JP7115327B2 - 電池ケース - Google Patents

電池ケース Download PDF

Info

Publication number
JP7115327B2
JP7115327B2 JP2019002185A JP2019002185A JP7115327B2 JP 7115327 B2 JP7115327 B2 JP 7115327B2 JP 2019002185 A JP2019002185 A JP 2019002185A JP 2019002185 A JP2019002185 A JP 2019002185A JP 7115327 B2 JP7115327 B2 JP 7115327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
battery
hollow
vehicle
coolant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019002185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020113410A (ja
Inventor
和樹 船橋
幸久 片山
詔一 土屋
諒 横澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2019002185A priority Critical patent/JP7115327B2/ja
Publication of JP2020113410A publication Critical patent/JP2020113410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7115327B2 publication Critical patent/JP7115327B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、電池ケースに関する。
ハイブリッド自動車、電気自動車等の電動駆動用バッテリー装置が知られている(例えば特許文献1参照)。また、複数のバッテリーセルを備えるバッテリーモジュールが知られている。さらに、バッテリーモジュールの下面とバッテリーモジュールを収容するバッテリーケースの底板の上面との間に冷却器を配したバッテリー用冷却装置が知られている(以上、例えば特許文献2参照)。以下、バッテリーを電池と称する。
特開2018-147607号公報 特開2018-163741号公報
ところで、上述した電池用冷却装置を車体の床下に設けた場合、路面からの輻射熱が冷却器に伝わって冷却器の冷却性能が低下する可能性がある。冷却器の冷却性能が低下すると、電池セルが十分に冷却されなくなるおそれがある。
そこで、本発明では、輻射熱の影響を抑えつつ電池セルを冷却する電池ケースを提供する。
本発明に係る電池ケースは、電池セルを載置する熱伝導性を有する上板と前記上板を基準として輻射熱の発生面側に設けられる下板との間に配置される中板と、前記上板と前記中板の間に配置され、冷媒が流通し、内部を波状の第1部材で補強した第1中空部材と、前記下板と前記中板の間に配置され、空気層を含み、内部を波状の第2部材で補強した第2中空部材と、を含んでいる。
本発明によれば、輻射熱の影響を抑えつつ電池セルを冷却することができる。
図1は電池ケース及び電池ケースの車両に対する位置を説明するための図である。 図2は第1実施形態に係る電池モジュール及びロアプレートのA-A断面図の一例である。 図3は第1実施形態に係る冷媒の循環経路の一例を説明するための図である。 図4は比較例に係る電池モジュール及びロアプレートのA-A断面図の一例である。 図5は実施形態の利点を説明するためのグラフである。 図6は第2実施形態に係る電池モジュール及びロアプレートのA-A断面図の一例である。 図7は第2実施形態に係る冷媒の循環経路の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。尚、図中の同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は電池ケース100及び電池ケース100の車両10に対する位置を説明するための図である。図1において、X軸は車両10の車幅方向を表している。Y軸は車両10の前後方向を表している。Z軸は車両10の高さ方向を表している。車両10としては、例えば電気自動車やハイブリッド車などがある。図1の上段に示すように、車両10は車体11と前輪12と後輪13と電池ケース100を備えている。前輪12は車体11の前後方向の中央よりも前方に設けられている。後輪13は車体11の前後方向の中央よりも後方に設けられている。
電池ケース100は車体11の一部を構成するフロアパネルの床下に配置され、車外に露出した状態で固定される。電池ケース100の形状は、車体11の床下の形状に応じた形状にすることができる。図1の下段に示すように、電池ケース100の幅方向が車両10の車幅方向に対応する。電池ケース100の長さ方向が車両10の前後方向に対応する。電池ケース100の高さ方向が車両10の高さ方向に対応する。車両10は電池ケース100に収容された電池モジュール20に蓄えられた電力を使って走行する。
電池ケース100はサイドカバー101,102とフロントカバー103とリアカバー104とロアプレート105を備えている。ロアプレート105の周囲にサイドカバー101,102とフロントカバー103とリアカバー104が設けられている。サイドカバー101,102は電池ケース100の側壁に相当する。サイドカバー101,102はいずれも車両10の前後方向に延伸して設けられている。フロントカバー103は電池ケース100の前壁に相当する。リアカバー104は電池ケース100の後壁に相当する。フロントカバー103及びリアカバー104はいずれも車両10の車幅方向に延伸して設けられている。尚、詳細は後述するが、フロントカバー103の下方には冷媒が流通するための複数の第1貫通孔103aが設けられている。図示しないが、リアカバー104の下方にも同様に冷媒を流通するための複数の第2貫通孔が設けられている。
また、電池ケース100は、車両10の車幅方向に延伸する8本のリインフォース107aと車両10の前後方向に延伸する1本のリインフォース107bを備えている。リインフォース107a,107bは電池ケース100を補強する部材である。リインフォース107a,107bはロアプレート105の上に設けられている。例えば、サイドカバー101と2本のリインフォース107aと1本のリインフォース107bとロアプレート105によって形成された1つの収容スペースに1つの電池モジュール20が収容される。図示しないが、残りの収容スペースのそれぞれにも同様に電池モジュール20が収容される。電池モジュール20は複数の電池セル21を含んでいる。電池セル21としては、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池といった二次電池がある。
次に、図2を参照して、図1に示す電池ケース100の一部をZ軸方向に切断したA-A断面を説明する。
図2は第1実施形態に係る電池モジュール20及びロアプレート105のA-A断面図の一例である。電池モジュール20は複数の電池セル21と複数のスペーサ22がX軸方向に積層して構成される。複数の電池セル21は1個ずつ向きを反転させながら配列される。一の電池セル21の正極端子と隣接する別の電池セル21の負極端子はバスバー23によって電気的に接続されている。したがって、複数の電池セル21は電気的に直列に接続されている。尚、複数の電池セル21の接続形態は電気的に並列であってもよい。
図2に示すように、電池モジュール20はロアプレート105の上面に載置される。ロアプレート105は、電池モジュール20側から路面側に向かって順に、上板としてのアルミニウム板(以下、単にアルミ板という)105a、及び下板としての鉄板105bを含んでいる。本実施形態では、路面が輻射熱の発生面に相当する。アルミ板105aの上面に電池モジュール20が載置される。すなわち、アルミ板105aの上面に複数の電池セル21が載置される。
尚、本実施形態では、電池ケース100の軽量化の観点からアルミ板105aを上板の一例として説明しているが、上板が熱伝導性を有していれば、アルミ板105aに限定されない。例えば、アルミニウムを含む合金板といった金属板を上板として採用してもよい。また、第1実施形態では、路面からの輻射熱に対する電池ケース100の耐熱性を確保する観点と後述する路面からの負荷に対する電池ケース100の剛性(強度)を確保する観点から鉄板105bを下板の一例として説明している。しかしながら、下板が耐熱性及び剛性を有していれば、鉄板105bに限定されない。例えば、鉄を含む合金板といった金属板を下板として採用してもよい。尚、路面からの負荷は、例えば路面の凹凸や路面上の硬質物(例えば小石など)といった、悪路走行時のいわゆる路面入力を表している。
また、ロアプレート105は、中板としての隔離板105c、第1中空部材としての上層中空板105d、及び第2中空部材としての下層中空板105eを含んでいる。隔離板105cはアルミ板105aと鉄板105bとの間に配置されている。隔離板105cはアルミニウムなどの金属で構成されていてもよいし、ポリウレタンやポリスチレン、ポリプロピレンといった樹脂で構成されていてもよい。
上層中空板105dはアルミ板105aと隔離板105cとの間に配置されている。下層中空板105eは鉄板105bと隔離板105cとの間に配置されている。したがって、隔離板105cは上層中空板105dと下層中空板105eを隔離する。上層中空板105dはアルミ板105a及び隔離板105cのそれぞれと接着剤で接続されている。下層中空板105eは鉄板105bと隔離板105cのそれぞれと接着剤で接続されている。
上層中空板105d及び下層中空板105eはいずれもポリプロピレンといった樹脂で構成されている。上層中空板105d及び下層中空板105eの厚さは同じであってもよいし、異なっていてもよい。上層中空板105d及び下層中空板105eはいずれも内部を波状(具体的には台形波状)の中芯部材105wで補強した中空構造を採用している。したがって、後述する発泡樹脂で構成されたコア材と同等の剛性を上層中空板105d及び下層中空板105eにより実現することができる。
上層中空板105dの内部に存在する複数の中空部分105sには冷媒が流通する。すなわち、上層中空板105dの複数の中空部分105sのそれぞれが冷媒の流路になる。冷媒は不凍液を含む冷却水であってもよいし、冷却ガスであってもよい。冷媒は車両10の前方から車両10の後方に流通する。すなわち、図2において、冷媒は紙面手前から紙面奥に向けて流通する。冷媒は電池セル21の発熱をアルミ板105aを介して冷却する。尚、冷媒が冷却水である場合には、複数の中空部分105sを冷却水で満たすことが望ましい。複数の中空部分105sを冷却水で満たすことにより、冷却水とアルミ板105aが接触して冷却水とアルミ板105aとの間で熱の交換が行われる。これにより、冷却水は電池セル21の発熱をアルミ板105aを介して冷却することができる。一方、第1実施形態では、下層中空板105eの内部に存在する複数の中空部分105tへの冷媒の流通が遮断されている。これにより、下層中空板105eの内部は空気層を含むことになる。第1実施形態においては、下層中空板105eが内部に空気層を含むため、路面からの輻射熱が空気層により遮熱され、上層中空板105dを流通する冷媒の冷却性能の低下が抑制される。
隔離板105c、上層中空板105d、及び下層中空板105eはアルミ板105aと鉄板105bで挟まれている。すなわち、ロアプレート105はアルミ板105aと鉄板105bで隔離板105c、上層中空板105d、及び下層中空板105eを挟んだサンドイッチ構造を採用している。ロアプレート105がこのようなサンドイッチ構造を採用することで、電池ケース100の高剛性と軽量化と耐熱性が確保されている。
次に、図3を参照して、電池ケース100のロアプレート105内を流通する冷媒の循環経路について説明する。
図3は第1実施形態に係る冷媒の循環経路の一例を説明するための図である。図示しないが、フロントカバー103の内部には上述した複数の第1貫通孔が設けられている。これら複数の第1貫通孔は上層中空板105dが有する複数の中空部分105sの車両前方側とそれぞれ連通する。同様に、リアカバー104の内部にも上述した複数の第2貫通孔が設けられている。これら複数の第2貫通孔は上層中空板105dが有する複数の中空部分105sの車両後方側とそれぞれ連通する。
フロントカバー103の車両前方側には4つのマニホールド41,42,43,44が配置される。マニホールド41,42,43,44はいずれも内部で1つの入口流路が複数の出口流路に分岐している。これら複数の出口流路がフロントカバー103に設けられた上述した複数の第1貫通孔とそれぞれ連通する。一方、マニホールド41,42,43,44の各入口流路は入口配管50と接続される。より詳しくは、入口配管50は1つの流入口51と複数の流出口52,53,54,55を含み、複数の流出口52,53,54,55がマニホールド41,42,43,44の各入口流路と連通する。そして、入口配管50の流入口51がポンプ61と接続される。尚、ポンプ61は第1冷媒通路91を介してチラー62と接続される。
リアカバー104の車両後方側には4つのマニホールド71,72,73,74が配置される。マニホールド71,72,73,74はいずれも内部で複数の入口流路が1つの出口流路に合流している。これら複数の入口流路はリアカバー104に設けられた上述した複数の第2貫通孔とそれぞれ連通する。一方、マニホールド71,72,73,74の各出口流路は出口配管80と接続される。より詳しくは、出口配管80は複数の流入口81,82,83,84と1つの流出口85を含み、複数の流入口81,82,83,84がマニホールド71,72,73,74の各出口流路と連通する。そして、出口配管80の流出口85が第2冷媒通路92を介してチラー62と接続される。
これにより、チラー62から流出した冷媒は第1冷媒通路91を介してポンプ61に流入する。ポンプ61に流入した冷媒は入口配管50を介してマニホールド41,42,43,44に圧送される。この結果、マニホールド41,42,43,44の各入口流路に冷媒が流入する。マニホールド41,42,43,44はそれぞれ自身の入口流路に流入した冷媒を複数の出口流路から流出する。これにより、冷媒はフロントカバー103に設けられた複数の第1貫通孔を通過して、上層中空板105dの中空部分105sに流入する。上層中空板105dの中空部分105sに流入した冷媒は車両10の前方から後方に向けて流通する。この過程で、電池ケース100に搭載された複数の電池セル21は冷媒により冷却される。一方で、冷媒は複数の電池セル21の熱を吸収する。
電池セル21の熱を吸収した冷媒はリアカバー104に設けられた複数の第2貫通孔を通過し、マニホールド71,72,73,74を介して出口配管80の流入口81,82,83,84に流入する。出口配管80の流入口81,82,83,84に流入した冷媒は合流して出口配管80の流出口85から流出し、第2冷媒通路92を介してチラー62に流入する。チラー62は流入した冷媒を冷却し、第1冷媒通路91に送出する。このように、冷媒が電池ケース100内を循環することによって複数の電池セル21が連続的に冷却される。
続いて、図4及び図5を参照して、本実施形態の利点を比較例と対比して説明する。
図4は比較例に係る電池モジュール20及びロアプレート205のA-A断面図の一例である。図5は実施形態の利点を説明するためのグラフである。図4に示すように、電池モジュール20はロアプレート205の上面に載置される。ロアプレート205は、電池モジュール20側から路面側に向かって順に、多穴アルミ板205a、発泡樹脂で構成されたコア材205f及び鉄板205bを含んでいる。多穴アルミ板205aの上面に電池モジュール20が載置される。すなわち、多穴アルミ板205aの上面に複数の電池セル21が載置される。コア材205fは多穴アルミ板205a及び鉄板205bのそれぞれと接着剤で接着されている。
多穴アルミ板205aは内部に複数の冷媒路205sを備えている。複数の冷媒路205sのそれぞれに冷媒が流通する。本実施形態と同様に、冷媒は車両10の前方から車両10の後方に流通する。すなわち、図4において、冷媒は紙面手前から紙面奥に向けて流通する。この結果、冷媒は電池セル21の発熱を多穴アルミ板205aを介して冷却することができる。
鉄板205bは、本実施形態と同様に、剛性と耐熱性を確保している。このように、比較例に係るロアプレート205も冷媒により電池セル21の発熱を冷却することができ、また、剛性と耐熱性を確保することができる。しかしながら、多穴アルミ板205aは、中実アルミ板に複数の冷媒路205sを設ける加工を行って製造する必要があるため、図5に示すように、中実アルミ板に複数の冷媒路205sを設ける加工を行わないで済む実施形態に係るアルミ板105aと比較すると、コスト(例えば1kg当たりの単価など)が増大する可能性がある。すなわち、本実施形態に係るアルミ板105aを電池ケース100に採用できれば、多穴アルミ板205aを採用する場合に比べて電池ケース100の製作コストを抑えることができる。
また、コア材205fは発泡樹脂で構成されるため鉄板205bを通過した熱の多穴アルミ板205aへの伝導を遮熱できるが、本実施形態に係る空気層ほど遮熱できないと想定される。したがって、本実施形態に係る下層中空板105eを電池ケース100に採用できれば、冷媒への遮熱性を高めることができる。
以上、第1実施形態によれば、電池ケース100は隔離板105cと上層中空板105dと下層中空板105eを含んでいる。隔離板105cは電池セル21を載置する熱伝導性を有するアルミ板105aとアルミ板105aの路面側に設けられる鉄板105bとの間に配置されている。上層中空板105dはアルミ板105aと隔離板105cの間に配置され、冷媒が流通する。下層中空板105eは鉄板105bと隔離板105cの間に配置され、空気層を含んでいる。これにより、路面からの輻射熱の影響を抑えつつ、電池セル21を冷却することができる。
(第2実施形態)
続いて、図6及び図7を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図6は第2実施形態に係る電池モジュール20及びロアプレート105のA-A断面図の一例である。図7は第2実施形態に係る冷媒の循環経路の一例を説明するための図である。
図6に示すように、第2実施形態に係るロアプレート105の構成は第1実施形態に係るロアプレート105の構成と基本的に同様である。第2実施形態では、下層中空板105eの厚さを第1実施形態と比べて厚くして下層中空板105eの中空部分105tの断面積を拡大し、下層中空板105eの中空部分105tの一部に冷媒が流通する点で第1実施形態と相違する。中空部分105tの一部に流通する冷媒は上層中空板105dの中空部分105sを流通し終えた冷媒であるが、詳細については後述する。このような構成によっても、下層中空板105eが内部に空気層を含むため、路面からの輻射熱が空気層により遮熱され、上層中空板105dを流通する冷媒の冷却性能の低下が抑制される。
上述したように、下層中空板105eの中空部分105tの一部に冷媒を流通する場合、図7に示すように、リアカバー104の車両後方側に上層中空板105dを流通し終えた冷媒を下層中空板105eに戻して流通させる小型の折り返し流路95を設けることにより実現することができる。したがって、上層中空板105dと下層中空板105eの冷媒の流通量は基本的に同量である。しかしながら、下層中空板105e内で冷媒の一部が蒸発し、上層中空板105dと下層中空板105eの冷媒の流通量が変化しても、下層中空板105eが内部に空気層を含んでいれば、流通量は異なっていてもよい。一方で、第2実施形態の場合、図7に示すように、4つのマニホールド41,42,43,44のそれぞれの下段に4つのマニホールド71,72,73,74が配置される。これにより、冷媒は以下のように電池ケース100を循環する。
具体的には、図7に示すように、チラー62から流出した冷媒は第1冷媒通路91を介してポンプ61に流入する。ポンプ61に流入した冷媒は入口配管50を介してマニホールド41,42,43,44に圧送される。この結果、マニホールド41,42,43,44の各入口流路に冷媒が流入する。マニホールド41,42,43,44はそれぞれ自身の入口流路に流入した冷媒を複数の出口流路から流出する。これにより、冷媒はフロントカバー103の上段に設けられた複数の第1貫通孔を通過して、上層中空板105dの中空部分105sに流入する。上層中空板105dの中空部分105sに流入した冷媒は車両10の前方から後方に向けて流通する。この過程で、電池ケース100に搭載された複数の電池セル21は冷媒により冷却される。一方で、冷媒は複数の電池セル21の熱を吸収する。
電池セル21の熱を吸収した冷媒はリアカバー104の上段に設けられた複数の第2貫通孔を通過し、折り返し流路95を介して、リアカバー104の下段に設けられた複数の第2貫通孔を通過し、下層中空板105eの中空部分105tに流入する。下層中空板105eの中空部分105tに流入した冷媒は車両10の後方から前方に向けて流通する。これにより、冷媒はフロントカバー103の下段に設けられた複数の第1貫通孔を通過して、マニホールド71,72,73,74を介して出口配管80の流入口81,82,83,84に流入する。
出口配管80の流入口81,82,83,84に流入した冷媒は出口配管80の内部で合流して出口配管80の流出口85から流出し、第2冷媒通路92を介してチラー62に流入する。チラー62は流入した冷媒を冷却し、第1冷媒通路91に送出する。このように、冷媒が電池ケース100内を循環することによって複数の電池セル21が連続的に冷却される。
以上、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、路面からの輻射熱の影響を抑えつつ、電池セル21を冷却することができる。特に、第2実施形態によれば、マニホールド71,72,73,74及び出口配管80を車両10の後方に設けないでよいため、第1実施形態と比べて、車両10の後方に余剰スペースが生じる。これにより、電池ケース100を車両10の後方に伸長し、電池モジュール20の搭載量を増加することができ、結果的に、航続距離を増やすことができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、第2実施形態では、マニホールド71,72,73,74及び出口配管80を車両10の前方に設けたが、マニホールド41,42,43,44及び入口配管50を車両10の後方に設け、車両10の前方に余剰スペースを形成してもよい。
10 車両
20 電池モジュール
21 電池セル
100 電池ケース
105 ロアプレート
105a アルミ板
105b 鉄板
105c 隔離板
105d 上層中空板
105e 下層中空板
105s,105t 中空部分

Claims (1)

  1. 電池セルを載置する熱伝導性を有する上板と前記上板を基準として輻射熱の発生面側に設けられる下板との間に配置される中板と、
    前記上板と前記中板の間に配置され、冷媒が流通し、内部を波状の第1部材で補強した第1中空部材と、
    前記下板と前記中板の間に配置され、空気層を含み、内部を波状の第2部材で補強した第2中空部材と、
    を含む電池ケース。
JP2019002185A 2019-01-09 2019-01-09 電池ケース Active JP7115327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019002185A JP7115327B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 電池ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019002185A JP7115327B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 電池ケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020113410A JP2020113410A (ja) 2020-07-27
JP7115327B2 true JP7115327B2 (ja) 2022-08-09

Family

ID=71667624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019002185A Active JP7115327B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 電池ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7115327B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7447726B2 (ja) 2020-07-30 2024-03-12 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
JP2022083521A (ja) 2020-11-25 2022-06-06 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
KR102402503B1 (ko) * 2022-02-17 2022-05-26 주식회사 서연이화 갭필러 두께 가변 적용을 통한 배터리팩 냉각구조

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013134993A (ja) 2011-12-22 2013-07-08 Samsung Sdi Co Ltd バッテリモジュール
JP2014093242A (ja) 2012-11-06 2014-05-19 Nissan Motor Co Ltd バッテリユニット
JP2015119626A (ja) 2013-12-18 2015-06-25 アティエヴァ、インコーポレイテッド バッテリーパック損傷を検出するための方法および装置
JP2016021277A (ja) 2012-11-19 2016-02-04 日立工機株式会社 背負式電源
JP2018127087A (ja) 2017-02-08 2018-08-16 トヨタ自動車株式会社 バッテリ冷却システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013134993A (ja) 2011-12-22 2013-07-08 Samsung Sdi Co Ltd バッテリモジュール
JP2014093242A (ja) 2012-11-06 2014-05-19 Nissan Motor Co Ltd バッテリユニット
JP2016021277A (ja) 2012-11-19 2016-02-04 日立工機株式会社 背負式電源
JP2015119626A (ja) 2013-12-18 2015-06-25 アティエヴァ、インコーポレイテッド バッテリーパック損傷を検出するための方法および装置
JP2018127087A (ja) 2017-02-08 2018-08-16 トヨタ自動車株式会社 バッテリ冷却システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020113410A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7115327B2 (ja) 電池ケース
KR102032409B1 (ko) 차량 하부 구조
JP6400061B2 (ja) 電動車両
JP2020009694A (ja) 冷却装置、電池温度調整システム及び車両
US9966640B2 (en) Vehicle and cooling structure for power source apparatus mounted on vehicle
US20210261202A1 (en) Vehicle lower part structure
JP2011006052A (ja) 車両のバッテリアセンブリ冷却構造、および、ウォータージャケット付きバッテリアセンブリ
CN114303276A (zh) 热交换器
WO2019048848A1 (en) ELECTRIC VEHICLE, CHASSIS AND COOLING ASSEMBLY OF VEHICLE
JP7012860B2 (ja) 電動車両
US10763556B2 (en) Vehicle battery assembly utilizing side cooling plates
KR20210130443A (ko) 전지 모듈 및 이를 포함하는 전지 팩
JP2017174556A (ja) 車両用バッテリモジュール
KR102481964B1 (ko) 전기자동차용 배터리 모듈의 냉각 장치
JP7391451B2 (ja) 電池モジュールおよびこれを含む電池パック
JP2022090576A (ja) 車両下部構造
JP2022534539A (ja) 電池モジュールおよびそれを含む電池パック
JP6874646B2 (ja) 組電池
JP2021118090A (ja) 車両用バッテリパック
US11420510B2 (en) Battery mounted vehicle
JP2020006811A (ja) 電池ケース
JP2023087250A (ja) 電動車両用バッテリーケース
EP3772770B1 (en) Vehicle battery pack
JP7323859B1 (ja) 車両用バッテリーユニット
JP7325888B2 (ja) 電池パックおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220711

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7115327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151