JP7112684B1 - 切削インサート及び旋削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭小な空間を倣い加工可能であり、経済性にも優れた切削インサート等を提供する。【解決手段】切削インサート3は、第1端部4と第2端部5とが略同一の形状に形成されている。第1端部4の切れ刃10は、湾曲したコーナ切れ刃13と、該コーナ切れ刃13の両端13L,13Rを挟むように配置された一対の横切れ刃11,12と、を含んでいる。一対の横切れ刃11,12は、直線状に形成されていて鋭角γをなしている。側面9は、コーナ切れ刃13に臨む部位93において、コーナ切れ刃13に連続するコーナ逃げ面94と、コーナ逃げ面94よりも底面8側に配置された平坦面95と、を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、2コーナ仕様の切削インサート及び該切削インサートを備えた旋削工具に関する。
略棒状で両端部に切れ刃が形成されたドッグボーン型と呼ばれる2コーナ仕様の切削インサートがある(例えば、特許文献1乃至4参照)。そのような形状の切削インサートは、溝入れ加工や突切り加工に加えて、横送り加工もできるため、製品の仕上げ加工や倣い加工に用いることができる。
航空機や宇宙ロケット等のエンジン系統に搭載されるターボポンプ用タービンには、軽量化や高性能化のためにブレードとロータディスクとを一体化したブリスクが用いられている。流体の圧力で回転するブリスクと静止しているステータとの隙間から流体が漏洩することを抑制するシールとして、ラビリンスシールが多用されている。ブリスクの表面には、ラビリンスシールを構成するフィン状の突起が加工される。
ブリスクに加工される突起とステータに加工される突起とが複雑に入り組んでシール性能を発揮するように、ブリスクの表面において隣り合う突起と突起との隙間は狭小に設計される。特許文献1乃至3に記載されている切削インサートは、両端部に円形や台形の切れ刃を有している。そのような形状の切れ刃では、未加工の部位を加工するとき、隣接する加工済みの部位に切れ刃が干渉してしまうため、狭小な隙間を含んだ構造を加工できない。ブリスクの加工では、ラビリンスシールの突起と突起との隙間を転写した形状の総形バイトやインサートが用いられている。
特表2002-524272号公報 特開平8-229709号公報 特開2020-104243号公報 特開2006-198704号公報
しかしながら、常に高温に晒される過酷な環境下で使用されるブリスクには、ニッケル基合金やチタン合金のような難削材が使用される。総形加工は倣い加工等と比べると切削抵抗が大きいため、難削材を加工するとき、振動による加工不良(びびり)が発生したり、加工中の突起が切れ刃から逃げるように撓んで加工精度が低下したりすることがある。ラビリンスシールのシール性能がターボポンプの効率に影響するため、シール内部の突起の加工には特に厳しい加工精度が要求される。
そこで、総形バイト等に代えて、狭小な空間に挿入しても干渉しにくい鋭く尖った端部を有する切削インサートを用いることが考えられる。横送り加工で突起と突起との隙間を倣い加工すれば、総形加工する場合と比べて切削抵抗が小さくなり、ラビリンスシールの加工精度が向上する。さらに、種々の形状の隙間を同じ形状の切削インサートを用いて加工できるため、突起の形状ごとに総形バイト等を用意する必要もない。反面、切削インサートの両端部が鋭く尖っていると、工具本体と切削インサートとの接触面積が小さいため、切削インサートを工具本体に安定して拘束できないおそれがある。一方の端部のみに切れ刃が形成されている1コーナ仕様の切削インサートにすれば、切れ刃が形成されていない他方の端部を工具本体との拘束に特化した形状にして拘束力を安定させることができるものの、2コーナ仕様の切削インサートと比べてランニングコストが増加する。
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、狭小な空間を倣い加工可能であり、経済性にも優れた切削インサート等を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る切削インサートは、第1端から該第1端とは反対側の第2端まで長手方向に沿って延在している。第1端及びその近傍の部分を含む第1端部と、第2端及びその近傍の部分を含む第2端部とは、略同一の形状に形成されている。第1端部は、長手方向に直交する高さ方向において互いに反対側に配置されたすくい面及び底面と、すくい面と底面との間を繋ぐ側面と、すくい面と側面とが交差する稜線に形成された切れ刃と、を有している。切れ刃は、湾曲したコーナ切れ刃と、該コーナ切れ刃の両端を挟むように配置された一対の横切れ刃と、を含んでいる。一対の横切れ刃は、直線状に形成されていて鋭角をなしている。側面は、コーナ切れ刃に臨む部位において、コーナ切れ刃に連続するコーナ逃げ面と、高さ方向においてコーナ逃げ面よりも底面側に配置された平坦面と、を有している。
この態様によれば、鋭角をなす一対の横切れ刃を有しているため、狭小な空間を倣い加工できる。平坦面を有しているため、2コーナ仕様にしたとき工具本体との間に大きな接触面積を確保できる。汎用品ではない総形バイトや1コーナ仕様の切削インサート等と比べて経済性に優れている。
上記態様は、長手方向及び高さ方向の双方に直交する幅方向から見た側面視において、高さ方向及び幅方向の双方に平行な仮想の仕上げ面と平坦面とがなす逃げ角は、0°以上かつ10°以下であってもよい。
この態様によれば、工具本体に支持される平坦面の傾斜が小さいため、切削抵抗の背分力が作用したとき切削インサートが高さ方向に動きにくい。工具本体に切削インサートを安定して拘束できる。
上記態様において、一対の横切れ刃がなす角度は、10°以上かつ35°以下であってもよい。
この態様によれば、端部が鋭く尖った形状であるため、狭小な空間であっても隣接する部位に切れ刃を干渉させることなく倣い加工できる。
上記態様は、長手方向及び高さ方向の双方に直交する幅方向から見た側面視において、長手方向及び幅方向の双方に平行な仮想の基準面とすくい面とがなすコーナ切れ刃のすくい角は、5°以上かつ20°以下であってもよい。
この態様によれば、大きなすくい角を確保して切削抵抗を小さくできる。難削材であっても軽快に加工できる。
本発明の他の一態様に係る旋削工具は、工具本体と、該工具本体に取り付けられた切削インサートと、を備えている。工具本体は、切削インサートに当接して該切削インサートの動きを拘束する複数の拘束部を有している。切削インサートは、第1端から該第1端とは反対側の第2端まで長手方向に沿って延在し、第1端及びその近傍の部分を含む第1端部と、第2端及びその近傍の部分を含む第2端部とは、略同一の形状に形成されている。第1端部は、長手方向に直交する高さ方向において互いに反対側に配置されたすくい面及び底面と、すくい面と底面との間を繋ぐ側面と、すくい面と側面とが交差する稜線に形成された切れ刃と、を有している。切れ刃は、湾曲したコーナ切れ刃と、コーナ切れ刃の両端を挟むように配置された一対の横切れ刃と、を含んでいる。一対の横切れ刃は、直線状に形成されていて鋭角をなしている。側面は、コーナ切れ刃に臨む部位において、コーナ切れ刃に連続するコーナ逃げ面と、高さ方向においてコーナ逃げ面よりも底面側に配置されていて工具本体の複数の拘束部のうちの第1拘束部に当接する第1被拘束部と、を有している。第1拘束部及び第1被拘束部は、互いに平行な平坦面、又は、互いに嵌合する凹凸面に形成されている。
この態様によれば、対応する第1拘束部と第1被拘束部とが大きな接触面積で互いに当接するため、切削インサートを工具本体に安定して拘束できる。狭小な空間を倣い加工可能であり、経済性にも優れた切削インサートを備えた旋削工具を構成できる。
本発明によれば、狭小な空間を倣い加工可能であり、経済性にも優れた切削インサート等を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態の切削インサートが取り付けられた旋削工具の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された旋削工具から切削インサートを取り外して工具本体の拘束部を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態の切削インサートの一例を示す斜視図である。 図4は、図3に示された切削インサートをすくい面側から見た平面図である。 図5は、図3に示された切削インサートを底面側から見た底面図である。 図6は、図3に示された切削インサートを第1端側から見た側面図である。 図7は、図3に示された切削インサートを幅方向から見た側面図である。 図8は、図6に示された第1被拘束部が工具本体の第1拘束部に当接した状態を示す斜視図である。 図9は、図7に示された切削インサートの変形例を示す側面図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。以下、図面を参照して各構成について詳しく説明する。図1は、本発明の一実施形態の切削インサート3が取り付けられた旋削工具1の一例を示す斜視図である。図1に示すように、旋削工具1は、工具本体2と、該工具本体2に取り付けられた切削インサート3と、を備えている。
以下の説明において、切削インサート3の長手方向XをX軸方向と呼び、高さ方向YをY軸方向と呼び、幅方向ZをZ軸方向と呼ぶことがある。X軸、Y軸及びZ軸は互いに直交している。長手方向Xは、切削インサート3の両端4E,5Eを通る直線に平行な方向である。高さ方向Yは、長手方向Xに直交する方向のうちの切削インサート3のすくい面7と底面8とが互いに反対側に配置される方向である。幅方向Zは、長手方向X及び高さ方向Yの双方に直交する方向である。
図2は、図1に示された旋削工具1から切削インサート3を取り外して工具本体2の拘束部を示す斜視図である。図2に示すように、工具本体2は、基端から該基端とは反対側の先端まで延在する略棒状に形成され、先端及びその近傍を含む先端部に切削インサート3を取り付けるためのインサート取付座20が設けられている。先端部よりも基端側は、工作機械に固定可能なシャンクとして構成されている。
インサート取付座20には、切削インサート3に当接して該切削インサート3の動きを拘束する複数の拘束部が設けられている。図示した例では、工具本体2が第1乃至第3拘束部21,22,23を有し、締付けねじ24を締め付けたり緩めたりすることにより、切削インサート3をインサート取付座20に拘束したり拘束を解除したりすることができる。
図3は、本発明の一実施形態の切削インサートの一例を示す斜視図である。図3に示すように、切削インサート3は、超硬合金等の硬質材料を用いて略棒状に形成され、第1端4Eから該第1端4Eとは反対側の第2端5Eまで長手方向Xに沿って延在している。
切削インサート3は、両端部4,5に切れ刃10がそれぞれ形成されている2コーナ仕様である。第1端4E及びその近傍の部分を含む第1端部4と、第2端5E及びその近傍の部分を含む第2端部5とは、略同一の形状に形成されている。そのため、代表して第1端部4について詳しく説明し、第2端部5については重複する説明を省略することがある。
図3に示すように、第1端部4は、長手方向Xに直交する高さ方向Yにおいて互いに反対側に配置されたすくい面7及び底面8と、すくい面7と底面8との間を繋ぐ側面9と、すくい面7と側面9とが交差する稜線に形成された切れ刃10と、を有している。切削インサート3は、第1端部(第1の刃部)4と第2端部(第2の刃部)5との間を繋ぐ本体部6を更に有している。第1端部4のすくい面7と本体部6の上面6Aとの間は、緩やかな湾曲面37で接続されている。湾曲面37は、第1端4Eから第2端5Eへの向きに進むに従い本体部6の下面6Bから上面6Aへの向きに進むように傾斜している。
図4は、図3に示された切削インサート3をすくい面7側から見た平面図である。図4に示すように、切れ刃10は、湾曲したコーナ切れ刃13と、コーナ切れ刃13の両端13L,13Rを挟むように配置された一対の横切れ刃11,12と、を含んでいる。図示した例では、コーナ切れ刃13が円弧状に形成されている。コーナ切れ刃13の形状は円弧状に限定されず、楕円弧であってもよいし、双曲線であってもよいし、放物線であってもよい。
一対の横切れ刃11,12は、すくい面7側から見た平面視において直線状に形成されている。一対の横切れ刃11,12がなす角度γは、鋭角であり、10°以上かつ35°以下が好ましく、15°以上かつ30°以下であるとより好ましい。図示した例では、角度γが15°に構成されている。角度γが15°以上であれば、横送り加工に用いても折損しにくい十分な強度の両端部(刃部)4,5を構成できる。角度γが30°以下であれば、狭小な空間に挿入しても切れ刃10が隣接する部位と干渉しにくい。
図5は、図3に示された切削インサート3を底面8側から見た底面図である。図示した例では、コーナ逃げ面94が円柱面に形成されている。切削インサート3は、底面8側から見た底面視において、例えば略六角形に形成されている。
前述したように、第1端部4と第2端部5とは略同一の形状及び機能を有している。切削インサート3は、YZ平面に平行であって長手方向Xにおいて切削インサート3を二分する対称面について鏡像対称性を有している。さらに、切削インサート3は、XY平面に平行であって幅方向Zにおいて切削インサート3を二分する対称面についても鏡像対称性を有している。
図6は、図3に示された切削インサート3を第1端4E側から見た側面図である。図6に示すように、側面9は、コーナ切れ刃13に臨む部位93において、コーナ切れ刃13に連続するコーナ逃げ面94と、高さ方向Yにおいてコーナ逃げ面94よりも底面8側に配置された平坦面95と、を有している。
本体部6の上面6Aには、工具本体2の第2拘束部22に当接する第2被拘束部62が設けられている。本体部6の下面6Bには、工具本体2の第3拘束部23に当接する第3被拘束部63が設けられている。第2及び第3被拘束部62,63は、長手方向Xに沿って延在する凹条であり、高さ方向Yにおいて互いに対向している。図示した例において、本体部6の上面6A及び下面6Bに平行な方向を切削インサート3の長手方向Xと呼び、第2及び第3被拘束部62,63が対向する方向を高さ方向Yと呼んでもよい。
図示した例では、第2被拘束部62が、第3被拘束部63に向かって陥没する凹円柱面に形成され、第3被拘束部63が、第2被拘束部62に向かって陥没する凹円柱面に形成されている。第2及び第3被拘束部62,63として機能する凹条の形状は、凹円柱面に限定されず、長手方向Xに延在するV字溝であってもよい。第2及び第3被拘束部62,63の凹条が第2及び第3拘束部22,23の凸条と嵌合するため、切削抵抗の送り分力が作用しても切削インサート3が幅方向Zに動きにくい。横切れ刃11,12を幅方向Zに送って横送り加工できる。
図7は、図3に示された切削インサート3を幅方向Zから見た側面図である。図7に示すように、コーナ切れ刃13に臨む部位93において、平坦面95は、高さ方向Yにおいてコーナ逃げ面94よりも底面8側に配置され、かつ長手方向Xにおいてコーナ逃げ面94よりも第2端5E側に後退した後退面として構成されている。側面9は、そのような後退面95とコーナ逃げ面94との間を繋ぐ段差面96を更に有していてもよい。
すくい面7は、長手方向Xにおいて第1端4Eから遠ざかるに従い高さ方向Yにおいてすくい面7から底面8への向き(以下、下向きと呼ぶことがある)に進むように傾斜している。図7に示すように、幅方向Zから見た側面視において、長手方向X及び幅方向Zの双方に平行な仮想面(仮想の基準面)VPrとすくい面7とがなすコーナ切れ刃13のすくい角αは、5°以上かつ20°以下が好ましい。図示した例では、すくい角αが10°であり、すくい面7が平坦面に形成されている。すくい面7は、幅方向Zから見た側面視において、長手方向Xの第1端4Eから第2端5Eへの向きに進むに従い高さ方向Yの下向きに進む直線に見えている。
すくい面7は、湾曲面に形成されていてもよい。その場合、すくい角αは、幅方向Zから見た側面視において、第1端4Eで描いたすくい面7の接線と仮想面VPrとがなす角度になる。長手方向Xに平行なランドを切れ刃10とすくい面7との間に形成してもよい。その場合、すくい角αは、ランドとすくい面7との境界で描いたすくい面7の接線と仮想面VPrとがなす角度になる。なお、ランドとすくい面7との境界は、幅方向Zから見た側面視において、長手方向Xに平行な直線と長手方向Xに対して傾斜した直線又は曲線とが交差する部位である。
図7に示すように、幅方向Zから見た側面視において、高さ方向Y及び幅方向Zの双方に平行な仮想面(仮想の仕上げ面)Vmsと平坦面95とがなす角度βは、0°以上かつ10°以下が好ましい。図示した例では、角度βが7.5°である。本明細書において、平坦面95の角度βには、平坦面95の直上にあるコーナ切れ刃13の逃げ角と同じ向きの正負がある。すなわち、角度βが正のとき(β>0)、平坦面95は、高さ方向Yにおいて底面8側に向かうに従って長手方向Xにおいて第2端5E側に近づく向きに傾斜している。角度βが負のとき(β<0)、平坦面95は、高さ方向Yにおいて底面8側に向かうに従って長手方向Xにおいて第2端5E側から遠ざかる向きに傾斜している。
図8は、図7に示された平坦面95が工具本体2の第1拘束部21に当接した状態を示す斜視図である。切削インサート3は、インサート取付座20に取り付けられた状態において、工具本体2の第1拘束部21に当接する第1被拘束部を有している。これまで説明した平坦面95は、第1被拘束部の一例である。図8に示すように、第1拘束部21及び平坦面95は、互いに平行な平坦面に形成されている。
第1拘束部21と該第1拘束部21に対向する第1被拘束部との組合せは、図示した例に限定されず、互いに嵌合する凹凸面に形成されていてもよい。例えば、第1被拘束部95がコーナ切れ刃13とは逆向きに湾曲した凹円柱面に形成され、第1拘束部21が略同径の円柱面に形成されていてもよい。例えば、第1被拘束部95に切欠きが形成され、第1拘束部21に切欠きに嵌合する凸部が形成された構造であってもよい。
図9は、図7に示された切削インサート3の変形例を示す側面図である。図示した例では、2コーナ仕様の切削インサート3は、第1端部4に設けられたすくい面7と、第2端部5に設けられたすくい面7とが、高さ方向Yにおいて互いに逆向きになるように配置されている。このような変形例であっても、両端部4,5においてコーナ逃げ面94からずれた位置に第1被拘束部95が設けられているため、工具本体2に切削インサート3を安定して拘束できる。
以上のように構成された本実施形態の切削インサート3及び該切削インサート3を備えた旋削工具1によれば、一対の横切れ刃11,12が鋭角γをなしており、両端部4,5が鋭く尖った形状であるため、狭小な空間であっても切れ刃10が隣接する部位と干渉することなく倣い加工できる。鋭角γの尖った両端部4,5を有していても工具本体2に設けられた第1拘束部21と切削インサート3に設けられた第1被拘束部95との接触面積を大きく確保できるため、切削インサート3を工具本体2に安定して拘束できる。両端部4,5の切れ刃10を使用できる2コーナ仕様であるため、経済性に優れている。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…旋削工具、2…工具本体、3…切削インサート、4…第1端部、4E…第1端、5…第2端部、5E…第2端、6…本体部、6A…上面、6B…下面、7…すくい面、8…底面、9…側面、10…切れ刃、11…一方の横切れ刃、12…他方の横切れ刃、13…コーナ切れ刃、13L,13R…コーナ切れ刃の両端、20…インサート取付座、21…第1拘束部、22…第2拘束部、23…第3拘束部、24…締付けねじ、37…湾曲面、62…第2被拘束部、63…第3被拘束部、91…一方の横切れ刃の逃げ面、92…他方の横切れ刃の逃げ面、93…コーナ切れ刃に臨む部位、94…コーナ逃げ面、95…平坦面(第1被拘束部の一例)、96…段差面、Vms…仮想の仕上げ面、VPr…仮想の基準面、X…長手方向、Y…高さ方向、Z…幅方向、α…コーナ切れ刃のすくい角、β…第1拘束部の傾斜角、γ…横切れ刃の交差角。

Claims (5)

  1. 第1端から該第1端とは反対側の第2端まで長手方向に沿って延在する切削インサートであって、
    前記第1端及びその近傍の部分を含む第1端部と、前記第2端及びその近傍の部分を含む第2端部と、前記第1端部及び前記第2端部の間を繋ぐ本体部と、を有し、
    前記第1端部と前記第2端部とは、略同一の形状に形成され、
    前記第1端部は、前記長手方向に直交する高さ方向において互いに反対側に配置されたすくい面及び底面と、前記すくい面と前記底面との間を繋ぐ側面と、前記すくい面と前記側面とが交差する稜線に形成された切れ刃と、を有し、
    前記切れ刃は、湾曲したコーナ切れ刃と、該コーナ切れ刃の両端を挟むように配置された一対の横切れ刃と、を含み、
    前記一対の横切れ刃は、直線状に形成されていて鋭角をなし、
    前記側面は、前記コーナ切れ刃に臨む部位において、前記コーナ切れ刃に連続するコーナ逃げ面と、前記高さ方向において前記コーナ逃げ面よりも前記底面側に配置された平坦面と、を有し
    前記本体部は、前記高さ方向において互いに対向する上面及び下面を有し、
    工具本体に取り付けられた状態で前記本体部の前記上面及び前記下面並びに前記第1端部の前記平坦面の三面が前記工具本体に拘束される、
    切削インサート。
  2. 前記長手方向及び前記高さ方向の双方に直交する幅方向から見た側面視において、
    前記高さ方向及び前記幅方向の双方に平行な仮想面と前記平坦面とがなす角度は、0°以上かつ10°以下である、
    請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記一対の横切れ刃がなす角度は、10°以上かつ35°以下である、
    請求項1又は2に記載の切削インサート。
  4. 前記長手方向及び前記高さ方向の双方に直交する幅方向から見た側面視において、
    前記長手方向及び前記幅方向の双方に平行な仮想面と前記すくい面とがなす前記コーナ切れ刃のすくい角は、5°以上かつ20°以下である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の切削インサート。
  5. 工具本体と、該工具本体に取り付けられた切削インサートと、を備えた旋削工具であって、
    前記工具本体は、前記切削インサートに当接して該切削インサートの動きを三方から拘束する第1拘束部、第2拘束部及び第3拘束部を有し、
    前記切削インサートは、
    第1端から該第1端とは反対側の第2端まで長手方向に沿って延在し、
    前記第1端及びその近傍の部分を含む第1端部と、前記第2端及びその近傍の部分を含む第2端部と、前記第1端部及び前記第2端部の間を繋ぐ本体部と、を有し、
    前記第1端部と前記第2端部とは、略同一の形状に形成され、
    前記第1端部は、前記長手方向に直交する高さ方向において互いに反対側に配置されたすくい面及び底面と、前記すくい面と前記底面との間を繋ぐ側面と、前記すくい面と前記側面とが交差する稜線に形成された切れ刃と、を有し、
    前記切れ刃は、湾曲したコーナ切れ刃と、前記コーナ切れ刃の両端を挟むように配置された一対の横切れ刃と、を含み、
    前記一対の横切れ刃は、直線状に形成されていて鋭角をなし、
    前記側面は、前記コーナ切れ刃に臨む部位において、前記コーナ切れ刃に連続するコーナ逃げ面と、前記高さ方向において前記コーナ逃げ面よりも前記底面側に配置され第1被拘束部と、を有し、
    前記第1拘束部及び前記第1被拘束部は、互いに平行な平坦面、又は、互いに嵌合する凹凸面に形成され
    前記本体部は、前記高さ方向において互いに対向する上面及び下面を有し、
    前記上面及び前記下面には、前記長手方向に沿って延在する凹条がそれぞれ設けられ、
    前記工具本体に前記切削インサートが取り付けられた状態で、
    前記第2拘束部に設けられた凸条と前記上面の凹条とが嵌合し、かつ前記第3拘束部に設けられた凸条と前記下面の凹条とが嵌合することにより、前記高さ方向における前記切削インサートの移動、並びに前記長手方向及び前記高さ方向の双方に直交する幅方向における前記切削インサートの移動が規制され、
    前記第1拘束部が前記第1被拘束部に当接することにより、前記長手方向における前記切削インサートの移動が規制される、
    旋削工具。
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