JP7117875B2 - 警報システム - Google Patents
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Description
初めに、図1を参照して、本発明の第1の実施形態の概要を説明する。図1は、第1の実施形態に係る警報システムSの概要を説明するための図である。警報システムSは、建物内において発生した異状を感知して、建物内に存在する利用者に異状が発生していることを音声警報により通知する自動火災報知設備である。警報システムSが感知する異状は、例えば、火災である。
図2は、第1の実施形態に係る警報システムSの機能構成を示す図である。なお、以下の説明では、異状の一例として、火災の発生を感知する場合について説明する。
まず、感知器2の構成について説明する。図2に示すように、感知器2は、感知部21を備える。感知部21は、空間で発生した異状を感知する。具体的には、感知部21は、火災の熱を検出する熱検出器、火災の煙を検出する煙検出器、火災の炎を検出する炎検出器、又は空気中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素検出器の少なくともいずれかであり、異状として火災を感知する。感知部21は、火災の発生を感知すると、火災の発生を感知したことを示す感知情報を出音装置3を介して火災受信機1に送信する。
次に、火災受信機1の構成について説明する。図2に示すように、火災受信機1は、第1通信部11と、第2通信部12と、記憶部13と、制御部14とを備える。第1通信部11は、出音装置3に情報を送信するための通信インターフェースであり、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを有する。例えば、第1通信部11は、中継器5を介して出音装置3に音声警報情報を送信する。中継器5は、例えば無線LANのアクセスポイントである。
続いて、出音装置3の構成について説明する。図2に示すように、出音装置3は、第1通信部31と、第2通信部32と、出力部33と、記憶部34と、制御部35とを備える。出力部33は、音声警報を出力する。出力部33は、例えば電気信号を増幅するアンプと、増幅された電気信号を音に変換するスピーカーとを備える。
以下、警報システムSが実行する処理の流れを説明する。
図4は、警報システムSが実行する処理のシーケンス図である。まず、火災受信機1は、入力装置4を介して、利用者が利用する部屋Rを示す空間識別情報と、空間識別情報に関連付けられた利用者の国籍との入力を受ける。次に、火災受信機1は、入力された空間識別情報に基づいて部屋Rを利用する利用者の国籍を特定する(ステップS1)。
なお、記憶部13は、1つの国籍に、複数の音声警報情報を関連付けて記憶してもよい。例えば、記憶部13は、国籍「アメリカ」に、英語の音声警報を示す音声警報情報と、スペイン語の音声警報を示す音声警報情報とを関連付けて記憶する。この場合、送信制御部142は、1つの国籍に関連付けられた複数の音声警報情報を出音装置3に送信する。
以上説明したとおり、第1の実施形態に係る警報システムSは、部屋Rを利用する利用者の国籍を特定し、特定した国籍に対応する音声警報を出音装置3に出力させる。このように、警報システムSは、出音装置3が設置された部屋Rを利用する利用者が理解できる言語で異状が発生していることを通知する。そのため、警報システムSは、部屋Rを利用する利用者に異状が発生していることを認識させることができる。
以上の説明においては、火災受信機1の記憶部13が複数の国籍のそれぞれに関連付けて、音声警報を示す複数の音声警報情報を記憶した。これに限らず、出音装置3の記憶部34が複数の国籍のそれぞれに関連付けて、音声警報を示す複数の音声警報情報を記憶してもよい。この場合、火災受信機1は、利用者の国籍を特定すると、特定した国籍に関連付けられた音声警報情報を識別する音声警報識別情報を出音装置3に送信する。出音装置3は、音声警報識別情報を受信すると、記憶部34に記憶された複数の音声警報情報のうち、音声警報識別情報が示す国籍に関連付けられた音声警報情報を選択する。そして、出音装置3は、火災受信機1から出音指示情報を受信すると、選択した音声警報情報が示す音声警報を出力する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明し、同様の点については適宜省略する。
図5は、第2の実施形態に係る警報システムSが実行する処理のフローチャートである。まず、火災受信機1は、入力装置4を介して、利用者が利用する部屋Rを示す空間識別情報と、空間識別情報に関連付けられた利用者の国籍との入力を受ける。次に、火災受信機1は、入力された空間識別情報が示す部屋Rを利用する利用者の国籍を特定する(ステップS11)。次に、火災受信機1は、特定部141が特定した国籍に関連付けられた音声警報識別情報を、空間識別情報が示す部屋Rに設置された出音装置3に送信する(ステップS12)。
以上説明したとおり、第2の実施形態に係る出音装置3は、複数の国籍のそれぞれに関連付けて、音声警報を示す複数の音声警報情報を記憶し、火災受信機1から受信した音声警報識別情報に対応する音声警報情報を選択する。そして、出音装置3は、感知器2が異状を感知すると、選択した音声警報情報が示す音声警報を出力する。このようにすることでも、警報システムSは、出音装置3が設置された部屋Rを利用する利用者が理解できる言語で異状が発生していることを認識させることができる。
第2の実施形態においては、火災受信機1が利用者の国籍に関連付けられた音声警報情報を識別する音声警報識別情報を出音装置3に送信した。これに限らず、火災受信機1と異なる情報処理装置が、利用者の国籍に関連付けられた音声警報情報を識別する音声警報識別情報を出音装置3に送信してもよい。この場合、火災受信機1は、感知器2から感知情報を受信し、感知情報を受信すると出音装置3に音声警報を出力させる出音指示情報を送信する機能のみを備える。
図7は、第3の実施形態に係る警報システムSの機能構成を示す図である。第3の実施形態に係る火災受信機1は、第2の実施形態と異なり、第1通信部11と、特定部141と、送信制御部142とを備えない。
図8は、第3の実施形態に係る警報システムSが実行する処理のシーケンス図である。まず、情報処理装置9は、入力装置4を介して、利用者が利用する部屋Rを示す空間識別情報と、空間識別情報に関連付けられた利用者の国籍との入力を受ける。次に、情報処理装置9は、入力された空間識別情報が示す部屋Rを利用する利用者の国籍を特定する(ステップS21)。次に、情報処理装置9は、特定した国籍を示す国籍情報を、空間識別情報が示す部屋Rに設置された出音装置3に送信する(ステップS22)。
以上説明したとおり、第2の実施形態に係る出音装置3は、複数の国籍のそれぞれに関連付けて、音声警報を示す複数の音声警報情報を記憶し、情報処理装置9から受信した音声警報識別情報に対応する音声警報情報を選択する。そして、出音装置3は、感知器2が異状を感知すると、国籍に対応する言語に関連付けられた音声警報情報が示す音声警報を出力する。このようにすることで、出音装置3は、多数の言語の中から部屋Rを利用する利用者の言語を選択し、選択した言語に対応する音声警報を出力することができる。そのため、警報システムSは、出音装置3が設置された部屋Rを利用する利用者が理解できる言語で異状が発生していることを認識させることができる。
以上の説明においては、出音装置3に感知器2が取り付けられていたが、出音装置3と感知器2とが異なる位置に設置されていてもよい。第4の実施形態に係る警報システムSは、出音装置3と感知器2とが異なる位置に設置されている警報システムである。図9は、第4の実施形態に係る警報システムSの概要を説明するための図である。
このように、警報システムSは、部屋Rに設けられたインターホン7に音声警報を出力させる。このようにすることで、警報システムSを運用する事業者は、新たに出音部を備える出音装置3を設置したり、火災受信機1と出音装置3とを接続する中継器5を設置したりする必要がないので、警報システムSを構築するコストを低減できる。
上記の説明においては、警報システムSは、部屋Rに設置された出音装置3又はインターホン7に音声警報を出力させたが、これに限らず、建物内の廊下、ラウンジ、階段スペース等に設置された出音装置(例えばスピーカー)に音声警報を出力させてもよい。この場合、警報システムSは、出音装置が設置された空間に対応する国籍を特定する。例えば、警報システムSは、出音装置が設置された空間を利用する確率が他の利用者より高い利用者の国籍を特定し、特定した国籍に対応する音声警報を出音装置に出力させる。このようにすることで、警報システムSは、部屋Rだけでなく、建物内の廊下、ラウンジ、階段スペース等においても、利用者の理解できる言語で異状が発生していることを通知できる。
なお、感知器2は、出音装置を内蔵することができる。この場合、感知器2は、感知部21とともに、出力部と備える感知器ヘッドである。このようにすることで、すでに部屋の天井に設置されている差込ベースを、出力部を備える出音装置3に変更しなくてもよくなるので、警報システムSを運用する事業者は、作業工数や設置コストを低減することができる。
2 感知器
3 出音装置
4 入力装置
5 中継器
6 差込ベース
7 インターホン
8 感知器中継器
9 情報処理装置
11 第1通信部
12 第2通信部
13 記憶部
14 制御部
21 感知部
31 第1通信部
32 第2通信部
33 出力部
34 記憶部
35 制御部
141 特定部
142 送信制御部
143 出力制御部
351 通信制御部
352 出音制御部
91 第1通信部
92 記憶部
93 制御部
931 特定部
932 送信制御部
L 信号線
R 部屋
S 警報システム
Claims (7)
- 建物内の空間で発生した異状を感知する感知器と、前記空間に設けられる出音装置と、火災受信機とを備え、
前記火災受信機は、
複数の国籍のそれぞれに関連付けて、音声警報を示す複数の音声警報情報を記憶する記憶部と、
前記空間に存在する前記空間の利用者の国籍を特定する特定部と、
前記感知器が異状を感知する前に、前記記憶部に記憶された複数の前記音声警報情報のうち、前記特定部が特定した国籍に関連付けられた複数の言語の前記複数の音声警報情報を前記出音装置に送信する送信制御部と、
前記感知器が異状を感知すると、音声警報を出力させるための出音指示情報を前記出音装置に送信することにより、前記特定部が特定した前記国籍に対応する複数の言語の複数の音声警報を前記出音装置に順次出力させる出力制御部とを有し、
前記出音装置は、
前記音声警報を出力する出力部と、
前記音声警報情報を記憶する記憶部と、
前記送信制御部が送信した前記複数の音声警報情報を受信すると、前記複数の音声警報情報を前記記憶部に記憶させ、前記出力制御部が送信した前記出音指示情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記出音指示情報を受信すると、前記記憶部に記憶された前記複数の音声警報情報に対応する複数の前記音声警報を前記出力部に順次出力させる出音制御部とを有する警報システム。 - 建物内の空間で発生した異状を感知する感知器と、前記空間に設けられる出音装置と、火災受信機とを備え、
前記火災受信機は、
前記空間に存在する前記空間の利用者の国籍を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記国籍に関連付けられた複数の言語に対応する複数の音声警報識別情報を前記出音装置に送信する送信制御部と、
前記感知器が異状を感知すると、音声警報を出力させるための出音指示情報を前記出音装置に送信することにより、前記特定部が特定した前記国籍に対応する複数の言語の複数の音声警報を前記出音装置に順次出力させる出力制御部とを有し、
前記出音装置は、
前記音声警報を出力する出力部と、
前記複数の言語の複数の前記音声警報に対応する複数の音声警報情報を記憶する記憶部と、
前記送信制御部が送信した前記複数の音声警報識別情報と、前記出力制御部が送信した前記出音指示情報とを受信する受信部と、
前記受信部が前記出音指示情報を受信すると、前記記憶部に記憶された前記複数の音声警報情報のうち、前記受信部が受信した前記複数の音声警報識別情報に対応する前記複数の音声警報を前記出力部に順次出力させる出音制御部とを有する警報システム。 - 建物内の空間で発生した異状を感知する感知器と、前記空間に設けられる出音装置と、火災受信機と、情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
複数の国籍のそれぞれに関連付けて、複数の言語の複数の音声警報を示す複数の音声警報情報を記憶する記憶部と、
前記空間に存在する前記空間の利用者の国籍を特定する特定部と、
前記感知器が異状を感知する前に、前記記憶部に記憶された前記複数の音声警報情報のうち、前記特定部が特定した国籍に関連付けられた複数の前記音声警報情報を前記出音装置に送信する送信制御部とを有し、
前記火災受信機は、
前記感知器が異状を感知すると、前記音声警報を出力させる出音指示情報を前記出音装置に送信する出力制御部を有し、
前記出音装置は、
前記音声警報を出力する出力部と、
前記複数の音声警報情報を記憶する記憶部と、
前記送信制御部が送信した前記複数の音声警報情報を受信すると、前記複数の音声警報情報を前記記憶部に記憶させ、前記出力制御部が送信した前記出音指示情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記出音指示情報を受信すると、前記記憶部に記憶された前記複数の音声警報情報に対応する複数の前記音声警報を前記出力部に順次出力させる出音制御部とを有する警報システム。 - 建物内の空間で発生した異状を感知する感知器と、前記空間に設けられる出音装置と、火災受信機と、情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記空間に存在する前記空間の利用者の国籍を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記国籍に関連付けられた複数の言語に対応する複数の音声警報識別情報を前記出音装置に送信する送信制御部とを有し、
前記火災受信機は、
前記感知器が異状を感知すると、音声警報を出力させる出音指示情報を前記出音装置に送信する出力制御部を有し、
前記出音装置は、
前記音声警報を出力する出力部と、
複数の言語に対応する複数の前記音声警報を示す複数の音声警報情報を記憶する記憶部と、
前記送信制御部が送信した前記複数の言語に対応する複数の音声警報識別情報と、前記出力制御部が送信した前記出音指示情報とを受信する受信部と、
前記受信部が前記出音指示情報を受信すると、前記受信部が受信した前記複数の音声警報識別情報に対応する複数の前記音声警報を前記出力部に順次出力させる出音制御部とを有する警報システム。 - 前記出力制御部は、前記火災受信機と前記出音装置とを接続する信号線を介して、前記出音指示情報を前記出音装置に送信し、
前記送信制御部は、前記信号線と異なる通信回線を介して、前記特定部が特定した国籍に関連付けられた情報を前記出音装置に送信し、
前記受信部は、前記信号線を介して前記出音指示情報を受信し、前記信号線と異なる前記通信回線を介して前記国籍に関連付けられた情報を受信する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の警報システム。 - 前記特定部は、前記出音装置が設置された複数の前記空間のそれぞれを識別する空間識別情報に関連付けられた前記国籍を特定し、
前記出力制御部は、前記特定部が特定した前記国籍に関連付けられた前記空間識別情報が示す前記空間に設置された前記出音装置に前記国籍に対応する複数の言語の複数の前記音声警報を出力させる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の警報システム。 - 前記特定部は、前記複数の空間のそれぞれを利用する利用者に対応する前記空間識別情報、及び前記利用者の国籍を示す国籍情報が関連付けられた利用者情報に基づいて、前記複数の空間のそれぞれを識別する空間識別情報に関連付けられた前記利用者の国籍を特定する、
請求項6に記載の警報システム。
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2018
- 2018-03-29 JP JP2018064525A patent/JP7117875B2/ja active Active
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