JP7137126B2 - 車両用照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用照明装置に関し、特に、車両前部に設けられるヘッドライトおよび当該ヘッドライトに付帯の発光部を含む照明装置に関する。
自動車等の車両においては、前部にヘッドライトが設けられている。そして、近年では、ヘッドライトに付帯して発光部が設けられた車両が開発されている。
例えば、特許文献1には、ヘッドライトと、当該ヘッドライトに付帯したデイタイムランニングランプとがハウジング内に収容されてなる照明装置が開示されている。特許文献1に開示の照明装置では、デイタイムランニングランプが棒状のライトガイドと当該ライトガイドに光を射出する光源とを有する構成が採用されている。
特許文献1に開示の照明装置では、光源を発光駆動することにより、ハウジング内のライトガイドから光が射出され、射出された光はハウジングの前方側のアウターガラスを通過して車両の前方に射出されるようになっている。
特開2018-32512号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の照明装置では、ハウジング内に収容されたデイタイムランニングランプからの光がアウターガラスを通過して前方に射出されるため、意匠面で改善の余地がある。即ち、デイタイムランニングランプは、ハウジング内で発光し、射出された光は、アウターガラス越しに前方へと照射されることとなり、高い意匠性を実現することは困難である。
また、上記特許文献1に開示の照明装置では、アウターガラスの奥でデイタイムランニングランプが光るので、車両の前方からの視認性という観点からも改善の余地がある。即ち、上記特許文献1に開示の照明装置では、当該車両に先行する車両や対向して走行する車両、さらには当該車両の前方にいる歩行者などは、アウターガラスの奥で光っているデイタイムランニングランプを視認することとなり、視認性が低い。
本発明は、上記のような問題の解決を図るべくなされたものであって、ヘッドライトに付帯した発光部を有するとともに、当該発光部からの光を高い意匠性および高い視認性を以って車両の前方へと射出させることができる車両用照明装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両用照明装置は、車両の前部に設けられた車両用照明装置であって、前記車両の前方に光を照射可能なヘッドライトと、前記ヘッドライトの前方を覆う前面部と側周を囲む側周部とを有するとともに、光透過性を有するアウターガラスと、前記ヘッドライトとは別の光源部と、前記アウターガラスにおける前記側周部の一部に対して当接または近接した状態で設けられ、前記光源部から射出された光を入射して、導光しながら前記側周部に対して射出するライトガイドと、を備え、前記ライトガイドは、前記ヘッドライトの周囲を囲む形状を有しており、前記アウターガラスの前記側周部は、筒形状を有するとともに、筒軸方向の中程部分に、前記ライトガイドから射出された光が入射する入射部を有し、前記側周部の一部は、前記入射部である。
上記態様に係る車両用照明装置では、光源部の発光駆動時において、光源部から射出された光は、ライトガイドを介してアウターガラスの側周部に入射される。そして、アウターガラスは光透過性を有するので、入射された光は側周部内を導光され、少なくとも一部が車両の前方側に向けて射出される。
また、上記態様に係る車両用照明装置では、筒の筒軸方向の中程部分に設けられた入射部に対して、ライトガイドが当接または近接した状態となっており、ライトガイドの形状(リング形状)に合わせて側周部における入射部の形状をリング形状としているので、ライトガイドから射出された光を効率よくアウターガラスの側周部に入射させることができる。
従って、上記態様に係る車両用照明装置では、アウターガラスの側周部自体から光が射出されるので、上記特許文献1に開示の技術に比べて、ヘッドライトに付帯した発光部からの光を高い意匠性および高い視認性を以って車両の前方へと射出させることができる。
本発明の別態様に係る車両用照明装置は、車両の前部に設けられた車両用照明装置であって、前記車両の前方に光を照射可能なヘッドライトと、前記ヘッドライトの前方を覆う前面部と側周を囲む側周部とを有するとともに、光透過性を有するアウターガラスと、前記ヘッドライトとは別の光源部と、前記アウターガラスにおける前記側周部の一部に対して当接または近接した状態で設けられ、前記光源部から射出された光を入射して、導光しながら前記側周部に対して射出するライトガイドと、を備え、前記ライトガイドの背面側部分には、凹凸構造を以って前記導光されてきた光を前方に向けて反射する反射部を有し、前記反射部の凹凸高さは、前記ライトガイドの長手方向に沿って漸次変化している。
上記態様に係る車両用照明装置では、光源部の発光駆動時において、光源部から射出された光は、ライトガイドを介してアウターガラスの側周部に入射される。そして、アウターガラスは光透過性を有するので、入射された光は側周部内を導光され、少なくとも一部が車両の前方側に向けて射出される。
また、上記態様に係る車両用照明装置では、凹凸構造による反射部をライトガイドの背面部分に設けることにより、ライトガイドを導光された光をより高効率に前方に射出することが可能となる。
また、上記態様に係る車両用照明装置では、凹凸高さをライトガイドの長手方向で漸次変化させることにより、長手方向での射出光の強さを均一化または漸次変化するようにすることが可能であり、より高い意匠性を実現することができる。
従って、上記態様に係る車両用照明装置では、アウターガラスの側周部自体から光が射出されるので、上記特許文献1に開示の技術に比べて、ヘッドライトに付帯した発光部からの光を高い意匠性および高い視認性を以って車両の前方へと射出させることができる。
上記態様に係る車両用照明装置では、前記ライトガイドを第1ライトガイドとするとき、前記アウターガラスの外方に設けられ、前記光源部から射出された光の一部を前記アウターガラスを介して入射して、当該入射した光を導光しながら射出する第2ライトガイドをさらに備える、とすることもできる。
上記のような構成を採用する場合には、光源部から射出された光の一部を入射して発光する第2ライトガイドも備えるので、光源の和を増やすことなく、ヘッドライトに付帯した複数の発光部を設けることができ、さらに高い意匠性を実現することができる。
本発明の別態様に係る車両用照明装置は、車両の前部に設けられた車両用照明装置であって、前記車両の前方に光を照射可能なヘッドライトと、前記ヘッドライトの前方を覆う前面部と側周を囲む側周部とを有するとともに、光透過性を有するアウターガラスと、前記ヘッドライトとは別の光源部と、前記アウターガラスにおける前記側周部の一部に対して当接または近接した状態で設けられ、前記光源部から射出された光を入射して、導光しながら前記側周部に対して射出するライトガイドと、を備え、前記ライトガイドを第1ライトガイドとするとき、前記アウターガラスの外方に設けられ、前記光源部から射出された光の一部を前記アウターガラスを介して入射して、当該入射した光を導光しながら射出する第2ライトガイドをさらに備える。
上記態様に係る車両用照明装置では、光源部の発光駆動時において、光源部から射出された光は、ライトガイドを介してアウターガラスの側周部に入射される。そして、アウターガラスは光透過性を有するので、入射された光は側周部内を導光され、少なくとも一部が車両の前方側に向けて射出される。
また、上記態様に係る車両用照明装置では、光源部から射出された光の一部を入射して発光する第2ライトガイドも備えるので、光源の和を増やすことなく、ヘッドライトに付帯した複数の発光部を設けることができ、さらに高い意匠性を実現することができる。
従って、上記態様に係る車両用照明装置では、アウターガラスの側周部自体から光が射出されるので、上記特許文献1に開示の技術に比べて、ヘッドライトに付帯した発光部からの光を高い意匠性および高い視認性を以って車両の前方へと射出させることができる。
上記態様に係る車両用照明装置では、前記ライトガイドは、前記ヘッドライトの周囲を囲む形状を有しており、前記アウターガラスの前記側周部は、筒形状を有するとともに、筒軸方向の中程部分に、前記ライトガイドから射出された光が入射する入射部を有し、前記側周部の一部は、前記入射部である、とすることもできる。
上記のような構成を採用する場合には、筒の筒軸方向の中程部分に設けられた入射部に対して、ライトガイドが当接または近接した状態となっており、アウターガラスの側周部における筒軸方向の中程部分に入射部を有するので、ライトガイドから射出された光を効率よくアウターガラスの側周部に入射させることができる。
上記態様に係る車両用照明装置では、前記側周部は、当該側周部の前方側の端部に、前記導光されてきた光を前記前面部の周囲で前方に射出する射出部を有する、とすることもできる。
上記のような構成を採用する場合には、側周部の前方側の端部に射出部を設けることにより、車両のより前方側から光を射出することができ、高い意匠性を実現するのに優位である。
上記態様に係る車両用照明装置では、前記アウターガラスは、前記前面部と前記側周部とが一体形成されてなるとともに、前記射出部は、前記前面部と前記側周部との接続箇所よりも前方側に設けられている、とすることもできる。
上記のような構成を採用する場合には、アウターガラスにおいて、射出部を前面部と側周部との接続箇所よりも前方側に配することにより、光源部からライトガイドおよび側周部を介した光が、よりクッキリと視認できるようにすることができ、高い意匠性を実現するのに優位である。
また、上記のような構成を採用する場合には、アウターガラスにおいて、前面部と側周部とを一体形成することにより、前面部と側周部との間で光の乱反射などが生じるのを抑制することができ、より高い意匠性を実現することができる。
上記態様に係る車両用照明装置では、前記ライトガイドの背面側部分には、凹凸構造を以って前記導光されてきた光を前方に向けて反射する反射部を有し、前記反射部の凹凸高さは、前記ライトガイドの長手方向に沿って漸次変化している、とすることもできる。
上記のような構成を採用する場合には、凹凸構造による反射部をライトガイドの背面部分に設けることにより、ライトガイドを導光された光をより高効率に前方に射出することが可能となる。
また、上記のような構成を採用する場合には、凹凸高さをライトガイドの長手方向で漸次変化させることにより、長手方向での射出光の強さを均一化または漸次変化するようにすることが可能であり、より高い意匠性を実現することができる。
上記態様に係る車両用照明装置では、前記ライトガイドを第1ライトガイドとするとき、前記アウターガラスの外方に設けられ、前記光源部から射出された光の一部を前記アウターガラスを介して入射して、当該入射した光を導光しながら射出する第2ライトガイドをさらに備える、とすることもできる。
上記のような構成を採用する場合には、光源部から射出された光の一部を入射して発光する第2ライトガイドも備えるので、光源の和を増やすことなく、ヘッドライトに付帯した複数の発光部を設けることができ、さらに高い意匠性を実現することができる。
上記態様に係る車両用照明装置では、ヘッドライトに付帯した発光部を有するとともに、当該発光部からの光を高い意匠性および高い視認性を以って車両の前方へと射出させることができる。
実施形態に係る車両の前部構成を示す模式正面図である。 照明装置とシグネチャウィングとの配置関係を示す模式正面図である。 図2のA部を模式的に拡大して示す模式図である。 図2のIV-IV断面を示す図であって、照明装置の内部構成を示す模式断面図である。 ヘッドライトの周囲を囲む状態で配設されたライトガイドの構成を示す模式正面図である。 リング状のライトガイドから射出された光の光路を示す模式断面図である。 リング状のライトガイドの構成を示す模式背面図である。 (a)は、図7のB部の断面構成、(b)は、図7のC部の断面構成、(c)は、図7のD部の断面構成をそれぞれ示す模式断面図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一例であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
なお、以下の説明で用いる図において、「FR」は車両の前方(進行方向)、「RE」は車両の後方、「LE」は車両の左方、「RI」は車両の右方、「UP」は車両の上方、「LO」は車両の下方を示す。
[実施形態]
1.車両前部1aの構成
実施形態に係る車両1の車両前部1aの構成について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、車両1の車両前部1aには、車幅方向の端部(図1では、左側部分)に車両後方側に凹んだ凹部1bが設けられている。凹部1bは、車両1の前方からの正面視で、車幅方向の中央側から車両側部1c側に向けて横方向に細長い形状を有する。
凹部1bの奥側部分(図1の紙面奥側の部分)には、照明装置2とシグネチャウィング3とが配設されている。シグネチャウィング3は、凹部1bに沿って細長く延びる板状のウィング部分を有する。また、シグネチャウィング3は、凹部1bの奥側から外側(車両1の前方側)に向けて延びるように形成されている。
2.照明装置2とシグネチャウィング3との配置構成
照明装置2とシグネチャウィング3との配置構成について、図2および図3を用いて説明する。図2は、照明装置2とシグネチャウィング3との配置構成を示す模式正面図であり、図3は、図2のA部を模式的に拡大して示す模式図である。
図3に示すように、本実施形態に係る照明装置2は、ヘッドライト5とリング発光部6とウィング発光部4とを備える。そして、図2および図3に示すように、リング発光部6の周上の一部箇所は、シグネチャウィング3の先端部3aにより前方側が覆われている。
ヘッドライト5は、正面視で略円形の外観形状を有している。リング発光部6は、正面視でヘッドライト5の外周を囲むようにリング状に形成されている。
一方、ウィング発光部4は、シグネチャウィング3の前端部(最も車両1の前方側に突出した峰部分)に沿って設けられている。
なお、本実施形態におけるリング発光部6及びウィング発光部4は、それぞれがヘッドライト5に付帯する発光部である。
3.照明装置2の内部構成
照明装置2の内部構成について、図4を用いて説明する。図4は、図2のIV-IV断面を示す模式断面図である。
図4に示すように、照明装置2は、灯室2a内にヘッドライト5を有する。ヘッドライト5の後方部分には、当該ヘッドライト5の点灯時に発生する熱を外部に放出するためのヒートシンク7が設けられている。ヒートシンク7の一部は、灯室2aから後方側に延出している。
灯室2aは、アウターガラス13と背面ケース14との組み合わせを以って構成されたハウジング18の内方空間である。アウターガラス13は、有底筒状をしており、ヘッドライト5の前面および側周面を覆っている。なお、ヒートシンク7は、背面ケース14に設けられた開口部14aを通り後方に延出されている。
ここで、背面ケース14とヒートシンク7との間の隙間は、弾性変形可能なシール部材15により塞がれている。
灯室2a内には、ヘッドライト5の外周を囲むように、リング状のライトガイド12も設けられている。ライトガイド12は、第1ライトガイドに相当する。また、灯室2a内には、1または複数の半導体発光素子(例えば、LEDチップ)を以って構成された光源部8と、当該光源部8に対して当接または近接した状態で配され、前方に向けて直線状に延びるライトガイド9、およびライトガイド9とライトガイド12とを接続するライトガイド11も設けられている。
図4の拡大部分に示すように、照明装置2は、ライトガイド10も有する。ライトガイド10は、第2ライトガイドに相当し、アウターガラス13の介挿部13aを間に挟んだ状態で、ライトガイド9の端面と対向する端面を有する。光源部8からの光の一部は、アウターガラス13を透過してライトガイド9からライトガイド10へと導光される。
ここで、リング発光部6は、ライトガイド12により構成され、ウィング発光部4は、ライトガイド10により構成される。ライトガイド10は、シグネチャウィング3の前端部に沿って延設されており、ライトガイド9から導光された光を、シグネチャウィング3の前端部に沿って導光しながら、車両1の前方側に光を射出する。
4.ライトガイド9,11,12の構成
ライトガイド9,11,12の構成について、図5を用いて説明する。図5は、ライトガイド9,11,12の構成を示す模式正面図である。
図5に示すように、ライトガイド11は、照明装置2の後方側から前方側に前伸するライトガイド9から分岐した状態(接続された状態)で設けられている。
ライトガイド11は、2本の分岐部分11a,11bを有している。2本の分岐部分11a,11bの内の1本である第1分岐部分11aは、リング状のライトガイド12における周方向の一方側(右回りの側)に光を導光できるように接続されている。
一方、2本の分岐部分11a,11bの内のもう1本である第2分岐部分11bは、リング状のライトガイド12における周方向の他方側(左回りの側)に光を導光できるように接続されている。
なお、上述のように、ライトガイド9と第1分岐部分11aおよび第2分岐部分11bとの接続部分、ライトガイド12に対する第1分岐部分11aおよび第2分岐部分11bの接続部分は、シグネチャウィング3のウィング先端部3aにより前方側が覆われている。
5.リング発光部6の発光形態
リング発光部6の発光形態について、図6を用いて説明する。図6は、ライトガイド12から前方側に向けて射出された光の光路を示す模式断面図である。
図6に示すように、上述のように、アウターガラス13は、側周部13bと前面部13cとが一体形成されてなる。灯室2a内において、ライトガイド12は、ヘッドライト5に対して隙間を空けた状態で、ヘッドライト5の周囲を囲むように配設されている。ライトガイド12は、アウターガラス13の側周部13bの内側に沿って設けられたガイド支持部17により支持されている。
アウターガラス13の側周部13bは、その外周の一部が外装ケース16により覆われている。アウターガラス13の側周部13bの内、外装ケース16により外周部が覆われているのは、灯室2a内にライトガイド12が配置された部分よりも前方側の部分である。
次に、ライトガイド12中を導光されてきた光は、当該ライトガイド12の周方向全体から前方側に向けて射出される。ライトガイド12から前方側に向けて射出された光は、ライトガイド12の前方側に対向するアウターガラス13の入射部13dからアウターガラス13の側周部13b内部へと導光される。
アウターガラス13の側周部13b内部では、破線で示したように、光は、側周部13bの径方向の内外の周面で反射を繰り返しながら前方側へと導光される。そして、導光されてきた光は、ライトガラス13における側周部13bの前端部である射出部13eから車両1の前方に向けて射出される(EL)。
なお、本実施形態に係る照明装置2では、側周部13bにおける射出部13eは、側周部13bと前面部13cとの接続箇所よりも前方側に突き出た状態で設けられている。このため、側周部13b内を導光されてきた光は、側周部13bと前面部13cとの接続箇所よりも前方の射出部13eから射出される。
ここで、図6では、照明装置2の一部断面を抜き出して図示しているが、ライトガイド12や側周部13bの構成などについては、周方向の全域で同様となっている。
6.ライトガイド12における反射部12aの構成
ライトガイド12における反射部12aの構成について、図7および図8を用いて説明する。図7は、ライトガイド12の構成を後方側から示す模式背面図であり、図8は、(a)がB部の断面構成、(b)がC部の断面構成、(c)がD部の断面構成、をそれぞれ示す模式断面図である。
図7に示すように、本実施形態におけるライトガイド12の背面側部分には、凹凸構造を以って構成された反射部12aが周方向に沿って設けられている。
図8(a)に示すように、第1分岐部分11aおよび第2分岐部分11bが接続された箇所に近接するB部では、反射部12aの凹凸高さはH1である。それに対して、接続箇所から離れたC部での反射部12aの凹凸高さはH2であり、さらに離れたD部での反射部12aの凹凸高さはH3である。H1,H2,H3は、次の関係を満たす。
H1<H2<H3 ・・(数1)
なお、一例として、H2はH1の2~3倍であり、H3はH1の3~4倍とすることができる。
本実施形態におけるライトガイド12では、背面側部分に周方向に凹凸高さが漸次変化する反射部12aを設けることにより、前方側に向けて射出される光の強度をライトガイド12の周方向で略同一に調整することができる。
7.効果
本実施形態に係る照明装置2では、光源部8の発光駆動時において、光源部8から射出された光が、ライトガイド9,11,12を介してアウターガラス13の側周部13bに入射される。そして、アウターガラス13は光透過性を有するので、入射部13dから入射された光は側周部13b内を導光され、射出部13eから車両1の前方側に向けて射出される。
従って、本実施形態に係る照明装置2では、アウターガラス13の側周部13b自体から光が射出されるので、上記特許文献1に開示の技術に比べて、ヘッドライト5に付帯したリング発光部6からの光を高い意匠性および高い視認性を以ってアウターガラス13の前方へと射出させることができる。
また、本実施形態に係る照明装置2では、アウターガラス13の側周部13bにおける前後方向(筒軸方向)の中程部分に設けられた入射部13dに対して、ライトガイド12が近接した状態となっており、ライトガイド12の形状(リング形状)に合わせて側周部13bにおける入射部13dの形状をリング形状としているので、ライトガイド12から射出された光を効率よくアウターガラス13の側周部13bに入射させることができる。
なお、ライトガイド12をアウターガラス13の入射部13dに対して当接した形態を採用することも可能である。
本実施形態に係る照明装置2では、アウターガラス13の側周部13bの前方側の端部に射出部13eを設けることにより、車両1のより前方側から光を射出することができ、高い意匠性を実現するのに優位である。
本実施形態に係る照明装置2では、アウターガラス13において、射出部13eを側周部13bと前面部13cとの接続箇所よりも前方側に配することにより、光源部8からライトガイド9,11,12およびアウターガラス13の側周部13bを介した光が、よりクッキリと視認できるようにすることができ、高い意匠性を実現するのに優位である。
また、本実施形態に係る照明装置2では、アウターガラス13において、側周部13bと前面部13cとを一体形成することにより、側周部13bと前面部13cとの接続箇所で光の乱反射などが生じるのを抑制することができ、より高い意匠性を実現することができる。
本実施形態に係る照明装置2では、ライトガイド12の背面側部分に凹凸構造による反射部12aを設けることにより、ライトガイド12内を導光された光をより高効率に前方に射出することが可能となる。
また、本実施形態に係る照明装置2では、図8を用いて説明したように、反射部12aを構成する凹凸構造の高さをライトガイドの長手方向(周方向)で漸次変化させることにより、長手方向での射出光の強さを均一化または漸次変化するようにすることが可能であり、より高い意匠性を実現することができる。
本実施形態に係る照明装置2では、ハウジング18の外方に配設され、光源部8から射出された光の一部を入射して発光するライトガイド10も備えるので、光源の和を増やすことなく、ヘッドライト5に付帯した発光部4,6を設けることができ、さらに高い意匠性を実現することができる。
以上のように、本実施形態に係る照明装置2では、ヘッドライト5に付帯した発光部6を有するとともに、当該発光部6からの光を高い意匠性および高い視認性を以って車両1の前方へと射出させることができる。
[変形例]
上記実施形態に係る照明装置2では、ヘッドライト5に付帯する発光部として、ヘッドライト5の周囲を囲むように設けられたライトガイド12からなるリング発光部6と、シグネチャウィング3の前端部に沿って車幅方向内側に向けてライン状に延びるライトガイド10からなるウィング発光部4と、の2つの発光部を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、リング発光部6だけを備える構成とすることもできる。
また、本発明では、ライトガイド12が必ずしもヘッドライト5の周囲全体を囲む必要はなく、一部を囲む構成とすることや、周囲を囲まない構成とすることなども採用可能である。
上記実施形態に係る照明装置2では、リング発光部6およびウィング発光部4の光源部8として、1または複数のLED素子を以って構成された光源部を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、光源部として、有機EL素子や無機EL素子、あるいは半導体レーザ素子などを採用することも可能である。
上記実施形態に係る照明装置2では、光源部8を駆動して光を射出した場合に、リング発光部6およびウィング発光部4の両方が発光することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、光源部と第1ライトガイドとの間や、光源部と第2ライトガイドとの間に、光学シャッターを設けておき、第1発光部と第2発光部とを選択的に発光させることも可能である。
上記実施形態に係る照明装置2では、ヘッドライト5の光源については特に言及をしなかったが、種々の光源を採用することができる。例えば、LEDや無機EL素子および有機EL素子や半導体レーザ素子などといった半導体発光素子を採用することもできるし、ハロゲン電球や高輝度放電ランプなどを採用することも可能である。
上記実施形態に係る照明装置2では、光源部8から射出される光の波長については特に言及しなかったが、所定の波長の光(例えば、オレンジ色となる波長)だけを射出するようにすることもできるし、印加電圧の調整などにより異なる波長の光(例えば、白色となる波長とオレンジ色となる波長)を射出するようにすることもできる。
また、光源部からの光の射出を間欠的なものとし、複数の発光部あるいはその一部の発光部は点滅するようにすることもできる。
上記実施形態に係る照明装置2では、アウターガラス13において、側周部13bと前面部13cとが一体形成されてなる構成を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、側周部と前面部とを別部品として製造し、互いに接合あるいは係合などすることでアウターガラスを構成することとしてもよい。
1 車両
1a 車両前部
2 照明装置
5 ヘッドライト
6 リング発光部
8 光源部
9 ライトガイド
10 ライトガイド(第2ライトガイド)
11 ライトガイド
12 ライトガイド(第1ライトガイド)
13 アウターガラス
13b 側周部
13d 入射部
13e 射出部

Claims (9)

  1. 車両の前部に設けられた車両用照明装置であって、
    前記車両の前方に光を照射可能なヘッドライトと、
    前記ヘッドライトの前方を覆う前面部と側周を囲む側周部とを有するとともに、光透過性を有するアウターガラスと、
    前記ヘッドライトとは別の光源部と、
    前記アウターガラスにおける前記側周部の一部に対して当接または近接した状態で設けられ、前記光源部から射出された光を入射して、導光しながら前記側周部に対して射出するライトガイドと、
    を備え、
    前記ライトガイドは、前記ヘッドライトの周囲を囲む形状を有しており、
    前記アウターガラスの前記側周部は、筒形状を有するとともに、筒軸方向の中程部分に、前記ライトガイドから射出された光が入射する入射部を有し、
    前記側周部の一部は、前記入射部である、
    車両用照明装置。
  2. 車両の前部に設けられた車両用照明装置であって、
    前記車両の前方に光を照射可能なヘッドライトと、
    前記ヘッドライトの前方を覆う前面部と側周を囲む側周部とを有するとともに、光透過性を有するアウターガラスと、
    前記ヘッドライトとは別の光源部と、
    前記アウターガラスにおける前記側周部の一部に対して当接または近接した状態で設けられ、前記光源部から射出された光を入射して、導光しながら前記側周部に対して射出するライトガイドと、
    を備え、
    前記ライトガイドの背面側部分には、凹凸構造を以って前記導光されてきた光を前方に向けて反射する反射部を有し、
    前記反射部の凹凸高さは、前記ライトガイドの長手方向に沿って漸次変化している、
    車両用照明装置。
  3. 請求項2に記載の車両用照明装置において、
    前記ライトガイドを第1ライトガイドとするとき、
    前記アウターガラスの外方に設けられ、前記光源部から射出された光の一部を前記アウターガラスを介して入射して、当該入射した光を導光しながら射出する第2ライトガイドをさらに備える、
    車両用照明装置。
  4. 車両の前部に設けられた車両用照明装置であって、
    前記車両の前方に光を照射可能なヘッドライトと、
    前記ヘッドライトの前方を覆う前面部と側周を囲む側周部とを有するとともに、光透過性を有するアウターガラスと、
    前記ヘッドライトとは別の光源部と、
    前記アウターガラスにおける前記側周部の一部に対して当接または近接した状態で設けられ、前記光源部から射出された光を入射して、導光しながら前記側周部に対して射出するライトガイドと、
    を備え、
    前記ライトガイドを第1ライトガイドとするとき、
    前記アウターガラスの外方に設けられ、前記光源部から射出された光の一部を前記アウターガラスを介して入射して、当該入射した光を導光しながら射出する第2ライトガイドをさらに備える、
    車両用照明装置。
  5. 請求項2から請求項4の何れかに記載の車両用照明装置において、
    前記ライトガイドは、前記ヘッドライトの周囲を囲む形状を有しており、
    前記アウターガラスの前記側周部は、筒形状を有するとともに、筒軸方向の中程部分に、前記ライトガイドから射出された光が入射する入射部を有し、
    前記側周部の一部は、前記入射部である、
    車両用照明装置。
  6. 請求項1または請求項5に記載の車両用照明装置において、
    前記側周部は、当該側周部の前方側の端部に、前記導光されてきた光を前記前面部の周囲で前方に射出する射出部を有する、
    車両用照明装置。
  7. 請求項6に記載の車両用照明装置において、
    前記アウターガラスは、前記前面部と前記側周部とが一体形成されてなるとともに、
    前記射出部は、前記前面部と前記側周部との接続箇所よりも前方側に設けられている、
    車両用照明装置。
  8. 請求項1に記載の車両用照明装置において、
    前記ライトガイドの背面側部分には、凹凸構造を以って前記導光されてきた光を前方に向けて反射する反射部を有し、
    前記反射部の凹凸高さは、前記ライトガイドの長手方向に沿って漸次変化している、
    車両用照明装置。
  9. 請求項1または請求項8に記載の車両用照明装置において、
    前記ライトガイドを第1ライトガイドとするとき、
    前記アウターガラスの外方に設けられ、前記光源部から射出された光の一部を前記アウターガラスを介して入射して、当該入射した光を導光しながら射出する第2ライトガイドをさらに備える、
    車両用照明装置。
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