JP7129290B2 - 建替え用の建物床構造 - Google Patents
建替え用の建物床構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7129290B2 JP7129290B2 JP2018171975A JP2018171975A JP7129290B2 JP 7129290 B2 JP7129290 B2 JP 7129290B2 JP 2018171975 A JP2018171975 A JP 2018171975A JP 2018171975 A JP2018171975 A JP 2018171975A JP 7129290 B2 JP7129290 B2 JP 7129290B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- floor
- ground
- existing
- pressure plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Foundations (AREA)
Description
特許文献1に開示されたような土間コンクリートでは、既存の建物がある場所に新たな建物を建て替えて設ける場合、上記のようなソイルセメントコラム群、コンクリートスラブを設けるには、既存の建物の基礎杭や耐圧板等の地下躯体を撤去した後、新たにソイルセメントコラム群を設けなければならない。このため、作業に多大な手間が掛かり、工期が長期化してしまう場合があった。
特許文献2に開示されたような構成においても、既存の建物がある場所に新たな建物を建て替えて設ける場合、上記のような支持杭、土間コンクリート床、緩衝部材を設けるには、既存の建物の基礎杭や耐圧板等の地下躯体を撤去した後、新たに支持杭を設けなければならない。このため、特許文献1と同様に、作業に多大な手間が掛かり、工期が長期化してしまう場合があった。
特許文献3に開示されたような構成においても、既存の建物がある場所に新たな建物を建て替えて設ける場合、上記のような浮上支持体、荷重伝達層、コンクリート土間を設けるには、既存の建物の基礎杭や耐圧板等の地下躯体を撤去した後、新たに浮上支持体やコンクリート土間を設ける必要があった。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の建替え用の建物床構造は、建替え用の建物床構造であって、地表面付近の地上1階、または地下階に設けられる土間コンクリートと、前記土間コンクリートの下方に設けられる改良地盤と、前記改良地盤の下方に埋設された既存耐圧板、または既存杭及び前記既存耐圧板と、を備え、前記土間コンクリートが、前記改良地盤と、前記既存耐圧板、または前記既存杭及び前記既存耐圧板とで支持されていることを特徴とする。
このような構成によれば、土間コンクリートの下方側に、改良地盤と、既存耐圧板、または既存杭及び前記既存耐圧板とが設けられて、土間コンクリートを支持する。これにより、土間コンクリートの下方に、2種類、または3種類の沈下抑止手段(改良地盤、既存杭、既存耐圧板)が設けられるために、改良地盤単体の場合に比べて、高い地盤支持力を発揮し、土間コンクリートの沈下を抑止できる。
また、既存耐圧板や既存杭を流用した構成となっており、施工の際に、建替え前の地下躯体よりも深い地盤部分が採掘されないため、締め固められた地盤状態が維持されている。したがって、高い地盤支持力を発揮し、土間コンクリートの沈下を抑止できる。
また、既存耐圧板、または既存杭及び前記既存耐圧板を解体、撤去することなく、既存耐圧板、または既存杭及び前記既存耐圧板を埋設させたまま、その上に改良地盤、土間コンクリートを設ける。このため、既存耐圧板、または既存杭及び既存耐圧板の撤去作業、新設の基礎杭の施工等が不要となり、作業の手間を低減でき、短工期化が可能となる。
したがって、比較的簡単な施工により実現可能な構成によって、土間コンクリートの沈下を効果的に抑制することが可能な、建替え用の建物床構造を提供することが可能となる。
このような構成によれば、改良地盤により、土間コンクリートに作用する鉛直荷重を、既存耐圧板、または既存杭及び既存耐圧板に効率良く伝達することができる。特に、改良地盤を、解体コンクリートガラを再利用して形成することで、解体コンクリートガラの搬出、及び改良地盤を構成する建設材料の搬入が不要となる。これにより、作業の手間を抑え、短工期化が可能となる。
このような構成によれば、土間コンクリートが、改良地盤と長尺のコンクリート体とを介して既存耐圧板、または既存杭及び既存耐圧板に支持される。これにより、土間コンクリート面に載置される重量物の荷重が、土間コンクリートの下面に接する改良地盤から存置されている既存地下躯体に伝達されるとともに、土間コンクリートから長尺のコンクリート体(例えば、連続束体、基礎梁)に伝達され、次に、その長尺のコンクリート体が設置される既存地下躯体(既存耐圧板、既存杭)に伝達されるために、高い地盤支持力が実現され、土間コンクリートの沈下を有効に抑止することができる。
第一実施形態は、既存耐圧板と既存杭を存置した状態で、その上部に改良地盤、土間コンクリートを設けた建物床構造である(図1、2)。第二実施形態は、既存耐圧板と既存杭を存置した状態で、既存耐圧板上に長尺のコンクリート体を設置し、そのコンクリート体と改良地盤で土間コンクリートを支持する建物床構造である(図3、4、5)。その他に、長尺のコンクリート体と土間コンクリートとの接合部分に設ける誘発目地構造、及び既存耐圧板と改良地盤、土間コンクリートで構成される建物床構造等がある。
以下、添付図面を参照して、本発明による建替え用の建物床構造を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
本発明の第一実施形態における建替え用の建物床構造の構成を示す断面図を図1(a)に示す。図1(b)は、図1(a)のA-A部分の断面図である。
図1に示される建物1は、既存の建物が建てられていた場所に、建て替えられて設けられたものである。既存の建物は、地盤G中に構築された既存耐圧板3および既存杭5を残し、それ以外が解体撤去されている。建て替えられた建物1の建物床2Aは、既存杭5と、既存耐圧板3と、土間コンクリート10と、改良地盤20と、を備えている。
既存杭5は、既存の建物の基礎の一部を構成していたもので、水平方向に間隔をあけて、複数本が設けられている。既存杭5は、上下方向に延び、地盤G中に埋設されている。既存杭5は、鋼管杭、コンクリート充填鋼管杭、コンクリート杭等からなる。本実施形態において、既存杭5は、下端が地盤G中の強固な支持層まで到達していてもよいし、下端が支持層よりも上方に位置していてもよい。
既存耐圧板3は、既存の建物の基礎の一部を構成していたもので、複数本の既存杭5上に支持されている。既存耐圧板3は、水平方向に延び、上下方向に所定の厚さを有した板状(盤状)で、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート等から形成されている。
改良地盤20は、土間コンクリート10の下方に設けられている。改良地盤20は、土間コンクリート10と既存耐圧板3との間に、上下方向に所定の厚さで設けられている。このような改良地盤20は、地盤改良土21、砕石24、および解体コンクリートガラ22のうち、少なくとも1つ以上を用いて形成されている。地盤改良土21は、地盤Gの掘削土に、セメントミルク等のセメント系固化剤を例えば80kg/m3程度混在させて攪拌したものである。ここで、解体コンクリートガラ22として、既存の建物を解体する際に生じたものを用いることができる。また、改良地盤20は、例えば、解体コンクリートガラ22の所定の厚さで設け、その上に、地盤改良土21を積層して設けるようにしてもよい。
このような構成によれば、土間コンクリート10の下方側に、改良地盤20と、強固な既存杭5及び既存耐圧板3とが設けられて、土間コンクリート10を支持する。これにより、改良地盤20、既存杭5及び既存耐圧板3によって、土間コンクリート10に作用する鉛直荷重に対し、高い地盤支持力を発揮し、土間コンクリート10の沈下を有効に抑止することができる。すなわち、土間コンクリート10のみで、土間コンクリート10に作用する鉛直荷重に抗する必要がなく、土間コンクリート10に加えて、改良地盤20、既存杭5および既存耐圧板3によって、鉛直荷重を支持することができる。
また、既存耐圧板3や既存杭5を流用した構成となっており、施工の際に、建替え前の地下躯体よりも深い地盤部分Gが採掘されないため、締め固められた地盤状態が維持されている。したがって、高い地盤支持力を発揮し、土間コンクリート10の沈下を抑止できる。
また、既存杭5及び既存耐圧板3を解体、撤去することなく、既存杭5及び既存耐圧板3を埋設させたまま、その上に改良地盤20、土間コンクリート10を設けることができる。このため、既存杭5及び既存耐圧板3の撤去作業、新たに土間コンクリート10を支持するための杭の施工等が不要となり、作業の手間を低減でき、短工期化が可能となる。
その結果、比較的簡単な施工により実現可能な構成によって、土間コンクリート10の沈下を効果的に抑制し、施工コストを低減可能な、建替え用の建物床2Aの構造を提供することが可能となる。
また、既存耐圧板3から上方に突出する構造物を改良地盤20中に埋設させ、その上に土間コンクリート10を設けることができる。したがって、上記のような構造物を隠蔽するとともに、床面積を広くすることができる。
このような構成によれば、改良地盤20により、土間コンクリート10に作用する鉛直荷重を、既存杭5及び既存耐圧板3に効率良く伝達することができる。改良地盤20を、建設発生土や解体コンクリートガラ22、砕石24を再利用して形成することで、建設発生土や解体コンクリートガラ22、砕石24の搬出、及び改良地盤20を構成する建設材料の搬入が不要となる。これにより、作業の手間を低減でき、短工期化が可能となる。
なお、本発明の建替え用の建物床構造は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記第一実施形態では、改良地盤20として、地盤改良土21、および解体コンクリートガラ22、砕石24のうち、少なくとも1つ以上を用いて形成されているが、これに限らない。
本発明の第一実施形態の変形例における建替え用の建物床構造の構成を示す断面図を図2に示す。
図2に示されるように、改良地盤20として、ラップルコンクリート23を用いるようにしてもよい。ラップルコンクリート23は、鉄筋を配筋せずに所定の厚さでコンクリートを打設した無筋コンクリートである。
次に、本発明の建替え用の建物床構造の第二実施形態について説明する。以下の説明において、上記第一実施形態と共通する構成については、図中に同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の第二実施形態における建替え用の建物床構造の構成を示す断面図を図3に示す。図3の、B-B部分の断面図を、図4に示す。本発明の第二実施形態において、誘発目地が設けられた土間コンクリートを、コンクリート体がピン支持状態として支持する状態を模式的に図5に示す。
図3、図4に示される建物1は、既存の建物が建てられていた場所に、建て替えられて設けられたものである。既存の建物は、地盤G中に構築された既存耐圧板3および既存杭5を残し、それ以外が解体撤去されている。建て替えられた建物1の建物床2Bは、既存杭5と、既存耐圧板3と、土間コンクリート10Bと、改良地盤20と、コンクリート体40と、を備えている。
コンクリート体40は、既存耐圧板3上で、水平方向に沿って連続する長尺に形成されている。コンクリート体40は、レベルコンクリート52上に設けられている。コンクリート体40は、プレキャストコンクリート、現場打ち鉄筋コンクリート等から形成されている。コンクリート体40上に、上記土間コンクリート10Bが設けられている。コンクリート体40には、鉄筋45が上方に突出して設けられ、土間コンクリート10Bとの位置決めを図っている。コンクリート体40と土間コンクリート10Bとは、位置決め用の鉄筋45のみを介して接合されており、剛接合はなされていない。
また、既存耐圧板3上の新設増打コンクリート部51と、土間コンクリート10Bとの間において、コンクリート体40以外の部分には、改良地盤20が設けられている。改良地盤20は、地盤改良土21、解体コンクリートガラ22、ラップルコンクリート23、砕石24のうち、少なくとも1つ以上を用いて形成されている。
また、新設柱7に作用する鉛直荷重は、その一部がフーチング9を介して新設増打コンクリート部51に伝達される。新設増打コンクリート部51に伝達された鉛直荷重は、既存耐圧板3および既存杭5により、強固に支持される。新設柱7に作用する鉛直荷重の残部は、新設杭8の外周面と周囲の地盤Gとの間の摩擦による支持抵抗力により、支持される。
さらに、土間コンクリート10Bの所定の区画範囲ごとに誘発目地35が設けられ、その一部下方にコンクリート体40が設けられることで、土間コンクリート10Bにヒビが発生するときには、ヒビが誘発目地35の部分に誘発されるようにする。図5に示されるように、誘発目地35にヒビが誘発されると、土間コンクリート10Bは、誘発目地35によって囲まれる所定の区画範囲ごとに、その外周部がコンクリート体40によってピン支持されるような状態となる。
このような構成によれば、上記第一実施形態と同様、比較的簡単な施工により実現可能な構成によって、土間コンクリート10Bの沈下を効果的に抑制し、施工コストを低減可能な、建替え用の建物床2Bの構造を提供することが可能となる。
このような構成によれば、土間コンクリート10Bの下方側に、改良地盤20と、コンクリート体40と、強固な既存杭5及び既存耐圧板3とが設けられて、土間コンクリート10Bを支持する。すなわち、土間コンクリート10Bのみで、土間コンクリート10Bに作用する鉛直荷重に抗する必要がなく、土間コンクリート10Bに加えて、改良地盤20、コンクリート体40、既存杭5および既存耐圧板3によって、鉛直荷重を支持することができる。これにより、改良地盤20、コンクリート体40、既存杭5及び既存耐圧板3によって、土間コンクリート10Bに作用する鉛直荷重に対し、高い地盤支持力を発揮し、土間コンクリート10Bの沈下を有効に抑止することができる。
このような構成によれば、土間コンクリート10Bを形成するコンクリート部11が乾燥し収縮した際に生じ得るヒビ割れを誘発目地35に誘発、集中させることで、土間コンクリート10Bの表面に生じるひび割れの発生を抑制することができる。また、土間コンクリート10Bの下面にコンクリート体40が配置されていることで、土間コンクリート10Bをコンクリート体40がピン支持状態として支持するために、土間コンクリート10Bの沈下を抑止することができる。
上記第二実施形態では、土間コンクリート10Bの所定の区画範囲ごとに設けた誘発目地35として、凹型断面形状の溝36を形成するようにしたが、これに限らない。
本発明の第二実施形態の変形例における建替え用の建物床構造の構成を示す断面図を図6に示す。
例えば、図6に示されるように、本変形例においては、誘発目地として、ダボ鉄筋37が設けられた打継目地35Cが形成されている。すなわち、土間コンクリート10Cを施工する際に、所定の区画範囲ごとに、土間コンクリート10Cを構成する現場打コンクリート10cの打継ぎ部が設けられる。打継目地35Cは、この打継ぎ部に形成されている。ダボ鉄筋37は、基端部37aが、先行して打設した現場打コンクリート10c1に埋設され、先端部37bが、後から打設する現場打コンクリート10c2に埋設されている。ダボ鉄筋37の先端部37b側には、その外周面に、現場打コンクリート10cに付着しないよう、塗装、または筒状のスリーブ39を設けることで、非付着区間が形成されている。
このような構成では、土間コンクリート10Cにヒビが発生するときには、打継目地35Cの現場打コンクリート10c1、10c2の打継ぎ面に沿ってヒビが誘発される。ダボ鉄筋37は、先端部37b側が、塗装またはスリーブ39によって、現場打コンクリート10c2に非付着とされているので、打継目地35Cにヒビを誘発するのを阻害しないようになっている。打継目地35Cにヒビが誘発されると、土間コンクリート10Cは、打継目地35Cによって囲まれる所定の区画範囲ごとに、その外周部がコンクリート体40によってピン支持されるような状態となる。
このような構成によれば、土間コンクリート10Cを形成するコンクリート部11が乾燥し収縮した際に生じ得るヒビ割れを打継目地35Cに誘発、集中させることで、土間コンクリート10Cの表面に生じるひび割れの発生を抑制することができる。また、土間コンクリート10Cの下端面にコンクリート体40が配置されていることで、コンクリート体40が土間コンクリート10Cをピン支持状態として支持するために、土間コンクリート10Cの沈下を抑止することができる。
上記第一、第二実施形態およびそれらの変形例では、土間コンクリート10、10B、10Cとして、具体的に、以下のいずれかの仕様とすることが好ましい。
「仕様I」
設計基準強度 :30N/mm2以上
単位水量 :175kg/m3以下
単位セメント量:300kg/m3以上
スランプ :12cm以下
空気量 :4.5%
セメント種類 :普通ポルトランドセメントを原則とする。
コンクリート厚:180mm以上
配筋 :上側)D13-@200以下
下側)D13-@200以下
設計基準強度 :21N/mm2以上
単位水量 :175kg/m3以下
単位セメント量:280kg/m3以上
スランプ :12cm以下
空気量 :4.5%
セメント種類 :普通ポルトランドセメントを原則とする。
コンクリート厚:180mm以上
配筋 :上側)D13+D10-@200以下
下側)D10-@200以下
設計基準強度 :18N/mm2以上
単位水量 :185kg/m3以下
単位セメント量:280kg/m3以上
スランプ :12cm以下
空気量 :4.5%
セメント種類 :普通ポルトランドセメントを原則とする。
コンクリート厚:150mm以上
配筋 :上側)D13+D10-@200以下
上記第一、第二実施形態およびそれらの変形例では、既存耐圧板3を既存杭5で支持するようにしたが、これに限らない。
本発明のその他の変形例における建替え用の建物床構造の構成を示す断面図を図7に示す。
例えば、図7に示されるように、既存耐圧板3のみを備えるようにしてもよい。すなわち、建て替えられた建物1は既存杭5を備えず、土間コンクリート10、10B、10Cが、改良地盤20と既存耐圧板3とで支持されていてもよい。
また、上記第二実施形態では、既存耐圧板3上に、新設増打コンクリート部51を設けるようにしたが、新設増打コンクリート部51を省略した構成とすることも可能である。
また、上記第一実施形態においては、改良地盤20は、地盤改良土21、砕石24、および解体コンクリートガラ22のうち、少なくとも1つ以上を用いて形成されていた。また、上記第一実施形態の変形例では、改良地盤20として、ラップルコンクリート23が用いられていた。これらに限られず、改良地盤20として、例えばラップルコンクリート23と組み合わせて、地盤改良土21、砕石24、および解体コンクリートガラ22を、例えばこれらを積層させて使用するようにしてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
次に、本発明の関連技術について説明する。
上記実施形態のような建替え用の建物床構造に関して、次のような特徴を備えた鉛直部材と水平部材の接合構造が考えられる。
本発明の関連技術における建替え用の建物床構造の構成を示す断面図を図8(a)に示す。図8(a)のC-C部分の断面を図8(b)に示す。
すなわち、図8に示されるように、建替え用の建物1の建物床2Eの構造によれば、地表面付近の地上1階、または地下階に設けられる土間コンクリート10と、土間コンクリート10の下方に設けられる改良地盤20と、改良地盤20の下方に設けられた解体コンクリートガラからなる支持層60と、支持層60上に設けられた長尺のコンクリート体40と、を備え、土間コンクリート10が、改良地盤20およびコンクリート体40と、解体コンクリートガラからなる支持層60とで支持されている。
3 既存耐圧板 24 砕石
5 既存杭 35 誘発目地
10、10B、10C 土間コンクリート 40 コンクリート体
20 改良地盤 G 地盤
21 地盤改良土 P1 面圧
22 解体コンクリートガラ
Claims (3)
- 建替え用の建物床構造であって、
地表面付近の地上1階、または地下階に設けられる土間コンクリートと、
前記土間コンクリートの下方に設けられる改良地盤と、
前記改良地盤の下方に埋設された既存耐圧板、または既存杭及び前記既存耐圧板と、を備え、
前記土間コンクリートが、前記改良地盤と前記既存耐圧板とで支持されている、または前記改良地盤、前記既存杭及び前記既存耐圧板とで支持されており、
前記改良地盤は、新設柱が立設されたフーチングと、地盤改良土、ラップルコンクリート、砕石および解体コンクリートガラのうち、少なくとも1つ以上で形成されていることを特徴とする建替え用の建物床構造。 - 前記改良地盤には、さらに、前記既存耐圧板、および前記土間コンクリートに接合された長尺のコンクリート体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建替え用の建物床構造。
- 前記長尺のコンクリート体の上部に位置する前記土間コンクリートには、誘発目地によって形成された凹型断面形状の溝が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建替え用の建物床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018171975A JP7129290B2 (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 建替え用の建物床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018171975A JP7129290B2 (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 建替え用の建物床構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020041387A JP2020041387A (ja) | 2020-03-19 |
JP7129290B2 true JP7129290B2 (ja) | 2022-09-01 |
Family
ID=69797823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018171975A Active JP7129290B2 (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 建替え用の建物床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7129290B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002146809A (ja) | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Taisei Corp | 構造物の構築方法 |
JP2003147782A (ja) | 2001-11-09 | 2003-05-21 | Tenox Corp | 既存地下室上に新規建物を建設する基礎構造及びその築造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3445419B2 (ja) * | 1995-08-31 | 2003-09-08 | 株式会社竹中工務店 | 二重スラブ構築法 |
-
2018
- 2018-09-14 JP JP2018171975A patent/JP7129290B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002146809A (ja) | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Taisei Corp | 構造物の構築方法 |
JP2003147782A (ja) | 2001-11-09 | 2003-05-21 | Tenox Corp | 既存地下室上に新規建物を建設する基礎構造及びその築造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020041387A (ja) | 2020-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101205783B1 (ko) | 지하구조물의 철거와 신축을 동시에 진행하는 복합 시공방법 | |
KR101241566B1 (ko) | 띠장 겸용 캡 빔을 이용한 흙막이 가시설의 시공방법 | |
WO2011114507A1 (ja) | 新設地下構造物の施工方法 | |
JP2013136922A (ja) | 山留め壁の支持方法、山留め壁の支持構造、及び地下躯体の構築方法 | |
JP7529852B2 (ja) | 地下構造体の基礎の構築方法 | |
KR102286225B1 (ko) | 무지주 탑다운 지하구조물 pc복합화 시공공법 | |
JP2004263467A (ja) | 既存地下躯体を用いた改築工法 | |
JP6855296B2 (ja) | 建物基礎部構造及びその施工方法 | |
JP7085464B2 (ja) | 逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法 | |
JP7129290B2 (ja) | 建替え用の建物床構造 | |
JP6522222B1 (ja) | 建物の基礎構造 | |
KR20080103260A (ko) | 분리타설을 위한 철근조립체 및 이를 이용한 역타 지지구조 | |
KR200370135Y1 (ko) | 흙막이벽의 테두리보 시공을 위한 거푸집 구조체 | |
JP2003003690A (ja) | 免震建物および既存建物の免震化工法 | |
JP2014125797A (ja) | 複合擁壁及びその施工方法 | |
JP2018059318A (ja) | 基礎梁構造及び基礎梁構築方法 | |
JP5852475B2 (ja) | 杭基礎の改築方法 | |
JP6938198B2 (ja) | 施工方法 | |
JP7314432B1 (ja) | 建物の基礎構造および基礎構造の施工方法 | |
JP5027752B2 (ja) | 地下階柱の建込み方法および地下階柱 | |
JP3832845B2 (ja) | 鋼矢板併用式直接基礎、及び鋼矢板併用式直接基礎の施工方法 | |
JP6774774B2 (ja) | 杭基礎構造 | |
KR102426192B1 (ko) | 흙막이 벽체 파일 및 시공방법 | |
JP6000414B2 (ja) | 杭基礎の改築方法および杭基礎構造 | |
JPH07138972A (ja) | 地下躯体の構築法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210629 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220310 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220822 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7129290 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |