JP7111574B2 - メカニカルシール - Google Patents

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Description

本発明は、流体機器の駆動軸等の軸封部品として用いられるメカニカルシールに関する。
メカニカルシールは、流体機器のハウジングと、ハウジングを貫通するように配置される回転軸との間に装着して使用されるものであり、流体機器のハウジングに固定される静止環と、回転軸とともに回転する回転環とを、付勢手段により軸方向に互いに付勢することで静止環と回転環の摺動端面同士を摺接させ、摺接部を形成し、これにより流体機器の内部から外部又は外部から内部への流体の漏れを防ぐものである。
このようなメカニカルシールにあっては、静止環は流体機器のハウジングに取付けられるシールカバーの内部に保持され、回転環は回転軸に外嵌されるスリーブに取り付けられて回転軸とともに回転するようになっており、このスリーブを回転軸に固定することで流体機器に設置される構成となっている。例えば特許文献1では、スリーブの周りに環状のスリーブカラーが遊嵌され、スリーブには径方向に貫通する貫通孔が形成され、スリーブカラーにはネジ孔が形成されており、これら貫通孔とネジ孔とを連通させた状態で、ネジ孔にセットスクリューを螺合させ、セットスクリューの先端を回転軸の外面に貫通孔を介して押し付ける構成でスリーブを回転軸に固定している。
また、このようなメカニカルシールの設置工程としては、まず流体機器のハウジングにシールカバーをネジなどの固定手段により固定し、回転軸にシールカバーを遊嵌させた状態のスリーブを外嵌させる。この状態で、スリーブと回転軸との相対位置を調整することで静止環と回転環の摺動端面間に作用する付勢手段の付勢力を調整した後に、セットスクリューの先端を回転軸の外面に押し付ける。この付勢手段の付勢力を調整する際には、スリーブカラーとシールカバーとの間に所定の厚みを有するセット治具を挿入してスリーブカラーを移動させる。このとき、スリーブカラーのネジ孔には、先端部が回転軸に当接しない程度にセットスクリューを螺合させ、セットスクリューの先端側がスリーブの貫通孔に係止させることで、スリーブカラーの移動に伴いスリーブが移動することになる。
米国特許第6729622号公報
スリーブの貫通孔は、セットスクリューが挿通できるようにセットスクリューの外周との間に僅かに余裕を有する内径を成している。そのため、セットスクリューの先端部は貫通孔に対して軸方向に偏った位置で係止され、貫通孔とセットスクリューの中心軸が軸ズレする虞があり、セット治具によるスリーブカラーの移動時に、スリーブカラーとスリーブとの移動量が一致せず、付勢手段の付勢力を精度良く調整することができないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、回転環と静止環との摺動端面間に作用する付勢手段の付勢力を精度良く調整することができるメカニカルシールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のメカニカルシールは、
流体機器のハウジングに取付けられるシールカバーと、
前記流体機器の回転軸に外嵌されるスリーブと、
前記回転軸に前記スリーブを介して取付けられ、前記回転軸とともに回転する回転環と、
前記シールカバーの内部に保持され、前記回転環とともに摺接部を形成する静止環と、
前記回転環と前記静止環とを対向方向に付勢する付勢手段と、
前記スリーブに外挿される環状のスリーブカラーと、を有し、前記スリーブカラーに形成されたネジ孔に螺合するセットスクリューにより前記スリーブと前記回転軸とを固定するメカニカルシールにおいて、
前記スリーブカラーにおける前記スリーブに外挿される外挿部の内径が、前記スリーブの外径よりも小さく形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、スリーブカラーの外挿部の内径がスリーブの外径よりも小さいため、スリーブカラーをスリーブに外挿させた際には、スリーブカラーはスリーブの外周に圧嵌され、これらスリーブとスリーブカラーとの相対移動が規制される。そのため、セット治具によるスリーブカラーの移動時に、スリーブカラーとスリーブとの移動量が一致し、付勢手段の付勢力を精度良く調整することができる。
好ましくは、前記スリーブカラーは、軸方向の少なくとも一方の開口の受け口には外方に向け拡径するテーパが設けられている。
これによれば、スリーブはスリーブカラーの開口の受け口に設けられたテーパにより案内されるため、スリーブカラーをスリーブに対して容易に圧嵌させることができる。
好ましくは、前記スリーブカラーの内周面は円形を成している。
これによれば、スリーブカラーとスリーブとの当接面積を広く確保でき、これらの連結力が高い。
好ましくは、前記スリーブカラーは本体部から前記シールカバーとの対向方向に突出する突出部を備え、該突出部が前記シールカバーに当接した状態で、前記スリーブカラーの前記本体部と前記シールカバーとの対向面間に隙間が形成される。
これによれば、スリーブカラーの本体部とシールカバーとの対向面間に形成された隙間にセット治具を挿入しやすい。
好ましくは、前記スリーブに形成され前記ネジ孔と連通する貫通孔は、前記スリーブカラーに形成された前記ネジ孔に比べて少なくとも周方向に大きく形成されている。
これによれば、スリーブに形成された貫通孔と、スリーブカラーに形成されたネジ孔とが径方向に連通しやすく、スリーブカラーをスリーブの外周に圧嵌させる際に高い作業精度を必要とせず、組み付け作業性に優れる。
好ましくは、前記スリーブに形成され前記ネジ孔と連通する貫通孔と前記スリーブカラーの前記ネジ孔とは、前記スリーブの一方端面と前記スリーブカラーの一方端面とが面一である状態において、径方向に連通する位置にそれぞれ形成されている。
これによれば、スリーブの一方端面とスリーブカラーの一方端面とが面一になるようにスリーブカラーを外嵌させることで、スリーブに形成された貫通孔とスリーブカラーに形成されたネジ孔とを連通させることができ、組み付け作業性に優れる。
本発明の実施例1におけるメカニカルシールが使用される流体装置の構造を示す断面図である。 スリーブとスリーブカラーの構造を示す分解断面図である。 流体装置に組み付けられていない状態のメカニカルシールを示す断面図である。 (a)は、コイルスプリングの付勢力を調整する前の状態を示す断面図であり、(b)は、セット治具によりコイルスプリングの付勢力の調整が完了した状態を示す断面図である。 スリーブの貫通孔の変形例を示す斜視図である。 スリーブとスリーブカラーの構造の変形例を示す断面図である。 スリーブとスリーブカラーの構造の変形例を示す軸方向から見た断面図である。
本発明に係るメカニカルシールを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るメカニカルシールにつき、図1から図7を参照して説明する。
図1において、紙面の左側は機内側Mであり、右側は大気側Aである。
図1に示すメカニカルシール1は、ハウジング2と回転軸3との間に形成された軸封部に静止側密封環(以下、静止環4という。)及び回転側密封環(以下、回転環5という。)などのシール部材が装着されて、ハウジング2と回転軸3との間をシールするメカニカルシールであって、静止環4と回転環5との密封面圧を付与するコイルスプリング9(付勢手段)が回転側に存在するものである。
ハウジング2の軸封部の開口付近には雌ネジ部6が形成されており、この雌ネジ部6に静止環4を保持するシールカバー7の外周側に形成された雄ネジ部7dが螺合することで、シールカバー7を介して静止環4がハウジング2に固定されている。詳しくは、シールカバー7の外周面とハウジング2の内周面との間は、Oリング30によりハウジング2との間で密封されている。一方、回転軸3の外周に軸方向移動自在に配置された回転環5は、コイルスプリング9の軸方向の付勢力によって静止環4に押し付けられている。
回転軸3にはスリーブ15が外嵌され、スリーブ15はスリーブカラー17とセットスクリュー18により回転軸3に固定されており、後に詳述する取り付け構造によりスリーブ15に回転環5が取り付けられている。これにより回転環5が回転軸3とともに回転するようになっている。
また、回転環5の背面5a側には作動用の軸パッキンとしてベローズ10が介在されており、回転環5とスリーブ15との間がベローズ10で密封された構造となっている。
ベローズ10は、例えば、ゴム材などの弾性を有する材料から形成され、軸方向に延びる筒状部の先端が外径方向に延出して先端頚部10aが形成されており、先端頚部10aが回転環5の外周に嵌着した金属製のケース11の背面部11aの内側と回転環5との間で径方向に圧縮されて、金属製のケース11と回転環5とを固定している。また、先端頚部10aは回転環5の背面5aと密着している。さらに、ベローズ10の基体部10bの外径側は、その外周面に嵌着される金属製のドライブリング12によって締め付けられ、スリーブ15の外周面に適当な締め代をもって圧着されている。
ケース11の背面部11aの内径側にはドライブリング12側に向かって軸方向に延びる周方向に等配された複数の突片11cが突設され、この突片11cがドライブリング12の外周面に形成された軸方向に延びかつ内径方向に凹む周方向に等配された複数の凹溝12aと遊嵌するようになっている。ドライブリング12は、図示しない係合手段により、ベローズ10に係合してスリーブ15に対して廻り止めされている。これにより、ケース11はドライブリング12に対して軸方向に相対移動可能かつ周方向に廻り止めされている。
回転環5の外周部には軸方向に貫通する複数の切欠溝5bが設けられている。一方、図1に示されるケース11の回転環5側の端部には、切欠溝5bに対応する位置に、切欠溝5bを通過可能な形状であって内径方向に膨出する廻り止め凸部11eが設けられている。この廻り止め凸部11eは、回転軸3の回転力がスリーブ15、ドライブリング12、ベローズ10、ケース11を介して回転環5に伝達される際に、ケース11と回転環5とが相対的に空転することを防止して、ケース11の回転力を確実に回転環5に伝達させるためのものである。また、廻り止め凸部11eはケース11の本体をプレス加工して形成してもよい。
スリーブ15は、回転軸3の外径より僅かに大径の内径を有する薄肉の中空円筒状に形成されている。詳しくは、スリーブ15はセットスクリュー18のネジピッチの3ピッチ以下の肉厚で形成されている。スリーブ15は回転軸3の軸方向に長手を有し、長手方向の機内側Mの端部には外径側にステップ状に拡径して形成された環状の開口部15aが形成されており、この開口部15a内にOリング31が配置されている。Oリング31は、回転軸3の外周面3aと開口部15aとにより圧縮されて、機内側Mにてスリーブ15と回転軸3との隙間への被密封流体の漏出を防止している。
また、開口部15aには、ともにスリーブ15を構成する環状を成す係止環16が溶接等で固定されている。係止環16は、内径方向へ延びる第1規制部16aと、第1規制部16aと軸方向の反対側にて外径方向へ延びる第2規制部16bとを備えている。第1規制部16aはOリング31の軸方向の移動を規制し、第2規制部16bはベローズ10の背面に当接して、開口部15aの背面15bとともに、ベローズ10及びケース11を介してコイルスプリング9を軸方向に支持している。
スリーブ15の長手方向の大気側Aの端部には、スリーブカラー17が外嵌されている。スリーブカラー17は環状に形成され、その内周面17aは、スリーブ15の外周面15cに平行となる固定面部(外挿部)17bと、軸方向の機内側Mの開口に向かうにつれて固定面部17bよりも傾斜状に拡径するテーパを構成する拡径部17cとを備えている。
また、スリーブカラー17は、軸方向における機内側Mの開口側に突出する円筒状の突出部19を備えている。突出部19は、後に詳述するネジ孔20aを備える本体部20より小径の外径を成しており、シールカバー7の大気側Aの端部側に形成された段部7a内に挿入配置可能となっている。
スリーブカラー17には径方向に貫通するネジ孔20aが形成されており、スリーブ15の本体部20にはネジ孔20aに螺合するセットスクリュー18の先端部18aが挿通される貫通孔15dが形成されている。
図2に示されるように、スリーブカラー17の固定面部17bの内径αΦは、拡径部17cを除いて、スリーブ15の外径βΦよりも小さく形成されている(αΦ<βΦ)。尚、拡径部17cの最大径γΦはスリーブ15の外径βΦよりも僅かに大きく形成されている(βΦ<γΦ)。
また、スリーブ15の大気側Aの端面15eから貫通孔15dの中心軸O1までの距離L1と、スリーブカラー17の大気側Aの端面17dからネジ孔20aの中心軸O2までの距離L2と、が同距離となっている(L1=L2)。また、これら貫通孔15dとネジ孔20aとは、同径に形成されており、スリーブ15の大気側Aの端面15eとスリーブカラー17の大気側Aの端面17dとが面一になるようにスリーブカラー17を外嵌させることで、スリーブ15に形成された貫通孔15dとスリーブカラー17に形成されたネジ孔20aとが軸方向に重合し、貫通孔15dとネジ孔20aとを連通状態とする作業が容易である。
メカニカルシール1は、シールカバー7とスリーブ15とが相互に離脱不能にユニット化された状態で、輸送され、流体機器に取り付けられる。詳しくは図3に示されるように、上記した回転環5側の構成部材が組み付けられたスリーブ15の外径側に、上記した静止環4側の構成部材が組み付けられたシールカバー7を遊嵌させた状態とし、この状態でスリーブ15の外周面15cにスリーブカラー17を圧嵌させる。これにより、スリーブ15とスリーブカラー17とが相対移動不能に連結され、静止環4側の構成部材が組み付けられたシールカバー7が、スリーブカラー17と回転環5との間に挟持されて、メカニカルシール1がユニット化される。このとき、スリーブカラー17のネジ孔20aには、セットスクリュー18の先端部18aが回転軸3の外周面3aに当接しない程度にセットスクリュー18を螺合させておくと、ユニット化したメカニカルシール1の輸送時にセットスクリュー18の紛失を防止することができるが、セットスクリュー18は螺合させていなくてもよい。
メカニカルシール1を流体機器に組み込み際には、図4(a)に示されるように、まず、ユニット化されたメカニカルシール1のスリーブ15内に流体機器の回転軸3を挿通させる。具体的には、メカニカルシール1をハウジング2の開口側から挿入し、ハウジング2の雌ネジ部6にシールカバー7の雄ネジ部7dを螺合させてシールカバー7をハウジング2に固定する。
次いで、図4(b)に示されるように、シールカバー7の大気側Aの端面7bとスリーブカラー17の本体部20の端面20bとの間に所定の厚みを有するセット治具32を挿入し、スリーブカラー17を大気側Aに移動させる。これにより、スリーブカラー17と相対移動不能に連結されたスリーブ15は回転軸3に対して相対的に移動され、静止環4と回転環5の摺動面間に作用するコイルスプリング9は圧縮され、コイルスプリング9は所定の付勢力が働く状態に設定される。なお、この挿入されるセット治具32の厚みに応じてコイルスプリング9の付勢力を調整することができる。
最後に、セット治具32の挿入によりコイルスプリング9の付勢力を設定した後に、セットスクリュー18の先端部18aを回転軸3の外面に押し付け、スリーブ15を回転軸3に廻り止めした状態で固定し、セット治具32を取り外してメカニカルシール1の組み付けを完了させる(図1に示される状態となる。)。
上記したように、スリーブカラー17の内径αΦがスリーブ15の外径βΦよりも小さく形成されており、スリーブカラー17がスリーブ15の外周に圧嵌され、これらスリーブ15とスリーブカラー17との相対移動が規制される構成であるため、セット治具32によるスリーブカラー17の移動時に、スリーブカラー17とスリーブ15との移動量が一致し、コイルスプリング9の付勢力を精度良く調整することができる。
従来のようにセットスクリューの先端をスリーブの貫通孔に係止させる態様では、スリーブが薄肉である場合、セットスクリューの先端部に係止される貫通孔とセットスクリューの中心軸が軸ズレする虞があったが、本実施例の態様では、スリーブ15の移動時にセットスクリュー18の先端部による係止させる構成を利用しないため、スリーブが薄肉である場合であっても、これらスリーブ15とスリーブカラー17との相対移動が規制することができる。
また、本実施例の態様では、スリーブ15とスリーブカラー17とを溶接することがないため、スリーブ15とスリーブカラー17の溶接箇所の変質がなく、メカニカルシール1の性能の個体差が生じない。加えて、溶接工程の手間や溶接工程にかかるコストを削減することができる。更に、スリーブカラー17をスリーブ15に圧嵌させる態様であるため、仮にスリーブ15の貫通孔15dとスリーブカラー17のネジ孔20aとが軸ズレしてした状態で組み立てられたとしても、これらの離脱が可能であるため、軸が合う状態に何度でも組み立てを行うことができ、歩留まりが高い。
また、スリーブカラー17は、軸方向の一方の開口に外方に向けて拡径し、最大径γΦがスリーブ15の外径βΦよりも僅かに大きく形成された拡径部17cを備えているため、スリーブ15がスリーブカラー17の拡径部17cの内面により外径の小さい固定面部17bまで案内されて、圧嵌させる際の組み付け作業性に優れる。
また、図4(a),(b)に示されるように、スリーブカラー17の本体部20からシールカバー7との対向方向に突出する突出部19の軸方向の寸法L3が、シールカバー7の大気側Aの端部側に形成された段部7aの軸方向の深さ寸法L4に比べて大きく形成されている。そのため、突出部19の先端がシールカバー7の段部7aの背面7cに当接した状態で、スリーブカラー17の本体部20の端面20bとシールカバー7の端面7bとの間に隙間が形成され、セット治具32を挿入しやすく、組み付けの作業性に優れる。
尚、この実施例においては、スリーブカラー17がスリーブ15に圧嵌することで、これらの相対移動が規制されることによる効果を、メカニカルシール1を流体装置に組み付ける際を例に取り説明したが、これに限らず、ユニット化されたメカニカルシール1の輸送時においては、スリーブカラー17がスリーブ15の相対移動が規制されて、スリーブカラー17のネジ孔20aとスリーブ15の貫通孔15dとの軸ズレを防止でき、輸送後の組付け作業の効率を高められる効果も奏する。
また、回転軸3の回転駆動時においても、スリーブカラー17が締り嵌め嵌合力によりスリーブ15の回転方向の相対移動が規制されるため、セットスクリュー18の先端部18aには、スリーブ15の貫通孔15dが周方向から当接して押圧されることがなく、セットスクリュー18の先端部18aや貫通孔15d周辺の変形を抑制して、これらの寿命が長くなる。
また、スリーブカラー17の内周面が円形を成しているため、スリーブ15との当接面積を広く確保できるようにしている。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例においてメカニカルシールは、インサイド・回転型のメカニカルシールを例に説明したが、摺動面の内周から外周方向へ向かって漏れようとする液体をシールする形式であるアウトサイド型のメカニカルシールにも適用可能である。また、スプリングが固定側に配置される固定型のメカニカルシールにも適用可能である。
また、図5に示されるように、スリーブ35に形成された貫通孔35dは、スリーブカラー17に形成されたネジ孔20aに比べて周方向に長い長孔としてもよい。これによれば、スリーブ35に形成された貫通孔35dと、スリーブカラー17に形成されたネジ孔20aとが径方向に連通しやすく、スリーブカラー17をスリーブ15の外周に圧嵌させる際に高い作業精度を必要とせず、組み付け作業性に優れる。尚、図示しないが、スリーブに形成された貫通孔をスリーブカラー17に形成されたネジ孔20aに比べて軸方向に長く形成して、これらを連通させ易くしてもよい。
また、前記実施例においては、スリーブ15に形成された貫通孔15dは、スリーブカラー17に形成されたネジ孔20aと同径とすることで、ネジ孔20aの外径側から見てこれらが連通していることを確認し易くするとともに、スリーブ15の強度を確保しているが、スリーブに形成された貫通孔をネジ孔20aよりも大径として、これらを連通させ易くしてもよい。反対に、セットスクリュー18の先端部18aが挿通できる範囲で小径としてもよい。
また、図6に示されるように、スリーブカラー47の内周側に形成された段部47aの内周面47bをスリーブ45の外周面45aに圧嵌させる構成とし、スリーブ45には径方向に貫通する貫通孔を備えない構成としてもよい。
また、スリーブカラー17に形成される拡径部17cに代えて、スリーブ15に先細りの小径部を設けてもよい。尚、スリーブ15とスリーブカラー17との変形を利用することで、スリーブカラー17の拡径部17cを省略してもよい。
また、前記実施例においては、スリーブカラー17の内周面が円形を成しているが、これに限らず、例えば図7に示されるように、スリーブカラー57の内周面に軸方向に複数本の凹溝57bが形成されていてもよく、この場合、スリーブカラー57の固定面部においてスリーブ15の外周面15cに当接する当接部57aの内径がスリーブ15の外径よりも小さく形成されていればよい。換言すると、スリーブカラーの固定面部(外挿部)の最小内径がスリーブの外径よりも小さく形成される構成であれば、スリーブカラーの内周側の形状は限定されない。
また、スリーブの外周面に軸方向に延びる凸条を備え、スリーブカラーの内周面に凸条に対応する凹溝を形成することで、スリーブに形成された貫通孔とスリーブカラーに形成されたネジ孔との周方向の相対移動を規制して、これらを連通させ易くしてもよい。
また、シールカバー7の段部7aがない構成でもよく、この場合であっても、スリーブカラー17の突出部19はシールカバー7の端面7bに当接し、スリーブカラー17の本体部20の端面20bとシールカバー7の端面7bとの間に隙間が形成されるため、セット治具32を挿入し易い。尚、突出部19は環状に限らず、周方向に複数配置される構成としてもよい。
1 メカニカルシール
2 ハウジング
3 回転軸
3a 外周面
4 静止側密封環(静止環)
5 回転側密封環(回転環)
5b 切欠溝
6 雌ネジ部
7 シールカバー
7a 段部
7b 端面
7c 背面
7d 雄ネジ部
9 コイルスプリング
10 ベローズ
11 ケース
12 ドライブリング
15 スリーブ
15a 開口部
15b 背面
15c 外周面
15d 貫通孔
15e 端面
16 係止環
16a 第1規制部
16b 第2規制部
17 スリーブカラー
17a 内周面
17b 固定面部
17c 拡径部
17d 端面
18 セットスクリュー
18a 先端部
19 突出部
20 本体部
20a ネジ孔
20b 端面
32 セット治具
35 スリーブ
35d 貫通孔
45 スリーブ
45a 外周面
47 スリーブカラー
47a 段部
47b 内周面
55 スリーブ
55a 外周面
55d 貫通孔
57 スリーブカラー
57a 当接部
57b 凹溝
60a ネジ孔
A 大気側
M 機内側
O1 貫通孔中心軸
O2 ネジ孔中心軸
αΦ 固定面部内径(スリーブカラー内径)
βΦ スリーブ外径

Claims (6)

  1. 流体機器のハウジングに取付けられるシールカバーと、
    前記流体機器の回転軸に外嵌されるスリーブと、
    前記回転軸に前記スリーブを介して取付けられ、前記回転軸とともに回転する回転環と、
    前記シールカバーの内部に保持され、前記回転環とともに摺接部を形成する静止環と、
    前記回転環と前記静止環とを対向方向に付勢する付勢手段と、
    前記スリーブに外挿される環状のスリーブカラーと、を有し、
    前記スリーブには径方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記スリーブカラーには径方向にネジ孔が形成され、
    セットスクリューを前記回転軸に向けて前記ネジ孔に螺合し、前記貫通孔に挿通させて前記回転軸に接触させることにより前記スリーブと前記回転軸とを固定するメカニカルシールにおいて、
    前記スリーブのうち前記スリーブカラーが外挿される側の端面が周方向に連続して形成されており、
    前記スリーブカラーにおける前記スリーブに外挿される外挿部の内径の直径が、前記スリーブのうち前記スリーブカラーの前記外挿部が外挿される部分の外径の直径よりも小さく形成されていることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記スリーブカラーは、軸方向の少なくとも一方の開口の受け口には外方に向け拡径するテーパが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記スリーブカラーの内周面は円形を成していることを特徴とする請求項1または2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記スリーブカラーは本体部から前記シールカバーとの対向方向に突出する突出部を備え、該突出部が前記シールカバーに当接した状態で、前記スリーブカラーの前記本体部と前記シールカバーとの対向面間に隙間が形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のメカニカルシール。
  5. 前記貫通孔は、前記スリーブカラーに形成された前記ネジ孔に比べて少なくとも周方向に大きく形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のメカニカルシール。
  6. 前記貫通孔と前記スリーブカラーの前記ネジ孔とは、前記スリーブの一方端面と前記スリーブカラーの一方端面とが面一である状態において、径方向に連通する位置にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のメカニカルシール。
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