JP5617354B2 - 遊技機固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技島台に設けられる上部島枠と下部島枠との間に形成される設置空間に遊技機の外枠を固定する遊技機固定装置に関するものである。
従来、一般に、遊技島台に列設されるパチンコ機等の遊技機は、遊技島台に設けられる長尺板状の上部島枠と下部島枠との間に形成される設置空間に設置され、この上部又は下部の島枠と遊技機を構成する木製の外枠との間で釘が打ち込まれることにより、前後方向への傾斜角度(所謂「ねかせ角度」)を付けて遊技島台に固定されるようになっていた。ところが、近年では、遊技機を機種交換するサイクルが短くなったことで、遊技機の外枠との間で島枠に釘を打ち込む機会が増加しており、島枠には、釘打ちによって生じた無数の穴が残るようになっていた。このため、新しく遊技機を入れ替えようとしても、島枠に無数の穴が残った状態となり、このような無数の穴が邪魔をして、遊技機を正確に島枠に固定することができないという問題が生じていた。
そこで、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、島枠を遊技機の外枠との間で釘打ちすることなく、遊技機を固定する遊技機固定装置が提案されている。特許文献1に記載の遊技機固定装置は、回転軸としてのボルトによって回転可能に設けられたカギ状部材によって外枠の下辺部分の上面(以下、これを下辺上面ともいう)を押さえ込むことで遊技機を固定するようになっている。特許文献2に記載の遊技機固定装置は、ボルト先端の球形状の係合部に揺動自在に取り付けられた円錐形状の圧着体によって外枠の下辺上面を押さえ込むことで遊技機を固定するようになっている。
登録実用新案第3008911号公報(図5) 実開平7−37275号公報(図15)
上記特許文献1の遊技機固定装置によれば、回転軸を中心としたカギ状部材の回転によってカギ状部材の先端に設けられたカギ部を外枠の下辺上面に刺し込むことで遊技機を固定する構成となっている。しかしながら、このような構成では、遊技機の機種毎(具体的には、メーカー毎)で外枠の枠部(上辺、下辺、及び両側辺の部分)の厚さ寸法が異なっているため、外枠を固定する際のカギ状部材の回転位置が各種外枠毎で変わってしまう。その結果、カギ状部材によって外枠の下辺上面を押し込む強さ、即ち、遊技機の固定強度が遊技機の機種毎で変わってしまうという問題が生じる。
ところで、設置空間に設置される遊技機は、下部島枠の上面に完全な垂直状態で設置されるのではなく、前述した遊技機のねかせ角度からも分かるように、若干後方に傾斜した状態で設置される。このため、遊技機を固定する際に下方へ押圧される外枠の下辺部分の前端側には、若干の隙間が設けられる。従って、上記特許文献2の遊技機固定装置を構成する圧着体は、完全なる水平面を下方へ押圧するのではなく、前端側下面に隙間が生じるように傾斜した外枠の下辺部分内側面の傾斜面を下方に押圧することになるので、遊技者側からの引張力が遊技機にかかるような場合には遊技機がズレ易いという欠点がある。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、外枠を構成する枠部の厚さ寸法に関わらず遊技機を確実に固定することができると共に、遊技者側から引張力がかかるような場合でも強固に遊技機を固定することができる遊技機固定装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技島台に設けられる上部島枠と下部島枠との間に形成される設置空間に遊技機の外枠の上辺部分又は下辺部分を固定する遊技機固定装置において、前記遊技機固定装置は、前記外枠の上辺部分又は下辺部分の後端面と当接して当該外枠の上辺部分又は下辺部分を後方から支持する支持部材と、前記外枠の上辺部分又は下辺部分の内側面の平坦面を押圧固定する位置と当該平坦面の押圧固定を解除する位置との間で平行移動が可能に前記支持部材に取り付けられる押圧固定部材と、該押圧固定部材に設けられた第一の取付面と前記支持部材に設けられた第二の取付面との間に介設されると共に、前記第二の取付面に対する前記第一の取付面の平行移動が可能なように前記押圧固定部材を前記支持部材に取り付ける平行移動取付手段と、を備え、前記支持部材の前記第二の取付面は、後方から前方に向けて傾斜した状態で設けられ、前記押圧固定部材は、前記第一の取付面の前端側で折曲されて前記平坦面を押圧する押圧部を備え、該押圧部は、前方に向かって傾斜状態で設けられる前記第二の取付面に対して前記第一の取付面が接近するように前記平行移動取付手段によって平行移動されることで、前記平坦面を前方から後方に向けて斜め方向に押圧することを特徴とする。
また、請求項2の発明においては、請求項1記載の遊技機固定装置において、前記外枠の上辺部分の後端面と当接して当該外枠の上辺部分を後方から支持する前記支持部材は、前記外枠の上辺部分の後端面と当接して当該上辺部分を後方から支持する後端当接壁面部と、前記外枠の上辺部分の外側面と当接して前記押圧固定部材との間で当該上辺部分を挟持固定する上端当接壁面部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明においては、請求項1又は請求項2記載の遊技機固定装置において、前記遊技機固定装置は、さらに、前記支持部材を前後方向にスライド移動可能に取り付ける取付ベースを備えることを特徴とする。
請求項1の発明においては、遊技機(外枠)を設置空間内に設置する場合、先ず、外枠の上辺部分又は下辺部分の内側面の平坦面(下辺部分の内側面である上面又は上辺部分の内側面である下面)の押圧固定を解除する位置に押圧固定部材を移動させた状態で、外枠を設置空間に対して前方から水平方向に挿入して、外枠の上辺部分又は下辺部分の後端面を支持部材で支持する。そして、この状態から、押圧固定部材に設けられた第一の取付面が支持部材に設けられた第二の取付面に近づく方向に押圧固定部材を平行移動させて、押圧固定部材の押圧部で外枠の平坦面を押圧固定する。これにより、外枠を構成する枠部(上辺部分又は下辺部分)の厚さ寸法に関わらず、押圧部による外枠の押し込み角度を一定にすることができるので、押圧部によって外枠を押し込む強さ(遊技機の固定強度)を一定にすることができ、その結果、枠部の厚さ寸法に関わらず遊技機を確実に固定することができる。また、押圧部で外枠の平坦面を押圧固定する構成において、押圧部は、平坦面を前方から後方に向けて斜め方向に押圧するようになっている。このため、ねかせ角度を設けることで外枠の下辺部分の前端側下面に隙間が生じる構成においても、枠部に対して垂直方向にのみ押し込みを行うのではなく、押圧部が枠部に刺し込まれた状態で前方から後方に向けての押し込みも同時に行うので、遊技者側から引張力がかかるような場合でも強固に遊技機を固定することができる。
また、請求項2の発明においては、支持部材に設けられた後端当接壁面部で外枠の上辺部分の後端面を後方から支持し、この状態から、押圧固定部材を平行移動させて、当該押圧固定部材と支持部材に設けられた上端当接壁面部との間で外枠の上辺部分を挟持固定することにより、遊技機の上側部分を設置空間内に固定する。なお、従来では、遊技機の上側部分を固定する場合、外枠の上辺部分と上部島枠とを遊技機固定装置で挟み込んで固定していた。このため、外枠の上辺部分と上部島枠との隙間が広いようなときには、外枠の上辺部分を無理やり上部島枠側に押さえ付けていたので、外枠に変形や破損が生じるという不具合があった。これに対して、請求項2の構成によれば、外枠の上辺部分と上部島枠との隙間が広いような場合でも、外枠の上辺部分を無理やり上部島枠側に押さえ付ける必要がないので、外枠に変形や破損を生じさせることなく、遊技機の上側部分を確実に固定することができる。
また、請求項3の発明においては、支持部材が取付ベースに対して前後方向にスライド移動可能に取り付けられる。このため、支持部材のスライド移動量を調整することで、支持部材が外枠の後端面を支持する位置を前後方向に変更することができ、結果として、遊技機のねかせ角度の調整が可能になる。
遊技島台の内部構造の一部と玉貸機、外枠、及び間仕切りを示す正面斜視図である。 遊技島台の内部構造の一部と玉貸機、外枠、及び間仕切りを示す裏面斜視図である。 外枠、アウト玉箱、及び下側遊技機固定装置が取り付けられた下部島枠を示す斜視図である。 外枠及び上側遊技機固定装置が取り付けられた上部島枠を示す斜視図である。 下部島枠に取り付けられた下側遊技機固定装置を示す斜視図である。 下側遊技機固定装置を示す斜視図である。 同図(A)は下側遊技機固定装置を示す平面図であり、同図(B)は下側遊技機固定装置を示す正面図である。 下部島枠に取り付けられた下側遊技機固定装置を示す前方からの斜視図である。 同図(A)は下側遊技機固定装置を構成する押圧固定部材の平行移動を示す側面図であり、同図(B)は下側遊技機固定装置を構成するスライド部材のスライド移動を示す側面図である。 上部島枠に取り付けられた下側遊技機固定装置を示す斜視図である。 上側遊技機固定装置を示す斜視図である。 上側遊技機固定装置を示す平面図である。 同図(A)は上側遊技機固定装置を構成する押圧固定部材の平行移動を示す側面図であり、同図(B)は上側遊技機固定装置を構成するスライド部材のスライド移動を示す側面図である。 変形例における下側遊技機固定装置を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1乃至図4を参照して、本実施形態に係る遊技島台1の概略構成について説明する。図1は、遊技島台1の内部構造の一部と玉貸機2、外枠9、及び間仕切り8を示す正面斜視図である。図2は、遊技島台1の内部構造の一部と玉貸機2、外枠9、及び間仕切り8を示す裏面斜視図である。図3は、外枠9、アウト玉箱12、及び下側遊技機固定装置20が取り付けられた下部島枠5を示す斜視図である。図4は、外枠9及び上側遊技機固定装置50が取り付けられた上部島枠4を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、遊技島台1には、複数の遊技機(図示しない)を取り付けるための上部島枠4と、下部島枠5と、がそれぞれ遊技機の高さ寸法とほぼ同一の間隔をあけて当該遊技島台1の長手方向に沿って掛け渡されている。下部島枠5の前端側は、遊技者が玉箱などを載置するためのいわゆるカウンター板6として突設されている。上部島枠4は、遊技機の上方に配置される図示しない補給樋などを覆い隠すための幕板3が取り付けられる固定枠のうちの下側の枠としての機能を兼ね備えている。下部島枠5の下方には、遊技島台1で循環使用されるパチンコ玉を貯留するための図示しない貯留タンクなどを覆い隠すための腰板14が取り付けられる。
上部島枠4と下部島枠5との間には、複数の遊技機間で所定の間隔を設けるための複数の間仕切り8が、遊技機の横幅寸法に当該遊技機に隣接されてパチンコ玉の貸し出しを制御する玉貸機2の横幅寸法を加えた値とほぼ同一の間隔をあけて取り付けられている。そして、上部島枠4、下部島枠5、及び隣接する2本の間仕切り8によって区画された空間が1台の遊技機を設置するための設置空間10として構成されている。なお、図1及び図2中には、木製材料から形成されて遊技機内枠(図示しない本体枠や遊技盤から構成される部材)の外周部分を覆う矩形状の外枠9と、該外枠9の下辺前端に取り付けられる装飾カバー板11と、上部島枠4の後側上面に取り付けられて遊技機から排出されたパチンコ玉を図示しない回収樋に送り込むアウト玉箱12と、遊技機(外枠9)に隣接して設けられる玉貸機2と、が設置空間10に取り付けられた状態を図示している。また、遊技機は、装飾カバー板11が取り付けられた外枠9と、該外枠9内に取り付けられる遊技機内枠とから構成されるものである。
また、設置空間10を区画形成する下部島枠5には、図3に示すように、遊技機を当該設置空間10内に固定するための下側遊技機固定装置20(遊技機固定装置)が左右2箇所に取り付けられている。一方、設置空間10を区画形成する上部島枠4には、図4に示すように、傾斜角度(ねかせ角度)を調整可能に遊技機を当該設置空間10内に固定するための上側遊技機固定装置50が左右2箇所に取り付けられている。なお、下側遊技遊技機固定装置20は、下部島枠5の後側上面に固定された支承板7の上面にビスで固定されることにより下部島枠5の上方に取り付けられ、上側遊技機固定装置50は、上部島枠4の後端部分にビスで固定されることにより上部島枠4の下方に取り付けられる。
次に、下側遊技機固定装置20の構成について、図5乃至図9を参照して説明する。図5は、下部島枠5に取り付けられた下側遊技機固定装置20を示す斜視図である。図6は、下側遊技機固定装置20を示す斜視図である。図7(A)は、下側遊技機固定装置20を示す平面図である。図7(B)は、下側遊技機固定装置20を示す正面図である。図8は、下部島枠5に取り付けられた下側遊技機固定装置20を示す前方からの斜視図である。図9(A)は、下側遊技機固定装置20を構成する押圧固定部材23の平行移動を示す側面図である。図9(B)は、下側遊技機固定装置20を構成するスライド部材22のスライド移動を示す側面図である。
図5乃至図7に示すように、下側遊技機固定装置20は、支承板7の上面にビス止めされる取付ベース21と、該取付ベース21にスライド移動可能に取り付けられる支持部材としてのスライド部材22と、該スライド部材22に取り付けられて外枠9の下辺部分の上面を下方に押圧して固定する押圧固定部材23と、を備えている。取付ベース21は、断面L字状に折曲された金属板から構成されている。取付ベース21の底壁面21aには、取付ベース21を支承板7にビス止めするための取付穴24が穿設され、底壁面21aの両端には、それぞれスライド部材22をスライド移動可能に取り付けるための取付凹部25を形成するための金属片26a,26bがボルト27で取り付けられている。なお、金属片26aの上面には、後述するスライド部材22の側壁面30に設けられる目盛り線30aとの間で、取付ベース21に対するスライド部材22のスライド移動量を目測できるようにするための目盛り線26cが設けられている。一方、取付ベース21の立壁面21bには、ネジ穴28が穿設されており、該ネジ穴28には、取付ベース21に対してスライド部材22をスライド操作するためのスライド移動軸29が取り付けられている。スライド移動軸29は、ネジ穴28と螺合する雄ネジ部29aが形成されたボルトから構成され、その後端には、当該スライド移動軸29を回転操作するための操作部29bが設けられている。
スライド部材22は、金属板が折曲されて、左右の側壁面30、第二の取付面としての上壁面31、及び後壁面32を備えた立方体形状に形成されている。左右の側壁面30の下端には、それぞれ前述した取付ベース21の取付凹部25内に嵌入されてスライド部材22を取付ベース21に対してスライド移動可能に取り付ける取付凸部33が外方に突出形成されている。また、側壁面30には、スライド部材22のスライド移動量を目測するための目盛り線30aが設けられている。なお、左右の側壁面30の前端部分は、それぞれ下側遊技機固定装置20によって外枠9を固定する際、外枠9の下辺部分の後端面と当接する当接部30bを構成している。上壁面31は、後方から前方に向けた下り傾斜面に形成され、そのほぼ中央部分には、後述する平行移動軸40を取り付けるためのネジ穴34(図9参照)が穿設されている。後壁面32には、スライド移動軸29の前端に設けられた前後一対のナット29cによってスライド移動軸29を回転自在に取り付ける取付切欠部35が穿設されている。
そして、スライド部材22は、支承板7上にビス止めされた取付ベース21の取付凹部25に取付凸部33が内嵌して取り付けられることで、支承板7上で前後方向にスライド移動可能に設けられる。また、このような取付状態において、スライド部材22の上壁面31は、水平面となる支承板7の上面に対して後方から前方に向けた下り傾斜面として配置される。
押圧固定部材23は、金属板が折曲されて、左右の側壁面36及び第一の取付面としての上壁面37を備えた断面凹形状に形成されている。左右の側壁面36は、それぞれスライド部材22の左右の側壁面30を個々に外嵌する形状に形成されている。上壁面37は、そのほぼ中央部分に取付穴38が穿設されており、該取付穴38には、ナット39によって平行移動取付手段としての平行移動軸40の上端部分が回転自在に取り付けられている。平行移動軸40は、スライド部材22のネジ穴34(図9参照)と螺合する雄ネジ部40aが形成されたボルトから構成され、その上端には、当該平行移動軸40を回転操作するための操作部40bが設けられている。また、上壁面37の前端側は、前方に延設されており、その先端部分は、下方にほぼ直角に折曲されて複数(実施形態中では、3つ)の押圧爪部41(押圧部)が形成されている。
そして、押圧固定部材23は、ネジ穴34(図9参照)に対する捻じ込み及び捻じ込み解除が可能な平行移動軸40を介してスライド部材22の上壁面31に取り付けられることで、上壁面37が上壁面31に対して常に平行な状態で移動(平行移動)可能に設けられる。また、このような取付状態において、押圧固定部材23の上壁面37は、水平な支承板7の上面に対して傾斜面となるスライド部材22の上壁面31と常に平行な状態となるため、上壁面31と同様に後方から前方に向けた下り傾斜面として配置される。
なお、このように押圧固定部材23の上壁面37が後方から前方に向けた下り傾斜面として支承板7上に配置されることで、図8に示すように、上壁面37上における平行移動軸40の操作部40bが設置空間10の前方に向かって若干傾斜した状態で配置される。ところで、後で詳述する下側遊技機固定装置20による外枠9の固定作業を行う場合、遊技島台1の外側から外枠9の枠内空間に身を乗り入れて作業を行うものであるが、このような作業を行うときには、平行移動軸40の操作部40bが前方に若干傾斜されていることで、操作部40bを回転操作し易くなっている。
しかして、以上説明した下側遊技機固定装置20によって外枠9の下側部分を設置空間10内に固定する場合、先ず、外枠9を設置空間10の前方から挿し入れる。このとき、押圧固定部材23は、図9(A)に示すように、平行移動軸40のネジ穴34に対する捻じ込み解除によって、スライド部材22から遠ざかる方向に平行移動され、押圧爪部41と支承板7との間隔が外枠9の下辺部分の厚さ寸法L1よりも大きくとられることで、外枠9の設置空間10内への挿入を押圧爪部41が阻害しない位置に移動されている。また、スライド部材22は、図9(B)に示すように、スライド移動軸29のネジ穴28に対する捻じ込み又は捻じ込み解除によって、前後方向にスライド移動され、当接部30bが外枠9の下辺後端面と当接する位置、即ち、設置空間10内における外枠9の下側部分の前後方向の設置位置が調整されている。
そして、外枠9の下辺後端面が当接部30bと当接されて設置空間10内への外枠9の挿入が完了すると、平行移動軸40をネジ穴34に捻じ込むことで、押圧固定部材23をスライド部材22に近づく方向に平行移動し、最終的に、押圧爪部41が外枠9の下辺上面に刺し込まれながら当該下辺上面を下方に押し込む位置まで押圧固定部材23を平行移動させる。これにより、押圧固定部材23(押圧爪部41)と支承板7との間で外枠9の下辺を挟持固定する。
ところで、上記したように支承板7との間で外枠9の下辺を挟持固定する押圧固定部材23の上壁面37は、後方から前方に向けた下り傾斜面となるスライド部材22の上壁面31に対して常に平行な状態で移動(平行移動)するようになっている。このため、上壁面37の前端で下方にほぼ直角に折曲して設けられた押圧爪部41は、外枠9の下辺部分の厚さ寸法に関わらず(例えば、図9(A)に示すように、前述した厚さ寸法L1よりも小さい厚さ寸法L2に対しても)、外枠9を一定の押し込み角度で押し込むことになるので、押圧爪部41によって外枠9を押し込む強さ(遊技機の固定強度)を一定にすることができ、その結果、下辺部分の厚さ寸法に関わらず遊技機を確実に固定することができる。
また、押圧爪部41で外枠9の平坦面となる下辺上面(下辺部分の内側面)を押圧固定する構成において、押圧爪部41は、下辺上面に刺し込まれながら当該下辺上面を前方から後方に向けて斜め方向に押圧するようになっている。このため、ねかせ角度を設けることで外枠9の下辺部分の前端側下面に隙間が生じる構成においても、下辺部分に対して垂直方向にのみ押し込みを行うのではなく、押圧爪部41が下辺部分に刺し込まれた状態で前方から後方に向けての押し込みも同時に行うので、遊技者側から引張力がかかるような場合でも強固に遊技機を固定することができる。
次に、上側遊技機固定装置50の構成について、図10乃至図13を参照して説明する。図10は、上部島枠4に取り付けられた上側遊技機固定装置50を示す斜視図である。図11は、上側遊技機固定装置50を示す斜視図である。図12は、上側遊技機固定装置50を示す平面図である。図13(A)は、上側遊技機固定装置50を構成する押圧固定部材53の平行移動を示す側面図である。図13(B)は、上側遊技機固定装置50を構成するスライド部材52のスライド移動を示す側面図である。
図10乃至図13に示すように、遊技機固定装置としての上側遊技機固定装置50は、上部島枠4の後端部分にビス止めされる取付ベース51と、該取付ベース51にスライド移動可能に取り付けられる支持部材としてのスライド部材52と、該スライド部材52に取り付けられて外枠9の上辺部分の下面を上方に押圧して固定する押圧固定部材53と、を備えている。取付ベース51は、長板状の基板部54を備えた金属板が折曲されて形成されている。基板部54の前端側には、取付ベース51を上部島枠4の後端部分にビス止めするための取付穴55を穿設したビス止めフランジ部56が折曲形成されている。一方、基板部54の後端側には、ネジ穴57を穿設した取付フランジ部58が折曲形成されている。ネジ穴57には、取付ベース51に対してスライド部材52をスライド操作するためのスライド移動軸59が取り付けられている。スライド移動軸59は、ネジ穴57と螺合する雄ネジ部59aが形成されたボルトから構成され、その後端には、当該スライド移動軸59を回転操作するための操作部59bが設けられている。
また、取付ベース51の基板部54には、スライド部材52のスライド方向となるその長手方向に沿って長穴60が穿設されており、該長穴60には、取付ベース51に対してスライド部材52を保持するための保持ボルト61が取り付けられている。保持ボルト61は、雄ネジ部61aが長穴60を挿通して取り付けられ、その上端には、当該保持ボルト61を回転操作するための操作部61bが設けられている。なお、保持ボルト61は、後述するスライド部材52のネジ穴64に対する雄ネジ部61aの捻じ込み量によって、取付ベース51に対してスライド部材52がスライド移動可能な状態とスライド移動不可能な状態との2つの状態でスライド部材52の保持を行うようになっている。また、基板部54の短手方向の両端には、それぞれスライド部材52のスライド移動を案内するための案内フランジ部62が下方に折曲形成されている。即ち、左右一対の案内フランジ部62が形成された基板部54は、後述するスライド部材52のスライド基部63を内嵌する断面凹形状に形成されている。なお、案内フランジ部62の外壁面には、後述するスライド部材52の取付フランジ部68に設けられる目盛り線68aとの間で、取付ベース51に対するスライド部材52のスライド移動量を目測できるようにするための目盛り線62aが設けられている。
スライド部材52は、長板状のスライド基部63を備えた金属板が折曲されて形成されている。スライド基部63には、前述した保持ボルト61の雄ネジ部61aと螺合してスライド部材52を取付ベース51に保持するネジ穴64が穿設されている。スライド基部63の前側には、押圧固定部材53を取り付けるための取付壁面部65(第二の取付面)が折曲形成されている。取付壁面部65は、後方から前方に向けた上がり傾斜面に形成され、そのほぼ中央部分には、後述する平行移動軸73を取り付けるためのネジ穴65aが穿設されている。また、取付壁面部65の前端には、上側遊技機固定装置50によって外枠9を固定する際、外枠9の上辺部分の後端面と当接する後端当接壁面部としての当接壁面部66aと外枠9の上辺部分の上端面と当接する上端当接壁面部としての当接壁面部66bとが「く」の字状に折曲して形成されている。一方、スライド基部63の後端側には、取付穴67を穿設した取付フランジ部68が折曲形成されている。取付穴67には、前後一対のナット59cによってスライド移動軸59の前端部分が回転自在に取り付けられる。なお、取付フランジ部68の側端部分には、スライド部材52のスライド移動量を目測するための目盛り線68aが設けられている。
そして、スライド部材52は、上部島枠4の後端部分にビス止めされた取付ベース51の基板部54及び左右の案内フランジ部62によって形成された凹部内にスライド基部63が内嵌され、この状態で取付ベース51の長穴60を挿通した保持ボルト61の雄ネジ部61aがネジ穴64と螺合されることにより取付ベース51に保持される。また、このとき、スライド部材52は、ネジ穴64に対する雄ネジ部61aの捻じ込み量に応じて、取付ベース51に対してスライド移動可能な状態、あるいはスライド移動不可能な状態のいずれかの状態で保持が行われる。また、このような取付状態において、スライド部材52の取付壁面部65は、水平面となる上部島枠4の下面に対して後方から前方に向けた上がり傾斜面として配置される。
押圧固定部材53は、金属板が折曲されて、左右の側壁面69及び第一の取付面としての下壁面70を備えた断面凹形状に形成されている。左右の側壁面69は、それぞれスライド部材52の取付壁面部65の両端を個々に外嵌する形状に形成されている。下壁面70は、そのほぼ中央部分に取付穴71が穿設されており、該取付穴71には、ナット72によって平行移動取付手段としての平行移動軸73の下端部分が回転自在に取り付けられている。平行移動軸73は、スライド部材52のネジ穴65aと螺合する雄ネジ部73aが形成されたボルトから構成され、その下端には、当該平行移動軸73を回転操作するための操作部73bが設けられている。また、下壁面70の前端側は、前方に延設されており、その先端部分は、上方にほぼ直角に折曲されて複数(実施形態中では、3つ)の押圧爪部74(押圧部)が形成されている。
そして、押圧固定部材53は、ネジ穴65aに対する捻じ込み及び捻じ込み解除が可能な平行移動軸73を介してスライド部材52の取付壁面部65に取り付けられることで、下壁面70が取付壁面部65に対して常に平行な状態で移動(平行移動)可能に設けられる。また、このような取付状態において、押圧固定部材53の下壁面70は、水平な上部島枠4の下面に対して傾斜面となるスライド部材52の取付壁面部65と常に平行な状態となるため、取付壁面部65と同様に後方から前方に向けた上がり傾斜面として配置される。
なお、このように押圧固定部材53の下壁面70が後方から前方に向けた上がり傾斜面として上部島枠4の下方に配置されることで、下壁面70の下方における平行移動軸73の操作部73bが設置空間10の前方に向かって若干傾斜した状態で配置される。このため、前述した下側遊技機固定装置20における平行移動軸40の操作部40bと同様に、後で詳述する上側遊技機固定装置50による外枠9の固定作業を行う場合には、平行移動軸73の操作部73bが前方に若干傾斜されていることで、操作部73bを回転操作し易くなっている。
次に、以上説明した上側遊技機固定装置50によって遊技機(外枠9)を設置空間10内で傾斜角度の調整を可能に固定する手順について説明する。なお、上側遊技機固定装置50による外枠9の固定作業は、遊技機の傾斜角度の調整を考慮すれば、前述した下側遊技機固定装置20による外枠9の固定作業が完了した後に行われることが望ましく、以下の説明では、設置空間10内への外枠9の挿入が完了していることを前提として説明を行う。但し、外枠9を設置空間10の前方から挿し入れる際、押圧固定部材53は、図13(A)に示すように、平行移動軸73のネジ穴65aに対する捻じ込み解除によって、スライド部材52から遠ざかる方向に平行移動され、押圧爪部74とスライド部材52の当接壁面部66bとの間隔が外枠9の上辺部分の厚さ寸法L3よりも大きくとられることで、外枠9の設置空間10内への挿入を押圧爪部74が阻害しない位置に移動されている。また、スライド部材52は、ネジ穴64に対する保持ボルト61(雄ネジ部61a)の捻じ込みが弱められることで、スライド移動軸59を回転操作すると、取付ベース51に対してスライド移動する状態で保持されている。
そして、外枠9の上辺上面が当接壁面部66bと当接された状態で外枠9の上辺後端面が当接壁面部66aと当接されて設置空間10内への外枠9の挿入が完了すると、平行移動軸73をネジ穴65aに捻じ込むことで、押圧固定部材53をスライド部材52に近づく方向に平行移動し、最終的に、押圧爪部74が外枠9の上辺下面(上辺部分の内側面)に刺し込まれながら当該上辺下面を上方に押し込む位置まで押圧固定部材53を平行移動させる。これにより、押圧固定部材53(押圧爪部74)とスライド部材52の当接壁面部66bとの間で外枠9の上辺を挟持固定する。
その後、上記したように押圧固定部材53とスライド部材52の当接壁面部66bとの間で外枠9の上辺部分を固定した状態から、取付ベース51に設けたスライド移動軸59の操作部59bを回転操作することによって、取付フランジ部58に穿設されたネジ穴57に対して雄ネジ部59aを捻じ込み又は捻じ込み解除する。これにより、取付ベース51に対してスライド部材52が前後方向にスライド移動するので、押圧固定部材53とスライド部材52の当接壁面部66bとの間で挟持固定された遊技機(外枠9)は、前述したように下側部分が下側遊技機固定装置20によって固定された状態で、上側部分が上側遊技機固定装置50によって前後方向にスライド移動することになり、これによって、前後方向への傾斜角度(ねかせ角度)が調整されるようになっている。また、スライド部材52が前後方向にスライド移動されて遊技機の傾斜角度が決定したら、スライド部材52のネジ穴64に対する保持ボルト61(雄ネジ部61a)の捻じ込みを強めることで、スライド移動軸59を回転操作しても、取付ベース51に対してスライド部材52がスライド移動しない保持状態で固定される。
ところで、上記したようにスライド部材52の当接壁面部66bとの間で外枠9の上辺を挟持固定する押圧固定部材53の下壁面70は、後方から前方に向けた上がり傾斜面となるスライド部材52の取付壁面部65に対して常に平行な状態で移動(平行移動)するようになっている。このため、下壁面70の前端で上方にほぼ直角に折曲して設けられた押圧爪部74は、外枠9の上辺部分の厚さ寸法に関わらず(例えば、図13(A)に示すように、前述した厚さ寸法L3よりも小さい厚さ寸法L4に対しても)、外枠9を一定の押し込み角度で押し込むことになるので、押圧爪部74によって外枠9を押し込む強さ(遊技機の固定強度)を一定にすることができ、その結果、上辺部分の厚さ寸法に関わらず遊技機を確実に固定することができる。
また、上側遊技機固定装置50の構成によれば、スライド部材52に設けられた当接壁面部66aで外枠9の上辺部分の後端面を後方から支持し、この状態から、押圧固定部材53を平行移動させて、当該押圧固定部材53とスライド部材52に設けられた当接壁面部66bとの間で外枠9の上辺部分を挟持固定することにより、遊技機の上側部分を設置空間10内に固定する。ところで、従来では、遊技機の上側部分を固定する場合、外枠の上辺部分と上部島枠とを遊技機固定装置で挟み込んで固定していた。このため、外枠の上辺部分と上部島枠との隙間が広いようなときには、外枠の上辺部分を無理やり上部島枠側に押さえ付けていたので、外枠に変形や破損が生じるという不具合があった。これに対して、上側遊技機固定装置50の構成によれば、外枠9の上辺部分と上部島枠4との隙間が広いような場合でも、外枠9の上辺部分を無理やり上部島枠4側に押さえ付ける必要がないので、外枠9に変形や破損を生じさせることなく、遊技機の上側部分を確実に固定することができる。
また、上側遊技機固定装置50の構成によれば、スライド部材52が取付ベース51に対して前後方向にスライド移動可能に取り付けられる。このため、スライド部材52のスライド移動量を調整することで、スライド部材52が外枠9の後端面を支持する位置を前後方向に変更することができ、結果として、遊技機のねかせ角度の調整を可能にしている。
なお、上記した実施形態の下側遊技機固定装置20では、押圧固定部材23をスライド部材22に対して平行移動可能に取り付ける平行移動取付手段として、1本のボルトである平行移動軸40から構成しているが、この構成に限定するものではない。例えば、図14に示す変形例における下側遊技機固定装置20’の構成としてもよい。下側遊技機固定装置20’は、下側遊技機固定装置20と同様に、押圧固定部材23の上壁面37とスライド部材22の上壁面31との間に平行移動軸40が介設されており、さらには、当該平行移動軸40の後側(上壁面37における押圧爪部41とは反対側)には、平行移動軸40と同様のボルトから構成されるもう1本の平行移動軸80が介設されている。即ち、下側遊技機固定装置20’は、押圧固定部材23の上壁面37の長手方向に沿って2本の平行移動軸40,80を備え、該2本の平行移動軸40,80を平行移動取付手段として押圧固定部材23の上壁面37がスライド部材22の上壁面31に対して平行移動可能に取り付けられている。また、下側遊技機固定装置20’を構成する押圧固定部材23の上壁面37には、平行移動軸40の前側(押圧爪部41側)にボルト取付用のネジ穴81が穿設されている。
しかして、下側遊技機固定装置20’によって外枠9の下辺部分を固定する際には、各平行移動軸40,80の捻じ込みによって、押圧爪部41が外枠9の下辺上面に刺し込まれながら当該下辺上面を下方に押し込む位置まで押圧固定部材23を平行移動させる。そして、ネジ穴81に図示しないボルトを捻じ込むことで、当該ボルトの先端部分で外枠9の下辺上面を押さえ込む。
ところで、前述した下側遊技機固定装置20では、スライド部材22に対する押圧固定部材23の取り付けを1本のボルト(平行移動軸40)でのみ行っている。このため、外枠が硬度の低い木材ではなく、硬度の高いプラスチック、鉄、あるいはアルミ等で形成されている場合、平行移動軸40の捻じ込みによって押圧固定部材23を平行移動させて、押圧爪部41が外枠9の下辺上面を下方に押し込むようにしても、押圧爪部41は外枠9の下辺上面に刺し込まれることがなく、逆に、硬度の高い外枠によって押圧爪部41が押し返されて(のけ反る状態となって)、外枠を確実に固定することができない虞がある。
これに対して、変形例の下側遊技機固定装置20’では、スライド部材22に対する押圧固定部材23の取り付けを上壁面37の長手方向に沿って並設された2本のボルト(平行移動軸40,80)で行い、然も、外枠9の下辺上面に対する押し込みを押圧爪部41のみならず、ネジ穴81に捻じ込まれたボルトの先端部分でも行うようになっている。このため、硬度の高い外枠を固定する場合でも、外枠による押圧爪部41の押し返し(のけ反り)を抑えることができ、強い押し込み力で外枠を確実に固定することができる。また、平行移動軸80の代わりに、押圧固定部材23の後端に折り曲げた後壁面を所定の長さで設けることでも、押圧爪部41の押し返し(のけ反り)をスライド部材22の上壁面31に当接させることで抑えることができ、強い押し込みで外枠9を確実に固定することができる。
また、実施形態中では、本発明に係る押圧固定部材の押圧部を爪形状の押圧爪部としているが、必ずしもこの構成に限定するものではない。但し、外枠が硬度の低い木材で形成されている場合には、押圧部を押圧爪部とすることで、遊技機固定装置で外枠を固定する際に押圧爪部を外枠に刺し込んで押さえ込むようにできるので、外枠の固定強度をより一層高めることができる。
1 遊技島台
2 玉貸機
4 上部島枠
5 下部島枠
7 支承板
8 間仕切り
9 外枠
10 設置空間
11 装飾カバー体
20 下側遊技機固定装置(遊技機固定装置)
21 取付ベース
22 スライド部材(支持部材)
23 押圧固定部材
29 スライド移動軸
30 側壁面
30a 当接部
31 上壁面(第二の取付面)
32 後壁面
36 側壁面
37 上壁面(第一の取付面)
40 平行移動軸(平行移動取付手段)
41 押圧爪部(押圧部)
50 上側遊技機固定装置(遊技機固定装置)
51 取付ベース
52 スライド部材(支持部材)
53 押圧固定部材
59 スライド移動軸
65 取付壁面部(第二の取付面)
66a 当接壁面部(後端当接壁面部)
66b 当接壁面部(上端当接壁面部)
70 下壁面(第一の取付面)
73 平行移動軸(平行移動取付手段)
74 押圧爪部(押圧部)

Claims (3)

  1. 遊技島台に設けられる上部島枠と下部島枠との間に形成される設置空間に遊技機の外枠の上辺部分又は下辺部分を固定する遊技機固定装置において、
    前記遊技機固定装置は、
    前記外枠の上辺部分又は下辺部分の後端面と当接して当該外枠の上辺部分又は下辺部分を後方から支持する支持部材と、
    前記外枠の上辺部分又は下辺部分の内側面の平坦面を押圧固定する位置と当該平坦面の押圧固定を解除する位置との間で平行移動が可能に前記支持部材に取り付けられる押圧固定部材と、
    該押圧固定部材に設けられた第一の取付面と前記支持部材に設けられた第二の取付面との間に介設されると共に、前記第二の取付面に対する前記第一の取付面の平行移動が可能なように前記押圧固定部材を前記支持部材に取り付ける平行移動取付手段と、を備え、
    前記支持部材の前記第二の取付面は、後方から前方に向けて傾斜した状態で設けられ、
    前記押圧固定部材は、前記第一の取付面の前端側で折曲されて前記平坦面を押圧する押圧部を備え、
    該押圧部は、前方に向かって傾斜状態で設けられる前記第二の取付面に対して前記第一の取付面が接近するように前記平行移動取付手段によって平行移動されることで、前記平坦面を前方から後方に向けて斜め方向に押圧することを特徴とする遊技機固定装置。
  2. 前記外枠の上辺部分の後端面と当接して当該外枠の上辺部分を後方から支持する前記支持部材は、前記外枠の上辺部分の後端面と当接して当該上辺部分を後方から支持する後端当接壁面部と、前記外枠の上辺部分の外側面と当接して前記押圧固定部材との間で当該上辺部分を挟持固定する上端当接壁面部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機固定装置。
  3. 前記遊技機固定装置は、さらに、
    前記支持部材を前後方向にスライド移動可能に取り付ける取付ベースを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機固定装置。
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