JP7115848B2 - シート給送装置、シート給送装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

シート給送装置、シート給送装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、シート給送装置に関し、特に原稿や印刷用紙等のシートを給送するシート給送装置、シート給送装置の制御方法、及びプログラムに関する。
従来のシート給送装置には、大量の原稿を給送することを想定して、給紙の原稿台が移動式になっているものがある。移動式の原稿台を持つシート給送装置は、原稿台を下降させた位置が待機状態となっており、給送を開始すると原稿台を上昇させて給紙口に原稿束を移動させ、最上位の原稿から順に装置内部へ給送する構成となっている。
シート給送装置の中には、原稿を給送中に新たに原稿を継ぎ足すことを想定したものもあり、原稿の継ぎ足しを検知するセンサを設けて装置を制御することで、装置操作者が容易に原稿を継ぎ足すことを可能にしている。
特許文献1の給紙装置では、装置の給紙口の近傍に揺動自在に設けられたレバーを配置し、レバーの揺動を反射型センサで検出する構成を有し、装置操作者が原稿を継ぎ足そうとするとレバーが揺動する仕組みとなっている。さらに、特許文献1の給紙装置では、レバーの揺動を検出すると、原稿の給送を停止して原稿台を下降させる制御を行っており、原稿を継ぎ足すことを容易にしている。原稿台がある程度下がると、継ぎ足した原稿を含む原稿束がレバーに触れなくなるため、レバーは自重で元の位置に戻る。レバーが戻ることで再び原稿台は上昇し、給紙が再開される。
特許文献2では、原稿が操作者によって継ぎ足されたことによって生じる原稿の不安定な給紙が、画像読取に影響を及ぼし、読取画像の劣化を招いてしまう課題を解決するために、予め規定された原稿の継ぎ足し条件を満たした際に、原稿の画像読取完了後、原稿給紙動作を停止させる技術が提案されている。
特許第3935134号公報 特開2014-93556号公報
しかし、特許文献1の給紙装置は、給紙口のレバーが揺動するような原稿の継ぎ足し方をしなければ効果を得られない。例えば100枚の原稿束が原稿台に積載された状態において、100枚の原稿束の下に追加で300枚の原稿を継ぎ足そうとした場合、一度100枚の原稿束を原稿台から取り除いて、追加の300枚の原稿束を重ねた後、まとめて原稿台に積載し直す方法が想定できる。特許文献1の技術を用いた装置に対して、このような方法で原稿を継ぎ足すと、レバーが揺動しないため給紙動作を継続してしまう。そのため特許文献1の実施形態に記載されているように、意図的にレバーを操作してから原稿を取り除いて原稿の継ぎ足しをしなければならず煩雑である。上述したように、従来のシート給送装置では、原稿を取り除いた直後に給紙動作を継続しようとして原稿台を上昇させるために、装置操作者は原稿を継ぎ足そうとしても継ぎ足すことが困難であった。原稿を継ぎ足すためには、原稿台が可動範囲の最上部まで上昇し、原稿が給紙できないことを判定し、下降するまでの間、待たなければならなかった。
しかし、特許文献2で対象となっている装置は、FAX等の単体で動作するものであり、ホストコンピュータ等の情報処理装置と接続され、情報処理装置からの指示により動作する場合については考慮されていない。そのため、例えば、画像読取装置において、継ぎ足し中と判断して画像読取を休止しているのにもかかわらず、情報処理装置では、画像読取装置が継ぎ足し中であることを判断できずに、エラー処理等に移行してしまい、画像読取が継続されず、操作者にとって著しく利便性を欠く可能性があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、操作者による原稿の継ぎ足し動作を円滑に実施させることができる仕組みを提供することである。
本発明は、シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシート束からシートを順次給送処理するシート給送装置であって、ート給送処理中に、前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御手段と、前記原稿台に積載されたシートを検知する原稿台シート検知手段と、前記原稿台が前記給紙位置から所定の量のシートの束に対応する距離だけ離れた位置を予め記憶する記憶手段と、を有し、 前記判定手段は、ートの給送処理中に、前記原稿台の位置が、前記記憶手段に記憶された位置以上、前記給紙位置から離れている位置において前記原稿台シート検知手段がシートを検知しなくなった場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定することを特徴とする。
本発明によれば、操作者による原稿の継ぎ足し動作を円滑に実施させることができる。
本発明の第1実施形態を示す原稿読取装置を説明するための概略断面図 図1に示す原稿読取装置の主要部を説明するための説明図 第1実施形態を示す原稿読取装置の制御動作のフローチャート 第1実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理のフローチャート 第2実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理のフローチャート 第3実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理のフローチャート 第4実施形態を示す原稿読取装置と情報処理装置が接続するシステムの一例を説明する図 第4実施形態を示す原稿読取装置の電源投入から装置の初期動作までの一例を示すフローチャート 第4実施形態を示す原稿読取装置の制御動作の一例を説明するフローチャート 第4実施形態における給紙位置原稿台移動処理のフローチャート 第4実施形態における継ぎ足し処理のフローチャート 第4実施形態における情報処理装置の制御動作のフローチャート 第5実施形態の継ぎ足し処理のフローチャート 第5実施形態における情報処理装置の制御動作のフローチャート 第6実施形態における原稿読取装置の制御動作のフローチャート 第6実施形態の継ぎ足し処理のフローチャート 第7実施形態における原稿読取装置の制御動作のフローチャート 第7実施形態における継ぎ足し処理のフローチャート 第7実施形態における原稿読取装置が実行する指定処理のフローチャート 第8実施形態における情報処理装置側の継ぎ足し処理のフローチャート 原稿の継ぎ足しを説明するための模式図
以下、発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
<画像読取装置の搬送路の配置>
以下、本発明の第1実施形態を示すシート給送装置を備えた原稿読取装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す原稿読取装置を説明するための概略断面図である。
図2は、図1に示す原稿読取装置の主要部を説明するための説明図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の原稿読取装置200は、原稿給送装置(シート給送装置)101を備える。
シート積載部としての原稿台1には、原稿F1が複数積載された原稿束Fがある。原稿台1は、矢印1Cのように昇降自在に構成されている。原稿台駆動モータ2は、原稿台1を昇降させる。原稿台1を駆動する手段としては、ステッピングモータ等の他、リニアモータ等でもよい。
原稿台原稿検知センサ1Aは、原稿台1に積載された原稿F1および原稿束Fを検知する。
ホームポジションセンサ1Bは、原稿台1が最下部のホームポジションに降下した状態であることを検知する。なお、原稿台1を昇降制御させた後の原稿台1の位置は、ホームポジションを基準として、原稿台駆動モータ2の制御情報を基に算出することができる。
給紙位置原稿検知センサ3は、給紙口において、原稿台1に積載された原稿束Fの最上位の原稿を検知する。給紙位置原稿検知センサ3が原稿を検知している状態で、ピックアップローラ4(取り込み部)は、原稿台1に積載された原稿束Fの最上位の原稿から順に原稿を装置内部に送り込むことができる。
また、給紙位置原稿検知センサ3が原稿を検知していない状態で、原稿読取装置200は、給紙位置原稿検知センサ3が原稿を検知するまで原稿台駆動モータ2を制御して原稿台1を上昇させ、原稿を給紙口に移動させる。
原稿読取装置200は、原稿が給紙口にある状態で、ピックアップローラ駆動モータ5を駆動して、ピックアップローラ4を回転させ、搬送を開始する。
給送ローラ6は、給送モータ8によって、給紙口の原稿を下流側に給送する方向に回転するよう駆動される。分離ローラ7は、原稿を上流側に押し戻す方向に回転する回転力を不図示のトルクリミッタ(スリップクラッチ)を介して分離モータ9から常時受けている。
給送ローラ6と分離ローラ7との間に原稿が1枚存在するときは、上述のトルクリミッタが分離ローラ7へ伝達する原稿を上流側に押し戻す方向の回転トルクの上限値より、給送ローラ6の原稿を下流側に給送する方向への回転トルクが上回る。このため、分離ローラ7は、給送ローラ6に追従して回転する。
一方、給送ローラ6と分離ローラ7との間に原稿が複数枚存在するときは、分離ローラ7は原稿を上流側に押し戻す方向の回転をローラ軸から受け、最も上の原稿以外の原稿を上流側に押し戻す。
このように、給送ローラ6が原稿を下流側に給送する作用と、分離ローラ7の原稿を上流側に押し戻す作用とによって、原稿が重なって給送ローラ6と分離ローラ7とのニップ部に送り込まれた場合でも、最も上の原稿のみ下流側に給送され、最も上の原稿以外は上流側に押し戻される。これにより、重なった原稿が分離給送される。このように、給送ローラ6と分離ローラ7とは、一対の分離ローラ対42(分離給送手段)を構成する。
全ての原稿の分離給送動作が終了し、原稿台1に原稿が載置されるのを待機する際には、原稿台1は下降動作を行い、駆動範囲の最下部であるホームポジションに移動して停止する。ここで、原稿台1はホームポジションでなく、装置操作者が予め設定した位置に移動することも可能である。
そして、原稿読取装置200は、原稿が原稿台1に載置され、分離給送動作の開始指示がなされるまで待機する。もしくは、原稿台原稿検知センサ1Aが原稿を検出するまで分離給送動作の開始を待機する。
搬送モータ10は、分離給送後の原稿を原稿読取位置から排出位置まで搬送するためのローラを駆動する。また、搬送モータ10は、原稿の読取に最適な速度や、原稿の解像度等の設定に応じて原稿の搬送速度を変更できるようにローラを駆動する。
ニップ隙間調整モータ11は、給送ローラ6と分離ローラ7との隙間、或いは分離ローラ7に対して原稿を介して給送ローラ6が圧接する圧接力を調整する。これにより、原稿の厚みに適合した隙間、或いは圧接力が調整され原稿を分離給送することができる。
原稿読取部43は、原稿を読み取る原稿読取センサ14,15を備えており、原稿の読取速度と解像度の設定に基づきライン走査を行う間隔を変更するよう制御される。原稿読取装置200は、原稿排出センサ16を用いて、原稿が原稿読取部43を通過して排出積載部44に排出中であることを検知することができる。
レジストクラッチ19は、搬送モータ10の回転駆動力をレジストローラ18に伝達する状態と当該伝達を遮断する状態とを切換えるよう制御される。レジストローラ対17,18の回転を停止した状態で、給送される原稿の先端をレジストローラ対17,18のニップ部に突き当てることで、原稿の斜行を修正できる。
搬送ローラ対20,21、搬送ローラ対22,23、及び、下流側のローラ対は、原稿を排出積載部44に搬送する。上ガイド板40および下ガイド板41は、分離ローラ対42、レジストローラ対17,18、搬送ローラ対20,21、搬送ローラ対22,23、及び下流側のローラ対により搬送される原稿を案内する。
全ての原稿の分離給送動作が終了し、原稿台1に原稿が載置されるのを待機する際には、原稿台1は下降動作を行い、駆動範囲の最下部に移動すると停止する。そして、原稿が原稿台1に載置され、分離給送動作の開始指示がなされるまで待機する。
給送前センサS1は、給送される原稿の前端(下流側端)を検知する。給送後センサS2は、給送される原稿の後端(上流側端)を検知する。レジスト前センサS3は、レジストローラ対17,18の上流側に配設され、搬送される原稿を検知する。レジスト後センサS4は、レジストローラ対17,18の下流側に配設され、搬送される原稿を検知する。
制御部45は、原稿給送装置101を含む原稿読取装置200全体を制御し、例えば、上記各センサからの出力信号に基づいて、上記各モータを制御して、上記各ローラの回転を制御する。なお、制御部45は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有し、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより各種制御を実現する。
<制御動作>
図3は、第1実施形態を示す原稿読取装置200の制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図3及び後述する図4に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
図21は、原稿の継ぎ足しを説明するための模式図である。
まず、装置への電源投入から装置の初期動作までを説明する。
電源が投入されると(S301)、制御部45は、S302において、原稿台の位置を検出するために、ホームポジションセンサ1Bを用い、原稿台ホームポジション検出を実行する。
ホームポジションを検出した後、制御部45は、S303において、原稿読取装置に予め設定された位置に原稿台を移動し、S304において、待機状態に移る。
次に、装置操作者が搬送開始を指示してから搬送終了するまでの動作を説明する。
S305において、制御部45は、装置操作者からの搬送開始指示を確認する。装置操作者からの搬送開始指示がないと判定した場合(S305で「搬送開始指示なし」の場合)、制御部45は、S304に処理を戻す。なお、搬送開始指示は、例えば、原稿読取装置200の図示しない操作部、又は、原稿読取装置200と通信可能に接続された情報処理装置(例えばPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン等)から指示されるものとする。
一方、装置操作者からの搬送開始指示があると判定した場合(S305で「搬送開始指示あり」の場合)、制御部45は、S306に処理を進める。
S306において、制御部45は、原稿台原稿検知センサ1Aを確認して、原稿台1の上に原稿が載置されているか否かを確認する。原稿台1の上に原稿が載置されていないと判定した場合(S306で「原稿台原稿なし」の場合)、制御部45は、S304に処理を戻す。同時に原稿なしエラーを報知しても良い。
一方、原稿台1の上に原稿が載置されていると判定した場合(S306で「原稿台原稿あり」の場合)、制御部45は、S307に処理を進め、原稿を搬送するための処理に進む。
原稿を搬送するための処理では、制御部45は、まずS307において、搬送停止が指示されているか否かを確認する。搬送停止が指示されていると判定した場合(S307で「停止指示あり」の場合)、制御部45は、搬送処理を終了する(S315)。なお、搬送停止指示は、例えば、原稿読取装置200の図示しない操作部、又は、原稿読取装置200と通信可能に接続された情報処理装置から指示されるものとする。
一方、搬送停止が指示されていないと判定した場合(S307で「停止指示なし」の場合)、制御部45は、S308に処理を進める。
S308において、制御部45は、給紙位置原稿検知センサ3を確認して、給紙口の位置に原稿があって装置内に原稿を給紙できる状態にあるか否かを判定する。
給紙口の高さまで原稿が達していない等のため、給紙口の位置に原稿がないと判定した場合(S308で「原稿位置に原稿なし」の場合)、制御部45は、S309に処理を進める。S309において、制御部45は、原稿台1を上昇制御して給紙口まで原稿が達するよう制御し、S308に処理を戻す。
一方、給紙口の高さまで原稿が達しており、給紙口の位置に原稿があると判定した場合(S308で「原稿位置に原稿あり」の場合)、制御部45は、S310に処理を進める。S310において、制御部45は、原稿台1を停止制御し、S311に処理を進める。
給紙位置に原稿が達している状態で、制御部45は、S311において、ピックアップローラ4を駆動して、原稿を一枚給紙して画像読取を実行する。画像読取は、上述のように原稿読取部43の原稿読取センサ14,15により行われる。
原稿を一枚給紙した後、制御部45は、S312において、原稿台1の原稿束が取り去られたか否かを確認する。原稿台1の原稿束が取り去られた場合、例えば図21(a)の状態から図21(b)の状態のように原稿台1の状態が変化する。なお、S312の処理(原稿台原稿束取り去り判定処理)の詳細は、後述する図4に示す。そして、原稿台1の原稿束が取り去られていないと判定した場合(S312で「原稿束が取りさられていない」の場合)、制御部45は、S307に処理を戻す。
一方、原稿台1の原稿束が取り去られたと判定した場合(S312で「原稿束が取りさられた」の場合)、制御部45は、S313に処理を進める。ここでの原稿束が取り去られたとの判定は、必ずしもすべての原稿が取り去られた状態でなくても良く、例えば可動式のレバーなどによってあらかじめ設定された量以上の原稿がまとめて取り去られたことを検出した状態であっても良い。
S313において、制御部45は、例えば図21(c)に示すように、原稿台1を下降して設定位置に移動し、待機状態に移行する。この待機状態(S313)で、制御部45は、S314において、搬送停止指示があるか否かを判定する。搬送停止指示があったと判定した場合(S314で「停止指示あり」の場合)、制御部45は、制御部45は、搬送処理を終了する(S315)。
一方、搬送停止指示がなく且つ原稿台原稿検知センサ1Aにより原稿台1に原稿が積載されたことを確認したと判定した場合(S314で「停止指示なし&原稿台原稿あり」の場合)、制御部45は、例えば図21(d)のように原稿の継ぎ足しが行われたと判断し、S307に処理を戻し、原稿の搬送を再開するように制御する。この場合、S309において図21(e)のように原稿台が上昇制御され、原稿が給紙可能になる。なお、制御部45は、S314のタイミングで、不図示の操作部又は情報処理装置から搬送再開指示があったことを確認した場合に、S307に処理を戻し、原稿の搬送を再開するように制御してもよい。
なお、従来の装置では、S311で原稿を一枚給紙した後、S307の搬送停止指示確認に戻る構成であった。しかし、本実施形態の装置では、S311で原稿を一枚給紙した後に、S312、S313、S314までの処理を実行する。本実施形態においてS312で原稿台1の原稿束が取り去られたか否かを確認するのは、装置操作者が原稿台1に原稿束を追加しようとしているか否かを判定するためである。ある程度の分量の原稿束が原稿台1に積載されている状態に、さらに原稿束を追加する場合、装置操作者は、原稿台1の原稿束をいったん取り除いて、追加する原稿束を重ね、原稿台1に積載し直すことがある。
原稿台1に原稿を積載し直す際、原稿台1が下がっていれば装置の操作者が容易に原稿を積載し直すことができるため、本実施形態では原稿台1の原稿束が取り除かれたことを確認して原稿台1を下降させている。なお、設定位置の一例としては、原稿台1から原稿が取り除かれた位置から例えば原稿を追加で100枚載置可能な位置など、予め設定された所定量原稿台1を下げた位置でも良いし、原稿台1から原稿が取り除かれた位置と初期位置(最下段)との間まで一旦下げるような構成であっても良い。
なお、上記S312における原稿台に積載された原稿束が取り去られたか否かの判定は、第1実施形態では、原稿台が給紙位置から規定量以上離れた位置において原稿台原稿検知センサ1Aが原稿を検知しなくなったか否かの検知結果を基に判定している。例えば、判定基準を原稿50枚とすれば厚さ0.1mmの原稿で5mm程度の積載量で考えられるため、上記の規定量を5mmに設定する。以下、図4を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態の原稿台原稿束取り去り判定処理>
図4は、第1実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理の一例を示すフローチャートである。
まずS401において、制御部45は、原稿台原稿束取り去り判定処理を開始し、S402に処理を進める。
S402において、制御部45は、原稿台1の位置が、原稿台1の可動範囲の最上部である給紙位置から規定量以上離れているか否かを判定する。上述のように、この規定量は、原稿読取装置が給送できる原稿の最大厚みの数倍から数十倍程度の大きい値とする。例えば、給送できる原稿の最大厚みが0.1mmである原稿読取装置の場合、50枚以上の原稿束を取り除かれた条件に基づいて継ぎ足し給紙することを想定すれば、規定量は5mmとなる。つまり、原稿台1が最上部の位置から5mm以上離れている状態であるか否かを判定することになる。
なお、原稿台1の位置は、例えば、原稿台駆動モータ2がステッピングモータの場合では制御ステップ数をカウントする方法や、原稿台1の位置を光学センサで検出する方法などで実現可能である。そして、記憶装置(制御部45内のROM等)に記憶された規定量と現在の原稿台の位置を比較することで、原稿台1の位置が給紙位置から離れているか否かを判定すればよい。
上記S402において、原稿台1の位置が、原稿台1の可動範囲の最上部である給紙位置から規定量以上離れていると判定した場合(S402で「離れている」の場合)、制御部45は、S403に処理を進める。
原稿台1の位置が給紙位置から規定量以上離れている状態において、制御部45は、S403において、原稿台1に原稿が積載されているか否かを確認する。
上記S403において、原稿台1に原稿が積載されていないと判定した場合(S403で「原稿なし」の場合)、制御部45は、S404に処理を進める。
S404において、制御部45は、原稿台1の原稿束が取り去られたと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをセットして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S405)。なお、このフラグは、例えば制御部45内のRAMに記憶されているものとする。なお、S404において原稿が取り去られたと判定するための条件であるS403における原稿台原稿検知確認については、必ずしもすべての原稿が取り去られたときに限らず、原稿台の位置に対して原稿台に積載されている量が少ないと判定されたことなどを条件としても良い。
一方、上記S403において、原稿台1に原稿が積載されていると判定した場合(S403で「原稿あり」の場合)、制御部45は、S406に処理を進める。
また、上記S402において、原稿台1の位置が、原稿台1の可動範囲の最上部である給紙位置から規定量以上離れていないと判定した場合(S402で「離れていない」の場合)、制御部45は、S406に処理を進める。
S406において、制御部45は、原稿台1の原稿束が取り去られていないと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをクリアして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S405)。
以上のように、第1実施形態によれば、シート給送中に、原稿台に積載された原稿が任意の量の束で取り去られたことを判定し、原稿台を待機位置に移動させることにより、原稿を継ぎ足すことの容易なシート給送装置を提供することができる。
また、原稿台を待機位置に移動させた後、原稿台1に原稿が積載されたことを検知することで給紙を再開させるよう制御することにより、原稿を継ぎ足してから速やかに給紙を再開できるシート給送装置を提供することができる。
また、原稿台を待機位置に移動させた後、装置操作部等から給紙の再開または中止の指示を基に、給紙を再開または中止させるよう制御することにより、原稿を継ぎ足さずに給紙を中止することも可能なシート給送装置を提供できる。
〔第2実施形態〕
<第2実施形態の原稿台原稿束取り去り判定処理>
図5は、第2実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まずS501において、制御部45は、原稿台原稿束取り去り判定処理を開始し、S502に処理を進める。
S502において、制御部45は、給紙位置原稿検知センサ3を用い、給紙位置で原稿を検知できるか否かを判定する。なお、S502で原稿を検知できなくなる要因としては、原稿を一枚給紙したために微小な量ではあるが原稿積載量が減少すること、あるいは、原稿台1から原稿束が取り去られて原稿積載量が減少すること等が挙げられる。
上記S502において、給紙位置で原稿を検知できないと判定した場合(S502で「原稿なし」の場合)、制御部45は、S503に処理を進める。
S503において、制御部45は、わずかな量だけ原稿台1を上昇させるように制御し、S504に処理を進める。
S504において、制御部45は、原稿台1をわずかな量だけ上昇させたことにより給紙位置で原稿を検知したか否かを判定する。上記わずかな量とは、少なくとも原稿読取装置200が給送できる原稿の最大厚みより大きい規定量とする。原稿台1をわずかな量だけ上昇させても給紙位置で原稿を検知できないと判定した場合(S504で「給紙位置に原稿が来ない」の場合)、制御部45は、S505に処理を進める。
S505において、制御部45は、原稿台1の原稿が取り去られたと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをセットして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S506)。
例えば、原稿の最大厚さが0.5mmより小さい場合、0.5mm上昇させて給紙位置に原稿が来なければ、原稿台の原稿が取り去られたと判定する。ここで、給紙部周辺の寸法誤差や、検知に使用するセンサの感度ばらつきや、原稿台の移動の制御ばらつきを考慮して0.5mmにマージンを付与した量上昇させて判定してもよい。例えば、原稿を継ぎ足す際のレスポンスよりも原稿取り去りの判定制度を優先する場合、原稿の最大厚さの0.5mmをはるかに上回る量を移動させて、給紙位置に原稿が来なければ、原稿台の原稿が取り去られたと判定するようにしてもよい。
一方、上記S504において、原稿台1が規定量上昇しないうちに給紙位置で原稿を検知できたと判定した場合(S504で「上昇中に原稿検知」の場合)、制御部45は、S507に処理を進める。
また上記S502において、給紙位置で原稿を検知できたと判定した場合(S502で「原稿あり」の場合)にも、制御部45は、S507に処理を進める。
S507において、制御部45は、原稿台1の原稿束が取り去られていないと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをクリアして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S506)。
以上のような構成により、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏し、原稿を継ぎ足すことの容易なシート給送装置を提供することができる。
〔第3実施形態〕
<第3実施形態の原稿台原稿束取り去り判定処理>
図6は、第3実施形態におけるに原稿台原稿束取り去り判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まずS601において、制御部45は、原稿台原稿束取り去り判定処理を開始し、S602に処理を進める。
S602において、制御部45は、原稿積載量検知部(不図示)を用いて、原稿台1の原稿積載量を取得する。原稿積載量検知部では、この積載量を、原稿台1に設けられた重量検知センサ(不図示)などで質量を検知することで検知してもよいし、原稿台の上方から測距センサ(不図示)などで原稿の積載高さを検知することで検知してもよい。
上記S602で原稿積載量を取得した後、制御部45は、S603において、前回の判定時に取得した積載量と、今回S602で取得した積載量とを比較し、前回と今回の積載量の差が規定量よりも大きいか小さいかを判定する。
積載量を質量で検知する構成の場合は、規定量を原稿の質量の数倍から数十倍程度の大きい値とする。例えばA4サイズの原稿1枚の質量を4gと考えれば、前回と今回の積載量の差が200g、つまりA4サイズの原稿50枚分の質量を規定量とする。
また、原稿台の上方から測距センサなどで原稿の積載高さを検知する構成の場合は、規定量を原稿の最大厚みの数倍から数十倍程度の大きい値とする。例えば、給送できる原稿の最大厚みが0.1mmと考えれば、前回と今回の積載量の差が5mm、つまり原稿50枚分の質量を規定量とする。
上記S602において、前回と今回の積載量の差が規定量よりも大きいと判定した場合(S602で「差が大きい」の場合)、制御部45は、S604に処理を進める。
S604において、制御部45は、原稿台1の原稿が取り去られたと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをセットして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S605)。
一方、上記S602において、前回と今回の積載量の差が規定量よりも大きくないと判定した場合(S602で「差が小さい」の場合)、制御部45は、S606に処理を進める。
S606において、制御部45は、原稿台1の原稿が取り去られていないと判定し、「原稿束が取り去られた」というフラグをクリアして、原稿台原稿束取り去り判定処理を終了する(S605)。
以上の構成により、第3実施形態によれば、第1、2実施形態と同様の効果を奏し、原稿を継ぎ足すことの容易なシート給送装置を提供することができる。
なお、上述した第1~3実施形態では、原稿を取り去られたか否かを、原稿読取装置200が自身で判定して、原稿台を下降制御する構成について説明した。しかし、原稿読取装置200の不図示の操作部又は情報処理装置等からの原稿継ぎ足し指示を受けることによって、原稿台を待機位置へ移動させる制御を実行するように構成してもよい。
また、原稿台を下降させて原稿の継ぎ足しを待機している状態が長く、予め設定した待機時間を超えた場合は、装置操作者に対して搬送を継続するか否かの指示を促すメッセージを不図示の操作部又は情報処理装置等に表示させてもよいし、自動で待機状態を終了して搬送を終了させてもよい。また、待機中に装置操作者から搬送終了を受けることにより、制御部45が、搬送を終了するように制御してもよい。
以上のように、第1~3実施形態では、シート給送中に、原稿台が原稿台の移動できる最上部位置から任意の量より離れた位置において原稿台原稿検知センサ1Aが原稿を検知しなくなることで、あるいは、給紙位置原稿検知センサ3が原稿を検知しない状態から給送できる原稿の最大厚さ以上原稿台を上昇させても原稿を検知しない状態のままであることで、あるいは、原稿積載量の急激な減少を原稿積載量検知部(不図示)で検知することで、原稿台を待機位置に移動させるように制御する。このような構成により、例えば、大量の原稿を給送することを想定して、給紙原稿台が移動式になっているシート給送装置にて、給紙原稿台に積載された原稿を給紙していて未だ数十枚の原稿束が原稿台に残っている状態で更に原稿束を継ぎ足そうとした場合、装置操作者がいったん原稿台に残った原稿束を取り除いて追加の原稿束を重ね、まとめて原稿台に積載し直そうとした場合であっても、容易に原稿を継ぎ足して速やかに給紙を再開することを可能にする。
以下、第4~8実施形態において、原稿読取装置と情報処理装置が接続するシステムについて説明する。
〔第4実施形態〕
<システム>
図7は、第4実施形態を示す原稿読取装置と情報処理装置が接続するシステムの一例を説明する図である。
図7に示すように、原稿読取装置200は、ホストコンピュータ等の情報処理装置210とI/Fを介してケーブル220で接続されている。本実施形態では、ケーブル220は、USB等のシリアル通信ケーブル等を想定して記載されているが、それに限定されるものではない。例えば、Wi-Fi等の無線通信により接続されていてもよいし、また直接接続されている必要もなく、或るネットワークを介して接続されていてもよい。情報処理装置210は、PCでもよいし、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等でもよい。
なお、原稿読取装置200のハードウェア構成は、図1、図2に示した構成とする。
<制御動作>
図8は、第4実施形態を示す原稿読取装置200への電源投入から装置の初期動作までの一例を示すフローチャートである。なお、図8及び後述する図9~図11に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
電源が投入されると、原稿読取装置200の制御部45は、S801において、原稿台1の位置を検出するために、原稿台ホームポジション検出を実行する。
ホームポジションを検出した後、制御部45は、S802において、原稿読取装置に予め設定された位置(設定位置)に原稿台を移動し、S803において、待機状態に移る。
続いて、図9~図12を用いて、情報読取装置210から原稿の読取開始が指示されてから読取完了するまでの情報処理装置210の処理、及び、原稿読取装置200の継ぎ足し処理を含む制御動作を説明する。
図9は、情報読取装置210から原稿の読取開始が指示されてから読取完了するまでの原稿読取装置200の制御動作の一例を説明するフローチャートである。
原稿読取装置200では、制御部45が、情報読取装置210からの原稿の画像読取指示の受信を監視する(S901)。画像読取指示を受信すると(S901でYesの場合)、制御部45は、画像読取処理のためS902に処理を進める。
S902において、制御部45は、原稿台原稿検知センサ1Aを確認して、原稿台1に原稿が載置されているか否かを判定する。
上記S902において、原稿台1に原稿が載置されていないと判定した場合(S902でYesの場合)、制御部45は、画像読取処理を終了する。この際、制御部45は読取完了を情報処理装置210に通知してもよい。
上記S902において、原稿台1に原稿が載置されていると判定した場合(S902でYesの場合)、制御部45は、S903に処理を進める。
S903において、制御部45は、原稿を給紙するため、給紙位置原稿台移動処理を実行する。ここで図10を用いて、給紙位置原稿台移動処理について説明する。
図10は、図9のS903で示される給紙位置原稿台移動処理の一例を説明するフローチャートである。
上述した図9のS902で原稿台1に原稿が載置されていることを検出した原稿読取装置200では、S1001において、制御部45が、給紙位置で原稿が検知されているか否かを確認する。具体的には、上述したように給紙位置原稿検知センサ3の検知結果に基づき確認する。
上記S1001において、給紙位置で原稿が検知されていないと判定した場合(S1001でNoの場合)、制御部45は、S1003に処理を進める。
S1003において、制御部45は、原稿台1が停止中か否かを確認する。原稿台1が停止中であると判定した場合(S1003でYesの場合)、制御部45は、S1005に処理を進める。
S1005において、制御部45は、原稿台駆動モータ2を制御して、原稿を給紙口に移動させるべく、原稿台1を上昇させ、S1001に処理を戻す。これにより、再度、給紙位置で原稿が検出されるか否かが確認される。
一方、上記S1003において、原稿台1が既に稼働中である(停止中でない)と判定した場合(S1003でNoの場合)、制御部45は、そのままS1001に処理を戻す。
そして上記S1001において、給紙位置で原稿が検知されていると判定した場合(S1001でYesの場合)、制御部45は、S1002に処理を進める。
S1002において、制御部45は、原稿台1が稼動中か否かを確認する。原稿台1が稼動中と判定した場合(S1002でYesの場合)、制御部45は、S1004に処理を進める。
S1004において、制御部45は、原稿台駆動モータ2を制御して速やかに原稿台1を停止させ、給紙位置原稿台移動処理を完了し、図9に処理を戻す。
一方、上記S1002において、制御部45は、原稿台1が稼動中でない(停止中である)と判定した場合(S1002でNoの場合)、制御部45は、そのまま給紙位置原稿台移動処理を完了し、図9に処理を戻す。
以下、図9の説明に戻る。
上述したS903の給紙位置原稿台移動処理(図10)が完了すると、制御部45は、S904に処理を進める。
上記S903によって給紙位置で原稿が検出されるようになった原稿読取装置200では、S904において、制御部45が、原稿を1枚給紙して画像読取を実行する。原稿読取装置200が1枚給紙して行う画像読取処理については、前述している通りであり、ここでは割愛する。なお、原稿読取装置200は、ここで原稿から読み取った画像を、読取指示元の情報処理装置210に送信する。
次にS905において、制御部45は、原稿台原稿検知センサ1Aを確認して、原稿台1から原稿が無くなったか否かを判定する。原稿台1に原稿があると判定した場合(S905でNoの場合)、制御部45、次原稿を給紙すべく、S903に処理を戻す。
一方、原稿台1から原稿が無くなったと判定した場合(S905でYesの場合)、制御部45は、S906に処理を進める。
S906において、制御部45は、継ぎ足し処理を実行する。ここで図11を用いて、継ぎ足し処理について説明する。
図11は、図9のS906で示される継ぎ足し処理の一例を説明するフローチャートである。
まずS1101において、制御部45は、継ぎ足しモードへ移行するか否かを判定する。この判定処理では、原稿台1に載置されている原稿束が操作者により引き抜かれたと判定した場合に継ぎ足しモードへ移行すると判定し、原稿台1に載置されている原稿束が操作者により引き抜かれていないと判定した場合に継ぎ足しモードへ移行しないと判定する。なお、原稿台1に載置されている原稿束が操作者により引き抜かれたか否かを判定する方法は、例えば上述した第1~3実施形態の図4~図6で示した方法を用いるものとする。
継ぎ足しモードへ移行すると判定した場合(S1101でYesの場合)、制御部45は、内部的な継ぎ足しモードへの移行のみで継ぎ足し処理を完了したのちに、図9に処理を戻す。
なお、継ぎ足しモードでは、制御部45は、原稿台1を下降して設定位置に移動させ、待機状態に移行し、操作者により継ぎ足し作業が行われるのを待つ。
一方、継ぎ足しモードへの移行をしないと判定した場合(S1101でNoの場合)、制御部45は、S1102に処理を進める。S1102において、制御部45は、次原稿の給送を試みるが、図9のS902で給紙位置に原稿がいないことがすでに判明しているため、原稿台1に給紙する原稿がないことを示す「紙無しエラー」を、情報処理装置210に対して送信して、継ぎ足し処理を完了し、図9に処理を戻す。
以下、図9の説明に戻る。
上述したS906の継ぎ足し処理(図11)が完了すると、制御部45は、S907に処理を進める。
S907において、制御部45は、情報処理装置210から読取終了指示がないかいどうか確認する。情報処理装置210から読取停止指示がなかったと判定した場合(S907でNoの場合)、制御部45は、S908に処理を進める。
S908において、制御部45は、操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了しているか否かを確認する。例えば、原稿台原稿検知センサ1Aにより原稿台1に原稿が積載されたことを確認した場合に継ぎ足し作業が完了したと判定してもよいし、不図示の操作部又は情報処理装置210から搬送再開指示や継ぎ足し作業完了指示があったことを確認した場合等に継ぎ足し作業が完了したと判定してもよい。
まだ操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了していないと判定した場合(S908でNoの場合)、制御部45は、S907に処理を戻す。
一方、上記S908において、すでに操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了していると判定した場合(S908でYesの場合)、制御部45は、S902に処理を戻す。
また、上記S907において情報処理装置210から読取終了指示があったと判定した場合(S907でNoの場合)、制御部45は、画像読取処理を完了する。
以下、図12を用いて、原稿読取装置200に対して画像の読取指示を行う情報処理装置210側の処理について説明する。
図12は、原稿読取装置200とケーブル220を介して接続されている情報処理装置210の制御動作の一例を説明するフローチャートである。なお、図12に示すフローチャートの処理は、情報処理装置210の不図示のCPUがROM、HDD又はSSD等の記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、情報処理装置210は、原稿読取装置200に対して画像の読取開始指示を行い(S1201)、画像情報の受信を待機する(S1202)。画像情報を受信したと判定した場合(S1202でYesの場合)、情報処理装置210は、画像情報の受信を継続する。
一方、画像情報を受信していないと判定した場合(S1202でNoの場合)、情報処理装置210は、S1203に処理を進める。
S1203において、情報処理装置210は、原稿読取装置200から画像情報の代わりにエラーの受信があったか否かを判定する。エラーを受信していないと判定した場合(S1202でNoの場合)、情報処理装置210は、S1204に処理を進める。
S1204において、情報処理装置210は、操作者による読取終了操作の有無を確認する。操作者による読取終了操作があったか否かを判定する。操作者による読取終了操作がないと判定した場合(S1204でNoの場合)、情報処理装置210は、S1202に処理を戻す。
一方、上記S1204において、操作者による読取終了操作があったと判定した場合(S1204でYesの場合)、情報処理装置210は、S1205に処理を進める。
また、上記S1205において、エラーを受信したと判定した場合(S1202でYesの場合)にも、情報処理装置210は、S1205に処理を進める。
S1205において、情報処理装置210は、読取処理を終了すべく、原稿読取装置200に対して、読取終了指示を送信し、本フローチャートの処理を終了する。
なお、図示しないが、情報処理装置210は、S1204のタイミング等で、原稿読取装置200から読取完了の通知があったことを確認した場合には、そのまま本フローチャートの処理を終了する。
以上のように、第4実施形態では、画像読取中(すなわち原稿束の給送処理中)に原稿台に載置されている原稿束が引き抜かれたことによって、継ぎ足しモードに移行し、画像読取装置が原稿の給送を停止したとしても、情報処理装置はエラーと誤判定することなく、操作者による原稿台への原稿束の再セットを待機できるようにするように構成する。このような構成により、原稿の継ぎ足し状態を情報処理装置に正しく把握させ、操作者による原稿の継ぎ足し作業を円滑に実施させることができる。従って、課題であった「画像読取装置にとっては継ぎ足し中と判断して画像読取を休止しているのにも拘らず情報処理装置や操作者が、画像読取装置が継ぎ足し中であることを判断できずにエラー処理等を実行することで画像読取処理を継続させることができなくなる」といった事態の発生を防止し、操作者にとって利便性を高めることができる。
〔第5実施形態〕
第5実施形態では、図9のS906の継ぎ足し処理が第4実施形態と異なる。
図13は、第5実施形態の継ぎ足し処理(図9のS906に対応)の一例を説明するフローチャートであり、図11と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。なお、図13に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
第5実施形態では、制御部45は、S1101において、継ぎ足しモードへ移行すると判定した場合(S1101でYesの場合)、S1301に処理を進める。S1301において、制御部45は、継ぎ足しモードに移行した旨を、情報処理装置210に対して通知して、第5実施形態の継ぎ足し処理を完了する。
図14は、第5実施形態における情報処理装置210の制御動作の一例を説明するフローチャートであり、図12と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。なお、図14に示すフローチャートの処理は、情報処理装置210の不図示のCPUがROM、HDD又はSSD等の記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
第5実施形態では、情報処理装置210は、S1204において、操作者による読取終了操作がないと判定した場合(S1204でNoの場合)、S1401に処理を進める。
S1401において、情報処理装置210は、原稿読取装置200から原稿読取装置200が継ぎ足しモード中である旨の情報を受信しているか否かを確認する。原稿読取装置200から原稿読取装置200が継ぎ足しモード中である旨の情報を受信していないと判定した場合(S1401でNoの場合)、情報処理装置210は、S1202に処理を戻す。
一方、上記S1401において、原稿読取装置200から原稿読取装置200が継ぎ足しモード中である旨の情報を受信していると判定した場合(S1401でYesの場合)、情報処理装置210は、S1402に処理を進める。
S1402において、情報処理装置210は、情報処理装置210側の継ぎ足し処理を実行する。情報処理装置210側の継ぎ足し処理としては、例えば、情報処理装置210の表示部(LCD画面等)に、原稿読取装置200が継ぎ足しモードに移行しており、操作者による原稿の継ぎ足しを目的とした原稿束の再セットを促すための表示を行うことなどが考えられる。
上記S1402の情報処理装置210側の継ぎ足し処理の後、情報処理装置210は、S1202に処理を戻す。
以上のように、第5実施形態によれば、情報処理装置の表示部に、操作者による原稿の継ぎ足しを目的とした原稿束の再セットを促すための表示等を行うことにより、操作者による原稿の継ぎ足し作業を円滑に実施させることができる。また、情報処理装置の表示部において、操作者が選択可能な複数の選択肢を表示し、それに対する操作者の入力操作を受け付けた結果に応じた処理を実行しても良い。例えば、情報処理装置の表示部に対し、「継ぎ足し」、「再開」、「中止」などを表示でき、それらに対して操作者が後の処理を入力操作することによって、操作者の意図した動作を画像読取装置に実行させることができる。
〔第6実施形態〕
第6実施形態では、図9のS906の継ぎ足し処理が第4,5実施形態と異なる。
第6実施形態では、所定時間以上、継ぎ足しモードが継続されていた場合、エラーとして画像読取処理を終えるタイムアウト機能を有する。
図15は、第6実施形態における原稿読取装置200の制御動作の一例を説明するフローチャートであり、図9と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
図16は、第6実施形態の継ぎ足し処理(図9のS906に対応)の一例を説明するフローチャートであり、図11と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。なお、図15及び図16に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まず図16を用いて、第6実施形態における継ぎ足し処理について説明する。
第6実施形態では、制御部45は、図16のS1101において、継ぎ足しモードへ移行すると判定した場合(S1101でYesの場合)、S1601に処理を進める。S1601において、制御部45は、現在時間を継ぎ足しモードへ移行した時間として記録する。時間を記録する場所は、例えば制御部45内のRAM等が一般的であるが、特に限定されるものではない。
次に図15のフローチャートについて図9と異なる点のみ説明する。
第6実施形態では、制御部45は、図15のS908において、まだ操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了していないと判定した場合(S908でNoの場合)、S1501に処理を進める。
S1501において、制御部45は、図16のS1601で記録された継ぎ足しモード移行時間と、予め規定されていた所定時間とを比較する。
上記比較の結果、継ぎ足しモード移行時間から所定時間経過していないと判定した場合(S1501でNoの場合)、制御部45は、情報処理装置210から読取終了の指示があったか否かを確認するためにS906に処理を戻す。
一方、上記S1501において、継ぎ足しモード移行時間から所定時間経過していると判定した場合(S1501でNoの場合)、制御部45は、S1502に処理を進める。
S1502において、制御部45は、画像読取処理の中断を情報処理装置210に対して通知するために紙無しエラーを送信し、情報処理装置210から読取終了指示が送信されてくることを待つためにS906に処理を戻す。
以上のように、第6実施形態によれば、所定時間以上、継ぎ足しモードが継続されていた場合、エラーとして画像読取処理を終えるタイムアウト機能を有することにより、操作者が原稿の継ぎ足し作業を容易に中止することもできる。なお、S1502において、紙無しエラーを送信した後に、例えば情報処理装置の表示部に対して操作者が選択可能な選択肢を表示することができる。例えば「継ぎ足し」、「再開」、「中止」などを表示することができ、「継ぎ足し」が選択された場合には、所定時間のカウントを0に戻すと共に再度カウントを開始して待機状態とする。「再開」が選択された場合には、原稿台を上昇させて給紙を再開する。「中止」が選択された場合には、読取動作を終了する。
〔第7実施形態〕
第7実施形態では、図9のS906の継ぎ足し処理が第4~6実施形態と異なる。
第7実施形態では、原稿読取装置200が継ぎ足しモード移行した後、選択可能な処理を提示し、操作者によって選択された処理に応じた動作をするように構成する。
図17は、第7実施形態における原稿読取装置200の制御動作の一例を説明するフローチャートであり、図9と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
図18は、第7実施形態の継ぎ足し処理(図9のS906に対応)の一例を説明するフローチャートであり、図11と同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明を省略する。なお、図17、図18及び後述する図19に示すフローチャートの処理は、制御部45のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まず図18を用いて、第7実施形態における継ぎ足し処理について説明する。
第7実施形態では、制御部45は、図18のS1101において、継ぎ足しモードへ移行すると判定した場合(S1101でYesの場合)、継ぎ足しモードへ移行し、S1801に処理を進める。S1801において、制御部45は、原稿読取装置200に備えられた表示部(不図示)に、操作者が選択可能な処理を列挙し、選択を促す。操作者が選択可能な処理の一例として、「画像読取処理の停止指示」、「画像読取処理の継続指示」、「原稿束の更なる継ぎ足し処理」の3つが挙げられる。
次に図17のフローチャートについて図9と異なる点のみ説明する。
第7実施形態では、制御部45は、図15のS908において、まだ操作者による原稿の継ぎ足し作業が完了していないと判定した場合(S908でNoの場合)、S1701に処理を進める。
S1701において、制御部45は、図18のS1801で表示された処理が操作者によって選択されたか否かを確認する。確認の結果、表示された処理が操作者によってまだ選択されていないと判定した場合(S1701でNoの場合)、制御部45は、情報処理装置210から読取終了の指示があったか否かを確認するため、S907に処理を戻す。
一方、上記S1701において、操作者によって表示された処理のうちいずれかが選択されたと判定した場合(S1701でYesの場合)、制御部45は、S1702に処理を進める。
S1702において、制御部45は、指定処理を実行し、S902に処理を戻す。
図19は、原稿読取装置200が実行する指定処理を示すフローチャートである。
図19は、図17のS1702に示した指定処理の一例を説明するフローチャートである。
まずS1900において、制御部45は、操作者によって指定された処理が画像読取処理の継続指示であるか否かを確認する。画像読取処理の継続指示であると判定した場合(S1900でYesの場合)、制御部45は、継ぎ足しモードを終了させ、指定処理を完了する。
一方、上記S1900において、操作者によって指定された処理が画像読取処理の継続指示でないと判定した場合(S1900でNoの場合)、制御部45は、S702に処理を進める。
S1902において、制御部45は、操作者によって指定された処理が原稿束の更なる継ぎ足し処理であるか否かを確認する。原稿束の更なる継ぎ足し処理であると判定した場合(S1902でYesの場合)、制御部45は、S1903に処理を進める。
S1903において、制御部45は、原稿台1が降下可能か否かを確認する。これは、原稿台1をさらに降下させれば、操作者はより多くの原稿束を原稿台1に載置させることが可能だからである。
上記S1903において、原稿台1が降下可能であると判定した場合(S1903でYesの場合)、制御部45は、S1904に処理を進める。
S1904において、制御部45は、原稿台1を降下させて、指定処理を完了する。なお、降下させる位置は、原稿台1のホームポジション位置まで下降させても構わないし、段階的に下降させても構わない。
一方、上記S1903において、原稿台1が降下不可能であると判定した場合(S1903でNoの場合)、制御部45は、そのまま指定処理を終了する。
また、上記S1902において、操作者によって指定された処理が原稿束の更なる継ぎ足し処理でないと判定した場合(S1902でNoの場合)、制御部45は、S1905に処理を進める。
S1905において、制御部45は、画像読取処理の停止指示が選択されたか否かを確認する。画像読取処理の停止指示が選択されたと判定した場合(S1905でYesの場合)、制御部45は、S1906に処理を進める。
S1906において、制御部45は、原稿台1が初期位置(例えば上述した設定位置)か否かを確認する。原稿台1が初期位置でないと判定した場合(S1906でYesの場合)、制御部45は、S1907に処理を進める。
S1907において、制御部45は、原稿台1を初期位置に移動させ、指定処理を完了する。
一方、上記S1906において、原稿台1が初期位置であると判定した場合(S1906でNoの場合)、制御部45は、そのまま指定処理を完了する。
またS1905において、画像読取処理の停止指示が選択されていないと判定した場合(S1905でNoの場合)、制御部45は、そのまま指定処理を完了する。
以上のように、第7実施形態によれば、原稿読取装置が継ぎ足しモード移行した後、選択可能な処理を提示し、操作者によって選択された処理に応じた動作することにより、画像読取処理の継続、原稿束の更なる継ぎ足し、画像読取処理の停止などの処理を、容易に指示することもできる。
〔第8実施形態〕
第8実施形態では、操作者が選択する処理の列挙は、情報処理装置210の表示部で表示することも可能である。この構成の場合、図14のS1402の情報処理装置側の継ぎ足し処理の中で表示させることが可能である。
図20は、第8実施形態における情報処理装置側の継ぎ足し処理(図14のS1402)の一例を説明するフローチャートである。なお、図20に示すフローチャートの処理は、情報処理装置210の不図示のCPUがROM、HDD又はSSD等の記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
継ぎ足しモードに原稿読取装置200が移行したことを検知した情報処理装置210は、S2000において、表示画面に操作者が選択し得る処理が既に表示されているか否か確認する。まだ表示されていないと判定した場合(S2000でNoの場合)、情報処理装置210は、S2001に処理を進める。S2001において、情報処理装置210は、操作者が選択し得る処理を表示部に表示し、S2002に処理を進める。
一方、操作者が選択し得る処理が既に表示されていると判定した場合(S2000でYesの場合)、情報処理装置210は、そのままS2002に処理を進める。
S2002において、情報処理装置210は、S2001で表示した処理が操作者によって選択されているか否かを確認する。表示された処理が操作者によってまだ選択されていないと判定した場合(S2002でNoの場合)、情報処理装置210は、情報処理装置側の継ぎ足し処理を完了する。
一方、上記S2002において、表示された処理が操作者によって既に選択されていると判定した場合(S2002でYesの場合)、情報処理装置210は、S2003に処理を進める。
S2003において、情報処理装置210は、操作者によって指定された処理が画像読取処理の継続指示であるか否かを確認する。画像読取処理の継続指示であると判定した場合(S2003でYesの場合)、情報処理装置210は、S2004に処理を進める。S2004において、情報処理装置210は、原稿読取装置200に対して継ぎ足しモード完了の指示を行い、情報処理装置側の継ぎ足し処理を完了する。
一方、上記S2003において、操作者によって指定された処理が画像読取処理の継続指示でないと判定した場合(S2003でNoの場合)、情報処理装置210は、S2005に処理を進める。
S2005において、情報処理装置210は、操作者によって指定された処理が原稿束の更なる継ぎ足し処理であるか否かを確認する。原稿束の更なる継ぎ足し処理であると判定した場合(S2005でYesの場合)、情報処理装置210は、S2006に処理を進める。S2006において、情報処理装置210は、原稿読取装置200に対して原稿台降下の指示を行い、情報処理装置側の継ぎ足し処理を完了する。
一方、上記S2005において、操作者によって指定された処理が原稿束の更なる継ぎ足し処理でないと判定した場合(S2005でNoの場合)、情報処理装置210は、S2007に処理を進める。
S2007において、情報処理装置210は、画像読取処理の停止指示が選択されたか否かを確認する。画像読取処理の停止指示が選択されたと判定した場合(S2007でYesの場合)、情報処理装置210は、S2008に処理を進める。S2008において、情報処理装置210は、原稿台の初期位置(例えば上述した設定位置)への移動指示を行い、情報処理装置側の継ぎ足し処理を完了する。
一方、上記S2007において、画像読取処理の停止指示が選択されていないと判定した場合(S2007でNoの場合)、情報処理装置210は、情報処理装置側の継ぎ足し処理を完了する。
以上のように、第8実施形態によれば、原稿読取装置に操作者が選択し得る処理を列挙、表示する表示部がなかったとしても、画像読取処理の継続、原稿束の更なる継ぎ足し、画像読取処理の停止などの処理を、情報処理装置側から容易に指示することもできる。
以上示したように、各実施形態によれば、操作者による原稿の継ぎ足し動作を円滑に実施させることができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施形態)
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明のように、原稿を継ぎ足しながら原稿の給搬送を継続的に行っていくと、装置本体から排出される原稿の量も増えていくことになる。そのため、本発明では、装置本体において給送、又は搬送あるいは装置本体から排出した原稿の数(処理枚数)を装置本体に設けた原稿検知センサなどを利用してカウントし、原稿のカウント数が原稿排出先となる原稿積載台の最大積載容量を超えないように、原稿の給搬送を一時停止し、ユーザに報知するようにする。そして、ユーザは、原稿積載台から排出済みの原稿束を取り除いた後、装置本体の操作部等による操作指示を行い、原稿のカウント数をリセットしつつ原稿の給搬送を再開するようにしてもよい。あるいは、本発明では、原稿排出先となる原稿積載台における原稿の積載量を検知する原稿積載検知センサを設け、その原稿積載検知センサの検知結果に基づいて原稿の給搬送を停止するようにしてもよい。これにより、原稿の継ぎ足しを行ったことで排出される原稿が原稿積載台の最大積載容量を超えて排出されることを防ぐことができ、原稿が原稿積載台から落下したり、あるいは原稿積載台上での整列性が悪くなるといった不都合を未然に防ぐことができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
1 原稿台
1A 原稿台原稿検知センサ
1B ホームポジションセンサ
3 給紙位置原稿検知センサ
4 ピックアップローラ
45 制御部
200 原稿読取装置
210 情報処理装置
220 ケーブル

Claims (12)

  1. シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシート束からシートを順次給送処理するシート給送装置であって、
    ート給送処理中に、前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御手段と、
    前記原稿台に積載されたシートを検知する原稿台シート検知手段と、
    前記原稿台が前記給紙位置から所定の量のシートの束に対応する距離だけ離れた位置を予め記憶する記憶手段と、を有し、
    前記判定手段は、ートの給送処理中に、前記原稿台の位置が、前記記憶手段に記憶された位置以上、前記給紙位置から離れている位置において前記原稿台シート検知手段がシートを検知しなくなった場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定することを特徴とするシート給送装置。
  2. シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシート束からシートを順次給送処理するシート給送装置であって、
    ート給送処理中に、前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御手段と、
    前記給紙位置のシートを検知する給紙位置シート検知手段と、を有し、
    前記判定手段は、ートの給送処理中に、前記給紙位置シート検知手段がシートを検知している状態から検知しない状態に推移した後、給送できるシートの最大厚さ以上、前記原稿台を前記給紙位置方向に移動させても前記給紙位置シート検知手段がシートを検知しない場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定することを特徴とするシート給送装置。
  3. シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシート束からシートを順次給送処理するシート給送装置であって、
    ート給送処理中に、前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御手段と、
    前記原稿台に積載されたシートの束の質量及び積載高さの少なくともいずれか一方を検知する積載量検知手段と、有し、
    前記判定手段は、ート給送処理中に、前記積載量検知手段によりシート積載量が所定の量を超えて減少したことが検知された場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定することを特徴とするシート給送装置。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段により前記原稿台に積載されたシートが束で取り去られたと判定された場合、前記原稿台を前記待機位置に移動させた後、前記原稿台にシートが積載されたことを検知した場合、シート給紙を再開させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. ート給紙の再開又は中止を指示可能な操作手段を有し、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記操作手段から再開または中止の指示を受け付けた場合、ートの給紙を再開または中止させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 前記シート給送装置は、通信可能に接続される情報処理装置からの指示に応じてートの給送処理を実行するものであり、
    前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られていないと判定された場合には、前記情報処理装置に対して、前記原稿台にシートがないことを示す情報を通知し、前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記情報処理装置に対して前記情報を通知しない通知手段を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 前記通知手段は、前記判定手段により前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記情報処理装置に対して、シートの再セット中であることを示す情報を通知することを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。
  8. シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシート束からシートを順次給送処理するシート給送装置の制御方法であって、
    ート給送処理中に、前記原稿台が前記給紙位置から所定の量のシートの束に対応する距離だけ離れた位置として予め記憶された位置以上、前記給紙位置から前記原稿台の位置が離れている位置において、前記原稿台に積載されたシートの束を検知しなくなるか否かによって前記原稿台からシートの束が取り去られたか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とするシート給送装置の制御方法。
  9. シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシート束からシートを順次給送処理するシート給送装置の制御方法であって、
    ート給送処理中に、給紙位置でシートを検知している状態から検知しない状態に推移した後、給送できるシートの最大厚さ以上、前記原稿台を前記給紙位置方向に移動させても前記給紙位置でシートを検出しない場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とするシート給送装置の制御方法。
  10. シートを積載して待機位置から給紙位置までの間を移動可能な原稿台を有し、前記原稿台に積載されているシート束からシートを順次給送処理するシート給送装置の制御方法であって、
    ート給送処理中に、原稿台に積載されたシートの束の質量及び積載高さの少なくともいずれか一方を検知して、シート積載量が所定の量を超えて減少したことが検知された場合に、前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記原稿台を前記待機位置に移動させるように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とするシート給送装置の制御方法。
  11. 前記シート給送装置は、通信可能に接続される情報処理装置からの指示に応じてートの給送処理を実行するものであり、
    前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られていないと判定された場合には、前記情報処理装置に対して、前記原稿台にシートがないことを示す情報を通知し、
    前記判定ステップで前記原稿台からシートの束が取り去られたと判定された場合には、前記情報処理装置に対して前記情報を通知しない通知ステップを有することを特徴とする請求項8~10のいずれか1項に記載のシート給送装置の制御方法。
  12. シート給送装置を制御する制御装置に、請求項8~11のいずれか1項に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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