JP7112373B2 - フローセンサチップ - Google Patents

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Description

本発明は、フローセンサチップに関する。
第1面側に開口した空洞を有する基板の第1面上に、2つの測温センサとそれらの間に配置されたヒータとを備えた薄膜状部を設けたセンサチップ(以下、フローセンサチップと表記する)が知られている。
フローセンサチップとしては、具体的な構成が異なる様々なものが開発・提案されている(特許文献1~3参照)が、既存のフローセンサチップは、ヒータ(ヒータパターン)を単一材料で形成したものとなっている。
欧州特許出願公開3404373号明細書 特開2012-127965号公報 特開平8-122118号公報
上記したように、既存のフローセンサチップは、ヒータを単一材料で形成したものとなっている。そのため、既存のフローセンサチップには、ヒータへの通電時に電力が無駄に消費されるという問題があった。
以下、図1に示してある構成のフローセンサチップ、すなわち、ヒータ14として、直線状の導体パターンが使用されているフローセンサチップを例に、上記問題が発生する理由を説明する。
このフローセンサチップ(図1)のヒータ14に電流を流せば、ヒータ14の各部で同量の熱が発生する、ただし、ヒータが単一材料で形成されている熱式フローセンサチップでは、図1に示してあるように、ヒータ14の中央部分が、基板の空洞11c上に位置し、ヒータ14の各端部40が、基板上(基板の空洞11cではない部分上)に位置することになる。そして、基板上に位置している各端部40で発生した熱は基板側に逃げてしまうため、ヒータ14に電流を流しても、各端部40の温度は、中央部分の温度よりも低くなる。また、その影響で、各端部40よりもヒータの中央よりの部分41の温度も低下してしまうため、このフローセンサチップでは、ヒータ14の中央部分以外の部分(端部40及び部分41)が、温度が所望温度まで上昇しないにも拘わらず電力を消費する部分(つまり、電力を無駄に消費する部分)となっている。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒータへの通電時に電力が無駄に消費されるのを防止できるフローセンサチップを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る、第1面側に開口した空洞を有する基板部と前記基板部の前記第1面上に設けられた薄膜状部とを含むフローセンサチップの薄膜状部は、
それぞれ、第1方向に並んだ複数の温接点を有する2つのサーモパイルであって、前記
複数の温接点が対向するように配置された2つのサーモパイルと、
前記2つのサーモパイルの間に配置された、前記第1方向に延びたヒータ部と、
前記ヒータ部の一端に接続された、前記ヒータ部の構成材料の電気伝導率であるヒータ伝導率よりも高い電気伝導率を有する材料で構成された第1リード部と、
前記ヒータ部の他端に接続された、前記ヒータ伝導率よりも高い電気伝導率を有する材料で構成された第2リード部と、
前記第1リード部の前記ヒータ部とは接続されていない側の端に、直接的に又は前記ヒータ伝導率以上の電気伝導率を有する材料で構成された接続部を介して接続された第1電極パッドと、
前記第2リード部の前記ヒータ部とは接続されていない側の端に、直接的に又は前記ヒータ伝導率以上の電気伝導率を有する材料で構成された接続部を介して接続された第2電極パッドと、
を備える。
すなわち、本発明の上記観点に係るフローセンサチップでは、ヒータの端部側(第1リード部、第2リード部)が、ヒータの主要部であるヒータ部の構成材料よりも電気伝導率が高い材料で構成される。従って、このフローセンサチップによれば、ヒータへの通電時に電力が無駄に消費されるのを防止することができる。
ヒータ部、第1リード部、第2リード部の各構成材料は、電気伝導率に関する上記条件を満たすものであれば良い。ただし、フローセンサチップの製造工程数を増やさないために、ヒータ部、第1リード部、第2リード部のいずれかを、2つのサーモパイルを構成する複数の材料の中のいずれかにより構成しておくことが好ましく、ヒータ部、第1リード部、第2リード部のそれぞれが、2つのサーモパイルを構成する複数の材料の中から選択された材料により構成しておくことが望ましい。
第1リード部、第2リード部のそれぞれとして、第1方向(温接点の並び方向であると共にヒータ部の延び方向である方向)に延びた形状のものを採用する場合には、第1方向へ熱が逃げ難くするために、前記薄膜状部の、上面視において前記空洞上の領域内に、前記第1リード部を挟む2つの貫通孔と、前記第2リード部を挟む2つの貫通孔とを設けておいても良い。
また、第1方向へ熱が逃げ難くするために、前記薄膜状部の、上面視において前記空洞上の領域内の、前記2つのサーモパイルの前記第1方向の両端よりも外側の2部分のそれぞれに、前記ヒータ部を前記第1方向に延長した仮想線分と交差する貫通孔を設け、前記第1リード部、前記第2リード部のそれぞれの形状を、前記貫通孔を迂回する形状しておいても良い。なお、この構成を採用する場合、リード部により各サーモパイル側へ伝達される熱量を同量とするために、各リード部の形状を、前記貫通孔を囲む形状としておいても良い。
本発明によれば、ヒータへの通電時に電力が無駄に消費されるのを防止できるフローセンサチップを提供することができる。
図1は、従来の熱式フローセンサチップの構成を説明するための平面図である。 図2は、第1実施形態に係るフローセンサチップの平面図である。 図3は、第1実施形態に係るフローセンサチップの、図2におけるA-O-A断面図である。 図4は、フローセンサチップ内のサーモパイルの概略構成の説明図である。 図5Aは、フローセンサチップの製造工程例を説明するための断面図(その1)である。 図5Bは、フローセンサチップの製造工程例を説明するための断面図(その2)である。 図5Cは、フローセンサチップの製造工程例を説明するための断面図(その3)である。 図5Dは、フローセンサチップの製造工程例を説明するための断面図(その4)である。 図5Eは、フローセンサチップの製造工程例を説明するための断面図(その5)である。 図5Fは、フローセンサチップの製造工程例を説明するための断面図(その6)である。 図6は、端部の幅を広げたヒータを備えたフローセンサチップの平面である。 図7は、第2実施形態に係るフローセンサチップの平面図である。 図8Aは、各実施形態に係るフローセンサチップに採用可能なサーモパイルの概略構成の説明図である。 図8Bは、各実施形態に係るフローセンサチップに採用可能なサーモパイルの概略構成の説明図である。 図9は、各実施形態に係るフローセンサチップに採用可能なヒータ部の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
《第1実施形態》
図2に、本発明の第1実施形態に係る熱式フローセンサチップ1の平面図を示し、図3に、フローセンサチップ1の、図2におけるA-O-A断面図を示す。なお、図3では、温度センサ19(図2)が設けられている部分の図示を省略してある。また、以下では、図2における左右方向のことを、第1方向と表記する。
図3に示してあるように、本実施形態に係るフローセンサチップ1は、第1面(図3における上側の面)側に開口した空洞10cを有する基板部10の第1面上に、薄膜状部11を設けたセンサ(センサチップ)である。
図2に示してあるように、薄膜状部11は、2つのサーモパイル13を備えている。
サーモパイル13は、複数のサーモカップル12を直列接続した温度差センサである。薄膜状部11内の各サーモパイル13は、複数のサーモカップル12の温接点12hが、第1方向(図2における左右方向)に並ぶように形成されている。また、各サーモパイル13は、複数の冷接点12cが、空洞10cではない基板部10上に位置し、且つ、各サーモパイル13の複数の温接点12hが対向するように、形成されている。
なお、本実施形態に係るフローセンサチップ1の各サーモパイル13は、複数のサーモカップル12を、図4に示したように接続したものである。また、各サーモパイル13は、各サーモカップル12の第1極12、第2極12の構成材料として、それぞれ、N型ポリシリコン(Pを注入したポリシリコン)、Al(アルミニウム)を採用したものとなっている。
薄膜状部11(図2)は、温度センサ19、2つのサーモパイル13間に配置された、
第1方向に延びたヒータ部15、ヒータ部15の一端に接続されたリード部16、及び、ヒータ部15の他端に接続されたリード部16も備えている。
各リード部16(16、16)は、ヒータ部15の構成材料の電気伝導率(以下、ヒータ伝導率と表記する)よりも高い電気伝導率を有する材料(詳細は後述)で構成された導電路である。温度センサ19は、各サーモパイル13の冷接点12cの温度として使用される基準温度を測定するための抵抗温度センサである。
薄膜状部11は、ヒータ部15への通電時に、それらの間に電圧が印加される2つの電極パッド17及び17も備えている。図3に示してあるように、電極パッド17は、リード部16の、ヒータ部15とは接続されていない側の端に、ヒータ伝導率(ヒータ部15の構成材料の電気伝導率)以上の電気伝導率を有する材料からなる導電部18を介して接続されている。同様に、電極パッド17も、リード部16の、ヒータ部15とは接続されていない側の端に、ヒータ伝導率(ヒータ部15の構成材料の電気伝導率)以上の電気伝導率を有する材料からなる導電部を介して接続されている。以下、電極パッド17、17間に設けられている、ヒータ部15等の直列接続体のことを、ヒータと表記する。
薄膜状部11の空洞10c上の領域内の、2つのサーモパイル13の図1における右方向の端よりも外側の領域には、リード部16を挟むように、2つの貫通孔20が、設けられている。薄膜状部11の空洞10c上の領域内の、2つのサーモパイル13の図1における左方向の端よりも外側の領域にも、リード部16を挟むように、2つの貫通孔20が、設けられている。これらの貫通孔20は、フローセンサチップ1の製造時には、エッチング液の基板部10側の導入口として機能し、フローセンサチップ1の使用時には、ヒータ部15からの熱の流出量を低減するための構成として機能するものである。
そして、本実施形態に係るフローセンサチップ1は、ヒータ部15を、サーモパイル13(サーモカップル12)の一方の構成材料であるN型ポリシリコンで形成し、各リード部16を、サーモパイル13の他方の構成材料であるAlで形成したものとなっている。
Alの比抵抗(電気伝導率の逆数)は、N型ポリシリコンの比抵抗の数百分の一程度である。従って、フローセンサチップ1の各リード部16における消費電力は、構成材料がN型ポリシリコンである場合における消費電力の数百分の一程度となる。ただし、Alの熱伝導率は、N型ポリシリコンの熱伝導率の10倍程度である。そのため、フローセンサチップ1の各リード部16の断面形状を、ヒータ全体がN型ポリシリコンで形成されているフローセンサチップ(以下、従来構成センサと表記する)と同形状のものとしておくと、各リード部16における電力消費量は従来構成センサよりも少なくなるものの、ヒータ部15で発生する熱が従来構成センサよりも外部に逃げ易くなってしまう。そのような問題が発生しないようにするために、熱式フローセンサチップ1の設計時には、各リード部16の形状(主として、幅)が、通電によりヒータ部15が加熱している場合における伝熱量が所望量以下となるように決定されている。
各リード部16の形状をそのように決定しておいても、Alの電気伝導率が高いため、各リード部16の抵抗は、N型ポリシリコン製のリード部の抵抗よりも低くなる。従って、上記した、フローセンサチップ1の構成を採用しておけば、ヒータ(電極パッド17、17間に設けられている、ヒータ部15等の直列接続体)への通電時に電力が無駄に消費されないセンサを得ることができる。
また、フローセンサチップ1の構成を採用しておけば、第1極12の形成時に、ヒータ部15を形成し、第2極12の形成時に、各リード部16を形成することができる。
従って、フローセンサチップ1は、従来構成センサと同じ工程数で製造することができることになる。
以下、図5A~図5Fを用いて、従来構成センサと同じ工程数で製造できる、フローセンサチップ1の製造工程例を説明する。なお、図5A~図5Fは、図3と同様のA-O-A断面図である。
フローセンサチップ1の製造時には、まず、基板部10となる単結晶シリコン基板(以下、基板10とも表記する)の第1面にSiO膜21が形成される。次いで、SiO膜21から、空洞10cの開口となる部分が除去される(図5A)。その後、基板10上に、ポリシリコンにより、空洞10cの開口と同じ上面視形状を有する犠牲層22が形成される(図5B)。
次いで、犠牲層22が覆われるようにSiOが堆積される。その後、犠牲層22を覆う厚さとなったSiO膜21上に、SiN膜23、SiO膜24、N型ポリシリコン膜がこの順に形成される。なお、N型ポリシリコン膜を形成するとは、ポリシリコン膜を形成してから,ポリシリコン膜にPイオンを注入するということである。
そして、N型ポリシリコン膜のパターニングにより、各サーモカップル12の第1極12、ヒータ部15及び導電部18が形成される(図5C)。
ヒータ部15等の形成後には、絶縁膜(SiO膜)25が形成されてから、絶縁膜25の各所に接点開口部が形成される。次いで、Alにより、各サーモカップル12の第2極12、導電部18が形成される(図5D)。
第2極12等の形成後には、SiO膜26、SiN膜27が形成される。また、Au等により、電極パッド17を含む全電極パッドが形成される。そして、貫通孔20が形成されてから、TMAH(Tetramethylammonium hydroxide)等のエッチング液により、
犠牲層22及び基板10の一部を除去することで空洞10cが形成される(図5F)。
以上、説明したように、本実施形態に係るフローセンサチップ1は、ヒータの各端部側(リード部16及び16)が、ヒータの主要部であるヒータ部15の構成材料よりも電気伝導率が高い材料により形成されている。従って、フローセンサチップ1によれば、ヒータへの通電時に電力が無駄に消費されるのを防止することができる。
なお、図6に示したような形状を有するヒータ14、すなわち、幅を広くすることで低抵抗化した端部14eを有するヒータ14を用いても、ヒータ14の通電時に電力が無駄に消費されるのを防止することができる。ただし、高性能のフローセンサチップ1を得るためには、サーモパイル13やエッチングホールとしての貫通孔20の配置に制限があることが分かっているため、端部14eの幅を大きく広げることは困難である。また、図6の構成を採用した場合、端部14eの熱伝導性が高くなってしまうため、熱の各電極パッド17側への流出量が増えるという問題が生じてしまうことになる。
一方、上記したフローセンサチップ1の構成を採用しておけば、ヒータの端部(16及び16)の幅を広げる必要がなく、且つ、ヒータの端部の熱伝導性が高くなることもない形で、リード部16の抵抗を低くすることができる。また、ヒータの端部の膜厚を、ヒータ部15の膜厚と異ならせることも可能となる。従って、フローセンサチップ1の構成を採用しておけば、上記問題が生じないセンサを得ることができる。
《第2実施形態》
図7に、本発明の第2実施形態に係るフローセンサチップ2の平面図を示す。
以下、フローセンサチップ2の構成を、フローセンサチップ1と異なる部分を中心に説明する。なお、以下の説明において、上、下、左、右とは、図8における上、下、左、右のことである。
フローセンサチップ2は、基本的には、フローセンサチップ1(図2参照)の4つの貫通孔20の代わりに、2つの貫通孔22を設けたものである。図示してあるように、各貫通孔22は、薄膜状部11の空洞10c上の領域内の、2つのサーモパイル13の左右方向の各端よりも外側に設けられている。また、各貫通孔22は、空洞10cの上下の各境界近傍まで延びた形状を有している。
各貫通孔22が、上記した形状(つまり、ヒータ部15を第1方向に延長した仮想線分と交差する形状)を有しているため、フローセンサチップ2では、各電極パッド17(17、17)とヒータ部15とを直線状の導電路で接続することができない。そのため、フローセンサチップ2は、各リード部16(16、16)として、貫通孔22を上方向から迂回するパターンと貫通孔22を下方向から迂回するパターンとからなるものが採用されている。
以上の説明から明らかなように、熱式フローセンサチップ2は、ヒータ部15の熱が左右方向により逃げ難くなるように、フローセンサチップ1を改良したものとなっている。従って、熱式フローセンサチップ2の構成を採用しておけば、フローセンサチップ1よりも、ヒータ部15の温度が下がり難いセンサとなっていると言うことができる。
《変形例》
上記したフローセンサチップ1、2は、各種の変形を行えるものである。例えば、フローセンサチップ1、2に、図8Aに示した構成のサーモパイル13、すなわち、隣接する2サーモカップル12間をコンタクト21及び導電性部材22により接続したサーモパイル13を採用しても良い。フローセンサチップ1、2に、図8Bに示した構成のサーモパイル13、すなわち、第1極12と第2極12とが積層されていないサーモパイル13を採用しても良い。
また、サーモパイル13の一方又は双方の構成材料として、上記材料(ポリシリコン、Al)以外の材料、例えば、Au、Bi、Sb、Te、Cu、Pb、P型ポリシリコン、を用いても良い。ただし、熱電性能や、半導体プロセスとの親和性の点からは、サーモパイル13の構成材料は、ポリシリコンとAlであることが好ましい。
ヒータ部15及び/又はリード部16を、サーモパイル13の構成材料以外の材料で形成しても良い。ヒータ部15の形状は、図9(A)、(B)に示してあるように、三角波のような形状であっても、矩形波のような形状であっても良い。図10(A)、(B)に示してあるような形状の、小サイズのヒータ部15を、薄膜状部11の中央部に設けることにより、フローセンサチップ1、2の高性能化を図っても良い。
フローセンサチップ2(図7)のリード部16を、貫通孔22を上方向又は下方向から迂回するパターンのみとしておいても良い。ただし、リード部16により各サーモパイル13側へ伝達される熱量を同量とするという観点からは、各リード部16の形状は、図8に示したようなものであることが好ましい。また、発熱を十分に抑え、また、サーモパイル13やエッチングホール(貫通孔22)の配置を妨げないために、 リード部16の構
成材料は、ヒータ部15の材料の10倍以上の電気伝導率を有していることが好ましい。
基板部10の空洞10cが、基板部10の双方の面に開口したものであっても良いこと
や、各リード部16を電極パッド17に直接接続しても良いことなどは、当然のことである。
《付記》
第1面側に開口した空洞(10c)を有する基板部(10)と前記基板部(10)の前記第1面上に設けられた薄膜状部(11)とを含むフローセンサチップ(1;2)において、
前記薄膜状部(11)は、
それぞれ、第1方向に並んだ複数の温接点(12h)を有する2つのサーモパイル(13)であって、前記複数の温接点(12h)が対向するように配置された2つのサーモパイルと、
前記2つのサーモパイル(13)の間に配置された、前記第1方向に延びたヒータ部(15)と、
前記ヒータ部(15)の一端に接続された、前記ヒータ部(15)の構成材料の電気伝導率であるヒータ伝導率よりも高い電気伝導率を有する材料で構成された第1リード部(16)と、
前記ヒータ部(15)の他端に接続された、前記ヒータ伝導率よりも高い電気伝導率を有する材料で構成された第2リード部(16)と、
前記第1リード部(16)の前記ヒータ部(15)とは接続されていない側の端に、直接的に又は前記ヒータ伝導率以上の電気伝導率を有する材料で構成された接続部(18)を介して接続された第1電極パッド(17)と、
前記第2リード部(16)の前記ヒータ部(15)とは接続されていない側の端に、直接的に又は前記ヒータ伝導率以上の電気伝導率を有する材料で構成された接続部を介して接続された第2電極パッド(17)と、
を備える、
ことを特徴とする熱式フローセンサチップ(1;2)。
1、2 フローセンサチップ
10 基板部
10c 空洞
11 薄膜状部
12 サーモカップル
12c 冷接点
12h 温接点
12 第1極
12 第2極
13 サーモパイル
15 ヒータ部
16,16 リード部
17、17,電極パッド
18 導電部
19 温度センサ
20 貫通孔

Claims (6)

  1. 第1面側に開口した空洞を有する基板部と前記基板部の前記第1面上に設けられた薄膜状部とを含むフローセンサチップにおいて、
    前記薄膜状部は、
    それぞれ、第1方向に並んだ複数の温接点を有する2つのサーモパイルであって、前記複数の温接点が対向するように配置された2つのサーモパイルと、
    前記2つのサーモパイルの間に配置された、前記第1方向に延びたヒータ部と、
    前記ヒータ部の一端に接続された、前記ヒータ部の構成材料の電気伝導率であるヒータ伝導率よりも高い電気伝導率を有する材料で構成された第1リード部と、
    前記ヒータ部の他端に接続された、前記ヒータ伝導率よりも高い電気伝導率を有する材料で構成された第2リード部と、
    前記第1リード部の前記ヒータ部とは接続されていない側の端に、直接的に又は前記ヒータ伝導率以上の電気伝導率を有する材料で構成された接続部を介して接続された第1電極パッドと、
    前記第2リード部の前記ヒータ部とは接続されていない側の端に、直接的に又は前記ヒータ伝導率以上の電気伝導率を有する材料で構成された接続部を介して接続された第2電極パッドと、
    を備える、
    ことを特徴とする熱式フローセンサチップ。
  2. 前記ヒータ部、前記第1リード部、前記第2リード部のいずれかが、前記2つのサーモパイルを構成する複数の材料の中のいずれかにより構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のフローセンサチップ。
  3. 前記ヒータ部、前記第1リード部、前記第2リード部のそれぞれが、前記2つのサーモパイルを構成する複数の材料の中から選択された材料により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のフローセンサチップ。
  4. 前記第1リード部、前記第2リード部のそれぞれが、前記第1方向に延びており、
    前記薄膜状部の、上面視において前記空洞上の領域内に、前記第1リード部を挟む2つの貫通孔と、前記第2リード部を挟む2つの貫通孔とが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のフローセンサチップ。
  5. 前記薄膜状部の、上面視において前記空洞上の領域内の、前記2つのサーモパイルの前記第1方向の両端よりも外側の2部分のそれぞれに、前記ヒータ部を前記第1方向に延長した仮想線分と交差する貫通孔が設けられており、
    前記第1リード部、前記第2リード部のそれぞれは、前記貫通孔を迂回する形状を有する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のフローセンサチップ。
  6. 前記第1リード部、前記第2リード部のそれぞれは、前記貫通孔を囲む形状を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のフローセンサチップ。
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