JP7124490B2 - 円形媒体の落下方向転換ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、公衆電話機に投入された硬貨や、遊技機に投入されたメダルなどの円形媒体の落下方向を変える落下方向転換ユニットに関する。
従来、公衆電話機に硬貨を投入する投入口や、スロット装置を含む遊技機にメダルを投入する投入口は、特許文献1や特許文献2に記載されているように、硬貨やメダルをその表面と裏面とが立てられた姿勢として投入する構造が採られている。公衆電話機や遊技機において投入口に投入された硬貨やメダルなどの円形媒体は、媒体通路内で落下したり転がったりして課金処理用の硬貨処理装置やメダル処理装置に送られる。
媒体通路は、投入口と硬貨処理装置やメダル処理装置とを直結するように形成されている。すなわち、円形媒体の表面と裏面とが指向する方向を変えることなく円形媒体が送られる。
このため、硬貨処理装置やメダル処理装置など円形媒体処理装置は、投入口の長手方向(円形媒体の径方向)と平行に円形媒体を送ることが多くなるために、この方向と上下方向とに相対的に長く形成され、円形媒体の厚み方向には相対的に薄く形成される傾向にある。
特開2000-331222号公報 特開2011-98112号公報
課金用の硬貨処理装置やメダル処理装置などの円形媒体処理装置を公衆電話機内や遊技機内に設置するにあたっては、投入口に投入される円形媒体の姿勢に依存するために、設置する位置の自由度が低いという問題があった。例えば、円形媒体の表面と裏面とが左右方向を指向する状態で円形媒体が投入口に投入される場合は、円形媒体処理装置を前後方向に延びるように設置しなければならず、左右方向に延びるように設置することは難しい。
本発明の目的は、投入口の下方に設置される円形媒体処理装置の設置方向を投入口に制約を受けることがないようにすることである。
この目的を達成するために、本発明に係る円形媒体の落下方向転換ユニットは、円形媒体がその円形の表面と裏面とを立てた落下姿勢で落下して入る受入口と、前記受入口の下方に形成され、上方から見て前記落下姿勢にある円形媒体の径方向とは交差する方向に延びて円形媒体が通過可能に形成された落下口と、前記受入口に入った円形媒体が立った状態で前記落下口に向けて回るように円形媒体の姿勢を変える方向転換部とを備え、前記方向転換部は、上方から見て前記落下口の両側に前記受入口の側部から突出して円形媒体の落下を規制する一対の突出部を有し、前記突出部の突出方向は、上方から見て前記落下姿勢にある円形媒体の径方向とは交差する方向であり、前記一対の突出部のうち一方の突出部は、他方の突出部とは反対方向に突出しているものである。
本発明は、前記円形媒体の落下方向転換ユニットにおいて、前記受入口は、上方から見て前記落下姿勢にある円形媒体の径方向の中央から前記径方向の一方側と他方側とに拡がるように形成された二つの扇状の開口部を有し、前記突出部は、個々の前記開口部の一方の側部から前記開口部内に向けて突出していてもよい。
本発明は、前記円形媒体の落下方向転換ユニットにおいて、前記突出部における前記円形媒体と接触する接触部は、前記突出部の先端側が基端側より低くなるように傾斜し、前記一対の突出部のうち一方の突出部の前記接触部と、他方の突出部の前記接触部とは、これらの突出部が並ぶ方向から見て互いに反対方向に傾斜していてもよい。
本発明は、前記落下方向転換ユニットにおいて、前記一対の突出部のうち一方の突出部と他方の突出部は、上方から見て先端が前記落下口に近接する方向に傾斜していてもよい。
本発明は、前記円形媒体の落下方向転換ユニットにおいて、前記突出部は丸棒によって形成されていてもよい。
本発明においては、受入口に入って落下した円形媒体は、一対の突出部に当たり、これらの突出部によってそれ以上の落下が規制されて姿勢を変える。このように円形媒体が姿勢を変えるときの動作には、上下方向に延びる仮想の軸線を中心にして回る動作も含まれる。円形媒体は、この回転動作により落下口に向けて回ることによって、突出部から外れて落下口に入り、落下口を通って下方に落ちる。
このため、円形媒体は、受入口に入ったときの落下姿勢から上下方向の中心線回りに所定の角度だけ回って落下口から落ちる。
したがって、本発明に係る円形媒体の落下方向転換ユニットを投入口と下方の円形媒体処理装置との間に設けることにより、投入口の長手方向の制約を受けることなく円形媒体処理装置を設置できるから、円形媒体処理装置の設置方向の自由度が高くなる。
本発明に係る円形媒体の落下方向転換ユニットと投入口および円形媒体処理装置の斜視図である。 落下方向転換ユニットと円形媒体処理装置の一部を示す斜視図である。 第1の実施の形態による落下方向転換ユニットの構成を簡略化して示す斜視図である。 落下方向転換ユニットの平面図である。 図4におけるV-V線断面図である。 落下方向転換ユニットの一部を破断して示す簡略化した斜視図である。 第2の実施の形態による落下方向転換ユニットの一部を破断して示す簡略化した斜視図である。 第2の実施の形態による落下方向転換ユニットの平面図である。 図8におけるIX-IX線断面図である。 第2の実施の形態による突出部の斜視図である。 円形媒体が受入口に入った状態の落下方向転換ユニットを示す図で、図11(A)は平面図、図11(B)は断面図である。 円形媒体が回転している状態の落下方向転換ユニットを示す図で、図12(A)は平面図、図12(B)は断面図である。 円形媒体が落下口に入った状態の落下方向転換ユニットを示す図で、図13(A)は平面図、図13(B)は断面図である。 第3の実施の形態による落下方向転換ユニットの平面図である。 図14におけるXV-XV線断面図である。 第4の実施の形態による落下方向転換ユニットの平面図である。 図16におけるXVII-XVII線断面図である。 第5の実施の形態による落下方向転換ユニットの一部を破断して示す簡略化した斜視図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る円形媒体の落下方向転換ユニットの一実施の形態を図1~図6を参照して詳細に説明する。
図1に示す投入口1は、公衆電話機(図示せず)や遊技機(図示せず)の筐体に取付けられるものである。この投入口1には、硬貨やメダルなどからなる円形媒体2を投入するための穴3が形成されている。円形媒体2は、円板状に形成されている。穴3は、上方に向けて開口している。以下において、方向を説明するにあたっては、便宜上、図1において左下側の端部を前端部とし、この前端部と向き合うように見たときの方向を用いて行う。この実施の形態による投入口1の穴3は、左右方向に長く延びるように形成されている。このため、投入口1に投入された円形媒体2は、その円形の表面2aと裏面2bとが前後方向から見えるように立てた落下姿勢で下方に落下する。
投入口1の下方には、円形媒体処理装置4が配置されている。この円形媒体処理装置4は、例えば硬貨選別装置や、課金処理を行う硬貨処理装置、メダル選別装置などの円形媒体2を処理する装置である。この円形媒体処理装置4は、上述した投入口1の下方の部位に本発明に係る円形媒体の落下方向転換ユニット5を備えている。落下方向転換ユニット5は、詳細は後述するが、投入口1から落下した円形媒体2を立った状態でその表面2aおよび裏面2bが左右方向を指向するように回す方向転換部6を有している。図1においては、円形媒体2が落下しながら回るときの軌跡を二点鎖線で示す。なお、この軌跡は、円形媒体2が回ることを理解し易いように、円形媒体2が回転している区間を上下方向に延ばして描いてある。
円形媒体処理装置4は、落下方向転換ユニット5で方向転換された円形媒体2が通る媒体通路7を備えている。媒体通路7は円形媒体処理装置4の前端部から後端部まで前後方向に延びている。円形媒体2は、落下方向転換ユニット5からこの媒体通路7に落下し、この媒体通路7内で転がって移動する。
落下方向転換ユニット5は、図2および図3に示すように、上方に向けて開口する受入口11と、この受入口11の下方に形成された落下口12とを有している。図3は、落下方向転換ユニット5の構成を理解し易いように、模式的に描いてある。この受入口11に円形媒体2がその表面2aと裏面2bとを立てた落下姿勢で落下して入る。落下口12は、図4に示すように、上方から見て落下姿勢にある円形媒体2の径方向(図4においては上下方向)とは交差する方向に延びて円形媒体2が通過可能に形成されている。
受入口11は、図4に示すように、互いに対向する二つの周壁と、互いに対向する二つの突壁との間に形成されている。二つの周壁は、落下方向転換ユニット5の左側後部を構成する左側周壁13と、落下方向転換ユニット5の右側前部を構成する右側周壁14である。二つの突壁は、落下方向転換ユニット5の左側前部を構成する左側突壁15と、落下方向転換ユニット5の右側後部を構成する右側突壁16である。これらの周壁13,14と突壁15,16とのうち、左側周壁13および左側突壁15は、円形媒体処理装置4の筐体17(図1参照)に一体成型によって一体に形成されている。このため、左側周壁13と左側突壁15とは、一体に形成されて落下方向転換ユニット5の左側半部18を構成している。
右側周壁14と右側突壁16とは、一体成型によって一体に形成されて落下方向転換ユニット5の右側半部19を構成している。この右側半部19は、前端部においてヒンジ機構21を介して左側突壁15に左右方向へ揺動可能に接続されている。ヒンジ機構21は、図5に示すように、左側突壁15の軸受部22に支持されて上下方向に延びる軸23を有している。この軸23は、右側周壁14の柱状部24(図1参照)を上下方向に貫通し、柱状部24を回動自在に支持している。右側半部19の後端部は、図4に示すように、係止機構26を介して左側周壁13に着脱可能に取付けられている。係止機構26は、詳細には図示してはいないが、右側突壁16から左側に突出した枠状の突片27の中に、左側周壁13の係止爪28(図5参照)が係止される構成が採られている。
上述した二つの周壁13,14と二つの突壁15,16とによって囲まれて形成された受入口11は、図4に示すように、二つの扇状の開口部31,32を有している。この実施の形態による受入口11の上縁部には、面取りが施されて傾斜面33が形成されている。
二つの開口部31,32は、上方から見て落下姿勢にある円形媒体2の径方向(図4においては上下方向)の中央から径方向および厚み方向の一方側と他方側とに拡がるように形成されている。開口部31,32の開口形状である扇形の中心角は、この実施の形態においては90°である。
二つの開口部31,32は、上述した落下姿勢で投入口1から落下した円形媒体2が入る入口部11aによって互いに接続されている。入口部11aの前後方向の開口幅W1は、円形媒体2の厚みより広い。入口部11aの左右方向の開口幅W2は、円形媒体2の外径より広い。
二つの開口部31,32のうち、図4において上側に位置する左側開口部31は、落下方向転換ユニット5の左側突壁15の後側部15aと、左側周壁13と、右側突壁16の左側部16aとによって形成されている。図4において下側に位置する右側開口部32は、右側突壁16の前側部16bと、右側周壁14と、左側突壁15の右側部15bとによって形成されている。
この実施の形態による落下方向転換ユニット5の方向転換部6は、上述した二つの突壁15,16と、これらの突壁15,16の下端部に突設された左右一対の板状の突起34,35(図3~図6参照)とによって構成されている。この方向転換部6は、受入口11に入った円形媒体2が突壁15,16と一対の突起34,35とに接触することにより、立った状態で落下口12に向けて回るように円形媒体2の姿勢を変える。この実施の形態においては、突起34,35が本発明でいう「突出部」に相当する。
突壁15,16の側面(左側突壁15の後側部15aおよび右側部15bと、右側突壁16の左側部16aおよび前側部16b)は、上下方向に延びている。
左右一対の突起34,35のうち、左側に位置する第1の突起34は、左側突壁15の後側部15aであって受入口11の中央側の端部に後方へ向けて(左側開口部31内に向けて)突設されている。右側に位置する第2の突起35は、右側突壁16の前側部16bであって受入口11の中央側の端部に前方へ向けて(右側開口部32内に向けて)突設されている。これらの突起34,35は、図5に示すように、受入口11の下部であって、互いに同じ高さとなる位置に配置されている。
第1の突起34が左側突壁15から突出する方向と、第2の突起35が右側突壁16から突出する方向は、上方から見て落下姿勢にある円形媒体2の径方向とは交差する方向(図4においては前後方向)である。また、第1の突起34は、第2の突起35とは反対方向に突出している。これらの第1および第2の突起34,35の上縁は、水平に形成されている。
この実施の形態による落下方向転換ユニット5の落下口12は、上方から見て第1の突起34と第2の突起35との間に形成されている。
このように第1および第2の突起34,35が設けられていることにより、第1および第2の突起34,35が上方から見て落下口12の両側に受入口11の側部から突出し、円形媒体2の落下を規制する。
このように構成された円形媒体の落下方向転換ユニット5においては、円形媒体2がその表面2aと裏面2bとを立てた落下姿勢で投入口1から落下して受入口11に入る。受入口11に入って落下した円形媒体2は、図6において二点鎖線Aで示すように、第1および第2の突起34,35に当たり、これらの突起34,35によってそれ以上の落下が規制されて姿勢を変える。このとき、円形媒体2は、左側突壁15または右側突壁16に寄りかかるようにして倒れる。このように円形媒体2が姿勢を変えるときの動作には、円形媒体2が右側開口部32内あるいは左側開口部31内に倒れ込む動作と、上下方向に延びる仮想の軸線を中心にして回る動作とが含まれる。円形媒体2は、図6中に二点鎖線Bで示すように、この回転動作により落下口12に向けて回ることによって、突起34,35から外れて落下口12内に入り、落下口12を通って下方に落ちる。
このため、円形媒体2は、受入口11に入ったときの落下姿勢から上下方向の中心線回りに90°回って落下口12から落ちる。このように落下方向転換ユニット5から落下した円形媒体2は、円形媒体処理装置4の媒体通路7に入る。
したがって、この実施の形態による円形媒体の落下方向転換ユニット5を投入口1と下方の円形媒体処理装置4との間に設けることにより、投入口1に投入された円形媒体2を表面2aと裏面2bとが指向する方向を変えた状態で円形媒体処理装置4に送ることができる。この結果、投入口1の長手方向の制約を受けることなく円形媒体処理装置4を設置できるから、円形媒体処理装置4の設置方向の自由度が高くなる。
この実施の形態による受入口11は、上方から見て落下姿勢にある円形媒体2の径方向の中央から径方向の一方側と他方側とに拡がるように形成された二つの扇状の開口部31,32を有している。突起34,35は、個々の開口部31,32の一方の側部(左側突壁15の後側部15aと右側突壁16の前側部16b)から開口部31,32内に向けて突出している。
このため、突起34,35によって落下が規制された円形媒体2が開口部31,32内に倒れ込むようにして回り、落下口12に入る。したがって、円形媒体2が受入口11内で回り易いから、速く落下口12に入るようになり、円形媒体2の方向転換に要する時間を短縮することができる。
特に、この実施の形態においては、第1の突起34の右端の角部と、第2の突起35の左端の角部とが円形媒体2に接触するから、第1および第2の突起34,35と円形媒体2とが点接触の状態になり易い。このため、線接触の状態や面接触の状態になる場合と較べて円形媒体2の姿勢変化が円滑に行われるから、姿勢変化が速いばかりでなく、姿勢変化の信頼性が高い。したがって、円形媒体2が必ず落下口12から排出される円形媒体の落下方向転換ユニットが実現される。
(第2の実施の形態)
突出部は、図7~図13に示すように構成することができる。これらの図において、図1~図6によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。図7は、突出部の構成を理解し易いように模式的に描いてある。
図7に示す円形媒体の落下方向転換ユニット41は、一対の板部材42,43を備えている。この実施の形態においては、これらの一対の板部材42,43が本発明でいう「突出部」に相当する。
この実施の形態による左側突壁15と右側突壁16には、前後方向と上下方向とに延びる取付座44が設けられている。
一対の板部材42,43の一端部は、図8に示すように、上述した取付座44に重ねられ、個々の板部材42,43を貫通する固定用ねじ45によって左側突壁15と右側突壁16とにそれぞれ固定されている。
これらの板部材42,43は、図9に示すように、受入口11の下部であって、互いに同じ高さとなる位置に配置されている。これらの板部材42,43のうち、左側突壁15に取付けられた第1の板部材42は、左側突壁15の後端部に形成されている板状部分15cを貫通し、左側開口部31内に突出している。すなわち、第1の板部材42は、左側突壁15に固定された一端部を基端42aとして左側突壁15に突設されている。この第1の板部材42の先端42bは、左側周壁13の中に挿入されている。このため、第1の板部材42は、左側開口部31内を前後方向に横切るように左側突壁15と左側周壁13とに架け渡されている。
一対の板部材42,43のうち、右側突壁16に取付けられた第2の板部材43は、右側突壁16の前端部に形成されている板状部分16cを貫通し、右側開口部32内に突出している。すなわち、第2の板部材43は、右側突壁16に固定された一端部を基端43aとして右側突壁16に突設されている。この第2の板部材43の先端43bは、右側周壁14の中に挿入されている。このため、第2の板部材43は、右側開口部32内を前後方向に横切るように右側突壁16と右側周壁14とに架け渡されている。
第1および第2の板部材42,43における、左側開口部31内あるいは右側開口部32内に露出した部分の上縁部、すなわち円形媒体2と接触する接触部46,47は、図9に示すように、第1および第2の板部材42,43の先端42b,43b側が基端42a,43a側より低くなるように傾斜している。このため、第1の板部材42の接触部46と、第2の板部材43の接触部47とは、これら第1および第2の板状部42,43が並ぶ方向(左右方向)から見て互いに反対方向に傾斜している。
また、接触部46,47は、図8に示すように、上方から見て先端が落下口12に近接する方向に傾斜している。この実施の形態においては、第1の板部材42の接触部46が請求項3記載の発明でいう「一方の突出部の接触部」に相当し、第2の板部材43の接触部47が請求項3記載の発明でいう「他方の突出部の接触部」に相当する。
接触部46,47の上端における落下口12側となる一方の角部分には、図10に示すように、丸め加工が施されて凸曲面48が形成されている。
この実施の形態による円形媒体の落下方向転換ユニット41においては、受入口11に入って落下姿勢で落下した円形媒体2が図11(A),(B)に示すように第1および第2の板部材42,43の接触部46,47に当たり、左側突壁15と右側突壁16とに寄りかかるように倒れながら姿勢を変える。接触部46,47は、先端42b,43b側が低くなるように傾斜している。第1の板部材42の接触部46と第2の板部材43の接触部47とは、互いに反対方向に傾斜している。しかも、接触部46,47は、先端42b,43b側が落下口12に接近するように傾斜している。
このように傾斜した接触部46,47に当たった円形媒体2は、図12(A),(B)に示すように、接触部46,47上を滑り下りながら、上下方向に延びる仮想の軸線を中心にして立ったままの状態で回る。このときの回転方向は、円形媒体2の左端が後方に向かうとともに、円形媒体2の右端が前方に向かう方向で、図12(A)においては時計方向である。
円形媒体2は、このように回りながら接触部46,47に沿って移動することにより、図13(A),(B)に示すように第1および第2の板部材42,43から外れて落下口12内に入り、落下口12を通って下方に落ちる。
このため、この実施の形態においても、上方から落下した円形媒体2を表面2aと裏面2bとが指向する方向を変えた状態で下方に送ることができる。したがって、第1の実施の形態を採るときと同様に、投入口1の長手方向の制約を受けることなく円形媒体処理装置4を設置できるから、円形媒体処理装置4の設置方向の自由度が高くなる。
この実施の形態による第1および第2の板部材42,43の接触部46,47は、先端42b,43b側が基端42a,43a側より低くなるように傾斜している。第1の板部材42の接触部46と、第2の板部材43の接触部47とは、第1および第2の板部材42,43が並ぶ方向から見て互いに反対方向に傾斜している。このため、円形媒体2が接触部46,47上を滑り下りることによって、上下方向に延びる仮想の軸線を中心として回るようになる。したがって、円形媒体2の回転を促進することができるから、円形媒体2が落下口12に入るまでに要する時間を短縮することができる。
また、接触部46,47が上下方向に傾斜していることにより、円形媒体2が第1および第2の板部材42,43に当たったときに滑り易いから、当接時に生じる音を小さくすることができる。
この実施の形態による第1の板部材42と第2の板部材43の接触部46,47は、上方から見て先端42b,43bが落下口12に近接する方向に傾斜している。このため、接触部46,47上を滑り下りる円形媒体2が落下口12に導かれるようになる。したがって、円形媒体2が左側突壁15と右側突壁16とに当たって繰り返し跳ね返るようなことを防ぐことができ、円形媒体2が円滑に落下口12に入る。この結果、円形媒体2がより一層速く落下口12に入るとともに、円形媒体2が左側突壁15や右側突壁16に衝突して生じる騒音が小さくなる。
この実施の形態に示す第1および第2の板部材42,43の接触部46,47には凸曲面48が形成されている。このため、受入口11に入った円形媒体2は、この凸曲面48に接触して姿勢を変える。このときには円形媒体2と凸曲面48とが点接触の状態で接触するから、姿勢変化が起こるときの抵抗が最小になり、姿勢変化が速やかに行われる。
(第3の実施の形態)
突出部は図14および図15に示すように構成することができる。これらの図において、図1~6によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図14に示す円形媒体の落下方向転換ユニット51は、一対の丸棒52,53を備えている。この実施の形態においては、これらの一対の丸棒52,53が本発明でいう「突出部」に相当する。
これらの丸棒52,53のうち、左側開口部31内に位置する第1の丸棒52は、前側の一端部が左側突壁15の左端部に埋め込まれて支持されている。すなわち、第1の丸棒52は、前端部を基端52aとして左側突壁15に突設されている。第1の丸棒52の先端52bは、左側開口部31の落下口近傍を除いて塞ぐ底壁54の後端部であって、落下口12と隣り合う部分に支持されている。このため、第1の丸棒52は、先端52bが基端52aより低くなるとともに、落下口12に近接するように傾斜している。
一方、右側開口部32内に位置する第2の丸棒53は、後側の一端部が右側突壁16の右端部に埋め込まれて支持されている。すなわち、第2の丸棒53は、後端部を基端53aとして右側突壁16に突設されている。第2の丸棒53の先端53bは、右側開口部32の落下口近傍を除いて塞ぐ底壁55の前端部であって、落下口12と隣り合う部分に支持されている。このため、第2の丸棒53も、先端53bが基端53aより低くなるとともに、落下口12に近接するように傾斜している。
この実施の形態においては、第1および第2の丸棒53における受入口11内に露出する部位が請求項3記載の発明でいう「接触部」に相当する。
この実施の形態のように本発明の突出部が第1および第2の丸棒52,53によって形成されている場合であっても、受入口11に入った円形媒体2が第1および第2の丸棒52,53と接触して姿勢を変え、受入口11に入ったときの落下姿勢から上下方向の中心線回りに90°回って落下口12から落ちる。
このため、第1および第2の実施の形態を採るときと同様に、投入口1の長手方向の制約を受けることなく円形媒体処理装置4を設置できるから、円形媒体処理装置4の設置方向の自由度が高くなる。
この実施の形態による第1および第2の丸棒52,53は、先端52b,53bが基端52a,53aより低くなるように傾斜している。このため、第2の実施の形態を採るときと同様に、円形媒体2の回転を促進することができるから、円形媒体2が落下口12に入るまでに要する時間を短縮することができる。
また、第1および第2の丸棒52,53が上下方向に傾斜していることにより、円形媒体2が第1および第2の丸棒52,53に当たったときに生じる音を小さくすることができる。
第1および第2の丸棒52,53は、上方から見て先端52b,53bが基端52a,53aより落下口12に近接するように傾斜している。このため、円形媒体2が落下口12に円滑に入るようになるから、円形媒体2がより一層速く落下口12に入るとともに、騒音が小さくなる円形媒体の落下方向転換ユニットを提供できる。
この実施の形態においては、本発明に係る突出部が第1および第2の丸棒52,53によって形成されている。これらの第1および第2の丸棒52,53は、第2の実施の形態で示すように突出部を板部材によって形成する場合とは異なり、外面が周面によって形成されている。このため、第1および第2の丸棒52,53に何ら加工を施すことなく第1および第2の丸棒52,53が円形媒体2と点接触の状態で接触する。したがって、この実施の形態によれば、円形媒体2の姿勢変化が速い落下方向転換ユニットを安価に提供することができる。
(第4の実施の形態)
突出部は図16および図17に示すように構成することができる。これらの図において、図1~6によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図16に示す円形媒体の落下方向転換ユニット61は、一対の丸棒62,63を備えている。この実施の形態においては、これらの一対の丸棒62,63が本発明でいう「突出部」に相当する。
これらの丸棒62,63は、上方から見て落下口12と左右方向に隣り合う位置で落下口12と平行に前後方向に延びている。これらの丸棒62,63のうち、落下口12より左側に位置する第1の丸棒62は、左側突壁15の右端に取付けられ、左側開口部31内に突出するように左側突壁15に突設されている。左側突壁15に第1の丸棒62を取り付ける取付構造は、左側突壁15の右端に形成された溝64に第1の丸棒62の基端62aが嵌合する構造である。第1の丸棒62の先端62bは、左側開口部31の落下口近傍を除いて塞ぐ左側底壁65の溝66(図17参照)に上方から挿入されている。このため、第1の丸棒62は、先端62bが基端62aより低くなるように傾斜している。水平に対する第1の丸棒62の傾斜角度は、第2の実施の形態を採る場合の第1の板部材42の接触部46や、第3の実施の形態を採る場合の第1の丸棒52の傾斜角度と較べると大きい。
一方、落下口12より右側に位置する第2の丸棒63は、右側突壁16の左端に形成された溝67に嵌合し、基端63aより先端63bが低くなる状態で右側突壁16に取付けられている。第2の丸棒63の先端63bは、右側開口部32の落下口近傍を除いて塞ぐ右側底壁68の溝69に上方から挿入されている。このため、第2の丸棒63も先端63bが基端63aより低くなるように傾斜している。
この実施の形態であっても、受入口11に入った円形媒体2が第1および第2の丸棒62,63と接触して姿勢を変え、受入口11に入ったときの落下姿勢から上下方向の中心線回りに90°回って落下口12から落ちる。このため、第1~第3の実施の形態を採るときと同様に、投入口1の長手方向の制約を受けることなく円形媒体処理装置4を設置できるから、円形媒体処理装置4の設置方向の自由度が高くなる。
この実施の形態による第1および第2の丸棒62,63は、先端62b,63bが基端62a,63aより低くなるように傾斜している。このため、第2の実施の形態を採るときと同様に、円形媒体2が速やかに落下口12に入るようになる。
この実施の形態においても第1および第2の丸棒62,63の外面が周面によって形成されているから、第1および第2の丸棒62,63に何ら加工を施すことなく第1および第2の丸棒62,63が円形媒体2と点接触の状態で接触する。したがって、この実施の形態においても、円形媒体2の姿勢変化が速い落下方向転換ユニットを安価に提供することができる。
(第5の実施の形態)
突出部は図18に示すように構成することができる。図18において、図1~図13によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図18に示す円形媒体の落下方向転換ユニット71は、第1の実施の形態で示した第1および第2の突起34,35と、第2の実施の形態で示した第1および第2の板部材42,43とを備えている。この実施の形態においては、これらの第1および第2の突起34,35と第1および第2の板部材42,43とが本発明でいう「突出部」に相当する。
この実施の形態を採ることにより、受入口11に入った円形媒体2が第1および第2の板部材42,43によってガイドされながら第1および第2の突起34,35に接触する。このため、円形媒体2が第1および第2の突起34,35に接触して方向転換する以前に左側突壁15や右側突壁16に不必要に当たって時間がかかったり音が発生することを防ぐことができる。
したがって、この実施の形態によれば、円形媒体2が方向転換する際の信頼性が高くなるとともに、短時間でしかも静かに方向転換をする円形媒体の落下方向転換ユニットを提供することができる。
上述した各実施の形態においては、投入口1の長手方向(左右方向)と落下口12の長手方向(前後方向)とが上方から見て直交する例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。本発明に係る円形媒体の落下方向転換ユニット5,41,51,61,71においては、受入口11に入った円形媒体2が突出部によって必ず落下口12に導かれるから、投入口1の長手方向を落下口12の長手方向に対して直交する角度から落下口12の長手方向と平行になる角度の間であれば適宜変更することができる。
1…投入口、2…円形媒体、2a…表面、2b…裏面、5,41,51,61,72…落下方向転換ユニット、6…方向転換部、11…受入口、12…落下口、31…左側開口部、32…右側開口部、34…第1の突起(突出部)、35…第2の突起(突出部)、42…第1の板部材(突出部)、42a,43a,52a,53a,62a,63a…基端、42b,43b,52b,53b,62b,63b…先端、43…第2の板部材(突出部)、46,47…接触部、62…第1の丸棒(突出部)、63…第2の丸棒(突出部)。

Claims (2)

  1. 円形媒体がその円形の表面と裏面とを立てた落下姿勢で落下して入る受入口と、
    前記受入口の下方に形成され、上方から見て前記落下姿勢にある円形媒体の径方向とは交差する方向に延びて円形媒体が通過可能に形成された落下口と、
    前記受入口に入った円形媒体が立った状態で前記落下口に向けて回るように円形媒体の姿勢を変える方向転換部とを備え、
    前記方向転換部は、上方から見て前記落下口の両側に前記受入口の側部から突出して円形媒体の落下を規制する一対の突出部を有し、
    前記突出部の突出方向は、上方から見て前記落下姿勢にある円形媒体の径方向とは交差する方向であり、
    前記一対の突出部のうち一方の突出部は、他方の突出部とは反対方向に突出し
    前記一対の突出部のうち一方の突出部と他方の突出部は、上方から見て先端が前記落下口に近接する方向に傾斜していることを特徴とする円形媒体の落下方向転換ユニット。
  2. 請求項1に記載の円形媒体の落下方向転換ユニットにおいて、
    前記突出部は丸棒によって形成されていることを特徴とする円形媒体の落下方向転換ユニット。
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