JP7113972B2 - モータ装置 - Google Patents

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Description

本願は、モータ内部の温度を推定するモータ装置に関するものである。
従来のモータ装置では、複数の温度センサの検出信号を用いてモータの各部品の温度を推定している(例えば特許文献1)。
特開2014-36475号公報
従来のモータ装置では、一部の部品に取り付けた温度センサで検出した温度と熱回路網を用いて各部の温度を推定しているため、隣り合う部品間での熱の移動量が正しく推定できず、温度推定精度が高くないという問題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、モータを構成する部品の温度を正確に推定することができ、温度推定精度を向上することが可能なモータ装置の提供を目的としている。
本願に開示されるモータ装置は、固定子および回転子を含む複数の部品を有するモータと、前記モータを制御する制御装置とを備え、
前記モータには、当該モータを構成する前記部品に関する熱の移動量および移動方向を検出するセンサを設けるとともに、
前記制御装置は、前記部品に関して与えられる熱抵抗および熱容量から熱回路網に基づいて前記部品の温度を算出する温度演算部を有し、前記温度演算部は、前記センサで得られる熱の移動量および移動方向の実測値に基づいて、前記熱回路網に基づいて得られる前記部品に関する熱抵抗および熱容量を補正して、前記モータを構成する前記部品の各々の温度を推定するものである。
本願に開示されるモータ装置によれば、モータを構成する部品に関する熱の移動量および移動方向をセンサで直接に検出し、その実測値に基づいて、熱回路網から予め計算される各部の熱の移動量および移動方向を補正することで、モータを構成する部品の温度を正確に推定することができ、温度推定精度を向上することが可能となる。
本願の実施の形態1によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態1によるモータ装置の制御系を示す構成図である。 本願の実施の形態1による熱回路網の概要図である。 本願の実施の形態2によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態3によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態4によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態5によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態6によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態7によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態8によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態9によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態10によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態11によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態12によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態13によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態14によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態15によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態16によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態17によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態18によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態19によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態20によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態21によるモータを示す段面図である。 本願の実施の形態22によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態23によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態24によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態25によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態26によるモータを示す断面図である。 本願の実施の形態27によるモータを示す断面図である。
実施の形態1.
図1は本願の実施の形態1によるモータを示す断面図である。図2は図1のモータを搭載したモータ装置の制御系を示す構成図である。また、図3は制御装置の温度演算部に組み込まれるモータ内部の温度分布を計算する熱回路網の概要図である。
図1に示すように、モータ1は、円柱状の回転子8と、回転子8の周囲を囲む筒状の固定子5とを有している。この例では、固定子5を構成する固定子コア6には固定子コイル7が設けられ、また、回転子8を構成する回転子コア9には磁石10が設けられている。
そして、回転子コア9とシャフト11間の接触面の近接する箇所には、温度センサとして、2つの熱電対20、21がそれぞれ取り付けられている。なお、温度センサとしては、この実施の形態1のような熱電対20、21に限らず、例えば測温抵抗体、サーミスタ、焦電センサなどを適用することも可能である。
固定子5は筒状のフレーム2の内側に固定されている。フレーム2は、例えば負荷側ブラケット3と反負荷側ブラケット4に複数のボルト等により固定されている。また、シャフト11は、負荷側ブラケット3と反負荷側ブラケット4にそれぞれ設けられた負荷側ベアリング12と反負荷側ベアリング13により回転自在に支持された状態で負荷側ブラケット3と反負荷側ブラケット4をそれぞれ貫通している。
図2に示すように、モータ装置は、上記構成のモータ1、インバータ18、および制御装置19を有している。インバータ18は、後述の制御装置19からの指令を基に、固定子コイル7に通電する電流の振幅と位相からモータ1の回転数およびトルクを制御している。そして、インバータ18から固定子コイル7への給電により、回転子8が回転し、回転子8の中心部に固定されたシャフト11の先端に設けられたカップリング14を介して外部へ動力が伝達される。
制御装置19は、図2に簡単なハードウエア構成を示すように、プロセッサ100および記憶装置101を備える。記憶装置101は、図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置、ハードディスクなどを備える。プロセッサ100は、記憶装置101から入力された各種のプログラムを実行する。そして、制御装置19は、モータを構成する各部品に関して与えられた熱抵抗および熱容量から熱回路網に基づいて部品の温度を算出する温度演算部22として動作する機能を有する。制御装置19の温度演算部22には、前述の熱電対20、21で計測した温度の計測値が入力される。なお、熱電対20、21の計測データは、ここでは例えば無線で制御装置19の温度演算部22に送信されるように構成されている。
制御装置19の温度演算部22は、熱電対20、21で得られる熱の移動量および移動方向の実測値に基づいて、予め熱回路網に基づいて得られる前記部品に関する熱抵抗および熱容量を補正して、モータを構成する部品のそれぞれの温度を推定する。この場合、上記のモータ1を構成する部品のそれぞれの温度を推定するのに必要な熱回路網の情報は、制御装置19が備える記憶装置101(例えば、ハードディスク)などに予め組み込まれている。
ここで、図3に示す熱回路網において、各部品の温度の推定位置となる箇所をノードとしたとき、ある箇所のノードiと、このノードiに接続されるN個のノードj(j=1、2、…、N)との間では次式が成立する。
Figure 0007113972000001
ここに、Ciは各ノードiの熱容量、Tiは各ノードiの温度、tは時間、Rijは2つのノードi、ノードj間の熱抵抗、Qiは各ノードiの発熱量である。全ノードiについて上記の式(1)を連立させることで各時間tにおける各ノードiにおける温度Tiを計算することができる。
図3に示すそれぞれの熱抵抗Rijの値は、接触する部品間では接触熱抵抗の値から、また単一の部品間では材料の熱伝導率および形状から、さらに、モータ1から周囲への放熱は、モータ形状と対流熱伝達率あるいは輻射から決定される。熱抵抗Rijは、事前に形状から計算するか、あるいは実測しておき、熱回路網に与えておく。また、熱容量Ciは、形状と比熱から決まる値であり、これも事前に熱回路網に与えておく。
制御装置19の温度演算部22は、熱電対20、21の計測値、固定子コイル7へ通電される電流値あるいは回転数から計算されるモータ1内部で発生する発熱量Q(損失値)、およびに前述の熱回路網に基づいて、モータ1内部の温度分布を計算する。
制御装置19は、計算された固定子コイル7、磁石10などの温度Tが、事前に設定した閾値を超えないようにインバータ18に対して電流指令を送る。ここに閾値としては、例えば、固定子コイル7の閾値はコイルが絶縁破壊されない温度に、磁石10の閾値は磁石が減磁しない温度に、それぞれ温度推定誤差を考慮したマージンを含めた値で設定される。
モータ装置の動作について説明する。
インバータ18から固定子コイル7に入力された電流によりモータ1の回転子8が回転し、カップリング14を介して外部へ動力を伝える。このとき、電流が流れることにより固定子コイル7で銅損、固定子コア6と回転子コア9の積層された電磁鋼板で鉄損、回転子8が回転することで負荷側ベアリング12と反負荷側ベアリング13で機械損などの損失がそれぞれ発生する。発生した損失は、熱となってモータ1の内部を移動し、各部の温度を上昇させる。また、各部を通った熱は、フレーム2、負荷側ブラケット3、反負荷側ブラケット4、シャフト11、カップリング14、負荷側フランジ15、反負荷側フランジ16などからモータ1の外部へ熱伝導、対流、輻射によって放熱される。なお、フレーム2の冷却方法は、空冷、液冷どちらでもよい。
制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、回転子コア9とシャフト11に設けたそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、および回転子コア9とシャフト11間の熱抵抗R1から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小とから熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22は、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される固定子コア6とシャフト11間の熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、従来技術のように、モータに流れる電流値に基づいて計算した発熱量を入力値として熱回路網によりコイルまたは磁石などの各部品の温度を推定している場合と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態2.
図4は本願の実施の形態2によるモータを示す断面図である。
モータ1の回転子コア9とシャフト11間に、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出の過程で計算される固定子コア6とシャフト11との間の熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向とが合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。
実施の形態3.
図5は本願の実施の形態3によるモータを示す断面図である。
モータ1のシャフト11と負荷側ベアリング12間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、シャフト11と負荷側ベアリング12に設けたそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、およびシャフト11と負荷側ベアリング12間の熱抵抗R2から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小とから熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるシャフト11と負荷側ベアリング12間の熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。特に、ベアリングで発生する機械損は正確に求めることが難しいため、機械損による発熱量を補正するのに有効である。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態3では負荷側ベアリング12とシャフト11間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けているが、反負荷側ベアリング13とシャフト11間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けてもよい。
実施の形態4.
図6は本願の実施の形態4によるモータを示す断面図である。
モータ1のシャフト11と負荷側ベアリング12の間には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるシャフト11と負荷側ベアリング12との間の熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。特に、ベアリングで発生する機械損は正確に求めることが難しいため、機械損による発熱量を補正するのに有効である。
そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態4では負荷側ベアリング12とシャフト11との間に熱流束センサ17を設けているが、反負荷側ベアリング13とシャフト11との間に熱流束センサ17を設けてもよい。
実施の形態5.
図7は本願の実施の形態5によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3間の接触面の近接する箇所に、それぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3に設けたそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、および負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3間の熱抵抗R4から熱の移動量を計算し、また、熱電対20と熱電対21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3との間の熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。特に、ベアリングで発生する機械損は正確に求めることが難しいため、機械損による発熱量を補正するのに有効である。
温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態5では負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3との間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けているが、反負荷側ベアリング13と反負荷側ブラケット4との間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けてもよい。
実施の形態6.
図8は本願の実施の形態6によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3の間には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3との間の熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。特に、ベアリングで発生する機械損は正確に求めることが難しいため、機械損による発熱量を補正するのに有効である。
そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態6では負荷側ベアリング12と負荷側ブラケット3との間に熱流束センサ17を設けているが、反負荷側ベアリング13と反負荷側ブラケット4との間に熱流束センサ17を設けてもよい。
実施の形態7.
図9は本願の実施の形態7によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15間の接触面の近接する箇所に、2つの熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15の熱電対20、21で測定した温度の差分、および負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15間の熱抵抗R6から熱の移動量を計算し、また、熱電対20と熱電対21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15との間の熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態7では負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けているが、反負荷側ブラケット4と負荷側フランジ16間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けてもよい。
実施の形態8.
図10は本願の実施の形態8によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15の間には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15の間の熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態8では負荷側ブラケット3と負荷側フランジ15の間に熱流束センサ17を設けているが、反負荷側ブラケット4と反負荷側フランジ16の間に熱流束センサ17を設けてもよい。
実施の形態9.
図11は本願の実施の形態9によるモータを示す断面図である。
モータ1の固定子コア6とフレーム2間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、固定子コア6とフレーム2のそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、および固定子コア6とフレーム2間の熱抵抗R8から熱の移動量を計算し、また、2つの熱電対20、21で測定した温度の大小とから熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される固定子コア6とフレーム2との間の熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態10.
図12は本願の実施の形態10によるモータを示す断面図である。
モータ1の固定子コア6とフレーム2の間には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出の過程で計算される固定子コア6とフレーム2の間の熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態11.
図13は本願の実施の形態11によるモータを示す断面図である。
モータ1のフレーム2と負荷側ブラケット3間の接触面の近接する箇所に、それぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、フレーム2と負荷側ブラケット3のそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、およびフレーム2と負荷側ブラケット3間の熱抵抗R9から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるフレーム2と負荷側ブラケット3との間の熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態11では、フレーム2と負荷側ブラケット3間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けているが、フレーム2と反負荷側ブラケット4の間の接触面の近接する箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けてもよい。
実施の形態12.
図14は本願の実施の形態12によるモータを示す断面図である。
モータ1のフレーム2と負荷側ブラケット3の間には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるフレーム2と負荷側ブラケット3の間の熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態12ではフレーム2と負荷側ブラケット3との間に熱流束センサ17を設けているが、フレーム2と反負荷側ブラケット4の間に熱流束センサ17を設けてもよい。
実施の形態13.
図15は本願の実施の形態13によるモータを示す断面図である。
モータ1のシャフト11とカップリング14間の接触面の近接する箇所に、それぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、シャフト11とカップリング14のそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、およびシャフト11とカップリング14との間の熱抵抗R11から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるシャフト11とカップリング14との間の熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態14.
図16は本願の実施の形態14によるモータを示す断面図である。
モータ1のシャフト11とカップリング14の間には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるシャフト11とカップリング14の間の熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態15.
図17は本願の実施の形態15によるモータを示す断面図である。
モータ1のシャフト11の2箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、シャフト11に設けたそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、およびシャフト11の形状と熱伝導率から求めた熱抵抗R15とから熱の移動量を計算し、また、熱電対20と熱電対21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるシャフト11の内部を通過する熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態16.
図18は本願の実施の形態16によるモータを示す断面図である。
モータ1のシャフト11には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるシャフト11内部を通過する熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態17.
図19は本願の実施の形態17によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ブラケット3の2箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、負荷側ブラケット3に設けた2つの熱電対20、21で測定した温度の差分、および負荷側ブラケット3の形状と熱伝導率から求めた熱抵抗R17から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ブラケット3の内部を通過する熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態17では負荷側ブラケット3の2箇所に熱電対20、21を設けているが、反負荷側ブラケット4の2箇所に熱電対20、21を設けてもよい。
実施の形態18.
図20は本願の実施の形態18によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ブラケット3には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ブラケット3内部を通過する熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態18では負荷側ブラケット3に熱流束センサ17を設けているが、反負荷側ブラケット4に熱流束センサ17を設けてもよい。
実施の形態19.
図21は本願の実施の形態19によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側フランジ15の2箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、負荷側フランジ15に設けた2つの熱電対20、21で測定した温度の差分、および負荷側フランジ15の形状と熱伝導率から求めた熱抵抗R19から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側フランジ15の内部を通過する熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態19では負荷側フランジ15の2箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けているが、反負荷側フランジ16の2箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けてもよい。
実施の形態20.
図22は本願の実施の形態20によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側フランジ15には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側フランジ15内部を通過する熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態20では負荷側フランジ15に熱流束センサ17を設けているが、反負荷側フランジ16に熱流束センサ17を設けてもよい。
実施の形態21.
図23は本願の実施の形態21によるモータを示す断面図である。
モータ1のカップリング14の2箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、カップリング14のそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、およびカップリング14の形状と熱伝導率とから求めた熱抵抗R21から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるカップリング14の内部を通過する熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態22.
図24は本願の実施の形態22によるモータを示す断面図である。
モータ1のカップリング14には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるカップリング14内部を通過する熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態23.
図25は本願の実施の形態23によるモータを示す断面図である。
モータ1のフレーム2の2箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、フレーム2のそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、およびフレーム2の形状と熱伝導率から求めた熱抵抗R23から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるフレーム2の内部を通過する熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態24.
図26は本願の実施の形態24によるモータを示す断面図である。
モータ1のフレーム2には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算されるフレーム2内部を通過する熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
実施の形態25.
図27は本願の実施の形態25によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ベアリング12の2箇所にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、負荷側ベアリング12のそれぞれの熱電対20、21で測定した温度の差分、および負荷側ベアリング12の形状と熱伝導率から求めた熱抵抗R25から熱の移動量を計算し、また、熱電対20と熱電対21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ベアリング12の内部を通過する熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。
温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態25では負荷側ベアリング12の2箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けているが、反負荷側ベアリング13の2箇所にそれぞれ熱電対20、21を設けてもよい。
実施の形態26.
図28は本願の実施の形態26によるモータを示す断面図である。
モータ1の負荷側ベアリング12には、熱流束センサ17が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される負荷側ベアリング12内部を通過する熱の移動量と、熱流束センサ17で測定した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が計算値と測定値で異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、この実施の形態26では負荷側ベアリング12に熱流束センサ17を設けているが、反負荷側ベアリング13に熱流束センサ17を設けてもよい。
実施の形態27.
図29は本願の実施の形態27によるモータを示す断面図である。
モータ1の回転子コア9の外周面と固定子コア6の内周面の軸方向に沿った同じ位置(すなわち、径方向において互いに対向する位置)にそれぞれ熱電対20、21が取り付けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
モータ装置の動作について説明する。実施の形態1と同様に、モータ1が駆動しているときに、制御装置19の温度演算部22に組み込まれた熱回路網では、発生損失(発熱量Q)の情報を基に式(1)を用いて、モータ1の各部の温度を算出する。
このとき、回転子コア9の熱電対20と固定子コア6の熱電対21とで測定した温度の差分から求めた熱抵抗R27から熱の移動量を計算し、また、それぞれの熱電対20、21で測定した温度の大小から熱の移動方向を判定する。
制御装置19の温度演算部22において、熱回路網に基づく温度Tの算出過程で計算される回転子コア9と固定子コア6間を通過する熱の移動量と、温度測定値から計算した熱の移動量との誤差が事前に設定した閾値を越える場合、あるいは熱の移動方向が異なる場合には、2つの熱の移動量の値と移動方向が合うように、熱抵抗Rij、熱容量Ci、発熱量Qiの1つ以上を補正して各ノードiの温度Tiを計算する。
これにより、一部の部品の温度測定値のみでコイルまたは磁石などの温度を推定している従来技術と比べて、温度推定精度を向上できる。そして、このように温度推定精度が上がることで、制御装置19からインバータ18に電流の指令を送るときに、温度閾値の設定で考慮されている温度マージンを小さくすることが可能となり、モータ1の動作の限界を拡大することが可能となる。
なお、本願は、様々な例示的な実施の形態が記載されているが、複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は、特定の実施の形態の適用に限られるものではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
例えば、上記実施の形態1~27では、それぞれ1箇所において熱の移動量および移動方向を測定した例を示しているが、組み合わせによっては複数個所にセンサを設けて熱移動量を測定してもよい。また、熱流束センサ17と、2つの熱電対20、21を組み合わせて使用してもよい。
このように、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。したがって、少なくとも一つの構成要素を変形する場合、追加する場合、または省略する場合、さらには、少なくとも一つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれものとする。
1 モータ、2 フレーム、3 負荷側ブラケット、4 反負荷側ブラケット、5 固定子、6 固定子コア、7 固定子コイル、8 回転子、9 回転子コア、10 磁石、11 シャフト、12 負荷側ベアリング、13 反負荷側ベアリング、14 カップリング、15 負荷側フランジ、16 反負荷側フランジ、17 熱流束センサ、18 インバータ、19 制御装置、20 熱電対、21 熱電対、100 プロセッサ、101 記憶装置。

Claims (8)

  1. 固定子および回転子を含む複数の部品を有するモータと、前記モータを制御する制御装置とを備え、
    前記モータには、当該モータを構成する前記部品に関する熱の移動量および移動方向を検出するセンサを設けるとともに、
    前記制御装置は、前記部品に関して与えられる熱抵抗および熱容量から熱回路網に基づいて前記部品の温度を算出する温度演算部を有し、前記温度演算部は、前記センサで得られる熱の移動量および移動方向の実測値に基づいて、前記熱回路網に基づいて得られる前記部品に関する熱抵抗および熱容量を補正して、前記モータを構成する前記部品の各々の温度を推定するモータ装置。
  2. 前記センサは、前記部品の複数箇所に配置された温度センサからなり、前記温度演算部は、複数の前記温度センサの検出温度の相互間の差分と前記検出温度の大小とから熱の移動量および移動方向を計算し、その計算値に基づいて前記部品に関する熱抵抗および熱容量の1つ以上を補正して、前記モータの前記部品の各々の温度を推定する請求項1に記載のモータ装置。
  3. 前記センサは、前記部品に関する熱の移動量および移動方向を測定する熱流束センサからなり、前記温度演算部は、前記熱流束センサで測定した熱の移動量および移動方向に基づいて、前記部品に関する熱抵抗および熱容量の1つ以上を補正して、モータの前記部品の各々の温度を推定する請求項1に記載のモータ装置。
  4. 前記温度センサは、互いに隣り合う前記部品の接触面に可及的に近い位置の複数箇所に配置されている請求項2に記載のモータ装置。
  5. 前記熱流束センサは、互いに隣り合う前記部品の間の接触面に配置されている請求項3に記載のモータ装置。
  6. 前記温度センサは、前記回転子のコアの外周面と前記固定子のコアの内周面において径方向の互いに対向する位置にそれぞれ配置されている請求項2に記載のモータ装置。
  7. 前記温度センサは、前記部品の単体の内部の複数箇所に配置されている請求項2に記載のモータ装置。
  8. 前記熱流束センサは、前記部品の単体の内部に配置されている請求項3に記載のモータ装置。
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