JP7130332B2 - 水性組成物 - Google Patents

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本発明は、乳酸菌死菌体とキサンタンガムとニガリを併用してなる水性組成物に関する。
乳酸球菌であるEnterococcus faecalis EC-12の菌体、特にその加熱処理死菌体に表皮ブドウ球菌由来のグリセロールの産生および皮膚表皮角化細胞由来の抗菌ペプチドの産生を促進する作用があることが知られている。(特許文献1)
特開2017-101006号公報
乳酸菌死菌体は不溶性であり水性組成物に多量に配合することが困難であった。本発明は、乳酸菌死菌体とキサンタンガムとニガリを併用することにより、乳酸菌死菌体の分散安定性が向上する水性組成物を提供することを課題とする。
本発明は、
下記(A)~(C)を含有する水性組成物
(A)乳酸菌死菌体
(B)キサンタンガム
(C)ニガリ
を提供する。
本発明の水性組成物は、乳酸菌死菌体とキサンタンガムとニガリを併用して用いることにより、不溶性である乳酸菌死菌体を安定に分散させる。
以下本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の水性組成物は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品など経皮、経粘膜、経口のいずれの用途にも用いられ得る。
本発明は、乳酸菌死菌体を必須成分として含む水性組成物である。
前記乳酸菌は、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ラクトコッカス(Lactococcus)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、リューコノストック(Leuconostoc)属、ワイセラ(Weissella)属及びビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属からなる群より選ばれた一つ以上の菌株であることが好ましい。特にはエンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)であることが好ましい。
乳酸菌の培養方法としては、従来公知の乳酸菌の培養方法も含め特に制限されるものではないが、加熱処理死菌体は、次の方法によって製造することができる。乳酸菌を常法にしたがって培養して得られた培養物から、例えば、濾過、遠心分離等の方法により菌体を回収し、水洗後、水等に懸濁して加熱処理した後、必要に応じて濃縮、乾燥することにより調整できる。通常使用される噴霧乾燥、凍結乾燥機等を用いて行ってもよい。場合によっては、加熱等による殺菌処理の前後、あるいは、乾燥処理の前後に、酵素処理、界面活性剤処理、磨砕・粉砕処理を行うこともでき、これらの処理により得られるものも、本発明の死菌体に含まれる。
水洗及び懸濁に使用する水は、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用可能な水には、精製水、加熱処理水、イオン交換水、生理食塩水、種々緩衝液等も含まれる。
本発明における当該製剤への乳酸菌死菌体の配合量としては、通常0.01~2質量%、特に0.01~1質量%が好ましい。
本発明の水性組成物は、キサンタンガムを含有する。キサンタンガムを配合することにより、乳酸菌死菌体の分散安定性を向上させることができる。
本発明に用いるキサンタンガムとしては、キサントモナス属菌(Xanthomonas campestris)を用いて、炭水化物を発酵させて、その菌体外に蓄積した多糖類を精製したものであり、D-グルコース、D-マンノース及びD-グルクロン酸のナトリウム、カリウム及びカルシウム塩からなる。本発明で用いるキサンタンガムは、通常のキサンタンガムを用いても、水素結合により物理的に架橋し、高次構造をもたせた架橋型キサンタンガムを用いてもよい。例えば、市販されているDSP五協フード&ケミカル株式会社製のエコーガムシリーズ、日清オイリオグループ株式会社製ノムコートZシリーズを用いることができる。
本発明における当該製剤へのキサンタンガムの配合量としては、通常0.01~10質量%、特に0.01~5質量%が好ましい。
本発明において用いるニガリは、海水から食塩を製造するにあたり食塩を晶出させた後の液若しくはその乾燥物、若しくは人為的にミネラル分を混合したものを用いる。ニガリの組成は、産地、製塩法(イオン交換膜法、天日法、塩田法若しくは蒸発法)の相違、食塩晶出時の温度、食塩晶出時の食塩濃度及び圧力その他の条件によって変わってくるが、トカラ列島周辺海域、若しくは南大東島周辺海域で採取した海水を原料として調製したニガリは、海水中に含まれる有機リン酸化合物等の汚染物質の混入が無く、高い効果が得られる。ニガリを配合することによって、さらに粘度が上昇し、乳酸菌死菌体の分散安定性を向上させることができる。
本発明における当該製剤へのニガリの配合量としては、通常0.0001~5質量%、特に0.01~3質量%が好ましい。
本発明の水性組成物を経口で用いる場合その剤型は、流動性を有する飲料のみならず、ゼリー状の剤型の飲料も包含する。
本発明の水性組成物を経口で用いる場合、嗜好性を高めるために、適宜甘味料を選択して配合してもよい。甘味料としては、例えば、ショ糖、ブドウ糖等の炭水化物類;ステビア、アスパルテーム、ソーマチン、アセスルファムK等の高甘味度甘味料;ソルビトール、エリスリトール、キシリトール等の糖アルコール;グリセリン等のグリセロール類を利用することができる。
本発明の水性組成物を経口で用いる場合には、通常保健機能食品、食品、医薬品及び医薬部外品の分野の飲料に用いることが可能な成分、例えば、上記以外のビタミン類、有機酸類、無機酸類、生薬、着色料、香料、保存剤、増粘剤、オリゴ糖類、多糖類、などの他、キトサン化合物、栄養強化成分、滋養強壮成分などを適時選択して配合することができる。
本発明の水性組成物を経皮で用いる場合その剤型としては、水性成分を多く含む剤型であれば特に限定されないが、化粧水、ジェル状化粧料、液体洗浄料、頭髪用ローション、液体入浴料などが挙げられ、化粧水、ジェル状化粧料、液体洗浄料が好ましく、油性成分を少量しか含まない化粧水やジェル状化粧料が特に好ましい。
本発明の水性組成物を経皮で用いる場合には上述の必須成分の他に、必要に応じて通常医薬品、医薬部外品、化粧品、浴用剤、洗浄剤などに配合される、油性成分、保湿剤、粉体、色素、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、薬剤、香料、樹脂、アルコール類などを適宜配合することができる。
本発明の水性組成物の効果について、以下の通り測定を行った。
表1に示した組成の実施例並びに比較例を調製し、乳酸菌死菌体の分散安定性を検討した。
[被検物質]
乳酸菌死菌体:ラ・フローラ EC-12(製造元:一丸ファルコス株式会社)を使用した。
キサンタンガム:エコーガム T(製造元:DSP五協フード&ケミカル株式会社)を使用した。
ニガリ:トカラニガリ N(製造元:株式会社ノエビア)を使用した。
[乳酸菌死菌体の分散安定性の評価]
調製した試料を25℃及び50℃の恒温槽で保管し、1か月後の乳酸菌死菌体の沈降を確認した。「○」:均一に分散していた、「×」:沈降がみられたとし、目視で評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007130332000001
表1に示した通り、3成分を併用することにより、乳酸菌死菌体の分散安定性が向上する。
[実施例2]化粧水
(1)エタノール 5.0(質量%)
(2)フェノキシエタノール 0.05
(3)グリセリン 5.0
(4)精製水 100合わせ
(5)乳酸菌死菌体 0.1
(6)キサンタンガム 1.0
(7)ニガリ 1.0
[実施例3]水性ジェル
(1)キサンタンガム 2.0(質量%)
(2)精製水 100合わせ
(3)グリセリン 10.0
(4)エタノール 5.0
(5)乳酸菌死菌体 0.2
(6)ニガリ(南大東島産) 2.0

Claims (1)

  1. 下記(A)~(C)を含有する水性組成物。
    (A)乳酸菌死菌体 0.01~1.0質量%
    (B)キサンタンガム 0.01~5.0質量%
    (C)ニガリ 0.01~3.0質量%
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005139075A (ja) 2003-11-04 2005-06-02 Noevir Co Ltd 皮膚常在菌の生態系バランス調整剤
JP2007153800A (ja) 2005-12-05 2007-06-21 Noevir Co Ltd 皮膚常在菌の生態系バランス調整剤
JP2017101006A (ja) 2015-12-04 2017-06-08 一丸ファルコス株式会社 表皮ブドウ球菌由来のグリセロール産生促進剤、皮膚表皮角化細胞由来の抗菌ペプチド産生促進剤、およびそれらの皮膚保護用外用剤への利用

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