JP7126252B2 - パーティション - Google Patents

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本発明は、特に屋外での使用に適したパーティションに関する。
パーティションは、屋内の区画する際に用いられることが多いが、例えば特許文献1に見られるように、屋外で仮設トイレの出入口を隠すために用いられることもある。特許文献1が開示するパーティション(目隠し材)は、仮設トイレ(個室ボックス)の出入口に対向して配置され、周りから前記出入口を見え難くするパネル状で、前記目隠し材を立ち姿勢に支持する支持フレームと、前記支持フレームを仮設トイレに連結する連結手段とを介して仮設トイレに対して設置される(特許文献1・[請求項1])。
特許文献1が開示するパーティションは、アルミ型材又は角形鋼管からなる目隠し材フレーム(13)に、アルミ樹脂合板からなる目隠しパネル(14)をビス止めして構成される(特許文献1・[0018])。このため、風を受ける目隠し材の転倒防止のため、目隠し材の下端に錘材を取り付けている(特許文献1・[請求項3][0011])。具体的には、目隠し材の縦フレーム材(11)から下方に延びる延長縦フレーム材(15)に、鋼板からなる足元プレート(18)を溶接し、水等を中空容器に充填した錘材(8)を前記足元プレートに固定する例を挙げている(特許文献1・[0019][0020])。
特開2018-062737公報
パーティションを屋外で使用する場合、どうしても風を受けて転倒する虞があり、特許文献1に見られるように、風による転倒に対抗できる錘材をパーティションに付加することが一般的だと思われる。しかし、錘材の設置及び除去は、パーティションの設置作業を煩わしくするほか、設置コストや労力が掛かる。また、風による転倒に錘材で対抗することにも限界があり、強い風を受けると、パーティションの転倒を防止しきれない。そこで、屋外での使用を鑑み、風による転倒の虞を低減する構成を有するパーティションについて検討した。
検討の結果開発したものが、前後方向の視線を遮る遮蔽面を左右の支持体の間に構成したパーティションにおいて、遮蔽面は、前後方向にずれた位置関係で支持体に支持される複数の遮蔽シートから構成され、隣り合う遮蔽シートは、前後方向から視認されない隙間を近接する側縁の間に形成したことを特徴とするパーティションである。遮蔽面は、少なくとも2枚の遮蔽シートが前後方向に離れて配置され、二層構造となる。この場合、遮蔽面を構成する二層それぞれに複数の遮蔽シートが含まれてもよし、遮蔽面を三層以上の構成として各層それぞれに遮蔽シートを含ませても良い。
前後方向は、設置したパーティションに対し、遮蔽面に直交する水平方向を意味し、遮蔽面に平行な水平方向を左右方向、遮蔽面に平行な垂直方向を上下方向とする。遮蔽シートは、可撓性を備えた面材で、布シート、紙シート、樹脂シート、薄い金属シートを例示できる。また、隣り合う遮蔽シートのうち、一方は剛性を備えた面材でもよく、この場合、木板、樹脂板、セラミックス板又は金属板を例示できる。ここで、隣り合う遮蔽シートは、遮蔽面を構成した際、隣に並ぶ位置関係にある遮蔽シートを意味する。近接する側縁は、隣り合う遮蔽シートの側縁のうち、隙間を挟んで延びる側縁である。
パーティションは、前後方向から視認されない隙間を、隣り合う遮蔽シートの近接する側縁の間に形成した遮蔽面により、前後方向の視線を遮る。前後方向から遮蔽面に衝突する風は、隣り合う遮蔽シートの近接する側縁の間に形成される隙間を通過するので、パーティションを転倒させない。隣り合う遮蔽シートの近接する側縁の間に形成される隙間が前後方向に視認されないとは、前後方向から隙間の存在がわからない又はわかりにくいことを意味する。前後方向から視認されない隙間を形成するには、例えば隣り合う遮蔽シートの近接する側縁を上下方向及び左右方向に一致させるとよい。
パーティションは、複数を並べて設置することにより、視線を遮る遮蔽面を並べる。これから、遮蔽面は、左右の支持体に対する隙間を小さくした長方形状が好ましい。しかし、遮蔽面と支持体との間隙が小さければ、遮蔽面は多角形状でもよいし、円形状又は不定形状でもよい。また、遮蔽面は、上下対称及び左右対称が好ましいが、上下非対称であったり、左右非対称であったりしてもよい。遮蔽面は、通常平面であるが、湾曲した状態で遮蔽シート(例えば可撓性を備えた樹脂板又は金属板)を支持体に支持させることができれば、曲面にすることもできる。
遮蔽シートは、遮蔽面の正面視形状を分割した形状を基本にする。しかし、個々の遮蔽シートが遮蔽面を分割した形状と異なっても、すべての遮蔽シートを組み合わせて遮蔽面を構成できれば、個々の遮蔽シートの形状は限定されない。また、遮蔽シートが遮蔽面を分割した形状である場合、遮蔽面の分割数や分割の仕方(対称分割、均等分割)を問わない。ただ、支持体に支持させて遮蔽面を構成する手間又は労力を鑑みた場合、遮蔽シートは、遮蔽面を3分割~5分割が好ましく、できれば上下対称かつ左右対象に偶数分割するとよい。
遮蔽シートは、左右の支持体のいずれか一方又は双方に支持される。支持体に対する遮蔽シートの支持手段は、従来公知の各種手段を採用しうる。例えば、遮蔽シートの角部に鳩目を設け、支持体に固定したフックに前記鳩目を掛合させる支持手段がある。この場合、支持体に対するフックの固定位置を調整自在にしておくと、遮蔽シートにおける鳩目の位置が変わっても、同じフックを利用して支持体に遮蔽シートを支持させることができる。このほか、遮蔽シートと支持体とに割り当てた一対の面ファスナーや磁石を支持手段としてもよい。
支持体は、遮蔽シートの支持する基準の構造物として、少なくとも左右一対存在すればよい。仮に3体以上の支持体が設置されている場合、直近に設置された隣り合う左右の支持体の間に遮蔽面を構成する。最も簡易な支持体は、下端に錘又はアンカーを備えた支柱を例示できる。このほか、支持体は、板状部材からなる目隠し板や建物の壁面であってもよい。遮蔽シートは、3点以上の支持があれば平面又は曲面を維持できることから、少なくとも一方の支持体に2点以上を支持され、他方の支持体に1点以上支持される。
隣り合うシートの近接する側縁の間に形成する隙間を前後方向からずれた方向からでも視認させないようにするため、隣り合う遮蔽シートは、近接する側縁が含まれる縁部を上下方向又は左右方向に重複させるとよい。遮蔽シートは、前後方向にずれた位置関係で支持体に支持されているため、近接する側縁が含まれる縁部を上下方向又は左右方向に重複させても、前記側縁の間に形成される隙間が小さくならない。近接する側縁が上下方向に延びる場合、縁部は左右方向に重複させ、近接する側縁が左右方向に延びる場合、縁部は上下方向に重複させ、近接する側縁が上下斜め方向に延びる場合、縁部は上下方向及び左右方向に重複させる。重複幅は、前後方向から左右に傾いた斜め45度から見ても隙間が見えない大きさであることが望ましい。
左右の支持体が独立していると、何らかの事情で間隔がずれ、隣り合う遮蔽シートの近接する側縁の間に形成する隙間が大きくなり、前後方向の視線が遮れなくなる虞がある。そこで、左右の支持体は、横桟を掛け渡した一体の支持体にするとよい。これにより、左右の支持体は間隔が保たれ、前記支持体に支持される遮蔽シートの近接する側縁の間に形成される隙間も維持される。横桟は、少なくとも上下に離れて2本以上あるとよい。横桟を掛け渡した一体の支持体は、左右の支持体又は横桟のいずれかのみで遮蔽シートを支持したり、左右の支持体及び横桟すべてで遮蔽シートを支持したりする。
本発明のパーティションは、隣り合う遮蔽シートの近接する側縁の間に形成される隙間が風を通過させるため、風により転倒しにくい。しかし、風速が高まると、隙間だけで風を通過できず、パーティションを転倒させる虞が出てくる。そこで、遮蔽シートは、過剰風速の風を受けると分離する分割構造を有する構成や、過剰風速の風を受けると分離する支持構造を介して支持体に支持される構成とし、過剰風速の風を受けると遮蔽シートを分割又は支持体から分離させて前記風を通過させるとよい。
可撓性を有する遮蔽シートのみで遮蔽面が構成される場合、いずれか又は全部の遮蔽シートに上記分割構造又は支持構造を適用できる。また、可撓性を有する遮蔽シートと剛性を有する遮蔽シートで遮蔽面が構成される場合、可撓性を有する遮蔽シートのいずれか又は全部に上記分割構造又は支持構造を適用するとよい。過剰風速は、パーティションの設置要求に応じて自由に設定されるが、10m/secが目安として、5m/sec~15m/secの範囲、好ましくは8m/sec~12m/secの範囲で設定するとよい。分離する分割構造又は支持構造は、従来公知の各種連結手段(例えば面ファスナーや磁石)を利用できる。
遮蔽シートは、左右の支持体や横桟で支持させるばかりでなく、他の遮蔽シートと一部を連結させて、遮蔽シート同士で支持し合う構成にしてもよい。この場合、遮蔽シートは、3点以上の支持により平面又は曲面が維持されるところ、少なくとも1点が遮蔽シート同士の連結に肩代わりされるので、残る2点以上を左右一対の支持体のいずれかにまとめてもよいし、前記左右一対の支持体に振り分けてもよい。一部を連結させる遮蔽シートは、近接する側縁の間に隙間を形成する隣り合う遮蔽シートでもよい。しかし、一部を連結させる遮蔽シートは、角部を付き合わせる位置関係にある遮蔽シートが好ましい。また、剛性を有する遮蔽シートを連結させると、連結した遮蔽シートがパーティションにおける構造部材とし機能する。角部を付き合わせる位置関係にある遮蔽シートが2枚である場合、点対称な位置関係にある遮蔽シートの角部を対向関係で付き合わせる。角部を付き合わせる位置関係にある遮蔽シートは、3枚以上であってもよい。
更に、遮蔽シートは、過剰風速の風を受けると分離する連結構造を介して一部が連結された構成にしてもよい。遮蔽シートの連結構造が分離すると、遮蔽面を構成する遮蔽シートのうち、少なくとも2枚の遮蔽シートが開かれて前記風を通過させることができる。連結構造が分離する過剰風速は、単一の遮蔽シートが分割したり、支持体から分離したりする場合と同様に、10m/secが目安として、5m/sec~15m/secの範囲、好ましくは8m/sec~12m/secの範囲で設定してもよい。しかし、前記場合に比べて、連結構造が分離する過剰風速を高く設定して、段階的に遮蔽面を開く面積を拡大させることもできる。分離する連結構造は、従来公知の各種連結手段(例えば面ファスナーや磁石)を利用できる。
本発明のパーティションは、前後方向から視認されない隙間を遮蔽面に形成し、前記隙間を通じて風を通過させるので、前後方向の視線を遮るパーティション本来の働きを発揮しながら、風による転倒を防止している。これは、前後方向にずれた位置関係で支持体に支持される複数の遮蔽シートから遮蔽面を構成したことの効果である。また、本発明のパーティションは、遮蔽面を複数の遮蔽シートから構成することから、遮蔽シートの形状や色彩を個々に異ならせて、審美性を高める効果もある。
本発明のパーティションは、隣り合う遮蔽シートの近接する側縁が含まれる縁部を上下方向又は左右方向に重複させると、遮蔽面が前後斜め方向の視線も遮ることができる。また、本発明のパーティションは、左右の支持体に横桟を掛け渡して一体の支持体を構成すれば、支持体に支持される遮蔽シートがずれなくなり、隙間が維持される結果、隙間が大きくなって視線の通る虞をなくす。これらは、いずれも視線を遮る働きを高めたり、安定させたりするもので、パーティション価値を高める効果をもたらす。
過剰風速の風を受けると分離する遮蔽シートの分割構造や支持体から分離する遮蔽シートの支持構造は、隙間を通過させ難い過剰風速の風を受けて遮蔽シートを分割したり、支持体から分離したりして風を逃がし、遮蔽シートの破損を回避するほか、本発明のパーティションの転倒を防止する。遮蔽シートの分割構造や支持構造は、過剰風速の風を受けて分離させるため、面ファスナーや磁石が利用される。面ファスナーや磁石を利用した分割構造や支持構造は、再結合や支持体への再支持も容易である。これにより、本発明のパーティションは、分離した遮蔽シートを現場で直ちに復元し、短時間で使用再開できる。
遮蔽シートは、他の遮蔽シートと一部を連結させれば、支持体だけに頼ることなく、隙間を維持して安定に支持できる。これにより、支持体に頼らずに遮蔽シートを支持させることができるようになり、遮蔽シートの形状の多様性を生み、本発明のパーティションの審美性を高める効果をもたらす。そして、遮蔽シートは、過剰風速の風を受けると分離する連結構造を介して一部が連結された構成にすれば、上述同様、過剰風速の風を受けて遮蔽シートの連結構造が分離して風を逃がして、遮蔽シートの破損を回避するほか、本発明のパーティションの転倒を防止できる。また、連結構造が面ファスナーや磁石を利用していれば、本発明のパーティションは、分離した遮蔽シートを現場で直ちに復元し、短時間で使用再開できる。
本発明を適用したパーティションの一例を前斜め上方から見た斜視図である。 本例のパーティションを後斜め上方から見た斜視図である。 本例のパーティションの平面図である。 本例のパーティションを前斜め上方から見た分解斜視図である。 図1中A矢視部拡大図である。 図1中B矢視部拡大図である。 支持手段が面ファスナーである別例1のパーティションにおける図5相当図である。 連結手段が前後に分かれた別例2のパーティションにおける図6相当図である。 連結手段が面ファスナーである別例3のパーティションにおける図6相当図である。 上の遮蔽シートが分割部から分離した本例のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 上下の遮蔽シートの側縁を広げた別例4のパーティションを表す正面図である。 別例4のパーティションを正面側から斜め45度の角度で見た斜視図である。 遮蔽面を三層構造で構成した別例5のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 別例5のパーティションを前斜め上方から見た分解斜視図である。 別例5のパーティションの平面図である。 支持体に架設した横桟に遮蔽シートを支持させた別例6のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 支持体をアンカーで立てた別例7のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 湾曲した遮蔽シートを用いた別例8のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 4枚の遮蔽シートにより遮蔽面を構成する別例9のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 五角形の遮蔽シートを用いた別例10のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 左右非対称な三角形の遮蔽シートを用いた別例11のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 三角形を上下に重ねた外形の遮蔽シートを用いた別例12のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 5枚の遮蔽シートにより遮蔽面を構成する別例13のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 括れた遮蔽シートを用いた別例14のパーティションを前斜め上方から見た斜視図である。 別例14のパーティションを後斜め上方から見た斜視図である。 図25中C矢視部拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。説明中、前後方向、左右方向及び上下方向は、図1及び図2中に図示される座標に従う。本発明を適用したパーティション1は、例えば図1~図3に見られるように、遮蔽面2が前後方向にずれた位置関係で左右の支持体3に支持される上下対称な遮蔽シート21aと、左右対称な遮蔽シート21bとから構成される。遮蔽シート21a,21bは、正面視長方形の遮蔽面2を対角線に従って四分割した外形で、前後方向から視認されない隙間23を近接する側縁の間に形成している。
上下対称な遮蔽シート21aは、上下方向に凸で長い正面視二等辺三角形の樹脂シートで、角部に鳩目211aを設けている。遮蔽シート21aは、同じものを上下反転させて用いてもよい。本例は、下方に凸となる遮蔽シート21a(図1中上側の遮蔽シート21a)が、面ファスナーにより接続分離する分割手段である分割部212aを下端角部に有し、前記分割部212aに鳩目211aを設けている。下方に凸となる遮蔽シート21a(図1中上側の遮蔽シート21a)は、遮蔽面2が過剰風速を受けると分割部212aから分離する分割構造を構成する。
分割部212aは、例えば上下方向に多段で複数設けてもよいし、上縁の両端角部にも設けて全体として複数としてもよい。また、分割部212aは、例えば上方に凸となる遮蔽シート21a(図1中下側の遮蔽シート21a)の上端角部にも設けてもよい。分割部212aが複数ある場合、それぞれが分離する過剰風速を異ならせると、風速に応じて分離する分割部212aを変えて、遮蔽シート21aが開放する部位や面積を変化させることができる。
左右対称な遮蔽シート21bは、左右方向に凸で扁平な正面視二等辺三角形の樹脂シートで、角部に鳩目211bを設けている。遮蔽シート21bは、同じものを左右反転させて用いている。本例の遮蔽シート21bは、遮蔽シート21aのような分割構造を有しないが、例えば遮蔽シート21bの角部に対して分割部212aを設けて分割構造を構成してもよい。この場合、遮蔽シート21bに複数の分割部212aを設けると、上述同様な効用を得ることができる。
支持体3は、周方向に均等間隔で延在方向に伸びる溝35を有する金属製(例えばアルミ製)の棒体で、上端にキャップ31を被せ、下端に錘材32を取り付けて自立させている。支持体3は、左右独立であり、遮蔽シート21a,21bが弛みなく支持できるように、所定間隔で並べる。このように、支持体3は、並ぶ間隔が重要で、遮蔽シート21a,21bが弛みなく支持できれば、左右の支持体3の高さが異なっても、外形状(直線状と湾曲状)が異なっても構わない。
遮蔽シート21aは、図4及び図5に見られるように、支持体3の前側に位置する溝35に固定ナット341を内蔵させた状態で、鳩目211aを通して固定ボルト34を前記固定ナット341に締め付けて、支持体3の前側に支持させる(図3参照)。固定ボルト34及び固定ナット341が、支持手段として、過剰風速によっても分離しない支持構造を構成する。本例の固定ボルト34は、作業者が手で回せる蝶ボルトであるが、通常のボルトを利用してもよい。
遮蔽シート21bは、図4及び図5に見られるように、支持体3の後側に位置する溝35に固定ナット341を内蔵させた状態で、鳩目211bを通して固定ボルト34を前記固定ナット341に締め付けて、支持体3の後側に支持させる(図3参照)。これにより、遮蔽シート21a,21bは、支持体3の厚み(外径)で前後にずれた位置関係で前記支持体3に支持され、前後方向から見て近接する側縁(それぞれの傾斜する側縁)が一致していても、支持体3の厚み(外径)の隙間23が形成される。
本例は、正面視長方形の遮蔽面2を対角線に従って四分割した遮蔽シート21a,21bが前後方向から視認されない隙間23を形成する必要から、遮蔽シート21a,21bが支持体3に支持される位置を上下方向に一致させている。しかし、例えば近接する側縁を含む縁部が上下方向又は左右方向に重複して前後方向から視認されない隙間23を形成できれば、遮蔽シート21a,21bの支持される位置が上下方向にずれてもよい。
遮蔽シート21a,21bは、図4及び図6に見られるように、遮蔽シート21bの左方及び右方に凸な角部の鳩目211bを重ねて後方より連結長ボルト22を差し込み、支持体3の厚み相当の長さである連結スペーサ222を前記連結長ボルト22に嵌合し、遮蔽シート21aの下方及び上方に凸な角部の鳩目211aを重ねて前記連結長ボルト22を前方に突出させ、連結ナット221を前記連結長ボルト22に締め付けることにより、連結している。連結長ボルト22、連結ナット221及び連結スペーサ222が連結手段であり、分離しない連結構造を構成する。
本例の支持手段(固定ボルト34及び固定ナット341)は、遮蔽シート21a,21bを支持体3から分離させない。しかし、例えば図7に見られる別例1のパーティション1のように、面ファスナーの一方を表面に有する取付受け部36を固定ナット341に締め付けて支持体3に取り付け、面ファスナーの他方からなる取付部213a,213bを遮蔽シート21a,21bの角部に設けることにより、分離する支持構造を構成できる。面ファスナーに代えて磁石を用い、磁石の一方の極を取付受け部36に、磁石の他方の極を取付部213aに割り当ててもよい。
本例の連結構造は、1本の連結長ボルト22により、遮蔽シート21a,21b全ての4つの角部を一体にする。しかし、例えば図8に見られる別例2のパーティション1のように、支持体3の前側に支持される遮蔽シート21aの角部のみを連結短ボルト24及び連結ナット241で締め付けて一体にし、支持体3の後側に支持される遮蔽シート21bの角部のみを別の連結短ボルト24及び連結ナット241で締め付けて一体にする構成としてもよい。
また、本例の連結構造は、遮蔽シート21a,21b全てを分離不可に連結している(分割部212aによる分離を除く)。しかし、例えば図9に見られる別例3のパーティション1のように、前面側に面ファスナーの一方、後面側に面ファスナーの他方を有する連結部214a,214bを遮蔽シート21a,21bの角部それぞれに設け、前記遮蔽シート21a同士又は遮蔽シート21b同士を連結すると共に、前面側に面ファスナーの一方、後面側に面ファスナーの他方を設けた円柱状の連結体224により、後側の遮蔽シート21aと前側の遮蔽シート21bとを分離可能に連結してもよい。面ファスナーの一方を一方の極、面ファスナーの他方を他方の極とし、面ファスナーに代えて磁石を用いてもよい。
本例のパーティション1は、上下対称な遮蔽シート21aのうち、上側の遮蔽シート21aの下方角部に分割部212aを設けており、過剰風速(例えば10m/sec)の風を遮蔽面2に受けると、図10に見られるように、分割部212aから上側の遮蔽シート21aが分離してめくれ上がり、風を通過させる。このとき、分割部212aと繋がった下側の遮蔽シート21aは、後側の遮蔽シート21bとも連結長ボルト22により連結したままにあり、倒れない。すなわち、過剰風速の風を受けた場合、遮蔽面2の1/4が開き、風を通過させる。
ここで、図示を省略するが、遮蔽シート21a,21bが前後で別々に一体化されていた場合(別例2のパーティション1、図8参照)、分割部212aから分離すると、上下の遮蔽シート21aの連結が解除されるため、上側の遮蔽シート21aがめくれ上がると共に、下側の遮蔽シート21aが倒れる。後側の遮蔽シート21bは、前側の遮蔽シート21aと無関係なので、連結関係はそのままである。こうして、遮蔽面2の1/2が開き、風を通過させる。このように、同じ分割部212aを用いても、連結構造によって過剰風速の風を受けて遮蔽面2が開く面積を変えることができる。
本例のパーティション1(図1以下参照)は、正面視長方形の遮蔽面2を対角線に従って四分割した遮蔽シート21a,21bの近接する側縁を左右方向及び上下方向に一致させているため、前後方向から見ると隙間23が視認できないが、前後方向から左右に傾いた角度から隙間23が視認できてしまう。この場合、図11に見られる別例4のパーティション1のように、例えば左右の側縁を含む縁部を左右方向に張り出した遮蔽シート21c(遮蔽シート21aの側縁を仮想線で表示)を用いると、図12に見られるように、前後方向から左右45度に傾いた角度から隙間23(図12中、隙間23が存在する位置を指示)が見えなくなる。
別例4の遮蔽シート21cは、本例の遮蔽シート21aの鳩目211aと同じ位置に鳩目211cを有するので、遮蔽シート21aと交換して支持体3に支持させることができる。また、上側の遮蔽シート21cは、上側の遮蔽シート21aの分割部212aと同じ分割部212cを有し、過剰風速の風を受けると分離できる。図示を省略するが、別例4のパーティション1における遮蔽シート21bも、側縁を含む縁部が張り出したものを利用でき、この場合も遮蔽シート21bと交換して支持体3に支持させることができる。
本例のパーティション1(図1以下参照)は、支持体3の厚み(外径)で隔てられた前側の遮蔽シート21aと後側の遮蔽シート21bとから二層構造の遮蔽面2を構成していた。これに対し、図13~図15に見られる別例5のパーティション1は、上下対称な遮蔽シート21aを前側及び後側に分けて配置したほか、左右対称な遮蔽シート21dを支持体3の前後中間位置に支持させ、三層構造の遮蔽面2を構成している(図3(本例)と図15(別例5)とを比較対照)。
別例5の遮蔽シート21aは、本例(図1以下参照)の遮蔽シート21aと同じで、後側の遮蔽シート21aに分割部212aを設けている。別例5の遮蔽シート21dは、本例の遮蔽シート21b同様、左右方向に凸で扁平な正面視二等辺三角形の樹脂シートである。しかし、別例5の遮蔽シート21dは、左右方向に凸な角部にのみ鳩目211dを設け、上下方向に延びる左右の側縁に差し込み棒部212dを設けている。別例5の遮蔽シート21dは、キャップ31を外した支持体3の前後方向中間かつ左右方向内側の溝35に上方から前記差し込み棒部212dを差し込んで、支持体3と一体化する(図14参照)。
前側の遮蔽シート21a、前後中間にある左右の遮蔽シート21d、後側の遮蔽シート21aは、後側の遮蔽シート21aの下方に凸な角部の鳩目212aの後方より連結長ボルト22を差し込み、支持体3の厚みの半分相当の長さである連結スペーサ222を前記連結長ボルト22に嵌合し、遮蔽シート21dの左方及び右方に凸な角部の鳩目211dを重ねて前記連結長ボルト22を貫通させ、支持体3の厚みの半分相当の長さである連結スペーサ222を前記連結長ボルト22に嵌合してから、前側の遮蔽シート21aの上方に凸な角部の鳩目211aから前記連結長ボルト22を前方に突出させて連結ナット221を締め付けることにより、連結している。連結長ボルト22、連結ナット221及び連結スペーサ222が連結手段であり、分離不能な連結構造を構成する。
本例及び別例1~別例4のパーティション1は、左右の支持体3が独立している。しかし、可撓性のある遮蔽シート21a等で構成される遮蔽面2は、支持体3の間隔を維持する働きがない。そこで、図16に見られる別例6のパーティション1のように、左右の支持体3に横桟37を架設して、前記支持体3の間隔を維持するとよい。この場合、支持体3と横桟37とが一体の支持体を構成するが、説明の便宜上、立設する支持体3と横桟37とを分けて取り扱う(以下、同じ)。別例6の横桟37は、上下2本のみであるが、より多くを左右の支持体3に架設してもよい。
横桟37は、取付ボルト372により支持体3に固定した取付プレート371に左右端を固定する(例えばネジ止め等)ことにより、前記取付プレート371を介して支持体3間に架設する。取付ボルト372は、固定ボルト34同様、溝35に内蔵させた取付ナット(図示略)に捩じ込むことにより、取付プレート371を支持体3に固定する。別例6の横桟37は、支持体3と同じで、周方向に均等間隔で延在方向に伸びる溝35を有する金属製(例えばアルミ製)の棒体である。
別例6のパーティション1は、本例(図1以下参照)と同じ遮蔽シート21a,21bをそれぞれ横桟37に支持させる。遮蔽シート21aは、横桟37の前側に位置する溝35に固定ナット341(図示略、図5参照)を内蔵させた状態で、鳩目211aを通して固定ボルト34を前記固定ナット341に締め付けて、横桟37の前側に支持させる。遮蔽シート21bは、横桟37の後側に位置する溝35に固定ナット341を内蔵させた状態で、鳩目211bを通して固定ボルト34を前記固定ナット341に締め付けて、支持体3の後側に支持させる。
図17に見られる別例7のパーティション1は、横桟37を架設した左右の支持体3の下端に、設置面に固定できるアンカー33を設ける。別例7のアンカー33は、設置面に接面させる平坦な接面板を支持体3の下端に取り付け、前記接面板と支持体3とをつっかえ棒で結んだ構造である。接面板は、設置面に面接させて支持体3の姿勢を安定させるほか、更にフック等を打ち込んで設置面と一体化させ、支持体3の支持状態を安定させる。アンカー33は、横桟37と組み合わせて利用すると、支持体3の間隔が維持され、支持状態がより安定させられるので好ましい。
図18に見られる別例8のパーティション1は、上下対称な正面視二等辺三角形である湾曲面の遮蔽シート21eを前側に、本例(図1以下参照)の遮蔽シート21bを後側に配置して、正面視長方形の遮蔽面2を二層構造で構成する。遮蔽面2は、湾曲面である遮蔽シート21eにより立体的に見え、光線の当たり具合によってグラデーションが見られることから、審美性が高められる。隙間23は、本例同様、隣り合う遮蔽シート21b,21eの斜めに延びる側縁の間に形成される。
遮蔽シート21eは、上下方向に凸で長い正面視二等辺三角形の樹脂板で、可撓性及び保形性を有して前方に凸な湾曲面である。遮蔽シート21eは、遮蔽シート21aと同位置で角部に鳩目211eを設け、固定ボルト34で支持体3に固定する。下方に凸となる遮蔽シート21e(図18中上側の遮蔽シート21e)は、面ファスナーにより接続分離する分割部212eを下端角部に設け、前記分割部212eに鳩目211eを設けている。遮蔽シート21b,21eは、遮蔽面2の中央に集まる鳩目211b,211eを連結長ボルト22(図示略。図18は連結ナット221を図示)で一体化する。
図19に見られる別例9のパーティション1は、正面視長方形の遮蔽面2を左右上下にに等分割した正面視長方形の遮蔽シート21fを、対角位置毎に前側及び後側に振り分けて配置し、前記正面視長方形の遮蔽面2を二層構造で構成する。支持体3は、横桟37を架設している。遮蔽面2は、4枚の遮蔽シート21fから構成されるため、前記遮蔽シート21fそれぞれの着色又は模様を異ならせた場合、審美性が高められる。隙間23は、隣り合う遮蔽シート21fの左右方向又は上下方向に延びる側縁の間に形成される。
遮蔽シート21fは、遮蔽面2を四分割して遮蔽面2に相似な正面視長方形の樹脂シートで、4つの角部それぞれに鳩目211fを設け、遮蔽面2の中央に位置する鳩目211f以外を固定ボルト34で支持体3又は横桟37に固定する。前側右上の遮蔽シート21f(図19中右上側の遮蔽シート21f)は、面ファスナーにより接続分離する分割部212fを左下角部に設け、前記分割部212fに鳩目211fを設けている。4枚の遮蔽シート21fは、遮蔽面2の中央に集まる鳩目211fを連結長ボルト22で一体化する。
図20に見られる別例10のパーティション1は、正面視変形五角形の遮蔽シート21gを前側に、本例(図1以下参照)の遮蔽シート21bに似た正面視二等辺三角形の遮蔽シート21qを後側に配置して、正面視長方形の遮蔽面2を二層構造で構成する。遮蔽シート21gは、斜めに延びる側縁が本例の遮蔽シート21aに比べて緩勾配で縁部が広い。遮蔽シート21qは、前記遮蔽シート21gと支持体3とに囲まれた三角形の開口を塞ぐ外形として、本例の遮蔽シート21bより若干小さく形成されている。しかし、隙間23は、本例と同じく支持体3の厚みで、隣り合う遮蔽シート21g,21qの斜めに延びる側縁の間に形成される。
遮蔽シート21gは、上下方向に凸で長い正面視変形五角形の樹脂シートで、遮蔽シート21aと同位置の角部に鳩目211gを設けるほか、支持体3に対する鳩目211gを上下二段設けており、それぞれ固定ボルト34で支持体3に固定する。下方に凸となる遮蔽シート21g(図20中上側の遮蔽シート21g)は、面ファスナーにより接続分離する分割部212gを下端角部に設け、前記分割部212gに鳩目211gを設けている。遮蔽シート21qは、左右方向に凸で扁平な正面視二等辺三角形の樹脂シートで、角部に鳩目211qを設けてあり、上下の角部に設けた鳩目211qを固定ボルト34で支持体3に固定する。遮蔽シート21g,21qは、遮蔽面2の中央に集まる鳩目211g,211qを連結長ボルト22で一体化する(図示略。図20は連結ナット221を図示)。
図21に見られる別例11のパーティション1は、小さな正面視二等辺三角形の遮蔽シート21hを上下対称で前側に、大きな正面視二等辺三角形の遮蔽シート21iを後側に配置して、正面視長方形の遮蔽面2を二層構造で構成する。遮蔽面2は、全体が左右非対称に見え、遮蔽シート21h,21iの着色又は模様を異ならせた場合、審美性が高められる。隙間23は、隣り合う遮蔽シート21h,21iの斜めに延びる側縁の間に形成される。
遮蔽シート21hは、左右方向に延びる側縁と上下方向に延びる側縁とが等しい正面視二等辺三角形の樹脂シートで、角部に鳩目211hを設けて、それぞれ固定ボルト34で支持体3に固定する。上側の遮蔽シート21h(図21中右上側の遮蔽シート21h)は、面ファスナーにより接続分離する分割部212hを下端角部に設け、前記分割部212hに鳩目211hを設けている。遮蔽シート21iは、上下に位置する斜めの側縁が等しい正面視二等辺三角形の樹脂シートで、角部に鳩目211iを設けて、それぞれ固定ボルト34で支持体3に固定する。遮蔽シート21h,21iは、連結しない。
図22に見られる別例12のパーティション1は、上下二段の二等辺三角形を繋げた外形の遮蔽シート21jを、上下反転して前側及び後側に配置して、正面視長方形の遮蔽面2を二層構造で構成する。遮蔽シート21jは、左右向きを反転させて配置したり、前側及び後側の配置を逆にしたりしてもよい。また、遮蔽シート21jは、外形状が特徴的であるため、前後で着色又は模様を異ならせた場合、審美性が高められる。隙間23は、前後の遮蔽シート21jのジグザグに延びるクランク状の側縁の間に形成される。
遮蔽シート21jは、別例11の遮蔽シート21h様の二等辺三角形を上下二段で繋げた外形の樹脂シートで、直角及び鋭角な角部に鳩目211jを設けて、それぞれ固定ボルト34で支持体3に固定する。前側の遮蔽シート21j(図22中右側の遮蔽シート21j)は、面ファスナーにより接続分離する分割部212jを下端角部に設け、前記分割部212jに鳩目211jを設けている。遮蔽シート21j同士は、連結しない。
図23に見られる別例13のパーティション1は、別例9の遮蔽シート21f(図19参照)を変形させた外形の遮蔽シート21kを、対角位置毎に前側及び後側に振り分けて配置し、前側の遮蔽シート21kと面一に配置した遮蔽シート21mを介して連結し、遮蔽面2を二層構造で構成する。支持体3は、横桟37を架設している。遮蔽面2は、5枚の遮蔽シート21k,21mから構成されるため、前記遮蔽シート21k,21mそれぞれの着色又は模様を異ならせた場合、審美性が高められる。隙間23は、隣り合う遮蔽シート21kの左右方向又は上下方向に延びる側縁の間や、後側の遮蔽シート21kと遮蔽シート21mとの間に形成される。
遮蔽シート21kは、別例9の遮蔽シート21f(図19参照)における遮蔽面2の中心に位置する角部を円弧状に切り欠いた外形の樹脂シートで、残る角部に鳩目211kを設けている。前側の遮蔽シート21kは、正面視円形の遮蔽シート21mと接面する円弧状の切り欠き部分に、前記遮蔽シート21mと着脱する面ファスナーの一方を設けている(図23中ハッチング部分)。後側の遮蔽シート21kは、正面視円形の遮蔽シート21mと前から見て重なる円弧状の切り欠き部分に、鳩目211kを設けている。遮蔽シート21kは、角部に設けた鳩目211kを、それぞれ固定ボルト34で支持体3に固定する。
遮蔽シート21mは、正面視円形の樹脂シートで、右上及び左下の周縁近傍に鳩目211mを設け、左上及び右下の周縁近傍に、前側の遮蔽シート21kと着脱する面ファスナーの他方を設けている。遮蔽シート21m及び後側の遮蔽シート21kは、遮蔽シート21mの右上及び左下の周縁近傍に鳩目211mと、後側の遮蔽シート21kの円弧状の切り欠き部分に設けた鳩目211kとを連結長ボルト22で一体化する。別例9のパーティション1は、連結長ボルト22を前側の鳩目211mから差し込み、遮蔽シート21m及び後側の遮蔽シート21kの間に連結スペーサ222を介装している。
図24及び図25に見られる別例14のパーティション1は、上下中間が括れた外形の遮蔽シート21nを前側に、2枚の弓形の遮蔽シート21pを後側に凸部分が対向する関係で配置して、正面視長方形の遮蔽面2を二層構造で構成する。支持体3は、横桟37を架設している。遮蔽面2は、3枚の遮蔽シート21n,21pから構成されるため、前記遮蔽シート21n,21pそれぞれの着色又は模様を異ならせた場合、審美性が高められる。隙間23は、遮蔽シート21n,21pの上下方向に延びる円弧状の側縁の間に形成される。
遮蔽シート21nは、遮蔽面2に相当する正面視長方形の左右両側縁を滑らかな円弧状の側縁で括れさせた樹脂シートで、四隅の角部に鳩目211nを設けており、それぞれ固定ボルト34で支持体3に固定する。遮蔽シート21pは、前記遮蔽シート21nの括れ部分に相当する弓形の樹脂シートで、上下の角部に鳩目211pを設けると共に、対向する凸部分の上下中間位置で側縁近傍に鳩目211pを設けている。左右の遮蔽シート21pは、図26に見られるように、近接する鳩目211pに連結ベルト212pを掛け回して一体化する。
別例14の連結ベルト212pは、非伸縮性の樹脂ベルトで、両端に面ファスナーを設けており、鳩目211pに掛け回した後、前記面ファスナーを接続することにより、左右の遮蔽シート21pの連結状態を保持する。遮蔽面2が過剰風速の風を受けると、連結ベルト212pの面ファスナーが外れ、遮蔽シート21pが開いて遮蔽シート21nの左右に大きな開口を形成し、風を通過させる。こうして、別例14のパーティション1は、連結ベルト212pを連結手段として分離する連結構造を構成する。ここで、連結ベルト212pが伸縮性であれば、遮蔽面2が受ける風の風速に応じて連結ベルト212pが伸張し、隙間23の大きさを可変させて風を通過させることもできる。
本例及び別例1~別例14のパーティションは、いずれも同じ支持体3及び横桟37に遮蔽シート21a~21pを支持させて、構成される。これは、支持体3を同じにしながら、適宜遮蔽シート21a~21pを選択したり、交換したりできることを意味し、多様なバリエーションを有するパーティション1の提供を可能にしている。また、既述したように、組み合わせる適宜遮蔽シート21a~21pの色を異ならせて審美性を高めることができる。このように、本発明のパーティション1は、風による転倒を防止する効果のほかに、審美性を高めた商品として提供できる利点がある。
1 パーティション
2 遮蔽面
21a 遮蔽シート
21b 遮蔽シート
21c 遮蔽シート
21d 遮蔽シート
21e 遮蔽シート
21f 遮蔽シート
21g 遮蔽シート
21h 遮蔽シート
21i 遮蔽シート
21j 遮蔽シート
21k 遮蔽シート
21m 遮蔽シート
21n 遮蔽シート
21p 遮蔽シート
21q 遮蔽シート
22 連結長ボルト
23 隙間
24 連結短ボルト
3 支持体
31 キャップ
32 錘材
33 アンカー
34 固定ボルト
35 溝
36 取付受け部
37 横桟

Claims (6)

  1. 前後方向の視線を遮る遮蔽面を左右の支持体の間に構成したパーティションにおいて、
    遮蔽面は、前後方向にずれた位置関係で支持体に支持され、過剰風速の風を受けると分離する分割構造を有する複数の遮蔽シートから構成され、
    隣り合う遮蔽シートは、前後方向から視認されない隙間を近接する側縁の間に形成したことを特徴とするパーティション。
  2. 隣り合う遮蔽シートは、近接する側縁が含まれる縁部を上下方向又は左右方向に重複させた請求項1記載のパーティション。
  3. 左右の支持体は、横桟を掛け渡した一体の支持体にした請求項1又は2いずれか記載のパーティション。
  4. 遮蔽シートは、過剰風速の風を受けると分離する支持構造を介して支持体に支持された請求項1~いずれか記載のパーティション。
  5. 遮蔽シートは、他の遮蔽シートと一部が連結された請求項1~いずれか記載のパーティション。
  6. 遮蔽シートは、過剰風速の風を受けると分離する連結構造を介して他の遮蔽シートと一部が連結された請求項1~いずれか記載のパーティション。
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