JP7114022B2 - ストリップゴム貼付方法およびストリップゴム貼付装置 - Google Patents

ストリップゴム貼付方法およびストリップゴム貼付装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯状のコード入りゴム部材の両側縁部にストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付方法および前記ストリップゴム貼付方法に用いられるストリップゴム貼付装置に関する。
ブレーカー等の帯状のコード入りゴム部材は、カッターを用いて材料を所定の大きさにカットすることにより作製される。この時、材料に一定のテンションが掛けられているため、カット後にゴムが収縮し、カット部分でスチールコードなどのコードがゴムからはみ出る。タイヤのサイズによっては、はみ出たコードを養生する必要があり、この場合、カット部分である両側縁部にエッジストリップと称されるテープ状のストリップゴムを貼り付けることが行われている(例えば特許文献1、2参照)。
このストリップゴムは、未加硫のゴムシートにポリライナーと称される剥離シートがライニングされ、所定の幅に裁断された後、ロールに巻き取られている。貼付方法としては通常、押さえローラが用いられており、コード入りゴム部材を搬送しながらストリップゴムをロールから巻出し、巻出したストリップゴムをコード入りゴム部材の各側縁部に重ね合わせてポリライナーの上から押さえローラで押圧することにより圧着して貼り付ける。その後、ポリライナー回収ラインでポリライナーをストリップゴムから剥離させて回収する。
前記の押さえローラには、通常、弾性に富み、凹凸がある場合や厚みが変動する場合でも万遍なく押圧することができるウレタンゴム(発泡ゴム)製のローラが用いられている。
特許2017-148995号公報 WO2007/094053号公報
しかしながら、ウレタンゴム製の押さえローラで押圧する貼付方法では、ストリップゴムとコード入りゴム部材との密着を十分に確保することができず、後工程、例えばコード入りゴム部材に圧着されたストリップゴムからポリライナーを引き剥がすポリライナー回収ラインでストリップゴム自体がコード入りゴム部材から剥がれてしまい、ポリライナーと一緒に回収されてしまうトラブルが発生する場合がある。この場合、回収されたストリップゴムはスクラップとなり、更にはトラブルの処理に時間が掛かるため、生産効率が低下するという問題があった。
そこで本発明は、コード入りゴム部材の両側縁部に貼り付けられるストリップゴムを、後工程で剥がれる恐れなく、コード入りゴム部材に十分に密着させて、生産効率の低下を招かないストリップゴム貼付技術を提供することを課題とする。
本発明者は、上記の課題を解決するため鋭意検討を行った結果、以下に記載する発明により上記の課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付方法であって、
前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導し貼り付ける貼付工程と、
貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着工程とを有し、
前記圧着工程が、
表面に凹凸を有する凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第1圧着工程と、
前記第1圧着工程に続いて、平滑な表面を有する平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第2圧着工程とからなることを特徴とするストリップゴム貼付方法である。
請求項2に記載の発明は、
前記第1圧着工程が、金属製の前記凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1に記載のストリップゴム貼付方法である。
請求項3に記載の発明は、
前記金属製の凹凸ローラとして、合金工具鋼製の凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2に記載のストリップゴム貼付方法である。
請求項4に記載の発明は、
前記金属製の凹凸ローラとして、幅が15~20mmの凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のストリップゴム貼付方法である。
請求項5に記載の発明は、
前記金属製の凹凸ローラとして、表面に26~60番手のローレット加工が施されている凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
請求項6に記載の発明は、
前記第1圧着工程における前記凹凸ローラの前記ストリップゴムに対する押圧力が、0.15~0.35MPaであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
請求項7に記載の発明は、
前記第2圧着工程が、ウレタンゴム製の前記平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
請求項8に記載の発明は、
前記圧着工程が、前記ストリップゴムの上面に配置されたポリライナーを介して、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
請求項9に記載の発明は、
複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付装置であって、
前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導して貼り付ける貼付手段と、
貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着手段とを備えており、
前記圧着手段が、
前記貼付手段の下流側近傍に配置されて、貼り付けられた前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する表面に凹凸を有する凹凸ローラと、
前記凹凸ローラの下流側近傍に配置されて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する平滑な表面を有する平滑ローラとから構成されていることを特徴とするストリップゴム貼付装置である。
請求項10に記載の発明は、
前記凹凸ローラが、金属製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項9に記載のストリップゴム貼付装置である。
請求項11に記載の発明は、
前記金属製の凹凸ローラが、合金工具鋼製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項10に記載のストリップゴム貼付装置である。
請求項12に記載の発明は、
前記平滑ローラが、ウレタン製の平滑ローラであることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付装置である。
本発明によれば、コード入りゴム部材の両側縁部に貼り付けられるストリップゴムを、後工程で剥がれる恐れなく、コード入りゴム部材に十分に密着させて、生産効率の低下を招かないストリップゴム貼付技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るストリップゴム貼付装置の主要部を示す模式的側面図である。 図1の貼付装置の主要部を凹凸ローラの上流から見た模式的斜視図である。 凹凸ローラによる押圧状況を説明する模式的正面図である。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を用いて説明する。
[1]本発明の概要
本発明のストリップゴム貼付方法においては、長手方向に搬送されるタイヤの製造に使用されるブレーカーなどのコード入りゴム部材の両側縁部に、エッジストリップと称されるポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるに際して、先ず、貼付工程において、ゴム部材搬送装置によりコード入りゴム部材を搬送しながらコード入りゴム部材の両側縁部にストリップゴムを誘導して貼り付ける。
次に、貼り付けたストリップゴムを、圧着工程においてローラによりコード入りゴム部材に圧着する。本発明は、この圧着工程において、凹凸ローラを用いて押圧する第1圧着工程と、平滑ローラを用いてさらに押圧する第2圧着工程を備えている点に特徴がある。
このように、コード入りゴム部材に貼り付けたストリップゴムを凹凸ローラで押圧後、更に平滑ローラで押圧して圧着することにより、ストリップゴムをコード入りゴム部材に十分に密着させることができる。この結果、後工程でストリップゴムがコード入りゴム部材から剥がれるという問題の発生を防止することができ、生産効率の低下を招く恐れがない。
そして、本発明のストリップゴム貼付装置は、前記した貼付方法に用いられる貼付装置であり、前記圧着工程において用いられる2つの圧着手段を備えている点に特徴がある。
[2]本発明の実施の形態
以下、実施の形態に基づき、図面を参照しながら、本発明を具体的に説明する。なお、以下においては、ストリップゴムとして、ポリライナーがライニングされたストリップゴムを例に挙げて説明する。
1.本実施の形態に係るストリップゴム貼付装置
最初に、本実施の形態に係るストリップゴム貼付装置について説明する。
図1は本実施の形態に係るストリップゴム貼付装置の主要部を示す模式的側面図である。図1において、1はストリップゴム貼付装置であり、11はゴム部材搬送装置であり、12はストリップゴム供給ロールであり、12aは誘導ローラであり、13は凹凸ローラであり、14は平滑ローラであり、15は凹凸ローラ押圧力調整機構であり、16はポリライナー回収ロールである。また、Bはコード入りゴム部材であり、SGはストリップゴムであり、PLはポリライナーであり、SGBはストリップゴム付ゴム部材である。なお、図の右側がゴム部材の搬送方向上流側であり、左側が下流側である。
本実施の形態に係るストリップゴム貼付装置は、コード入りゴム部材Bの両側縁部にストリップゴムSGを誘導して貼り付ける貼付手段と、貼り付けられたストリップゴムSGをローラで押圧してコード入りゴム部材Bに圧着する圧着手段とを備えている。
(1)貼付手段
前記したように、貼付手段は、コード入りゴム部材Bの両側縁部にストリップゴムSGを誘導して貼り付ける。
具体的には、上面にポリライナーPLがライニングされた状態で所定のサイズに裁断され、ロールに巻取られているストリップゴムSGの2本を、コード入りゴム部材Bの幅に合わせた間隔を置いて設置された2個のストリップゴム供給ロール12の各々にセットして巻出す一方で、並行して、コード入りゴム部材Bをゴム部材搬送装置11に供給するように構成されている。このゴム部材搬送装置11は、複数の駆動ローラを備えており、コード入りゴム部材Bを下流側に向けて搬送する。
巻出された2本のストリップゴムSGは、それぞれ、誘導ローラ12aによって、誘導ローラ12aの下流側に配置された搬送ローラ11a上で、ポリライナーを上側、ストリップゴムSGを下側にし、コード入りゴム部材Bの搬送速度に等しい速度でコード入りゴム部材Bの両側縁部に誘導されるように構成されている。
図2は図1の貼付装置の主要部を凹凸ローラの上流から見た模式的斜視図である。前記したように、ストリップゴムSGは、誘導ローラ12aを経由して両側縁部に供給される。誘導ローラ12aにはストリップゴムSGの幅と略等しい幅の溝が設けられており、この溝を通過させるにより高い位置精度でストリップゴムSGをコード入りゴム部材の両側縁部に誘導することができる。誘導されたストリップゴムが、別途搬送されてきたコード入りゴム部材Bの表面に沿うことにより、コード入りゴム部材Bに粘着して貼り付けられる。
(2)圧着手段
前記したように、圧着手段は、コード入りゴム部材Bに貼り付けられたストリップゴムSGをローラで押圧して、コード入りゴム部材Bに圧着する。本実施の形態において、圧着手段は、表面に凹凸を有する凹凸ローラ13と、平滑な表面を有する平滑ローラ14とから構成されている。
(a)凹凸ローラ
凹凸ローラ13は、貼付手段の下流側近傍に配置されており、貼付手段によりコード入りゴム部材Bに貼り付けられたストリップゴムSGを押圧することにより、ストリップゴムSGがコード入りゴム部材Bに圧着される。
凹凸ローラ13としては、ストリップゴムSGをコード入りゴム部材Bに十分に押圧するという観点から、金属製が好ましく、特に、SKS31などの合金工具鋼製であることが好ましい。
図3は、凹凸ローラ13による押圧状態を説明する模式的正面図であり、斜線部分に凹凸形状が設けられている。図3に示すように、凹凸ローラ13のそれぞれは、凹凸ローラ支持部材17に回転自在に支持されており、それぞれの凹凸ローラ支持部材17には凹凸ローラ押圧力調整機構15が連結されている。これにより、凹凸ローラ支持部材17を介して各々の凹凸ローラ13に所定の押圧力を掛けて、ストリップゴムSGを押圧することができる。
なお、具体的な凹凸ローラ押圧力調整機構15としてはエアー圧や油圧等の流体圧などを用いるなどの公知の機構が用いられる。
凹凸ローラ13の幅Wは、一般的なストリップゴムSGが、厚みが0.5~0.6mm、幅が約25mmであることを考慮すると、ストリップゴムSGの幅より少し狭い15~20mmであることが好ましい。このような幅に設定することにより、ストリップゴムSGを大きい押圧力の下で押圧することができ、ストリップゴムSGをコード入りゴム部材Bに強く密着させることができる。15mm未満では圧着される幅が狭くなり過ぎ、逆に20mmを超える場合には押圧力が分散され、ストリップゴムSGとコード入りゴム部材Bの密着が弱くなる。
また、凹凸ローラ13の直径は、30~50mmφであることが好ましい。
そして、凹凸ローラ13の表面における凹凸加工は、特に限定されないが、ローレット加工が好ましく採用される。そして、ローレット加工の種類としては、綾目、平目、斜めなどのいずれの種類も使用することができる。具体的なローレット加工としては、26番手(ピッチ:1.00mm、モジュール:0.32)~60番手(ピッチ:0.42mm、モジュール:0.135)のローレット加工が好ましい。
これにより、コード入りゴム部材Bを適切に押圧して、ストリップゴムSGと密着させることができる。26番手未満では、押圧面積が小さくなり、部分的に密着力が大きくなり過ぎて、ポリライナー回収ラインでポリライナーPLを剥離させ難くなる場合がある。一方、60番手を超える場合には、凹凸ローラ13の表面が平滑に近いために、大きな押圧力が得られなくなり、ストリップゴムSGとコード入りゴム部材Bとを十分に密着させることができず、ストリップゴムSGがコード入りゴム部材Bから剥離してしまう場合がある。
(b)平滑ローラ
平滑ローラ14は、コード入りゴム部材Bの全幅をカバーする長さを有して、凹凸ローラ13の下流側近傍に配置されており、ストリップゴムSGをさらに押圧してコード入りゴム部材Bに圧着する。このような平滑ローラ14を用いて、さらに押圧することにより、凹凸ローラ13のみでは適切に押圧できなかった箇所も適切に押圧して、ストリップゴムSGをより十分にコード入りゴム部材Bに圧着することができる。
具体的な平滑ローラ14としては、可撓性を有する素材製であることが好ましく、特にウレタンゴム製であることが好ましい。なお、平滑ローラ14による押圧力は一定でもよいが、凹凸ローラと同様に押圧力調整機構を設けることにより、押圧力をストリップゴムSGの幅等に応じて可変としてもよい。
2.本実施の形態に係るストリップゴム貼付方法
次に、本実施の形態に係るストリップゴム貼付方法について説明する。本実施の形態に係るストリップゴム貼付方法は、コード入りゴム部材Bの両側縁部にストリップゴムSGを誘導して貼り付ける貼付工程と、貼り付けられたストリップゴムSGをローラで押圧してコード入りゴム部材Bに圧着する圧着工程とを有している。
(1)貼付工程
本工程は、ゴム部材搬送装置11によりコード入りゴム部材Bを長手方向に搬送しながらコード入りゴム部材Bの両側縁部にストリップゴムSGを誘導して貼り付ける工程である。
本工程においては、まず、上面にポリライナーPLがライニングされた状態で所定のサイズに裁断され、ロールに巻取られているストリップゴムSGの2本を、コード入りゴム部材Bの幅に合わせた間隔を置いて設置された2個のストリップゴム供給ロール12の各々にセットして巻出す。
そして、ストリップゴムSGの巻出しと並行してコード入りゴム部材Bをゴム部材搬送装置11に供給する。ゴム部材搬送装置11は、複数の駆動ローラを備えており、コード入りゴム部材Bを下流側に向けて搬送する。巻出した2本のストリップゴムSGそれぞれを上流側の搬送ローラ11a上で、ポリライナーを上側、ストリップゴムSGを下側にし、コード入りゴム部材Bの搬送速度に等しい速度でコード入りゴム部材Bの両側縁部に誘導する。
これにより、図2に示すように、ストリップゴムSGを、誘導ローラ12aを経由して両側縁部に供給することができる。誘導ローラ12aには前記の通りストリップゴムSGの幅と略等しい幅の溝が設けられており、この溝を通過させることにより高い位置精度でストリップゴムSGをコード入りゴム部材の両側縁部に誘導することができる。誘導されたストリップゴムは、コード入りゴム部材Bの表面に粘着し貼り付く。
本実施の形態において、貼り付けられるストリップゴムは、前記の通り、上面にポリライナーを有しており、このポリライナーが上面にあることにより次の工程である圧着工程での押圧の際に、凹凸ローラのストリップゴムへの粘着を防止することができる。
(2)圧着工程
本工程は、貼付工程で貼り付けられたストリップゴムを、ローラにより押圧することによりコード入りゴム部材に圧着させる工程である。圧着工程においては、第1圧着工程において凹凸ローラで押圧した後、第2圧着工程において平滑ローラで押圧することによりコード入りゴム部材にストリップゴムを十分に圧着し密着させる。
(a)第1圧着工程
第1圧着工程では、貼付工程で貼り付けたストリップゴムSGを、搬送ローラ11a上で凹凸ローラ13を用いて押圧してコード入りゴム部材Bに圧着する。
このとき、2個の凹凸ローラ13のそれぞれに、0.15~0.35MPaの押圧力を掛けることにより、ストリップゴムSGをコード入りゴム部材Bに強く圧着させることができる。0.15MPa未満ではストリップゴムSGとコード入りゴム部材Bとの密着が弱く、逆に0.35MPaを超える場合には、ストリップゴムSGとポリライナーPLとの密着が強くポリライナーPLを剥離させ難い。
(b)第2圧着工程
第2圧着工程では、第1圧着工程における凹凸ローラでの押圧による圧着に続いて、搬送ローラ11a上に設置された平滑ローラ14を用いて凹凸ローラ13で圧着されたストリップゴムSGをさらに押圧してコード入りゴム部材に圧着し、さらに十分に密着させる。
前記したように、平滑ローラ14は、コード入りゴム部材Bの全幅をカバーする長さを有しており、ストリップゴムSGが貼り付けられたコード入りゴム部材Bを搬送ローラ11aに所定の圧力で押圧する。
これにより、ストリップゴムSGの凹凸ローラ13の凸部が当たらずにコード入りゴム部材Bに十分に密着していない部分、および図3に示すように凹凸ローラ13の幅WがストリップゴムSGの幅より小さいために凹凸ローラ13で押圧されなかった部分を押圧し、これらの部分でストリップゴムSGとコード入りゴム部材Bとが圧着される。この結果、ストリップゴムがポリライナーを有している場合に、ポリライナーの回収時にストリップゴムがコード入りゴム部材から剥がれて一緒に回収されることを防止でき、生産効率の低下を防止できる。
(3)ポリライナー回収工程
本実施の形態のストリップゴム貼付方法は、貼り付けられたストリップゴムが上面にポリライナーを有している場合は、ポリライナー回収工程を有することが好ましい。ポリライナー回収工程では、第2圧着工程での、平滑ローラ14を用いての押圧後、平滑ローラ14の下流側でポリライナーPLをストリップゴムSGから剥離させ、ストリップゴム付ゴム部材SGBを搬送する一方で、ポリライナーPLをポリライナー回収ロール16により巻き取って回収する。このとき、本実施の形態のストリップゴム貼付方法により貼り付けられたストリップゴムSGはコード入りゴム部材Bに十分に密着しているためポリライナーPLと一緒に回収されることはない。
[3]本実施の形態の効果
本実施の形態においては、先ず、凹凸ローラ13で押圧しコード入りゴム部材に圧着しているが、凹凸ローラは、表面に凹凸を有しており、押圧力が凸部の小さな面積に集中するため、凸部での押圧によりストリップゴムSGをコード入りゴム部材Bに強く密着させることができる。
一方で、凹凸ローラ13は、幅が狭く、凸部以外の部分における押圧力が小さいため、ストリップゴムSGにおいて押圧が不十分で密着していない部分が生じ、この部分を起点としてストリップゴムSGがコード入りゴム部材Bから剥離する場合がある。そこで、凹凸ローラ13で圧着後、更に幅が広い平滑ローラ14で、ストリップゴムSGをコード入りゴム部材にさらに圧着しているが、このように、幅が広い平滑ローラ14で押圧することにより、より大きな押圧力で凸部以外の部分も効率的に押圧して密着させることができるため、剥離の起点をなくすことができる。
以下、具体的な実施例に基づいて、本発明をより具体的に説明する。
1.ストリップゴム付ブレーカーの製造
以下の実施例では、コード入りゴム部材としてタイヤ製造のために使用されるブレーカーを使用し、搬送されるブレーカーの両側縁部にストリップゴムを貼り付け、ローラによって押圧することにより圧着し、ストリップゴム付きブレーカーを製造した。
(1)実施例
下記の方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
製造対象 :PC、STタイヤ用ストリップゴム付ブレーカー
ストリップゴム :厚み0.6mm、幅25mm
凹凸ローラ :合金工具鋼SKS31製
幅20mm、直径35mm
26番手(ピッチ:1.00mm、モジュール0.32)ローレッ
ト加工
平滑ローラ :ウレタンゴム製ローラ
押圧力 :凹凸ローラ :0.25MPa
:平滑ロ-ラ :0.25MPa
(2)比較例1
凹凸ローラを用いず、圧着を従来の平滑ローラのみで行ったこと以外は、実施例と同じ方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
(3)比較例2
凹凸ローラに替えてローレット加工が施されていない表面が平滑な金属製ローラを用いたこと以外は、実施例と同じ方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
(4)比較例3
平滑ローラを用いず、押圧を凹凸ローラのみで行ったこと以外は、実施例と同じ方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
2.評価方法
実施例、比較例1~3のそれぞれについて1ヶ月間ストリップゴム付ブレーカーを製造し、この間にポリライナー回収ラインにおいて発生したストリップゴムがポリライナーに密着してポリライナーと一緒に回収され、ブレーカーから剥離してしまった回数と、ストリップゴムの剥離に対応した処理をするために生じた時間的ロス(処理ロス)および材料ロス(スクラップロス)を求めた。
3.評価結果
実施例および比較例1~3の結果をまとめて表1に示す。
Figure 0007114022000001
表1より実施例においてはストリップゴム剥離が全く起きず、処理ロス、スクラップロスが生じないことが分かった。このことは、凹凸ローラと平滑ローラによる押圧により、ストリップゴムがブレーカーに圧着され、十分に密着しているためであると考えられる。
一方、凹凸ローラとしてローレット加工が施されていない表面が平滑な金属ローラを用いた比較例2、平滑ローラを用いず押圧を凹凸ローラのみで行った比較例3の場合、従来の平滑ローラのみで押圧を行った比較例1に比べてストリップゴムの剥離発生回数、処理ロスおよびスクラップロスが低減されているものの、その効果は限定的であることが分かった。このことはストリップゴムがブレーカーに十分に密着していないためであると考えられる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
1 ストリップゴム貼付装置
11 ゴム部材搬送装置
11a 搬送ローラ
12 ストリップゴム供給ロール
12a 誘導ローラ
13 凹凸ローラ
14 平滑ローラ
15 凹凸ローラ押圧力調整機構
16 ポリライナー回収ロール
17 凹凸ローラ支持部材
B コード入りゴム部材
SG ストリップゴム
SGB ストリップゴム付ゴム部材
PL ポリライナー
W 凹凸ローラの幅

Claims (12)

  1. 複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付方法であって、
    前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導し貼り付ける貼付工程と、
    貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着工程とを有し、
    前記圧着工程が、
    表面に凹凸を有する凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第1圧着工程と、
    前記第1圧着工程に続いて、平滑な表面を有する平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第2圧着工程とからなることを特徴とするストリップゴム貼付方法。
  2. 前記第1圧着工程が、金属製の前記凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1に記載のストリップゴム貼付方法。
  3. 前記金属製の凹凸ローラとして、合金工具鋼製の凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2に記載のストリップゴム貼付方法。
  4. 前記金属製の凹凸ローラとして、幅が15~20mmの凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のストリップゴム貼付方法。
  5. 前記金属製の凹凸ローラとして、表面に26~60番手のローレット加工が施されている凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
  6. 前記第1圧着工程における前記凹凸ローラの前記ストリップゴムに対する押圧力が、0.15~0.35MPaであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
  7. 前記第2圧着工程が、ウレタンゴム製の前記平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
  8. 前記圧着工程が、前記ストリップゴムの上面に配置されたポリライナーを介して、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
  9. 複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付装置であって、
    前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導して貼り付ける貼付手段と、
    貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着手段とを備えており、
    前記圧着手段が、
    前記貼付手段の下流側近傍に配置されて、貼り付けられた前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する表面に凹凸を有する凹凸ローラと、
    前記凹凸ローラの下流側近傍に配置されて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する平滑な表面を有する平滑ローラとから構成されていることを特徴とするストリップゴム貼付装置。
  10. 前記凹凸ローラが、金属製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項9に記載のストリップゴム貼付装置。
  11. 前記金属製の凹凸ローラが、合金工具鋼製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項10に記載のストリップゴム貼付装置。
  12. 前記平滑ローラが、ウレタン製の平滑ローラであることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付装置。
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