JP7137749B2 - 音響機器及び電子楽器 - Google Patents

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本発明は、音響機器及び電子楽器に関する。
従来、バスレフ構造や密閉構造を採用する電子楽器やスピーカ等の音響機器においては、特許文献1等に記載されているように、上ケースと下ケースとを備え、上ケース内に取り付けられたスピーカの側部を取り囲む枠状の上仕切板が設けられ、上仕切板に対向する下ケース内にスピーカの側部を取り囲む枠状の下仕切板が設けられ、これら上仕切板と下仕切板とによって密閉された音響空間であるスピーカ収容部を形成するように構成されたものが知られている。
特開平05-241574号公報
特許文献1に記載されたような密閉型の音響空間(スピーカ収容部)を備えた構造を有する音響機器においては、例えば製品のデザインや内部に設けられる部材のレイアウト、製造技術上の制約等に起因して、上ケースと下ケースの形状が異なり相互の仕切板を対向する位置に配置することができない場合があり、音響空間の密閉状態を良好に確保することができなくなるという問題を有している。
そこで、本発明は、上述したような課題に鑑みて、機器内部の音響空間の密閉状態を良好に確保することができる音響機器及び電子楽器を提供することを目的とする。
本発明に係る音響機器は、内枠を有する第1筺体と、角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、前記コーナーリブ部材から前記外枠方向に突出した突出部と、を有する第2筺体と、を備え、前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られており、前記突出部により前記内枠が押圧されて前記コーナーリブ部材と前記内枠とが密着して固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、機器内部の音響空間の密閉状態を良好に確保することができる。
本発明に係る音響機器及び電子楽器の一実施形態である電子鍵盤楽器を示す全体図である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器に適用される基体ケースの一例を示す概略図である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器に適用されるスピーカパネルの一例を示す概略図である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器に適用されるスピーカパネルの要部を示す詳細図である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け方法の一例を示す概略図(その1)である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け方法の一例を示す概略図(その2)である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け方法の一例を示す概略図(その3)である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器の基体ケースに適用されるパッキンの一例を示す概略図である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け状態における密閉構造を示す概略図(その1)である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け状態における密閉構造を示す概略図(その2)である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け状態における密閉構造を示す概略図(その3)である。 一実施形態に係る電子鍵盤楽器において画定される音響空間を示す概略図である。
以下、本発明に係る音響機器及び電子楽器を実施するための形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。本実施形態においては、本発明に係る音響機器及び電子楽器の一例として、電子鍵盤楽器(電子キーボード)を示して説明する。
<電子鍵盤楽器>
図1は、本発明に係る音響機器及び電子楽器の一実施形態である電子鍵盤楽器を示す全体図である。図2は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器に適用される基体ケースの一例を示す概略図であり、図3は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器に適用されるスピーカパネルの一例を示す概略図であり、図4は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器に適用されるスピーカパネルの要部を示す詳細図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電子鍵盤楽器100は、大別して、鍵盤ユニット110が組み込まれた基体ケース120と、スピーカ130が組み込まれ、スピーカグリル150に覆われたスピーカパネル140と、表示部170や操作スイッチ類180が設けられたセンタパネル160と、からなる楽器ケースを有している。
基体ケース120は、図2に示すように、図面左右方向に長い箱状を有し、図面上側が開放された構造を有している。この基体ケース120内の図面下側の側面(以下、「前側部」と記す)に沿った領域には、図1に示したように、音高を指定する白鍵及び黒鍵が図面左右方向に配列された周知の鍵盤ユニット110が搭載される鍵盤搭載部22が設けられている。
また、基体ケース120内の図面上側の側面(以下、「後側部」と記す)の左右両端部には、図2に示すように、後述する音響空間10を画定する基体側密閉枠状部24がそれぞれ設けられている。また、基体ケース120内の後側部における左右の基体側密閉枠状部24間の領域には、電池収納部26が設けられている。
ここで、基体側密閉枠状部24は、それぞれ図2に示すように、基体ケース120の後側部及び左右両端部の外縁部に沿って連続して延在する外周側枠部24aと、基体ケース120内の鍵盤搭載部22の境界部及び電池収納部26の境界部に沿って連続して延在する内部側枠部24bとを有している。これらの外周側枠部24a及び内部側枠部24bにより基体ケース120内における音響空間10の全周が取り囲まれている。
また、基体側密閉枠状部24の外周側枠部24a及び内部側枠部24bの上端部(基体ケース120の開放端側;音響空間の境界)には、パッキン(図示を省略;詳しくは後述する)が全周に亘って設けられ、当該基体側密閉枠状部24にパッキンを介して左右のスピーカパネル140が密着するように組み付けられる。ここで、基体ケース120内の左右の基体側密閉枠状部24の近傍には、スピーカパネル140を組付け固定するためのネジ挿入用穴を備えたパネル組付けボス28が複数設けられている。
スピーカパネル140は、図3(a)、(b)に示すように、内部にスピーカ130、ツイータ32及びバスレフポート34が設けられ、基体ケース120の後側部の左右両端部に配置されている。また、スピーカパネル140は、基体ケース120の基体側密閉枠状部24及び鍵盤ユニット110の両側部に対応した形状を有して基体ケース120上に取り付けられている。また、スピーカパネル140の内部には、図3(b)に示すように、スピーカパネル140内における音響空間10を画定するパネル側密閉枠状部42が基体ケース120の基体側密閉枠状部24に対応する形状を有して設けられている。
ここで、パネル側密閉枠状部42は、図3(b)に示すように、スピーカパネル140の図面上側の側面(後側部)及び右側(又は、左側)の外縁部に沿って連続して延在する外周側枠部42aと、スピーカパネル140内の鍵盤搭載部22の境界部及び電池収納部26の境界部とに沿って連続して延在する内部側枠部42bとを有している。
また、スピーカパネル140は、例えば製品のデザインや内部に設けられる部材のレイアウト、金型成形技術上の制約等に起因して、パネル側密閉枠状部42が基体ケース120の基体側密閉枠状部24の形状に対応していない箇所(例えば、角部)においては、上記のパネル側密閉枠状部42に加えて、別個の密閉用部材が設けられている。
具体的には、スピーカパネル140のパネル側密閉枠状部42の外周側枠部42aが、例えば図4(a)の右上、又は、図4(b)に示すように、略直角状に急峻に屈折する形状の角部を有しているのに対し、基体ケース120の基体側密閉枠状部24の対応箇所(角部)の形状が、例えば後述する図8の左上に示すように、所定の半径の円弧状又は曲線状の角部を有して緩やかに屈曲しているものとする。この場合、本実施形態においては、スピーカパネル140の当該角部の外周側枠部42aよりも内側に、密閉用部材としてコーナーリブ14が設けられている。
図4(a)、(b)に示すコーナーリブ14は、スピーカパネル140の内側の底面(スピーカ130の取付け面に相当する)から図面上方の開放端方向に向かって、外周側枠部42aに略並行に独立して延在するとともに、開放端側から平面視した場合の外側(角部の外周側枠部42a側の面)の形状が、基体ケース120の基体側密閉枠状部24の角部内側の形状(第1形状)に対応して、緩やかな円弧状又は曲線状を有している。
また、コーナーリブ14は、図4(b)に示すように、平面視して円弧状を有する形状の延在方向(又は、パッキンの延在方向)の両端部に設けられ、外周側枠部42aの内面側に略直角に接続された補強リブ16a、16bを有している。これらの補強リブ16a、16bには、図4(b)や後述する図9(b)等に示すように、コーナーリブ14と外周側枠部42aとの間に、スピーカパネル140を基体ケース120に組み付けた際に、基体ケース120の基体側密閉枠状部24の上端部に設けられたパッキンに対して、コーナーリブ14の延在方向(又は、パッキンの延在方向)に直交する平面に沿ってパッキンの外周を押圧して喰い込むように密着する切り欠き状の密着部18が設けられている。特に、密着部18の一部は、コーナーリブ14の外側の面から外周側枠部42a方向に突出した突出部18aを有することにより、基体ケース120に組み付けた際に、基体側密閉枠状部24のパッキンが押圧されて、円弧状を有するコーナーリブ14の外側の面に沿って密着した状態で固定される。
これにより、コーナーリブ14及び補強リブ16a、16bは、スピーカパネル140の内側に独立して延在するコーナーリブ14の構造強度を高めるとともに、基体ケース120にスピーカパネル140が組み付けられた楽器ケースの角部において、コーナーリブ14の内側の音響空間10と、コーナーリブ14の外側であって、楽器ケースの外部の空間に繋がる、後述する角部空間20とを仕切って、楽器ケース内部の音響空間10を画定する役割を有している(後述する図10(a)、(b)、図11、図12等参照)。なお、スピーカパネル140を基体ケース120に組み付けた際の密閉構造については、詳しく後述する。
ここで、これらのコーナーリブ14や補強リブ16a、16bは、スピーカパネル140を樹脂成形する場合には、外周側枠部42aや底面等の他の部材と一体的に成形される。また、コーナーリブ14及び補強リブ16a、16bは、音響空間10と楽器ケースの外部に繋がる角部空間20とを仕切るため、空気の通過を伴う貫通孔や溝を有さないように設計されている。
このように、本実施形態においては、スピーカパネル140は、パネル側密閉枠状部42の外周側枠部42a及び内部側枠部42bと、角部に設けられるコーナーリブ14及び補強リブ16a、16bとによりスピーカパネル140内における音響空間10の全周が取り囲まれている。
すなわち、パネル側密閉枠状部42の外周側枠部42a及び内部側枠部42b、角部に設けられるコーナーリブ14は、基体ケース120の基体側密閉枠状部24の上端部の形状に対応するように設けられ、パッキンを介して基体ケース120とスピーカパネル140とが密着するように組み付けられる。
ここで、左右のスピーカパネル140内のパネル側密閉枠状部42の近傍には、基体ケース120に設けられた複数のパネル組付けボス28の位置に対応するように、ネジ穴を備えたパネル組付けボス38が複数設けられている。また、図3(b)、図4(a)、(b)に示すように、各パネル組付けボス38の近傍には、スピーカパネル140の筐体強度を高めるための一対の補強リブ40が、例えばパネル側密閉枠状部42の外周側枠部42aや内部側枠部42bに接続された形状を有して一体的に設けられている。このパネル組付けボス38及び補強リブ40は、スピーカパネル140を基体ケース120に組み付けた際に、コーナーリブ14を含むスピーカパネル140の角部における筐体強度を高めるため、コーナーリブ14の近傍に設けられる。或いは、図4(a)、(b)に示すように、コーナーリブ14の一端側に設けられた補強リブ16bが、角部近傍に設けられたパネル組付けボス38に近接して設けられる一対の補強リブ40のうちの一方と共用されている。
スピーカグリル150は、図1に示すように、スピーカパネル140の上面側に設けられ、スピーカパネル140から露出するスピーカ130及びツイータ32の発音面を保護する。スピーカグリル150は、概略、後述する図6に示すように、メッシュ状の音孔が設けられたグリル本体52の外周部54において、例えばグリル本体52に対して垂直方向に突出する複数の突起部56を有している。
<電子鍵盤楽器の組付け方法>
次に、上述した構成を有する電子鍵盤楽器の組付け方法について説明する。ここでは、上述した電子鍵盤楽器における組付け方法に加え、本実施形態に特有の音響空間の密閉構造についても説明する。
図5~図7は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け方法の一例を示す概略図である。ここで、図5は、スピーカパネルへのスピーカの組付け方法を示す概略図であり、図6は、スピーカパネルへのスピーカカバー及びスピーカグリルの組付け方法を示す概略図であり、図7は、スピーカグリルの組付け方法の具体例を示す概略図である。また、図8は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の基体ケースに適用されるパッキンの一例を示す概略図であり、図9~図11は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の組付け状態における密閉構造を示す概略図である。ここで、図9は、スピーカパネルにおけるパッキンの密着状態の一例を示す概略図であり、図10は、スピーカパネルにおけるパッキンの密着状態の他の例を示す概略図であり、図11は、スピーカパネルにおけるパッキンの密着状態を基体ケース側から矢視した図である。図12は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器において画定される音響空間を示す概略図である。
本実施形態に係る電子鍵盤楽器の組み付け方法は、まず、 図5(a)、(b)に示すように、スピーカパネル140内のスピーカ搭載部にスピーカ130を実装しネジ固定する。次いで、図6に示すように、スピーカ130が取り付けられたスピーカパネル140の上面側(発音面側)にスピーカカバー50をネジ固定した後、スピーカグリル150を取り付ける。
具体的には、図3(b)、図5(b)、図6に示すように、スピーカパネル140は、スピーカグリル150の突起部56の位置に対応するように、スピーカパネル140の部材を貫通して設けられた複数の取付け穴44、46有している。そして、スピーカグリル150の各突起部56を当該取付け穴44、46に挿入し、スピーカパネル140の内部に露出した各突起部56の先端側をねじって変形(以下、「ねじれ変形」と記す)させることにより、スピーカグリル150がスピーカパネル140に取り付け固定される。
ここで、スピーカパネル140に設けられる取付け穴44が、内部に設けられる音響空間に繋がる貫通孔を有している場合には、図7(a)~(c)に示すように、スピーカパネル140の内部に露出した突起部56に対して、シリコン等の樹脂材料からなる弾性部材58を装着することにより、取付け穴44と突起部56との間に弾性部材58を介在させる。次いで、図7(d)に示すように、突起部56の先端側をねじれ変形させることにより、取付け穴44内部で弾性部材58が変形して、突起部56の表面及び取付け穴44の内面に密着して貫通孔である取付け穴44が塞がれるとともに、スピーカグリル150がスピーカパネル140に係止されて取付け固定される。
なお、スピーカパネル140に設けられる取付け穴44、46の周囲に、図7(a)~(d)に示すように、突起部56の挿入方向(図7(a)では上方向、図7(b)では下方向)に突出する肉厚部からなる穴リブ48を設けることにより、筐体強度を高めることができるとともに、取付け穴44と突起部56との間に弾性部材58を広範囲で密着させて取付け穴44を略完全に塞ぐことができる。
また、スピーカグリル150の突起部56に弾性部材58を装着してスピーカパネル140に取付け固定することにより、取付け穴44を音響空間に貫通する位置に配置した場合であっても、音響空間の密閉性を確保することができるので、スピーカグリル150の取付け位置や取付け構造の設計自由度を向上させて電子鍵盤楽器の楽器ケースの小型化に寄与することができる。
次いで、スピーカ130やスピーカグリル150が組み付けられたスピーカパネル140を、基体ケース120の後側部の左右両端部に取り付ける。具体的には、図8に示すように、まず、基体ケース120内の基体側密閉枠状部24の上端部にパッキン12を連続して設ける。その後、スピーカパネル140内のパネル側密閉枠状部42(外周側枠部42a、内部側枠部42b)及びコーナーリブ14が、図9及び図10に示すように、上記パッキン12を介して、基体側密閉枠状部24(外周側枠部24a、内部側枠部24b)に密着するように組み付ける。これにより、図12に示すように、基体ケース120の基体側密閉枠状部24とスピーカパネル140のパネル側密閉枠状部42及びコーナーリブ14とにより取り囲まれた空間(図中太線内)が密閉されて音響空間10として画定される。
ここで、基体ケース120にスピーカパネル140が組み付けられた状態においては、基体ケース120内に設けられた複数のパネル組付けボス28と、スピーカパネル140内に設けられた複数のパネル組付けボス38とがそれぞれ1対1の関係で対応し、それぞれのパネル組付けボス28、38の組をネジ固定することにより、基体ケース120にスピーカパネル140が組付け固定される。
スピーカパネル140を基体ケース120に組み付けた状態における密閉構造は、具体的には、コーナーリブ14が設けられたスピーカパネル140の角部以外、すなわち、基体ケース120内の基体側密閉枠状部24とスピーカパネル140内のパネル側密閉枠状部42とが密着している領域においては、図9(a)、(b)に示すように、基体ケース120内の基体側密閉枠状部24の上端部に対して、スピーカパネル140のパネル側密閉枠状部42の下端部がパッキン12を介して対向するように押圧されて密着している。或いは、図10(c)、図11に示すように、基体ケース120内の基体側密閉枠状部24の外面側に対して、スピーカパネル140内のパネル側密閉枠状部42の内面側がパッキン12を介して対向するように押圧されて密着している。
ここで、上述したように、スピーカパネル140を基体ケース120に組み付ける際にネジ固定されるパネル組付けボス38の近傍には、それぞれ一対の補強リブ40が設けられ、コーナーリブ14に一体的に設けられる補強リブ16a、16bと同様に、パッキン12の延在方向に直交する平面に沿ってパッキン12の外周を押圧して喰い込むように密着する切り欠き状の密着部41が設けられている。これにより、スピーカパネル140を基体ケース120に組み付けた際に、基体側密閉枠状部24のパッキン12が補強リブ40の密着部41に押圧されて、パネル側密閉枠状部42の内面に沿って密着した状態で固定される。
一方、コーナーリブ14が設けられたスピーカパネル140の角部においては、図10(a)、(b)、図11に示すように、基体ケース120内の基体側密閉枠状部24の内面側に対して、スピーカパネル140内のコーナーリブ14の外側の面がパッキン12を介して対向するように押圧されて密着している。加えて、コーナーリブ14の延在方向の両端部に設けられる補強リブ16a、16bは、コーナーリブ14の外側の面から突出する突出部18aを含む切り欠き状の密着部41が設けられている。これにより、スピーカパネル140を基体ケース120に組み付けた際に、基体側密閉枠状部24のパッキン12が補強リブ16a、16bの密着部18及び突出部18aに押圧されて、コーナーリブ14の外側の面に沿って密着した状態で固定される。
ここで、コーナーリブ14及び補強リブ16a、16bは空気の通過を伴う貫通孔や溝を有さないように設計されていることから、基体ケース120の基体側密閉枠状部24及びスピーカパネル140のパネル側密閉枠状部42の内側の空間が音響空間10として画定されるとともに、スピーカパネル140の角部において、コーナーリブ14の外側であってスピーカパネル140のパネル側密閉枠状部42の内側に画定される角部空間20と、上記音響空間10とが仕切られて密閉状態が確保される。すなわち、スピーカパネル140の角部の角部空間20は、図11に示すように、コーナーリブ14と補強リブ16a、16bとスピーカパネル140のパネル側密閉枠状部42とにより囲まれた空間であって、かつ、楽器ケースの外部の空間に繋がっている。
このように、本実施形態においては、スピーカパネル140を基体ケース120に組み付けた際に、基体ケース120内の基体側密閉枠状部24の上端部に連続して設けられたパッキン12を、スピーカパネル140内のパネル側密閉枠状部42の内面側及びコーナーリブ14の外側の面に押圧されて密着していることにより、組付けるケースの形状が異なっている場合であってもその形状に影響されることなく、楽器ケース内部の音響空間の密閉性を良好に確保することができ、音や空気の漏れ、振動音の発生を良好に防止することができる。また、この場合、コーナーリブ14及び補強リブ16a、16bをスピーカパネル140と一体的に形成することができ、別途部品を用意してケースに取り付ける必要がないので、部品点数及び作業工数の増加や、製品コストの上昇を招くことなく簡易な構成で音響空間の密閉性を良好に確保することができる。
また、コーナーリブ14と一体的に補強リブ16a、16bを設けることにより、スピーカパネル140の角部の筐体強度を高めることができ、音響空間の密閉性を良好に確保することができる。また、コーナーリブ14の近傍に、基体ケース120とスピーカパネル140とを組付け固定するためのパネル組付けボス38及び補強リブ40を設けることにより、或いは、コーナーリブ14の近傍のパネル組付けボス38の補強リブ40を、コーナーリブ14の補強リブ16a、16bとして共用することにより、基体ケース120とスピーカパネル140とを組付けた際に、角部の筐体強度をさらに高めることができ、音響空間の密閉性を良好に確保することができる。
なお、上述した実施形態においては、本発明に係る機器ケースを備えた音響機器の一例として、電子鍵盤楽器(電子キーボード)を示して説明したが、これに限定されるものではなく、電子楽器の他、スピーカ単体やオーディオ装置等に適用するものであってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とを含むものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[1]
内枠を有する第1筺体と、
角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、を有する第2筺体と、
を備え、
前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られていることを特徴とする音響機器。
[2]
前記コーナーリブ部材から前記外枠方向に突出した突出部を有し、
前記突出部により前記内枠が押圧されて前記コーナーリブ部材と前記内枠とが密着して固定されていることを特徴とする請求項1に記載の音響機器。
[3]
前記内枠は、前記音響空間の境界に沿って連続的に設けられた弾性部材を含むことを特徴とする[1]又は[2]に記載の音響機器。
[4]
前記コーナーリブ部材の外側形状は、前記内枠の角部内側における第1形状に応じた形状を含むことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の音響機器。
[5]
前記コーナーリブ部材は、前記第2筺体及び前記第1筺体が組み付けられている際に、当該コーナーリブ部材の強度を補強する補強部材、が設けられていることを特徴とする[1]乃至[4]のいずれかに記載の音響機器。
[6]
前記補強部材は、当該コーナーリブ部材の延在方向の両端側にそれぞれ設けられていることを特徴とする[5]に記載の音響機器。
[7]
前記補強部材は、前記突出部を含み、前記コーナーリブ部材の延在方向に直交する平面に沿って前記内枠の外周を押圧する密着部を有し、
前記密着部により前記内枠が押圧されて前記外枠及び前記コーナーリブ部材に密着して固定されていることを特徴とする[5]又は[6]に記載の音響機器。
[8]
前記第2筐体は、前記音響空間内に、前記第1筐体と前記第2筐体とを前記弾性部材を介して密着させて組み付けるための複数の組付部と、前記複数の組付部の両側にそれぞれ配置されている支持部材と、を有し、
前記補強部材は、前記複数の組付部のなかのいずれかの組付部の片側の支持部材として共用されていることを特徴とする[5]乃至[7]のいずれかに記載の音響機器。
[9]
前記第1筐体に発音部が組み付けられており、
前記音響空間は、前記発音部から放出された音波が反響する空間であることを特徴とする[1]乃至[8]のいずれかに記載の音響機器。
[10]
音高を指定するための操作子と、
内枠を有する第1筺体と、
角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、を有する第2筺体と、
を備え、
前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られていることを特徴とする電子楽器。
10 音響空間
12 パッキン(弾性部材)
14 コーナーリブ(コーナーリブ部材)
16a、16b 補強リブ(補強部材)
18 密着部
18a 突出部
20 角部空間
24 基体側密閉枠状部
24a 外周側枠部
24b 内部側枠部
28、38 パネル組付けボス
40 補強リブ(支持部材)
41 密着部
42 パネル側密閉枠状部
42a 外周側枠部
42b 内部側枠部
100 電子鍵盤楽器
120 基体ケース(第1筺体)
130 スピーカ(発音部)
140 スピーカパネル(第2筺体)

Claims (11)

  1. 内枠を有する第1筺体と、
    角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、前記コーナーリブ部材から前記外枠方向に突出した突出部と、を有する第2筺体と、
    を備え、
    前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られており、
    前記突出部により前記内枠が押圧されて前記コーナーリブ部材と前記内枠とが密着して固定されている
    ことを特徴とする音響機器。
  2. 内枠を有する第1筺体と、
    角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、を有する第2筺体と、
    を備え、
    前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られており、
    前記内枠は、前記音響空間の境界に沿って連続的に設けられた弾性部材を含む ことを特徴とする音響機器。
  3. 前記コーナーリブ部材の外側形状は、前記内枠の角部内側における第1形状に応じた形状を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の音響機器。
  4. 内枠を有する第1筺体と、
    角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、を有する第2筺体と、
    を備え、
    前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られており、
    前記コーナーリブ部材は、前記第2筺体及び前記第1筺体が組み付けられている際に、前記コーナーリブ部材の強度を補強する補強部材、が設けられている
    ことを特徴とする音響機器。
  5. 前記補強部材は、前記コーナーリブ部材の延在方向の両端側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4に記載の音響機器。
  6. 前記第2筺体は、前記コーナーリブ部材から前記外枠方向に突出した突出部を有し、
    前記補強部材は、前記突出部を含み、前記コーナーリブ部材の延在方向に直交する平面に沿って前記内枠の外周を押圧する密着部を有し、
    前記密着部により前記内枠が押圧されて前記外枠及び前記コーナーリブ部材に密着して固定されていることを特徴とする請求項4または5に記載の音響機器。
  7. 前記第2筺体は、前記音響空間内に、前記第1筺体と前記第2筺体とを前記弾性部材を介して密着させて組み付けるための複数の組付部と、前記複数の組付部の両側にそれぞれ配置されている支持部材と、を有し、
    前記コーナーリブ部材は、前記第2筺体及び前記第1筺体が組み付けられている際に、前記コーナーリブ部材の強度を補強する補強部材が設けられており、
    前記補強部材は、前記複数の組付部のなかのいずれかの組付部の片側の支持部材として共用されていることを特徴とする請求項2に記載の音響機器。
  8. 前記第1筺体に発音部が組み付けられており、
    前記音響空間は、前記発音部から放出された音波が反響する空間であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の音響機器。
  9. 音高を指定するための操作子と、
    内枠を有する第1筺体と、
    角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、前記コーナーリブ部材から前記外枠方向に突出した突出部と、を有する第2筺体と、
    を備え、
    前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られており、
    前記突出部により前記内枠が押圧されて前記コーナーリブ部材と前記内枠とが密着して固定されている
    ことを特徴とする電子楽器。
  10. 音高を指定するための操作子と、
    内枠を有する第1筺体と、
    角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、を有する第2筺体と、
    を備え、
    前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られており、
    前記内枠は、前記音響空間の境界に沿って連続的に設けられた弾性部材を含む ことを特徴とする電子楽器。
  11. 音高を指定するための操作子と、
    内枠を有する第1筺体と、
    角部に外枠と、前記外枠の内側に配置されたコーナーリブ部材と、を有する第2筺体と、
    を備え、
    前記外枠と前記コーナーリブ部材との間に前記内枠を密着させることによって、前記内枠及び前記外枠の内側に設けられた音響空間と、前記内枠の外側及び前記外枠の内側に設けられた角部空間とが仕切られており、
    前記コーナーリブ部材は、前記第2筺体及び前記第1筺体が組み付けられている際に、
    前記コーナーリブ部材の強度を補強する補強部材、が設けられている
    ことを特徴とする電子楽器。
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