JP7131103B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
例えば電動バルブタイミング調整装置(E-VCT(Variable Cam Timing))は、位相調整機構とモータ制御装置とから構成されている。モータ制御装置は、モータと、駆動装置(以下、EDU(Electronic Driver Unit)と称する)とから構成されている。モータとEDUとは、EDU基板に搭載されたコネクタにより電気的に接続されている。
上記コネクタはEDU基板に片持ち支持されてEDU基板からはみ出していることから、エンジンの回転や走行時の振動により激しく振られる。そこで、コネクタの耐振性を確保するためにコネクタを筐体に例えば熱硬化性接着剤により接着固定している(特許文献1参照)。
特開2018-7417号公報
ところで、熱硬化前の接着剤は液状で流動性を有していることから、筐体においてコネクタに対向する部位に壁部で囲繞された保持部を陥没形成し、その保持部に接着剤を塗布するようにしている。保持部に塗布された接着剤は流出しないように保持されるので、EDU基板を筐体に組み付けると、保持部に塗布された接着剤がコネクタに接着する。その状態で接着剤を加熱して熱硬化させると、コネクタを筐体に接着固定することができる。
ここで、EDU基板を筐体に組む付けた際にコネクタが筐体に接触してEDU基板に無理な力が作用しないように、コネクタと筐体との間に僅かな隙間を設けるように設計している。
このような構造のため、次のような課題を有している。
耐振設計としては接着剤の塗布面積、つまりコネクタに対する接着面積が重要であるが、耐振性確保のため塗布量を上げた場合、コネクタと筐体との隙間から接着剤がはみ出してモータの巻線との接続部に付着し、例えば熱かしめ用電極と接触してしまう恐れがある。
つまり、接着剤をディスペンサにより保持部へ目標塗布量だけ塗布するにしても目標塗布量を中心にしてばらついてしまうことから、塗布量が目標塗布量よりも多くなることがある。このような場合、コネクタが押し付けられた接着剤が保持部から端子にはみ出してしまうことがあり、そのための手直し工程が課題となっている。この課題を解決する手段として、保持部の壁部を高くすれば接着剤がはみ出してしまうことを防止できるが、装置全体を極力薄くしたいという要望があることから、壁部を高くできないのが実情である。
一方で塗布量を下げた場合、コネクタに対する接着面積が減少してしまう。このため、エンジンの回転や走行時の振動によりコネクタが激しく振れた場合、モータの巻線が断線してしまう恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、駆動基板とモータの巻線とを接続するためのコネクタを筐体に接着固定する際に、コネクタに対する接着面積を高めながら接着剤がモータの巻線との接続部側にはみ出してしまうことを抑制できるモータ制御装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、コネクタ(34)に設けた貫通孔(43)に接着剤(42)を充填することができるので、保持部(41)に対する接着剤(42)の供給量のばらつきを貫通孔(43)で吸収することが可能となり、端子(35)側への接着剤のはみ出しを抑制できる。
また、貫通孔(43)に接着剤(42)が入り込むことで接着形状が凹凸となりアンカー効果を発揮させることができるので、耐振性を向上することができる。
第1実施形態における内部コネクタの縦断側面図 モータ制御装置を概略的に示す縦断面図 モータ制御装置及びモータの斜視図 モータ制御装置の平面図 内部コネクタの平面図 貫通孔の形成位置を示す内部コネクタの平面図(その1) 貫通孔の形成位置を示す内部コネクタの平面図(その2) 貫通孔の形成位置を示す内部コネクタの平面図(その3) 第2実施形態における内部コネクタの縦断側面図 第3実施形態における内部コネクタを模式的に示す縦断面図 第4実施形態における内部コネクタを模式的に示す縦断面図
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。
(第1実施形態)
バルブタイミング調整装置に適用した第1実施形態について図1から図8を参照して説明する。
図2に示すバルブタイミング調整装置1は、車両において内燃機関の図示しないクランク軸からカム軸2へクランクの回転を伝達する回転伝達系に設けられている。カム軸2は、図示しない吸気弁をクランクの回転に応じて開閉する。バルブタイミング調整装置1は、クランクの回転に対してカム軸2を進角または遅角させるように制御する機能を有する。
バルブタイミング調整装置1は、位相調整機構3とモータ制御装置4とから構成されている。位相調整機構3は、クランクと連結された図示しないチェーンにより回転される一方、その回転をモータ制御装置4により進角または遅角した状態でカム軸2に伝達する。バルブタイミング調整装置1については、本出願人による特開2015-203392号公報に開示された構成と基本的に同一であることから、図1では位相調整機構3を簡略化して図示しており詳細な説明は省略する。
モータ制御装置4について説明する。
モータ制御装置4は、モータ5と駆動装置(EDU:Electronic Driver Unit)6とから構成された機電一体製品であり、内燃機関のチェーンケースなどの静止部位に取り付けられる。
モータ5はブラシレスの永久磁石型同期モータであり、図3にも示すように、モータハウジング7、ベース8、軸受9,10、モータ軸11、ロータ12、センサマグネット13、ステータ14から構成されている。
モータハウジング7は例えば鉄製であり、フランジを有した扁平容器状に形成されている。ベース8は例えばアルミニウム製であり、モータハウジング7の開口部を閉鎖するように固定される。モータハウジング7とベース8とによりモータ5の筐体が構成されており、その内部に各部品が組み付けられることでモータ5が構成されている。
モータ軸11の先端部はモータハウジング7から外部に突出しており、位相調整機構3に連結されている。具体的には、モータ軸11の先端部には孔15が形成されており、その孔15にピン16を挿通させることでジョイント17がモータ軸11の先端に組み付けられている。このジョイント17は、モータ制御装置4を位相調整機構3にフレキシブルに連結するためのものである。モータハウジング7には開口部18が形成されており、その開口部18に環状のシール19が被着されることでモータ5内への防水が図られている。
ロータ12はモータ軸11に一体に設けられており、ロータ磁束の主体となる永久磁石20、永久磁石20が発する磁束を整流する2枚の固定板21,22、永久磁石20の円周面上に設けられた1つまたは複数の永久磁石23から構成されている。永久磁石23は、ロータ磁束の補助と整流を担う機能を発揮する。
センサマグネット13はロータ12においてベース8と対向する面に固定されており、ベース8と対向する極性が所定角度毎に切り替わるように設けられている。
ステータ14はモータハウジング7に位置決め状態で収納されており、内周側に突出した複数のティース部24aを有した環状のステータコア24、ティース部24aに樹脂ボビン25を介して巻回されたステータ巻線26から構成されている。ステータ巻線26はモータ5のU,V,Wの各相に対応して設けられており、中性点を形成するためのターミナル27を介して互いに電気的に接続されている。ステータ14は、ステータ巻線26に駆動電流が供給されることで回転磁界を発生する。
駆動装置6は、上述したベース8に加えてカバー28及びEDU基板29(駆動基板に相当)から構成されている。カバー28は例えば鉄製であり、ベース8及びカバー28により駆動装置6の筐体が構成されている。
EDU基板29は、図4に示すように、ベース8にネジ30により固定されている。EDU基板29には、モータ5を駆動するためのインバータ回路を構成する複数の部品が実装されている。部品としては、MOSFET、駆動IC、コイル、コンデンサなどである。
EDU基板29に裏面には、図2に示すようにホール素子31が搭載されている。ベース8には窓部32が形成されており、その窓部32にホール素子31が位置してセンサマグネット13に対向している。ホール素子31は、センサマグネット13の回転位置を検出して検出信号を駆動ICに出力する。
駆動ICは、各ホール素子31の検出信号に基づき、ロータ12の回転位置を検出する。また、駆動ICは、図示しないECUから、モータ5の回転方向及び回転数を指示する信号を取得し、この指示信号と上記回転位置とに基づいて、各MOSFETのゲート駆動信号を生成して出力する。
EDU基板29には、図4に示すように、図示しないECUとの接続用の外部コネクタ33、及びモータ5との接続用の内部コネクタ34が搭載されている。
外部コネクタ33はベース8から外部を臨んでおり、図示しないECUから出力されたモータ5の指示信号をEDU基板29に出力する。また、EDU基板29から出力されたダイアグ信号や、モータ5の実回転数及び実回転方向を示す信号を上記ECUに出力する。EDU基板29は、外部コネクタ33を介して電源が供給される。
内部コネクタ34は、インバータ回路の三相に対応した3個の端子35をコネクタハウジング36にインサート成型して形成されている。図5に示すように、図示上方の側面から端子35の基端部35aが突出し、図示下方の側面から先端部35bが突出している。内部コネクタ34は、端子35の基端部35aがEDU基板29に固定されることでEDU基板29に片持ち支持されている。ベース8には窓部37が形成されており、端子35の先端部35b側は窓部37を介してモータ5側に対向している。モータ5のステータ巻線26の各端部26aは、窓部37を通過した状態で端子35の先端部35bと熱かしめされている。これにより、インバータ回路の三相出力線とモータ5のステータ巻線26とが電気的に接続されている。
ここで、内部コネクタ34の上面には肉盗み穴38が複数形成されている。本実施形態では、肉盗み穴38を端子35が位置する部位に形成することで内部コネクタ34の強度を確保するようにしている。また、内部コネクタ34の下面(接触面に相当)には穴部39が複数形成されている。この穴部39は、インサート成型時に金型内において端子35を支持するためのボスに対応するものである。本実施形態では、肉盗み穴38の下方となる下面に穴部39が形成されているが、肉盗み穴38と対応しない部位に穴部39を形成するようにしても良い。
さて、上述したように内部コネクタ34はEDU基板29に片持ち支持されており、エンジンの回転や走行時の振動により大きく振られることから、内部コネクタ34をベース8に例えば一液性の熱硬化タイプのシリコーン接着剤(以下、接着剤と称する)42により接着固定している。
熱硬化前の接着剤42は液状で流動性を有していることから、ベース8に塗布した接着剤42が流れ出さないようにベース8に壁部40で囲繞された保持部41を陥没形成し、その保持部41に接着剤42を塗布することで保持するようにしている。この場合、内部コネクタ34がベース8に接触した状態ではEDU基板29において内部コネクタ34の固定箇所に無理な力が作用する恐れがあることから、EDU基板29に無理な力が作用しないように内部コネクタ34と保持部41との間に僅かな隙間が存するように設計している。
ところで、上述したように熱硬化前の接着剤42は液状で流動性を有していることから、ディスペンサにより接着剤42を保持部41へ目標塗布量だけ自動的に塗布するにしても目標塗布量を中心にしてばらついてしまうことは避けられない。このため、接着剤42の塗布量が目標塗布量よりも多くなった場合は、内部コネクタ34が押し付けられた接着剤42が保持部41から端子35側にはみ出してしまうことがあり、そのための手直し工程が課題となっている。この場合、保持部41を囲繞する壁部40を高くすれば接着剤42のはみ出しを防止できるが、装置全体の扁平化のために壁部40を現状から高くできないのが実情である。
このような事情から、本実施形態では、内部コネクタ34の下面に形成されている端子支持用のスタッドに対応した穴部39に接着剤42を充填可能とした。つまり、穴部39に接着剤42を充填した場合、その分だけ接着剤42を吸収可能となるので、接着剤42のはみ出しを抑制することができるからである。
しかしながら、内部コネクタ34が接着剤42に接触した状態では、穴部39が接着剤42で閉鎖された密閉空間となることから、接着剤42が穴部39に位置する空気の抵抗を受けて穴部39に進入することができない。
そこで、図1に示すように、穴部39と内部コネクタ34の上面に形成された肉盗み穴38とを図示上下方向に連通する貫通孔43を形成した。つまり、貫通孔43の一方の開口部43aは穴部39であり、他方の開口部43bが上面の肉盗み穴38の底面に設けられている。これにより、接着剤42が穴部39に円滑に進入するようになるので、接着剤42を貫通孔43に充填して吸収可能となる。この場合、熱硬化前の接着剤42は流動性を有していることから、貫通孔43に充填された接着剤42の液面は保持部41に保持されている接着剤42の液面とほぼ同一となる。したがって、穴部39の径を拡大することで接着剤42の充填量を高めることができる。
さて、上述のように内部コネクタ34に貫通孔43を形成した場合は、貫通孔43の位置により次のように異なる効果を期待することができる。尚、貫通孔43は、肉盗み穴38に対応した部位以外にも形成可能として説明する。
(1)図6に示すように、貫通孔43を接着剤42のはみ出し箇所、つまり保持部41の周縁部に対向した部位の近傍に配置する。このような配置によれば、接着剤42のはみ出し抑制効果を向上することができる。この場合、接着剤42は一定の粘度(例えば50mPa・s@25℃)であるため、接着剤42の液面が完全に水平にならない場合がある。そのため、はみ出し箇所の近傍に配置した方がよりはみ出し抑制効果が高い。
(2)図7に示すように、貫通孔43を内部コネクタ34の先端に近接した部位に配置する。このような配置によれば、内部コネクタ34の耐振性を向上することができる。つまり、エンジンの回転や走行時の振動による内部コネクタ34の振れは先端に近いほど大きいことから、内部コネクタ34の先端に接着剤42によるアンカー効果を発生させることで耐振性を向上させることができる。
(3)図8に示すように、貫通孔43をモータ5の巻線との接続部である端子35に近接した部位に配置する。このような配置によれば、接続部の耐振性を向上することができる。内部コネクタ34の振動による製品の故障モードは、接続部の巻線断線である。ゆえに、その近傍に接着剤42のアンカー効果を生じさせることで故障に対する耐振性を向上させることができる。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
内部コネクタ34において、穴部39を利用して貫通孔43を形成することで接着剤42の逃げ場を設けるようにしたので、接着剤42の塗布のばらつき分を吸収可能となり、接着剤42のはみ出しによる不良率低減や手直し工程を削減できる。この結果、はみ出した接着剤42が端子35の先端部35bに接触することを防止可能となり、熱かしめ用電極が接着剤42の干渉を受けてしまうことを防止できる。
はみ出しの抑制分だけ塗布量を高めることができるので、耐振性の向上を期待することができる。
内部コネクタ34の下面に対する接着剤42の接触形状が単純な平面形状ではなく凸凹形状となるので、内部コネクタ34の位置ずれを規制するアンカー効果を期待でき、耐振性を高めることができる。
貫通孔43を形成することによって内部コネクタ34の材料費の低減やヒケ等の成形不良率の低減を期待できる。
予め接着剤42を保持部41に塗布しておき、そこに内部コネクタ34を押し付けることで機械的に固定する工程としたので、全体を比較的均一に接着できる。
予め内部コネクタ34の下面全体に対応して接着剤42を塗布してあるので、内部コネクタ34の下面全体に接着剤42を塗布することに関しては制御しやすい。
内部コネクタ34の下面に既に形成されている穴部39を利用して貫通孔43を構成するようにしたので、内部コネクタ34の形状を大きく変更することなく実施できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図9を参照して説明する。この第2実施形態は、内部コネクタ34の上面に形成されている肉盗み穴38を利用して貫通孔を形成したことを特徴とする。
図9に示すように、内部コネクタ34の上面に形成されている肉盗み穴38の底面に貫通孔43を形成するようにした。つまり、貫通孔43の一方の開口部43aが内部コネクタ34の下面、他方の開口部43bが肉盗み穴38の底面に位置するようにした。これにより、貫通孔43は内部コネクタ34を図示上下方向に貫通していることから、接着剤42を貫通孔43に円滑に充填することができる。この結果、内部コネクタ34が押し付けられた接着剤42を吸収可能となる。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
内部コネクタ34の上面に形成されている肉盗み穴38を利用して貫通孔43を形成するようにしたので、第1実施形態と同様に、保持部41からはみ出す接着剤42を貫通孔43に吸収可能となり、保持部41から接着剤42がはみ出してしまうことを抑制することができる。
接着剤42が貫通孔43に充填された状態で熱硬化するので、内部コネクタ34に対する接着剤42の接触面積を増大することができ、耐振性を高めることができる。
内部コネクタ34に既に形成されている肉盗み穴38を利用して貫通孔43を形成するようにしたので、内部コネクタ34の形状を大きく変更することなく実施することができる。
尚、上記第1実施形態と同様に、穴部39も貫通孔として利用するようにしても良い。この場合、貫通孔43の数を増加することができるので、貫通孔43への接着剤42の充填量を高めることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について図10を参照して説明する。この第3実施形態は、上記各実施形態において、内部コネクタ34の底面に形成された貫通孔43の一方の開口部43aの周縁部に面取部を設けたことを特徴とする。
熱硬化前の接着剤42が液状であっても水に比較して粘性が比較的高いことから、上記各実施形態のように貫通孔43の一方の開口部43aの周縁部の断面形状が直角形状である場合は、貫通孔43の周縁部が抵抗となり、接着剤42が円滑に貫通孔43に進入しにくいことが想定される。
そこで、本実施形態では、図10に示すように、内部コネクタ34の下面側に位置する貫通孔43の一方の開口部43aの周縁部に面取部44を形成するようにした。この場合、接着剤42が貫通孔43に進入すると、貫通孔43の一方の開口部43aが広い状態から徐々に狭くなることから、接着剤42を面取部44に沿って貫通孔43に円滑に進入することができる。
ここで、上述したアンカー効果を発揮させるには、図10に示すように接着剤42が面取部44を上回って進入することが重要となり、そのための条件としては、壁部40の高さが面取部44の頂点以上であることが必要となる。これは、壁部40の高さが面取部44の頂点未満の場合は、接着剤42の液面が面取部44を上回ることができなくなり、十分なアンカー効果を発揮することができないからである。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
内部コネクタ34の下面に位置する貫通孔43の一方の開口部43aの周縁部に面取部44を形成するようにしたので、貫通孔43への接着剤42の充填性を一層高めることができ、接着剤42のはみ出し抑制効果を一層高めることができる。
貫通孔43への接着剤42の充填性が向上することで、より安定したはみ出し防止効果や耐振性向上の効果を見込むことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について図11を参照して説明する。この第4実施形態は、保持部41への接着剤42の供給方法を変更したことを特徴とする。
上記各実施形態では、接着剤42を保持部41へ予め塗布した状態で内部コネクタ34を接着剤42に押し付けるようにしたが、接着剤42が期待した箇所に塗布されず、期待した接着力を発揮できない場合があることが想定される。
そこで、本実施形態では、予め内部コネクタ34をベース8に組み付けておき、貫通孔43から接着剤42を注入する製造工程を採用する。
即ち、図11に模式的に示すように、内部コネクタ34の貫通孔43の他方の開口部43bから接着剤42を注入すると、接着剤42が貫通孔43を通過して図中に矢印で示すように保持部41に供給される。この場合、接着剤42は貫通孔43を中心として保持部41に供給されるので、貫通孔43をベース8との接着力が要求される部位に形成することで内部コネクタ34をベース8に効果的に接着することができる。
また、接着剤42は貫通孔43を中心として内部コネクタ34と保持部41との間の隙間を流動するので、上記各実施形態のように内部コネクタ34が接着剤42に押し付けられるのと違って、接着剤42が保持部41からはみ出すことを抑制可能となる。
つまり、従来は接着剤を塗布した筐体部品にコネクタを組付けることで接着剤を押し付けていたが、組付け後に注入する工程とすることで接着剤の重力と毛細管現象で広がる形となるため、原理的に接着剤のはみ出しが発生しにくくなる。
このような実施形態によれば、接着剤42を貫通孔43に注入することで保持部41に供給するようにしたので、確実に接着したい箇所に注入することで該当箇所の耐振性を向上させることができると共に、接着剤42のはみ出しの抑制効果の向上を期待することができる。
尚、貫通孔43に注入した接着剤42を熱硬化した後にさらに接着剤42を注入して熱硬化させるようにしても良い。この場合、内部コネクタ34に対する接着面積を高めることができるので、耐振性の一層の向上を期待できる。また、貫通孔43に対する接着剤42の充填量を高めることができるので、アンカー効果の向上も期待できる。
(その他の実施形態)
バルブタイミング調整装置を排気弁駆動用のカム軸に対応して設けるようにしても良いし、両方のカム軸に対応して設けるようにしても良い。
内部コネクタ34の下面に肉盗み穴を形成し、その肉盗み穴を貫通孔としても良い。つまり、内部コネクタ34が接着剤42に押し付けられた状態では、肉盗み穴が密閉空間となり、接着剤42が密閉空間内の空気の抵抗を受けて肉盗み穴に進入することができない。そこで、内部コネクタ34に肉盗み穴に貫通孔を形成することで、接着剤42を肉盗み穴に円滑に充填することができる。
接着剤としては1液性の熱硬化タイプに限定されることなく、2液性や常温硬化タイプのものを用いるようにしても良い。
本発明をバルブタイミング調整装置のモータ制御装置以外のモータ制御装置に適用するようにしても良い。
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、4はモータ制御装置、5はモータ、7はモータハウジング(筐体)、8はベース(筐体)、29はEDU基板(駆動基板)、34は内部コネクタ(コネクタ)、35は端子、35aは基端部、35bは先端部、36がコネクタハウジング、38は肉盗み穴、39は穴部、41は保持部、42は接着剤、43は貫通孔、43aは一方の開口部、43bは他方の開口部、44は面取部である。

Claims (8)

  1. モータ(5)と、
    前記モータの筐体(7、8)と、
    前記筐体に設けられ、前記モータを駆動する駆動基板(29)と、
    記駆動基板に端子(35)の基端部(35a)が固定されることで前記駆動基板に片持ち支持された状態で接着剤により前記筐体に接着固定されると共に、前記端子の先端部(35b)に前記モータの巻線が接続されることで前記駆動基板と前記モータとを電気的に接続するコネクタ(34)と、
    前記筐体において前記コネクタに対向した部位に設けられ、供給された液状の前記接着剤(42)が流出しないように保持する保持部(41)と、
    前記コネクタを貫通するように設けられ、一方の開口部(43a)が前記コネクタにおける前記接着剤との接触面に位置し、他方の開口部(43b)が前記接触面以外の部位に位置する貫通孔(43)と、
    を備え
    前記一方の開口部は、前記コネクタのハウジング(36)の前記接触面に端子支持用のボスに対応して形成されている穴部(39)であるモータ制御装置。
  2. モータ(5)と、
    前記モータの筐体(7、8)と、
    前記筐体に設けられ、前記モータを駆動する駆動基板(29)と、
    前記駆動基板に端子(35)の基端部(35a)が固定されることで前記駆動基板に片持ち支持された状態で接着剤により前記筐体に接着固定されると共に、前記端子の先端部(35b)に前記モータの巻線が接続されることで前記駆動基板と前記モータとを電気的に接続するコネクタ(34)と、
    前記筐体において前記コネクタに対向した部位に設けられ、供給された液状の前記接着剤(42)が流出しないように保持する保持部(41)と、
    前記コネクタを貫通するように設けられ、一方の開口部(43a)が前記コネクタにおける前記接着剤との接触面に位置し、他方の開口部(43b)が前記接触面以外の部位に位置する貫通孔(43)と、
    を備え、
    前記一方または他方の開口部のいずれかは、前記コネクタのハウジングに形成されている肉盗み穴(38)に設けられているモータ制御装置。
  3. 前記一方の開口部は、その周縁部に面取部(44)が設けられている請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記一方の開口部は、前記保持部の周縁部に対向した部位に近接して設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記一方の開口部は、前記コネクタの先端に近接して設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記一方の開口部は、前記端子に近接して設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記保持部は、製品の組み付け時に前記接着剤が塗布されることで供給されるように設けられ、その供給後に前記筐体に前記コネクタが固定されることで前記接着剤を前記接触面に接触させる請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記保持部は、製品の組み付け時に前記筐体に前記駆動基板が固定された状態で前記接着剤が前記貫通孔に注入されることで前記保持部に供給されるように設けられ、その供給により前記接着剤を前記接触面に接触させる請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
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