JP7115736B2 - 継手部材 - Google Patents
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Description
流路側の端部及び流路の側方に開口を有する管体である継手本体と、
前記側方の開口より挿入される挿入部材を備え、
前記挿入部材は、
交換可能な複数の機能部のうち一つを有し、
前記複数の機能部は、
漏洩試験時に取り付けられて排水流路を閉塞する閉塞部と、
漏水試験終了後に前記閉塞部に換えて取り付け可能な逆流防止弁又は通水部材とを有し、
前記機能部は前記挿入部材に対して着脱可能であり、用途に応じて交換可能であることを特徴とする継手部材である。
前記閉塞部と前記逆流防止弁又は前記通水部材は異なる外観を有し、
内部が目視された際において、
前記継手本体内部に取り付けられている前記閉塞部又は前記逆流防止弁又は前記通水部材が、外部から識別可能であることを特徴とする請求項1に記載の継手部材である。
請求項2に記載の本発明によれば、目視確認によって取り付けられている部材が判別可能であるため、試験終了後には確実に閉塞部を交換することが可能となり、施工ミスを防ぐことができる。
請求項3に記載の本発明によれば、継手部材を満空試験用の継手部材として使用することができる。
流入口21は継手本体2の上端に形成された開口であって、上流側の排水配管である配管100が接続されている。又、流出口22は継手本体2の下端に形成された開口であって、下流側の排水配管である配管200が接続されている。
取付口23は継手本体2の側面に形成された開口であって、内周において挿入部材3の溝部311内を摺動する突起24が形成されている。
収納室25は挿入部材3が配置可能な収納空間を有するとともに、その上端であって流入口21下端と連続する位置に取り付け溝26が形成されている。図3に示すように、取り付け溝26は継手本体2が幅方向外側に向けて凸となるように膨出して形成されており、傾斜面27、ガイド部28を有している。傾斜面27は取り付け溝26の上面であって、流入口21下端に形成されているとともに、取付口23へ向かうに従い流入口21側へと傾斜している。従って、傾斜面27は取付口23の軸方向及び後述する挿入部材3の挿入方向に対して傾斜している。又、傾斜面27は挿入部材3の傾斜面36と当接する。ガイド部28は傾斜面27と対向する取り付け溝26の下面であり、挿入部材3が挿入された際、挿入部材3の被ガイド部37と当接することによって、閉塞部4が傾斜面27より離間することを防ぐ。尚、傾斜面27は本実施形態において、挿入部材3の挿入方向と平行に形成されているが、取付口23へ向かうに従い流出口22側へと傾斜しても良い。
蓋部31はその外径が上記取付口23と略同径である円形であって、その外周に突起24が摺動する溝部311が螺刻されている。又、蓋部31は施工完了時において継手本体2から露出する側の側面に取手32が形成されているとともに、取手32と反対の側面において、蓋部31と固定部34が相対回転可能となるように接続される円形の嵌合部33が形成されている。
固定部34は上記嵌合部33と嵌合する爪部35と、収納室25内に配置される傾斜面36及び被ガイド部37を有するとともに、施工完了時において流入口21下端と連続する位置において形成された開口341に閉塞部4が取り付けられている。又、固定部34は爪部35の外周において、取付口23の内周と当接する位置に環状のパッキン38を有するとともに、傾斜面36には、傾斜面27と当接する位置にパッキン39を有している。傾斜面36は固定部34の上面に形成され、収納室25の傾斜面27と同じ角度で傾斜しており、挿入部材3が継手本体2内に配置された際にパッキン39を介して傾斜面27と密接する。被ガイド部37は固定部34の下面に形成され、挿入部材3が継手本体2内に配置された際にガイド部28と当接する。開口341は流入口21の直下に配置される位置において固定部3上下に貫通するように形成されている。開口341の内周には突起状の接続部342が形成されており、当該接続部342と後述する被接続部41によって閉塞部4が取り付けられている。尚、開口341は上流側が縮径しており、閉塞部4が取り付けられた状態において、当該縮径部分の内周面にパッキン40が当接する。これにより、開口341は水密に塞がれている。又、開口341は下端において外向きに突出する鍔部343が形成されている。
閉塞部4は固定部34の開口341に取り付けられた栓体であって、継手本体2内に配置された状態であっても外部から目視可能となるように赤色で着色されている。又、閉塞部4は図5に示すように、上端近傍において上記固定部34の内周に当接するパッキン40が取り付けられているとともに、その外周には上記接続部342が係合する溝状の被接続部41が形成されている。又、閉塞部4は下方に向けて突出する突出部が形成されており、当該突出部は図5に示すように側面視略弧状且つ底面視十字状のリブとなっている。尚、当該閉塞部4の突出部分の形状及び色彩は後述する逆流防止弁6と大きく異なっており、継手本体2を目視した際、継手本体2内に配置されているのが閉塞部4であるか逆流防止弁6であるか容易に判別可能となっている。
まず、配管100と配管200に継手本体2を接着により取り付ける。この時、配管100と配管200は継手本体2を介して排水流路が連通している。
次に、固定部34の開口341に閉塞部4を挿入し、接続部342を被接続部41に押し付けた状態で閉塞部4を回転させる。この時、パッキン40が開口341の内周面に当接し、開口341が水密に塞がれるとともに、突起状の接続部342が溝状の被接続部41内に配置されることで、固定部34に閉塞部4が固定される。
次に、取付口23より挿入部材3を挿入する。尚、当該挿入の際には図2に示すように、取付部62に対して略水平であって、取付部62の軸方向に対して平行となる方向に挿入する。そして、取付口23の突起24が蓋部31の溝部311に当接した後、蓋部31を回動させることによって挿入部材3を収納室25内に配置する。尚、溝部311は螺旋状に形成されているため、蓋部31の回動に伴い突起24が溝部311内を摺動するとともに、当該摺動によって蓋部31の回転運動が挿入部材3を収納室25側へと移動させる水平方向の応力へと変換される。その結果、挿入部材3は更に収納室25の奥側へと移動する。又、挿入部材3は被ガイド部37がガイド部28に当接し、当該ガイド部28に沿って収納室25の奥側へと移動するとともに、継手本体2の傾斜面27と挿入部材3の傾斜面36がパッキン39を介して圧接される。この時、継手本体2と挿入部材3は傾斜面27と傾斜面36によって接近し、圧接することにより、水平方向の応力が更に上下方向の応力に変換される。これにより、パッキン39が傾斜面27に押し付けられて流入口21が閉塞される。尚、上記変換された上下方向の応力は、挿入部材3の傾斜面36を下方に押し下げるようにも働くが、継手本体2のガイド部28によって挿入部材3の被ガイド部37が支持されているため、傾斜部27と傾斜部36が離間してしまうことが防止される。
上記挿入部材3が収納室25内に配置された状態において、パッキン39は傾斜面27に当接し、閉塞部4によって排水配管が閉塞される。又、固定部34に取り付けられたパッキン38によって、内部の空気が取付口23より外部に漏洩することを防ぐ。これにより、継手部材1は上流側からの空気の流れと、下流側からの空気の流れを完全に閉塞する。
次に、上記閉塞された排水配管内に空気圧をかけ、空気の漏れの有無を検査することで漏洩試験である満空試験が行われる。尚、試験時において閉塞部4に対して上流側又は下流側から圧力が加わるが、閉塞部4は突起状の接続部342が溝状の被接続部41内に係合していることから、試験時の空気圧によって外れてしまうことはない。
又、上述の通り、本発明において、継手本体2は透明であり、且つ閉塞部4と逆流防止弁6はその形状及び色彩が大きく異なっている。従って、外部からの目視によって、継手本体2内部に配置されている機能部が閉塞部4であるか逆流防止弁6であるかが容易に判別可能となっている。これにより、試験終了時に作業者が閉塞部4を外し忘れることを防ぐことができる。
又、上記第一実施形態においては、機能部は閉塞部4及び逆流防止弁6から成るものであったが、その他の機能部を有し、用途に応じて交換可能であっても良い。例えば、上記漏洩試験終了後、閉塞部4に換えて、排水流路が形成された通水部材を有する挿入部材3を機能部として取り付けても良く、水封式排水トラップを取り付けても良い。尚、開口341を排水流路とする場合には、何も取り付けられていない固定部34自体を機能部である通水部材としても良い。
又、漏洩試験に際し、継手本体2の取付口23から空気圧をかけるようにしても良い。この場合には、排水配管の上流側に配置される継手本体2と、下流側に配置される継手本体2に加え、空気圧を注入する継手本体2が必要となる。
2 継手本体
21 流入口
22 流出口
23 取付口
24 突起
25 収納室
26 取り付け溝
27 傾斜面
28 ガイド部
3、5 挿入部材
31 蓋部
311 溝部
32 取手
33 嵌合部
34 固定部
341 開口
342 接続部
343 鍔部
35 爪部
36 傾斜面
37 被ガイド部
38、39、40 パッキン
4 閉塞部
41 被接続部
6 逆流防止弁
61 開閉部
62 取付部
100 配管
200 配管
Claims (3)
- 排水配管の流路上に取り付けられて、漏洩試験を行う継手部材であって、
流路側の端部及び流路の側方に開口を有する管体である継手本体と、
前記側方の開口より挿入される挿入部材を備え、
前記挿入部材は、
交換可能な複数の機能部のうち一つを有し、
前記複数の機能部は、
漏洩試験時に取り付けられて排水流路を閉塞する閉塞部と、
漏水試験終了後に前記閉塞部に換えて取り付け可能な逆流防止弁又は通水部材とを有し、
前記機能部は前記挿入部材に対して着脱可能であり、用途に応じて交換可能であることを特徴とする継手部材。 - 前記継手本体は内部が目視可能であって、
前記閉塞部と前記逆流防止弁又は前記通水部材は異なる外観を有し、
内部が目視された際において、
前記継手本体内部に取り付けられている前記閉塞部又は前記逆流防止弁又は前記通水部材が、外部から識別可能であることを特徴とする請求項1に記載の継手部材。 - 前記漏洩試験は満空試験であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の継手部材。
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