JP7134107B2 - フッ素含有複合粒子 - Google Patents
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Description
1.金属酸化物系微粒子の表面が1)フッ素含有化合物及び2)当該フッ素含有化合物が金属酸化物系微粒子表面の水酸基と結合してなるフッ素含有基の少なくとも1種で被覆されている複合粒子であって、
(1)前記フッ素含有化合物が、パーフルオロポリエーテルからなる主鎖の少なくとも一方の末端側に[-Si(OR)3](但し、3つのRは、互いに同一又は異なって、水素又は炭素数1~10のアルキル基を示す。)で示される官能基を含む化合物であり、
(2)前記金属酸化物系微粒子の単位表面積当たりのフッ素被覆量が0.1mg/m2~1.0g/m2である、
ことを特徴とするフッ素含有複合粒子。
2. 前記フッ素含有化合物の数平均分子量が500~2500である、前記項1記載のフッ素含有複合粒子。
3. 平均一次粒子径が3~500μmである、前記項1又は2のいずれか記載のフッ素含有複合粒子。
4. 前記フッ素含有化合物の一方の端部側の官能基と前記金属酸化物系微粒子とが結合している側とは他端の官能基は、別のパーフルオロポリエーテルを主鎖とするポリマーの[-Si(OR)3](但し、3つのRは、互いに同一又は異なって、水素又は炭素数1~10のアルキル基を示す。)で示される官能基と結合している、前記項1~3いずれか記載のフッ素含有複合粒子。
5. 前記フッ素含有基が-O-Si(OR)2-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3(但し、Rは互いに同一又は異なって炭素数1~4のアルキル基を示し、p及びqは合計が7以上となる0以上の整数を示し、kは1~5の整数を示す。)で示されるフッ素含有基を含む、前記項1~4のいずれかに記載のフッ素含有複合粒子。
本発明のフッ素含有複合粒子(本発明粒子)は、金属酸化物系微粒子の表面が1)フッ素含有化合物及び2)当該フッ素含有化合物が金属酸化物系微粒子表面の水酸基と結合してなるフッ素含有基の少なくとも1種で被覆されている複合粒子であって、
(1)前記フッ素含有化合物が、パーフルオロポリエーテルからなる主鎖の少なくとも一方の末端側に[-Si(OR)3](但し、3つのRは、互いに同一又は異なって、水素又は炭素数1~10のアルキル基を示す。)で示される官能基(以下「官能基A」ともいう。)を含む化合物であり、
(2)前記金属酸化物系微粒子の単位表面積当たりのフッ素被覆量が0.1mg/m2~1.0g/m2である、
ことを特徴とする。
金属酸化物系微粒子は、金属酸化物単独からなる粒子のほか、金属酸化物と他の成分とを含む粒子であっても良い。金属酸化物としては、特に限定されないが、例えば遷移金属(Fe、Ni、Co、Ti、Zr等)の酸化物、遷移金属以外の金属(Al、Ga等)の酸化物、アルカリ土類金属(Ca、Mg等)の酸化物のほか、いわゆる半金属(ケイ素等)の酸化物を好適に用いることができる。酸化物としては、1種の金属元素を含む酸化物のほか、2種以上の金属元素を含む複合酸化物(混合酸化物)も包含される。本発明では、金属酸化物系微粒子は、金属酸化物を50質量%以上含む微粒子が好ましく、特に金属酸化物を99質量%以上含む微粒子であることが好ましい。なお、金属酸化物系微粒子は、ケイ素は、含んでいても良いし、含まれていなくても良い。従って、例えばケイ素を含まない金属酸化物系微粒子も用いることができる。
金属酸化物系微粒子の表面に存在するフッ素含有化合物は、パーフルオロポリエーテルからなる主鎖の少なくとも一方の末端側に[-Si(OR)3](但し、Rは、互いに同一又は異なって、水素又は炭素数1~10のアルキル基を示す。)で示される官能基を含む化合物である。このような化合物自体は、公知又は市販のものを使用することができる。また、公知の製造方法により調製されたものを使用することもできる。
X-CF2-O-(CnF2nO)m-CF2-X ・・・(1)
で示される化合物を好適に用いることができる。
(RO)3Si-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3・・・(2)
で示されるフッ素含有化合物が挙げられる。ここで、k、p及びqはそれぞれ独立した自然数である。kの値は1~6であることが好ましく、特に2~3であることがより好ましい。kの値が6を超えると、フッ素含有化合物を金属酸化物系微粒子表面へ被覆しにくくなる。また、p及びqは合計が7以上となる0以上の整数を示す。従って、例えばp+qが10~20であるものも採用できる。pとqの和は、一般式X-CF2-O-(CnF2nO)m-CF2-Xにおけるmに相当する。また、(CF2O)及び(CF2CF2O)は、前記一般式においてそれぞれn=1及びn=2としたものである。
フッ素含有複合粒子の製造方法は特に限定されない。例えば、金属酸化物系微粒子に対して前記フッ素含有化合物を用い、公知のコーティング方法、造粒方法等に従ってフッ素含有化合物を含む被覆層を金属酸化物系微粒子表面に形成すれば良い。特に、金属酸化物系微粒子又はその分散液とフッ素含有化合物(又はその溶液)とを混合する工程(被覆工程)を含む製造方法によって本発明粒子を好適に調製することができる。
本発明粒子は、各種の物品に適用することにより、所望の撥水性及び/又は撥油性を付与することができる。本発明粒子は、粒子の形態であるため、様々な形態をとることができる。例えば、乾燥粉末、分散液(塗工液等)、成形体(塗膜等)等の形態をとり得る。
BET値が100m2/gのアルミナ微粒子2.4g(日本アエロジル社、AEROXIDE AluC、平均一次粒子径=13nm)をエタノール系溶剤(ゴードー社製GSアルコEP-7)67.4gに分散させた。次いで、これに酢酸0.32g及び純水8.0gを加え、ガラス棒で3分間攪拌し、分散液を調製した。
続いて、下記式(3)に示すパーフルオロポリエーテルシラン(p+qの平均は14であり、数平均分子量は2000、kは3、Rはエチル基を示す。)(製品名「フルオロリンクS10」ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン社製)0.96gを前記の分散液と混合し、ガラス棒で3分間攪拌した。
(RO)3Si-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3 ・・・(3)
このようにして得られた混合スラリーを60℃の条件下で1日間攪拌し、フッ素含有複合粒子(フッ素含有量F=1.1mg/m2)を含むコート液を得た。
次に、得られたコート液を用いて塗膜を形成した。得られたコート液の濃度が3.5~4.0wt%になるようにエタノール系溶剤(ゴードー社製GSアルコEP-7)でコート液を希釈した後、バーコーター#28を用いて市販のスライドガラス(松浪硝子工業製(MICRO SLIDE GLASS S9213))の表面に塗工した。その後、105℃のオーブン中で30分間加熱乾燥させてエタノールを主成分とする溶液を蒸発させた。このようにして、スライドガラス表面がフッ素含有複合粒子で被覆されたサンプルを作製した。
BET値が50m2/gのチタニア微粒子2.4g(日本アエロジル社、AEROXIDE P25、平均一次粒子径=21nm)を、エタノール系溶剤(ゴードー社製GSアルコEP-7)67.4gに分散させた。次いで、これに酢酸0.32g及び純水8.0gを加え、ガラス棒で3分間攪拌し、分散液を調製した。
続いて、下記式(3)に示すパーフルオロポリエーテルシラン(p+qの平均は14であり、数平均分子量は2000、kは3、Rはエチル基を示す。)(製品名「フルオロリンクS10」ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン社製)0.48gを前記の分散液と混合し、ガラス棒で3分間攪拌した。
(RO)3Si-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3 ・・・(3)
このようにして得られた混合スラリーを60℃の条件下で1日間攪拌し、フッ素含有複合粒子(フッ素含有量F=1.1mg/m2)を含むコート液を得た。得られたコート液を用いて、実施例1と同様にスライドガラス表面がフッ素含有複合粒子で被覆されたサンプルを作製した。
BET値が48m2/gの酸化鉄(III)(Fe2O3)微粒子2.4g(TECNAN社、TECNAPOW-FE2O3、平均一次粒子径=10~20nm)を、エタノール系溶剤(ゴードー社製GSアルコEP-7)67.4gに分散させた。次いで、これに酢酸0.32g及び純水8.0gを加え、ガラス棒で3分間攪拌し、分散液を調製した。
続いて、下記式(3)に示すパーフルオロポリエーテルシラン(p+qの平均は14であり、数平均分子量は2000、kは3、Rはエチル基を示す。)(製品名「フルオロリンクS10」ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン社製)0.46gを前記の分散液と混合し、ガラス棒で3分間攪拌した。
(RO)3Si-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3 ・・・(3)
このようにして得られた混合スラリーを60℃の条件下で1日間攪拌し、フッ素含複合粒子(フッ素含有量F=1.1mg/m2)を含むコート液を得た。得られたコート液を用いて、実施例1と同様にスライドガラス表面がフッ素含有複合粒子で被覆されたサンプルを作製した。
BET値が61m2/gの酸化ジルコニウム(ZrO2)微粒子2.4g (TECNAN社、TECNAPOW-ZRO2、平均一次粒子径=10-15nm)を、エタノール系溶剤(ゴードー社製GSアルコEP-7)67.4gに分散させた。次いで、これに酢酸2.1g及び純水8.0gを加え、ガラス棒で3分間攪拌し、分散液を調製した。
続いて、下記式(3)に示すパーフルオロポリエーテルシラン(p+qの平均は14であり、数平均分子量は2000、kは3、Rはエチル基を示す。)(製品名「フルオロリンクS10」ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン社製)0.58gを前記の分散液と混合し、ガラス棒で3分間攪拌した。
(RO)3Si-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3 ・・・(3)
このようにして得られた混合スラリーを60℃の条件下で1日間攪拌し、フッ素含有複合粒子(フッ素含有量F=1.1mg/m2)を含むコート液を得た。得られたコート液を用いて、実施例1と同様にスライドガラス表面がフッ素含有複合粒子で被覆されたサンプルを作製した。
BET値が200m2/gの親水性シリカ微粒子2.4g (日本アエロジル社、AEROSIL200、平均一次粒子径=12nm)を、エタノール系溶剤(ゴードー社製GSアルコEP-7)67.4gに分散させた。次いで、これに酢酸0.32g及び純水8.0gを加え、ガラス棒で3分間攪拌し、分散液を調製した。
続いて、下記式(3)に示すパーフルオロポリエーテルシラン(p+qの平均は14であり、数平均分子量は2000、kは3、Rはエチル基を示す。)(製品名「フルオロリンクS10」ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン社製)1.9gを前記の分散液と混合し、ガラス棒で3分間攪拌した。
(RO)3Si-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3 ・・・(3)
このようにして得られた混合スラリーを60℃の条件下で1日間攪拌し、フッ素含有複合粒子(フッ素含有量F=1.1mg/m2)を含むコート液を得た。得られたコート液を用いて、実施例1と同様にスライドガラス表面がフッ素含有複合粒子で被覆されたサンプルを作製した。
シリカ微粒子(製品名「AEROSIL200」日本アエロジル(株)製、BET比表面積:200m2/g、平均一次粒子径12nm)5gを反応槽に入れ、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら市販の表面処理剤500gをスプレーし、次いで200℃で30分間攪拌した後、冷却した。これによりフッ素含有複合粒子(フッ素含有量F=0.4mg/m2)を得た。
なお、前記の表面処理剤として、ポリフルオロオクチルメタクリレート、2-N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート及び2,2’-エチレンジオキシジエチルジメタクリレートのコポリマーの水分散液(固形分濃度:20重量%)を用いた。
この表面改質シリカ系微粒子をエタノール100mlに分散させてコート液を調製した。得られたコート液を用いて実施例1と同様にしてスライドガラス表面がフッ素含有複合粒子で被覆されたサンプルを作製した。
CF3(CF2)3(CH2)2OH(製品名「FA-4」ユニマテック(株)製)0.25gを30mlのメタノール中に加えて溶解させ、その溶液中にシリカゾル(製品名「メタノールシリカゾル;30重量%ナノシリカ含有」日産化学(株)製)1.67g及びテトラエトキシシラン(製品名「Dynasylan A」エボニックジャパン(株)製)0.25mlを加え、マグネチックスターラで攪拌しながら、25重量%アンモニア水0.25mlを加え、5時間反応を行った。 反応終了後、エバポレータを用いて減圧下でメタノール及びアンモニア水を除去し、得られた粉末を約20mlのメタノール中で一夜再分散させた。その翌日に遠沈管を用いて遠心分離し、上澄みを捨て、新たなメタノールを加え、リンス作業を行った。このリンス作業を3回行った後、遠沈管の口をアルミニウムホイルで覆い、70℃のオーブン中に一夜入れた。その翌日50℃の真空乾燥機に一夜入れて乾燥し、白色粉末を得た。含フッ素ナノシリカコンポジット粒子5.0gにエタノール系溶剤(ゴードー社製GSアルコEP-7)95.0gに分散させてコート液を調製した。得られたコート液を用いて実施例1と同様にしてサンプルを作製した。
各実施例及び比較例で得られたサンプルについて25℃における滑落角を測定した。その結果を表1に示す。
滑落角の測定法としては図2に示す装置を用いた。図2(a)に示すように、電動ラボジャッキ30(オートラボジャッキ ALJ200-H、アズワン社製)と、土台20を設置し、電動ラボジャッキ30と土台20に跨るように、30cm×70cm×3mmのガラス製の板36を載せ、さらに板36にはデジタル角度計38(デジタル角度計ミニ DPM-1、東栄工業社製)を載せた。このとき、デジタル角度計38の電源を入れ、板36が水平(傾き0°)となるように電動ラボジャッキ30の昇降高さを調整した。なお、板36が水平方向に動かないように市販のテープで板36の土台20と接する側の辺32と土台20とを固定した。一方で、板36の電動ラボジャッキ30によって支えられている側は固定しないこととした。
これにより、図2(b)に示すように、電動ラボジャッキ30をジャッキアップした場合に、板36は電動ラボジャッキ30の上端部34と常に接しながら擦動して板36が傾斜する。土台20と固定した板36の一方の辺32と、電動ラボジャッキ30の上端部34との距離Yを50cmとした。
次いで、板36に実施例及び比較例で得られた積層体1をコート液が塗布され微粒子が積層した面を上にして設置した。積層体1の四隅に市販のテープを貼り、板36に固定した。
測定したい角度にジャッキアップして固定し、マイクロピペット(pipetman P20、GILSON社製)にマイクロピペットチップ40(アイビスピペットチップ、アイビス社製)を装着し、試料42を10μl量り取り、積層体1上に静かに滴下し、試料42の液滴が滑落又は転落するかを観察した。ここに、試料42としては、純水、オレイン酸(NAA-34、日油社製、含有量:脂肪酸として98質量%以上)及び食用のオリーブオイル(AJINOMOTO オリーブオイル)をそれぞれ用いた。固定した角度で転がらなければ、ジャッキアップして固定し、再度滴下して滑落又は転落するかを観察した。
各実施例及び比較例において、それぞれ試料毎に5回測定し、平均の滑落角を求めた。なお、板36を45度まで傾斜させても試料の一部又は全部が積層体1に付着したまま転がらなかったものは、45度でジャッキアップを止めた。
Claims (5)
- 金属酸化物系微粒子の表面が1)フッ素含有化合物及び2)当該フッ素含有化合物が金属酸化物系微粒子表面の水酸基と結合してなるフッ素含有基の少なくとも1種で被覆されている複合粒子であって、
(1)前記フッ素含有化合物が、パーフルオロポリエーテルからなる主鎖の少なくとも一方の末端側に[-Si(OR)3](但し、3つのRは、互いに同一又は異なって、水素又は炭素数1~10のアルキル基を示す。)で示される官能基を含む化合物であり、
(2)前記金属酸化物系微粒子の単位表面積当たりのフッ素被覆量が0.1mg/m2~1.0g/m2である、
ことを特徴とするフッ素含有複合粒子。 - 前記金属酸化物系粒子が、鉄(Fe)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、カルシウム(Ca)、ジルコニウム(Zr)及びマグネシウム(Mg)の少なくとも1種を含有する酸化物を含むことを特徴とする請求項1に記載のフッ素含有複合粒子。
- 平均一次粒子径が3~500nmである、請求項1又は2に記載のフッ素含有複合粒子。
- 前記フッ素含有化合物の一方の端部側の官能基が前記金属酸化物粒子と結合しており、他端の官能基は、別の前記フッ素含有化合物の分子と結合している、請求項1~3のいずれかに記載のフッ素含有複合粒子。
- 前記フッ素含有基が-O-Si(OR)2-(CH2)k-NHC(=O)-CF2-O-(CF2O)p-(CF2CF2O)q-CF2-C(=O)NH-(CH2)k-Si(OR)3(但し、Rは互いに同一又は異なって炭素数1~4のアルキル基を示し、p及びqは合計が7以上となる0以上の整数を示し、kは1~5の整数を示す。)で示されるフッ素含有基を含む、請求項1~4のいずれかに記載のフッ素含有複合粒子。
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