JP7120611B2 - リニアセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、プローブケースとボビンケースを備えるリニアセンサに関する。
直線運動の位置検出器として、たとえば、LVDT(Linear Variable Differential Transformer)型のリニアセンサが知られている(特許文献1を参照)。この種のリニアセンサの中には、プローブケースとボビンケースを備えたものがある。プローブケースとボビンケースは、互いに遊嵌されるとともに、この遊嵌状態のもとで相対的にセンサ中心軸方向に移動可能となっている。本明細書に記載する「遊嵌」とは、プローブケースとボビンケースが遊び(隙間)をもって嵌まり合う状態、すなわちケース同士がセンサ中心軸方向に相対的に移動自在に嵌まり合う状態をいう。
特開2017-150971号公報
一般に、プローブケースとボビンケースを備えるリニアセンサは、それらのケースを互いに離間する方向に相対移動させた場合でもケース同士が抜けないよう、突き当てによるストッパー機構を有している。
図7は、本発明の参考形態に係るリニアセンサの構成を示す断面図である。
なお、図7に示すリニアセンサは上記特許文献1に記載されたものではなく、出願人が非公開に作製したものである。
図7に示すように、リニアセンサ11は、プローブケース12とボビンケース13を備えている。リニアセンサ11は筒状に形成され、プローブケース12も筒状に形成されている。プローブケース12は、プローブ15とコア(不図示)を収容している。ボビンケース13は、図示しないコイルとボビンを収容している。なお、図7においては、リニアセンサ11(主にボビンケース13)の内部構造の表示を省略している。
ボビンケース13は、プローブケース12の内側に遊嵌している。プローブケース12とボビンケース13とが遊嵌する部分には、一対の摺動リング17,18が取り付けられている。一対の摺動リング17,18は、いずれも樹脂製のリングである。一方の摺動リング17はプローブケース12に保持され、他方の摺動リング18はボビンケース13に保持されている。具体的には、プローブケース12の内周面には部分的に内径が大きい大径凹部が形成され、この大径凹部に摺動リング17が嵌まり込むことにより、プローブケース12に摺動リング17が保持されている。また、ボビンケース13の外周面には部分的に外径が小さい小径凹部が形成され、この小径凹部に摺動リング18が嵌まり込むことにより、ボビンケース13に摺動リング18が保持されている。
摺動リング17の内周面はボビンケース13の外周面に接触し、摺動リング18の外周面はプローブケース12の内周面に接触している。また、摺動リング17の内周面はプローブケース12の内周面よりも小径となっており、摺動リング18の外周面はボビンケース13の外周面よりも大径となっている。つまり、摺動リング17はプローブケース12の内周面よりも小径方向に突出して配置され、摺動リング18はボビンケース13の外周面よりも大径方向に突出して配置されている。これにより、プローブケース12とボビンケース13とが遊嵌する部分では、それらのケースが一対の摺動リング17,18によって常に2点で支持されるとともに、プローブケース12の内周面とボビンケース13の外周面との間に隙間14が確保されている。
上記構成からなるリニアセンサ11においては、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xに相対的に移動させると、プローブケース12に保持されている摺動リング17が、ボビンケース13の外周面に接触しながら移動(摺動)する。また、ボビンケース13に保持されている摺動リング18はプローブケース12の内周面に接触しながら移動する。これにより、一対の摺動リング17,18を構成する樹脂の潤滑性を利用して、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xにスムーズに相対移動させることができる。
また、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xで互いに離間する方向に相対移動させると、一対の摺動リング17,18が、ケース抜け止めのためのストッパー機構として働く。具体的には、プローブケース12がボビンケース13から抜ける前に、一対の摺動リング17,18同士が突き当たり、これによってプローブケース12とボビンケース13の抜けが防止される。その際、一対の摺動リング17,18の突き当て部分にはセンサ中心軸方向Xに引っ張り力が加わる。このため、一対の摺動リング17,18によって構成されるストッパー機構は、上記引っ張り力に対抗し得るだけの強度(以下、「引っ張り強度」という。)を有する必要がある。
しかしながら、図7に示すリニアセンサ11においては、一対の摺動リング17,18がいずれも樹脂製のリングによって構成されている。このため、ストッパー機構によるケース抜け止め機能は樹脂同士の突き当てによって発揮されるものとなり、充分な引っ張り強度が得られないおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、プローブケースとボビンケースを備えるリニアセンサの引っ張り強度を高めることにある。
発明のリニアセンサは、筒状に形成された金属製のプローブケースと、筒状に形成された金属製のケースであって、前記プローブケースの内側に遊嵌されたボビンケースと、前記プローブケースと前記ボビンケースとが遊嵌する部分に取り付けられる樹脂製のリングであって、互いにセンサ中心軸方向に位置をずらして前記プローブケースと前記ボビンケースに1つずつ保持された一対の摺動リングと、前記センサ中心軸方向において前記プローブケースと前記ボビンケースを互いに離間する方向に相対移動させた場合にケース抜け止め機能を果たすストッパー機構と、を備え、前記ストッパー機構は、前記プローブケースの一方の開口端近傍に前記プローブケースと一体に形成された第1突出部と、前記ボビンケースの一方の開口端近傍に前記ボビンケースと一体に形成された第2突出部とによって構成され、前記第1突出部と前記第2突出部との突き当てによって前記ケース抜け止め機能を果たすものである。
前記第1突出部は、前記プローブケースの一部を小径方向に突出するように曲げた曲げ成形部によって構成され、前記第2突出部は、前記ボビンケースの一部を大径方向に突出するように他の部分よりも厚く形成した肉厚部によって構成されていてもよい。
また、前記曲げ成形部は、前記一対の摺動リングのうち一方の摺動リングを前記センサ中心軸方向で両側から挟むように対をなして形成されていてもよい。
また、前記曲げ成形部の両側にはスリットが形成されていてもよい。
本発明によれば、プローブケースとボビンケースを備えるリニアセンサのストッパー機構が、プローブケースと一体に形成された突出部と一方の摺動リングとの突き当て、あるいは、プローブケースと一体に形成された第1突出部とボビンケースに一体に形成された第2突出部との突き当てにより、ケース抜け止め機能を果たすように構成したので、リニアセンサの引っ張り強度を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るリニアセンサの構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態において、加工前のプローブケースの要部をセンサ中心軸方向と直交する方向から見た図である。 本発明の第1実施形態において、加工後のプローブケースの要部をセンサ中心軸方向から見た図である。 本発明の第2実施形態に係るリニアセンサの構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態において、加工前のプローブケースの要部をセンサ中心軸方向と直交する方向から見た場合の一部破断図である。 図5のC-C断面図である。 本発明の参考形態に係るリニアセンサの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るリニアセンサの構成を示す断面図である。
なお、本発明の第1実施形態においては、上記参考形態と機能的に同様または対応する部分に同じ符号を付して説明する。
図1に示すように、リニアセンサ11は、プローブケース12とボビンケース13を備えている。リニアセンサ11は筒状に形成され、プローブケース12も筒状に形成されている。プローブケース12は、プローブ15とコア(不図示)を収容している。ボビンケース13は、図示しないコイルとボビンを収容している。なお、図1においては、リニアセンサ11(主にボビンケース13)の内部構造の表示を省略している。
プローブケース12とボビンケース13は、いずれも金属製のケースである。ただし、プローブケース12は、ボビンケース13よりも大きな径で円筒形に形成されている。ボビンケース13は、プローブケース12の内側に隙間14を介して遊嵌している。プローブケース12とボビンケース13は同軸状に遊嵌している。プローブケース12とボビンケース13とが遊嵌する部分には、一対の摺動リング17,18が取り付けられている。プローブケース12とボビンケース13とが遊嵌する部分とは、ケース同士が径方向で二重管のように重なり合う部分をいう。一対の摺動リング17,18は、いずれも樹脂製のリングである。一対の摺動リング17,18は、プローブケース12およびボビンケース13の径方向において両ケースの間、すなわち隙間14とほぼ同じ位置に配置されている。一対の摺動リング17,18は、センサ中心軸方向Xに位置をずらして配置されている。具体的には、一方の摺動リング17は、センサ中心軸方向Xでボビンケース13の一方の開口端13a近傍に配置され、他方の摺動リング18は、センサ中心軸方向Xでボビンケース13の中間部に配置されている。センサ中心軸方向Xは、プローブケース12の中心軸方向およびボビンケース13の中心軸方向と平行な方向を意味する。
一対の摺動リング17,18は、いずれもボビンケース13に保持されている。具体的には、ボビンケース13の外周面には部分的に外径が小さい2つの小径凹部が形成されている。2つの小径凹部は、各々の摺動リング17,18の取付位置に対応して形成されている。そして、一方の小径凹部に摺動リング17が嵌まり込み、他方の小径凹部に摺動リング18が嵌まり込むことにより、ボビンケース13に一対の摺動リング17,18が保持されている。
摺動リング17の外周面はプローブケース12の内周面に接触し、摺動リング18の外周面もプローブケース12の内周面に接触している。各々の摺動リング17,18の外周面は、ボビンケース13の外周面よりも大径となっている。つまり、各々の摺動リング17,18は、ボビンケース13の外周面よりも大径方向に突出して配置されている。これにより、プローブケース12とボビンケース13が遊嵌する部分では、それらのケースが一対の摺動リング17,18によって常に2点で支持されるとともに、プローブケース12の内周面とボビンケース13の外周面との間に隙間14が確保されている。
プローブケース12には、突出部の一例として曲げ成形部21が設けられている。突出部は、プローブケース12の一部をプローブケース12の内周面よりも小径方向に突出させた部分となる。なお、小径方向とは、直径が小さくなる方向を意味し、大径方向とは、直径が大きくなる方向を意味する。
本実施形態においては、ケース抜け止め機能を果たすストッパー機構20が、曲げ成形部21と摺動リング18とによって構成されている。摺動リング18は、摺動リング17よりも曲げ成形部21の近くに配置されている。また、摺動リング18は、センサ中心軸方向Xで曲げ成形部21と対向して配置されている。ストッパー機構20は、センサ中心軸方向Xにおいてプローブケース12とボビンケース13を互いに離間する方向に相対移動させた場合にケース抜け止め機能を果たす機構である。ケース抜け止め機能は、プローブケース12とボビンケース13の抜けを防止する機能である。また、プローブケース12とボビンケース13を互いに離間する方向に相対移動させる場合とは、図1において、ボビンケース13を固定したままプローブケース12を図の右方向に移動させる場合、または、プローブケース12を固定したままボビンケース13を図の左方向に移動させる場合、あるいは、プローブケース12を図の右方向に移動させ、かつ、ボビンケース13を図の左方向に移動させる場合、のいずれかである。
曲げ成形部21は、プローブケース12の一方の開口端12a近傍に、プローブケース12と一体に形成されている。このため、曲げ成形部21は、プローブケース12と同一の金属によって構成されている。曲げ成形部21は、プローブケース12の一部を小径方向に突出するように曲げた状態で形成されている。ただし、曲げ成形部21は、ボビンケース13の外周面には接触していない。プローブケース12に曲げ成形部21を一体に形成する方法としては、かしめ加工を挙げることができる。
図2は、本発明の第1実施形態において、加工前のプローブケースの要部をセンサ中心軸方向と直交する方向から見た図である。また、図3は、本発明の第1実施形態において、加工後のプローブケースの要部をセンサ中心軸方向から見た図である。
まず、図2に示すように、加工前のプローブケース12には、複数のスリット23が形成されている。各々のスリット23は、曲げ成形部21の形成予定位置Pにあわせて、プローブケース12の開口端12aの近傍に形成されている。各々のスリット23は、プローブケース12の中心軸方向において曲げ成形部21の形成予定位置Pの両側に形成されている。また、各々のスリット23は、プローブケース12の円周方向に120°間隔で3箇所に分けて形成されている。
このように複数のスリット23を有するプローブケース12を用意したら、リニアセンサ11の組立工程において、プローブケース12の内側にボビンケース13を挿入することにより、ケース同士を遊嵌させる。このとき、一対の摺動リング17,18を予めボビンケース13に取り付けておくこと。これにより、プローブケース12とボビンケース13の遊嵌部分に一対の摺動リング17,18が配置される。
次に、曲げ成形部21の形成予定位置Pをかしめ加工する。かしめ加工では、図示しないかしめ治具を用いて曲げ成形部21の形成予定位置Pを小径方向(内側)に加圧する。このとき、曲げ成形部21の形成予定位置Pの両側にスリット23を形成しておくと、スリット23で挟まれた部分の剛性が相対的に弱くなる。このため、かしめ加工によって曲げ成形部21の形成予定位置Pを小径方向に加圧したときに、加圧力に押されてプローブケース12の一部が曲げられる。これにより、図3に示すように、プローブケース12の円周方向の3箇所に曲げ成形部21を形成することができる。
上記構成からなるリニアセンサ11においては、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xに相対的に移動させると、ボビンケース13に保持されている一対の摺動リング17,18が、それぞれプローブケース12の内周面に接触しながら移動(摺動)する。これにより、一対の摺動リング17,18を構成する樹脂の潤滑性を利用して、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xにスムーズに相対移動させることができる。
また、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xで互いに離間する方向に相対移動させると、ボビンケース13からプローブケース12が抜ける前に、摺動リング18と曲げ成形部21が突き当たり、これによってプローブケース12とボビンケース13の抜けが防止される。本実施形態においては、曲げ成形部21が金属によって構成されている。このため、ストッパー機構20のケース抜け止め機能は、金属製の曲げ成形部21と樹脂製の摺動リング18との突き当てによって発揮される。したがって、樹脂製の摺動リング同士を突き当てる場合に比べて、ストッパー機構20によるリニアセンサ11の引っ張り強度を高めることができる。
また、本実施形態においては、曲げ成形部21がプローブケース12と一体に形成されている。このため、リニアセンサ11の部品点数を増やすことなく、リニアセンサ11の引っ張り強度を高めることができる。したがって、引っ張り強度に優れたリニアセンサ11を安価に提供することが可能となる。
また、本実施形態においては、ストッパー機構20の一構成要素となる突出部が曲げ成形部21によって構成されるとともに、曲げ成形部21の両側にスリット23が形成されている。このため、プローブケース12の一部を小径方向に突出するように曲げて曲げ成形部21を形成する場合に、曲げ成形部21の形成予定位置P以外の部分の変形を抑制しながら、該形成予定位置Pを容易に曲げることができる。
また、本実施形態においては、一対の摺動リング17,18がいずれもボビンケース13によって保持されている。このため、プローブケース12の内周面に摺動リング取付用の大径凹部を形成する必要がなく、ボビンケース13の外周面の2箇所に摺動リング取付用の小径凹部を形成するだけで済む。ここで、プローブケース12の内周面は外部に露出せずに内向きに配置される。このため、プローブケース12の内周面に大径凹部を形成することは難しく、またその大径凹部に摺動リングを取り付ける作業は面倒になる。これに対して、ボビンケース13の外周面は外部に露出して外向きに配置される。このため、ボビンケース13の外周面に小径凹部を形成することは容易であり、またその小径凹部に摺動リング17,18を取り付ける作業も簡単になる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係るリニアセンサの構成を示す断面図である。
なお、本発明の第2実施形態においては、上記第1実施形態と機能的に同様または対応する部分に同じ符号を付し、重複する説明は極力省略する。このため、上記第1実施形態で記載した内容は、必要に応じて本第2実施形態に援用できるものとする。
図4に示すように、リニアセンサ11は、プローブケース12と、ボビンケース13と、一対の摺動リング17,18と、を備えている。プローブケース12とボビンケース13は隙間14を介して遊嵌している。なお、図4においては、リニアセンサ11(主にボビンケース13)の内部構造の表示を省略している。また、図4においては、リニアセンサ11のA部とB部をそれぞれ拡大して示している。
一対の摺動リング17,18は、プローブケース12とボビンケース13に1つずつ保持されている。具体的には、摺動リング17はボビンケース13に保持され、摺動リング18はプローブケース12に保持されている。摺動リング17は、センサ中心軸方向Xでボビンケース13の一方の開口端13a近傍に配置され、摺動リング18は、センサ中心軸方向Xでプローブケース12の一方の開口端12a近傍に配置されている。プローブケース12の開口端12aとボビンケース13の開口端13aは、センサ中心軸方向Xで互いに逆向きに配置されている。具体的には、図4において、プローブケース12の開口端12aは左向きに配置され、ボビンケース13の開口端13aは右向きに配置している。
プローブケース12の開口端12a近傍には、第1突出部の一例として曲げ成形部21が設けられ、ボビンケース13の開口端13a近傍には、第2突出部の一例として肉厚部22が設けられている。第1突出部としての曲げ成形部21と第2突出部としての肉厚部22は、プローブケース12とボビンケース13の抜けを防止するケース抜け止め機能を果たすストッパー機構20を構成するものである。曲げ成形部21は、プローブケース12の開口端12a近傍にプローブケース12と一体に形成され、肉厚部22は、ボビンケース13の開口端13a近傍にボビンケース13と一体に形成されている。
曲げ成形部21は、プローブケース12の一部を小径方向に突出するように曲げた状態で形成されている。このため、曲げ成形部21は、プローブケース12と同一の金属によって構成されている。また、曲げ成形部21は、摺動リング18をセンサ中心軸方向Xで両側から挟むように対をなして形成されている。すなわち、プローブケース12の開口端12a近傍には、センサ中心軸方向Xに位置をずらして一対の曲げ成形部21が形成されている。これに対して、摺動リング18は、センサ中心軸方向Xで一対の曲げ成形部21により挟持されている。摺動リング18の外周面はプローブケース12の内周面に接触し、摺動リング18の内周面はボビンケース13の外周面に接触している。このため、プローブケース12をセンサ中心軸方向Xに移動させると、摺動リング18は、ボビンケース13に接触しながらプローブケース12と一体に移動する。
肉厚部22は、ボビンケース13の一部を大径方向に突出するように他の部分よりも厚く形成した部分である。このため、肉厚部22は、ボビンケース13と同一の金属によって構成されている。肉厚部22の形成部位は段付き構造になっており、この段付き部分がセンサ中心軸方向Xで一方の曲げ成形部21と対向して配置されている。摺動リング17は、ボビンケース13に嵌合固定されている。摺動リング17は、センサ中心軸方向Xで肉厚部22に突き当てて固定されている。摺動リング17の内周面はボビンケース13の外周面に接触し、摺動リング17の外周面はプローブケース12の内周面に接触している。このため、ボビンケース13をセンサ中心軸方向Xに移動させると、摺動リング17は、プローブケース12に接触しながらボビンケース13と一体に移動する。また、摺動リング17は肉厚部22よりも大径方向に突出している。このため、肉厚部22はプローブケース12に接触していない。
プローブケース12に曲げ成形部21を一体に形成する方法としては、かしめ加工を挙げることができる。図5は、本発明の第2実施形態において、加工前のプローブケースの要部をセンサ中心軸方向と直交する方向から見た場合の一部破断図であり、図6は、図5のC-C断面図である。
図5および図6に示すように、加工前のプローブケース12には複数のスリット23が形成されている。各々のスリット23は、プローブケース12の円周方向に120°ピッチで3箇所に分けて形成されている。また、複数のスリット23は、一対の曲げ成形部21の形成予定位置Pにあわせて、センサ中心軸方向Xに2組形成されている。そのうち、センサ中心軸方向Xで隣り合うスリット23の組は、一方の曲げ成形部21の形成予定位置Pの両側に形成され、センサ中心軸方向Xで隣り合う他のスリット23の組は、他方の曲げ成形部21の形成予定位置Pの両側に形成されている。
このように複数のスリット23を有するプローブケース12を用意したら、リニアセンサ11の組立工程において、プローブケース12にボビンケース13を挿入することにより、ケース同士を遊嵌させる。このとき、摺動リング17を予めボビンケース13に取り付けておく。次に、一対の曲げ成形部21の形成予定位置P,P間に摺動リング18を取り付ける。これにより、プローブケース12とボビンケース13の遊嵌部分に一対の摺動リング17,18が配置される。
次に、一対の曲げ成形部21の形成予定位置Pをかしめ加工する。このとき、各々の曲げ成形部21の形成予定位置Pの両側にそれぞれスリット23を形成しておくと、スリット23で挟まれた部分の剛性が相対的に弱くなる。このため、かしめ加工によって曲げ成形部21の形成予定位置Pを小径方向に加圧すると、この加圧力に押されてプローブケース12の一部が曲げられる。これにより、プローブケース12に一対の曲げ成形部21を形成することができる。
上記構成からなるリニアセンサ11においては、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xに相対的に移動させると、ボビンケース13に保持されている摺動リング17がプローブケース12の内周面に接触しながら移動(摺動)する一方、プローブケース12に保持されている摺動リング18がボビンケース13の外周面に接触しながら移動する。これにより、一対の摺動リング17,18を構成する樹脂の潤滑性を利用して、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xにスムーズに相対移動させることができる。
また、プローブケース12とボビンケース13をセンサ中心軸方向Xで互いに離間する方向に相対移動させると、ボビンケース13からプローブケース12が抜ける前に、曲げ成形部21と肉厚部22が突き当たり、これによってプローブケース12とボビンケース13の抜けが防止される。本実施形態においては、曲げ成形部21が金属によって構成され、肉厚部22も金属によって構成されている。このため、ストッパー機構20のケース抜け止め機能は、金属製の曲げ成形部21と金属製の肉厚部22との突き当てによって発揮される。したがって、樹脂製の摺動リング同士を突き当てる場合に比べて、ストッパー機構20によるリニアセンサ11の引っ張り強度を高めることができる。また、上記第1実施形態のように金属製の曲げ成形部21と樹脂製の摺動リング18を突き当てる場合と比べて、リニアセンサ11の引っ張り強度を更に高めることができる。
また、本実施形態においては、曲げ成形部21がプローブケース12と一体に形成されて、肉厚部22がボビンケース13と一体に形成されている。このため、リニアセンサ11の部品点数を増やすことなく、リニアセンサ11の引っ張り強度を高めることができる。したがって、引っ張り強度に優れたリニアセンサ11を安価に提供することが可能となる。
また、本実施形態においては、一対の曲げ成形部21が、摺動リング18をセンサ中心軸方向Xで両側から挟むように形成されている。このため、プローブケース12と一体構造をなす一対の曲げ成形部21を用いて摺動リング18をプローブケース12に固定状態に保持することができる。
また、本実施形態においては、ストッパー機構の一構成要素となる第1突出部が曲げ成形部21によって構成されるとともに、曲げ成形部21の両側にスリット23が形成されている。このため、プローブケース12の一部を小径方向に突出するように曲げて曲げ成形部21を形成する場合に、曲げ成形部21の形成予定位置P以外の部分の変形を抑制しながら、該形成予定位置Pを容易に曲げることができる。
<変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、上記実施形態においては、曲げ成形部21をかしめ加工によって形成する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、他の加工方法によって曲げ成形部21を形成してもよい。また、上記実施形態においては、ストッパー機構の構成要素となる突出部の一例として、曲げ成形部や肉厚部を挙げたが、これに限らず、他の形状または構造によって突出部を形成してもよい。
11 リニアセンサ、12 プローブケース、13 ボビンケース、17,18 摺動リング、20 ストッパー機構、21 曲げ成形部(突出部、第1突出部)、22 肉厚部(第2突出部)、23 スリット、X センサ中心軸方向。

Claims (4)

  1. 筒状に形成された金属製のプローブケース(12)と、
    筒状に形成された金属製のケースであって、前記プローブケース(12)の内側に遊嵌されたボビンケース(13)と、
    前記プローブケース(12)と前記ボビンケース(13)とが遊嵌する部分に取り付けられる樹脂製のリングであって、互いにセンサ中心軸方向(X)に位置をずらして前記プローブケース(12)と前記ボビンケース(13)に1つずつ保持された一対の摺動リング(17,18)と、
    前記センサ中心軸方向(X)において前記プローブケース(12)と前記ボビンケース(13)を互いに離間する方向に相対移動させた場合にケース抜け止め機能を果たすストッパー機構(20)と、を備え、
    前記ストッパー機構(20)は、前記プローブケース(12)の一方の開口端(12a)近傍に前記プローブケース(12)と一体に形成された第1突出部と、前記ボビンケース(13)の一方の開口端(13a)近傍に前記ボビンケースと一体に形成された第2突出部とによって構成され、前記第1突出部と前記第2突出部との突き当てによって前記ケース抜け止め機能を果たすことを特徴とするリニアセンサ。
  2. 前記第1突出部は、前記プローブケース(12)の一部を小径方向に突出するように曲げた曲げ成形部(21)によって構成され、
    前記第2突出部は、前記ボビンケース(13)の一部を大径方向に突出するように他の部分よりも厚く形成した肉厚部(22)によって構成されていることを特徴とする請求項に記載のリニアセンサ。
  3. 前記曲げ成形部(21)は、前記一対の摺動リング(17,18)のうち一方の摺動リング(18)を前記センサ中心軸方向(X)で両側から挟むように対をなして形成されていることを特徴とする請求項に記載のリニアセンサ。
  4. 前記曲げ成形部(21)の両側にはスリット(23)が形成されていることを特徴とする請求項またはに記載のリニアセンサ。
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