JP6031154B1 - 障害釘整備装置及び障害釘整備方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害釘を安定して整備することができる障害釘整備装置及び障害釘整備方法を提供すること。【解決手段】制御装置の制御部は、挟持部403を遊技盤面2aに沿う方向であるXY軸方向と該遊技盤面2aに対し直交する方向であるZ軸方向とに移動させることが可能であり、挟持部403を移動させて障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する第1ステップと、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の右方向に傾ける第2ステップと、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置するとともにXY軸方向の左方向に傾ける第3ステップと、を実行可能である。【選択図】図9

Description

本発明は、遊技機の遊技盤面に設けられた障害釘を整備する障害釘整備装置及び障害釘整備方法に関する。
遊技領域に遊技球を打ち込むことで遊技を行うパチンコ遊技機にあっては、遊技盤面における遊技領域に多数の障害釘が打設されている。このような障害釘は、例えば、真鍮製の釘等が使用され、遊技盤の製造時において釘打ち機等により遊技盤面に打設される。
このように釘打ち機により障害釘を遊技盤面に打設する場合、障害釘の遊技盤面に対する角度等に誤差が生じることがある。このような誤差が生じると遊技球の入賞率等に大きな影響が生じるため、製造時において、遊技盤面に打設された障害釘を撮像し、該撮像した画像データに基づいて障害釘の設定点からの曲げやずれ量等を測定し、該測定した曲げやずれ量を修正するといった整備を行うことがある。また、このような障害釘の整備は、遊技盤の製造時だけでなく、遊技場にて使用されたパチンコ遊技機を回収し、遊技球の衝撃により障害釘の遊技盤面に対する角度が変化してしまった使用済の遊技盤を再使用するために整備することもある。
このように、遊技盤面に打設された障害釘の曲げやずれ量等を整備する装置として、例えば、制御装置の指令に基づいて作動するマニピュレータのヘッドに設けられた係合軸の凹穴に障害釘の頭部を嵌合し、マニピュレータを作動することで曲げやずれを修正するもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、マニピュレータのヘッドに設けられた複数のハンマにより障害釘の頭部を複数方向から叩くことで曲げやずれを修正するもの等があった(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−2379号公報 特開平4−144580号公報
上記特許文献1、2に記載の障害釘整備装置では、障害釘の頭部にのみ曲げ力が集中してしまうため、障害釘の胴部が途中で曲がるなど不自然な形態になってしまう虞があるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、障害釘を安定して整備することができる障害釘整備装置及び障害釘整備方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の障害釘整備装置は、
遊技機の遊技盤に設けられた障害釘の胴部を挟むように形成された挟部と、該挟部を動作させる動作手段と、を備え、該動作手段により前記挟部を動作させることで障害釘を整備する障害釘整備装置であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記遊技盤の面に沿う方向であるXY軸方向と該遊技盤の面に対し直交する方向であるZ軸方向とに移動させることが可能であり、
前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部に配置する第1ステップと、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第2ステップと、
前記挟部を前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向側に傾ける第3ステップと、
を実行可能である
ことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の障害釘整備装置は、請求項1に記載の障害釘整備装置であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを実行可能であり、
前記第2ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度の方が小さくなるように前記挟部を動作可能である
ことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の障害釘整備装置は、請求項1または2に記載の障害釘整備装置であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップと、
前記挟部を前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向側に傾ける第5ステップと、
を実行可能であり、
前記第3ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量よりも前記第5ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量の方が小さくなるように前記挟部を移動可能である
ことを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の障害釘整備装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の障害釘整備装置であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを実行可能であり、
前記第2ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間の方が短くなるように前記挟部を動作可能である
ことを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の障害釘整備装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の障害釘整備装置であって、
前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の材質に応じて異ならせる
ことを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の障害釘整備装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の障害釘整備装置であって、
前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の厚さまたは幅に応じて異ならせる
ことを特徴としている。
本発明の請求項7に記載の障害釘整備方法は、
遊技機の遊技盤に設けられた障害釘の胴部を挟むように形成された挟部と、該挟部を動作させる動作手段と、を備え、該動作手段により前記挟部を動作させることで障害釘を整備する障害釘整備装置による障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記遊技盤の面に沿う方向であるXY軸方向と該遊技盤の面に対し直交する方向であるZ軸方向とに移動させることが可能であり、
前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部に配置する第1ステップと、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第2ステップと、
前記挟部を前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向側に傾ける第3ステップと、
を含む
ことを特徴としている。
本発明の請求項8に記載の障害釘整備方法は、請求項7に記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを含み、
前記第2ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度の方が小さくなるように前記挟部を動作可能である
ことを特徴としている。
本発明の請求項9に記載の障害釘整備方法は、請求項7または8に記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップと、
前記挟部を前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向側に傾ける第5ステップと、
を含み、
前記第3ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量よりも前記第5ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量の方が小さくなるように前記挟部を移動可能である
ことを特徴としている。
本発明の請求項10に記載の障害釘整備方法は、請求項7〜9のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを含み、
前記第2ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間の方が短くなるように前記挟部を動作可能である
ことを特徴としている。
本発明の請求項11に記載の障害釘整備方法は、請求項7〜10のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の材質に応じて異ならせる
ことを特徴としている。
本発明の請求項12に記載の障害釘整備方法は、請求項7〜11のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の厚さまたは幅に応じて異ならせる
ことを特徴としている。
本発明の手段1の障害釘整備装置は、
遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)の遊技盤面(例えば、遊技盤2の遊技盤面2a)に設けられた障害釘(例えば、障害釘200)の胴部(例えば、胴部200a)を挟むように配置可能な挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)と、該挟部を動作させる動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)と、を備え、該動作手段により前記挟部を動作させることで該挟部により前記胴部が挟まれた障害釘を整備する障害釘整備装置(例えば、障害釘整備装置300)であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記遊技盤面に沿う方向であるXY軸方向(例えば、前後左右方向)と該遊技盤面に対し直交する方向であるZ軸方向(例えば、上方向)とに移動させることが可能であり、
前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部における第1位置に配置する第1ステップ(例えば、制御装置500の制御部501は、凹溝411L,411Rの開口が命釘204側を向くように挟持部403を命釘204の前側に下降させる。そして、図7(B)に示すように、図中白矢印方向で示すように挟持部403を後方に向けて移動させ、凹溝411L,411R内に左右の障害釘200,200の各胴部200aがそれぞれ嵌合する第1位置に配置する)と、
前記挟部を前記第1位置において前記XY軸方向の一方向に傾ける第2ステップ(例えば、制御装置500の制御部501は、図9(A)に示すように、挟持部403を、挟持部403の下面における左右方向の中央位置CPを基準として、棒状部401を側に向けて所定角度θ2(θ2=約13.15度)傾け、傾けた状態で約0.6秒間動作を停止する)と、
前記挟部を前記第1位置から前記Z軸方向へ移動させて該第1位置よりも前記遊技盤面から離れた第2位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向(例えば、左方向)に傾ける第3ステップ(例えば、制御装置500の制御部501は、挟持部403を第1位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第1移動量(例えば、移動量M1=約0.35mm)移動させて第2位置に配置するとともに、図9(B)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を左側に向けて所定角度θ2(θ2=約13.15度)傾けてZ軸まで戻した後、さらに左側に向けて所定角度θ3(θ3=約12.25度)傾け、傾けた状態で約0.6秒間動作を停止する)と、
を実行可能である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、挟部をXY軸方向の一方向に傾けるだけでなく他方向に戻す動作を行うことで、胴部に対しバランスよく力を与えることができる。また、第1位置に配置した挟部をXY軸方向の一方向に傾けた後、他方向に戻すだけでなく第2位置へ移動させることで、障害釘の胴部の一部のみに曲げ力が集中して作用することを回避できるので、障害釘の胴部を途中で曲げることなく安定して整備することができる。
本発明の手段2の障害釘整備方法は、
遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)の遊技盤面(例えば、遊技盤面2a)に設けられた障害釘(例えば、障害釘200)の胴部(例えば、胴部200a)を挟むように配置可能な挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)と、該挟部を動作させる動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)と、を備えた障害釘整備装置(例えば、障害釘整備装置300)の前記動作手段が前記挟部を動作させることで該挟部により前記胴部が挟まれた障害釘を整備する障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記遊技盤面に沿う方向であるXY軸方向(例えば、前後左右方向)と該遊技盤面に対し直交する方向であるZ軸方向(例えば、上下方向)とに移動させることが可能であり、
前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部における第1位置に配置する第1ステップ(例えば、制御装置500の制御部501は、凹溝411L,411Rの開口が命釘204側を向くように挟持部403を命釘204の前側に下降させる。そして、図7(B)に示すように、図中白矢印方向で示すように挟持部403を後方に向けて移動させ、凹溝411L,411R内に左右の障害釘200,200の各胴部200aがそれぞれ嵌合する第1位置に配置する)と、
前記挟部を前記第1位置において前記XY軸方向の一方向に傾ける第2ステップ(例えば、制御装置500の制御部501は、図9(A)に示すように、挟持部403を、挟持部403の下面における左右方向の中央位置CPを基準として、棒状部401を側に向けて所定角度θ2(θ2=約13.15度)傾け、傾けた状態で約0.6秒間動作を停止する)と、
前記挟部を前記第1位置から前記Z軸方向へ移動させて該第1位置よりも前記遊技盤面から離れた第2位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向に傾ける第3ステップ(例えば、制御装置500の制御部501は、挟持部403を第1位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第1移動量(例えば、移動量M1=約0.35mm)移動させて第2位置に配置するとともに、図9(B)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を左側に向けて所定角度θ2(θ2=約13.15度)傾けてZ軸まで戻した後、さらに左側に向けて所定角度θ3(θ3=約12.25度)傾け、傾けた状態で約0.6秒間動作を停止する)と、
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、挟部をXY軸方向の一方向に傾けるだけでなく他方向に戻す動作を行うことで、胴部に対しバランスよく力を与えることができる。また、第1位置に配置した挟部をXY軸方向の一方向に傾けた後、他方向に戻すだけでなく第2位置へ移動させることで、障害釘の胴部の一部のみに曲げ力が集中して作用することを回避できるので、障害釘の胴部を途中で曲げることなく安定して整備することができる。
本発明の手段3の障害釘整備装置は、
遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)の遊技盤面(例えば、遊技盤2の遊技盤面2a)に設けられた障害釘(例えば、障害釘200)の胴部(例えば、胴部200a)を挟むように配置可能な挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)と、該挟部を動作させる動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)と、を備え、該動作手段により前記挟部を動作させることで該挟部により前記胴部が挟まれた障害釘を整備する障害釘整備装置(例えば、障害釘整備装置300)であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記遊技盤面に沿う方向であるXY軸方向(例えば、前後左右方向)と該遊技盤面に対し直交する方向であるZ軸方向(例えば、上方向)とに移動させることが可能であり、
前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部における第1位置に配置する第1ステップ(例えば、制御部501は、挟持部403を移動させて障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する)と、
前記挟部を前記第1位置において前記XY軸方向の一方向に傾ける第2ステップ(例えば、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の一方向に傾ける)と、
前記挟部を前記第1位置において前記XY軸方向の他方向に傾ける第3ステップ(例えば、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の他方向に傾ける)と、
前記挟部を前記第1位置から前記Z軸方向へ移動させて該第1位置よりも前記遊技盤面から離れた第2位置に配置するとともに前記XY軸方向の一方向に傾ける第4ステップ(例えば、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置するとともにXY軸方向の一方向に傾ける)と、
前記挟部を前記第2位置において前記XY軸方向の他方向に傾ける第5ステップ(例えば、挟持部403を第2位置においてXY軸方向の他方向に傾ける)と、
を実行可能である(変形例)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、挟部をXY軸方向の一方向に傾けるだけでなく他方向に戻す動作を行うことで、胴部に対しバランスよく力を与えることができる。また、第1位置にてZ軸方向に移動させずに、XY軸方向の一方向に傾けた後に他方向に戻すことで、障害釘において曲がりにくく、かつ、遊技盤面に対する障害釘の角度に与える影響が大きい胴部の基部側でしっかりと力を与えることができるため、障害釘を安定して整備することができる。
本発明の手段4の障害釘整備方法は、
遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)の遊技盤面(例えば、遊技盤面2a)に設けられた障害釘(例えば、障害釘200)の胴部(例えば、胴部200a)を挟むように配置可能な挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)と、該挟部を動作させる動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)と、を備えた障害釘整備装置(例えば、障害釘整備装置300)の前記動作手段が前記挟部を動作させることで該挟部により前記胴部が挟まれた障害釘を整備する障害釘整備方法であって、
前記動作手段は、
前記挟部を前記遊技盤面に沿う方向であるXY軸方向(例えば、前後左右方向)と該遊技盤面に対し直交する方向であるZ軸方向(例えば、上下方向)とに移動させることが可能であり、
前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部における第1位置に配置する第1ステップ(例えば、制御部501は、挟持部403を移動させて障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する)と、
前記挟部を前記第1位置において前記XY軸方向の一方向に傾ける第2ステップ(例えば、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の一方向に傾ける)と、
前記挟部を前記第1位置において前記XY軸方向の他方向に傾ける第3ステップ(例えば、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の他方向に傾ける)と、
前記挟部を前記第1位置から前記Z軸方向へ移動させて該第1位置よりも前記遊技盤面から離れた第2位置に配置するとともに前記XY軸方向の一方向に傾ける第4ステップ(例えば、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置するとともにXY軸方向の一方向に傾ける)と、
前記挟部を前記第2位置において前記XY軸方向の他方向に傾ける第5ステップ(例えば、挟持部403を第2位置においてXY軸方向の他方向に傾ける)と、
を含む(変形例)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、挟部をXY軸方向の一方向に傾けるだけでなく他方向に戻す動作を行うことで、胴部に対しバランスよく力を与えることができる。また、第1位置にてZ軸方向に移動させずに、XY軸方向の一方向に傾けた後に他方向に戻すことで、障害釘において曲がりにくく、かつ、遊技盤面に対する障害釘の角度に与える影響が大きい胴部の基部側でしっかりと力を与えることができるため、障害釘を安定して整備することができる。
本発明の手段5の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段1、3のいずれかに記載の障害釘整備装置または手段2、4のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記挟部は、前記遊技盤面(例えば、遊技盤2の遊技盤面2a)に並設された複数の障害釘(例えば、障害釘200)各々の胴部(例えば、胴部200a)を挟むように配置可能な複数の挟部(例えば、凹溝411L,411R)を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、並設された複数の障害釘を一度に整備することができる。
本発明の手段6の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段1、3、5のいずれかに記載の障害釘整備装置または手段2、4、5のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)が前記挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)を傾ける傾き角度は、傾ける動作を繰り返すごとに漸次小さくなる(例えば、図9〜図12に示すように、所定角度θは、θ2>θ3>θ4>θ6>θ7>θ8の関係とされている)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、傾き角度を漸次小さくして収束させることで、障害釘を安定して整備することができる。
本発明の手段7の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段1、3、5、6のいずれかに記載の障害釘整備装置または手段2、4、5、6のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)が前記挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)を前記Z軸方向へ移動させる移動量は、移動を繰り返すごとに漸次小さくなる(例えば、図9及び図10に示すように、移動量Mは、M1>M2,3の関係とされている)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、Z軸方向への移動量を漸次小さくして収束させることで、障害釘を安定して整備することができる。
本発明の手段8の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段1、3、5〜7のいずれかに記載の障害釘整備装置または手段2、4〜7のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)が前記挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)を傾けた状態で動作を停止する時間は、傾ける動作を繰り返すごとに漸次短くなる(例えば、停止時間は、図9において約0.6秒、図10において約0.5秒、図11及び図12(A)において約0.1秒の関係とされている)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、動作停止時間を漸次小さくして収束させることで、障害釘を安定して整備することができる。
本発明の手段9の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段6〜8のいずれかに記載の障害釘整備装置または障害釘整備方法であって、
前記遊技盤面(例えば、遊技盤面2a)を形成する遊技盤(例えば、遊技盤2)の材質に応じて、前記傾き角度、前記移動量、前記停止する時間のうち少なくともいずれか一つを補正する補正手段を備える(例えば、制御装置500の制御部501は、遊技盤2の材質がベニヤかアクリルかに応じて、傾き角度、移動量、停止時間を補正する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技盤の材質に適した整備を行うことができる。
本発明の手段10の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段6〜9のいずれかに記載の障害釘整備装置または障害釘整備方法であって、
前記遊技盤面(例えば、遊技盤面2a)を形成する遊技盤(例えば、遊技盤2)の板厚と幅寸法とのうち少なくともいずれか一方に応じて、前記傾き角度、前記移動量、前記停止する時間のうち少なくともいずれか一つを補正する補正手段を備える(例えば、制御装置500の制御部501は、遊技盤2の板厚や幅寸法に応じて、傾き角度、移動量、停止時間を補正する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技盤の板厚や形状に適した整備を行うことができる。
本発明の手段11の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段1、3、5〜10のいずれかに記載の障害釘整備装置または手段2、4〜10のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)は、前記第2ステップにおいて前記挟部(例えば、挟持部403、凹溝411L,411R/挟持部603)を前記XY軸方向の一方向に傾けたときに該挟部が前記遊技盤面(例えば、遊技盤面2a)に接触しないように、前記第1ステップにおいて前記挟部が前記遊技盤面から所定距離離間するように前記第1位置に配置する(例えば、制御装置500の制御部501は、第1位置では、図7(A)に示すように、挟持部403の下面が遊技盤面2aから離間され、その離間寸法L10が約2.5mm(L10=2.5mm)となるように挟持部403を配置する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、挟部を動作させたときに遊技盤面に挟部が接触して遊技盤面が傷つくことを回避できる。
本発明の手段12の障害釘整備装置または障害釘整備方法は、手段1、3、5〜11のいずれかに記載の障害釘整備装置または手段2、4〜11のいずれかに記載の障害釘整備方法であって、
前記動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)は、前記遊技盤面(例えば、遊技盤面2a)に並設された複数のうち隣り合う障害釘との間隔が設計値よりも大きい場合、前記隣り合う障害釘の一方に配置した前記挟部(例えば、挟持部603)を他方に向けて傾けながら該他方へ移動させる(例えば、遊技盤面2aに渡り203を挟んで左右に並設された隣り合う障害釘200,200との間隔が設計値よりも大きい場合、隣り合う障害釘200の一方に配置した挟持部603を他方(例えば、左側)に向けてZ軸に対し傾けながら、XY軸方向の他方(例えば、左側)へ向けて略平行に移動させる。図15(B)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、挟部を大きく傾けて遊技盤面に接触させることなく、一方の障害釘を他方の障害釘に近づくように整備することができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであってもよいし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであってもよい。
パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。 (A)は普通入賞球装置の周辺の釘配列を示す図、(B)は(A)のA−A断面図である。 遊技盤の製造工程の大まかな流れを示すフローチャートである。 障害釘整備装置を示す右側面図である。 障害釘整備装置を示す平面図である。 (A)は図4のB−B断面図、(B)は挟持部を示す背面図、(C)は挟持部を示す底面図である。 (A)は挟持部が第1位置に配置された状態を示す縦断面図、(B)は(A)の右側面図である。 図7(A)のC−C断面図である。 (A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第2位置へ移動した状態、(B)は第2位置にて左側へ傾倒させた状態を示す縦断面図である。 (A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第3位置へ移動した状態、(B)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第4位置へ移動した状態を示す縦断面図である。 (A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第5位置へ移動した状態、(B)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第6位置へ移動した状態を示す縦断面図である。 (A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第7位置へ移動した状態、(B)は挟持部をZ軸方向に戻した状態を示す縦断面図である。 本発明の変形例1としての遊技盤の再利用の流れを示すフローチャートである。 本発明の変形例2としての整備用工具を示す斜視図である。 (A)は図14の整備用工具を障害釘に配置した状態、(B)は障害釘を傾倒させた状態を示す説明図である。
本発明に係る障害釘整備装置及び障害釘整備方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、(A)は普通入賞球装置の周辺の釘配列を示す図、(B)は(A)のA−A断面図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2(ゲージ盤ともいう)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面視略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面視略四角形状に構成され、前面である遊技盤面2aに障害釘200(図4参照)やガイドレール2b等が設けられた盤面板にて構成されている。尚、本実施例では、遊技盤2はベニヤ板にて構成されていたが、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透明な合成樹脂材にて形成され、前面である遊技盤面2aに障害釘200等が植設される盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材(図示略)と、から構成されていてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)を導出表示する。
演出表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠51が設けられている。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上方位置には、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示し、第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、ソレノイド(図示略)によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ(図示略)によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。また、第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ(図示略)によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド(図示略)によって開閉駆動される大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できない(または通過(進入)しにくい)遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。
大入賞口を通過(進入)した遊技球がカウントスイッチ(図示略)によって検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第2保留表示器25Bの上方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の遊技盤面2aにおける遊技領域10には、遊技球の流下方向や速度を変化させる多数の障害釘200や風車等の障害物が設けられている。例えば、図2(A)に示すように、普通入賞球装置6Aの左右側方には、複数の障害釘200が互いに近接して並設されてなる誘導釘201L,201R、202L,202Rがそれぞれ上下に設けられている。
誘導釘201L,201Rは、左右側方から中央の普通入賞球装置6Aに向けてそれぞれ下方に傾斜するように並設され、普通入賞球装置6Aの第1始動入賞口に向けて遊技球を誘導する。また、誘導釘202L,202Rは、左右側方から中央の普通可変入賞球装置6Bに向けてそれぞれ下方に傾斜するように並設され、普通可変入賞球装置6Bの第2始動入賞口に向けて遊技球を誘導する。尚、これら誘導釘201L,201R、202L,202Rそれぞれの所定箇所には、遊技球が落下可能な渡り203が設けられているが、渡り203は設けられなくてもよい。
また、普通入賞球装置6Aの第1始動入賞口の上方左右側には、一対の障害釘200,200が互いに遊技球を通過可能な間隔を隔てて並設されており、これら複数の障害釘200は、普通入賞球装置6Aの第1始動入賞口に向けて遊技球を誘導するいわゆる命釘204を構成している。尚、障害釘200は、上記以外の箇所(例えば、通過ゲート41、第2始動入賞口、一般入賞口(図示略)の上方など)にも複数配設されている。
これら障害釘200は、例えば、真鍮材からなり、図2(B)に示すように、直径φ1が約1.85mm(φ1=約1.85mm)の円柱状の胴部200a(本体部とも言う)と、該胴部200aの一端側に形成される直径Sφ2が約4.2mm(Sφ2=約4.2mm)の球面状の頭部200b(釘笠とも言う)と、から構成される。障害釘200は、遊技盤面2aに予め形成される孔部2dに釘打ち機(図示略)により打設されることにより遊技盤面2aに立設され、立設された状態において、遊技盤面2aから頭部200bまでの長さL1が約16.8mm(L1=約16.8mm)とされている。また、胴部200aの他端側にはネジ溝200cが形成されている。このネジ溝200cによって、孔部2d内に挿入された胴部200aと孔部2dの内周面との間に生じる摩擦力により障害釘200が遊技盤2から抜け落ちることが防止されている。
また、障害釘200を打設するための孔部2dは、図7(B)に示すように、遊技盤面2aに対して直交するZ軸(垂線)に対し上方に向けて所定角度θ1(θ1=約4度)傾斜して形成される。よって、障害釘200もZ軸(垂線)に対して頭部200b側が上方に向けて約4度傾斜して立設されるため、障害釘200に衝突した遊技球Pが極力遊技盤2側に跳ね返るようにしている。
図2(B)に示すように、命釘204を構成する左右の障害釘200,200の胴部200aにおける基部側の離間寸法L2は約10.5mm(L2=約10.5mm)とされ、先端部側の離間寸法L3は約12mm(L3=約12mm)とされているため、遊技盤面2aから頭部200bに向けて左右の胴部200aの離間寸法が漸次広くなっている。また、遊技球Pの直径Sφは約11mmとされており(例えば、Sφ=約11mm)、遊技球Pが遊技盤面2aに接触した状態で左右の障害釘200,200の胴部200a間を通過することができるようになっている。
尚、本実施例では、離間寸法L2は約10.5mm、離間寸法L3は約12mmとされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの寸法は遊技盤2のゲージ構成等に応じて種々に変更可能である。
図1に戻って、遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域10の周辺部には、演出用LED9が設けられている。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿90(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿90から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿91が設けられている。下皿91を形成する部材に取付けられたスティックコントローラ31Aの傾倒操作はコントローラセンサユニット(図示略)にて検出され、上皿90を形成する部材に設けられたプッシュボタン31Bに対してなされた押下動作はプッシュセンサ(図示略)にて検出される。
次に、パチンコ遊技機1の回路構成について説明する。パチンコ遊技機1の背面には、例えば図示しない主基板、演出制御基板、音声制御基板、LED制御基板、主基板と演出制御基板との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板、払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板(図示略)は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板(図示略)などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。また、主基板には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ(図示略)や、スイッチ回路(図示略)、ソレノイド回路などの各種回路が搭載されている。
主基板には、通過ゲート41を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ、第1始動口スイッチ、第2始動口スイッチ、カウントスイッチからの検出信号を伝送する配線が接続されている。また、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板から中継基板を介して演出制御基板に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンド等が含まれている。
主基板に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータは、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(ReadOnlyMemory)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(RandomAccessMemory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(CentralProcessingUnit)と、CPUとは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路と、I/O(Input/Outputport)と、を備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータでは、CPUがROMから読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
演出制御基板(図示略)は、主基板とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板を介して主基板から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び演出用LED9、その他の演出ユニット等に設けられる各種モータ、ソレノイド、センサ、発光ダイオード(LED)といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。
演出制御基板(図示略)には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPUと、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROMと、演出制御用CPUのワークエリアを提供するRAMと、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部と、演出制御用CPUとは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路と、I/Oとが搭載されている。一例として、演出制御基板では、演出制御用CPUがROMから読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。また、ROMには、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を遊技球が通過したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過し、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図はずれ」となる。特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となり、普通可変入賞球装置6Bの拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
遊技球が第1始動入賞口に入賞したことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、変動表示時間が経過すると確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「はずれ」となる。特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。
演出表示装置5の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。リーチ状態とは、演出表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「非確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せ(「確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。この確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したとき、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回)の特図ゲームが実行されたとき、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたとき、などに終了すればよい。
時短制御が行われるときには、普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御、高開放制御)が行われる。これにより、第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板(図示略)では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ(図示略)が起動し、CPU(図示略)によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理において遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、スイッチ処理、メイン側エラー処理、情報出力処理、遊技用乱数更新処理、特別図柄プロセス処理、普通図柄プロセス処理、コマンド制御処理を実行する。
特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部(図示略)に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおける表示動作の制御や、特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定などを、所定の手順で行うために各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理において、CPUは、まず、第1始動入賞や第2始動入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合には、特図表示結果判定用、大当り種別判定用、変動パターン判定用などの乱数値をそれぞれ抽出して、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部における空きエントリの最上位に格納(記憶)する始動入賞処理を実行する。
また、CPUは、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部に記憶されている保留データの有無などに基づいて特図ゲームを開始するか否かの判定や、特図表示結果判定用の乱数値を示す数値データに基づき、特別図柄や演出図柄の変動表示結果を「大当り」とするか否かを、その変動表示結果が導出表示される前に決定(事前決定)する特別図柄通常処理を実行する。つまり、CPUは、特図ゲームの変動表示を開始するときに、始動入賞が発生したときに記憶した乱数値に基づいて、当該変動表示の表示結果として大当り表示結果を導出表示するか否かを決定(抽選)する処理を実行する。
次いで、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する変動パターン設定処理、特別図柄を変動させるための設定や特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を行う特別図柄変動処理、特別図柄の変動を停止させて確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う特別図柄停止処理を行う。また、変動表示結果が「大当り」となった場合は、大当り遊技状態において大入賞口を開閉させる処理を行う大当り開放前処理、大当り開放中処理、大当り開放後処理、大当り終了処理を行う。
次に、演出制御基板(図示略)の動作を説明する。先ず、演出制御用CPUは、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理においてタイマ割込が発生すると、コマンド解析処理、演出制御プロセス処理、演出用乱数更新処理を実行する。
演出制御プロセス処理では、演出表示装置5の第1保留記憶表示エリア5D及び第2保留記憶表示エリア5Uでの保留記憶表示を、保留記憶バッファの記憶内容に応じた表示に更新する保留表示更新処理を実行する。次いで、演出制御プロセスフラグの値に応じて、遊技制御用マイクロコンピュータから変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する変動パターン指定コマンド受信待ち処理、演出図柄の変動が開始されるように制御する演出図柄変動開始処理、演出図柄変動開始処理にてセットされたプロセスデータに応じて変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等の制御や変動時間の終了を監視するとともに、演出表示装置5の表示制御、スピーカ8L,8Rからの音出力、演出用LED9の発光及び演出ユニット(図示略)の駆動制御等を行う演出図柄変動中処理、演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う演出図柄変動停止処理を行う。
大当り表示処理においては、変動時間の終了後、演出表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。大当り遊技中処理においては、大当り遊技中の制御を行う。大当り終了演出処理においては、演出表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。
次に、パチンコ遊技機1における遊技盤2の製造工程の大まかな流れについて説明する。図3は、遊技盤の製造工程の大まかな流れを示すフローチャートである。尚、以下の製造工程において、一の工程を終了した遊技盤2は、次の工程を行うための装置まで図示しない搬送装置にて搬送されるようになっている。
図3に示すように、まず、遊技盤2を構成する所定の大きさのベニヤ板に、ルータなどにより切削や穴あけ加工を施して所定の形状とした後、遊技盤面2aにセルシートを貼付する。次いで、釘や風車などの打ち込み作業時の位置ずれを減らすために、遊技盤2のゲージに応じて成形された金属製のゲージ板(図示略)により、ベニヤ板に下穴を加工する作業を行う(工程S1)。遊技盤面2aに下穴を形成する作業が終了したら、釘打ち機(図示略)にて下穴に障害釘200を打ち込む作業を行う(工程S2)。
障害釘200の打ち込み作業が終了したら、釘検査装置(図示略)にて、障害釘200の有無、基準位置に対する位置ずれ、釘曲り、錆、変色などを検査する作業を行う(工程S3)。検査の結果、異常が検知された場合、異常が検知された障害釘200を特定可能な特定情報や検査結果データ等を後述する制御装置500の記憶部502に記憶しておく。そして、後述する障害釘整備装置300にて障害釘200を整備する作業を行う(工程S4)。
尚、本実施例では、工程S3にて異常が検知された障害釘200を整備するだけでなく、予め設定した障害釘200(例えば、命釘204など、特に遊技球の入賞率に係わる箇所にある障害釘200など)については、異常が検知されたか否かに係わらず整備を行うようにしている。つまり、工程S3の作業を終了した遊技盤2は全て工程S4にて整備を行うようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、異常が検知された障害釘200のみ整備を行うようにしてもよいし、異常の有無に関係なく、全ての障害釘200を整備するようにしてもよい。
次いで、ガイドレール2bや風車を遊技盤面2aに形成された下穴を利用して取付けた後、障害釘200が正しく打ち込まれているか否かを再度確認する(工程S5)。異常がなければ、センター飾り枠51、各種入賞装置など他の遊技用部材を取付けた後、パチンコ遊技機1の遊技機用枠3に組付けられる(工程S6)。尚、ステップ5において異常があれば、工程S4の整備を再度行う。最後に、完成したパチンコ遊技機1は梱包されて出荷される(工程S7)。
次に、上記工程S4にて行う障害釘200の整備を行う障害釘整備装置300について、図4〜図7に基づいて説明する。図4は、障害釘整備装置を示す右側面図である。図5は、障害釘整備装置を示す平面図である。図6は、(A)は図4のB−B断面図、(B)は挟持部を示す背面図、(C)は挟持部を示す底面図である。図7は、(A)は挟持部が第1位置に配置された状態を示す縦断面図、(B)は(A)の右側面図である。図8は、図7(A)のC−C断面図である。図9は、(A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第2位置へ移動した状態、(B)は第2位置にて左側へ傾倒させた状態を示す縦断面図である。図10は、(A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第3位置へ移動した状態、(B)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第4位置へ移動した状態を示す縦断面図である。図11は、(A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第5位置へ移動した状態、(B)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第6位置へ移動した状態を示す縦断面図である。図12は、(A)は挟持部を右側へ傾倒させた後に第7位置へ移動した状態、(B)は挟持部をZ軸方向に戻した状態を示す縦断面図である。
尚、以下においては、障害釘整備装置300について、説明の便宜上、パチンコ遊技機1の上下左右方向を基準とせず、図4及び図5の上下左右方向を基準として説明する。また、遊技盤2は、パチンコ遊技機1に組付けた状態における上側を、図4及び図5において前側に向けた状態で水平に載置したものとする。
図4及び図5に示すように、本実施例における障害釘整備装置300は、障害釘200を整備する整備用アーム301と、整備の対象となる障害釘200が打設された遊技盤2を水平に載置するテーブル302と、から主に構成される。整備用アーム301は、床面上に載置される基台310と、基台310に対し垂直方向を向く回動軸T1を中心として回動可能に設けられた回転台312と、回転台312に対し水平方向を向く回動軸T2を中心として回動可能に設けられた第1アーム313と、第1アーム313の先端に水平方向を向く回動軸T3を中心として回動可能に設けられた第2アーム314と、第2アーム314の前端に水平方向を向く回動軸T4を介して回動可能に設けられた第3アーム315と、第3アーム315の先端に水平方向を向く回動軸T5を中心として回動可能に設けられた第4アーム316と、第4アーム316の先端に設けられ後述する整備用工具400を取付け可能なヘッド317と、ヘッド317に取付けられる整備用工具400と、を主に有する。
このように、多関節アームにて構成される整備用アーム301は、基台310の内部または外部に設けられる図示しない制御装置500に接続され、該制御装置500の制御部501からの指令に基づいて、基台310及び各アームに内蔵されたモータ等の駆動源(図示略)が駆動することにより、整備用工具400を遊技盤面2aに沿う水平方向(前後左右方向、XY軸方向)や、遊技盤面2aに対し直交する垂直方向(上下方向、Z軸方向)に移動させたり、Z軸に対し傾倒させたりすることができるようになっている。
尚、本実施例では、整備用工具400を動作させる動作手段の一例である整備用アーム301は、多関節アームにて構成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、整備用工具400をXY軸方向やZ軸方向へ移動させたり、Z軸に対し傾倒させたりすることができるものであれば、多関節アーム以外のマニピュレータにて構成されていてもよい。
テーブル302の上部周縁にはクランプ320が複数箇所(本実施例では4箇所)に設けられており、テーブル302の上面に遊技盤2を、障害釘200が上方を向くように遊技盤面2aを上向きにした状態で水平に固定できるようになっている。また、クランプ320による固定を解除すれば遊技盤2を交換することができるようになっている。
図4に示すように、整備用工具400は、直径φ10が約6mm(φ10=約6mm)の金属製の棒状部材からなる棒状部401と、該棒状部401の下端側に取付けられ金属材からなる挟持部403と、から主に構成され、棒状部401の上端をヘッド317に交換可能に取付けることができるようになっている。
図6に示すように、胴部200aを挟持する挟持部403は、正面視略横長長方形状をなす直方体形状に形成され、正面左右側には、胴部200aの直径φ1(外径)より広い間隔である左右寸法を有する凹溝411L,411Rが、上下方向に向けて形成されている。
挟持部403の上面左右方向の中央部には棒状部401が接続されており、挟持部403は棒状部401に対し略直交するように設けられている。凹溝411L,411Rは、挟持部403の正面において棒状部401の左右側に離れて形成されており、その離間寸法L20は約10.5mm(L20=約10.5mm)、つまり、遊技球Pの直径Sφ(Sφ=約11mm)よりも若干短寸とされている。
凹溝411L,411Rは、前後寸法L21(深さ)が約5mm(L21=5mm)とされている。また、上下寸法L22は約5.75mm、つまり、障害釘200における遊技盤面2aから頭部200bまでの長さL1(L1=約16.8mm)よりも短寸とされている。
また、凹溝411L,411Rの上端側の左右寸法L23は約2.26mm(L23=約2.26mm)とされ、下端側の左右寸法L24は約2.5mm(L24=約2.5mm)とされている。詳しくは、凹溝411L,411Rそれぞれの内側対向面412aと外側対向面412bとは互いに平坦面とされている。また、凹溝411L,411Rそれぞれの内側対向面412aは、上下方向を向く棒状部401の軸心に沿って延設され、凹溝411L,411Rそれぞれの外側対向面412bは、下端から上端に向けて外側に傾斜する傾斜面とされている。つまり、各内側対向面412aは互いに平行をなし、各外側対向面412bは背面視略逆ハの字形をなすように設けられているので、外側対向面412bは内側対向面412aに対し非平行である。よって、凹溝411L,411Rにおける上端側の左右寸法L23は、下端側の左右寸法L24よりも短寸とされている(L23<L24)。
また、挟持部403における背面側の左右側辺角部は半径R1が約3mmの曲面とされ(R1=約3mm)、凹溝411L,411Rの上下開口における内側辺角部は半径R2が約1.2mmの曲面とされ(R2=約1.2mm)、凹溝411L,411Rの下開口における外側辺角部は半径R3が約0.8mmの曲面とされ(R3=約0.8mm)、挟持部403における下面の左右側辺角部は半径R4が約1mmの曲面とされ(R4=約1mm)、それぞれ面取り加工が施されている。
このように、各辺の角部に面取り加工が施されることにより、胴部200aを挟持部403により挟持して整備作業を行う際に、障害釘200や遊技盤面2aに傷をつけたりすることが防止されている。
このように構成された障害釘整備装置300は、前述した遊技盤2の製造工程における工程S4において、整備用工具400を用いて遊技盤面2aに打設された複数の障害釘200のうち工程S3において異常が検知された障害釘200と予め設定した障害釘200とを整備する作業を行う。
以下においては、障害釘200の整備作業の一例として、障害釘整備装置300が行う命釘204の整備作業状況について、図7〜図12に基づいて説明する。
図7に示すように、命釘204である左右の障害釘200は、釘打ち機(図示略)により打設された基準位置において、左右の障害釘200は、遊技盤面2aに対し直交するZ軸方向に対し上方に約4度傾斜している。また、基準位置において、左右の障害釘200それぞれの胴部200aにおける基端部側の離間寸法L2及び頭部200b側の離間寸法L3はそれぞれ同じ約10.5mm(L2=約10.5mm、L3=約10.5mm)とされている。つまり、左右の障害釘200,200は、互いの胴部200aは略平行をなすように打設されている。以下においては、命釘204の左右の障害釘200の間隔を基部側から頭部200b側に向けて漸次広がるように整備する方法について説明する。
まず、前述した制御装置500の記憶部502には、障害釘整備装置300が整備用工具400を用いて障害釘200を整備する際に挟持部403を動作させるための複数の動作パターンデータが予め記憶されている。そして制御装置500の制御部501は、該記憶部502に記憶された動作パターンデータに基づいて、図示しない駆動源により整備用アーム301の挟持部403を動作させ、障害釘200の整備を行う。また、工程S3やS5にて異常が検知された障害釘200については、記憶部502に記憶された障害釘の検査結果データに基づいて修正用の動作パターンデータを作成し、該修正用動作パターンに基づいて整備用アーム301の挟持部403を動作させる。尚、記憶部502には、命釘204に応じた動作パターンだけでなく、他の障害釘200各々に応じた複数種類の動作パターンデータが記憶されていればよい。
また、整備用工具400は、上記した整備用工具400だけでなく、遊技盤2の種別や対象となる障害釘200の種別に応じた寸法や形状を有する複数種類の整備用工具を有しており、整備の対象となる障害釘200に応じて交換可能とされている。尚、このような整備用工具400の交換作業は、整備対象となる障害釘の種別に応じて整備用アーム301が自動で行うようにしてもよいし、作業者が手作業で交換するようにしてもよい。
制御装置500の制御部501は、記憶部502に記憶されているデータに基づいて整備用アーム301を駆動し、駆動初期位置から挟持部403を整備の対象となる命釘204の配置位置まで、挟持部403が障害釘200に接触しないように遊技盤2の上方にて移動させる。
次いで、図7に示すように、凹溝411L,411Rの開口が命釘204側を向くように挟持部403を命釘204の前側に下降させる。そして、図7(B)に示すように、図中白矢印方向で示すように挟持部403を後方に向けて移動させ、凹溝411L,411R内に左右の障害釘200,200の各胴部200aがそれぞれ嵌合する第1位置に配置する。これにより、左右の障害釘200の胴部200aが、内側対向面412aと外側対向面412bとにより挟持される。尚、挟持部403は、この第1位置において、図7(A)及び図8に示すように、棒状部401がZ軸(垂線)に対し上方に向けて所定角度(約4度)傾くとともに、左右の障害釘200それぞれの胴部200aが内側対向面412aに当接する。
第1位置では、図7(A)に示すように、挟持部403の下面が遊技盤面2aから離間され、その離間寸法L10は約2.5mm(L10=2.5mm)とされる。つまり、挟持部403は、胴部200aにおける頭部200bよりも遊技盤面2aに近い基部側の第1位置に配置される。また、図7(B)に示すように、棒状部401は、障害釘200の胴部200aと平行をなすように、Z軸(垂線)に対し上方に向けて所定角度θ1(θ1=4度)傾けた状態で配置される。また、挟持部403の上下寸法L22は、障害釘200における遊技盤面2aから頭部200bまでの長さL1よりも短寸とされ(L22<L1)、挟持部403と各障害釘200の頭部200bとの間は離間しているため、挟持部403を頭部200b側に向けてスライド移動させることができるようになっている。
次に、図9(A)に示すように、挟持部403を、挟持部403の下面における左右方向の中央位置CPを基準として、棒状部401を右側に向けて所定角度θ2(θ2=約13.15度)傾け、傾けた状態で約0.6秒間動作を停止する。これにより、右側(図9(A)の左側)の障害釘200は、右側の凹溝411Rの内側対向面412aが胴部200aの所定箇所a1を右側に押圧する。このとき、外側対向面412bが胴部200aにおける上記所定箇所a1よりも下方の所定箇所a2に当接するため、胴部200aは所定箇所a2を支点として右側へ傾倒する。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで凹溝411Rが遊技盤面2aに近づくため、胴部200aは遊技盤面2aに近い位置を支点として右側へ傾倒する。一方、左側(図9(A)の右側)の障害釘200は、左側の凹溝411Lの外側対向面412bが胴部200aの所定箇所a3を右側に押圧する。このとき、内側対向面412aが胴部200aにおける上記所定箇所a3よりも下方の所定箇所a4に当接するため、胴部200aは所定箇所a4を支点として右側へ傾倒する。しかし、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで凹溝411Lは遊技盤面2aから離れるとともに、外側対向面412bは上方に向けて漸次内側対向面412aから離れるように傾斜しているため、左側の障害釘200は、右側に傾倒するものの、右側の障害釘200ほど右側へ傾倒しない。
次いで、挟持部403を第1位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第1移動量(例えば、移動量M1=約0.35mm)移動させて第2位置に配置するとともに、図9(B)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を左側に向けて所定角度θ2(θ2=約13.15度)傾けてZ軸まで戻した後、さらに左側に向けて所定角度θ3(θ3=約12.25度)傾け、傾けた状態で約0.6秒間動作を停止する。これにより、左側(図9(B)の右側)の障害釘200は、左側の凹溝411Lの内側対向面412aが胴部200aの所定箇所a5を右側に押圧する。このとき、外側対向面412bが胴部200aにおける上記所定箇所a5よりも下方の所定箇所a6に当接するため、胴部200aは所定箇所a6を支点として左側へ傾倒する。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として左側に傾くことで凹溝411Lが遊技盤面2aに近づくため、胴部200aは遊技盤面2aに近い位置を支点として左側へ傾倒する。一方、左側(図9(B)の左側)の障害釘200は、右側の凹溝411Rの外側対向面412bが胴部200aの所定箇所a7を左側に押圧する。このとき、内側対向面412aは胴部200aに当接しない。しかも、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで凹溝411Rは遊技盤面2aから離れるとともに、外側対向面412bは上方に向けて漸次内側対向面412aから離れるように傾斜しているため、右側の障害釘200は、左側に傾倒するものの、左側の障害釘200ほど左側へ傾倒しない。
次に、図10(A)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を右側に向けて所定角度θ3(θ3=約12.25度)傾けてZ軸まで戻した後、棒状部401を右側に向けて所定角度θ2よりも小さい所定角度θ4(θ4=約11.65度)傾け、傾けた状態で約0.5秒間動作を停止する。これにより、右側(図10(A)左側)の障害釘200は、右側の凹溝411Rの内側対向面412aが胴部200aの所定箇所a8を右側に押圧するが、外側対向面412bは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで、右側の障害釘200は右側へ傾倒する。一方、左側(図10(A)の右側)の障害釘200は、左側の凹溝411Lの外側対向面412bが胴部200aの所定箇所a9を右側に押圧するが、内側対向面412aは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで、左側の障害釘200は、右側に傾倒するものの、右側の障害釘200ほど右側へ傾倒しない。
次いで、挟持部403を第2位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第2移動量(例えば、移動量M2=約0.15mm)移動させて第3位置に配置するとともに、図10(B)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を左側に向けて所定角度θ4(θ4=約11.65度)傾けてZ軸まで戻した後、棒状部401を左側に向けて所定角度θ3よりも小さい所定角度θ5(θ5=約11.95度)傾け、傾けた状態で約0.5秒間動作を停止する。これにより、左側(図10(B)右側)の障害釘200は、左側の凹溝411Lの内側対向面412aが胴部200aの所定箇所a10を左側に押圧するが、外側対向面412bは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として左側に傾くことで、左側の障害釘200は左側へ傾倒する。一方、右側(図10(B)の左側)の障害釘200は、右側の凹溝411Rの外側対向面412bが胴部200aの所定箇所a11を左側に押圧するが、内側対向面412aは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として左側に傾くことで、右側の障害釘200は、左側に傾倒するものの、左側の障害釘200ほど左側へ傾倒しない。
次に、挟持部403を第3位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第3移動量(例えば、移動量M3=約0.15mm)移動させて第4位置に配置するとともに、図11(A)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を右側に向けて所定角度θ5(θ5=約11.95度)傾けてZ軸まで戻した後、棒状部401を右側に向けて所定角度θ4よりも小さい所定角度θ6(θ6=約8.00度)傾け、傾けた状態で約0.1秒間動作を停止する。これにより、右側(図11(A)左側)の障害釘200は、右側の凹溝411Rの内側対向面412aが胴部200aの所定箇所a11を右側に押圧するが、外側対向面412bは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで、右側の障害釘200は右側へ傾倒する。一方、左側(図11(A)の右側)の障害釘200は、左側の凹溝411Lの外側対向面412bが胴部200aの所定箇所a12を右側に押圧するが、内側対向面412aは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで、左側の障害釘200は、右側に傾倒するものの、右側の障害釘200ほど右側へ傾倒しない。
次いで、挟持部403を第4位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第4移動量(例えば、移動量M4=約1.00mm)移動させて第5位置に配置するとともに、図11(B)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を左側に向けて所定角度θ6(θ6=約8.00度)傾けてZ軸まで戻した後、棒状部401を左側に向けて所定角度θ5よりも小さい所定角度θ7(θ7=約5.70度)傾け、傾けた状態で約0.1秒間動作を停止する。これにより、左側(図11(B)右側)の障害釘200は、左側の凹溝411Lの内側対向面412aが胴部200aの所定箇所a13を左側に押圧するが、外側対向面412bは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として左側に傾くことで、左側の障害釘200は左側へ傾倒する。一方、右側(図11(B)の左側)の障害釘200は、右側の凹溝411Rの外側対向面412bが胴部200aの所定箇所a14を左側に押圧するが、内側対向面412aは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として左側に傾くことで、右側の障害釘200は、左側に傾倒するものの、左側の障害釘200ほど左側へ傾倒しない。
次に、挟持部403を第5位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第5移動量(例えば、移動量M5=約1.00mm)移動させて第6位置に配置するとともに、図12(A)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を右側に向けて所定角度θ7(θ7=約5.70度)傾けてZ軸まで戻した後、棒状部401を右側に向けて所定角度θ6よりも小さい所定角度θ8(θ8=約1.80度)傾け、傾けた状態で約0.1秒間動作を停止する。これにより、右側(図12(A)左側)の障害釘200は、右側の凹溝411Rの内側対向面412aが胴部200aの所定箇所a14を右側に押圧するが、外側対向面412bは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで、右側の障害釘200は右側へ傾倒する。一方、左側(図12(A)の右側)の障害釘200は、左側の凹溝411Lの外側対向面412bが胴部200aの所定箇所a15を右側に押圧するが、内側対向面412aは胴部200aに接触しない。このように、挟持部403が中央位置CPを基準として右側に傾くことで、左側の障害釘200は、右側に傾倒するものの、右側の障害釘200ほど右側へ傾倒しない。
そして、挟持部403を第6位置からZ軸方向に対し上方に約4度傾斜する方向に向けて第6移動量(例えば、移動量M6=約1.00mm)移動させて第7位置に配置するとともに、図12(B)に示すように、挟持部403を、中央位置CPを基準として棒状部401を左側に向けて所定角度θ8(θ8=約1.80度)傾けてZ軸まで戻した後、動作を停止させる。このとき、左右の障害釘200,200の胴部200aは、それぞれの凹溝411L,411Rにおける外側対向面412bに対し平行をなすように、かつ、近接(または当接)して配置される。また、この第7位置において、遊技盤面2aから挟持部403の下面までの離間寸法L11は約6.15mm(L11=6.15mm)とされている。つまり、第1位置における離間寸法L10と第1〜5移動量の和とを加算した値(L10+M1+M2+M3+M4+M5)である6.15mm遊技盤面2aから離れた第7位置において、挟持部403を前側に退避させた後、上昇させて駆動初期位置に復帰させ、整備作業を終了する。この整備作業により、命釘204の障害釘200,200の間隔が基部側から頭部200b側に向けて漸次広がるように整備される。
以上説明したように、本発明の実施例としての障害釘整備装置300は、パチンコ遊技機1の遊技盤面2aに設けられた障害釘200の胴部200aを挟むように配置可能な挟部としての挟持部403と、該挟持部403を動作させる動作手段(例えば、制御装置500の制御部501、障害釘整備装置300の整備用アーム301、整備用アーム301の駆動源など)と、を備え、制御部501により挟持部403を動作させることで該挟持部403により胴部200aが挟まれた障害釘200を整備する障害釘整備装置300であって、制御部501は、挟持部403を遊技盤面2aに沿う方向であるXY軸方向と該遊技盤面2aに対し直交する方向であるZ軸方向とに移動させることが可能であり、挟持部403を移動させて障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する第1ステップと、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の右方向に傾ける第2ステップと、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置するとともにXY軸方向の左方向に傾ける第3ステップと、を実行可能である。また、制御装置500の制御部501が行う障害釘整備方法は、上記第1ステップ〜第3ステップを含む。
このように、挟持部403をXY軸方向の一方向(例えば、右方向)に傾けるだけでなく他方向(例えば、左方向)に戻す動作を行うことで、胴部200aに対しバランスよく力を与えることができる。また、第1位置に配置した挟持部403をXY軸方向の右方向に傾けた後、左方向に戻すだけでなく、胴部200aに沿って頭部200b側の第2位置へ移動させることで、障害釘200の胴部200aの一部のみに曲げ力が集中して作用することを回避できるので、障害釘200の胴部200aを途中で曲げることなく安定して整備することができる。
具体的に説明すると、本実施例のように、胴部200aの長さよりも短い凹溝411L,411Rを有する挟持部403にて障害釘200の整備を行う場合において、遊技盤面2aから離れた位置、つまり、挟持部403を配置する第1位置を頭部200bに近い位置に設定すると、挟持部403から遊技盤面2aまでの距離が長くなる。すると、XY軸方向(例えば、右側や左側)に傾けたとき、胴部200aは真鍮材の弾性力により全体的に湾曲するように曲がったり、胴部200aの途中で屈曲したりする虞がある。
よって、本実施例のように、整備作業の初期位置となる第1位置を遊技盤面2aに近い位置(胴部200aの基部側)に設定することで、障害釘200において曲がりにくく、かつ、遊技盤面2aに対する障害釘200の角度に与える影響が大きい胴部200aでしっかりと力を与えることができ、これにより胴部200aを極力基部側で屈曲させ、全体が湾曲しないように傾倒させることが可能となるため、胴部200aを直線状に保持したままXY軸方向に傾倒させることができる。
また、挟持部403をXY軸方向の一方向(例えば、右側)に傾けた後、他方向(例えば、左側)へ傾ける際に、挟持部403を第1位置からZ軸方向、つまり、胴部200aに沿って頭部200b側へ移動させることにより、胴部200aの基部側から頭部200b側に向けて少しずつずらしながら傾きを戻すことができるので、胴部200aの一部に曲げ力が集中して作用することにより胴部200aが途中で屈曲することを回避できる。
また、本実施例では、挟持部403の基準位置(棒状部401がZ軸(垂線)に対し上方に向けて約4度傾いた位置)に対するXY軸方向の一方向と他方向への傾斜角度を、整備後の障害釘200のZ軸に対する傾斜角度よりも大きく設定していることで、障害釘200において曲がりにくく、かつ、遊技盤面2aに対する障害釘200の角度に与える影響が大きい胴部200aでしっかりと力を与えて胴部200aを基部側で屈曲させることができる。
また、本実施例では、挟持部403のXY軸方向の一方向と他方向への傾斜角度を前記基準位置(棒状部401がZ軸(垂線)に対し上方に向けて約4度傾いた位置)を基準として設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、整備後の障害釘200の胴部200aを基準として、挟持部403のXY軸方向の一方向と他方向への傾斜角度を設定してもよい。また、挟持部403の基準位置に対するXY軸方向の一方向と他方向への傾斜角度は、同一としてもよいし、異ならせてもよい。
また、本実施例の挟持部403は、遊技盤面2aに並設され命釘204を構成する複数の障害釘200,200各々の胴部200aを挟むように配置可能な複数の凹溝411L,411Rを有し、左右の障害釘200,200を頭部200bに向けて漸次互いに離れるように左右に傾倒させるものであるため、並設された複数の障害釘200,200を一度に整備することができる。また、Y軸方向の一方向(例えば、右側)に傾倒させた後、XY軸方向の他方向(例えば、左側)に傾けたとき、左側の障害釘200は整備方向に傾倒するものの、右側の障害釘200は整備方向と逆方向に傾倒してしまうが、挟持部403を胴部200aに沿って頭部200b側へ移動させることにより、XY軸方向の他方向(例えば、左側)へ傾けたときに挟持部403から遊技盤面2aまでの距離が長くなることで整備方向と逆方向に傾倒しにくくなるため、一方向に傾倒させたにもかかわらず他方向に同じ角度だけ戻されて初期位置に戻ってしまうことを回避できる。
また、本実施例では、上記第2ステップの実行後、第3ステップにおいて、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置した後にXY軸方向の左方向に傾けるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記第2ステップの実行後、第3ステップにおいて、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置する動作を実行しながらXY軸方向の左方向に傾けるようにしてもよい。
さらに、第2ステップを実行しながら挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置する動作を実行するようにしてもよい。すなわち、挟持部403をXY軸方向の一方向に傾ける動作を開始してから挟持部403をXY軸方向の他方向に傾ける動作が終了する間に、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置する動作が行われるようにすればよい。
また、本実施例では、制御装置500の制御部501が挟持部403を傾ける傾き角度は、例えば、図9〜図12に示すように、所定角度θがθ2>θ3>θ4>θ6>θ7>θ8の関係となるように、傾ける動作を繰り返すごとに漸次小さくなる。このように、傾き角度を漸次小さくして収束させることで、障害釘200を安定して整備することができる。つまり、障害釘200において曲がりにくく、かつ、遊技盤面2aに対する障害釘200の角度に与える影響が大きい胴部200aの基部側では大きな力を与え、曲がりやすい頭部200b側に移動するにつれて傾倒角度が小さくなるので、胴部200aが途中で屈曲することを回避できる。
尚、本実施例では、制御装置500の制御部501が挟持部403を傾ける傾き角度は、傾ける動作を繰り返すごとに漸次小さくなるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、前回の傾き角度と同角度にて傾けてもよいし、前回の傾き角度よりも大きな角度で傾けるようにしてもよい。
また、本実施例では、制御装置500の制御部501が挟持部403をZ軸方向へ移動させる移動量は、例えば、図9及び図10に示すように、移動量MがM1>M2,3の関係となるように移動を繰り返すごとに漸次小さくなる。このように、Z軸方向への移動量を漸次小さくして収束させることで、障害釘200を安定して整備することができる。つまり、障害釘200において曲がりやすい頭部200b側に移動するにつれて移動量Mが小さくなるので、頭部200b側において微調整を行うことができる。
尚、本実施例では、制御装置500の制御部501が挟持部403をZ軸方向へ移動させる移動量は、移動を繰り返すごとに漸次小さくなるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、前回の移動量と同量に移動させてもよいし、前回の移動量よりも大きな移動量を移動させるようにしてもよい。
また、本実施例では、制御装置500の制御部501が挟持部403を傾けた状態で動作を停止する時間は、例えば、図9において約0.6秒、図10において約0.5秒、図11及び図12(A)において約0.1秒の関係となるように傾ける動作を繰り返すごとに漸次短くなる。このように、動作停止時間を漸次小さくして収束させることで、障害釘200を安定して整備することができる。つまり、挟持部403が遊技盤面2aに近い位置にあるときは動作の停止時間が長いことで、障害釘200において曲がりにくく、かつ、遊技盤面2aに対する障害釘200の角度に与える影響が大きい胴部200aの基部側でしっかりと力を与えることができるとともに、挟持部403が遊技盤面2aから離れるにつれて動作の停止時間を短くすることで作業時間を短縮化することができる。
尚、本実施例では、制御装置500の制御部501が挟持部403を傾けた状態で動作を停止する時間は、傾ける動作を繰り返すごとに漸次短くなるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、前回の停止時間と同時間停止させてもよいし、前回の停止時間よりも長い時間停止させるようにしてもよい。
また、本実施例では、制御装置500の制御部501は、挟持部403の傾き角度、Z軸方向へ移動させる移動量、傾けた状態で動作を停止する時間について、それぞれ動作を繰り返すごとに漸次小さくなるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのうち一つまたは二つが漸次小さくなるようにしてもよい。
また、本実施例では、制御装置500の制御部501は、挟持部403を傾ける動作速度は常時一定とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、胴部200aにおける基部側から頭部200bへ近づくにつれて速くまたは遅くなるようにしてもよい。
また、本実施例では、制御装置500の制御部501は、挟持部403をXY軸方向の一方向(例えば、右側)に傾けたときに該挟持部403が遊技盤面2aに接触しないように、図7(A)に示すように、遊技盤面2aから所定距離(L10=2.5mm)離間するように第1位置に配置する。このようにすることで、図9(A)に示すように挟持部403を右側に傾倒させたときに、遊技盤面2aに挟持部403の右側部が接触して遊技盤面2aが傷つくことを回避できる。
尚、本実施例では、第1位置において挟持部403が遊技盤面2aから所定距離(L10=2.5mm)離間するように配置していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1位置において挟持部403を遊技盤面2aに近接または当接するように配置してもよい。
尚、本実施例では、障害釘200の胴部200aを挟む挟部として、凹溝411L,411Rの左右側に立設される一対の内側対向面412a、外側対向面412bにて構成される挟持部403を例示しており、胴部200aの直径φ1が約1.85mmで、凹溝411L,411Rの左右寸法L23,24が約2.26〜2.5mmであり、胴部200aが凹溝411L,411R内に嵌入されたときに隙間があることで、挟持部403は胴部200aを左右側方から挟持可能なものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、挟部は、胴部200aの両側に配置されるものであれば、挟んだ状態において胴部200aと内側対向面412a、外側対向面412bとの間に隙間が形成されても形成されなくてもよい。つまり、挟持部403は胴部200aを両側から挟むように当接するものでもよいし、実施例のように胴部200aを両側から挟むように離間して配置される壁部等にて構成されていてもよい。
また、本実施例では、凹溝411L,411Rの左右側に立設される平坦面状の内側対向面412a、外側対向面412bにて挟部が構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、胴部200aを挟むように該胴部200aの左右側に配置されるものであれば、平坦面状の対向面でなくてもよく、例えば、胴部200aの長手方向における少なくとも2箇所をそれぞれ両側から挟むように配置される第1壁部と第2壁部とを有していれば、胴部200aを途中から曲げることなく、遊技盤面2aに近い箇所で屈曲させることが可能となる。具体的には、例えば、左右の対向面において、胴部200aの長手方向における少なくとも2箇所に対応する位置に凸部等を突設し、これら左右の凸部により胴部200aの長手方向における少なくとも2箇所が挟まれるようにしてもよい。
また、本実施例では、遊技盤2がベニヤ板にて構成されていたが、制御装置500の制御部501は、遊技盤2の材質に応じて、傾き角度、移動量、停止時間のうち少なくともいずれか一つを補正することができるようにしてもよい。例えば、遊技盤2がベニヤ板である場合とアクリル板である場合とで胴部200aの戻り量が異なる場合は、傾き角度、移動量、停止時間のうち少なくともいずれか一つを補正することで、遊技盤2の材質に適した整備を行うことができる。
また、制御装置500の制御部501は、遊技盤2の板厚と幅寸法とのうち少なくともいずれか一方に応じて、傾き角度、移動量、停止時間のうち少なくともいずれか一つを補正することができるようにしてもよい。このようにすることで、遊技盤2に適した整備を行うことができる。
また、本実施例では、パチンコ遊技機1としての遊技盤2の製造工程において、障害釘整備装置300にて障害釘200を整備する作業を行う形態を開示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図13に示すように、遊技場にて使用された後、回収されたパチンコ遊技機1を再利用する際において、前述した障害釘整備装置300にて障害釘200を整備する作業を行うようにしてもよい。図13は、本発明の変形例1としての遊技盤の再利用の流れを示すフローチャートである。
具体的には、パチンコ遊技機1を再利用する場合、図13に示すように、回収したパチンコ遊技機1を解体して遊技盤2を取出した後(工程Sa1)、釘検査装置(図示略)にて、障害釘200の有無、基準位置に対する位置ずれ、釘曲り、錆、変色などを検査する作業を行う(工程Sa2)。次いで、釘検査の結果データに基づいて、異常が検知された障害釘200を障害釘整備装置300にて、前述した作業と同じように障害釘200を整備する作業を行う(工程Sa3)。そして、整備済の遊技盤2をパチンコ遊技機1に組付け(工程Sa4)、再度遊技場に出荷して再利用する(工程Sa5)。このように、遊技盤2の製造時だけでなく、パチンコ遊技機1を再利用するために障害釘整備装置300にて整備するようにしてもよい。
また、本実施例では、挟持部403を移動させて障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する第1ステップ(図7参照)と、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の右方向に傾ける第2ステップ(図9(A)参照)と、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置するとともにXY軸方向の左方向に傾ける第3ステップ(図9(A)(B)参照)と、を実行した後、図10〜図12に示すように、挟持部403をXY軸方向の一方向に傾けるステップと、XY軸方向の他方向に傾けるステップと、挟持部403をZ軸方向へ移動させて所定位置に配置するステップと、を繰り返し実行することで整備を終了するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記第1ステップ〜第3ステップにて整備を終了してもよい。
また、本実施例では、挟持部403をXY軸方向の一方向に傾けるステップと、XY軸方向の他方向に傾けるステップと、挟持部403をZ軸方向へ移動させて所定位置に配置するステップと、を繰り返し実行した後、最終的に挟持部403を基準位置(棒状部401がZ軸(垂線)に対し上方に向けて約4度傾いた位置)へ戻すことで命釘204の障害釘200,200が基部側から頭部200b側に向けて漸次広がるように整備されるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、挟持部403をXY軸方向の一方向に傾けるステップと、XY軸方向の他方向に傾けるステップと、挟持部403をZ軸方向へ移動させて所定位置に配置するステップと、を繰り返し実行した後、最終的に、遊技盤面2aに対し障害釘200が所望の角度に設定される位置で挟持部403を胴部200aから離して整備を終了してもよい。
また、本実施例では、挟持部403をXY軸方向に傾ける際に、挟持部403の下面における左右方向の略中央位置CPを中心としてZ軸に対し左右方向に傾ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、挟持部403の下面以外の箇所(例えば、挟持部403の内部、挟持部403の左右端部、棒状部401の所定位置、中央位置CPより下方の所定位置など)を中心としてZ軸に対し左右方向に傾けるようにしてもよい。
次に、本発明の変形例2としての整備用工具600について、図14及び図15に基づいて説明する。図14は、本発明の変形例2としての整備用工具を示す斜視図である。図15は、(A)は図14の整備用工具を障害釘に配置した状態、(B)は障害釘を傾倒させた状態を示す説明図である。
前記実施例では、挟部の一例として、2つの凹溝411L,411Rを有し、2本の障害釘200,200を一緒に整備する挟持部403について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図14に示すように、一の凹溝を有する整備用工具600により障害釘200を一本ずつ個別に整備してもよい。整備用工具600は、棒状部601と、該棒状部601の先端部に形成された凹溝602からなる挟持部603と、から主に構成されている。以下においては、整備用工具600により、誘導釘201Lの渡り203の左右側に設けられた障害釘200,200のうち一方を他方に向けて近づくように傾倒させるときの整備方法を説明する。
図15(A)に示すように、挟持部603を障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する。次いで、図15(B)に示すように、挟持部603の下面における左右方向の中央位置を中心としてXY軸方向の一方向(例えば、左側)へ傾倒させる。その後、特に図示しないが、挟持部603を頭部200b側へ移動するとともに、XY軸方向の他方向(例えば、右側)へ傾倒させた後、障害釘200が遊技盤面2aに対し所望の傾斜角度となる位置まで戻した後、挟持部603を胴部200aから離して整備を終了することで、一方の障害釘200を他方の障害釘200に近づけることができる。
このように、障害釘200を挟持部603により1本ずつ整備する場合においても、挟持部603をXY軸方向の一方向(例えば、右方向)に傾けるだけでなく他方向(例えば、左方向)に戻す動作を行うことで、胴部200aに対しバランスよく力を与えることができる。また、第1位置に配置した挟持部603をXY軸方向の右方向に傾けた後、左方向に戻すだけでなく、胴部200aに沿って頭部200b側の第2位置へ移動させることで、障害釘200の胴部200aの一部のみに曲げ力が集中して作用することを回避できるので、障害釘200の胴部200aを途中で曲げることなく安定して整備することができる。
また、例えば、遊技盤面2aに渡り203を挟んで左右に並設された隣り合う障害釘200,200との間隔が設計値よりも大きい場合、隣り合う障害釘200の一方に配置した挟持部603を他方(例えば、左側)に向けてZ軸に対し傾けながら、XY軸方向の他方(例えば、左側)へ向けて略平行に移動させてもよい。このようにすることで、挟持部603を大きく傾けて遊技盤面2aに接触させることなく、一方の障害釘200を他方の障害釘200に近づくように整備することができる。
また、前記実施例では、制御部501は、挟持部403を移動させて障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する第1ステップと、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の右方向に傾ける第2ステップを実行した後、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置するとともにXY軸方向の左方向に傾ける第3ステップを実行するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、制御部501は、挟持部403を移動させて障害釘200の胴部200aにおける第1位置に配置する第1ステップと、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の一方向に傾ける第2ステップと、を実行した後、挟持部403を第1位置においてXY軸方向の他方向に傾ける第3ステップと、挟持部403を第1位置からZ軸方向へ移動させて該第1位置よりも遊技盤面2aから離れた第2位置に配置するとともにXY軸方向の一方向に傾ける第4ステップと、挟持部403を第2位置においてXY軸方向の他方向に傾ける第5ステップと、を実行可能としてもよい。また、制御装置500の制御部501が行う障害釘整備方法は、上記第1ステップ〜第5ステップを含む。
このようにすることで、挟持部403をXY軸方向の一方向に傾けるだけでなく他方向に戻す動作を行うことで、胴部200aに対しバランスよく力を与えることができる。また、第1位置にてZ軸方向に移動させずに、XY軸方向の一方向に傾けた後に他方向に戻すことで、障害釘200において曲がりにくく、かつ、遊技盤面2aに対する障害釘200の角度に与える影響が大きい胴部200aの基部側でしっかりと力を与えることができるため、障害釘200を安定して整備することができる。
また、この場合、第1ステップ〜第5ステップを実行した後、挟持部403をXY軸方向の一方向に傾けるステップと、XY軸方向の他方向に傾けるステップと、挟持部403をZ軸方向へ移動させて所定位置に配置するステップと、を繰り返し実行するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
2 遊技盤
2a 遊技盤面
200 障害釘
200a 胴部
200b 頭部
300 障害釘整備装置
301 整備用アーム
400 整備用工具
401 棒状部
403 挟持部
411L,411R 凹溝
500 制御装置
501 制御部
502 記憶部

Claims (12)

  1. 遊技機の遊技に設けられた障害釘の胴部を挟むように形成された挟部と、該挟部を動作させる動作手段と、を備え、該動作手段により前記挟部を動作させることで障害釘を整備する障害釘整備装置であって、
    前記動作手段は、
    前記挟部を前記遊技盤面に沿う方向であるXY軸方向と該遊技盤面に対し直交する方向であるZ軸方向とに移動させることが可能であり、
    前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部配置する第1ステップと、
    前記挟部前記XY軸方向の一方向に傾ける第2ステップと、
    前記挟部前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向に傾ける第3ステップと、
    を実行可能である
    ことを特徴とする障害釘整備装置。
  2. 前記動作手段は、
    前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを実行可能であり、
    前記第2ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度の方が小さくなるように前記挟部を動作可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の障害釘整備装置。
  3. 前記動作手段は、
    前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップと、
    前記挟部を前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向側に傾ける第5ステップと、
    を実行可能であり、
    前記第3ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量よりも前記第5ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量の方が小さくなるように前記挟部を移動可能である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の障害釘整備装置。
  4. 前記動作手段は、
    前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを実行可能であり、
    前記第2ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間の方が短くなるように前記挟部を動作可能である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の障害釘整備装置。
  5. 前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の材質に応じて異ならせる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の障害釘整備装置。
  6. 前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の厚さまたは幅に応じて異ならせる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の障害釘整備装置。
  7. 遊技機の遊技に設けられた障害釘の胴部を挟むように形成された挟部と、該挟部を動作させる動作手段と、を備え、該動作手段により前記挟部を動作させることで障害釘を整備する障害釘整備装置による障害釘整備方法であって、
    前記動作手段は、
    前記挟部を前記遊技盤面に沿う方向であるXY軸方向と該遊技盤面に対し直交する方向であるZ軸方向とに移動させることが可能であり、
    前記挟部を移動させて前記障害釘の胴部配置する第1ステップと、
    前記挟部前記XY軸方向の一方向に傾ける第2ステップと、
    前記挟部前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向に傾ける第3ステップと、
    を含む
    ことを特徴とする障害釘整備方法。
  8. 前記動作手段は、
    前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを含み、
    前記第2ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾ける傾き角度の方が小さくなるように前記挟部を動作可能である
    ことを特徴とする請求項7に記載の障害釘整備方法。
  9. 前記動作手段は、
    前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップと、
    前記挟部を前記Z軸方向へ移動させて前記遊技盤から離れた位置に配置するとともに前記XY軸方向の他方向側に傾ける第5ステップと、
    を含み、
    前記第3ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量よりも前記第5ステップにおいて前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量の方が小さくなるように前記挟部を移動可能である
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の障害釘整備方法。
  10. 前記動作手段は、
    前記挟部を前記XY軸方向の一方向側に傾ける第4ステップを含み、
    前記第2ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間よりも前記第4ステップにおいて前記挟部を傾けた状態を維持する停止時間の方が短くなるように前記挟部を動作可能である
    ことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の障害釘整備方法。
  11. 前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の材質に応じて異ならせる
    ことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の障害釘整備方法。
  12. 前記動作手段は、前記挟部を傾ける傾き角度、前記挟部を前記Z軸方向へ移動させる移動量、前記挟部を傾けた状態を維持する時間の少なくともいずれか1つを前記遊技盤の厚さまたは幅に応じて異ならせる
    ことを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の障害釘整備方法。
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