JP2022182324A - 熱回収システム - Google Patents

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【課題】液体圧送装置の流入動作に起因するヘッダタンクの水封破れを抑制する。【解決手段】熱回収システム100は、水封式のヘッダタンク2と、貯留室の蒸気を排気口から排出してヘッダタンク2のドレンを貯留室に流入させる流入動作と、貯留室に蒸気を導入して貯留室のドレンを圧送する圧送動作とを行う液体圧送装置5と、第1逆止弁63が設けられ、排気口とヘッダタンク2とに連通する第1排気管61、第2逆止弁64が設けられ、排気口と熱交換器4とに連通する第2排気管62を有し、流入動作の際、蒸気の排気圧力に応じて第1排気管61と第2排気管62とを選択切換する経路切換部6とを備える。第1逆止弁63は、排気圧力が所定値以上になると排気圧力によって鉛直上方へ変位して閉弁し、排気圧力が所定値未満になると自重によって鉛直下方へ変位して開弁する弁体を有し、第2逆止弁64は、排気圧力が所定値以上になると開弁する弁体を有する。【選択図】図1

Description

本開示の技術は、熱回収システムに関する。
熱回収システムとして、例えば特許文献1に開示されているように、蒸気使用機器において蒸気が凝縮して発生したドレンをヘッダタンクに回収するドレン回収装置が知られている。このドレン回収装置は、ヘッダタンクのドレンを利用側へ供給する液体圧送装置を備えている。液体圧送装置は、ドレンの流入動作と圧送動作とを交互に行う。ドレンの流入動作では、ヘッダタンクのドレンが流入して貯留室に貯留されると共に、貯留室の蒸気が排出される。ドレンの圧送動作では、高圧の蒸気が貯留室に導入されることによって、貯留室のドレンが利用側へ圧送される。また、ドレンの流入動作では、貯留室の蒸気はヘッダタンク内に排出される。こうすることにより、ヘッダタンクと貯留室とが均圧されて、両者の間で速やかな気液置換(ドレンと蒸気の置換)が行われる。そのため、流入動作を速やかに行うことができる。
国際公開第2016/056481号
ところで、前述したようなヘッダタンクとして、水封トラップを設けて蒸気の漏洩を阻止する、いわゆる水封式タンクが用いられることも少なくない。しかしながら、その場合、前述した熱回収システムでは以下の問題が発生する虞がある。ドレンの流入動作において、液体圧送装置からヘッダタンクに排出される蒸気は比較的高圧であるため、ヘッダタンクに排気蒸気の衝撃力が作用し、その衝撃力によって水封トラップの水封が破られる虞がある。水封が破られると、ヘッダタンクから蒸気が漏洩してしまう。特に、流入動作の初期では、排気蒸気の圧力が高いことから、前述のヘッダタンクの水封破れは顕著となる。
本開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体圧送装置の流入動作に起因するヘッダタンクの水封破れを抑制することができる熱回収システムを提供することにある。
本開示の熱回収システムは、水封式のヘッダタンクと、液体圧送装置と、経路切換部とを備えている。前記ヘッダタンクは、蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される。前記液体圧送装置は、ドレンの貯留室および蒸気の排気口が形成されたケーシングを有し、前記貯留室の蒸気を前記排気口から排出することによって前記ヘッダタンクのドレンを前記貯留室に流入させて貯留する流入動作と、前記貯留室に蒸気を導入することによって前記貯留室のドレンを圧送する圧送動作とを行う。前記経路切換部は、第1逆止弁が設けられ、前記排気口と前記ヘッダタンクとに連通する第1排気管、第2逆止弁が設けられ、前記排気口と前記ヘッダタンクとは別の箇所とに連通する第2排気管を有し、前記流入動作の際、前記排気口から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて前記第1排気管と前記第2排気管とを選択切換する。そして、第1逆止弁は、前記排気圧力が所定値以上になると前記排気圧力によって鉛直上方へ変位して閉弁する一方、前記排気圧力が所定値未満になると自重によって鉛直下方へ変位して開弁する弁体を有している。前記第2逆止弁は、前記排気圧力が所定値以上になると開弁する弁体を有している。
本開示の熱回収システムによれば、液体圧送装置の流入動作に起因するヘッダタンクの水封破れを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る熱回収システムの概略構成を示す配管系統図である。 図2は、気液分離部の概略構成図である。 図3は、液体圧送装置の概略構成を示す断面図である。 図4は、第1逆止弁および第2逆止弁の概略構成を示す断面図である。 図5は、第1逆止弁および第2逆止弁の一状態を示す図4相当図である。 図6は、熱回収システムの概略構成を示す配管系統図である。 図7は、変形例1に係る熱回収システムの一部を省略して示す図1相当図である。 図8は、変形例2に係る第1逆止弁および第2逆止弁を示す図4相当図である。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態の熱回収システム100は、蒸気使用機器において蒸気が凝縮して発生したドレンおよびそのドレンのフラッシュ蒸気(湯気等)を回収する。つまり、熱回収システム100は、高温ドレンの熱およびフラッシュ蒸気の熱を回収する。
図1に示すように、熱回収システム100は、気液分離部1と、ヘッダタンク2と、熱交換器4と、液体圧送装置5と、経路切換部6とを備えている。
気液分離部1は、蒸気使用機器(図示省略)から送られてきたドレンおよびそのフラッシュ蒸気を分離する。気液分離部1は、回収管10と、液管11と、ガス管12とを有している。
回収管10には、蒸気使用機器で発生したドレンおよびそのフラッシュ蒸気が流入してくる。液管11およびガス管12は、回収管10が2つに分岐した分岐管である。回収管10に流入したドレンおよびフラッシュ蒸気のうち、ドレンは液管11に流入し、フラッシュ蒸気はガス管12に流入する。ガス管12は、回収管10の端部から鉛直上方へ向かって延びる直管である。ガス管12は、熱交換器4に接続されており、フラッシュ蒸気を熱交換器4に供給する。液管11は、回収管10の端部から下方へ向かって延びている。液管11は、ヘッダタンク2に接続されており、ドレンをヘッダタンク2に流入させる。
図2にも示すように、液管11は、U字状に屈曲する、いわゆるU字管である。具体的に、液管11は、第1管11a、第2管11b、第3管11cおよび第4管11dを有している。第1管11aは、回収管10の端部から鉛直下方へ延びる直管である。第2管11bは、第1管11aの下端から水平方向に延びる直管であり、U字の底部に相当する部分である。第3管11cは、第2管11bの端部から鉛直上方へ延びる直管である。つまり、第1管11aおよび第3管11cは、互いに鉛直方向へ平行に延びている。第4管11dは、第3管11cの上端から水平方向に延びる直管である。第4管11dは、ヘッダタンク2(より詳しくは、タンク本体21)の側部に接続されている。
このように構成された液管11では、第1管11a、第2管11bおよび第3管11cにドレンが滞留し、その滞留ドレンによって水封される。より詳しくは、第3管11cでは、ドレンが上端まで滞留する一方、第1管11aでは、ドレンの水頭が第3管11cのドレンの水頭よりも低い。つまり、第1管11aと第3管11cとでは、ドレンの水頭差Hが生じる。この水頭差Hは、熱交換器4における圧力損失によって生じる。こうして水頭差Hが生じることにより、熱交換器4の圧力損失が相殺される。第1管11aおよび第3管11cは、熱交換器4の圧力損失に相当する水頭差Hを確保し得る十分な高さに設定されている。そのため、熱交換器4の圧力損失を確実に相殺することができる。これにより、ガス管12から熱交換器4にフラッシュ蒸気が容易に流入させることができる。
ヘッダタンク2は、蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される水封式のヘッダタンクである。具体的に、ヘッダタンク2は、容器状のタンク本体21と、オーバーフロー管24とを有している。
タンク本体21は、内部空間が、ドレンの液相部22と蒸気の気相部23とに分かれている。タンク本体21には、液管11(第4管11d)、流出管13および流入管16aが接続されている。液管11は、気相部23に開口している。流出管13は、タンク本体21の頂部に接続され、気相部23に開口している。流入管16aは、液相部22に開口している。タンク本体21では、液管11からドレンが流入して貯留される。また、タンク本体21では、熱交換器4からのドレンが流出管13を介して流入し貯留される。また、タンク本体21では、液相部22のドレンが流入管16aを介して液体圧送装置5に流入する。オーバーフロー管24は、流入端である一端が液相部22に開口し、流出端である他端がタンク本体21の上部の側壁を貫通して大気に開口している。
タンク本体21の内部空間は、水封トラップ3の水封によって密閉されている。具体的に、水封トラップ3は、接続管15aおよび流出管15bによってタンク本体21と接続されている。接続管15aは、流入端である一端がタンク本体21の気相部23に開口し、流出端である他端が水封トラップ3の封水に開口している。つまり、接続管15aの他端は水封されている。流出管15bは、流入端である一端が水封トラップ3に接続され、流出端である他端がタンク本体21の液相部22に開口している。水封トラップ3は、通常時は、タンク本体21の蒸気が漏れ出ることを水封によって阻止する一方、タンク本体21が異常高圧となる非常時には、水封が破られてタンク本体21の蒸気を大気に逃がす。また、水封トラップ3では、蒸気の凝縮によって発生した余剰のドレンは流出管15bを介してタンク本体21に流入して貯留される。
熱交換器4は、内部流路である第1流路41および第2流路42を有している。第1流路41は、蒸気使用機器からヘッダタンク2に流入するドレンのフラッシュ蒸気を流入させて第2流路42の対象物(例えば、水)と熱交換させる熱交換流路である。より詳しくは、第1流路41の流入端にはガス管12が接続され、第1流路41の流出端には流出管13が接続されている。第2流路42には、水を供給する流入管14aと、第2流路42から水が流出する流出管14bとが接続されている。熱交換器4では、第1流路41のフラッシュ蒸気が第2流路42の水と熱交換し、水が加熱される。フラッシュ蒸気は、凝縮してドレンとなり、流出管13を介してヘッダタンク2に流入する。こうして、フラッシュ蒸気の熱が回収される。
図3に示すように、液体圧送装置5は、ドレンの貯留室51および蒸気の排気口55が形成されたケーシング50を有し、貯留室51の蒸気を排気口55から排出することによってヘッダタンク2のドレンを貯留室51に流入させて貯留する流入動作と、貯留室51に蒸気を導入することによって貯留室51のドレンを圧送する圧送動作とを行う。
具体的に、液体圧送装置5は、流入動作と圧送動作とを交互に行う。圧送動作の際、貯留室51に導入する蒸気は、作動気体であり、高温高圧の蒸気である。液体圧送装置5は、密閉容器であるケーシング50と、給気弁56および排気弁57と、弁作動機構58とを備えている。
ケーシング50は、本体部50aと蓋部50bとがボルトによって結合され、内部にドレンの貯留室51が形成されている。蓋部50bには、ドレンが流入する流入口52と、ドレンが圧送される圧送口53と、作動気体が供給される給気口54と、作動気体が排出される排気口55とが設けられている。これら流入口52等は何れも、蓋部50bに設けられており、貯留室51と連通している。流入口52には流入管16aが接続され、圧送口53には圧送管16bが接続され、給気口54には給気管16cが接続され、排気口55には排気管16dが接続されている。給気管16cは、蒸気システム内の例えばボイラで生成された高圧の蒸気を給気口54に供給する。圧送管16bは、圧送口53からのドレンを所定の利用箇所へ供給する。これにより、高温ドレンの熱が回収される。
給気弁56は、給気口54に設けられており、給気口54を開閉する。排気弁57は、排気口55に設けられており、排気口55を開閉する。排気弁57の下部には、弁操作棒57aが連結されている。弁操作棒57aには、給気弁56の下方領域まで延びる連設板57bが取り付けられている。この構成によれば、弁操作棒57aが上昇すると、給気弁56が給気口54を開放する一方、排気弁57が排気口55を閉鎖する。弁操作棒57aが下降すると、給気弁56が給気口54を閉鎖する一方、排気弁57が排気口55を開放する。
弁作動機構58は、ケーシング50内に設けられ、弁操作棒57aを上下動させて給気弁56および排気弁57を作動させる。弁作動機構58は、フロート581およびスナップ機構59を有する。
フロート581は、球形に形成され、レバー582が取り付けられている。レバー582は、ブラケット584に設けられた軸583に回転可能に支持されている。レバー582には、フロート581側とは反対側の端部に軸585が設けられている。スナップ機構59は、フロートアーム591、副アーム592、コイルバネ593、2つの受け部材594a,594bを有する。フロートアーム591の一端部は、ブラケット597に設けられた軸596に回転可能に支持されている。フロートアーム591の他端部は、溝591aが形成されており、その溝591aにレバー582の軸585が嵌っている。この構成により、フロートアーム591はフロート581の浮き沈みに伴い軸596を中心として揺動する。
また、フロートアーム591には軸595aが設けられている。副アーム592は、上端部が軸596に回転可能に支持され、下端部に軸595bが設けられている。受け部材594aはフロートアーム591の軸595aに回転可能に支持され、受け部材594bは副アーム592の軸595bに回転可能に支持されている。両受け部材594a,594bの間には、圧縮状態のコイルバネ593が取り付けられている。また、副アーム592には軸598が設けられ、その軸598に弁操作棒57aの下端部が連結されている。
液体圧送装置5では、貯留室51にドレンが溜まっていない場合、フロート581は貯留室51の底部に位置する。この状態において、弁操作棒57aは下降しており、給気弁56は閉弁し排気弁57は開弁している。そして、ドレンが流入口52から流入し貯留室51に溜まっていくに従って、フロート581が浮上する。一方、貯留室51では、ドレンが溜まっていくにつれて蒸気が排気口55から排出される。こうして、流入動作が行われる。つまり、流入動作ではドレンと蒸気とが置換される。そして、貯留室51におけるドレンの水位が所定高水位に達すると、スナップ機構59によって弁操作棒57aが上昇する。これにより、給気弁56が開弁すると共に排気弁57が閉弁する。
給気弁56が開弁すると、蒸気(高圧蒸気)が給気口54から供給されて貯留室51の上部(ドレンの上方空間)に導入される。そうすると、貯留室51に溜まっているドレンは、導入された蒸気の圧力によって下方へ押されて圧送口53から圧送される。こうして、圧送動作が行われる。この圧送動作によって貯留室51のドレン水位が低下すると、フロート581が下降する。そして、貯留室51におけるドレンの水位が所定低水位に達すると、スナップ機構59によって弁操作棒57aが下降する。これにより、給気弁56が閉弁すると共に排気弁57が開弁する。
経路切換部6は、第1逆止弁63が設けられ、排気口55とヘッダタンク2とに連通する第1排気管61、第2逆止弁64が設けられ、排気口55とヘッダタンク2とは別の熱交換器4の第1流路41とに連通する第2排気管62を有し、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて第1排気管61と第2排気管62とを選択切換する。つまり、経路切換部6は、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の経路を切り換える。
具体的に、経路切換部6は、第1逆止弁63が設けられた第1排気管61と、第2逆止弁64が設けられた第2排気管62とを有している。
第1排気管61は、流入端である一端が排気口55に接続され、流出端である他端がヘッダタンク2に接続されている。第1逆止弁63は、第1排気管61の途中に設けられている。第2排気管62の流入端である一端は、第1排気管61のうち第1逆止弁63よりも排気口55側(即ち、上流側)に接続されている。第2排気管62の流出端である他端は、ガス管12に接続されている。つまり、第2排気管62の一端は、第1排気管61を介して排気口55に連通し、第2排気管62の他端は、ガス管12を介して熱交換器4の第1流路41に連通している。
図4および図5に示すように、第1逆止弁63は、弁座631および弁体632を有している。弁体632は、排気圧力が所定値以上になると排気圧力によって鉛直上方へ変位して閉弁する一方(図5参照)、排気圧力が所定値未満になると自重によって鉛直下方へ変位して開弁する(図4参照)。より詳しくは、弁体632は、鉛直方向に変位自在に設けられている。弁体632は、排気圧力が所定値以上になると、自重に抗して押し上げられて弁座631に着座する。また、弁体632は、排気圧力が所定値未満になると、自重により落下して弁座631から離座する。こうして、第1逆止弁63は、排気圧力が所定値以上になると閉弁し、排気口55からヘッダタンク2への蒸気の流入を阻止する。また、第1逆止弁63は、排気圧力が所定値未満になると開弁し、排気口55からヘッダタンク2への蒸気の流入を許容する。
第2逆止弁64は、弁座641および弁体642を有している。弁体642は、排気圧力が所定値以上になると開弁し、排気圧力が所定値未満になると閉弁する。より詳しくは、弁体642は、鉛直方向に変位自在に設けられている。弁体642は、排気圧力が所定値以上になると、自重に抗して押し上げられて弁座641から離座する(図5参照)。これにより、弁体642は開弁する。また、弁体642は、排気圧力が所定値未満になると、自重により落下して弁座641に着座する(図4参照)。これにより、弁体642は閉弁する。こうして、第2逆止弁64は、排気圧力が所定値以上になると開弁し、排気口55から熱交換器4(第1流路41)への蒸気の流入を許容する。また、第2逆止弁64は、排気圧力が所定値未満になると閉弁し、排気口55から熱交換器4(第1流路41)への蒸気の流入を阻止する。前述の所定値は、液体圧送装置5の流入動作の際、水封トラップ3の水封が破られる排気圧力の値に設定される。
このように構成された経路切換部6では、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の圧力(即ち、排気圧力)が所定値以上の場合は、第1逆止弁63が閉弁して第1排気管61が遮断される一方、第2逆止弁64が開弁して第2排気管62が開放される。そうすると、図6に示すように、排気口55から第1排気管61に排出された蒸気は、第2排気管62およびガス管12を熱交換器4に流入する。つまり、経路切換部6では、所定値以上の高圧の蒸気がヘッダタンク2に供給されることが阻止されると共に、その蒸気の熱が熱交換器4で回収される。
また、経路切換部6では、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出され蒸気の圧力(即ち、排気圧力)が所定値未満に低下すると、第2逆止弁64が閉弁して第2排気管62が遮断される一方、第1逆止弁63が開弁して第1排気管61が開放される。そうすると、図1に示すように、排気口55から排出された蒸気は、第1排気管61を介してヘッダタンク2に流入する。これにより、タンク本体21と貯留室51とが均圧し両者の間で気液置換(即ち、ドレンと蒸気との置換)が行われる。そのため、ヘッダタンク2から液体圧送装置5へのドレンの流入がスムーズに行われる。
以上のように、前記実施形態の熱回収システム100は、水封式のヘッダタンク2と、液体圧送装置5と、経路切換部6とを備えている。ヘッダタンク2は、蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される。液体圧送装置5は、ドレンの貯留室51および蒸気の排気口55が形成されたケーシング50を有し、貯留室51の蒸気を排気口55から排出することによってヘッダタンク2のドレンを貯留室51に流入させて貯留する流入動作と、貯留室51に蒸気を導入することによって貯留室51のドレンを圧送する圧送動作とを行う。経路切換部6は、第1逆止弁63が設けられ、排気口55とヘッダタンク2とに連通する第1排気管61、第2逆止弁64が設けられ、排気口55とヘッダタンク2とは別の熱交換器4の第1流路41とに連通する第2排気管62を有し、流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて第1排気管61と第2排気管62とを選択切換する。そして、第1逆止弁63は、排気圧力が所定値以上になると排気圧力によって鉛直上方へ変位して閉弁する一方、排気圧力が所定値未満になると自重によって鉛直下方へ変位して開弁する弁体632を有している。第2逆止弁64は、排気圧力が所定値以上になると開弁する弁体642を有している。
前記の構成によれば、液体圧送装置5の流入動作の際、所定値以上の高圧の蒸気がヘッダタンク2に供給されることを阻止することができる。そのため、ヘッダタンク2の水封(即ち、水封トラップ3の水封)が、排気口55から排出された蒸気によって破られることを防止することができる。また、液体圧送装置5の流入動作の際、排気口55から排出された蒸気の圧力が影響のない圧力まで低下した場合は、その蒸気がヘッダタンク2に供給される。そのため、ヘッダタンク2と液体圧送装置5との間で気液置換を行うことができ、ヘッダタンク2から液体圧送装置5へのドレンの流入をスムーズに行うことができる。
また、前記実施形態の熱回収システム100は、蒸気使用機器からヘッダタンク2に流入するドレンのフラッシュ蒸気を流入させて対象物と熱交換させる第1流路41(熱交換流路)を有する熱交換器4をさらに備えている。そして、第2排気管62は、ヘッダタンク2とは別の第1流路41に連通している。
前記の構成によれば、排気口55から排出された高圧の蒸気の熱を熱交換器4で回収することができる。
《実施形態の変形例1》
本変形例1は、前記実施形態において、経路切換部6の構成を変更するようにしたものである。具体的には、図7に示すように、本変形例の経路切換部6は、バイパス管65をさらに有している。
バイパス管65は、第1排気管61よりも内径が小さく形成されている。バイパス管65は、第1排気管61に接続されている。バイパス管65は、第1逆止弁63をバイパスする管である。この経路切換部6では、例えば熱交換器4の圧力損失が大きくて第1逆止弁63が開弁不可となった場合、即ち、排気圧力が所定値以上であるにも拘わらず第1逆止弁63および第2逆止弁64の両方が閉弁したままの状態になった場合でも、排気口55からヘッダタンク2への蒸気の流入をバイパス管65によって許容することができる。そして、バイパス管65の内径は第1排気管61よりも小さいことから、ヘッダタンク2への蒸気の供給量が適切に抑えられるので、水封トラップ3の水封に影響を及ぼす程の衝撃力は発生しない。このように、本変形例では、液体圧送装置5の流入動作の際、万一、第1逆止弁63および第2逆止弁64の両方が閉弁した場合でも、ヘッダタンク2と液体圧送装置5との間で最低限の気液置換を行うことができる。
《実施形態の変形例2》
本変形例2は、前記実施形態において、経路切換部6の第1逆止弁63の構成を変更するようにしたものである。具体的には、図8に示すように、第1逆止弁63の弁体632には、上下流方向に貫通する小孔633が形成されている。
この経路切換部6では、前述したように排気圧力が所定値以上であるにも拘わらず第1逆止弁63および第2逆止弁64の両方が閉弁したままの状態になった場合でも、排気口55からの蒸気を弁体632の小孔633を通じてヘッダタンク2へ供給することができる。そして、小孔633であることから、ヘッダタンク2への蒸気の供給量が適切に抑えられるので、水封トラップ3の水封に影響を及ぼす程の衝撃力は発生しない。このように、本変形例においても、液体圧送装置5の流入動作の際、万一、第1逆止弁63および第2逆止弁64の両方が閉弁した場合でも、ヘッダタンク2と液体圧送装置5との間で最低限の気液置換を行うことができる。
以上説明したように、本開示の技術は、熱回収システムについて有用である。
100 熱回収システム
2 ヘッダタンク
4 熱交換器
5 液体圧送装置
6 経路切換部
41 第1流路(熱交換流路)
50 ケーシング
51 貯留室
55 排気口
61 第1排気管
62 第2排気管
63 第1逆止弁
632 弁体
633 小孔
64 第2逆止弁
642 弁体
65 バイパス管

Claims (4)

  1. 蒸気使用機器で発生したドレンが流入して貯留される水封式のヘッダタンクと、
    ドレンの貯留室および蒸気の排気口が形成されたケーシングを有し、前記貯留室の蒸気を前記排気口から排出することによって前記ヘッダタンクのドレンを前記貯留室に流入させて貯留する流入動作と、前記貯留室に蒸気を導入することによって前記貯留室のドレンを圧送する圧送動作とを行う液体圧送装置と、
    第1逆止弁が設けられ、前記排気口と前記ヘッダタンクとに連通する第1排気管、第2逆止弁が設けられ、前記排気口と前記ヘッダタンクとは別の箇所とに連通する第2排気管を有し、前記流入動作の際、前記排気口から排出された蒸気の圧力である排気圧力に応じて前記第1排気管と前記第2排気管とを選択切換する経路切換部とを備え、
    前記第1逆止弁は、前記排気圧力が所定値以上になると前記排気圧力によって鉛直上方へ変位して閉弁する一方、前記排気圧力が所定値未満になると自重によって鉛直下方へ変位して開弁する弁体を有し、
    前記第2逆止弁は、前記排気圧力が所定値以上になると開弁する弁体を有している
    ことを特徴とする熱回収システム。
  2. 請求項1に記載の熱回収システムにおいて、
    前記蒸気使用機器から前記ヘッダタンクに流入するドレンのフラッシュ蒸気を流入させて対象物と熱交換させる熱交換流路を有する熱交換器をさらに備え、
    前記第2排気管は、前記ヘッダタンクとは別の前記熱交換流路に連通している
    ことを特徴とする熱回収システム。
  3. 請求項1または2に記載の熱回収システムにおいて、
    前記経路切換部は、前記第1排気管よりも内径が小さく形成され、前記第1排気管に接続されて前記第1逆止弁をバイパスするバイパス管を有している
    ことを特徴とする熱回収システム。
  4. 請求項1または2に記載の熱回収システムにおいて、
    前記第1逆止弁の弁体には、上下流方向に貫通する小孔が形成されている
    ことを特徴とする熱回収システム。

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