JP7122887B2 - 止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法 - Google Patents

止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7122887B2
JP7122887B2 JP2018121269A JP2018121269A JP7122887B2 JP 7122887 B2 JP7122887 B2 JP 7122887B2 JP 2018121269 A JP2018121269 A JP 2018121269A JP 2018121269 A JP2018121269 A JP 2018121269A JP 7122887 B2 JP7122887 B2 JP 7122887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water stop
stop plate
vertical wall
floor surface
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018121269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020002576A (ja
Inventor
雅彦 及川
誠 廣瀬
功明 小林
裕也 神田
雅彦 砂川
展之 菅谷
厚二 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP2018121269A priority Critical patent/JP7122887B2/ja
Publication of JP2020002576A publication Critical patent/JP2020002576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7122887B2 publication Critical patent/JP7122887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Special Wing (AREA)

Description

本発明は、止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法に関する。
従来、構造物の開口部を屋外側から覆う止水板と、止水板と床面との間および止水板と開口部の幅方向両側に位置された一対の縦壁部との間をシールするシール部材と、止水板の床面とは反対側において幅方向に互いに間隔をあけて設けられ、縦壁部に対して止水板を屋内側かつ床面側に押し付けた状態で保持する一対の保持機構と、を備えた止水装置が、知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-066813号公報
この種の止水装置では、例えば、止水板をより容易に設置できたり、より迅速に設置できたり等、より不都合が少なくなるよう改善された新規な構成が得られれば、有益である。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、より不都合が少なくなるよう改善された新規な止水装置を得ることである。
本発明の止水装置は、例えば、構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を、上記屋外側から覆う止水板と、上記止水板と上記開口部に隣接した床面との間をシールする第一シール部材と、上記止水板と上記構造物のうち上記開口部の幅方向両側に位置された一対の縦壁部の上記屋外側を向いた前面との間をシールする第二シール部材と、上記止水板の上記床面側において上記幅方向に互いに間隔をあけて設けられ、上記縦壁部に対して上記止水板を上記屋内側かつ上記床面側に案内する一対のガイド機構と、上記止水板の上記床面とは反対側において上記幅方向に互いに間隔をあけて設けられ、上記縦壁部に対して上記止水板を上記屋内側かつ上記床面側に押し付けた状態で保持する一対の保持機構と、を備え、上記ガイド機構は、上記止水板および上記縦壁部のうち一方に設けられ、上記屋外側から上記屋内側に向かうにつれて上記床面に近づくように傾斜した傾斜面が設けられ、上記止水板および上記縦壁部のうち一方に着脱可能に固定されたガイド部材と、上記止水板および上記縦壁部のうち他方に設けられ、上記傾斜面に沿って相対的にスライド可能なスライド部と、をそれぞれ有する。このような構成によれば、例えば、止水板の設置時にガイド機構の傾斜面に沿ってスライド部を相対的にスライドさせることで、止水板を屋内側かつ床面側に案内することができる。これにより、例えば、止水板が第一シール部材を間に挟んで床面側に押し付けられ、かつ止水板が第二シール部材を間に挟んで縦壁部側に押し付けられる状態が比較的容易に得られやすく、ひいては止水板の設置作業がより容易にあるいはより迅速に行われやすい。また、このような構成によれば、例えば、着脱可能なガイド部材によって、既存の止水板に対応しやすいガイド機構が得られたり、取付作業やメンテナンス作業等がより容易に行われやすいガイド機構が得られたりしうる。
また、上記止水装置では、例えば、上記スライド部は、上記傾斜面に対して上記屋外側に係合する係合面を有する。また、上記止水装置では、例えば、上記係合面は、上記傾斜面との摩擦による係合や引っ掛かりによって上記屋外側への移動を制限されている。このような構成によれば、例えば、傾斜面と係合面との係合によって、止水板の縦壁部に対する屋外側への移動を抑制することができる。これにより、例えば、一対の保持機構のうち一方を固定した際の締結力等によって止水板のうち当該一方とは幅方向の反対側が縦壁部から屋外側へ離れてしまうといった不都合が抑制され、ひいては止水板の設置作業がより容易にあるいはより円滑に行われやすい。また、例えば、傾斜面と係合面との係合によって止水板を屋外側から足等で押さえる必要がなくなり、ひいては止水板の設置作業を屋内側からも行えるようになるという利点もある。また、上記止水装置では、例えば、上記係合面は、上記傾斜面との摺動によって当該傾斜面に沿ってスライド可能である。このような構成によれば、例えば、止水板の下端部が縦壁部に対して屋内側かつ床面側に案内され、第二シール部材の下端部が縦壁部の前面に密着し、第一シール部材が床面に密着する。これにより、例えば、第二シール部材の捲れ上がりが抑制されやすい。
また、上記止水装置では、例えば、上記傾斜面の上記床面に対する傾斜角度は、45°よりも大きく90°よりも小さい。このような構成によれば、例えば、傾斜面の傾斜角度を比較的大きくとることができ、ひいては第一シール部材および第二シール部材の反力等による止水板の縦壁部に対する屋外側への移動、すなわちスライド部が傾斜面を上る方向への移動が抑制されやすい。
また、上記止水装置では、例えば、上記ガイド部材は、上記縦壁部の上記開口部と面する対向面に設けられる。このような構成によれば、例えば、対向面にガイド部材が設けられる構成によって、ガイド機構が比較的容易に実現されうる。また、上記止水装置では、例えば、上記ガイド部材は、上記傾斜面が設けられ、略三角柱状に構成された傾斜ベースと、上記対向面に沿って延びた略四角形状の板状に構成された取付片と、上記傾斜ベースと上記取付片とを接続する接続片と、を有し、上記傾斜ベースおよび上記接続片には、上記床面側かつ上記対向面側に向けて解放された溝部が設けられる。このような構成によれば、例えば、溝部に対向面と床面との間の角丸部等が収容されることによって、ガイド部材を対向面および床面に対してより精度よく取り付けることができる。
また、本発明のガイド部材は、例えば、請求項1~7のうちいずれか1項に記載の止水装置に用いられる。このような構成によれば、例えば、ガイド部材を利用することにより、止水板の設置作業がより容易にあるいはより迅速に行われやすい止水装置が得られうる。
また、本発明の止水板の設置方法は、例えば、構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を、屋外側から覆う止水板の設置方法であって、止水板の下端部および開口部の幅方向両側に位置された一対の縦壁部のうち一方に設けられ屋外側から屋内側に向かうにつれて床面に近づくように傾斜した傾斜面が設けられ、止水板および縦壁部のうち一方に着脱可能に固定されたガイド部材と、止水板の下端部および縦壁部のうち他方に設けられたスライド部と、を互いに位置合わせする第一工程と、スライド部を傾斜面に沿って相対的にスライドさせることで、止水板の下端部を縦壁部に対して屋内側かつ床面側に案内する第二工程と、止水板の上端部を屋内側に移動させる第三工程と、止水板の上端部に設けられた一対の保持機構によって、縦壁部に対して止水板を屋内側かつ床面側に押し付けた状態で保持する第四工程と、を含む。このような構成によれば、例えば、第一工程、第二工程、第三工程、および第四工程によって、止水板の設置作業がより容易にあるいはより迅速に行われやすい。
本発明によれば、例えば、より不都合が少なくなるよう改善された新規な止水装置を得ることができる。
図1は、第1実施形態の止水装置の例示的な正面図である。 図2は、第1実施形態の止水装置の保持機構を屋外側から見た例示的な斜視図である。 図3は、第1実施形態の止水装置のガイド部材を屋内側から見た例示的な斜視図である。 図4は、第1実施形態の止水装置の止水板が設置された状態の例示的な側面図である。 図5は、第1実施形態の止水装置の止水板が設置される前の状態の例示的な側面図である。 図6は、第2実施形態の止水装置のガイド部材の例示的な正面図である。 図7は、第3実施形態の止水装置の止水板の一部の例示的な斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。
[第1実施形態]
図1は、止水装置1の正面図である。止水装置1は、開口部101から構造物100の内部に水が浸入することを防止するものであり、止水板4や、床側止水ゴム6(図4参照)、壁側止水ゴム5、ガイド機構7、保持機構8等を備えている。図1に示されるように、開口部101は、構造物100の側壁103等に設けられ、構造物100の屋外側の空間と屋内側の空間とを連通している。構造物100は、例えば、ビルや、住宅、車庫、倉庫、店舗、工場等の建築構造物である。
なお、以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、止水板4の厚さ方向(前後方向)に沿うとともに、開口部101の開口方向(貫通方向)に沿う。Y方向は、止水板4の幅方向(左右方向、長手方向)に沿うとともに、開口部101の幅方向に沿う。Z方向は、止水板4の高さ方向(上下方向、短手方向)に沿うとともに、開口部101の高さ方向に沿う。なお、以下の説明では、X方向、Y方向、およびZ方向のそれぞれの正側(矢印の先端側)を一方と称し、負側を他方と称する。
また、以下の説明では、開口部101を介してX方向の一方の空間から他方の空間へ水が浸入する可能性がある場合のX方向の他方(下流側)が屋内側と定義され、X方向の一方(上流側)が屋外側と定義される。すなわち、屋内側とは、水の浸入を防止(阻止、抑制)したい側であり、屋外側とは、浸入可能性のある水が流れてくる側のことである。なお、屋内側や屋外側とは水が浸入する可能性がある場合の下流側や上流側を意味する便宜上の文言であり、本発明は、例えば道路や廊下等の通路のような家屋や部屋等の概念が必ずしも明確にならない場所にも適用できる。
図1に示されるように、開口部101の屋内側には、開閉扉2が設けられている。開閉扉2は、スライドドア(所謂自動ドア)であり、両開き式の一対の扉21を有している。扉21は、Y方向に沿って、開口部101を閉じる閉位置(図1参照)と、開口部101を開放する開位置(図示されず)との間で移動可能である。このような扉21の移動は、手動でなされても、モータ等の駆動装置によって自動でなされてもよい。なお、扉21は、止水板4を開口部101に設置した状態においても開閉可能である。
開口部101の周囲には、枠体3が設けられている。枠体3は、側壁103よりも厚く、防錆性を有する金属材で構成されている。枠体3は、例えば、一対の縦枠部材31と、上枠部材32と、下枠部材33と、を有している。縦枠部材31、上枠部材32、および下枠部材33は、それぞれ板状の金属材によって中空状の断面形状に構成されている。縦枠部材31は、縦壁部の一例であり、方立等とも称される。また、上枠部材32は、梁等とも称され、下枠部材33は、幅木等とも称される。
縦枠部材31は、開口部101のY方向の両側に設けられ、Z方向に沿って延びている。縦枠部材31は、開閉扉2よりも屋外側、すなわちX方向の一方に位置されている。縦枠部材31は、屋外側を向いた前面31bと、開口部101と面し当該開口部101を挟んで互いに対向した対向面31aと、を有している。
上枠部材32は、開口部101の上方に設けられ、Y方向に沿って延びている。上枠部材32は、一対の縦枠部材31の間に亘り、当該一対の縦枠部材31と接続されている。本実施形態では、開口部101の縁は、床面102と、一対の縦枠部材31と、上枠部材32と、によって構成されている。なお、床面102とは、開口部101の下方に位置する面を意味する便宜上の文言であり、床面102は、通常の床面に限らず、コンクリート面や地面等を含む。
止水板4は、X方向に短い偏平な直方体状に構成されている。止水板4は、開口部101の少なくとも下方の領域を覆う。止水板4は、その厚さ方向が床面102と略平行な姿勢で、床面102上に重ねられて起立するとともに、縦枠部材31に屋外側から重ねられる。このように止水板4が開口部101の下方の領域を覆った状態で、止水板4の下端部4cと床面102との間、および止水板4のY方向の両端部と縦枠部材31の前面31bとの間がシールされることにより、開口部101を介した屋内側への雨水等の水の浸入が、防止(阻止、抑制)される。
止水板4は、浸水時、屋外側からの水圧によって屋内側、すなわち、縦枠部材31に押圧されて押し付けられる。止水板4は、防錆性を有する板状の金属材を加工してパネル状に構成されている。止水板4は、人が跨ぐことで開閉扉2を介して構造物100の出入りが可能である。止水板4は、開口部101の幅、すなわち、対向する縦枠部材31間の幅よりも大きな幅で、人が跨ぐことができる高さ、具体的には例えば、数10cmに設定されている。止水板4は、開口部101の床面102から数10cmの高さを閉塞し、浸水時に屋内側への水の浸入を防止する。
また、止水板4は、持ち運び自在な重量とすることが望ましく、浸水時の水圧に耐えうる剛性を有している。止水板4は、例えば、アルミニウムを含む防錆性を有する軽量の金属板を断面形状がコの字型に加工して骨材とし、四つの骨材を組み合わせた四角形のフレームを有する。このフレームの正面および背面の開口部が四角形のパネルでそれぞれ閉塞され、止水板4は構成される。また、フレームとパネルとで囲われた内部の空間に充填剤を充填することで、止水板4は、軽量で剛性の高いものとなる。止水板4の全体の比重は、例えば、水の比重よりも小さく設定されうる。これにより、操作者は、止水板4の運搬や、取り付け、取り外し等を、より容易に行える。
床側止水ゴム6(図4,7参照)は、止水板4の床面102と面する下面に設けられ、当該下面の少なくとも一部を覆っている。床側止水ゴム6は、X方向に所定の幅を有し、Y方向に沿って細長く延びた帯板状に構成されている。床側止水ゴム6は、止水板4が開口部101に設置された状態で、床面102と止水板4との間に介在する。床側止水ゴム6は、床面102と止水板4との間に挟まれることで、弾性的に圧縮され、面圧を生じる。この面圧によって、床面102と止水板4との間から屋内側に水が浸入するのが抑制される。なお、床側止水ゴム6の少なくとも一部は、床面102側に設けられてもよい。床側止水ゴム6は、第一シール部材の一例である。
壁側止水ゴム5は、止水板4の屋内側を向いた後面4aに設けられ、当該後面4aのY方向の両端部を部分的に覆っている。壁側止水ゴム5は、Y方向に所定の幅を有し、Z方向に沿って延びた帯板状に構成されている。壁側止水ゴム5は、止水板4が開口部101に設置された状態で、縦枠部材31の前面31bと止水板4との間に介在する。壁側止水ゴム5は、縦枠部材31と止水板4との間に挟まれることで、弾性的に圧縮され、面圧を生じる。この面圧によって、縦枠部材31と止水板4との間から屋内側に水が浸入するのが抑制される。なお、壁側止水ゴム5の少なくとも一部は、縦枠部材31側に設けられてもよい。壁側止水ゴム5は、第二シール部材の一例である。壁側止水ゴム5および床側止水ゴム6は、柔軟性(可撓性、弾性)を有する材料、例えば合成樹脂材料(ゴム、エラストマ、柔軟性樹脂等)で構成されている。
図2は、止水装置1の保持機構8の斜視図である。保持機構8は、止水板4の設置時に縦枠部材31に対して止水板4を屋内側かつ床面102側に押し付けた状態で保持する機能を有している。図1,2に示されるように、止水装置1には、一対の保持機構8が止水板4の床面102とは反対側の上端部4dにおいてY方向に互いに間隔をあけて設けられている。
図2に示されるように、保持機構8は、例えば、ベース部10と、押圧部16と、固定部17と、保持部18と、を有している。ベース部10は、止水板4に向けて開放された略U字状に構成されている。ベース部10は、止水板4の上端部4dを挟持した状態で、ネジやボルト等の結合具10cによって止水板4に固定されている。ベース部10の止水板4の後面4aと対向する壁部10a(図4,5参照)には、押圧部16がY方向に沿った回転軸74回りに回転可能に取り付けられている。また、ベース部10の止水板4の前面4bと対向する壁部10bには、保持部18がY方向に沿った回転軸92a回りに回転可能に取り付けられている。
押圧部16は、例えば、支持部71や、鍔部72、接続部73、回転軸74等を有している。押圧部16は、止水板4を床面102側に押圧することが可能な強度を有している。押圧部16は、例えば、金属材料で構成されている。
支持部71は、止水板4の起立状態(図4参照)において、後面4aに当接可能に構成されている。支持部71には、止水板4の起立状態において、止水板4から屋内側へ押圧される押圧力が作用する。また、支持部71は、止水板4が床面102に対して傾斜した傾斜状態(図5参照)において、後面4aから離間するように構成されている。支持部71の下端部には、Y方向に貫通した貫通孔(不図示)が設けられている。この貫通孔には、回転軸74の軸部が回転可能に挿入されている。
鍔部72は、支持部71の止水板4とは反対側の端部から、Y方向の両側に突出している。鍔部72は、Y方向の視線(図4)では、屋内側に凸となる曲線状に構成されている。鍔部72と支持部71との間には、ユーザーの指先等が挿入される凹部が設けられている。
接続部73は、支持部71の回転軸74とは反対側の端部から、X方向の一方に突出している。接続部73は、止水板4の上方を、間隔をあけて覆っている。接続部73の先端部には、保持部18が引っ掛けられるアーム受金具73aが設けられている。本実施形態では、アーム受金具73aに保持部18のアーム92が引っ掛けられることによって、押圧部16と保持部18との間で止水板4が起立状態(図4参照)の姿勢で保持される。
図2に示されるように、固定部17は、例えば、取付部材81や、緩衝部材82,83、支持部材84、ノブ85等を有している。固定部17は、押圧部16に対してY方向に沿った回転軸85a回りに回転可能に支持されている。固定部17は、縦枠部材31の対向面31a(図4)に接触するとともに、対向面31aをY方向に押圧することで、縦枠部材31に固定される。
取付部材81は、縦枠部材31の対向面31aと前面31bとに沿った略L字状に構成されている。取付部材81は、支持部材84(図2参照)を介して、ノブ85の回転軸85a回りに回転可能に支持されている。取付部材81は、縦枠部材31を押圧することが可能な強度を有している。取付部材81は、例えば、金属材料で構成されている。
緩衝部材82は、取付部材81の対向面31aと対向する部分に設けられている。緩衝部材82は、取付部材81と対向面31aとの間に介在する。緩衝部材82は、取付部材81と縦枠部材31との直接的な接触を抑制している。緩衝部材82は、例えば、弾性変形が小さい硬質ゴムなどによって構成されている。
緩衝部材83は、取付部材81の前面31bと対向する部分に設けられている。緩衝部材83は、取付部材81と前面31bとの間に介在する。緩衝部材83は、取付部材81と縦枠部材31との直接的な接触を抑制している。緩衝部材83は、例えば、弾性変形が小さい硬質ゴムなどにより構成されている。
支持部材84は、取付部材81の緩衝部材82(対向面31a)とは反対側に設けられている。支持部材84は、少なくとも一部が取付部材81から緩衝部材82とは反対側に離間した状態で、取付部材81に固定されている。これにより、支持部材84と取付部材81との間に、開口部84a(凹部)が設けられている。
ノブ85は、例えば、回転軸85aと、把持部85bと、を有している。回転軸85aは、棒状であり、外周面に雄ねじが形成されている。回転軸85aは、押圧部16をY方向に貫通した雌ねじ孔に螺合されている。また、回転軸85aの先端部は、支持部材84の開口部84a内に位置された抜け止め部材と接続され、基端部は、把持部85bと接続されている。本実施形態では、ノブ85の押圧部16に対するY方向への移動によって、回転軸85aの先端部が取付部材81を対向面31a側に押圧することで、固定部17が縦枠部材31に着脱可能に固定される。
図2に示されるように、保持部18は、例えば、レバー91や、アーム92等を有した所謂パチン錠である。保持部18は、縦枠部材31に対する止水板4の位置関係を保持する。保持部18は、アーム受金具73aとの係合によって、止水板4を屋内側かつ床面102側に押し付けた状態で保持する。保持部18は、止水板4の支持部71と反対側、すなわち前面4bに取り付けられている。
レバー91は、アーム92をアーム受金具73aに引っ掛けた状態でロックするロック位置(図2参照)と、アーム92のロックを解除するロック解除位置(不図示)との間で移動可能に設けられている。レバー91は、固定部と可動部とを備えている。固定部は、ベース部10に固定されている。可動部は、固定部にY方向に沿って延びる回動軸91aを介して回転可能に接続されている。
アーム92は、X方向の視線では、略円環状に構成されている。アーム92は、アーム受金具73aに係合可能である。アーム92は、ベース部10にY方向に沿って延びる回転軸92aを介して回転可能に接続されている。
図3は、ガイド機構7のガイド部材11の斜視図である。ガイド機構7は、例えば、ガイド部材11(図3参照)と、スライド部材12(図1参照)と、を有している。ガイド機構7は、止水板4の設置時に縦枠部材31に対して止水板4を屋内側かつ床面102側に案内する機能を有している。止水装置1には、一対のガイド機構7が止水板4の床面102側の下端部4cにおいてY方向に互いに間隔をあけて設けられている。本実施形態では、ガイド部材11が縦枠部材31に取り付けられ、スライド部材12が止水板4に取り付けられている。なお、この例には限定されず、ガイド部材11が止水板4に設けられ、スライド部材12が縦枠部材31に設けられてもよい。
図3に示されるように、ガイド部材11は、例えば、傾斜ベース11aと、取付片11bと、接続片11cと、を有している。傾斜ベース11aは、略三角柱状に構成されている。傾斜ベース11aは、傾斜面11a1と、下面11a2と、前面11a3と、を有している。下面11a2は、床面102と面し、当該床面102に支持される。前面11a3は、屋外側すなわちX方向の一方を向き、下面11a2のX方向の一端部と接続されている。傾斜面11a1は、下面11a2のX方向の他端部と前面11a3の上端部との間に亘り、屋外側から屋内側に向かうにつれて床面102に近づくように傾斜している。傾斜面11a1は、ガイド面等とも称される。
取付片11bは、例えば、縦枠部材31の対向面31aに沿って延びた略四角形状の板状に構成されている。取付片11bには、ネジやボルト等の結合具13が貫通する複数の貫通孔(不図示)が設けられている。ガイド部材11は、例えば、取付片11bをY方向に貫通する四つの結合具13によって、対向面31aに着脱可能に固定されている。
接続片11cは、例えば、傾斜面11a1に沿って延びた四角形状の板状に構成されている。接続片11cは、Y方向に離間した傾斜ベース11aと取付片11bとの間に亘り、当該傾斜ベース11aと取付片11bとを接続している。
また、接続片11cおよび傾斜ベース11aには、床面102側かつ対向面31a側に向けて開放された溝部11rが設けられている。溝部11rには、対向面31aと床面102との間の角丸部(角R部)等が収容され、これにより、ガイド部材11を対向面31aおよび床面102に対してより精度よく取り付けることができる。ガイド部材11は、金属材料によって構成されている。ガイド部材11は、サポート部材や、位置決め部材等とも称されうる。なお、ガイド部材11は、この例には限定されず、例えば、床面102に固定されてもよいし、床面102に突没可能に収納されてもよい。
図1に示されるように、スライド部材12は、例えば、スライド部12aと、ベース部12bと、を有している。ベース部12bは、止水板4の後面4a(図4参照)に固定され、屋内側すなわちX方向の他方に延びている。スライド部12aは、ベース部12bの止水板4とは反対側の端部から対向面31aに近づくようにY方向に突出している。スライド部12aは、Y方向の視線(図4参照)では、円形状に構成されている。本実施形態では、スライド部12aは、ベース部12bに対して回転不能である。なお、スライド部12aは、ローラ等の回転体であってもよい。
また、スライド部12aは、係合面12a1を有している。係合面12a1は、例えば、スライド部12aの外周面である。係合面12a1は、傾斜面11a1にスライド可能に係合されている。すなわち、係合面12a1は、傾斜面11a1との摺動によって、傾斜面11a1に沿ってスライド可能である。また、係合面12a1は、傾斜面11a1との摩擦による係合や引っ掛かりによって、屋外側への移動が制限されている。スライド部材12は、例えば、エラストマやゴム等の合成樹脂材料で構成されている。係合面12a1は、引掛面や、当接面等とも称され、スライド部材12は、摺動部材や、摩擦部材等とも称される。
次に、止水板4の設置方法について説明する。図4は、止水板4が設置された状態の側面図であり、図5は、止水板4が設置される前の状態の側面図である。まず、開口部101に止水板4を設置する場合、ユーザーは、保管場所から止水板4を開口部101に運搬する(S1)。また、このとき、ガイド部材11を縦枠部材31の対向面31aに固定しておく。
次に、ユーザーは、開口部101における止水板4の設置位置に、屋外側から止水板4を設置する。具体的には、図5に示されるように、ユーザーは、止水板4を傾斜状態として、ガイド部材11の傾斜面11a1にスライド部材12のスライド部12aを上方から引っ掛けることで互いに位置合わせする(S2)。S2は、第一工程の一例である。
次に、ユーザーは、止水板4を把持して傾斜状態を維持したまま、保持機構8の固定部17を縦枠部材31に固定する(S3)。固定部17の取付部材81を縦枠部材31に対して突っ張らせることで固定部17が固定されると、止水板4は、ユーザーが支持しなくても傾斜状態を維持する。
次に、ユーザーは、一方または両方の手で止水板4の上端部4dを把持し、スライド部12aを傾斜面11a1に沿って当該傾斜面11a1を下る方向に相対的にスライドさせる(S4)。これにより、止水板4の下端部4cが縦枠部材31に対して屋内側かつ床面102側に案内され、壁側止水ゴム5の下端部が縦枠部材31の前面31bに密着し、床側止水ゴム6が床面102に密着する。S4は、第二工程の一例である。
次に、ユーザーは、止水板4の上端部4dを屋内側すなわち縦枠部材31側に移動させ、止水板4を傾斜状態から起立状態とする(S5)。S5は、第三工程の一例である。ここで、止水板4が縦枠部材31側に押し付けられた起立状態で床面102側に押し下げられると、壁側止水ゴム5と縦枠部材31との間の摩擦力により、壁側止水ゴム5が止水板4から捲れ上がる虞があった。その点、本実施形態によれば、ガイド機構7によって止水板4の下端部4cを屋内側かつ床面102側に案内することでまず壁側止水ゴム5の下端部を密着させてから全体を密着させることができるため、壁側止水ゴム5の捲れ上がりが抑制されやすい。
次に、ユーザーは、止水板4が縦枠部材31に対して屋内側かつ床面102側に押し付けられた状態で、保持機構8のアーム92をアーム受金具73aに引っ掛ける。そして、図4に示されるように、ユーザーは、レバー91の下端部を下方に押し下げ、アーム92をアーム受金具73aに引っ掛けた状態でロックする(S6)。このようにして、止水板4は、開口部101に設置される。S6は、第四工程の一例である。
本実施形態によれば、床側止水ゴム6が床面102と止水板4との間に挟まれて弾性的に圧縮され、弾性変形(圧縮)に伴う力Fp1(弾性力)が生じ、壁側止水ゴム5が縦枠部材31と止水板4との間に挟まれて弾性的に圧縮され、弾性変形(圧縮)に伴う力Fp2(弾性力)が生じる。これにより、床側止水ゴム6および壁側止水ゴム5の面圧が高まるため、開口部101を介した屋内側への水の浸入が、より確実に抑制される。
なお、開口部101に設置された止水板4を取り外す場合、ユーザーは、例えば、一方の手で止水板4を把持した状態で、他方の手でノブ85を緩める。そして、ユーザーは、固定部17を縦枠部材31から取り外し、止水板4を持ち上げて傾斜面11a1とスライド部12aとの係合を解除する。そして、ユーザーは、止水板4を開口部101から保管場所まで運搬して収納する。このようにして、開口部101に設置された止水板4を、取り外すことができる。
以上のように、本実施形態では、例えば、止水装置1は、縦枠部材31(縦壁部)に設けられ屋外側から屋内側に向かうにつれて床面102に近づくように傾斜した傾斜面11a1と、止水板4に設けられ傾斜面11a1に沿って相対的にスライド可能なスライド部12aと、を有したガイド機構7を備える。このような構成によれば、例えば、止水板4の設置時にガイド機構7の傾斜面11a1に沿ってスライド部12aを相対的にスライドさせることで、止水板4を屋内側かつ床面102側に案内することができる。これにより、例えば、止水板4が床側止水ゴム6(第一シール部材)を間に挟んで床面102側に押し付けられ、かつ止水板4が壁側止水ゴム5(第二シール部材)を間に挟んで縦枠部材31側に押し付けられる状態が比較的容易に得られやすく、ひいては止水板4の設置作業がより容易にあるいはより迅速に行われやすい。
また、本実施形態では、例えば、スライド部12aは、傾斜面11a1に対して屋外側に係合する係合面12a1を有する。このような構成によれば、例えば、傾斜面11a1と係合面12a1との係合によって、止水板4の縦枠部材31に対する屋外側への移動を抑制することができる。これにより、例えば、一対の保持機構8のうち一方を固定した際の締結力等によって止水板4のうち当該一方とはY方向の反対側が縦枠部材31から屋外側へ離れてしまうといった不都合が抑制され、ひいては止水板4の設置作業がより容易にあるいはより円滑に行われやすい。また、例えば、傾斜面11a1と係合面12a1との係合によって止水板4を屋外側から足等で押さえる必要がなくなり、ひいては止水板4の設置作業を屋内側からも行えるようになるという利点もある。
また、本実施形態では、例えば、傾斜面11a1の床面102に対する傾斜角度は、45°よりも大きく90°よりも小さい。このような構成によれば、例えば、傾斜面11a1の傾斜角度を比較的大きくとることができ、ひいては床側止水ゴム6および壁側止水ゴム5の反力等による止水板4の縦枠部材31に対する屋外側への移動、すなわちスライド部12aが傾斜面11a1を上る方向への移動が抑制されやすい。
また、本実施形態では、例えば、ガイド機構7は、傾斜面11a1が設けられ、縦枠部材31に着脱可能に固定されたガイド部材11を有する。このような構成によれば、例えば、着脱可能なガイド部材11によって、既存の止水板4に対応しやすいガイド機構7が得られたり、取付作業やメンテナンス作業等がより容易に行われやすいガイド機構7が得られたりしうる。
また、本実施形態では、例えば、ガイド部材11は、一対の縦枠部材31の開口部101と面する対向面31aに設けられる。このような構成によれば、例えば、対向面31aにガイド部材11の傾斜面11a1が設けられる構成によって、ガイド機構7が比較的容易に実現されうる。
[第2実施形態]
図6は、止水装置1Aのガイド部材11Aの正面図である。図6に示される実施形態の止水装置1Aは、上記第1実施形態の止水装置1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図6に示されるように、ガイド部材11Aが縦枠部材31に設けられたホルダ14に着脱可能に取り付けられている点が、上記第1実施形態と相違している。ホルダ14には、ガイド部材11Aの取付片11bを保持する一対の保持部14aが設けられている。一対の保持部14aは、互いにX方向に間隔をあけて設けられるとともに、対向面31aからY方向に離間している。保持部14aと対向面31aとの間には、取付片11bがZ方向に沿ってスライド可能に装着される開口部が設けられている。ガイド部材11Aは、取付片11bと保持部14aとの当接によってX方向およびY方向に沿った移動が制限され、傾斜ベース11aと床面102との当接によって下方への移動が制限される。ホルダ14は、ネジやボルト等の結合具15によって対向面31aに結合されている。よって、本実施形態によれば、例えば、ホルダ14を利用することにより、ガイド部材11Aの取付作業が、より容易に、より円滑に、あるいはより迅速に行われやすい。
[第3実施形態]
図7は、止水装置1Bの止水板4Aの一部の斜視図である。図7に示される実施形態の止水装置1Bは、上記第1実施形態の止水装置1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の効果が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図7に示されるように、床側止水ゴム6および壁側止水ゴム5の表面に吸水テープ6a,5aが貼りつけられている点が、上記第1実施形態と相違している。なお、図7では、便宜上、吸水テープ6a,5aが設けられている部位にハッチングが施されている。この吸水テープ6a,5aには、吸水効率、吸水速度および保水性等において優れた特徴を有する高吸水性高分子がコーティングされている。したがって、吸水テープ6a,5aが水を吸収すると大きく膨潤して水の浸入を制限する。なお、吸水テープ6a,5aとして、例えば、スリーエムカンパニー製の3M(登録商標)ジョイント止水テープ2237などを適用することができる。本実施形態では、例えば、止水板4Aの角部に対応した縦枠部材31と床面102との間には隙間が生じやすくなる。また、縦枠部材31の前面31bや床面102に多くの凹凸が設けられている場合は、壁側止水ゴム5と前面31bとの間および床側止水ゴム6と床面102との間に隙間が生じやすい。しかしながら、本実施形態では、床側止水ゴム6および壁側止水ゴム5に吸水テープ6a,5aが設けられているため、屋外側から浸水すると、吸水テープ6a,5aが水を吸収して大きく膨潤し、上述した隙間を封鎖して水の浸入を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1,1A,1B…止水装置、4,4A…止水板、4c…下端部、4d…上端部、5…壁側止水ゴム(第二シール部材)、6…床側止水ゴム(第一シール部材)、7…ガイド機構、8…保持機構、11,11A…ガイド部材、11a1…傾斜面、12a…スライド部、12a1…係合面、31…縦枠部材(縦壁部)、31a…対向面、31b…前面、100…構造物、101…開口部、102…床面、Y…幅方向。

Claims (9)

  1. 構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を、前記屋外側から覆う止水板と、
    前記止水板と前記開口部に隣接した床面との間をシールする第一シール部材と、
    前記止水板と前記構造物のうち前記開口部の幅方向両側に位置された一対の縦壁部の前記屋外側を向いた前面との間をシールする第二シール部材と、
    前記止水板の前記床面側において前記幅方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記縦壁部に対して前記止水板を前記屋内側かつ前記床面側に案内する一対のガイド機構と、
    前記止水板の前記床面とは反対側において前記幅方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記縦壁部に対して前記止水板を前記屋内側かつ前記床面側に押し付けた状態で保持する一対の保持機構と、
    を備え、
    前記ガイド機構は、
    前記止水板および前記縦壁部のうち一方に設けられ、前記屋外側から前記屋内側に向かうにつれて前記床面に近づくように傾斜した傾斜面が設けられ、前記止水板および前記縦壁部のうち一方に着脱可能に固定されたガイド部材と、
    前記止水板および前記縦壁部のうち他方に設けられ、前記傾斜面に沿って相対的にスライド可能なスライド部と、
    をそれぞれ有した、止水装置。
  2. 前記スライド部は、前記傾斜面に対して前記屋外側に係合する係合面を有した、請求項1に記載の止水装置。
  3. 前記係合面は、前記傾斜面との摩擦による係合や引っ掛かりによって前記屋外側への移動を制限されている、請求項2に記載の止水装置。
  4. 前記係合面は、前記傾斜面との摺動によって当該傾斜面に沿ってスライド可能である、請求項2又は3に記載の止水装置。
  5. 前記傾斜面の前記床面に対する傾斜角度は、45°よりも大きく90°よりも小さい、請求項1~4のうちいずれか1項に記載の止水装置。
  6. 前記ガイド部材は、前記縦壁部の前記開口部と面する対向面に設けられた、請求項1~5のうちいずれか1項に記載の止水装置。
  7. 前記ガイド部材は、
    前記傾斜面が設けられ、略三角柱状に構成された傾斜ベースと、
    前記対向面に沿って延びた略四角形状の板状に構成された取付片と、
    前記傾斜ベースと前記取付片とを接続する接続片と、
    を有し、
    前記傾斜ベースおよび前記接続片には、前記床面側かつ前記対向面側に向けて解放された溝部が設けられた、請求項6に記載の止水装置。
  8. 請求項1~7のうちいずれか1項に記載の止水装置に用いられるガイド部材。
  9. 構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を、前記屋外側から覆う止水板の設置方法であって、
    前記止水板の下端部および前記開口部の幅方向両側に位置された一対の縦壁部のうち一方に設けられ前記屋外側から前記屋内側に向かうにつれて床面に近づくように傾斜した傾斜面が設けられ、前記止水板および前記縦壁部のうち一方に着脱可能に固定されたガイド部材と、前記止水板の下端部および前記縦壁部のうち他方に設けられたスライド部と、を互いに位置合わせする第一工程と、
    前記スライド部を前記傾斜面に沿って相対的にスライドさせることで、前記止水板の下端部を前記縦壁部に対して前記屋内側かつ前記床面側に案内する第二工程と、
    前記止水板の上端部を前記屋内側に移動させる第三工程と、
    前記止水板の上端部に設けられた一対の保持機構によって、前記縦壁部に対して前記止水板を前記屋内側かつ前記床面側に押し付けた状態で保持する第四工程と、
    を含む、止水板の設置方法。
JP2018121269A 2018-06-26 2018-06-26 止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法 Active JP7122887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018121269A JP7122887B2 (ja) 2018-06-26 2018-06-26 止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018121269A JP7122887B2 (ja) 2018-06-26 2018-06-26 止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020002576A JP2020002576A (ja) 2020-01-09
JP7122887B2 true JP7122887B2 (ja) 2022-08-22

Family

ID=69099214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018121269A Active JP7122887B2 (ja) 2018-06-26 2018-06-26 止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7122887B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087465A (ja) 2010-10-15 2012-05-10 Daito Kogyo Kk ハメ込式防水板
JP2013159911A (ja) 2012-02-01 2013-08-19 Bunka Shutter Co Ltd 開口部用防水装置
JP2016056529A (ja) 2014-09-05 2016-04-21 文化シヤッター株式会社 開口部の防水装置
JP2017031758A (ja) 2015-08-05 2017-02-09 株式会社佐原 防水装置
JP2017066813A (ja) 2015-10-01 2017-04-06 文化シヤッター株式会社 止水装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087465A (ja) 2010-10-15 2012-05-10 Daito Kogyo Kk ハメ込式防水板
JP2013159911A (ja) 2012-02-01 2013-08-19 Bunka Shutter Co Ltd 開口部用防水装置
JP2016056529A (ja) 2014-09-05 2016-04-21 文化シヤッター株式会社 開口部の防水装置
JP2017031758A (ja) 2015-08-05 2017-02-09 株式会社佐原 防水装置
JP2017066813A (ja) 2015-10-01 2017-04-06 文化シヤッター株式会社 止水装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020002576A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6737576B1 (en) Electrical box assembly
JP6148807B2 (ja) シート式浸水防止装置
US9062468B2 (en) Head attachment and temporary support pole assembly with hinged door retainer for securing flexible partition material
US10053899B2 (en) Side-load, constant force window and window balance assembly
JP2016205121A (ja) 止水パネルの取付構造
JP6433747B2 (ja) 開口部の止水構造
JP7168276B2 (ja) 止水装置
CA2273344C (en) Electrical raceway assembly
JP2016191280A (ja) 開口部の防水装置
KR20170067320A (ko) 미닫이 창호의 틈새 방지부재
JP7122887B2 (ja) 止水装置、ガイド部材、および止水板の設置方法
US10598301B2 (en) Safety apparatus
JP6573521B2 (ja) 止水装置
JP5620312B2 (ja) 閉鎖維持装置および建具
JP2012012816A (ja) 移動式間仕切装置
JP7272865B2 (ja) 防水装置
JPH0736059Y2 (ja) 連動障子の構造
JP7133962B2 (ja) 建具
KR101564453B1 (ko) 건축물 발코니에 설치되는 조립식 배수시설
JP6642984B2 (ja) 止水装置
JP6456074B2 (ja) 遮水板および開口部の防水装置
JP7272864B2 (ja) 防水装置
JP6756542B2 (ja) 建具
JP5405210B2 (ja) 改装サッシ及び改装サッシの施工方法
JPH11294032A (ja) 引戸の隙間塞ぎ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7122887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150