JP7136285B2 - 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 - Google Patents
自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7136285B2 JP7136285B2 JP2021116037A JP2021116037A JP7136285B2 JP 7136285 B2 JP7136285 B2 JP 7136285B2 JP 2021116037 A JP2021116037 A JP 2021116037A JP 2021116037 A JP2021116037 A JP 2021116037A JP 7136285 B2 JP7136285 B2 JP 7136285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flap
- folding
- pair
- opening
- packaging box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Closing Of Containers (AREA)
Description
このような包装箱の開口を自動で閉鎖する装置が提案されている。例えば、特許文献1のサイドフラップ折曲装置では、左右の外フラップを包装箱のセンターラインに向かって左右対称に折り曲げることで、上部の開口が閉鎖される。
以下、実施形態としての包装箱の開口を自動で閉鎖する装置および方法を説明する。
これらの自動閉鎖装置および自動閉鎖方法を例示する第一実施形態では、装置および方法の構成に関して項目[1]で述べる。この項目[1]では、開口を閉鎖する蓋部をなす外フラップ対が設けられた包装箱の構成を小項目[1-1]で説明して、外フラップ対どうしが干渉する原理を小項目[1-2]で説明したうえで、自動蓋閉装置の構成を小項目[1-3]で説明し、自動蓋閉方法の構成を小項目[1-4]で説明する。そして、項目[1]の構成による作用および効果を項目[2]で述べる。
[1-1.包装箱]
本実施形態では、上部の開口が閉鎖された状態で外フラップどうしが重なり合うオーバーフラップタイプの包装箱を例示する。包装箱における上部の開口は、自動で閉鎖する対象であり、外フラップが折り倒されることで閉鎖される。
一実施形態では、包装箱が水平面に載置されたものとし、説明で用いる方向を下記のように定義する。
図1および図2に示すように、包装箱1には、上部に開口O(図1参照)が設けられた本体箱部2と、開口Oを閉鎖する蓋部10をなす外フラップ対11とを備える。
図1には包装箱1の半閉状態を示し、図2には包装箱1の全閉状態を示す。以下において、「半閉状態」とは、蓋部10の外フラップ対11が折り倒される前の状態である。「全閉状態」とは、蓋部10の外フラップ対11が折り倒された後の状態であって粘着テープ9(図2には一点鎖線で示す)で封止可能な状態である。本実施形態の自動蓋閉装置および自動蓋閉方法は、外フラップ対11を自動的に折り倒すことによって包装箱1を半閉状態から全閉状態にして、自動で開口Oを閉鎖する。
本体箱部2は、有底筒状をなす。この本体箱部2では、平面視で矩形の底壁部3から、前後に並ぶ一対の立壁部4F,4Bと左右に並ぶ一対の立壁部5L,5Rとが折り立てられている。
本体箱部2の開口Oは、立壁部4F,4B,5L,5Rの上縁4f,4b,5l,5rで四方を囲まれる。立壁部4F,4B,5L,5Rおよび底壁部3によって囲繞された空間を内部空間Sとする。
ここでは、前後対称かつ左右対称の本体箱部2を例示する。そのため、配置箇所を除いて、前壁部4Fと後壁部4Bとが同様に形成され、左壁部5Lと右壁部5Rとが同様に形成される。
左壁部5Lの上縁5lからは左フラップ11Lが延出して設けられており、右壁部5Rの上縁5rからは右フラップ11Rが延出して設けられている。左フラップ11Lおよび右フラップ11Rのそれぞれが延出する寸法は、前壁部4Fおよび後壁部4Bが左右方向に離間する寸法の半分よりも長く設定されている。これらのフラップ11L,11Rは一対の外フラップ対11を構成する。
また、前壁部4Fの上縁4fからは前フラップ12Fが延設され、後壁部4Bの上縁4bからは後フラップ12Bが延設されている。前フラップ12Fおよび後フラップ12Bは一対の内フラップ対12を構成する。
本実施形態の包装箱1において、外フラップ対11が開口Oの蓋をなす「フラップ対」に相当し、左フラップ11Lが「第一フラップ」に相当し、右フラップ11Rが「第二フラップ」に相当する。
このような重合状態では、左フラップ11Lの先端縁11lは右フラップ11Rの内側に位置し、右フラップ11Rの先端縁11rは、左フラップ11Lの外側に位置している。左フラップ11Lおよび右フラップ11Rが重なり合う面積は、これらの先端側の少なくとも一部どうしが重ね合わせられる態様であれば、大小は問わない。このようにオーバーフラップタイプのフラップ11L,11Rは、全閉状態で開口Oの全面を上方から覆う。
なお、包装箱1を封緘する際には、右フラップ11Rの先端縁11rに沿って粘着テープ9が貼り付けられる。
次に、図3を参照して、包装箱1の開口Oを半閉状態から閉鎖状態にする場合に起こり得る外フラップ対11の干渉を説明する。図3は、図1の包装箱1を前方から見た正面図である。
左右のフラップ11L,11Rのそれぞれは、立姿勢から寝姿勢に変化する過程において、扇形の底面を有する柱状体(円柱を軸芯に沿って四等分された形状)の軌跡をなす。左フラップ11Lがなす軌跡を第一領域A1とし、右フラップ11Rがなす軌跡を第二領域A2とすれば、第一領域A1および第二領域A2は互いに一部が重複した干渉領域A3が存在する。
あるいは、左フラップ11Lが右フラップ11Rよりも先に干渉箇所Iを通過したとしても、左フラップ11Lが折り倒される速度よりも右フラップ11Rが折り倒される速度が速い場合には、左フラップ11Lの先端縁11lは右フラップ11Rの先端縁11rの内側に干渉しうる。この場合には、左フラップ11Lの先端縁11lや右フラップ11Rの内側に破損(干渉)する不具合を招きうる。
以下、項目[1-2]で上述の干渉を避けつつ開口Oを自動で閉鎖する構成としての自動蓋閉装置20を説明する。
本実施形態の自動蓋閉装置20は、製函された包装箱1の内部空間Sに物品を収容してから蓋部10を自動的に閉鎖し、閉鎖された蓋部10を封止する一連の工程を実施する封函機に組み込まれる。このように自動蓋閉装置20を一部に備える封緘機は、シート材を包装箱1に組み立てる製函機とともに包装システムを構成してもよい。以下、自動蓋閉装置20は、製函機および封函機を備える包装システムに組み込まれているものとして説明する。
た外フラップ対11の折り戻りを抑える抑止部材24も設けられている。
本実施形態の自動蓋閉装置20において、内折部材22の設けられたパートが「内折パート」に相当し、外折部材23の設けられたパートが「外折パート」に相当し、抑止部材24の設けられたパートが「抑止パート」に相当する。
このコンベア21には、包装箱1が右側(CD方向の他側)に偏倚して配置される。具体的には、コンベア21の右側でMD方向に沿って延設されたストッパ21aに寄せ付けられた包装箱1が搬送面に載せられる。
ストッパ21aを片側のみに設ける場合は、内折部材22および外折部材23のうち外フラップ対11の折り倒し始めるのが早い方の内折部材22は、ストッパ21aの設けられていない側(ここでは左側)に配置されることが望ましい。換言すれば、ストッパ21aを一つだけ設ける場合には、ストッパ21aは、外フラップ対11のうちで後に折り倒されるフラップがある側のみに配置されることが望ましい。
本実施形態の自動蓋閉装置20で開口Oが閉鎖される包装箱1は、コンベア21による搬送が継続しており、静止した態様の部材22,23,24に接触しながら移動する。
内折部材22は、全閉状態において外フラップ対11のうちで内側に配置される左フラップ11Lを折り倒すための部材である。一方、外折部材23は、全閉状態において外フラップ対11のうちで外側に配置される右フラップ11Rを折り倒すための部材である。
搬送中の包装箱1に対して、内折部材22が左フラップ11Lに押し当てられることによって左フラップ11Lが折り倒される。それから、抑止部材24で上方から押さえられ(上方への折り戻りが抑えられ)、外折部材23が右フラップ11Rに押し当てられることによって右フラップ11Rが折り倒される。
ここで例示する部材22,23,24は、左側(CD方向の一側)に内折部材22および抑止部材24が配置され、右側に外折部材23が配置され、内折部材22の下流に外折部材23および抑止部材24が配置されている。これらの部材22、23,24は、少なくともMD方向の一部がCD方向において互いに対向している。
ここで例示する当接部22a,23a,24aは、コンベア21の搬送面と平行に設けられた棒状の部材であり、半閉状態の包装箱1における左フラップ11Lの先端縁11lや右フラップ11Rの先端縁11rよりも下方に配置される。詳細に言えば、折り倒された左右のフラップ11L,11Rに対して上方から当接する高さ位置に当接部22a,23a,24aが延設されている。
抑止部材24の当接部24aは、上面視で、一部はコンベア21のMD方向に平行であるが、他部はCD方向へ傾斜した向きに設けられている。具体的には、当接部24aを下流側から前端部、中央部、後端部のおおよそ等しい3つの領域に分割した場合に、前端部から中央部は、下流端から上流に向かって真っすぐに延びているが、その後端部は、下流側から上流端へ向かうほど左側に傾斜している。
図5の左側には、上面視の自動蓋閉装置20においてMD方向に搬送される包装箱1における前壁部4Fの到達位置P1~P4を示す。
到達位置P1~P3の区間にわたって内折部材22が延設され、到達位置P2~P4の区間にわたって外折部材23が延設され、到達位置P3~P4の区間にわたって抑止部材24が延設されている。
図5の右側には、包装箱1が到達位置P1~P4に到達した時に、包装箱1を上流に向かって見た場合の包装箱1および部材22,23,24を示す。
<到達位置P1までの区間>
到達位置P1には、前後のフラップ11F,11Bが既に折り倒された包装箱1が搬送される。この到達位置P1では、内折部材22の当接部22aの後端に前方から当接した左フラップ11Lが開口Oに向かって折り倒され始める。
なお、到達位置P1では、上記のように左フラップ11Lが折り倒されるのに対し、右フラップ11Rが上下に沿った立姿勢のままである。
包装箱1が到達位置P1から到達位置P2へ搬送される間に左フラップ11Lの折り倒しが進行し、包装箱1が到達位置P2へ搬送されるまでに、外折部材23の当接部23aの後端に前方から当接した右フラップ11Rが開口Oに向かって折り倒され始める。このように、到達位置P1から到達位置P2の下流側では、左フラップ11Lの折り倒しは、右フラップ11Rの折り倒しと一部並行して行われる。
包装箱1が到達位置P2から到達位置P3へ搬送される間に、左フラップ11Lの折り倒しが更に進行し、右フラップ11Rの折り倒しも並行して進行する。包装箱1が到達位置P3へ搬送されるまでに、抑止部材24の当接部24aの後端に前方や下方から当接しうる左フラップ11Lの上方への折り戻りが抑止される。このように、到達位置P2から到達位置P3の全区間では左フラップ11Lおよび右フラップ11Rの折り倒しが並行して行われ、到達位置P2の下流側から到達位置P3では左フラップ11Lの抑止も並行して行われる。
到達位置P3では、左フラップ11Lの折り倒しが完了し、開口Oに沿った寝姿勢の左フラップ11Lを上方から押さえ付けるように抑止部材24が位置している。この到達位置P3では、右フラップ11Rが折り倒されている途中である。この区間では、干渉領域A3において右フラップ11Rのほうが左フラップ11Lよりも後に折り倒される。
包装箱1が到達位置P3から到達位置P4に搬送される間に、右フラップ11Rの折り倒しが更に進行し、左フラップ11Lの上方への折り戻りの抑止が抑止部材24によって継続される。このように、到達位置P3から到達位置P4の全区間では右フラップ11Rの折り倒しと左フラップ11Lの抑止とが並行して行われる。この区間では、左フラップ11Lの折り倒しが完了していることから、干渉領域A3において右フラップ11Rのほうが左フラップ11Lよりも後に折り倒されると言える。
上記のようにして外フラップ対11が受動的に折り倒されることにより、包装箱1の開口Oが自動的に閉鎖される。
本実施形態の自動蓋閉方法を、図8を参照して説明する。この自動蓋閉方法は、上述の自動蓋閉装置20によって外フラップ対11を折り倒す方法である。
図8に示すように、蓋閉工程(ステップS2)の前には前処理工程(ステップS1)が行なわれ、蓋閉工程の後には後処理工程(ステップS3)が行なわれる。これらの前処理工程および後処理工程は、公知の装置によって実施することができる。
前処理工程では、平面状のシート材を包装箱1に組み立てる。シート材には、所定の形状に切り取られたシート状の包装資材が用いられる。シート材に用いられる包装資材としては、段ボールシートや厚紙などが挙げられる。
前処理工程で組み立てる包装箱1は、グルーマシンで糊付けされたシート材を折り立てるだけでフラップ11L,11R,12F,12Bの分離した包装箱1が組み立てられた態様に限らない。例えば、シート材を折り立てた半A式箱のフラップ11L,11R,12F,12Bとなる部分を切り込んで分離させることで組み立ててもよいし、フラップ11L,11R,12F,12Bどうしの間に設けられたスリットを長くするように切り込んで組み立ててもよい。
組立工程では、平面状のシート材が包装箱1となる箱体に組み立てられる。
収容工程では、組立工程で組み立てられた箱体の内部空間Sに物品が収容される。
蓋形成工程では、収容された製品の最上面の高さ位置に応じてフラップ11L,11R,12F,12Bどうしの間に設けられたスリットを切り込む。この蓋形成工程では、隣り合う切り込みの下端どうしを結ぶ仮想線に沿って罫線が設けられる。この罫線は、上述の上縁4f,4b,5l,5rに対応する。蓋形成工程が終了した時点では、包装箱1には、左フラップ11L,右フラップ11R,前フラップ12F,後フラップ12Bが形成されている。
蓋閉工程では、前フラップ12Fおよび後フラップ12Bを開口Oに沿って折り倒す前折工程(ステップS20)を実施したうえで、左右のフラップ11L,11Rを開口Oに沿って折り倒す内折工程(ステップS22)および外折工程(ステップS23)を実施する。この蓋閉工程では、内折工程で折り倒された左フラップ11Lの折り戻りを抑える抑止工程(ステップS24)も実施する。
この蓋閉工程では、まず内折工程が開始され、左フラップ11Lが内折部材22で折り倒され始める。内折工程が実施されている間に外折工程も開始され、右フラップ11Rが外折部材23で折り倒され始める。
抑止工程が開始された後に内折工程が終了し、左フラップ11Lは外折工程が終了するまで抑止部材24で折り戻りが抑え続けられる。抑止工程および外折工程が終了すると、外フラップ対11による開口Oの閉鎖が完了する。
図8に示すように、後処理工程は、右フラップ11Rをホットメルトや粘着テープ9で封止する封止工程(ステップS31)を有する。粘着テープ9が用いられる封止工程では、包装箱1における右フラップ11Rの先端縁11rの位置がセンサで検知され、封止機構によって前壁部4Fから先端縁11lを通って後壁部4Bまで粘着テープ9が貼り付けられる。
上述のような構成の自動蓋閉装置20および自動蓋閉方法によれば、下記のような作用および効果を得ることができる。
(1)干渉領域A3において、内折部材22で折り倒される左フラップ11Lよりも後に外折部材23で右フラップ11Rが折り倒されるため、左フラップ11Lと右フラップ11Rとを干渉させずに、包装箱1の開口Oを自動で閉鎖することができる。
一方、外フラップを折り込む際に包装箱を停止させた状態で左右の外フラップを交互に折りたたむ機構を有する装置では、外フラップどうしの干渉は抑制されるものの、包装箱を一旦停止させる必要があるため、単位時間当たりに開口を自動で閉鎖することのできる包装箱の数に改善の余地があった。これに対し、本実施形態の自動蓋閉装置20によれば、一旦停止させることなく包装箱1の外フラップ対11を折り倒すことができるため、単位時間当たりに開口Oを閉鎖する包装箱1の数を確保することができる。
(9)ストッパ21aは、コンベア21の右側(CD方向片側)だけに配置されている場合には、装置構成の複雑化が抑えられる。
(10)ストッパ21aは、コンベア21の右側(CD方向片側)だけに配置されている場合には、内折部材22および外折部材23のMD方向の一部がCD方向に対向していることで、その区間では外フラップ対11の折り倒しは並行して行われる。このため、包装箱1には左側および右側(CD方向の両側)から圧力が印加され、包装箱1を変位させる力が相殺される。これにより、搬送経路からの包装箱1の逸脱が抑えられ、左側(CD方向他側)から脱落するのを防止できる。
(11)抑止部材24の当接部24aにおいて後端部がCD方向へ傾斜した向きに設けられたことにより、左フラップ11Lの位置が微調整されるため、その後の右フラップ1
1Rの折り倒し精度を高めることができる。
次に、第一実施形態の変形例の自動蓋閉装置および自動蓋閉方法について説明する。第一実施形態の変形例の自動蓋閉装置は、第一実施形態の自動蓋閉装置とは内折部材22の当接部22aおよび外折部材23の当接部23aの形状が異なる。また、第一実施形態の変形例の自動蓋閉方法は、第一実施形態の自動蓋閉方法とは内折工程および外折工程の内容が異なる。以下、相違点を中心として説明する。なお、第一実施形態の変形例の説明において、第一実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一またはほぼ同様のものである。
[1-1.]自動蓋閉装置
以下、図6を参照して、自動蓋閉装置20の内折部材22′および外折部材23′を説明する。
内折部材22′の当接部22′aおよび外折部材23′の当接部23′aの形状は、その前端から後端までの大部分が下流端から上流に向かって真っすぐ延び、後端付近、すなわち上流側の端部であって後端を含んでMD方向に延在する一部分(以下、上流端部という)がCD方向へ曲線状に傾斜している。具体的には、当接部22′a,23′aの下流端から上流に向かって真っすぐ延びる部分に沿った直線を仮想直線とした場合に、当接部22′aの上流端部は、仮想直線に対して後端に向かうほど左側に位置する弓形に反っており、当接部23′aの上流端部は、仮想直線に対して後端に向かうほど右側に位置する弓形に反っている。
<到達位置P1までの区間>
到達位置P1には、前後のフラップ11F,11Bが既に折り倒された包装箱1が搬送される。この到達位置P1では、内折部材22′の当接部22′aの一部に前方から当接した左フラップ11Lが開口Oに向かって折り倒され始める。
ここで、内折部材22′および外折部材23′が配置された位置に、左右のフラップ11L,11Rが、コンベア21の振動等によって、外側に傾いた姿勢になっている包装箱1が搬送されてくる場合がある。
包装箱1が、内折部材22′が配置された位置に到達したときに、左フラップ11Lが左側(外側)に傾いた姿勢であって内折部材22′の誘導部22′cに当接する位置にある際には、誘導部22′cに前方から当接した左フラップ11Lは、誘導部22′cの傾斜(曲面)に沿って右側(内側)に、立姿勢の位置へ向けて誘導される。
その後、当接部22′aのうち誘導部22′cより下流側の部位に前方から当接した左フラップ11Lが開口Oに向かって折り倒され始める。
包装箱1が到達位置P1から到達位置P2へ搬送される間に左フラップ11Lの折り倒しが進行し、包装箱1が到達位置P2へ搬送されるまでに、外折部材23′の当接部23′aの一部に前方から当接した右フラップ11Rが開口Oに向かって折り倒され始める。
包装箱1が、外折部材23′が配置された位置に到達したときに、右フラップ11Rが右側(外側)に傾いた姿勢であって外折部材23′の誘導部23′cに当接する位置にある際には、誘導部23′cに前方から当接した右フラップ11Rは、誘導部23′cの傾斜(曲面)に沿って左側(内側)、立姿勢の位置へ向けて誘導される。
その後、当接部23′aのうち誘導部23′cより下流側の部位に前方から当接した右フラップ11Rが開口Oに向かって折り倒され始める。
このように、到達位置P1から到達位置P2のうち下流側では、左フラップ11Lの折り倒しは、右フラップ11Rの折り倒しと一部並行して行われる。
本変形例の自動蓋閉方法は、図8に示す工程と同一であるが、蓋閉工程の内折工程および外折工程において、フラップの誘導の後にフラップの折り倒しが実施される点が異なるため、符号をステップS22′およびステップS23′とする。
<蓋閉工程>
蓋閉工程(ステップS2)の内折工程(ステップS22′)では、まず、内折部材22′の誘導部22′cが、当接する左フラップ11Lを左側(内側)に、立姿勢の位置へ向けて誘導する。次に、内折部材22′の当接部22′aのうち誘導部22′cより下流側の部位が、左フラップ11Lを開口Oに向かって折り倒す。
さらに、外折工程(ステップS23′)では、まず、外折部材23′の誘導部23′cが、当接する右フラップ11Rを右側(内側)に、立姿勢の位置へ向けて誘導する。次に、外折部材23′の当接部23′aのうち誘導部23′cより下流側の部位が、左フラップ11Lを開口Oに向かって折り倒す。
上述のような構成の自動蓋閉装置20および自動蓋閉方法によれば、さらに、下記のような作用および効果を得ることができる。
折部材22′,23′の誘導部22′c,23′cに外フラップ対11が当接し、外フラップ対11が開口のある側に誘導されることで、外フラップ対11の外側に内折部材22′および外折部材23′が円滑に当接することができる。このようにして折り倒し前に外フラップ対11を円滑に案内することにより、開口Oの自動で閉鎖する精度を向上させることが可能となる。
次に、第二実施形態の自動蓋閉装置および自動蓋閉方法について説明する。第二実施形態の自動蓋閉装置は、第一実施形態の自動蓋閉装置の部材の数が異なる。また、第二実施形態の自動蓋閉方法は、第一実施形態の自動蓋閉方法とは蓋閉工程で実施される工程数が異なる。以下、相違点を中心として説明する。なお、第二実施形態の説明において、第一実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
目[1-1]で説明し、自動蓋閉方法の構成を小項目[1-2]で説明する。そして、項目[1]の構成による作用および効果を項目[2]で述べる。
[1-1.]自動蓋閉装置
以下、図7を参照して、自動蓋閉装置20を説明する。
図7に示す自動蓋閉装置20には、内折部材22,外折部材23,抑止部材24の他に、内折部材22および外折部材23が外フラップ対11を折り倒す前に外フラップ対11の位置を矯正する矯正部材25,26が設けられている。本実施形態の自動蓋閉装置20において矯正部材25,26が設けられたパートが「矯正パート」に相当する。
コンベア21で搬送される包装箱1と上面視で重複する領域には、上流側から、内折部材22および外折部材23ならびに抑止部材24が設けられている。
ここで例示する矯正部材25,26は、左側(CD方向の一側)に一方の矯正部材25が配置され、右側に他方の矯正部材26が配置されており、少なくともMD方向の一部がCD方向において互いに対向している。
ここで例示する当接部25a,26aは、コンベア21の搬送面と平行に設けられた棒状の部材であり、半閉状態の包装箱1における左フラップ11Lの先端縁11lと上縁5lとの間および右フラップ11Rの先端縁11rと上縁5rとの間に配置される。詳細に言えば、折り倒される前の左右のフラップ11L,11Rを左右から挟む高さ位置に当接部25a,26aが延設されている。
当接部25a,26aのTD方向およびMD方向の位置は、左右のフラップ11L,11Rが外側に傾くのを許容する範囲(許容範囲)に応じて設定される。換言すれば、矯正部材25,26が配置された位置が、左右のフラップ11L,11Rが外側に傾くことができる最外の位置である。
本実施形態の矯正部材25,26の当接部25a,26aの形状は、その前端から後端までの大部分が下流端から上流に向かって真っすぐ延びるとともにコンベア21で搬送される包装箱1において立姿勢をなす左右のフラップ11L,11Rに対して上面視で隣接するように配置され、それぞれの上流端部がCD方向へ曲線状に傾斜している。具体的には、当接部25a,26aの下流端から上流に向かって真っすぐ延びる部分に沿った直線を仮想直線とした場合に、当接部25aの上流端部は、仮想直線に対して後端に向かうほど左側に位置する弓形に反っており、当接部26aの上流端部は、仮想直線に対して後端に向かうほど右側に位置する弓形に反っている。
矯正部材25,26が外フラップ対11に向かってCD方向に移動する態様である場合には、誘導部25c,26cは、立姿勢の外フラップ対11を立姿勢の位置よりもやや内側に誘導(ガイド)する部分ともいえる。別言すれば、矯正部材25,26は、第一領域A1および第二領域A2のうち干渉領域A3を除く領域(すなわち干渉領域A3には至らない非干渉領域)で左右のフラップ11L,11Rを能動的に折り倒す(いわば「仮折り」する)。
上記のように外フラップ対11の姿勢を立姿勢に修正するほか折り部材22,23による折り倒し前に立姿勢の外フラップ対11を予めやや内側へ折り倒す矯正部材25,26は、外フラップ対11の姿勢を矯正するだけでなく誘導する部分であるともいえる。
<到達位置P1までの区間>
到達位置P1に向かって、前後のフラップ11F,11Bが既に折り倒された包装箱1が搬送される。
ここで、矯正部材25,26が配置された位置に、左右のフラップ11L,11Rが、コンベア21の振動等によって、外側に傾いた姿勢になっている包装箱1が搬送されてくる場合がある。
包装箱1が、矯正部材25が配置された位置に到達したときに、左フラップ11Lが左側(外側)に傾いた姿勢であって矯正部材25の誘導部25cに当接する位置にある際には、誘導部25cに前方から当接した左フラップ11Lは、誘導部25cの傾斜(曲面)に沿って右側(内側)に、立姿勢の位置へ向けて誘導される。
その後、包装箱1の左フラップ11Lは、当接部25aのうち誘導部25cより下流側の部位によって立姿勢の左フラップ11Lが外側へ倒れることが構造的に規制されることで立姿勢を維持されながら、到達位置P1へと搬送される。
このようにして左フラップ11Lが当接部25aによって左側への傾倒が防止されている間に、包装箱1は矯正部材26が配置された位置に到達する。
包装箱1が、矯正部材26に配置された位置に到達したときに、右フラップ11Rが右側(外側)に傾いた姿勢であって矯正部材26の誘導部26cに当接する位置にある際には、誘導部26cに前方から当接した右フラップ11Rは、誘導部26cの傾斜(曲面)に沿って左側(内側)に、立姿勢の位置へ向けて誘導される。
その後、包装箱1の右フラップ11Rは、当接部26aのうち誘導部26cより下流側の部位によって立姿勢の右フラップ11Rが外側に倒れることが構造的に規正されることで立姿勢を維持されながら、到達位置P1へと搬送される。
このようにして右フラップ11Rが当接部26aによって右側への傾倒が防止されている間に、包装箱1は到達位置P1に到達する。
このように、到達位置P1の上流側では、左フラップ11Lの位置の矯正は、右フラップ11Rの位置の矯正と一部並行して行われる。
本実施形態の自動蓋閉方法を、図8を参照して説明する。本実施形態では、蓋閉工程に矯正工程(ステップS21;図8には一点鎖線で示す)が加わる点が異なる。
<蓋閉工程>
本実施形態の自動蓋閉方法は、蓋閉工程(ステップS2)では、前折工程(ステップS20)の後であって内折工程(ステップS22)の前に、矯正工程(ステップS21)が行われる。
蓋閉工程では、前フラップ12Fおよび後フラップ12Bを開口Oに沿って折り倒す前折工程(ステップS20)を実施したうえで、左右のフラップ11L,11Rの位置を矯正する矯正工程(ステップS21)を実施し、左右のフラップ11L,11Rを開口Oに沿って折り倒す内折工程(ステップS22)および外折工程(ステップS23)を実施する。
左フラップ11Lに対する矯正工程では、まず、矯正部材25の誘導部25cが、当接する左フラップ11Lを左側(内側)に、立姿勢または立姿勢よりも内側の位置へ向けて誘導する。次に、当接部25aのうち誘導部25cより下流側の部位が、左フラップ11Lの立姿勢を維持する。
右フラップ11Rに対する矯正工程では、まず、矯正部材26の誘導部26cが、当接する右フラップ11Rを右側(内側)に、立姿勢または立姿勢よりも内側の位置へ向けて誘導する。次に、当接部26aのうち誘導部26cより下流側の部位が、右フラップ11Rの立姿勢を維持する。
上述のような構成の自動蓋閉装置20および自動蓋閉方法によれば、さらに、下記のような作用および効果を得ることができる。
さらに、矯正部材25,26が、外フラップ対11に対してCD方向に移動することで、外フラップ対11が立姿勢よりも内側(開口Oのある側)の位置に矯正されるため、その後の外フラップ対11の折り倒し精度を高めることができる。
上述の一実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせることができる。
さらに、当接部22a,23a,24aは、コンベア21の搬送面と平行に設けられていなくてもよい。たとえば、当接部22a,23a,24aの上流端部はTD方向において、上方に傾斜してもよく、下方に傾斜してもよい。
また、包装箱1がコンベア21上を移動するのに限らず、静止した包装箱1に対して内折部材22,外折部材23および抑止部材24が包装箱1に向かって移動することで、外フラップ対11を折り倒してもよい。
抑止工程では、外折工程が実施されている間に、左フラップ11Lの抑止を開始しているが、内折工程が実施されている間であって外折工程が開始される前に、左フラップ11Lの抑止を開始してもよい。すなわち、抑止工程は、右フラップ11Rの折り倒し前から右フラップ11Rの折り倒しの終了まで継続してもよい。
抑止部材24の当接部24aは、上述の形態に限らず、全体がコンベア21のMD方向と平行であってもよい。
なお、抑止部材24は必須の構成ではなく、抑止部材24は設けられなくてもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
先端側の少なくとも一部どうしが重ね合わせられた態様でフラップ対が開口の蓋をなす包装箱について、前記フラップ対を折り倒して前記開口を自動で閉鎖する自動蓋閉装置であって、
前記フラップ対における一方の第一フラップを前記開口に沿って折り倒す内折パートと、
前記フラップ対における他方の第二フラップを前記開口に沿って折り倒す外折パートと、を備え、
前記外折パートは、前記内折パートによって前記第一フラップが折り倒される軌跡と前記外折パートによって前記第二フラップが折り倒される軌跡との重複する干渉領域において、前記内折パートで折り倒される前記第一フラップよりも後に前記第二フラップを折り倒す、
ことを特徴とする自動蓋閉装置。
(付記2)
前記内折パートおよび前記外折パートは、少なくとも一部で前記第一フラップおよび前記第二フラップを同時に折り倒す、
ことを特徴とする、付記1に記載の自動蓋閉装置。
(付記3)
前記包装箱を搬送するコンベアを備え、
前記内折パートおよび前記外折パートは、前記コンベアで搬送中の前記包装箱の前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、付記2または3に記載の自動蓋閉装置。
(付記4)
前記内折パートおよび前記外折パートは、前記コンベアで搬送されている前記包装箱の前記フラップ対に対して押し当てられる静止した部材によって、前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、付記3に記載の自動蓋閉装置。
(付記5)
前記内折パートおよび前記外折パートでは、前記包装箱のサイズに応じた箇所に押し当たって前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、付記1~4のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。
(付記6)
前記内折パートは、前記第一フラップに押し当てられる内折部材を有し、
前記外折パートは、前記第二フラップに押し当てられる外折部材を有する、
ことを特徴とする、付記1~5のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。
(付記7)
前記内折パートで折り倒された前記第一フラップの折り戻りを抑える抑止パートを備える、
ことを特徴とする、付記1~6のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。
(付記8)
前記抑止パートは、前記外折パートによる前記第二フラップの折り倒しの前から前記第二フラップの折り倒しの終了まで前記第一フラップの抑止を継続する、
ことを特徴とする、付記7に記載の自動蓋閉装置。
(付記9)
前記抑止パートは、前記内折パートで折り倒された前記第一フラップの上方に配置された抑止部材を有する、
ことを特徴とする、付記7または8に記載の自動蓋閉装置。
(付記10)
前記内折パートおよび前記外折パートの上流側に、前記フラップ対が前記開口のある側と反対の側に傾くことを防止する矯正パートが設けられている、
ことを特徴とする、付記1~9のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。
(付記11)
前記矯正パートは、前記第一フラップおよび前記第二フラップのそれぞれに対して前記開口がある側とは反対側に配置された矯正部材を有する、
ことを特徴とする、付記10に記載の自動蓋閉装置。
(付記12)
前記矯正部材は、前記開口がある側へ向けて駆動され、前記第一フラップおよび前記第二フラップのそれぞれを前記干渉領域に至らない非干渉領域で前記開口がある側へ能動的に折り倒す、
ことを特徴とする、付記11に記載の自動蓋閉装置。
(付記13)
前記内折部材および前記外折部材のそれぞれは、上流側の端部に誘導部を有し、
前記内折部材の前記誘導部は、前記開口のある側と反対の側に傾いて前記内折部材の前記誘導部と当接する姿勢の前記第一フラップを前記開口のある側に誘導し、
前記外折部材の前記誘導部は、前記開口のある側と反対の側に傾いて前記外折部材の前記誘導部と当接する姿勢の前記第二フラップを前記開口のある側に誘導する、
ことを特徴とする、付記6に記載の自動蓋閉装置。
(付記14)
前記矯正部材は、上流側の端部に誘導部を有し、当該誘導部は、前記第一フラップおよび前記第二フラップのいずれかが前記開口のある側と反対の側に傾いて前記矯正部材の前記誘導部と当接する姿勢の前記第一フラップおよび前記第二フラップの少なくともいずれかを前記開口のある側に誘導する、
ことを特徴とする、付記11または12に記載の自動蓋閉装置。
先端側の少なくとも一部どうしが重ね合わせられた態様でフラップ対が開口の蓋をなす包装箱について、前記フラップ対を折り倒して前記開口を自動で閉鎖する自動蓋閉方法であって、
前記フラップ対における一方の第一フラップを前記開口に沿って折り倒す内折工程と、
前記フラップ対における他方の第二フラップを前記開口に沿って折り倒す外折工程と、を備え、
前記外折工程は、前記内折工程で前記第一フラップが折り倒される軌跡と前記外折工程で前記第二フラップが折り倒される軌跡との重複する干渉領域において、前記内折工程で折り倒される前記第一フラップよりも後に前記第二フラップを折り倒す、
ことを特徴とする自動蓋閉方法。
(付記16)
前記内折工程および前記外折工程は、一部を並行して行なう、
ことを特徴とする、付記15に記載の自動蓋閉方法。
(付記17)
前記包装箱を搬送するコンベア工程を備え、
前記内折工程および前記外折工程は、前記コンベア工程で搬送中の前記包装箱の前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、付記15または16に記載の自動蓋閉方法。
(付記18)
前記内折工程および前記外折工程は、前記コンベア工程で搬送されている前記包装箱の前記フラップ対に対して押し当てられる静止した部材によって、前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、付記17に記載の自動蓋閉方法。
(付記19)
前記内折工程および前記外折工程では、前記包装箱のサイズに応じた箇所で前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、付記15~18のいずれか一項に記載の自動蓋閉方法。
(付記20)
前記内折工程で折り倒された前記第一フラップの折り戻りを抑える抑止工程を備える、ことを特徴とする、付記15~19のいずれか一項に記載の自動蓋閉方法。
(付記21)
前記抑止工程は、前記外折工程の前から前記外折工程の終了まで継続する、
ことを特徴とする、付記20に記載の自動蓋閉方法。
(付記22)
前記内折工程および前記外折工程の上流側に、前記フラップ対が前記開口のある側と反対の側に傾くことを防止する矯正工程が設けられている、
ことを特徴とする、付記15~21のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。
(付記23)
前記矯正工程は、前記第一フラップおよび前記第二フラップのそれぞれに対して前記開口がある側と反対の側に配置された矯正部材を前記開口がある側へ向けて駆動し、前記第一フラップおよび前記第二フラップのそれぞれを前記干渉領域に至らない非干渉領域で前記開口がある側へ能動的に折り倒す、
ことを特徴とする、付記22に記載の自動蓋閉装置。
(付記24)
前記内折工程は、前記開口のある側と反対の側に傾いて内折部材の誘導部と当接する姿勢の前記第一フラップを前記開口のある側に誘導する誘導工程を含み、
前記外折工程は、前記開口のある側と反対の側に傾いて外折部材の誘導部と当接する姿勢の前記第二フラップを前記開口のある側に誘導する誘導工程を含む、
ことを特徴とする、付記15~22のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置
(付記25)
前記矯正工程は、前記開口のある側と反対の側に傾いて矯正部材の誘導部と当接する姿勢の前記第一フラップおよび前記第二フラップの少なくともいずれかを前記開口のある側に誘導する誘導工程を含む、
ことを特徴とする、付記22または23に記載の自動蓋閉装置。
2 本体箱部
3 底壁部
4B 後壁部(立壁部)
4F 前壁部(立壁部)
4f,4b,5l,5r 上縁
5L 左壁部(立壁部)
5R 右壁部(立壁部)
9 粘着テープ
10 蓋部
11 外フラップ対(フラップ対)
11L 左フラップ(第一フラップ)
11R 右フラップ(第二フラップ)
12 内フラップ対
12F 前フラップ
12B 後フラップ
11l,11r,12f,12b 先端縁
A1 第一領域
A2 第二領域
A3 干渉領域
I 干渉箇所
O 開口
S 内部空間
20 自動蓋閉装置
21 コンベア
21a ストッパ
22,22′ 内折部材(内折パート)
23,23′ 外折部材(外折パート)
24 抑止部材(抑止パート)
25,26 矯正部材(矯正パート)
22a,22′a,23a,23′a,24a,25a,26a 当接部
22b,23b,24b 支持部
22′c,23′c,25c,26c 誘導部(誘導パート)
P1 到達位置
P2 到達位置
P3 到達位置
P4 到達位置
Claims (13)
- 上部に設けられた開口が、矩形状のフラップ対の先端側の少なくとも一部どうしが重ね合わせられた態様で前記フラップ対により閉鎖される包装箱について、製函された前記包装箱において前記開口を閉鎖する蓋部をなす前記フラップ対を折り倒して前記開口を自動で閉鎖する自動蓋閉装置であって、
前記フラップ対における一方の第一フラップを、上下方向に沿う立姿勢から前記開口に沿った寝姿勢に折り倒す内折パートと、
前記フラップ対における他方の第二フラップを、上下方向に沿う立姿勢から前記開口に沿った寝姿勢に折り倒す外折パートと、
前記内折パートで折り倒された前記第一フラップの折り戻りを抑え、前記内折パートおよび前記外折パートとは別に設けられている抑止パートと、を備え、
前記外折パートは、前記内折パートによって前記第一フラップが折り倒される軌跡と前記外折パートによって前記第二フラップが折り倒される軌跡との重複する干渉領域において、前記内折パートで折り倒される前記第一フラップよりも後に前記第二フラップを折り倒すとともに、
前記第二フラップの折り倒しは、前記第一フラップの折り倒しが開始されたのち開始されて、前記第一フラップの折り倒し及び前記第二フラップの折り倒しが一部並行して行われ、
前記抑止パートは、前記外折パートによる前記第二フラップの折り倒しの前から前記第二フラップの折り倒しの終了まで前記第一フラップの抑止を継続する、
ことを特徴とする自動蓋閉装置。 - 前記包装箱は、前記フラップ対がいずれも折り倒された状態では、少なくとも前記第一フラップの先端側の部位と前記第二フラップの先端側の部位とが互いに重ね合わされ、重なり合う部分は前記フラップ対の先端縁に沿う矩形状である
ことを特徴とする、請求項1に記載の自動蓋閉装置。 - 前記包装箱を搬送するコンベアを備え、
前記内折パートおよび前記外折パートは、前記コンベアで搬送中の前記包装箱の前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の自動蓋閉装置。 - 前記内折パートおよび前記外折パートは、前記コンベアで搬送されている前記包装箱の前記フラップ対に対して押し当てられる静止した部材によって、前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、請求項3に記載の自動蓋閉装置。 - 前記内折パートおよび前記外折パートでは、前記包装箱のサイズに応じた箇所に押し当たって前記フラップ対を折り倒す、
ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。 - 前記内折パートは、前記第一フラップに押し当てられる内折部材を有し、
前記外折パートは、前記第二フラップに押し当てられる外折部材を有する、
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。 - 前記抑止パートは、前記内折パートで折り倒された前記第一フラップの上方に配置された抑止部材を有する、
ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。 - 前記内折パートおよび前記外折パートによる折り倒しの前に、前記フラップ対が前記立姿勢から外側に傾くことを防止する矯正パートが設けられている、
ことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の自動蓋閉装置。 - 前記矯正パートは、前記第一フラップおよび前記第二フラップのそれぞれに対して前記外側に配置された矯正部材を有する、
ことを特徴とする、請求項8に記載の自動蓋閉装置。 - 前記矯正部材は、前記開口のある内側へ向けて駆動され、前記第一フラップおよび前記第二フラップのそれぞれを前記干渉領域に至らない非干渉領域で前記内側へ能動的に折り倒して仮折りする、
ことを特徴とする、請求項9に記載の自動蓋閉装置。 - 前記包装箱を搬送するコンベアを備え、
前記内折部材および前記外折部材のそれぞれは、前記コンベアで搬送中の前記包装箱の前記フラップ対を折り倒すものであって、搬送方向上流側の端部に誘導部を有し、
前記内折部材の前記誘導部は、前記開口のある側と反対の側に傾いて前記内折部材の前記誘導部と当接する姿勢の前記第一フラップを前記開口のある側に誘導し、
前記外折部材の前記誘導部は、前記開口のある側と反対の側に傾いて前記外折部材の前記誘導部と当接する姿勢の前記第二フラップを前記開口のある側に誘導する、
ことを特徴とする、請求項6に記載の自動蓋閉装置。 - 前記包装箱を搬送するコンベアを備え、
前記矯正部材は、前記コンベアの搬送方向上流側の端部に誘導部を有し、当該誘導部は、前記第一フラップおよび前記第二フラップのいずれかが前記開口のある側と反対の側に傾いて前記矯正部材の前記誘導部と当接する姿勢の前記第一フラップおよび前記第二フラップの少なくともいずれかを前記開口のある側に誘導する、
ことを特徴とする、請求項9または10に記載の自動蓋閉装置。 - 上部に設けられた開口が、矩形状のフラップ対の先端側の少なくとも一部どうしが重ね合わせられた態様で前記フラップ対により閉鎖される包装箱について、製函された前記包装箱において前記開口を閉鎖する蓋部をなす前記フラップ対を折り倒して前記開口を自動で閉鎖する自動蓋閉方法であって、
前記フラップ対における一方の第一フラップを、上下方向に沿う立姿勢から前記開口に沿った寝姿勢に折り倒す内折工程と、
前記フラップ対における他方の第二フラップを、上下方向に沿う立姿勢から前記開口に沿った寝姿勢に折り倒す外折工程と、
前記内折工程で折り倒された前記第一フラップの折り戻りを抑え、前記内折工程および前記外折工程とは別に実施する抑止工程と、を備え、
前記外折工程では、前記内折工程で前記第一フラップが折り倒される軌跡と前記外折工程で前記第二フラップが折り倒される軌跡との重複する干渉領域において、前記内折工程で折り倒される前記第一フラップよりも後に前記第二フラップを折り倒すとともに、
前記第二フラップの折り倒しは、前記第一フラップの折り倒しが開始されたのち開始されて、前記第一フラップの折り倒し及び前記第二フラップの折り倒しが一部並行して行われ、
前記抑止工程は、前記外折工程の前から前記外折工程の終了まで継続する、
ことを特徴とする自動蓋閉方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021116037A JP7136285B2 (ja) | 2020-12-28 | 2021-07-14 | 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020218596A JP6915741B1 (ja) | 2020-12-28 | 2020-12-28 | 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 |
JP2021116037A JP7136285B2 (ja) | 2020-12-28 | 2021-07-14 | 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020218596A Division JP6915741B1 (ja) | 2020-12-28 | 2020-12-28 | 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022104511A JP2022104511A (ja) | 2022-07-08 |
JP7136285B2 true JP7136285B2 (ja) | 2022-09-13 |
Family
ID=87885388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021116037A Active JP7136285B2 (ja) | 2020-12-28 | 2021-07-14 | 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7136285B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168824A (ja) | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Lion Corp | カートン及びその製造方法、並びにカートンの封緘装置 |
JP2008296956A (ja) | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 箱の糊付け装置 |
JP2012101835A (ja) | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Kyoto Seisakusho Co Ltd | 天面フラップ接着方法および天面フラップ接着装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ZA744624B (en) * | 1973-07-27 | 1976-03-31 | Ch Baron | Carton manufacture |
JPS545534U (ja) * | 1977-06-15 | 1979-01-13 | ||
JPS56142141A (en) * | 1980-04-03 | 1981-11-06 | Tokan Kogyo Co Ltd | Corrugated cardboard box and its manufacture |
JPS5943312U (ja) * | 1982-09-17 | 1984-03-22 | 凸版印刷株式会社 | 洗剤用カ−トン |
JPS5983701U (ja) * | 1982-11-26 | 1984-06-06 | サンセイ理工株式会社 | カ−トンシ−ラにおけるカ−トン支持装置 |
JPH0451145Y2 (ja) * | 1986-06-23 | 1992-12-02 | ||
JPS6453002U (ja) * | 1987-09-29 | 1989-03-31 | ||
JPH061403Y2 (ja) * | 1988-09-29 | 1994-01-12 | 三菱重工業株式会社 | 板状体折曲げ装置 |
JP3068297B2 (ja) * | 1991-12-27 | 2000-07-24 | レンゴー株式会社 | 製箱装置 |
-
2021
- 2021-07-14 JP JP2021116037A patent/JP7136285B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168824A (ja) | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Lion Corp | カートン及びその製造方法、並びにカートンの封緘装置 |
JP2008296956A (ja) | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 箱の糊付け装置 |
JP2012101835A (ja) | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Kyoto Seisakusho Co Ltd | 天面フラップ接着方法および天面フラップ接着装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022104511A (ja) | 2022-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11305903B2 (en) | Box template folding process and mechanisms | |
JP2007076719A (ja) | 製袋包装機及び該製袋包装機を備えた包装箱詰めシステム | |
TWI566984B (zh) | 用於校正折疊塗膠機中之胚料之折疊位置的方法及裝置 | |
WO2016066989A1 (en) | Apparatus and method for manufacturing a smoking article pack | |
CN101746517B (zh) | 用于绕平行六面体形物品折叠包装材料片的包装方法和单元 | |
JP7136285B2 (ja) | 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 | |
KR101979129B1 (ko) | 블랭크의 공급장치 및 그것을 사용한 블랭크의 공급방법 | |
JP7423633B2 (ja) | 物品の周りにフィルムを包装するための包装機械 | |
JP6915741B1 (ja) | 自動蓋閉装置および自動蓋閉方法 | |
CN109421314B (zh) | 用于制造香烟包装件的方法和设备 | |
JP4652766B2 (ja) | 堅固な包装物を形成するために平らな紙を曲げるためのユニット及び方法 | |
JP6429566B2 (ja) | ティシュペーパー収納体の包装方法及びティシュペーパー収納体の包装装置 | |
JP6381949B2 (ja) | 耳折り装置及び包装装置 | |
JP6187805B2 (ja) | 包装装置 | |
KR101625541B1 (ko) | 제품을 포장하기 위한 방법 및 이 방법을 실시하기 위한 포장 장치 | |
JPH04279414A (ja) | コーナを丸くしたシガレットパック用の内枠を形造る装置 | |
JP6158772B2 (ja) | 中仕切りの供給方法および装置 | |
JP7356137B2 (ja) | 箱供給システム | |
JP4929221B2 (ja) | 箱詰機における添付書類供給装置 | |
JP4541669B2 (ja) | 物品を搬送するための方法及びコンベヤー | |
EP3680184B1 (en) | A method and apparatus for packaging products in box-shaped packages | |
JP2929069B2 (ja) | 箱状体キャラメル包装用サイド折り装置 | |
JPH08217013A (ja) | カートン詰め装置 | |
JP2022165110A (ja) | シートの搬送方法、搬送装置及び製袋機 | |
JP2008087776A (ja) | 角底袋用縦形製袋充填包装機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210714 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20210714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220412 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220610 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220815 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7136285 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |