JP7114145B1 - 電動弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】高さ寸法が小さく、マグネットローターの回転角度を正確に検出できる電動弁を提供する。【解決手段】電動弁(1)は、キャン(30)の内側にマグネットローター(41)と同軸に配置された永久磁石(45)を有している。永久磁石(45)は、円形状の外形を有し、マグネットローター(41)とともに回転される。永久磁石(45)における直径で区画された第1部分(45n)に1つのN極が配置され、第2部分(45s)に1つのS極が配置されている。永久磁石(45)の着磁方向が、軸線(L)と直交する方向である。そして、永久磁石(45)の回転角度を検出する角度センサー(96)が、軸線(L)と直交する方向にキャン(30)と並んでいる。

Description

本発明は、電動弁に関する。
特許文献1は、従来の電動弁の一例を開示している。特許文献1の電動弁は、ケースと、マグネットローターと、永久磁石と、ステーターと、基板と、を有している。ケースは、上端部が塞がれた円筒形状を有している。マグネットローターは、ケースの内側に配置されている。永久磁石は、ケースの内側においてマグネットローターの上方に配置されている。永久磁石は、マグネットローターとともに回転される。ステーターは、ケースの外側に配置されている。基板には、永久磁石の回転角度(具体的には、永久磁石が生じる磁界の回転角度)を検出する角度センサーが実装されている。
特開2018-135908号公報
上述した電動弁では、角度センサーがケースの上端部の上方に配置されている。そのため、電動弁の高さ寸法が大きい。そこで、角度センサーをケースの側方に配置することで、電動弁の高さ寸法を小さくできる。しかしながら、特許文献1の電動弁では、永久磁石の磁力線が上面から上方に出て上面に入るように磁極が形成されている。そのため、永久磁石が生じる磁界の強さがケースの側方にある空間において比較的弱く、ケースの側方に角度センサーを配置すると、永久磁石の回転角度を正確に検出できないおそれがある。
そこで、本発明は、高さ寸法が小さく、マグネットローターの回転角度を正確に検出できる電動弁を提供することを目的とする。
動弁は、円筒形状のケースと、前記ケースの内側に配置されたマグネットローターと、前記ケースの内側に配置され、前記マグネットローターとともに回転される永久磁石と、前記ケースの外側に配置されたステーターを有するステーターユニットと、を有する電動弁であって、前記永久磁石が、少なくとも1つのN極と少なくとも1つのS極とを有し、前記永久磁石の着磁方向が、前記マグネットローターの回転軸と直交する方向であり、前記ステーターユニットが、前記永久磁石の回転角度を検出する角度センサーを有し、前記角度センサーが、前記回転軸と直交する方向に前記ケースと並んでいる。
動弁が、ケースの内側に配置された永久磁石を有している。永久磁石は、マグネットローターとともに回転される。永久磁石が少なくとも1つのN極と少なくとも1つのS極とを有している。永久磁石の着磁方向が、マグネットローターの回転軸と直交する方向である。そして、永久磁石の回転角度を検出する角度センサーが、回転軸と直交する方向にケースと並んでいる。このようにしたことから、永久磁石の磁力線が、回転軸と直交する方向に沿って永久磁石から出て永久磁石に入る。そのため、電動弁において、ケースの側方にある空間(すなわち、ケースに対して回転軸と直交する方向にある空間)における磁界の強さが強く、ケースの側方に配置した角度センサーによって正確にマグネットローター(永久磁石)の回転角度を検出することができる。また、ケースの側方に角度センサーを配置することで、電動弁の高さ寸法を小さくすることができる。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電動弁は、円筒形状のケースと、前記ケースの内側に配置されたマグネットローターと、前記ケースの外側に配置されたステーターを有するステーターユニットと、を有する電動弁であって、前記マグネットローターが、当該マグネットローターの回転軸方向に順に接続された、第1磁極部分と、磁気緩衝部分と、第2磁極部分と、を有し、前記第1磁極部分の外周面に、周方向に交互に並ぶ複数のN極と複数のS極とが配置され、前記第2磁極部分の外周面に、周方向に交互に並ぶ少なくとも1つのN極と少なくとも1つのS極とが配置され、前記第2磁極部分の着磁方向が、前記回転軸と直交する方向であり、前記ステーターユニットが、前記第2磁極部分の回転角度を検出する角度センサーを有し、前記角度センサーが、前記回転軸と直交する方向に前記ケースと並んでいることを特徴とする。
本発明によれば、電動弁のマグネットローターは、当該マグネットローターの回転軸方向に順に接続された、第1磁極部分と、磁気緩衝部分と、第2磁極部分と、を有している。第1磁極部分の外周面に、周方向に交互に並ぶ複数のN極と複数のS極とが配置されている。第2磁極部分の外周面に、周方向に交互に並ぶ少なくとも1つのN極と少なくとも1つのS極とが配置されている。第2磁極部分の着磁方向が、回転軸と直交する方向である。第2磁極部分の回転角度を検出する角度センサーが、回転軸と直交する方向にケースと並んでいる。このようにしたことから、第2磁極部分の磁力線が、回転軸と直交する方向に沿って第2磁極部分の外周面から出て第2磁極部分の外周面に入る。また、第1磁極部分と第2磁極部分との間に磁気緩衝部分があり、磁気緩衝部分が、第1磁極部分が生じる磁界と第2磁極部分が生じる磁界とが互いに影響することを抑制する。そのため、電動弁において、ケースの側方にある空間(すなわち、ケースに対して回転軸と直交する方向にある空間)における磁界の強さが強く、ケースの側方に配置した角度センサーによって正確にマグネットローター(第2磁極部分)の回転角度を検出することができる。また、ケースの側方に角度センサーを配置することで、電動弁の高さ寸法を小さくすることができる。
記永久磁石が、回転とともに前記回転軸方向に移動し、前記角度センサーが、前記回転軸と直交する方向に前記永久磁石と常に並ぶ、ことが好ましい。このようにすることで、永久磁石が移動した際に永久磁石が角度センサーと回転軸方向に離れる場合に比べて、より正確にマグネットローター(永久磁石)の回転角度を検出することができる。
本発明において、前記マグネットローターが、回転とともに前記回転軸方向に移動し、前記角度センサーが、前記回転軸と直交する方向に前記第2磁極部分と常に並ぶ。このようにすることで、マグネットローターが移動した際に第2磁極部分が角度センサーと回転軸方向に離れる場合に比べて、より正確にマグネットローター(第2磁極部分)の回転角度を検出することができる。
本発明において、前記磁気緩衝部分が、着磁されていない部分であり、前記磁気緩衝部分の前記回転軸方向の長さが、前記第1磁極部分が生じる磁界が前記第2磁極部分が生じる磁界に影響しない長さである、ことが好ましい。このようにすることで、第1磁極部分が生じる磁界によって第2磁極部分が生じる磁界が歪むことを防ぎ、より正確にマグネットローター(第2磁極部分)の回転角度を検出することができる。
本発明において、前記角度センサーが、前記回転軸と直交する第1方向の磁界成分の向きおよび大きさと、前記回転軸と直交しかつ前記第1方向と直交する第2方向の磁界成分の向きおよび大きさと、を検出する、ことが好ましい。このようにすることで、第1方向の磁界成分および第2方向の磁界成分を用いて、より正確にマグネットローターの回転角度を検出することができる。
本発明によれば、電動弁の高さ寸法を小さくできるとともに、マグネットローターの回転角度を正確に検出できる。
本発明の第1実施例に係る電動弁の縦断面図である。 図1の電動弁が有する永久磁石および角度センサーの配置を模式的に示す図である。 角度センサーと第1の回転角度にある永久磁石の磁力線との関係を模式的に示す図である。 角度センサーと第2の回転角度にある永久磁石の磁力線との関係を模式的に示す図である。 永久磁石の回転角度と角度センサーが出力する電気信号との関係を示すグラフである。 図1の電動弁の変形例に係る電動弁の縦断面図である。 図6の電動弁が有するマグネットローターの斜視図および正面図である。 図6の電動弁が有するマグネットローターの平面図および底面図である。 本発明の第2実施例に係る電動弁において弁口の開口面積が最小の状態を示す縦断面図である。 図9の電動弁において弁口の開口面積が最大の状態を示す縦断面図である。 図9の電動弁の変形例に係る電動弁において弁口の開口面積が最小の状態を示す縦断面図である。 図11の電動弁において弁口の開口面積が最大の状態を示す縦断面図である。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例に係る電動弁について、図1~図5を参照して説明する。本実施例に係る電動弁1は、例えば、冷凍サイクル等において冷媒流量を調整するために使用される。
図1は、本発明の第1実施例に係る電動弁の縦断面図である。図2は、図1の電動弁が有する永久磁石および角度センサーの配置を模式的に示す図である。図3は、角度センサーと第1の回転角度にある永久磁石の磁力線との関係を模式的に示す図である。図3は、角度センサーを通る磁力線が主にX方向を向いている様子を示している。図4は、角度センサーと第2の回転角度にある永久磁石の磁力線との関係を模式的に示す図である。図4は、角度センサーを通る磁力線が主にY方向を向いている様子を示している。図3に示す永久磁石と図4に示す永久磁石との回転角度の差は90度である。図5は、永久磁石の回転角度と角度センサーが出力する電気信号との関係を示すグラフである。各図において、矢印Xで示すX方向、矢印Yで示すY方向および矢印Zで示すZ方向は、互いに直交している。
図1に示すように、本実施例に係る電動弁1は、弁本体10と、ホルダー20と、弁体支持部材25と、ケースとしてのキャン30と、駆動機構40と、弁体70と、ステーターユニット80と、を有している。
弁本体10は、直方体形状を有している。弁本体10は、弁室13と、弁室13に接続された弁口14と、を有している。弁本体10は、第1通路17と、第2通路18と、を有している。第1通路17の一端部は弁室13と接続され、第1通路17の他端部は弁本体10の左側面10aに開口している。第2通路18の一端部は弁口14を介して弁室13と接続され、第2通路18の他端部は弁本体10の右側面10bに開口している。弁本体10は、取付孔19を有している。取付孔19は、弁本体10の上面10cに開口している。取付孔19の内周面には、雌ねじが形成されている。取付孔19の底面19aには、弁室13が開口している。
ホルダー20は、円筒形状を有している。ホルダー20の外周面の下部には、雄ねじが形成されている。ホルダー20の雄ねじは、弁本体10の取付孔19の雌ねじに螺合される。ホルダー20は、弁本体10にねじ構造で取り付けられている。
弁体支持部材25は、円筒形状を有している。弁体支持部材25は、取付孔19の内側において、弁本体10とホルダー20との間に配置されている。弁体支持部材25の下部は、取付孔19から弁室13に圧入されている。弁体支持部材25の外周面には、下方を向く環状平面25aが形成されている。環状平面25aは、取付孔19の底面19aに当接されている。弁体支持部材25は、弁体70を上下方向(Z方向)に移動可能に支持する。
キャン30は、円筒形状を有している。キャン30は、上端部が塞がれかつ下端部が開口している。キャン30の下端部は、円環板形状の接合部材35の外周縁に接合されている。接合部材35の内側にはホルダー20の上部が配置されている。接合部材35の内周縁は、ホルダー20に接合されている。キャン30は、接合部材35およびホルダー20を介して、弁本体10に固定されている。
駆動機構40は、弁体70を上下方向に移動させる。駆動機構40は、マグネットローター41と、永久磁石45と、遊星歯車機構50と、案内部材60と、駆動軸65と、ボール68と、を有している。
マグネットローター41は、円筒形状を有している。マグネットローター41の外径は、キャン30の内径より小さい。マグネットローター41は、キャン30の内側に回転可能に配置されている。マグネットローター41の上端部には、円板形状の連結部材42が接合されている。連結部材42は、マグネットローター41の上端部を塞いでいる。連結部材42の中央をローター軸43が貫通している。マグネットローター41は、連結部材42を介してローター軸43に連結されている。ローター軸43は、マグネットローター41とともに回転する。
マグネットローター41は、複数のN極と複数のS極とを有している。複数のN極と複数のS極とは、軸線L方向に延在している。複数のN極と複数のS極とは、マグネットローター41の外周面に周方向に交互に配置されている。軸線Lは、Z方向と平行である。
永久磁石45は、キャン30の内側においてマグネットローター41の上方に配置されている。永久磁石45は、円板形状を有している。永久磁石45は、軸線L方向から見たときに円形状の外形を有している。なお、永久磁石45は、直線状に延びる棒形状でもよい。永久磁石45は、ローター軸43の上端部に固定されている。永久磁石45は、マグネットローター41と同軸に配置されており、マグネットローター41とともに回転される。永久磁石45は、マグネットローター41の回転軸周りに回転される。マグネットローター41の回転軸は、軸線Lと一致する。軸線L方向は回転軸方向である。マグネットローター41と永久磁石45との間には、円板形状の磁気遮蔽部材46が配置されている。磁気遮蔽部材46は、ケイ素鉄などの透磁率が比較的高い軟磁性体である。磁気遮蔽部材46は、ローター軸43に固定されている。磁気遮蔽部材46は、マグネットローター41が生じる磁束を吸収する。磁気遮蔽部材46は、マグネットローター41が生じる磁界によって永久磁石45が生じる磁界が歪むことを抑制する。マグネットローター41および永久磁石45は、軸線L方向に移動しない。
図2~図4に示すように、永久磁石45は、1つのN極と1つのS極とを有している。永久磁石45における直径Kで区画された一方の部分(第1部分45n)に1つのN極が配置され、他方の部分(第2部分45s)に1つのS極が配置されている。1つのN極と1つのS極とは、軸線Lと直交する方向でかつ直径Kと直交する方向(図3においてX方向、図4においてY方向)に対向している。永久磁石45は、軸線Lと直交する方向でかつ直径Kと直交する方向に着磁されている。そのため、図3、図4に示すように、永久磁石45の磁力線Fは、軸線Lと直交する方向(XY平面と平行な方向)に沿って、第1部分45nの外周面から出て第2部分45sの外周面に入る。なお、永久磁石45は、少なくとも1つのN極と少なくとも1つのS極とを有していればよい。永久磁石45は、例えば、周方向に交互に配置された2つのN極と2つのS極とを有してもよい。
遊星歯車機構50は、マグネットローター41の内側に配置されている。遊星歯車機構50は、歯車ケース51と、固定リング歯車52と、太陽歯車53と、複数の遊星歯車54と、キャリア55と、出力歯車56と、出力軸57と、を有している。歯車ケース51は、円筒形状を有している。歯車ケース51は、ホルダー20の上端部に同軸に接合されている。固定リング歯車52は、内歯車である。固定リング歯車52は、歯車ケース51の上端部に固定されている。太陽歯車53は、連結部材42と同軸に配置されている。太陽歯車53は、連結部材42と一体化されている。太陽歯車53をローター軸43が貫通している。太陽歯車53は、マグネットローター41および連結部材42とともに回転される。複数の遊星歯車54は、固定リング歯車52と太陽歯車53との間に配置されている。キャリア55は、円板形状を有している。キャリア55の中央をローター軸43が貫通している。キャリア55は、ローター軸43周りに回転可能である。キャリア55は、複数の遊星歯車54を回転可能に支持する。出力歯車56は、有底円筒形状を有している。出力歯車56は内歯車である。出力歯車56と太陽歯車53との間に複数の遊星歯車54が配置されている。出力軸57は、円柱形状を有している。出力軸57の上部は、出力歯車56の底部に形成された孔に配置されている。出力軸57は、出力歯車56に固定されている。出力軸57の下部には、上下方向に延びるスリット57aが形成されている。太陽歯車53の回転は、固定リング歯車52、複数の遊星歯車54、キャリア55および出力歯車56によって減速されて、出力軸57に伝達される。
案内部材60は、円筒形状を有している。案内部材60は、ホルダー20の上部の内側に配置されている。案内部材60の内周面の下部には、雌ねじが形成されている。案内部材60の内側には、出力軸57が配置されている。案内部材60は、出力軸57を回転可能に支持している。
駆動軸65は、円柱部66と、平板部67と、を有している。平板部67は、円柱部66の上端部に接続されている。円柱部66と平板部67とは、一体的に形成されている。円柱部66の外周面には、雄ねじが形成されている。円柱部66の雄ねじは、案内部材60の雌ねじと螺合される。平板部67は、出力軸57のスリット57aに上下方向に移動可能に配置されている。駆動軸65は、出力軸57によって回転され、ねじ送り作用によって上下方向に移動する。
弁体70は、ステム71と、弁部72と、ばね受け部73と、ボール受け部74と、を有している。ステム71は、円柱形状を有している。ステム71は、弁体支持部材25の内側に配置されている。ステム71は、弁体支持部材25によって上下方向に移動可能に支持されている。弁部72は、ステム71の下端部に配置されている。弁部72は、円環形状を有している。弁部72は、ステム71の外周面から径方向外方に突出している。弁部72は、弁口14と上下方向に対向している。ばね受け部73は、円柱形状を有している。ばね受け部73は、ステム71の上端部に接合されている。ばね受け部73は、径方向外方に突出するフランジ部73aを有している。ボール受け部74は、円形の平板部と、平板部の下面に接続された凸部と、を有している。ボール受け部74は、平板部がボール68に接し、凸部がばね受け部73に形成された孔に嵌合されている。ボール受け部74と駆動軸65との間には、ボール68が配置されている。ばね受け部73のフランジ部73aと弁体支持部材25との間には、開弁ばね75が配置されている。開弁ばね75は、圧縮コイルばねである。開弁ばね75は、弁体70(フランジ部73a)を上方に押している。弁体70は、弁部72が弁口14に対して進退することにより、弁口14の開口面積を無段階(実質的に無段階を含む)に変更する。弁口14の最小面積は0より大きくてもよい(すなわち、わずかに弁口14が開いた状態)。または、弁口14の最小面積は0でもよい(すなわち、弁口14が全閉状態)。
ステーターユニット80は、ステーター81と、カバー90と、基板95と、を有している。ステーター81は、円筒形状を有している。ステーター81の内側にキャン30が配置される。ステーター81は、キャン30を介して、軸線Lと直交する方向にマグネットローター41と並んでいる。ステーター81は、マグネットローター41とともにステッピングモーターを構成する。
カバー90は、樹脂製である。カバー90は、ステーター81および基板95を収容している。カバー90は、カバー本体91と、蓋体92と、コネクタ93と、を有している。カバー本体91は、ステーター81と一体成形されている。カバー本体91は、第1周壁部91aと、上壁部91bと、第2周壁部91cと、円筒部91dと、を有している。第1周壁部91aの内周面に、ステーター81が埋め込まれている。上壁部91bは、第1周壁部91aの上端部に接続されている。上壁部91bは、ドーム形状を有している。上壁部91bの内側には、キャン30の上端部が配置される。第2周壁部91cは、第1周壁部91aに接続されている。第2周壁部91cは、第1周壁部91aから上方に延びている。円筒部91dは、第1周壁部91aの下端部から下方に延びている。円筒部91dの下端部は、弁本体10の上面10cに接している。円筒部91dの内側には、ホルダー20が配置されている。蓋体92は、平板形状を有している。蓋体92は、カバー本体91の第2周壁部91cの上端部に接合されている。コネクタ93は、図1において左右方向に伸びる筒形状を有している。コネクタ93は、蓋体92と一体化されている。カバー本体91と蓋体92とは、基板収容空間94を画定している。
基板95は、角度センサー96を含む電子部品が実装されている。基板95は、基板収容空間94に配置されており、カバー本体91が有するボス91eにねじで固定されている。基板95には、ステーター81のコイルに接続された端子84が接続されている。基板95は、カバー本体91の上壁部91bが配置される貫通孔95aを有している。
角度センサー96は、磁気式角度センサーである。角度センサー96は、基板95の下面に実装されている。角度センサー96は、キャン30の外周面近傍に配置されている。角度センサー96とキャン30とは、カバー本体91を介して、軸線Lと直交する方向(図1においてX方向)に並んでいる。また、角度センサー96と永久磁石45とは、キャン30およびカバー本体91を介して、軸線Lと直交する方向に並んでいる。すなわち、永久磁石45、キャン30、カバー本体91および角度センサー96が、この順番で軸線Lと直交する方向に並んでいる。角度センサー96は、角度センサー96を通る磁界に含まれる互いに直交する2方向の磁界成分(磁束密度成分)の向きおよび大きさを検出する。本実施例において、角度センサー96は、X方向の磁界成分の向き及び大きさに応じた電気信号と、Y方向の磁界成分の向きおよび大きさに応じた電気信号と、を出力する。角度センサー96が出力する電気信号に基づいて、永久磁石45の回転角度を取得することができる。
角度センサー96は、永久磁石45の回転角度に応じた電気信号を出力する。図5に角度センサー96が出力する電気信号の例を示す。図5において、実線がX方向の磁界成分に対応する出力のグラフであり、破線がY方向の磁界成分に対応する出力のグラフである。例えば、永久磁石45の回転角度が360×n[度](ただしnは整数)であるとき(図3)、X方向の磁界成分が最大値(正値)になり、Y方向の磁界成分が0になる。永久磁石45の回転角度が360×n+90[度]であるとき(図4)、X方向の磁界成分が0になり、Y方向の磁界成分が最大値(正値)になる。永久磁石45の回転角度が360×n+180[度]であるとき、X方向の磁界成分が最小値(負値)になり、Y方向の磁界成分が0になる。永久磁石45の回転角度が360×n+270[度]であるとき、X方向の磁界成分が0になり、Y方向の磁界成分が最小値(負値)になる。磁界成分の値の符号(正負)が磁界成分の向きを示し、磁界成分の値の絶対値が磁界成分の大きさを示す。
電動弁1において、弁口14、ホルダー20、弁体支持部材25、キャン30、マグネットローター41、連結部材42、ローター軸43、永久磁石45、出力軸57、案内部材60、駆動軸65、弁体70、ステーター81は、それぞれの中心軸が軸線Lと一致している。
次に、電動弁1の動作について説明する。
電動弁1において、ステーター81のコイルに電流を流して、マグネットローター41を一方向に回転させる。マグネットローター41の回転は、遊星歯車機構50を介して駆動軸65に伝達される。駆動軸65と案内部材60とのねじ送り作用により、駆動軸65が下方に移動する。駆動軸65によって弁体70が下方に押され、弁口14の開口面積が小さくなる。
電動弁1において、ステーター81のコイルに電流を流して、マグネットローター41を他方向に回転させる。マグネットローター41の回転は、遊星歯車機構50を介して駆動軸65に伝達される。駆動軸65と案内部材60とのねじ送り作用により、駆動軸65が上方に移動する。開弁ばね75によって弁体70が上方に押され、弁口14の開口面積が大きくなる。
電動弁1は、円筒形状のキャン30と、キャン30の内側に配置されたマグネットローター41と、キャン30の内側にマグネットローター41と同軸に配置された永久磁石45と、キャン30の外側に配置されたステーター81を有するステーターユニット80と、を有している。永久磁石45は、円形状の外形を有しており、マグネットローター41とともに回転される。永久磁石45における直径Kで区画された第1部分45nに1つのN極が配置され、第2部分45sに1つのS極が配置されている。永久磁石45の着磁方向が、軸線Lと直交する方向である。ステーターユニット80が、永久磁石45の回転角度を検出する角度センサー96を有している。そして、角度センサー96が、軸線Lと直交する方向にキャン30と並んでいる。
このようにしたことから、永久磁石45の磁力線Fが、軸線L(回転軸)と直交する方向に沿って第1部分45nの外周面から出て第2部分45sの外周面に入る。そのため、電動弁において、キャン30の側方にある空間(すなわち、キャン30に対して軸線Lと直交する方向にある空間)における磁界の強さが強く、キャン30の側方に配置した角度センサー96によって正確にマグネットローター41(永久磁石45)の回転角度を検出することができる。また、キャン30の側方に角度センサー96を配置することで、電動弁1の高さ寸法を小さくすることができる。
また、角度センサー96が、第1方向であるX方向の磁界成分の向きおよび大きさと、第2方向であるY方向の磁界成分の向きおよび大きさと、を検出する。このようにすることで、X方向の磁界成分およびY方向の磁界成分を用いて、より正確にマグネットローター41の回転角度を検出することができる。
次に、電動弁1の変形例に係る電動弁1Aについて、図6~図8を参照して説明する。
図6は、図1の電動弁の変形例に係る電動弁の縦断面図である。図7Aは、図6の電動弁が有するマグネットローターの斜視図である。図7Bは、図6の電動弁が有するマグネットローターの正面図である。図8Aは、図6の電動弁が有するマグネットローターの平面図である。図8Bは、図6の電動弁が有するマグネットローターの底面図である。
電動弁1Aは、下記(1)、(2)以外は、上述した電動弁1と同一(実質的に同一を含む)である。
(1)電動弁1Aは、永久磁石45および磁気遮蔽部材46を有していない。
(2)電動弁1Aは、マグネットローター41に代えて、マグネットローター41Aを有している。
そのため、電動弁1Aの説明において、電動弁1と同一の構成については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
マグネットローター41Aは、円筒形状を有している。マグネットローター41Aの外径は、キャン30の内径より小さい。マグネットローター41Aは、キャン30の内側に回転可能に配置されている。マグネットローター41Aの上端部には、円板形状の連結部材42が接合されている。連結部材42は、マグネットローター41Aの上端部を塞いでいる。連結部材42の中央をローター軸43が貫通している。ローター軸43の上端部は、軸受部材44によって回転可能に支持されている。マグネットローター41Aは、連結部材42を介してローター軸43に連結されている。ローター軸43は、マグネットローター41Aとともに回転する。マグネットローター41Aの回転軸は、軸線Lと一致する。
マグネットローター41Aは、軸線L方向に順に接続された、第1磁極部分41aと、磁気緩衝部分41bと、第2磁極部分41cと、を有している。
第1磁極部分41aは、複数のN極と複数のS極とを有している。複数のN極と複数のS極とは、軸線L方向に延在している。複数のN極と複数のS極とは、第1磁極部分41aの外周面に周方向に交互に配置されている。第1磁極部分41aは、キャン30を介して、軸線Lと直交する方向にステーター81と並んでいる。
磁気緩衝部分41bは、第1磁極部分41aと第2磁極部分41cとの間に配置されている。磁気緩衝部分41bは、着磁されていない。磁気緩衝部分41bの軸線L方向の長さは、第1磁極部分41aが生じる磁界が第2磁極部分41cが生じる磁界に影響しない長さに設定されている。この長さは、第1磁極部分41aおよび第2磁極部分41cが生じる磁界の強さの測定値やシミュレーション結果などに基づいて設定される。磁気緩衝部分41bは、第1磁極部分41aが生じる磁界と第2磁極部分41cが生じる磁界とが互いに影響することを抑制する。
第2磁極部分41cは、マグネットローター41Aの上端部に配置されている。第2磁極部分41cは、軸線L方向から見たときに円形状の外形を有している。第2磁極部分41cは、1つのN極と1つのS極とを有している。第2磁極部分41cにおける直径Kで区画された一方の部分(第1部分41n)に1つのN極が配置され、他方の部分(第2部分41s)に1つのS極が配置されている。1つのN極と1つのS極とは、軸線Lと直交する方向でかつ直径Kと直交する方向(図8AにおいてX方向)に対向している。第2磁極部分41cは、軸線Lと直交する方向でかつ直径Kと直交する方向に着磁されている。そのため、第2磁極部分41cの磁力線は、図3、図4に示す永久磁石45と同様に、軸線Lと直交する方向(XY平面と平行な方向)に沿って、第1部分41nの外周面から出て第2部分41sの外周面に入る。なお、第2磁極部分41cの外周面には、周方向に交互に並ぶ少なくとも1つのN極と少なくとも1つのS極とが配置されていればよい。第2磁極部分41cは、例えば、周方向に交互に配置された2つのN極と2つのS極とを有してもよい。第2磁極部分41cと角度センサー96とは、キャン30およびカバー本体91を介して、軸線Lと直交する方向に並んでいる。図6において、マグネットローター41Aにおける第1磁極部分41aと磁気緩衝部分41bとの境界と、磁気緩衝部分41bと第2磁極部分41cとの境界と、を破線で示している。
電動弁1Aでは、マグネットローター41Aの第2磁極部分41cの磁力線が、軸線Lと直交する方向に沿って第1部分41nの外周面から出て第2部分41sの外周面に入る。また、第1磁極部分41aと第2磁極部分41cとの間に磁気緩衝部分41bがある。磁気緩衝部分41bが、第1磁極部分41aが生じる磁界と第2磁極部分41cが生じる磁界とが互いに影響することを抑制する。そのため、電動弁1Aにおいて、キャン30の側方にある空間(すなわち、キャン30に対して軸線Lと直交する方向にある空間)における磁界の強さが強く、キャン30の側方に配置した角度センサー96によって正確にマグネットローター41A(第2磁極部分41c)の回転角度を検出することができる。また、キャン30の側方に角度センサー96を配置することで、電動弁1Aの高さ寸法を小さくすることができる。
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例に係る電動弁について、図9、図10を参照して説明する。
図9、図10は、本発明の第2実施例に係る電動弁の縦断面図である。図9は、弁口の開口面積が最小の状態の電動弁を示す。図10は、弁口の開口面積が最大の状態の電動弁を示す。
図9、図10に示すように、本実施例に係る電動弁2は、弁本体110と、ホルダー120と、ガイドブッシュ125と、ケースとしてのキャン130と、駆動機構140と、弁体170と、ステーターユニット180と、を有している。
弁本体110は、直方体形状を有している。弁本体110は、弁室113と、弁室113に接続された弁口114と、を有している。弁本体110は、第1通路117と、第2通路118と、を有している。第1通路117の一端部は弁室113と接続され、第1通路117の他端部は弁本体110の左側面110aに開口している。第2通路118の一端部は弁口114を介して弁室113と接続され、第2通路118の他端部は弁本体110の右側面110bに開口している。弁本体110は、取付孔119を有している。取付孔119は、弁本体110の上面110cに開口している。取付孔119の内周面には、雌ねじが形成されている。取付孔119の底面119aには、弁室113が開口している。
ホルダー120は、円筒形状を有している。ホルダー120の外周面の下部には、雄ねじが形成されている。ホルダー120の雄ねじは、弁本体110の取付孔119の雌ねじに螺合される。ホルダー120は、弁本体110にねじ構造で取り付けられている。
ガイドブッシュ125は、第1円筒部126と、第2円筒部127と、を有している。第2円筒部127の外径は、第1円筒部126の外径より小さい。第2円筒部127は、第1円筒部126の上端部に同軸に接続されている。第2円筒部127の外周面には、雄ねじ127aが形成されている。第1円筒部126は、ホルダー120の嵌合孔120aに圧入されている。
キャン130は、円筒形状を有している。キャン130は、上端部が塞がれかつ下端部が開口している。キャン130の下端部は、円環板形状の接合部材135の外周縁に接合されている。接合部材135の内側にはホルダー120の上部が配置されている。接合部材135の内周縁は、ホルダー120に接合されている。キャン130は、接合部材135およびホルダー120を介して、弁本体110に固定されている。
駆動機構140は、弁体170を上下方向(Z方向)に移動させる。駆動機構140は、マグネットローター141と、弁軸ホルダー142と、弁軸143と、永久磁石145と、を有している。
マグネットローター141は、円筒形状を有している。マグネットローター141の外径は、キャン130の内径より小さい。マグネットローター141は、キャン130の内側に回転可能に配置されている。マグネットローター141は、複数のN極と複数のS極とを有している。複数のN極と複数のS極とは、軸線L方向に延在している。複数のN極と複数のS極とは、マグネットローター141の外周面に周方向に交互に配置されている。軸線Lは、Z方向と平行である。
弁軸ホルダー142は、上端部が塞がれた円筒形状を有している。弁軸ホルダー142の上端部には支持リング144が固定されている。支持リング144は、マグネットローター141と弁軸ホルダー142とを連結している。弁軸ホルダー142の内周面には、雌ねじ142aが形成されている。雌ねじ142aは、ガイドブッシュ125の雄ねじ127aと螺合される。
弁軸143は、円柱形状を有している。弁軸143の上端部143aは、弁軸ホルダー142を貫通している。弁軸143の上端部143aには、抜け止め用のプッシュナット147が取り付けられている。弁軸143は、ガイドブッシュ125の内側およびホルダー120の内側に配置されている。弁軸143の下端部は、弁室113に配置されている。弁軸ホルダー142と弁軸143の段部143bとの間には、閉弁ばね148が配置されている。閉弁ばね148は、圧縮コイルばねである。閉弁ばね148は、弁軸143を下方に向けて押している。
永久磁石145は、キャン130の内側においてマグネットローター141の上方に配置されている。永久磁石145は、円環板形状を有している。永久磁石145は、軸線L方向から見たときに円形状の外形を有している。永久磁石145は、固定具146を介して支持リング144に固定されている。永久磁石145は、マグネットローター141と同軸に配置されており、マグネットローター141とともに回転される。永久磁石145は、マグネットローター141の回転軸周りに回転される。マグネットローター141の回転軸は、軸線Lと一致する。軸線L方向は回転軸方向である。マグネットローター141および永久磁石145は、回転とともに軸線L方向に移動する。
永久磁石145は、電動弁1の永久磁石45と同一(実質的に同一を含む)の構成を有している。永久磁石145は、1つのN極と1つのS極とを有している。永久磁石145における直径で区画された一方の部分(第1部分)に1つのN極が配置され、他方の部分(第2部分)に1つのS極が配置されている。1つのN極と1つのS極とは、軸線Lと直交する方向でかつ直径と直交する方向に対向している。永久磁石145は、軸線Lと直交する方向でかつ直径と直交する方向に着磁されている。そのため、永久磁石145の磁力線は、軸線Lと直交する方向(XY平面と平行な方向)に沿って、第1部分の外周面から出て第2部分の外周面に入る。
弁体170は、先端が下方を向く略円すい形状を有している。弁体170は、弁軸143の下端部に一体的に接続されている。弁体170は、弁口114と上下方向に対向して配置されている。弁体170は、弁口114に対して進退することにより、弁口114の開口面積を無段階(実質的に無段階を含む)に変更する。弁口114の最小面積は0より大きくてもよい(すなわち、わずかに弁口114が開いた状態)。または、弁口114の最小面積は0でもよい(すなわち、弁口114が全閉状態)。
ステーターユニット180は、ステーター81と、カバー90と、基板95と、を有している。ステーター81とカバー90と基板95とは、電動弁1のものと同一(実質的に同一を含む)であるので、同一の符号を付して詳細説明を省略する。
ステーター81は、キャン130を介して、軸線Lと直交する方向にマグネットローター141と並んでいる。ステーター81は、マグネットローター141とともにステッピングモーターを構成する。
次に、電動弁2の動作について説明する。
電動弁2において、ステーター81のコイルに電流を流して、マグネットローター141を一方向に回転させる。マグネットローター141とともに弁軸ホルダー142が回転する。弁軸ホルダー142の雌ねじ142aとガイドブッシュ125の雄ねじ127aとのねじ送り作用により、弁軸ホルダー142が下方に移動する。弁軸ホルダー142とともに弁軸143および弁体170も下方に移動し、弁口114の開口面積が小さくなる。図9は、弁口114の開口面積が最小の状態の電動弁2を示している。
電動弁2において、ステーター81のコイルに電流を流して、マグネットローター141を他方向に回転させる。マグネットローター141とともに弁軸ホルダー142が回転する。弁軸ホルダー142の雌ねじ142aとガイドブッシュ125の雄ねじ127aとのねじ送り作用により、弁軸ホルダー142が上方に移動する。弁軸ホルダー142とともに弁軸143および弁体170も上方に移動し、弁口114の開口面積が大きくなる。図10は、弁口114の開口面積が最大の状態の電動弁2を示している。
永久磁石145は、マグネットローター141とともに回転し、マグネットローター141とともに軸線L方向に移動する。永久磁石145は、図9に示す位置から図10に示す位置まで移動する。角度センサー96と永久磁石145とは、キャン130およびカバー本体91を介して、軸線Lと直交する方向に常に並ぶ。換言すると、角度センサー96の軸線L方向の位置と永久磁石145と軸線L方向の位置とは、常に重なっている。
電動弁2は、電動弁1と同一(実質的に同一を含む)の作用効果を有する。
また、電動弁2において、永久磁石145が、回転とともに軸線L方向に移動する。そして、角度センサー96が、軸線Lと直交する方向に永久磁石145と常に並ぶ。このようにすることで、永久磁石145が軸線L方向に移動した際に永久磁石145が角度センサー96と軸線L方向に離れる場合に比べて、より正確にマグネットローター141(永久磁石145)の回転角度を検出することができる。
次に、電動弁2の変形例に係る電動弁2Aについて、図11、図12を参照して説明する。
図11、図12は、図9の電動弁の変形例に係る電動弁の縦断面図である。図11は、弁口の開口面積が最小の状態の電動弁を示す。図12は、弁口の開口面積が最大の状態の電動弁を示す。
電動弁2Aは、下記(1)、(2)以外は、上述した電動弁2と同一(実質的に同一を含む)である。
(1)電動弁2Aは、永久磁石145および固定具146を有していない。
(2)電動弁2Aは、マグネットローター141に代えて、マグネットローター141Aを有している。
そのため、電動弁2Aの説明において、電動弁2と同一の構成については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
マグネットローター141Aは、電動弁1Aのマグネットローター41Aと同一(実質的に同一を含む)の構成を有している。マグネットローター141Aは、円筒形状を有している。マグネットローター141Aの外径は、キャン130の内径より小さい。マグネットローター141Aは、キャン130の内側に回転可能に配置されている。マグネットローター141Aと弁軸ホルダー142とは、支持リング144によって連結されている。マグネットローター141Aは、弁軸ホルダー142とともに回転する。
マグネットローター141Aは、軸線L方向に順に接続された、第1磁極部分41aと、磁気緩衝部分41bと、第2磁極部分41cと、を有している。第1磁極部分41aと磁気緩衝部分41bと第2磁極部分41cとは、電動弁1Aのものと同一(実質的に同一を含む)であるので、同一の符号を付して詳細説明を省略する。図11、図12において、マグネットローター141Aにおける第1磁極部分41aと磁気緩衝部分41bとの境界と、磁気緩衝部分41bと第2磁極部分41cとの境界と、を破線で示している。
マグネットローター141Aは、回転とともに軸線L方向に移動する。マグネットローター141Aの第2磁極部分41cは、図11に示す位置から図12に示す位置まで移動する。角度センサー96と第2磁極部分41cとは、キャン130およびカバー本体91を介して、軸線Lと直交する方向に常に並ぶ。換言すると、角度センサー96の軸線L方向の位置と第2磁極部分41cと軸線L方向の位置とは、常に重なっている。
電動弁2Aは、電動弁1Aと同一(実質的に同一を含む)の作用効果を有する。
また、電動弁2Aにおいて、マグネットローター141Aが、回転とともに軸線L方向に移動する。そして、角度センサー96が、軸線Lと直交する方向に第2磁極部分41cと常に並ぶ。このようにすることで、マグネットローター141Aが軸線L方向に移動した際に第2磁極部分41cが角度センサー96と軸線L方向に離れる場合に比べて、より正確にマグネットローター141A(第2磁極部分41c)の回転角度を検出することができる。
本明細書において、「円筒」や「円柱」等の形状を示す各用語は、実質的にその用語の形状を有する部材や部材の部分にも用いられている。例えば、「円筒形状の部材」は、円筒形状の部材と実質的に円筒形状の部材とを含む。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明は実施例の構成に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
(第1実施例)
1、1A…電動弁、10…弁本体、10a…左側面、10b…右側面、10c…上面、13…弁室、14…弁口、17…第1通路、18…第2通路、19…取付孔、19a…底面、20…ホルダー、25…弁体支持部材、25a…環状平面、30…キャン、35…接合部材、40…駆動機構、41…マグネットローター、41A…マグネットローター、41a…第1磁極部分、41b…磁気緩衝部分、41c…第2磁極部分、41n…第1部分、41s…第2部分、42…連結部材、43…ローター軸、44…軸受部材、45…永久磁石、45n…第1部分、45s…第2部分、46…磁気遮蔽部材、50…遊星歯車機構、51…歯車ケース、52…固定リング歯車、53…太陽歯車、54…遊星歯車、55…キャリア、56…出力歯車、57…出力軸、57a…スリット、60…案内部材、65…駆動軸、66…円柱部、67…平板部、68…ボール、70…弁体、71…ステム、72…弁部、73…ばね受け部、73a…フランジ部、74…ボール受け部、75…開弁ばね、80…ステーターユニット、81…ステーター、84…端子、90…カバー、91…カバー本体、91a…第1周壁部、91b…上壁部、91c…第2周壁部、91d…円筒部、91e…ボス、92…蓋体、93…コネクタ、94…基板収容空間、95…基板、95a…貫通孔、96…角度センサー、F…磁力線、K…直径、L…軸線。
(第2実施例)
2、2A…電動弁、110…弁本体、110a…左側面、110b…右側面、110c…上面、113…弁室、114…弁口、117…第1通路、118…第2通路、119…取付孔、119a…底面、120…ホルダー、120a…嵌合孔、125…ガイドブッシュ、126…第1円筒部、127…第2円筒部、127a…雄ねじ、130…キャン、135…接合部材、140…駆動機構、141…マグネットローター、141A…マグネットローター、142…弁軸ホルダー、142a…雌ねじ、143…弁軸、143a…上端部、143b…段部、144…支持リング、145…永久磁石、146…固定具、147…プッシュナット、148…閉弁ばね、170…弁体、180…ステーターユニット。

Claims (3)

  1. 円筒形状のケースと、前記ケースの内側に配置されたマグネットローターと、前記ケースの外側に配置されたステーターを有するステーターユニットと、を有する電動弁であって、
    前記マグネットローターが、当該マグネットローターの回転軸方向に順に接続された、第1磁極部分と、磁気緩衝部分と、第2磁極部分と、を有し、
    前記第1磁極部分の外周面に、周方向に交互に並ぶ複数のN極と複数のS極とが配置され、
    前記第2磁極部分の外周面に、周方向に交互に並ぶ少なくとも1つのN極と少なくとも1つのS極とが配置され、
    前記第2磁極部分の着磁方向が、前記回転軸と直交する方向であり、
    前記ステーターユニットが、前記第2磁極部分の回転角度を検出する角度センサーを有し、
    前記角度センサーが、前記回転軸と直交する方向に前記ケースと並び、
    前記マグネットローターが、回転とともに前記回転軸方向に移動し、
    前記角度センサーが、前記回転軸と直交する方向に前記第2磁極部分と常に並んでいることを特徴とする電動弁。
  2. 前記磁気緩衝部分が、着磁されていない部分であり、
    前記磁気緩衝部分の前記回転軸方向の長さが、前記第1磁極部分が生じる磁界が前記第2磁極部分が生じる磁界に影響しない長さである、請求項に記載の電動弁。
  3. 前記角度センサーが、前記回転軸と直交する第1方向の磁界成分の向きおよび大きさと、前記回転軸と直交しかつ前記第1方向と直交する第2方向の磁界成分の向きおよび大きさと、を検出する、請求項1または請求項に記載の電動弁。
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