JP7134802B2 - 真空処理装置 - Google Patents

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本発明は、真空処理装置に関し、より詳しくは、成膜ユニットによる成膜と成膜された薄膜の改質とを繰り返して被処理基板表面に所定の多層膜を形成するためのものに関する。
この種の真空処理装置は例えば特許文献1で知られている。このものは、真空チャンバを備え、真空チャンバには、基板保持手段が回転軸回りに回転自在に支持され、回転軸を中心とする第1仮想円周上で少なくとも1枚の被処理基板を保持するようにしている。基板保持手段が真空チャンバ内の上部空間に設けられるものとし、回転軸回りに基板保持手段を回転駆動させたときに、被処理基板に対向する真空チャンバ内下部の第1空間に設けられて、被処理基板の一方の面に対して成膜する成膜ユニットと、第1空間から周方向に離間する真空チャンバ内下部の第2空間に設けられて、被処理基板の一方の面に成膜されたものの表面改質を行う改質ユニットとが設けられている。この場合、成膜ユニットとしては、被処理基板表面に形成しようとする薄膜に応じて適宜選択されるターゲットを有するスパッタリングカソードが用いられ、2枚のターゲットが径方向に対して直交する方向に並設されるように配置されている。
ここで、被処理基板が、例えば面積の大きい矩形のガラス基板であるような場合、それに応じてターゲットのスパッタ面(ガラス基板に対向する面)の面積を大きくする必要がある。このようなガラス基板を基板保持手段で保持させ、回転軸回りに基板保持手段を回転駆動させて、一定の飛散分布を持ってスパッタ粒子が飛散している領域を通過させながらガラス基板表面に成膜するとき、ガラス板の径方向内側と径方向外側とでその領域を通過する時間に差が生じる。このため、ガラス基板表面に所定の薄膜を形成したときの膜厚に差が生じてガラス基板全面に亘って膜厚の均一性よく成膜できないという問題がある。
特表2014-530297号公報
本発明は、以上の点に鑑み、例えば被処理基板が矩形で大面積のガラス基板であるような場合でも、膜厚分布の均一性よく所定の薄膜を形成できるようにした真空処理装置を提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の真空処理装置は、真空チャンバと、真空チャンバ内に設けられる、回転軸回りに回転自在に支持されて回転軸を中心とする第1仮想円周上で少なくとも1枚の矩形の被処理基板をその一方の面を開放した状態で保持する基板保持手段と、基板保持手段が真空チャンバ内の上部空間に設けられるものとし、回転軸回りに基板保持手段を回転駆動させたときに、被処理基板に対向する真空チャンバ内下部の第1空間に設けられて、被処理基板の一方の面に対して成膜する成膜ユニットと、第1空間から周方向に離間する真空チャンバ内下部の第2空間に設けられて、被処理基板の一方の面に成膜されたものの表面改質を行う改質ユニットとを備え、成膜ユニットは、前記仮想円周の中心線に平行に且つ間隔を存して並設される、被処理基板より小さい面積の主ターゲットを夫々有する少なくとも2個の第1スパッタリングカソードと、並設される主ターゲットのうち径方向最外側に位置するものを通る第2仮想円周上でその主ターゲットから周方向に離隔配置させる補助ターゲットを備える第2スパッタリングカソードとで構成され、前記真空チャンバ内に、互いに異なる主ターゲット及び補助ターゲットを備える成膜ユニットが2セット設けられ、一方の成膜ユニットと他方の成膜ユニットとの各ターゲットが、径方向に対して直交する方向で互いに対峙させて配置され、一方の成膜ユニットと他方の成膜ユニットとの補助ターゲットは周方向で互いに背向する方向に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、基板保持手段に被処理基板をその一方の面を開放した状態でセットし、真空チャンバ内が所定圧力に真空排気されると、第1空間にアルゴンガス等のスパッタガスを導入すると共に、各ターゲットに例えば負の電位を持った所定電力が投入される。すると、第1空間にプラズマ雰囲気が形成され、プラズマ中のスパッタガスのイオンで各ターゲットのスパッタ面がスパッタリングされることで、各ターゲットのスパッタ面から一定の飛散分布でスパッタ粒子が飛散する。このとき、基板保持手段が所定の回転数で回転軸回りに回転されると、被処理基板が、一定の飛散分布を持ってスパッタ粒子が飛散している領域を間欠的に通過し、被処理基板表面に所定の薄膜が成膜される。同時に、改質ユニットを間欠的に通過することで、被処理基板表面に成膜された薄膜に対して、例えば表面酸化などの表面改質処理が行われて所定の薄膜が形成される。
ここで、本発明では、第2仮想円周上でその主ターゲットから周方向に離隔配置させる第2スパッタカソードの補助ターゲットが配置されているため、一定の飛散分布を持ってスパッタ粒子が飛散している領域は、径方向内側より周方向に長いものとなる。その結果、例えば被処理基板が矩形で大面積のガラス基板であるような場合でも、スパッタ粒子が飛散している領域を通過するときの時間が被処理基板の径方向内側と径方向外側とで略同等にできて、膜厚分布の均一性よく所定の薄膜を形成できる。その上、成膜ユニットが、複数枚の主ターゲットを持つ第1スパッタリングカソードと、補助ターゲットを持つ第2スパッタリングカソードとに分けて構成されているため、例えば主ターゲットと補助ターゲットとに夫々投入される電力を適宜制御すれば、主ターゲットと補助ターゲット毎にその飛散分布を調整して、より一層高い膜厚分布を持つ所定の薄膜を成膜することができる。
また、本発明によれば、大面積で矩形の被処理基板に対して、比較的高屈折率の金属酸化物の薄膜と、比較的低屈折率の金属酸化物の薄膜とを交互に積層して光学部品用の多層膜を形成するような場合に、被処理基板全面に亘って膜厚分布の均一性がよくて光学特性に優れた多層膜を高い生産性で形成することができる。
なお、本発明において、前記改質ユニットは、第2空間に酸素ガスを導入するガス導入手段と、この第2空間に酸素プラズマを発生させるプラズマ発生手段とで構成することができる。
本発明の実施形態の真空処理装置の模式断面図。 図1のII-II線に沿う断面図。
以下、図面を参照して、被処理基板を矩形のガラス基板(以下「基板W」という)とし、基板Wの表面に、比較的高屈折率のTiO膜と、比較的低屈折率のSiO膜とを交互に積層し、基板W表面に所定の光学特性を持つ多層膜を形成する場合を例に本発明の真空処理装置の実施形態を説明する。以下において、同一平面内で互いに直交する図2の左右方向及び上下方向を夫々X軸方向及びY軸方向とし、これらX軸方向及びY軸方向に直交する図1の上下方向をZ軸方向として説明する。
図1及び図2を参照して、VMは、本実施形態の真空処理装置であり、真空処理装置VMは、真空チャンバ1を備え、図外の真空ポンプに通じる排気管が接続されて真空チャンバ1内を所定圧力(例えば10-5Pa)まで真空引きできるようになっている。Z軸方向上側に位置する真空チャンバ1の上部空間には、基板保持手段としての円盤状の回転テーブル2が設けられている。回転テーブル2には回転軸20aが連結され、真空チャンバ1の天板1aから真空シール10を介して突出する回転軸20aの部分には、駆動モータ20が設けられている。そして、駆動モータ20により回転軸20aを回転駆動することで、回転軸20a回りに回転テーブル2が所定回転数で回転駆動される。回転テーブル2には、回転軸20aを中心とする第1仮想円周IC上に位置させて基板Wに一致する輪郭を持つ複数個の基板支持部2aが設けられている。そして、回転テーブル2の上方から基板支持部2aに基板Wをセットすることで、各基板Wがその一方の面(本実施形態では下面)を開放した状態で支持されるようになっている。
回転テーブル2よりZ軸方向下側に位置する真空チャンバ1の下部空間は、真空チャンバ1の底壁1bに立設した第1及び第2の各仕切板11a,11bで3つの空間に仕切られている。即ち、Y軸方向にのびる第1仕切板11aによって比較的容積の大きい第2空間S2と、比較的容積の小さい空間とに隔絶され、比較的容積の小さい空間は、第1仕切板11aからX軸方向左側にむけてのびる第2仕切板11bによって同等の容積の2つの第1空間S1a,S1bとに更に隔絶されている。そして、一方の第1空間S1aには、基板Wに対してTi膜を成膜するために、夫々が同一形態のTiターゲット(主ターゲット)31aを有する3個の第1スパッタリングカソードC11と、主ターゲット31aと同一形態のTiターゲット(補助ターゲット)31bを有する単一の第2スパッタリングカソードC12とで構成される成膜ユニット3が設けられている。第1及び第2の両スパッタリングカソードC11,C12自体は公知の構造のものが利用されるため、ここでは詳細な説明を省略する。この場合、各ターゲット31a,31bは、基板Wより小さい所定面積で円形の輪郭を持つように作製されたものあり、第1スパッタリングカソードC11の各Tiターゲット31aは、X軸方向に間隔を置いて並設される。一方、第2スパッタリングカソードC12のターゲット31bは、X軸方向左端に位置するターゲット31aを通る第2仮想円周IC上でターゲット31aから周方向に離隔配置されている。
また、他方の第1空間S1bには、基板Wに対してSi膜を成膜するために、夫々が同一形態のSiターゲット(主ターゲット)32aを有する3個の第1スパッタリングカソードC21と、主ターゲット32aと同一形態のSiターゲット(補助ターゲット)32bを有する単一の第2スパッタリングカソードC22とで構成される成膜ユニット3が設けられている。この場合も、各Siターゲット32a,32bは、基板Wより小さい所定面積で円形の輪郭を持つように作製されたものあり、第1スパッタリングカソードC21の各Siターゲット32aは、Y軸方向で、Tiターゲット31aに夫々対峙するように、X軸方向に間隔を置いて並設される。一方、第2スパッタリングカソードC22のSiターゲット32bは、X軸方向左端に位置するターゲット32aを通る第2仮想円周IC上でターゲット32aから周方向に離隔配置されている。また、Siターゲット32bとTiターゲット31bとは周方向で互いに背向する方向に配置されている。
また、第1空間S1aには、第1及び第2のスパッタリングカソードC11,C12を囲繞する防着板33が設けられている。この防着板33で囲繞された空間にアルゴンガス等の希ガスたるスパッタガスを導入するガス導入口34が真空チャンバ1の底壁1bに開設されている。ガス導入口34にはガス管35が接続され、ガス管35に介設された図示省略のマスフローコントローラを制御することで、流量制御されたスパッタガスを導入できるようにしている。同様に、第1空間S1bには、第1及び第2のスパッタリングカソードC21,C22を囲繞する防着板33が設けられている。この防着板33で囲繞された空間にスパッタガスを導入するガス導入口34が真空チャンバ1の底壁1bに開設されている。ガス導入口34にはガス管35が接続され、ガス管35に介設された図示省略のマスフローコントローラを制御することで、流量制御されたスパッタガスを導入できるようにしている。
第2空間S2には、成膜前の基板Wの下面に付着している不純物を除去するためのイオンガン4と、基板Wの下面に成膜されたTi膜またはSi膜の表面改質としての酸化を行う改質ユニット5とが設けられている。
イオンガン4は、回転テーブル2の回転により移動する基板Wと対向する位置に配置され、イオンガン4からのイオンビームが基板Wの下面に照射されるようになっている。改質ユニット5は、第2空間S2内に反応ガスたる酸素ガスを導入するガス導入手段51と、第2空間S2に酸素プラズマを発生させるプラズマ発生手段52とで構成される。ガス導入手段51は、図示省略の反応ガス源に通じる反応ガス導入管で構成され、プラズマ発生手段52は、高周波電源52aとコイル52bとを備え、高周波電力をコイル52bに投入してICP方式で酸素プラズマを発生させるもので構成される。また、これらのイオンガン4や改質ユニット5としては、公知のものを用いることができるため、ここでは詳細な説明を省略する。
上記真空処理装置VMは、公知のマイクロコンピュータやシーケンサ等を備えた図示省略の制御手段を備え、制御手段により、スパッタ電源の稼働、マスフローコントローラの稼働、駆動モータ20の稼働、真空ポンプの稼働等を統括制御するようにしている。以下、上記真空処理装置VMを用いて基板W表面に所定の光学特性を持つ多層膜を形成する操作を説明する。
基板Wを回転テーブル2にセットした後、真空チャンバ1内を真空引きする。真空チャンバ1内の圧力が所定圧力(例えば1×10-5Pa)に達すると、回転テーブル2を一定の回転数(例えば、60~110rpm)で回転駆動させる。このとき、各基板Wがイオンガン4に対向位置までくると、基板W下面に向けてイオンガン4からのイオンビームを照射され、これにより、基板W下面に付着している不純物が除去される。
不純物が除去されると、ガス導入口34からアルゴンガスを所定流量で導入し(このときの圧力は0.05~1.0Pa)、主ターゲット31aと補助ターゲット31bに直流電力を500~10000W投入することにより、プラズマ雰囲気を形成する。プラズマ中のスパッタガスのイオンで各ターゲット31a,31bがスパッタリングされることで、各ターゲット31a,31bから一定の飛散分布でスパッタ粒子が飛散する。このスパッタ粒子が飛散している領域を基板Wが通過することにより、基板W下面にTi膜が成膜される。
Ti膜が成膜されると、改質ユニット5により酸素プラズマ雰囲気を形成する。そして、この酸素プラズマにTi膜が曝されると、Ti膜が酸化(改質)されてTiO膜が形成される。
TiO膜が形成されると、ガス導入口34からアルゴンガスを所定流量で導入し(このときの圧力は0.05~1.0Pa)、主ターゲット32aと補助ターゲット32bに直流電力を500~10000W投入することにより、プラズマ雰囲気を形成する。プラズマ中のスパッタガスのイオンで各ターゲット32a,32bがスパッタリングされることで、各ターゲット32a,32bから一定の飛散分布でスパッタ粒子が飛散する。このスパッタ粒子が飛散している領域を基板Wが通過することにより、TiO膜表面にSi膜が成膜される。
Si膜が成膜されると、改質ユニット5により酸素プラズマ雰囲気を再び形成する。そして、この酸素プラズマにSi膜が曝されると、Si膜が酸化(改質)されてSiO膜が形成される。これらの工程を繰り返し行うことで、TiO膜とSiO膜とが交互に積層される多層膜が得られる。
以上の実施形態によれば、第2仮想円周IC上でその主ターゲット31a,32aから周方向に離隔配置させる第2カソードユニットC12,C22の補助ターゲット31b,32bが配置されているため、一定の飛散分布を持ってスパッタ粒子が飛散している領域は、径方向内側より周方向に長いものとなる。その結果、例えば基板Wが矩形で大面積のガラス基板であるような場合でも、スパッタ粒子が飛散している領域を通過するときの時間が基板Wの径方向内側と径方向外側とで略同等にできて、膜厚分布の均一性よく所定の薄膜を形成できる。その上、成膜ユニット3,3が、複数枚の主ターゲット31a,32aを持つ第1スパッタリングカソードC11,C21と、補助ターゲット31b,32bを持つ第2スパッタリングカソードC12,C22とに分けて構成されているため、例えば主ターゲット31a,32aと補助ターゲット31b,32bとに夫々投入される電力を適宜制御すれば、主ターゲット31a,32aと補助ターゲット31b,32b毎にその飛散分布を調整して、より一層高い膜厚分布を持つ所定の薄膜を成膜することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術思想の範囲を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。上記実施形態では、特性の異なる層を積層するために2個の成膜ユニット3,3を設けているが、成膜しようとする膜の特性によっては成膜ユニットは1個でもよい。この場合、成膜ユニット3を例に説明すると、補助ターゲット31bは、X軸方向左端に位置する主ターゲット31aの周方向両側に配置してもよい。
上記実施形態では、主ターゲット31a,32aをX軸方向に3個並設した場合を例に説明したが、2個並設してもよく、4個並設してもよい。4個並設する場合、回転テーブル2の外側に配置してもよい。また、上記実施形態では、各ターゲット31a,31b,32a,32bの形状を、同一の大きさの円形状のものとしたが、ターゲットの形状や大きさは特に限定されない。例えば、ターゲットの形状は、矩形状や楕円形状でもよく、また、補助ターゲット31b,32bの大きさを主ターゲット31a,32aより大きくしてもよい。
上記実施形態では、成膜ユニット3のターゲット材料をTi、成膜ユニット3のターゲット材料をSiとする場合を例に説明したが、成膜しようとする薄膜に応じて適宜選択することができ、成膜ユニット3の高屈折率のターゲット材料としてTaやNbを例示することができる。また、上記実施形態では、所定の光学特性を持つ多層膜を形成する場合を例に説明しているが、光学特性を持つ薄膜の形成に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、主ターゲット31a,32aと補助ターゲット31b,32bとに同一の電力を投入しているが、主ターゲット31a,32aと補助ターゲット31b,32bとに夫々投入される電力を制御すれば、主ターゲット31a,32aと補助ターゲット31b,32b毎にその飛散分布を調整して、より一層高い膜厚分布を持つ所定の薄膜を成膜することができる。
また、上記実施形態では、改質ユニット5としてICP方式で酸素プラズマを発生させるものを例に説明したが、プラズマの発生方法は任意であり、ECR方式等の他の方式で酸素プラズマを発生させるものを用いることができる。また、反応ガスとして酸素ガスを用いているが、O、NO、CO、HO等の酸素含有ガスを用いてもよい。また、上記実施形態では、改質ユニット5でTi膜又はSi膜を酸化して酸化膜を形成する場合を例に説明したが、窒素プラズマを発生させて窒化膜を形成してもよい。この場合、反応ガスとして、N、NH等の窒素含有ガスを用いることができる。
C11,C21…第1スパッタリングカソード、C12,C22…第2スパッタリングカソード、IC…第1仮想円周、IC…第2仮想円周、S1a,S1b…第1空間、S2…第2空間、VM…真空処理装置、W…基板(被処理基板)、1…真空チャンバ、2…回転テーブル(基板保持手段)、20a…回転軸、3,3…成膜ユニット、31a,32a…主ターゲット、31b,32b…補助ターゲット、5…改質ユニット、51…ガス導入手段、52…プラズマ発生手段

Claims (2)

  1. 真空チャンバと、
    真空チャンバ内に設けられる、回転軸回りに回転自在に支持されて回転軸を中心とする第1仮想円周上で少なくとも1枚の矩形の被処理基板をその一方の面を開放した状態で保持する基板保持手段と、
    基板保持手段が真空チャンバ内の上部空間に設けられるものとし、回転軸回りに基板保持手段を回転駆動させたときに、被処理基板に対向する真空チャンバ内下部の第1空間に設けられて、被処理基板の一方の面に対して成膜する成膜ユニットと、第1空間から周方向に離間する真空チャンバ内下部の第2空間に設けられて、被処理基板の一方の面に成膜されたものの表面改質を行う改質ユニットとを備える真空処理装置において、
    成膜ユニットは、前記仮想円周の中心線に平行に且つ間隔を存して並設される、被処理基板より小さい面積の主ターゲットを夫々有する少なくとも2個の第1スパッタリングカソードと、並設される主ターゲットのうち径方向最外側に位置するものを通る第2仮想円周上でその主ターゲットから周方向に離隔配置させる補助ターゲットを備える第2スパッタリングカソードとで構成され
    前記成膜ユニットが2セット設けられ、互いに異なる主ターゲット及び補助ターゲットを備え、一方の成膜ユニットと他方の成膜ユニットとの各主ターゲットが、径方向に対して直交する方向で互いに対峙させて配置され、一方の成膜ユニットと他方の成膜ユニットとの補助ターゲットは周方向で互いに背向する方向に配置されることを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記改質ユニットは、第2空間に酸素ガスを導入するガス導入手段と、この第2空間に酸素プラズマを発生させるプラズマ発生手段とで構成されることを特徴とする請求項1記載の真空処理装置。
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