JP7123764B2 - 認証システム - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末とその通信相手とが無線により認証を行う認証システムに関する。
従来、例えば車両において、ユーザに所持される携帯端末と車両に搭載される車載機との間の無線通信を通じて車両の制御を行う認証システムが知られている。認証システムとしては、車載機からの送信電波に携帯端末が自動で応答して無線通信によりID照合(スマート照合)を行うスマート照合システムが周知である。
特許文献1には、車両に対する携帯端末の位置を判定する位置判定システムを備えたスマート照合システムが開示されている。スマート照合システムは、携帯端末の位置に応じて車両の制御を切り替える。この位置判定システムでは、車両から送信された電波を携帯端末が受信したときの受信強度を測定し、この受信強度が整合する位置を、携帯端末の位置として判定する。
特開2018-12933号公報
ところで、この種の位置判定システムにおいて、受信強度と携帯端末の位置との対応付けは、初期の設定で行われる。しかし、受信強度は、例えば電波を遮蔽する障害物の有無や他の電波の干渉、電波を送受信する機器の状態など、携帯端末の使用状況の変化に従って変化することがある。そのため、初期の設定では、実際の使用状況に合わせて受信強度と携帯端末の位置との対応付けを行うことが困難であった。したがって、携帯端末の位置判定の精度が不十分になるという問題があった。
本発明の目的は、携帯端末の位置判定の精度を向上可能にした認証システムを提供することにある。
上記課題を解決するための認証システムは、携帯端末とその通信相手とが無線を通じて認証を行い、その認証結果を基に当該通信相手の作動を実行させる認証システムであって、前記通信相手に設けられた複数のアンテナと前記携帯端末との間の無線通信において送信された電波の受信強度を基に判定式を用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末位置するエリアを判定する位置判定部と、前記携帯端末が規定のエリアにある旨の判定結果を前記位置判定部が得ていることを前提に前記通信相手の作動が実行されたとき、その作動タイミング付近の前記受信強度のデータ群と、前記通信相手に対する前記携帯端末が位置するエリアとを用いて当該判定式を学習する学習部とを備える。
本発明の認証システムは、携帯端末の位置判定の精度を向上可能にする。
認証システムの構成を示すブロック図。 車両に設けられるアンテナと規定の位置(エリア)とを示す図。 第1アンテナ及び第3アンテナから送信された電波の受信強度を示すグラフ。 ID照合の流れを示すフロー図。 受信強度データの学習の流れを示すフロー図。 車両の作動から前の一定期間の受信強度に基づくデータについて判定式による判定結果を示すグラフ。 第2実施形態に関して、第1アンテナ及び第3アンテナから送信された電波の受信強度の平均値を示すグラフ。 他の実施形態において車両に設けられたアンテナを示す図。
<第1実施形態>
以下、認証システムの第1実施形態を、図1~図6に従って説明する。
図1に示すように、通信相手としての車両1は、無線通信を通じて携帯端末2の正否を認証する認証システム3を備える。携帯端末2は、電話機能を有し、近距離無線通信を用いて車両1と通信可能な高機能携帯電話であることが好ましい。本例の認証システム3は、車両1からの通信を契機に近距離無線通信によってID照合を実行する近距離無線照合システムである。近距離無線通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信であることが好ましい。
車両1は、ID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源を管理するボディECU5、エンジン6を制御するエンジンECU7とを備えている。これらECUは、車内の通信線8を通じて接続されている。通信線8は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)からなる。
照合ECU4のメモリ9には、車両1に登録された携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵が書き込み保存されている。また、メモリ9には、携帯端末2の位置判定に用いる判定式が書き込み保存されている。認証システム3において、照合ECU4と携帯端末2との間で自動的に相互通信による一連のID照合が実行され、そのID照合が成立したことを一条件としてドアロックの施解錠及びエンジンの始動が許可される。
ボディECU5は、車両ドア10を施解錠するメカ部分としてのドアロック機構11の作動を制御する。車両ドア10には、車両ドア10の開閉を操作するための車外ドアハンドル12が設けられている。車外ドアハンドル12には、例えばドア解錠するときのトリガとして車外ドアハンドル12に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチセンサ13が設けられている。また、車外ドアハンドル12には、例えばドア施錠するときに操作するロックボタン14が設けられている。なお、タッチセンサ13及びロックボタン14が操作部に相当する。ボディECU5は、ID照合が成立し、かつ車両1の室外に携帯端末2が位置しているときに、タッチセンサ13及びロックボタン14の検出信号を基に、ドアロック機構11の作動を制御する。
エンジンECU7は、車両1のエンジン6の作動を制御する。車両1には、エンジン6の電源遷移を操作するためのエンジンスイッチ15が設けられている。エンジンスイッチ15は、例えばプッシュ式のスイッチであることが好ましい。なお、エンジンスイッチ15も操作部に相当する。エンジンECU7は、所定の条件下でエンジンスイッチ15が操作されることでエンジン6の遷移を制御する。なお、ここでいう所定の条件とは、ID照合が成立していること、車両1の室内に携帯端末2が位置していること、車両1のブレーキペダル(図示略)が踏まれていること、車両1のトランスミッションがパーキングレンジに入っていること、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
車両1は、携帯端末2と近距離無線通信を行なうための室外アンテナ16と室内アンテナ17とを備えている。室外アンテナ16は、車両1の室外側に設けられている。室内アンテナ17は、車両1の室内側に設けられている。本例の室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、携帯端末2とBLE(Bluetooth Low Energy)通信を行う。また、室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、それぞれに固有のアンテナIDを有している。本例のBLE通信において、携帯端末2がマスタであり、車両1がスレーブである。なお、マスタとスレーブの関係はこの限りではなく、車両1がマスタで、携帯端末2がスレーブでもよい。室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、車両1の近傍エリアに定期的にアドバタイズメッセージを予め決められた順序(順番)で送信する。
携帯端末2は、携帯端末2の作動を制御する端末制御部20と、携帯端末2においてネットワーク通信を行なうネットワーク通信モジュール21と、携帯端末2において近距離無線通信(BLE通信)を行う端末通信部22とを備える。
携帯端末2を車両1の電子キーとして使用するにあたり、携帯端末2は、車両1に携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵を登録(電子キー登録)する。例えば、携帯端末2は、ネットワーク通信を通じてサーバ(図示略)から電子キーID及びキー固有鍵を取得し、メモリ24に書き込み保存する。さらに、携帯端末2は、BLE通信を通じて車両1に接続(ログイン)し、携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵を登録する。
携帯端末2は、車両1からのアドバタイズメッセージを受信して車両1とのBLE通信接続を確立すると、車両1とBLE通信を通じた相互通信により自動的にID照合を実行する。例えば、携帯端末2の電子キー登録が完了し、かつ車両1と携帯端末2との間でBLE通信接続が確立している場合、照合ECU4及び端末制御部20間で電子キーIDを送受信して電子キーIDの照合を行うとともに、キー固有鍵を用いたチャレンジレスポンス認証等の暗号認証を行う。照合ECU4は、これら照合や認証が成立することを確認すると、ID照合を成立と判定する。なお、これら一連のID照合は、ユーザによる携帯端末2の操作をすることなく、また、車両1の操作をすることなく自動的に処理が実行される。
認証システム3は、車両1と携帯端末2とが通信を行うとき、車両1に対する携帯端末2の位置を判定する位置判定システム30を備える。本例の位置判定システム30は、車両1と携帯端末2とがID照合を行うとき、携帯端末2が車両1に対してどの位置(エリア)にあるかを判定する。また、この位置判定は、ID照合の通信時のどのタイミングで実施されてもよい。すなわち、位置判定は、ID照合前、ID照合後、ID照合途中のいずれで実施されてもよい。
図2に示すように、本例の場合、室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、車両1にそれぞれ二つずつ設けられている。室外アンテナ16は、室外の運転席側に設けられた第1アンテナ31と室外の助手席側に設けられた第2アンテナ32とを含む。室内アンテナ17は、室内の運転席側に設けられた第3アンテナ33と室内の助手席側に設けられた第4アンテナ34とを含む。位置判定システム30は、これらアンテナからの電波を基に、第1室外エリアEa1、第2室外エリアEa2、及び室内エリアEbのうちいずれに携帯端末2が位置するかを判定する。第1室外エリアEa1は、図2に破線で示す通り、車外運転席側に設けられる。第2室外エリアEa2は、図2に二点鎖線で示す通り、車外助手席側に設けられる。室内エリアEbは、図2に一点鎖線で示す通り、車内全域に設けられる。なお、これらエリアは、配置するアンテナの場所及び個数に応じて、エリアを適宜変更してもよい。
図1に戻り、位置判定システム30は、携帯端末2の位置を判定する位置判定部35を備える。本例の位置判定部35は、車両1の照合ECU4に設けられている。位置判定部35は、第1~第4アンテナ31~34からアンテナIDを含んだ電波としての位置検出信号SdをBLE送信させる。なお、一連の位置判定の過程において、位置検出信号Sdの送信は、第1~第4アンテナ31~34のそれぞれから複数回、実行される。なお、BLE通信の場合、周波数ホッピングにより電波送信が行われるので、周波数(チャネル)を切り替えて電波送信する動作がアンテナごとに繰り返し実行される。また、各アンテナからの位置検出信号Sdの送信電力は、同じである。
なお、位置検出信号Sdには、各々のアンテナIDが含まれ、受信側の携帯端末2では、第1アンテナ31、第2アンテナ32、第3アンテナ33、及び第4アンテナ34のいずれからの電波なのかを識別可能としてもよい。また、第1アンテナ31、第2アンテナ32、第3アンテナ33、及び第4アンテナ34の各位置検出信号Sdは、携帯端末2が全てを受け取ることができるように、タイミング又は周波数をずらして送信されるとよい。
位置判定システム30は、各アンテナと携帯端末2との間の電波の受信強度を、各周波数(各チャネル)の電波毎に測定する測定部36を備える。本例の測定部36は、携帯端末2の端末制御部20に設けられている。測定部36は、第1~第4アンテナ31~34からの位置検出信号Sdを、端末通信部22を介して受信すると、この位置検出信号Sdの受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定する。この一連の測定を、各アンテナから周波数が切り替えられて電波が送信されるサイクル(測定サイクル)で繰り返し実行する。なお、ここでは、第1アンテナ31、第2アンテナ32、第3アンテナ33、及び第4アンテナ34から送信された位置検出信号Sdの受信強度を、それぞれ受信強度Pr1、受信強度Pr2、受信強度Pr3、及び受信強度Pr4とする。測定部36は、受信した位置検出信号Sdごとに受信強度を測定し、その測定した位置検出信号Sdの受信強度(受信強度データ)を照合ECU4へ送信する。
位置判定部35による位置(エリア)の判定方法の考え方を説明する。例えば、携帯端末2が第1室外エリアEa1内に位置するとき、次式(1)の関係が成り立つとする。また、携帯端末2が室内エリアEb内に位置するとき、次式(2)の関係が成り立つとする。
Pr2<Pr3,Pr4<Pr1…(1)
Pr1,Pr2<Pr3,Pr4…(2)
ここで、「Pr1,Pr2」とは、Pr1及びPr2の大小関係がどちらでもよいことを示している。また、「Pr3,Pr4」とは、Pr3及びPr4の大小関係がどちらでもよいことを示している。このように、位置判定部35は、第1~第4アンテナ31~34の受信強度Pr1~Pr4の大小関係に基づいて、携帯端末2の位置するエリアを判定する。なお、第2室外エリアEa2についても、同様の考え方で判定可能である。
ところで、位置検出信号Sdの受信強度は、位置検出信号Sdの伝搬経路に依存しており、直接波、回折波、反射波などの伝搬モード、障害物の有無、及び他の電波の干渉などの使用環境によって、受信強度は変化する。また、車両1の車種や、携帯端末2に用いられている高機能携帯電話の機種によっても、受信強度は変化する。
図3に示すように、受信強度Pr1,Pr3は、複数の測定の間でばらつきを有している。例えば、BLE通信では、複数のチャネル(周波数)の間を切り替える周波数ホッピング方式をとり、測定された受信強度Pr1,Pr3のデータ群は、ばらつきを有している。なお、受信強度Pr2,Pr4も、同様にばらつきを有している。そのため、ばらつきに対する補正が可能な判定式を用いる必要があった。
本例の場合、位置判定部35は、上記の考え方に沿って、各アンテナ間の受信強度の比較を行い、且つばらつきの補正が可能な判定式を用いて携帯端末2の位置を判定する。例えば受信強度Pr1及び受信強度Pr3について、位置判定部35は、以下の判定式(3),(4)を用いて判定を行う。
Pr3<Pr1+α1…(3)
Pr1<Pr3+β1…(4)
式(3)は、携帯端末2が第1室外エリアEa1に位置しているか否かを判定する判定式の一つである。また、式(4)は、携帯端末2が室内エリアEbに位置しているか否かを判定する判定式の一つである。係数α1及び係数β1は、受信強度Pr1及び受信強度Pr3のばらつきを補正するために設定される係数である。また、第1室外エリアEa1に位置しているか否かを判定する判定式には、判定式(3)の他に、式(1)の関係に準ずる受信強度Pr1~Pr4のそれぞれの大小関係に基づく判定式が含まれている。また、室内エリアEb及び第2室外エリアEa2についても同様に複数の判定式が設けられている。
各判定式は、初期の段階で、電波の受信強度を測定するRSSI測定器(不図示)を用いて各エリアの内外で測定した受信強度Pr1~Pr4に基づいて、初期の係数が設定されている。なお、メモリ9には、初期設定で測定した受信強度データが書き込み保存されていることが好ましい。
位置判定部35は、受信強度Pr1,Pr3が判定式(3)を満たすことを一条件に、携帯端末2が第1室外エリアEa1に位置していると判定(第1室外判定)する。また、受信強度Pr1,Pr3が式(4)を満たすことを一条件に、携帯端末2が室内エリアEbに位置していると判定(室内判定)する。なお、以降は、携帯端末2が、第1室外エリアEa1に位置していると判定することを第1室外判定、第2室外エリアEa2に位置していると判定することを第2室外判定、室内エリアEbに位置していると判定することを室内判定と記載する。
認証システム3は、受信強度Pr1~Pr4のデータ群を用いて判定式を学習する学習部40を備える。本例の学習部40は、照合ECU4に設けられている。学習部40による学習は、携帯端末2が規定の位置にある旨の判定結果を位置判定部35が得ていることを前提に車両1の作動が実行された場合に実行される。例えば、学習部40は、第1室外判定を前提に車両1の作動があった場合、作動から前の一定期間に測定された受信強度を「第1室外エリアEa1内」のラベルをつけた教師ありデータとしてメモリ9に書き込み保存する。そして、メモリ9に蓄積された教師ありデータを基に判定式(3)を学習する。その結果、係数α1は、変化する。また、学習部40は、室内判定を前提に車両1の作動があった場合、受信強度Pr1~Pr4のデータ群を「室内エリアEa内」のラベルをつけた教師ありデータとして判定式(4)を学習する。その結果、係数β1は変化する。また、その他の判定式についても同様に学習される。なお、学習に用いられる受信強度Pr1~Pr4のデータ群は、車両1の作動から後の一定期間に測定されたものであってもよいし、作動の前後の両方を含む一定期間で測定されたものでもよい。ここで言う一定期間とは、ユーザの動作に比べて十分に短い期間であることが好ましい。
次に、図4~図6を用いて、認証システム3(学習部40)の作用及び効果を説明する。
図4に示すように、ステップS101では、車両1(照合ECU4)は、携帯端末2とのBLE通信接続を確立するために、各アンテナからアドバタイズメッセージを車両1の近傍エリアに順に繰り返し送信する。携帯端末2(端末制御部20)は、車両1の近傍エリアに進入し、アドバタイズメッセージを受信すると、通信が確立したアンテナとの間で車両1とのBLE通信接続を開始する。
ステップS102では、車両1及び携帯端末2は、アドバタイズメッセージに連なる一連の通信接続の処理に従い、機器認証(例えばアドレス認証等)が成立すると、自動で通信接続する。両者の通信接続は、携帯端末2が車両1との近距離無線通信の範囲外へ移動するまで継続される。
ステップS103では、車両1及び携帯端末2が通信接続されると、車両1及び携帯端末2は、ID照合を開始する。ID照合には、電子キーIDの送受信及びキー固有鍵を用いた暗号認証が含まれる。照合ECU4は、電子キーIDの照合及びキー固有鍵を用いた暗号認証のいずれかが不成立の場合、ID照合が不成立したと判定する。ID照合が不成立した場合、車両1の作動は禁止される。一方、照合ECU4は、ID照合が成立すれば、処理を継続する。
ステップS104では、位置判定部35は、各アンテナから位置検出信号Sdを送信し、これら電波の受信強度を携帯端末2の測定部36で測定させるとともに、その測定結果を車両1に返信(通知)させ携帯端末2の位置を判定する。位置判定部35は、この一連の処理を、アンテナごとに周波数(チャネル)を切り替えて繰り返し実行する。測定部36は、各アンテナから送信された位置検出信号Sdを受信すると、位置検出信号Sdの受信強度Pr1~Pr4を測定し、測定した受信強度データを、各アンテナに返信して通知する。位置判定部35は、受信強度データを受信すると、測定サイクルごとの受信強度Pr1~Pr4について、これら受信強度Pr1~Pr4が判定式を満たすか否かによって、携帯端末2の位置を判定する。位置判定部35は、受信強度Pr1~Pr4が式(3)を含む第1室外判定の判定式を満たす場合、第1室外判定する。また、位置判定部35は、受信強度Pr1~Pr4が式(4)を含む室内判定の判定式を満たす場合、室内判定する。また、位置判定部35は、受信強度Pr1~Pr4が第2室外判定の判定式を満たす場合、第2室外判定する。なお、位置判定部35は、携帯端末2の位置判定の一連の処理(ステップS104)を、車両1及び携帯端末2のBLE通信が継続している間、繰り返し実行する。
ステップS105では、照合ECU4は、位置判定部35の判定結果に基づき、車両1の作動を許可する。例えば、ボディECU5は、ID照合が成立し、かつ第1室外判定されているときに、タッチセンサ13及びロックボタン14の検出信号を基に、ドアロック機構11の作動を実行する。また、エンジンECU7は、ID照合が成立し、かつ室内判定されていることを一条件に、エンジンスイッチ15が操作されることでエンジン6の遷移を制御する。このように、位置判定システム30により、携帯端末2が車両1の近傍のどのエリアに位置するかを判定することで、携帯端末2の位置に応じた制御が可能になる。
続いて、図5を用いて携帯端末2が規定の位置にある旨の判定結果を位置判定部35が得ていることを前提に車両1の作動が実行された場合の処理、すなわち学習部40の処理について説明する。ここでは、車両1の作動として、第1室外判定及びタッチセンサ13のタッチ操作に基づいて実行されるドアロック機構11の作動(解錠作動)の例を説明する。
図5に示すように、ステップS201では、照合ECU4は、ドアロック機構11を作動させるための所定の条件が満たされているか否かを判定する。所定の条件とは、ID照合の成立及び第1室外判定である。所定の条件が満たされていない場合、ドアロック機構11の作動は許可されない。一方、照合ECU4は、ID照合が成立し、且つ第1室外判定がされている場合、処理を継続する。
ステップS202では、ボディECU5は、車外ドアハンドル12に設けられたタッチセンサ13がタッチ操作されるまで待機する。ボディECU5は、タッチセンサ13がタッチ操作されると、ステップS203へ移行する。
ステップS203では、ボディECU5は、ドアロック機構11の作動を実行させ、車両ドア10を解錠する。ここで、本例の場合、ID照合が成立してからドアロック機構11の作動までの間に、位置判定部35は、位置判定の一連の処理(ステップS104)を、第1~第4アンテナ31~34において、周波数(チャネル)を変えて繰り返し実行している(図3では1回だけを図示)。これにより、位置判定部35は、ドアロック機構11が作動する前までの期間において、携帯端末2との通信時に測定された受信強度Pr1~Pr4のデータ群を取得している。
ところで、RSSI測定器で行った初期設定時の測定と実際の使用状況とは、電波の伝搬モード、障害物の有無、車両1の車種、及び携帯端末2の機種などを含む使用状況が異なる。初期設定時と使用状況が異なる場合、受信強度のレベル、大小関係、差、及びばらつき等が変わることがある。そのため、初期設定で学習した判定式では、実際の使用時において、所望の第1室外エリアEa1、第2室外エリアEa2及び室内エリアEbと判定結果とが整合しない可能性があった。すなわち、初期設定と異なる状況で位置判定が行われた場合、判定の精度が不十分になる可能性があった。
図6に示すように、受信強度Pr1~Pr4がばらつきを有している場合、判定式(3)の判定結果にもばらつきが生じる。図6には、判定式(3)から求められる「Pr1-Pr3>α1」の関係より、計算値「Pr1-Pr3」をプロットしている。図6において、係数α1の値を示す破線よりも上側に計算値がある場合、判定式(3)を満たしていることを示している。受信強度Pr1,Pr3のばらつきによって、計算値「Pr1-Pr3」にもばらつきが生じる。そのため、ドアロック機構11の作動から前の一定期間において、ドアロック機構11の作動のときに受信強度Pr1,Pr3が判定式(3)を満たしていても、他の時間には判定式(3)を満たしていないことがある。仮に、判定式(3)を満たしていない時間にタッチセンサ13がタッチ操作されても、ドアロック機構11は、作動しない。
ここで、第1室外判定を前提に、さらにタッチセンサ13のタッチ操作によってドアロック機構11が作動したとき、その作動から前のごく短い一定期間では、携帯端末2の位置が移動していないと考えるのが妥当である。そのため、この一定期間において測定された受信強度Pr1~Pr4のデータ群は、全て「第1室外エリアEa1内」のデータに該当するとして差し支えない。本例の場合、この考え方に沿って判定式を学習する。
学習部40は、判定式(3)を満たしていないデータを「第1室外エリアEa1内」として学習した場合、例えば、判定式(3)の係数α1を補正する。例えば、補正後の係数α1は、図6に一点鎖線で示した通り、元の係数α1よりも小さい値になる。係数α1が小さくなるように補正された場合、計算値「Pr1-Pr3」が係数α1を超え易くなる。すなわち、判定式(3)を満たし易くなる。学習部40は、このような判定式の学習を、各判定式について実行する。
図4に戻り、ステップS204では、第1室外判定に基づきドアロック機構11が作動した場合、学習部40は、作動から前の一定期間に測定された受信強度を「第1室外エリアEa1内」の教師ありデータとして取得し、第1室外判定の判定式を学習する。これにより、仮に初期設定時と使用状況が異なるために、当初、第1室外エリアEa1と第1室外判定との整合がとれていなかったとしても、実際の使用状況に合わせて判定式を変化させることができる。例えば、次回以降の位置判定では、係数α1が補正された式(3)によって、第1室外エリアEa1と第1室外判定とが今回より整合した状態で受信強度Pr1及び受信強度Pr3の比較をすることができる。これは、携帯端末2の位置判定の精度を向上可能にする。
また、学習部40は、室内判定に基づく車両1の作動が実行された場合も同様に、その作動から前の一定期間に取得した受信強度Pr1~Pr4のデータを、「室内エリアEb内」として式(4)を含む室内判定の判定式を学習する。これにより、室内判定について携帯端末2の位置判定の精度を向上可能になる。室内判定に基づく車両1の作動の一例は、エンジンスイッチ15の操作によるエンジン6の始動である。また、第2室外判定についても同様である。
さて、本例では、位置判定部35の判定結果に基づく車両1の作動が実行された場合に、受信強度に基づくデータにより判定式を学習する学習部40を備えた。この構成によれば、実際の使用状況に合わせて受信強度と携帯端末2の位置判定とを対応付けができる。これは、携帯端末2の位置判定の精度を向上可能にする。
本例では、携帯端末2は、高機能携帯電話とした。この構成によれば、ユーザが個別に所有している高機能携帯電話の機種間の違いにより電波の受信強度に違いがある場合でも、学習部40によって受信強度と携帯端末2の位置との対応付けを行うことができる。これにより、高機能携帯電話の個々の機種に対応することができる。
本例では、測定部36は、各アンテナから送信される各周波数の電波毎に受信強度を測定し、位置判定部35は、複数の受信強度から求まる平均値を用いて位置判定を行う構成とした。この構成によれば、複数のデータを基に算出された平均値を用いることで受信強度のばらつきによる位置判定への影響を抑えることができる。これは、携帯端末2の位置判定の精度向上に寄与する。
本例では、学習部40は、位置判定部35の判定結果に基づく車両1の作動が実行された場合に、この作動から前の一定期間に測定された受信強度のデータ群を用いて判定式を学習する構成とした。この構成によれば、車両1の作動の前の一定期間の間は、携帯端末2の位置が大きく変わらないことを前提とすれば、この期間の間に測定された受信強度に基づくデータは、同判定結果に紐付けた学習データとして用いて差し支えない。したがって、学習部40によってデータを学習するにあたって、信頼性の高いデータを得ることができる。
本例では、車両1は、操作部としてのタッチセンサ13、ロックボタン14、及びエンジンスイッチ15を備える。また、学習部40は、位置判定部35の判定結果及び操作部の操作に基づく車両1の作動が実行した場合に、受信強度に基づくデータを学習する構成とした。この構成によれば、操作部が操作された直前及び直後は、ユーザに所持されている携帯端末の位置が大きく変わることがないため、この期間の間に測定された受信強度に基づくデータは、同判定結果に紐付けて差し支えない。これは、学習部40によってデータを学習するにあたって、信頼性の高いデータを得ることに一層寄与する。
<第2実施形態>
次に、認証システムについての第2実施形態を、図7に従って説明する。第2実施形態は、第1実施形態と構成が同一であり、位置判定部による位置判定方法が第1実施形態と異なる。従って、第1実施形態と同一の部材構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略し、異なる部分のみ詳述する。
図7に示すように、受信強度Pr1,Pr3は、複数の測定の間でばらつきを有している。また、受信強度Pr2,Pr4も同様にばらつきを有している。そのため、仮に受信強度Pr1~Pr4の一点の受信強度(瞬時値)同士を用いて、判定式による判定を行なった場合、瞬時値では判定式を満たさないことがある。したがって、単なる受信強度の瞬時値では、室外判定及び室内判定を正しく判定できないことがあった。本例は、受信強度Pr1~Pr4のばらつきの影響を抑制するための対処案である。
本例の場合、位置判定部35は、測定部36から受信強度(受信強度データ)を受信すると、第1~第4アンテナ31~34のそれぞれについて複数測定された受信強度から、平均値を計算する。
位置判定システム30は、受信した受信強度Pr1~Pr4を照合ECU4のメモリ9に一時的に記憶する。位置判定部35は、記憶した複数の受信強度Pr1~Pr4から、それぞれの平均値Pr1´~Pr4´を計算する。平均値Pr1´,Pr3´は、図7にそれぞれ破線及び一点鎖線で示した通りである(平均値Pr2´,Pr4´は不図示)。平均値Pr1´~Pr4´は、例えば、直近の所定の期間に受信した受信強度データから算出される移動平均であり、測定の度に新たな値に更新される。
位置判定部35は、測定部36から受信強度(受信強度データ)を受信すると、平均値Pr1´,Pr3´について、判定式(5),(6)を用いた大小の比較により携帯端末2の位置を判定する。本例の場合、判定式(5),(6)は以下に示す通りである。
Pr3´<Pr1´+α1…(5)
Pr1´<Pr3´+β1…(6)
式(5)は、第1室外判定用の判定式の一つであり、式(6)は、室内判定用の判定式の一つである。式(5)及び式(6)は、平均値Pr1´,Pr3´を用いて判定式により携帯端末2の位置を判定できることを示している。
本例では、位置判定部35の位置の判定及び学習部40による学習には、受信強度に基づくデータとして平均値Pr1´~Pr4´を用いる。これにより、瞬時値と比べてばらつきを抑えた平均値によって携帯端末2の位置判定ができる。そのため、携帯端末2の判定精度の向上に寄与する。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、アンテナの個数は複数であれば特に限定されない。例えば、アンテナの個数が2つの場合を、図8を用いて説明する。
図8に示すように、車両1に、室外アンテナ16及び室内アンテナ17がそれぞれ一つずつ設けられていてもよい。位置判定部35は、携帯端末2が、車両1の運転席側の室外に設けられた第1室外エリアEa1、及び室内に設けられた室内エリアEbのどちらに位置しているかを判定してもよい。第1室外エリアEa1は、図8に破線で示した通りである。室内エリアEbは、図8に一点鎖線で示した通りである。この構成によっても、例えば判定式(3),(4)を適用して携帯端末2の位置を判定することができる。このように、アンテナの個数は、複数であればいくつでもよく、携帯端末2の位置判定に用いる規定の位置(エリア)に応じて適宜変更可能である。
・各実施形態において、アンテナの配置は特に限定されず、仕様に応じて適宜変更可能である。例えば、車両1の室内外の区別なく、車両1の運転席側及び助手席側に配置されていてもよい。
・各実施形態において、通信相手の近傍に設けられた互いに異なる複数のエリアは、実施例に限定されない。例えば、携帯端末2が車両1の運転席側及び助手席側のどちらにあるか、又は前側及び後側のどちらにあるかを判定してもよいし、車両1に対する携帯端末2の座標を判定するようにしてもよい。
・各実施形態において、判定式は、車両1の近傍に設けられるアンテナや、規定の位置(エリア)に応じて適宜変更すればよい。
・第1実施形態において、室外判定に基づく車両1の作動が実行された場合、その作動の前の一定期間に取得した受信強度Pr1~Pr4のデータ群を、「室内エリアEb外」として取り込み、式(4)を含む室内判定の判定式を学習させてもよい。また、室内判定に基づく車両1の作動が実行された場合、その作動の前の一定期間に取得した受信強度Pr1~Pr4のデータ群を、「第1室外エリアEa1外」として取り込み、式(3)を含む第1室外判定の判定式を学習してもよい。すなわち、位置判定部の判定結果に紐付けた学習データとは、実施例に限定されない。これによって、さらに位置判定の精度向上に寄与する。
・各実施形態において、学習部40が学習を行なうための条件としての車両1の作動は、操作部の操作に基づくものでなくてもよく、位置判定部35の判定結果を前提にした車両1の作動であればよい。例えば、第1室外判定のみを基にドアロック機構11の作動が実行される場合、学習部40は、この作動が実行された場合に作動タイミング付近の受信強度のデータ群を用いて第1室外判定の判定式を学習すればよい。この場合でも、車両1の作動が実行されるタイミング付近では、携帯端末2の位置が大きく変わらないことを前提とすれば、学習部40によってデータを学習するにあたって、信頼性の高いデータを得ることができる。
・各実施形態において、学習するデータの基となる受信強度が測定される期間は、車両1の作動から前の一定期間でも、作動から後の一定期間でもよく、これら両方の期間でもよい。また、一定期間とは、ユーザの動作に比べて短い時間であればよく、仕様に応じて適宜変更可能である。より短い期間とすることで、学習の精度は向上するが、背反としてデータ収集の効率が低下する。
・各実施形態において、測定部36は、車両1側に設けられてもよい。例えば、携帯端末2から送信された位置検出信号Sdを、車両1側の複数のアンテナで受信してその受信強度に基づいて携帯端末2の位置を判定してもよい。
・各実施形態において、位置判定部35は、携帯端末2側に設けられてもよい。
・第2実施形態において、平均値は、移動平均であることに限定されず、その他の算術平均であってもよいし、幾何平均や調和平均でもよい。また、重み付きの加重移動平均などを用いてもよい。
・各実施形態において、位置判定に用いられる受信強度データは、受信強度の瞬時値、平均値に限定されず、中央値、最頻値であってもよい。これらは、受信強度の分布(ばらつき)などデータの特性に応じて適宜変更すればよい。
・各実施形態において、アンテナから送信される位置検出信号Sdの送信間隔は、特に限定されず、位置判定システム30の仕様に応じて適宜変更してもよい。
・各実施形態において、学習部40による係数の変化量には限度を設けてもよい。これにより、過学習の抑制に寄与する。
・各実施形態において、学習部40は、実際の使用状況に合わせて、係数α1,β1を小さくする補正だけでなく、大きくする補正を行ってもよい。
・各実施形態において、学習部40は、判定式を変化させるために、係数の補正だけでなく、判定式自体を、例えば多項式や指数関数などへ変化させてもよい。
・各実施形態において、判定式は、特に限定されず、大小の比較、多項式、指数関数や対数関数など、どのような式でもよい。
・各実施形態において、判定式の生成方法(機械学習方法)は、特に限定されず、線形回帰、ロジスティック回帰、サポートベクターマシン及びニューラルネットなどの種々の方式を用いてもよい。
・各実施形態において、一つの判定式のみで、2つのエリア(例えば室内外)のうちどちらにあるかを判別するようにしてもよいし、一つのエリアに対して複数の判定式を用いて判定するようにしてもよい。
・各実施形態において、初期設定は、学習部40を用いて行ってもよい。すなわち、初期設定方法については、限定されない。また、初期設定で測定したデータは、教師ありデータとしてメモリ9に蓄積されていてもよい。
・各実施形態において、学習部40に蓄積される学習データは、所定のデータ量を超えた場合に、古いものから破棄され、新しいものを残していくようにしてもよい。また、この場合、初期設定で用いたデータは残されるようにしてもよい。
・各実施形態において、初期設定での判定式の生成方法は、特に限定されず、機械学習を用いてもよいし、用いなくてもよい。
・各実施形態において、位置検出信号Sdには、電波送信元のアンテナIDが含まれていなくてもよい。例えば、位置判定部35は、位置検出信号Sdの送信タイミングを制御して、受信強度データを受信したタイミングからどのアンテナの受信強度なのかを識別してもよいし、位置検出信号Sdを送信したアンテナにより受信強度データを受信することで識別してもよい。
・各実施形態において、第1~第4アンテナ31~34の各々で、チャネルが異なる位置検出信号Sdの群を一度に送信する態様でもよい。
・各実施形態において、複数送信される位置検出信号Sd(電波)の各周波数は、BLE通信の周波数ホッピングから決まるチャネルに限定されない。
・各実施形態において、認証システム3及び位置判定システム30の通信規格や帯域は、実施例に限定されず、例えばWi-Fiを用いてもよい。またこれらシステムの間で異なる帯域を使用してもよい。
・各実施形態において、車両1と携帯端末2との近距離無線通信の通信接続(ペアリング)を行う方法は、特に限定されない。例えば、どちらか片方の機器の操作のみでペアリングを行なってもよい。また、ペアリング時に車両1側で操作を行う場合、車両1に搭載されたカーナビゲーションシステムなどの機器を入出力機器として適用することができる。すなわち、ペアリングに際して、操作機器、操作方法及び認証方法などは適宜変更可能である。
・各実施形態において、携帯端末2が電子キーID及びキー固有鍵を取得する方法は、インターネット通信を通じてサーバから取得することとしたが、これに限定されない。例えば、BLE通信を用いて車両1にログイン(ユーザID及びパスワード認証)し、予め車両1に登録されている電子キーID及びキー固有鍵を携帯端末2に付与する態様としてもよい。
・各実施形態において、認証システム3で行うID照合は、電子キーID照合やキー固有鍵の暗号認証に限らず、携帯端末2の正否を確認できるものであればよい。
・各実施形態において、一連の認証において、ID照合と携帯端末2の位置判定の順番は特に限定されない。例えば、位置判定の後にID照合を行ってもいいし、ID照合と位置判定との実行期間が重なるように行ってもよい。
・各実施形態において、携帯端末2は、高機能携帯電話に限定されず、車両1に紐付けられた電子キーであってもよい。
・各実施形態において、認証システム3及び位置判定システム30は、車両1に搭載されることに限定されず、種々の機器や装置に変更可能である。
次に、上述した実施形態やその変形例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
(イ)携帯端末とその通信相手とが無線を通じて認証を行い、その認証結果を基に当該通信相手の作動を実行させる認証方法であって、前記通信相手に設けられた複数のアンテナと前記携帯端末との間の前記通信において送信された電波の受信強度を基に判定式を用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末の位置を判定するステップと、前記携帯端末が規定の位置にある旨の判定結果を前記位置判定部が得ていることを前提に前記通信相手の作動が実行されたとき、その作動タイミング付近の前記受信強度のデータ群を用いて当該判定式を学習するステップとを備える認証方法。
1…車両、2…携帯端末、3…認証システム、4…照合ECU、16…室外アンテナ、17…室内アンテナ、20…端末制御部、22…端末通信部、30…位置判定システム、35…位置判定部、36…測定部、40…学習部。

Claims (4)

  1. 携帯端末とその通信相手とが無線を通じて認証を行い、その認証結果を基に当該通信相手の作動を実行させる認証システムであって、
    前記通信相手に設けられた複数のアンテナと前記携帯端末との間の無線通信において送信された電波の受信強度を基に判定式を用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末位置するエリアを判定する位置判定部と、
    前記携帯端末が規定のエリアにある旨の判定結果を前記位置判定部が得ていることを前提に前記通信相手の作動が実行されたとき、その作動タイミング付近の前記受信強度のデータ群と、前記通信相手に対する前記携帯端末が位置するエリアとを用いて当該判定式を学習する学習部とを備える認証システム。
  2. 前記学習部は、前記携帯端末が規定のエリアにある旨の判定結果を前記位置判定部が得ていることを前提に前記通信相手の作動が実行されたとき、当該作動から前の一定期間及び後の一定期間のうち少なくとも一方の期間に測定された前記受信強度のデータ群と、前記通信相手に対する前記携帯端末が位置するエリアとを用いて前記判定式を学習する請求項1に記載の認証システム。
  3. 前記通信相手に設けられ、当該通信相手の作動を実行するために操作される操作部を備え、
    前記学習部は、前記操作部の操作に基づき前記通信相手の作動が実行された場合に、前記判定式を学習する請求項2に記載の認証システム。
  4. 前記位置判定部は、前記アンテナと前記携帯端末との間の前記無線通信において異なる周波数で送信された複数の電波について、各周波数の前記電波毎に測定された複数の前記受信強度から求まる平均値を前記アンテナごとに算出し、これらアンテナごとの前記平均値を基に前記判定式を用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末位置するエリアを判定する請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の認証システム。
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