JP7138533B2 - 釘間隔調整工具 - Google Patents
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Description
そこで熟練者でなくても釘間隔の調整ができるように、様々な専用工具も検討されている。
特許文献1によれば、間隔規制体を間に挟んで一対の釘を両側から締め付けることにより、釘の間隔を間隔規制体の幅に調整することができる。しかし釘を挟み込む高さにより釘の変形形状はまちまちとなるため、同じ品質での曲げ形状は期待できない。また釘の間隔を狭める方向には調整できても、広げる方向に調整することはできない。
特許文献2によれば、同じ工具で釘の間隔を狭める方向にも広げる方向にも使用可能な釘間隔調整工具が提供されるが、間隔調整は両溝部がほぼ平行になるかどうか、即ち目視で行われると認められ、1/100mm単位の精度をいかに実現するかについては記載がない。また釘の上から被せるようにして釘を溝にはめ込むため、釘が見にくく作業性にも課題がある。
また釘間隔を狭める場合も広げる場合もストッパに当接するまで把持部を握ることにより釘間隔調整が行われ、これにより変形不足や過度の変形を防止することができるため1/100mm単位の精度の調整が可能である。
本発明に係る釘間隔調整工具によれば、円筒状のピンで釘の軸部を押し曲げるため、釘の軸部に傷をつけたり局所的なダメージを与えたりすることなくなだらかな曲げ形状を実現することができる。
図1は本発明の実施形態による釘間隔調整工具の構造を概略的に示す図である。
図1(a)は釘間隔調整工具を開閉方向と直交する方向から見た平面図、図1(b)は釘間隔調整工具を開閉方向から見た正面図、図1(c)は図1(a)を右方向から見た側面図、図1(d)は釘間隔調整工具を立体的に示す斜視図である。
明確化のため、本明細書では一対の本体部10の開閉動作により互いの間隔の変化する一端側の部分を把持部12、同様に互いの間隔の変化する他端側の部分を釘間隔調整部13と称する。
把持部12を握って遊技機に設置された隣接する釘間隔を調整する際、ピン14と抑え部15との間に挟んだ釘を、ピン14が釘の間隔を狭める方向に変形させるとともに、抑え部15が釘の倒れ込みを防ぐように支持することで釘に部分的な変形を与えて、所定の釘間隔となるよう調整する。
図1の釘間隔調整工具1は、一対の釘間隔調整部13の間にストッパ19を備えるが、ストッパ19は一対の把持部12の間に備えてもよい。
図2(a)は釘間隔調整工具を開閉方向と直交する方向から見た平面図、図2(b)は釘間隔調整工具を立体的に示す斜視図である。
このように図2に示す釘間隔調整工具2は、図1に示す釘間隔調整工具1とは、釘間隔の調整方向として逆の機能を果たすものである。このためピン(14、24)と抑え部(15、25)との位置関係は逆になっている。釘間隔調整工具1では、ピン14は釘間隔調整部13の開閉の外側に位置しているのに対し、釘間隔調整工具2では、ピン24は釘間隔調整部23の開閉の内側に位置し、釘間隔調整工具1では、抑え部15は釘間隔調整部13の開閉の内側に位置しているのに対し、釘間隔調整工具2では、抑え部25は釘間隔調整部23の開閉の外側に位置している。
釘の軸部に傷をつけたり局所的なダメージを与えたりすることなく、また釘の変形形状は丸みを帯びたなだらかな曲げ形状となる。
図3は、釘間隔調整工具1により釘間隔を狭める場合の1本の釘の部分を取り出して示すものであり、図3(a)は釘間隔調整工具1をセットした段階で、図3(b)は抑え部が無く、ピンだけで釘を変形する場合、図3(c)は抑え部により釘の倒れ込みを防ぐように支持する場合の釘の変形をそれぞれ示す。図3では変形の状況を説明するため誇張して示すが、実際の釘の変形量は1/100mm単位の微小なものである。
先端部16からピン14までの長さxは、前述のように釘30の根元での急激な曲げを回避するために必要な距離であり3~5mmが好ましい。
これに対しピン14に対向して抑え部15を備える場合は、図3(c)矢印Aの方向に力を加えると、釘30は倒れ込もうとするが、抑え部15によって矢印B’の方向に釘30を引き起こす力が働き、結果的に釘30は遊技盤40と同一面の付け根部と、ピン14に対する接触部とでなだらかに2段階に曲がる形状となる。
図4(a)は所定の間隔が求められる釘30を遊技盤40に打ちこんで設置する際、設置する機械のばらつきによって所定の間隔より広く設置してしまった場合であり、図4(b)は逆に狭く設置してしまった場合である。
このため釘間隔の調整の熟練者でなくても容易に釘間隔の調整が可能である。調整後の釘30は、球50が通過するときに接触しやすいピン14から釘頭部31までの間が、破線で示すように遊技盤40に略垂直な方向となるよう立ち上がるとともに所定の間隔となるため、球50の通過に必要以上に制約を加えることがなくなる。
釘間隔調整工具2も一対の把持部22の間に設けたストッパ29が対向する把持部22に当接するまで把持部22を握って閉じることにより隣接する釘30の胴部間の内寸が所定の間隔となるように調整されている。
この場合も、調整後の釘30は、球50が通過するときに接触しやすいピン24から釘頭部31までの間が、破線で示すように遊技盤40に略垂直な方向となるよう立ち上がるとともに所定の間隔となるため、球50の通過に必要以上に制約を加えることがなくなる。
10、20 本体部
11、21 支点
12、22 把持部
13、23 釘間隔調整部
14、24 ピン
15、25 抑え部
16、26 先端部
17、27 先端逃げ部
18、28 釘頭部収納凹部
19、29 ストッパ
30 釘
31 釘頭部
40 遊技盤
50 球
Claims (4)
- 遊技機に設置された隣接する釘の間隔を調整する釘間隔調整工具であって、
一対の本体部を互いに交差させて回動可能に連結する支点を挟んで、それぞれの本体部の一端側に把持部、他端側に釘間隔調整部を有し、
一対の前記本体部の回動による一対の前記把持部の開閉に合わせて一対の前記釘間隔調整部も開閉するように構成され、
それぞれの前記釘間隔調整部は、先端部から所定の長さ離隔し、前記釘間隔調整部が開閉する際外側となる位置に立設される少なくとも1つのピンと、前記ピンと所定の間隔で離隔し前記釘間隔調整部が開閉する際内側となる位置に前記ピンと対向するように立設される抑え部とを備え、
把持部を握って遊技機に設置された隣接する釘間隔を調整する際、前記ピンと前記抑え部との間に挟んだ釘を前記ピンが釘の間隔を狭める方向に変形させるとともに抑え部が釘の倒れ込みを防ぐように支持することで釘に部分的な変形を与えて所定の釘間隔となるよう調整することを特徴とする釘間隔調整工具。 - 一対の前記把持部の間または前記釘間隔調整部の間にストッパをさらに有し、
把持部を握って遊技機に設置された隣接する釘間隔を調整する際、前記把持部または前記釘間隔調整部が前記ストッパに当接するまで閉じることにより所定の釘間隔となるよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の釘間隔調整工具。 - 遊技機に設置された隣接する釘の間隔を調整する釘間隔調整工具であって、
一対の本体部を互いに並置させて回動可能に連結する支点を挟んで、それぞれの本体部の一端側に把持部、他端側に釘間隔調整部を有し、
一対の前記本体部の回動による一対の前記把持部の開閉に対して前記把持部の開閉に反する方向に一対の前記釘間隔調整部も開閉するように構成され、
それぞれの前記釘間隔調整部は、先端部から所定の長さ離隔し、前記釘間隔調整部が開閉する際内側となる位置に立設される少なくとも1つのピンと、前記ピンと所定の間隔で離隔し前記釘間隔調整部が開閉する際外側となる位置に前記ピンと対向するように立設される抑え部とを備え、
把持部を握って遊技機に設置された隣接する釘間隔を調整する際、前記ピンと前記抑え部との間に挟んだ釘を前記ピンが釘の間隔を広げる方向に変形させるとともに抑え部が釘の倒れ込みを防ぐように支持することで釘に部分的な変形を与えて所定の釘間隔となるよう調整することを特徴とする釘間隔調整工具。 - 一対の前記把持部の間にストッパをさらに有し、
把持部を握って遊技機に設置された隣接する釘間隔を調整する際、前記把持部が前記ストッパに当接するまで閉じることにより所定の釘間隔となるよう構成されることを特徴とする請求項3に記載の釘間隔調整工具。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2018189417A Active JP7138533B2 (ja) | 2018-10-04 | 2018-10-04 | 釘間隔調整工具 |
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Citations (2)
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JP2010088655A (ja) | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Olympia:Kk | 釘曲げ用ペンチ |
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JPH0515348Y2 (ja) * | 1988-03-28 | 1993-04-22 |
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2018
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