JP7119151B1 - 木質耐火構造体、建物構造及びその構築方法 - Google Patents
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図1は、実施例1の建物構造を示す分解斜視図である。図2は、実施例1の木質耐火構造体を示す断面図である。図3は、実施例1の建物構造を示す断面図である。以下、実施例1の建物構造の構成を説明する。
図1に示すように、木質耐火構造体10は、荷重を支持する木質構造用芯材11と、木質構造用芯材11の外周面を覆う木質被覆材12と、を備える。
木質構造用芯材11及び木質被覆材12は、樹種の制限はなく、スギ、ヒノキ、アカマツ、クロマツ、ヒバ、カラマツ、ベイヒ、ベイヒバ、ベイマツ、ベイツガ、ケヤキ、クリ、カシ、ナラ、又はブナ等の木材とすることができる。木質構造用芯材11及び木質被覆材12は、無垢材、集成材、単板積層材、又は無等級材とすることができる。木質構造用芯材11及び木質被覆材12は、一般流通材又は特注材を用いることができる。
図1に示すように、木質被覆材12の長さは、木質構造用芯材11の長さ以下とすることができる。
図3に示すように、連結金具50は、略矩形のプレート状に形成することができる。連結金具50には、連結金具50と土台31とをドリフトピン等の締結具Dによって接続するための貫通穴51が形成されている。
図1及び図3に示すように、土台31の上には、床材32が設置される。床材32は、耐火性能を有する耐火ボードとすることもできるし、耐火ボートと床仕上げ材とすることもできる。床材32には、木質構造用芯材11を挿入可能な開口部32aが形成されている。
図1及び図3に示すように、木質構造用芯材11の端部11aは、断面において、同一の断面形状の4枚の端部被覆材22によって、外周面が覆われている。端部被覆材22は、木質構造用芯材11及び木質被覆材12と同様の材質とすることができる。所望の耐火性能の確保を前提に、端部被覆材22には、角面(C面)や丸面(R面)の面取りを形成することもできる。
図3に示すように、木質構造用芯材11の長手方向において、木質被覆材12の端面に発生する被覆材継ぎ目に、耐火シーリング材Eが充填されている。具体的には、耐火シーリング材Eは、木質被覆材12と端部被覆材22との間の被覆材継ぎ目に充填される。なお、木質被覆材12と端部被覆材22との間の被覆材継ぎ目に耐火シーリング材Eを塗布することで、この被覆材継ぎ目に耐火シーリング材Eを充填するようにしてもよい。
床材32の上には、床仕上げ材33を設けることもできる。また、幅木34を設けて、端部被覆材22や、木質被覆材12と端部被覆材22との被覆材継ぎ目に充填された耐火シーリング材Eや、木質被覆材12を取り付けている締結金具Sを覆うようにしてもよい。また、幅木34に、燃焼遅延剤を含浸することもできる。なお、化粧材には、仕上げ材33や幅木34が含まれるものとする。
図4は、実施例1の木質構造用芯材の設置工程及び連結工程を説明する分解側面図である。図5は、実施例1の木質被覆材取付工程を示す説明図である。図6は、実施例1の端部被覆材取付工程を示す説明図である。図7は、実施例1の耐火シーリング材塗布・充填工程を説明する断面図である。図8は、実施例1の化粧材取付工程を示す説明図である。以下、実施例1の建物構造の構築方法を説明する。
図4に示すように、設置工程・連結工程では、木質構造用芯材11を、木質構造用芯材11に直交するように設けられている土台31に設置し、連結する。
図5に示すように、木質被覆材取付工程では、木質構造用芯材11に、木質構造用芯材11の外周面を覆う木質被覆材12を取り付ける。
図6に示すように、端部被覆材取付工程では、連結金具50の側面を覆うように、端部被覆材22を木質構造用芯材11の端部11aに取り付ける。
図7に示すように、耐火シーリング材塗布・充填工程では、木質被覆材12と端部被覆材22との被覆材継ぎ目に、耐火シーリング材Eを充填してもよい。なお、耐火シーリング材Eを充填した後に、木質被覆材12の表面に塗装を施すこともできる。また、耐火シーリング材Eを木質被覆材12又は端部被覆材22の木口に塗布してから、端部被覆材22を取り付けてもよい。
図8に示すように、化粧材取付工程では、床材32の上に床仕上げ材33を設置する。また、端部被覆材22、木質被覆材12と端部被覆材22との被覆材継ぎ目に充填された耐火シーリング材E、及び木質被覆材12を取り付けている締結金具Sを覆うように、幅木34を取り付けてもよい。
以下、実施例1の木質耐火構造体、建物構造及びその構築方法の作用を説明する。
図9は、実施例2の木質耐火構造体を示す断面図である。以下、実施例2の木質耐火構造体の構成を説明する。なお、上記実施例で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一の用語又は同一の符号を用いて説明する。
図9に示すように、実施例2の木質耐火構造体10Aの木質被覆材12は、締結部材(留付材)としての締結金具S及び接着剤Gによって、木質構造用芯材11に取り付けられる。各木質被覆材12と木質構造用芯材11は、接着剤Gによって接合することができる。木質被覆材12の木質構造用芯材11の周方向に隣接する箇所において、木質被覆材12同士は、接着剤Gと締結金具Sによって接合することができる。
端部被覆材22は、締結金具S及び接着剤Gによって、木質構造用芯材11の端部11aに取り付けられる。各端部被覆材22と木質構造用芯材11は、接着剤Gによって接合することができる。端部被覆材22の木質構造用芯材11の周方向に隣接する箇所において、端部被覆材22同士は、接着剤Gと締結金具Sによって接合することができる。
以下、実施例2の木質耐火構造体10Aの作用を説明する。
図10は、実施例3の木質構造用芯材の設置工程及び連結工程を説明する側面図である。図11及び図12は、実施例3の木質構造用芯材の設置工程及び連結工程を説明する分解側面図である。図13は、実施例3の木質被覆材取付工程を示す分解断面図である。以下、実施例3の建物構造の構築方法を説明する。なお、上記実施例で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一の用語又は同一の符号を用いて説明する。
図10に示すように、設置工程・連結工程では、締結具Dによって、連結金具50の上部が土台31から上方に突出するように、連結金具50を土台31に取り付ける。次に、床材32の開口部32aから連結金具50の上部が上方に突出するようにして、床材32を土台31の上に設置する。
木質被覆材取付工程では、木質構造用芯材11に、木質構造用芯材11の外周面を覆う木質被覆材12を取り付ける。
端部被覆材取付工程では、連結金具50の側面を覆うように、端部被覆材22を木質構造用芯材11の端部11aに取り付ける。
耐火シーリング材塗布・充填工程では、木質被覆材12と端部被覆材22との被覆材継ぎ目に、耐火シーリング材Eを充填してもよい。
化粧材取付工程では、床材32の上に床仕上げ材33を設置する。また、端部被覆材22、木質被覆材12と端部被覆材22との被覆材継ぎ目に充填された耐火シーリング材E、及び木質被覆材12を取り付けている締結金具Sを覆うように、幅木34を取り付けてもよい。
11 木質構造用芯材
11a 端部
12 木質被覆材
22 端部被覆材
31 土台(構造材の一例)
50 連結金具
E 耐火シーリング材
Claims (8)
- 建物の柱又は梁に使用される木質耐火構造体であって、
荷重を支持する木質構造用芯材と、
前記木質構造用芯材の外周面を覆う木質被覆材と、を備え、
前記木質構造用芯材の端部は、外周面が露出していて、
前記端部に隣接する前記木質被覆材の端面に発生する被覆材継ぎ目に、熱膨張性の耐火シーリング材が充填されている
ことを特徴とする、木質耐火構造体。 - 前記木質構造用芯材は、断面長方形に形成され、断面において4枚の前記木質被覆材によって、外周面が覆われている
ことを特徴とする、請求項1に記載の木質耐火構造体。 - 前記木質構造用芯材は、断面正方形に形成され、断面において、同一の断面形状の4枚の前記木質被覆材によって、外周面が覆われている
ことを特徴とする、請求項2に記載の木質耐火構造体。 - 前記木質被覆材の前記木質構造用芯材の周方向に隣接する箇所は、締結金具及び接着剤の少なくとも一方で連結され、
前記木質被覆材と前記木質構造用芯材とは、締結金具及び接着剤の少なくとも一方で連結されている
ことを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の木質耐火構造体。 - 請求項1~4の何れか一項に記載の木質耐火構造体と、
前記木質耐火構造体と直交するように設けられる構造材と、
前記木質構造用芯材と前記構造材とを連結する連結金具と、
前記連結金具を前記木質構造用芯材の端部に取り付ける締結具と、
前記連結金具及び前記締結具を覆うように取り付けられる端部被覆材と、を備える
ことを特徴とする、建物構造。 - 前記端部被覆材は、燃焼遅延剤が含浸されている
ことを特徴とする、請求項5に記載の建物構造。 - 建物の柱又は梁に使用される木質耐火構造体を有する建物構造の構築方法であって、
荷重を支持する木質構造用芯材の端部を、前記木質構造用芯材に直交するように設けられている構造材に設置する設置工程と、
前記木質構造用芯材に、前記木質構造用芯材の外周面を覆う木質被覆材を取り付ける木質被覆材取付工程と、
前記木質被覆材の端面に発生する被覆材継ぎ目に、熱膨張性の耐火シーリング材を充填する耐火シーリング材充填工程と、を含む
ことを特徴とする、建物構造の構築方法。 - 前記構造材と前記木質構造用芯材とを連結金具及び締結具で連結する連結工程と、
前記連結金具及び前記締結具を覆う端部被覆材を前記木質構造用芯材の端部に取り付ける端部被覆材取付工程と、を含む
ことを特徴とする、請求項7に記載の建物構造の構築方法。
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