JP7137936B2 - 受信機および受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、受信機および受信方法に関する。
従来、AM(Amplitude Modulation)変調された受信信号(ラジオ放送波)に対してノイズを除去する受信機が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。上記した受信機にあっては、例えば、AM変調された受信信号を同期検波することで、I成分(同相成分)およびQ成分(直交成分)を生成し、Q成分を用いてI成分からノイズを除去するように構成される。
特開2007-251907号公報
しかしながら、従来技術にあっては、I成分をそのまま出力信号(音声信号)として出力している。そのため、例えば受信信号の搬送波において位相の変動が比較的大きく位相ズレが生じているような場合、同期検波において位相の同期がとれず、結果として出力信号の音質の低下を招くことがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、受信信号の搬送波において位相の変動が比較的大きい場合であっても、出力信号の音質の低下を抑制しつつノイズを除去することができる受信機および受信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、受信機において、同期検波部と、除去部と、包絡線検波部とを備える。同期検波部は、受信信号を同期検波してI成分とQ成分とを生成する。除去部は、前記同期検波部によって生成された前記Q成分に基づいて前記I成分からノイズを除去する。包絡線検波部は、前記除去部によってノイズが除去された前記I成分と前記Q成分とを包絡線検波して出力信号を生成する。
本発明によれば、受信信号の搬送波において位相の変動が比較的大きい場合であっても、出力信号の音質の低下を抑制しつつノイズを除去することができる。
図1は、第1の実施形態に係る受信方法の概要を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る受信機の構成例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る受信機の受信処理を説明するフローチャートである。 図4は、第2の実施形態に係る受信機の構成例を示すブロック図である。 図5は、Q成分を示す図である。 図6は、検出部によって算出されたスペクトル強度の一例を示す図である。 図7は、I成分を示す図である。 図8は、切替部における出力信号の切り替えを説明する図である。 図9は、第2の実施形態に係る受信処理における出力信号の切り替えについて説明するフローチャートである。 図10は、第3の実施形態に係る受信機の構成例を示すブロック図である。 図11は、第3の実施形態に係る受信処理における出力信号の切り替えなどについて説明するフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する受信機および受信方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る受信機は、例えばラジオであり、AM(Amplitude Modulation)変調されたラジオ放送波(以下、受信信号という)を受信するものとする。なお、受信機は、ラジオに限定されるものではなく、AM変調された信号を受信可能な通信機器であればよい。
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る受信方法の概要について説明する。図1は、第1の実施形態に係る受信方法の概要を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る受信方法にあっては、受信信号が受信されると、かかる受信信号は同期検波されてI成分とQ成分とが生成される(ステップS1)。
I成分は、受信信号の搬送波に対して同相の成分であり、主に音声信号やノイズを含む成分である。Q成分は、受信信号の搬送波に対して直角位相の成分であり、主にノイズを含む成分である。なお、Q成分は、後述するように、受信信号の位相の変動が比較的大きい場合、同期検波において位相の同期がとれず、音声信号が含まれることがある。
次に、同期検波されたQ成分に基づいてI成分からノイズが除去される(ステップS2)。ノイズの除去については、図2を参照して後述する。
ここで、従来技術にあっては、I成分をそのまま出力信号(音声信号)として出力しているため、出力信号の音質の低下を招くことがあった。すなわち、例えば受信機が、弱電界地域にある場合や、放送局から受信したラジオ放送波をトンネルなどの閉空間に向けて再放送する、いわゆるトンネル内ラジオ再放送を受信するような場合、受信信号の搬送波において位相の変動が比較的大きく位相ズレが生じ易い。かかる場合、受信機にあっては、同期検波において位相の同期がとれず、出力信号の音質の低下を招くことがあった。
そこで、本実施形態にあっては、図1に示すように、ノイズが除去されたI成分およびQ成分が包絡線検波されて出力信号が生成され(ステップS3)、スピーカ等の外部装置へ出力されるようにした。
このように、本実施形態にあっては、同期検波後にさらに包絡線検波が行われ、かかる包絡線検波では、ノイズが除去されたI成分のみならず、Q成分も入力されて出力信号が生成される。
包絡線検波にあっては、同期検波に比べ、受信信号の位相変動の影響を受けないことから、上記のように構成することで、例えば、受信信号の搬送波において位相の変動が比較的大きい場合であっても、出力信号の音質の低下を抑制しつつノイズを除去することができる。
次に、第1の実施形態に係る受信機1について図2を参照し説明する。図2は、第1の実施形態に係る受信機1の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、受信機1は、RF(Radio Frequency)部2と、同期検波部3と、適応フィルタ4と、包絡線検波部5とを備える。また、受信機1には、アンテナ10が接続される。
RF部2は、アンテナ10を介して受信された受信信号に直交復調等の処理を施して、I成分とQ成分とを分離し、同期検波部3へ出力する(図2では、分離されたI成分を「I0」、Q成分を「Q0」で示す)。
同期検波部3は、RF部2から出力されたI成分とQ成分とを同期検波し、同期検波したI成分およびQ成分を生成する。同期検波部3は、生成したI成分およびQ成分を適応フィルタ4へ出力する(図2では、同期検波されたI成分を「I1」、Q成分を「Q1」で示す)。
適応フィルタ4は、同期検波部3によって同期検波されたQ成分に基づいてI成分からノイズを除去する。かかる適応フィルタ4は、例えば、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムと呼ばれる最適化アルゴリズムを用いてフィルタ係数を自己適応させるフィルタである。
従って、適応フィルタ4は、LMSアルゴリズムに従って、Q成分からノイズを検出し、検出したノイズを除去するようにフィルタ係数を決定する。そして、適応フィルタ4は、決定したフィルタ係数のフィルタを用いて、I成分に含まれるノイズを除去する。
適応フィルタ4は、ノイズを除去したI成分およびQ成分を包絡線検波部5へ出力する(図2では、ノイズが除去されたI成分を「I2」、Q成分を「Q2」で示す)。なお、適応フィルタ4は、除去部の一例である。
包絡線検波部5は、適応フィルタ4によってノイズが除去されたI成分およびQ成分の両方が入力され、かかるI成分およびQ成分を包絡線検波する。具体的には、包絡線検波部5は、I成分およびQ成分に基づいて振幅の絶対値(例えばI,Q成分の2乗和平方根(図1のS3参照))を演算し、フィルタ(例えばローパスフィルタやハイカットフィルタ)を用いて搬送波を除去する、包絡線検波を行う。そして、包絡線検波部5は、包絡線検波することで得られる包絡線検波信号を出力信号として生成し、図示しないスピーカ等の外部装置へ出力する。
次に、第1の実施形態に係る受信機1の受信処理について図3を参照し説明する。図3は、第1の実施形態に係る受信機1の受信処理を説明するフローチャートである。
図3に示すように受信機1は、受信された受信信号を同期検波してI成分、Q成分を生成する(ステップS10)。次いで、受信機1は、同期検波して生成されたQ成分に基づいてI成分からノイズを除去する(ステップS11)。
そして、受信機1は、ノイズが除去されたI成分およびQ成分を包絡線検波して出力信号を生成する(ステップS12)。
上述してきたように、第1の実施形態に係る受信機1は、同期検波部3と、適応フィルタ4と、包絡線検波部5とを備える。同期検波部3は、受信信号を同期検波してI成分とQ成分とを生成する。適応フィルタ4は、同期検波部3によって生成されたQ成分に基づいてI成分からノイズを除去する。包絡線検波部5は、除去部によってノイズが除去されたI成分とQ成分とを包絡線検波して出力信号を生成する。これにより、受信信号の搬送波において位相の変動が比較的大きい場合であっても、出力信号の音質の低下を抑制しつつノイズを除去することができる。
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態に係る受信機1の構成について図4を参照しつつ説明する。図4は、第2の実施形態に係る受信機1の構成例を示すブロック図である。
なお、以下においては、従前の実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。また、第1の実施形態の「包絡線検波部5」は、他の包絡線検波部と区別するため、以下では「第1包絡線検波部5」と記載する場合がある。
図4に示すように、第2の実施形態に係る受信機1は、上記したRF部2、同期検波部3、適応フィルタ4および第1包絡線検波部5に加え、第2包絡線検波部6と、検出部7と、切替部8と備える。
第2包絡線検波部6は、受信信号を包絡線検波して出力信号を生成する。具体的に第2包絡線検波部6には、RF部2において受信信号を分離したI成分I0とQ成分Q0とが入力される。第2包絡線検波部6は、入力されたI成分I0およびQ成分Q0を包絡線検波して出力信号を生成し、切替部8へ出力する。なお、以下では、第2包絡線検波部6によって生成された出力信号を「出力信号A」と記載する場合がある。
また、第2の実施形態にあっては、適応フィルタ4によってノイズが除去されたI成分I2が出力信号として切替部8へ出力される。以下では、ノイズが除去されたI成分I2である出力信号を「出力信号B」と記載する場合がある。
また、第1の実施形態において説明した、第1包絡線検波部5によって生成された出力信号は、切替部8へ出力される。第1包絡線検波部5によって生成された出力信号を「出力信号C」と記載する場合がある。
このように、第2の実施形態に係る受信機1にあっては、出力信号A,B,Cを生成して切替部8へ出力し、切替部8において出力信号A,B,Cの中から実際に出力する出力信号を切り替えることができるが、これについては図8を用いて後述する。
検出部7は、切替部8における出力信号の切替処理に用いられる、受信信号の各種の状態を検出する。例えば、検出部7は、同期検波部3や適応フィルタ4の出力に基づいて、受信信号の位相の変動状態、受信信号のノイズの有無、および、受信信号の過変調の有無を検出することができる。
まず、受信信号の位相の変動状態を検出する処理について説明する。上記したように、Q成分には、受信信号の位相の変動が比較的大きい場合、同期検波において位相の同期がとれず、音声信号が含まれることがある。主にノイズを含む成分であるQ成分は、音声信号が含まれると、Q成分の変動量が増加する。このように、受信信号の位相の変動状態とQ成分の変動量とは、相関関係がある。
図5は、Q成分を示す図である。図5に示すように、検出部7は、例えば、同期検波部3によって生成されたQ成分の変動量が所定範囲内である場合、受信信号の位相の変動が比較的小さいことを変動状態として検出することができる(閉曲線D参照)。
他方、検出部7は、同期検波部3によって生成されたQ成分の変動量が所定範囲外である場合、受信信号の位相の変動が比較的大きいことを変動状態として検出することができる。なお、上記した所定範囲は、受信信号の位相の変動が多寡を区別できる値に設定されるが、これに限定されるものではない。
次いで、受信信号のノイズの有無を検出する処理について説明する。検出部7は、例えば、受信信号の周波数スペクトルを分析して、受信信号のノイズの有無を検出する。なお、ここで検出するノイズは、例えば特定の周波数のビートノイズであるが、これに限定されるものではない。
詳しくは、検出部7は、受信信号に対して、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を行うことで、各周波数成分におけるスペクトル強度を算出する。図6は、検出部7によって算出されたスペクトル強度の一例を示す図である。
図6に示すように、受信信号のスペクトル強度は、搬送波Caを基準として対称となるが、ノイズNが含まれる場合、非対象となる。そこで、検出部7は、受信信号のスペクトル強度が搬送波Caを基準として非対称である場合に受信信号にノイズがあると判定する一方、対称である場合に受信信号にノイズがないと判定することができる。
なお、上記した受信信号のノイズの有無を検出する処理は、あくまでも例示であって限定されるものではない。また、上記において周波数スペクトルを求める受信信号は、同期検波部3からの信号とされるが、これに限られない。すなわち、周波数スペクトルを求める受信信号は、例えばRF部2からの信号など、ノイズを検出できる信号であればどこの信号を用いてもよい。
次いで、受信信号の過変調の有無を検出する処理について説明する。なお、過変調とは、ラジオ放送波たる受信信号の変調率が規定値(具体的には100%)を超えた状態である。
例えば、検出部7は、適応フィルタ4から出力されるI成分I2に基づいて、受信信号の過変調の有無を検出することができる。図7は、I成分を示す図である。なお、図7においては、変調率が規定値(すなわち100%)の受信信号を実線で示し、過変調の受信信号を一点鎖線で示す。
図7に示すように、I成分は、変調率が規定値のとき、レベルが正値をとるように設定される。これに対し、例えば受信信号が過変調である場合、I成分は、閉曲線Eで示すように、レベルが負値をとるようになる。
そこで、検出部7は、I成分が負値をとるような場合、受信信号が過変調であると判定する一方、I成分が負値をとらない場合、受信信号は過変調ではないと判定することができる。なお、上記した受信信号の過変調の有無を検出する処理は、一例であってこれに限られない。
上記のように構成された検出部7は、検出した受信信号の状態を示す信号を切替部8へ出力する。
なお、上記では、検出部7は、受信信号の位相の変動状態、受信信号のノイズの有無、および、受信信号の過変調の有無を検出するようにしたが、これらのうち1つまたは2つを検出してもよい。また、検出部7は、受信信号の位相の変動状態等以外の、受信信号の状態を検出してもよい。
切替部8は、検出部7によって検出された受信信号の状態に基づいて、第2包絡線検波部6によって生成された「出力信号A」と、適応フィルタ4によってノイズが除去されたI成分である「出力信号B」と、第1包絡線検波部5によって生成された「出力信号C」との中から、出力する出力信号を切り替える。
上記した出力信号の切り替えについて、図8を参照して説明する。図8は、切替部8における出力信号の切り替えを説明する図である。
図8の説明に入る前に、出力信号A,B,Cは、それぞれ影響を受けにくい受信信号の状態、言い換えると、他の出力信号より優位となる受信信号の状態があることから、それについて説明しておく。
第2包絡線検波部6によって生成された「出力信号A」は、受信信号の位相の変動が比較的大きい場合、および、受信信号が過変調である場合に優位となる出力信号である。
適応フィルタ4によってノイズが除去されたI成分である「出力信号B」は、受信信号にノイズがある場合、および、受信信号が過変調である場合に優位となる出力信号である。
第1包絡線検波部5によって生成された「出力信号C」は、受信信号の位相の変動が比較的大きい場合、受信信号にノイズがある場合、および、受信信号が過変調である場合のいずれでも優位となる出力信号である。
上記を踏まえて図8を説明すると、例えば、検出部7において、受信信号の位相の変動が比較的大きいことを示す「位相変動」が検出された場合、切替部8は、出力信号A,B,Cの中から、実際に出力する出力信号を「出力信号A」または「出力信号C」に切り替えることができる。
また、検出部7において「ビートノイズ」が検出された場合、切替部8は、出力信号A,B,Cの中から、出力する出力信号を「出力信号B」または「出力信号C」に切り替えることができる。
また、検出部7において「過変調」が検出された場合、切替部8は、出力信号A,B,Cの全ての中から、出力する出力信号を切り替えることができる。
また、検出部7において「位相変動」と「ビートノイズ」とが検出された場合、切替部8は、出力信号A,B,Cの中から、出力する出力信号を「出力信号C」に切り替えることができる。
また、検出部7において「位相変動」と「過変調」とが検出された場合、切替部8は、出力信号A,B,Cの中から、出力する出力信号を「出力信号A」または「出力信号C」に切り替えることができる。
また、検出部7において「ビートノイズ」と「過変調」とが検出された場合、切替部8は、出力信号A,B,Cの中から、出力する出力信号を「出力信号B」または「出力信号C」に切り替えることができる。
次に、第2の実施形態に係る受信処理における出力信号の切り替えについて図9を参照し説明する。図9は、第2の実施形態に係る受信処理における出力信号の切り替えについて説明するフローチャートである。
図9に示すように、受信機1は、上記した出力信号A,B,Cを生成する(ステップS20)。次いで、受信機1は、受信信号の位相の変動状態などの受信信号の状態を検出する(ステップS21)。
そして、受信機1は、出力信号A,B,Cの中から、検出された受信信号の状態に基づいて、出力する出力信号を切り替える(ステップS22)。
このように、第2の実施形態に係る切替部8は、第2包絡線検波部6によって生成された出力信号Aと、適応フィルタ4によってノイズが除去されたI成分である出力信号Bと、第1包絡線検波部5によって生成された出力信号Cとの中から出力する出力信号を、受信信号の位相の変動状態、受信信号のノイズの有無、および、受信信号の過変調の有無に基づいて切り替えるようにした。
これにより、第2の実施形態にあっては、受信信号の状態に適した出力信号を出力することが可能となり、例えば、受信信号の搬送波において位相の変動が比較的大きい場合であっても、出力信号の音質の低下を抑制しつつノイズを除去することができる。
なお、切替部8は、受信信号の位相の変動状態、受信信号のノイズの有無、および、受信信号の過変調の有無のうちの一つまたは2つに基づいて、出力する出力信号を切り替えるようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次いで、第3の実施形態に係る受信機1の構成について図10を参照しつつ説明する。図10は、第3の実施形態に係る受信機1の構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、第3の実施形態に係る受信機1においては、第2包絡線検波部6によって生成された出力信号Aと、第1包絡線検波部5によって生成された出力信号Cが切替部8へ出力される。そして、切替部8は、出力信号Aおよび出力信号Cの中から、出力する出力信号を切り替えるようにした。
これにより、例えば適応フィルタ4において異常が生じている場合に、出力する出力信号を、適応フィルタ4を経由して得られる出力信号Cから、適応フィルタ4を経由せずに得られる出力信号Aへ切り替えることが可能になるが、これについては後述する。
ここで、適応フィルタ4は、上記したように、Q成分からノイズを検出し、検出したノイズを除去するようにフィルタ係数を決定する処理を行う。また、適応フィルタ4は、かかる処理を繰り返してフィルタ係数を更新していき、よってフィルタ係数は適切な値へ収束していく。
しかしながら、上記したように、Q成分には、受信信号の位相の変動が比較的大きい場合、同期検波において位相の同期がとれず、音声信号が含まれる場合がある。かかる場合、適応フィルタ4は正常に機能せず、Q成分に音声信号が含まれることに起因する出力信号の音質の低下を招くことがあった。このような状況下でも、フィルタ係数を可能な限り更新して、フィルタ係数の適切な値への収束を図ることが望ましい。
そこで、第3の実施形態にあっては、受信信号の位相の変動状態、および、受信信号に含まれる音声信号の有無に応じて、適応フィルタ4のフィルタ係数を更新するようにした。これにより、適応フィルタ4のフィルタ係数の適切な値への収束を図ることができる。
例えば、検出部7が、同期検波部3によって生成されたQ成分の変動量が所定範囲内であることを検出した場合(図5の閉曲線D参照)、受信信号の位相の変動が比較的小さいことから、適応フィルタ4は、フィルタ係数を更新する。
これにより、適応フィルタ4のフィルタ係数の適切な値への収束を図ることができる。すなわち、受信信号の位相の変動が比較的小さい場合は、同期検波において同期がとれているため、仮にQ成分に音声信号が含まれる場合であっても、フィルタ係数を適切に更新することができる。
また、例えば、検出部7が、同期検波部3によって生成されたQ成分の変動量が所定範囲外であり、かつ、受信信号に音声信号が含まれないことを検出した場合、適応フィルタ4は、フィルタ係数を更新する。すなわち、Q成分に音声信号が含まれていないことから、適応フィルタ4は、フィルタ係数を適切に更新することができる。
また、例えば、検出部7が、同期検波部3によって生成されたQ成分の変動量が所定範囲外であり、かつ、受信信号に音声信号が含まれることを検出した場合、適応フィルタ4は、フィルタ係数を更新しない。すなわち、Q成分に音声信号が含まれていることから、フィルタ係数の更新を行わないようにすることで、フィルタ係数が不適な値へ収束することを回避することができ、出力信号の音質の低下を抑制することができる。
上記のように、受信信号に音声信号が含まれる場合にフィルタ係数の更新を行わないように構成すると、仮にフィルタ係数が異常な値であった場合、フィルタ係数が適切な値に収束するまでに時間を要する場合がある。
そこで、第3の実施形態では、検出部7は、フィルタ係数が予め設定された所定値以上になったか否かを判定するとともに、フィルタ係数が所定値以上になったと判定されたとき、その旨を切替部8へ通知する。
そして、かかる通知を受けた切替部8は、出力する出力信号を、第1包絡線検波部5によって生成された出力信号Cから、第2包絡線検波部6によって生成された出力信号Aへ切り替えるようにする。
すなわち、適応フィルタ4において異常が生じている場合に、出力する出力信号を、適応フィルタ4を経由して得られる出力信号Cから、適応フィルタ4を経由せずに得られる出力信号Aへ切り替える。これにより、フィルタ係数が長時間異常な値になってしまうことを回避することができる。
次に、第3の実施形態に係る受信処理における出力信号の切り替えなどについて図11を参照し説明する。図11は、第3の実施形態に係る受信処理における出力信号の切り替えなどについて説明するフローチャートである。
図11に示すように、受信機1は、上記した出力信号A,Cを生成する(ステップS30)。次いで、受信機1は、受信信号の位相の変動状態などの受信信号の状態、および、適応フィルタ4の状態を検出する(ステップS31)。
次いで、受信機1は、検出された受信信号の状態に基づいて、適応フィルタ4のフィルタ係数を更新する(ステップS32)。そして、受信機1は、出力信号A,Cの中から、検出された適応フィルタ4の状態に基づいて、出力する出力信号を切り替える(ステップS33)。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 受信機
3 同期検波部
4 適応フィルタ
5 包絡線検波部
6 第2包絡線検波部
8 切替部

Claims (9)

  1. 受信信号を同期検波してI成分とQ成分とを生成する同期検波部と、
    前記同期検波部によって生成された前記Q成分に基づいて前記I成分からノイズを除去する除去部と、
    前記除去部によってノイズが除去された前記I成分と前記Q成分とを包絡線検波して出力信号を生成する第1包絡線検波部と
    受信信号を包絡線検波して出力信号を生成する第2包絡線検波部と、
    前記第2包絡線検波部によって生成された出力信号と、前記除去部によってノイズが除去された前記I成分である出力信号と、前記第1包絡線検波部によって生成された出力信号との中から出力する出力信号を、受信信号の位相の変動状態、受信信号のノイズの有無、および、受信信号の過変調の有無の少なくともいずれかに基づいて切り替える切替部と
    を備えることを特徴とする受信機。
  2. 受信信号を同期検波してI成分とQ成分とを生成する同期検波部と、
    前記同期検波部によって生成された前記Q成分に基づいて前記I成分からノイズを除去する除去部と、
    前記除去部によってノイズが除去された前記I成分と前記Q成分とを包絡線検波して出力信号を生成する第1包絡線検波部と
    受信信号を包絡線検波して出力信号を生成する第2包絡線検波部と、
    前記第2包絡線検波部によって生成された出力信号と、前記第1包絡線検波部によって生成された出力信号との中から出力する出力信号を切り替える切替部と
    を備えることを特徴とする受信機。
  3. 前記除去部は、
    フィルタ係数を用いたフィルタ処理によってノイズを除去する適応フィルタであり、
    前記切替部は、
    前記フィルタ係数が予め設定された所定値以上になった場合、出力する出力信号を、前記第1包絡線検波部によって生成された出力信号から、前記第2包絡線検波部によって生成された出力信号へ切り替えること
    を特徴とする請求項に記載の受信機。
  4. 前記除去部は、
    フィルタ係数を用いたフィルタ処理によってノイズを除去する適応フィルタであるとともに、受信信号の位相の変動状態、および、受信信号に含まれる音声信号の有無の少なくともいずれかに応じて前記フィルタ係数の更新を行うこと
    を特徴とする請求項またはに記載の受信機。
  5. 前記除去部は、
    受信信号の位相の変動状態を示す、前記同期検波部によって生成された前記Q成分の変動量が所定範囲内である場合、前記フィルタ係数を更新すること
    を特徴とする請求項に記載の受信機。
  6. 前記除去部は、
    受信信号の位相の変動状態を示す、前記同期検波部によって生成された前記Q成分の変動量が所定範囲外であり、かつ、受信信号に音声信号が含まれない場合、前記フィルタ係数を更新すること
    を特徴とする請求項またはに記載の受信機。
  7. 前記除去部は、
    受信信号の位相の変動状態を示す、前記同期検波部によって生成された前記Q成分の変動量が所定範囲外であり、かつ、受信信号に音声信号が含まれる場合、前記フィルタ係数を更新しないこと
    を特徴とする請求項のいずれか一つに記載の受信機。
  8. 受信信号を同期検波してI成分とQ成分とを生成する同期検波工程と、
    前記同期検波工程によって生成された前記Q成分に基づいて前記I成分からノイズを除去する除去工程と、
    前記除去工程によってノイズが除去された前記I成分と前記Q成分とを包絡線検波して出力信号を生成する第1包絡線検波工程と
    受信信号を包絡線検波して出力信号を生成する第2包絡線検波工程と、
    前記第2包絡線検波工程によって生成された出力信号と、前記除去工程によってノイズが除去された前記I成分である出力信号と、前記第1包絡線検波工程によって生成された出力信号との中から出力する出力信号を、受信信号の位相の変動状態、受信信号のノイズの有無、および、受信信号の過変調の有無の少なくともいずれかに基づいて切り替える切替工程と
    を含むことを特徴とする受信方法。
  9. 受信信号を同期検波してI成分とQ成分とを生成する同期検波工程と、
    前記同期検波工程によって生成された前記Q成分に基づいて前記I成分からノイズを除去する除去工程と、
    前記除去工程によってノイズが除去された前記I成分と前記Q成分とを包絡線検波して出力信号を生成する第1包絡線検波工程と
    受信信号を包絡線検波して出力信号を生成する第2包絡線検波工程と、
    前記第2包絡線検波工程によって生成された出力信号と、前記第1包絡線検波工程によって生成された出力信号との中から出力する出力信号を切り替える切替工程と
    を含むことを特徴とする受信方法。
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