JP6814869B1 - 段差カット可能な包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に段差を生じさせる段差カット可能な包装袋を提供する。【解決手段】 表面側は上部切目線10と下部切目線11により構成され、切込部21に近接して小直線状誘導切目線22a,22bが設けられ、左側の上下変曲部の中間部から始まり一端が下部切目線に接続された下向誘導切目線30aと、右側の上下変曲部の中間部から始まり一端が上部切目線に接続された上向誘導切目線30bが設けられ、裏面側は上部裏面側切目線20aと下部裏面側切目線20bが設けられ、上部裏面側切目線の一端には裏面側上向傾斜切目線29aが接続され、下部裏面側切目線の一端には裏面側下向傾斜切目線29bが接続され、切込部に近接して裏面側小直線状誘導切目線31a,31bが設けられ、裏面側上向傾斜切目線と裏面側下向傾斜切目線は表面側の上向傾斜切目線と下向傾斜切目線に形成位置が表裏で略一致するように構成する。【選択図】 図3

Description

本発明は、包装袋の例えば上方位置等の易開封手段において、開封部に段差を生じさせる切目線を設けた段差カット可能な包装袋に関する。
従来、この種の包装袋において、表面側に互いに接触しない上に凸の上部切目線と下に凸の下部切目線を設け、左右の変曲点に横向きV字状の誘導切目線を設け、裏面側に2本の直線状の切目線を設け、上部切目線と下部切目線の両端部の包装袋の両縁部に切込部を設け、例えば、包装袋の左縁部側から手前側に引いて開封する場合において、円滑に開封すると共に、段差を形成し得る包装袋が開示されている(特許文献1,2)。
特許第5941604号公報 特許第6087014号公報
ところで、特許文献1,2の包装袋は、上述のように上端部を手前側に引いた場合に、開封部に一定の段差を形成することができるのであるが、稀に、力の方向等の加減で、切込部からの切断線が切目線の方向に移行せず、或いは、途中の切目線から離脱し、適切な段差が形成されないケースが若干見受けられた。
本発明者は、上記従来の課題に鑑みて、鋭意研究を続け、上記切込部からの切断線を切目線に適切に誘導することで、開封部により確実に段差を生じさせる段差カット可能な包装袋を提供することを目的とする。
本発明は、左右何れの方向から開封しても、開封部により確実に段差を生じさせる段差カット可能な包装袋を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、上部に易開封手段を有する段差カット可能な包装袋において、表面側の上記易開封手段は、上記包装袋の左右外縁から左右の上変曲部まで下り傾斜に形成された下向傾斜切目線と、上記両上変曲部から中央部が上方に膨れる凸状切目線とから構成される上部切目線と、上記上部切目線の下側において、上記包装袋の左右外縁から左右の下変曲部まで上り傾斜に形成された上向傾斜切目線と、上記両下変曲部から中央部が下方に膨れる凹状切目線とからなり、上記上部切目線とは接触しない下部切目線により構成され、上記包装袋の左右外縁における上記下向傾斜切目線と上記上向傾斜切目線の中間に切込部が各々形成され、上記左右の切込部に近接して小直線状誘導切目線が設けられ、上記両小直線状誘導切目線は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に交差する方向に同一傾斜方向で形成されており、左側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記上向傾斜切目線に向かい、右側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記下向傾斜切目線に向かうように形成され、かつ上記左側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記下部切目線の上記凹状切目線に接続された下り傾斜の下向誘導切目線が設けられ、上記右側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記上部切目線の上記凸状切目線に接続された上り傾斜の上向誘導切目線が設けられ、裏面側の上記易開封手段は、上記上部切目線と上記下部切目線の間に位置する直線状の上部裏面側切目線と下部裏面側切目線とから構成され、上記上部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、一方の上記切込部より下側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで上り傾斜に形成された裏面側上向傾斜切目線が接続され、上記下部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、他方の上記切込部より上側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで下り傾斜に形成された裏面側下向傾斜切目線が接続され、上記左右の切込部に近接して裏面側小直線状誘導切目線が、各内側端部が上記裏面側上向傾斜切目線及び上記裏面側下向傾斜切目線に向かうよう各々設けられ、上記裏面側上向傾斜切目線と上記裏面側下向傾斜切目線は、表面側の上記上向傾斜切目線と上記下向傾斜切目線に形成位置が表裏で一致又は略一致しているものである段差カット可能な包装袋により構成される。
上記表面側とは、例えば表面側積層フィルム(2)をいう。上記裏面側とは、例えば裏面側積層フィルム(3)をいう。上記小直線状誘導切目線は、小直線状の誘導切目線(22a,22b)により構成することができる。上記小直線状誘導切目線の各内側端部は、小直線状誘導切目線(22a,22b)の各内側端部(22a’,22b’)により構成することができる。上記切込部は例えばIノッチ(21,21)により構成することができる。上記裏面側上向傾斜切目線と上記裏面側下向傾斜切目線が、表面側の上記上向傾斜切目線と上記下向傾斜切目線に形成位置が表裏で略一致とは、形成位置が表面と裏面で多少のずれがある場合をいう。このように構成すると、例えば、易開封手段の上側の上辺部の左端を把持して手前側に引くと、表面側は、切込部からの切断線が小直線状誘導切目線に達し、切断線は、上記小直線状誘導切目線の内側端部から上向傾斜切目線に誘導されるため、表面側を下部切目線に沿って開封することができ、裏面側は、表面側の上記上向傾斜切目線と形成位置が表裏で一致又は略一致する裏面側上向傾斜切目線が形成されているので、同様に切断線が、裏面側小直線状誘導切目線から、上記裏面側上向傾斜切目線に達し、上部裏面側切目線に沿って開封することができ、結果として、表面側が下部切目線に沿って開封され、裏面側が上部裏面側切目線に沿って開封され、開封部に確実に段差を形成することができる。このとき、表面側において、切断線が小直線状誘導切目線に合流せずに、右側に切断されたとしても、下向誘導切目線によって切断線を下部切目線に誘導することができるため、開封部に確実に段差を形成することができる。逆に、例えば、易開封手段の上側の上辺部の右端を把持して手前に引くと、表面側は、切込部からの切断線が小直線状誘導切目線に達し、切断線は、上記小直線状誘導切目線の内側端部から下向傾斜切目線に誘導されるため、表面側が上部切目線に沿って開封することができ、裏面側は、表面側の上記上向傾斜切目線と形成位置が表裏で一致又は略一致する裏面側下向傾斜切目線が形成されているので、切断線が裏面側小直線状誘導切目線から、上記裏面側下向傾斜切目線に達し、下部裏面側切目線に沿って開封することができ、結果として、表面側が上部切目線に沿って開封され、裏面側が下部裏面側切目線に沿って開封され、開封部に確実に段差を形成することができる。このとき、表面側において、切断線が小直線状誘導切目線に合流せずに、左側に切断されたとしても、上向誘導切目線によって切断線を上部切目線に誘導することができるため、開封部に確実に段差を形成することができる。
第2に、上記下向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より左側の位置にて上記凹状切目線に接続されており、上記上向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より右側の位置にて上記凸状切目線に接続されているものである上記第1記載の段差カット可能な包装袋により構成される。
このように構成すると、例えば、包装袋の上辺部の左端を手前側に引いて開封する場合も、包装袋の上辺部の右側を手前側に引いて開封する場合も、切断線が、表面側の小直線状誘導切目線からずれた場合に、下向誘導切目線又は上向誘導切目線によって、切断線を迅速に、凹状切目線又は凸状切目線に誘導し得るため、小直線状誘導切目線からずれた場合でも確実に段差を形成し得る。
第3に、上記下向誘導切目線と上記上向誘導切目線の各他端は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に接する位置又は上記仮想延長線に近接する位置又は上記仮想延長線に交差する位置の何れかの位置から始まっているものである上記第1又は2に記載の段差カット可能な包装袋により構成される。
このように構成すると、仮に、小直線状誘導切目線により切断線をうまく誘導できず、切断線が小直線状誘導切目線より内側に、仮想延長線に沿って形成された場合において、切断線を下向誘導切目線又は上向誘導切目線の各他端の近傍より確実に凹状切目線又は凸状切目線に誘導することができる。
第4に、上部に易開封手段を有する段差カット可能な包装袋において、表面側の上記易開封手段は、上記包装袋の左右外縁から左右の上変曲部まで下り傾斜に形成された下向傾斜切目線と、上記両上変曲部から中央部が上方に膨れる凸状切目線とから構成される上部切目線と、上記上部切目線の下側において、上記包装袋の左右外縁から左右の下変曲部まで上り傾斜に形成された上向傾斜切目線と、上記両下変曲部から中央部が下方に膨れる凹状切目線とからなり、上記上部切目線とは接触しない下部切目線により構成され、上記包装袋の左右外縁における上記下向傾斜切目線と上記上向傾斜切目線の中間に切込部が各々形成され、上記左右の切込部に近接して小直線状誘導切目線が設けられ、上記両小直線状誘導切目線は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に交差する方向に同一傾斜方向で形成されており、左側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記上向傾斜切目線に向かい、右側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記下向傾斜切目線に向かうように形成され、かつ上記左側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記上部切目線の上記凸状切目線に接続された上り傾斜の上向誘導切目線が設けられ、上記右側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記下部切目線の上記凹状切目線に接続された下り傾斜の下向誘導切目線が設けられ、裏面側の上記易開封手段は、上記上部切目線と上記下部切目線の間に位置する直線状の上部裏面側切目線と下部裏面側切目線とから構成され、上記上部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、一方の上記切込部より下側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで上り傾斜に形成された裏面側上向傾斜切目線が接続され、上記下部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、他方の上記切込部より上側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで下り傾斜に形成された裏面側下向傾斜切目線が接続され、上記左右の切込部に近接して裏面側小直線状誘導切目線が、各内側端部が上記裏面側上向傾斜切目線及び上記裏面側下向傾斜切目線に向かうよう各々設けられ、上記裏面側上向傾斜切目線と上記裏面側下向傾斜切目線は、表面側の上記上向傾斜切目線と上記下向傾斜切目線に形成位置が表裏で一致又は略一致しているものである段差カット可能な包装袋により構成される。
上記表面側とは、例えば表面側積層フィルム(2)をいう。上記裏面側とは、例えば裏面側積層フィルム(3)をいう。上記小直線状誘導切目線は、小直線状の誘導切目線(22a,22b)により構成することができる。上記小直線状誘導切目線の各内側端部は、小直線状誘導切目線(22a,22b)の各内側端部(22a’,22b’)により構成することができる。上記切込部は例えばIノッチ(21,21)により構成することができる。上記裏面側上向傾斜切目線と上記裏面側下向傾斜切目線が、表面側の上記上向傾斜切目線と上記下向傾斜切目線に形成位置が表裏で略一致とは、形成位置が表面と裏面で多少のずれがある場合をいう。このように構成すると、例えば、易開封手段の上側の上辺部の左端を把持して手前側に引くと、表面側は、切込部からの切断線が小直線状誘導切目線に達し、切断線は、上記小直線状誘導切目線の内側端部から上向傾斜切目線に誘導されるため、表面側を下部切目線に沿って開封することができ、裏面側は、表面側の上記上向傾斜切目線と形成位置が表裏で一致又は略一致する裏面側上向傾斜切目線が形成されているので、同様に切断線が、裏面側小直線状誘導切目線から、上記裏面側上向傾斜切目線に達し、上部裏面側切目線に沿って開封することができ、結果として、表面側が下部切目線に沿って開封され、裏面側が上部裏面側切目線に沿って開封され、開封部に確実に段差を形成することができる。このとき、表面側において、切断線が小直線状誘導切目線に合流せずに、右側に切断されたとしても、上向誘導切目線によって切断線を上部切目線に誘導することができるため、開封部に確実に段差を形成することができる。逆に、例えば、易開封手段の上側の上辺部の右端を把持して手前に引くと、表面側は、切込部からの切断線が小直線状誘導切目線に達し、切断線は、上記小直線状誘導切目線の内側端部から下向傾斜切目線に誘導されるため、表面側が上部切目線に沿って開封することができ、裏面側は、表面側の上記上向傾斜切目線と形成位置が表裏で一致又は略一致する裏面側下向傾斜切目線が形成されているので、切断線が裏面側小直線状誘導切目線から、上記裏面側下向傾斜切目線に達し、下部裏面側切目線に沿って開封することができ、結果として、表面側が上部切目線に沿って開封され、裏面側が裏面側下部切目線に沿って開封され、開封部に確実に段差を形成することができる。このとき、表面側において、切断線が小直線状誘導切目線に合流せずに、左側に切断されたとしても、下向誘導切目線によって切断線を下部切目線に誘導することができるため、開封部に確実に段差を形成することができる。
第5に、上記上向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より左側の位置にて上記凸状切目線に接続されており、上記下向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より右側の位置にて上記凹状切目線に接続されているものである上記第4記載の段差カット可能な包装袋により構成される。
このように構成すると、例えば、包装袋の上辺部の左端を手前側に引いて開封する場合も、包装袋の上辺部の右側を手前側に引いて開封する場合も、切断線が、表面側の小直線状誘導切目線からずれた場合に、上向誘導切目線又は下向誘導切目線によって、切断線を迅速に、凸状切目線又は凹状切目線に誘導し得るため、小直線状誘導切目線からずれた場合でも確実に段差を形成し得る。
第6に、上記上向誘導切目線と上記下向誘導切目線の各他端は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に接する位置又は上記仮想延長線に近接する位置又は上記仮想延長線に交差する位置の何れかの位置から始まっているものである上記第4又は第5に記載の段差カット可能な包装袋により構成される。
このように構成すると、仮に、小直線状誘導切目線により切断線をうまく誘導できず、切断線が小直線状誘導切目線より内側に、仮想延長線に沿って形成された場合において、切断線を上向誘導切目線又は下向誘導切目線の各他端の近傍より確実に凸状切目線又は凹状切目線に誘導することができる。
第7に、上記裏面側の上記易開封手段において、上記両裏面側小直線状誘導切目線は、上記切込部から上記仮想延長線に交差する方向に同一傾斜方向で形成されており、左側の上記裏面側小直線状誘導切目線はその内側端部が上記裏面側上向傾斜切目線に向かい、右側の上記裏面側小直線状誘導切目線はその内側端部が上記裏面側下向傾斜切目線に向かうように形成されたものである上記第1〜6の何れかに記載の段差カット可能な包装袋により構成される。


このように構成すると、上辺部の左側を把持して手前に引いた場合も、上辺部の右側を把持して手前に引いた場合も、何れの場合も切始めの切断線を、表面側は、上向傾斜切目線又は下向傾斜切目線に誘導することができ、裏面側は、裏面側上向傾斜切目線又は裏面側下向傾斜切目線に誘導することができ、良好に開封部に段差を形成することができる。
第8に、上記裏面側の上記易開封手段において、上記上部裏面側切目線の他端は、上記裏面側下向傾斜切目線に接触しておらず、上記他端の延長線上に上記裏面側下向傾斜切目線が位置するように形成され、上記下部裏面側切目線の他端は、上記裏面側上向傾斜切目線に接触しておらず、上記他端の延長線上に上記裏面側上向傾斜切目線が位置するように形成されたものである上記第1〜7の何れかに記載の段差カット可能な包装袋により構成される。
上記上部裏面側切目線の他端とは、他端(20a’)をいう。上記下部裏面側切目線の他端とは、他端(20b’)をいう。このように構成すると、裏面側の切断線は、上部裏面側切目線の上記他端から裏面側下向傾斜切目線に誘導することができ、或いは、上記下向裏面側切目線の上記他端は、上記裏面側上向傾斜切目線に誘導することができるため、裏面側を円滑に開封することができる。
第9に、表面側の上記両小直線状誘導切目線と、裏面側の上記両裏面側小直線状誘導切目線は、形成位置又は形成方向が表裏で一致又は略一致しているものである上記第1〜8の何れかに記載の段差カット可能な包装袋により構成される。
形成位置が表裏で略一致しているとは、形成位置が表裏で多少ずれがある場合を含む。形成方向が表裏で略一致しているとは、何れも内側端部が上向傾斜切目線、裏面側上向傾斜切目線又は下向傾斜切目線、裏面側下向傾斜切目線に向かっていれば、表裏の傾斜角度、形成位置にずれがある場合を含む(図12参照)。このように構成すると、表面側の切断線も裏面側の切断線も、表裏の小直線状誘導切目線又は裏面側小直線状誘導切目線により、適切に所定の切目線に誘導することができ、結果として開封部に確実に段差を形成することができる。
第10に、上記包装袋の易開封手段の下側に再封手段が形成された上記第1〜9の何れか記載の段差カット可能な包装袋により構成される。
このように構成すると、再封可能な包装袋において、確実に段差を形成し得る易開封手段を実現することができる。
本発明によれば、例えば、表面側において、切断線が小直線状誘導切目線に合流しなかったとしても、切断線を下向誘導切目線又は上向誘導切目線によって切断線を適切な切目線に誘導することができるため、開封部に確実に段差を形成することができる。
また、包装袋の上辺部の左端から開封する場合も、包装袋の上辺部の右端から開封する場合も、切断線が、例えば表面側の小直線状誘導切目線からずれた場合に、下向誘導切目線又は上向誘導切目線によって、切断線を迅速に適切な切目線に誘導し得るため、小直線状誘導切目線からずれた場合でも確実に段差を形成し得る。
また、例えば、小直線状誘導切目線により切断線をうまく誘導できず、切断線が小直線状誘導切目線より内側に、仮想延長線に沿って形成された場合において、切断線を下向誘導切目線又は上向誘導切目線の各他端の近傍より確実に適切な切目線に誘導することができる。
また、上辺部の左側を把持して手前に引いた場合も、上辺部の右側を把持して手前に引いた場合も、何れの場合も切始めの切断線を、表面側は、上向傾斜切目線又は下向傾斜切目線に誘導することができ、裏面側は、裏面側上向傾斜切目線又は裏面側下向傾斜切目線に誘導することができ、良好に開封部に段差を形成することができる。
また、裏面側の切断線は、上部裏面側切目線の他端から裏面側下向傾斜切目線に誘導することができ、或いは、上記下部裏面側切目線の他端は、上記裏面側上向傾斜切目線に誘導することができるため、裏面側を円滑に開封することができる。
また、表面側の切断線も裏面側の切断線も、表裏の小直線状誘導切目線又は裏面側小直線状誘導切目線により、適切に所定の切目線に誘導することができ、結果として開封部に確実に段差を形成することができる。
また、再封可能な包装袋において、確実に段差を形成し得る易開封手段を実現することができる。
本発明に係る段差カット可能な包装袋の第1の実施形態の正面図である。 同上包装袋の背面図である。 同上包装袋の易開封手段近傍の拡大正面図である。 同上包装袋の左側の易開封手段近傍の拡大正面図である。 同上包装袋の右側の易開封手段近傍の拡大正面図である。 同上包装袋の開封途中の状態を示す同包装袋の正面図である。 同上包装袋の第2の実施形態の正面図である。 同上包装袋(第2の実施形態)の易開封手段近傍の拡大正面図である。 同上包装袋(第2の実施形態)の左側の易開封手段近傍の拡大正面図である。 同上包装袋(第2の実施形態)の右側の易開封手段近傍の拡大正面図である。 同上包装袋(第2の実施形態)の開封途中の状態を示す同包装袋の正面図である。 同上包装袋の表面側の誘導切目線と裏面側の誘導切目線の位置関係を示す図であり、(a)は包装袋の左側の誘導切目線、(b)は包装袋の右側の誘導切目線を示す。
以下、本発明に係る段差カット可能な包装袋について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1、図2は、上記包装袋1を示すものであり、図1は包装袋の表面側積層フィルム2、図2は包装袋の裏面側積層フィルム3を示す。尚、表面側積層フィルム2のことを「表面側」、裏面側積層フィルム3のことを「裏面側」ともいう。
本発明の包装袋1は、表面側積層フィルム2と裏面側積層フィルム3の内側のシーラント層同士を対向し、周囲の所定幅を熱溶着することにより形成され、これにより、所定幅の左側熱溶着部4、右側熱溶着部5、上側熱溶着部6、下側熱溶着部7が形成され、内部空間に内容物が収納される。
尚、表面側積層フィルム2を図示した図1において、紙面に向かって左右を「左右方向」、左右方向を基準に上下を「上下方向」と定義する。図2の裏面側積層フィルム3は、表面側積層フィルム2をそのまま裏がえした状態を図示したものであるから、図2においては「左右方向」だけ図1と逆になる。また、左右外縁4a,5aより包装袋の中央部方向を「内側」、中央部から左又は右の方向を「外側」と表現する。よって、表面側積層フィルム2においても、裏面側積層フィルム3においても、左外縁4aから中央部方向を「内側」、右外縁5aから中央部方向を「内側」という。
また、以下の説明において「切目線」とは、表面側積層フィルム2又は裏面側積層フィルム3の表面に、厚さ方向に貫通しない一定の深さで、レーザー加工により形成された切目線(所謂ハーフカット線)をいう。従って、この切目線は、表面側積層フィルム2又は裏面側積層フィルム3の表面に、貫通しない切目線として形成されており、この切目線に沿って包装袋の上辺部1’を例えば手前に引くことにより、当該切目線に沿って表面側積層フィルム2又は裏面側積層フィルム3を切断し得るものであり、所謂、開封用誘導線をいう。
上記包装袋1において、上下の中央部より、上部側に再封手段8が設けられると共に、上記再封手段8と上辺の熱溶着部(上側熱溶着部6)との間に易開封手段9が表裏に各々形成されている。
また、本発明の包装袋1において、易開封手段9より上側であって、開封時に包装袋から切り取られる片部分を上辺部1’という(図1参照)。
上記再封手段は、周知の構造であり、包装袋の表面側積層フィルム2の内側に左右方向全体に樹脂製凸条を固定し、裏面側積層フィルム3の内側に上記樹脂製凸条に対応する樹脂製凹溝部材を左右全体に固定し、上記樹脂製凸条を上記樹脂製凹溝に着脱自在とし、これにより開口部を再封止できるようにしたものである。尚、再封手段8は必ずしも必要としない場合もあるので、本発明の段差カット可能な包装袋には再封手段8が存在しないものも含まれる。
上記表面側積層フィルム2の上記易開封手段9は、以下の構造を有している。
まず、表面側積層フィルム2の易開封手段9は、1本の上部切目線10と、該上部切目線10より下方向に離間した1本の下部切目線11とにより構成されている。
上記上部切目線10は、上記表面側積層フィルム2において、当該包装袋1の左右の熱溶着部4,5の左右外縁4a,5aの同一高さより始まり、左右熱溶着部4,5の幅Tより内側に入った位置における左右の上変曲部12a,12bまで、上方から下方に向けて下り傾斜直線状に形成された左右対称の下向傾斜切目線13a,13bと、上記左右の上変曲部12a,12bから、左右端部が左右の上記下向傾斜切目線13a,13bに連続し、中央部が上方に円弧状に膨れる凸状切目線14とから構成される、全体として連続する1本の切目線により構成されている。
上記左右の下向傾斜切目線13a,13bは、左右熱溶着部4,5の左右外縁4a,5aから内側方向に向けて下り傾斜直線状に形成されると共に、上記上変曲部12a,12bにおいて、下向き円弧状に変曲しつつ、さらに上向き円弧状の上記凸状切目線14に滑らかに連続するように構成されている。
上記左右の上変曲部12a,12bは、左右の熱溶着部4,5の内縁4b,5bからさらに内側に多少入った左右位置に形成されることが好ましい。
次に、上記下部切目線11は、上記表面側積層フィルム2において、当該包装袋1の左右の熱溶着部4,5の左右外縁4a,5aの同一高さより始まり、左右熱溶着部4,5の幅Tより内側に入った位置における左右の下変曲部15a,15bまで、下方から上方に向けて上り傾斜直線状に形成された左右対称の上向傾斜切目線16a,16bと、上記左右の下変曲部15a,15bから、左右端部が上記左右の上向傾斜切目線16a,16bに連続し、中央部が下方に円弧状に膨れる凹状切目線17とから構成される、全体として連続する1本の切目線により構成されている。
上記左右の上向傾斜切目線16a,16bは、左右熱溶着部4,5の外縁4a,5aから内側方向に向けて上向き傾斜直線状に形成されると共に、上記下変曲部15a,15bにおいて、上向き円弧状に変曲しつつ、さらに下向き円弧状の上記凹状切目線17に滑らかに連続するように構成されている。
上記左右の下変曲部15a,15bは、左右の熱溶着部4,5の内縁4b,5bからさらに内側に多少入った左右位置に形成されることが好ましい。そして、上記上変曲部12a,12bと上記下変曲部15a,15bとは、表面側積層フィルム2の左右位置において、同一位置に形成されている。何れにしても、上記下変曲部15a,15bは、上記上変曲部12a,12bと同様、何れも左右熱溶着部4,5の左右内縁4b,5bに近い位置に各々設けることが好ましい。
そして、上記上部切目線10と上記下部切目線11とは、上下方向に離間して互いに接触しないように、上下対称に構成すると共に、上下切目線10,11の離間距離は、左側の上記上下変曲部12aと15a間、上記右側の上記上下変曲部12bと15b間が最少の離間距離Mとなるように構成している(図4、図5参照)。
具体的には、上記上変曲部12a,12bと下変曲部15a,15bとの離間距離Mは、左右何れも1mm〜5mm、好ましくは、2mm〜5mmとする。勿論、左右の離間距離Mは同一とする。
左右のIノッチ21,21は、上記下向傾斜切目線13a,13bの左右外縁4a,5a上の点13a’,13b’(図3〜図5参照)と、上記上向傾斜切目線16a,16bの左右外縁4a,5a上の点16a’,16b’(図3〜図5参照)との距離Q(図4参照)の上下方向の中間位置(Q/2=Q1の位置)(図4参照、右側も同じ)に設けられており、上記包装袋1の表面側積層フィルム2と裏面側積層フィルム3を貫通するように切り込み状に設けられている。このIノッチ21,21は、開封時の切り込みのきっかけを作るものである。尚、仮想延長線Lは、表面と裏面において、Iノッチ21,21間を結ぶ仮想線であり、この仮想延長線Lを図1〜図6(第2の実施形態では図7〜図11)に一点鎖線にて示す。この仮想延長線Lは、上記上下切目線10,11の上下の中心線を仮想的に示す線であり、あくまでも仮想線であって、ハーフカット線(切目線)ではない。
そして、上記上下部切目線10,11は上記仮想延長線Lを中心として、上下に等距離(左右外縁4a,5aにおいては仮想延長線Lから上下方向に各々等距離Q1,Q1)を以って設けられている(図4、図5参照)。
さらに、表面側積層フィルム2においては、上記左側熱溶着部4内において、上記Iノッチ21から内側方向への上記仮想延長線L上において、上記Iノッチ21に近接して、該仮想延長線Lを横切る右下り傾斜の右下傾斜小直線状の誘導切目線22aが設けられている。この誘導切目線22aは、その内側端部22a’(図4参照)が上向傾斜切目線16aに向かうように形成され、上記左外縁4aのIノッチ21側から例えば内側方向に切り裂いたとき、上記内側端部22a’が上向傾斜切目線16aに向かうようにして、切断線を上記上向傾斜切目線16aに誘導し(図4の破線の矢印P1参照)、表面側積層フィルム2側は下部切目線11に沿って開封し得るようにするためである。尚、この誘導切目線22aは、内側端部22a’が上記上向傾斜切目線16aに向かう方向であれば、上記仮想延長線Lを横切ることなく、外側端部22a”が上記仮想延長線Lに接するか、仮想延長線Lに近接する位置になるように形成しても良い。
また、表面側積層フィルム2においては、上記右側熱溶着部5内において、上記Iノッチ21から内側方向への上記仮想延長線L上に、上記誘導切目線22aと同じ方向の右下り傾斜及び上記誘導切目線22aと同一傾斜角度にて、上記仮想延長線Lを横切る右下り傾斜の右下傾斜小直線状の誘導切目線22bが設けられている(図5参照)。この誘導切目線22bは、その内側端部22b’(図5参照)が下向傾斜切目線13bに向かうようにして、右外縁5aの上記Iノッチ21側から内側方向に切り裂いたとき、上記内側端部22b’が下向傾斜切目線13bに向かうようにして、切断線を上記下向傾斜切目線13bに誘導し(図5の破線の矢印P2参照)、表面側積層フィルム2側は上部切目線10に沿って開封し得るようにするためである。尚、この誘導切目線22bも、内側端部22b’が上記下向傾斜切目線13bに向かう方向であれば、上記仮想延長線Lを横切ることなく、上記外側端部22b”が上記仮想延長線Lに接するか、仮想延長線Lに近接する位置になるように形成しても良い。
さらに、上記左側の上下変曲部12a,15aより内側の上記上部切目線10と上記下部切目線11の上下方向の中間部の他端30a”から始まり、一端30a’が上記下部切目線11の上記凹状切目線17に接続された下り傾斜の下向誘導切目線30aが設けられ、上記右側の上下変曲部12b,15bより内側の上記上部切目線10と上記下部切目線11の上下方向の中間部の他端30b”から始まり、一端30b’が上記上部切目線10の上記凸状切目線14に接続された上り傾斜の上向誘導切目線30bが設けられている。
上記下向誘導切目線30aの始まりである他端30a”は、上述のように、上部切目線10と下部切目線11の上下方向の中間部から始まっていれば、その中間部の概念には、他端30a”が上記仮想延長線Lに接する場合、他端30a”が上記仮想延長線Lに交差する場合、他端30a”が仮想延長線Lに接することなく、該仮想延長線Lに近接する場合も含まれる。上記下向誘導切目線30bの始まりである他端30b”は、上述のように、上部切目線10と下部切目線11の上下方向の中間部から始まっていれば、その中間部の概念には、他端30b”が上記仮想延長線Lに接する場合、他端30b”が上記仮想延長線Lに交差する場合、他端30b”が仮想延長線Lに接することなく、該仮想延長線Lに近接する場合も含まれる。
これら下向誘導切目線30a、上向誘導切目線30bは、Iノッチ21からの切断線が、誘導切目線22a又は誘導切目線22bにて、上向傾斜切目線16a又は下向傾斜切目線13bにうまく誘導されなかった場合等に、仮想延長線Lに沿って進行してきた切断線を、他端30a”又は他端30b”又はこれらの近傍で捉えて、凹状切目線17又は凸状切目線14に誘導するものであるから、上記他端30a”又は他端30b”は、上記仮想延長線Lに交差するか、接するか、近接していれば良い。
また、下向誘導切目線30aの一端30a’の位置は、下部切目線11の左右方向の中央より左側の位置において、上記凹状切目線17に接続されるように構成されている。これは、切断線が誘導切目線22aからずれた場合に、できるだけ早く切断線を下部切目線11(凹状切目線17)に誘導するためである。また、下向誘導切目線30aは、他端30a”から下り傾斜で凹状切目線17に接続されているのは、下向誘導切目線30aに沿って切断された場合、下り傾斜の方が、できるだけ開口部に段差が形成され易いからである。
また、上向誘導切目線30bの一端30b’の位置は、上部切目線10の左右方向の中央より右側の位置において、上記凸状切目線14に接続されるように構成されている。これは、切断線が誘導切目線22bからずれた場合に、できるだけ早く切断線を上部切目線10(凸状切目線14)に誘導するためである。また、上向誘導切目線30bは、他端30b”から上り傾斜で凸状切目線14に接続されているのは、上向誘導切目線30bに沿って切断された場合、上り傾斜の方が、できるだけ開口部に段差が形成され易いからである。
上記裏面側積層フィルム3の上記易開封手段9は、以下のように構成されている(図2、図3参照)。まず、上記裏面側積層フィルム3の上記易開封手段9は、上記凸状切目線14の最も上に位置する上端位置14’(図3参照)と上記凹状切目線17の最も下に位置する下端位置17’との間に位置しており、中央部が左右の上記Iノッチ21の形成位置よりも上側に位置する上部裏面側切目線20aと、中央部が左右の上記Iノッチ21の形成位置よりも下側に位置する下部裏面側切目線20bとから構成されている(図2、図3参照)。
即ち、図4に示すように、上記上部裏面側切目線20aの中央部(積層フィルム3の左右方向の中央部)は、上記Iノッチ21の形成位置(切込部、即ちIノッチ21から延びる仮想中心線L)より距離R1(<Q1)だけ上側に位置しており、上記下部裏面側切目線20bの中央部(積層フィルム3の左右方向の中央部)は、上記Iノッチ21の形成位置(切込部、即ちIノッチ21から延びる仮想延長線L)より同じ距離R1(<Q1)だけ下側に位置している。
そして、上記上部裏面側切目線20aの左端部は、上記左の切込部(Iノッチ)21の形成位置より下側位置の、上記表面側積層フィルム2の上記上向傾斜切目線16aの左外縁4a上の点16a’(図3参照)と一致する点29a’から始まり(図2参照)、上記表面側積層フィルム2の上記上向傾斜切目線16aと同一角度での上り傾斜直線状に、裏面側上向傾斜切目線29aが、表面側の上向傾斜切目線16aの傾斜角度と一致して上り傾斜で内側に向けて形成され、上記表面側の上向傾斜切目線16aを過ぎても、さらに上り傾斜直線状に形成(カット)され、上記表面側積層フィルム2側の上記上下変曲部12a,15aを各々内側方向に横切って(図3,4,5参照)、上部裏面側切目線20aの一端の裏面側変曲部28aまで、下方から上方に向けて上り傾斜直線状に形成され、上記裏面側変曲部28aから水平直線状の上記上部裏面側切目線20aに接続されている(図2、図4参照)。よって、上記上部側の裏面側切目線は、上記上部裏面側切目線20a、その左側に形成された裏面側上向傾斜切目線29aによって全体が連続する1本の切目線として形成されている。
上記裏面側変曲部28aは、図3に示すように、表面側の上下変曲部12a,15aの位置より、より内側の位置に設けられおり、上記熱溶着部4の内縁4bに対して、上記上下変曲部12a,15aよりも、さらに内側に入った位置に形成されている。そして、上記上部裏面側切目線20aの右側の他端20a’は、後述の裏面側変曲部28bの上下方向の位置には達しない位置(内縁5bより内側)で終了しており、その右側の他端20a’の延長線上は、後述の裏面側下向傾斜切目線29bに交差するように形成されている。
また、上記下部裏面側切目線20bの右端部は、上記右の切込部(Iノッチ)21の形成位置より上側位置の、上記表面側積層フィルム2の上記下向傾斜切目線13bの右外縁5a上の点13b’(図3参照)と一致する点29b’から始まり、上記表面側積層フィルム2の上記下向傾斜切目線13bと同一角度での下り傾斜直線状に、裏面側下向傾斜切目線29bが、表面側の下向傾斜切目線13bの傾斜角度と一致して下り傾斜で内側に向けて形成され、上記表面側の下向傾斜切目線13bを過ぎても、さらに下り傾斜直線状に形成(カット)され、上記表面側積層フィルム2側の上記上下変曲部12b,15bを各々内側方向に横切って(図3,4,5参照)、上記下部裏面側切目線20bの一端の裏面側変曲部28bまで、上方から下方に向けて下り傾斜直線状に形成され、上記裏面側変曲部28bから水平直線状の上記下部裏面側切目線20bに接続されている(図2、図4参照)。よって、上記下部側の裏面側切目線は、上記下部裏面側切目線20b、その右側に形成された裏面側下向傾斜切目線29bによって全体が連続する1本の切目線として形成されている。
上記裏面側変曲部28bは、図3に示すように、表面側の上下変曲部12b,15bの位置より、より内側の位置に設けられおり、上記熱溶着部5の内縁5bに対して、上記上下変曲部12b,15bよりも、さらに内側に入った位置に形成されている。そして、上記下部裏面側切目線20bの左側の他端20b’は、上記裏面側変曲部28aの上下方向の位置には達しない内側位置(内縁4bより内側)で終了しており、その左側の他端20b’の延長線上は、上記裏面側上向傾斜切目線29aに交差するように形成されている。
また、上記裏面側上向傾斜切目線29aの内側の裏面側変曲部28aは、上記表面側の上記上部変曲部12aと上記凸状切目線14との接続部に一致する位置に形成されている(図4,5参照)。そして、裏面側上向傾斜切目線29aは、表裏の積層フィルム2,3を重ねると、特に熱溶着部4の範囲内において、表面側の上向傾斜切目線16aに一致又は略一致するように構成されている(図3参照)。尚、略一致するとは、表面側の上向傾斜切目線16aと裏面側上向傾斜切目線29aとがその長さ、傾斜角度等において、多少のずれがある場合を含む概念である。
また、上記裏面側下向切目線29bの内側の裏面側変曲部28bは、上記表面側の上記下変曲部15bと上記凹状切目線17との接続部に一致する位置に形成されている(図4,5参照)。そして、裏面側下向傾斜切目線29bは、表裏の積層フィルム2,3を重ねると、特に熱溶着部5の範囲内において、表面側の下向傾斜切目線13bに一致又は略一致するように構成されている(図3参照)。尚、略一致するとは、表面側の下向傾斜切目線13bと裏面側下向傾斜切目線29bとがその長さ、傾斜角度等において、多少のずれがある場合を含む概念である。
このように裏面側の切目線は、上部裏面側切目線20aと左側の上記裏面側上向傾斜切目線29aとから構成される1本の切目線と、下部裏面側切目線20bと右側の上記裏面側下向傾斜切目線29bとから構成される1本の切目線とから構成されている。このように、裏面側は裏面側上向傾斜切目線29aと裏面側下向傾斜切目線29bが左右に逆方向(段違い)に形成されている。また、上部裏面側切目線20aと下部裏面側切目線20bは非接触である。
さらに、裏面側には、左側のIノッチ21から水平方向の上記仮想延長線Lを横切る右下り傾斜の右下傾斜小直線状の誘導切目線31aが設けられている。この誘導切目線31aは上記左外線4aのIノッチ21側から例えば内側方向(図2では奥部方向)に切り裂いたとき、その内側端部31a’から、切断線を上記裏面側上向傾斜切目線29aに誘導し(図4矢印P1)、裏面側積層フィルム3側は、上部切目線20aに沿って開封し得るようにするためである。
また、裏面側には、右側のIノッチ21から水平方向の上記仮想延長線Lを横切る右下り傾斜の右下傾斜小直線状の誘導切目線31bが設けられている。この誘導切目線31bは上記右外線5aのIノッチ21側から例えば内側方向に切り裂いたとき、その内側端部31b’により切断線を上記裏面側下向傾斜切目線29bに誘導し(図5矢印P2)、裏面側積層フィルム3側は、下部切目線20bに沿って開封し得るようにするためである。
また、表面側の誘導切目線22a,22bの形成位置(傾斜角度及び長さ)は、裏面側の誘導切目線31a,31bの形成位置(傾斜角度及び長さ)と一致しており、表裏のフィルム2,3を重ねたとき、両者の形成位置は一致するように構成されることが好ましい(図3参照)。
また、この裏面側の誘導切目線31aは、内側端部31a’が上記裏面側上向傾斜切目線29aに向かう方向であれば、上記仮想延長線Lを横切ることなく、外側端部31a”が上記仮想延長線Lに接するように形成しても良い。同様に、上記裏面側の誘導切目線31bは、内側端部31b’が上記裏面側下向傾斜切目線29bに向かう方向であれば、上記仮想延長線Lを横切ることなく、外側端部31b”が上記仮想延長線Lに接するように形成しても良い。
また、表面側の誘導切目線22aと裏面側の誘導切目線31aは上述のように、形成位置又は形成方向が一致することが好ましいが、図12(a)に示すように、各内側端部22a’,31a’が上向傾斜切目線16a又は裏面側上向傾斜切目線29aに向かっていれば、形成位置、形成方向(傾斜角度)、長さ等が表裏で一致していなくても、交差していても良い。即ち、上記誘導切目線22aと、誘導切目線31aは、それらの形成位置又は形成方向が表裏で多少ずれがある場合、即ち、形成位置又は形成方向が完全に一致していなくても、表裏で略一致していれば良い。
ここで、形成位置又は形成方向が表裏で略一致しているとは、何れも内側端部22a’,31a’が上向傾斜切目線16a、裏面側上向傾斜切目線29aに向かっていれば(図12(a)矢印P1,P1参照)、表裏の傾斜角度、長さにずれがある場合を含む(図12参照)。
また、表面側の誘導切目線22bと裏面側の誘導切目線31bは上述のように、形成位置又は形成方向が一致することが好ましいが、図12(b)に示すように、各内側端部22b’,31b’が下向傾斜切目線13b又は裏面側下向傾斜切目線29bに向かっていれば、形成位置、形成方向(傾斜角度)、長さ等が表裏で一致していなくても、交差していても良い。即ち、上記誘導切目線22bと、誘導切目線31bは、それらの形成位置又は形成方向が表裏で多少ずれがある場合、即ち、形成位置又は形成方向が完全に一致していなくても、表裏で略一致していれば良い。
ここで、形成位置又は形成方向が表裏で略一致しているとは、何れも内側端部22b’,31b’が下向傾斜切目線13b、裏面側下向傾斜切目線29bに向かっていれば(図12(b)矢印P2,P2参照)、表裏の傾斜角度、長さにずれがある場合を含む(図12参照)。
そして、上記上部裏面側切目線20aの直線状の部分と、上記下部裏面側切目線20bとの距離N(=R1×2)は、例えば1mm〜5mm、好ましくは2mmとする(図4参照)。
本発明に係る包装袋1は上述のように構成されるものであるから、次に、この包装袋1の開封動作について説明する(図6参照)。
(図1において、左の上辺部1’を手前側)
まず、上記右手で上記上辺部1’の左端部を以って、左端部から上記上辺部1’を手前側に引いて開封する場合を説明する(図6の方向)。
この場合、左手で包装袋1の下半部を保持し、右手で上記上辺部1’の左端部を以って手前に引くと、左端部のIノッチ21から引き裂きが始まり、表面側積層フィルム2では、左端部のIノッチ21からの切断線が直ちに誘導切目線22aに至り、該誘導切目線22aの内側端部22a’に誘導されて切断線が上向傾斜切目線16aに至る(図4矢印P1参照)。そのまま上記上辺部1’を手前に引いていくと、上記上向傾斜切目線16aから下部変曲部15aを切断し、さらに、凹状切目線17に沿って切断され、右側の下部変曲部15bを通って上向傾斜切目線16bを切断して、右外縁5a(点16b’)まで切断される。
一方、裏面側積層フィルム3では、図1の上記Iノッチ21(左側)から手前側(図2では左側から奥側)に引かれるため、上記Iノッチ21から始まった引き裂きは、直ちに、誘導切目線31aに至り、該誘導切目線31aの内側端部31a’に誘導されて、下側の裏面側上向傾斜切目線29aに達し、該裏面側上向傾斜切目線29aに沿って切断され、裏面側変曲部28aを通って、そのまま上部裏面側切目線20aに沿って切断され、上部裏面側切目線20aの右側の他端20a’に至り、その後は、裏面側積層フィルム3が右側方向に引き裂かれるので、切断線が裏面側下向傾斜切目線29bに至り、そこから該裏面側下向傾斜切目線29bに沿って右側の外縁5a(点29b’)まで切断される。
その結果、表面側積層フィルム2側は、その中央部は凹状切目線17に沿って切断されるため、下向凹状切断線23(図6参照)が形成され、裏面側積層フィルム3は、上側の上部裏面側切目線20aに沿って切断されるため、当該切目線20aに沿った直線状切断線24(図6参照)が形成される。
このとき、上記下向凹状切断線23の位置と、上記直線状切断線24との間には、距離R2の段差が生じているので、段差カットが可能であり、その後、使用者は上記距離R2の段差を利用して、包装袋1を容易に開口することができる。
次に、表面側において、切断線が誘導用切目線22aに至らず、仮想延長線Lに沿って切断されたとしても、上下変曲部12a,15aを過ぎた後、切断線は、下向誘導切目線30aの他端30a”、又は、他端30a”近傍に達し、上記下向誘導切目線30aに沿って下部切目線11の凹状切目線17に、一端30a’から、包装袋1の中央より左側において合流するため(図6の破線の切断線23’参照)、結果として、表面側は、下部切目線11(凹状切目線17)に沿って切断することができる。
よって、この場合においても、表面側は切断線23’又は切断線23に沿って下部切目線11に沿って切断され、裏面側は裏面側切目線20a(切断線24)に沿って切断されるため、上記距離R2に沿って段差を形成することが可能となる。
このように、左の上辺部1’を手前に引いて切断する場合において、確実に開封部に段差を形成することができる。
(図1において、左の上辺部1’を奥側)
次に、左の上辺部1’を奥側に押して切断する場合について説明する。この場合、通常は、上記と同様に、表面側の切断線は、誘導切目線22aに誘導されて、下部切目線11に沿って切断され、裏面側の切断線は、誘導切目線31aに誘導されて上部裏面側切目線20aに沿って切断され、結果として、距離R2の段差が形成され、左の上辺部1’を手前に引いて切断する上記の場合と同様に、距離R2の段差を形成することができる。
この場合、左の上辺部1’を奥側に押して切断する関係上、表面側において、誘導切目線22aの形成位置、切断線の切れ方によっては、表面側の切断線が誘導切目線22aにうまく誘導されない場合があり、例えば誘導切目線22aを避けて、より内側に仮想延長線Lに沿って切断されていく場合がある。
この場合においても、切断線は、下向誘導切目線30aの他端30a”又は他端30a”の近傍から当該下向誘導切目線30aに沿って切断され、下部切目線11の凹状切目線17に確実に誘導することができる。
従って、仮に、表面側において、切断線が、誘導用切目線22aに沿って上向傾斜切目線16aに誘導されない場合においても、下向誘導切目線30aによって確実に下部切目線11に誘導することが可能となり、確実に段差R2を形成することができる。
(図1において、右の上辺部1’を手前側)
次に、図1において、左手で上記上辺部1’の右端部を持って、右端部から上記上辺部1’を手前側に引いて開封する場合を説明する。
この場合、表面側積層フィルム2側は、右手で包装袋1の下半部を保持し、左手で上記上辺部1’の右端部を以って手前側に引くと、左端部のIノッチ21から引き裂きが始まり、切断線は直ぐに右側の誘導切目線22bに達し、該誘導切目線22bの内側端部22b’に誘導されて切断線が下向傾斜切目線13bに至る(図5矢印P2参照)。そのまま上記上辺部1’を手前側に引いていくと、上記下向傾斜切目線13bから上部変曲部12bを切断し、さらに、凸状切目線14に沿って切断され、右側の上部変曲部12aを通って下向傾斜切目線13aを切断して、左外縁4a(点13a’)まで切断される。従って、表面側は上部切目線10に沿って切断することができる。
一方、裏面側積層フィルム3では、図1では、上記Iノッチ21から手前側(図2では奥側)に引かれるため、上記Iノッチ21から始まった引き裂きは、直ちに、誘導切目線31bに至り、該誘導切目線31bの内側端部31b’に誘導されて、上側の裏面側下向傾斜切目線29bに達し、該裏面側下向傾斜切目線29bに沿って切断され、裏面側変曲部28bを通って、そのまま下部裏面側切目線20bに沿って切断され、下部裏面側切目線20bの右側の他端20b’に至り、その後は、裏面側積層フィルム3が左側方向に引き裂かれるので、裏面側上向傾斜切目線29aに至り、そこから該裏面側上向傾斜切目線29aに沿って左側の外縁4a(点29a’)まで切断される。
その結果、表面側積層フィルム2側は、その中央部は凸状切目線14に沿って切断されるため、上向凸状切断線25が形成され(図3参照)、裏面側積層フィルム3は、下側の下部裏面側切目線20bに沿って切断されるため、当該切目線20bに沿った直線状切断線26が形成される(図3参照)。従って、開封部には、上部切目線10と裏面側下部切目線20bとの間に距離R4の段差が形成されるため、その後、使用者は上記距離R4の段差を利用して包装袋1を容易に開口することができる。
次に、表面側において、切断線が誘導用切目線22bに至らず、仮想延長線Lに沿って左側に切断されたとしても、上下変曲部12b,15bを過ぎた後、切断線は、上向誘導切目線30bの他端30b”、又は、他端30b”近傍に達し、上記上向誘導切目線30bに沿って上部切目線1の凸状切目線14に、一端30b’から、包装袋1の中央より右側において合流するため、結果として、表面側は、上部切目線10に沿って切断することができる。
よって、この場合においても、表面側は切断線25に沿って上部切目線10に沿って切断され、裏面側は下部裏面側切目線20b(切断線26)に沿って切断されるため、上記距離R4の段差を形成することが可能となる。
このように、右の上辺部1’を手前に引いて切断する場合において、確実に開封部に段差を形成することができる。
(図1において、右の上辺部1’を奥側)
次に、右の上辺部1’を奥側に押して切断する場合について説明する。この場合、通常は、上記と同様に、表面側の切断線は、誘導切目線22bに誘導されて、上部切目線10に沿って切断され、裏面側の切断線は、誘導切目線31bに誘導されて下部裏面側切目線20bに沿って切断され、結果として、距離R4の段差が形成され、右の上辺部1’を手前に引いて切断する上記の場合と同様に、距離R4の段差を形成することができる。
この場合、右の上辺部1’を奥側に押して切断する関係上、表面側において、誘導切目線22bの形成位置、切断線の切れ方によっては、表面側の切断線が誘導切目線22bにうまく誘導されない場合があり、例えば誘導切目線22bを避けて、より内側に仮想延長線Lに沿って切断されていく場合がある。
この場合においても、切断線は、上向誘導切目線30bの他端30b”又は他端30b”の近傍から当該上向誘導切目線30bに沿って切断され、上部切目線10の凸状切目線14に確実に誘導することができる。
従って、仮に、表面側において、切断線が、誘導用切目線22bに沿って下向傾斜切目線13bに誘導されない場合においても、上向誘導切目線30bによって確実に上部切目線10に誘導することが可能となり、確実に距離R4の段差を形成することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の包装袋1の第2の実施形態を説明する(図7〜図12参照)。
尚、この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同一部分、対応部分には同一符号を付して詳しい説明は便宜上省略する。
この第2の実施形態では、裏面側積層フィルム3の易開封手段9の構成は、上記第1の実施形態の裏面側積層フィルム2の易開封手段9の構成(図2参照)と全く同一であるので、裏面側積層フィルム3の易開封手段9の説明は省略する。また、表面側積層フィルム2の易開封手段9の構成は第1の実施形態と一部相違するので、相違点について説明する。
第1の実施形態と第2の実施形態の相違点は、上向誘導切目線32aと下向誘導切目線32bの形成位置が異なるのみであり、その他の構成は同一である(図7、図8参照)。
即ち、左側の上下変曲部12a,15aより内側の上記上部切目線10と上記下部切目線11の上下方向の中間部の他端32a”から始まり、一端32a’が上記上部切目線10の上記凸状切目線14に接続された上り傾斜の上向誘導切目線32aが設けられ、上記右側の上下変曲部12b,15bより内側の上記上部切目線10と上記下部切目線11の上下方向の中間部の他端32b”から始まり、一端32b’が上記下部切目線11の上記凹状切目線17に接続された下り傾斜の下向誘導切目線32bが設けられている(図9、図10参照)。
上記上向誘導切目線32aの始まりである他端32a”は、上述のように、上部切目線10と下部切目線11の上下方向の中間部から始まっていれば、その中間部の概念には、他端32a”が上記仮想延長線Lに接する場合、他端32a”が上記仮想延長線Lに交差する場合、他端32a”が仮想延長線Lに接することなく、該仮想延長線Lに近接する場合も含まれる(図9参照)。上記下向誘導切目線32bの始まりである他端32b”は、上述のように、上部切目線10と下部切目線11の上下方向の中間部から始まっていれば、その中間部の概念には、他端32b”が上記仮想延長線Lに接する場合、他端32b”が上記仮想延長線Lに交差する場合、他端32b”が仮想延長線Lに接することなく、該仮想延長線Lに近接する場合も含まれる(図10参照)。
これら上向誘導切目線32a、下向誘導切目線32bは、Iノッチ21からの切断線が、誘導切目線22a又は誘導切目線22bにて、上向傾斜切目線16a又は下向傾斜切目線13bにうまく誘導されなかった場合に、仮想延長線Lに沿って進行してきた切断線を、他端32a”又は他端32b”又はこれらの近傍で捉えて、凸状切目線14又は凹状切目線17に誘導するものであるから、上記他端32a”又は他端32b”は、上記仮想延長線Lに交差するか、接するか、近接していれば良い(図9、図10参照)。
また、上向誘導切目線32aの一端32a’の位置は、上部切目線10の左右方向の中央より左側の位置において、上記凸状切目線14に接続されるように構成されている。これは、切断線が誘導切目線22aからずれた場合に、できるだけ早く切断線を上部切目線10に誘導するためである。また、上向誘導切目線32aは、他端32b”から上り傾斜で凸状切目線14に接続されているのは、上向誘導切目線32aに沿って切断された場合、上り傾斜の方が、できるだけ開口部に段差が形成され易いからである(図9参照)。
また、下向誘導切目線32bの一端32b’の位置は、下部切目線11の左右方向の中央より右側の位置において、上記凹状切目線17に接続されるように構成されている。これは、切断線が誘導切目線22aからずれた場合に、できるだけ早く切断線を下部切目線11に誘導するためである。また、下向誘導切目線32bは、他端32b”から下り傾斜で凹状切目線17に接続されているのは、下向誘導切目線32bに沿って切断された場合、下り傾斜の方が、できるだけ開口部に段差が形成され易いからである(図10参照)。
第2の実施形態に係る包装袋1は上述のように構成されるものであるから、次に、この包装袋1の開封動作について説明する(図11参照)。
(図7において左の上辺部1’を手前側)
まず、上記右手で上記上辺部1’の左端部を以って、左端部から上記上辺部1’を手前側に引いて開封する場合を説明する(図11の方向)。
この場合、第1の実施形態と同様であり、左手で包装袋1の下半部を保持し、右手で上記上辺部1’の左端部を以って手前に引くと、左端部のIノッチ21から引き裂きが始まり、表面側積層フィルム2では、左端部のIノッチ21からの切断線が直ちに誘導切目線22aに至り、該誘導切目線22aの内側端部22a’に誘導されて切断線が上向傾斜切目線16aに至る(図9矢印P1参照)。そのまま上記上辺部1’を手前に引いていくと、上記上向傾斜切目線16aから下変曲部15aを切断し、さらに、凹状切目線17に沿って切断され、左側の下変曲部15bを通って上向傾斜切目線16bを切断して、右外縁5a(点16b’)まで切断される(図10参照)。
一方、裏面側積層フィルム3においても、第1の実施形態と同じであり、図7の上記Iノッチ21(左側)から手前側(図2では左側から奥側)に引かれるため、上記Iノッチ21から始まった引き裂きは、直ちに、誘導切目線31aに至り、該誘導切目線31aの内側端部31a’に誘導されて、下側の裏面側上向傾斜切目線29aに達し、該裏面側上向傾斜切目線29aに沿って切断され、裏面側変曲部28aを通って、そのまま上部裏面側切目線20aに沿って切断され、上部裏面側切目線20aの右側の他端20a’に至り、その後は、裏面側積層フィルム3が右側方向に引き裂かれるので、切断線が裏面側下向傾斜切目線29bに至り、そこから該裏面側下向傾斜切目線29bに沿って右側の外縁5a(点29b’)まで切断される(図10参照)。
その結果、表面側積層フィルム2側は、その中央部は凹状切目線17に沿って切断されるため、下向凹状切断線23(図11参照)が形成され、裏面側積層フィルム3は、上側の上部裏面側切目線20aに沿って切断されるため、当該切目線20aに沿った直線状切断線24(図11参照)が形成される。
このとき、上記下向凹状切断線23の位置と、上記直線状切断線24との間には、距離R2の段差が生じているので、段差カットが可能であり、その後、使用者は上記距離R2の段差を利用して、包装袋1を容易に開口することができる。
次に、表面側において、切断線が誘導用切目線22aに至らず、仮想延長線Lに沿って切断されたとしても、上下変曲部12a,15aを過ぎた後、切断線は、上向誘導切目線32aの他端32a”、又は、他端32a”近傍に達し、上記上向誘導切目線32aに沿って上部切目線10の凸状切目線14に、一端32a’から、包装袋1の中央より右側において合流するため(図11の破線の切断線23”参照)、結果として、表面側は、上部切目線10に沿って切断することができる。
よって、この場合、表面側は切断線23”に沿って上部切目線10に沿って切断され、裏面側は上部裏面側切目線20a(切断線24)に沿って切断されるため、上記距離R2’に沿って段差を形成することが可能となる。
このように、左の上辺部1’を手前に引いて切断する場合において、確実に開封部に段差を形成することができる。
(図7において、左の上辺部1’を奥側)
次に、左の上辺部1’を奥側に押して切断する場合について説明する。この場合、通常は、上記と同様に、表面側の切断線は、誘導切目線22aに誘導されて、下部切目線11に沿って切断され、裏面側の切断線は、誘導切目線31aに誘導されて上部裏面側切目線20aに沿って切断され、結果として、距離R2の段差が形成され(図11参照)、左の上辺部1’を手前に引いて切断する上記の場合と同様に、距離R2の段差を形成することができる。
この場合、左の上辺部1’を奥側に押して切断する関係上、表面側において、誘導切目線22aの形成位置、切断線の切れ方によっては、表面側の切断線が誘導切目線22aにうまく誘導されない場合があり、例えば誘導切目線22aを避けて、より内側に仮想延長線Lに沿って切断されていく場合がある。
この場合においても、切断線は、上向誘導切目線32aの他端32a”又は他端32a”の近傍から当該上向誘導切目線32aに沿って切断され、上部切目線10の凸状切目線14に確実に誘導することができる。
従って、仮に、表面側において、切断線が、誘導用切目線22aに沿って上向傾斜切目線16aに誘導されない場合においても、上向誘導切目線32aによって確実に上部切目線10に誘導することが可能となり、確実に距離R2’(図11参照)の段差を形成することができる。
(図7において、右の上辺部1’を手前側)
次に、図7において、左手で上記上辺部1’の右端部を持って、右端部から上記上辺部1’を手前側に引いて開封する場合を説明する。
この場合、表面側積層フィルム2側は、右手で包装袋1の下半部を保持し、左手で上記上辺部1’の右端部を以って手前側に引くと、左端部のIノッチ21から引き裂きが始まり、切断線は直ぐに右側の誘導切目線22bに達し、該誘導切目線22bの内側端部22b’に誘導されて切断線が下向傾斜切目線13bに至る(図10矢印P2参照)。そのまま上記上辺部1’を手前側に引いていくと、上記下向傾斜切目線13bから上部変曲部12bを切断し、さらに、凸状切目線14に沿って切断され、左側の上部変曲部12aを通って下向傾斜切目線13aを切断して、左外縁4a(点13a’)まで切断される。従って、表面側は上部切目線10に沿って切断することができる。
一方、裏面側積層フィルム3では、図7では、上記Iノッチ21から手前側(図2では奥側)に引かれるため、上記Iノッチ21から始まった引き裂きは、直ちに、誘導切目線31bに至り、該誘導切目線31bの内側端部31b’に誘導されて、上側の裏面側下向傾斜切目線29bに達し、該裏面側下向傾斜切目線29bに沿って切断され、裏面側変曲部28bを通って、そのまま下部裏面側切目線20bに沿って切断され、下部裏面側切目線20bの左側の他端20b’に至り、その後は、裏面側積層フィルム3が左側方向に引き裂かれるので、裏面側上向傾斜切目線29aに至り、そこから該裏面側上向傾斜切目線29aに沿って左側の外縁4a(点29a’)まで切断される(図9参照)。
その結果、表面側積層フィルム2側は、その中央部は凸状切目線14に沿って切断されるため、上向凸状切断線25が形成され(図8参照)、裏面側積層フィルム3は、下側の下部裏面側切目線20bに沿って切断されるため、当該切目線20bに沿った直線状切断線26が形成される(図8参照)。従って、開封部には、上部切目線10と裏面側下部切目線20bとの間に距離R4の段差が形成されるため(図8参照)、その後、使用者は上記距離R4の段差を利用して包装袋1を容易に開口することができる。
次に、表面側において、切断線が誘導用切目線22bに至らず、仮想延長線Lに沿って左側に切断されたとしても、上下変曲部12b,15bを過ぎた後、切断線は、上向誘導切目線32bの他端32b”、又は、他端32b”近傍に達し、上記下向誘導切目線32bに沿って下部切目線11の凹状切目線17に、一端32b’から、包装袋1の中央より右側において合流するため、結果として、表面側は、下部切目線11に沿って切断することができる。
よって、この場合においても、図8に示すように、表面側は下部切目線11(切断線25’)に沿って切断され、裏面側は下部裏面側切目線20b(切断線26)に沿って切断されるため、距離R4’の段差を形成することが可能となる(図8参照)。
このように、右の上辺部1’を手前に引いて切断する場合において、確実に開封部に段差を形成することができる。
(図7において、右の上辺部1’を奥側)
次に、右の上辺部1’を奥側に押して切断する場合について説明する。この場合、通常は、上記と同様に、表面側の切断線は、誘導切目線22bに誘導されて、上部切目線10に沿って切断され、裏面側の切断線は、誘導切目線31bに誘導されて下部裏面側切目線20bに沿って切断され、結果として、距離R4の段差が形成され、右の上辺部1’を手前に引いて切断する上記の場合と同様に、距離R4の段差を形成することができる。
この場合、右の上辺部1’を奥側に押して切断する関係上、表面側において、誘導切目線22bの形成位置、切断線の切れ方によっては、表面側の切断線が誘導切目線22bにうまく誘導されない場合があり、誘導切目線22bを避けて、より内側に仮想延長線Lに沿って切断されていく場合がある。
この場合においても、切断線は、下向誘導切目線32bの他端32b”又は他端32b”の近傍から当該下向誘導切目線32bに沿って切断され、下部切目線11の凹状切目線17に確実に誘導することができる。
従って、仮に、表面側において、切断線が、誘導用切目線22bに沿って下向傾斜切目線13bに誘導されない場合においても、下向誘導切目線32bによって確実に下部切目線11に誘導することが可能となり、確実に上記距離R4’(図8参照)の段差を形成することができる。
本発明によれば、例えば、表面側において、切断線が小直線状誘導切目線22a,22bに合流しなかったとしても、切断線を下向誘導切目線30a(32b)又は上向誘導切目線30b(32a)によって切断線を適切な切目線に誘導することができるため、開封部に確実に段差を形成することができる。
また、包装袋の上辺部1’の左端から開封する場合も、包装袋の上辺部1’の右端から開封する場合も、切断線が、例えば表面側の小直線状誘導切目線22a,22bからずれた場合に、下向誘導切目線30a(32b)又は上向誘導切目線30b(32a)によって、切断線を迅速に適切な切目線に誘導し得るため、小直線状誘導切目線からずれた場合でも確実に段差を形成し得る。
また、例えば、小直線状誘導切目線により切断線をうまく誘導できず、切断線が小直線状誘導切目線より内側に、仮想延長線に沿って形成された場合において、切断線を下向誘導切目線30a(32b)又は上向誘導切目線30b(32a)の各他端の近傍より確実に適切な切目線に誘導することができる。
また、上辺部1’の左側を把持して手前に引いた場合も、上辺部1’の右側を把持して手前に引いた場合も、何れの場合も切始めの切断線を、表面側は、上向傾斜切目線16a又は下向傾斜切目線13bに誘導することができ、裏面側は、裏面側上向傾斜切目線29a又は裏面側下向傾斜切目線29bに誘導することができ、良好に開封部に段差を形成することができる。
また、裏面側の切断線は、上部裏面側切目線20aの他端20a’は、裏面側下向傾斜切目線29bに誘導することができ、或いは、上記下向裏面側切目線の他端20b’は、上記裏面側上向傾斜切目線29aに誘導することができるため、裏面側を円滑に開封することができる。
また、表面側の切断線も裏面側の切断線も、表裏の小直線状誘導切目線22a,22b又は裏面側小直線状誘導切目線31a,31bにより、適切に所定の切目線に誘導することができ、結果として開封部に確実に段差を形成することができる。
また、再封可能な包装袋において、確実に段差を形成し得る易開封手段を実現することができる。
本発明に係る段差カット可能な包装袋によれば、例えば再封可能な包装袋であって、食品、化粧品、医薬品等の包装袋として広く利用が可能である。
1 包装袋
2 表面側積層フィルム
3 裏面側積層フィルム
4a 左外縁
5a 右外縁
8 再封手段
9 易開封手段
10 上部切目線
11 下部切目線
12a,12b 上変曲部
13a,13b 下向傾斜切目線
14 凸状切目線
15a,15b 下変曲部
16a,16b 上向傾斜切目線
17 凹状切目線
20a 上部裏面側切目線
20a’ 他端
20b 下部裏面側切目線
20b’ 他端
21 Iノッチ(切込部)
22a,22b 誘導切目線(小直線状誘導切目線)
22a’,22b’ 内側端部
28a,28b 裏面側変曲部
29a 裏面側上向傾斜切目線
29b 裏面側下向傾斜切目線
30a 下向誘導切目線
30a’ 一端
30a” 他端
30b 上向誘導切目線
30b’ 一端
30b” 他端
31a,31b 誘導切目線(裏面側小直線状誘導切目線)
31a’,31b’ 内側端部
32a 上向誘導切目線
32a’ 一端
32a” 他端
32b 下向誘導切目線
32b’ 一端
32b” 他端
L 仮想延長線

Claims (10)

  1. 上部に易開封手段を有する段差カット可能な包装袋において、
    表面側の上記易開封手段は、上記包装袋の左右外縁から左右の上変曲部まで下り傾斜に形成された下向傾斜切目線と、上記両上変曲部から中央部が上方に膨れる凸状切目線とから構成される上部切目線と、
    上記上部切目線の下側において、上記包装袋の左右外縁から左右の下変曲部まで上り傾斜に形成された上向傾斜切目線と、上記両下変曲部から中央部が下方に膨れる凹状切目線とからなり、上記上部切目線とは接触しない下部切目線により構成され、
    上記包装袋の左右外縁における上記下向傾斜切目線と上記上向傾斜切目線の中間に切込部が各々形成され、
    上記左右の切込部に近接して小直線状誘導切目線が設けられ、上記両小直線状誘導切目線は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に交差する方向に同一傾斜方向で形成されており、左側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記上向傾斜切目線に向かい、右側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記下向傾斜切目線に向かうように形成され、
    かつ上記左側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記下部切目線の上記凹状切目線に接続された下り傾斜の下向誘導切目線が設けられ、上記右側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記上部切目線の上記凸状切目線に接続された上り傾斜の上向誘導切目線が設けられ、
    裏面側の上記易開封手段は、上記上部切目線と上記下部切目線の間に位置する直線状の上部裏面側切目線と下部裏面側切目線とから構成され、
    上記上部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、一方の上記切込部より下側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで上り傾斜に形成された裏面側上向傾斜切目線が接続され、
    上記下部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、他方の上記切込部より上側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで下り傾斜に形成された裏面側下向傾斜切目線が接続され、
    上記左右の切込部に近接して裏面側小直線状誘導切目線が、各内側端部が上記裏面側上向傾斜切目線及び上記裏面側下向傾斜切目線に向かうよう各々設けられ、
    上記裏面側上向傾斜切目線と上記裏面側下向傾斜切目線は、表面側の上記上向傾斜切目線と上記下向傾斜切目線に形成位置が表裏で一致又は略一致しているものである段差カット可能な包装袋。
  2. 上記下向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より左側の位置にて上記凹状切目線に接続されており、上記上向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より右側の位置にて上記凸状切目線に接続されているものである請求項1記載の段差カット可能な包装袋。
  3. 上記下向誘導切目線と上記上向誘導切目線の各他端は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に接する位置又は上記仮想延長線に近接する位置又は上記仮想延長線に交差する位置の何れかの位置から始まっているものである請求項1又は2に記載の段差カット可能な包装袋。
  4. 上部に易開封手段を有する段差カット可能な包装袋において、
    表面側の上記易開封手段は、上記包装袋の左右外縁から左右の上変曲部まで下り傾斜に形成された下向傾斜切目線と、上記両上変曲部から中央部が上方に膨れる凸状切目線とから構成される上部切目線と、
    上記上部切目線の下側において、上記包装袋の左右外縁から左右の下変曲部まで上り傾斜に形成された上向傾斜切目線と、上記両下変曲部から中央部が下方に膨れる凹状切目線とからなり、上記上部切目線とは接触しない下部切目線により構成され、
    上記包装袋の左右外縁における上記下向傾斜切目線と上記上向傾斜切目線の中間に切込部が各々形成され、
    上記左右の切込部に近接して小直線状誘導切目線が設けられ、上記両小直線状誘導切目線は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に交差する方向に同一傾斜方向で形成されており、左側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記上向傾斜切目線に向かい、右側の上記小直線状誘導切目線はその内側端部が上記下向傾斜切目線に向かうように形成され、
    かつ上記左側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記上部切目線の上記凸状切目線に接続された上り傾斜の上向誘導切目線が設けられ、上記右側の上下変曲部より内側の上記上部切目線と上記下部切目線の中間部から始まり、一端が上記下部切目線の上記凹状切目線に接続された下り傾斜の下向誘導切目線が設けられ、
    裏面側の上記易開封手段は、上記上部切目線と上記下部切目線の間に位置する直線状の上部裏面側切目線と下部裏面側切目線とから構成され、
    上記上部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、一方の上記切込部より下側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで上り傾斜に形成された裏面側上向傾斜切目線が接続され、
    上記下部裏面側切目線の一端の裏面側変曲部には、他方の上記切込部より上側位置の上記包装袋の外縁から上記一端の裏面側変曲部まで下り傾斜に形成された裏面側下向傾斜切目線が接続され、
    上記左右の切込部に近接して裏面側小直線状誘導切目線が、各内側端部が上記裏面側上向傾斜切目線及び上記裏面側下向傾斜切目線に向かうよう各々設けられ、
    上記裏面側上向傾斜切目線と上記裏面側下向傾斜切目線は、表面側の上記上向傾斜切目線と上記下向傾斜切目線に形成位置が表裏で一致又は略一致しているものである段差カット可能な包装袋。
  5. 上記上向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より左側の位置にて上記凸状切目線に接続されており、上記下向誘導切目線の上記一端は、上記包装袋の中央より右側の位置にて上記凹状切目線に接続されているものである請求項4記載の段差カット可能な包装袋。
  6. 上記上向誘導切目線と上記下向誘導切目線の各他端は、上記切込部から内側水平方向の仮想延長線に接する位置又は上記仮想延長線に近接する位置又は上記仮想延長線に交差する位置の何れかの位置から始まっているものである請求項4又は5に記載の段差カット可能な包装袋。
  7. 記裏面側の上記易開封手段において、上記両裏面側小直線状誘導切目線は、上記切込部から上記仮想延長線に交差する方向に同一傾斜方向で形成されており、左側の上記裏面側小直線状誘導切目線はその内側端部が上記裏面側上向傾斜切目線に向かい、右側の上記裏面側小直線状誘導切目線はその内側端部が上記裏面側下向傾斜切目線に向かうように形成されたものである請求項1〜6の何れかに記載の段差カット可能な包装袋。
  8. 上記裏面側の上記易開封手段において、上記上部裏面側切目線の他端は、上記裏面側下向傾斜切目線に接触しておらず、上記他端の延長線上に上記裏面側下向傾斜切目線が位置するように形成され、
    上記下部裏面側切目線の他端は、上記裏面側上向傾斜切目線に接触しておらず、上記他端の延長線上に上記裏面側上向傾斜切目線が位置するように形成されたものである請求項1〜7の何れかに記載の段差カット可能な包装袋。
  9. 表面側の上記両小直線状誘導切目線と、裏面側の上記両裏面側小直線状誘導切目線は、形成位置又は形成方向が表裏で一致又は略一致しているものである請求項1〜8の何れかに記載の段差カット可能な包装袋。
  10. 上記包装袋の易開封手段の下側に再封手段が形成された請求項1〜9の何れか記載の段差カット可能な包装袋。
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