JP7115848B2 - シート給送装置、シート給送装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
シート給送装置の中には、原稿を給送中に新たに原稿を継ぎ足すことを想定したものもあり、原稿の継ぎ足しを検知するセンサを設けて装置を制御することで、装置操作者が容易に原稿を継ぎ足すことを可能にしている。
〔第1実施形態〕
<画像読取装置の搬送路の配置>
以下、本発明の第1実施形態を示すシート給送装置を備えた原稿読取装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す原稿読取装置を説明するための概略断面図である。
図2は、図1に示す原稿読取装置の主要部を説明するための説明図である。
シート積載部としての原稿台1には、原稿F1が複数積載された原稿束Fがある。原稿台1は、矢印1Cのように昇降自在に構成されている。原稿台駆動モータ2は、原稿台1を昇降させる。原稿台1を駆動する手段としては、ステッピングモータ等の他、リニアモータ等でもよい。
ホームポジションセンサ1Bは、原稿台1が最下部のホームポジションに降下した状態であることを検知する。なお、原稿台1を昇降制御させた後の原稿台1の位置は、ホームポジションを基準として、原稿台駆動モータ2の制御情報を基に算出することができる。
また、給紙位置原稿検知センサ3が原稿を検知していない状態で、原稿読取装置200は、給紙位置原稿検知センサ3が原稿を検知するまで原稿台駆動モータ2を制御して原稿台1を上昇させ、原稿を給紙口に移動させる。
原稿読取装置200は、原稿が給紙口にある状態で、ピックアップローラ駆動モータ5を駆動して、ピックアップローラ4を回転させ、搬送を開始する。
そして、原稿読取装置200は、原稿が原稿台1に載置され、分離給送動作の開始指示がなされるまで待機する。もしくは、原稿台原稿検知センサ1Aが原稿を検出するまで分離給送動作の開始を待機する。
ニップ隙間調整モータ11は、給送ローラ6と分離ローラ7との隙間、或いは分離ローラ7に対して原稿を介して給送ローラ6が圧接する圧接力を調整する。これにより、原稿の厚みに適合した隙間、或いは圧接力が調整され原稿を分離給送することができる。
図3は、第1実施形態を示す原稿読取装置200の制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図3及び後述する図4に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
図21は、原稿の継ぎ足しを説明するための模式図である。
電源が投入されると(S301)、制御部45は、S302において、原稿台の位置を検出するために、ホームポジションセンサ1Bを用い、原稿台ホームポジション検出を実行する。
ホームポジションを検出した後、制御部45は、S303において、原稿読取装置に予め設定された位置に原稿台を移動し、S304において、待機状態に移る。
S305において、制御部45は、装置操作者からの搬送開始指示を確認する。装置操作者からの搬送開始指示がないと判定した場合(S305で「搬送開始指示なし」の場合)、制御部45は、S304に処理を戻す。なお、搬送開始指示は、例えば、原稿読取装置200の図示しない操作部、又は、原稿読取装置200と通信可能に接続された情報処理装置(例えばPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン等)から指示されるものとする。
S306において、制御部45は、原稿台原稿検知センサ1Aを確認して、原稿台1の上に原稿が載置されているか否かを確認する。原稿台1の上に原稿が載置されていないと判定した場合(S306で「原稿台原稿なし」の場合)、制御部45は、S304に処理を戻す。同時に原稿なしエラーを報知しても良い。
原稿を搬送するための処理では、制御部45は、まずS307において、搬送停止が指示されているか否かを確認する。搬送停止が指示されていると判定した場合(S307で「停止指示あり」の場合)、制御部45は、搬送処理を終了する(S315)。なお、搬送停止指示は、例えば、原稿読取装置200の図示しない操作部、又は、原稿読取装置200と通信可能に接続された情報処理装置から指示されるものとする。
S308において、制御部45は、給紙位置原稿検知センサ3を確認して、給紙口の位置に原稿があって装置内に原稿を給紙できる状態にあるか否かを判定する。
給紙位置に原稿が達している状態で、制御部45は、S311において、ピックアップローラ4を駆動して、原稿を一枚給紙して画像読取を実行する。画像読取は、上述のように原稿読取部43の原稿読取センサ14,15により行われる。
一方、原稿台1の原稿束が取り去られたと判定した場合(S312で「原稿束が取りさられた」の場合)、制御部45は、S313に処理を進める。ここでの原稿束が取り去られたとの判定は、必ずしもすべての原稿が取り去られた状態でなくても良く、例えば可動式のレバーなどによってあらかじめ設定された量以上の原稿がまとめて取り去られたことを検出した状態であっても良い。
原稿台1に原稿を積載し直す際、原稿台1が下がっていれば装置の操作者が容易に原稿を積載し直すことができるため、本実施形態では原稿台1の原稿束が取り除かれたことを確認して原稿台1を下降させている。なお、設定位置の一例としては、原稿台1から原稿が取り除かれた位置から例えば原稿を追加で100枚載置可能な位置など、予め設定された所定量原稿台1を下げた位置でも良いし、原稿台1から原稿が取り除かれた位置と初期位置(最下段)との間まで一旦下げるような構成であっても良い。
図4は、第1実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理の一例を示すフローチャートである。
S402において、制御部45は、原稿台1の位置が、原稿台1の可動範囲の最上部である給紙位置から規定量以上離れているか否かを判定する。上述のように、この規定量は、原稿読取装置が給送できる原稿の最大厚みの数倍から数十倍程度の大きい値とする。例えば、給送できる原稿の最大厚みが0.1mmである原稿読取装置の場合、50枚以上の原稿束を取り除かれた条件に基づいて継ぎ足し給紙することを想定すれば、規定量は5mmとなる。つまり、原稿台1が最上部の位置から5mm以上離れている状態であるか否かを判定することになる。
原稿台1の位置が給紙位置から規定量以上離れている状態において、制御部45は、S403において、原稿台1に原稿が積載されているか否かを確認する。
S404において、制御部45は、原稿台1の原稿束が取り去られたと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをセットして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S405)。なお、このフラグは、例えば制御部45内のRAMに記憶されているものとする。なお、S404において原稿が取り去られたと判定するための条件であるS403における原稿台原稿検知確認については、必ずしもすべての原稿が取り去られたときに限らず、原稿台の位置に対して原稿台に積載されている量が少ないと判定されたことなどを条件としても良い。
また、上記S402において、原稿台1の位置が、原稿台1の可動範囲の最上部である給紙位置から規定量以上離れていないと判定した場合(S402で「離れていない」の場合)、制御部45は、S406に処理を進める。
S406において、制御部45は、原稿台1の原稿束が取り去られていないと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをクリアして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S405)。
また、原稿台を待機位置に移動させた後、原稿台1に原稿が積載されたことを検知することで給紙を再開させるよう制御することにより、原稿を継ぎ足してから速やかに給紙を再開できるシート給送装置を提供することができる。
また、原稿台を待機位置に移動させた後、装置操作部等から給紙の再開または中止の指示を基に、給紙を再開または中止させるよう制御することにより、原稿を継ぎ足さずに給紙を中止することも可能なシート給送装置を提供できる。
<第2実施形態の原稿台原稿束取り去り判定処理>
図5は、第2実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
S502において、制御部45は、給紙位置原稿検知センサ3を用い、給紙位置で原稿を検知できるか否かを判定する。なお、S502で原稿を検知できなくなる要因としては、原稿を一枚給紙したために微小な量ではあるが原稿積載量が減少すること、あるいは、原稿台1から原稿束が取り去られて原稿積載量が減少すること等が挙げられる。
S503において、制御部45は、わずかな量だけ原稿台1を上昇させるように制御し、S504に処理を進める。
S505において、制御部45は、原稿台1の原稿が取り去られたと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをセットして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S506)。
また上記S502において、給紙位置で原稿を検知できたと判定した場合(S502で「原稿あり」の場合)にも、制御部45は、S507に処理を進める。
S507において、制御部45は、原稿台1の原稿束が取り去られていないと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをクリアして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S506)。
以上のような構成により、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏し、原稿を継ぎ足すことの容易なシート給送装置を提供することができる。
<第3実施形態の原稿台原稿束取り去り判定処理>
図6は、第3実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
S602において、制御部45は、原稿積載量検知部(不図示)を用いて、原稿台1の原稿積載量を取得する。原稿積載量検知部では、この積載量を、原稿台1に設けられた重量検知センサ(不図示)などで質量を検知することで検知してもよいし、原稿台の上方から測距センサ(不図示)などで原稿の積載高さを検知することで検知してもよい。
積載量を質量で検知する構成の場合は、規定量を原稿の質量の数倍から数十倍程度の大きい値とする。例えばA4サイズの原稿1枚の質量を4gと考えれば、前回と今回の積載量の差が200g、つまりA4サイズの原稿50枚分の質量を規定量とする。
また、原稿台の上方から測距センサなどで原稿の積載高さを検知する構成の場合は、規定量を原稿の最大厚みの数倍から数十倍程度の大きい値とする。例えば、給送できる原稿の最大厚みが0.1mmと考えれば、前回と今回の積載量の差が5mm、つまり原稿50枚分の質量を規定量とする。
S604において、制御部45は、原稿台1の原稿が取り去られたと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをセットして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S605)。
S606において、制御部45は、原稿台1の原稿が取り去られていないと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをクリアして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S605)。
以上の構成により、第3実施形態によれば、第1、2実施形態と同様の効果を奏し、原稿を継ぎ足すことの容易なシート給送装置を提供することができる。
〔第4実施形態〕
<システム>
図7は、第4実施形態を示す原稿読取装置と情報処理装置が接続するシステムの一例を説明する図である。
なお、原稿読取装置200のハードウェア構成は、図1、図2に示した構成とする。
図8は、第4実施形態を示す原稿読取装置200への電源投入から装置の初期動作までの一例を示すフローチャートである。なお、図8及び後述する図9~図11に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
ホームポジションを検出した後、制御部45は、S802において、原稿読取装置に予め設定された位置(設定位置)に原稿台を移動し、S803において、待機状態に移る。
図9は、情報読取装置210から原稿の読取開始が指示されてから読取完了するまでの原稿読取装置200の制御動作の一例を説明するフローチャートである。
上記S902において、原稿台1に原稿が載置されていないと判定した場合(S902でYesの場合)、制御部45は、画像読取処理を終了する。この際、制御部45は読取完了を情報処理装置210に通知してもよい。
S903において、制御部45は、原稿を給紙するため、給紙位置原稿台移動処理を実行する。ここで図10を用いて、給紙位置原稿台移動処理について説明する。
上述した図9のS902で原稿台1に原稿が載置されていることを検出した原稿読取装置200では、S1001において、制御部45が、給紙位置で原稿が検知されているか否かを確認する。具体的には、上述したように給紙位置原稿検知センサ3の検知結果に基づき確認する。
S1003において、制御部45は、原稿台1が停止中か否かを確認する。原稿台1が停止中であると判定した場合(S1003でYesの場合)、制御部45は、S1005に処理を進める。
S1005において、制御部45は、原稿台駆動モータ2を制御して、原稿を給紙口に移動させるべく、原稿台1を上昇させ、S1001に処理を戻す。これにより、再度、給紙位置で原稿が検出されるか否かが確認される。
一方、上記S1003において、原稿台1が既に稼働中である(停止中でない)と判定した場合(S1003でNoの場合)、制御部45は、そのままS1001に処理を戻す。
S1002において、制御部45は、原稿台1が稼動中か否かを確認する。原稿台1が稼動中と判定した場合(S1002でYesの場合)、制御部45は、S1004に処理を進める。
S1004において、制御部45は、原稿台駆動モータ2を制御して速やかに原稿台1を停止させ、給紙位置原稿台移動処理を完了し、図9に処理を戻す。
上述したS903の給紙位置原稿台移動処理(図10)が完了すると、制御部45は、S904に処理を進める。
上記S903によって給紙位置で原稿が検出されるようになった原稿読取装置200では、S904において、制御部45が、原稿を1枚給紙して画像読取を実行する。原稿読取装置200が1枚給紙して行う画像読取処理については、前述している通りであり、ここでは割愛する。なお、原稿読取装置200は、ここで原稿から読み取った画像を、読取指示元の情報処理装置210に送信する。
S906において、制御部45は、継ぎ足し処理を実行する。ここで図11を用いて、継ぎ足し処理について説明する。
まずS1101において、制御部45は、継ぎ足しモードへ移行するか否かを判定する。この判定処理では、原稿台1に載置されている原稿束が操作者により引き抜かれたと判定した場合に継ぎ足しモードへ移行すると判定し、原稿台1に載置されている原稿束が操作者により引き抜かれていないと判定した場合に継ぎ足しモードへ移行しないと判定する。なお、原稿台1に載置されている原稿束が操作者により引き抜かれたか否かを判定する方法は、例えば上述した第1~3実施形態の図4~図6で示した方法を用いるものとする。
なお、継ぎ足しモードでは、制御部45は、原稿台1を下降して設定位置に移動させ、待機状態に移行し、操作者により継ぎ足し作業が行われるのを待つ。
上述したS906の継ぎ足し処理(図11)が完了すると、制御部45は、S907に処理を進める。
S907において、制御部45は、情報処理装置210から読取終了指示がないかいどうか確認する。情報処理装置210から読取停止指示がなかったと判定した場合(S907でNoの場合)、制御部45は、S908に処理を進める。
一方、上記S908において、すでに操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了していると判定した場合(S908でYesの場合)、制御部45は、S902に処理を戻す。
図12は、原稿読取装置200とケーブル220を介して接続されている情報処理装置210の制御動作の一例を説明するフローチャートである。なお、図12に示すフローチャートの処理は、情報処理装置210の不図示のCPUがROM、HDD又はSSD等の記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
S1203において、情報処理装置210は、原稿読取装置200から画像情報の代わりにエラーの受信があったか否かを判定する。エラーを受信していないと判定した場合(S1202でNoの場合)、情報処理装置210は、S1204に処理を進める。
また、上記S1205において、エラーを受信したと判定した場合(S1202でYesの場合)にも、情報処理装置210は、S1205に処理を進める。
S1205において、情報処理装置210は、読取処理を終了すべく、原稿読取装置200に対して、読取終了指示を送信し、本フローチャートの処理を終了する。
なお、図示しないが、情報処理装置210は、S1204のタイミング等で、原稿読取装置200から読取完了の通知があったことを確認した場合には、そのまま本フローチャートの処理を終了する。
第5実施形態では、図9のS906の継ぎ足し処理が第4実施形態と異なる。
図13は、第5実施形態の継ぎ足し処理(図9のS906に対応)の一例を説明するフローチャートであり、図11と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。なお、図13に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
S1401において、情報処理装置210は、原稿読取装置200から原稿読取装置200が継ぎ足しモード中である旨の情報を受信しているか否かを確認する。原稿読取装置200から原稿読取装置200が継ぎ足しモード中である旨の情報を受信していないと判定した場合(S1401でNoの場合)、情報処理装置210は、S1202に処理を戻す。
S1402において、情報処理装置210は、情報処理装置210側の継ぎ足し処理を実行する。情報処理装置210側の継ぎ足し処理としては、例えば、情報処理装置210の表示部(LCD画面等)に、原稿読取装置200が継ぎ足しモードに移行しており、操作者による原稿の継ぎ足しを目的とした原稿束の再セットを促すための表示を行うことなどが考えられる。
上記S1402の情報処理装置210側の継ぎ足し処理の後、情報処理装置210は、S1202に処理を戻す。
第6実施形態では、図9のS906の継ぎ足し処理が第4,5実施形態と異なる。
第6実施形態では、所定時間以上、継ぎ足しモードが継続されていた場合、エラーとして画像読取処理を終えるタイムアウト機能を有する。
図16は、第6実施形態の継ぎ足し処理(図9のS906に対応)の一例を説明するフローチャートであり、図11と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。なお、図15及び図16に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
第6実施形態では、制御部45は、図16のS1101において、継ぎ足しモードへ移行すると判定した場合(S1101でYesの場合)、S1601に処理を進める。S1601において、制御部45は、現在時間を継ぎ足しモードへ移行した時間として記録する。時間を記録する場所は、例えば制御部45内のRAM等が一般的であるが、特に限定されるものではない。
第6実施形態では、制御部45は、図15のS908において、まだ操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了していないと判定した場合(S908でNoの場合)、S1501に処理を進める。
S1501において、制御部45は、図16のS1601で記録された継ぎ足しモード移行時間と、予め規定されていた所定時間とを比較する。
S1502において、制御部45は、画像読取処理の中断を情報処理装置210に対して通知するために紙無しエラーを送信し、情報処理装置210から読取終了指示が送信されてくることを待つためにS906に処理を戻す。
第7実施形態では、図9のS906の継ぎ足し処理が第4~6実施形態と異なる。
第7実施形態では、原稿読取装置200が継ぎ足しモード移行した後、選択可能な処理を提示し、操作者によって選択された処理に応じた動作をするように構成する。
図18は、第7実施形態の継ぎ足し処理(図9のS906に対応)の一例を説明するフローチャートであり、図11と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。なお、図17、図18及び後述する図19に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
第7実施形態では、制御部45は、図18のS1101において、継ぎ足しモードへ移行すると判定した場合(S1101でYesの場合)、継ぎ足しモードへ移行し、S1801に処理を進める。S1801において、制御部45は、原稿読取装置200に備えられた表示部(不図示)に、操作者が選択可能な処理を列挙し、選択を促す。操作者が選択可能な処理の一例として、「画像読取処理の停止指示」、「画像読取処理の継続指示」、「原稿束の更なる継ぎ足し処理」の3つが挙げられる。
第7実施形態では、制御部45は、図15のS908において、まだ操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了していないと判定した場合(S908でNoの場合)、S1701に処理を進める。
S1701において、制御部45は、図18のS1801で表示された処理が操作者によって選択されたか否かを確認する。確認の結果、表示された処理が操作者によってまだ選択されていないと判定した場合(S1701でNoの場合)、制御部45は、情報処理装置210から読取終了の指示があったか否かを確認するため、S907に処理を戻す。
S1702において、制御部45は、指定処理を実行し、S902に処理を戻す。
図19は、図17のS1702に示した指定処理の一例を説明するフローチャートである。
まずS1900において、制御部45は、操作者によって指定された処理が画像読取処理の継続指示であるか否かを確認する。画像読取処理の継続指示であると判定した場合(S1900でYesの場合)、制御部45は、継ぎ足しモードを終了させ、指定処理を完了する。
S1903において、制御部45は、原稿台1が降下可能か否かを確認する。これは、原稿台1をさらに降下させれば、操作者はより多くの原稿束を原稿台1に載置させることが可能だからである。
S1904において、制御部45は、原稿台1を降下させて、指定処理を完了する。なお、降下させる位置は、原稿台1のホームポジション位置まで下降させても構わないし、段階的に下降させても構わない。
一方、上記S1903において、原稿台1が降下不可能であると判定した場合(S1903でNoの場合)、制御部45は、そのまま指定処理を終了する。
S1906において、制御部45は、原稿台1が初期位置(例えば上述した設定位置)か否かを確認する。原稿台1が初期位置でないと判定した場合(S1906でYesの場合)、制御部45は、S1907に処理を進める。
S1907において、制御部45は、原稿台1を初期位置に移動させ、指定処理を完了する。
またS1905において、画像読取処理の停止指示が選択されていないと判定した場合(S1905でNoの場合)、制御部45は、そのまま指定処理を完了する。
第8実施形態では、操作者が選択する処理の列挙は、情報処理装置210の表示部で表示することも可能である。この構成の場合、図14のS1402の情報処理装置側の継ぎ足し処理の中で表示させることが可能である。
S2005において、情報処理装置210は、操作者によって指定された処理が原稿束の更なる継ぎ足し処理であるか否かを確認する。原稿束の更なる継ぎ足し処理であると判定した場合(S2005でYesの場合)、情報処理装置210は、S2006に処理を進める。S2006において、情報処理装置210は、原稿読取装置200に対して原稿台降下の指示を行い、情報処理装置側の継ぎ足し処理を完了する。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明のように、原稿を継ぎ足しながら原稿の給搬送を継続的に行っていくと、装置本体から排出される原稿の量も増えていくことになる。そのため、本発明では、装置本体において給送、又は搬送あるいは装置本体から排出した原稿の数(処理枚数)を装置本体に設けた原稿検知センサなどを利用してカウントし、原稿のカウント数が原稿排出先となる原稿積載台の最大積載容量を超えないように、原稿の給搬送を一時停止し、ユーザに報知するようにする。そして、ユーザは、原稿積載台から排出済みの原稿束を取り除いた後、装置本体の操作部等による操作指示を行い、原稿のカウント数をリセットしつつ原稿の給搬送を再開するようにしてもよい。あるいは、本発明では、原稿排出先となる原稿積載台における原稿の積載量を検知する原稿積載検知センサを設け、その原稿積載検知センサの検知結果に基づいて原稿の給搬送を停止するようにしてもよい。これにより、原稿の継ぎ足しを行ったことで排出される原稿が原稿積載台の最大積載容量を超えて排出されることを防ぐことができ、原稿が原稿積載台から落下したり、あるいは原稿積載台上での整列性が悪くなるといった不都合を未然に防ぐことができる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
1A 原稿台原稿検知センサ
1B ホームポジションセンサ
3 給紙位置原稿検知センサ
4 ピックアップローラ
45 制御部
200 原稿読取装置
210 情報処理装置
220 ケーブル
Claims (12)
- シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシートの束からシートを順次給送処理するシート給送装置であって、
シートの給送処理中に、前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御手段と、
前記原稿台に積載されたシートを検知する原稿台シート検知手段と、
前記原稿台が前記給紙位置から所定の量のシートの束に対応する距離だけ離れた位置を予め記憶する記憶手段と、を有し、
前記判定手段は、シートの給送処理中に、前記原稿台の位置が、前記記憶手段に記憶された位置以上、前記給紙位置から離れている位置において前記原稿台シート検知手段がシートを検知しなくなった場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定することを特徴とするシート給送装置。 - シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシートの束からシートを順次給送処理するシート給送装置であって、
シートの給送処理中に、前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御手段と、
前記給紙位置のシートを検知する給紙位置シート検知手段と、を有し、
前記判定手段は、シートの給送処理中に、前記給紙位置シート検知手段がシートを検知している状態から検知しない状態に推移した後、給送できるシートの最大厚さ以上、前記原稿台を前記給紙位置の方向に移動させても前記給紙位置シート検知手段がシートを検知しない場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定することを特徴とするシート給送装置。 - シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシートの束からシートを順次給送処理するシート給送装置であって、
シートの給送処理中に、前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御手段と、
前記原稿台に積載されたシートの束の質量及び積載高さの少なくともいずれか一方を検知する積載量検知手段と、を有し、
前記判定手段は、シートの給送処理中に、前記積載量検知手段によりシート積載量が所定の量を超えて減少したことが検知された場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定することを特徴とするシート給送装置。 - 前記制御手段は、前記判定手段により前記原稿台に積載されたシートが束で取り去られたと判定された場合、前記原稿台を前記待機位置に移動させた後、前記原稿台にシートが積載されたことを検知した場合、シートの給紙を再開させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- シートの給紙の再開又は中止を指示可能な操作手段を有し、
前記制御手段は、前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記操作手段から再開または中止の指示を受け付けた場合、シートの給紙を再開または中止させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記シート給送装置は、通信可能に接続される情報処理装置からの指示に応じてシートの給送処理を実行するものであり、
前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られていないと判定された場合には、前記情報処理装置に対して、前記原稿台にシートがないことを示す情報を通知し、前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記情報処理装置に対して前記情報を通知しない通知手段を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記通知手段は、前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記情報処理装置に対して、シートの再セット中であることを示す情報を通知することを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。
- シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシートの束からシートを順次給送処理するシート給送装置の制御方法であって、
シートの給送処理中に、前記原稿台が前記給紙位置から所定の量のシートの束に対応する距離だけ離れた位置として予め記憶された位置以上、前記給紙位置から前記原稿台の位置が離れている位置において、前記原稿台に積載されたシートの束を検知しなくなるか否かによって前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とするシート給送装置の制御方法。 - シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシートの束からシートを順次給送処理するシート給送装置の制御方法であって、
シートの給送処理中に、給紙位置でシートを検知している状態から検知しない状態に推移した後、給送できるシートの最大厚さ以上、前記原稿台を前記給紙位置の方向に移動させても前記給紙位置でシートを検出しない場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とするシート給送装置の制御方法。 - シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシートの束からシートを順次給送処理するシート給送装置の制御方法であって、
シートの給送処理中に、原稿台に積載されたシートの束の質量及び積載高さの少なくともいずれか一方を検知して、シートの積載量が所定の量を超えて減少したことが検知された場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とするシート給送装置の制御方法。 - 前記シート給送装置は、通信可能に接続される情報処理装置からの指示に応じてシートの給送処理を実行するものであり、
前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られていないと判定された場合には、前記情報処理装置に対して、前記原稿台にシートがないことを示す情報を通知し、
前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記情報処理装置に対して前記情報を通知しない通知ステップを有することを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載のシート給送装置の制御方法。 - シート給送装置を制御する制御装置に、請求項8~11のいずれか1項に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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