JP7137810B2 - 生産管理装置および生産管理システム - Google Patents

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Description

本開示は、生産管理装置および生産管理システムに関する。
従来、生産状況を管理する生産管理機構を有する生産ラインが知られている(例えば、特許文献1)。この生産ラインは、生産ライン上のワークを検出するワーク検出センサを有し、ワーク検出センサが出力する検出信号に基づいて生産ラインの稼働率を算出する。
特開2017-71031号公報
ここで、従来技術において、ワーク検出センサを生産ラインに後から取り付ける場合には、ワーク検出センサが1つのワークに応じて複数の検出信号を出力する場合がある。具体的には、例えば生産ラインからワークが繰り出される際に開閉する扉に開閉動作を検出するセンサが後から取り付けられた場合には、動作に伴って発生する振動が検出されることによって複数の検出信号が出力される場合がある。この場合には、検出されるワークの数が現実のワークの数よりも多くなるおそれがある。したがって、算出される生産ラインの見かけ上の稼働率が現実の稼働率よりも高くなり、生産状況を適切に管理できないおそれがある。
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、生産設備を有する製造ラインの生産状況を管理するための生産管理装置が提供される。この生産管理装置は、生産設備を有する製造ラインの生産状況を管理するための生産管理装置であって、前記生産設備に取り付けられ、前記製造ラインから製品が繰り出される際に発生する前記生産設備の動作に応じて検出信号を出力する検出部と、前記検出信号が出力される時間間隔に基づいて、製品が繰り出されるサイクルタイムを取得する処理部と、を備える。前記処理部は、予め定められた長さの時間の間に複数の検出信号である検出信号群が出力されている場合には、前記検出信号群に応じて決定される基準を用いて前記サイクルタイムを取得する。
この形態の生産管理装置によれば、記処理部は、予め定められた長さの時間の間に複数の検出信号である検出信号群が出力されている場合には、検出信号群に応じて決定される基準を用いてサイクルタイムを取得する。このため、検出部が1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群を出力した場合であっても、取得されるサイクルタイムが不正確になることを抑制できる。したがって、取得されるサイクルタイムが不正確になることによって生産状況の管理が不適切になる可能性が、低減される。
(2)上記形態において、基準は、前記検出信号群に含まれる一の検出信号である基準検出信号であってもよい。この形態によれば、検出部が1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群を出力した場合であっても、検出信号群に含まれる一の検出信号を基準としたサイクルタイムを取得できる。
(3)上記形態において、前記基準検出信号は、前記検出信号群のうち最初に出力された検出信号であってもよい。この形態によれば、検出部が1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群を出力した場合であっても、検出信号群のうち最初に出力された検出信号を基準としたサイクルタイムを取得することができる。
(4)上記形態において、前記検出信号群に含まれる検出信号が出力された時刻の、平均値または中央値のいずれか一方であってもよい。この形態によれば、検出部が1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群を出力した場合であっても、検出信号群に含まれる検出信号が出力された時刻の平均値または中央値のいずれか一方を基準としたサイクルタイムを取得できる。
(5)上記形態において、前記処理部は、検出信号が出力される時間間隔を計時し、前記検出信号群が出力されている場合には、前記検出信号群のうち最初に出力された検出信号である前記基準検出信号が出力されてから前記検出信号群に含まれない最初の検出信号が出力されるまでの時間間隔である積算時間を算出し、前記基準検出信号を基準とした前記サイクルタイムは、前記積算時間であってもよい。この形態によれば、検出信号群のうち最初に出力された検出信号である基準検出信号が出力されてから検出信号群に含まれない最初の検出信号が出力されるまでの時間間隔である積算時間を算出することによって、検出信号群のうち最初に出力された検出信号を基準としたサイクルタイムを取得できる。
(6)上記形態において、前記予め定められた長さの時間は、1秒以下であってもよい。この形態によれば、検出部が1つの製品の繰り出しに応じて1秒以下の長さの時間の間に検出信号群が出力されている場合に、算出されるサイクルタイムが不正確になることを抑制できる生産管理装置が提供される。
(7)上記形態において、さらに、前記サイクルタイムを表示する表示部、を備えてもよい。この形態によれば、生産管理装置の利用者は、表示部を介してサイクルタイムを確認することができる。
(8)上記形態において、前記検出部は、前記製造ラインに設置された状態の前記生産設備に後付けされていてもよい。この形態によれば、生産設備に後付された検出部を備える生産管理装置が提供される。
(9)上記形態において、前記生産管理措置における情報伝達の経路の少なくとも一部には、インターネットを介した経路が含まれていてもよい。この形態の生産管理装置によれば、インターネットを利用した生産管理が可能である。
(10)本開示の他の形態によれば、生産設備を有する製造ラインの生産状況を管理するための生産管理システムが提供される。この形態の生産管理システムは、上記形態の生産管理装置と、前記生産管理装置と通信可能に接続され、前記生産状況に関する情報を利用者に提供する表示装置であって、前記判定の結果を表示する情報表示部を備える表示装置と、を備える。
この形態の生産管理システムによれば、予め定められた長さの時間の間に複数の検出信号である検出信号群が出力されている場合には、サイクルタイムを取得する際に、検出信号群に応じて決定される基準を用いる。このため、検出部が1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群を出力した場合であっても、取得されるサイクルタイムが不正確になることを抑制できる。したがって、取得されるサイクルタイムが不正確になることによって生産状況の管理が不適切になる可能性が、低減される。また、表示装置を備えるので、生産管理システムの利用者は、生産管理装置から離れた位置であっても、サイクルタイムを確認することができる。
(11)上記形態において、前記生産管理装置と前記表示装置は、無線通信を介して接続されていてもよい。この形態の生産管理システムによれば、有線による通信を用いる場合に比べて、生産管理装置と表示装置との位置関係の変更が容易である。
(12)上記形態において、前記生産管理装置と前記表示装置の間の情報伝達には、インターネットが介在していてもよい。この形態の生産管理システムによれば、インターネットを利用した生産管理が可能である。
本開示は、生産管理装置および生産管理システム以外の種々の形態で実現することが可能である。例えば、生産管理システムを備えた製造ラインや、生産管理プログラム等の形態で実現することができる。
第1実施形態に係る生産管理システムを備えた製造ラインの概略図。 第1実施形態に係る生産管理システムにおける情報伝達を示すブロック図。 第1実施形態に係る生産管理装置の構成を示すブロック図。 第1実施形態に係る生産管理装置の検出部が設置されている様子を示す模式図。 第1実施形態に係る生産管理装置によって取得される検出信号を示す第1の図。 第1実施形態に係る生産管理装置によって取得される検出信号を示す第2の図。 第1実施形態に係る生産管理装置のCPUが実行する処理のフローチャート図。 第2実施形態に係る生産管理システムを備えた製造ラインの概略図。 第2実施形態に係る生産管理装置の構成を示すブロック図。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態に係る生産管理システム100を備えた製造ラインL1、L2の概略図である。図2は、第1実施形態に係る生産管理システム100における情報伝達を示すブロック図である。生産管理システム100は、インターネットINTを利用するInternet of Things(IoT)技術によって生産管理を行なうシステムである。生産管理システム100は、それぞれ別の場所である、第1エリアAr1と、第2エリアAr2と、第3エリアAr3と、第4エリアAr4と、での情報共有を可能にする。第1エリアAr1は、製造ラインL1、L2を備えた工場である。第2エリアAr2および第3エリアAr3は、第1エリアAr1である工場の敷地外である。第4エリアAr4は、第1エリアAr1とは別の工場である。生産管理システム100におけるインターネットINTへの接続は、通信装置70が利用される。通信装置70は、例えば、無線LAN通信装置や、無線中継機、アクセスポイント、無線基地局、である。
製造ラインL1、L2は、搬送機構31と、複数の搬送機構31に沿って配置された複数の製造設備30a~30dと、を有する。製造ラインL1、L2において、製品は、複数の製造工程を経て製造される。なお、製品は、製造ラインL1、L2で製造される物であり、完成した状態だけではなく、加工途中の状態も含む。製品は、加工対象や検査対象とも記載される。搬送機構31は、製品を搬送するための機構であり、例えば、ベルトコンベアや無人搬送車等の自動搬送装置や、フォークリフト等を用いた有人による搬送手段、である。本実施形態において、搬送機構31は、ベルトコンベアである。生産設備30a~30dは、例えば、製品の製造工程における加工を行なう加工設備や、加工設備による加工品の品質を検査する検査設備である。生産設備30a~30dとしての加工設備は、例えば、金属加工機や、溶接機、樹脂成形機、である。生産設備30a~30dとしての検査設備は、例えば、画像解析装置や強度検査装置である。各生産設備30a~30dには、生産処理、加工処理、検査処理を実行するためのプログラマブルロジックコントローラ(PLC)およびPLCに接続されているセンサが備えられている。PLCに接続されたセンサとは、例えば、生産設備30a~30dあるいは搬送機構31に予め組み込まれている生産設備30a~30dの状態を検出するためのセンサである。本実施形態において、生産設備30a~30dは、PLCを備えているが、PLCとは別の手段によって制御されている場合には、PLCを備えていなくてもよい。生産設備30a~30dが用いられる製造工程の一部には、作業者による操作や作業が含まれていてもよい。また、本実施形態において生産設備30a~30dは、装置もしくは機器であるが、作業者による作業、例えば、加工や目視による点検、を行なう場所であってもよい。本実施形態において、生産設備30a~30dおよび製造工程は、複数であるが、単数であってもよい。
生産管理システム100は、生産管理装置20と、複数の表示装置601~608と、を備える。生産管理システム100は、製造ラインL1、L2の生産状況を管理する。
生産管理装置20は、複数の検出部10a~10dと、本体部202と、管理部40と、を備える。生産管理装置20は、製造ラインL1、L2の生産管理を行なう。検出部10a~10dは、生産設備30a~30dに取り付けられている。ここで、「生産設備30a~30dに取り付けられている」とは、それぞれの検出部10a~10dに対応する生産設備30a~30dの状態を検出できるように配置されていることを意味し、直接取り付けられている場合に限定されない。検出部10a~10dは、生産設備30a~30dが製造ラインL1、L2に設置された後に取り付けられている。検出部10a~10dは、本体部202と無線通信を介して接続され、検出結果である検出信号を本体部202へと出力する。本体部202は、検出部10a~10dが出力した検出信号を用いてサイクルタイムを取得する。本体部202は、サイクルタイムを第1エリアAr1に配置された表示装置601~604へ送信する。また、本体部202は、通信装置70を介して、インターネットINTに接続されたサーバ上に設けられた管理部40へとサイクルタイムを送信する。本体部202と管理部40の間の情報伝達には、インターネットINTが介在している。管理部40は、サイクルタイムや検出信号を用いて生産管理情報を生成する。生成された生産管理情報は、表示装置601~608へと送信される。管理部40から第1エリアAr1に配置された表示装置601~604への生産管理情報の送信は、通信装置70および本体部202を介して行なわれる。生産管理装置20の管理部40と表示装置601~608との間の情報伝達には、インターネットINTが介在している。管理部40から第2から第4エリアAr2~Ar4に備えられた表示装置605~608への生産管理情報の送信は、通信装置70を介して実行される。ここで、生産管理情報とは、製造ラインL1、L2の生産状況を示す情報であり、例えば、製品が繰り出されるサイクルタイムや、生産設備30a~30dの稼働率、生産設備30a~30dの運転および停止時間、生産設備30a~30dの異常の有無、を含む情報である。なお、以下において、検出部10a~10dの共通の機能を説明する場合には、検出部10a~10dは、検出部10とも記載される。
第1エリアAr1に配置された表示装置601~604は、製造ラインL1、L2において作業を行なう者に生産管理情報を提供する。表示装置601~604は、生産管理装置20の本体部202と通信可能に無線接続され、本体部202を介して送信される生産管理情報をディスプレイ等の情報表示部61に表示する。表示装置601、602は、利用者が携帯することが可能な通信端末であり、例えば、スマートフォンや、タブレット型PCや、スマートウォッチ、である。表示装置601、602の利用者は、作業を行なっている場所から移動することなく生産管理情報の提供を受けることができる。表示装置603、604は、設置場所に固定されるモニタ装置、例えば液晶モニタやデスクトップ型PCや電光掲示板、であって、製造ラインL1、L2における複数の作業者に生産管理情報を提供する装置である。表示装置603、604は、複数の利用者に生産管理情報を提供することができる。表示装置601~604は、生産管理装置20と無線接続されているため、有線接続されている場合と比べて、使用位置を変更する際の手間や制限が少ない。本実施形態において、表示装置601~604は、管理部40によって生成された生産管理情報を本体部202との無線通信を介して取得しているが、これに限定されない。例えば、表示装置601~604は、本体部202を介さずに通信装置70と接続され、通信装置70から送信される生産管理情報を直接受信することによって生産管理情報を取得してもよい。また、設置位置に固定して利用される表示装置603、604は、本体部202もしくは通信装置70と有線接続されていてもよい。
第2エリアAr2に配置された表示装置605は、製造ラインL1、L2の生産状況を管理する者(管理者)に生産管理情報を提供する。第2エリアAr2は、製造ラインL1、L2から離れた場所であり、本体部202との無線接続が困難な場所である。表示装置605は、利用者が携帯することが可能な通信端末であり、例えば、スマートフォンや、タブレット型PCや、スマートウォッチ、である。表示装置605は、通信装置70と通信可能に無線接続され、通信装置70を介して管理部40が生成した生産管理情報を取得し、生産管理情報をディスプレイ等の情報表示部61に表示する。第2エリアAr2における通信装置70は、例えば、無線LANを用いたアクセスポイントや無線基地局である。表示装置605は、業務中に利用者が製造ラインL1、L2から離れた場所に移動する場合であっても生産管理情報を提供することができる。表示装置605の利用者は、製造ラインL1、L2の生産状況を直接得ることができない場合であっても、第1エリアAr1にいる製造ラインL1、L2の作業者に生産管理情報に応じた指示や製造ラインL1、L2で発生した異常への対応ができる。
第3エリアAr3に配置された表示装置606は、製造ラインL1、L2を有する企業の責任者等の通常の業務において製造ラインL1、L2が配置された工場に訪れない者に生産管理情報を提供する。第3エリアAr3は、製造ラインL1、L2から離れた場所であり、本体部202との無線接続が困難な場所である。表示装置606は、通信装置70と通信可能に無線接続されている。表示装置606は、通信装置70を介して管理部40が生成した生産管理情報を取得し、取得した生産管理情報をディスプレイ等の情報表示部61に表示する。第3エリアAr3における通信装置70は、例えば、無線LANを用いたアクセスポイントや無線基地局である。表示装置606の利用者は、外出先や出張先であっても、生産管理情報を取得することが可能である。本実施形態において、表示装置606は、携帯可能な通信端末であるが、これに限定されない。例えば、利用者の通常業務において使用されるデスクトップ型PCの様に使用位置が固定された装置であってもよい。表示装置606が使用位置が固定された装置である場合には、通信装置70ではなく有線LANを介してインターネットINTに接続されていてもよい。
第4エリアAr4に配置された表示装置607、608は、製造ラインL1、L2を有する工場とは別の工場において作業または業務を行なう者に製造ラインL1、L2についての生産管理情報を提供する。表示装置607、608は、通信装置70と通信可能に無線接続されている。表示装置607、608は、通信装置70を介して管理部40が生成した生産管理情報を取得し、取得した生産管理情報をディスプレイ等の情報表示部61に表示する。表示装置607、608は、第1エリアAr1と離れた場所である第4エリアAr4とでの、管理情報の共有を可能にする。このため、例えば、事業所間での連携を容易にできる。本実施形態において、第4エリアAr4に生産管理装置20の本体部202が設置されている場合には、表示装置607、608は、本体部202を介して管理部40が生成した生産管理情報を取得してもよい。
本実施形態において、生産管理システム100は、8台の表示装置601~608を有しているが、これに限定されない。表示装置601~608は、9台以上であってもよく、また、7台以下であってもよい。例えば、表示装置601~608の数は、生産管理情報の提供を受ける者の人数や生産管理情報の提供が必要な場所の数に応じて適宜変更が可能である。また、表示装置601~608が使用される位置や環境に応じて、表示装置601~608に用いられる装置は、変更可能である。例えば、第1エリアAr1において、作業者が表示装置601、602を携帯する必要がない場合には、生産管理システム100は、設置位置に固定されるモニタ装置である表示装置603、604のみを備えていてもよい。また、表示装置601~608による生産管理情報の提供が不要である場合には、生産管理システム100は、表示装置601~608を備えていなくてもよい。
図3は、第1実施形態に係る生産管理装置20の構成を示すブロック図である。以下では、生産管理装置20の詳細を説明する。
検出部10は、センサ11と、コントロール部12と、送信部13と、を有している。センサ11は、生産設備30a~30d(図1)に後付け可能なセンサであり、製造ラインL1、L2の生産状況として製品の繰り出しに応じて信号を出力するセンサである。センサ11による生産状況の検出は、直接的であってもよく、間接的であってもよい。生産状況を直接的に検出するセンサとは、例えば、生産設備30a~30dから繰り出される製品を検出するセンサである。生産状況を直接的に検出するセンサとして、例えば、製造設備30a~30dが製品を繰り出す際の扉の開閉を検出する加速度センサを用いることができる。生産状況を間接的に検出するセンサとは、例えば、製品の繰り出しに関する生産設備30a~30dの動作や、生産設備30a~30dによる加工対象の取り込みおよび排出に伴う動作、を検出するセンサである。生産状況を直接的に検出するセンサとして、例えば、生産設備30a~30dから繰り出される製品を検出する光センサを用いることができる。センサ11は、アナログセンサでもよくデジタルセンサであってもよい。
センサ11には、検出する対象によって適切なセンサが採用される。例えば、生産設備30a~30dの動作を検出する場合には、生産設備30a~30dへの通電を検出する通電チェッカーや、生産設備30a~30dの可動部の動きを検出する加速度センサやジャイロセンサが用いられる。また、搬送機構31が製品が繰り出される場合にのみ動作する場合には、搬送機構31の動作を検出してもよい。作業者による作業を検出する場合には、作業者が使用する工具等の動作を検出する通電チェッカーを用いることができる。搬送機構31の動作の検出には、例えば、加速度センサや動作音を検出する音センサを用いることができる。また、搬送に決められた経路を移動するフォークリフト等の有人による搬送手段を検出する場合には、通過を検出するための光センサや搬送時の音を検出するための音センサを用いることができる。上述のように、検出部10は、生産設備30a~30dに後付けされている。このため、生産設備30a~30dや搬送機構31の変更に応じて柔軟に対応が可能である。また、生産状況に影響を与えやすい生産工程や、作業時間に変化が生じやすい自動化されていない工程についての動作を検出するように設計することができる。
コントロール部12は、図示しない中央演算処理装置(CPU)と記憶装置とを備えている。コントロール部12は、例えば、センサ11から出力された信号に含まれるノイズの除去や、時間情報の生成を行なう。時間情報は、検出部10が生産状況を検出した時刻を示す情報であり、例えば、センサ11から出力された信号がコントロール部12に到達した時刻である。コントロール部12は、センサ11がアナログセンサである場合には、センサ11から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号への変換を行なってもよい。アナログ信号からデジタル信号への変換には、例えば、二値化処理が用いられる。本実施形態において、コントロール部12は、二値化処理により、センサ11から出力された信号の電力値または電圧値が予め定めた値以上である場合に、検出信号を送信部13へ出力する。
送信部13は、検出信号を生産管理装置20へと無線通信によって送信する。無線通信とは、例えば、IEEE802.11aの規格に準拠した2.4GHz帯域もしくは5GHz帯域を用いた無線通信や、1GHz未満の周波数帯域(916.5-927.5MHz)であるサブギガ帯域を用いた無線通信や、Bluetooth(登録商標)を用いた無線通信、である。
本体部202は、中央演算処理部(CPU)21と、記憶部22と、送受信部23と、生産管理情報を表示するモニタである表示部24と、入力部25と、を有する。CPU21と記憶部22と送受信部23は、通信バスを介して相互に通信が可能となるように接続されている。
CPU21は、例えば、検出信号が出力される時間間隔や検出信号が出力された時刻である時間情報を取得する取得部211や、取得した時間間隔を用いてサイクルタイムを算出する処理部212、として機能する。時間間隔は、例えば、計時や時間情報に基づく算出によって取得する。CPU21は、取得した時間間隔とサイクルタイムを管理部40および記憶部22へ出力する。また、CPU21は、送受信部23や表示部24を制御する。本実施形態において、時間間隔は、検出信号の取得間隔の計時によって取得されているが、これに限定されない。例えば、時間間隔は、検出信号の出力時刻と1つ前の検出信号の出力時刻との時間差に基づいて取得されてもよい。サイクルタイムの算出方法の詳細は、後述する。
記憶部22は、読み込み及び書き込みが可能な記憶媒体であり、例えば、RAMや、ハードディスク(HDD)を用いることができる。本実施形態では、記憶部22として、HDDが採用されている。記憶部22は、例えば、前述したCPU21の各種機能を実現するための各種プログラムや、生産管理情報を生成する際に必要となる基準パルス数や、基準パルス間隔を格納している。また、記憶部22は、検出信号およびサイクルタイムを一時的に記憶する。
送受信部23は、検出部10から検出信号を受信し、管理部40から生産管理情報を受信する受信部として機能する。また、送受信部23は、記憶部22に記憶されている情報を表示装置601~604および管理部40に送信する送信部としても機能する。
入力部25は、外部から生産管理装置20へ信号を入力するための入力装置、例えば、スウィッチやキーボードである。生産管理装置20の利用者は、入力部25を介して生産管理装置20の設定変更、例えば、生産管理装置20から情報を送信する表示装置601~608の変更、が可能である。また、利用者は、入力部25を介して管理部40への情報、例えば生産設備30a~30dの故障や保守についての情報、を入力が可能である。
管理部40は、送受信部41と、制御部43と、記憶部42と、を有する。管理部40は、本体部202とは別の場所に備えられている。本実施形態において、管理部40は、本体部202とインターネットINTを介して接続されたサーバ上に設けられている。サーバとして、情報共有サービスを利用してもよい。
送受信部41は、管理部40をインターネットINTに通信可能な状態で接続する。送受信部41は、本体部202から送信された検出信号およびサイクルタイムを受信し、記憶部42へと出力する。また、送受信部41は、本体部202および予め設定された表示装置605~608へ生産管理情報を送信する。
制御部43は、中央演算処理装置(CPU)を有し、検出信号および時間情報を用いて生産管理情報を生成する。例えば、取得した検出信号の計数処理理を行なう計数部431や、検出信号や時間情報やサイクルタイムを用いて生産管理情報を生成する情報生成部432として機能する。情報生成部432によって生成される生産管理情報は、例えば、時間情報と検出信号を用いて算出される単位時間当たりの生産数や、停止時間である。
記憶部42は、読み込み及び書き込みが可能な記憶媒体であり、例えば、RAMや、ハードディスク(HDD)を用いることができる。記憶部22は、例えば、前述したCPU21の各種機能を実現するための各種プログラムを格納している。また、記憶部42は、検出信号や、サイクルタイム、時間情報、その他の生産管理情報を記憶する。
図4は、第1実施形態に係る生産管理装置20の検出部10aが設置されている様子を示す模式図である。検出部10aは、生産設備30aに備えられた開閉ドア301に取り付けられている。開閉ドア301は、加工が終了した製品が生産設備30aから排出される際に開く。センサ11は、生産設備30aの稼働状態を示す情報として製品WPが排出される際に開く開閉ドア301の動きを検出する。検出部10aは、センサ11として磁気センサを有している。磁気センサであるセンサ11による開閉ドア301の動きの検出は、センサ11と開閉時に位置が変動しないように設置された磁石112との距離の変化によるセンサによって検出される磁力の変化を用いて行なうことができる。
図5は、第1実施形態に係る生産管理装置20によって取得される検出信号を示す第1の図である。本実施形態では、信号値1は、検出部10が製品の繰り出しを検出した状態、つまり検出信号が出力されている状態を示している。信号値0は、検出信号が出力されていない状態を示している。図5では、1つの製品の繰り出しに応じて1つの検出信号が出力された場合の様子が示されている。1つの製品の繰り出しに応じて1つの検出信号が出力されているため、予め定められた長さの時間gtの間に1つの検出信号のみが出力されている。この場合には、検出信号が出力される時間間隔t1は、生産設備30aからの製品が繰り出されるサイクルタイムCTを示している。
図6は、第1実施形態に係る生産管理装置20によって取得される検出信号を示す第2の図である。図6では、1つの製品の繰り出しに応じて複数の検出信号が出力されることにより、予め定められた長さの時間gtの間に複数の検出信号である検出信号群plsが出力されている。1つの製品の繰り出しに応じた複数の検出信号の出力は、生産設備30a~30dに予め備えられたセンサと比べて、後付けされたセンサ11(検出部10)において発生しやすい。これは、検出部10を検出すべき変動のみを検出するように設計、または生産設備30a~30dに配置することが困難であるためである。1つの製品の繰り出しに応じた複数の検出信号の出力は、例えば、製品の繰り出しに応じた生産設備30a~30dの有する開閉ドアの開閉を検出する場合がある。また、生産設備30a~30dによる切削等の加工が開始される際の音を検出する場合や、製品の繰り出しに応じて搬送される製品の通過を検出する際に搬送される製品が揺れる場合がある。具体的には、図4に示した開閉ドア301の開閉を検出する場合には、開閉時の開閉ドア301の余分な揺れによって、複数の検出信号が出力されるおそれがある。また、加工時の音を検出する音センサをセンサ11として用いている場合には、加工対象となる製品のばらつきによって加工音に変化や途切れが生じることによって、複数の検出信号が出力されるおそれがある。また、製品の通過を検出するための光センサをセンサ11として用いている場合には、搬送機構31が製品を吊り上げた状態で搬送する装置であると、搬送時の製品の揺れによって、複数の検出信号が出力されるおそれがある。
1つの製品の繰り出しに応じて複数の検出信号が出力された場合には、検出信号が出力される時間間隔をサイクルタイムとして取得すると、時間間隔t2~t4がそれぞれサイクルタイムとして取得される。ここで、現実のサイクルタイムCTは、検出信号群plsが出力されてから、この検出信号群plsに含まれない次の検出信号が検出されるまでの時間間隔である。このため、検出信号が出力される時間間隔t2~t4をそのままサイクルタイムとして取得すると、実際のサイクルタイムCTとくらべて取得されるサイクルタイムが短くなるおそれがある。また、検出信号を計数することによって生産数を管理する場合には、見かけ上の生産数が実際の生産数より多くなるおそれがある。
図7は、第1実施形態に係る生産管理装置20のCPU21が実行する処理のフローチャート図である。以下では、生産管理装置20のCPU21がサイクルタイムCTを取得する際に実行するサイクルタイム取得処理を説明する。以下の説明では、図7と共に、図5および図6も適宜参照する。本実勢形態において、サイクルタイムCTは平均30秒の長さの時間であり、サイクルタイムCTの標準偏差は1秒である。
サイクルタイム取得処理は、本体部202が検出信号(図5、図6)を取得することによって開始される。サイクルタイム取得処理が開始されると、CPU21は検出信号が出力される時間間隔t1~t4を計時する(ステップS101)。処理部212としてのCPU21は、計時によって時間間隔t1~t4を取得する。時間間隔t1~t4は、時間間隔t1~t4の計時の際に始点となった検出信号と関連付けられて、記憶部22に記憶される。本実施形態において、検出信号が出力される時間間隔t1~t4は、計時によって得られているが、これに限定されない。例えば、時間間隔t1~t4は、検出部10による検出信号の出力時刻や、取得部211による検出信号の取得時刻を用いて算出されてもよい。
時間間隔t1~t4の計時が完了すると、CPU21は、検出信号群pls(図6)があるか否かを判断する(ステップS102)。この検出信号群plsとは、予め定められた長さの時間gt(所定時間gt)の間に取得された複数の検出信号である。本実施形態において、所定時間gtは0.8秒である。所定時間gtは、1つの製品の排出に応じて出力される複数の検出信号と次の製品の排出に応じて出力される検出信号とを判別するために設定される時間である。所定時間gtは、例えば、サイクルタイムCTと1つの製品の排出に応じて複数の検出信号が出力されるおそれがある時間とに基づいた統計的手法により算出される時間である。具体的には、所定時間gtは、1つの製品の排出に応じて複数の検出信号が出力されるおそれがある時間より長い時間であり、かつ、製品の繰り出しに応じたサイクルタイムCTより十分に短い時間である。1つの製品の排出に応じて検出信号が検出されるおそれがある時間とは、例えば、生産設備30aの開閉ドア301(図4)が開いた際に発生する振動がセンサ11によって検出される時間である。所定時間gtは、0.3秒以上1秒以下の時間であることが好ましい。これは、生産設備30a~30dの動作に伴う振動によって検出信号群plsが検出される場合には、検出信号群plsは0.3秒以上1秒以下の範囲で設定された所定時間gtの間に出力される場合が多いためである。生産設備30a~30dの動作に伴う振動とは、例えば、開閉ドア301の開閉時の振動である。また、所定時間gtが0.3秒以上1秒以下の長さの時間である場合には、所定時間gtは、一般的なサイクルタイムCTと比べて十分に短い時間である。検出信号群plsが含まれていない場合(図5、ステップS102:No)には、検出信号が取得される時間間隔t1をサイクルタイムCTとして記憶部22および管理部40に出力する(ステップS104)。
検出信号群plsが含まれていた場合(図6、ステップS102:Yes)には、時間間隔t2~t4の積算をする(ステップS103)。図6において、検出信号群plsのうち最初に検出された検出信号は基準検出信号plrと記載され、検出信号群plsのうちそれ以外の検出信号はノイズ信号plnと記載される。また、検出信号群plsが出力されなかった場合には、検出信号は基準検出信号plrと記載される。時間間隔t2~t4を積算することによって、検出信号群plsのうち最初に基準検出信号plrが出力されたときを始点とする時間間隔である積算時間が算出される。積算時間の終点は、検出信号群plsに含まれない次の検出信号(基準検出信号plr)が出力されたときである。
積算が完了すると、時間間隔t2~t4の積算の結果である積算時間は、サイクルタイムCTとして記憶部22および管理部40へと出力される(ステップS104)。基準検出信号plrは、サイクルタイムCTを算出する基準として用いられる。一方、ノイズ信号plnは、基準検出信号plrとして検出された製品の繰り出しと同様の製品の繰り出しに応じて出力された検出信号である。つまり、ノイズ信号plnは、次の製品の繰り出しに応じた検出信号ではない。このため、本実施形態において、ノイズ信号plnは、サイクルタイムCTを算出する際の基準としては用いられない。検出信号群plsが出力されなかった場合には、図5に示すように、検出信号が基準検出信号plrとして用いられる。出力されたサイクルタイムCTは、管理部40の制御部43による情報管理情報の生成に用いられる。
本実施形態の生産管理システム100によれば、予め定められた長さの時間gtの間に複数の検出信号である検出信号群plsが出力されている場合には、検出信号群plsに応じて決定される基準である基準検出信号plrを用いてサイクルタイムCTが算出される。基準検出信号plrは、検出信号群plsのうち最初に出力された検出信号である基準検出信号plrである。このため、後付された検出部10によって1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群plsが出力される場合であっても、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることが抑制される。したがって、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることによって、生産管理システム100による生産管理が不適切になる可能性が、低減される。
また、本実施形態の生産管理システム100によれば、1つの製品の繰り出しに応じて複数の検出信号が出力されるおそれのある検出対象を利用して生産管理を行なうことが容易になる。このため、1つの製品の繰り出しに応じて1つの検出信号のみが出力されるように検出部10を配置することが困難なために、サイクルタイムCTの取得が困難であった製造工程の管理が可能となる。
また、本実施形態によれば、CPU21によって実行される処理により、検出信号群plsが出力されている場合に算出されるサイクルタイムCTが不正確になることを抑制することが可能である。このため、生産管理装置20や製造ラインL1、L2の設計変更や改修が必要ない。また、時間間隔t1~t4の計時および時間間隔t2~t4の積算によるサイクルタイムCTの取得は、検出信号の検出時刻等の時間情報を用いてサイクルタイムCTを算出する場合と比べて、CPU21の演算処理に対する負荷が少ない。このため、複数の製造工程を同時に管理する場合であっても、生産管理装置20のCPU21に要求される演算処理能力を低くすることができる。したがって、生産管理システム100の導入に要する費用を低減することが可能である。
B.第2実施形態:
図8は、第2実施形態に係る生産管理システム400を備えた製造ラインL1、L2の概略図である。図9は、第2実施形態に係る生産管理装置520の構成を示すブロック図である。生産管理システム400は、インターネットを用いた情報共有を行なっていない。また、表示装置611~614は、生産管理装置520が配置された工場ar1内でのみ利用される。第1実施形態の構成については、第1実施形態と同様の符号を付し、説明を省略する。本実施形態において、生産管理システム400は、インターネットに接続されていないが、これに限定されない。例えば、生産管理装置520は、インターネットに接続され、インターネットを介して、工場ar1の外部に生産管理情報を提供してもよい。
第2実施形態によれば、インターネット上のサーバに管理部40を設けていないため、生産管理システム400は、インターネットに接続されていないオフライン状態であっても生産管理が可能である。また、第1実施形態と同様に、後付された検出部10によって1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群plsが出力される場合であっても、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることが抑制される。したがって、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることによって、生産管理システム100による生産管理が不適切になる可能性が、低減される。
C.他の実施形態:
C-1.第1の他の実施形態:
第1実施形態に係る生産管理システム100は、製造ラインL1、L2が配置された工場の敷地外、例えば第2から第4エリアAr2~Ar4、から接続可能なインターネットINTを用いて情報を共有している。しかし、生産管理システム100は、これに限定されない。例えば、生産管理システム100は、インターネットINTに代えて、企業内ネットワーク、いわゆるイントラネットを用いて情報の共有を行なってもよい。この場合には、生産管理装置20の管理部40は、企業内ネットワークに接続されたサーバに設けられている。通信装置70は、例えば、企業内ネットワークに接続された無線LAN通信装置である。表示装置601~608は、企業内ネットワークへの接続が可能な場所、例えば、製造ラインL1、L2を有する事業所内で使用される。この場合であっても、後付された検出部10によって1つの製品の繰り出しに応じて検出信号群plsが出力される場合であっても、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることが抑制される。したがって、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることによって、生産管理システム100による生産管理が不適切になる可能性が、低減される。
C-2.第2の他の実施形態:
上記実施形態において、検出信号群plsが出力されている場合には、サイクルタイムCTを算出する基準となる基準検出信号plrとして、検出信号群plsのうち最初に出力された検出信号である検出信号が用いられる。また、検出信号群plsが出力された際のサイクルタイムCTの取得は、処理部212による時間間隔t1~t3の積算により実行されている。しかし、サイクルタイムCTの取得方法はこれに限定されない。例えば、以下に列挙する方法によってサイクルタイムCTが取得されてもよい。
(1)検出部10のコントロール部12が、検出信号(基準検出信号plr)が出力されてから予め定められた時間gtの間、新たな検出信号(ノイズ信号pln)を本体部202へ出力しないように検出部10を制御してもよい。この場合には、コントロール部12が第1実施形態における処理部212の機能の一部を有する。
(2)本体部202の処理部212が、検出信号(基準検出信号plr)が出力されてから予め定められた時間gtの間は、他の検出信号(ノイズ信号pln)が出力された場合であっても、計時を継続することよってサイクルタイムCTを取得してもよい。
(3)処理部212は時間間隔t1~t3を積算することなく管理部40へと出力し、管理部40が時間間隔t1~t3を積算することによってサイクルタイムCTを算出してもよい。この場合には、管理部40が第1実施形態における処理部212の機能の一部を有する。
(4)処理部212によって検出信号が出力された時刻である時間情報を管理部40へと出力し、管理部40が時間情報を用いてサイクルタイムCTを算出してもよい。サイクルタイムCTの算出は、例えば、検出信号群plsに含まれる検出信号の出力された時刻の平均値または中央値のいずれか一方を基準としてサイクルタイムCTを算出することができる。
(5)処理部212は、基準検出信号plrとして検出信号群plsのうち最初に出力された検出信号以外の検出信号を用いてサイクルタイムCTを取得してもよい。例えば、検出信号群plsのうち最後に出力された検出信号から次に出力される検出信号までの時間間隔を計時してもよい。
(6)処理部212は、計時された検出信号の時間間隔が予めさだめた長さの時間以下である場合に、次に計時される時間間隔を積算する処理をおこなってもよい。この場合には、積算された時間間隔がサイクルタイムCTとして出力される。
上記(1)から(6)の方法であっても、検出信号群plsが検出または出力されている場合に、サイクルタイムCTが不正確になることが抑制される。したがって、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることによって、生産管理システム100による生産管理が不適切になる可能性が、低減される。
C-3.第3の他の実施形態:
上記実施形態において、生産管理システム100による生産管理が不適切になる可能性を低減する手段として、サイクルタイムCTの算出方法を記載しているが、これに限定されない。例えば、生産設備30a~30dによる生産数は、基準検出信号plrを計数することによって取得されてもよい。この場合であっても、取得される生産数が不正確になることによって、生産管理システム100による生産管理が不適切になる可能性が、低減される。
C-4.第4の他の実施形態:
上記実施形態において、検出部10は、製造ラインL1、L2に設置されている生産設備30a~30dに取り付け可能、つまり後付け可能であるが、これに限定されない。例えば、生産設備30a~30dが製造ラインL1、L2に設置される前から有しているセンサを検出部10のセンサ11として用いてもよい。製造ラインL1、L2に設置される前から有しているセンサとは、例えば、生産設備30a~30dの製造時や搬入前や設置前に、生産設備30a~30dへと取り付けられたセンサである。この場合であっても、検出信号群plsが出力されるおそれはある。このため、予め定められた長さの時間gtの間に複数の検出信号である検出信号群plsが出力されている場合に、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることが抑制される。したがって、算出されるサイクルタイムCTが不正確になることによって、生産管理システム100による生産管理が不適切になる可能性が、低減される。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10、10a、10b、10c、10d…検出部
11…センサ
12…コントロール部
13…送信部
20、520…生産管理装置
21…中央演算処理部(CPU)
22…記憶部
23…送受信部
24…表示部
25…入力部
30a、30b、30c、30d…生産設備
31…搬送機構
40…管理部
41…送受信部
42…記憶部
43…制御部
61…情報表示部
70…通信装置
100、400…生産管理システム
112…磁石
202…本体部
211…取得部
212…処理部
301…開閉ドア
431…計数部
432…情報生成部
601~608、611~614…表示装置
INT…インターネット
L1、L2…製造ライン

Claims (12)

  1. 生産設備を有する製造ラインの生産状況を管理するための生産管理装置であって、
    後付けにて 前記生産設備の可動部に取り付けられ、前記製造ラインから製品が繰り出される際に発生する前記生産設備の動作に応じて検出信号を出力する検出部と、
    前記検出信号が出力される時間間隔に基づいて、製品が繰り出されるサイクルタイムを取得する処理部と、を備え、
    前記処理部は、1つの製品の排出に応じて複数の検出信号が出力されるおそれがある時間より長い時間であり、かつ、製品の繰り出しに応じたサイクルタイムより十分に短い時間である予め定められた長さの時間の間に複数の前記検出信号である検出信号群が出力されている場合には、前記検出信号群に応じて決定される基準を用いて前記サイクルタイムを取得する、
    生産管理装置。
  2. 請求項1に記載の生産管理装置であって、
    前記基準は、前記検出信号群に含まれる一の検出信号である基準検出信号である、生産管理装置。
  3. 請求項2に記載の生産管理装置であって、
    前記基準検出信号は、前記検出信号群のうち最初に出力された検出信号である、生産管理装置。
  4. 請求項1に記載の生産管理装置であって、
    前記基準は、前記検出信号群に含まれる検出信号が出力された時刻の、平均値または中央値のいずれか一方である、生産管理装置。
  5. 請求項3に記載の生産管理装置であって、
    前記処理部は、検出信号が出力される時間間隔を計時し、前記検出信号群が出力されている場合には、前記検出信号群のうち最初に出力された検出信号である前記基準検出信号が出力されてから前記検出信号群に含まれない最初の検出信号が出力されるまでの時間間隔である積算時間を算出し、
    前記基準検出信号を基準とした前記サイクルタイムは、前記積算時間である、生産管理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の生産管理装置であって、
    前記予め定められた長さの時間は、1秒以下である、生産管理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の生産管理装置であって、さらに、
    前記サイクルタイムを表示する表示部、を備える、生産管理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の生産管理装置であって、
    前記検出部は、前記製造ラインに設置された状態の前記生産設備に後付けされている、
    生産管理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の生産管理装置であって、
    前記生産管理装置における情報伝達の経路の少なくとも一部には、インターネットを介した経路が含まれる、生産管理装置。
  10. 生産設備を有する製造ラインの生産状況を管理するための生産管理システムであって、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の生産管理装置と、
    前記生産管理装置と通信可能に接続され、前記生産状況に関する情報を利用者に提供する表示装置であって、前記サイクルタイムを表示する情報表示部を備える表示装置と、
    を備える、生産管理システム。
  11. 請求項10に記載の生産管理システムであって、
    前記生産管理装置と前記表示装置は、無線通信を介して接続されている、生産管理システム。
  12. 請求項10または請求項11に記載の生産管理システムであって、
    前記生産管理装置と前記表示装置の間の情報伝達には、インターネットが介在している、生産管理システム。
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