JP7124250B1 - 熱回収システム - Google Patents

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Abstract

熱回収システム(100)は、蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される水封式のヘッダタンク(2)と、ドレンの貯留室(51)および蒸気の排気口(55)が形成されたケーシング(50)を有し、貯留室(51)の蒸気を排気口(55)から排出することによってヘッダタンク(2)のドレンを貯留室(51)に流入させて貯留する流入動作と、貯留室(51)に蒸気を導入することによって貯留室(51)のドレンを圧送する圧送動作とを行う液体圧送装置(5)と、排気口(55)から排出された蒸気を、ヘッダタンク(2)へ供給する第1経路およびヘッダタンク(2)とは別の熱交換器(4)の第1流路(41)へ供給する第2経路を有し、流入動作の際、排気口(55)から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて第1経路と第2経路とを選択切換する経路切換部(6)とを備える。

Description

本開示の技術は、熱回収システムに関する。
熱回収システムとして、例えば特許文献1に開示されているように、蒸気使用機器において蒸気が凝縮して発生したドレンをヘッダタンクに回収するドレン回収装置が知られている。このドレン回収装置は、ヘッダタンクのドレンを利用側へ供給する液体圧送装置を備えている。液体圧送装置は、ドレンの流入動作と圧送動作とを交互に行う。ドレンの流入動作では、ヘッダタンクのドレンが流入して貯留室に貯留されると共に、貯留室の蒸気が排出される。ドレンの圧送動作では、高圧の蒸気が貯留室に導入されることによって、貯留室のドレンが利用側へ圧送される。また、ドレンの流入動作では、貯留室の蒸気はヘッダタンク内に排出される。こうすることにより、ヘッダタンクと貯留室とが均圧されて、両者の間で速やかな気液置換(ドレンと蒸気の置換)が行われる。そのため、流入動作を速やかに行うことができる。
国際公開第2016/056481号
ところで、前述したようなヘッダタンクとして、水封トラップを設けて蒸気の漏洩を阻止する、いわゆる水封式タンクが用いられることも少なくない。しかしながら、その場合、前述した熱回収システムでは以下の問題が発生する虞がある。ドレンの流入動作において、液体圧送装置からヘッダタンクに排出される蒸気は比較的高圧であるため、ヘッダタンクに排気蒸気の衝撃力が作用し、その衝撃力によって水封トラップの水封が破られる虞がある。水封が破られると、ヘッダタンクから蒸気が漏洩してしまう。特に、流入動作の初期では、排気蒸気の圧力が高いことから、前述のヘッダタンクの水封破れは顕著となる。
本開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体圧送装置の流入動作に起因するヘッダタンクの水封破れを抑制することができる熱回収システムを提供することにある。
本開示の熱回収システムは、水封式のヘッダタンクと、液体圧送装置と、経路切換部とを備えている。前記ヘッダタンクは、蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される。前記液体圧送装置は、ドレンの貯留室および蒸気の排気口が形成されたケーシングを有し、前記貯留室の蒸気を前記排気口から排出することによって前記ヘッダタンクのドレンを前記貯留室に流入させて貯留する流入動作と、前記貯留室に蒸気を導入することによって前記貯留室のドレンを圧送する圧送動作とを行う。前記経路切換部は、前記排気口から排出された蒸気を、前記ヘッダタンクへ供給する第1経路および前記ヘッダタンクとは別の箇所へ供給する第2経路を有し、前記流入動作の際、前記排気口から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて前記第1経路と前記第2経路とを選択切換する。
本開示の熱回収システムによれば、液体圧送装置の流入動作に起因するヘッダタンクの水封破れを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る熱回収システムの概略構成を示す配管系統図である。 図2は、気液分離部の概略構成図である。 図3は、液体圧送装置の概略構成を示す断面図である。 図4は、切換弁の概略構成を示す断面図である。 図5は、切換弁の一状態を示す図4相当図である。 図6は、熱回収システムの概略構成を示す配管系統図である。 図7は、その他の実施形態に係る熱回収システムの概略構成を示す配管系統図である。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態の熱回収システム100は、蒸気使用機器において蒸気が凝縮して発生したドレンおよびそのドレンのフラッシュ蒸気(湯気等)を回収する。つまり、熱回収システム100は、高温ドレンの熱およびフラッシュ蒸気の熱を回収する。
図1に示すように、熱回収システム100は、気液分離部1と、ヘッダタンク2と、熱交換器4と、液体圧送装置5と、経路切換部6とを備えている。
気液分離部1は、蒸気使用機器(図示省略)から送られてきたドレンおよびそのフラッシュ蒸気を分離する。気液分離部1は、回収管10と、液管11と、ガス管12とを有している。
回収管10には、蒸気使用機器で発生したドレンおよびそのフラッシュ蒸気が流入してくる。液管11およびガス管12は、回収管10が2つに分岐した分岐管である。回収管10に流入したドレンおよびフラッシュ蒸気のうち、ドレンは液管11に流入し、フラッシュ蒸気はガス管12に流入する。ガス管12は、回収管10の端部から鉛直上方へ向かって延びる直管である。ガス管12は、熱交換器4に接続されており、フラッシュ蒸気を熱交換器4に供給する。液管11は、回収管10の端部から下方へ向かって延びている。液管11は、ヘッダタンク2に接続されており、ドレンをヘッダタンク2に流入させる。
図2にも示すように、液管11は、U字状に屈曲する、いわゆるU字管である。具体的に、液管11は、第1管11a、第2管11b、第3管11cおよび第4管11dを有している。第1管11aは、回収管10の端部から鉛直下方へ延びる直管である。第2管11bは、第1管11aの下端から水平方向に延びる直管であり、U字の底部に相当する部分である。第3管11cは、第2管11bの端部から鉛直上方へ延びる直管である。つまり、第1管11aおよび第3管11cは、互いに鉛直方向へ平行に延びている。第4管11dは、第3管11cの上端から水平方向に延びる直管である。第4管11dは、ヘッダタンク2(より詳しくは、タンク本体21)の側部に接続されている。
このように構成された液管11では、第1管11a、第2管11bおよび第3管11cにドレンが滞留し、その滞留ドレンによって水封される。より詳しくは、第3管11cでは、ドレンが上端まで滞留する一方、第1管11aでは、ドレンの水頭が第3管11cのドレンの水頭よりも低い。つまり、第1管11aと第3管11cとでは、ドレンの水頭差Hが生じる。この水頭差Hは、熱交換器4における圧力損失によって生じる。こうして水頭差Hが生じることにより、熱交換器4の圧力損失が相殺される。第1管11aおよび第3管11cは、熱交換器4の圧力損失に相当する水頭差Hを確保し得る十分な高さに設定されている。そのため、熱交換器4の圧力損失を確実に相殺することができる。これにより、ガス管12から熱交換器4にフラッシュ蒸気が容易に流入させることができる。
ヘッダタンク2は、蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される水封式のヘッダタンクである。具体的に、ヘッダタンク2は、容器状のタンク本体21と、オーバーフロー管24とを有している。
タンク本体21は、内部空間が、ドレンの液相部22と蒸気の気相部23とに分かれている。タンク本体21には、液管11(第4管11d)、流出管13および流入管16aが接続されている。液管11は、気相部23に開口している。流出管13は、タンク本体21の頂部に接続され、気相部23に開口している。流入管16aは、液相部22に開口している。タンク本体21では、液管11からドレンが流入して貯留される。また、タンク本体21では、熱交換器4からのドレンが流出管13を介して流入し貯留される。また、タンク本体21では、液相部22のドレンが流入管16aを介して液体圧送装置5に流入する。オーバーフロー管24は、流入端である一端が液相部22に開口し、流出端である他端がタンク本体21の上部の側壁を貫通して大気に開口している。
タンク本体21の内部空間は、水封トラップ3の水封によって密閉されている。具体的に、水封トラップ3は、接続管15aおよび流出管15bによってタンク本体21と接続されている。接続管15aは、流入端である一端がタンク本体21の気相部23に開口し、流出端である他端が水封トラップ3の封水に開口している。つまり、接続管15aの他端は水封されている。流出管15bは、流入端である一端が水封トラップ3に接続され、流出端である他端がタンク本体21の液相部22に開口している。水封トラップ3は、通常時は、タンク本体21の蒸気が漏れ出ることを水封によって阻止する一方、タンク本体21が異常高圧となる非常時には、水封が破られてタンク本体21の蒸気を大気に逃がす。また、水封トラップ3では、蒸気の凝縮によって発生した余剰のドレンは流出管15bを介してタンク本体21に流入して貯留される。
熱交換器4は、内部流路である第1流路41および第2流路42を有している。第1流路41は、蒸気使用機器からヘッダタンク2に流入するドレンのフラッシュ蒸気を流入させて第2流路42の対象物(例えば、水)と熱交換させる熱交換流路である。より詳しくは、第1流路41の流入端にはガス管12が接続され、第1流路41の流出端には流出管13が接続されている。第2流路42には、水を供給する流入管14aと、第2流路42から水が流出する流出管14bとが接続されている。熱交換器4では、第1流路41のフラッシュ蒸気が第2流路42の水と熱交換し、水が加熱される。フラッシュ蒸気は、凝縮してドレンとなり、流出管13を介してヘッダタンク2に流入する。こうして、フラッシュ蒸気の熱が回収される。
図3に示すように、液体圧送装置5は、ドレンの貯留室51および蒸気の排気口55が形成されたケーシング50を有し、貯留室51の蒸気を排気口55から排出することによってヘッダタンク2のドレンを貯留室51に流入させて貯留する流入動作と、貯留室51に蒸気を導入することによって貯留室51のドレンを圧送する圧送動作とを行う。
具体的に、液体圧送装置5は、流入動作と圧送動作とを交互に行う。圧送動作の際、貯留室51に導入する蒸気は、作動気体であり、高温高圧の蒸気である。液体圧送装置5は、密閉容器であるケーシング50と、給気弁56および排気弁57と、弁作動機構58とを備えている。
ケーシング50は、本体部50aと蓋部50bとがボルトによって結合され、内部にドレンの貯留室51が形成されている。蓋部50bには、ドレンが流入する流入口52と、ドレンが圧送される圧送口53と、作動気体が供給される給気口54と、作動気体が排出される排気口55とが設けられている。これら流入口52等は何れも、蓋部50bに設けられており、貯留室51と連通している。流入口52には流入管16aが接続され、圧送口53には圧送管16bが接続され、給気口54には給気管16cが接続され、排気口55には排気管16dが接続されている。給気管16cは、蒸気システム内の例えばボイラで生成された高圧の蒸気を給気口54に供給する。圧送管16bは、圧送口53からのドレンを所定の利用箇所へ供給する。これにより、高温ドレンの熱が回収される。
給気弁56は、給気口54に設けられており、給気口54を開閉する。排気弁57は、排気口55に設けられており、排気口55を開閉する。排気弁57の下部には、弁操作棒57aが連結されている。弁操作棒57aには、給気弁56の下方領域まで延びる連設板57bが取り付けられている。この構成によれば、弁操作棒57aが上昇すると、給気弁56が給気口54を開放する一方、排気弁57が排気口55を閉鎖する。弁操作棒57aが下降すると、給気弁56が給気口54を閉鎖する一方、排気弁57が排気口55を開放する。
弁作動機構58は、ケーシング50内に設けられ、弁操作棒57aを上下動させて給気弁56および排気弁57を作動させる。弁作動機構58は、フロート581およびスナップ機構59を有する。
フロート581は、球形に形成され、レバー582が取り付けられている。レバー582は、ブラケット584に設けられた軸583に回転可能に支持されている。レバー582には、フロート581側とは反対側の端部に軸585が設けられている。スナップ機構59は、フロートアーム591、副アーム592、コイルバネ593、2つの受け部材594a,594bを有する。フロートアーム591の一端部は、ブラケット597に設けられた軸596に回転可能に支持されている。フロートアーム591の他端部は、溝591aが形成されており、その溝591aにレバー582の軸585が嵌っている。この構成により、フロートアーム591はフロート581の浮き沈みに伴い軸596を中心として揺動する。
また、フロートアーム591には軸595aが設けられている。副アーム592は、上端部が軸596に回転可能に支持され、下端部に軸595bが設けられている。受け部材594aはフロートアーム591の軸595aに回転可能に支持され、受け部材594bは副アーム592の軸595bに回転可能に支持されている。両受け部材594a,594bの間には、圧縮状態のコイルバネ593が取り付けられている。また、副アーム592には軸598が設けられ、その軸598に弁操作棒57aの下端部が連結されている。
液体圧送装置5では、貯留室51にドレンが溜まっていない場合、フロート581は貯留室51の底部に位置する。この状態において、弁操作棒57aは下降しており、給気弁56は閉弁し排気弁57は開弁している。そして、ドレンが流入口52から流入し貯留室51に溜まっていくに従って、フロート581が浮上する。一方、貯留室51では、ドレンが溜まっていくにつれて蒸気が排気口55から排出される。こうして、流入動作が行われる。つまり、流入動作ではドレンと蒸気とが置換される。そして、貯留室51におけるドレンの水位が所定高水位に達すると、スナップ機構59によって弁操作棒57aが上昇する。これにより、給気弁56が開弁すると共に排気弁57が閉弁する。
給気弁56が開弁すると、蒸気(高圧蒸気)が給気口54から供給されて貯留室51の上部(ドレンの上方空間)に導入される。そうすると、貯留室51に溜まっているドレンは、導入された蒸気の圧力によって下方へ押されて圧送口53から圧送される。こうして、圧送動作が行われる。この圧送動作によって貯留室51のドレン水位が低下すると、フロート581が下降する。そして、貯留室51におけるドレンの水位が所定低水位に達すると、スナップ機構59によって弁操作棒57aが下降する。これにより、給気弁56が閉弁すると共に排気弁57が開弁する。
経路切換部6は、排気口55から排出された蒸気を、ヘッダタンク2へ供給する第1経路およびヘッダタンク2とは別の熱交換器4の第1流路41へ供給する第2経路を有し、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて第1経路と第2経路とを選択切換する。つまり、経路切換部6は、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の経路を切り換える。具体的に、経路切換部6は、液体圧送装置5の流入動作の際、排気圧力が所定値未満の場合は第1経路に切り換え、排気圧力が前記所定値以上の場合は第2経路に切り換える。
より具体的に、経路切換部6は、切換弁60と、第1連通管71と、第2連通管72と、逆止弁73とを有している。
切換弁60は、排気管16dに接続されている。第1連通管71は、切換弁60とヘッダタンク2とに接続されている。より詳しくは、第1連通管71は、流入端である一端が切換弁60の第1流出路64に連通し、流出端である他端がヘッダタンク2の気層部23に連通している。第2連通管72は、切換弁60とガス管12とに接続されている。より詳しくは、第2連通管72は、流入端である一端が切換弁60の第2流出路65に連通し、流出端である他端がガス管12の途中に連通している。この例では、第1経路は、第1連通管71によって形成され、第2経路は、第2連通管72およびガス管12によって形成されている。逆止弁73は、第2連通管72に設けられている。逆止弁73は、切換弁60からガス管12へ向かう蒸気の流れのみを許容する。
切換弁60は、排気圧力に応じて第1経路と第2経路とを選択切換する。つまり、切換弁60は、流入してきた蒸気を排気圧力に応じて第1連通管71または第2連通管72に流出させることにより、蒸気の供給場所をヘッダタンク2と熱交換器4とに切り換える。図4に示すように、切換弁60は、排気口55から排出された蒸気が流入する流入路62と、第1経路が接続された第1流出路64と、第2経路が接続された第2流出路65と、第1流出路64を開閉する弁体671と、弁体671を開弁方向に付勢するバネ676とを有し、排気圧力が所定値以上になると、排気圧力によって弁体671がバネ676の付勢力に抗して閉弁する。バネ676は、付勢部材の一例である。
具体的に、切換弁60は、ケーシング61と、スクリーン66と、弁機構67とを有している。
ケーシング61には、流体の流路が形成されている。具体的に、流路は、流入路62、捕捉路63および2つの流出路64,65(即ち、第1流出路64および第2流出路65)によって形成されている。流路は、流入してきた蒸気をヘッダタンク2側に流出させるための第1流路と、流入してきた蒸気を熱交換器4側に流出させるための第2流路とを有している。第1流路は、流入路62、捕捉路63および第1流出路64によって形成されている。第2流路は、流入路62、捕捉路63および第2流出路65によって形成されている。
流入路62には、排気管16dが接続されている。つまり、流入路62は、排気管16dから蒸気が流入してくる流路である。第1流出路64は、蒸気が第1連通管71に流出していく流路であり、第2流出路65は、蒸気が第2連通管72に流出していく流路である。流入路62および第2流出路65は、互いに対向しており、水平に延びる共通の軸心X1を有している。
捕捉路63は、流入路62と第2流出路65とに接続され、スクリーン66が設けられる流路である。つまり、流入路62と第2流出路65とは、捕捉路63を介して連通している。より詳しくは、捕捉路63は、流入路62から斜め下方に延びており、捕捉路63の側部が第2流出路65に接続されている。つまり、捕捉路63の軸心X2は、第2流出路65側にいくに従って軸心X1に対し下方に傾いている。
第1流出路64は、捕捉路63の下方に位置して捕捉路63と連通している。第1流出路64は、弁機構67の弁室も構成している。より詳しくは、第1流出路64は、上下方向に延びている。つまり、第1流出路64は、流入路62および第2流出路65に対しては垂直となる方向に延びており、捕捉路63に対しては傾斜する方向に延びている。ケーシング61には、捕捉路63と第1流出路64とを仕切る仕切壁641が設けられている。仕切壁641には、捕捉路63と第1流出路64とを連通させる連通孔642が設けられている。こうして構成された第1流出路64には、捕捉路63から蒸気が連通孔642を通じて流入する。
スクリーン66は、流入路62から第1流出路64および第2流出路65に流れる蒸気中の異物を捕捉する。スクリーン66は、捕捉路63の軸心X2と同軸に延びる円筒状に形成されている。スクリーン66の一端は、流入路62に向かって開口している。捕捉路63では、流入路62からの蒸気が、スクリーン66の内部に流入し、スクリーン66の周壁を通過して第1流出路64または第2流出路65に流入する。こうして蒸気がスクリーン66を通過する際、蒸気中の異物が捕捉される。
弁機構67は、第1流出路64に設けられ、第1流出路64(即ち、第1流路)を開閉する。具体的に、弁機構67は、第1流出路64を開放することにより、蒸気を第1連通管71に流出させる。また、弁機構67は、第1流出路64を閉鎖することにより、蒸気を第2流出路65から第2連通管72に流出させる。弁機構67は、弁体671、弁座673、バネ676および邪魔板677を有している。
第1流出路64には、弁孔675が設けられている。弁体671は、円板状に形成されている。弁体671は、軸心が上下方向に延びる状態で第1流出路64に収容されている。弁体671は、上下動自在に設けられている。弁体671は、弁孔675の上方に配置され、上下動することによって弁孔675を開閉する。弁座673は、第1流出路64の下部に設けられている。弁座673には、弁孔675が形成されている。弁孔675は、第1流出路64において上下方向に開口している。弁孔675は、第1流出路64と第1連通管71とを連通させている。
バネ676は、弁体671を開弁方向に付勢するコイルバネにより構成されている。バネ676は、第1流出路64における弁体671の下方に設けられ、弁体671を上方へ付勢している。つまり、バネ676は、弁体671と弁座673との間に設けられている。
バネ676は、一端が弁体671の下面に接続されて弁体671を支持している。より詳しくは、バネ676の一端は、弁体671の下面に形成された環状の凹部672に嵌め込まれて接続されている。バネ676の他端は、弁座673によって支持されている。より詳しくは、バネ676の他端は、弁座673の上流側端面における弁孔675の周囲に形成された環状の凹部674に嵌め込まれている。
邪魔板677は、捕捉路63から第1流出路64に流入する蒸気が弁体671の上面に当たるのを阻止する。邪魔板677は、第1流出路64における弁体671の上方に設けられている。邪魔板677は、略円錐面状に形成され、円錐面の頂点が上側に位置する状態で設けられている。弁体671は、開弁時にはバネ676の付勢力によって邪魔板677に押し付けられている。
そして、弁機構67では、第1流出路64の圧力(即ち、排気圧力)が所定値未満になると、バネ676の付勢力によって弁体671が上昇して弁座673から離座し、弁孔675が開放される(図4に示す状態)。また、弁機構67では、第1流出路64の圧力(即ち、排気圧力)が所定値以上になると、その圧力によって弁体671がバネ676の付勢力に抗して下降し弁座673に着座する(図5に示す状態)。これにより、弁孔675が閉鎖される。こうして、弁孔675が開閉されることにより、第1流出路64が開閉される。前述の第1流出路64の圧力は、流入路62や第1流出路64に流入した蒸気の圧力に相当する。前述の所定値は、液体圧送装置5の流入動作の際、水封トラップ3の水封が破られる排気圧力の値に設定される。
このように構成された経路切換部6では、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出されて切換弁66に流入した蒸気の圧力(即ち、排気圧力)が所定値以上の場合は、切換弁60において第1流出路64が閉鎖される。そのため、第1連通管71(即ち、第1経路)が遮断されるので、図6に示すように、排気管16dから切換弁60に流入した蒸気は第2流出路65から第2連通管72およびガス管12を介して熱交換器4に流入する。つまり、経路切換部6では、所定値以上の高圧の蒸気がヘッダタンク2に供給されることを阻止すると共に、その蒸気の熱を熱交換器4で回収する。
また、経路切換部6では、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出されて切換弁66に流入した蒸気の圧力(即ち、排気圧力)が所定値未満に低下すると、切換弁60において第1流出路64が開放される。そのため、第1連通管71(即ち、第1経路)が開放されるので、図1に示すように、排気管16dから切換弁60に流入した蒸気は第1流出路64から第1連通管71を介してヘッダタンク2に流入する。これにより、タンク本体21と貯留室51とが均圧し両者の間で気液置換(即ち、ドレンと蒸気との置換)が行われる。そのため、ヘッダタンク2から液体圧送装置5へのドレンの流入がスムーズに行われる。
以上のように、前記実施形態の熱回収システム100は、水封式のヘッダタンク2と、液体圧送装置5と、経路切換部6とを備えている。ヘッダタンク2は、蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される。液体圧送装置5は、ドレンの貯留室51および蒸気の排気口55が形成されたケーシング50を有し、貯留室51の蒸気を排気口55から排出することによってヘッダタンク2のドレンを貯留室51に流入させて貯留する流入動作と、貯留室51に蒸気を導入することによって貯留室51のドレンを圧送する圧送動作とを行う。経路切換部6は、排気口55から排出された蒸気を、ヘッダタンク2へ供給する第1経路およびヘッダタンク2とは別の箇所へ供給する第2経路を有し、流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて第1経路と第2経路とを選択切換する。
より具体的に、経路切換部6は、流入動作の際、排気圧力が所定値未満の場合は第1経路に切り換え、排気圧力が所定値以上の場合は第2経路に切り換える。
前記の構成によれば、液体圧送装置5の流入動作の際、所定値以上の高圧の蒸気がヘッダタンク2に供給されることを阻止することができる。そのため、ヘッダタンク2の水封(即ち、水封トラップ3の水封)が、排気口55から排出された蒸気によって破られることを防止することができる。また、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の圧力が影響のない圧力まで低下した場合は、その蒸気がヘッダタンク2に供給される。そのため、ヘッダタンク2と液体圧送装置5との間で気液置換を行うことができ、ヘッダタンク2から液体圧送装置5へのドレンの流入をスムーズに行うことができる。
また、前記実施形態の熱回収システム100は、蒸気使用機器からヘッダタンク2に流入するドレンのフラッシュ蒸気を流入させて対象物と熱交換させる第1流路41(熱交換流路)を有する熱交換器4をさらに備えている。そして、第2経路は、排気口55から排出された蒸気を第1流路41へ供給する。
前記の構成によれば、排気口55から排出された高圧の蒸気の熱を熱交換器4で回収することができる。
《その他の実施形態》
本開示の技術は、前記実施形態の熱回収システム100において以下のような構成としてもよい。
例えば、図7に示すように、第2経路は、排気口55から排出された蒸気を大気へ放出する経路であってもよい。具体的に、この例の経路切換部6は、第2連通管72に代えて、大気開放管74を備えている。大気開放管74には、前記実施形態と同様の逆止弁75が設けられている。この例では、液体圧送装置5の流入動作の際、排気圧力が所定値以上の場合は、排気口55から排出された蒸気は切換弁66から大気開放管74を介して大気に放出される。したがって、この場合も、所定値以上の高圧の蒸気がヘッダタンク2に供給されることを阻止することができる。
また、バネ676を弁体671の下方に設けたが、弁体の上方に設けるようにしてもよい。その場合、バネは、弁体を開弁方向(上方)に付勢する引っ張りバネとして構成される。
また、前記実施形態の切換弁60において、弁体671は、円板状(ディスク形)以外の形式のものを設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、切換弁60の付勢部材としてバネ676を用いたが、例えば、バイメタル等の温度応動部材を用いるようにしてもよい。その場合、温度応動部材は、温度が前述した所定値の圧力に相当する温度まで上昇すると、変形して弁体671を開弁状態から閉弁状態に変位させる。
以上説明したように、本開示の技術は、熱回収システムについて有用である。
100 熱回収システム
2 ヘッダタンク
4 熱交換器
5 液体圧送装置
6 経路切換部
41 第1流路(熱交換流路)
50 ケーシング
51 貯留室
55 排気口
60 切換弁
62 流入路
64 第1流出路
65 第2流出路
671 弁体
676 バネ(付勢部材)

Claims (4)

  1. 蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される水封式のヘッダタンクと、
    ドレンの貯留室および蒸気の排気口が形成されたケーシングを有し、前記貯留室の蒸気を前記排気口から排出することによって前記ヘッダタンクのドレンを前記貯留室に流入させて貯留する流入動作と、前記貯留室に蒸気を導入することによって前記貯留室のドレンを圧送する圧送動作とを行う液体圧送装置と、
    前記排気口から排出された蒸気を、前記ヘッダタンクへ供給する第1経路および前記ヘッダタンクとは別の箇所へ供給する第2経路を有し、前記流入動作の際、前記排気口から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて前記第1経路と前記第2経路とを選択切換する経路切換部とを備え
    前記経路切換部は、前記流入動作の際、前記排気圧力が所定値未満の場合は前記第1経路に切り換え、前記排気圧力が前記所定値以上の場合は前記第2経路に切り換える
    ことを特徴とする熱回収システム。
  2. 請求項1に記載の熱回収システムにおいて、
    前記蒸気使用機器から前記ヘッダタンクに流入するドレンのフラッシュ蒸気を流入させて対象物と熱交換させる熱交換流路を有する熱交換器をさらに備え、
    前記第2経路は、前記排気口から排出された蒸気を前記熱交換流路へ供給する
    ことを特徴とする熱回収システム。
  3. 請求項1に記載の熱回収システムにおいて、
    前記第2経路は、前記排気口から排出された蒸気を大気へ放出する
    ことを特徴とする熱回収システム。
  4. 請求項に記載の熱回収システムにおいて、
    前記経路切換部は、前記排気圧力に応じて前記第1経路と前記第2経路とを選択切換する切換弁をさらに有しており、
    前記切換弁は、前記排気口から排出された蒸気が流入する流入路と、前記第1経路が接続された第1流出路と、前記第2経路が接続された第2流出路と、前記第1流出路を開閉する弁体と、前記弁体を開弁方向に付勢する付勢部材とを有し、前記排気圧力が前記所定値以上になると、前記排気圧力によって前記弁体が前記付勢部材の付勢力に抗して閉弁する
    ことを特徴とする熱回収システム。
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