JP7135447B2 - 易開封性包装袋 - Google Patents

易開封性包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP7135447B2
JP7135447B2 JP2018103788A JP2018103788A JP7135447B2 JP 7135447 B2 JP7135447 B2 JP 7135447B2 JP 2018103788 A JP2018103788 A JP 2018103788A JP 2018103788 A JP2018103788 A JP 2018103788A JP 7135447 B2 JP7135447 B2 JP 7135447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
easy
packaging bag
side edge
open packaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018103788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019206379A (ja
Inventor
大介 田中
満 武士田
亜紀 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2018103788A priority Critical patent/JP7135447B2/ja
Publication of JP2019206379A publication Critical patent/JP2019206379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7135447B2 publication Critical patent/JP7135447B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Description

本開示は、易開封性包装袋に関する。
従来より易開封性包装袋として、互いに重ね合わされた表面フィルムと裏面フィルムとを備え、これらの一対の側縁を互いに接合したものが知られている。また易開封性包装袋の一対の側縁にノッチが形成され、このノッチを始点として易開封性包装袋を容易に開封することができるようになっている。
このような易開封性包装袋の表面フィルムおよび裏面フィルムには、各々易開封線が形成されている。そしてノッチから易開封性包装袋を開封した場合、易開封線に沿って表面フィルムおよび裏面フィルムが切断される。
また従来、側端縁熱接着部のノッチから離れた位置に「逆くの字」状の切れ目を形成した易開封性包装袋が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007-106497号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された易開封性包装袋は、「逆くの字」状の切れ目を付与する際に、「逆くの字」状の切れ目の先端部と開封用切れ目との位置が製造上どうしてもずれてしまう場合がある。このようなズレが発生した場合、十分な易開封性を得ることが難しい。すなわち、「逆くの字」の先端部と開封用切れ目とがずれた状態で開封した場合、破断線が開封用切れ目には沿わずに「逆くの字」の先端から開封されてしまい、結果として易開封性を得ることはできないおそれがある。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、製造上開封用切れ目の位置がずれた場合であっても、開封性に影響しないようにする易開封性包装袋を提供する。
一実施の形態による易開封性包装袋は、易開封性包装袋であって、互いに重ね合わされた第1面および第2面と、上縁と、前記上縁に対向する下縁と、前記上縁と前記下縁との間で延びる第1側縁と第2側縁と、を備え、前記第1側縁において、前記第1面および前記第2面が互いに接合されることにより第1側縁シール部が形成され、前記第2側縁において、前記第1面および前記第2面が互いに接合されることにより第2側縁シール部が形成され、前記第1面および前記第2面には、それぞれ前記第1側縁から前記第2側縁に向けて延びる開封用切れ目が形成され、前記第1側縁シール部および前記第2側縁シール部のうち少なくとも一方に、第1の貫通孔と第2の貫通孔とが形成され、前記第2の貫通孔の少なくとも一部は、前記第1の貫通孔よりも内側に形成され、前記第2の貫通孔は、前記開封用切れ目側に向けて傾斜して線状に延び、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とは、それぞれ前記開封用切れ目から離間して配置されている。
一実施の形態による易開封性包装袋において、前記第1側縁シール部および前記第2側縁シール部のうち少なくとも一方に、第3の貫通孔が形成され、前記第3の貫通孔の少なくとも一部は、前記第2の貫通孔よりも内側に形成され、前記第3の貫通孔は、前記開封用切れ目側に向けて傾斜して線状に延び、前記第3の貫通孔は、前記開封用切れ目から離間して配置されていても良い。
一実施の形態による易開封性包装袋において、前記第1の貫通孔は、線状に形成されていても良い。
一実施の形態による易開封性包装袋において、前記第2の貫通孔は、前記第1の貫通孔の延長線上に位置しても良い。
一実施の形態による易開封性包装袋において、前記第1の貫通孔は、前記開封用切れ目と平行に延びていても良い。
一実施の形態による易開封性包装袋において、前記第2の貫通孔は、曲線状に延びていても良い。
一実施の形態による易開封性包装袋において、前記第1の貫通孔は、複数のドット状の貫通点を含んでも良い。
本開示によれば、製造上開封用切れ目の位置がずれた場合であっても、開封性に影響しないようにすることができる。
図1は一実施の形態による易開封性包装袋を示す正面図。 図2は一実施の形態による易開封性包装袋を示す拡大正面図(図1のII部拡大図)。 図3は一実施の形態による易開封性包装袋の層構成を示す断面図(図1のIII-III線断面図)。 図4は易開封性包装袋の他の層構成を示す断面図(図3に対応する図)。 図5は変形例(変形例1)による易開封性包装袋を示す拡大正面図。 図6は変形例(変形例2)による易開封性包装袋を示す拡大正面図。 図7は変形例(変形例3)による易開封性包装袋を示す拡大正面図。 図8は変形例(変形例4)による易開封性包装袋を示す拡大正面図。 図9は変形例(変形例5)による易開封性包装袋を示す拡大正面図。 図10は変形例(変形例6)による易開封性包装袋を示す拡大正面図。 図11は変形例(変形例7)による易開封性包装袋を示す正面図。 図12は比較例による易開封性包装袋を示す拡大正面図。
まず図1により一実施の形態による易開封性包装袋について説明する。なお、図1は、内容物が充填されていない状態の易開封性包装袋を示す図である。
図1に示すように、易開封性包装袋10は、平パウチ型の包装袋となっている。この易開封性包装袋10は、互いに対向するように重ね合わされた第1面(表面フィルム)11と、第2面(裏面フィルム)12と、を備えている。また、易開封性包装袋10は、上縁13と、上縁13に対向する下縁14と、上縁13と下縁14との間で延びる第1側縁15と第2側縁16とを備えている。このうち第1側縁15に沿って第1側縁シール部17が設けられ、第2側縁16に沿って第2側縁シール部18が設けられている。さらに、下縁14に沿って下縁シール部19が設けられている。
なお、本明細書中、X方向とは、第1側縁15から第2側縁16に向かう方向をいい、Y方向とは、下縁14から上縁13に向かう方向をいう。X方向とY方向とは、平面内で互いに直交している。本実施の形態において、第1側縁15および第2側縁16はそれぞれY方向に平行に延び、上縁13および下縁14はそれぞれX方向に平行に延びている。しかしながら、これに限らず、第1側縁15および第2側縁16がそれぞれY方向に傾斜して延びていても良く、上縁13および下縁14がそれぞれX方向に傾斜して延びていても良い。
第1側縁15において、第1面11および第2面12が互いに接合されることにより第1側縁シール部17が形成されている。また第2側縁16において、第1面11および第2面12が互いに接合されることにより第2側縁シール部18が形成されている。さらに、下縁14において、第1面11および第2面12が互いに接合されることにより下縁シール部19が形成されている。そして易開封性包装袋10の上縁13には、開口された開口部が形成されている。図1において、第1側縁シール部17、第2側縁シール部18および下縁シール部19を網掛けで示している。なお、易開封性包装袋10に内容物が充填された後、上縁13の開口部がシールされて上縁シール部20(仮想線)が形成される。第1側縁シール部17および第2側縁シール部18の幅(X方向の長さ)は、例えば3mm以上15mm以下としても良い。また下縁シール部19および上縁シール部20の幅(Y方向の長さ)は、例えば3mm以上15mm以下としても良い。
易開封性包装袋10の第1面11には、第1面11を貫通しないように表面側開封用切れ目21が設けられている。同様に、第2面12には、第2面12を貫通しないように裏面側開封用切れ目22が設けられている。表面側開封用切れ目21および裏面側開封用切れ目22は、それぞれ第1側縁15から第2側縁16に向けて延びるように形成されている。なお、本明細書中、表面側開封用切れ目21および裏面側開封用切れ目22を、まとめて開封用切れ目21、22ともいう。
開封用切れ目21、22の形状は、それぞれ直線状となっているが、これに限らず曲線状であっても良い。また、開封用切れ目21、22は、それぞれ第1側縁15から第2側縁16まで途切れることなく形成されているが、これに限らず破線状またはドット状に形成されていても良い。また、開封用切れ目21、22は、平面視(図1)で互いに同一の位置に形成されているが、これに限らず、上下(Y方向)に互いにずれて配置されていても良い。さらに、開封用切れ目21、22がそれぞれ複数本ずつ設けられていても良い。開封用切れ目21、22は、積層体である第1面11および第2面12の厚み方向全体を貫通しないように形成される。あるいは、表面側開封用切れ目21および裏面側開封用切れ目22のうちの一方の開封用切れ目のみが形成されていても良い。
本実施の形態において、第1側縁シール部17および第2側縁シール部18には、それぞれ第1の貫通孔31と第2の貫通孔32と第3の貫通孔33とが形成されている。第2の貫通孔32は、第1の貫通孔31の内側(第1側縁15または第2側縁16から遠い側)に配置されている。第3の貫通孔33は、第2の貫通孔32の内側に配置されている。なお、本明細書中、第1の貫通孔31、第2の貫通孔32および第3の貫通孔33を、まとめて貫通孔31~33ともいう。第1側縁シール部17に形成された貫通孔31~33と、第2側縁シール部18に形成された貫通孔31~33とは、少なくとも形状および配置に関して、左右(X方向に)対称に配置されている。
図2を参照して、貫通孔31~33について更に説明する。以下においては、第1側縁シール部17に形成された貫通孔31~33について説明するが、第2側縁シール部18に形成された貫通孔31~33についても略同様である。
図2に示すように、貫通孔31~33は、いずれも第1側縁シール部17の範囲に収まるように形成されており、第1面11および第2面12を厚み方向全域にわたって貫通している(図3および図4参照)。また貫通孔31~33は、開封用切れ目21、22の上方(Y方向プラス側)と、開封用切れ目21、22の下方(Y方向マイナス側)とに、それぞれ設けられている。この場合、開封用切れ目21、22の上方の貫通孔31~33と、開封用切れ目21、22の下方の貫通孔31~33とは、中心線CLを中心に上下(Y方向)に対称に形成されている。なお中心線CLは、開封用切れ目21、22に一致することが好ましいが、製造上、開封用切れ目21、22から上下いずれかの方向にずれている場合もある。
第1の貫通孔31は、直線状に延びるとともに、開封用切れ目21、22の上下それぞれにおいて、一対ずつ平行に設けられている。この場合、第1の貫通孔31は、開封用切れ目21、22とそれぞれ平行に延びている。第1の貫通孔31は、開封用切れ目21、22から上下(Y方向)いずれかの方向に離間している。また第1の貫通孔31の外側(X方向マイナス側)端部は、第1側縁15まで達し、第1の貫通孔31の内側(X方向プラス側)端部は、第1側縁シール部17内で終端している。第1の貫通孔31の幅W1(第1の貫通孔31の長さ方向に垂直な長さ)は、例えば0.01mm以上0.3mm以下としても良い。一対の第1の貫通孔31の間隔P1は、例えば0.2mm以上1.0mm以下としても良い。また第1の貫通孔31の、X方向に沿う長さL1は、例えば0.5mm以上3.0mm以下としても良い。
第2の貫通孔32は、その少なくとも一部が第1の貫通孔31よりも内側(X方向プラス側)に形成されている。この第2の貫通孔32は、第1の貫通孔31に対して離間して配置されている。また、第2の貫通孔32は、開封用切れ目21、22側に向けて傾斜している。第2の貫通孔32と、開封用切れ目21、22(X方向)とのなす角θ2は、例えば5°以上75°以下としても良い。
第2の貫通孔32は、直線状に延びるとともに、開封用切れ目21、22の上下それぞれにおいて、一対ずつ平行に設けられている。第2の貫通孔32は、開封用切れ目21、22から上下(Y方向)いずれかの方向に離間している。また第2の貫通孔32の外側(X方向マイナス側)端部および内側(X方向プラス側)端部は、それぞれ第1側縁シール部17内に位置している。第2の貫通孔32の幅W2(第2の貫通孔32の長さ方向に垂直な長さ)は、例えば0.01mm以上0.3mm以下としても良い。一対の第2の貫通孔32の間隔P2は、例えば0.2mm以上0.8mm以下としても良い。また第2の貫通孔32の、X方向に沿う長さL2は、例えば0.5mm以上3.0mm以下としても良い。
第3の貫通孔33の少なくとも一部は、第2の貫通孔32よりも内側(X方向プラス側)に形成されている。この第3の貫通孔33は、第2の貫通孔32に対して離間して配置されている。また、第3の貫通孔33は、開封用切れ目21、22側に向けて傾斜している。第3の貫通孔33と、開封用切れ目21、22(X方向)とのなす角θ3は、上述した角θ2よりも大きく、例えば10°以上80°以下としても良い。
第3の貫通孔33は、直線状に延びるとともに、開封用切れ目21、22の上下それぞれにおいて、一対ずつ平行に設けられている。第3の貫通孔33は、開封用切れ目21、22から上下(Y方向)いずれかの方向に離間している。また第3の貫通孔33の外側(X方向マイナス側)端部および内側(X方向プラス側)端部は、それぞれ第1側縁シール部17内に位置している。第3の貫通孔33の幅W3(第3の貫通孔33の長さ方向に垂直な長さ)は、例えば0.01mm以上0.3mm以下としても良い。一対の第3の貫通孔33の間隔P3は、例えば0.2mm以上1.0mm以下としても良い。また第3の貫通孔33の、X方向に沿う長さL3は、例えば0.5mm以上3.0mm以下としても良い。
また、第1の貫通孔31と第3の貫通孔33の下端(Y方向マイナス側端部)との距離P4は、例えば0.2mm以上1.0mm以下としても良い。さらに開封用切れ目21、22の上下(Y方向)に各々位置する第3の貫通孔33同士の間隔P5は、例えば1.0mm以上8.0mm以下としても良い。
図2に示すように、第2の貫通孔32は、第1の貫通孔31の延長線EX1上に位置している。また第3の貫通孔33は、第2の貫通孔32の延長線EX2上に位置している。さらに開封用切れ目21、22は、第3の貫通孔33の延長線EX3上に位置している。このため、第1の貫通孔31から第1面11および第2面12を破断開始した際、その破断線は、第2の貫通孔32および第3の貫通孔33を順次経由して、開封用切れ目21、22まで確実に達するようになっている。すなわち、第1面11および第2面12を破断した破断線は、第1の貫通孔31、延長線EX1、第2の貫通孔32、延長線EX2、第3の貫通孔33および延長線EX3を繋いだ線に沿って形成され、開封用切れ目21、22に達する。
なお、図1および図2において、貫通孔31~33は、開封用切れ目21、22の上下(Y方向)にそれぞれ形成されているが、これに限らず、開封用切れ目21、22の上下のいずれか一方のみに形成されていても良い。また、貫通孔31~33は、開封用切れ目21、22の上下にそれぞれ2本ずつ形成されているが、これに限らず、1本または3本以上形成されていても良い。さらに、貫通孔31~33は、第1側縁シール部17および第2側縁シール部18の両方に形成されているが、これに限らず、第1側縁シール部17および第2側縁シール部18のいずれか一方のみに形成されていても良い。
次に、図3により、易開封性包装袋10の第1面11および第2面12の層構成について説明する。
図3に示すように、易開封性包装袋10の第1面11および第2面12は、それぞれ互いに積層された基材層23とシーラント層24とを有している。基材層23とシーラント層24とは、接着剤等を使用したドライラミネーション法によって貼り合わされていても良く、接着性樹脂やポリエチレン樹脂等の溶融押出しラミネーション法等によって貼り合わされていても良い。第1面11および第2面12の基材層23にはそれぞれスリットが設けられ、このスリットによって開封用切れ目21、22が形成されている。
第1面11および第2面12の基材層23としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系、ナイロン(Ny)などのポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系の樹脂等のフィルムを用いることができる。また、基材層23は1軸方向または2軸方向に延伸されていることが好ましい。基材層23は上記のフィルムを1層で使用してもよいし、2層以上積層してもよい。また、上記フィルムとアルミニウム箔との積層体として使用してもよい。基材層23として2層以上のフィルムを積層して使用する場合には、積層する層のいずれか強度のある層に開封用切れ目21、22を形成するか、もしくは2層とも開封用切れ目21、22を形成するようにしてもよい。なお、基材層23の厚みは、8μm以上50μm以下とすることができ、9μm以上25μmとすることが好ましい。
基材層23は、バイオマス由来のポリエチレンテレフタレート(PET)を含んでいても良い。バイオマス由来のPETとは、バイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のテレフタル酸をジカルボン酸単位とするPETである。基材層23は、化石燃料由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のテレフタル酸をジカルボン酸単位とする、化石燃料由来のPETをさらに含んでもよい。本実施の形態においては、基材層23がバイオマス由来のPETを含むことで、従来に比べて化石燃料由来のPETの量を削減し環境負荷を減らすことができる。
第1面11および第2面12のシーラント層24としては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセン系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂が使用できる。このシーラント層24の厚みは、30μm以上200μm以下とすることが好ましい。
シーラント層24は、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、低密度ポリエチレン(LDPE)とを含んでいても良く、化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンをさらに含んでもよい。また、低密度ポリエチレンは、バイオマス由来であってもよいし、化石燃料由来であってもよい。シーラント層24は、バイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンと、低密度ポリエチレンの両方を含むことで、易開封性包装袋10を製造した際に優れた耐衝撃性および優れた手切れ性を両立することができる。シーラント層24中の低密度ポリエチレンの含有量(バイオマス由来と化石燃料由来の2種含む場合、合計含有量)は、好ましくは5質量%以上25質量%以下であり、より好ましくは10質量%以上20質量%以下である。また、シーラント層24中のバイオマス由来および/または化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンの含有量(2種含む場合、合計含有量)は、好ましくは75質量%以上95質量%以下であり、より好ましくは80質量%以上90質量%以下である。シーラント層24中で、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンを上記割合で混合することで、易開封性包装袋10を製造した際に優れた耐衝撃性および優れた手切れ性を両立することができる。
また、第1面11および第2面12の基材層23とシーラント層24との間に図示しない中間層が設けられていてもよい。このような中間層としては、酸素や水蒸気などのガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて適切なものが選択され得る。例えば、中間層として、アルミニウム箔などの金属層や、アルミニウムなどの金属または酸化アルミニウムなどの金属酸化物または酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層などを設けることができる。また中間層として、延伸ナイロンフィルムを設けてもよい。
また中間層として印刷層を設けても良い。印刷層は、画像や模様等の図柄のほか、商品名、内容物の名称、製造者、原材料名等の文字情報を含んでいても良い。印刷層は、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、必要に応じて可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤等の添加剤の1種または2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整下ものであっても良い。そして、このインキ組成物を用いてグラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷等の印刷方式により基材層23に所望の印刷模様を印刷して印刷層を形成することができる。
開封用切れ目21、22は、例えば、炭酸ガスレーザーを用いて形成することができる。開封用切れ目21、22は、基材層23の厚み方向の途中まで形成され、且つ、シーラント層24を貫通しないように形成するか、または、基材層23を貫通し、且つ、シーラント層24を貫通しないように形成することが好ましい。また、上述した中間層が形成されている場合、開封用切れ目21、22は、中間層に達するように形成されていてもよい。
あるいは、図4に示すように、基材層23の外側に表面基材層25が積層されていても良い。表面基材層25としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチックフィルムまたはそれらのフィルムに酸化アルミニウム等の金属酸化物や酸化珪素等の無機物を蒸着したプラスチックフィルムもしくは塩化ビニリデン樹脂やポリビニルアルコール等のガスバリア性樹脂をコーテイングしたり、共押出ししたフィルムが使用できる。これらのフィルムは、二軸延伸されたプラスチックフィルムを用いると引裂き開封性を向上させることができ、一層好適である。
図4に示す易開封性包装袋10の開封用切れ目21、22は、第1面11および第2面12を構成する積層体を製造する際に基材層23に形成される。例えば、ドライラミネーション法により第1面11および第2面12を積層する場合には、まず表面基材層25を供給し、この表面基材層25の片面に接着剤を塗布し、ドライヤーで溶剤を乾燥除去する。その後、基材層23およびシーラント層24の積層体を別途供給し、加熱ロールと加圧ロールからなる貼合部で、表面基材層25の接着剤塗布面と上記積層体とを圧着する。この圧着工程の直前に、基材層23の所定位置に厚さ0.2mm以上0.3mm以下の超硬刃からなる切り刃を当てて直線状の開封用切れ目21、22を形成する。その後、基材層23およびシーラント層24の積層体を表面基材層25に圧着する。この場合、開封用切れ目21、22は表面基材層25によって被覆されるので、第1面11および第2面12のバリヤー性を低下させることなく、易開封性包装袋10の引裂き性を付与することができる。あるいは、表面基材層25を基材層23に接着して表面基材層25と基材層23との積層体を作製し、次いで、この積層体の基材層23の所定位置に切り刃を用いて開封用切れ目21、22を設け、その後、シーラント層24を、表面基材層25と基材層23との積層体に接着しても良い。
具体的には、第1面11および第2面12に用いられる積層シートの代表的な構成例として、以下のような構成が挙げられる。なお、以下において、第1面11または第2面12の外側を向く層から内側を向く層に向けて順番に記載している。また、「/」は互いに隣接する層同士の境界を意味する。
[2層]
PET/PE
ONY/PE
PET/CPP
ONY/CPP
[3層]
PET/ONY/PE
PET/ONY/CPP
PET/PET/PE
OPP/PET/PE
ONY/PET/PE
[4層]
PET/ALM/ONY/CPP
PET/ALM/ONY/PE
PET/ONY/ALM/CPP
なお、上記構成例の記載に用いた略記号は次の通りである。PET:ポリエチレンテレフタレートフィルム、PE:ポリエチレンフィルム、ONY:ナイロンフィルム、CPP:無延伸ポリプロピレンフィルム、OPP:二軸延伸ポリプロピレンフィルム、ALM:アルミ箔
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。まず易開封性包装袋10の製造方法について述べる。
はじめに、ドライラミネート法または溶融押出ラミネート法を用いて、第1面11用の積層フィルムおよび第2面12用の積層フィルムを作製する。
次に、このようにして得られた長尺状の第1面11用の積層フィルムおよび第2面12用の積層フィルムを各々連続的に搬送しながら、レーザー加工することにより各積層フィルムに開封用切れ目21、22を形成する。レーザー加工の種類としては、炭酸ガスレーザーのほか、YAGレーザー、半導体レーザー、アルゴンイオンレーザー等が可能であり、特に限定するものではない。なお、開封用切れ目21、22は、切り刃によって形成されても良い。
次に、帯状の第1面11用の積層フィルムと、帯状の第2面12用の積層フィルムとを互いのシーラント層24が向き合うようにして重ね合わせながら連続的に搬送する。その後、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとに対してヒートシールを施すことにより、第1側縁シール部17と、第2側縁シール部18と、下縁シール部19とをそれぞれ形成する。
続いて、図示しない貫通孔31~33用の切り刃を用いて、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとを貫通させ、第1側縁シール部17および第2側縁シール部18にそれぞれ貫通孔31~33を形成する。次に、互いに貼着された第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとを、打ち抜き刃により個々の易開封性包装袋10毎に切断して個片化する。このようにして、図1および図2に示す易開封性包装袋10が得られる。
その後、易開封性包装袋10内に上方の開口部から内容物が挿入され、易開封性包装袋10の開口部がヒートシールされて密封され、上縁シール部20が形成される。
使用にあたって、使用者は、易開封性包装袋10の貫通孔31~33から第1面11および第2面12を切断して開封する。
この場合、まず第1側縁15(第2側縁16)に切り欠かれた第1の貫通孔31から破断(開封)が開始される。このとき、第1面11および第2面12に、第1の貫通孔31から始まる破断線(貫通線)が形成される。この破断線は、第1の貫通孔31からその延長線EX1(図2参照)に沿って伝播し、第2の貫通孔32に達する。続いて、破断線は、第2の貫通孔32からその延長線EX2に沿って伝播し、第3の貫通孔33に達する。その後、破断線は、第3の貫通孔33からその延長線EX3に沿って伝播し、開封用切れ目21、22まで達する。
開封用切れ目21、22に達した後、破断線は、開封用切れ目21、22に沿ってX方向に伝播していき、第1面11および第2面12が順次引き裂かれる。最終的に、破断線は反対側の第2側縁16(第1側縁15)まで達する。このようにして、第1面11および第2面12が開封用切れ目21、22に沿って分離され、易開封性包装袋10の開封が完了する。
以上のように本実施の形態によれば、第1側縁シール部17および第2側縁シール部18のうち少なくとも一方に貫通孔31~33が形成されている。また第2の貫通孔32の少なくとも一部は、第1の貫通孔31よりも内側に形成され、第3の貫通孔33の少なくとも一部は、第2の貫通孔32よりも内側に形成されている。第2の貫通孔32および第3の貫通孔33は、それぞれ開封用切れ目21、22側に向けて傾斜して線状に延びている。このため、第1の貫通孔31から破断を開始した際、その破断線は、第2の貫通孔32および第3の貫通孔33を介して、開封用切れ目21、22まで確実に導かれる。これにより、第1面11および第2面12を、開封用切れ目21、22に沿って確実に引き裂くことができる。
また、本実施の形態によれば、貫通孔31~33は、それぞれ開封用切れ目21、22から上下(Y方向)にそれぞれ離間して配置されている。これにより、製造上、開封用切れ目21、22の位置が貫通孔31~33に対して上下(Y方向)にずれた場合であっても、貫通孔31~33から生じる破断線が、開封用切れ目21、22から外れることがない。したがって、開封用切れ目21、22の位置ずれが易開封性包装袋10の開封性に影響を及ぼすこともない。
また、本実施の形態によれば、3つの貫通孔31~33を用いて破断線を形成するので、例えば第1側縁シール部17および第2側縁シール部18の幅(X方向の長さ)が広い場合であっても、破断線を開封用切れ目21、22に向けて効果的に誘導することができる。
また、本実施の形態によれば、貫通孔31~33は、それぞれ線状に形成されている。これにより、破断線を一定の方向に向けることができ、開封用切れ目21、22まで確実に誘導することができる。
また、本実施の形態によれば、第1の貫通孔31は、開封用切れ目21、22と平行に延びているので、易開封性包装袋10の開封をスムーズに開始することができる。
[実施例]
次に、本実施の形態の具体的実施例を説明する。
(実施例1)
図1および図2に示す形状からなる易開封性包装袋10(実施例1)を作製した。この場合、第1面11および第2面12の層構成は、下記のように3層構成のものを用いた(図4参照)。
PET12μm(表面基材層25)/DL/ONY15μm(基材層23)/DL/CPP60μm(シーラント層24)
なお、上記において、第1面11および第2面12の外側を向く層から内側を向く層に向けて順番に記載している。「/」は互いに隣接する層同士の境界を意味する。また、「PET」はポリエチレンテレフタレートフィルム、「DL」は接着層、「ONY」はナイロンフィルム、「CPP」は無延伸ポリプロピレンフィルム、をそれぞれ意味している。
この際、まず、表面基材層25(PET12μm)に接着剤を塗布し、これを基材層23(ONY15μm)に接着して積層体を得た。表面基材層25(PET12μm)と基材層23(ONY15μm)とを貼る際、基材層23(ONY15μm)の所定位置に切り刃を用いて開封用切れ目21、22を設けた。次いで、シーラント層24(CPP60μm)を、表面基材層25および基材層23の積層体に接着し、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとをそれぞれ得た。続いて、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとを熱シールすることにより、第1側縁シール部17と、第2側縁シール部18と、下縁シール部19とを形成した。次に、切り刃によって貫通孔31~33を形成し、その後、打ち抜き刃により、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムを打ち抜いた。なお、上下の貫通孔31~33の中心線CL(図2参照)と開封用切れ目21、22との距離(Y方向距離)は、1.4mmとした。このようにして、易開封性包装袋10(実施例1)を作製した。
この易開封性包装袋10(実施例1)を貫通孔31~33から開封すると、開封用切れ目21、22に沿って、易開封性包装袋10を最後まで切断することができた。
(実施例2)
第1面11および第2面12の層構成として下記のものを用いたことと、基材層23にレーザーによって開封用切れ目21、22を設けたこと、以外は、上記実施例1の場合と同様にして、易開封性包装袋10(実施例2)を作製した。
ONY15μm(基材層23)/DL/PE50μm(シーラント層24)
なお、上記において、「PE」はポリエチレンフィルムを意味する。
この場合、まず、基材層23(ONY15μm)に接着剤を塗布し、これをシーラント層24(PE50μm)に接着して積層体を得た。次いで、基材層23の所定位置に炭酸ガスレーザーを用いてを用いて開封用切れ目21、22を設けることにより、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとをそれぞれ得た。続いて、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとを熱シールすることにより、第1側縁シール部17と、第2側縁シール部18と、下縁シール部19とを形成した。次に、切り刃によって貫通孔31~33を形成し、その後、打ち抜き刃により、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムを打ち抜いた。
この易開封性包装袋10(実施例2)を貫通孔31~33から開封すると、開封用切れ目21、22に沿って、易開封性包装袋10を最後まで切断することができた。
(実施例3)
第1面11および第2面12の層構成として下記のものを用いたこと、以外は、上記実施例1の場合と同様にして、易開封性包装袋10(実施例3)を作製した。
PET12μm(表面基材層25)/グラビア印刷層/DL/ALM7μm/DL/ONY15μm(基材層23)/DL/CPP60μm(シーラント層24)
なお、上記において、「ALM」はアルミ箔を意味する。
この場合、まずグラビア印刷層が形成された表面基材層25(PET12μm)にアルミニウム箔(ALM7μm)を接着し、次に、アルミニウム箔(ALM7μm)に基材層23(ONY15μm)を接着して積層体を得た。アルミニウム箔(ALM7μm)と基材層23(ONY15μm)とを貼る際、基材層23(ONY15μm)の所定位置に切り刃を用いて開封用切れ目21、22を設けた。その後、シーラント層24(CPP60μm)を上記積層体に接着し、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとをそれぞれ得た。続いて、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムとを熱シールすることにより、第1側縁シール部17と、第2側縁シール部18と、下縁シール部19とを形成した。次に、切り刃によって貫通孔31~33を形成し、その後、打ち抜き刃により、第1面11用の積層フィルムと第2面12用の積層フィルムを打ち抜いた。
この易開封性包装袋10(実施例3)を貫通孔31~33から開封すると、開封用切れ目21、22に沿って、易開封性包装袋10を最後まで切断することができた。
(比較例1)
図12に示すように、貫通孔31~33に代えて略五角形状のノッチ切欠部101を設けたこと、以外は、上記実施例1の場合と同様にして、易開封性包装袋100(比較例1)を作製した。なお、ノッチ切欠部101の中心と開封用切れ目21、22との距離PNは、1.4mmとした。
この易開封性包装袋100(比較例1)をノッチ切欠部101から開封すると、破断線が開封用切れ目21、22に沿わず、易開封性包装袋100(比較例1)を最後まで切断することができなかった。
(比較例2)
図12に示すように、貫通孔31~33に代えて略五角形状のノッチ切欠部101を設けたこと、以外は、上記実施例2の場合と同様にして、易開封性包装袋100(比較例2)を作製した。なお、ノッチ切欠部101の中心と開封用切れ目21、22との距離PNは、1.4mmとした。
この易開封性包装袋100(比較例2)をノッチ切欠部101から開封すると、破断線が開封用切れ目21、22に沿わず、易開封性包装袋100(比較例2)を最後まで切断することができなかった。
[変形例]
次に、図5乃至図11を参照して、易開封性包装袋10の各種変形例について説明する。図5乃至図11は、易開封性包装袋10の各種変形例を示す図である。図5乃至図11において、図1乃至図4に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。なお、図5乃至図11に示す各変形例においては、第1側縁シール部17を例にとって説明するが、第2側縁シール部18についても同様に構成することができる。
(変形例1)
図5は、変形例1による易開封性包装袋10を示している。図5に示す易開封性包装袋10において、図1および図2に示す形態と異なり、第3の貫通孔33が形成されていない。この場合、第1側縁シール部17には、第1の貫通孔31と第2の貫通孔32とが形成されている。また、開封用切れ目21、22は、第2の貫通孔32の延長線EX2上に位置している。これにより、例えば第1側縁シール部17の幅(X方向の長さ)が短い場合であっても、第1の貫通孔31および第2の貫通孔32によって、破断線を開封用切れ目21、22に向けて効果的に誘導することができる。
(変形例2)
図6は、変形例2による易開封性包装袋10を示している。図6に示す易開封性包装袋10において、図5に示す変形例1と異なり、第2の貫通孔32は曲線状に延びている。この場合、第2の貫通孔32は、第1の貫通孔31側が凹状となるように湾曲している。また、開封用切れ目21、22は、第2の貫通孔32の延長線EX2(第2の貫通孔32の内側端部における接線)上に位置している。この場合、曲線状の第2の貫通孔32によって、第1の貫通孔31からの破断線の方向を大きく変えて、破断線を開封用切れ目21、22に向けて効果的に誘導することができる。
(変形例3)
図7は、変形例3による易開封性包装袋10を示している。図7に示す易開封性包装袋10において、図5に示す変形例1と異なり、第1の貫通孔31は開封用切れ目21、22(X方向)に対して傾斜している(非平行である)。この場合、第1の貫通孔31は、内側(X方向プラス側)に向かうにつれて、開封用切れ目21、22に接近するように傾斜している。これにより、例えば第1側縁シール部17の幅(X方向の長さ)が短い場合であっても、第1の貫通孔31からの破断線の方向を大きく変えて、破断線を開封用切れ目21、22に向けて誘導することができる。
(変形例4)
図8は、変形例4による易開封性包装袋10を示している。図8に示す易開封性包装袋10において、図5に示す変形例1と異なり、第1の貫通孔31は第1側縁15から離間して配置されている。この場合、第1側縁15と第1の貫通孔31との距離dは、例えば0.05mm以上1mm以下としても良い。これにより、易開封性包装袋10を開封する必要がないときに、誤って第1の貫通孔31から破断線が生じることを抑えることができる。
(変形例5)
図9は、変形例5による易開封性包装袋10を示している。図9に示す易開封性包装袋10において、図5に示す変形例1と異なり、第1の貫通孔31は複数のドット状の貫通点31aから構成されている。各貫通点31aは、平面視略円形状であり、第1面11および第2面12の厚み方向全体を貫通している。各貫通点31aの直径は、例えば0.01mm以上0.5mm以下としても良く、貫通点31a同士の間隔は、例えば0.1mm以上1mm以下としても良い。この場合、複数の貫通点31aは、開封用切れ目21、22に対して平行な直線上に配置されている。第1の貫通孔31の延長線EX1は、この直線上に位置している。これにより、複数の貫通点31aを繋ぐように破断線を形成し、この破断線を第2の貫通孔32から開封用切れ目21、22に向けて誘導することができる。
(変形例6)
図10は、変形例6による易開封性包装袋10を示している。図10に示す易開封性包装袋10において、図5に示す変形例1と異なり、第1の貫通孔31は複数のドット状の貫通点31aから構成されている。各貫通点31aは、平面視略円形状であり、第1面11および第2面12の厚み方向全体を貫通している。この場合、複数の貫通点31aは、第1側縁シール部17の所定範囲内に規則的または不規則に配置されている。第1の貫通孔31の延長線EX1は、破断に用いられる複数の貫通点31aを繋いだ直線上に位置している。これにより、複数の貫通点31aを繋ぐように破断線を形成し、この破断線を第2の貫通孔32から開封用切れ目21、22に向けて誘導することができる。
(変形例7)
図11は、変形例7による易開封性包装袋10を示している。図11に示す易開封性包装袋10において、図1および図2に示す形態と異なり、表面側開封用切れ目21および裏面側開封用切れ目22がそのX方向中央部において互いにずれている。すなわち、表面側開封用切れ目21は、上方(Y方向プラス側)に湾曲した第1面側湾曲部21aを有し、裏面側開封用切れ目22は、下方(Y方向マイナス側)に湾曲した第2面側湾曲部22aを有している。このような表面側開封用切れ目21および裏面側開封用切れ目22は、例えば、炭酸ガスレーザーを用いて形成することができる。これにより、易開封性包装袋10を開封する際に、第1面11および第2面12を互いに引き離しやすくすることができる。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 易開封性包装袋
11 第1面
12 第2面
13 上縁
14 下縁
15 第1側縁
16 第2側縁
17 第1側縁シール部
18 第2側縁シール部
19 下縁シール部
20 上縁シール部
21 表面側開封用切れ目
22 裏面側開封用切れ目
23 基材層
24 シーラント層
25 表面基材層
31 第1の貫通孔
32 第2の貫通孔
33 第3の貫通孔

Claims (6)

  1. 易開封性包装袋であって、
    互いに重ね合わされた第1面および第2面と、
    上縁と、
    前記上縁に対向する下縁と、
    前記上縁と前記下縁との間で延びる第1側縁と第2側縁と、を備え、
    前記第1側縁において、前記第1面および前記第2面が互いに接合されることにより第1側縁シール部が形成され、
    前記第2側縁において、前記第1面および前記第2面が互いに接合されることにより第2側縁シール部が形成され、
    前記第1面および前記第2面には、それぞれ前記第1側縁から前記第2側縁に向けて延びる開封用切れ目が形成され、
    前記第1側縁シール部および前記第2側縁シール部のうち少なくとも一方に、第1の貫通孔と第2の貫通孔とが形成され、
    前記第2の貫通孔の少なくとも一部は、前記第1の貫通孔よりも内側に形成され、
    前記第2の貫通孔は、前記開封用切れ目側に向けて傾斜して線状に延び、
    前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とは、それぞれ前記開封用切れ目から離間して配置されており、
    前記第1側縁シール部および前記第2側縁シール部のうち少なくとも一方に、第3の貫通孔が形成され、
    前記第3の貫通孔の少なくとも一部は、前記第2の貫通孔よりも内側に形成され、
    前記第3の貫通孔は、前記開封用切れ目側に向けて傾斜して線状に延び、
    前記第3の貫通孔は、前記開封用切れ目から離間して配置され、
    前記第3の貫通孔と前記開封用切れ目とのなす角は、前記第2の貫通孔と前記開封用切れ目とのなす角よりも大きい、易開封性包装袋。
  2. 前記第1の貫通孔は、線状に形成されている、請求項1記載の易開封性包装袋。
  3. 前記第2の貫通孔は、前記第1の貫通孔の延長線上に位置する、請求項記載の易開封性包装袋。
  4. 前記第1の貫通孔は、前記開封用切れ目と平行に延びる、請求項又は記載の易開封性包装袋。
  5. 前記第2の貫通孔は、曲線状に延びる、請求項1乃至のいずれか一項記載の易開封性包装袋。
  6. 前記第1の貫通孔は、複数のドット状の貫通点を含む、請求項1記載の易開封性包装袋。
JP2018103788A 2018-05-30 2018-05-30 易開封性包装袋 Active JP7135447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018103788A JP7135447B2 (ja) 2018-05-30 2018-05-30 易開封性包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018103788A JP7135447B2 (ja) 2018-05-30 2018-05-30 易開封性包装袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019206379A JP2019206379A (ja) 2019-12-05
JP7135447B2 true JP7135447B2 (ja) 2022-09-13

Family

ID=68768315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018103788A Active JP7135447B2 (ja) 2018-05-30 2018-05-30 易開封性包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7135447B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6814869B1 (ja) * 2019-12-20 2021-01-20 丸東産業株式会社 段差カット可能な包装袋

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000109097A (ja) 1998-10-06 2000-04-18 Kao Corp 袋 体
JP2003063537A (ja) 2001-08-24 2003-03-05 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋
JP2003063561A (ja) 2001-06-13 2003-03-05 Okada Shigyo Kk 包装袋
JP2003300538A (ja) 2002-02-07 2003-10-21 Maruto Sangyo Kk 包装用袋及び包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造
WO2013072860A2 (en) 2011-11-15 2013-05-23 Safta S.P.A. Pouch, apparatus and method
WO2013151422A1 (en) 2012-04-05 2013-10-10 Studio Cook Bv A bag for heating food

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000109097A (ja) 1998-10-06 2000-04-18 Kao Corp 袋 体
JP2003063561A (ja) 2001-06-13 2003-03-05 Okada Shigyo Kk 包装袋
JP2003063537A (ja) 2001-08-24 2003-03-05 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋
JP2003300538A (ja) 2002-02-07 2003-10-21 Maruto Sangyo Kk 包装用袋及び包装用袋に用いられる開封用誘導線の構造
WO2013072860A2 (en) 2011-11-15 2013-05-23 Safta S.P.A. Pouch, apparatus and method
WO2013151422A1 (en) 2012-04-05 2013-10-10 Studio Cook Bv A bag for heating food

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019206379A (ja) 2019-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5958214B2 (ja) 包装袋
JP5958209B2 (ja) 包装袋
JP5958213B2 (ja) 包装袋
JP5636659B2 (ja) 易開封性包装袋
WO2005009868A1 (ja) 開封保持性に優れた容器密封用蓋体
JP5573304B2 (ja) 包装袋およびその製造方法
JP5958208B2 (ja) 包装袋
JP7135447B2 (ja) 易開封性包装袋
JP2019147568A (ja) 包装袋
JP6065471B2 (ja) 包装袋
JP4853154B2 (ja) 湯切り機能を備えた蓋体
JP2021185103A (ja)
JP2014000987A (ja) 包装袋およびその製造方法
JP2019218105A (ja) パウチおよびその製造方法
JP2016113209A (ja) 包装袋
JP2004314985A (ja) 包装袋
JP7225573B2 (ja) パウチの製造方法およびパウチ
JP2003285848A (ja) 易開封性包装体
JP2015058953A (ja) 包装袋及び内容物を収納した包装体
JP7153219B2 (ja)
JP6926670B2 (ja)
JP6848190B2 (ja) 包装袋
JP2016137930A (ja) 包装袋
JP2020164178A (ja) 包装材料および包装体
JP2022156814A (ja) 包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7135447

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150