JP7132792B2 - キッチンキャビネット - Google Patents
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例えば、特許文献1に記載のドロップインコンロ(ビルトインコンロ)を組み込むために、キッチンキャビネットのカウンタトップ(天板)には開口が設けられている。ドロップインコンロのコンロ本体は、カウンタトップの開口を通してキッチンキャビネットの内部に落とし込まれる。コンロ本体の上部に設けられているフランジがカウンタトップの開口の周縁部に当接することによって、コンロ本体はカウンタトップに吊り下げ支持される。コンロ本体の前部はカウンタトップの下側にて前側に露出する。
本実施の形態に係るキッチンキャビネットは、天板を有し、前側が開口しているキャビネット本体を備え、前記天板の下側にて前側に露出する露出部分を有するようにして厨房機器が組み込まれるキッチンキャビネットにおいて、前記天板の前縁と前記露出部分との間に生じる隙間を目隠しする目隠し部材と、前記キャビネット本体に固定され、前記目隠し部材を支持する支持具と、該支持具と前記目隠し部材との間に介在し、前記目隠し部材を前記支持具に装着するための磁石とを備え、前記キャビネット本体は、前記厨房機器の前記露出部分の左右両側に配される2枚の壁板を有し、前記隙間は、前記天板の前縁と前記露出部分と前記2枚の壁板との間にて左右方向に延び、前記目隠し部材は、左右方向に延び、一面が前に向く帯状の目隠し本体と、該目隠し本体の左右両端から後向きに立ち上がり、夫々の一面同士が対向している2つの舌片とを有し、2つの前記支持具に前記目隠し部材の左右方向の両端部が装着され、各支持具は、前記磁石を介して前記目隠し本体の後面に装着される装着部と、前記2枚の壁板の何れか一方に固定される固定部と、前記装着部と前記固定部との間に設けられており、前記舌片を挿入可能な凹部とを有し、前記目隠し部材の左端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の左側の壁板に固定され、前記目隠し部材の右端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の右側の壁板に固定されることを特徴とする。
本実施の形態に係るキッチンキャビネットは、天板を有し、前側が開口しているキャビネット本体を備え、前記天板の下側にて前側に露出する露出部分を有するようにして厨房機器が組み込まれるキッチンキャビネットにおいて、前記天板の前縁と前記露出部分との間に生じる隙間を目隠しする目隠し部材と、前記キャビネット本体に固定され、前記目隠し部材を支持する支持具と、該支持具と前記目隠し部材との間に介在し、前記目隠し部材を前記支持具に装着するための磁石とを備え、前記キャビネット本体は、前記厨房機器の前記露出部分の左右両側に配される2枚の壁板を有し、前記隙間は、前記天板の前縁と前記露出部分と前記2枚の壁板との間にて左右方向に延び、前記目隠し部材は、左右方向に延び、一面が前に向く帯状の目隠し本体と、該目隠し本体の上下両端から後向きに立ち上がり、夫々の一面同士が対向している2つの側片とを有し、2つの前記支持具に前記目隠し部材の左右方向の両端部が装着され、各支持具は、上下方向の長さが前記2つの側片の上下方向の離隔距離よりも短く、前記磁石を介して前記目隠し本体の後面に装着される装着部と、前記2枚の壁板の何れか一方に固定される固定部とを有し、前記目隠し部材の左端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の左側の壁板に固定され、前記目隠し部材の右端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の右側の壁板に固定されることを特徴とする。
本実施の形態に係るキッチンキャビネットは、天板を有し、前側が開口しているキャビネット本体を備え、前記天板の下側にて前側に露出する露出部分を有するようにして厨房機器が組み込まれるキッチンキャビネットにおいて、前記天板の前縁と前記露出部分との間に生じる隙間を目隠しする目隠し部材と、前記キャビネット本体に固定され、前記目隠し部材を支持する支持具と、該支持具と前記目隠し部材との間に介在し、前記目隠し部材を前記支持具に装着するための磁石とを備え、前記支持具は、前記磁石を介して前記目隠し部材が装着される装着部と、前後方向に延びる長孔が設けられており、該長孔を通して前記キャビネット本体にビス留め固定される固定部とを有することを特徴とする。
支持具の凹部は、支持具が目隠し部材の舌片に干渉することを抑制することができる。故に、目隠し部材の位置を左右方向に調整することができる。
支持具の装着部の上下方向の長さは、目隠し部材の2つの側片の上下方向の離隔距離よりも短い。故に、目隠し部材の位置を上下方向に調整することができる。
図1は、実施の形態1に係るキッチンキャビネットを示す斜視図である。
図中1はキッチンキャビネットであり、キッチンキャビネット1はキャビネット本体2を備える。
キャビネット本体2は、前側が開口している矩形箱状をなす。キャビネット本体2の内部は収容空間である。キャビネット本体2の左上隅部及び右上隅部には2つの抽斗11,11が収容される。各抽斗11は前後方向に出没可能である。キャビネット本体2の開口の抽斗11,11よりも下側の部分は、扉12,12によって開閉される。扉12,12は観音開き戸である。
ビルトインコンロ3のコンロ本体31は、キャビネット本体2の天板21の開口を通してキャビネット本体2の内部に落とし込まれる。コンロ本体31の上部には、3つのバーナ311,311,311と図示しないフランジとが設けられている。コンロ本体31のフランジが天板21の開口の周縁部に上側から当接することによって、コンロ本体31は天板21に吊り下げ支持される。バーナ311,311,311は天板21の開口から上側に突出する。
キャビネット本体2は、2枚の側板22,22、背板23、及び底板24を備える。側板22,22、背板23、及び底板24夫々は矩形状をなす。
側板22,22は、夫々の一端面が床に接し、夫々の一面が対向するようにして、左右方向に離隔している。背板23は、側板22,22夫々の後辺部に架け渡されている。底板24は、背板23及び側板22,22夫々の下辺部に架け渡されている。天板21(図1参照)は、背板23及び側板22,22夫々の上辺部に架け渡されている。
側板22,22に亘って、戸当たり桟26が取り付けられている。戸当たり桟26は帯状をなし、側板22,22夫々の前辺部、且つ、側板22の上下方向中心部よりも上寄りに配されている。戸当たり桟26はキャビネット本体2の開口を上下に2分割する。キャビネット本体2の開口の下側は、扉12,12(図1参照)によって開閉される。
各壁板27は矩形状をなす。壁板27は背板23から戸当たり桟26に亘る。壁板27の一面はコンロ本体31に対向する。抽斗11,11がキャビネット本体2に没入している場合、抽斗11,11夫々の前板は、壁板27,27夫々の前端面を覆う(後述する図4参照)。
図4は、目隠し部材4の断面及び支持具5を示す平面図である。
図5は、目隠し部材4の断面及び支持具5を示す側面図である。
図3~図5に示すように、目隠し部材4は、目隠し本体41、2つの舌片42,42、及び2つの側片43,43を一体に備える。
各舌片42は矩形状をなす。舌片42,42は、舌片42,42夫々の一面同士が対向するようにして、目隠し本体41の左右両辺部から後向きに立ち上がる。舌片42,42夫々の先端部は、目隠し本体41の後面に向けて折り返されることによって、始末されている。
目隠し本体41の前面、並びに舌片42,42及び側片43,43夫々の外面は、意匠性が高い(例えば光沢を有する)。目隠し部材4の素材は限定されない。
磁石6,6の目隠し部材4への取り付けは、目隠し部材4の製造時に行なわれてもよく、キッチンキャビネット1の組み立て時に行なわれてもよい。
各支持具5は強磁性体製(例えばフェライト系ステンレス鋼製)であり、磁石6に吸着する。支持具5は、帯状の鋼板を概ねL字状に屈曲させることによって形成されている。更に詳細には、支持具5は、帯状の鋼板を、L字の一側とL字の他側との境界部分がL字の内側に凹んだL字状に屈曲させることによって形成されている。
図4及び図5に示すように、支持具5は、固定部51、装着部52、及び境界部53を備える。
固定部51及び装着部52夫々は短冊状をなす。固定部51の両面は左右に向けられ、固定部51の長手方向は前後に向けられる。装着部52の両面は前後に向けられ、装着部52の長手方向は前後に向けられる。
境界部53は、長手方向の中央部で垂直に屈曲された短冊状をなす。境界部53の長手方向の一側片531は矩形状をなす。一側片531は、一側片531の両面を前後に向けて、固定部51の前端部から固定部51に垂直に右側に立ち上がる。境界部53の長手方向の他側片532は矩形状をなす。他側片532は、他側片532の両面を座右に向けて、装着部52の左端部から装着部52に垂直に後側に立ち上がる。一側片531及び他側片532は互いに垂直であり、一側片531の右端部と他側片532の後端部とが連続している。
凹部54の左右方向の長さは、目隠し部材4の舌片42の先端部(折り返されている部分)の厚みより長い。凹部54の前後方向の長さは、目隠し部材4の舌片42の目隠し本体41からの突出長さより長い。
装着部52の幅(上下方向の長さ)は、側片43,43夫々の内面の上下方向の離隔距離よりも短い。
側板22,22~横桟28,28の組み立て後、支持具5,5は、壁板27,27に仮留めされる。各支持具5は、壁板27の前上隅部に配される。左側の支持具5は、左側の壁板27の右面に固定部51の左面が当てられ、長孔55,55に挿通された2つのビスによって、仮留めされる。同様に、右側の支持具5は右側の壁板27に2つのビスによって仮留めされる。
支持具5,5の仮留め後、目隠し部材4が支持具5,5の装着部52,52を前側、左右両側、及び上下両側から覆うようにして、支持具5,5に装着される。目隠し部材4に取り付けられている磁石6,6は、装着部52,52に吸着する。
各支持具5は仮留めされているので、前後方向に位置を調整することが可能である。支持具5,5夫々の前後方向の位置を調整することによって、目隠し部材4の前後方向の位置を調整することができる。
目隠し部材4の前後方向の位置が決定された後で、支持具5,5は壁板27,27にビス留め固定される。
ビルトインコンロ3の組み込み後、目隠し部材4が再び支持具5,5に装着され、目隠し部材4の上下左右方向の位置が調整される。目隠し部材4は磁石6,6を介して支持具5,5に装着されているので、目隠し部材4の装着後、目隠し部材4を上下左右方向に位置を調整することが可能である。
なお、天板21の取り付け及びビルトインコンロ3の組み込みの際、目隠し部材4が邪魔にならないのであれば、目隠し部材4は支持具5,5に装着されたままでもよい。
目隠し部材4の上下左右方向の位置は調整可能である。また、支持具5,5が完全に固定される前は、目隠し部材4の前後方向の位置が調整可能である。故に、目隠し部材4がコンロ本体31と天板21との隙間を適切に目隠しすることができる。従って、キッチンキャビネット1の美観を向上させることができる。
更に、目隠し部材4の着脱及び位置調整は容易である。故に、キッチンキャビネット1を組み立てる際に、又はキッチンキャビネット1の保守点検若しくはビルトインコンロ3の取り換え等の際に、目隠し部材4を一時的に取り外すことができる。
以上のことから、キッチンキャビネット1の施工性及びメンテナンス性を向上させることができる。
本実施の形態のキャビネット本体7は、箱体71,71と天板72とを備える。
各箱体71は天面及び前面が開口している。箱体71,71は左右方向に離隔配置される。
各箱体71の前側の開口は、例えば図示しない開き戸によって開閉される。
厨房機器の組み込み後、箱体71,71夫々の上部に天板72が架け渡される。天板72は、箱体71,71夫々の天面の開口と、厨房機器の天面とを上側から覆う。厨房機器の前部は、天板72の下側にて前側に露出する露出部分である。厨房機器の前部と天板72の前縁との間には、左右方向に細長い隙間が生じる。
以上のようなキッチンキャビネット1は、実施の形態1のキッチンキャビネット1と略同様の作用効果を奏する。
2 キャビネット本体
21 天板
27 壁板
3 ビルトインコンロ(厨房機器)
4 目隠し部材
41 目隠し本体
42 舌片
43 側片
5 支持具
51 固定部
52 装着部
54 凹部
55 長孔
6 磁石
7 キャビネット本体
711 側板(壁板)
72 天板
Claims (4)
- 天板を有し、前側が開口しているキャビネット本体を備え、
前記天板の下側にて前側に露出する露出部分を有するようにして厨房機器が組み込まれるキッチンキャビネットにおいて、
前記天板の前縁と前記露出部分との間に生じる隙間を目隠しする目隠し部材と、
前記キャビネット本体に固定され、前記目隠し部材を支持する支持具と、
該支持具と前記目隠し部材との間に介在し、前記目隠し部材を前記支持具に装着するための磁石と
を備え、
前記キャビネット本体は、
前記厨房機器の前記露出部分の左右両側に配される2枚の壁板
を有し、
前記隙間は、前記天板の前縁と前記露出部分と前記2枚の壁板との間にて左右方向に延び、
前記目隠し部材は、
左右方向に延び、一面が前に向く帯状の目隠し本体と、
該目隠し本体の左右両端から後向きに立ち上がり、夫々の一面同士が対向している2つの舌片と
を有し、
2つの前記支持具に前記目隠し部材の左右方向の両端部が装着され、
各支持具は、
前記磁石を介して前記目隠し本体の後面に装着される装着部と、
前記2枚の壁板の何れか一方に固定される固定部と、
前記装着部と前記固定部との間に設けられており、前記舌片を挿入可能な凹部と
を有し、
前記目隠し部材の左端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の左側の壁板に固定され、
前記目隠し部材の右端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の右側の壁板に固定されることを特徴とするキッチンキャビネット。 - 天板を有し、前側が開口しているキャビネット本体を備え、
前記天板の下側にて前側に露出する露出部分を有するようにして厨房機器が組み込まれるキッチンキャビネットにおいて、
前記天板の前縁と前記露出部分との間に生じる隙間を目隠しする目隠し部材と、
前記キャビネット本体に固定され、前記目隠し部材を支持する支持具と、
該支持具と前記目隠し部材との間に介在し、前記目隠し部材を前記支持具に装着するための磁石と
を備え、
前記キャビネット本体は、
前記厨房機器の前記露出部分の左右両側に配される2枚の壁板
を有し、
前記隙間は、前記天板の前縁と前記露出部分と前記2枚の壁板との間にて左右方向に延び、
前記目隠し部材は、
左右方向に延び、一面が前に向く帯状の目隠し本体と、
該目隠し本体の上下両端から後向きに立ち上がり、夫々の一面同士が対向している2つの側片と
を有し、
2つの前記支持具に前記目隠し部材の左右方向の両端部が装着され、
各支持具は、
上下方向の長さが前記2つの側片の上下方向の離隔距離よりも短く、前記磁石を介して前記目隠し本体の後面に装着される装着部と、
前記2枚の壁板の何れか一方に固定される固定部と
を有し、
前記目隠し部材の左端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の左側の壁板に固定され、
前記目隠し部材の右端部が装着される前記支持具の前記固定部は前記2枚の壁板の内の右側の壁板に固定されることを特徴とするキッチンキャビネット。 - 天板を有し、前側が開口しているキャビネット本体を備え、
前記天板の下側にて前側に露出する露出部分を有するようにして厨房機器が組み込まれるキッチンキャビネットにおいて、
前記天板の前縁と前記露出部分との間に生じる隙間を目隠しする目隠し部材と、
前記キャビネット本体に固定され、前記目隠し部材を支持する支持具と、
該支持具と前記目隠し部材との間に介在し、前記目隠し部材を前記支持具に装着するための磁石と
を備え、
前記支持具は、
前記磁石を介して前記目隠し部材が装着される装着部と、
前後方向に延びる長孔が設けられており、該長孔を通して前記キャビネット本体にビス留め固定される固定部と
を有することを特徴とするキッチンキャビネット。 - 前記支持具は磁性体製であり、
前記目隠し部材に前記磁石が取り付けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のキッチンキャビネット。
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