JP7126771B2 - 電子装置 - Google Patents

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本発明は、少なくとも下部空間と上部空間とを有する筐体内に、発熱性電子部品から発せられる熱を放熱する放熱部材が設けられた電子装置に関する。
特許文献1に、電子部品の放熱構造を有する電子装置に関する発明が記載されている。
特許文献1に記載された電子装置は、インダッシュタイプのカーナビゲーションであり、筐体の前面部分にディスプレイが設けられている。筐体の内部では、上方空間にDVDドライブが収納され、下部空間にハードディスクドライブが収納され、下部空間と上部空間の中間に基板が設けられ、この基板に発熱量の大きな電子部品が実装されている。
発熱量の大きな電子部品の上面に、熱伝導シートを挟んで2つの熱伝導部材が接合されている。熱伝導部材はアルミや銅合金などの熱伝導率の高い材料で形成されている。それぞれの熱伝導部材には、電子部品とは反対側にL字形状の端部が設けられており、それぞれの端部が、筐体の側面にねじで固定されている。また筐体の後方側面にファンが設けられている。
特許文献1に記載された電子装置は、筐体の後方の側面に設けられたファンによる冷却効果に加えて、電子部品から発せられた熱が、熱伝導部材を伝わって、その熱伝導部材の低温側の端部に導かれる。さらに熱は、熱伝導部材の端部から筐体の側面に伝えられ、コンソール部内の空気の対流や低温部への放射によって放熱される。
特開2010-219175号公報
特許文献1に記載された電子装置は、2つの熱伝導部材の熱伝導によって電子部品から発せられる熱を筐体の側面に導いているが、筐体の後方の側面に設けられたファンと熱伝導部材とが離れて位置しているため、熱伝導部材から筐体の内部空間に放射されて内部空間に滞留する熱を筐体の外部に効率的に排出するのは難しい。また、筐体の内部は基板によって上部空間と下部空間に設けられているが、電子部品と熱伝導部材が共に上部空間に位置しているため、狭い空間である上部空間に熱が籠りやすくなり、電子部品から発せられる熱を効果的に冷却するのが難しい。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、筐体内に設けられた発熱性電子部品から発せられる熱を筐体の外に効果的に放出することができる電子装置を提供することを目的としている。
本発明は、筐体の内部が、仕切り板によって下部空間と上部空間の少なくとも2つの空間に仕切られている電子装置において、
前記下部空間に、発熱性電子部品および前記発熱性電子部品から熱が与えられる放熱部材と、空気流発生装置とが設けられ、前記放熱部材は、前記仕切り板と平行な平面に沿って延びる複数のフィンと、複数の前記フィンの間に位置して前記平面に沿って延びる複数の放熱溝とを有し、前記空気流発生装置によって前記放熱溝内に空気流が形成され、
前記仕切り板に、中間導入口と中間導出口とが開口し、前記中間導入口と前記中間導出口の一方が前記空気流発生装置に対向し、他方が前記フィンおよび前記放熱溝に前記平面に沿って対向し、
前記上部空間に、前記中間導入口に通じる空間と前記中間導出口に通じる空間とを仕切るフードが設けられており、

前記空気流発生装置によって、前記上部空間から前記中間導入口を経て導入された空気が前記放熱部材の前記放熱溝内に導かれ、前記放熱部材を通過した空気が、前記中間導出口から前記上部空間に向けて導出されることを特徴とするものである。
本発明の電子装置は、前記筐体には、前記上部空間を囲む上部側板が設けられ、前記上部側板に、前記上部空間内の空気を外部に導く上部導出口が形成されていることが好ましい。
本発明の電子装置は、前記上部側板に、外部の空気を前記上部空間内に導く上部導入口が形成されているものであってもよい。
本発明の電子装置は、前記上部導出口は、前記筐体の上部後側板に形成されていることが好ましい。
さらに本発明の電子装置は、前記放熱部材に形成された複数のフィンが、前記仕切り板と平行な平面に沿って屈曲して形成されていることが好ましい。
本発明の電子装置は、筐体内の下部空間に設けられた放熱部材に対し、空気流発生装置の働きで空気流が与えられ、放熱部材からの熱を吸収した加熱後の空気は下部空間から上部空間に導出される。熱せられた空気が上部空間に移動するため、下部空間の温度上昇を抑制することができ、発熱性電子部品からの熱の放熱効果を高めることができる。
本発明の実施形態の電子装置を示す斜視図、 図1に示す電子装置を、前方パネルと天井板とを外した状態で示す斜視図、 図2に示す電子装置を、下部筐体から上部筐体を分離し、さらにフードを外した状態で示す分解斜視図、 図3に示す電子装置の下部筐体内の構造を示すものであり、放熱部材を分離して示す分解斜視図、 図1に示す電子装置をV-V線で切断した断面図、
図1ないし図5に示す電子装置1は車載用であり、カーナビゲーションシステムにおける表示装置、または各種車両情報を表示するための表示装置として使用される。
電子装置1は筐体2を有している。筐体2は下部筐体3と上部筐体4とが上下に重ねられて固定されて構成されている。下部筐体3と上部筐体4は、いずれも金属板を加工して形成されている。筐体2はY1方向が前方でY2方向が後方、X1方向が左方向でX2方向が右方向、Z1方向が上方でZ2方向が下方である。
図3と図4に示すように、下部筐体3には、下部側板として、下部左側板3aと下部右側板3bと下部後側板3cとが設けられ、さらに底板3eが設けられている。下部筐体3は、上方(Z1方向)と前方(Y1方向)が解放されている。上部筐体4には、上部側板として、上部左側板4aと上部右側板4bと上部後側板4cとが設けられ、さらに底板である仕切り板4dが設けられている。上部筐体4は、上方(Z1方向)と前方(Y1方向)が解放されている。図1と図5に示すように、上部筐体4の上方の開放部が天井板5で塞がれており、天井板5が上部筐体4の一部となっている。下部筐体3と上部筐体4は、ねじ止めによって互いに固定されており、上部筐体4と天井板5もねじ止めによって固定されている。
図1と図5に示すように、筐体2の前方の開口部、すなわち下部筐体3と上部筐体4のそれぞれの前方に向く開放部に、前方パネル6が固定されている。前方パネル6は合成樹脂製である。前方パネル6は、筐体2の一部を構成している。図1に示すように、前方パネル6は、筐体2の前方の開口部を塞ぐ矩形状の前面板部6aと、前面板部6aの4辺から前方へ突出する縁突部6bとが一体に形成されている。図5に示すように、前方パネル6における縁突部6bで囲まれた凹部内に表示ユニット7が設置される。表示ユニット7には、液晶表示パネルなどの表示パネルと、複数の操作釦群などが装備されている。表示パネルで生成される表示画面は前方(Y1方向)に向けられる。
電子装置1は、インダッシュタイプであり、筐体2が車室内のインストルメントパネルやダッシュボードなどに埋設されて固定される。前方パネル6は、インストルメントパネルやダッシュボードの表面に設置される。電子装置1の筐体2は、いわゆる2DINサイズである。
電子装置1は、下部筐体3の内部空間が下部空間(A)であり、上部筐体4の内部空間が上部空間(B)である。筐体2の内部は、上部筐体4の底板である仕切り板4dによって下部空間(A)と上部空間(B)とに仕切られている。この電子装置1は上部筐体4の底板が仕切り板4dとなっているが、筐体2が1個の箱体として形成され、筐体の内部に、金属板または回路基板などが仕切り板4dとして固定されて、下部空間(A)と上部空間(B)とが区分されてもよい。また、筐体2の内部が3以上の空間に仕切られ、下部空間(A)の下側や上部空間(B)の上側にさらに仕切られた空間が設けられているものであってもよい。
図3と図4および図5に示すように、下部筐体3の内部には、仕切り板4dと平行な回路基板8が設けられている。回路基板8はねじ止めで下部筐体3の内部に固定されている。回路基板8は下部仕切り板であり、下部筐体3の内部の下部空間(A)が、回路基板8によって、さらに下部上側空間(A1)と下部下側空間(A2)とに仕切られている。
図5に示すように、下部筐体3の内部の下部下側空間(A2)内には表示ユニット駆動機構10が収納されている。表示ユニット駆動機構10には、スライダ11と制御アーム12が設けられている。図2と図3および図4に示すように、表示ユニット駆動機構10に、モータ18が設けられており、スライダ11は、モータ18の動力によって前後方向(Y1-Y2方向)へ往復移動させられる。スライダ11には制御カム穴15が形成されており。制御アーム12の後端部に設けられた摺動突部16が制御カム穴15に摺動自在に挿入されている。
図1に示すように、前方パネル6の前面板部6aには、下部に機構突出穴6cが開口しており、スライダ11と制御アーム12の前端部が機構突出穴6cから前方に突出している。図5に示すように、スライダ11の前端部は、連結ピン13によって、表示ユニット7の側部に回動自在に連結されており、制御アーム12の前端部は、連結ピン14によって、表示ユニット7の側部に回動自在に連結されている。図5に示すように、スライダ11が後方(Y2方向)へ移動していると、表示ユニット7が垂直姿勢で、前方パネル6の前面板部6aの前表面にほぼ密着した姿勢である。モータ18の動力でスライダ11が前方へ移動すると、連結ピン13によって、表示ユニット7の下端部7aが前方へ押し出され、制御アーム12の回動動作に応じて、表示ユニット7の上端部7bが下向きに移動させられて、表示ユニット7が斜めの姿勢になる。このとき、前方パネル6の前面板部6aの上部領域に開口しているディスク挿入口6dにディスクを挿入することが可能になる。
図5に示すように、上部筐体4の内部の上部空間(B)にはディスク駆動ユニット9が配置されており、前記ディスク挿入口6dから挿入されたDVDなどのディスクがディスク駆動ユニット9に装填されて駆動される。
図4に示すように、下部仕切り板である回路基板8の上面に、各種電子部品が実装されており、その電子部品のうちの1個または複数個が発熱性電子部品である。実施形態では、回路基板8の上面に1個の発熱性電子部品28が実装されている。発熱性電子部品28は、例えばLSIチップがパッケージされたICパッケージである。下部筐体3の内部の下部上側空間(A1)には、前記発熱性電子部品28と共に放熱部材20が設けられている。
放熱部材20はヒートシンクと称されるものであり、金属ケース部21と、金属ケース部21の内部に位置する放熱フィン部22とを有している。金属ケース部21と放熱フィン部22は共にアルミニウムまたはアルミニウム合金などの空気よりも熱伝導率の高い金属材料で形成されている。金属ケース部21と放熱フィン部22は一体に成形されている。あるいは、別々に成形されてねじ止めなどの手段で互いに固定されていてもよい。
図4に示すように、金属ケース部21の複数か所に、下向きの支持突部21aが形成され、また複数か所に取付け穴21bが形成されている。回路基板8の複数か所には、雌ねじ穴8aが形成されている。図5に示すように、金属ケース部21の下面が、回路基板8に実装されている発熱性電子部品28の上面に接触(密着)した状態で、支持突部21aが回路基板8の上面に突き当てられて、放熱部材20が回路基板8の上に設置されている。そして、取付け穴21bに挿入された取付けねじが雌ねじ穴8aに螺着されて、回路基板8上に放熱部材20が固定されている。金属ケース部21の下面と発熱性電子部品28の上面との間には熱伝導性を高めるためのシリコングリスなどを介在させることが好ましい。
図3と図4に示すように、下部筐体3の内部の下部上側空間(A1)には空気流発生装置25が設けられている。空気流発生装置25は、放熱部材20の金属ケース部21の内部において放熱フィン部22と隣接して設けられている。空気流発生装置25は、回転ファンおよび回転ファンを回転させるモータを有する回転ファン装置であり、送風装置または起風装置とも呼ばれる。
放熱部材20の放熱フィン部22には、上方(Z1方向)に立ち上がる複数のフィン23が一定の間隔で形成されており、隣り合うフィン23の間に空気流路24が形成されている。空気流路24は、両側がフィン23で区画されて上部が解放された放熱溝である。フィン23および空気流路24は、仕切り板4dと平行な平面(X-Y平面)に沿って湾曲している。図4に示すように、空気流発生装置25は吸気口25aが上方(Z1方向)に向けられ、送風口25bが、放熱フィン部22の導入側端部22aに向けられている。吸気口25aから吸引された空気はファンの回転で送風口25bに送り出され、送風口25bから、放熱フィン部22の導入側端部22aに与えられる。この空気は、空気流路24を通過しながら、フィン23から熱量を奪い、放熱フィン部22の導出側端部22bに導かれる。
図3と図4に示すように、空気流発生装置25の送風口25bから放熱フィン部22に空気流が与えられる送風方向は、右方向(X2方向)よりもやや後方(Y2方向)に傾いている。本発明では、この送風方向が、右方向(X2方向)あるいは右方向(X2方向)と後方(Y2方向)との間に向けられていることが好ましい。図3と図4に示すように、放熱フィン部22の導出側端部22bは、放熱部材20の金属ケース部21の後方壁部21cにほぼ垂直に向けられている。後方壁部21cは、下部筐体3の下部後側板3cとほぼ平行な向きに設定されている。放熱フィン部22のフィン23および空気流路24が、導入側端部22aから導出側端部22bに向けて湾曲しているため、放熱部材20の前後方向(Y1-Y2方向)への幅寸法を小さくでき、しかも空気流路24の経路を長くして、放熱効果または冷却効果を高めることができるようになっている。
図2と図3に示すように、上部筐体4の底板である仕切り板4dに、中間導入口31と中間導出口32が形成されている。中間導入口31と中間導出口32は、仕切り板4dを上下に貫通する複数の穴(円形の穴)の集合体である。下部筐体3の上に上部筐体4が固定された状態で、中間導入口31が、空気流発生装置25の吸気口25aの上に位置している。また、中間導出口32は、放熱部材20に設けられた放熱フィン部22の上に位置している。好ましくは、中間導出口32は、放熱フィン部22の後方部分および放熱フィン部22の導出側端部22bの上に位置している。
図2と図3に示すように、上部筐体4の上部左側板4aに上部導入口33が形成されている。上部導入口33は、上部左側板4aを貫通する複数の穴(円形の穴)の集合体である。上部筐体4の上部後側板4cには、上部導出口34が形成されている。上部導出口34は、上部後側板4cを貫通する複数の穴(円形の穴)の集合体である。上部空間(B)では、中間導入口31から上部導入口33までの直線距離が、中間導入口31から上部導出口34までの直線距離よりも短くなっている。また、中間導出口32から上部導出口34までの直線距離が、中間導出口32から上部導入口33までの直線距離よりも短くなっている。
図2と図3および図5に示すように、上部空間(B)にはフード35が設けられている。フード35は金属板で形成されており、下端部分が、上部筐体4の仕切り板4dにねじ止めされて固定されている。図5に示すように、フード35の下向きの開口部が、仕切り板4dに形成された中間導出口32を覆い、中間導出口32がフード35の内部空間に通じている。また、フード35の後方(Y2方向)に向けられた開口部が、上部後側板4cに形成された上部導出口34を覆っており、フード35の内部空間が、上部導出口34に通じている。フード35の内部空間は、中間導出口32から上部導出口34への空気通路となっている。
次に、電子装置1の放熱動作を説明する。
この電子装置1が稼働しているときに、下部上側空間(A1)内の空気流発生装置25のファンが連続的に回転駆動される。あるいは筐体2内の温度を測定するセンサが設けられ、センサで検知された温度が所定値に達したときに、ファンが回転駆動される。
空気流発生装置25のファンが回転すると、図3に示すように、空気流発生装置25の吸気口25aから空気流F1が吸気される。吸気口25aの上に、仕切り板4dに形成された中間導入口31が対向しているため、図2に示すように、上部空間(B)では、フード35で覆われた領域以外の空気が導入空気流F2となって中間導入口31から空気流発生装置25の吸気口25aに吸気される。また、上部筐体4では、上部左側板4aにおいて、中間導入口31に接近した位置に上部導入口33が形成されているため、筐体2の外部の空気が、外気流F3となって、上部導入口33から上部空間(B)に流れ込み、中間導入口31から吸気口25aに冷たい空気を供給しやすくなっている。
空気流発生装置25では、吸気口25aから空気流F1を吸引し、送風口25bから放熱部材20のフィン23および空気流路24に向けて空気流が与えられる。この空気流は、放熱フィン部22の導入側端部22aから空気流路24の内部に導かれ、湾曲している空気流路24に沿って導出側端部22bに向けられる。発熱性電子部品28から発せられた熱は放熱部材20の内部を伝導し、フィン23から空気流路24内を流れる空気流に吸収される。
図5に示すように、放熱フィン部22の空気流路24内を屈曲して長い経路で移動しながら熱を吸収した空気流F4は、仕切り板4dに開口している中間導出口32から上部空間(B)に位置するフード35の内部に導出される。さらに、空気流F4は、フード35の内部空間に導かれ、上部後側板4cに形成された上部導出口34から排出空気流F5となって、外部空間に排出される。
電子装置1では、筐体2の内部の狭い下部空間(A)内に、またさらに区画された下部上側空間(A1)内に、発熱性電子部品28と放熱部材20が設けられている。そのため、下部上側空間(A1)および下部空間(A)内に熱が籠りやすい構造である。しかし、空気流発生装置25から放熱部材20に与えられる空気流が、中間導入口31を経て上部空間(B)から導入され、さらに放熱部材20で加熱された空気流が、中間導出口32から上部空間(B)に導出される。そのため、発熱性電子部品28が存在している狭い空間である下部上側空間(A1)および下部空間(A)内に熱が滞留するのを防ぐことができる。
上部空間(B)においては、中間導出口32から上部導出口34に至る空気通路を形成するフード35が設けられているため、熱せられた空気が上部導出口34から外部に放出されやすくなる。熱せられた空気が上部空間(B)に停滞しにくくなるため、上部空間(B)内の温度上昇を抑制することができ、中間導入口31から空気流発生装置25に上部空間(B)内の冷たい空気を供給することができるようになる。
なお、本発明では、上部空間(B)にフード35が設けられていなくても、放熱部材20に与えられる空気が上部空間(B)から導かれ、放熱部材20で熱せられた空気が上部空間(B)に流れ出るため、下部上側空間(A1)および下部空間(A)内に熱が籠るのを防止する効果がある。ただし、フード35を設けることにより、さらに上部空間(B)の温度上昇を抑制し、下部空間(A)に冷たい空気を導入できるようになる。
また、電子装置1では、上部導出口34が上部筐体4の上部後側板4cに形成されているため、フード35で導かれた熱せられた空気が、上部導出口34を通過して、上部筐体4の後方(Y2方向)の外部空間に放出される。車載用の電子装置1がインストルメントパネルやダッシュボードの内部に装着された状態では、筐体2の後方に空間が形成されやすく、また筐体2の後方に熱を吸収しやすい鉄フレームなどが存在する構造となりやすい。そのため、熱せられた空気を筐体2の後方へ排出することで、筐体2の内部から排出された空気が筐体2の外部で冷却されやすくなる。
なお、実施形態の電子装置1では、図3と図4に示すように、空気流発生装置25の送風口25bが放熱フィン部22の導入側端部22aに対向し、導出側端部22bの上に中間導出口32が位置している。これとは逆に、空気流発生装置25の吸気口25aが送風口となり、送風口25bが吸気口となるようにファンを逆回転できるようにし、この空気流発生装置25を、放熱フィン部22の導出側端部22bに隣接させて、空気流発生装置25の上に中間導出口32が位置するようにし、さらに、放熱フィン部22の導入側端部22aを、中間導入口31の下側に位置させてもよい。
上記構造の電子装置1では、空気流発生装置25の吸引力によって、上部空間(B)内の空気が、中間導入口31から放熱部材20に導かれ、フィン23からの熱を奪って加熱された空気流が、空気流発生装置25の吸気口から吸気され、空気流発生装置25の送風口から、中間導出口32を経てフード35内に送り出される。この構造であっても、前記実施形態と同様に効果を奏することができる。さらに、この構造において、空気流発生装置25を、仕切り板4dに固定してもよい。
1 電子装置
2 筐体
3 下部筐体
4 上部筐体
4a 上部左側板
4b 上部右側板
4c 上部後側板
4d 仕切り板
6 前方パネル
7 表示ユニット
8 回路基板
20 放熱部材
21 金属ケース部
22 放熱フィン部
23 フィン
24 空気流路
25 空気流発生装置
28 発熱性電子部品
31 中間導入口
32 中間導出口
33 上部導入口
34 上部導出口
35 フード
(A) 上部空間
(A1) 下部上側空間
(A2) 下部下側空間
(B) 上側空間

Claims (5)

  1. 筐体の内部が、仕切り板によって下部空間と上部空間の少なくとも2つの空間に仕切られている電子装置において、
    前記下部空間に、発熱性電子部品および前記発熱性電子部品から熱が与えられる放熱部材と、空気流発生装置とが設けられ、前記放熱部材は、前記仕切り板と平行な平面に沿って延びる複数のフィンと、複数の前記フィンの間に位置して前記平面に沿って延びる複数の放熱溝とを有し、前記空気流発生装置によって前記放熱溝内に空気流が形成され、
    前記仕切り板に、中間導入口と中間導出口とが開口し、前記中間導入口と前記中間導出口の一方が前記空気流発生装置に対向し、他方が前記フィンおよび前記放熱溝に前記平面に沿って対向し、
    前記上部空間に、前記中間導入口に通じる空間と前記中間導出口に通じる空間とを仕切るフードが設けられており、
    前記空気流発生装置によって、前記上部空間から前記中間導入口を経て導入された空気が前記放熱部材の前記放熱溝内に導かれ、前記放熱部材を通過した空気が、前記中間導出口から前記上部空間に向けて導出されることを特徴とする電子装置。
  2. 前記筐体には、前記上部空間を囲む上部側板が設けられ、前記上部側板に、前記中間導出口に通じる空間内の空気を外部に導く上部導出口が形成されている請求項1記載の電子装置。
  3. 前記上部側板に、外部の空気を前記中間導入口に通じる空間内に導く上部導入口が形成されている請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記上部導出口は、前記筐体の後方に向く前記上部側板に形成されている請求項2または3に記載の電子装置。
  5. 前記放熱部材に形成された複数の前記フィンが、前記仕切り板と平行な平面に沿って屈曲して形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の電子装置。
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