JP7128525B2 - トランスジェニックカイコ、および該カイコを用いた非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法 - Google Patents
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Description
本願は、2017年4月12日に、日本に出願された特願2017-79294号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
シルクはそれ自身有用な特性を多く備えるが、その特性を改変することで、より有用な素材として産業上活用されると期待される。
例えば、既存のシルク素材を上回る強靭なシルク素材の開発や、デバイスのウェラブル化が進む中で、シルクタンパク質へのデバイス導入等が期待されている。また、生体親和性が高いシルクタンパク質の医療材料や化粧品材料等への応用が期待されている。
一方、二つ目の方法として「残基特異的非天然アミノ酸導入法」が知られている。この方法では、非天然アミノ酸の投与に加え、アミノ酸結合部位に変異を導入した変異型aaRSの強制発現によって非天然アミノ酸の取り込み効率を向上させる。この残基特異的非天然アミノ酸導入法は、ターゲットタンパク質遺伝子の配列を改変させなくとも実施可能なため、部位特異的非天然アミノ酸導入法に比べ利用が簡便であり、ターゲットタンパク質遺伝子の配列が未知であっても利用可能という利点等があるため、利用価値の高い技術である。
(a)配列番号1に示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位に変異を有するアミノ酸配列、
(b)前記(a)のアミノ酸番号432位以外の部位において1乃至数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列、
(c)前記(a)のアミノ酸番号432位以外の部位において、80%以上の同一性を有するアミノ酸配列
(3)以下の(d)~(h)のいずれか一つのアミノ酸配列を含む配列からなり、且つ、フェニルアラニン特異的tRNAに所望の非天然アミノ酸を結合させる活性を有するタンパク質をコードするDNA、及び、該DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを有する請求項1又は2に記載のトランスジェニックカイコ。
(d)配列番号2に示されるアミノ酸配列、
(e)配列番号3に示されるアミノ酸配列、
(f)配列番号4に示されるアミノ酸配列、
(g)配列番号2~配列番号4のいずれかに示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位以外の部位において1乃至数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列、
(h)配列番号2~配列番号4のいずれかに示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位以外の部位において、80%以上の同一性を有するアミノ酸配列
(5)前記アミノ酸番号407位の変異が、アラニン又はグリシンである前記(4)に記載のトランスジェニックカイコ。
(6)前記DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターは、前記DNAを後部絹糸腺特異的に発現させるプロモーターである前記(1)~(5)のいずれか一つに記載のトランスジェニックカイコ。
(7)前記DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターは、フィブロインL鎖由来のプロモーターである前記(1)~(6)のいずれか一つに記載のトランスジェニックカイコ。
(9)前記(1)~(7)のいずれか一つに記載のトランスジェニックカイコ又は前記(8)に記載のF1交雑種に非天然アミノ酸を投与する工程を有することを特徴とする非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法。
(10)前記非天然アミノ酸は、フェニルアラニン類縁体である前記(9)に記載の非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法。
(11)前記非天然アミノ酸は、下記一般式(1)で表されるアミノ酸である前記(9)又は(10)に記載の非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法。
(12)前記Rはアジド基又はエチニル基である前記(11)に記載の非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法。
本発明のトランスジェニックカイコは、以下の(a)~(c)のいずれか一つのアミノ酸配列を含む配列からなり、且つ、フェニルアラニン特異的tRNAに所望の非天然アミノ酸を結合させる活性を有するタンパク質をコードするDNA、及び、該DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを有することを特徴とするトランスジェニックカイコである。
(a)配列番号1に示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位に変異を有するアミノ酸配列、
(b)前記(a)のアミノ酸番号432位以外の部位において1乃至数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列、
(c)前記(a)のアミノ酸番号432位以外の部位において、80%以上の同一性を有するアミノ酸配列
このフェニルアラニン特異的tRNAに所望の非天然アミノ酸を結合させる活性を有するタンパク質は、該活性を有していればよいのであって、前記(a)~(c)のいずれかの配列に加えて、タンパク質タグ等の任意の配列(例えば、ヒスチジンタグ、HAタグ、GFP等)をさらに有していてもよい。
前記(a)~(c)のいずれかの配列を有するタンパク質をコードするDNAを絹糸腺で発現させることで、絹糸腺で作られるタンパク質に対し本来のコドンとは通常は対応しないアミノ酸(非天然アミノ酸)を導入することが可能である。更に、絹糸腺で作られるタンパク質に対し、少量の該非天然アミノ酸で、高効率に該非天然アミノ酸を導入することができる。
(d)配列番号2(Phe432Val)に示されるアミノ酸配列、
(e)配列番号3(Phe432Ala)に示されるアミノ酸配列、
(f)配列番号4(Phe432Met)に示されるアミノ酸配列、
(g)配列番号2~配列番号4のいずれかに示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位以外の部位において1乃至数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列、
(h)配列番号2~配列番号4のいずれかに示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位以外の部位において、80%以上の同一性を有するアミノ酸配列
同一性としては、85%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、95%以上が更に好ましく、99%以上が特に好ましい。
中部絹糸腺特異的に発現させるプロモーターとして、例えば、セリシン1タンパク質またはセリシン2タンパク質をコードするDNAのプロモーターが挙げられる。中部絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを用いることにより、中部絹糸腺で生産されるタンパク質に非天然アミノ酸を導入することができる。カイコの中部絹糸腺で生産されるタンパク質としてはセリシンが挙げられる。
また、後部絹糸腺特異的に発現させるプロモーターとしてはフィブロインL鎖(FibL)タンパク質をコードするDNAのプロモーターが挙げられる。後部絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを用いることにより、後部絹糸腺で生産されるタンパク質に非天然アミノ酸を導入することができる。カイコの後部絹糸腺で生産されるタンパク質はフィブロインであり、フィブロインがカイコの繭糸タンパク質の大部分を占めているため、後部絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを用いることで、シルクタンパク質の性質の制御がより容易となる。
また、本発明のトランスジェニックカイコを実用系統と交配したF1交雑種を作出してもよい。実用系統としては、日509号×日510号、日603号×日604号、中509号×中510号、中604号×中605号等が挙げられる。
カイコ卵へDNA注入用の管を使用して直接卵内へDNAを導入することが可能であるが、好ましい態様としては、前もって物理的または化学的に卵殻に穴を空け、該穴からDNAを導入する。
本発明の非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法は、本発明のトランスジェニックカイコに非天然アミノ酸を投与する工程を有する。ここで非天然アミノ酸とは、タンパク質を構成しないアミノ酸を意味する。タンパク質を構成するアミノ酸とは、20種の標準天然アミノ酸、セレノシステイン、及びピロリジンを意味する。すなわち、本発明において、非天然アミノ酸とは、タンパク質を構成するこれらアミノ酸の類縁体(修飾アミノ酸)、又はタンパク質を構成するこれらアミノ酸以外の任意のアミノ酸を意味する。
即ち、フェニルアラニン類縁体としては、下記一般式(1)で表されるアミノ酸が好ましい。
中でも、前記Rはアジド基又はエチニル基が好ましい。
[変異型カイコPheRSの作製]
p-N3-Pheの認識に優れる変異型カイコPheRSを作製するため、ヒトPheRSの立体構造解析(Structure of human cytosolic phenylalanyl-tRNA synthetase: evidence for kingdom-specific design of the active sites and tRNA binding patterns. Finarov I, Moor N, Kessler N, Klipcan L, Safro MG. Structure. 2010 Mar 10;18(3):343-53.)の情報から、Asn404→Ala、Pro405→Gly、Tyr406→Ala、Glu408→Ala、Phe432→Alaの5つの変異体を作製し、これらの変異体がPheRSとしての活性を有しているか調べたところ、全てPheRSとしての活性を有していることが認められた。
これらの変異型カイコPheRS、又はThr407Gly、若しくはThr407Alaの変異型カイコPheRSと、酵母tRNAPheと、を共発現する大腸菌を、p-N3-Pheを含む培地で培養した。大腸菌に増殖阻害が認められれば、p-N3-Pheがタンパク質合成に取り込まれたものと判断できる。作製した変異体の中で、Thr407Gly、Thr407Ala、Phe432Alaで顕著な増殖阻害が認められた。 更に、Phe432X(X=20種類のアミノ酸)、とThr407X’(X’=Thr,Gly,Ala)組み合わせた変異体を作製し、各変異体の増殖阻害を検討した。結果を図1に示す。図1中、色が濃いほど強い増殖阻害が認められたことを示す。
図1に示すように、Phe432Val, Phe432Ala, Thr407Ala/Phe432Val, Thr407Ala/Phe432Metの4つがp-N3-Pheの認識に優れていることが確認された。
当業者の常識の範囲である既存の手法に準じ、配列番号1に示されるアミノ酸配列をコードするDNA(配列番号7)を用いて、配列番号2(Phe432Val)、配列番号3(Phe432Ala)、配列番号5(Thr407Ala/Phe432Val)、及び配列番号6(Thr407Ala/Phe432Met)に示されるアミノ酸配列をコードするDNA(BmFRS1*;(配列番号8:配列番号2(Phe432Val)に示されるアミノ酸配列をコードするDNA、配列番号9:配列番号3(Phe432Ala)に示されるアミノ酸配列をコードするDNA、配列番号10:配列番号5(Thr407Ala/Phe432Val)、配列番号11:配列番号6(Thr407Ala/Phe432Met)に示されるアミノ酸配列をコードするDNA))を有するpiggyBacベクター(5塩基の5’UTR配列を含む)(図2)をそれぞれ作製した。なお、上記ベクターにはフィブロインL鎖(FibL)由来のプロモーターおよび3’UTR配列をそれぞれ、上記BmFRS1*の5’および3’側に付加した。FibL由来のプロモーター配列を付加することにより、目的遺伝子を後部絹糸腺で特異的に発現させることが可能である。これにより、変異型遺伝子が幼虫の全身で発現することで生じると想定される幼虫の発育不全を回避することができた。
受精卵へのpiggyBacベクターのインジェクションおよびその後の組換え体のスクリーニング等は、当業者の常識の範囲である既存の方法に準じて行った。なお、白/CS(系統名:MCS601)は休眠卵を産下し、前述の低温暗催青法による非休眠化ができない系統であるため、前述の浸酸処理によって卵の休眠打破を行った。ゲノム中に挿入された変異型遺伝子のコピー数を、リアルタイムPCR法を用いて解析し、変異型遺伝子をホモで有するトランスジェニックカイコの系統を確立した。これらのトランスジェニックカイコの系統を、それぞれH06(Phe432Val)、H07(Phe432Ala)、H08(Thr407Ala/Phe432Val)、H09(Thr407Ala/Phe432Met)と名付けた。
(実験例1)
上記トランスジェニックカイコH06~H09を、5齢起蚕から2日目まで通常組成の人工飼料を給餌した後、3日目以降、0.1%(dry diet換算)のp-N3-Phe(一般式(1)で表されるアミノ酸において、R=N3)を含む人工飼料を給餌した。3日目以降のカイコの飼育は、p-N3-Pheの光反応を避けるため、遮光条件下にて行った。対照として、H03(Thr407Ala)を用いた。カイコの一頭当たりのフィブロイン生産量とp-N3-Pheの取り込み量(質量分析ピークの強度比)を図3~4に示す。
図3~4において、縦軸(左)は、棒グラフで表されたカイコの一頭当たりのフィブロイン生産量を示し、縦軸(右)は、丸プロットで表されたフィブロイン中のp-N3-Pheのピーク強度の割合を示す。
トランスジェニックカイコの繭層を約50 mg/mLの濃度になるように8M LiBr水溶液に35℃で40分間加熱して溶解させた。この溶解液を8M 尿素水溶液に約4.5 mg/mL
の濃度になるように希釈し、さらに還元剤を含むサンプルバッファーと混合して約3 mg/mLの濃度に調整した後、室温で30分以上静置して還元処理を行った。還元処理した試料液をSDS-PAGEで分離し、FibLのバンドを切り出して脱色・洗浄・乾燥処理した後、トリプシンにより37℃で一晩ゲル内消化した。生じたペプチド断片を抽出して乾燥固化した後、0.1%TFA水溶液とアセトニトリルの2:1混合液に溶解した。この溶解液をHCCAで飽和させた0.1%TFA水溶液とアセトニトリルの2:1混合液と混合し、MALDIターゲットプレート上に滴下して乾燥させ、測定データを取得した。
p-N3-Pheを投与したトランスジェニックカイコにおいて、Pheからp-NH2-Pheへの置換にともなう質量増加(理論値:14N1H1H-1H = +15.01 Da)が観察される。N3基はSDS-PAGEサンプル調製時の還元処理及び/あるいはMALDI-TOF-MS測定中にNH2基へ還元されたと考えられる。係る測定データからPhe含有ペプチド断片に対するp-N3-Phe含有ペプチド断片の相対的ピーク強度を求めた。
トランスジェニックカイコH06、H07において、給餌する人工飼料中のp-N3-Phの含有割合を変えたときのカイコの単位量当たりのフィブロイン生産量、及びp-N3-Pheの取り込み量を確認した。結果を図5~6に示す。図5~6において、横軸は、人工飼料中のp-N3-Pheの含有割合(dry diet換算)を示し、縦軸(左)は、棒グラフで表されたカイコの単位量当たりのフィブロイン生産量を示し、縦軸(右)は、丸プロットで表されたフィブロイン中のp-N3-Pheのピーク強度の割合を示す。
トランスジェニックカイコH06を一般品種日509×日510と交配し、その交雑種H06×(日509×日510)を得た。H06×(日509×日510)の雄幼虫および雌幼虫それぞれに対し、5齢起蚕から2日目まで通常組成の人工飼料を給餌した後、3日目以降、異なるp-N3-Phe含有割合の人工飼料を給餌した。それぞれの条件について、カイコの単位量当たりのフィブロイン生産量、及びp-N3-Pheの取り込み量を確認した。結果を図7に示す。図7において、横軸は、人工飼料中のp-N3-Pheの含有割合(dry diet換算)を示し、縦軸(左)は、棒グラフで表されたカイコの単位量当たりのフィブロイン生産量を示し、縦軸(右)は、丸プロットで表されたフィブロイン中のp-N3-Pheのピーク強度の割合を示す。
図7に示されるように、0.05%のp-N3-Pheを含む人工飼料を与えたH06×(日509×日510)におけるフィブロイン生産量は雄幼虫で約170mg、雌幼虫で約160mgと、H06におけるフィブロイン生産量の約1.6~1.7倍であった。一方で、フィブロイン中のp-N3-Pheの取り込み量は雄幼虫で約0.14、雌幼虫で約0.16と、H06と同等であり、交雑による取り込み量の減少は見られなかった。
上記の実験結果から、本発明に示すトランスジェニック系統を一般品種と交雑することによって、p-N3-Pheの取り込み量を減少させることなくフィブロイン生産量を向上させられることが示された。
Claims (8)
- 以下の(a)~(c)のいずれか一つのアミノ酸配列を含む配列からなり、且つ、フェニルアラニン特異的tRNAに所望の非天然アミノ酸を結合させる活性を有するタンパク質をコードするDNA、及び、該DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを有し、
前記非天然アミノ酸は、下記一般式(1)で表されるアミノ酸であることを特徴とするトランスジェニックカイコ。
(a)配列番号1に示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位のみがアラニン、バリン、又はメチオニンに変異したアミノ酸配列、
(b)前記(a)のアミノ酸番号432位以外の部位において1~5個のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列、
(c)前記(a)のアミノ酸番号432位以外の部位において、95%以上の同一性を有するアミノ酸配列 - 前記Rはアジド基又はエチニル基である請求項1に記載のトランスジェニックカイコ。
- 以下の(d)~(h)のいずれか一つのアミノ酸配列を含む配列からなり、且つ、フェニルアラニン特異的tRNAに所望の非天然アミノ酸を結合させる活性を有するタンパク質をコードするDNA、及び、該DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターを有する請求項1又は2に記載のトランスジェニックカイコ。
(d)配列番号2に示されるアミノ酸配列、
(e)配列番号3に示されるアミノ酸配列、
(f)配列番号4に示されるアミノ酸配列、及び、
(g)配列番号2~配列番号4のいずれかに示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位以外の部位において1~5個のアミノ酸が欠失、挿入、置換若しくは付加されたアミノ酸配列、
(h)配列番号2~配列番号4のいずれかに示されるアミノ酸配列のアミノ酸番号432位以外の部位において、95%以上の同一性を有するアミノ酸配列 - さらに、前記(a)~(h)のアミノ酸番号407位のみが、アラニンに変異した請求項1~3のいずれか一項に記載のトランスジェニックカイコ。
- 前記DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターは、前記DNAを後部絹糸腺特異的に発現させるプロモーターである請求項1~4のいずれか一項に記載のトランスジェニックカイコ。
- 前記DNAを絹糸腺特異的に発現させるプロモーターは、フィブロインL鎖由来のプロモーターである請求項1~5のいずれか一項に記載のトランスジェニックカイコ。
- 請求項1~6のいずれか一項に記載のトランスジェニックカイコと、実用系統とを交配してなることを特徴とするF1交雑種。
- 請求項1~6のいずれか一項に記載のトランスジェニックカイコ又は請求項7に記載のF1交雑種に前記非天然アミノ酸を投与する工程を有することを特徴とする非天然アミノ酸含有タンパク質の製造方法。
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