JP7126314B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光装置に関する。
量子井戸層やバルク層をp型半導体層とn型半導体層で挟み込み、電界を印加することで吸収率もしくは屈折率を変化させることで量子井戸層等を透過する光を変調する変調器がある。前者は電界吸収型変調器(EA変調器)、後者はマッハツェンダー変調器(MZ変調器)として知られている。これらの変調器(特にEA変調器)に印加される交流電気信号(AC信号)はシングルエンドの形態で印加されて使われていた。近年、電気信号の品質向上や低電圧駆動(低振幅駆動)のために差動信号で電気信号を印加する方式が使われてはじめている。例えば、特許文献1及び2には、EA変調器と半導体レーザ(光源)が同一基板に集積された半導体発光装置において、EA変調器部を差動駆動することが開示されている。
特開2012-151244号公報 米国特許出願公開第2014/0198816号明細書 米国特許第6057954号明細書
変調器を差動駆動する場合、以下の課題がある。
[課題1]
変調器には、片面にp型半導体層側の電極を有し、逆面にn型半導体層側の電極を有するタイプと、同一面にp型半導体層及びn型半導体層の両方側の電極を有するタイプの二つが知られている。変調器は、1対の差動伝送線路がパターニングされているサブマウント(キャリア、搭載基板等)の素子搭載面に搭載される。変調器の両面に電極が形成されているタイプの場合、下側の電極(多くはn型半導体層側)は1対の差動伝送線路の一方
(例えばカソード配線)とハンダ等にて接続され、上側の電極(多くはp型半導体層側)はワイヤにて1対の差動伝送線路の他方(例えばアノード配線)に接続される。
アノード配線は、ワイヤ直前まで理想的なインピーダンス状態になっている。しかしカソード配線は、変調器の電極とハンダで接合するために、接合部において電極と同等以上の大きさに拡大した形状になっている。そのために電気の反射が発生する。差動駆動の場合はアノード配線及びカソード配線の電気信号品質が同等であることが求められるが、上記のようにカソード配線のみが大きな反射要因を含むために、電気信号の乱れが発生し、変調後の光波形品質(光信号品質)に影響を与えてしまう。
[課題2]
変調器が両面側に電極を有する場合、量子井戸層から電極までの構造が大きく異なる。
一般的に、量子井戸層は、光及び電気の閉じ込め特性を向上させるために幅が数μm程度に狭くなっている。また、量子井戸層からp型半導体層側の電極までの距離は大きくても数μm程度である。これに対して、n側半導体層は、量子井戸層の下では基板のサイズを有し、1辺が100μm以上の四角形であり、厚みも100μm程度ある。
実際に電界がかかる量子井戸層から、p型半導体層側の電極までとn型半導体層側の電極までとでは、1000倍近くのオーダーでサイズが異なっており、量子井戸層から電極までのインピーダンス特性が異なっている。ここに両側から同等の(同一のインピーダンス特性を持つ)電気信号を印加した場合、実際に印加される差動信号のバランスが崩れることとなり、光波形品質が劣化する。
[課題3]
変調器は、駆動ICとのインピーダンス整合(差動駆動の場合は例えば100Ω)のために、変調器と並列に終端抵抗(マッチング抵抗、整合抵抗)が配置されて使われることが多い。伝送線路からp型半導体側の電極への接続と終端抵抗への接続にはワイヤで行われている(特許文献3)。ワイヤの長さを調整することで変調器の高周波応答特性(E/O応答特性、S21特性)を向上させることができる。この効果を達成するために、終端抵抗は、変調器の、伝送線路とは反対側に配置されていた。この配置において、1対の差動伝送線路であるアノード配線及びカソード配線のそれぞれから終端抵抗までの間で、高周波特性に影響を与える要素は対称的なものではない。
具体的には、p型半導体層側では変調器の電極から終端抵抗までの間にワイヤがある。
対して、n型半導体層側では、伝送線路は、変調器の電極とハンダによって接続するために、その幅が拡大しているので、インダクタンス成分及び容量成分を持ちうる。このように、アノード配線及びカソード配線のそれぞれから終端抵抗までのインピーダンス特性が異なるために、差動信号の伝達具合のバランスが崩れてしまい、特性劣化の要因となる。
なお、差動信号に関わらずシングルエンド信号であっても、終端抵抗は駆動系のインピーダンスと整合を取るために配置されており、一般的には50Ω前後のインピーダンスに設定される。終端抵抗と伝送線路との間に他の要因が含まれると、その要因によりインピーダンス不整合が発生し、所望の電圧が伝達できない等の不具合が生じる。
本発明は、インピーダンス整合をとることを目的とする。
(1)本発明に係る半導体発光装置は、光源と、第1電極及び第2電極を有して前記光源の出力光を変調するための変調器と、前記光源及び前記変調器が搭載され、前記第1電極に電気的に接続される第1伝送線路と、前記第2電極に電気的に接続される第2伝送線路と、グランド電位に接続されたグランド層と、を有する搭載基板と、を有し、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、一対の差動信号線路を構成し、前記第1伝送線路は、伝送方向に直交する幅を有し、前記第1電極は、前記第1伝送線路の前記幅を超えない大きさの幅を有し、前記第1伝送線路に対向し、前記第1伝送線路の各部分に対して、前記グランド層は、前記搭載基板の厚みに沿った方向の第1側並びに前記第1伝送線路を挟む第2側及び第3側の少なくとも1つの側に隣り合う位置関係にあり、前記第1伝送線路は、少なくとも、前記グランド層に対して前記位置関係が同じであって前記伝送方向に沿って前記グランド層が均一の形状で隣り合う部分において、前記第1電極と接合し、前記幅が均一であることを特徴とする。本発明によれば、第1伝送線路の幅が均一であるため、インピーダンス整合をとることができる。
(2)(1)に記載の半導体発光装置であって、前記変調器は、前記出力光を吸収するための量子井戸層と、前記量子井戸層を挟む第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層と、を有し、前記第1電極は、前記第1導電型半導体層に電気的に接続するように積層し、前記第2電極は、前記第2導電型半導体層に電気的に接続するように積層し、前記第1電極及び前記第2電極は、相互に反対を向くことを特徴としてもよい。
(3)(1)又は(2)に記載の半導体発光装置であって、前記第2伝送線路の伝送方向に直交する幅は、前記第1伝送線路の前記幅に等しいことを特徴としてもよい。
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路の前記幅は、前記第1電極の前記幅より広いことを特徴としてもよい。
(5)(1)から(4)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路は、前記第1電極との対向領域を含む第1伝送部と、前記第1伝送部に接続する第2伝送部を有し、前記第1伝送部に対して、前記グランド層は、前記第1側に隣り合う第1グランド部と、前記第2側に隣り合う第2グランド部及び前記第3側に隣り合う第3グランド部の一方のみと、を有し、前記第2伝送部の少なくとも一部に対して、前記グランド層は、前記第1グランド部、前記第2グランド部及び前記第3グランド部を有し、前記第1伝送線路の前記幅は、前記第1伝送部において均一であることを特徴としてもよい。
(6)(1)から(4)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路及び前記第2伝送線路は、相互に非対称の平面形状を有し、相互に最も離れた部分及び相互の間隔が変動する部分を有するが、均等な線路長を有することを特徴としてもよい。
(7)(6)に記載の半導体発光装置であって、前記第2伝送線路は、前記変調器の側で、前記線路長の一端を、前記第1伝送線路に最も接近するように有することを特徴としてもよい。
(8)(6)又は(7)に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路は、前記伝送方向で前記第1電極への電気的な接続部を超えた位置に、前記線路長の一端を有することを特徴としてもよい。
(9)(6)から(8)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路及び前記第2伝送線路は、それぞれ、前記相互に最も離れた部分の両側から、相互の間隔が狭まるように延びることを特徴としてもよい。
(10)(6)から(9)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路は、前記第1電極との対向領域及び前記第2伝送線路から最も離れた部分を含む第1伝送部と、前記第1伝送部に接続する第2伝送部を有し、前記グランド層は、前記第1伝送部及び前記第2伝送部に対して前記第1側に隣り合う第1グランド部と、少なくとも前記第2伝送部に対して前記第2側に隣り合う第2グランド部と、少なくとも前記第2伝送部に対して前記第3側に隣り合う第3グランド部と、を有することを特徴としてもよい。
(11)(6)から(10)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路に隣り合う位置にある整合抵抗用電極と、前記第1伝送線路と前記整合抵抗電極との間に電気的に接続された整合抵抗と、をさらに有し、前記第2伝送線路は、前記第2電極と前記整合抵抗用電極を介して、前記整合抵抗と電気的に接続していることを特徴としてもよい。
(12)本発明に係る半導体発光装置は、光源と、前記光源の出力光を変調するための量子井戸層を第1導電型半導体層と第2導電型半導体層で挟み込んだ構造を有する変調器と、前記光源及び前記変調器が搭載され、前記第1導電型半導体層と電気的に接続される第1接続部から延びる第1伝送線路と、前記第2導電型半導体層と電気的に接続される第2接続部から延びる第2伝送線路と、を有する搭載基板と、を有し、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、一対の差動信号線路を構成し、前記第1伝送線路は、伝送方向に直交する方向の幅が前記第1接続部において隣接部分以下になっており、前記第1接続部が前記隣接部分よりも特性インピーダンスが高くなるように構成されていることを特徴とする。本発明によれば、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とで特性インピーダンスが異なっていても、第1接続部がその隣接部分よりも特性インピーダンスが高いことで、インピーダンス整合をとることができる。
(13)(12)に記載の半導体発光装置であって、前記第1接続部は、前記隣接部分よりも前記幅が狭いことを特徴としてもよい。
(14)(12)又は(13)に記載の半導体発光装置であって、前記変調器は、前記量子井戸層が上になるようにジャンクションアップ搭載されていることを特徴としてもよい。
(15)(12)から(14)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記変調器は、前記第1導電型半導体層に電気的に接続するように積層する第1電極と、前記第2導電型半導体層に電気的に接続するように積層する第2電極と、を有し、前記第1電極が前記第1接続部に対向して接合していることを特徴としてもよい。
(16)(15)に記載の半導体発光装置であって、前記第1電極は、前記第1接続部の前記幅よりも大きいことを特徴としてもよい。
(17)(15)又は(16)に記載の半導体発光装置であって、前記第1伝送線路の前記幅は、前記第1接続部を除いた部分で、前記第1電極よりも大きいことを特徴としてもよい。
(18)(12)から(17)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記搭載基板は、前記第1接続部を挟む両側の少なくとも一方に、スタッドを有し、前記変調器は、前記第1接続部及び前記スタッドの上に搭載されていることを特徴としてもよい。
(19)本発明に係る半導体発光装置は、光源と、前記光源の出力光を変調するための変調器と、前記光源及び前記変調器が搭載され、第1伝送線路と第2伝送線路と整合抵抗を有する搭載基板と、前記変調器と第1伝送線路を電気的に接続する第1導電体と、前記変調器と第2伝送線路を電気的に接続する第2導電体と、を有し、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、一対の差動信号線路を構成し、前記整合抵抗は、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路の間に、前記第1導電体及び前記第2導電体が介在しないように、電気的に接続されていることを特徴とする。本発明によれば、第1導電体及び第2導電体に至る手前の伝送経路で、インピーダンス整合をとることができる。
(20)(19)に記載の半導体発光装置であって、前記整合抵抗は、前記変調器に向かう伝送方向で、前記第1導電体の手前で前記第1伝送線路に電気的に接続し、前記第2導電体の手前で前記第2伝送線路に電気的に接続することを特徴としてもよい。
(21)(19)又は(20)に記載の半導体発光装置であって、前記変調器は、第1電極及び第2電極をさらに有し、前記第1導電体は、前記第1電極に接合され、前記第2導電体は、前記第2電極に接合されていることを特徴としてもよい。
(22)(21)に記載の半導体発光装置であって、前記第1導電体及び前記第2導電体の少なくとも一方は、ワイヤを含むことを特徴としてもよい。
(23)(21)又は(22)に記載の半導体発光装置であって、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方は、前記第1伝送線路又は前記第2伝送線路に対向して電気的に接続することを特徴としてもよい。
(24)(1)乃至(23)のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、前記光源と前記変調器は、同一基板に集積されていることを特徴としてもよい。
本発明を適用した第1の実施形態に係る半導体発光装置を示す平面図である。 図1に示す半導体発光装置の底面図である。 図1に示す半導体発光装置のIII-III線に沿った拡大断面図である。 半導体発光装置の回路の一部を示す図である。 本発明を適用した第1の実施形態に係る半導体発光装置を含む光モジュールを示す概略図である。 本発明を適用した第1の実施形態の変形例1に係る半導体発光装置を示す平面図である。 図6に示す半導体発光装置の底面図である。 本発明を適用した第1の実施形態の変形例2に係る半導体発光装置を示す平面図である。 図8に示す半導体発光装置の底面図である。 本発明を適用した第2の実施形態に係る半導体発光装置を示す平面図である。 図10に示す半導体発光装置のXI-XI線に沿った拡大断面図である。 搭載基板を示す図である。 本発明を適用した第2の実施形態に係る半導体発光装置を含む光モジュールを示す概略図である。 本発明を適用した第2の実施形態の変形例に係る半導体発光装置を示す平面図である。 図14に示す半導体発光装置の底面図である。
以下に、図面に基づき、本発明の実施形態を具体的かつ詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、以下に示す図は、あくまで、実施形態の実施例を説明するものであって、図の大きさと本実施例記載の縮尺は必ずしも一致するものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る半導体発光装置を示す平面図である。
図2は、図1に示す半導体発光装置の底面図である。
半導体発光装置は、発光変調素子10を有する。発光変調素子10は、光源12と変調器14が同一基板上にモノリシックに集積された構造を有する。光源12は、一定の駆動電流を注入することで連続発振する分布帰還型半導体レーザ(DFBレーザ(Distributed Feedback Laser))である。変調器14は、電界吸収型変調器(EA変調器)又はマッハツェンダー変調器であり、光源12の出力光を変調する。
図3は、図1に示す半導体発光装置のIII-III線に沿った拡大断面図である。なお、図3はEA変調器の場合の断面図である。変調器14は、出力光を吸収するための量子井戸層16と、量子井戸層16を挟む第1導電型半導体層18(例えばn型InP層)及び第2導電型半導体層20(例えばp型InP層)を有する。量子井戸層16は、例えば多重量子井戸層(MQW(Multi Quantum Well)層)である。量子井戸層16は、InGaAsP下側光ガイド層22及びInGaAsP上側光ガイド層24に挟まれている。
光源12から変調器14にわたり、第2導電型半導体層20はクラッド層となっており、コンタクト層としてp型InGaAsP層26及びp型InGaAs層28が積層して、ストライプ状の光導波路を構成している。その両側には、鉄(Fe)がドーピングされたFeドープInP埋め込み層30が設けられている。埋め込み層30は、パッシベーション膜32で覆われている。
変調器14は第1電極34を有する。第1電極34は、第1導電型半導体層18に電気的に接続するように積層している。変調器14は第2電極36を有する。第2電極36は、第2導電型半導体層20に電気的に接続するように積層している。第1電極34及び第2電極36は、相互に反対を向く。
半導体発光装置は、搭載基板38を有する。搭載基板38には発光変調素子10(光源12及び変調器14)が搭載されている。変調器14は、量子井戸層16が上になるようにジャンクションアップ搭載されている。搭載基板38は、例えばAlN、エポキシやポリイミド等の樹脂などの絶縁材料からなるベース基板40を有する。
搭載基板38は、第1伝送線路42を有する。搭載基板38は、第2伝送線路44を有する。第1伝送線路42と第2伝送線路44は、ベース基板40の一方の面に並行するように位置し、一対の差動信号線路を構成する。第1伝送線路42は、伝送方向に直交する幅W1を有する。第1伝送線路42の幅W1は均一である。第2伝送線路44の伝送方向に直交する幅W2は、第1伝送線路42の幅W1に等しい。
第1伝送線路42は第1電極34に電気的に接続されている。第1電極34は、第1伝送線路42に対向する。第1電極34は、第1伝送線路42の幅W1を超えない大きさの幅W3を有する。第1伝送線路42の幅W1は、第1電極34の幅W3より広い。半導体発光装置は、変調器14と第1伝送線路42を電気的に接続する第1導電体46を有する。第1導電体46は、例えば半田であり、第1電極34に接合されている。
第2伝送線路44は第2電極36に電気的に接続されている。変調器14と第2伝送線路44は、第2導電体48によって電気的に接続されている。第2導電体48は、例えばワイヤであり、第2電極36に接合されている。第1導電体46及び第2導電体48の少なくとも一方は、ワイヤを含む。
搭載基板38は、グランド電位に接続されたグランド層50を有する。グランド層50は、ベース基板40の他方の面にあり、第1伝送線路42及び第2伝送線路44とともにマイクロストリップ線路を構成する。第1伝送線路42の各部分に対して、グランド層50は、搭載基板38の厚みに沿った方向の第1側S1並びに第1伝送線路42を挟む第2側S2及び第3側S3の少なくとも1つの側(本実施形態では第1側S1のみ)に隣り合う位置関係にある。
第1伝送線路42は、少なくとも、グランド層50に対して位置関係が同じであって伝送方向に沿ってグランド層50が均一の形状で隣り合う部分において、第1電極34と接合し、幅W1が均一である。本実施形態によれば、第1伝送線路42の幅W1が均一であるため、第1伝送線路42と変調器14との接合部において第1伝送線路42の形状変化起因となる電気的な反射要因がなく、接合部と他の領域間でインピーダンス整合をとることができる。その結果、アノード配線とカソード配線の電気信号品質を同等とすることができ、高品質な光波形を得ることができる。
搭載基板38は、整合抵抗52を有する。整合抵抗52は、第1伝送線路42と第2伝送線路44の間に電気的に接続されている。ただし、整合抵抗52と第1伝送線路42の間には、第1導電体46が介在しない。整合抵抗52は、変調器14に向かう伝送方向で、第1導電体46の手前で第1伝送線路42に電気的に接続している。また、整合抵抗52と第2伝送線路44の間には、第2導電体48が介在しない。整合抵抗52は、第2導電体48の手前で第2伝送線路44に電気的に接続している。
図4は、半導体発光装置の回路の一部を示す図である。第1伝送線路42と第2伝送線路44の間には、変調器14が電気的に接続されている。第1導電体46を含む接合部は、第1電極34に接合されて、はしご回路を構成する。はしご回路は、並列に接続されたインダクタ及びキャパシタを含む。第2導電体48(ワイヤ)は、第2電極36に接合されてインダクタを構成する。つまり、第1伝送線路42と第2伝送線路44が同じインピーダンスであったとしても変調器14に至るまでの間には、特性インピーダンスが異なる要因が存在している。課題3で述べたように、特性インピーダンスを異ならせる要因の後に整合抵抗52を設けることは好ましくない。本実施形態においては、これらの特性インピーダンスを異ならせる要因よりも、変調器14への方向において手前に、整合抵抗52が設けられる。本実施形態によれば、第1導電体46及び第2導電体48に至る手前の伝送経路で、インピーダンス整合をとることができる。
図5は、本発明を適用した第1の実施形態に係る半導体発光装置を含む光モジュールを示す概略図である。半導体発光装置54は、中継基板56を介して、集積回路58に接続されている。詳しくは、第1伝送線路42及び第2伝送線路44が、それぞれ配線60(信号線路又はワイヤ)によって中継基板56に接続されている。また、中継基板56と集積回路58は、差動信号を伝送するように、一対の配線62(信号線路又はワイヤ)によって接続されている。
[第1の実施形態の変形例1]
図6は、本発明を適用した第1の実施形態の変形例1に係る半導体発光装置を示す平面図である。図7は、図6に示す半導体発光装置の底面図である。
第1伝送線路142は、第1伝送部142aを有する。第1伝送線路142の幅W1は、第1伝送部142aにおいて均一である。第1伝送部142aが、第1電極34(図3参照)との対向領域を含む。第1伝送線路142は、第1伝送部142aに接続する第2伝送部142bを有する。
第1伝送部142aに対して、グランド層150は、第1側S1に隣り合う第1グランド部150aを有する。第1伝送部142aに対して、グランド層150は、第2側S2に隣り合う第2グランド部150bを有するが、第2側S2とは反対の第3側S3に隣り合う位置にはグランド部を有しない。これに対して、第2伝送部142bの少なくとも一部に対して、グランド層150は、第1グランド部150a及び第2グランド部150bに加えて、第3側S3に隣り合う第3グランド部150cを有する。つまり、第1伝送部142aは所謂GSSG配線形態となっており、第2伝送部142bはインピーダンスの値を保ちながらGSGSG配線形態に変換される領域となっている。
第1伝送線路142は、第1伝送部142aにおいて、第1電極34(図3参照)と接合し、幅W1が均一になっている。第1伝送部142aは、グランド層150に対して位置関係が均等である。つまり、第1伝送部142aの全体に対して、グランド層150は、搭載基板138の厚みに沿った方向の第1側S1に隣り合い、第1伝送線路142を挟む第2側S2及び第3側S3の一方のみに隣り合う位置関係にある。また、第1伝送部142aは、伝送方向に沿ってグランド層150(第2グランド部150b)が均一の形状で隣り合う。本変形例によれば、第1伝送部142aの幅W1が均一であるため、変調器14との接合部とその他の領域間でインピーダンス整合をとることができ、かつ第1伝送線路142および第2伝送線路144はインピーダンスの値を保ちながら他の配線形態に変化させても本願発明の効果は得られる。なお、第2伝送線路144も同様である。
[第1の実施形態の変形例2]
図8は、本発明を適用した第1の実施形態の変形例2に係る半導体発光装置を示す平面図である。図9は、図8に示す半導体発光装置の底面図である。
第1伝送線路242及び第2伝送線路244は、相互に最も離れた部分242M,244Mを有する。両者が離れることで、クロストークを防止することができる。第1伝送線路242及び第2伝送線路244は、それぞれ、相互に最も離れた部分242M,244Mの両側から、相互の間隔が狭まるように延びる。つまり、第1伝送線路242及び第2伝送線路244は、相互の間隔が変動する部分を有する。第1伝送線路242は、第1電極34(図3参照)との対向領域及び第2伝送線路244から最も離れた部分242Mを含む第1伝送部242aを有する。第1伝送線路242は、第1伝送部242aに接続する第2伝送部242bを有する。第2伝送部242bは、第1伝送部242aから、変調器214から離れる方向に延びる。
第1伝送線路242及び第2伝送線路244は、相互に非対称の平面形状を有する。これは、第1伝送線路242は変調器214の搭載によって電気的に接続するが、第2伝送線路244は第2導電体248(ワイヤ)によって電気的に接続するという違いからである。
第1伝送線路242及び第2伝送線路244は、相互に均等な線路長を有する。線路長は、例えば、図8に示すように複数方向に折れ曲がる形状であれば、あらゆする方向に延びる部分の長さの合計値である。なお、ここでの均等とは±20%までを含むものとする。第1伝送線路242及び第2伝送線路244の線路長の差が±10%であれば特性上は好ましいが、±20%の差があっても実用上の問題はない。
第1伝送線路242は、伝送方向で、変調器214(図3に示す第1電極34)への電気的な接続部を超えた位置に、線路長の一端242Eを有する。第2伝送線路244は、変調器214の側で、第1伝送線路242に最も接近するように、線路長の一端244Eを有する。これにより、変調器214と第2伝送線路244を電気的に接続する第2導電体248(ワイヤ)が長くならないようになっている。
グランド層250は、第1伝送部242a及び第2伝送部242bに対して、搭載基板238の厚みに沿った方向の第1側S1に隣り合う第1グランド部250aを有する。グランド層250は、少なくとも第2伝送部242bに対して、第1伝送線路242を挟む第2側S2及び第3側S3にそれぞれ隣り合う第2グランド部250b及び第3グランド部250cを有する。つまり、第2伝送部242bは、第2グランド部250b及び第3グランド部250cに挟まれている。なお、第2グランド部250b及び第3グランド部250cは、第1伝送部242aに対しても隣り合うように形成してもよい。
第1伝送部242aは、第1グランド部250aに隣り合うが、第2グランド部250b及び第3グランド部250cには隣り合わない。つまり、第1伝送部242aは、信号の伝送方向に沿って、グランド層250が均一の形状で隣り合う。図8の例では、第1伝送線路242の幅(伝送方向に直交する幅)が、第1伝送部242aにおいて均一である。
整合抵抗252は、第1伝送線路242と第2伝送線路244の間に、第2電極236を介して電気的に接続されている。具体的には、第2伝送線路244とは反対側で、第1伝送線路242に隣り合うように、整合抵抗用電極270が設けられている。整合抵抗用電極270は、変調器214とも隣り合う。整合抵抗用電極270と第1伝送線路242の間に、整合抵抗252が電気的に接続されている。ワイヤ272が、整合抵抗用電極270と第2電極236を接続している。第2電極236は、第2導電体248(ワイヤ)を介して、第2伝送線路244と電気的に接続している。
[第2の実施形態]
図10は、本発明を適用した第2の実施形態に係る半導体発光装置を示す平面図である。半導体発光装置は、発光変調素子310を有する。発光変調素子310は、光源312と変調器314を有し、その詳細は第1の実施形態で説明した通りである。
図11は、図10に示す半導体発光装置のXI-XI線に沿った拡大断面図である。変調器314は、光源312の出力光を変調するための量子井戸層316を第1導電型半導体層318と第2導電型半導体層320で挟み込んだ構造を有する。変調器314は、第1導電型半導体層318に電気的に接続するように積層する第1電極334を有する。変調器314は、第2導電型半導体層320に電気的に接続するように積層する第2電極336を有する。
半導体発光装置は、搭載基板338を有する。搭載基板338には、発光変調素子310(光源312及び変調器314)が搭載されている。変調器314は、量子井戸層316が上になるようにジャンクションアップ搭載されている。搭載基板338は、例えば絶縁材料からなるベース基板340を有する。搭載基板338は、第1伝送線路342を挟む両側の少なくとも一方にスタッド364を有する。変調器314は、第1伝送線路342及びスタッド364の上に搭載されている。
図12は、搭載基板338を示す図である。搭載基板338は、第1伝送線路342を有する。第1伝送線路342は、第1導電型半導体層318と電気的に接続される第1接続部366から延びる。第1電極334は、第1接続部366に対向して接合する。第1電極334の幅W3は、第1接続部366の幅W4よりも大きい。スタッド364は、第1接続部366を挟む両側の少なくとも一方にあり、第1接続部366とは直接的に接続されていない。第1伝送線路342の幅W1は、第1接続部366を除いた部分で、第1電極334の幅W3よりも大きい。
第1電極334及び第2電極336の少なくとも一方は、第1伝送線路342又は第2伝送線路344に対向して電気的に接続している。半導体発光装置は、変調器314と第1伝送線路342を電気的に接続する第1導電体346を有する。第1導電体346は、例えば半田であり、第1電極334に接合されている。
第1接続部366は、伝送方向に直交する方向の幅W4が、その隣接部分の幅W1以下になっている。第1接続部366の幅W4は、その隣接部分の幅W1よりも狭い。そのため、第1接続部366は、その隣接部分よりも高い特性インピーダンスを有する。本実施形態によれば、第1導電型半導体層318と第2導電型半導体層320とで特性インピーダンスが異なっていても、第1接続部366がその隣接部分よりも特性インピーダンスが高いことで、インピーダンス整合をとることができる。なお、本実施形態では第1接続部366は直線状の形状を有しているが、第1導電型半導体層318側と第2導電型半導体層320側のインピーダンス差を低減させるために、所望の特性インピーダンスが得られるように種々の形状を取りうる。
搭載基板338は、第2伝送線路344を有する。第1伝送線路342と第2伝送線路344は、一対の差動信号線路を構成する。第2伝送線路344は、第2導電型半導体層320と電気的に接続される第2接続部368から延びる。第2接続部368は、その隣接部分と同じ幅W2になっている。半導体発光装置は、変調器314と第2伝送線路344を電気的に接続する第2導電体348を有する。第2導電体348は、第2電極336に接合されている。第1導電体346及び第2導電体348の少なくとも一方は、ワイヤを含む。
搭載基板338は、整合抵抗352を有する。整合抵抗352は、第1伝送線路342と第2伝送線路344の間に電気的に接続されている。ただし、整合抵抗352と第1伝送線路342の間には、第1導電体346が介在しない。整合抵抗352は、変調器314に向かう伝送方向で、第1導電体346の手前で第1伝送線路342に電気的に接続している。また、整合抵抗352と第2伝送線路344の間には、第2導電体348が介在しない。整合抵抗352は、第2導電体348の手前で第2伝送線路344に電気的に接続している。本実施形態によれば、第1導電体346及び第2導電体348に至る手前の伝送経路で、インピーダンス整合をとることができる。
図13は、本発明を適用した第2の実施形態に係る半導体発光装置を含む光モジュールを示す概略図である。半導体発光装置354は、中継基板356を介して、集積回路358に接続されている。詳しくは、第1伝送線路342及び第2伝送線路344が、それぞれ配線360(信号線路又はワイヤ)によって中継基板356に接続されている。また、中継基板356と集積回路358は、差動信号を伝送するように、一対の配線362(信号線路又はワイヤ)によって接続されている。
[第2の実施形態の変形例]
図14は、本発明を適用した第2の実施形態の変形例に係る半導体発光装置を示す平面図である。図15は、図14に示す半導体発光装置の底面図である。
第1伝送線路442は、第1伝送部442aを有する。第1伝送部442aが、第1電極334(図11参照)との対向領域(第1接続部466)を含む。第1伝送線路442は、第1伝送部442aに接続する第2伝送部442bを有する。
第1伝送部442aに対して、グランド層450は、第1側S1に隣り合う第1グランド部450aを有する。第1伝送部442aに対して、グランド層450は、第2側S2に隣り合う第2グランド部450bを有するが、第2側S2とは反対の第3側S3に隣り合う位置にはグランド部を有しない。これに対して、第2伝送部442bの少なくとも一部に対して、グランド層450は、第1グランド部450a及び第2グランド部450bに加えて、第3側S3に隣り合う第3グランド部450cを有する。つまり、第1伝送部442aは所謂GSSG配線形態となっており、第2伝送部442bはインピーダンスの値を保ちながらGSGSG配線形態に変換される領域となっている。
第1伝送線路442は、第1伝送部442aにおいて、第1電極334(図11参照)と接合する。第1伝送部442aは、グランド層450に対して位置関係が均等である。つまり、第1伝送部442aの全体に対して、グランド層450は、搭載基板438の厚みに沿った方向の第1側S1に隣り合い、第1伝送線路442を挟む第2側S2及び第3側S3の一方のみに隣り合う位置関係にある。また、第1伝送部442aは、伝送方向に沿ってグランド層450が均一の形状で隣り合う。本実施形態で示したように、第1伝送線路442およびそれと対になる差動伝送線路はインピーダンスの値を保ちながら他の配線形態に変化させても本願発明の効果は得られる。なお、第2伝送線路444も同様である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
10 発光変調素子、12 光源、14 変調器、16 量子井戸層、18 第1導電型半導体層、20 第2導電型半導体層、22 InGaAsP下側光ガイド層、24 InGaAsP上側光ガイド層、26 p型InGaAsP層、28 p型InGaAs層、30 埋め込み層、32 パッシベーション膜、34 第1電極、36 第2電極、38 搭載基板、40 ベース基板、42 第1伝送線路、44 第2伝送線路、46 第1導電体、48 第2導電体、50 グランド層、52 整合抵抗、54 半導体発光装置、56 中継基板、58 集積回路、60 配線、62 配線、138 搭載基板、142 第1伝送線路、142a 第1伝送部、142b 第2伝送部、144 第2伝送線路、150 グランド層、150a 第1グランド部、150b 第2グランド部、150c 第3グランド部、214 変調器、236 第2電極、238 搭載基板、242 第1伝送線路、242E 一端、242M 最も離れた部分、242a 第1伝送部、242b 第2伝送部、244 第2伝送線路、244E 一端、244M 最も離れた部分、248 第2導電体、250 グランド層、250a 第1グランド部、250b 第2グランド部、250c 第3グランド部、252 整合抵抗、270 整合抵抗用電極、272 ワイヤ、310 発光変調素子、312 光源、314 変調器、316 量子井戸層、318 第1導電型半導体層、320 第2導電型半導体層、334
第1電極、336 第2電極、338 搭載基板、340 ベース基板、342 第1伝送線路、344 第2伝送線路、346 第1導電体、348 第2導電体、352 整合抵抗、354 半導体発光装置、356 中継基板、358 集積回路、360 配線、362 配線、364 スタッド、366 第1接続部、368 第2接続部、438 搭載基板、442 第1伝送線路、442a 第1伝送部、442b 第2伝送部、444 第2伝送線路、450 グランド層、450a 第1グランド部、450b 第2グランド部、450c 第3グランド部、466 第1接続部、S1 第1側、S2 第2側、S3 第3側、W1 幅、W2 幅、W3 幅、W4 幅。

Claims (19)

  1. 光源と、
    第1電極及び第2電極を有して前記光源の出力光を変調するための変調器と、
    前記光源及び前記変調器が搭載され、前記第1電極に電気的に接続される第1伝送線路と、前記第2電極に電気的に接続される第2伝送線路と、グランド電位に接続されたグランド層と、を有する搭載基板と、
    を有し、
    前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、一対の差動信号線路を構成し、
    前記第1伝送線路は、伝送方向に直交する幅を有し、
    前記第1電極は、前記第1伝送線路の前記幅を超えない大きさの幅を有し、前記第1伝送線路に対向し、
    前記第1伝送線路の各部分に対して、前記グランド層は、前記搭載基板の厚みに沿った方向の第1側並びに前記第1伝送線路を挟む第2側及び第3側の少なくとも1つの側に隣り合う位置関係にあり、
    前記第1伝送線路は、少なくとも、前記グランド層に対して前記位置関係が同じであって前記伝送方向に沿って前記グランド層が均一の形状で隣り合う部分において、前記第1電極と接合し、前記幅が均一であり、
    前記変調器は、前記出力光を吸収するための量子井戸層と、前記量子井戸層を挟む第1導電型半導体層及び第2導電型半導体層と、を有し、
    前記第1電極は、前記第1導電型半導体層に電気的に接続するように積層し、
    前記第2電極は、前記第2導電型半導体層に電気的に接続するように積層し、
    前記第1電極及び前記第2電極は、相互に反対を向き、
    前記第1導電型半導体層、前記第2導電型半導体層および前記量子井戸層は、光導波路を構成していることを特徴とする半導体発光装置。
  2. 請求項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第2伝送線路の伝送方向に直交する幅は、前記第1伝送線路の前記幅に等しいことを特徴とする半導体発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路の前記幅は、前記第1電極の前記幅より広いことを特徴とする半導体発光装置。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路は、前記第1電極との対向領域を含む第1伝送部と、前記第1伝送部に接続する第2伝送部を有し、
    前記第1伝送部に対して、前記グランド層は、前記第1側に隣り合う第1グランド部と、前記第2側に隣り合う第2グランド部及び前記第3側に隣り合う第3グランド部の一方のみと、を有し、
    前記第2伝送部の少なくとも一部に対して、前記グランド層は、前記第1グランド部、前記第2グランド部及び前記第3グランド部を有し、
    前記第1伝送線路の前記幅は、前記第1伝送部において均一であることを特徴とする半導体発光装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路及び前記第2伝送線路は、相互に非対称の平面形状を有し、相互に最も離れた部分及び相互の間隔が変動する部分を有するが、均等な線路長を有することを特徴とする半導体発光装置。
  6. 請求項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第2伝送線路は、前記変調器の側で、前記線路長の一端を、前記第1伝送線路に最も接近するように有することを特徴とする半導体発光装置。
  7. 請求項又はに記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路は、前記伝送方向で前記第1電極への電気的な接続部を超えた位置に、前記線路長の一端を有することを特徴とする半導体発光装置。
  8. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路及び前記第2伝送線路は、それぞれ、前記相互に最も離れた部分の両側から、相互の間隔が狭まるように延びることを特徴とする半導体発光装置。
  9. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路は、前記第1電極との対向領域及び前記第2伝送線路から最も離れた部分を含む第1伝送部と、前記第1伝送部に接続する第2伝送部を有し、
    前記グランド層は、前記第1伝送部及び前記第2伝送部に対して前記第1側に隣り合う第1グランド部と、少なくとも前記第2伝送部に対して前記第2側に隣り合う第2グランド部と、少なくとも前記第2伝送部に対して前記第3側に隣り合う第3グランド部と、を有することを特徴とする半導体発光装置。
  10. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路に隣り合う位置にある整合抵抗用電極と、前記第1伝送線路と前記整合抵抗電極との間に電気的に接続された整合抵抗と、をさらに有し、
    前記第2伝送線路は、前記第2電極と前記整合抵抗用電極を介して、前記整合抵抗と電気的に接続していることを特徴とする半導体発光装置。
  11. 光源と、
    前記光源の出力光を変調するための量子井戸層を第1導電型半導体層と第2導電型半導体層で挟み込んだ構造を有する変調器と、
    前記光源及び前記変調器が搭載され、前記第1導電型半導体層と電気的に接続される第1接続部から延びる第1伝送線路と、前記第2導電型半導体層と電気的に接続される第2接続部から延びる第2伝送線路と、を有する搭載基板と、
    を有し、
    前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、一対の差動信号線路を構成し、
    前記第1伝送線路は、伝送方向に直交する方向の幅が前記第1接続部において隣接部分以下になっており、前記第1接続部が前記隣接部分よりも特性インピーダンスが高くなるように構成され
    前記第1接続部は、前記隣接部分よりも前記幅が狭く、
    前記変調器は、前記第1導電型半導体層に電気的に接続するように積層する第1電極と、前記第2導電型半導体層に電気的に接続するように積層する第2電極と、を有し、
    前記第1電極が前記第1接続部に対向して接合し、
    前記第2電極と前記第2接続部がワイヤによって接続されていることを特徴とする半導体発光装置。
  12. 請求項11に記載の半導体発光装置であって、
    前記変調器は、前記量子井戸層が上になるようにジャンクションアップ搭載されていることを特徴とする半導体発光装置。
  13. 請求項11又は12に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1電極は、前記第1接続部の前記幅よりも大きいことを特徴とする半導体発光装置。
  14. 請求項11から13のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1伝送線路の前記幅は、前記第1接続部を除いた部分で、前記第1電極よりも大きいことを特徴とする半導体発光装置。
  15. 請求項11から14のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記搭載基板は、前記第1接続部を挟む両側の少なくとも一方に、スタッドを有し、
    前記変調器は、前記第1接続部及び前記スタッドの上に搭載されていることを特徴とする半導体発光装置。
  16. 光源と、
    前記光源の出力光を変調するための変調器と、
    前記光源及び前記変調器が搭載され、第1伝送線路と第2伝送線路と整合抵抗を有する搭載基板と、
    前記変調器と第1伝送線路を電気的に接続する第1導電体と、
    前記変調器と第2伝送線路を電気的に接続する第2導電体と、
    を有し、
    前記第1伝送線路と前記第2伝送線路は、一対の差動信号線路を構成し、
    前記整合抵抗は、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路の間に、前記第1導電体及び前記第2導電体が介在しないように、電気的に接続され
    前記整合抵抗は、前記変調器に向かう伝送方向で、前記第1導電体の手前で前記第1伝送線路に電気的に接続し、前記第2導電体の手前で前記第2伝送線路に電気的に接続し、
    前記変調器は、第1電極及び第2電極をさらに有し、
    前記第1導電体は、前記第1電極に接合され、
    前記第1電極は、前記第1伝送線路に対向して電気的に接続し、
    前記第2導電体は、前記第2電極に接合され、
    前記第2導電体は、ワイヤを含むことを特徴とする半導体発光装置。
  17. 請求項16に記載の半導体発光装置であって、
    前記第1導電体は、ワイヤを含むことを特徴とする半導体発光装置。
  18. 請求項16又は17に記載の半導体発光装置であって、
    前記第2電極は、前記第2伝送線路に対向して電気的に接続することを特徴とする半導体発光装置。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載の半導体発光装置であって、
    前記光源と前記変調器は、同一基板に集積されていることを特徴とする半導体発光装置。
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