基準情報に対応するプロジェクトであればよく、プロジェクトにおける作業の内容等は問わない。換言すると、管理装置1000は、判断対象のプロジェクトに関して、基準情報に対応するプロジェクトであれば、プロジェクトにおける作業の内容等を限定しない。
情報取得部1003は、判断対象の作業に対応する生成物、判断対象の作業に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、対象作業情報を取得する。ここで、判断対象の作業とは、判断対象のプロジェクトにおいて、進捗を判断する対象の作業を意味する。そのため、対象作業情報とは、判断対象のプロジェクトにおいて、進捗を判断する対象の作業に関連する情報に相当する。
判断部1004は、判断対象のプロジェクトを識別する情報と、対象作業情報と、基準情報とに基づいて、進捗度を判断する。
上記の通り、管理装置1000は、任意のプロジェクトに関して、工程毎に、生成物、作業状態の少なくともいずれかと、進捗を判断するための基準とを組み合わせて記憶する。そして、判断部1004は、判断対象のプロジェクト(任意のプロジェクト)に関して、記憶部1001が記憶する基準情報と、判断対象の作業に関連する対象作業情報とに基づいて、進捗を判断する。
そのため、管理装置1000は、任意のプロジェクトに関して、進捗を判断することができる。また、プロジェクトを管理する者は、管理対象のプロジェクト(任意のプロジェクト)に関して、管理装置1000を利用して、容易に、進捗を把握(管理)できる。従って、管理装置1000は、異なる種類の作業に関して、容易に、進捗を管理することに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係る管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。管理システム1は、管理装置100と、ファイル管理装置200と、重量測定装置300と、撮像装置400と、作業関連装置500とを含んで構成される。なお、図2においてはファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500を、それぞれ、一つ示す。しかし、これは、管理システム1が、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500を、それぞれ、一つ含むことに限定する趣旨ではない。また、図2は、管理装置100、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500の構成の一例である。図2は、管理装置100、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500の構成を、図2に示す構成に限定する趣旨ではない。また、以下の説明では、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500を、進捗判断関連装置とも呼ぶ。
管理装置100は、各種のプロジェクトの判断対象の工程に関して進捗を判断する情報処理装置(コンピュータ)である。管理装置100は、PC(Personal Computer)、ワークステーション、サーバ等であってもよく、本書で説明する機能を実現できれば、その詳細は問わない。
さらに、管理装置100は、作業に関連する生成物、作業状態の少なくともいずれかに関連する装置から、判断対象の作業に対応する生成物、作業状態の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。以下の説明では、作業に関連する生成物、作業状態の少なくともいずれかに関連する装置を、進捗判断関連装置と呼ぶ。管理システム1においては、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500が、進捗判断関連装置であるものとして説明する。
管理装置100、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500は、ネットワーク600を介して接続する。ネットワーク600は、インターネット、イントラネット、ローカルネットワーク等であってもよく、その詳細は問わない。
ファイル管理装置200は、電子ファイルを格納する手段を備え、電子ファイルを管理する、情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、ファイル管理装置200は、ストレージ装置(例えば、HDD(Hard Disk Drive)等)を備えてもよい。そして、ファイル管理装置200は、ストレージ装置(例えば、HDD等)に、電子ファイルを格納してもよい。
重量測定装置300は、測定対象物体の重量を測定する手段を備える、情報処理装置(コンピュータ)である。
撮像装置400は、作業領域(作業エリア)を撮影し、撮像画像を生成する。撮像装置400は、撮像手段(カメラ)を備える、PC、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。作業領域(作業エリア)とは、判断対象の作業が行われる領域(エリア)である。例えば、作業領域(作業エリア)は、判断対象の作業が行われることが、予め想定される領域(エリア)であってもよい。また、作業領域(作業エリア)は、作業者が、判断対象の作業を行った領域(エリア)であってもよい。
作業関連装置500は、プロジェクトの工程における作業に関連する情報処理装置(コンピュータ)である。作業関連装置500は、PC、ワークステーション、サーバ、ネットワーク機器等であってもよく、本書で説明する機能を実現できれば、その詳細は問わない。
[管理装置の構成]
以下、管理装置100の構成について詳細に説明する。管理装置100は、通信部101と、制御部102と、入力部103と、出力部104と、基準登録部105と、情報取得部106と、判断部107と、プロジェクト特定部108と、記憶部109とを含んで構成される。なお、管理装置100は、図示しないハードウェア、ソフトウェアを含んでもよいことは勿論である。
通信部101は、ネットワーク600と接続し、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500と通信する。また、通信部101は、所定の端末(図示せず)と通信してもよい。例えば、通信部101は、NIC(Network Interface Card)等を用いて実現される。
制御部102は、管理装置100の全体を制御する。例えば、制御部102は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現される。
入力部103は、ユーザの操作に基づいて、情報を受け付ける。例えば、入力部103は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。入力部103は、ユーザの操作に基づいて、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
出力部104は、情報を出力する。具体的には、出力部104は、判断対象の工程の進捗に関する情報等を出力する。例えば、出力部104は、ディスプレイ(図示せず)に、判断対象の工程の進捗に関する情報等を表示させてもよい。また、例えば、出力部104は、プリンタ(図示せず)に、判断対象の工程の進捗に関する情報等を印刷させてもよい。また、例えば、出力部104は、所定の端末(図示せず)に、通信部101を介して、判断対象の工程の進捗に関する情報等を通知してもよい。
記憶部109は、管理装置100を動作させるために必要な情報を記憶する。記憶部109は、進捗判断基準データベース110と、進捗管理データベース111とを格納する。記憶部109は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリ等によって実現される。進捗判断基準データベース110、進捗管理データベース111の詳細については後述する。
プロジェクト特定部108は、判断対象のプロジェクトを識別する情報(プロジェクト識別情報)を特定する。例えば、プロジェクト識別情報は、プロジェクト毎に割り振られた番号等(例えば、ID(Identifier))であってもよい。または、プロジェクト識別情報は、プロジェクトの種別を示す情報であってもよい。プロジェクト識別情報は、進捗判断基準データベース110に格納されるプロジェクト識別情報に対応するものであればよく、その形式は問わない。
基準登録部105は、プロジェク識別情報と、1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を、進捗判断基準データベース110に登録する。基準登録部105の詳細については後述する。
情報取得部106は、判断対象の作業に対応する生成物、判断対象の作業に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する情報(対象作業情報)を取得する。判断対象の作業に対応する生成物は、判断対象の作業に対応する文書、判断対象の作業に対応するログの少なくともいずれかを含むものとする。対象作業情報の詳細については、後述する。
判断部107は、プロジェクト特定部108が特定したプロジェクト識別情報と、情報取得部106が取得する情報(対象作業情報)と、基準情報とに基づいて、対象作業情報に対応する判断対象の工程に関して進捗度を判定する。
具体的には、判断部107は、プロジェクト特定部108が特定したプロジェクト識別情報に対応する、基準情報を特定する。そして、情報取得部106が取得する情報(対象作業情報)が、特定した基準情報のうちの進捗判断要素に含まれる、参照作業情報に対応するとする。その場合、判断部107は、その参照作業情報に対応する進捗判断基準に基づいて、対象作業情報に対応する判断対象の工程に関して進捗度を判定する。
基準登録部105、情報取得部106、判断部107、プロジェクト特定部108は、コンピュータプログラムにより実現してもよい。そして、管理装置100の記憶部109は、基準登録部105、情報取得部106、判断部107、プロジェクト特定部108を実現するコンピュータプログラムを記憶してもよい。
[進捗判断基準データベースの構成]
次に、進捗判断基準データベース110の構成について詳細に説明する。
進捗判断基準データベース110は、1又は2以上のプロジェクト識別情報と、各プロジェクト識別情報に対応する工程と、各工程に対応する進捗判断要素とを対応付けて格納する。具体的には、進捗判断基準データベース110は、プロジェクト識別情報と、1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を格納する。ここで、具体的には、進捗判断基準データベース110は、プロジェクト識別情報毎に、基準情報を格納するものとする。
上記の通り、一の工程に対応する生成物、一の工程に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、参照作業情報と、進捗判断基準との組を、1つの進捗判断要素とする。ここで、一の工程に対応する生成物は、一の工程に対応する文書、一の工程に対応するログの少なくともいずれかを含むものとする。
例えば、プロジェクトに関して、進捗を管理する者(以下、進捗管理者と呼ぶ)は、管理装置100の入力部103を用いて、判断対象のプロジェクトを識別する情報(プロジェクト識別情報)と、当該プロジェクトに含まれる工程を識別する情報とを入力する。工程を識別する情報は、例えば、工程を示す番号、名称等であってもよい。
さらに、進捗管理者は、当該プロジェクトに含まれる、夫々の工程に対応する生成物、作業状態の少なくともいずれかに関する情報(参照作業情報)と、進捗判断基準とを、管理装置100の入力部103を用いて入力する。ここで、夫々の工程に対応する生成物とは、夫々の工程に対応する文書、作業に関連するログ等であってもよい。
基準登録部105は、各工程に関して、入力された参照作業情報と、入力された進捗判断基準との組を、一つの進捗判断要素として生成する。そして、基準登録部105は、入力されたプロジェクト識別情報と、工程を識別する情報と、進捗判断要素とを組み合わせた、基準情報を生成する。そして、基準登録部105は、生成した基準情報を、進捗判断基準データベース110に登録する。
図3は、進捗判断基準データベース110の一例を示す図である。図3に示す進捗判断基準データベース110は、プロジェクト識別情報「00001」、「00002」に対応する基準情報を含んで構成される。例えば、図3に示す進捗判断基準データベース110は、プロジェクト識別情報「00001」と、工程「A」~「D」と、各工程に対応する進捗判断要素とを対応付けて格納する。図3に示す進捗判断基準データベース110において、参照作業情報は、情報の種別(TYPE)と、当該種別に対応する値(データ)(VALUE)との組を含む。
[進捗管理データベースの構成]
次に、進捗管理データベース111の構成について詳細に説明する。
進捗管理データベース111は、1又は2以上のプロジェクト識別情報と、各プロジェクト識別情報に対応する工程と、各工程に対応する対象作業情報と、進捗判断結果とを対応付けて格納する。
図4は、進捗管理データベース111の一例を示す図である。図4に示す進捗管理データベース111は、プロジェクト識別情報「00001」、「00002」に対応する、対象作業情報と、進捗判断結果とを含んで構成される。例えば、図4に示す進捗管理データベース111は、プロジェクト識別情報「00001」と、工程「A」~「D」と、各工程に対応する対象作業情報と、進捗判断結果とを対応付けて格納する。図4に示す進捗管理データベース111において、対象作業情報は、情報の種別(TYPE)と、当該種別に対応する値(データ)(VALUE)との組を含む。
[ファイル管理装置の構成]
次に、ファイル管理装置200の構成について詳細に説明する。ファイル管理装置200は、通信部201と、制御部202と、入力部203と、記憶部204とを含んで構成される。なお、ファイル管理装置200は、図示しないハードウェア、ソフトウェアを含んでもよいことは勿論である。
通信部201は、ネットワーク600と接続し、管理装置100と通信する。例えば、通信部201は、NIC等を用いて実現される。
制御部202は、ファイル管理装置200の全体を制御する。例えば、制御部202は、CPU等を用いて実現される。
記憶部204は、1又は2以上の電子ファイルを格納する。記憶部204は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリ等によって実現される。
制御部202は、保存対象の電子ファイルを特定する情報に基づいて、保存対象の電子ファイルを特定する。例えば、入力部203が、保存対象の電子ファイルを特定する情報として、当該電子ファイルのファイル名、当該電子ファイルが格納されているファイルパスを受け付けたとする。その場合、制御部202は、入力部203が受け付けたファイル名、ファイルパスに基づいて、保存対象の電子ファイルを特定する。そして、制御部202は、特定した電子ファイルを、記憶部204に格納する。
入力部203は、ユーザの操作に基づいて、情報を受け付ける。具体的には、入力部203は、ユーザの操作に基づいて、電子ファイルを特定する情報を受け付ける。保存対象の電子ファイルを特定する情報とは、当該電子ファイルのファイル名、当該電子ファイルが格納されているファイルパス等であってもよい。例えば、入力部203は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。入力部203は、ユーザの操作に基づいて、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
例えば、ファイル管理装置200とは異なる端末(図示せず)が、保存対象の電子ファイルを保持しているとする。そして、入力部203が、当該端末上のファイルパスを、保存対象の電子ファイルが格納されているファイルパスとして、受け付けたとする。その場合、制御部202は、通信部201を介して、当該端末にアクセスし、指定されたファイルパスを参照し、保存対象の電子ファイルを取得してもよい。そして、制御部202は、取得した電子ファイルを、記憶部204に格納する。
進捗判断基準データベース110は、工程に対応する文書、工程に対応するログの少なくともいずれかに対応する、電子ファイルに関する情報を含む、参照作業情報を格納する。
情報取得部106は、電子ファイルに関する情報を、対象作業情報として取得する。具体的には、情報取得部106は、ファイル管理装置200から、電子ファイルに関する情報を、対象作業情報として取得する。ここで、対象作業情報に対応する電子ファイルに関する情報は、電子ファイルの有無、ファイル名、格納場所、ファイルサイズ、電子ファイルを格納するフォルダサイズの少なくともいずれかを含むものとする。
[重量測定装置の構成]
次に、重量測定装置300の構成について詳細に説明する。重量測定装置300は、通信部301と、制御部302と、重量センサ303とを含んで構成される。なお、重量測定装置300は、図示しないハードウェア、ソフトウェアを含んでもよいことは勿論である。
通信部301は、ネットワーク600と接続し、管理装置100と通信する。例えば、通信部301は、NIC等を用いて実現される。
制御部302は、重量測定装置300の全体を制御する。例えば、制御部302は、CPU等を用いて実現される。
重量センサ303は、測定対象の物体の重量を測定する。制御部302は、重量センサ303が測定した重量を、重量センサ303から取得する。制御部302は、通信部301を介して、通知された重量を、管理装置100に送信する。
例えば、プロジェクトに関して作業を行う作業者は、工程に対応する、紙媒体等の文書を作成するとする。作業者は、工程に対応する作業内容に関する、手書きの文書を作成してもよい。そして、作業者は、重量測定装置300の重量センサ303を利用して、作成した文書の重量を測定する。その場合、制御部302は、重量センサ303が測定した重量を、重量センサ303から取得する。そして、制御部302は、重量センサ303が測定した重量を、管理装置100に送信する。
また、制御部302は、異なる時点における重量に関して、重量の変化量を算出してもよい。そして、制御部302は、通信部301を介して、重量の変化量を、管理装置100に送信してもよい。
例えば、作業者は、工程に対応する作業内容に関する、手書きの文書を作成する場合、作業が進むほど、作成される文書の量(例えば、ページ数等)が増加する。そこで、管理装置100は、判断対象の工程に関して進捗度を判定するために、文書の重量の変化量を、対象作業情報として取得してもよい。
進捗判断基準データベース110は、工程に対応する文書の重量、文書の有無の少なくともいずれかに関する情報を含む、参照作業情報を格納する。ここで、文書の重量に関する情報とは、文書の重量、又は当該文書の重量の変化量の少なくともいずれかを示す情報である。
情報取得部106は、判断対象の作業に対応する文書の重量、文書の有無の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。具体的には、情報取得部106は、重量測定装置300から、判断対象の作業に対応する文書の重量、文書の有無の少なくともいずれかに関する情報を、重量測定装置300から取得する。ここで、判断対象の作業に対応する、文書の重量に関する情報とは、判断対象の作業に対応する文書の重量、又は当該文書の重量の変化量の少なくともいずれかを示す情報である。
例えば、情報取得部106は、重量測定装置300から取得した、文書の重量が所定の値を超える場合、「文書あり」、と判断部107は判断してもよい。一方、情報取得部106は、重量測定装置300から取得した、文書の重量が所定の値以下である場合、「文書なし」、と判断部107は判断してもよい。
[撮像装置の構成]
次に、撮像装置400の構成について詳細に説明する。撮像装置400は、通信部401と、制御部402と、撮像部(カメラ)403とを含んで構成される。なお、撮像装置400は、図示しないハードウェア、ソフトウェアを含んでもよいことは勿論である。
通信部401は、ネットワーク600と接続し、管理装置100と通信する。例えば、通信部401は、NIC等を用いて実現される。
制御部402は、撮像装置400の全体を制御する。例えば、制御部402は、CPU等を用いて実現される。
撮像部(カメラ)403は、撮像画像を生成する。具体的には、撮像部403は、作業領域(作業エリア)を撮影し、撮像画像を生成する。
例えば、プロジェクトに対応する作業が、一つの室内で行われるとする。その場合、作業領域(作業エリア)とは、当該室内であってもよい。また、例えば、プロジェクトに対応する作業が、屋外における所定の範囲内で行われるとする。その場合、作業領域(作業エリア)とは、当該所定の範囲内であってもよい。
例えば、撮像部403が、作業領域(作業エリア)を撮影するように、プロジェクトに関して作業を行う作業者、進捗を管理する者等が、撮像装置400を設置してもよい。そして、制御部402は、所定の時間間隔で、撮像部403に作業領域(作業エリア)を撮影させ、撮像画像を生成させてもよい。
また、例えば、プロジェクトに関して作業を行う作業者は、進捗(作業の進捗)を報告するタイミングで、撮像装置400を用いて、作業領域(作業エリア)を撮影してもよい。進捗(作業の進捗)を報告するタイミングは、例えば、作業者が、一つの工程を終了したと判断した時点であってもよい。または、進捗(作業の進捗)を報告するタイミングは、例えば、作業者が、一日の作業終了時点であってもよい。
制御部402は、撮像部403が生成した撮像画像を取得する。そして、制御部402は、取得した撮像画像を、通信部401を介して管理装置100に送信する。
進捗判断基準データベース110は、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含む、参照作業情報を含む。ここで、「リソース」とは、作業に関連する「人」、及び/又は「もの」である。「人」とは、作業を行う作業者を含む。また、「もの」とは、作業に関連する部材、作業対象物、設置対象物等を含む。
情報取得部106は、作業領域(作業エリア)を撮影した撮像画像に基づいて、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。
例えば、工程に応じて、作業者が作業を行う位置は異なる場合がある。また、2以上の作業者が、同一の室内で作業を行う際に、工程に応じて、作業者は、同一の室内で密集して作業を行う場合もあれば、各作業者が、同一の室内で、分散して作業を行う場合もある。つまり、2以上の作業者が同一の室内で作業を行う場合、工程に応じて、作業者の分布は異なる場合がある。
また、工程に応じて、作業に関連する部材、作業対象物、設置対象物等が、異なる位置に配置される場合がある。工程に応じて、作業に関連する部材、作業対象物、設置対象物等が、異なる位置に配置される場合、作業領域(作業エリア)(例えば室内)において、作業者の位置、分布、移動を監視することで、作業の進捗を把握できる可能性がある。同様に、作業領域(作業エリア)(例えば室内)において、作業に関連する部材、作業対象物、設置対象物等の位置、分布、移動を監視することで、作業の進捗を把握できる可能性がある。
そこで、本実施形態に係る管理装置100は、作業領域(作業エリア)(例えば室内)における作業者、部材、作業対象物、設置対象物等に関して、位置、分布、移動を、作業の進捗を判断することに利用する。そのため、情報取得部106は、作業領域(作業エリア)を撮影した撮像画像を取得する。そして、情報取得部106は、撮像画像に基づいて、作業領域(作業エリア)に含まれる作業者、部材、作業対象物、設置対象物等の位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。
情報取得部106は、撮像画像内の所定の領域に関して、リソースに対応する所定の領域の重心の位置、面積の少なくともいずれかを領域情報として算出する。そして、情報取得部106は、領域情報に基づいて、リソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。
例えば、作業者が、所定の作業着を着用して作業を行う場合、情報取得部106は、撮像画像内において、作業着に対応する輝度の領域を特定してもよい。具体的には、情報取得部106は、撮像画像に対して画像処理を実行し、撮像画像内において、作業着に対応する輝度の画素の分布に基づいて、作業着に対応する輝度の領域を特定してもよい。
または、作業者が、所定の作業着を着用して作業を行う場合、情報取得部106は、撮像画像内において、作業着に対応する色の領域を特定してもよい。具体的には、情報取得部106は、撮像画像に対して画像処理を実行し、撮像画像内において、作業着に対応する色の画素の分布に基づいて、作業着に対応する色の領域を特定してもよい。
また、例えば、作業に関連する部材、作業対象物、設置対象物等に対応する色、及び/又は輝度の領域を特定してもよい。具体的には、情報取得部106は、撮像画像に対して画像処理を実行し、撮像画像内において、作業に関連する部材、作業対象物、設置対象物等に対応する色、及び/又は輝度の画素の分布に基づいて、当該色、及び/又は当該輝度の領域を特定してもよい。
なお、情報取得部106が、所定の輝度、色の領域を特定し、領域情報を算出する場合、進捗判断基準データベース110に格納される参照作業情報は、当該輝度、当該色に関する情報を含んで構成されてもよいことは勿論である。
そして、情報取得部106は、リソース(作業に関連する「人」、及び/又は「もの」)に対応する所定の領域の重心の位置、面積の少なくともいずれかを領域情報として算出する。そして、情報取得部106は、算出した領域情報に基づいて、リソース(作業に関連する「人」、及び/又は「もの」)の位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。
例えば、情報取得部106は、異なる時点における、リソース(作業に関連する「人」、及び/又は「もの」)に対応する所定の領域の重心の位置を含む、領域情報を算出するとする。その場合、情報取得部106は、異なる時点における、リソース(作業に関連する「人」、及び/又は「もの」)に対応する所定の領域の重心の位置に基づいて、当該リソースの移動方向、移動量を算出する。そして、情報取得部106は、リソースの移動方向、移動量を、対象作業情報として取得(算出)してもよい。
また、例えば、情報取得部106は、異なる時点における、リソース(作業に関連する「人」、及び/又は「もの」)に対応する所定の領域の面積を含む、領域情報を算出するとする。その場合、情報取得部106は、異なる時点における、リソース(作業に関連する「人」、及び/又は「もの」)に対応する所定の領域の面積に基づいて、当該面積の変化量を算出してもよい。そして、情報取得部106は、算出した面積の変化量を、対象作業情報として取得(算出)してもよい。
[作業関連装置の構成]
次に、作業関連装置500の構成について詳細に説明する。作業関連装置500は、通信部501と、制御部502と、入力部503と、出力部504と、記憶部505とを含んで構成される。なお、作業関連装置500は、図示しないハードウェア、ソフトウェアを含んでもよいことは勿論である。
通信部501は、ネットワーク600と接続し、管理装置100と通信する。例えば、通信部501は、NIC等を用いて実現される。
記憶部505は、作業関連装置500を動作させるために必要な情報を記憶する。記憶部505は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリ等によって実現される。
制御部502は、作業関連装置500の全体を制御する。例えば、制御部502は、CPU等を用いて実現される。
記憶部505がコンピュータプログラムを記憶する場合、制御部502は、記憶部505からコンピュータプログラムを読み出し、コンピュータプログラムに基づいて処理を実行する。
入力部503は、ユーザの操作に基づいて、情報を受け付ける。例えば、入力部203は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。入力部503は、ユーザの操作に基づいて、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
出力部504は、情報を出力する。制御部502は、記憶部505に記憶されたコンピュータプログラムを読み込んで処理を実行した場合、処理の結果を、出力部504に出力させてもよい。
出力部504は、制御部502が実行した処理の結果を、ディスプレイ(図示せず)に表示させてもよい。出力部504は、制御部502が実行した処理の結果を、プリンタ(図示せず)に印刷させてもよい。出力部504は、制御部502が実行した処理の結果を、所定の端末(図示せず)に、通信部501を介して通知してもよい。
進捗判断基準データベース110は、作業関連装置500の有無に関する情報を含む、参照作業情報を含む。
情報取得部106は、作業関連装置500の有無に関する情報を、対象作業情報として取得する。具体的には、情報取得部106は、通信部101を介して、作業関連装置500との通信を試み、作業関連装置500の応答の有無を判断してもよい。例えば、情報取得部106は、Pingコマンドを用いて、作業関連装置500に所定の信号を送信し、作業関連装置500の応答の有無を判断してもよい。
通信部101が作業関連装置500からの応答を受信した場合、情報取得部106は、作業関連装置500が存在する(即ち、「作業関連装置500あり」)と判断する。一方、通信部101が、作業関連装置500からの応答を受信しない場合、情報取得部106は、作業関連装置500が存在しない(即ち、「作業関連装置500なし」)と判断する。
そして、情報取得部106は、作業関連装置500からの応答の有無を、作業関連装置500の有無に関する情報として取得してもよい。つまり、情報取得部106は、作業関連装置500からの応答の有無を、対象作業情報として取得してもよい。
[管理システムの動作]
次に、管理システム1の動作について詳細に説明する。なお、以下の説明では、進捗判断基準データベース110が、図3に示すテーブルを格納する場合を例示して、管理システム1の動作について説明する。
図5は、管理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、プロジェクト特定部108は、プロジェクトを特定する。具体的には、プロジェクト特定部108は、工程及び進捗の判断対象のプロジェクトに関して、プロジェクト識別情報を特定する。
ステップS2において、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、特定したプロジェクトに対応する、基準情報を選択する。
例えば、プロジェクト特定部108が、工程及び進捗の判断対象のプロジェクトに関して、プロジェクト識別情報「00001」を特定したとする。その場合、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、図3に示すテーブルのうち、プロジェクト識別情報「00001」に対応するテーブルに示す情報を、基準情報として選択する。具体的には、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、プロジェク識別情報「00001」と、工程「A」~「D」と、夫々の工程に対応する進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を選択する。なお、以下の説明では、判断部107が、プロジェク識別情報「00001」と、工程「A」~「D」と、夫々の工程に対応する進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を選択した場合を例示して説明する。
ステップS3において、判断部107は、選択した基準情報に含まれる、1又は2以上の工程から、判断対象の工程を選択する。ここで、判断対象の工程とは、進捗を判断する対象の工程である。
ステップS4において、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、判断対象の工程に対応する、1又は2以上の判断対象の進捗判断方法を選択する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「C」を選択したとする。その場合、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、工程「C」に対応する、進捗判断方法「ファイル名称、ファイルサイズ」、「重量」を、判断対象の進捗判断方法として選択する。
ステップS5において、判断部107は、判断対象の進捗判断方法から、未選択の進捗判断方法を選択する。
ステップS6において、情報取得部106は、進捗判断基準データベース110を参照し、選択した進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置を選択する。本実施形態に係る管理システム1においては、情報取得部106は、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500のうち、少なくとも一の進捗判断関連装置を、選択した進捗判断方法に応じて選択する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「C」を選択したとする。さらに、判断部107は、判断対象の進捗判断方法として、進捗判断方法「ファイル名称、ファイルサイズ」を選択したとする。その場合、情報取得部106は、進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置として、ファイル管理装置200を選択する。
ステップS7において、情報取得部106は、選択した進捗判断関連装置から、対象作業情報を取得する。情報取得部106が、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500から、対象作業情報を取得する処理の詳細は後述する。
ステップS8において、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たすか否かを、判断部107は判断する。取得した対象作業情報が、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たさない場合(ステップS8のNo分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する(ステップS12)。そして、ステップS13に遷移する。
一方、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たす場合(ステップS8のYes分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当する、と判断部107は判断する(ステップS9)。そして、判断部107は、取得した対象作業情報に基づいて、進捗評価値を変更する(ステップS10)。ここで、進捗評価値とは、判断対象の工程において、一の進捗判断方法に基づく進捗を示す値である。進捗評価値は、一の工程において、一の進捗判断方法に基づく進捗の割合であってもよい。そして、判断部107は、取得した対象作業情報を、進捗管理データベース111に記録する(ステップS11)。そして、ステップS13に遷移する。
ステップS13において、判断対象の全ての進捗判断方法を選択したか否かを、判断部107は判断する。判断対象の全ての進捗判断方法を選択していない場合(ステップS13のNo分岐)には、ステップS5に戻り、処理を継続する。一方、判断対象の全ての進捗判断方法を選択した場合(ステップS13のYes分岐)には、図10に示すステップS21に遷移する。
次に、図6を参照しながら、選択された進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置が、ファイル管理装置200である場合について、図5に示すステップS6~S12の処理を詳細に説明する。
図5に示すステップS6において、情報取得部106は、進捗判断基準データベース110を参照し、選択した進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置を選択する。ここで、情報取得部106は、進捗判断関連装置として、ファイル管理装置200を選択するとする(ステップA101)。
その場合、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、対象の電子ファイルが、ファイル管理装置200に格納されているか否かを、情報取得部106は判断する(ステップA102)。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「A」を選択したとする。その場合、情報取得部106は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照する。そして、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルが、ファイル管理装置200に格納されているか否かを、情報取得部106は判断する。
また、例えば、判断部107が、判断対象の工程として、図3に示す工程「C」を選択したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、ファイルパス「bbb」且つファイル名「工事完了報告書」である電子ファイルが、ファイル管理装置200に格納されているか否かを、情報取得部106は判断する。
選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、対象の電子ファイルが、ファイル管理装置200に格納されていない場合(ステップA102のNo分岐)には、ステップA104に遷移する。ステップA104において、情報取得部106は、対象の電子ファイル「無」との情報を、対象作業情報として取得する。そして、ステップA105に遷移する。
一方、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、対象の電子ファイルが、ファイル管理装置200に格納されている場合(ステップA102のYes分岐)には、ステップA103に遷移する。
ステップA103において、情報取得部106は、対象の電子ファイルに関する情報を、対象作業情報として取得する。具体的には、情報取得部106は、判断対象の工程に対応する、対象の電子ファイルの有無、ファイル名、格納場所(ファイルパス)、ファイルサイズ、電子ファイルを格納するフォルダサイズの少なくともいずれかを、対象作業情報として取得する。なお、対象の電子ファイルとは、判断対象の工程に対応する電子ファイルである。そして、ステップA105に遷移する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「A」を選択したとする。その場合、情報取得部106は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルが、ファイル管理装置200に格納されているか否かを判断する。そして、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルが、ファイル管理装置200に格納されているとする。その場合、その電子ファイルに関して、電子ファイルの有無、ファイル名、格納場所(ファイルパス)、ファイルサイズ、電子ファイルを格納するフォルダサイズの少なくともいずれかを、対象作業情報として、情報取得部106は取得する。
ステップA105において、対象の電子ファイルが、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たすか否かを、判断部107は判断する。
対象の電子ファイルが、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たさない場合(ステップA105のNo分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する(ステップA106)。換言すると、電子ファイルに関する情報が、判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する。そして、図5に示すステップS13に遷移する。
一方、対象の電子ファイルが、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たす場合(ステップA105のYes分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当する、と判断部107は判断する(ステップA107)。換言すると、電子ファイルに関する情報が、判断対象の工程に該当する、と判断部107は判断する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「A」を選択したとする。そして、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルに関して、ファイルサイズが0MBより大きく、10MB以下であるとする。その場合、その電子ファイルは進捗判断基準を満たす、と判断部107は判断する。一方、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルに関して、ファイルサイズが0MBである場合、その電子ファイルは進捗判断基準を満たさない、と判断部107は判断する。
ステップA108において、判断部107は、対象の電子ファイルと、進捗判断基準とに基づいて、判断対象の工程に対応する進捗評価値を変更する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「A」を選択したとする。そして、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルに関して、ファイルサイズ「12MB」を、対象作業情報として取得したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、工程「A」に対応する進捗評価値を「100%」に変更する。
また、例えば、情報取得部106は、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルに関して、ファイルサイズ「2MB」を、対象作業情報として取得したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、工程「A」に対応する進捗評価値を「20%」に変更する。
判断部107は、判断対象の工程に対応する進捗判断基準において、対象作業情報を満たす、最大の進捗評価値を、判断対象の工程に対応する進捗評価値として決定してもよい。
例えば、情報取得部106は、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルに関して、ファイルサイズ「3MB」を、対象作業情報として取得したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照する。そして、判断部107は、工程「A」に対応する進捗判断基準のうち、ファイルサイズ「3MB」を満たす、ファイルサイズ「2MB」に対応する「20%」を、工程「A」に対応する、進捗評価値として決定してもよい。
ステップA109において、判断部107は、対象の電子ファイルに関する情報を、進捗管理データベース111に記録する。そして、図5に示すステップS13に遷移する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「A」を選択したとする。そして、情報取得部106が、ファイルパス「aaa」且つファイル名「設計書」である電子ファイルに関して、ファイルサイズ「12MB」を、対象作業情報として取得したとする。その場合、図4に示すように、判断部107は、工程「A」に対応する対象作業情報の一つとして、(TYPE、VALUE)=(ファイルサイズ、12MB)との情報を、進捗管理データベース111に登録する。
次に、図7を参照しながら、選択された進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置が、重量測定装置300である場合について、図5に示すステップS6~S12の処理を詳細に説明する。
図5に示すステップS6において、情報取得部106は、進捗判断基準データベース110を参照し、選択した進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置を選択する。ここで、情報取得部106は、進捗判断関連装置として、重量測定装置300を選択するとする(ステップA201)。
その場合、情報取得部106は、重量測定装置300から、文書の重量に関する情報を対象作業情報として取得する(ステップA202)。
例えば、プロジェクトに関して作業を行う作業者は、工程に対応する、紙媒体等の文書を作成するとする。作業者は、工程に対応する作業内容に関する、手書きの文書を作成してもよい。そして、作業者は、重量測定装置300の重量センサ303を利用して、作成した文書の重量を測定する。その場合、重量測定装置300の制御部302は、重量センサ303が測定した文書の重量を、重量センサ303から取得する。そして、重量測定装置300の制御部302は、重量センサ303が測定した文書の重量を、管理装置100に送信する。情報取得部106は、重量測定装置300から送信された、文書の重量を対象作業情報として取得する。
ステップA203において、取得した文書の重量に関する情報が、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たすか否かを、判断部107は判断する。文書の重量に関する情報が、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たさない場合(ステップA203のNo分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する(ステップA204)。換言すると、情報取得部106が取得した文書の重量に関する情報が、判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する。そして、図5に示すステップS13に遷移する。
一方、文書の重量に関する情報が、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たす場合(ステップA203のYes分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当する、と判断部107は判断する(ステップA205)。換言すると、情報取得部106が取得した文書の重量に関する情報が、判断対象の工程に該当する、と判断部107は判断する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、図3に示す工程「C」を選択したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、取得した重量が、0gより大きく100g以下である場合、その重量は進捗判断基準を満たす、と判断部107は判断する。一方、取得した重量が0gである場合、その重量は、進捗判断基準を満たさない、と判断部107は判断する。また、取得した重量が0gである場合、情報取得部106は、「文書なし」との情報を対象作業情報として取得してもよい。
ステップA206において、判断部107は、取得した文書の重量に関する情報と、進捗判断基準に基づいて、判断対象の工程に対応する進捗評価値を変更する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「C」を選択したとする。情報取得部106が、重量「20g」を、対象作業情報として取得したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、工程「C」に対応する進捗評価値を「20%」に変更する。
また、上記の通り、判断部107は、判断対象の工程に対応する進捗判断基準において、対象作業情報を満たす、最大の進捗評価値を、判断対象の工程に対応する進捗評価値として決定してもよい。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「C」を選択したとする。情報取得部106が、重量「85g」を、対象作業情報として取得したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、工程「C」に対応する進捗評価値を「80%」に変更する。
ステップA207において、判断部107は、取得した文書の重量に関する情報を、進捗管理データベース111に記録する。そして、図5に示すステップS13に遷移する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「C」を選択したとする。そして、重量「85g」を、対象作業情報として取得したとする。その場合、図4に示すように、判断部107は、工程「C」に対応する対象作業情報の一つとして、(TYPE、VALUE)=(重量、85g)を、進捗管理データベース111に登録する。
次に、図8を参照しながら、選択された進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置が、撮像装置400である場合について、図5に示すステップS6~S12の処理を詳細に説明する。
図5に示すステップS6において、情報取得部106は、進捗判断基準データベース110を参照し、選択した進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置を選択する。ここで、情報取得部106は、進捗判断関連装置として、撮像装置400を選択するとする(ステップA301)。
ステップA302において、情報取得部106は、撮像装置400から撮像画像を取得する。
ステップA303において、判断部107は、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する、リソースに関する進捗判断方法を特定する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「D」を選択したとする。その場合、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、進捗判断方法「所定の輝度に対応する領域の面積」を、リソースに関する進捗判断方法として特定する。
ステップA304において、情報取得部106は、特定したリソースに関する判断方法に基づいて、取得した撮像画像から、所定の領域情報を、対象作業情報として取得する。
例えば、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、進捗判断方法「所定の輝度に対応する領域の面積」を、リソースに関する進捗判断方法として特定したとする。その場合、情報取得部106は、撮像画像内において、所定の輝度の領域を特定する。そして、情報取得部106は、特定した領域の面積を、対象作業情報として算出(取得)する。なお、上記の通り、進捗判断基準データベース110に格納される、参照作業情報は、当該所定の輝度に関する情報(輝度値等)を含んで構成されてもよいことは勿論である。
ステップA305において、特定した領域情報が、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する進捗判断基準を満たすか否かを、判断部107は判断する。特定した領域情報が、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する進捗判断基準を満たさない場合(ステップA305のNo分岐)には、判断部107は、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しないと判断する(ステップA306)。換言すると、特定した領域情報が判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する。そして、図5に示すステップS13に遷移する。
一方、特定した領域情報が、選択した基準情報のうち、判断対象の工程に対応する進捗判断基準を満たす場合(ステップA305のYes分岐)には、判断部107は、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当すると判断する(ステップA307)。換言すると、判断部107は、特定した領域情報が判断対象の工程に該当する、と判断部107は判断する。
ステップA308において、判断部107は、特定した領域情報と、進捗判断基準とに基づいて、判断対象の工程に対応する、進捗評価値を変更する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「D」を選択したとする。そして、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、進捗判断方法「所定の輝度に対応する領域の面積」を、リソースに関する進捗判断方法として特定したとする。そして、情報取得部106が、所定の輝度の領域の面積「50m2」である領域情報を、対象作業情報として算出(取得)したとする。その場合、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、工程「D」に対応する進捗評価値を「0%」に変更する。
また、例えば、情報取得部106が、所定の輝度の領域の面積「0m2」である領域情報を、対象作業情報として算出(取得)したとする。その場合、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、工程「D」に対応する進捗評価値を「100%」に変更する。
ステップA309において、判断部107は、特定した領域情報を、進捗管理データベース111に記録する。そして、図5に示すステップS13に遷移する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「D」を選択したとする。そして、情報取得部106が、所定の輝度の領域の面積「0m2」である領域情報を、対象作業情報として算出(取得)したとする。その場合、図4に示すように、判断部107は、工程「D」に対応する対象作業情報の一つして、(TYPE、VALUE)=(面積、0m2)との情報を、進捗管理データベース111に登録する。
次に、図9を参照しながら、選択された進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置が、作業関連装置500である場合について、図5に示すステップS6~S12の処理を詳細に説明する。
図5に示すステップS6において、情報取得部106は、進捗判断基準データベース110を参照し、選択した進捗判断方法に対応する進捗判断関連装置を選択する。ここで、情報取得部106は、進捗判断関連装置として、作業関連装置500を選択したとする(ステップA401)。
ステップA402において、情報取得部106は、作業関連装置500と管理装置100間の通信の可否を判断する。例えば、情報取得部106は、Pingコマンドを用いて、作業関連装置500と管理装置100間の通信の可否を判断する。
ステップA403において、情報取得部106は、作業関連装置500からの応答の有無を、対象作業情報として取得する。
ステップA404において、作業関連装置500からの応答の有無が、進捗判断基準を満たすか否かを、判断部107は判断する。作業関連装置500からの応答の有無が、進捗判断基準を満たさない場合(ステップA404のNo分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する(ステップA405)。換言すると、作業関連装置500が、判断対象の工程に該当する状態ではない、と判断部107は判断する。
一方、作業関連装置500からの応答の有無が、進捗判断基準を満たす場合(ステップA404のYes分岐)には、取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当する、と判断部107は判断する(ステップA406)。換言すると、作業関連装置500が、判断対象の工程に該当する状態である、と判断部107は判断する。
ステップA407において、判断部107は、作業関連装置500からの応答の有無と、進捗判断基準とに基づいて、判断対象の工程に対応する進捗評価値を変更する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「B」を選択したとする。そして、通信部101が、作業関連装置500からの応答を受信したとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、工程「B」に対応する進捗評価値を「100%」に変更する。
通信部101が、作業関連装置500からの応答を受信しないとする。その場合、判断部107は、図3に示す進捗判断基準データベース110を参照し、工程「B」に対応する進捗評価値を「0%」に変更する。
ステップA408において、判断部107は、作業関連装置500からの応答に関する情報を、進捗管理データベース111に記録する。
例えば、判断部107が、判断対象の工程として、工程「B」を選択したとする。そして、通信部101が、1ms間隔で、作業関連装置500からの応答を受信したとする。その場合、図4に示すように、判断部107は、工程「B」に対応する対象作業情報の一つとして、(TYPE、VALUE)=(応答、1ms)との情報を、進捗管理データベース111に登録する。
次に、図10を参照しながら、進捗度を判断する処理について説明する。
ここで、判断部107は、判断対象の工程に関して、判断対象の全ての進捗判断方法を選択した(図5に示すステップS13のYes分岐)とする。その場合、判断部107は、進捗評価値と、判断対象の工程に対応する進捗判断基準に基づいて、進捗度を判断する(ステップS21)。
ここで、判断部107は、一つの判断対象の工程において、2以上の進捗判断方法を利用して、進捗度を判断してもよい。その場合、情報取得部106は、一つの判断対象の工程において、各進捗判断方法に対応する対象作業情報を、進捗判断関連装置から取得する。そして、判断部107は、一つの判断対象の工程において、取得した各対象作業情報に応じて、進捗評価値を算出(変更)する。そして、判断部107は、各対象作業情報に応じて算出(変更)した、進捗評価値に基づいて、判断対象の工程に関して進捗度を判断する。換言すると、判断部107は、各対象作業情報に応じて算出した、進捗評価値を複合的に評価し、判断対象の工程に関して進捗度を判断してもよい。
例えば、判断部107は、一つの判断対象の工程において、ファイル管理装置200から取得した対象作業情報と、撮像装置400から取得した対象作業情報とを利用して、当該判断対象の工程における進捗度を判定してもよい。具体的には、判断部107は、ファイル管理装置200から取得した対象作業情報と、進捗判断基準とに基づいて、当該対象作業情報に対応する進捗評価値を算出(変更)する。さらに、判断部107は、撮像装置400から取得した対象作業情報と、進捗判断基準とに基づいて、当該対象作業情報に対応する進捗評価値を算出(変更)する。そして、判断部107は、各対象作業情報に応じて算出(変更)した、進捗評価値を複合的に評価し、判断対象の工程に関して進捗度を判定してもよい。
ここで、管理装置100は、進捗評価値を複合的に評価する場合には、所定の評価関数を予め設定してもよいことは勿論である。そして、判断部107は、予め設定された評価関数を利用して、進捗評価値に基づいて、判断対象の工程に関して進捗度を判定してもよい。その場合、管理装置100は、進捗判断基準データベース110に、当該評価関数を登録してもよいことは勿論である。
ステップS22において、判断部107は、進捗度を進捗管理データベース111に記録する。
ステップS23においては、出力部104は、進捗度を出力する。例えば、出力部104は、ディスプレイ(図示せず)に、進捗度を出力する。また例えば、出力部104は、プリンタ(図示せず)に、進捗度を印刷してもよい。また、例えば、出力部104は、所定の端末(図示せず)に、通信部101を介して、進捗度を通知してもよい。
次に、具体的に、プロジェクトを例示して、本実施形態に管理システム1について説明する。なお、以下に示す具体例は、プロジェクトの一例であり、以下に示すプロジェクトの内容に限定する趣旨ではない。
管理システム1のユーザ等は、以下に示す各具体例に係るプロジェクト毎に、進捗判断基準データベース110に基準情報を登録してもよい。さらに、以下に示す各具体例に係るプロジェクトにおいては、プロジェクトの内容(作業の内容)に応じて、部材の有無が異なる。そこで、管理システム1のユーザ等は、プロジェクトにおける部材の有無に応じて、異なる進捗判断方法を、進捗判断基準データベース110に登録してもよい。換言すると、進捗管理者等は、プロジェクトにおける部材の有無に応じて、異なる基準情報を、進捗判断基準データベース110に登録してもよい。
[第1の具体例]
第1の具体例に係るプロジェクトは、情報処理装置が通信可能となるように、通信設定に関する工事を行うプロジェクトである。ここで、工事対象の情報処理装置は、PC、ワークステーション、サーバ等であってもよく、その詳細は問わない。
第1の具体例に係るプロジェクトにおいて、作業に関連する部材を利用する場合には、管理装置100は、撮像装置400を進捗判断関連装置として利用する。その場合、第1の具体例に係るプロジェクトにおいて、進捗判断基準データベース110は、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含む、参照作業情報を含む。
また、第1の具体例に係るプロジェクトにおいて、作業に関連する部材を利用する場合には、情報取得部106は、作業領域(作業エリア)を撮影した撮像画像を、撮像装置400から取得する。さらに、第1の具体例に係るプロジェクトにおいて、作業に関連する部材を利用する場合、情報取得部106は、撮像画像に基づいて、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。
[第2の具体例]
第2の具体例に係るプロジェクトは、情報処理装置を含んで構成されるシステムの運用を行うプロジェクトである。具体的には、第2の具体例に係るプロジェクトにおいては、運用対象のシステムの管理者等が、情報処理装置を構成するハードウェアを管理、更新する。さらに、第2の具体例に係るプロジェクトにおいては、運用対象のシステムの管理者等が、情報処理装置に搭載されたソフトウェアを管理、更新する。さらに、第2の具体例に係るプロジェクトにおいては、運用対象のシステムの管理者等が、当該システムにおいて障害が発生した場合に、応急処置を行う。ここで、運用対象のシステムに含まれる情報処理装置は、PC、ワークステーション、サーバ等であってもよく、その詳細は問わない。
第2の具体例に係るプロジェクトにおいては、作業に関連する部材を利用しなくてもよい。さらに、第2の具体例に係るプロジェクトにおいては、管理装置100は、撮像装置400を進捗判断関連装置として利用しなくてもよい。また、進捗判断基準データベース110は、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含む、参照作業情報を含まなくてもよい。
また、第2の具体例に係るプロジェクトにおいては、情報取得部106は、撮像画像に基づいて、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得しなくてもよい。
[第3の具体例]
第3の具体例に係るプロジェクトは、ネットワーク機器等を設置し、稼働させるプロジェクトである。
第3の具体例に係るプロジェクトにおいて、作業に関連する部材を利用する場合には、管理装置100は、撮像装置400を進捗判断関連装置として利用する。その場合、第3の具体例に係るプロジェクトにおいて、進捗判断基準データベース110は、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含む、参照作業情報を含む。
また、第3の具体例に係るプロジェクトにおいて、作業に関連する部材を利用する場合には、情報取得部106は、作業領域(作業エリア)を撮影した撮像画像を、撮像装置400から取得する。さらに、第3の具体例に係るプロジェクトにおいて、作業に関連する部材を利用する場合、情報取得部106は、撮像画像に基づいて、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得する。
[第4の具体例]
第4の具体例に係るプロジェクトは、情報処理装置を含んで構成されるシステムを設計するプロジェクトである。具体的には、第4の具体例に係るプロジェクトにおいては、設計担当者は、設計対象のシステムに含まれる、情報処理装置、ネットワーク機器等を選択し、ネットワーク接続構成を設計する。ここで、設計対象のシステムに含まれる情報処理装置は、PC、ワークステーション、サーバ等であってもよく、その詳細は問わない。
第4の具体例に係るプロジェクトにおいては、作業に関連する部材を利用しなくてもよい。さらに、第4の具体例に係るプロジェクトにおいては、管理装置100は、撮像装置400を進捗判断関連装置として利用しなくてもよい。また、進捗判断基準データベース110は、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含む、参照作業情報を含まなくてもよい。
また、第4の具体例に係るプロジェクトにおいては、情報取得部106は、撮像画像に基づいて、作業領域(作業エリア)に含まれるリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を、対象作業情報として取得しなくてもよい。
以上のように、本実施形態に係る管理システム1においては、管理装置100が、1又は2以上の進捗判断関連装置から、作業状態に関連する情報を収集し、収集した情報に基づいて、判断対象の工程に関して進捗を判断する。そのため、第1の効果として、本実施形態に係る管理システム1は、作業者の主観に依存することなく、容易に、判断対象の工程に関して進捗を判断することに貢献する。
また、本実施形態に係る管理システム1においては、管理装置100は、任意のタイミングで、判断対象の工程に関して進捗を判断できる。そのため、第2の効果として、本実施形態に係る管理システム1は、作業状況に応じて、判断対象の工程に関して進捗を判断することに貢献する。
また、第3の効果として、本実施形態に係る管理システム1は、管理装置100が判断対象の工程に関して進捗を判断することで、進捗管理者の負担を軽減することに貢献する。
また、本実施形態に係る管理システム1においては、管理装置100は、進捗を判断する方法、進捗を判断するために使用する情報、進捗を判断する基準等を、進捗判断基準データベース110に予め登録する。そして、管理装置100は、進捗判断基準データベース110を参照し、判断対象の工程に関して進捗を判断する。そのため、第4の効果として、本実施形態に係る管理システム1は、作業を行う時点、及び/又は作業者が異なる場合であっても、同一の基準に基づいて、判断対象の工程に関して進捗を判断することに貢献する。
また、本実施形態に係る管理システム1においては、管理装置100は、複数のプロジェクトに関して、プロジェクト毎に、進捗判断方法、進捗を判断するために使用する情報、進捗を判断する基準等を、進捗判断基準データベース110に予め登録する。そのため、第5の効果として、本実施形態に係る管理システム1は、プロジェクトに応じた基準等に基づいて、容易に、判断対象の工程に関して進捗を判断することに貢献する。
また、本実施形態に係る管理システム1においては、進捗管理者が、進捗を判断する方法、進捗を判断するために使用する情報、進捗を判断する基準等を、自由(任意)に登録することができる。そのため、第6の効果として、本実施形態に係る管理システム1は、プロジェクトの内容等に応じて、進捗管理者が必要とする基準に基づいて、判断対象の工程に関して進捗を判断することに貢献する。
また、本実施形態に係る管理システム1においては、類似した作業のプロジェクトであっても、進捗判断方法、進捗を判断するために使用する情報、進捗を判断する基準として、異なる方法、情報、基準を、進捗判断基準データベース110に登録してもよい。例えば、管理装置100は、類似した作業のプロジェクトであっても、作業に関連する部材の有無等に応じて、異なる方法、異なる情報、異なる基準を、進捗判断基準データベース110に登録してもよい。そのため、第7の効果として、本実施形態に係る管理システム1は、類似した作業のプロジェクトであっても、部分的な相違点に柔軟に対応して、進捗を適切に判断することに貢献する。
[第2の実施形態]
本実施形態は、管理装置が、進捗判断関連装置から取得した対象作業情報が、判断対象の工程に対応するか否かを判断する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。以下、他の形態においても同様であるものとする。
本実施形態に係る管理システム1の全体構成は、図2に示す通りであるため、詳細な説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る管理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図11に示すステップS101~S102の処理は、図5に示すステップS1~S2の処理と同じであるため、詳細な説明は省略する。また、図11に示すステップS113の処理は、図5に示すステップS13の処理と同じであるため詳細な説明を省略する。以下、第1の実施形態に係る管理装置100の動作との相違点について詳細に説明する。
ここで、判断部107は、進捗判断基準データベース110を参照し、特定したプロジェクトに対応する基準情報を選択したとする(ステップS102)。その場合、判断部107は、選択した基準情報に含まれる工程のうち、未選択の工程を、判断対象の工程として選択する(ステップS103)。そして、管理装置100は、判断対象の工程について、ステップS104~S108の処理を行う。ステップS104~S108の処理は、図5に示すステップS4~S8の処理と同じであるため、詳細な説明は省略する。
情報取得部106が取得した対象作業情報が、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たす場合(ステップS108のYes分岐)には、管理装置100は、ステップS109~ステップS111の処理を行う。ステップS109~ステップS111の処理は、図5に示すステップS9~ステップS11の処理と同じであるため、詳細な説明は省略する。
一方、情報取得部106が取得した対象作業情報が、判断対象の工程に対応する、進捗判断基準を満たさない場合(ステップS108のNo分岐)には、ステップS112に遷移する。
ステップS112において、情報取得部106が取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない、と判断部107は判断する。情報取得部106が取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない場合、ステップS103に戻り、処理を継続する。具体的には、本実施形態に係る管理装置100は、情報取得部106が取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない場合、判断対象の工程を変更する。
ここで、情報取得部106が取得する、対象作業情報とは、判断対象の作業状態を示す情報である。そのため、情報取得部106が取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しない場合、判断対象の作業状態が、判断対象の工程に該当しない、と管理装置100は判断する。そして、判断対象の作業状態が、判断対象の工程に該当しない場合、本実施形態に係る管理装置100は、判断対象の工程を変更する。
情報取得部106が、進捗判断関連装置として、ファイル管理装置200を選択した場合の処理については、図6に示すとおりであるため、詳細な説明を省略する。なお、本実施形態に係る管理装置100は、ファイル管理装置200から取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しないと判断した場合(図6に示すステップA106)には、図11に示すステップS103に遷移し、処理を継続する。また、本実施形態に係る管理装置100は、対象の電子ファイルに関する情報を、進捗管理データベース111に記録した場合(図6に示すステップA109)には、図11に示すステップS113に遷移し、処理を継続する。
また、情報取得部106が、進捗判断関連装置として、重量測定装置300を選択した場合の処理については、図7に示す通りであるため、詳細な説明を省略する。なお、本実施形態に管理装置100は、重量測定装置300から取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しないと判断した場合(図7に示すステップA204)には、図11に示すステップS103に遷移し、処理を継続する。また、本実施形態に管理装置100は、取得した重量を、進捗管理データベース111に記録した場合(図7に示すステップA207)には、図11に示すステップS113に遷移し、処理を継続する。
また、情報取得部106が、進捗判断関連装置として、撮像装置400を選択した場合の処理については、図8に示す通りであるため、詳細な説明を省略する。なお、本実施形態に係る管理装置100は、撮像装置400から取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しないと判断した場合(図8に示すステップA306)には、図11に示すステップS103に遷移し、処理を継続する。また、本実施形態に係る管理装置100は、特定した領域情報を、進捗管理データベース111に記録した場合(図8に示すステップA309)には、図11に示すステップS113に遷移し、処理を継続する。
また、情報取得部106が、進捗判断関連装置として、作業関連装置500を選択した場合の処理については、図9に示す通りであるため、詳細な説明を省略する。なお、本実施形態に係る管理装置100は、作業関連装置500から取得した対象作業情報が、判断対象の工程に該当しないと判断した場合(図9に示すステップA405)には、図11に示すステップS103に遷移し、処理を継続する。また、本実施形態に係る管理装置100は、作業関連装置500からの応答に関する情報を、進捗管理データベース111に記録した場合(図9に示すステップA408)には、図11に示すステップS113に遷移し、処理を継続する。
以上のように、本実施形態に係る管理システム1においては、管理装置100は、判断対象の作業状態に対応する工程を特定できる。そのため、本実施形態に係る管理システム1は、より一層、適切に、進捗を管理することに貢献する。
また、本実施形態に係る管理システム1においては、管理装置100が、対象の作業状態に対応する工程を特定し、当該判断対象の工程に関して進捗を判断する。そのため、本実施形態に係る管理システム1は、作業状況に応じて、より一層、容易に、進捗を判断することに貢献する。
上記においては、管理装置100が、作業関連装置500からの応答の有無に基づいて、作業関連装置500の有無を判断する形態について説明した。しかし、これは、管理装置100が、作業関連装置500の有無を判断する方法を限定する趣旨ではない。例えば、管理装置100は、作業関連装置500の通信状態を監視する装置(図示せず)(以下、通信監視装置と呼ぶ)を利用して、作業関連装置500の有無を判断してもよい。その場合、管理装置100は、通信監視装置から、作業関連装置500の通信状態に関する情報を取得し、作業関連装置500の有無を判断してもよい。
また、上記においては、作業関連装置500からの応答がある場合に、管理装置100が進捗度「100%」と判断する形態について説明した。つまり、作業関連装置500が存在する場合に、工程に対応する作業が終了している、と管理装置100が判断する形態について説明した。しかし、これは、作業関連装置500が存在する場合に、工程に対応する作業が終了している、と管理装置100が判断することに限定する趣旨ではない。例えば、作業者は、作業中には、作業関連装置500を使用し、作業を終了した場合には、作業関連装置500の使用を終了してもよい。その場合、作業関連装置500からの応答があるときに、判断対象の工程において、進捗度が0%より大きく100%未満である、と管理装置100は判断してもよい。そして、作業関連装置500からの応答がない場合に、判断対象の工程において、進捗度が100%である、と管理装置100は判断してもよい。
また、上記においては、管理装置100が、作業関連装置500からの応答の有無に基づいて、進捗度を判断する形態について説明した。しかし、これは、管理装置100が、作業関連装置500からの応答の有無に基づいて、進捗度を判断することに限定する趣旨ではない。例えば、管理装置100は、作業関連装置500からの応答の内容に基づいて、進捗度を判断してもよいことは勿論である。
また、上記においては、進捗判断基準と、進捗判断結果とを異なるデータベースに格納する形態について説明した。つまり、上記においては、進捗判断基準データベース110が進捗判断基準を格納し、進捗管理データベース111が進捗判断結果を格納する形態について説明した。しかし、これは、進捗判断基準と、進捗判断結果とを異なるデータベースに格納することに限定する趣旨ではない。管理システム1において、進捗判断基準と、進捗判断結果とが、同一のデータベースに格納されてもよいことは勿論である。また、管理システム1において、進捗判断基準データベース110に格納される情報と、進捗管理データベース111に格納される情報とが、一つのテーブル(同じテーブル)に含まれるように、構成されてもよいことは勿論である。
また、上記においては、管理装置100が、進捗判断基準と、進捗判断結果とを格納するデータベースを備える形態について説明した。しかし、これは、管理装置100が、進捗判断基準と、進捗判断結果とを格納するデータベースを備える形態に限定する趣旨ではない。管理装置100とは異なる情報処理装置(コンピュータ)(図示せず)が、進捗判断基準と、進捗判断結果とを格納するデータベースを備えてもよい。その場合、例えば、管理装置100は、ネットワーク600を介して、当該データベースを格納する情報処理装置にアクセスしてもよい。
次に、第1及び第2の実施形態に係る管理装置100のハードウェアについて説明する。
図12は、第1の及び第2の実施形態に係る管理装置100のハードウェアの一例を示す図である。管理装置100は、コンピュータにより構成可能であり、図12に例示する構成を備える。例えば、管理装置100は、内部バスにより相互に接続される、CPU121、メモリ122、入出力インターフェイス123、通信インターフェイスであるNIC124等を備える。
なお、図12に示す構成は、管理装置100のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。管理装置100は、図示しないハードウェアを含んでもよい。あるいは、管理装置100に含まれるCPU等の数も図12の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のCPUが管理装置100に含まれていてもよい。
メモリ122は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリ等である。
入出力インターフェイス123は、ディスプレイや入力装置のインターフェイスである。入力装置は、キーボード、タッチパネル、マイク等である。
管理装置100の機能は、メモリ122に格納されプログラムをCPU121が実行することで実現される。あるいは、管理装置100の機能の全部又は一部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現(ハードウェアに実装)されてもよい。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、管理装置100の機能は、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、管理装置100の機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
なお、ファイル管理装置200、重量測定装置300、撮像装置400、作業関連装置500の基本的なハードウェア構成も、図12に示す管理装置100のハードウェア構成と同様とすることができるので、詳細な説明を省略する。なお、重量測定装置300は、さらに、重量センサ303を備えることで実現できる。また、撮像装置400は、さらに、撮像部(カメラ)403を備えることで実現できる。
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
一の工程に対応する生成物、前記一の工程に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、参照作業情報と、進捗判断基準との組を、1つの進捗判断要素とし、プロジェクトを識別する情報と、前記プロジェクトに含まれる1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する前記進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を記憶する、記憶部と、
判断対象のプロジェクトを特定する、プロジェクト特定部と、
判断対象の作業に対応する生成物、前記判断対象の作業に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、対象作業情報を取得する、情報取得部と、
前記判断対象のプロジェクトを識別する情報と、前記対象作業情報と、前記基準情報とに基づいて、進捗度を判断する、判断部と、
を備える管理装置。
[付記2]
前記判断部は、前記判断対象のプロジェクトに対応する、前記基準情報を特定し、前記対象作業情報が、特定した前記基準情報のうちの前記進捗判断要素に含まれる、前記参照作業情報に対応する場合、前記参照作業情報に対応する前記進捗判断基準に基づいて、前記進捗度を判断する、付記1に記載の管理装置。
[付記3]
前記参照作業情報は、前記一の工程に対応する文書、前記一の工程に対応するログの少なくともいずれかを、前記生成物に関する情報として含み、
前記対象作業情報は、前記判断対象の作業に対応する文書、前記判断対象の作業に対応するログの少なくともいずれかを、前記生成物に関する情報として含む、付記1又は2に記載の管理装置。
[付記4]
前記参照作業情報は、前記一の工程に対応する文書、前記一の工程に対応するログの少なくともいずれかに関連する、電子ファイルに関する情報を含み、
前記対象作業情報は、前記判断対象の作業に対応する文書、前記判断対象の作業に対応するログの少なくともいずれかに関連する、電子ファイルに関する情報を含む、付記1乃至3のいずれか一に記載の管理装置。
[付記5]
前記参照作業情報は、前記一の工程に対応する文書の重量、前記一の工程に対応する文書の有無の少なくともいずれかに関する情報を含み、
前記対象作業情報は、前記判断対象の作業に対応する文書の重量、前記判断対象の作業に対応する文書の有無の少なくともいずれかに関する情報を含む、付記1乃至4のいずれか一に記載の管理装置。
[付記6]
前記参照作業情報は、前記一の工程に対応するリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含み、
前記対象作業情報は、前記判断対象の作業に対応する作業領域を撮影した、撮像画像内のリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含む、付記1乃至5のいずれか一に記載の管理装置。
[付記7]
前記対象作業情報は、前記撮像画像内の所定の領域に関して、前記リソースに対応する所定の領域の重心の位置、面積の少なくともいずれかに関する情報を含む、付記6に記載の管理装置。
[付記8]
前記参照作業情報は、作業関連装置の有無に関する情報を含み、
前記対象作業情報は、前記作業関連装置の有無に関する情報を含む、付記1乃至7のいずれか一に記載の管理装置。
[付記9]
前記対象作業情報は、前記作業関連装置が通信手段を備える場合、前記作業関連装置からの応答に関する情報を含む、付記8に記載の管理装置。
[付記10]
生成物、作業状態の少なくともいずれかに関連する、進捗判断関連装置と、
作業の進捗を管理する、管理装置と、
を含み、
前記管理装置は、
一の工程に対応する生成物、前記一の工程に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、参照作業情報と、進捗判断基準との組を、1つの進捗判断要素とし、プロジェクトを識別する情報と、前記プロジェクトに含まれる1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する前記進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を記憶する、記憶部と、
判断対象のプロジェクトを特定する、プロジェクト特定部と、
判断対象の作業に対応する生成物、前記判断対象の作業に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、対象作業情報を、前記進捗判断関連装置から取得する、情報取得部と、
前記判断対象のプロジェクトを識別する情報と、前記対象作業情報と、前記基準情報とに基づいて、進捗度を判断する、判断部と、
を備える管理システム。
[付記11]
前記判断部は、前記判断対象のプロジェクトに対応する、前記基準情報を特定し、前記対象作業情報が、特定した前記基準情報のうちの前記進捗判断要素に含まれる、前記参照作業情報に対応する場合、前記参照作業情報に対応する前記進捗判断基準に基づいて、前記進捗度を判断する、付記10に記載の管理システム。
[付記12]
電子ファイルを管理するファイル管理装置を、前記進捗判断関連装置として含み、前記参照作業情報は、前記一の工程に対応する文書、前記一の工程に対応するログの少なくともいずれかに関連する、電子ファイルに関する情報を含み、前記対象作業情報は、前記ファイル管理装置が管理する、電子ファイルに関する情報を含む、付記10又は11に記載の管理システム。
[付記13]
文書の重量を測定する重量測定装置を、前記進捗判断関連装置として含み、前記参照作業情報は、前記一の工程に対応する文書の重量、前記一の工程に対応する文書の有無の少なくともいずれかに関する情報を含み、前記対象作業情報は、前記重量測定装置が測定した、文書の重量、文書の有無に関する情報の少なくともいずれかを含む、付記10乃至12のいずれか一に記載の管理システム。
[付記14]
前記判断対象の作業領域(作業エリア)を撮影し、撮像画像を生成する撮像装置を、前記進捗判断関連装置として含み、前記参照作業情報は、前記一の工程に対応するリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含み、前記対象作業情報は、前記撮像画像内のリソースの位置、分布、移動の少なくともいずれかに関する情報を含む、付記10乃至13のいずれか一に記載の管理システム。
[付記15]
通信手段を備え、作業に関連する作業関連装置を、前記進捗判断関連装置として含み、前記参照作業情報は、前記作業関連装置からの応答の有無に関する情報を含み、前記対象作業情報は、前記作業関連装置からの応答の有無に関する情報を含む、付記10乃至14のいずれか一に記載の管理システム。
[付記16]
一の工程に対応する生成物、前記一の工程に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、参照作業情報と、進捗判断基準との組を、1つの進捗判断要素とし、プロジェクトを識別する情報と、前記プロジェクトに含まれる1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する前記進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を記憶する工程と、
判断対象のプロジェクトを特定する工程と、
判断対象の作業に対応する生成物、前記判断対象の作業に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、対象作業情報を取得する工程と、
前記判断対象のプロジェクトを識別する情報と、前記対象作業情報と、前記基準情報とに基づいて、進捗度を判断する工程と、
を含む、管理方法。
[付記17]
一の工程に対応する生成物、前記一の工程に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、参照作業情報と、進捗判断基準との組を、1つの進捗判断要素とし、プロジェクトを識別する情報と、前記プロジェクトに含まれる1又は2以上の工程と、夫々の工程に対応する前記進捗判断要素との組み合わせからなる、基準情報を記憶する記憶部を備える、管理装置を制御するコンピュータに、
判断対象のプロジェクトを特定する処理と、
判断対象の作業に対応する生成物、前記判断対象の作業に対応する作業状態の少なくともいずれかに関連する、対象作業情報を取得する処理と、
前記判断対象のプロジェクトを識別する情報と、前記対象作業情報と、前記基準情報とに基づいて、進捗度を判断する処理と、
を実行させるプログラム。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。本発明で、アルゴリズム、ソフトウェア、ないしフローチャート或いは自動化されたプロセスステップが示された場合、コンピュータが用いられることは自明であり、またコンピュータにはプロセッサ及びメモリないし記憶装置が付設されることも自明である。よってその明示を欠く場合にも、本願には、これらの要素が当然記載されているものと解される。