JP7137116B2 - アクセルペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクセルペダル装置に関し、特に車両において運転者が動力源の出力制御を行う際のインターフェースとしてのアクセルペダル装置に関する。
車両の動力源であるエンジンやモータは、運転者によるアクセルペダルの踏込ストロークに応じて出力が制御される。このように運転者の入力を受けるインターフェースとしてのアクセルペダルには、運転者が違和感を覚え難い操作フィーリングが求められる。
具体的には、運転者がアクセルペダルを操作した際に、運転者に対して付加される反力は、急発進などによる事故の防止や、運転者の疲労軽減という観点から非常に重要なフィードバック情報である。
特許文献1には、運転者がアクセルペダルを操作した際の反力に関する技術が開示されている。即ち、特許文献1では、アクセルペダルの踏込初期段階から所定の段階まで第1の反力を発生させ、前記所定の段階から終端まで第1の反力よりも強い第2の反力を発生させる機構が開示されている。
特開2014-193688号公報
しかしながら、上記特許文献1で開示された技術をはじめとする従来技術では、運転者がアクセルペダルを踏み込み始めた踏込初期段階での、運転者にフィードバックされる反力について改善の余地がある。即ち、運転者には、車両の発進時において細心の注意を払うことが求められる。このため、特にアクセルペダルの踏込初期段階において、運転者は、違和感なく、且つ、明確なアクセルペダルからのフィードバック情報を求める。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、アクセルペダルの踏込初期段階においても、運転者に対して違和感を覚えさせることなく明確に操作状態を認識させることができるアクセルペダル装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るアクセルペダル装置は、車両に設けられ、運転者の踏込操作を受け付けるアクセルペダルと、前記アクセルペダルの踏込ストロークを検出するアクセルセンサと、前記アクセルペダルに対して、前記運転者の操作とは逆向きの反力を付加する部位であって、前記踏込ストロークに対する前記反力の増減の関係を、当該踏込ストロークが所定ストロークである変化点で変化させる反力付加部と、前記アクセルセンサからの前記検出の情報を取得し、当該情報に基づき、前記車両の動力源に駆動指令を発する動力源制御コントローラと、を備え、前記車両には、当該車両が位置する路面の勾配角を検出する傾斜角センサと、路面の摩擦係数を検出する路面μセンサ、および、外気温を検出する外気温センサの少なくとも一方のセンサと、ヨーレートセンサと、が設けられており、前記動力源制御コントローラは、前記踏込ストロークが前記変化点以下の場合と前記変化点より大きい場合とで、前記動力源からの前記駆動力の増加度合を変化させ、前記傾斜角センサ、前記少なくとも一方のセンサ、および前記ヨーレートセンサからの各情報も取得するとともに、当該取得した各情報から判定される走行環境に基づき、前記踏込ストロークが前記変化点以下における当該踏込ストロークに対する前記動力源からの前記駆動力の大きさの関係を規定する。
上記態様に係るアクセルペダル装置では、踏込ストロークが変化点以下の場合と、変化点よりも大きい場合とで、動力源からの駆動力の増加度合を変化させることとしている。このため、上記態様に係るアクセルペダル装置では、上記駆動力の増加度合の変化のさせ方によって、運転者がより違和感を覚え難く、且つ、明確にアクセルペダルの操作状態を認識させることが可能である。
また、上記態様に係るアクセルペダル装置では、踏込ストロークが上記変化点以下の場合での踏込ストロークに対する駆動力の大きさの関係を、走行環境(傾斜角センサ、上記一方のセンサ、およびヨーレートセンサからの各情報)を基に規定することとしているので、車両の状態に基づいて踏込初期段階における運転者が意図する駆動力の大きさを設定することが可能である。よって、上記態様に係るアクセルペダル装置では、より運転者が違和感を覚え難いようにすることができる。
本発明の別態様に係るアクセルペダル装置は、上記態様において、前記駆動源制御コントローラは、前記踏込ストロークが所定ストロークに到達したと判定した場合に前記動力源からの前記駆動力の出力を開始させる指令を発するとともに、前記走行環境に基づき前記駆動力の出力を開始させる前記所定ストロークを規定する。
上記態様に係るアクセルペダル装置では、走行環境を基に所定ストロークを規定することとしているので、走行環境を加味したより綿密な制御を以って動力源からの出力の制御がなされる。よって、上記態様に係るアクセルペダル装置では、アクセルペダルの踏込初期段階において、運転者がより違和感を覚え難く、且つ、明確に操作状態を認識することができるようにできる。
本発明の別態様に係るアクセルペダル装置は、上記態様において、前記踏込ストロークが0の状態、または、前記アクセルペダルへの足あたりおよび物の落下を含む外乱により前記踏込ストロークが0よりも大きく前記変化点未満の状態を、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態と定義する場合に、前記反力付加部は、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態から、前記変化点までの間の第1区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、前記変化点から、当該変化点よりも前記アクセルペダルの踏込ストロークが大きい第1ストロークまでの間の第2区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が漸減するように前記反力を付加し、前記アクセルペダルの踏込ストロークが前記第1ストロークよりも大きい第3区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が前記第1区間よりも小さい状態で、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加する。
上記態様に係るアクセルペダル装置では、アクセルペダルの踏込ストロークを、第1区間から第3区間まで分けて規定し、区間ごとに踏込ストロークと反力との関係を上記のように異ならせているので、上記変化点までは過敏に動力源からの出力が発生するのを抑制できるとともに、それ以降は、踏込ストロークに応じた反力を感じることができる。よって、上記態様に係るアクセルペダル装置では、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいった際に受ける反力が、運転者が違和感を覚えることなく、且つ、明確にアクセルペダルの踏込ストロークを反力によって認識することが可能となる。
本発明の別態様に係るアクセルペダル装置は、上記態様において、前記踏込ストロークが0の状態、または、前記アクセルペダルへの足あたりおよび物の落下を含む外乱により前記踏込ストロークが0よりも大きく前記変化点未満の状態を、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態と定義する場合に、前記反力付加部は、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態から、前記変化点までの間の第1区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、前記変化点から、当該変化点よりも前記アクセルペダルの踏込ストロークが大きい第1ストロークまでの間の第2区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が前記第1区間よりも大きい状態で、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、前記アクセルペダルの踏込ストロークが前記第1ストロークよりも大きい第3区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が前記第2区間よりも小さい状態で、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加する。
上記態様に係るアクセルペダル装置では、踏込ストロークに対する反力の増加度合、即ち、横軸に踏込ストロークをとり縦軸に反力を採ったと仮定した場合の特性線の傾きが、第2区間で最も大きくなるようになっているので、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいった際に変化点を超えたことを明確に認識することができる。よって、上記態様に係るアクセルペダル装置では、運転者に対してより明確にアクセルペダルの踏込ストロークを認識させることができる。
本発明の別態様に係るアクセルペダル装置は、上記態様において、前記踏込ストロークが0の状態、または、前記アクセルペダルへの足あたりおよび物の落下を含む外乱により前記踏込ストロークが0よりも大きく前記変化点未満の状態を、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態と定義する場合に、前記反力付加部は、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態から、前記変化点までの間の第1区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、前記踏込ストロークが前記変化点よりも大きい第2区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、前記踏込ストロークが前記第1区間から前記第2区間へと変位する場合に、前記変化点で不連続に前記反力を増加させる。
上記態様に係るアクセルペダル装置では、踏込ストロークが第1区間から第2区間へと変位する場合に、上記変化点で反力が不連続に増加するようにしているので、動力源からの出力が開始される踏込ストロークを運転者に対してより明確に認識させることができる。
本発明の別態様に係るアクセルペダル装置は、上記態様において、前記反力付加部は、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態において、所定の反力を付加する。
上記態様に係るアクセルペダル装置では、運転者が実質的にアクセルペダルを踏み込んでいない状態でも所定の反力を付加することとしているので、運転者がアクセルペダルを踏み込み始めた状態で、当該アクセルペダルを踏み込み始めたとの認識を反力により明確に認識することが可能となる。
また、上記態様に係るアクセルペダル装置では、実質的にアクセルペダルが踏み込まれていない状態でも、アクセルペダルに対して所定の反力が付加されているので、アクセルペダルのガタツキを抑制することもできる。これにより、高い品質を実現することができる。
なお、上記において「アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態」とは、アクセルペダルに対する外乱(例えば、足あたりや、物の落下)に対しては、踏み込まれていない状態であるとすることを意味する。
上記の各態様に係るアクセルペダル装置では、アクセルペダルの踏込初期段階においても、運転者に対して違和感を覚えさせることなく明確に操作状態を認識させることができる。
実施形態1に係る車両の概略構成を示す模式図である。 実施形態1に係るアクセルペダル装置におけるエンジン制御ECUが実行するエンジン制御に係る制御構成を示す制御ブロック図である。 実施形態1に係るアクセルペダルの構成を示す模式図である。 実施形態1に係るエンジン制御ECUが実行するエンジン制御に係るフローチャートである。 実施形態1に係るアクセルペダルの踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。 実施形態2に係る車両が備えるアクセルペダルの構成を示す模式図である。 実施形態2に係る車両におけるアクセルペダルの踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。 実施形態3に係る車両が備えるアクセルペダルの構成を示す模式図である。 実施形態3に係る車両におけるアクセルペダルの踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。 実施形態4に係る車両におけるアクセルペダルの踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。 実施形態5に係る車両におけるアクセルペダルの踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。 実施形態5に係るアクセルペダル装置において、アクセルペダルの踏込ストロークが遊び領域にある場合の、アクセルペダルの踏込ストロークに対するエンジン出力の補正方法を説明するための特性図である。 実施形態5に係るアクセルペダル装置において、エンジン制御ECUが実行する環境判定制御に係るフローチャートである。 実施形態5に係るエンジン制御ECUが実行する、走行環境に応じたエンジン出力の補正制御に係るフローチャートである。 実施形態5に係るエンジン制御ECUが記憶している出力制御に係る参照テーブルである。 実施形態6に係る車両におけるアクセルペダルの踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。 実施形態6に係るエンジン制御ECUが実行する、走行環境に応じたエンジン出力開始タイミングの補正制御に係るフローチャートである。 実施形態6に係るエンジン制御ECUが記憶している出力開始タイミングの制御に係る参照テーブルである。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施形態1]
1.車両1の概略構成
本実施形態に係る車両の概略構成について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、車両1は、動力源としてのエンジン2を備える。本実施形態では、エンジン2の一例として、多気筒のガソリンエンジンを採用している。
エンジン2には、当該エンジン2の燃焼室に空気を送り込むための吸気通路が接続されており、当該吸気通路には、スロットル弁18が取り付けられている。そして、スロットル弁18には、弁の開閉を行うスロットルアクチュエータ19が接続されている。
エンジン2には、トランスミッション3が接続されており、当該トランスミッション3からはプロペラシャフト4が延出されている。
プロペラシャフト4の後端部は、デファレンシャルギヤ5に連結されている。デファレンシャルギヤ5からは、ドライブシャフト6が車幅方向に延設されており、左右に左後輪7および右後輪8が取り付けられている。
車両1のフロント側には、操舵アクチュエータ10から車幅方向に延設されたタイロッド11が設けられており、左右に左前輪12および右前輪13が取り付けられている。操作アクチュエータ10は、車室内のステアリングホイール9に接続されている。運転者によるステアリングホイール9の操舵に連動して操舵アクチュエータ10がタイロッド11を駆動する。
車両1の車室内には、運転者が操作を行う、アクセルペダル14、ブレーキペダル15、シフト装置16、およびパーキングブレーキ17も設けられている。
また、車両1には、スロットルアクチュエータ19を含むエンジン2の制御を実行するエンジン制御ECU(動力源制御コントローラ)20と、トランスミッション3の制御を実行するトランスミッション制御ECU21と、が設けられている。
エンジン制御ECU20およびトランスミッション制御ECU21は、それぞれCPU、ROM、RAMなどから構成されたマイクロプロセッサを有しており、アクセルペダル14、ブレーキペダル15、シフト装置16、およびパーキングブレーキ17をはじめとする各部からの情報を受け付けて、制御を実行する。
2.エンジン制御ECU20を中心とした制御構成
エンジン制御ECU20を中心とした制御に係る構成について、図2を用いて説明する。図2は、エンジン制御ECU20が実行するエンジン制御に係る制御構成を示す制御ブロック図である。
図2に示すように、エンジン制御ECU20には、車速センサ22、大気圧センサ23、アクセルセンサ24、ブレーキスイッチセンサ25、エンジン回転数センサ26、クランク角センサ27、負圧センサ28、傾斜角センサ29、路面μ(摩擦係数)センサ30、外気温センサ31、およびヨーレートセンサ32などが接続されている。エンジン制御ECU20に対しては、車両1のキーオン時には、各センサ22~32から逐次情報が入力されるようになっている。
また、エンジン制御ECU20は、スロットルアクチュエータ19の他に、エンジン2の点火プラグ33および燃料噴射弁34に接続されている。エンジン制御ECU20は、上記のような各種センサ22~32からの入力情報に基づいて、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34の各制御を実行する。
なお、本実施形態に係る車両1では、エンジン制御ECU20とアクセルセンサ24とを含みアクセルペダル装置100が構成されている。
3.アクセルペダル14の構成
アクセルペダル14の構成について、図3を用いて説明する。図3は、アクセルペダル14の構成を側方から示す模式図である。
図3に示すように、本実施形態に係るアクセルペダル14は、踏板部(アクセルペダル本体)140と、中間アーム(変位要素)141と、バネ(反力付加部)142と、ダンパー(緩衝器)143と、バネ(反力付加部)144と、を有する。踏板部140は、運転者が足で操作する部分であり、フロアパネル35に対して支点Ax140を中心に回動自在となっている。なお、詳細な図示を省略しているが、踏板部140は、所定の開度(フロアパネル35に対する所定の角度)以上にはならないように規制されている。
中間アーム141は、長手方向の一端部が踏板部140に対して支持されている。即ち、中間アーム141は、踏板部140に対して支点Ax141を中心に回動自在となっている。バネ142とダンパー143とは、踏板部140と中間アーム141との間に介挿されている。なお、本実施形態では、バネ142が中間アーム141の先端部(支点Ax141とは反対側の端部)に取り付けられている。
バネ144は、中間アーム141とフロアパネル35との間に介挿されている。本実施形態に係るアクセルペダル14において、バネ144は、バネ142よりも低いバネ定数を有する。そして、バネ144は、中間アーム141とフロアパネル35との間において、初期状態(運転者が踏板部140を踏み込んでいない状態)でも、所定の荷重で圧縮された状態(セット荷重が加えられた状態)となっている。
なお、バネ142およびバネ144は、ともに圧縮コイルバネである。
図3に示すように、アクセルペダル14には、フロアパネル35に対する中間アーム141の角度を、アクセルペダル14の踏込ストロークとして検出するアクセルセンサ24が取り付けられている。図2を用い説明したように、アクセルセンサ24は、検出した踏込ストロークに関する検出情報をエンジン制御ECU20に送信する。
4.運転者がアクセルペダル14を踏み込んだ際の反力とエンジン出力制御
運転者がアクセルペダル14(踏板部140)を踏み込んだ際の運転者に対する反力とエンジン制御ECU20によるエンジン出力制御とについて、図4および図5を用いて説明する。図4は、エンジンECU20が実行するエンジン制御に係るフローチャートであり、図5は、アクセルペダル14の踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。
図4に示すように、エンジン制御ECU20は、キーオンされると各種センサ22~32から送られてくる信号(検出情報)の読み込みを開始する(ステップS1)。なお、エンジン制御ECU20による信号の読み込みは、キーオンされている間中、逐次実行される。
次に、図5に示すように、運転者による踏板部140の踏込が開始されると、踏込ストロークがSt1までの間は踏込ストロークに比例した反力が運転者に対して付加される。即ち、踏込ストロークが“0”から“St1”へと増加する間には、“0”から“Rf1”に単調増加する反力が運転者に付加される。
ここで、運転者による踏板部140の踏込開始からストローク“St1”に至るまでの区間(第1区間)は、踏板部140と中間アーム141との間に介挿されたバネ142が圧縮されて行く(図3を参照)。この間においては、バネ144にはセット荷重が加えられているので、圧縮されない。
図5の下側部分に示すように、踏込ストロークが“0”から“St1”に至る区間Aでは(図4のステップS2:No)、エンジン制御ECU20に対してはアクセルセンサ24からの検出情報が入力されないので、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力はなされず、エンジン2はアイドリング状態のままで維持される(図4のステップS4)。即ち、区間Aは、本実施形態に係るアクセルペダル装置100における“遊び領域”として設けられている。
図5に示すように、運転者による踏板部140の踏込ストロークが“St1”から“St2”までの区間(第2区間)では、踏込ストロークの増加度合に対する反力の増加度合が、踏込ストロークが大きくなるほど漸減する、即ち、二次曲線的に変化するように反力が付加される。本実施形態において、踏込ストローク“St1”が、踏込ストロークに対する反力の増減の関係が変化する変化点である。
そして、図5の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St1”よりも大きくなった場合には(図4のステップS2:Yes)、エンジン制御ECU20に対するアクセルセンサ24からの検出情報が入力されることとなり、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、エンジン2の出力が増大される(図4のステップS3)。
なお、図5に示す踏込ストロークが“St1”から“St2”までの区間(第2区間)は、バネ142が圧縮しきった後、ダンパー143が圧縮されている区間である。ここで、アクセルペダル14におけるダンパー143は、バネ142が縮みきった後、バネ144が縮み始めるまでの間の区間で縮むように減衰率が規定されている。
図5に示すように、運転者による踏板部140の踏込ストロークが“St2”よりも大きい区間(第3区間)では、バネ144が圧縮されて行き、踏込ストロークに比例して“Rf1”から“Rf2”へと単調増加する反力が運転者に付加される。
バネ144に対して加えられたセット荷重は、図5における反力RF2に合致するように設定されている。
そして、図5の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St2”よりも大きい第3区間では、エンジン制御ECU20からは、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、アクセルペダル14の踏込ストロークに応じて、エンジン2の出力がPw1から漸増するように制御が実行される。
5.効果
本実施形態に係るアクセルペダル装置100では、バネ142、ダンパー143、およびバネ144を含む反力付加部が変化点(St1)で踏込ストロークに対する反力の関係を変化させるので、運転者に対して当該変化点(St1)を明確に認識させることができる。そして、アクセルペダル装置100では、踏込ストロークが変化点(St1)よりも小さい踏込初期段階(区間A)ではエンジン制御ECU20がエンジン2の出力を停止させることとしているので(図4のステップS4)、アクセルペダル14の踏込初期(区間A)での過敏な駆動力の出力を無くし、運転者がアクセルペダル14の踏込に対するエンジン2の出力の関係に関して違和感を覚えるのを抑制し、且つ、明確にアクセルペダル14の操作状態を認識させることができる。
また、本実施形態に係るアクセルペダル装置100では、アクセルペダル14の踏込ストロークを、第1区間(St1までの区間)、第2区間(St1からSt2までの区間)、第3区間(St2よりも大きい区間)に分けて規定し、区間ごとに踏込ストロークと反力との関係を図5に示すように異ならせているので、上記変化点(St1)までは過敏にエンジン2からの出力が発生するのを抑制できるとともに、それ以降は、踏込ストロークに応じた反力を感じることができる。よって、本実施形態に係るアクセルペダル装置100では、運転者がアクセルペダル14を踏み込んでいった際に受ける反力が、運転者が違和感を覚えることなく、且つ、明確にアクセルペダル14の踏込ストロークを反力によって認識することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態2に係るアクセルペダル装置について、図6および図7を用いて説明する。なお、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、以下で説明する構成を除き、上記実施形態1に係るアクセルペダル装置100と同じ構成を有する。
1.アクセルペダル36の構成
本実施形態に係るアクセルペダル36の構成について、図6を用いて説明する。図6は、アクセルペダル36の構成を側方から示す模式図である。
図6に示すように、本実施形態に係るアクセルペダル36は、踏板部(アクセルペダル本体)360と、中間アーム(変位要素)361,362と、バネ(反力付加部)363と、バネ(反力付加部)3643と、バネ(反力付加部)365と、を有する。踏板部360は、運転者が足で操作する部分であり、フロアパネル35に対して支点Ax360を中心に回動自在となっている。
中間アーム361は、長手方向の一端部が踏板部360に対して支持されている。即ち、中間アーム361は、踏板部360に対して支点Ax361を中心に回動自在となっている。中間アーム362も、長手方向の一端部が踏板部360に対して支点Ax361で回動自在に支持されている。
なお、上記実施形態1と同様に、踏板部360および中間アーム361,362は、それぞれフロアパネル35に対する最大角度(運転者が踏板部360を踏み込んでいない状態の角度)が、所定の角度に制限されている。
バネ363は、踏板部360と中間アーム361との間に介挿されている。なお、本実施形態でも、バネ363が中間アーム3611の先端部(支点Ax361とは反対側の端部)に取り付けられている。
バネ364は、中間アーム361と中間アーム362との間に介挿されている。本実施形態では、中間アーム361に対するバネ364の取付位置が、中間アーム361の長手方向におけるバネ363の取付位置よりも支点Ax361に近い側の位置となっている。
バネ365は、中間アーム362とフロアパネル35との間に介挿されている。本実施形態に係るアクセルペダル36において、バネ364は、バネ363よりも高いバネ定数を有し、バネ363は、バネ365よりも高いバネ定数を有する。そして、本実施形態に係るアクセルペダル36においても、バネ364は、セット荷重が加えられた状態で中間アーム361と中間アーム362との間に介挿されており、バネ365は、セット荷重が加えられた状態で中間アーム362とフロアパネル35との間に介挿されている。
なお、本実施形態においても、バネ363~365が圧縮コイルバネである。
図6に示すように、アクセルペダル36には、フロアパネル35に対する中間アーム361の角度を、アクセルペダル36の踏込ストロークとして検出するアクセルセンサ24が取り付けられている。図2を用い説明したように、アクセルセンサ24は、検出した踏込ストロークに関する検出情報をエンジン制御ECU20に送信する。
2.運転者がアクセルペダル36を踏み込んだ際の反力とエンジン出力制御
運転者がアクセルペダル36を踏み込んだ際の運転者に対する反力とエンジン制御ECU20によるエンジン出力制御とについて、図7を用いて説明する。図7は、アクセルペダル36(踏板部360)の踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。
なお、本実施形態においても、図4を用い説明したように、エンジン制御ECU20は、キーオンされると各種センサ22~32から送られてくる信号(検出情報)の読み込みを開始し、エンジン制御ECU20による信号の読み込みは、キーオンされている間中、逐次実行される。
図7に示すように、運転者による踏板部360の踏込が開始されると、踏込ストロークがSt1までの間は踏込ストロークに比例した反力が運転者に対して付加される。即ち、踏込ストロークが“0”から“St1”へと増加する間には、“0”から“Rf3”に単調増加する反力が運転者に付加される。
ここで、運転者による踏板部360の踏込開始からストローク“St1”に至るまでの区間(第1区間)は、踏板部360と中間アーム361との間に介挿されたバネ363が圧縮されて行く(図6を参照)。この間においては、バネ364には反力Rf3に相当するセット荷重が加えられており、バネ365には反力Rf4に相当するセット荷重が加えられているので、バネ364,365はそれ以上に圧縮されることがない。
図7の下側部分に示すように、本実施形態においても、踏込ストロークが“0”から“St1”に至る区間では、エンジン制御ECU20に対してはアクセルセンサ24からの検出情報が入力されないので、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力はなされず、エンジン2はアイドリング状態のままで維持される。即ち、踏込ストロークがSt1までの区間では、本実施形態に係るアクセルペダル装置における“遊び領域”として設けられている。
図7に示すように、運転者による踏板部360の踏込ストロークが“St1”から“St2”までの区間(第2区間)では、踏込ストロークの増加度合に対する反力の増加度合が、踏込ストロークがSt1に至るまでの第1区間よりも大きくなる、即ち、踏込ストロークがSt1からSt2までの区間では、バネ363は縮みきった状態にあり、踏込ストロークに応じてバネ364が圧縮される。これにより、図7に示すような反力が運転者に対して付加される。本実施形態においても、踏込ストローク“St1”が、踏込ストロークに対する反力の増減の関係が変化する変化点である。
そして、図7の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St1”よりも大きくなった場合には、エンジン制御ECU20に対するアクセルセンサ24からの検出情報が入力されることとなり、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、エンジン2の出力が増大される。
図7に示すように、運転者による踏板部360の踏込ストロークが“St2”よりも大きい区間(第3区間)では、バネ363,364が縮み切り、バネ365が圧縮されて行く。これにより、第3区間では、バネ365のバネ定数に応じた傾きで、踏込ストロークに比例して“Rf4”から単調増加する反力が運転者に付加される。
そして、図7の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St2”よりも大きい第3区間では、エンジン制御ECU20からは、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、アクセルペダル36の踏込ストロークに応じて、エンジン2の出力がPw1から漸増するように制御が実行される。
3.効果
本実施形態に係るアクセルペダル装置では、踏込ストロークに対する反力の増加度合、即ち、図7の上側部分の特性図における、特性線の傾きが、第2区間(St1からSt2までの区間)で最も大きくなるようになっているので、運転者がアクセルペダル36を踏み込んでいった際に変化点(St1)を超えたことを明確に認識することができる。よって、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、運転者に対してより明確にアクセルペダル36の踏込ストロークを認識させることができる。
[実施形態3]
実施形態3に係るアクセルペダル装置について、図8および図9を用いて説明する。なお、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、以下で説明する構成を除き、上記実施形態1に係るアクセルペダル装置100と同じ構成を有する。
1.アクセルペダル37の構成
アクセルペダル37の構成について、図8を用いて説明する。図8は、アクセルペダル37の構成を側方から示す模式図である。
図8に示すように、本実施形態に係るアクセルペダル37は、踏板部(アクセルペダル本体)370と、中間アーム(変位要素)371と、バネ(反力付加部)372と、バネ(反力付加部)373と、を有する。踏板部370は、運転者が足で操作する部分であり、フロアパネル35に対して支点Ax370を中心に回動自在となっている。なお、本実施形態でも詳細な図示を省略しているが、踏板部370は、所定の開度(フロアパネル35に対する所定の角度)以上にはならないように規制されている。
中間アーム371は、長手方向の一端部が踏板部370に対して支持されている。即ち、中間アーム371は、踏板部370に対して支点Ax371を中心に回動自在となっている。バネ372は、踏板部370と中間アーム371との間に介挿されている。なお、本実施形態でも、バネ372が中間アーム371の先端部(支点Ax371とは反対側の端部)に取り付けられている。
バネ373は、中間アーム371とフロアパネル35との間に介挿されている。本実施形態に係るアクセルペダル37において、バネ373は、バネ372よりも低いバネ定数を有する。そして、バネ373は、中間アーム371とフロアパネル35との間において、初期状態(運転者が踏板部370を踏み込んでいない状態)でも、所定の荷重で圧縮された状態(セット荷重が加えられた状態)となっている。
なお、本実施形態においても、バネ372およびバネ373は、ともに圧縮コイルバネである。
図8に示すように、アクセルペダル37には、フロアパネル35に対する踏板部370の角度を、アクセルペダル37の踏込ストロークとして検出するアクセルセンサ24が取り付けられている。図2を用い説明したように、本実施形態においても、アクセルセンサ24は、検出した踏込ストロークに関する検出情報をエンジン制御ECU20に送信する。
2.運転者がアクセルペダル37を踏み込んだ際の反力とエンジン出力制御
運転者がアクセルペダル37を踏み込んだ際の運転者に対する反力とエンジン制御ECU20によるエンジン出力制御とについて、図9を用いて説明する。図9は、アクセルペダル37(踏板部370)の踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。
なお、本実施形態においても、図4を用い説明したように、エンジン制御ECU20は、キーオンされると各種センサ22~32から送られてくる信号(検出情報)の読み込みを開始し、エンジン制御ECU20による信号の読み込みは、キーオンされている間中、逐次実行される。
図9に示すように、運転者による踏板部370の踏込が開始されると、踏込ストロークがSt1までの間は踏込ストロークに比例した反力が運転者に対して付加される。即ち、踏込ストロークが“0”から“St1”へと増加する間には、“0”から“Rf5”に単調増加する反力が運転者に付加される。
ここで、運転者による踏板部370の踏込開始からストローク“St1”に至るまでの区間(第1区間)は、踏板部370と中間アーム371との間に介挿されたバネ372が圧縮されて行く(図8を参照)。この間においては、バネ373には反力Rf6に相当するセット荷重が加えられているので、第1区間においてバネ373はそれ以上に圧縮されることがない。なお、図9に示すように、反力Rf6は、反力Rf5よりも大きい値に設定されている。
図9の下側部分に示すように、本実施形態においては、踏込ストロークが“0”から“St1”に至る区間においても、エンジン制御ECU20に対するアクセルセンサ24からの検出情報が入力されるようになっているが、踏込ストロークがSt1に達するまでの区間においては、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力は行わず、エンジン2はアイドリング状態のままで維持される。即ち、踏込ストロークがSt1までの区間では、本実施形態に係るアクセルペダル装置における“遊び領域”として設けられている。
図9に示すように、アクセルペダル37においては、運転者による踏板部370の踏込ストロークが“St1”に達した状態で、反力はRf5からRf6へと不連続に変化するように設定されている。即ち、アクセルペダル37におけるバネ373は、セット荷重が反力Rf6に相当する大きさとなっており、バネ372が縮み切った場合の反力Rf5よりも大きい値となっている。
本実施形態においても、踏込ストローク“St1”が、踏込ストロークに対する反力の増減の関係が変化する変化点である。
そして、図9の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St1”よりも大きくなった場合には、エンジン制御ECU20は、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、エンジン2の出力を増大させる。
図9に示すように、運転者による踏板部360の踏込ストロークが“St1”よりも大きい区間では、踏込ストロークに比例して“Rf6”から単調増加する反力が運転者に付加される。
そして、図9の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St2”よりも大きい区間では、エンジン制御ECU20からは、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、アクセルペダル37の踏込ストロークに応じて、エンジン2の出力がPw1から漸増するように制御が実行される。
3.効果
本実施形態に係るアクセルペダル装置では、踏込ストロークがSt1である状態で、反力がRf5からRf6へと不連続に増加するようにしているので、エンジン2からの出力が開始される踏込ストロークSt1を運転者に対してより明確に認識させることができる。
[実施形態4]
実施形態4に係るアクセルペダル装置について、図10を用いて説明する。なお、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、以下で説明する構成を除き、上記実施形態3に係るアクセルペダル装置と同じ構成を有する。
1.アクセルペダルの構成
本実施形態に係るアクセルペダルは、上記実施形態3に係るアクセルペダル37と基本的な構成が同一である。ただし、次の点が異なる。
本実施形態に係るアクセルペダルでは、踏板部370と中間アーム371との間に介挿されたバネ372についてもセット荷重が加えられている。この点において、上記アクセルペダル37と差異を有し、その他の構成は同じである。
2.運転者がアクセルペダルを踏み込んだ際の反力とエンジン出力制御
運転者がアクセルペダルを踏み込んだ際の運転者に対する反力とエンジン制御ECU20によるエンジン出力制御とについて、図10を用いて説明する。図10は、アクセルペダルの踏板部の踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。
なお、本実施形態においても、図4を用い説明したように、エンジン制御ECU20は、キーオンされると各種センサ22~32から送られてくる信号(検出情報)の読み込みを開始し、エンジン制御ECU20による信号の読み込みは、キーオンされている間中、逐次実行される。
図10の上側部分に示すように、本実施形態に係るアクセルペダルを運転者が踏み込む場合には、その初期(踏込ストロークが“0”のとき)に反力Rf7が付加さる。これは、本実施形態では、アクセルペダルにおけるバネ372についてのセット荷重が加えられていることによるものであって、反力Rf7は、バネ372に加えられたセット荷重に相当する力である。
次に、運転者による踏板部370の踏込がSt1に向けて漸増されて行くと、踏込ストロークに応じて増加するように、反力が運転者に対して付加される。即ち、踏込ストロークが“0”から“St1”へと増加する間には、“Rf7”から“Rf8”に単調増加する反力が運転者に付加される。
ここで、運転者による踏板部360の踏込開始からストローク“St1”に至るまでの区間(第1区間)は、上記実施形態3と同様に、セット荷重がRf9に設定されたバネ373が縮むことが抑制されている(圧縮が抑制されている)。なお、本実施形態においても、図10に示すように、反力Rf9は、反力Rf8よりも大きい値に設定されている。
図10の下側部分に示すように、本実施形態においても、踏込ストロークが“0”から“St1”に至る区間においても、エンジン制御ECU20に対するアクセルセンサ24からの検出情報が入力されるようになっているが、踏込ストロークがSt1に達するまでの区間においては、エンジン制御ECU20はスロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力は行わず、エンジン2はアイドリング状態のままで維持される。即ち、本実施形態でも、踏込ストロークがSt1までの区間では、アクセルペダル装置における“遊び領域”として設けられている。
図10に示すように、アクセルペダルにおいては、運転者による踏板部370の踏込ストロークが“St1”に達した状態で、反力はRf8からRf9へと不連続に変化するように設定されている。これは、上記実施形態3に係るアクセルペダルの場合と同様である。
本実施形態においても、踏込ストローク“St1”が、踏込ストロークに対する反力の増減の関係が変化する変化点である。
そして、図10の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St1”よりも大きくなった場合には、エンジン制御ECU20は、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、エンジン2の出力を増大させる。
図10に示すように、運転者による踏板部360の踏込ストロークが“St1”よりも大きい区間では、踏込ストロークに比例して“Rf9”から単調増加する反力が運転者に付加される。
そして、図10の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St2”よりも大きい区間では、エンジン制御ECU20からは、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、アクセルペダルの踏込ストロークに応じて、エンジン2の出力がPw1から漸増するように制御が実行される。
3.効果
本実施形態に係るアクセルペダル装置では、運転者が実質的にアクセルペダルを踏み込んでいない状態でも反力Rf7を付加することとしているので、運転者がアクセルペダルを踏み込み始める初期の段階で、当該アクセルペダルを踏み込み始めたとの認識を反力により明確に認識することが可能となる。
また、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、実質的にアクセルペダルが踏み込まれていない状態でも、アクセルペダルに対して反力Rf7が付加されているので、アクセルペダルのガタツキを抑制することもできる。これにより、車両1の高い品質を実現することができる。
なお、上記において「アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態」とは、アクセルペダルに対する外乱(例えば、足あたりや、物の落下)に対しては、踏み込まれていない状態であるとすることを意味する。
[実施形態5]
実施形態5に係るアクセルペダル装置について、図11から図15を用いて説明する。なお、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、以下で説明する構成を除き、上記実施形態4に係るアクセルペダル装置と同じ構成を有する。
1.運転者がアクセルペダルを踏み込んだ際の反力とエンジン出力制御
運転者がアクセルペダルを踏み込んだ際の運転者に対する反力とエンジン制御ECU20によるエンジン出力制御とについて、図11を用いて説明する。図11は、アクセルペダルの踏板部の踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。
なお、本実施形態においても、図4を用い説明したように、エンジン制御ECU20は、キーオンされると各種センサ22~32から送られてくる信号(検出情報)の読み込みを開始し、エンジン制御ECU20による信号の読み込みは、キーオンされている間中、逐次実行される。
図11の上側部分に示すように、本実施形態に係るアクセルペダルを運転者が踏み込む場合には、その初期(踏込ストロークが“0”のとき)に反力Rf7が付加さる。これは、上記実施形態4と同じ構成によるものである。
次に、運転者による踏板部370の踏込がSt3に向けて漸増されて行くと、踏込ストロークに応じて増加するように、反力が運転者に対して付加される。即ち、踏込ストロークが“0”から“St3”へと増加する間には、“Rf7”から“Rf8”に単調増加する反力が運転者に付加される。
ここで、本実施形態においても、運転者による踏板部の踏込開始からストローク“St3”に至るまでの区間(第1区間)は、上記実施形態3,4と同様に、セット荷重がRf9に設定されたバネ373が縮むことが抑制されている(圧縮が抑制されている)。なお、本実施形態においても、図11に示すように、反力Rf9は、反力Rf8よりも大きい値に設定されている。
図11の下側部分に示すように、本実施形態においては、踏込ストロークが“0”から“St3”に至る区間においても、エンジン制御ECU20に対するアクセルセンサ24からの検出情報が入力されるようになっており、踏込ストロークがSt3に達するまでの区間において、エンジン制御ECU20はスロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力は行い、エンジン2からの出力を実行させる。
図11に示すように、アクセルペダルにおいては、運転者による踏板部370の踏込ストロークが“St3”に達した状態で、反力はRf8からRf9へと不連続に変化するように設定されている。これは、上記実施形態3,4に係るアクセルペダルの場合と同様である。
本実施形態においても、踏込ストローク“St3”が、踏込ストロークに対する反力の増減の関係が変化する変化点である。
そして、図11の下側部分に示すように、踏込ストロークが“St3”よりも大きくなった場合には、エンジン制御ECU20は、スロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力を以って、エンジン2の出力を増大させて行く。
図11に示すように、運転者による踏板部360の踏込ストロークが“St3”よりも大きい区間では、踏込ストロークに比例して“Rf9”から単調増加する反力が運転者に付加される。
2.アクセルペダルの踏込ストロークに対するエンジン2からの出力の補正
本実施形態では、図11における特性図において、踏込ストロークが“0”から“St3”までの区間におけるエンジン2からの出力を補正することとしている。これについて、図12を用いて説明する。図12は、アクセルペダルの踏込ストロークに対するエンジン2の出力の補正方法を説明するための特性図である。
図12において、実線で示すラインLc0が、定常走行環境での踏込ストロークとエンジン2からの出力との関係を表すラインである。即ち、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、定常走行環境の場合には、ラインLc0に基づいて、踏込ストロークがSt3までの区間でのエンジン2からの出力が制御される。
一方、エンジン制御ECU20が走行環境の変化があったと判断した場合には、ラインLc1またはラインLc2のように、アクセルペダルの踏込ストロークとエンジン2からの出力との関係を補正する。
以下では、上記補正方法の具体例を説明する。
3.エンジン制御ECU20が実行する環境判定制御
上記のように、アクセルペダルの踏込ストロークとエンジン2からの出力との関係を補正する必要があるか否かを判断するために用いられる、環境判定制御方法について、図13を用いて説明する。図13は、エンジン制御ECU20が実行する環境判定制御方法を示すフローチャートである。
なお、本実施形態では、走行環境として、車両1の傾き、路面μ、車両1がコーナリング中であるか否か、を要因の一例として採用する。ただし、走行環境としては、それ以外にも採用することが可能である。
先ず、エンジン制御ECU20は、環境判定の実行に際して、傾斜角センサ29、路面μセンサ30、外気温センサ31、およびヨーレートセンサ32からの各センサ信号(検出情報)の読み込みを実行する(ステップS11)。
エンジン制御ECU20は、読込んだセンサ信号のうち、傾斜角センサ29からの情報を基に車両1が平地に位置しているか否かを判断する(ステップS12)。そして、エンジン制御ECU20は、車両1が平地に位置していると判断した場合には(ステップS12:Yes)、フラグFincに“0”を立てる(ステップS13)。
一方、エンジン制御ECU20は、車両1が平地に位置していないと判断した場合には(ステップS12:No)、傾斜角センサ29からの情報を基に車両1が下り方向に向いた状態にあるか否かを判断する(ステップS14)。エンジン制御ECU20は、車両1が下り方向に向いた状態にあると判断した場合には(ステップS14:Yes)、フラグFincに“1”を立てる(ステップS15)。
エンジン制御ECU20は、ステップS14において、車両1が下り方向に向いた状態にない(上り方向に向いた状態にある)と判断した場合には(ステップS14:No)、フラグFincに“2”を立てる(ステップS16)。
次に、エンジン制御ECU20は、読込んだセンサ信号のうち、路面μセンサ30および外気温センサ31からの情報を基に車両1が位置している路面のμが、中μであるか否かを判断する(ステップS17)。なお、ここでの「中μ」とは、凍結等していない舗装路面のμを想定している。
エンジン制御ECU20は、車両1が位置している路面のμが中μであると判断した場合には(ステップS17:Yes)、フラグFμに“1”を立てる(ステップS18)。
一方、エンジン制御ECU20は、車両1が位置している路面のμが中μではないと判断した場合には(ステップS17:No)、路面μセンサ30および外気温センサ31からの情報を基に車両1が位置する路面のμが低μであるか否かを判断する(ステップS19)。なお、ここでも「低μ」とは、凍結やウェット状態のμを想定している。
エンジン制御ECU20は、車両1が位置する路面のμが低μであると判断した場合には(ステップS19:Yes)、フラグFμに“2”を立てる(ステップS20)。そして、エンジン制御ECU20は、ステップS19において、車両1が位置する路面のμが低μではないと判断した場合には(ステップS19:No)、フラグFμに“0”を立てる(ステップS21)。
次に、エンジン制御ECU20は、読込んだセンサ信号のうち、ヨーレートセンサ32からの情報を基に車両1が急コーナー中に位置しているか否かを判断する(ステップS22)。エンジン制御ECU20は、車両1が急コーナー中に位置していると判断した場合には(ステップS22:Yes)、フラグFcに“2”を立てる(ステップS23)。
一方、エンジン制御ECU20は、車両1が急コーナー中に位置していないと判断した場合には(ステップS22:No)、ヨーレートセンサ32からの情報を基に車両1が緩コーナー中に位置しているか否かを判断する(ステップS24)。なお、ここでの「緩コーナー」とは、「急コーナー」に対する相対的なものであり、車両1の各種特性を加味して規定されるものである。
エンジン制御ECU20は、車両1が緩コーナー中に位置していると判断した場合には(ステップS24:Yes)、フラグFcに“1”を立てる(ステップS25)。そして、エンジン制御ECU20は、ステップS24において、車両1が緩コーナー中に位置していない(実質的に直進状態にある)と判断した場合には(ステップS24:No)、フラグFcに“0”を立てる(ステップS26)。
以上のようにして、エンジン制御ECU20が実行する環境判定が終了し、制御フローはリターンされる。
4.エンジン制御ECU20が実行する出力補正
次に、上記のように判定された走行環境に基づき、エンジン制御ECU20が実行するエンジン2からの出力補正方法について、図14および図15を用いて説明する。図14は、エンジン制御ECU20が実行する、走行環境に応じたエンジン2からの出力の補正に係る制御フローを示すフローチャートであり、図15は、エンジン制御ECU20が予め記憶している出力制御に係る参照テーブルである。
図14に示すように、エンジン制御ECU20は、上記のように立てた各フラグFinc、Fμ、Fcから環境出力係数kを設定する(ステップS31)。なお、エンジン制御ECU20が行う環境出力係数kの設定は、図15に示すテーブルを参照することにより行われる。
図15に示すように、参照テーブルTab1では、フラグFincとフラグFμとフラグFcとのそれぞれから、係数が規定されている。具体的には、参照テーブルTab1において、フラグFincに“0”が立っている場合には、係数が“0%”に設定され、フラグFincに“1”が立っている場合には、係数が“-10%”に設定され、フラグFincに“2”が立っている場合には、係数が“+10%”に設定される。即ち、車両1が下り方向に向いている場合には、係数が“10%”に設定され、車両1が上り方向に向いている場合には、係数が“+10%”に設定される。
また、参照テーブルTab1において、フラグFμに“0”が立っている場合には、係数が“0%”に設定され、フラグFμに“1”が立っている場合には、係数が“-10%”に設定され、フラグFμに“2”が立っている場合には、係数が“-20%”に設定される。即ち、車両1が位置している路面のμが中μである場合には、係数が“-10%”に設定され、低μである場合には、係数が“-20%”に設定される。
また、参照テーブルTab1において、フラグFcに“0”が立っている場合には、係数が“0%”に設定され、フラグFcに“1”が立っている場合には、係数が“-5%”に設定され、フラグFcに“2”が立っている場合には、係数が“-10%”に設定される。即ち、車両1が緩コーナー中に位置する場合には、係数が“-5%”に設定され、急コーナー中に位置する場合には、係数が“-10%”に設定される。
図15に示すように、参照テーブルTab1では、傾斜角に係る係数と、路面μに係る係数と、コーナーの緩急に係る係数と、を足し合わせた値をトータル係数Aと規定している。このトータル係数Aに対して、“1+(A/100)”により算出される値kが、図14のステップS31における環境出力係数kに相当する。
図14に戻って、エンジン制御ECU20は、上記のように環境出力係数kを読込んだ後、車速に応じた定常走行出力値oを読み込む(ステップS32)。この定常走行出力値oは、図12におけるラインLc0から求められる値である。
そして、エンジン制御ECU20は、ステップS31で読込んだ環境出力係数kと、ステップS32で読込んだ定常走行出力値oと、を掛け合わせ、制御出力値として算出する(ステップS33)。
以上のように、本実施形態では、エンジン制御ECU20が走行環境に応じた出力補正を実行する。
5.効果
本実施形態に係るアクセルペダル装置では、踏込ストロークが変化点St3以下の場合での踏込ストロークに対するエンジン2からの出力の大きさの関係を、走行環境(傾斜角センサ29、路面μセンサ30、外気温センサ31、およびヨーレートセンサ32からの各情報)を基に補正を行う(規定する)こととしているので、車両1の状態に基づいて踏込初期段階(踏込ストロークが“0”からSt3までの区間)における運転者が意図するエンジン出力の大きさを設定することが可能である。よって、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、より運転者が違和感を覚え難いようにすることができる。
[実施形態6]
実施形態6に係るアクセルペダル装置について、図16から図18を用いて説明する。なお、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、以下で説明する構成を除き、上記実施形態4に係るアクセルペダル装置と同じ構成を有する。
1.運転者がアクセルペダルを踏み込んだ際の反力とエンジン出力制御
運転者がアクセルペダルを踏み込んだ際の運転者に対する反力とエンジン制御ECU20によるエンジン出力制御とについて、図16を用いて説明する。図16は、アクセルペダルの踏板部の踏込ストロークに対する運転者への反力およびエンジン出力を示す特性図である。
なお、本実施形態においても、図4を用い説明したように、エンジン制御ECU20は、キーオンされると各種センサ22~32から送られてくる信号(検出情報)の読み込みを開始し、エンジン制御ECU20による信号の読み込みは、キーオンされている間中、逐次実行される。
図16の上側部分に示すように、本実施形態に係るアクセルペダルを運転者が踏み込んだ場合の、踏込ストロークと反力との関係については、上記実施形態5と同じである。このため、重ねての説明を省略する。
次に、図16の下側部分に示すように、本実施形態においては、踏込ストロークが“0”から“St4”に至る区間Bにおいて、エンジン2からの出力の開始タイミングが可変できるようになっている。即ち、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、区間Bの何れかのタイミングから、エンジン制御ECU20はスロットルアクチュエータ19、点火プラグ33、および燃料噴射弁34に対しての信号出力は行い、エンジン2からの出力を実行させる。この出力開始の可変に関する詳細について、次に説明する。
2.エンジン制御ECU20が実行する出力開始タイミングの補正
本実施形態に係るアクセルペダル装置では、エンジン制御ECU20が車両1の走行環境に応じてエンジン2からの出力の開始タイミングを必要に応じて補正することとしている。この補正について、図17および図18を用いて説明する。図17は、エンジン制御ECU20が実行する、走行環境に応じたエンジン2からの出力の開始タイミングの補正に係る制御フローを示すフローチャートであり、図18は、エンジン制御ECU20が予め記憶している出力開始タイミングの制御に係る参照テーブルである。
なお、本実施形態に係るアクセルペダル装置においても、走行環境として、車両1の傾き、路面μ、車両1がコーナリング中であるか否か、を要因の一例として採用するが、これ以外の要因を採用することが可能である。そして、本実施形態に係るエンジン制御ECU20が実行する環境判定制御方法については、図13を用いて説明した上記実施形態5の方法と同じである。
図17に示すように、エンジン制御ECU20は、図13に示したフローに従って立てた各フラグFinc、Fμ、Fcに基づき設定される環境出力係数nを読み込む(ステップS41)。なお、エンジン制御ECU20が行う環境出力係数nの設定は、図18に示すテーブルを参照することにより行われる。
図18に示すように、参照テーブルTab2では、フラグFincとフラグFμとフラグFcとのそれぞれから、係数が規定されている。具体的には、参照テーブルTab2において、フラグFincに“0”が立っている場合には、係数が“0%”に設定され、フラグFincに“1”が立っている場合には、係数が“+5%”に設定され、フラグFincに“2”が立っている場合には、係数が“-15%”に設定される。即ち、車両1が下り方向に向いている場合には、係数が“+5%”に設定され、車両1が上り方向に向いている場合には、係数が“-15%”に設定される。
また、参照テーブルTab2において、フラグFμに“0”が立っている場合には、係数が“0%”に設定され、フラグFμに“1”が立っている場合には、係数が“+2%”に設定され、フラグFμに“2”が立っている場合には、係数が“+5%”に設定される。即ち、車両1が位置している路面のμが中μである場合には、係数が“+2%”に設定され、低μである場合には、係数が“+5%”に設定される。
また、参照テーブルTab2において、フラグFcに“0”が立っている場合には、係数が“0%”に設定され、フラグFcに“1”が立っている場合には、係数が“+2%”に設定され、フラグFcに“2”が立っている場合には、係数が“+5%”に設定される。即ち、車両1が緩コーナー中に位置する場合には、係数が“+2%”に設定され、急コーナー中に位置する場合には、係数が“+5%”に設定される。
図18に示すように、参照テーブルTab2では、傾斜角に係る係数と、路面μに係る係数と、コーナーの緩急に係る係数と、を足し合わせた値をトータル出力係数と規定している。このトータル出力係数が、図17のステップS41における環境出力係数nに相当する。
図17に戻って、エンジン制御ECU20は、上記のように環境出力係数nを読込んだ後、出力開始タイミングの算出を実行する(ステップS42)。
なお、エンジン制御ECU20が実行するステップS42での出力開始タイミングの算出は、図16に示した踏込ストロークSt3のタイミングを基準タイミングpとし、当該pに対して、参照テーブルTab2に基づいて規定された環境出力係数nをかけ合わせることでなされる。
以上のように、本実施形態では、エンジン制御ECU20が走行環境に応じた出力開始タイミングの補正を実行する。
3.効果
本実施形態に係るアクセルペダル装置では、走行環境を基にエンジン2からの出力を開始させるタイミング(踏込ストローク)を規定することとしているので、走行環境を加味したより綿密な制御を以ってエンジン2からの出力の制御がなされる。よって、本実施形態に係るアクセルペダル装置では、アクセルペダルの踏込初期段階において、運転者がより違和感を覚え難く、且つ、明確に操作状態を認識することができるようにできる。
[変形例]
上記実施形態1~6では、アクセルペダル14,36,37にバネ142,144,363,364,365,372,373を含む構成とすることで、運転者の脚への反力を付加することとしたが、本発明において、反力付加部の構成はこれに限定を受けるものではない。例えば、バネの他にゴムなどの弾性体を用いることや、減衰力が可変できるアクチュエータなどを用いることなども可能である。
上記実施形態5,6では、路面μを判断するための情報として、路面μセンサ30からの検出情報と外気温センサ31からの検出情報とを採用することとしたが、本発明では、何れか一方の検出情報だけを採用することも可能である。
また、上記実施形態5,6では、走行環境として、車両1の傾斜角、路面μ、およびコーナーの緩急を判断することとしたが、本発明は判断材料をこれに限定するものではない。例えば、大気圧センサ23からの検出情報や、エンジン回転数センサ26からの検出情報や、負圧センサ28からの検出情報などを判断材料として用いることもできる。
上記実施形態1~6では、動力源の一例としてエンジン2を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、動力源として電動モータを採用することもできるし、エンジンと電動モータを併用した形態にも適用することもできる。
また、上記実施形態1~6では、アクセルバイワイヤ方式のアクセルペダル装置100を想定しているが、本発明は、これに限定を受けるものではない。アクセルペダルの踏板部または中間アームに対して一端が連結されたケーブルでエンジン等の動力源を制御する場合にも適用することができる。
1 車両
2 エンジン(動力源)
14,36,37 アクセルペダル
19 スロットルアクチュエータ
20 エンジン制御ECU(動力源制御コントローラ)
24 アクセルセンサ
29 傾斜角センサ
30 路面μセンサ
32 ヨーレートセンサ
33 点火プラグ
34 燃料噴射弁
100 アクセルペダル装置
140,360,370 踏板部(アクセルペダル本体)
141,361,362,371 中間アーム
142,363,372 バネ(反力付加部)
143 ダンパー(緩衝器)
144,365,373 バネ(反力付加部)
364 バネ(第3弾性体)
Tab1,Tab2 参照テーブル

Claims (6)

  1. 車両に設けられ、運転者の踏込操作を受け付けるアクセルペダルと、
    前記アクセルペダルの踏込ストロークを検出するアクセルセンサと、
    前記アクセルペダルに対して、前記運転者の操作とは逆向きの反力を付加する部位であって、前記踏込ストロークに対する前記反力の増減の関係を、当該踏込ストロークが所定ストロークである変化点で変化させる反力付加部と、
    前記アクセルセンサからの前記検出の情報を取得し、当該情報に基づき、前記車両の動力源に駆動指令を発する動力源制御コントローラと、
    を備え、
    前記車両には、
    当該車両が位置する路面の勾配角を検出する傾斜角センサと、
    路面の摩擦係数を検出する路面μセンサ、および、外気温を検出する外気温センサの少なくとも一方のセンサと、
    ヨーレートセンサと、
    が設けられており、
    前記動力源制御コントローラは、
    前記踏込ストロークが前記変化点以下の場合と前記変化点より大きい場合とで、前記動力源からの前記駆動力の増加度合を変化させ、
    前記傾斜角センサ、前記少なくとも一方のセンサ、および前記ヨーレートセンサからの各情報も取得するとともに、当該取得した各情報から判定される走行環境に基づき、前記踏込ストロークが前記変化点以下における当該踏込ストロークに対する前記動力源からの前記駆動力の大きさの関係を規定する、
    アクセルペダル装置。
  2. 請求項1に記載のアクセルペダル装置において、
    前記駆動源制御コントローラは、前記踏込ストロークが所定ストロークに到達したと判定した場合に前記動力源からの前記駆動力の出力を開始させる指令を発するとともに、前記走行環境に基づき前記駆動力の出力を開始させる前記所定ストロークを規定する、
    アクセルペダル装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のアクセルペダル装置において、
    前記踏込ストロークが0の状態、または、前記アクセルペダルへの足あたりおよび物の落下を含む外乱により前記踏込ストロークが0よりも大きく前記変化点未満の状態を、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態と定義する場合に、
    前記反力付加部は、
    前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態から、前記変化点までの間の第1区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、
    前記変化点から、当該変化点よりも前記アクセルペダルの踏込ストロークが大きい第1
    ストロークまでの間の第2区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が漸減するように前記反力を付加し、
    前記アクセルペダルの踏込ストロークが前記第1ストロークよりも大きい第3区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が前記第1区間よりも小さい状態で、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加する、
    アクセルペダル装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載のアクセルペダル装置において、
    前記踏込ストロークが0の状態、または、前記アクセルペダルへの足あたりおよび物の落下を含む外乱により前記踏込ストロークが0よりも大きく前記変化点未満の状態を、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態と定義する場合に、
    前記反力付加部は、
    前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態から、前記変化点までの間の第1区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、
    前記変化点から、当該変化点よりも前記アクセルペダルの踏込ストロークが大きい第1ストロークまでの間の第2区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が前記第1区間よりも大きい状態で、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、
    前記アクセルペダルの踏込ストロークが前記第1ストロークよりも大きい第3区間において、前記踏込ストロークの増加に対する前記反力の増加度合が前記第2区間よりも小さい状態で、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加する、
    アクセルペダル装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のアクセルペダル装置において、
    前記踏込ストロークが0の状態、または、前記アクセルペダルへの足あたりおよび物の落下を含む外乱により前記踏込ストロークが0よりも大きく前記変化点未満の状態を、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態と定義する場合に、
    前記反力付加部は、
    前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態から、前記変化点までの間の第1区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、
    前記踏込ストロークが前記変化点よりも大きい第2区間において、前記アクセルペダルの踏込ストロークに比例した前記反力を付加し、
    前記踏込ストロークが前記第1区間から前記第2区間へと変位する場合に、前記変化点で不連続に前記反力を増加させる、
    アクセルペダル装置。
  6. 請求項3から請求項5の何れかに記載のアクセルペダル装置において、
    前記反力付加部は、前記アクセルペダルが実質的に踏み込まれていない状態において、所定の反力を付加する、
    アクセルペダル装置。
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