JP7132008B2 - 熱音響装置用スタックの製造方法、及び、熱音響装置用スタックの製造装置 - Google Patents
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(1)
複数の細管を、軸線方向を揃えて束ねて、この束ねられた前記複数の細管を、その内形が当該複数の細管の外形と略等しい収納管の内部に収納した上で、前記複数の細管を加熱して隣接する前記細管同士を溶着させた構造体を形成する溶着工程と、
前記構造体の前記細管の内部空間それぞれを、外気圧よりも高い気圧で加圧する加圧工程と、
前記構造体の軸方向一端部を加熱して、前記構造体の前記軸方向一端部を軸方向に沿って引っ張る引張工程と、
を有することを特徴とする熱音響装置用スタックの製造方法。
(2)
前記構造体の前記収納管の前記軸方向一端部を挟持して引っ張ることにより、前記構造体の前記軸方向一端部を引っ張る
ことを特徴とする(1)に記載の熱音響装置用スタックの製造方法。
(3)
複数の細管が、軸線方向で揃えて束ねられて、その内形がこの束ねられた前記複数の細管の外形と略等しい収納管の内部に収納された状態で、隣接する前記細管同士が溶着された構造体に対し、前記構造体の前記細管の内部空間それぞれを、外気圧よりも高い気圧で加圧する加圧部と、
軸方向一端部が加熱された前記構造体の前記軸方向一端部を把持して、当該軸方向一端部を軸方向に沿って引っ張る引張部と、
を有することを特徴とする熱音響装置用スタックの製造装置。
(4)
軸線方向を揃えて束ねられた複数の細管が当該複数の細管の外形と略等しい内径を有する収納管の内部に収納され、且つ隣接する前記細管同士が溶着された構造体が、前記細管の内部空間それぞれが外気圧よりも高い気圧で加圧された状態で前記構造体の軸方向一端部が軸方向に沿って引っ張られて形成されたスタック
を有することを特徴とする熱音響装置。
上記(2)の熱音響装置用スタックの製造方法の構成によれば、収納管に収納された複数の細管に対し径方向内方に向けて一様に押圧することができるので、引っ張られた後の細管の断面形状をより均一に且つ精度よく形成することができる。
上記(3)の熱音響装置用スタックの製造装置の構成によれば、エネルギー交換効率を向上させるとともに、製造コストの増大を抑制することができる熱音響装置用スタックを製造することができる。
上記(4)の熱音響装置によれば、エネルギー交換効率を向上させるとともに、製造コストの増大を抑制することができる。
なお、「スタック」とは一般的には複数の部材を積層したものを指すが、本明細書では1つの部材から形成された熱音響装置用のエネルギー変換部材も「スタック」と呼ぶこととする。
図1を参照して、本実施形態に係る熱音響エンジン(熱音響装置)1及び熱音響装置用スタック(以下、単にスタックとも言う。)10の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る熱音響エンジン1の構成を模式的に説明する断面図である。図2は、本実施形態に係る熱音響装置用スタック10の構造を説明する立体斜視図である。
なお、スタック10の複数の貫通孔11Aは、その軸線方向が管2の軸線方向と略一致した状態で管2の内部に配置される。
次に、図3~図7を参照して、スタック10の製造方法及びその製造装置30について説明する。図3は、熱音響装置用スタック10の一部を構成する細管21を説明する立体斜視図である。図4は、熱音響装置用スタック10の製造方法、及びその製造装置30を説明する模式図であり、図4(A)~図4(D)はそれぞれ、その製造方法の一工程を示す図である。図5は、図4(C)で示す加圧部31の構成を模式的に説明する模式図であり、図5(A)は軸線方向を通過する平面で切断した断面図であり、図5(B)は図5(A)のVB-VB断面図である。図6は、図4(D)に示す引張工程、その後の切断工程における構成を模式的に説明する分解斜視図である。図7は、図6に示すY及びZの方向から視た構造体の側面を説明する部分拡大図である。
なお、前述したように、細管21の貫通孔21Aはスタック10の貫通孔11Aを構成し、収納管22はスタック10の本体11の外周部を構成することになる。
なお、溶着工程では、図7(A)に示すように、複数の細管21は、収納管22の内部に稠密に配置される。しかしながら、それでもなお、細管21だけでは内部空間を隙間なく埋めることができず、隣接する細管21の間で、各辺が弓なりとなる略三角状の隙間空間S1が形成されることになる。
なお、図4(A)及び図4(B)での製造方法を実現する手段、例えば、複数の細管21を束ねる拘束手段(不図示)や、細管21及び収納管22を加熱するヒータなどの加熱手段(不図示)などは、種々様々なものを採用することができる。ここでは、特に図4(C)及び図4(D)の製造方法を実現する部分について具体的に説明する。
なお、隙間空間S2は、後述する加圧工程で流路34を介して外気圧よりも高い気圧で加圧される。
次に、図8及び図9を参照して、本実施形態の変形例について説明する。変形例として、図8に示すように、加圧部31の第1の蓋体32の内部に2つの隙間空間S2,S3が形成されるように、第1の蓋体32が図中上下方向で2層構造となるように設けても良い。
なお、本変形例でも同様に、第1の蓋体32には、隙間空間S2と、フランジ部33側の外部とを区画する第1のメッシュ部(メッシュ部)35が設けられる。
なお、空気孔50から自然に空気を逃がすだけではなく、吸引して積極的に空気を抜くように構成しても良い。このとき、過剰に空気を吸引をしてしまうと、細管21の外周が隙間空間S1の一部を潰し、その一部からスタック10の高さ方向下方(第2の蓋体36側)に位置する隙間空間S1に空気が残った状態で溶着することが起き得る。このため、吸引する時間当たりの量は適宜調整することが望ましい。
以上説明したように、本実施形態の熱音響装置用スタック10の製造方法、熱音響装置用スタック10の製造装置30及び熱音響装置1によれば、複数の細管21を軸線方向を揃えて束ねる際の、隣接する細管21の間での隙間空間S1が、製造過程で埋められるともに、スタック10の各貫通孔11Aの断面形状やその分布が略均一に形成される。加圧しながら引っ張ることにより、スタック10の貫通孔11Aの断面形状や寸法を均一にするとともに貫通孔11Aの径が過度に小さくなるのを防止するので、貫通孔11A間の肉厚が薄くなり貫通孔11Aを可能な限り稠密に設けることができる。これにより、貫通孔11Aのスタック10断面に占める割合が増加して、スタック10の開口率を向上させることができる。すなわち、細管21の内部空間を加圧する圧力と構造体Aの一端部を引っ張る距離を適切に設定することにより、構造体Aを引っ張る前よりスタック10の開口率を向上させることができる。また、スタック10の断面の格子の目が細かくなり、その格子が長手方向に滑らかに連続する。その結果、ωτを小さくしながら圧損を低減することができる。また、構造体Aからスタック10を相似的に縮小して製造する場合と比較して、構造体Aをその長手方向に引っ張って設けるので、より多くのスタック10を切り出すことができるようになり、製造コストを低減することができる。また、安価な断面円形状の細管21を用いても、前述の隙間空間S1から起因する流路が設けられないので、安価且つエネルギー効率の良いスタック10を製造することができる。このように、エネルギー交換効率を向上させるとともに、製造コストの増大を抑制することができる。
[1]
複数の細管(21)を、軸線方向を揃えて束ねて、この束ねられた前記複数の細管(21)を、その内形が当該複数の細管(21)の外形と略等しい収納管(22)の内部に収納した上で、前記複数の細管(21)を加熱して隣接する前記細管(21)同士を溶着させた構造体(A)を形成する溶着工程と、
前記構造体(A)の前記細管(21)の内部空間それぞれを、外気圧よりも高い気圧で加圧する加圧工程と、
前記構造体(A)の軸方向一端部を加熱して、前記構造体(A)の前記軸方向一端部を軸方向に沿って引っ張る引張工程と、
を有することを特徴とする熱音響装置用スタック(10)の製造方法。
[2]
前記構造体(A)の前記収納管(22)の前記軸方向一端部を挟持して引っ張ることにより、前記構造体(A)の前記軸方向一端部を引っ張る
ことを特徴とする[1]に記載の熱音響装置用スタック(10)の製造方法。
[3]
複数の細管(21)が、軸線方向で揃えて束ねられて、その内形がこの束ねられた前記複数の細管(21)の外形と略等しい収納管(22)の内部に収納された状態で、隣接する前記細管(21)同士が溶着された構造体(A)に対し、前記構造体(A)の前記細管(21)の内部空間それぞれを、外気圧よりも高い気圧で加圧する加圧部(31)と、
軸方向一端部が加熱された前記構造体(A)の前記軸方向一端部を把持して、当該軸方向一端部を軸方向に沿って引っ張る引張部(38)と、
を有することを特徴とする熱音響装置用スタック(10)の製造装置(30)。
[4]
軸線方向を揃えて束ねられた複数の細管(21)が当該複数の細管(21)の外形と略等しい内径を有する収納管(22)の内部に収納され、且つ隣接する前記細管(21)同士が溶着された構造体(A)が、前記細管(21)の内部空間それぞれが外気圧よりも高い気圧で加圧された状態で前記構造体(A)の軸方向一端部が軸方向に沿って引っ張られて形成されたスタック
を有することを特徴とする熱音響装置(1)。
2 管
3 高温側熱交換器
4 低温側熱交換器
5 高温熱源
6 低温熱源
10 熱音響装置用スタック
11 本体
11A 貫通孔
21 細管
21A 貫通孔
22 収納管
22A 貫通孔
30 熱音響装置用スタックの製造装置
31 加圧部
32 第1の蓋体
33 フランジ部
34 流路
35 メッシュ部(第1メッシュ部)
35A 貫通孔(第1の貫通孔)
35B 第2の貫通孔
36 第2の蓋体
37 フランジ部
38 引張部
39 アーム
40 把持部
41 切断機
50 空気孔
51 第2のメッシュ部
51A 貫通孔
52 管体
F 作動流体
A 構造体
S1 隙間空間
S2 隙間空間
S3 隙間空間
Claims (3)
- 複数の細管を、軸線方向を揃えて束ねて、この束ねられた前記複数の細管を、その内形が当該複数の細管の外形と略等しい収納管の内部に収納した上で、前記複数の細管を加熱して隣接する前記細管同士を溶着させた構造体を形成する溶着工程と、
前記構造体の前記細管の内部空間それぞれを、外気圧よりも高い気圧で加圧する加圧工程と、
前記加圧工程によって前記内部空間それぞれを加圧した状態で、前記構造体の軸方向一端部を加熱して、前記構造体の前記軸方向一端部を軸方向に沿って引っ張る引張工程と、
を有することを特徴とする熱音響装置用スタックの製造方法。 - 前記構造体の前記収納管の前記軸方向一端部を挟持して引っ張ることにより、前記構造体の前記軸方向一端部を引っ張る
ことを特徴とする請求項1に記載の熱音響装置用スタックの製造方法。 - 複数の細管が、軸線方向で揃えて束ねられて、その内形がこの束ねられた前記複数の細管の外形と略等しい収納管の内部に収納された状態で、隣接する前記細管同士が溶着された構造体に対し、前記構造体の前記細管の内部空間それぞれを、外気圧よりも高い気圧で加圧する加圧部と、
軸方向一端部が加熱された前記構造体の前記軸方向一端部を把持して、当該軸方向一端部を軸方向に沿って引っ張る引張部と、
を有することを特徴とする熱音響装置用スタックの製造装置。
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JP2018135598A JP7132008B2 (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 熱音響装置用スタックの製造方法、及び、熱音響装置用スタックの製造装置 |
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JP2012056824A (ja) | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Fujikura Ltd | 紡糸装置 |
JP2012229892A (ja) | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 熱音響装置用スタックおよび熱音響装置用スタックの製造方法 |
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