JP7131345B2 - 転舵システム - Google Patents

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Description

本発明は、車輪を転舵させる転舵システムに関するものである。
特許文献1には、パワーステアリング機構を備えた転舵システムが記載されている。パワーステアリング機構は、電動モータと、その電動モータの回転をナットに伝達する回転伝達装置と、ナットの回転を転舵軸の直線移動に変換する運動変換装置とを含む。回転伝達装置は、一対の歯付きプーリ、一対の歯付きプーリに掛けられた歯付きベルト等を含む。一方、転舵軸は、ラック部を備え、ステアリングホイールの回転に伴って回転させられるピニオンと螺合させられる。そのため、転舵軸は、ステアリングホイールに加えられる操舵力と電動モータの駆動力とによって軸方向へ移動させられることになる。
また、本転舵システムにおいて、ステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動モータへの供給電流の目標値が決定され、電動モータへの供給電流が目標値に近づくようにフィードバック制御が行われる。それに対して、ステアリングホイールの操舵速度と電動モータの回転速度とが検出され、電動モータの回転速度がステアリングホイールの操舵速度に対して大きい場合には、歯付きベルトのすべり等の異常であると検出される。
特開2008-105604号公報
本発明の課題は、転舵システムの改良であり、例えば、転舵システムの異常を精度よく検出すること等である。
本発明に係る転舵システムは、電動モータの出力を転舵軸に伝達する伝達装置を含むものであり、伝達装置の異常を、電動モータの回転角と転舵軸の移動量とに基づいて検出する。
このように、伝達装置の異常が、伝達装置の上流側(入力側)の値と下流側(出力側)の値とに基づくため、伝達装置の異常を精度よく検出することができる。
本発明の実施例1に係る転舵システムを概念的に示す図である。 上記転舵システムにより転舵させられる操舵輪を表す正面図である。 上記転舵システムのステアリングECUの記憶部に記憶された補正値と温度との関係を示す図である。 上記転舵システムにおいて、電動モータの回転角の補正方法を表す図である。 上記転舵システムにおいて、標準特性と実特性とを表す図である。 上記記憶部に記憶された異常検出プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶された転舵制御プログラムを表すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る転舵システムの記憶部に記憶された異常検出プログラムを表すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る転舵システムを概念的に示す図である。 上記転舵システムのステアリングECUの記憶部に記憶された異常検出プログラムを表すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る転舵システムを概念的に示す図である。
発明の実施形態
以下、本発明の一実施形態である車両の車輪を転舵させる転舵システムについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、実施例1に係る転舵システムは、いわゆる、ステアバイワイヤ式のものであり、車両の幅方向に伸びた転舵軸10、出力軸(回転軸と称することもできる)12が転舵軸10と平行に伸びた状態で設けられた電動モータ14、電動モータ14の出力を転舵軸10に伝達する伝達装置16等を備えた転舵装置20を含む。転舵軸10は、自身の車両の幅方向の移動により車輪を転舵させる軸(バー)であり、伝達装置16のハウジング22に相対回転不能かつ車両の幅方向(以下、転舵軸10の軸方向、または、単に軸方向と称する場合がある)に相対移動可能に保持される。転舵軸10には、タイロッド23,24が連結されるとともに、図示しないナックルアームを介して車輪25,26が連結され、転舵軸10の幅方向の移動により車輪25,26が転舵させられる。また、転舵軸10の中間部には雄ねじ部28が形成される。
伝達装置16は、ハウジング22、運動変換装置30、回転伝達装置32等を含む。回転伝達装置32は減速機の機能を備えたものであり、回転伝達装置32により、電動モータ14の回転速度が減速されてナット部材40に伝達されるとともに、出力軸12のトルクが倍力されて伝達される。回転伝達装置32は、電動モータ14の出力軸12に一体的に回転可能に嵌合された小径プーリ38と、ナット部材40に一体的に回転可能に嵌合された大径プーリ44と、これら小径プーリ38と大径プーリ44とに掛け渡されたベルト46とを含む。ナット部材40は、ハウジング22に車両の幅方向に相対移動不能、かつ、相対回転可能にベアリング52を介して保持される。小径プーリ38、大径プーリ44、ベルト46は、いずれも歯付きのものであり、小径プーリ38の回転が、ベルト46を介して、大径プーリ44に伝達される。また、大径プーリ44(ナット部材40)の回転速度と小径プーリ38(電動モータ14)の回転速度との比率は、小径プーリ38の歯数と大径プーリ44の歯数との比率で決まる。
運動変換装置30はボールねじ機構から構成されたものであり、ナット部材40の回転を直線移動に変換して転舵軸10に出力するものである。運動変換装置(以下、ボールねじ機構と称する場合がある)30は、ナット部材40の内周側に形成された雌ねじ部48と、転舵軸10に形成された雄ねじ部28と、これらの間に介在させられた多数個のボール50とを含み、雌ねじ部48と雄ねじ部28とがボール50を介して螺合させられる。ナット部材40の回転により転舵軸10が車両の幅方向に直線的に移動させられる。ナット部材40の回転角と転舵軸10の軸方向の移動量との関係はボールねじ機構30の諸元により決まる。
また、これらボールねじ機構30、ベアリング52等においては、グリス(Grease:潤滑油)が用いられ、潤滑性が図られる。
以上のことから、伝達装置16が正常である場合には、電動モータ14の回転角と、転舵軸10の移動量との間には、図5の実線が示すように予め定められた関係が成立する。この関係を、伝達装置16の標準特性、または、単に、標準特性と称する。
本転舵システムには、コンピュータを主体とするステアリングECU70が設けられる。ステアリングECU70は、実行部70a、記憶部70b、入出力部70c等を備えたものであり、入出力部70cには、運転者によって操舵される操舵部材72の操舵状態を検出する操舵状態検出装置74、車両の走行速度を検出する車速センサ76、電動モータ14の回転数を検出する回転数センサ78、転舵軸10の車両の幅方向の位置を検出する位置センサ80、温度を検出する温度センサ82、車両のメインスイッチ84、ナビゲーションシステム88等が接続されるとともに、報知装置86が接続される。
操舵部材72は、ステアリングホイールとすることができるが、その他、ジョイスティック、マウス状グリップ等とすることもできる。操舵状態検出装置74は、操舵部材72に加えられる操舵力や操舵トルク、操舵量等を検出するものであり、操舵トルクセンサや操舵力センサ、操舵量(操舵角)センサ等を含むものとすることができる。車速センサ76は、車両の走行速度を検出するものである。回転数センサ78は、電動モータ14の回転数(すなわち、回転速度)を検出するものであるが、回転速度に基づいて電動モータ14の回転角が取得される。位置センサ80は、光学式、電磁式のもの等とすることができ、ハウジング22に対する転舵軸10の位置を検出する。本実施例においては、位置センサ80の出力値に基づいて転舵軸10の軸方向の移動量が取得される。温度センサ82は、例えば、車室内に設け、車室内の温度を検出するものとすることができる。また、温度センサ82は、伝達装置16の近傍に設けることもできる。メインスイッチ84は、車両の走行を許可する場合にON状態とされるものである。ナビゲーションシステム88においては、車両の位置情報、地図情報、交通情報等に基づいて、車両が停止信号等に起因して停車しているのか、駐車場に停車しているのか検出される。報知装置86は、視覚的に報知するものであっても、聴覚的に報知するものであってもよく、ディスプレイ、光源、音声発生装置、ブザー等のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。また、操舵部材72を振動させるもの等触覚的に報知するものとすることもできる。ステアリングECU70の記憶部には、上述の標準特性が記憶されるとともに、異常検出プログラム、転舵制御プログラム等が記憶される。
以上のように構成された転舵システムにおいて、操舵部材72が操舵されると、その操舵量や操舵力等が操舵状態検出装置74によって検出される。検出された操舵状態と、車速センサ76によって検出された車両の走行速度とに基づいて、ステアリングECU70によって電動モータ14が制御され、車輪25,26が転舵させられる。
転舵制御プログラムの一例を図7のフローチャートで表す。ステップ101(以下、S101と略称する。他のステップについても同様とする)において、操舵量や操舵力等が検出され、S102において、車速センサ76によって車速が検出される。S103において、車速、操舵量や操舵力等に基づいて電動モータ14への供給電流の目標値が取得され、S104において、電動モータ14が制御される。電動モータ14が回転させられ、その電動モータ14の回転が回転伝達装置32を介してナット部材40に伝達される。ナット部材40の回転がボールねじ機構30により直線移動に変換されて、転舵軸10に伝達される。転舵軸10が車両の幅方向へ移動させられ、車輪25,26が転舵させられる。また、前述のように、電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との間には予め定められた関係があるため、電動モータ14の回転角が決まれば転舵軸10の移動量が決まり、車輪25,26の転舵角が決まる。
しかし、ベルト46が伸びたり、ベルト46や小径プーリ38、大径プーリ44等の歯やベアリングの構成部品(インナレース、アウタレース、ボール)等が摩耗したりすることにより、回転伝達装置32、ボールねじ機構30、ベアリング52のガタが大きくなった場合(以下、これらに起因する異常を伝達装置16の異常と称する場合がある)には、電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との実際の特性(以下、実特性と称する場合がある)が、図5の実線が示す標準特性から大きく外れる。この状態において、電動モータ14の制御により車輪25,26の転舵角を正確に制御することが困難となる。仮に、操舵部材72と転舵軸10とが機械的に連結されている場合には、運転者は、操舵部材72の操舵量に対して車輪25,26の転舵角が小さいことに気が付くことが多い。また、運転者の操舵部材72の操舵により、車輪25,26を所望の角度に転舵させることも可能である。それに対して、ステアバイワイヤ式の転舵システムにおいては、運転者が気づき難く、車輪25,26を運転者の所望の角度に転舵させることが困難である。
そこで、本実施例においては、実際の電動モータ14の中立位置からの回転角が第1設定回転角に達した場合の転舵軸10の移動量が、伝達装置16が正常である場合の、電動モータ14の中立位置からの回転角が第1設定回転角に達した場合の転舵軸10の移動量である標準移動量より第1異常判定しきい値以上小さい場合に、伝達装置16の異常であると検出される。中立位置とは、例えば、電動モータ14が正方向に回転させられた場合に転舵軸10が右方向に移動させられ、電動モータ14が逆方向に回転させられた場合に転舵軸10が左方向へ移動させられる場合において、電動モータ14が基準位置から正方向に設定回転角回転させられた場合の転舵軸10の右方向への移動量と、電動モータ14が基準位置から逆方向に設定回転角回転させられた場合の転舵軸10の左方向への移動量とが同じになる場合の、その基準位置のことである。以下、中立位置からの電動モータ14の回転角を、単に、回転角と称する場合もある。
本実施例においては、異常検出条件が成立した場合に、伝達装置16の異常が検出される。異常検出条件は、車両が走行中でなく、車両が停止信号に起因することなく駐車している状態であって、メインスイッチ84がON状態にあり、かつ、操舵部材72が操舵されていない場合に成立する条件とすることができる。車両が停止信号に起因することなく駐車している状態にあることは、ナビゲーションシステム88において取得され得る。異常検出条件が成立した場合には、電動モータ14を駆動させて、転舵軸10を移動させる。本実施例においては、異常検出のために電動モータ14が専用に駆動させられるのである。
電動モータ14の設定回転角は、図2,5に示すように、車輪25,26がすべらない範囲、すなわち、車輪25,26の路面への接地状態が維持される範囲内の大きさとされる。すなわち、電動モータ14の回転により転舵軸10が移動させられ、車輪25,26が弾性変形させられるが、電動モータ14の回転角が大きく、転舵軸10の移動量が大きくなり、車輪25,26の弾性変形によって吸収できる範囲を超えた場合には、タイヤがすべり、転舵させられる。そこで、本実施例においては、電動モータ14の回転角、換言すると、転舵軸10の移動量が、車輪25,26の弾性変形によって吸入され得る範囲内において、伝達装置16の異常の検出が行われるのである。前述の設定回転角は、例えば、電動モータ14がほぼ1回転する場合の電動モータ14の回転角に対応する大きさとすることができる。
また、転舵軸10が右方へ移動させられた場合と、左方へ移動させられた場合との各々において、電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との組が検出される。本実施例において、転舵軸10が右方へ移動させられた場合と左方へ移動させられた場合とで、移動量の符号(正、負)、電動モータ14の回転角の符号は逆とする。また、転舵装置20の構造により、転舵軸10を右方へ移動させた場合と左方へ移動させた場合とで、転舵軸10の移動量の絶対値が同じである場合には電動モータ14の回転角の絶対値は同じになるはずである。しかし、伝達装置16が正常であっても、回転伝達装置32、運動変換機構30においてガタは必ず存在する。また、電動モータ14の回転開始時における、小径プーリ38と大径プーリ44との各々の歯と、ベルト46の歯との間の相対位置、雄ねじ部28と雌ねじ部48との相対位置、ベアリング52のインナレースとアウタレースとの相対位置は不明であるが、これらのうちの一方が他方に対して片寄っている場合(以下、これらのうちの一方が他方に対して片寄っている場合を「部品の片寄り」と称する場合がある。また、これら小径プーリ38、大径プーリ44、ベルト46、雄ねじ部28、雌ねじ部48、ベアリング52のインナレース、アウタレース等を部品と称する場合がある)がある。そのため、転舵軸10が右方へ移動させられた場合と左方へ移動させられた場合とで、転舵軸10の移動量の絶対値が同じであっても電動モータ14の回転角の絶対値が異なる場合があるのである。
そこで、転舵軸10を右方へ移動させた場合と左方へ移動させた場合との各々において、電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との組を取得して、これらの組に基づいて、真の中立位置が取得され、真の中立位置に基づいて、回転数センサ78の検出値に基づいて取得された回転角が修正されるようにした。
例えば、図4の実線で示す実特性においては、転舵軸10が右方へ移動させられる場合と左方へ移動させられる場合との、各々の移動量の絶対値が同じ(例えば、|Lc|)であっても、電動モータ15の回転角の絶対値が異なる(|NA|≠|NB|)。これら転舵軸10が右方へ移動させられた場合と左方へ移動させられた場合との回転角の絶対値が同じになる場合の電動モータ14の位置が真の中立位置であり、図4の場合には、真の中立位置が回転角Neずれた位置にあることがわかる。実線で表す実特性が破線が示すように補正されるのであり、転舵軸10が移動量Lc右方へ移動させられた場合の電動モータ14の回転角NAは、回転角(NA-Ne)に補正され、左方へ移動させられた場合の電動モータ14の回転角NBは、回転角(NB+Ne)に補正される。この補正を中立位置の補正に基づく回転角の補正、または、単に回転角の補正と称する。なお、図4には、理解を容易にするため、部品の片寄りに起因する中立位置の差Neを大きく記載したが、実際には小さい。なお、図5の実線が示すように、回転伝達装置32、運動変換機構30等におけるガタ等は必ず存在し、電動モータ14が回転させられても転舵軸10が移動しない範囲はある。そこで、電動モータ14が回転させられても転舵軸10が移動しない範囲が小さい場合は伝達装置16は正常であるが、大きい場合には、伝達装置16の異常であると検出される。
さらに、温度センサ82によって検出された温度に基づいて、移動量が補正される。例えば、前述のように、回転伝達装置32、運動変換機構30等におけるガタ、すなわち、小径プーリ38、大径プーリ44の歯の各々とベルト46の歯との間のガタ、雄ねじ部28と雌ねじ部48との間のガタ、ベアリング52のインナレース、アウタレース、ボール等との間のガタは、部品の温度変化に起因する部品の膨張、収縮により変化し、温度が低い場合は高い場合よりガタが大きくなる。また、ガタが大きい場合は小さい場合より、電動モータ14の回転角が同じである場合の転舵軸10の移動量が小さくなる。前述のように、ガタが大きい場合は小さい場合より、電動モータ14が回転させられても転舵軸10が移動しない場合の、電動モータ14の回転角が大きくなるからである。そこで、本実施例においては、位置センサ80によって検出された位置に基づいて取得された移動量Lの絶対値に移動量の補正値Lxを加えた値を、補正後の移動量の絶対値(L+Lx)とする。補正値Lxは、温度が低い場合は高い場合より大きくなる値であり、例えば、常温(例えば、標準温度とすることができ、例えば、25℃とすることができる)である場合に補正値Lxを0とすることができる。
本実施例においては、図3に示すように、温度と補正値との関係が予め求められて記憶されている。温度センサ82によって検出された温度と、図3の関係とに基づいて補正値を取得し、位置センサ80の検出値に基づいて取得された移動量に補正値を加える。この補正を、温度に基づく移動量の補正、または、移動量の補正と称する。
伝達装置16の異常の検出は、図6のフローチャートで表される異常検出プログラムにより実行される。ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、異常検出条件が成立するか否かが判定される。異常検出条件が成立しない場合には、S2以降が実行されることはない。異常検出条件が成立した場合には、S2において、温度センサにより温度が検出される。S3において、電動モータ14が駆動され、グリスが馴染ませられる。例えば、車両が直進走行した後に停止し、転舵軸10の移動量が非常に小さい状態が長時間継続した場合には、たとえ、グリスの温度が常温であっても、グリスが固まっている場合がある。グリスが固まると、転舵軸10が移動させられ難くなり、移動量を正確に検出することが困難となる。そのため、電動モータ14の駆動により転舵軸10が移動させられ、グリスが柔らかくされて、全体に行き渡らせられる(馴染ませられる)のである。
S4において、中立位置から電動モータ14を駆動して、転舵軸10を右方へ移動させる。その場合に、回転数センサ78、位置センサ80の検出値に基づき、電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との組を1組以上取得する。次に、S5において、電動モータ14の駆動により、転舵軸10を左方へ移動させて、同様に、回転数センサ78、位置センサ80の検出値に基づき、電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との組を1組以上取得する。
S6において、前述のように、回転角と移動量との補正が行われる。真の中立位置を取得して、回転角を補正するとともに、温度に基づいて移動量を補正する。そして、S7において、伝達装置16が正常である場合の電動モータ14の回転角が第1設定回転角である場合の移動量である標準移動量L0から、補正後の回転角が第1設定回転角である場合の補正後の移動量Lkを引いた値ΔL(=L0-Lk)を取得し、S8において、引いた値ΔLが第1異常判定しきい値ΔLthより大きいか否かが判定される。図5の一点鎖線が示す場合のように、引いた値ΔL1が第1異常判定しきい値ΔLthより大きく、判定がYESである場合には、S9において、伝達装置16の異常であると検出され、S10において、報知装置86が作動させられ、そのことが報知される。図5の破線が示すように、引いた値ΔL2が第1異常判定しきい値ΔLth以下である場合には、S11において、伝達装置16は正常であると判定される。
また、S7,8において、補正後の転舵軸10の移動量が第1設定移動量である場合の補正後の電動モータ14の回転角Nkから、伝達装置16が正常である場合の転舵軸10の移動量が第1設定移動量である場合の電動モータ14の回転角の標準値である標準回転角N0を引いた値(Nk-N0)が第2異常判定しきい値ΔNthより大きいか否かが判定されるようにすることができる。図5の破線が示すように、引いた値(Nk-N0)が第2異常判定しきい値ΔNth以下である場合(ΔNth≧ΔN2)には、伝達装置16は正常であると検出され、引いた値(Nk-N0)が第2異常判定しきい値ΔNthより大きい場合(ΔN1>ΔNth)である場合には、伝達装置16は異常であると検出されるようにすることができる。
このように、本実施例においては、伝達装置16の異常が検出されて、報知されるため、伝達装置16のメンテナンスを適切な時期に行うことが可能となり、伝達装置16が作動不能となる異常になることを良好に回避することができる。
また、伝達装置16の上流側の回転数センサ78の検出値と、下流側の位置センサ80の検出値とに基づくため、伝達装置16の異常を精度よく検出することができる。
さらに、温度に基づいて移動量が補正されるため、常温からの温度変化によるガタ量の変化に起因する誤検出を良好に抑制することができる。
また、中立位置に基づいて回転角が補正されるため部品の片寄りに起因する誤検出を良好に回避することができ、伝達装置16におけるガタ等を正確に取得することができる。
さらに、伝達装置16の異常の検出が、車輪25,26がすべらない範囲で行われるため、タイヤと路面との摩擦係数の影響を受けることなく、伝達装置16の異常を精度よく検出することができる。また、仮に、車輪25,26の近傍に物体が存在したとしても、伝達装置16の異常の検出を行うことができる。
さらに、本実施例に係る転舵システムは、ステアバイワイヤ式のものであるため、異常の検出における転舵軸10の移動が操舵部材72に伝達されることがないこと、異常の検出が、車輪25,26がすべらない範囲で行われること等により、伝達装置16の異常検出時に運転者が違和感を感じ難くすることができる。
また、特許文献1に記載の転舵システムにおいては、ステアリングホイールが運転者によって操舵され、電動モータへの供給電流について、その運転者の操舵状態に基づいてフィードバック制御が行われる場合において、ステアリングホイールの操舵速度と電動モータの回転角度とに基づいて回転伝達装置の異常が検出される。それに対して、本転舵システムにおいては、操舵部材72が運転者によって操舵されていない場合において、電動モータ14が異常の検出のために専用に作動させられる。その結果、伝達装置16の異常を正確に検出することができる。
なお、S3の実行は不可欠ではない。例えば、パーキングのための操舵が行われた後に、車両が停止した場合等には、グリスを馴染ませるために電動モータ14を駆動する必要性は低い。例えば、(a)パーキングのための操舵(例えば、操舵部材72の操舵量が設定量以上であり、かつ、操舵部材72の操舵方向が複数回切り換えられた場合等)が行われた後に停止したこと、(b)停止後、設定時間が経過する前であることの、(a)、(b)の2つの条件が成立した場合に異常検出条件が成立したとされるようにすることもできる。また、温度による移動量の補正、中立位置に基づく回転角の補正等は不可欠ではない。
さらに、温度に基づく移動量の補正については、グリスの温度を考慮することもできる。例えば、グリスの温度が低い場合は粘性が大きくなり、転舵軸10が移動し難くなるからである。
また、温度と補正値との関係は、図3に示す関係に限らない。例えば、補正値は、温度の変化に伴って段階的に変化する値とすることができる。また、補正値は、部品の膨張量、収縮量が設定変化量以下である場合には0として、膨張量が設定膨張量より大きい場合に0より小さい値(例えば、温度が高くなるのに伴って小さくなる値としたり、0より小さい一定値としたりすること等ができる)とし、収縮量が設定収縮量より大きい場合に0より大きい値(温度が低くなるのに伴って大きくなる値としたり、0より大きい一定値としたりすること等ができる)とすることができる。
以上のように、本実施例において、ステアリングECU70の記憶部70bが標準特性記憶部に対応し、標準特性記憶部、車速センサ74、温度センサ82、回転数センサ78、位置センサ80、メインスイッチ84、ナビゲーションシステム88、ステアリングECU70の異常検出プログラムを記憶する部分、実行する部分等により異常検出部が構成される。異常検出部のうちの、S6の記憶する部分、実行する部分等により、回転角補正部、移動量補正部が構成され、回転数センサ78、異常検出部のうちの回転数センサ78の検出値に基づいて回転角を取得する部分等により回転角取得装置が構成され、位置センサ80、異常検出部のうちの位置センサ80の検出値に基づいて移動量を取得する部分等により移動量取得装置が構成され、S3を記憶する部分、実行する部分等によりグリス馴染ませモータ駆動部が構成される。なお、ステアリングECU70のうち転舵制御プログラムを記憶する部分、実行する部分等により転舵制御部が構成される。なお、第1設定移動量は、伝達装置16が正常である場合と異常である場合との電動モータ14の回転角の差を正確に検出し得る大きさに設定することができる。第1設定回転角も同様であり、伝達装置16が正常である場合と異常である場合との転舵軸10の移動量の差を正確に検出し得る大きさに設定することができる。
なお、標準特性記憶部に記憶された標準特性は、電動モータ14の中立位置が真の中立位置にあり、温度が常温であり、かつ、伝達装置16が正常である場合に取得された電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との関係とすることが望ましい。
また、中立位置は、車輪25,26の転舵角度が0であり、車両が直進走行状態にある場合の電動モータ14の位置とすることができる。
実施例1においては、異常の検出が、電動モータ14の駆動により、グリスが馴染ませられた後に、実行されるようにされたが、電動モータ14を駆動して、グリスを馴染ませることなく実行されるようにすることができる。その場合の一例を図8のフローチャートで表す。本フローチャートにおいて、図6のフローチャートと同様の実行が行われるステップについては同様のステップ番号を付して説明を省略する。
回転数センサ78の検出値に基づいて取得された回転角、位置センサ80の検出値に基づいて取得された移動量の補正が行われた後、S21において、補正された電動モータ14の回転角が第2設定回転角である場合の補正された転舵軸10の移動量の前回値Laと今回値Lbとの差の絶対値dL(=|La-Lb|)が取得され、S22において、差の絶対値dLが設定差としての第1バラツキ判定値dLsより大きいか否かが判定される。判定がYESである場合には、S23において、判定がYESとなった回数が設定回数に達したか否かが判定される。判定がNOである場合には、S4~6において、再度、電動モータ14が駆動され、転舵軸10が右方へ移動させられた場合と左方へ移動させられた場合との各々における、電動モータ14の回転角と転舵軸10の移動量との組が検出されて、回転角、移動量の補正が行われる。そして、S21~23において、前回値Laと今回値Lbとの差の絶対値が取得され、第1バラツキ判定値dLsより大きいか否かが判定され、判定がYESである場合の回数が設定回数に達したか否かが判定される。
グリスが馴染んでいない状態から、異常の検出が開始された場合には、その後、グリスが馴染むのに伴って転舵軸10の移動量が変化する。そのため、前回値Laと今回値Lbとの差が大きくなり、第1バラツキ判定値dLより大きくなる。そして、グリスが馴染んだ後には、前回値Laと今回値Lbとの差も小さくなるのが普通であり、電動モータ14の駆動回数が設定回数に達する前に、グリスは馴染むのが普通である。そのため、電動モータ14の駆動回数が設定回数に達する前に、前回値Laと今回値Lbとの差の絶対値が第1バラツキ判定値dLs以下になり、S22の判定がNOとなり、S7~11において、上記実施例における場合と同様に実行されるのが普通である。なお、第1回目においては、前回値は0であるため、前回値Laと今回値Lbとの差の絶対値は第1バラツキ判定しきい値dLsより大きくなり、S22の判定はYESとなる。
それに対して、設定回数、S4~6が繰り返し実行されても、前回値Laと今回値Lbとの差が小さくならなかった場合には、位置センサ80、回転数センサ78の異常等が考えられる。S23の判定がYESとなった場合には、S24において、位置センサ80、回転数センサ78の異常等であると検出され、S25において、そのことが報知される。
なお、これらの場合には、位置センサ80、回転数センサ78等の異常に限らず、転舵システムの何等かの異常である可能性もあるのであり、S24においては、伝達装置16の異常、位置センサ80、回転数センサ78の異常を含む転舵システムの異常であると検出されるようにすることもできる。
このように、本実施例においては、伝達装置16の異常、位置センサ80、回転数センサ78の異常を含む転舵システムの異常も合わせて検出できるというメリットもある。
本実施例においては、ステアリングECU70のS21~25を記憶する部分、実行する部分等により取得装置異常検出部が構成され、S23の判定がYESとなり、S4~6を記憶する部分、実行する部分等により再モータ駆動部が構成される。
なお、S21,22においては、転舵軸10の移動量が第2設定移動量である場合の電動モータ14の回転角の前回値Naと今回値Nbとの差の絶対値dNが取得され、設定差としての第2バラツキ判定しきい値dNsより大きいか否かが判定されるようにすることができる。
また、第2設定移動量、第2設定回転角と、第1設定移動量、第1設定回転角とは同じ値であっても異なる値であってもよいが、仮に、これらを同じ値とした場合には、演算が容易となる。
本発明は、パワーステアリング機構を備えた転舵システムに適用することもできる。その場合の一例を図9に示す。本実施例においては、転舵システムが、パワーステアリング機構96、操舵伝達装置98、転舵軸100等を含む。パワーステアリング機構96は、上記実施例における電動モータ14、伝達装置16を含む。操舵伝達装置98は、ステアリングホイール104の操舵を転舵軸100に伝達するものであり、ステアリングホイール104に連結されたシャフト110、シャフト110に一体的に回動可能に設けられたピニオン112、ステアリングホイール104とピニオン112との間に設けられた電磁クラッチ114、転舵軸100に形成され、ピニオン112に螺合させられたラック部116等を含む。ステアリングホイール104が回動させられると、ピニオン112が回転させられ、転舵軸100が移動させられる。なお、ステアリングホイール104の操舵状態を検出する操舵状態検出装置118は、ステアリングホイール104の操舵角、ステアリングホイール104に加えられる操舵トルクを検出する。
電磁クラッチ114は、ステアリングホイール104とピニオン112とを、接続したり、遮断したりするものであり、接続状態において、ステアリングホイール104の操舵のピニオン112への伝達が許容され、切断状態において、ステアリングホイール104がピニオン112から遮断される。
電磁クラッチ114の接続状態においては、電動モータ14がステアリングホイール104の操舵をアシストすべく、電動モータ14が制御される。電磁クラッチ114の切断状態においては、いわゆる、転舵システムはステアバイワイヤ式のものとなる。ステアリングホイール104の操舵状態に応じて車輪25,26が転舵されるように、電動モータ14が制御される。
そして、本実施例において伝達装置16の異常が検出される場合には、図10のフローチャートで表される異常検出プログラムが実行される。本プログラムと図6のフローチャートで表される異常検出プログラムとで同じ実行が行われるステップには同じステップ番号を付して説明を省略する。本異常検出プログラムにおいては、異常検出条件が成立した場合に、S31において、電磁クラッチ114が切断状態に切り換えられる。そして、以下、S2以降が同様に実行される。このように、電磁クラッチ114の切断状態において、伝達装置16の異常が検出されるため、運転者の違和感を良好に抑制することができる。
本発明は、図11に示す転舵システムに適用することができる。本実施例に係る転舵システムと実施例3に係る転舵システムとでは操舵伝達装置が異なるが、他の部分は同じである。本実施例に係る転舵システムの操舵伝達装置150は電磁クラッチを含まないものである。そのため、常時、ステアリングホイール104の回転に伴ってピニオン112が回転させられ、転舵軸100が軸方向に移動させられる。また、伝達装置16の異常は、ステアリングホイール104とピニオン112とが接続された状態で行われる。
その他、上記実施例1~4を適宜組み合わせることができる等、本発明は、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。
10:転舵軸 14:電動モータ 16:伝達装置 28:雄ねじ部 30:運動変換装置 32:回転伝達装置 38:小径プーリ 40:ナット 44:大径プーリ 46:ベルト 48:雌ねじ部 52:ベアリング 70:ステアリングECU 70b:記憶部 72:操舵部材 74:操舵状態検出装置 78:回転数センサ 80:位置センサ 82:温度センサ 86:報知装置 96:パワーステアリング機構 98:操舵伝達装置 100:転舵軸 112:ピニオン 114:電磁クラッチ 116:ラック部
特許請求可能な発明
(1)転舵軸の移動により車輪を転舵させる転舵システムであって、
電動モータと、
その電動モータの出力を前記転舵軸に伝達する伝達装置と、
前記電動モータの回転角と前記転舵軸の移動量とに基づいて、前記伝達装置の異常を検出する異常検出部と
を含むことを特徴とする転舵システム。
(2)前記伝達装置が、ナット部材の回転を前記転舵軸の直線移動に変換する運動変換装置と、前記電動モータの回転を前記ナット部材に伝達する回転伝達装置とを含む(1)項に記載の転舵システム。
(3)前記異常検出部が、
前記電動モータの回転角を取得する回転角取得装置と、
前記転舵軸の移動量を取得する移動量取得装置と
を含み、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角に対して前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量が小さい場合に、前記伝達装置の異常であると検出するものである(1)項または(2)項に記載の転舵システム。
回転角取得装置は、例えば、回転数センサを含み、回転数センサの検出値を積分して回転角を取得するものとすることができる。移動量取得装置は、例えば、位置センサを含み、位置センサによって検出された転舵軸の位置に基づいて転舵軸の移動量を取得するものとすることができる。移動量取得装置は、転舵軸の移動量を直接検出可能な変位センサを含むものとすることもできる。
(4)前記異常検出部が、前記伝達装置が正常である場合の、前記電動モータの回転角と前記転舵軸の移動量との関係である標準特性を記憶する標準特性記憶部を備え、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角と前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量との関係である実特性が前記標準特性記憶部に記憶された前記標準特性より前記電動モータの回転角に対して前記転舵軸の移動量が小さくなる関係にある場合に、前記伝達装置の異常であると検出するものである(3)項に記載の転舵システム。
標準特性は、複数の電動モータの回転角と転舵軸の移動量との組で表されることが多いが、1つの電動モータの回転角と転舵軸の移動量との組で表すことも可能である。また、電動モータの回転角が予め定められた設定回転角である場合の転舵軸の移動量、転舵軸の移動量が設定移動量である場合の電動モータの回転角も、標準特性を表すと考えることができる。そのため、記憶部には、電動モータの回転角と転舵軸の移動量との複数の組を記憶しておく必要は必ずしもない。
(5)前記標準特性記憶部が、少なくとも、前記伝達装置が正常である場合の、前記電動モータの回転角が第1設定回転角である場合の前記転舵軸の移動量である標準移動量を記憶するものであり、
前記異常検出部が、前記標準特性記憶部に記憶された前記標準移動量から、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角が前記第1設定回転角である場合の前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量を引いた値が第1異常判定しきい値より大きい場合に、前記伝達装置の異常であると検出するものである(4)項に記載の転舵システム。
伝達装置の異常の場合には、実際の転舵軸の移動量は標準移動量より小さくなる。
(6)前記標準特性記憶部が、少なくとも、前記伝達装置が正常である場合の、前記転舵軸の移動量が第1設定移動量である場合の前記電動モータの回転角である標準回転角を記憶するものであり、
前記異常検出部が、前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量が前記第1設定移動量である場合の前記回転角取得装置によって検出された前記電動モータの回転角から前記標準特性記憶部に記憶された前記標準回転角を引いた値が第2異常判定しきい値より大きい場合に、前記伝達装置の異常であると検出するものである(4)項または(5)項に記載の転舵システム。
伝達装置の異常の場合には、実際の電動モータの回転角は標準回転角より大きくなる。また、(4)項に記載の異常検出と(5)項に記載の異常検出との両方が行われるようにすることもできる。それにより、異常検出の信頼性を向上させることができる。
(7)前記異常検出部が、前記移動量取得装置によって検出された前記転舵軸の移動量を、前記伝達装置の温度に基づいて補正する移動量補正部を含む(3)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
温度が低い場合は高い場合より、部品同士のガタが大きくなるため、電動モータの回転角に対する転舵軸の移動量が小さくなる。例えば、部品同士のガタが大きい場合は小さい場合より、電動モータが回転しても転舵軸が移動しない場合の電動モータの回転角が大きくなるからである。そのため、温度が低く、部品同士のガタが大きい場合は温度が高く、部品同士のガタが小さい場合より、転舵軸の移動量を大きい値に補正することが望ましい。
なお、標準特性記憶部に記憶される標準特性は、伝達装置が正常であり、かつ、温度が常温(ガタの大きさが標準的な大きさである)である場合における特性が記憶されることが望ましい。
(8)前記移動量補正部が、前記移動量取得装置によって検出された前記転舵軸の移動量に補正値を加えて補正するとともに、前記補正値を、前記温度が低い場合は高い場合より大きい値に決定する補正値決定部を含むものである(7)項に記載の転舵システム。
例えば、温度が低い場合は高い場合より、ガタが大きくなる場合には、補正値は、温度が低い場合は高い場合より大きい値とすることができる。
(9)前記異常検出部が、前記電動モータの回転角の絶対値が上限角度を越えない範囲で、前記伝達装置の異常を検出するものである(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
上限角度とは、例えば、転舵軸が移動しても車輪が路面に接地している状態を維持可能な電動モータの回転角の絶対値の最大値をいう。なお、転舵軸の移動量の絶対値が上限移動量を越えない範囲で、伝達装置の異常を検出することもできる。
(10)前記異常検出部が、車両のメインスイッチがON状態にあり、かつ、前記車両が停止状態にある場合に、異常検出条件が成立したとして前記伝達装置の異常を検出するものである(1)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
異常の検出は、車両の停止状態において行われる。走行中において行われるのではないため、外乱が少ない状態で異常の検出が行われるようにすることができる。
(11)前記異常検出部が、さらに、(i)運転者によって操舵部材の操舵が行われていないこと、(ii)前記車両が停止信号により停止している状態でないこと、(iii)パーキングのための操舵が行われた後に、車両が停止したこと、(iv)停止してからの経過時間が設定時間以内であることのうちの1つ以上が成立した場合に、前記異常検出条件が成立したとするものである(10)項に記載の転舵システム。
(ii)については、例えば、交通情報、ナビゲーションの情報、GPSによる位置情報等に基づけば、停止信号により停止している状態にあるか否かを検出することができる。また、車両に搭載されているカメラの撮像画像に基づいて停止信号により停止している状態にあるか否かを検出することも可能である。
(iii)については、例えば、(a)パーキングアシストが実行された後に車両が停止した場合、(b)操舵量が設定量以上であり、かつ、操舵方向が複数回切り換えられた後に停止した場合、(c)後退した後に車両が停止した場合等には、パーキングのための操舵が行われた後に、停止したと検出することができる。(iii)の場合には、グリスも馴染んでいるため、異常の検出には適した状態にある。(iii)の条件と(iv)の条件とが成立した場合に、異常検出条件が成立するとした場合には、グリスが固まる前に異常の検出を実行することができ、望ましい。
(12)前記異常検出部が、前記電動モータの中立位置からの駆動により、前記転舵軸が右方に移動させられる場合と前記転舵軸が左方に移動させられる場合との各々において、前記回転角取得装置によって前記電動モータの回転角を取得するとともに前記移動量取得装置によって前記転舵軸の移動量を取得するものである(3)項ないし(11)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
(13)前記異常検出部が、前記転舵軸が右方へ移動させられた場合の、前記電動モータの回転角および前記転舵軸の移動量と、前記転舵軸が左方へ移動させられた場合の、前記電動モータの回転角および前記転舵軸の移動量とに基づいて前記中立位置を補正して真の中立位置を取得し、前記真の中立位置に基づいて前記電動モータの回転角を補正する回転角補正部を含む(12)項に記載の転舵システム。
(14)前記異常検出部が、前記伝達装置の異常の検出の開始前に、前記電動モータを駆動してグリスを馴染ませるグリス馴染ませモータ駆動部を含む(1)項ないし(13)項のいず
れか1つに記載の転舵システム。
電動モータは、上述の上限回転角とほぼ同じ範囲、すなわち、伝達装置の異常の検出の範囲内で駆動することが望ましい。
(15)前記異常検出部が、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角が第2設定回転角である場合の前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量と、前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量が第2設定移動量である場合の前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角との少なくとも一方の前回値と今回値との差が設定差より大きい場合に、再度、前記電動モータを駆動して、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角が前記第2設定回転角である場合の前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量と、前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量が前記第2設定移動量である場合の前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角との少なくとも一方を取得するモータ再駆動部を含む(3)項ないし(14)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
第1設定回転角と第2設定回転角とは同じであっても異なっていてもよく、第1設定移動量と第2設定移動量とは同じであっても異なっていてもよい。
(16)当該転舵システムが、前記モータ再駆動部により前記電動モータが予め定められた設定回数以上駆動されても、前記前回値と前記今回値との差が前記設定差以下にならない場合に、前記移動量取得装置と前記回転角取得装置との少なくとも一方の異常である可能性があるとする取得装置異常検出部を含む(15)項に記載の転舵システム。
モータ再駆動部により電動モータが設定回数、駆動されても、前回値と今回値との差が設定差以下にならない場合には、上述のように、移動量取得装置や回転角取得装置の異常である可能性があるが、その他、伝達装置の異常である可能性もある。
(17)当該転舵システムが、前記異常検出部による異常の検出結果を報知する報知装置を含む(1)項ないし(16)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
報知装置は、視覚に訴えるもの(例えば、ディスプレイ、光発生装置等が該当する)であっても聴覚に訴えるもの(例えば、音声発生装置、ブザー等が該当する)であっても触覚に訴えるもの(例えば、操舵部材の振動、操舵部材の操舵を重くする等)であってもよい。
(18)当該転舵システムが、運転者によって操舵可能な操舵部材の操舵状態に基づいて前記電動モータを制御する転舵制御部を含む(1)項ないし(17)項のいずれか1つに記載の
転舵システム。
転舵制御部はコンピュータを主体とするものである。なお、転舵制御部は、異常検出部と同じコンピュータによって構成されるものであっても、異なるコンピュータによって構成されるものであってもよい。
(19)当該転舵システムが、前記転舵軸と、運転者によって操舵可能な操舵部材との間に設けられた操舵伝達装置を含む(1)項ないし(18)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
転舵軸にラック部を設け、操舵伝達装置をラックアンドピニオン機構を含むものとすることができる。なお、転舵軸であるラックバーは、運転者による操舵部材の操舵と、電動モータの駆動との両方によって移動させられる。
(20)前記操舵伝達装置が、前記操舵部材と前記転舵軸とを接続する接続状態と、前記操舵部材と前記転舵軸とを遮断する遮断状態とに切換え可能な電磁クラッチを含み、
前記異常検出部が、前記電磁クラッチを前記遮断状態に切り換えた後に、前記伝達装置の異常を検出するものである(19)項に記載の転舵システム。
電磁クラッチの遮断状態において、異常の検出における転舵軸の移動が操舵部材に伝達されないため、運転者が違和感を感じることがない。
(21)当該転舵システムが、運転者によって操舵可能な操舵部材を含むが、前記操舵部材の前記運転者による操舵を前記転舵軸に伝達する操舵伝達装置を含まないものである(1)項ないし(20)項のいずれか1つに記載の転舵システム。
操舵伝達装置を含まないため、操舵部材の設置の自由度を向上させることができる。

Claims (14)

  1. 転舵軸の移動により車輪を転舵させる転舵システムであって、
    電動モータと、
    その電動モータの出力を前記転舵軸に伝達する伝達装置と、
    前記電動モータの回転角と前記転舵軸の移動量とに基づいて、前記伝達装置の異常を検出する異常検出部と
    を含み、
    前記異常検出部が、車両のメインスイッチがON状態にあり、かつ、前記車両が停止状態にある場合に、異常検出条件が成立したとして前記伝達装置の異常を検出するものである転舵システム。
  2. 前記異常検出部が、
    前記電動モータの回転角を取得する回転角取得装置と、
    前記転舵軸の移動量を取得する移動量取得装置と、
    前記伝達装置が正常である場合の、前記電動モータの回転角と前記転舵軸の移動量との関係である標準特性を記憶する標準特性記憶部と
    を含み、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角と前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量との関係である実特性が、前記標準特性記憶部に記憶された前記標準特性に比較して、前記電動モータの回転角に対して前記転舵軸の移動量が小さくなる関係にある場合に、前記伝達装置の異常であると検出するものである請求項1に記載の転舵システム。
  3. 前記標準特性記憶部が、少なくとも、前記伝達装置が正常である場合の、前記電動モータの回転角が第1設定回転角である場合の前記転舵軸の移動量である標準移動量を記憶するものであり、
    前記異常検出部が、前記標準特性記憶部に記憶された前記標準移動量から、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角が前記第1設定回転角である場合の前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量を引いた値が第1異常判定しきい値より大きい場合に、前記伝達装置の異常であると検出するものである請求項2記載の転舵システム。
  4. 前記標準特性記憶部が、少なくとも、前記伝達装置が正常である場合の、前記転舵軸の移動量が第1設定移動量である場合の前記電動モータの回転角である標準回転角を記憶するものであり、
    前記異常検出部が、前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量が前記第1設定移動量である場合の前記回転角取得装置によって検出された前記電動モータの回転角から前記標準特性記憶部に記憶された前記標準回転角を引いた値が第2異常判定しきい値より大きい場合に、前記伝達装置の異常であると検出するものである請求項2または3に記載の転舵システム。
  5. 前記異常検出部が、前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量を、前記伝達装置の温度に基づいて補正する移動量補正部を含む請求項2ないし4のいずれか1つに記載の転舵システム。
  6. 前記異常検出部が、前記電動モータの中立位置からの駆動により、前記転舵軸が右方へ移動させられた場合と左方へ移動させられた場合との各々において、前記回転角取得装置によって前記電動モータの回転角を取得するとともに前記移動量取得装置によって前記転舵軸の移動量を取得するものである請求項2ないし5のいずれか1つに記載の転舵システム。
  7. 前記異常検出部が、前記転舵軸が右方へ移動させられた場合の、前記電動モータの回転角および前記転舵軸の移動量と、前記転舵軸が左方へ移動させられた場合の、前記電動モータの回転角および前記転舵軸の移動量とに基づいて前記中立位置を補正して真の中立位置を取得し、前記真の中立位置に基づいて前記電動モータの回転角を補正する回転角補正部を含む請求項6に記載の転舵システム。
  8. 前記異常検出部が、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角が第2設定回転角である場合の前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量と、前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量が第2設定移動量である場合の前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角との少なくとも一方の前回値と今回値との差が設定差より大きい場合に、再度、前記電動モータを駆動して、前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角が前記第2設定回転角である場合の前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量と、前記移動量取得装置によって取得された前記転舵軸の移動量が前記第2設定移動量である場合の前記回転角取得装置によって取得された前記電動モータの回転角との少なくとも一方を取得するモータ再駆動部を含む請求項2ないし7のいずれか1つに記載の転舵システム。
  9. 当該転舵システムが、前記モータ再駆動部により前記電動モータが予め定められた設定回数、駆動されても、前記前回値と前記今回値との差が前記設定差以下にならない場合に、前記移動量取得装置と前記回転角取得装置との少なくとも一方の異常である可能性があるとする取得装置異常検出部を含む請求項8に記載の転舵システム。
  10. 前記異常検出部が、前記電動モータの回転角の絶対値が上限角度を越えない範囲で、前記伝達装置の異常を検出するものである請求項1ないし9のいずれか1つに記載の転舵システム。
  11. 前記異常検出部が、前記伝達装置の異常の検出の開始前に、前記電動モータを駆動してグリスを馴染ませるグリス馴染ませモータ駆動部を含む請求項1ないし10のいずれか1つに記載の転舵システム。
  12. 当該転舵システムが、運転者によって操舵可能な操舵部材の操舵状態に基づいて前記電動モータを制御する転舵制御部を含む請求項1ないし11のいずれか1つに記載の転舵システム。
  13. 当該転舵システムが、前記転舵軸と、運転者によって操舵可能な操舵部材との間に設けられた操舵伝達装置を含み、
    前記操舵伝達装置が、前記操舵部材と前記転舵軸とを接続する接続状態と、前記操舵部材を前記転舵軸から遮断する遮断状態とに切換え可能な電磁クラッチを含み、
    前記異常検出部が、前記電磁クラッチを前記遮断状態に切り換えた後に、前記伝達装置の異常を検出するものである請求項1ないし12のいずれか1つに記載の転舵システム。
  14. 当該転舵システムが、運転者によって操舵可能な操舵部材を含むが、前記操舵部材の前記運転者による操舵を前記転舵軸に伝達する操舵伝達装置を含まないものである請求項1ないし12のいずれか1つに記載の転舵システム。
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