JP7139703B2 - 水性眼科用組成物 - Google Patents
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Description
また、澄明な組成物に調製した場合でも、低温保存すると、エマルション粒子の粒径が増大し、半透明になったり懸濁したりする等の外観安定性に問題を生じることが分かった。
さらに、流動パラフィンを界面活性剤で配合した、従来の水性眼科用組成物は、点眼しても、流動パラフィンを涙液油層に供給することは困難であった。
さらに、(C)成分の量や、(C)成分をさらに選択することで、点眼により眼科用組成物が涙液で希釈されることで、エマルションから流動パラフィンが放出し、涙液油層に移行して供給され(以下、移行と記載する場合がある。)、涙液油層を安定化することができることを知見した。
[1].(A)流動パラフィンと、
(B)ポリオキシエチレンヒマシ油と、
下記、(C)~(J)
(C)ホウ酸
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(G)エデト酸水和物
(H)プロピレングリコール
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を含有する水性眼科用組成物。
[2].水性眼科用組成物がエマルション粒子を含み、-20℃で24時間保存後に融解した場合、エマルション粒子の粒子径の変化率が保存前に対して2以下である[1]記載の水性眼科用組成物。
[3].(A)成分の配合量が水性眼科用組成物中0.01~0.25W/V%、(B)成分の配合量が水性眼科用組成物中2W/V%以下であり、(B)/(A)で表される配合質量比が3以上、(C)~(J)の合計配合量が水性眼科用組成物中0.005~5W/V%である[1]又は[2]記載の水性眼科用組成物。
[4].高圧乳化物である[1]~[3]のいずれかに記載の水性眼科用組成物。
[5].コンタクトレンズ用である[1]~[4]のいずれかに記載の水性眼科用組成物。
[6].ドライアイ治療剤である[1]~[5]のいずれかに記載の水性眼科用組成物。
[7].(A)流動パラフィンと、(B)ポリオキシエチレンヒマシ油とを含有する水性眼科用組成物中のエマルション粒子の微粒化方法であって、上記水性眼科用組成物に、下記(C)~(J)
(C)ホウ酸
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(G)エデト酸水和物
(H)プロピレングリコール
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を配合するエマルション粒子の微粒化方法。
[8].(A)流動パラフィンと、(B)ポリオキシエチレンヒマシ油とを含有し、エマルション粒子を含む水性眼科用組成物に、下記(C)~(J)
(C)ホウ酸
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(G)エデト酸水和物
(H)プロピレングリコール
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を配合する、水性眼科用組成物を20℃で24時間保存後に融解した場合、保存前に対するエマルション粒子の粒子径の変化率を2以下にする方法。
[(A)成分]
(A)流動パラフィン
流動パラフィンは、飽和脂質が増加した不安定な涙液油層に対して、涙液油層安定化効果が高い成分である。流動パラフィンは、トリグリセリドからなる植物油や炭化水素の中でも炭素鎖長の短いスクワラン等と比較して極性が低い油分である。また、流動パラフィンは原油から得られる炭化水素類の混合物であり、常温で液体である。例えば、原油の常圧蒸留残油を原料に減圧蒸留,溶剤脱歴処理を行い、その後溶剤精製法又は水素化分解法処理を行う方法等により製造される。本発明に用いられる流動パラフィンに特に制限はなく、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、炭化水素の炭素鎖長に特に制限はないが、15~45のものが好適に用いられる。また、炭化水素における二重結合の有無について特に制限はないが、飽和炭化水素を多く含むものが好適に用いられる。さらに、炭化水素の構造としては、直鎖、分岐鎖及び環状構造のいずれを含んでいてもよく、いずれの比重の流動パラフィンであっても用いることができる。特に、日本薬局方に収載された流動パラフィン及び軽質流動パラフィン等が好適である。なお、安定剤として適当な型のトコフェロールを含んでいてもよい。
ポリオキシエチレンヒマシ油
ポリオキシエチレンヒマシ油(POEヒマシ油)は、ヒマシ油に酸化エチレンを付加重合することによって得られる化合物であり、酸化エチレンの平均付加モル数が異なるいくつかの種類が知られている。ポリオキシエチレンヒマシ油における酸化エチレンの平均付加モル数については、特に限定はないが、3~60モルが例示される。具体的にはポリオキシエチレンヒマシ油3(数値は酸化エチレンの平均付加モル数、以下同様)、ポリオキシエチレンヒマシ油10、ポリオキシエチレンヒマシ油20、ポリオキシエチレンヒマシ油35、ポリオキシエチレンヒマシ油40、ポリオキシエチレンヒマシ油50、ポリオキシエチレンヒマシ油60等が挙げられる。これらのポリオキシエチレンヒマシ油は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。涙液油層安定化効果の点から、ポリオキシエチレンヒマシ油35を用いることが好ましい。
本発明においては、下記(C)~(J)から選ばれる1種又は2種以上を配合することで、エマルション粒子が微粒化されることで組成物の透過率が上がり、組成物の澄明性に優れ、かつ低温保存しても、エマルション粒子の増大を抑制することで、澄明性を維持することができる。
(C)成分の配合量は、組成物中0.01~5W/V%が好ましい。エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.1~5W/V%が好ましく、0.1~2W/V%がより好ましい。低温保存安定性の点から、0.01~5W/V%が好ましく、0.01~2W/V%がより好ましい。移行効果の点から、0.01~5W/V%が好ましく、0.5~2W/V%がより好ましい。総合的には0.1~2W/V%が好ましい。
(D)成分の配合量は、例えば、水性眼科用組成物中0.01~5W/V%が好ましい。エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.01~0.5W/V%が好ましく、0.05~0.2W/V%がより好ましい。低温保存安定性の点から、0.01~0.5W/V%が好ましく、0.05~0.2W/V%がより好ましい。移行効果の点から、0.01~0.5W/V%が好ましく、0.05~0.2W/V%がより好ましい。総合的には0.05~0.2W/V%が好ましい。
(E)成分の配合量は、組成物中0.01~5W/V%が好ましい。エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.01~2W/V%が好ましく、0.05~1W/V%がより好ましい。低温保存安定性の点から、0.01~2W/V%が好ましく、0.05~1W/V%がより好ましい。移行効果の点から、0.01~2W/V%が好ましく、0.05~1W/V%がより好ましい。総合的には0.05~1W/V%が好ましい。
(F)成分の配合量は、組成物中0.005~5W/V%が好ましい。エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.005~2W/V%がより好ましく、0.1~2W/V%がさらに好ましい。低温保存安定性の点から、0.005~2W/V%が好ましく、0.1~1W/Vがより好ましい。移行効果の点から、0.005~2W/V%が好ましく、0.005~1W/V%がより好ましい。総合的には0.005~1W/V%が好ましく、0.1~1W/V%がより好ましい。
エデト酸水和物としては、エデト酸ナトリウム水和物等が挙げられる。
(G)成分の配合量は、組成物中0.05~5W/V%が好ましい。エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.05~0.2W/V%がより好ましく、0.075~0.1W/V%がさらに好ましい。低温保存安定性の点から、0.01~0.2W/V%が好ましく、0.05~0.1W/Vがより好ましい。移行効果の点から、0.01~0.2W/V%が好ましく、0.05~0.1W/V%がより好ましい。総合的には0.05~0.1W/V%が好ましい。
(H)成分の配合量は、組成物中0.005~5W/V%が好ましい。エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.005~0.1W/V%がより好ましく、0.005~0.05W/V%がさらに好ましい。低温保存安定性の点から、0.005~0.5W/V%が好ましく、0.01~0.2W/V%がさらに好ましい。移行効果の点から、0.005~0.2W/V%が好ましく、0.01~0.1W/V%がより好ましく、0.05~0.1W/V%がさらに好ましい。総合的には0.01~0.1W/V%が好ましい。
(I)成分の配合量は、眼科用組成物中0.01~5W/V%が好ましく、エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.05~1.0W/Vが好ましく、0.1~0.5W/Vがより好ましい。低温保存安定性の点から、0.05~1.0W/V%が好ましく、0.1~0.5W/V%がより好ましい。移行効果の点から、0.05~1.0W/V%が好ましく、0.1~0.5W/V%がより好ましい。総合的に0.1~0.5W/V%が好ましい。
(J)糖類としては、グルコース、シクロデキストリン、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、トレハロース等が挙げられる。これらは、d体、l対又はdl体のいずれでもよい。中でも、ソルビトールが好ましい。(J)成分の配合量は、組成物中0.01~5W/V%が好ましい。エマルション粒子の微粒化効果の点から、0.05~1.0W/Vが好ましく、0.1~0.5W/Vがより好ましい。低温保存安定性の点から、0.05~1.0W/Vが好ましく、0.1~0.5W/Vがより好ましい。移行効果の点から、0.05~1.0W/V%が好ましく、0.2~0.5W/V%がより好ましい。総合的には、0.1~0.5W/V%が好ましい。
本発明の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、眼科用組成物に配合されるその他の成分を適量配合することができる。その他の成分としては、流動パラフィン以外の油成分、(B)成分以外の界面活性剤、緩衝剤、pH調整剤、等張化剤、安定化剤、多価アルコール、粘稠剤、防腐剤、薬物等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて、それぞれ適量を用いることができる。以下、配合量は配合した場合の量である。
本発明の組成物は、組成物の澄明化の点から、高圧乳化機を用いて製造した高圧乳化物であることが好ましい。高圧乳化物は、本発明では、エマルション粒子を微細化できると共に低温保存安定性が向上する。さらに、高圧乳化の処理回数を減らすことができ、製造性(製造効率)を改善できる。
本発明の組成物は、「水性眼科用組成物」である。本発明において、「水性眼科用組成物」とは、媒質が水である眼科用組成物をいう。なお、水の配合量は、涙液との混合を容易にし、流動パラフィン移行遅延を防ぎ、涙液油層安定化効果をより得る点から、組成物中90.0~99.3W/V%が好ましく、93.0~99.0W/V%がより好ましく、95.0~97.5W/V%がさらに好ましい。
製造直後の透過率は、90%以上が好ましく、92%以上がより好ましく、95%以上がさらに好ましい。低温保存後の透過率は、80%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、93%以上がさらに好ましい。
本発明の本発明の水性眼科用組成物は、優れた涙液油層安定化効果を有するため、ドライアイ治療剤として好適である。有効量、投与方法、製剤化等は上記に記載した通りであり、例えば、流動パラフィン量として成人一人当たり0.01~0.05mgを、1日1~6回に分けて、眼に投与する。
本発明は、(A)流動パラフィンと、(B)ポリオキシエチレンヒマシ油とを含有する水性眼科用組成物中のエマルション粒子の微粒化方法であって、下記、(C)~(J)
(C)ホウ酸
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(G)エデト酸水和物
(H)プロピレングリコール
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を配合するエマルション粒子の微粒化方法を提供する。好ましい成分及び配合量は、上記に記載された通りである。
本発明は、(A)流動パラフィンと、(B)ポリオキシエチレンヒマシ油とを含有し、エマルション粒子を含む水性眼科用組成物に、下記(C)~(J)
(C)ホウ酸
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(G)エデト酸水和物
(H)プロピレングリコール
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を配合する、水性眼科用組成物を20℃で24時間保存後に融解した場合、保存前に対するエマルション粒子の粒子径の変化率を2以下にする方法を提供する。好ましい成分及び配合量は、上記に記載された通りである。これにより、
水性眼科用組成物の低温保存安定性が確認できる。
下記表に記載の(C)成分等の水性成分を90mLの水に溶解し、90℃で15分間加温混合して水溶液を得た。別途、(A)流動パラフィンと(B)ポリオキシエチレンヒマシ油のプレミックスを作製し、90℃で15分間加熱混合した。次に、プレミックスを上記水溶液に所定量加え、さらに90℃で15分間加熱混合した。その後、室温まで冷却し、pH調整を行い、全量が100mLになるよう水を加えた。さらに、高圧乳化機(スターバーストミニ、(株)スギノマシン)を用いて、噴射圧200MPa・背圧3MPaにて5回処理を行い、点眼剤(眼科用組成物)を調製した。得られた組成物について、下記評価を行った。結果を表中に併記する。
製造直後の組成物中のエマルション粒子の粒子径を、ELSZ-200ZS、大塚電子(株)製)を用いて室温にて測定した。比較例1(粒子径86nm)に対する微粒化効果を以下の基準で評価した。86nm未満を合格とする。
[評価基準]
◎:~69nm未満(比較例1に対し、25%以上減少)
○:69以上78nm未満(比較例1に対し、20~25%未満)
△:78以上86nm未満(比較例1に対し、10~20未満)
×:86nm以上
組成物8mLを、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の目薬容器10mLに充填し、-20℃で24時間保存後、室温(25℃)で融解した。エマルション粒子の粒子径を、ELSZ-2000ZS、大塚電子(株)製)を用いて室温にて測定した。
製造直後の粒子径と融解後の粒子径を下記式によって比較し、変化率を下記式に基づき算出し、得られた変化率から、低温保存安定性の結果を下記評価基準で示す。
変化率=(低温保存・融解後のエマルション粒子の粒子径)/(製造直後のエマルション粒子の粒子径)
2以下を合格とする。
[評価基準]
◎:1.5未満
○:1.5以上1.7未満
△:1.7以上2以下
×:2を超える
製造直後及び低温保存安定性評価の溶解後の組成物の透過率を、具体的には、分光光度計(UV-1800、(株)島津製作所)を用いて測定した波長600nmの透過率を測定した。
ヒトの涙液は平均7μLと言われており点眼剤30~60μLを点眼した場合、約1.12~1.23倍希釈されることになる。本試験では組成物の涙液希釈による流動パラフィンの水面への遊離性を評価するため、モデル涙液として生理食塩水を使用し、希釈倍率約1.2倍で希釈した時の水面上への流動パラフィン遊離を観察した。観察を容易にするため開口部の狭いメスフラスコを使用した。具体的には、50mLメスフラスコに生理食塩水10mLを加え、さらに組成物を開口部まで注いだ。なお、開口部まで注いだときの希釈率が1.2倍となるメスフラスコを使用し、開口部の面積は152mm2であった。水面上の流動パラフィンの観察は、蛍光灯を光源として光を液面にあて、液面に浮かんでいる油の干渉光を観察し、水面に占める油の干渉光の面積の割合を算出し、以下の基準で評価した。なお、いずれの実施例と比較例において非希釈の場合は油の干渉光は観察されなかった。
[評価基準]
◎:流動パラフィンの干渉光が十分に観察される(水面5割以上)。
○:流動パラフィンの干渉光が少量観察される(水面の3割以上5割未満)。
△:流動パラフィンの干渉光がほぼ観察されない(水面の3割未満)。
[涙液油層安定性試験]
涙液油層安定性の評価を、ドライアイ観察装置DR-1(興和株式会社製)を用いて涙液油層のBUT(break up time)を測定することで行った。DR-1は涙液油層表面と涙液水層との境界面で反射される光の干渉像を測定できる装置である。健常眼では、均一な灰色または白色の干渉像が観察され、涙液油層が崩壊すると干渉像が消失する。被験者に各点眼剤30μLを点眼し10分経過後、数度瞬目し、その瞬目から涙液油層の崩壊までの時間(油層BUT)を測定した。被験者は点眼前の油層BUTが10秒以下の人7名13眼を選択した。結果を7名13眼の平均値から、下記評価基準で示す。10秒以下であった油層BUTは日内や日間変動、流動パラフィンを含まない点眼剤においては10秒を超えることはなく、10秒以上への改善は十分な有用性があるものとして可であると判断した。
[評価基準]
◎(優):油層BUTが60秒以上
〇(良):油層BUTが30秒以上60秒未満
●(可):油層BUTが10秒以上30秒未満
×(不可):油層BUTが10秒未満
流動パラフィン(KAYDOL、島貿易(株)製)(粘度:74~88mm2/s)
ポリオキシエチレンヒマシ油:ポリオキシエチレンヒマシ油35(ユニオックスC35、日油(株)製)
ホウ酸(関東化学(株)製)
ホウ砂(小堺製薬(株)製)
トロメタモール(関東化学(株)製)
エデト酸ナトリウム水和物(クレワットN、ナガセケムテックス(株)製)
塩化ナトリウム(富田製薬(株)製)
プロピレングリコール(ADEKA(株)製)
ソルビン酸カリウム(関東化学(株)製)
ソルビトール(和光純薬工業(株)製)
Claims (10)
- (A)流動パラフィンと、
(B)ポリオキシエチレンヒマシ油と、
下記、(D)、(E)、(F)、(I)及び(J)
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を含有し、(B)/(A)で表される配合質量比が3以上12以下である水性眼科用組成物。 - 水性眼科用組成物がエマルション粒子を含み、-20℃で24時間保存後に融解した場合、エマルション粒子の粒子径の変化率が保存前に対して2以下である請求項1記載の水性眼科用組成物。
- (A)成分の配合量が水性眼科用組成物中0.01~0.25W/V%、(B)成分の配合量が水性眼科用組成物中2W/V%以下であり、(D)、(E)、(F)、(I)及び(J)の合計配合量が水性眼科用組成物中0.005~5W/V%である請求項1又は2記載の水性眼科用組成物。
- 高圧乳化物である請求項1~3のいずれか1項記載の水性眼科用組成物。
- コンタクトレンズ用である請求項1~4のいずれか1項記載の水性眼科用組成物。
- ドライアイ治療剤である請求項1~5のいずれか1項記載の水性眼科用組成物。
- (A)流動パラフィンと、(B)ポリオキシエチレンヒマシ油とを含有する水性眼科用組成物中のエマルション粒子の微粒化方法であって、上記水性眼科用組成物に、下記(D)、(E)、(F)、(I)及び(J)
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を配合し、(B)/(A)で表される配合質量比を3以上12以下にするエマルション粒子の微粒化方法。 - (A)成分の配合量を水性眼科用組成物中0.01~0.25W/V%、(B)成分の配合量を水性眼科用組成物中2W/V%以下、(D)、(E)、(F)、(I)及び(J)の合計配合量を水性眼科用組成物中0.005~5W/V%にする、請求項7記載の微粒化方法。
- (A)流動パラフィンと、(B)ポリオキシエチレンヒマシ油とを含有し、エマルション粒子を含む水性眼科用組成物に、下記(D)、(E)、(F)、(I)及び(J)
(D)ホウ砂
(E)トロメタモール
(F)塩化ナトリウム
(I)ソルビン酸カリウム
(J)糖類
から選ばれる1種又は2種以上を配合し、(B)/(A)で表される配合質量比を3以上12以下にする、水性眼科用組成物を-20℃で24時間保存後に融解した場合、保存前に対するエマルション粒子の粒子径の変化率を2以下にする方法。 - (A)成分の配合量を水性眼科用組成物中0.01~0.25W/V%、(B)成分の配合量を水性眼科用組成物中2W/V%以下、(D)、(E)、(F)、(I)及び(J)の合計配合量を水性眼科用組成物中0.005~5W/V%にする、請求項9記載の変化率を2以下にする方法。
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