JP2000230845A - マイクロヒータ - Google Patents

マイクロヒータ

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JP2000230845A
JP2000230845A JP11033802A JP3380299A JP2000230845A JP 2000230845 A JP2000230845 A JP 2000230845A JP 11033802 A JP11033802 A JP 11033802A JP 3380299 A JP3380299 A JP 3380299A JP 2000230845 A JP2000230845 A JP 2000230845A
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heater
heater wire
wire
micro
thin film
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Masayoshi Higuchi
誠良 樋口
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータ線の特定部分に過度の負荷が掛からな
いようなヒータ線を備えるマイクロヒータを提供するこ
と 【解決手段】 薄膜ヒータ22にあるヒータ線24は、
細長の長方形をした薄膜状の配線であるヒータ線部24
a,24bが絶縁膜26を挟んで上下に重なるように配
置されていて、さらに、一方の端部同士は接続ヒータ線
部24cによって接続され、1本に繋がっている。従っ
て、ヒータ線に電流を流したときに、ヒータ線同士の繋
ぎ目におきる電流集中は上部,下部ヒータ線部と接続ヒ
ータ線部との内側の境界線の全域に分散されるので、ヒ
ータ線の一部に過度の負荷が掛からなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検知部の温度変化
を電気信号の変化として検出し、ガスや液体などの流
量,流速,湿度等の物理量を測定するために用いられる
マイクロヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に、従来のマイクロヒータ1の一例
を示している。図1(a)は、このマイクロヒータ1の
平面図を示し、同図(b)は、同図(a)におけるA−
A′線矢視断面図を示している。
【0003】図1(a)に示すように、矩形状に除去さ
れた平面ロ字状の基板2の表面に薄膜3が形成され、こ
の薄膜3の表面にヒータ線4が所定の形状にパターン形
成されている。そして、ヒータ線4の両端には、それぞ
れワイヤパッド5が形成されており、このワイヤパッド
5にボンディングワイヤを接続することにより、そのボ
ンディングワイヤを介してヒータ線4と外部の装置との
電気的導通をとる構造になっている。
【0004】より具体的な構造としては、外観が偏平な
直方体の基板2の中心から長手方向に偏心させた位置
に、孔部6が形成され、基板2の上面全面に形成した薄
膜3によりその孔部6が閉塞される。ヒータ線4は、基
板2の長手方向に沿って形成されるとともに、その中央
で折り返されている。これにより、ヒータ線4の両端つ
まり両ワイヤパッド5は、基板2の同一端側、つまり基
板2の長手方向の一端(孔部6と逆側の比較的広い領
域)に配置される。
【0005】さらに、上記したヒータ線4の折り返し
は、薄膜3のうち孔部6を覆っている部分で行われ、し
かも、一定の長さを得るために、その孔部6に対向する
領域内で複数回折り返しを行っている。そして、この折
り返しは同一平面内で形成されている。
【0006】なお、ヒータ線4は、多結晶シリコン薄膜
を成膜して形成しており、マイクロヒータ1の検知部と
なっている。つまり、ワイヤパッド5を通してヒータ線
4に通電するとヒータ線4は発熱する。この状態で、マ
イクロヒータ1の周辺に流体の流れが存在すると、ヒー
タ線4に発生している熱が奪われ、ヒータ3の抵抗値が
変化する。そして、ヒータ線4の抵抗温度係数は既知で
あるので、抵抗値の変化から温度の変化を求めることが
でき、その温度変化(奪われた熱量)から流量等を求め
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のマイクロヒータは、以下に示す問題を有してい
る。すなわち、上記したようにヒータ線4は、線幅Wの
配線パターンを複数回折り返されている(図2参照)。
そして、このヒータ線4に対して電流を流して発熱させ
ると、その内側の曲がり角8の部分に電流集中が起きて
しまう。
【0008】このように、一定の線幅Wとしても曲がり
角8に集中的に負荷がかかってしまうため、その線幅W
の利点を十分に発揮することができず、ヒータ線4の劣
化、ひいてはマイクロヒータ自体の劣化を早めることに
なる。その結果、長期間に渡る信頼性の確保が不十分で
あったり、ヒータ線4に過電流が流れた場合に、断線を
生じたり抵抗値の変化が発生するおそれがあった。
【0009】また、高抵抗のヒータ線4を得るために
は、ヒータ線の全長を長くする必要があり、1回の折り
返しで実現するためにはマイクロヒータが細長くなり、
また図示するようにヒータ線4を複数回折り返すように
すると幅が広くなる。いずれにしてもヒータ線4の占有
面積が増加し、チップサイズの大型化を招き、1つのウ
エハ当たりの製造数が減少してコスト高を招く。
【0010】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、ヒータ線に通電して加熱したときにヒータ線の特定
地点にかかる電流集中を解消することができ、ヒータ線
の劣化を防ぎ、耐久性に優れ、検出精度が高く、またヒ
ータ線の占有面積を小さくし、チップサイズを小型化す
るとともに低コストなマイクロヒータを提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るマイクロヒータでは、薄膜ヒータ
と、この薄膜ヒータを支持する基板とを備え、前記薄膜
ヒータの周囲には空間が存在してなるマイクロヒータに
おいて、前記薄膜ヒータは、複数の平面に配置されたヒ
ータ線部が連続して形成された1本のヒータ線を備えて
構成した(請求項1)。
【0012】このように構成すると、複数の平面上にそ
れぞれヒータ線部を配置した後、1本の線となるように
接続されたヒータ線は、薄膜ヒータを支持する基板上に
階層的な段状のヒータとなる。
【0013】そして、このように階層的な段をもつ立体
的なヒータを形成するとき、例えば、基板に垂直な一平
面上に全てのヒータ線の中心軸が収まるようにすると、
基板の真上から見たヒータ中のヒータ線は一直線状に折
り重なるように配置できる。よって、ヒータ線が基板表
面上を占有する配線占有面積を小さくできる。
【0014】また、各平面に形成されたヒータ線が段を
なすようにそのヒータ線の各端部同士を接続し1本の線
にしたことで、このヒータに電流を流したときに各ヒー
タ線同士の繋ぎ目におきる電流集中を抑えることができ
るようになる。なぜなら、このヒータに電流を流したと
き、各ヒータ線間の繋ぎ目に発生する電流集中は線とな
り、分散できるからである。
【0015】なお、ヒータ線の折り返し数は任意であ
り、多く折り返すほど、つまり、多数の層にヒータ線部
を配置するほど高抵抗のヒータ線を小さいサイズで形成
することができる。なおまた、実施の形態の欄にもその
具体的な構成は示されていないが、マイクロヒータ中に
実装されるヒータは、必ずしも1本でなくても構わな
い。つまり、同一基板上に、複数本のヒータが配置され
ていても構わない。さらに、この基板上にヒータ以外の
部材があっても構わない。
【0016】好ましくは、重ねられた複数の前記ヒータ
線部の間に介在される薄膜(実施の形態では、「絶縁膜
26」に対応)の一部を除去して貫通孔(実施の形態で
は「貫通孔44」に対応)を形成し、前記薄膜ヒータの
周囲の流体の一部が前記貫通孔内を通過可能に構成する
ことである(請求項2)。
【0017】この構成は第3の実施の形態で示されてい
る。複数のヒータ線部を積層するためには、上下に隣接
するヒータ線部の対向面同士を絶縁する必要がある。こ
の絶縁の方法としては、各実施の形態で示すように絶縁
膜を介在することもできるし、空間的に離すようにする
こともでき、各種の構成がとれる。そして、請求項2の
ように貫通孔とすることにより、ヒータ線の周囲を流れ
る流体の一部は貫通孔内を通過し、その通過に伴いヒー
タ線の熱を奪う。つまり、ヒータ線の流体に対する接触
面積が増え、流体の流れに伴うヒータ線の温度変化が大
きくなるので、高感度となる。さらに、これらの貫通孔
を風の通り道にすることで、整流作用ができる。よっ
て、好ましくは、流体の流れ方向と貫通孔の配置方向を
平行にしておくとよい。
【0018】なお、前記薄膜ヒータの周囲の流体の一部
が前記貫通孔内を通過可能とする構造にするには、例え
ば、ヒータ線の任意の端面とその端面に対向する面に通
じる貫通孔であり、その貫通孔の両端は、薄膜のいずれ
かの表面に開口し、外気と連通するように構成すること
で実現できる。また、前記ヒータ線部の間並びに前記ヒ
ータ線の周囲に配置された薄膜が、複数種の薄膜で形成
するとよい(請求項3)。
【0019】係る構成にすると以下に示す作用が得られ
る。つまり、薄膜ヒータ中にあるヒータを取り巻く薄膜
には、応力が存在している。従って、圧縮応力をもつ部
材で構成される薄膜と引張応力をもつ部材で構成される
薄膜の両方を用いて薄膜ヒータを構成すると、薄膜全体
に余分な応力がなくなる。このように応力の中性を図っ
てもよいし、請求項4にも規定するように、引張応力が
生じるようにする橈みのでない薄膜ヒータを形成しやす
くなる。前記ヒータ線部の間並びに前記ヒータ線の周囲
に配置された薄膜全体で発生する応力が、引張応力とな
るように構成するとなおよい(請求項4)。
【0020】そして、請求項4のように、薄膜全体で発
生する応力が引張応力になるようにすると、ハリが出た
上に余分な撓みが減るので薄膜ヒータの特性が安定する
ようになる。また、ハリを持たせることができ、薄膜ヒ
ータの強度が増し、特に耐衝撃という点での信頼性が向
上する。この実現手段としては、請求項3に記載するよ
うに、引張応力を有する薄膜と圧縮応力を有する薄膜を
用い、その比率を適宜に設定すると所望の引張応力が得
やすくなるので好ましいが、引張応力のみの薄膜で構成
することも可能ではある。また、引張応力の程度は、好
ましくは中性からやや引張力を生じる弱引張にすること
である。
【0021】前記ヒータ線の表面に、流体の流れる方向
に対して平行に突起を形成するとよい(請求項5)。係
る構成は第4の実施の形態で示されている。そして、上
記のように、流体の流れる方向に対して平行に突起がヒ
ータにあると、ヒータの表面積が増えるので、ヒータ線
の発生する熱をヒータ周囲に漂う流体が奪いやすくな
る。すると、ヒータ自身の温度変化が起こりやすくな
る。さらに、この突起はヒータ周囲を流れる流体の流路
を整流し、流体の乱流の発生を抑制することにより、高
精度な測定が可能となる。
【0022】さらにまた、前記ヒータ線が、ポリシリコ
ンにより形成されるように構成してもよい(請求項
6)。このように、薄膜ヒータに配線するヒータ線をポ
リシリコンにすることにより、パターニング等の加工作
業が非常に容易になる。さらに、ポリシリコンにドープ
させる不純物のドープ量を制御することにより、ヒータ
線の抵抗率の制御が容易になり、所望の特性が得られ
る。
【0023】前記基板の前記薄膜ヒータの取付側表面
(実施の形態では、「上面」と称している面)のうち、
前記ヒータ線の検出領域に対向する部分を除去して凹部
を形成し、前記検出領域にあるヒータ線が前記基板と非
接触となるように構成するとなおよい(請求項7)。
【0024】このように構成すると、薄膜ヒータにある
ヒータ線の検出領域が、この薄膜ヒータを支持する基板
に対して熱絶縁性を良好に保つことができるようにな
る。つまり、ヒータ線で発生する熱が基板側に逃げにく
くなる。
【0025】また、前記基板は単結晶シリコンで形成さ
れ、前記ヒータ線が前記基板の<110>方向と平行に
形成されるように構成してもよい(請求項8)。このよ
うに構成すると、第1の実施の形態で説明したように、
半導体プロセスにおいて一般的に用いられるウエハは、
表面が(100)面となっている。そして、ヒータ線を
<110>方向に形成すると、そのヒータ線の検出領域
の下側の基板を除去する際に、<110>方向と平行に
除去されるので、除去された領域は方形となり、小さい
除去領域でもって熱絶縁を確保できる。その結果、基板
全体の面積も小さくすることができ、チップサイズが小
型化される。
【0026】本発明のマイクロヒータは、例えばこのヒ
ータ線の抵抗値変化から流量を求める熱線式流量計とし
て利用することができるが、これ以外にも、例えば、ヒ
ータの周囲にサーモパイル素子を形成し、流体の流れに
よるヒータの熱移動をサーモパイル素子により検知する
ことにより流量を求める場合のヒータとしても使用でき
る。
【0027】
【発明の実施の形態】図3,図4は、本発明に係るマイ
クロヒータの第1の実施の形態を示している。係るマイ
クロヒータ20は矩形状のシリコン基板21の上部を覆
うようにして形成される薄膜ヒータ22を備えている。
【0028】すなわち、基板21は、単結晶シリコンか
ら形成されており、図3に示すように平面矩形状に形成
されている。そして、基板21の上面が(100)面と
なり、各辺に沿って<110>方向がくるようにする。
さらに、基板21の上面には、長手方向の一端側に偏心
した位置に凹部25が形成されている。この凹部25
は、開口部が正方形となる。
【0029】基板21の上面に形成される薄膜ヒータ2
2は、絶縁膜23の上にヒータ線24が配置されること
により形成されている。そして、絶縁膜23は平坦なシ
ート状であるので、凹部25との間に所定の空間が形成
され、熱絶縁される。さらに、ヒータ線24は、基板2
1の長手方向に沿って延びるように形成されるととも
に、その中央で折り返されている。
【0030】そして、ヒータ線24の折り返された中央
部分は、上記した凹部25に対向する領域に位置し、ヒ
ータ線24の両端は、凹部25の外つまり基板21の周
囲の枠体部分の上方に位置する。このように凹部25の
上方に位置するヒータ線24の部分は、絶縁膜23に支
持される構造となり、熱絶縁性が高まる。
【0031】ここで本発明では、ヒータ線24は、上下
に重ねるように折り返すようにしている。つまり、絶縁
膜23の上面に、長手方向に沿って中心位置に延びるよ
うにして下部ヒータ線部24aを形成する。この下部ヒ
ータ線部24aの先端は凹部25の対向領域に位置して
いる。また、下部ヒータ線部24aの上方には、絶縁膜
26を介して上部ヒータ線部24bが形成される。そし
てそれら下部ヒータ線部24aと上部ヒータ線部24b
の先端は、絶縁膜26に形成された貫通孔26a内に充
填された接続ヒータ線24cにより接続されている。
【0032】図4(b)に示すように、凹部25の上方
で折り返された1本のヒータ線24が形成され、同図
(a)に示すように下部ヒータ線部24aと上部ヒータ
線部24bは、上下に完全に重なるようにパターン形成
されている。
【0033】また、下部ヒータ線部24aと上部ヒータ
線部24bの非接続側端部、つまり1本のヒータ線24
の両端は、図3に示すようにそれぞれ中心線から反対側
に向けて突出する幅広の電極部28a,28bを形成し
ている。つまり、下部ヒータ線部24aに接続される下
部電極部28aと、上部ヒータ線部24bに接続される
上部電極部28bが一辺側で一部重なる(絶縁膜26で
絶縁されている)とともにそれぞれ反対側に突出するよ
うにパターン形成されている。
【0034】そして、これらヒータ線24,電極部28
a,28bは、例えばポリシリコンで作製することがで
き、その場合、リン等の不純物をイオンインプラ等でド
ーピングし、拡散させることにより必要な抵抗値を得る
ことができる。
【0035】さらに、この下部電極部28a,上部電極
部28bの上面には、金或いはアルミなどを蒸着/スパ
ッタすることによりワイヤパッド27,27が形成され
ている。これにより、ワイヤパッド27,27にボンデ
ィングワイヤをワイヤボンディングし、外部装置との接
続が可能となる。
【0036】よって、このワイヤパッド27,27間に
所定の電流を通電することによりヒータ線24を発熱さ
せ、その状態でワイヤパッド27,27間の抵抗を求め
ることにより、ヒータ線24上を流れる流体の流量・流
速を検出するようになる。
【0037】このとき、ヒータ線24を流れる電流は、
折り返し部分で電流が集中するものの、上下に重ねたこ
とにより、図5に示すように、下部ヒータ線部24aと
接続ヒータ線24cとの内側の接続部分29aや、上部
ヒータ線部24bと接続ヒータ線24cの内側の接続部
分29bの全域で電流集中が発生する。よって、ヒータ
線24の線幅Wの全体に電流が流れることになり、従来
のような点ではなく線で電流集中が発生するので、その
発生量は少なくなり、断線,配線異常も生じることな
く、抵抗値の変化もなく、長期にわたって安定に動作す
る。
【0038】また、絶縁膜23,26は、酸化膜や窒化
膜などにより形成することができ、いずれかの単層で形
成してもよいし、複数層で形成してもよい。そして、一
般に酸化膜には圧縮応力が働き窒化膜には引張応力が働
いている。そこで、これらの膜の総合的な比率を、酸化
膜:窒化膜を3:1程度の比率にしておくことで、薄膜
全体の応力を中性に保つことができる。そして、この比
率よりも窒化膜を多くすることで薄膜全体を弱引張にす
ることができる。すると、このように弱引張にされた薄
膜にはハリが出ることで、撓みのない強度が確保できる
構成になる。
【0039】さらにまた、ヒータ線24を上下に重ねる
ように折り返したことにより、平面的な広がりがなくな
り、ヒータ線24の占有面積を非常に少なくできるの
で、小型化が可能となる。
【0040】なお、上記した実施の形態では、基板21
の表面に有底の凹部25を形成するようにした例を示し
たが、本発明はこれに限ることはなく従来例として示し
たように基板21を貫通するように構成してもよい。さ
らに、最終的にヒータ線24の最上面に露出している
が、このヒータ線24上及びその周囲をさらに何らかの
保護膜によって覆うことで保護するようにしてもよい。
【0041】次に、上記した構成のマイクロヒータの製
造方法の一例について説明する。図6(a)に示すよう
に、上面が(100)面となる単結晶シリコン基板を基
板21として用意する。そして、同図(b)に示すよう
に、この基板21の表面に窒化膜,堆積酸化膜を成膜
し、絶縁膜23を形成する。この絶縁膜23は、このよ
うに複数の材料を成膜したものでもよいが、いずれか1
つの材質からなる単層膜でもよい。
【0042】その後、図7に示すように、ポリシリコン
を絶縁膜23上に堆積させ、リン等の不純物をイオンイ
ンプラ装置によりドープし、所定配線の形状にパターニ
ングする。これにより、同図(b)に示すように、下部
ヒータ線部24a,下部電極部28aが形成される。ま
た、上記のドープ量により下部ヒータ線部24a,下部
電極部28aの抵抗値が決定する。
【0043】次いで、図8に示すように、下部ヒータ線
部24aや下部電極部28a並びに露出した絶縁膜23
を覆うようにして、その全面に絶縁膜26′を成膜す
る。この絶縁膜26′も、例えば堆積酸化膜を形成する
ことにより成膜できる。そして、図9に示すように、絶
縁膜26′の所定箇所をドライエッチング等により除去
し、下部ヒータ線部24aの先端(下部電極部28aの
反対側)に通じる貫通孔26aを形成する。
【0044】その後、上記のように形成した基板21の
上部全面にポリシリコンを堆積させ不純物を所定量ドー
プする。このとき、貫通孔26a内にポリシリコンが充
填される程度に十分に堆積させる。その後、その貫通孔
26a内に充填・堆積されたポリシリコンを除き露出し
たポリシリコンを除去する。これにより、図10に示す
ように、貫通孔26a内に所定量の不純物がドープされ
たポリシリコンからなる接続ヒータ線24cが製造さ
れ、この接続ヒータ線24cと下部ヒータ線部24aが
導通される。
【0045】次に、再度基板全面にポリシリコンを堆積
させ、不純物をドープした後、パターニングし、上部ヒ
ータ線部24b,上部電極部28bを形成する(図11
参照)。これにより、接続ヒータ線24cの上部露出面
と上部ヒータ線部24bが接続されるので、1本に繋が
ったヒータ線24が形成される。
【0046】そして、上記した第1の実施の形態のよう
にヒータ線24の上面に保護膜を形成しない場合には、
この後露出する下部電極部28a,上部電極部28bの
上面にワイヤパッドを形成する(具体的な工程は後述す
る)。そして、保護膜を形成する場合には、図12に示
すように、全面を覆うようにして堆積酸化膜を形成し、
保護膜30を設ける。
【0047】この保護膜30を全面に覆った状態では、
両電極部28a,28bも覆われてしまい、外部との接
続ができなくなるので、図13に示すように、両電極部
28a,28bに対向する保護膜30及び絶縁膜26に
対して掘り込み加工を行い、接続孔31を形成する。こ
れにより、接続孔31の底面に、下部電極部28aと上
部電極部28bがそれぞれ露出する。
【0048】そして、図14に示すように、接続孔31
を含み、下部電極部28aと上部電極部28bの上方の
領域に対してアルミ成膜してワイヤパッド27,27を
形成する。これにより、ワイヤパッド27,27は、接
続孔31,31に対してアルミ成膜されることで、ワイ
ヤパッド27と両電極部28a,28bとが導通され
る。もちろん、両ワイヤパッド27,27が直接接触し
ないようにパターニングするのはいうまでもない。
【0049】最後に、図15に示すように、ヒータ線2
4以外の薄膜(保護膜30,絶縁膜23,26)部分に
複数箇所基板21に達する貫通孔を開けて、その貫通孔
より基板21をウエットエッチングし凹部25を形成す
る。このように凹部25をヒータ線24の下側所定位置
に形成することで、ヒータ線24は基板21から浮いた
状態になり、メンブレンが形成される。
【0050】なお、本実施の形態では、ヒータ線24の
形成面側から凹部25を形成しているが、図16に示す
ように、基板21の下面側から直にエッチングして絶縁
膜23を露出させ凹部(メンブレン)25′を形成して
もよい。
【0051】また、同図では説明を容易にするために薄
膜部を非常に分厚表示しているが実際は基板が400〜
500μmに対して薄膜部が数μmである。さらに、本
実施の形態ではヒータ線24の幅は5〜10μmに統一
しているが、この線幅やその線の長さは、製作する過程
でその都度変更しても構わない。
【0052】図17は、本発明に係るマイクロヒータの
第2の実施の形態を示している。本実施の形態として説
明するマイクロヒータ41の構成は、基本的には第1の
実施の形態と同様であるため、係る構成を示す同一部材
及び符号は全て第1の実施の形態と同一のものとし、そ
れらの詳しい説明は省略する。
【0053】図17は、係るマイクロヒータ41をヒー
タ線24′の中心軸に沿って、基板21の平面を垂直に
切断した状態を示している。第1の実施の形態における
ヒータ線24では、1回だけ折り返されていたのに対
し、本実施の形態では、複数回折り返された状態として
いる。
【0054】すなわち、下部ヒータ線部24aと上部ヒ
ータ線部24bの間に、2本の中間ヒータ線24dを介
在させ、下部ヒータ線部24aの先端と中間ヒータ線2
4dの一端並びに上部ヒータ線部24bの先端と中間ヒ
ータ線24dの一端をそれぞれ接続ヒータ線24c′で
接続し、両中間ヒータ線24dの他端同士を接続ヒータ
線24c″で接続する。
【0055】そして、下部,上部ヒータ線部24a,2
4b並びに中間ヒータ線24dは、上下に重なるように
して配置され、中間ヒータ線24dはその全長が短く、
凹部25に対向する領域内に配置されている。また、各
ヒータ線24a,24b,24c′,24c″,24d
の周囲には、絶縁膜26が介在され、途中での短絡が阻
止されている。
【0056】これにより、1本の長いヒータ線24′が
形成される。よって、高抵抗のヒータを製造することが
でき、しかも、上下の積層数が増すだけでよく、ヒータ
線の占有面積は増加しない。よって、センササイズの小
型化が図れ、1ウエハ当たりにとれるチップ数が増加す
るので、1つのマイクロヒータのコストを低下すること
ができる。
【0057】なお、折り返し数は上記した第2の実施の
形態のものに限ることはなく、折り返し数を増やしてヒ
ータ線の全長を長くするようにしてももちろんよい。そ
の他の構成並びに作用効果は上記した第1の実施の形態
と同様であるので、同一符号を付し、その詳細な説明を
省略する。
【0058】図18は、本発明に係るマイクロヒータの
第3の実施の形態を示している。本実施の形態にマイク
ロヒータ42は、第1の実施の形態を基本とし、上下に
重なったヒータ線(下部ヒータ線部24a,上部ヒータ
線部24b)の間に介在する絶縁膜26の一部を除去
し、貫通孔44を形成している。この貫通孔44は、ヒ
ータ線24の配置方向と直交するとともに両端が開放さ
れ、測定対象の流体がその貫通孔44内も通過可能とな
っている。
【0059】これにより、測定対象の流体が流れた場
合、ヒータ線24の周囲とともに、貫通孔44内も通過
するので、ヒータ線24の流体に対する接触面積が増加
し、ヒータ線24か発生する熱を流体が吸熱しやすくな
り、温度変化が大きくなる。よって、流量が小さくても
(微流速であっても)温度変化が顕著に現れるので、高
感度になる。さらには、この貫通孔44が、流体の流れ
を案内する整流効果も発揮するので、乱流による温度変
化のノイズが抑制され、精度も向上する。
【0060】そして、このような貫通孔44を形成する
には、例えば、貫通孔44の形成領域を堆積酸化膜で形
成し、除去しない領域との境界に窒化膜等で境界を作っ
ておき、ヒータ線24を形成した後犠牲層エッチングに
より堆積酸化膜のみを除去することにより製造できる。
【0061】なお、図示した例では、貫通孔44を複数
本設けたため、隣接する貫通孔44同士の間に挟まれる
絶縁膜26が柱状に残さることになるが、この柱部分も
除去して、1つの大きな孔にしてもよい。その他の構成
並びに作用効果は上記した第1の実施の形態と同様であ
るので、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、第2の実施の形態のように複数回折り返すタイプ
に対しても、本実施の形態のように絶縁層に貫通孔を設
けるようにすることももちろんできる。
【0062】図19は、本発明に係るマイクロヒータの
第4の実施の形態を示している。本実施の形態も図示し
た例では第1の実施の形態を基本としているが、上記し
た各実施の形態のものと組み合わせて実施できるのはも
ちろんである。
【0063】同図に示すように、本実施の形態のマイク
ロヒータ45では、ヒータ線24の上面に凸部46を設
けている。そして、本例では、上部ヒータ線部24bと
同一材料で計3個設けているが、その設置数並びに設置
位置は任意である。さらに、製造の容易性から同一材料
を用いて構成したが、熱伝導性が良好な材料であれば、
別の材料でもよい。
【0064】このようにすると、ヒータ線24の流体と
の接触面積が増し、ヒータ線24が発する熱を、流体が
奪いやすくなるので、第3の実施の形態と同様に高感度
となる。また、マイクロヒータ45の使用時の検出対象
となる流体の進行方向と平行になるように凸部46を設
けると、整流効果も発揮し、精度も向上するので好まし
い。その他の構成並びに作用効果は上記した第1の実施
の形態と同様であるので、同一符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0065】なお、この凸部46を製造するには、例え
ば、上部ヒータ線部24bを厚めに作るか、或いは、ヒ
ータ線のデポを2度行った後、ドライエッチングにより
不要部分を除去して凸部46を形成することができる。
【0066】また、上部ヒータ線部24b上にマスクと
なる酸化膜をパターニングして形成(凸部形成領域のみ
酸化膜を除去する)し、次いで全面にポリシリコンを成
膜後、酸化膜未形成領域に形成されたポリシリコンを除
いて除去し、その後酸化膜を除去する。これにより、ポ
リシリコンからなる凸部25が残る。
【0067】なおまた、絶縁層を複数種の材料から構成
する場合に、上記した実施の形態のように、1つの絶縁
層を複数材料で形成してもよいし、各絶縁層は単層で構
成し、複数の絶縁層をことなる材質で構成することによ
り、全体で複数種の材料から構成するようにしてももち
ろんよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るマイクロヒ
ータでは、ヒータ線が複数の平面にそれぞれあるヒータ
線部を繋げて1本の線を構成したので、基板表面上を占
有するヒータ線の占有面積を小さくできる。従って、こ
のような構造のヒータを薄膜ヒータの構造に取り入れる
ことで、これを取りつける支持基板を小さくできる。す
ると、マイクロヒータの構造そのものを小型化すること
ができ、低価格化が図れる。
【0069】また、複数の平面にそれぞれあるヒータ線
部を繋げて1本の線にした場合、ヒータ線に電流を流し
たときに発生する電流集中は各ヒータ線間の繋ぎ目に、
線領域として発生するので、電流集中が点として発生す
る従来のヒータ線よりもヒータ線の劣化が少なくなる。
よって、このようなヒータ構造をもつマイクロヒータは
長期にわたり信頼性の確保ができる。また、線幅全体を
有効に利用できる。
【0070】そして、請求項2のように構成すると、ヒ
ータ線の間等にある貫通孔を通してヒータ線で発生する
熱が外部へ奪われやすくなり熱の移動効率が上がる。し
かも、この貫通孔は、ヒータ線間を埋める薄膜の一部が
部分的に削除されただけのものなので、強度的にも信頼
性の高いヒータ形状となる。
【0071】さらに、これらの貫通孔を風の通り道にす
ることにより、薄膜ヒータ周囲の風が整流されるため、
このような薄膜ヒータを搭載するマイクロヒータの測定
精度が向上する。
【0072】また、請求項3のように、ヒータ線の周囲
の薄膜を性質の異なる複数種の膜で形成すると、薄膜に
発生する応力や撓みをなくすことができ、薄膜ヒータの
強度が上がる。
【0073】さらに、請求項4のように薄膜全体の応力
を引張応力に設定すると、ハリが出た上に余分な撓みが
減り薄膜ヒータの特性が安定する。そして、ハリをもた
せることにより、薄膜ヒータの耐衝撃性が向上する。
【0074】また、請求項5のように構成すると、ヒー
タ表面の突起によりヒータ自身の温度変化が起こりやす
くなるため、ヒータ周囲に流れる流体の速度が微粒速度
であっても、ヒータ自身の温度変化が顕著になり、高感
度で安定なものとなる。さらに、このヒータにある突起
を流体の流れる方向に対して平行にすることにより、ヒ
ータ周囲に流れる流体の整流効果が向上し、乱流による
温度変化のノイズがなくなり、精度が高いうえに再現性
の上でも高い精度が得られるマイクロヒータを構成する
ことができる。
【0075】そして、請求項6のように構成すると、ヒ
ータ線のパターニング等の加工性が容易になる。しか
も、ポリシリコンにドープする不純物の量を制御するこ
とにより、ヒータ線の抵抗率の制御も容易に行え、所望
の設計どおりに製造可能となる。
【0076】また、請求項7のように構成すると、ヒー
タ線の発する熱は基板側に逃げにくくなりマイクロヒー
タ中において薄膜ヒータ部分にとどまる。すると、薄膜
ヒータ部分から奪われるヒータ線の発するほとんどの熱
は、検出対象となる流体によって奪われることになるの
で、検出精度が向上する。
【0077】さらに、請求項8のように構成すると、ヒ
ータ領域下側の基板除去領域の占有面積を小さくできる
ため、マイクロヒータの小型化が可能になり、1つのウ
エハから製造可能な個数が増加し、低コスト化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来のマイクロヒータの一例を示す平
面図である。(b)は図1(a)におけるA−A線矢視
図断面図である。
【図2】従来のマイクロヒータにあるヒータの配線パタ
ーンの一例を示す平面図である。
【図3】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の形
態を示す平面図である。
【図4】(a)は図3におけるB−B線矢視断面図であ
る。(b)は図3におけるC−C線矢視断面図である。
【図5】ヒータ線の部分を示す拡大斜視図である。
【図6】(a)は、本発明に係るマイクロヒータの第1
の実施の形態の製造過程を示す断面図(その1)であ
る。(b)は、本発明に係るマイクロヒータの第1の実
施の形態の製造過程を示す断面図(その2)である。
【図7】(a)は、本発明に係るマイクロヒータの第1
の実施の形態の製造過程を示す断面図(その3)であ
る。(b)は、その平面図である。
【図8】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の形
態の製造過程を示す断面図(その4)である。
【図9】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の形
態の製造過程を示す断面図(その5)である。
【図10】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の
形態の製造過程を示す断面図(その6)である。
【図11】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の
形態の製造過程を示す断面図(その7)である。
【図12】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の
形態の製造過程を示す断面図(その8)である。
【図13】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の
形態の製造過程を示す平面図(その9)である。
【図14】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の
形態の製造過程を示す平面図(その10)である。
【図15】本発明に係るマイクロヒータの第1の実施の
形態の製造過程を示す断面図(その11)である。
【図16】図15に示す工程の替わりの製造工程を示す
断面図である。
【図17】本発明に係るマイクロヒータの第2の実施の
形態を示す断面図である。
【図18】本発明に係るマイクロヒータの第3の実施の
形態を示す断面図である。
【図19】本発明に係るマイクロヒータの第4の実施の
形態を示す断面図である。
【符号の説明】
20,41,42,45 マイクロヒータ 21 基板 22 薄膜ヒータ 23 絶縁膜(ヒータ下側に形成している薄膜) 24,24′ ヒータ線 25,25′ 凹部(基板除去領域) 26 絶縁膜(ヒータ線間に形成する薄膜) 44 貫通孔 46 凸部(突起)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜ヒータと、この薄膜ヒータを支持す
    る基板とを備え、前記薄膜ヒータの周囲には空間が存在
    してなるマイクロヒータにおいて、 前記薄膜ヒータは、複数の平面に配置されたヒータ線部
    が連続して形成された1本のヒータ線を備えたことを特
    徴とするマイクロヒータ。
  2. 【請求項2】 重ねられた複数の前記ヒータ線部の間に
    介在される薄膜の一部を除去して貫通孔を形成し、 前記薄膜ヒータの周囲の流体の一部が前記貫通孔内を通
    過可能としたことを特徴とする請求項1のマイクロヒー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記ヒータ線部の間並びに前記ヒータ線
    の周囲に配置された薄膜が、複数種の薄膜で形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載のマイク
    ロヒータ。
  4. 【請求項4】 前記ヒータ線部の間並びに前記ヒータ線
    の周囲に配置された薄膜全体で発生する応力が、引張応
    力となるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のマイクロヒータ。
  5. 【請求項5】 前記ヒータ線の表面に、流体の流れる方
    向に対して平行に突起を形成したことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロヒータ。
  6. 【請求項6】 前記ヒータ線が、ポリシリコンを用いて
    形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の
    いずれか1項に記載のマイクロヒータ。
  7. 【請求項7】 前記基板の前記薄膜ヒータの取付側表面
    のうち、前記ヒータ線の検出領域に対向する部分を除去
    して凹部を形成し、前記検出領域にあるヒータ線が前記
    基板と非接触となるようにしたことを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項に記載のマイクロヒータ。
  8. 【請求項8】 前記基板は単結晶シリコンで形成され、 前記ヒータ線が前記基板の<110>方向と平行に形成
    されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のマイクロヒータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021547A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Denso Corp 薄膜式センサならびにフローセンサおよびその製造方法
KR20030017151A (ko) * 2001-08-24 2003-03-03 재단법인 포항산업과학연구원 단열공동에 부착된 스트레인 게이지를 이용한 유동 벽전단응력 측정 센서
US7157054B2 (en) 2001-08-27 2007-01-02 Denso Corporation Membrane type gas sensor and method for manufacturing membrane type gas sensor
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KR102351470B1 (ko) * 2021-06-29 2022-01-17 주식회사 제이피드림 마이크로 led 리페어 장치 및 이의 제조 방법

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