JP7114022B2 - ストリップゴム貼付方法およびストリップゴム貼付装置 - Google Patents
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Description
複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付方法であって、
前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導し貼り付ける貼付工程と、
貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着工程とを有し、
前記圧着工程が、
表面に凹凸を有する凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第1圧着工程と、
前記第1圧着工程に続いて、平滑な表面を有する平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第2圧着工程とからなることを特徴とするストリップゴム貼付方法である。
前記第1圧着工程が、金属製の前記凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1に記載のストリップゴム貼付方法である。
前記金属製の凹凸ローラとして、合金工具鋼製の凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2に記載のストリップゴム貼付方法である。
前記金属製の凹凸ローラとして、幅が15~20mmの凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のストリップゴム貼付方法である。
前記金属製の凹凸ローラとして、表面に26~60番手のローレット加工が施されている凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
前記第1圧着工程における前記凹凸ローラの前記ストリップゴムに対する押圧力が、0.15~0.35MPaであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
前記第2圧着工程が、ウレタンゴム製の前記平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
前記圧着工程が、前記ストリップゴムの上面に配置されたポリライナーを介して、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法である。
複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付装置であって、
前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導して貼り付ける貼付手段と、
貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着手段とを備えており、
前記圧着手段が、
前記貼付手段の下流側近傍に配置されて、貼り付けられた前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する表面に凹凸を有する凹凸ローラと、
前記凹凸ローラの下流側近傍に配置されて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する平滑な表面を有する平滑ローラとから構成されていることを特徴とするストリップゴム貼付装置である。
前記凹凸ローラが、金属製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項9に記載のストリップゴム貼付装置である。
前記金属製の凹凸ローラが、合金工具鋼製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項10に記載のストリップゴム貼付装置である。
前記平滑ローラが、ウレタン製の平滑ローラであることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付装置である。
本発明のストリップゴム貼付方法においては、長手方向に搬送されるタイヤの製造に使用されるブレーカーなどのコード入りゴム部材の両側縁部に、エッジストリップと称されるポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるに際して、先ず、貼付工程において、ゴム部材搬送装置によりコード入りゴム部材を搬送しながらコード入りゴム部材の両側縁部にストリップゴムを誘導して貼り付ける。
以下、実施の形態に基づき、図面を参照しながら、本発明を具体的に説明する。なお、以下においては、ストリップゴムとして、ポリライナーがライニングされたストリップゴムを例に挙げて説明する。
最初に、本実施の形態に係るストリップゴム貼付装置について説明する。
前記したように、貼付手段は、コード入りゴム部材Bの両側縁部にストリップゴムSGを誘導して貼り付ける。
前記したように、圧着手段は、コード入りゴム部材Bに貼り付けられたストリップゴムSGをローラで押圧して、コード入りゴム部材Bに圧着する。本実施の形態において、圧着手段は、表面に凹凸を有する凹凸ローラ13と、平滑な表面を有する平滑ローラ14とから構成されている。
凹凸ローラ13は、貼付手段の下流側近傍に配置されており、貼付手段によりコード入りゴム部材Bに貼り付けられたストリップゴムSGを押圧することにより、ストリップゴムSGがコード入りゴム部材Bに圧着される。
平滑ローラ14は、コード入りゴム部材Bの全幅をカバーする長さを有して、凹凸ローラ13の下流側近傍に配置されており、ストリップゴムSGをさらに押圧してコード入りゴム部材Bに圧着する。このような平滑ローラ14を用いて、さらに押圧することにより、凹凸ローラ13のみでは適切に押圧できなかった箇所も適切に押圧して、ストリップゴムSGをより十分にコード入りゴム部材Bに圧着することができる。
次に、本実施の形態に係るストリップゴム貼付方法について説明する。本実施の形態に係るストリップゴム貼付方法は、コード入りゴム部材Bの両側縁部にストリップゴムSGを誘導して貼り付ける貼付工程と、貼り付けられたストリップゴムSGをローラで押圧してコード入りゴム部材Bに圧着する圧着工程とを有している。
本工程は、ゴム部材搬送装置11によりコード入りゴム部材Bを長手方向に搬送しながらコード入りゴム部材Bの両側縁部にストリップゴムSGを誘導して貼り付ける工程である。
本工程は、貼付工程で貼り付けられたストリップゴムを、ローラにより押圧することによりコード入りゴム部材に圧着させる工程である。圧着工程においては、第1圧着工程において凹凸ローラで押圧した後、第2圧着工程において平滑ローラで押圧することによりコード入りゴム部材にストリップゴムを十分に圧着し密着させる。
第1圧着工程では、貼付工程で貼り付けたストリップゴムSGを、搬送ローラ11a上で凹凸ローラ13を用いて押圧してコード入りゴム部材Bに圧着する。
第2圧着工程では、第1圧着工程における凹凸ローラでの押圧による圧着に続いて、搬送ローラ11a上に設置された平滑ローラ14を用いて凹凸ローラ13で圧着されたストリップゴムSGをさらに押圧してコード入りゴム部材に圧着し、さらに十分に密着させる。
本実施の形態のストリップゴム貼付方法は、貼り付けられたストリップゴムが上面にポリライナーを有している場合は、ポリライナー回収工程を有することが好ましい。ポリライナー回収工程では、第2圧着工程での、平滑ローラ14を用いての押圧後、平滑ローラ14の下流側でポリライナーPLをストリップゴムSGから剥離させ、ストリップゴム付ゴム部材SGBを搬送する一方で、ポリライナーPLをポリライナー回収ロール16により巻き取って回収する。このとき、本実施の形態のストリップゴム貼付方法により貼り付けられたストリップゴムSGはコード入りゴム部材Bに十分に密着しているためポリライナーPLと一緒に回収されることはない。
本実施の形態においては、先ず、凹凸ローラ13で押圧しコード入りゴム部材に圧着しているが、凹凸ローラは、表面に凹凸を有しており、押圧力が凸部の小さな面積に集中するため、凸部での押圧によりストリップゴムSGをコード入りゴム部材Bに強く密着させることができる。
以下の実施例では、コード入りゴム部材としてタイヤ製造のために使用されるブレーカーを使用し、搬送されるブレーカーの両側縁部にストリップゴムを貼り付け、ローラによって押圧することにより圧着し、ストリップゴム付きブレーカーを製造した。
(1)実施例
下記の方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
製造対象 :PC、STタイヤ用ストリップゴム付ブレーカー
ストリップゴム :厚み0.6mm、幅25mm
凹凸ローラ :合金工具鋼SKS31製
幅20mm、直径35mm
26番手(ピッチ:1.00mm、モジュール0.32)ローレッ
ト加工
平滑ローラ :ウレタンゴム製ローラ
押圧力 :凹凸ローラ :0.25MPa
:平滑ロ-ラ :0.25MPa
凹凸ローラを用いず、圧着を従来の平滑ローラのみで行ったこと以外は、実施例と同じ方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
凹凸ローラに替えてローレット加工が施されていない表面が平滑な金属製ローラを用いたこと以外は、実施例と同じ方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
平滑ローラを用いず、押圧を凹凸ローラのみで行ったこと以外は、実施例と同じ方法でストリップゴム付ブレーカーを製造した。
実施例、比較例1~3のそれぞれについて1ヶ月間ストリップゴム付ブレーカーを製造し、この間にポリライナー回収ラインにおいて発生したストリップゴムがポリライナーに密着してポリライナーと一緒に回収され、ブレーカーから剥離してしまった回数と、ストリップゴムの剥離に対応した処理をするために生じた時間的ロス(処理ロス)および材料ロス(スクラップロス)を求めた。
実施例および比較例1~3の結果をまとめて表1に示す。
11 ゴム部材搬送装置
11a 搬送ローラ
12 ストリップゴム供給ロール
12a 誘導ローラ
13 凹凸ローラ
14 平滑ローラ
15 凹凸ローラ押圧力調整機構
16 ポリライナー回収ロール
17 凹凸ローラ支持部材
B コード入りゴム部材
SG ストリップゴム
SGB ストリップゴム付ゴム部材
PL ポリライナー
W 凹凸ローラの幅
Claims (12)
- 複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付方法であって、
前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導し貼り付ける貼付工程と、
貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着工程とを有し、
前記圧着工程が、
表面に凹凸を有する凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第1圧着工程と、
前記第1圧着工程に続いて、平滑な表面を有する平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する第2圧着工程とからなることを特徴とするストリップゴム貼付方法。 - 前記第1圧着工程が、金属製の前記凹凸ローラを用いて、前記ストリップゴムを押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1に記載のストリップゴム貼付方法。
- 前記金属製の凹凸ローラとして、合金工具鋼製の凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2に記載のストリップゴム貼付方法。
- 前記金属製の凹凸ローラとして、幅が15~20mmの凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のストリップゴム貼付方法。
- 前記金属製の凹凸ローラとして、表面に26~60番手のローレット加工が施されている凹凸ローラを用いることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
- 前記第1圧着工程における前記凹凸ローラの前記ストリップゴムに対する押圧力が、0.15~0.35MPaであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
- 前記第2圧着工程が、ウレタンゴム製の前記平滑ローラを用いて、前記ストリップゴムをさらに押圧することにより、前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
- 前記圧着工程が、前記ストリップゴムの上面に配置されたポリライナーを介して、前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する工程であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付方法。
- 複数本のコードがゴムで被覆されている帯状のコード入りゴム部材を搬送しながら前記コード入りゴム部材の両側縁部にポリライナーがライニングされたストリップゴムを貼り付けるストリップゴム貼付装置であって、
前記コード入りゴム部材の両側縁部に前記ストリップゴムを誘導して貼り付ける貼付手段と、
貼り付けられた前記ストリップゴムをローラで押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する圧着手段とを備えており、
前記圧着手段が、
前記貼付手段の下流側近傍に配置されて、貼り付けられた前記ストリップゴムを押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する表面に凹凸を有する凹凸ローラと、
前記凹凸ローラの下流側近傍に配置されて、前記ストリップゴムをさらに押圧して前記コード入りゴム部材に圧着する平滑な表面を有する平滑ローラとから構成されていることを特徴とするストリップゴム貼付装置。 - 前記凹凸ローラが、金属製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項9に記載のストリップゴム貼付装置。
- 前記金属製の凹凸ローラが、合金工具鋼製の凹凸ローラであることを特徴とする請求項10に記載のストリップゴム貼付装置。
- 前記平滑ローラが、ウレタン製の平滑ローラであることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のストリップゴム貼付装置。
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