JP6410001B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多相モータのコイル温度を推定する機能を有する電動パワーステアリング装置に関し、特に各相のコイル間の温度差で生じる各相間の伝熱現象及びコイルと制御基板間の伝熱現象を考慮してコイル温度を推定可能な電動パワーステアリング装置に関する。
車両の操舵系にモータの回転力で操舵補助力(アシストトルク)を付与する電動パワーステアリング装置(EPS)は、モータの駆動力を、減速機構を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に操舵補助力として付与し、アシスト制御するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、操舵補助指令値(電流指令値)とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティの調整で行っている。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)2は減速機構を構成する減速ギア(ウォームギア)3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5、タイロッド6a,6bを経て、更にハブユニット7a,7bを介して操向車輪8L,8Rに連結されている。また、コラム軸2にはトーションバーが介挿されており、トーションバーの捩れ角によりハンドル1の操舵角θを検出する舵角センサ14、操舵トルクThを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット(ECU)30には、バッテリ13から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Velとに基づいてアシスト制御指令の電流指令値の演算を行い、電流指令値に補償等を施した電圧制御指令値Vrefによってモータ20に供給する電流を制御する。
なお、舵角センサ14は必須のものではなく、配設されていなくても良く、また、モータ20に連結されたレゾルバ等の回転角センサから操舵角を取得することも可能である。
コントロールユニット30には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)40が接続されており、車速VelはCAN40から受信することも可能である。また、コントロールユニット30には、CAN40以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN41も接続可能である。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCU等も含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図2のようになる。
図2を参照してコントロールユニット30を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTh及び車速センサ12で検出された(若しくはCAN40からの)車速Velは、電流指令値Iref1を演算する電流指令値演算部31に入力される。電流指令値演算部31は、入力された操舵トルクTh及び車速Velに基づいてアシストマップ等を用いて、モータ20に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iref1を演算する。電流指令値Iref1は加算部32Aを経て電流制限部33に入力され、最大電流を制限された電流指令値Irefmが減算部32Bに入力され、フィードバックされているモータ電流Imとの偏差I(=Irefm−Im)が演算され、その偏差Iが操舵動作の特性改善のためのPI(比例積分)制御部35に入力される。PI制御部35で特性改善された電圧制御指令値VrefがPWM制御部36に入力され、更にインバータ37を介してモータ20がPWM駆動される。モータ20のモータ電流Imはモータ電流検出器38で検出され、減算部32Bにフィードバックされる。インバータ37は、半導体スイッチング素子としてのFETのブリッジ回路で構成されている。
モータ20にはレゾルバ等の回転角センサ21が連結されており、回転角センサ21から回転角θが検出されて出力される。
また、加算部32Aには補償信号生成部34からの補償信号CMが加算されており、補償信号CMの加算によって操舵システム系の特性補償を行い、収れん性や慣性特性等を改善するようになっている。補償信号生成部34は、セルフアライニングトルク(SAT)343と慣性342を加算部344で加算し、その加算結果に更に収れん性341を加算部345で加算し、加算部345の加算結果を補償信号CMとしている。
モータ20が3相ブラシレスモータの場合、PWM制御部36及びインバータ37の詳細は例えば図3に示すような構成となっており、PWM制御部36は、電圧制御指令値Vrefを所定式に従って3相分のPWMデューティ値D1〜D6を演算するデューティ演算部36Aと、PWMデューティ値D1〜D6で駆動素子としてのFETのゲートを駆動すると共に、デッドタイムの補償をしてON/OFFするゲート駆動部36Bとで構成されている。インバータ37は半導体スイッチング素子としてのFETの3相ブリッジ(FET1〜FET6)で構成されており、PWMデューティ値D1〜D6でON/OFFされることによってモータ20を駆動する。また、インバータ37とモータ20との間の電力供給線には、電力供給を行い(ON)又は遮断(OFF)するためのモータリレー39が各相に接続されている。
このような電動パワーステアリング装置では、操舵状況によってモータに大きな電流が流れることがあり(例えば、据え切り状態でハンドルの端当てロック状態が長時間保持された場合等)、モータ内のコイルは、例えば180℃以上の高温になると、コイルの破損等の問題が発生する。よって、車両の安全面からコイルの過熱への対策を講じる必要があり、そのためにはコイルの温度(コイル温度)を推定又は測定する必要がある。しかし、コイル温度を直接測定するのは難しいので、コイル温度を推定する方法が提案されている。
例えば、特許第5211618号公報(特許文献1)では、多相コイル間の伝熱現象及びモータ回転速度の関係と、放熱係数及びモータ回転速度の関係とを考慮して温度推定モデルを構築し、コイル温度を推定している。具体的には、モータ回転速度の変化により、多相モータの任意相コイルと外気環境、任意相と他相の間の伝熱係数を同定し、基板温度や各相電流(又は電流指令値)を用いてモータの各相コイル又はマグネットの温度を推定している。また、特許第4483298号公報(特許文献2)では、モータの発熱はモータコイルに通電する電流の2乗値の積算値に比例するということと、モータコイルの放熱(冷却)の影響を受けるモータコイルの温度変化は実用上の適用温度範囲(−40〜180℃)において一次遅れ関数の関係にあることを利用して、モータコイルの温度を推定している。具体的には、モータコイルに通電する電流値を自乗積算して平均化した後に、1次遅れ関数を2度通過させることにより、モータコイルの温度推定を行っている。
特許第5211618号公報 特許第4483298号公報
しかしながら、特許文献1では、各相コイル間の熱伝達を考慮し、入力データとしてECUの温度を使用しているが、各相コイルとECU間の熱伝熱は考慮していないので、ECUからの影響で推定温度に誤差が生じる可能性がある。特許文献2は、ECUからの影響については特に考慮していないので、特許文献1の装置以上にECUからの影響で推定温度に誤差が生じる可能性がある。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、多相コイルの各相間の伝熱現象に加えて、制御基板とコイル間の伝熱現象も考慮して、より精度の高いコイル温度の推定を可能とする電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は、多相モータを制御する制御基板を備える電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、前記制御基板の基板温度を検出する温度センサと、前記多相モータの各相のモータ電流及び前記基板温度により、前記各相のコイル間の温度差で生じる前記各相間の伝熱現象及び前記コイルと前記制御基板間の伝熱現象に基づいて、前記各相のコイル温度を推定するコイル温度推定部とを備えることにより達成される。
本発明の上記目的は、前記伝熱現象は周波数特性で表わされることにより、或いは、前記コイル温度推定部は、前記モータ電流から前記各相のコイル発熱量を求めるコイル発熱量演算部と、前記モータ電流から前記制御基板の基板発熱量を求める基板発熱量演算部と、前記コイル発熱量、前記基板発熱量及び前記基板温度により、前記周波数特性に基づいて前記コイル温度を求めるコイル温度演算部とを具備することにより、或いは、前記コイル発熱量演算部は、前記コイル発熱量を求めるために用いる前記各相のコイル抵抗を、対応する相の前記コイル温度に応じて変更し、前記基板発熱量演算部は、前記基板発熱量を求めるために用いる基板抵抗を、前記基板温度に応じて変更することにより、或いは、前記周波数特性は、前記コイル発熱量又は前記基板発熱量から前記コイル温度又は前記基板温度への周波数特性である発熱量周波数特性及び外気温から前記コイル温度又は前記基板温度への周波数特性である外気温周波数特性を含むことにより、或いは、前記コイル温度演算部は、前記発熱量周波数特性及び前記外気温周波数特性を伝達関数として、前記コイル発熱量、前記基板発熱量及び前記基板温度の線形結合により、前記コイル温度を求めることにより、或いは、前記伝熱現象は微分方程式で表わされることにより、或いは、前記コイル温度推定部は、前記モータ電流から前記各相のコイル発熱量を求めるコイル発熱量演算部と、前記モータ電流から前記制御基板の基板発熱量を求める基板発熱量演算部と、前記コイル発熱量、前記基板発熱量及び前記基板温度により、前記微分方程式に基づいて前記コイル温度を求めるコイル温度演算部とを具備することにより、或いは、前記コイル発熱量演算部は、前記コイル発熱量を求めるために用いる前記各相のコイル抵抗を、対応する相の前記コイル温度に応じて変更し、前記基板発熱量演算部は、前記基板発熱量を求めるために用いる基板抵抗を、前記基板温度に応じて変更することにより、或いは、前記微分方程式は、前記コイル温度と前記基板温度との差分情報を含むことにより、より効果的に達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、各相のコイル間の温度差で生じる各相間の伝熱現象に加え、コイルと制御基板間の伝熱現象を考慮した関係式を用いて各相のコイル温度を推定しているので、より精度の高い温度推定を行うことができる。
電動パワーステアリング装置の概要を示す構成図である。 電動パワーステアリング装置のコントロールユニット(ECU)の構成例を示すブロック図である。 電動パワーステアリング装置のモータ制御部の構成例を示す線図である。 本発明の構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 中心軸を含む仮想平面でモータの構成を切って模式的に示す断面図である。 パワー回路基板の底面図である。 コイル温度演算部の構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 コイル温度推定の動作例(第1実施形態)を示すフローチャートである。 コイル温度演算部の構成例(第2実施形態)を示すブロック図である。 本発明の構成例(第3実施形態)を示すブロック図である。 コイル温度演算部の構成例(第3実施形態)を示すブロック図である。 コイル温度推定の動作例(第3実施形態)を示すフローチャートである。
本発明では、多相モータでの各相(U相、V相、W相)のコイルの温度(コイル温度)の推定を、各相間の伝熱現象(熱伝導、熱輻射、熱対流等)と、各コイルとコントロールユニット(ECU)の基板(制御基板)間の伝熱現象に基づいて行っている。多相モータでは、各相のコイルに通電される電流(モータ電流)のバラツキ等により、各コイルでの発熱量に違いが生じ、それにより各コイル間で温度差が生じる。この温度差によって各相間並びに各コイル及び外気環境の間に伝熱現象が発生するが、制御基板と各コイルの間にも温度差が生じており、通常、制御基板とモータは近接しているので、制御基板と各コイル及び外気環境との間にも伝熱現象が発生する。本発明では、この伝熱現象を、例えば周波数特性で表わし、発熱量とコイル温度との関係を数式化し、発熱量はモータ電流から求めることにより、或いは、伝熱現象を微分方程式で表わし、微分方程式にコイル温度と制御基板の温度(基板温度)との差分情報を含ませることにより、モータ電流及び基板温度を用いてコイル温度を推定する。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図4は本発明の実施形態の構成例(第1実施形態)を図2に対応させて示しており、同一構成には同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の電動パワーステアリング装置は3相(U相、V相、W相)のブラシレスモータの駆動制御を行い、コイル温度推定の対象となるのは、図5での丸で示された部分のコイルである。図5は、中心軸Zrを含む仮想平面でモータ20の構成を切って模式的に示した断面図である。モータ20は、回転角センサ(レゾルバ)21、ハウジング22、軸受23及び24、ロータ50並びにステータ60を備えている。レゾルバ21は、レゾルバロータ21a及びレゾルバステータ21bを備え、端子台25によって支持される。ハウジング22は、筒状ハウジング22a及びフロントブラケット22bを含み、筒状ハウジング22aには、フロントブラケット22bとは反対側の端部に、この端部を閉塞するように底部22cが形成される。軸受23は、筒状ハウジング22aの内側に配置されたロータ50の一部であるシャフト51の一端を回転可能に支持し、軸受24は、シャフト51の他端を回転可能に支持し、これにより、シャフト51は中心軸Zrを中心に回転する。ロータ50は、シャフト51、ロータヨーク52及びマグネット53を含む。ステータ60は、筒状のステータコア61及びコイル(励磁コイル)63を含み、ステータコア61に励磁コイル63が巻きつけられる。ステータコア61は複数の分割コア62を含み、分割コア62のティース(図示せず)の外周にインシュレータ(励磁コイル63と分割コア62とを絶縁するための部材)64を介して励磁コイル63が集中巻きされる。そして、上述のように、励磁コイル63中の丸で示された部分のコイルの温度が推定される。
図4において、温度センサ200は制御基板の温度を検出し、基板温度Tとして出力する。温度センサ200として、例えばサーミスタを使用する。ECU30は、互いに所定の間隔を保って平行に配設されるパワー回路基板及び制御回路基板を制御基板として備えている。図6は、パワー回路基板30Aの底面側を示しており、温度センサ(サーミスタ)200は、パワー回路基板30Aの上面側に実装されるFETの3相ブリッジ(FET1〜FET6)の温度を基板温度Tとして検出する。パワー回路基板30Aの底面側には、リレー回路71、ノイズ対策用のコイル72並びに電源平滑用の電解コンデンサ73a及び73bが配設されており、さらに、FET1〜FET6の下面に対向する位置にそれぞれパワー回路基板30Aを貫通するスルーホール74が形成され、これらスルーホール74に熱伝導部材としての円板状の銅コイン75がそれぞれ圧入されている。サーミスタ200は絶縁性の熱伝導グリース(図示せず)を介してFET1〜FET6に接触する銅コイン75の下面に連結されるので、FET1〜FET6との間の熱抵抗を小さくして、FET1〜FET6の発熱温度を低熱抵抗でサーミスタ200に伝熱することができ、複数のFET1〜FET6からサーミスタ200までの熱抵抗のバラツキが小さくなり、FET1〜FET6の温度を正確に測定することができる。
図2において、モータ電流検出器38はモータ20のモータ電流Imを検出しているが、本実施形態でのモータ20は3相モータであるから、検出されるのは各相のモータ電流であるU相モータ電流i、V相モータ電流i及びW相モータ電流iであり、これら3相のモータ電流がモータ電流Imとしてフィードバックされる。また、U相モータ電流i、V相モータ電流i及びW相モータ電流iは基板発熱量演算部340に入力されると共に、それぞれコイル発熱量演算部310、320及び330に入力される。
コイル発熱量演算部310、320及び330は、各相のコイルの発熱量(コイル発熱量)Q、Q及びQをそれぞれ算出する。発熱量は抵抗に発生する電力の式から求めることができるが、各相のコイルの抵抗(コイル抵抗)は各相のコイル温度に依存して変化する。よって、コイル抵抗をコイル温度の関数として扱い、下記数1〜数3よりコイル発熱量Q、Q及びQを算出する。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
ここで、R(T)、R(T)及びR(T)はそれぞれU相、V相及びW相のコイル抵抗で、T、T及びTはそれぞれU相、V相及びW相のコイル温度である。また、モータ電流i、i及びiは時間tの関数として表現している。
さらに、コイル温度がTのときのコイル抵抗R(T)、R(T)及びR(T)は、基準温度Tでのコイル抵抗をそれぞれRU0、RV0、RW0とすると、下記数4〜数6より算出することができる。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
ここで、α、α及びαはそれぞれU相、V相及びW相の温度係数であり、例えばコイルが銅の場合、4.4×10−3[1/℃]となるが、実験等により微調整しても良い。
数1〜数3に数4〜数6をそれぞれ代入すると、コイル発熱量Q、Q及びQは下記数7〜数9より算出することができる。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
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コイル発熱量演算部310、320及び330は、それぞれ上記数7から数9を用いて、コイル発熱量Q、Q及びQを算出する。
基板発熱量演算部340も抵抗に発生する電力の式から制御基板の発熱量(基板発熱量)Qを算出するが、算出に必要な電流の大きさはモータ電流i、i及びiより求める。制御基板の発熱等価抵抗(基板抵抗)は、コイル抵抗と同様に温度(制御基板の場合は基板温度T)に依存して変化する。また、イグニションがオンの状態においては、コイルに通電していなくても、制御基板には半導体スイッチング素子の微弱な発熱、マイコンやその他の半導体の動作による発熱等、待機電力相当の発熱があるので、発熱量算出ではその分を加味する必要がある。以上より、制御基板の発熱量Qは下記数10より算出される。
Figure 0006410001
ここで、R(T)は基板抵抗であり、QE0は待機電力相当の発熱量である。そして、基準温度Tでの基板抵抗をRE0、制御基板の温度係数をαとすると、基板温度がTのときの基板抵抗R(T)は下記数11より算出される。
Figure 0006410001
よって、数10に数11を代入すると、基板発熱量Qは下記数12より算出することができる。
Figure 0006410001
なお、待機電力相当の発熱量の影響がない場合や、待機電力相当の発熱量が無視できる程度の微量の場合等では、上記数10及び数12において、QE0を削除しても良い。
基板発熱量演算部340は、上記数12を用いて、基板発熱量Qを算出する。
コイル温度演算部350は、コイル発熱量Q、Q及びQ、基板発熱量Q並びに基板温度Tから各相のコイル温度T、T及びTを算出する。それらを算出するための式の導出について説明する。
コイル発熱量Q、Q及びQ、基板発熱量Q並びに外気温Tから、各相のコイル温度T、T及びT並びに基板温度Tへの伝達関数は下記数13〜数16で表わすことができる。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
ここで、GXY(s)は発熱量QからY相のコイル温度Tへの周波数特性(発熱量周波数特性)であり(X及びYはU、V、W、Eのいずれかである)、G0Xは外気温TからX相のコイル温度Tへの周波数特性(外気温周波数特性)であり(XはU、V、W、Eのいずれかである)、説明の簡素化のために、制御基板をE相としている。sはラプラス演算子である。発熱量及び外気温と各相の温度(コイル温度、基板温度)の関係が近似的に線形結合とした場合、上記の周波数特性は所定の値をもつ伝達関数として定義される。
上記数16をTについて解き、それを上記数13〜数15に代入し、整理すると、下記数17〜数19が得られる(簡略化して見易くするために、以下では(s)を省略する)。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
ここで、GTB=G0B/G0E、GAB’=GAB−GTBAE、GEB’=GEB−GTBEEである(A及びBはU、V、Wのいずれかである)。
上記数17〜数19をブロック図で表わすと、図7のようになり、コイル温度演算部350は、図7に示される構成により、コイル発熱量Q、Q及びQW、基板発熱量Q並びに基板温度Tからコイル温度T、T及びTを算出する。即ち、コイル温度演算部350は、入力するコイル発熱量Qに対して演算部401、405及び402において数17〜数19中の乗算を行い、コイル発熱量Qに対して演算部406、404及び403において数17〜数19中の乗算を行い、コイル発熱量Qに対して演算部408、407及び409において数17〜数19中の乗算を行い、基板発熱量Qに対して演算部410、412及び414において数17〜数19中の乗算を行い、基板温度Tに対して演算部411、413及び415において数17〜数19中の乗算を行う。そして、それらの結果に対して、数17中の加算を加算部420、421、426及び429で行い、数18中の加算を加算部423、424、425及び430で行い、数19中の加算を加算部422、427、428及び431で行う。加算部421、424及び428からの出力がそれぞれコイル温度T、T及びTとなる。
コイル温度T、T及びTは異常処理部210に入力されると共に、コイル発熱量演算部310、320及び330での次回の発熱量演算に使用するために、それぞれメモリ360、370及び380に保持される。
異常処理部210は、例えば特許第4356295号公報に記載されている異常判定部25及びモータ電流制限部23の処理を実行する。即ち、異常判定部25での処理のように、コイル温度T、T及びTが予め設定されているモータ20の許容限界温度を超えているか判定し、超えている場合はモータ20が過熱状態にあると判定する。そして、過熱状態と判定したら、モータ電流制限部23での処理のように、電流指令値を時間経過と共に徐々に減少させ、モータ電流を時間経過と共に徐々に減少させるか、或いは電流指令値をゼロとしてモータ電流を遮断する。更に、同公報に記載されている温度検出回路31及び温度検出部26を搭載し、温度検出回路31の異常を判定するようにしても良い。
なお、コイル温度推定部は、上記のコイル発熱量演算部310、320及び330、基板発熱量演算部340並びにコイル温度演算部350により構成される。
このような構成において、コイル温度推定の動作例を、図8のフローチャートを参照して説明する。
モータ電流検出器38で検出されたU相モータ電流i、V相モータ電流i及びW相モータ電流iはそれぞれコイル発熱量演算部310、320及び330に入力されると共に、基板発熱量演算部340に入力される(ステップS10)。また、温度センサ200は制御基板の温度を検出し(ステップS20)、基板温度Tを基板発熱量演算部340及びコイル温度演算部350に出力する。なお、モータ電流検出と基板温度検出の順番は逆でも並行して実行しても良い。
コイル発熱量演算部310は、U相モータ電流i及びメモリ360に保持されている前回推定されたコイル温度T’を用いて、数7よりU相のコイル発熱量Qを算出する。同様に、コイル発熱量演算部320は、V相モータ電流i及びメモリ370に保持されているコイル温度T’を用いて、数8よりV相のコイル発熱量Qを算出し、コイル発熱量演算部330は、W相モータ電流i及びメモリ380に保持されているコイル温度T’を用いて、数9よりW相のコイル発熱量Qを算出する(ステップS30)。なお、基準温度T、基準温度Tでのコイル抵抗RU0、RV0及びRW0並びに温度係数α、α及びαは、予め設定されている。
基板発熱量演算部340は、入力したモータ電流i、i及びi並びに基板温度Tを用いて、数12より基板発熱量Qを算出する(ステップS40)。基準温度T、基準温度Tでの基板抵抗RE0、温度係数α及び発熱量QE0は、予め設定されている。
コイル発熱量Q、Q及びQ並びに基板発熱量Qは、基板温度Tと共にコイル温度演算部350に入力される。コイル温度演算部35は、数17〜数19に基づいて、コイル発熱量Q、Q及びQ、基板発熱量Q並びに基板温度Tより、コイル温度T、T及びTを算出する(ステップS50)。コイル温度T、T及びTは異常処理部210に入力されると共に、メモリ360、370及び380にそれぞれ保持される(ステップS60)。
なお、コイル発熱量演算部310、320及び330を1つに纏めて、数7、数8及び数9よりコイル発熱量Q、Q及びQを算出するようにしても良い。また、メモリ360、370及び380も1つに纏めても良く、共用メモリを使用しても良い。
本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の全体構成は第1実施形態と同様であるが、コイル温度演算部の構成が異なる。
第1実施形態のコイル温度演算部350での演算の基となる数17〜数19に対して、各相の対称性から下記数20のようにおくことができる。
Figure 0006410001
上記数20を数17〜数19に代入し、整理すると、下記数21〜数23が得られる。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001

上記数21〜数23をブロック図で表わすと、図9のようになり、第2実施形態のコイル温度演算部は、図9に示される構成により、コイル発熱量Q、Q及びQ、基板発熱量Q並びに基板温度Tからコイル温度T、T及びTを算出する。即ち、コイル発熱量Q、Q及びQへのGの乗算をそれぞれ演算部451、453及び456で行い、数21〜数23中の括弧内の加算をそれぞれ加算部462、460及び461で行い、それら加算結果へのGの乗算をそれぞれ演算部454、455及び452で行う。また、数21〜数23に共通な第3項の乗算及び第4項の乗算をそれぞれ演算部457及び458で行い、それらの加算を加算部466で行う。そして、以上の結果に対して、数21の加算を加算部463及び467で行い、数22の加算を加算部464及び468で行い、数23の加算を加算部465及び469で行う。加算部467、468及び469からの出力がそれぞれコイル温度T、T及びTとなる。
第2実施形態でのコイル温度推定の動作は、第1実施形態での動作と比べると、上述のコイル温度演算部の動作が異なるだけで、その他の動作は同じである。
上述の実施形態(第1実施形態、第2実施形態)では、コイル温度演算部は図7又は図9に示される構成で演算を行っているが、CPU内部においてプログラムで実行しても良い。
本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態の構成例を図10に示す。図4に示される第1実施形態の構成例と比べると、コイル温度演算部350がコイル温度演算部550に置き換わっており、コイル温度演算部550には、コイル発熱量Q、Q及びQ、基板発熱量Q並びに基板温度Tの他に、メモリ360、370及び380に保持されているコイル温度T’、T’及びT’が入力されている。なお、コイル温度推定部は、コイル発熱量演算部310、320及び330、基板発熱量演算部340並びにコイル温度演算部550により構成される。
コイル温度演算部550は、熱伝導の微分方程式を基にして、各相のコイル温度T、T及びTを算出する。
U相、V相及びW相のコイルの熱伝導の微分方程式は、それぞれ下記数24、数25及び数26となる。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
ここで、Cはコイルの熱容量、Kはコイルの放熱係数、KLLはコイル間の伝熱係数、KLEはコイルと制御基板間の伝熱係数である。上記数24〜数26での右辺第5項の差分情報が各相と制御基板間の熱伝導を表わしている。
制御基板の熱伝導の微分方程式は、下記数27となる。
Figure 0006410001
ここで、Cは制御基板の熱容量、Kは制御基板の放熱係数である。上記数27での右辺第3項から第5項の差分情報が各相と制御基板間の熱伝導を表わしている。
上記数24〜数27を整理し、更に下記数28のように置くと、下記数29〜数32が得られる。
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
Figure 0006410001
上記数32を変形し、外気温Tについて解くと、下記数33になる。
Figure 0006410001

よって、基板温度T、コイル温度T、T及びT並びに基板発熱量Qより、数33を用いて外気温Tを求め、その外気温Tと、コイル発熱量Q、Q及びQ、コイル温度T、T及びT並びに基板温度Tより、数29〜数31を用いてコイル温度T、T及びTの微分値を求め、それらを積分することにより新たなコイル温度T、T及びTを求めることができる。
コイル温度演算部550は、上記数29〜数31及び数33に基づいて、各相のコイル温度T、T及びTを算出する。コイル温度演算部550の構成例を図11に示す。コイル温度演算部550は、微分方程式演算部551、外気温演算部552、積分部553、554及び555、メモリ556並びに加算部557及び558を備える。微分方程式演算部551は、コイル発熱量Q、Q及びQ、基板温度T、前回推定されたコイル温度T’、T’及びT’並びに外気温演算部552で算出される外気温Tより、数29〜数31を用いて、コイル温度T、T及びTの微分値DT、DT及びDTを算出する。数29〜数31中のC、τ、τLL、τLE及びτは予め設定されている。微分値DT、DT及びDTは、それぞれ積分部553、554及び555にて積分され、コイル温度T、T及びTが算出される。積分部553、554及び555での積分は、例えば各コイル温度の初期値に微分値をそれぞれ累算していくことにより行われる。コイル温度T、T及びTは出力されると共に、加算部557及び558で加算され、加算結果はメモリ556に保持される。外気温演算部552は、メモリ556に保持された加算結果(T+T+T)と共に、基板発熱量Q及び基板温度Tを入力し、数33を用いて、外気温Tを算出する。数33中のC、τ’、τLE’及びτ’は予め設定されている。
コイル温度演算部550で算出されるコイル温度T、T及びTは異常処理部210に入力されると共に、次回のコイル発熱量演算及びコイル温度演算に使用するために、それぞれメモリ360、370及び380に保持される。
第3実施形態でのコイル温度推定の動作例を、図12のフローチャートを参照して説明する。
基板発熱量Qを算出するまでは、第1実施形態と同様の動作である(ステップS10〜S40)。
コイル発熱量Q、Q及びQ並びに基板発熱量Qはコイル温度演算部550に入力される。
コイル温度演算部550内の外気温演算部552は、基板発熱量Q及び基板温度Tと共に、メモリ556に保持されている加算結果(T+T+T)を入力し、数33より外気温Tを算出し(ステップS41)、微分方程式演算部551に出力する。微分方程式演算部551は、コイル発熱量Q、Q及びQ、基板温度T、外気温T並びにメモリ360、370及び380にそれぞれ保持されているコイル温度T’、T’及びT’を用いて、数29〜数31よりコイル温度の微分値DT、DT及びDTを算出する(ステップS42)。積分部553、554及び555はそれぞれ微分値DT、DT及びDTを入力し、積分して、コイル温度T、T及びTを算出する(ステップS43)。コイル温度T、T及びTは出力されると共に、加算部557及び558で加算され、加算結果(T+T+T)は、次回の外気温演算のために、メモリ556に保持される(ステップS44)。
コイル温度演算部550から出力されたコイル温度T、T及びTは異常処理部210に入力されると共に、メモリ360、370及び380にそれぞれ保持される(ステップS60)。
なお、コイル温度演算部550はコイル温度T、T及びTの加算結果をメモリ556に保持しているが、外気温演算部552が外気温Tを算出する際に、メモリ360、370及び380にそれぞれ保持されているコイル温度T’、T’及びT’を加算した結果を使用するようにしても良い。また、コイル温度演算部550は、微分方程式を基にしてコイル温度を算出しているが、一般的に用いられ、ECUに実装可能な差分方程式に変換してから算出することも可能である。或いは、伝達関数に変換してから算出することも可能である。
上述の実施形態(第1〜第3実施形態)は3相モータを対象としているが、3相以外の相数のモータに対しても適用可能である。
1 ハンドル
2 コラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)
10 トルクセンサ
12 車速センサ
13 バッテリ
20 モータ
21 回転角センサ
30 コントロールユニット(ECU)
35 PI制御部
36 PWM制御部
37 インバータ
38 モータ電流検出器
200 温度センサ
210 異常処理部
310、320、330 コイル発熱量演算部
340 基板発熱量演算部
350、550 コイル温度演算部
551 微分方程式演算部
552 外気温演算部

Claims (10)

  1. 多相モータを制御する制御基板を備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御基板の基板温度を検出する温度センサと、
    前記多相モータの各相のモータ電流及び前記基板温度により、前記各相のコイル間の温度差で生じる前記各相間の伝熱現象及び前記コイルと前記制御基板間の伝熱現象に基づいて、前記各相のコイル温度を推定するコイル温度推定部とを備え、
    前記コイル温度推定部は、少なくとも、前記モータ電流及び前記基板温度より求められる前記制御基板の基板発熱量を用いて、前記コイル温度を推定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記伝熱現象は周波数特性で表わされる請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記コイル温度推定部は、
    前記モータ電流から前記各相のコイル発熱量を求めるコイル発熱量演算部と、
    前記基板発熱量を求める基板発熱量演算部と、
    前記コイル発熱量、前記基板発熱量及び前記基板温度により、前記周波数特性に基づいて前記コイル温度を求めるコイル温度演算部とを具備する請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記コイル発熱量演算部は、
    前記コイル発熱量を求めるために用いる前記各相のコイル抵抗を、対応する相の前記コイル温度に応じて変更し、
    前記基板発熱量演算部は、
    前記基板発熱量を求めるために用いる基板抵抗を、前記基板温度に応じて変更する請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記周波数特性は、前記コイル発熱量又は前記基板発熱量から前記コイル温度又は前記基板温度への周波数特性である発熱量周波数特性及び外気温から前記コイル温度又は前記基板温度への周波数特性である外気温周波数特性を含む請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記コイル温度演算部は、
    前記発熱量周波数特性及び前記外気温周波数特性を伝達関数として、前記コイル発熱量、前記基板発熱量及び前記基板温度の線形結合により、前記コイル温度を求める請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記伝熱現象は微分方程式で表わされる請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記コイル温度推定部は、
    前記モータ電流から前記各相のコイル発熱量を求めるコイル発熱量演算部と、
    前記基板発熱量を求める基板発熱量演算部と、
    前記コイル発熱量、前記基板発熱量及び前記基板温度により、前記微分方程式に基づいて前記コイル温度を求めるコイル温度演算部とを具備する請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 前記コイル発熱量演算部は、
    前記コイル発熱量を求めるために用いる前記各相のコイル抵抗を、対応する相の前記コイル温度に応じて変更し、
    前記基板発熱量演算部は、
    前記基板発熱量を求めるために用いる基板抵抗を、前記基板温度に応じて変更する請求項8に記載の電動パワーステアリング装置。
  10. 前記微分方程式は、前記コイル温度と前記基板温度との差分情報を含む請求項7乃至9のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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