JP2014059277A - トルク検出装置及びパワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルクの検出精度に優れたトルク検出装置及びパワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】入力軸から出力軸へ伝達されるトルクを検出するトルク検出装置であって、入力軸及び出力軸の回転面に沿って配置され、入力軸及び出力軸の回転の中心に向けて突出するように折り曲げられた屈曲部を有し、入力軸及び出力軸の回転方向に弾性変形可能である線細工バネ31と、線細工バネ31を介して入力軸と出力軸とを連結する連結部10と、連結部10によって連結された状態で回転する入力軸及び出力軸の回転量の差を検出する検出部とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】入力軸から出力軸へ伝達されるトルクを検出するトルク検出装置であって、入力軸及び出力軸の回転面に沿って配置され、入力軸及び出力軸の回転の中心に向けて突出するように折り曲げられた屈曲部を有し、入力軸及び出力軸の回転方向に弾性変形可能である線細工バネ31と、線細工バネ31を介して入力軸と出力軸とを連結する連結部10と、連結部10によって連結された状態で回転する入力軸及び出力軸の回転量の差を検出する検出部とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、トルク検出装置及びパワーステアリング装置に関する。
自動車などのパワーステアリング装置には、操作者がハンドルを回転させたときのトルクを検出するためのトルク検出装置が設けられている。このようなトルク検出装置としては、例えばトーションバースプリングと呼ばれる円柱状部材にトルクを作用させ、当該トルクによって回転方向にねじれたトーションバースプリングのねじれ量をトルクセンサによって検出する構成が知られている。
このようなトーションバースプリングを使用した場合、回転方向のねじり量が、トーションバースプリング部の直径の4乗に逆比例する事から、高感度や高精度を求めようとする場合、軸の長さを長くするか、直径を細くする必要があった。このため、トーションバースプリングを製作するには、軸径加工に高い加工精度が要求され、生産性が悪くなるという問題があった。
これに対して、トーションバースプリングを用いないトルク検出装置の構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、入力軸及び出力軸の半径方向にコイルばねを配置し、入力軸にトルクを作用させたときにコイルばねに作用する弾性力を検出することで、トルクを検出することが可能となる。
しかしながら、従来のトルク検出装置には、小型化という点において改良の余地があった。
本発明は、小型化可能なトルク検出装置及びパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に従えば、入力軸から出力軸へ伝達されるトルクを検出するトルク検出装置であって、入力軸及び出力軸の回転面に沿って配置され、入力軸及び出力軸の回転の中心に向けて突出するように折り曲げられた屈曲部を有し、入力軸及び出力軸の回転方向に弾性変形可能である線細工バネと、線細工バネを介して入力軸と出力軸とを連結する連結部と、連結部によって連結された状態で回転する入力軸及び出力軸の回転量の差を検出する検出部とを備えるトルク検出装置が提供される。
本発明の第二の態様に従えば、本発明の第一の態様に従うトルク検出装置を備えるパワーステアリング装置が提供される。
本発明の態様によれば、トルクの検出精度に優れたトルク検出装置及びパワーステアリング装置を提供することができる。
[第一実施形態]
図面を参照して、本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るトルク検出装置の構成を示す図である。
図1に示すように、トルク検出装置100は、入力軸S1から出力軸S2へ伝達されるトルクを検出する装置である。
図面を参照して、本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るトルク検出装置の構成を示す図である。
図1に示すように、トルク検出装置100は、入力軸S1から出力軸S2へ伝達されるトルクを検出する装置である。
入力軸S1及び出力軸S2は、例えば円柱状又は円筒状に形成されており、円周方向に回転可能に設けられている。回転軸が一致するように配置されている。以下、入力軸S1及び出力軸S2の回転軸の軸線方向をZ方向とする。これに伴い、入力軸S1から出力軸S2へ向けた方向を+Z方向とし、出力軸S2から入力軸S1へ向けた方向を−Z方向とする。また、Z軸周りの方向をθZ方向とし、+Z方向に見たときにZ軸を中心として時計回りの方向を+θZ方向、反時計回りの方向を−θZ方向とする。
トルク検出装置100は、入力軸S1と出力軸S2とを連結する連結部10と、入力軸S1及び出力軸S2の回転量の差を検出する検出部20と、トルク検出装置100の各部を統括的に制御する制御部CONTとを備えている。連結部10には、バネ部30が設けられている。連結部10は、バネ部30を介して入力軸S1と出力軸S2とを連結している。
図2は、連結部10の構成を示す分解斜視図である。図3は、図2において入力軸S1と出力軸S2とがバネ部30を介して連結された状態を示す図である。図4は、図3を側面から見たときの構成を示す図である。図5は、図4におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。
これらの図に示すように、連結部10は、入力軸S1に設けられた第一鍔部11と、出力軸S2に設けられ第一鍔部11に対してZ方向に対向する第二鍔部12とを有している。連結部10は、入力軸S1に回転力が入力された場合に入力軸S1から出力軸S2へトルクが伝達されるように入力軸S1と出力軸S2とを接続する。
第一鍔部11は、円板状に形成されており、入力軸S1と一体的に回転するように設けられている。第一鍔部11は、中心が入力軸S1及び出力軸S2の回転中心軸の軸線上に配置されるように形成されている。
第一鍔部11のうち第二鍔部12に対向する第一面11aには、第一突出部13と、凸部14とが設けられている。第一突出部13は、第一鍔部11の中心を取り囲むように複数設けられている。複数の第一突出部13は、入力軸S1及び出力軸S2の回転方向(θZ方向)に等ピッチで配置されている。本実施形態では、3つの第一突出部13が設けられている。当該3つの第一突出部13は、θZ方向に120°ずつずれた位置に配置されている。
第一突出部13は、円柱状に形成された2本の柱状部13aと、当該2本の柱状部13aのそれぞれにおいて周方向の一周に亘って設けられた溝部13bとを有している。2本の柱状部13a同士を接続する不図示の接続部が設けられた構成であっても良い。各柱状部13aの先端側(−Z側)の端部に例えばテーパー部が設けられた構成であっても良い。
第二鍔部12は、円板状に形成されており、出力軸S2と一体的に回転するように設けられている。第二鍔部12は、中心が入力軸S1及び出力軸S2の回転中心軸の軸線上に配置されるように形成されている。
第二鍔部12のうち第一鍔部11に対向する第二面12aには、第二突出部15と、凹部16とが設けられている。第二突出部15は、第二鍔部12の中心を取り囲むように複数設けられている。複数の第二突出部15は、θZ方向に等ピッチで配置されている。本実施形態では、3つの第二突出部15が設けられている。当該3つの第二突出部15は、θZ方向に120°ずつずれた位置に配置されている。
第二突出部15は、円柱状に形成された2本の柱状部15aと、当該2本の柱状部15aのそれぞれにおいて周方向の一周に亘って設けられた溝部15bとを有している。2本の柱状部15a同士を接続する不図示の接続部が設けられた構成であっても良い。各柱状部15aの先端側(−Z側)の端部に例えばテーパー部が設けられた構成であっても良い。
また、第一鍔部11に設けられた凸部14は、出力軸S2の−Z側端部に設けられた凹部16に挿入される。このように、凸部14と凹部16とで嵌合部を構成している。凸部14が凹部16に挿入された状態において、当該凸部14及び凹部16は、出力軸S2との間に数ミクロン程度の隙間を維持するように嵌合される。凸部14と凹部16との間には、例えば油やグリスなどが配置されている。
このように、入力軸S1の+Z側端部と出力軸S2の−Z側端部とがいわゆる滑り軸受の構成によって連結されているため、当該入力軸S1と出力軸S2との間の摩擦が低減される。なお、ここでいう回転とは、いわゆる多回転ではなく、例えば機械角度で3°程度の微小角度の回転方向へのずれ(回動)を想定している。このため、すべり軸受けのような軸受け構造であっても、入力軸S1と出力軸S2との間の摩擦が十分に低減されるようになっている。
また、入力軸S1と出力軸S2とが連結された状態において、第一突出部13と第二突出部15とは、θZ方向に交互に配置される。このとき、入力軸S1に回転力が与えられていなければ、第二突出部15は、隣接する第一突出部13との間でθZ方向に60°ずれた位置に配置される。また、第一突出部13の各柱状部13a及び第二突出部15の各柱状部15aは、入力軸S1と出力軸S2とが連結された状態において、θZ方向に等ピッチに配置されるように予め位置が設定されている。
バネ部30は、連結部10のうちZ方向において第一鍔部11と第二鍔部12との間に設けられている。バネ部30は、複数の線細工バネ31を有する。線細工バネ31は、金属などの弾性変形可能な材料を用いて形成されている。線細工バネ31は、第一突出部13と第二突出部15との間に介挿され、当該第一突出部13と第二突出部15とを連結する。
線細工バネ31は、隣接する柱状部13aと柱状部15aとの間に配置されている。線細工バネ31は、柱状部13aに連結される第一連結部31aと、柱状部15aに連結される第二連結部31bと、当該第一連結部31a及び第二連結部31bを接続する屈曲部31cとを有している。
第一連結部31a及び第二連結部31bは、それぞれ柱状部13a及び柱状部15aの外周の形状に対応した形状に形成されている。第一連結部31a及び第二連結部31bは、それぞれ柱状部13a及び柱状部15aの外周面の形状に沿って円環状に湾曲されている。また、第一連結部31a及び第二連結部31bは、それぞれ先端部31d及び先端部31eが屈曲部31c側から離れる方向に折り曲げられている。
このような形状の線細工バネ31は、例えばマルチフォーミング装置などを用いて容易かつ低コストで形成することができる。このため、例えば、線細工バネ31の線径については、所望の値に設定することができる。また、線細工バネ31の断面形状については、円形や楕円形、多角形などに設定することができるが、これらに限られることは無く、他の形状であっても良い。
入力軸S1と出力軸S2が連結された状態において、第一連結部31a及び第二連結部31bは、それぞれ柱状部13aの溝部13b及び柱状部15aの溝部15bに嵌るように配置される。このため、線細工バネ31は、溝部13b及び溝部15bによってZ方向への移動又は変形が規制される。なお、溝部13b及び溝部15bは、入力軸S1と出力軸S2とが連結された状態でZ座標が等しくなる位置に形成される。
湾曲された第一連結部31a及び第二連結部31bの内径は、溝部13b及び溝部15bの外径にそれぞれ一致するように形成されている。このため、第一連結部31a及び第二連結部31bと溝部13b及び溝部15bとの間を密着させることができるので、それぞれの間が固定されることになる。なお、第一連結部31a及び第二連結部31bがそれぞれ溝部13b及び溝部15bに嵌る程度あれば、第一連結部31a及び第二連結部31bの内径を溝部13b及び溝部15bの外径よりも小さくなるように形成してもよい。この場合、第一連結部31a及び第二連結部31bの内径を溝部13b及び溝部15bの外径にそれぞれ一致するように形成するよりも、第一連結部31a及び第二連結部31bと溝部13b及び溝部15bとの間を密着させることができる。
図6は、溝部13b及び溝部15bに装着される前後の線細工バネ31の形状を比較する図である。図6に示すように、線細工バネ31は、装着前においては先端部31d及び先端部31eが屈曲部31c側に近づいた形状となっている。これに対して、線細工バネ31は、装着後においては先端部31d及び先端部31eが溝部13b及び溝部15bによって屈曲部31cから離れる方向に押されて弾性変形した形状となっている。このように、第一連結部31a及び第二連結部31bは、弾性力によって溝部13b及び溝部15bにそれぞれ連結されているため、より強固に固定されることになる。このため、線細工バネ31が抜けにくい構成となる。
また、図1から図5に示すように、屈曲部31cは、入力軸S1及び出力軸S2の中心軸側へ向けて突出するように折り曲げられている。屈曲部31cが折り曲げられていることにより、第一連結部31a及び第二連結部31bのそれぞれに対してθZ方向の弾性力が作用する。また、屈曲部31cは、入力軸S1及び出力軸S2の回転面に平行に配置されている。このため、屈曲部31cを配置する場合には、Z方向については少なくとも線細工バネ31の径に相当するスペースが確保できればよいことになる。本実施形態では、屈曲部31cが、例えばコイルバネなどのようにZ方向に巻かれた形状になっているものでは無く、入力軸S1及び出力軸S2の回転面に沿って配置されるように折り曲げられた形状を有しているため、コイルバネを用いる場合に比べてZ方向における省スペース化を図ることが可能となる。
例えば、柱状部13aと柱状部15aとの間がθZ方向に近づくと、線細工バネ31は屈曲部31cが閉じる方向に変形する。このため、弾性力は屈曲部31cが開く方向に作用する(圧縮応力)。また、柱状部13aと柱状部15aとがθZ方向に遠ざかると、線細工バネ31は屈曲部31cが開く方向に変形する。このため、弾性力は屈曲部31cが閉じる方向に作用する(引っ張り応力)。
一方、例えば入力軸S1が+θZ方向に回転され、当該入力軸S1に+θZ方向の回転力が与えられている場合、第一突出部13(柱状部13a)は+θZ方向に移動する。この柱状部13aの移動に伴い、6つの線細工バネ31のうち、柱状部13aと柱状部15aとの間が近づく部分に設けられた3つの線細工バネ(第一弾性部)31は屈曲部31cが閉じる方向に変形するため圧縮応力が生じ、柱状部13aと柱状部15aとの間が遠ざかる部分に設けられた残り3つの線細工バネ(第二弾性部)31は屈曲部31cが開く方向に変形するため引っ張り応力が生じる。なお、この場合には、第一弾性部となった線細工バネ31と、第二弾性部となった線細工バネ31とは、θZ方向に交互に並んで配置される。
ここで、第一連結部31aと第二連結部31bとを所定距離だけ近づける場合の線細工バネ31の圧縮応力の値と、当該所定距離に等しい距離だけ離す場合の線細工バネ31の引っ張り応力の値とは、厳密には同一ではない。このため、個々の線細工バネ31については、変形方向に応じて弾性特性が異なる。
これに対して、本実施形態のバネ部30は、柱状部13aの移動により圧縮応力が加わる線細工バネ31と、当該移動により引っ張り応力が加わる線細工バネ31とがそれぞれ等しい数だけ設けられている。このため、柱状部13aが+θZ方向及び−θZ方向のどちらの方向に移動する場合であっても、3つの線細工バネ31の圧縮応力の総和と、3つの線細工バネ31の引っ張り応力の総和とがバネ部30全体としての弾性力となる。
このように、柱状部13aの移動により圧縮応力が加わる線細工バネ31と、当該移動により引っ張り応力が加わる線細工バネ31とを一対として組み合わせることで、個々の線細工バネ31の弾性特性の違いが相殺される。このため、入力軸S1が+θZ方向及び−θZ方向のどちらに回転しても、バネ部30全体としては、同一の弾性特性が得られるようになっている。
なお、第一鍔部11の凸部14を第二鍔部12の凹部16に嵌め込んだ状態において、上記の線細工バネ31の屈曲部31cを第一鍔部11及び第二鍔部12の中心に向け、当該第一鍔部11及び第二鍔部12の外周から内側へ向けて線細工バネ31を挿入することにより、当該第一連結部31a及び第二連結部31bをそれぞれ柱状部13a(溝部13b)及び柱状部15a(溝部15b)に装着可能である。
図7は、検出部20の構成を示す図である。
図7に示すように、検出部20は、入力軸S1の回転量を検出する磁気エンコーダ21と、出力軸S2の回転量を検出する磁気エンコーダ22とを有している。
図7に示すように、検出部20は、入力軸S1の回転量を検出する磁気エンコーダ21と、出力軸S2の回転量を検出する磁気エンコーダ22とを有している。
磁気エンコーダ21は、円筒状に形成され入力軸S1に一体的に回転可能に取り付けられた回転部23を有している。回転部23の円筒面には、磁気パターン23aが形成されている。磁気パターン23aは、回転部23の円周方向に等間隔に並べられた複数の磁石を有している。複数の磁石は、N極とS極とが円周方向に交互に変化するように配置されている。
当該磁気エンコーダ21は、磁気抵抗素子を用いて上記磁気パターン23aによる磁場を検出する磁気検出部25を有している。磁気検出部25では、入力軸S1の回転角度(磁気パターン23aの移動量)に応じて磁気抵抗素子から発生する正弦波信号を検出信号として制御部CONTに送信する。
また、磁気エンコーダ22は、出力軸S2に一体的に回転可能に取り付けられた回転部24と、磁気検出部26とを有している。回転部24及び磁気検出部26の構成は、それぞれ上記磁気エンコーダ21の回転部23及び磁気検出部25と同一である。したがって、磁気検出部26では、出力軸S2の回転角度(磁気パターン24aの移動量)に応じて磁気抵抗素子から発生する正弦波信号を検出信号として制御部CONTに送信する。
また、本実施形態においては、入力軸S1を受ける軸受27が設けられており、出力軸S2を受ける軸受28が設けられている。軸受27及び軸受28が設けられることにより、入力軸S1及び出力軸S2の軸線方向へのバネ部30の移動が抑制されるようになっている。
制御部CONTでは、磁気エンコーダ21及び磁気エンコーダ22から送信された2つの正弦波信号の位相の変化を検出することで、当該位相の変化量をトルクとして検出する。
次に、上記のように構成されたトルク検出装置100の動作を説明する。
まず、外部から入力軸S1に対してθZ方向の回転力を与えることで、入力軸S1にトルクが加えられる。このトルクにより、連結部10に設けられたバネ部30がトルクに応じた変形量だけ弾性変形する。したがって、トルクの大きさに応じた回転量だけ、入力軸S1がθZ方向に回転する。この回転により、入力軸S1と出力軸S2との間が、トルクの大きさに応じた量だけ捩れることになる。
まず、外部から入力軸S1に対してθZ方向の回転力を与えることで、入力軸S1にトルクが加えられる。このトルクにより、連結部10に設けられたバネ部30がトルクに応じた変形量だけ弾性変形する。したがって、トルクの大きさに応じた回転量だけ、入力軸S1がθZ方向に回転する。この回転により、入力軸S1と出力軸S2との間が、トルクの大きさに応じた量だけ捩れることになる。
検出部20は、この捩れを磁気エンコーダ21及び磁気エンコーダ22の正弦波信号として検出し、制御部CONTに送信する。制御部CONTは、送信された正弦波信号を基にして、入力軸S1と出力軸S2との間の位相の変化量を算出する。更に制御部CONTは、当該位相の変化量を基にしてトルクを算出し、算出結果を外部に送信する。
以上のように、本実施形態に係るトルク検出装置100は、入力軸S1及び出力軸S2の回転方向に弾性変形可能であるバネ部30として線細工バネ31が設けられている。また、線細工バネ31が、入力軸S1及び出力軸S2の回転面に沿って配置されるように折り曲げられた形状を有しているため、バネ部30を備えるために必要な軸線方向におけるスペースを小さくすることができ、小型化されたトルク検出装置100を提供することができる。また、バネ部30として線細工バネ31を用いているため、例えばマルチフォーミング装置などを用いて容易かつ低コストで製造することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
本実施形態では、上記実施形態に係るトルク検出装置100の検出結果を較正する態様を説明する。
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
本実施形態では、上記実施形態に係るトルク検出装置100の検出結果を較正する態様を説明する。
図8は、本実施形態に係るトルク検出装置100及びその較正機構の構成を示す図である。
図8に示すように、較正を行う場合、トルク検出装置100の出力軸S2は、外部トルク負荷装置300に接続される。当該外部トルク負荷装置300には、基準トルク検出装置200の第一軸S3を接続する。このように、トルク検出装置100と、外部トルク負荷装置300と、基準トルク検出装置200とを同一軸状に接続する。また、トルク検出装置100の入力軸S1及び基準トルク検出装置200の第二軸S4は、外部に固定しておく。
図8に示すように、較正を行う場合、トルク検出装置100の出力軸S2は、外部トルク負荷装置300に接続される。当該外部トルク負荷装置300には、基準トルク検出装置200の第一軸S3を接続する。このように、トルク検出装置100と、外部トルク負荷装置300と、基準トルク検出装置200とを同一軸状に接続する。また、トルク検出装置100の入力軸S1及び基準トルク検出装置200の第二軸S4は、外部に固定しておく。
この状態で、外部トルク負荷装置300を作動させ、トルク検出装置100の出力軸S2と基準トルク検出装置200の第一軸S3とに同一の所定トルク(T)を加える。その後、トルク検出装置100のトルク値と、基準トルク検出装置200のトルク値とを制御部CONTに記憶させると共に、制御部CONTにおいて誤差データを生成する。
上記の動作の後、トルク検出装置100単体で動作する場合は、トルク検出装置100の検出結果と、上記の誤差データとを基にして検出結果を補正し、補正された検出結果を出力する。この場合、連結部10の線細工バネ31の弾性特性のバラツキも補正できるため、高精度のトルク検出装置100を低コストで実現できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態を説明する。
本実施形態では、上記実施形態に係るトルク検出装置を備えるパワーステアリング装置について説明する。
次に、本発明の第三実施形態を説明する。
本実施形態では、上記実施形態に係るトルク検出装置を備えるパワーステアリング装置について説明する。
図9は、本実施形態に係るパワーステアリング装置501の一部の構成を示す図である。
図9に示すように、パワーステアリング装置501は、自動車500に搭載される。上記実施形態において説明したトルク検出装置100は、当該パワーステアリング装置501に適用することができる。
パワーステアリング装置501は、ステアリングホイール502と、当該ステアリングホイール502に入力された入力軸503と、入力軸503に連結された出力軸504と、入力軸503から出力軸504へ伝達されるトルクを検出するトルク検出装置505と、パワーステアリング装置501の各部を制御するコントロールユニット506とを有している。
図9に示すように、パワーステアリング装置501は、自動車500に搭載される。上記実施形態において説明したトルク検出装置100は、当該パワーステアリング装置501に適用することができる。
パワーステアリング装置501は、ステアリングホイール502と、当該ステアリングホイール502に入力された入力軸503と、入力軸503に連結された出力軸504と、入力軸503から出力軸504へ伝達されるトルクを検出するトルク検出装置505と、パワーステアリング装置501の各部を制御するコントロールユニット506とを有している。
このようなパワーステアリング装置501においては、トルク検出装置505として、上記説明したトルク検出装置100を用いることができる。トルクの検出精度に優れたトルク検出装置100が用いられるため、高性能のパワーステアリング装置501を提供することができる。また、上記のトルク検出装置100は、いわゆるトーションバーを用いる構成ではなく、小型化が可能であるため、ステアリングコラム507に収容することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態において、隣接する柱状部13a及び柱状部15aの間に、予め弾性変形された状態の線細工バネ31が挿入された構成であっても構わない。この構成では、柱状部13a及び柱状部15aは、線細工バネ31によって外側に弾性力が作用された状態となる。この場合、複数の線細工バネ31による弾性力がつりあうことになるため、柱状部13a及び柱状部15aがθZ方向に等ピッチで配置された状態で保持される。
例えば、上記実施形態において、隣接する柱状部13a及び柱状部15aの間に、予め弾性変形された状態の線細工バネ31が挿入された構成であっても構わない。この構成では、柱状部13a及び柱状部15aは、線細工バネ31によって外側に弾性力が作用された状態となる。この場合、複数の線細工バネ31による弾性力がつりあうことになるため、柱状部13a及び柱状部15aがθZ方向に等ピッチで配置された状態で保持される。
また、例えば、上記実施形態では、軸受27及び軸受28が設けられることで、入力軸S1及び出力軸S2の軸線方向(Z方向)への移動が抑制される構成を例に挙げて説明したが、これに限られず、他の構成によって入力軸S1及び出力軸S2の軸線方向への移動を規制することができる。
図10は、連結部10の構成を示す斜視図である。図11は、図10に示す連結部10をZ方向に垂直な平面で切断したときの断面を+Z方向に見たときの図である。なお、図11は、各線細工バネ31を含む断面で切断している。図10及び図11に示すように、連結部10には、変形規制部50が設けられている。図12は、変形規制部50の一部の構成を拡大して示す図である。図10〜図12に示すように、変形規制部50は、第一変形規制部51及び第二変形規制部52を有する。なお、図12に示す構成は、第二変形規制部52に関するものであるが、第一変形規制部51と第二変形規制部52とは、対応する形状を有している。したがって、図12には、第二変形規制部52の各部に対応する第一変形規制部51の符号を括弧内に示す。
第一変形規制部51は、第一鍔部11の第一面11aに設けられている。第一変形規制部51は、第一鍔部11の中心を取り囲むように複数設けられている。複数の第一変形規制部51は、入力軸S1及び出力軸S2の回転方向(θZ方向)に等ピッチで配置されている。本実施形態では、3つの第一変形規制部51が設けられている。当該3つの第一変形規制部51は、θZ方向に120°ずつずれた位置に配置されている。
第一変形規制部51は、壁部51a及び溝部51bを有している。壁部51aは、第一鍔部11の外周に沿って形成されている。溝部51bは、壁部51aのうち第一鍔部11の外周側の面に形成されている。
第二変形規制部52は、第二鍔部12の第二面12aに設けられている。第二変形規制部52は、第二鍔部12の中心を取り囲むように複数設けられている。複数の第二変形規制部52は、入力軸S1及び出力軸S2の回転方向(θZ方向)に等ピッチで配置されている。本実施形態では、3つの第二変形規制部52が設けられている。当該3つの第二変形規制部52は、θZ方向に120°ずつずれた位置に配置されている。
第二変形規制部52は、壁部52a及び溝部52bを有している。壁部52aは、第二鍔部12の外周に沿って形成されている。溝部52bは、壁部52aのうち第二鍔部12の外周側の面に形成されている。
溝部51b及び溝部52bには、線細工バネ31の先端部31d及び先端部31eが嵌め込まれる。溝部51b及び溝部52bのZ方向の寸法は、例えば線細工バネ31の径にほぼ等しい。このため、線細工バネ31の先端部31d及び先端部31eは、溝部51b及び溝部52bに隙間無く嵌め込まれる。
このように、先端部31d及び先端部31eが溝部51b及び溝部52bに嵌め込まれた場合、線細工バネ31のうち溝部13b及び溝部15bと、溝部51b及び溝部52bとの間の部分31fの寸法L1(図11参照)が微小な値となる。このため、当該部分31fをZ方向に変形する際には、大きな力が必要となる。よって、線細工バネ31のZ方向への変形が規制される。線細工バネ31のZ方向への変形が規制されることにより、軸受27及び軸受28が設けられなくても、入力軸S1及び出力軸S2の軸線方向(Z方向)への移動を抑制することができる。
なお、線細工バネ31の先端部31d及び先端部31eは、溝部51b及び溝部52bから外側にはみ出すように折り返されている。先端部31d及び先端部31eが溝部51b及び溝部52bに引っ掛かるのを回避することができ、溝部51b及び溝部52bの損傷を低減させることができる。
また、一の溝部51b及び溝部52bに嵌め込まれる先端部31dと先端部31eとの間には、隙間が形成されるようにする。この隙間が設けられることにより、線細工バネ31のθZ方向の弾性変形に伴って先端部31d及び先端部31eがθZ方向に移動する場合であっても、当該先端部31d及び先端部31eのθZ方向の移動が規制されずに済む。このように、当該隙間は、先端部31d及び先端部31eのθZ方向への移動のマージンとして設けられている。
また、上記実施形態では、線細工バネ31の第一連結部31a及び第二連結部31bについて、それぞれ連結先を柱状部13a及び柱状部15aとして個別に設けた構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、異なる線細工バネ31の第一連結部31a同士を共通の連結先に連結させても良い。
なお、変形規制部50はトルクリミッタとしても用いることができる。例えば、図11に示される構成のトルク検出装置に対して所定の値以上のトルクが付加された場合、第一変形規制部51の端部、あるいは第二変形規制部52の端部が線細工バネ30と接触してトルクリミッタとして機能し、トルク検出装置を保護することができる。この場合の上限となるトルクの値は、第一変形規制部51の端部と線細工バネ30との距離、及び第二変形規制部52の端部と線細工バネ30との距離を所望の距離とすることによって設定が可能である。
また、所定の値以上のトルクが付加された場合に、第一変形規制部51と第二突出部15が接触するように、第二変形規制部52と第一突出部13が接触するように、第一変形規制部及び第二変形規制部の形状を設計しておくことでもトルクリミッタとしての効果を得ることができる。
図13は、連結部10の構成を示す斜視図である。図14は、図13に示す連結部10をZ方向に垂直な平面で切断したときの断面を+Z方向に見たときの図である。なお、図13は、各線細工バネ31を含む断面で切断している。
図13及び図14に示す構成において、第一突出部13に設けられる柱状部13aは、1本となっている。第一面11aには、3本の柱状部13aがθZ方向に120°ずつずれた位置に配置されている。また、第二突出部15に設けられる柱状部15aは、1本となっている。第二面12aには、3本の柱状部15aがθZ方向に120°ずつずれた位置に配置されている。したがって、連結部10においては、θZ方向に60°ごとに第一突出部13の柱状部13aと第二突出部15の柱状部15aとが交互に配置されている。
柱状部13aには、2つの溝部13bが設けられている。2つの溝部13bは、Z方向にずれた位置に設けられている。線細工バネ31は、2つの溝部13bのいずれにも連結可能である。このため、1本の柱状部13aには、2つの線細工バネ31が連結可能である。同様に、柱状部15aには、2つの溝部15bが設けられている。2つの溝部15bは、Z方向にずれた位置に設けられている。線細工バネ31は、2つの溝部15bのいずれにも連結可能である。このため、1本の柱状部15aには、2つの線細工バネ31が連結可能である。
また、連結部10には、変形規制部50が設けられている。図15は、変形規制部50の構成を拡大して示す図である。図13〜図15に示すように、変形規制部50は、第一変形規制部53及び第二変形規制部54を有する。なお、図15に示す構成は、第二変形規制部54に関するものであるが、第一変形規制部53と第二変形規制部54とは、対応する形状を有している。したがって、図15には、第二変形規制部54の各部に対応する第一変形規制部53の符号を括弧内に示す。
第一変形規制部53は、第一鍔部11の第一面11aに設けられている。第一変形規制部53は、第一鍔部11の中心を取り囲むように3つ設けられている。3つの第一変形規制部53は、入力軸S1及び出力軸S2の回転方向(θZ方向)に等ピッチ(例、120°)で配置されている。本実施形態では、3つの第一変形規制部51は、それぞれ柱状部13aに対応する位置に配置されている。
第一変形規制部53は、壁部53a及び溝部53bと、壁部53c及び溝部53dとを有している。この第一変形規制部53は、壁部53aと53cとがθZ方向に一部Z方向に重なるようにθZ方向にずれて配置されている。同様に、第二変形規制部54は、壁部54a及び溝部54bと、壁部54c及び溝部54dとを有している。この第二変形規制部54は、壁部54aと54cとがθZ方向に一部Z方向に重なるようにθZ方向にずれて配置されている。
溝部51b及び溝部52bには、線細工バネ31の先端部31d及び先端部31eが嵌め込まれる。溝部51b及び溝部52bのZ方向の寸法は、例えば線細工バネ31の径にほぼ等しい。このため、線細工バネ31の先端部31d及び先端部31eは、溝部51b及び溝部52bに隙間無く嵌め込まれる。
これにより、先端部31d及び先端部31eが溝部51b及び溝部52bに嵌め込まれた場合、線細工バネ31のZ方向への変形又は移動が規制される。線細工バネ31のZ方向への変形又は移動が規制されることにより、軸受27及び軸受28が設けられなくても、入力軸S1及び出力軸S2の軸線方向(Z方向)への移動を抑制することができる。
なお、線細工バネ31の先端部31d及び先端部31eは、溝部51b及び溝部52bから外側にはみ出すように折り返されている。先端部31d及び先端部31eが溝部51b及び溝部52bに引っ掛かるのを回避することができ、溝部51b及び溝部52bの損傷を低減させることができる。
線細工バネ31の一つは、柱状部13aの溝部13bと柱状部15aの溝部15cとの間を連結する。当該線細工バネ31の先端部31dは、第二変形規制部54の溝部54dに嵌め込まれる。また、当該線細工バネ31のうち第一連結部31aと屈曲部31cとの間の部分は、壁部54aと第一面11aとの間に配置される。また、当該線細工バネ31の先端部31eは、第一変形規制部53の溝部53dに嵌め込まれる。また、線細工バネ31のうち第二連結部31bと屈曲部31cとの間の部分は、壁部53aと第一面11aとの間に配置される。
また、線細工バネ31の一つは、柱状部13aの溝部13cと柱状部15aの溝部15bとの間を連結する。当該線細工バネ31の先端部31dは、第二変形規制部54の溝部54bに嵌め込まれる。また、当該線細工バネ31のうち第一連結部31aと屈曲部31cとの間の部分は、壁部54cと第二面12aとの間に配置される。また、当該線細工バネ31の先端部31eは、第一変形規制部53の溝部53bに嵌め込まれる。また、当該線細工バネ31のうち第二連結部31bと屈曲部31cとの間の部分は、壁部53cと第二面12aとの間に配置される。
また、上記実施形態では、一組の柱状部13a及び柱状部15aの間に連結される線細工バネ31が一つである構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、一組の柱状部13a及び柱状部15aの間に複数の線細工バネ31が重ねて連結される構成であっても良い。
図16及び図17は、一組の柱状部13a及び柱状部15aの間に複数の線細工バネ31が重ねて連結された構成を示す図である。
例えば図16に示すように、複数(例、3つ)の線細工バネ31が、Z方向に間隔を空けて柱状部13a及び柱状部15aに装着された構成としても良い。この場合、柱状部13a及び柱状部15aには、それぞれZ方向に間隔を空けて形成された3つの溝部13b及び3つの溝部15bに装着されており、3つの線細工バネ31は、それぞれ3つの溝部13bと3つの溝部15bとの間に装着される。この構成により、θZ方向における強度を確保することができるため、より大きなトルクにも対応することができる。
例えば図16に示すように、複数(例、3つ)の線細工バネ31が、Z方向に間隔を空けて柱状部13a及び柱状部15aに装着された構成としても良い。この場合、柱状部13a及び柱状部15aには、それぞれZ方向に間隔を空けて形成された3つの溝部13b及び3つの溝部15bに装着されており、3つの線細工バネ31は、それぞれ3つの溝部13bと3つの溝部15bとの間に装着される。この構成により、θZ方向における強度を確保することができるため、より大きなトルクにも対応することができる。
また、例えば図17に示すように、複数(例、3つ)の線細工バネ31が、Z方向に互いに密着した状態で柱状部13a及び柱状部15aにZ方向に形成された溝部13b及び溝部15bに装着された構成としても良い。この場合、溝部13b及び溝部15bは、Z方向に複数(例、3つ)の線細工バネ31を収容可能な寸法を有する構成とする。この構成により、θZ方向における強度を確保することができ、より大きなトルクに対応することができる。また、線細工バネ31がZ方向に密着しているため、Z方向への変形に強くなるという利点がある。
また、例えば図18に示すように、複数の線細工バネを一体化させた構成としても良い。図18は、線細工バネ32の構成を示す図である。
図18に示すように、線細工バネ32は、第一連結部32a、第二連結部32b、第三連結部32c及び第四連結部32dを有する。また、線細工バネ32は、第一連結部32aと第二連結部32bとの間に屈曲部32eを有し、第三連結部32cと第四連結部32dとの間に屈曲部32fを有する。線細工バネ32は、第一連結部32a側の端部32gと、第四連結部32d側の端部32hとがそれぞれ折り返されている。
図18に示すように、線細工バネ32は、第一連結部32a、第二連結部32b、第三連結部32c及び第四連結部32dを有する。また、線細工バネ32は、第一連結部32aと第二連結部32bとの間に屈曲部32eを有し、第三連結部32cと第四連結部32dとの間に屈曲部32fを有する。線細工バネ32は、第一連結部32a側の端部32gと、第四連結部32d側の端部32hとがそれぞれ折り返されている。
また、線細工バネ32は、第二連結部32bと第三連結部32cとの間に、中間連結部32iを有する。中間連結部32iは、第二連結部32bと第三連結部32cとがθZ方向に並ぶように直線状に設けられている。
図19は、図18に示す線細工バネ32が設けられた連結部10の構成を示す図である。
図19に示すように、線細工バネ32は、複数組(例、2組)の柱状部13a及び柱状部15aの間を連結する。このため、線細工バネ32を取り付ける場合に、取り付け工程を簡略化することができる。
図19に示すように、線細工バネ32は、複数組(例、2組)の柱状部13a及び柱状部15aの間を連結する。このため、線細工バネ32を取り付ける場合に、取り付け工程を簡略化することができる。
また、複数の線細工バネを一体化させる場合には、例えば図20に示す構成としても良い。図20は、線細工バネ33の構成を示す図である。
図20に示すように、線細工バネ33は、第一連結部33a、第二連結部33b、第三連結部33c及び第四連結部33dを有する。また、線細工バネ33は、第一連結部33aと第二連結部33bとの間に屈曲部33eを有し、第三連結部33cと第四連結部33dとの間に屈曲部33fを有する。線細工バネ33は、第一連結部33a側の端部33gと、第四連結部33d側の端部33hとがそれぞれ折り返されている。
図20に示すように、線細工バネ33は、第一連結部33a、第二連結部33b、第三連結部33c及び第四連結部33dを有する。また、線細工バネ33は、第一連結部33aと第二連結部33bとの間に屈曲部33eを有し、第三連結部33cと第四連結部33dとの間に屈曲部33fを有する。線細工バネ33は、第一連結部33a側の端部33gと、第四連結部33d側の端部33hとがそれぞれ折り返されている。
また、線細工バネ33は、第二連結部33bと第三連結部33cとの間に、中間連結部33iを有する。ここでは、第一連結部33aと第四連結部33dとがZ方向に重なり、第二連結部33bと第三連結部33cとがZ方向に重なるように、中間連結部33iが折り曲げられている。
図21は、図21に示す線細工バネ33が設けられた連結部10の構成を示す図である。
図21に示すように、線細工バネ33は、1組の柱状部13a及び柱状部15aの間をZ方向に複数重ねて(例、2重に)連結する。このため、複数の線細工バネをZ方向に重ねて取り付ける場合に比べて、取り付け工程を簡略化することができる。また、θZ方向における強度を確保することができるため、より大きなトルクにも対応することができる。
図21に示すように、線細工バネ33は、1組の柱状部13a及び柱状部15aの間をZ方向に複数重ねて(例、2重に)連結する。このため、複数の線細工バネをZ方向に重ねて取り付ける場合に比べて、取り付け工程を簡略化することができる。また、θZ方向における強度を確保することができるため、より大きなトルクにも対応することができる。
また、上記説明においては、線細工バネの屈曲部が一方向(例、第一鍔部11及び第二鍔部12の中心側)に湾曲された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、線細工バネの屈曲部が、一回あるいは複数回巻かれた構成であっても良い。
S1…入力軸 S2…出力軸 CONT…制御部 10…連結部 20…検出部 27…軸受 28…軸受 30…バネ部 31、32、33…線細工バネ 50…変形規制部 51、53…第一変形規制部 52、54…第二変形規制部 100…トルク検出装置 501…パワーステアリング装置
Claims (24)
- 入力軸から出力軸へ伝達されるトルクを検出するトルク検出装置であって、
前記入力軸及び前記出力軸の回転面に沿って配置され、前記入力軸及び前記出力軸の回転の中心に向けて突出するように折り曲げられた屈曲部を有し、前記入力軸及び前記出力軸の回転方向に弾性変形可能である線細工バネと、
前記線細工バネを介して前記入力軸と前記出力軸とを連結する連結部と、
前記連結部によって連結された状態で回転する前記入力軸及び前記出力軸の回転量の差を検出する検出部と
を備えるトルク検出装置。 - 前記線細工バネは、前記入力軸及び前記出力軸に固定されている
請求項1に記載のトルク検出装置。 - 前記入力軸に回転力が与えられている状態において、前記線細工バネは、前記回転方向に圧縮応力が付加される第一弾性部と、前記回転方向に引っ張り応力が付加される第二弾性部とを同時に有する
請求項1又は請求項2に記載のトルク検出装置。 - 前記第一弾性部及び前記第二弾性部は、前記回転方向に交互に並んで配置されている
請求項3に記載のトルク検出装置。 - 一の前記第一弾性部と一の前記第二弾性部とが、一部材で形成されている
請求項3又は請求項4に記載のトルク検出装置。 - 前記線細工バネは、一部材で形成されている
請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記線細工バネは、弾性変形された状態で設けられている
請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記線細工バネは、前記入力軸及び前記出力軸の軸線方向に複数設けられている
請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記軸線方向に設けられた複数の前記線細工バネが、互いに密着している
請求項8に記載のトルク検出装置。 - 前記連結部は、前記線細工バネの、前記入力軸及び前記出力軸の軸線方向への移動を規制する規制部を有する
請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記連結部は、
前記入力軸に設けられた第一鍔部と、
前記出力軸に設けられ、前記第一鍔部に対して前記軸線方向に対向する第二鍔部と、
前記第一鍔部に設けられ、前記第二鍔部側に突出した第一突出部と、
前記第二鍔部のうち前記第一突出部とは前記回転方向にずれた位置に設けられ、前記第一鍔部側に突出した第二突出部と
を有し、
前記線細工バネは、前記第一突出部と前記第二突出部とを連結するように設けられている
請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記第一突出部及び前記第二突出部は、それぞれ複数設けられており、前記回転方向に交互に配置されている
請求項11に記載のトルク検出装置。 - 前記第一突出部は前記回転方向に等ピッチで設けられ、
前記第二突出部は前記回転方向に等ピッチで設けられている
請求項12に記載のトルク検出装置。 - 前記屈曲部は、前記第一突出部に連結される連結部分と、前記第二突出部に連結される連結部分との間に設けられている
請求項11から請求項13のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記連結部は、前記線細工バネの前記軸線方向への変形を規制する変形規制部を有する
請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記線細工バネは、前記連結部分の端部側の一部が前記入力軸及び前記出力軸の外周側に屈曲されており、
前記変形規制部は、屈曲された前記一部を前記軸線方向に支持する屈曲部支持部を有する
請求項15に記載のトルク検出装置。 - 前記連結部は、前記入力軸から前記出力軸へ伝達されるトルクを制限するトルクリミッタを有する
請求項1から請求項16のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記入力軸及び前記出力軸のうち少なくとも一方は、中空状に形成されている
請求項1から請求項17のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記連結部は、前記入力軸と前記出力軸とを嵌合させる嵌合部を有する
請求項1から請求項18のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記嵌合部は、前記入力軸と前記出力軸との間に配置された潤滑剤を有する
請求項19に記載のトルク検出装置。 - 前記連結部は、前記線細工バネを前記入力軸及び前記出力軸のうち少なくとも一方に固定する固定部を有する
請求項1から請求項20のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記検出部による検出結果を用いて処理を行う制御部を備える
請求項1から請求項21のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置。 - 前記制御部は、前記検出結果を較正する較正部を有する
請求項22に記載のトルク検出装置。 - 請求項1から23のうちいずれか一項に記載のトルク検出装置を備える
パワーステアリング装置。
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WO2015053382A1 (ja) | 2013-10-11 | 2015-04-16 | 京セラ株式会社 | 通信制御方法、ユーザ端末及び通信装置 |
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